JP2017019417A - バッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置 - Google Patents

バッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置 Download PDF

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Abstract

【課題】油圧装置側でバッテリの劣化を判断して作業者に知らせることで、バッテリの劣化に伴う車輌の走行不能を回避可能なバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置を提供する。
【解決手段】バッテリBTからの入力電圧を計測する電圧計測装置20と、演算機能及び記憶機能を有するコントローラ10と、バッテリ劣化を報知するLED30等の報知手段とを備え、電圧計測装置20で計測された油圧装置(電動機)作動前と作動中の電圧差をコントローラ10で検知し、コントローラは前記電圧差があらかじめ設定した所定閾値以上になったときにバッテリ劣化と判断してLED30等の報知手段を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷役車輌等に装備された車輌用油圧装置であって、車輌側のバッテリの劣化を判断する機能を備えるバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置に関する。
貨物自動車の荷台屋根を開閉自在としたウイング車や、荷役用昇降装置を装備した荷役車輌等においては、電動機でポンプを駆動する油圧源としての車輌用油圧装置が用いられている。このような油圧装置を継続して使用したときの消費電力は無視できないため、バッテリの劣化に気づかずにウイング操作や荷役用昇降装置の操作を継続していると、最悪の場合ウイングや荷役用昇降装置の操作不能となるだけでなく、車輌のエンジンの始動もできなくなるおそれがある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、油圧装置側でバッテリの劣化を判断して作業者に知らせることで、バッテリの劣化に伴う車輌の走行不能を回避可能なバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置を提供することにある。
本発明のある態様はバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置である。このバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置は、油タンク内の作動油を吸い上げて送出するポンプと、前記ポンプを駆動する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリとを備える構成において、
前記バッテリからの入力電圧を計測する電圧計測手段と、演算機能及び記憶機能を有するコントローラと、少なくとも光学的又は音響的にバッテリ劣化を報知する報知手段とを備え、
前記電圧計測手段で計測された前記電動機作動前と作動中の電圧差を前記コントローラで検知し、前記コントローラは前記電圧差があらかじめ設定した所定閾値以上になったときにバッテリ劣化と判断して前記報知手段を駆動することを特徴とする。
前記態様において、前記電動機作動前の前記バッテリからの入力電圧をパラメータとして、前記電圧差の閾値をテーブル化又は関数化するとよい。
前記態様において、前記電動機作動中の前記バッテリからの供給電流を計測する電流計測手段、又は前記電動機作動中の前記ポンプの吐出圧力を計測する圧力計測手段をさらに備え、
前記電動機作動中の前記供給電流又は前記吐出圧力と、前記電動機作動前の前記バッテリからの入力電圧とをパラメータとして、前記電圧差の閾値をテーブル化又は関数化する構成であるとよい。
前記態様において、前記コントローラはバッテリ劣化の判断が複数回連続したときに前記電動機を自動停止する構成であるとよい。
前記コントローラは、前記電動機の自動停止中にリセット手段が操作されると、前記電動機を運転可能状態に復帰させる構成であるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、油圧装置側で車輌側のバッテリの劣化を判断して作業者に知らせることができる。この結果、作業者は油圧装置の使用を控えることで、バッテリ劣化に伴う車輌のエンジンの始動不能を回避することができる。また、作業者にバッテリ交換を促すことができる。
本発明に係るバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置の実施の形態を示すブロック図。 実施の形態の全体的動作を示すフローチャート。 実施の形態の基本の動作例1であって、油圧装置(電動機)作動前後のバッテリ電圧波形を示す説明図。 実施の形態の動作例2(バッテリ充電量に対する動作例)であって、(A)は油圧装置(電動機)作動前後のバッテリ電圧波形を示す説明図、(B)は劣化判断の閾値テーブル例を示す説明図、(C)は劣化判断の閾値を関数化した例を示すグラフ。 実施の形態の動作例3(バッテリ放電電流、バッテリ充電量に対する動作例)であって、(A)は油圧装置(電動機)作動前後のバッテリ電圧波形を示す説明図、(B)は劣化判断の閾値テーブル例を示す説明図、(C)は劣化判断の閾値を関数化した例を示すグラフ、(D)は(C)の一次関数の係数と操作スイッチのオン(ON)直前の入力電圧との関係を示すグラフ。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は本発明に係るバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置の実施の形態を示すブロック図である。この図において、バッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置1は、油タンクTから作動油を汲み上げて油圧アクチュエータに供給するポンプ5とこれを駆動する電動機Mとを有している。また、油圧装置1は、車輌側のバッテリBTの劣化判断のためにコントローラ10及び電圧計測手段としての電圧計測装置20を有するとともに、電流計測手段としての電流計測装置21又はポンプ5の吐出圧力Pを計測する圧力計測手段としての圧力計測装置22を有している。さらに、油圧装置1はこれに接続されたバッテリBTの劣化を作業者に光学的に報知する手段としてLED30を、音響的に報知する手段としてブザー31を有し、電動機Mの運転開始、停止のための開閉装置32及び電動機停止を解除するためのリセット手段としてリセットボタン33を有している。電圧計測装置20は油圧装置1の入力電圧を計測する。電流計測装置21は開閉装置32に直列に挿入され、電動機Mへの供給電流を計測する。
バッテリBTの直流供給電圧は開閉装置32を介して電動機Mに供給され、開閉装置32のオン(ON)で電動機Mは運転を開始し、開閉装置32のオフ(OFF)で電動機Mは運転を停止する。開閉装置32は電磁スイッチや半導体スイッチ等であり、コントローラ10でオン、オフ制御される。
また、油圧装置1が搭載された車輌の運転室(CAB)内に手動のCAB内スイッチ40及び操作スイッチ41が配置されており、CAB内スイッチ40オンでコントローラ10に直流供給電圧が供給され、油圧装置1がスタンバイ状態になる。次に、操作スイッチ41がオンすると、運転指令がコントローラ10に出力され、コントローラ10を介して開閉装置32がオンとなり、電動機Mが運転を開始し、ポンプ5から作動油が油圧アクチュエータに送出される(油圧装置1が作動開始する)。
コントローラ10は、演算機能と記憶機能を有するものであり、具体的には演算部11、閾値テーブル又は関数演算部12、バッテリ劣化判断部13、油圧装置作動・停止判断部14及びメモリー部(カウンター部)15を有している。コントローラ10の11から15の各機能はハードウエアで構成されていても、ソフトウエアで構成されていてもよい。
図2は、図1のブロック図に示すバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置1の全体的動作例を示すフローチャートであるが、その説明の前に実施の形態の場合の基本的な動作例を図3以降で説明する。
図3で基本の動作例1を説明する。ウイング車のウイングを開閉駆動するための油圧装置のように負荷変動が小さい場合、図3に示すように、正常バッテリでは、CAB内スイッチ40オンの後に操作スイッチ41をオンして電動機Mを作動させたときに電圧降下はV−V=ΔVであるのに対し、劣化バッテリでは前記電圧降下はV−V=ΔVとなり、正常バッテリの電圧降下ΔVよりも大きくなる。つまり、バッテリは、劣化すると図3の様に、無負荷時(開放時)と、放電時(作動中)の電圧の差が大きくなるので、これを利用して、バッテリの劣化を判断する。コントローラ10は、油圧装置1の入力電圧(換言すれば電動機の供給電圧)を計測する電圧計測装置20の出力信号(電圧計測値)を演算部11で受けて操作スイッチ41のオン直前の入力電圧Vと操作スイッチ41のオン後(油圧装置の作動中、つまり電動機作動中)の入力電圧Vとの電圧差ΔVを演算し、あらかじめ閾値テーブル又は関数演算部12内に設定したバッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsと比較し、ΔV≧ΔVsの場合にバッテリ劣化判断部13でバッテリが劣化したと判断してLED30を点灯もしくは点滅させて作業者に報知する(この時点でブザーを鳴らしてもよい)。この場合、さらに油圧装置作動・停止判断部14を介してブザー31を鳴らすとともに開閉装置32をオフとして電動機Mを自動停止する動作とすることもできる。電動機Mの自動停止状態はリセットボタン33を押す(オンにする)ことで解除可能である。
図4(A)乃至図4(C)で動作例2を説明する。図3の基本の動作例1の場合は閾値ΔVsを一定としてバッテリ劣化を判断したが、ウイング車のウイングを開閉駆動するための油圧装置のように負荷変動が小さい場合であっても、図4(A)のようにバッテリBTはバッテリの充電状態〔満充電(V100)、80%充電(V80)、60%充電(V60)…〕で作動前と作動中の電圧差ΔVが変化する(正常なバッテリでも)。図3の動作例1よりも更に正確にバッテリの劣化を判断する為に、バッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを、操作スイッチ41オン直前の入力電圧Vによって図4(B)のようにテーブル化しておく(バッテリ充電状態を、操作スイッチ41のオン直前の入力電圧Vで置き換えて充電状態に対応した閾値ΔVsを求めておく。)。
あるいは、前記電圧差の閾値ΔVsと操作スイッチ41オン直前の入力電圧Vとの関係を関数化しておき(前記閾値テーブルを関数化しておき)、この関数から入力電圧Vに対応する閾値ΔVsを求めるようにしてもよい。例えば、図4(C)のように1次近似の場合、
ΔVs=−K×V+K …式(1)
(但し、K、Kはあらかじめ設定した定数)
となる。
図4(B),(C)に示した、操作スイッチ41オン直前の入力電圧Vと、劣化判断基準となる電圧差の閾値ΔVsとの関係を表すテーブル又は関数{式(1)}は閾値テーブル又は関数演算部12に予め格納されている。コントローラ10は、油圧装置1の入力電圧を計測する電圧計測装置20の出力信号(電圧計測値)を演算部11で受けて操作スイッチ41のオン直前の入力電圧Vと操作スイッチ41のオン後の入力電圧Vとの電圧差ΔVを演算するとともに、入力電圧Vに対応したバッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを閾値テーブル又は関数演算部12から選択的に読み出して、電圧差ΔVと閾値ΔVsとを比較する。例えば、操作スイッチ41のオン直前の入力電圧Vが20Vであれば、図4(B)から閾値ΔVs20を選択し、ΔV≧ΔVs20の場合にバッテリ劣化判断部13でバッテリBTが劣化したと判断してLED30を点灯もしくは点滅させて作業者に報知する。以後の動作は前述の基本の動作例1と同様でよい。
この第2の動作例の場合、バッテリBTの充電状態に配慮してバッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを変化させているため、より正確なバッテリ劣化の判断が可能となる。
図5(A)乃至図5(D)で動作例3を説明する。荷役用昇降装置(テールゲートリフタ)を駆動する油圧装置の場合には負荷変動が大きい。図5(A)のように負荷が重くて電動機Mへの供給電流が大きくなると入力電圧Vは降下し、バッテリBTが劣化するとその降下量は大きくなる。つまり、荷役対象の荷物の重量によって、負荷(電動機Mへの供給電流又はポンプ5の吐出圧力P)が変動する場合、油圧装置の作動前と作動中の入力電圧Vの電圧差ΔVも荷物の重量によって変動する。このため、正確を期すためにはバッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsも荷物の重量、つまり負荷(電動機Mへの供給電流又はポンプ5の吐出圧力P)に応じて変化させる必要がある。
電動機Mの供給電流で負荷の軽重を検出する場合、図5(B)のようにバッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを、操作スイッチ41オン直前の入力電圧Vと、操作スイッチ41オン後の作動中電流値とをパラメータとしてテーブル化しておく(バッテリ充電状態及び負荷状態を、操作スイッチ41のオン直前の入力電圧と作動中供給電流で置き換えて充電状態及び負荷状態に対応した閾値ΔVsを求めておく。)。
あるいは、前記電圧差の閾値ΔVsを、前記供給電流(作動中電流値)Iで関数化して求めるようにする。例えば、図5(C)のように1次近似の場合、
ΔVs=K×I …式(2)
(但し、Kはあらかじめ設定した定数)
となる。
更に,前記のようにバッテリの充電状態(操作スイッチ41オン直前の入力電圧V)を考慮して、式(2)の定数K(1次近似の傾き)を操作スイッチ41オン直前の入力電圧Vで関数化し、
=−L×V+K …式(3)
(L、K:あらかじめ設定した定数)
式(3)を得て、この式(3)を式(2)に代入して
ΔVs=(−L×V+K)×I …式(4)
を導き、式(4)を用いてΔVsを求めるようにすれば、より正確にバッテリの劣化を判断する事ができる。
図5(B)のテーブル、あるいは図5(C)又は図5(D)の関数{式(2)又は式(4)}は閾値テーブル又は関数演算部12に予め格納され、閾値テーブル又は関数演算部12は、油圧装置1の入力電圧を計測する電圧計測装置20の出力信号(電圧計測値)及び電流計測装置21の出力信号(電流計測値)を受けて、演算部11に電圧計測装置20及び電流計測装置21のそれぞれの計測値に対応した閾値ΔVsを出力する。例えば、操作スイッチ41のオン直前の入力電圧が22V、作動中の電流値が120A、作動中の入力電圧がVの時、図5(B)のテーブル中の閾値ΔVs120−22を出力する。演算部11は、操作スイッチ41のオン直前の入力電圧Vと操作スイッチ41のオン後の入力電圧Vとの電圧差ΔVを演算するとともに、電圧差ΔVと前記閾値ΔVsとを比較し、ΔV≧ΔVsの場合にバッテリ劣化判断部13でバッテリBTが劣化したと判断する。例えば、前述の例では、V=22Vで作動中電流値120Aであるから、閾値ΔVsとして閾値ΔVs120−22を用いて、(22−V)≧ΔVs120−22となるときにバッテリ劣化と判断する。以後の動作は前述の動作例1と同様でよい。
閾値テーブル又は関数演算部12に式(2)又は式(4)が格納されている場合にも供給電流(作動中電流値)Iに対応した閾値ΔVsが得られ、同様にバッテリ劣化判断が行われる。
なお、図5(A)乃至図5(D)の動作例3において、電流計測装置21で計測した電動機Mの供給電流(作動中電流値)を用いたが、その代わりに圧力計測装置22で計測したポンプ5の吐出圧力Pを用いて閾値を決定してもよい。
この動作例3の場合、荷役用昇降装置を駆動する油圧装置のように、負荷変動が大きい場合であっても、負荷状態に配慮してバッテリの劣化判断基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを変化させているため、より正確なバッテリ劣化の判断が可能となる。
図2のフローチャートは動作例1,2,3で説明した動作が可能であるとともに、バッテリ劣化判断が、5回連続した場合に、車輌用油圧装置1の電動機Mを自動停止させる機能及び自動停止をリセットし車輌用油圧装置1を作動可能にする機能等を付加し、自動停止をリセットした後は、次に10回連続してバッテリ劣化を判断した場合に再度車輌用油圧装置1の電動機Mを自動停止させるものである。なお、バッテリ劣化判断の連続回数(5回又は10回)は任意の回数に設定可能である。以下、図2に従って説明する。
ステップS1で電源オン(CAB内スイッチ40オン)し、ステップS2で車輌用油圧装置1の入力電圧を計測し、ステップS3で操作スイッチ41がオンかどうか判断する。操作スイッチ41がオフの場合(ステップS3がNO)はステップS2に戻る。操作スイッチ41がオンの場合(ステップS3がYES)はステップS4で電動機Mが自動停止中(開閉装置32オフ)かどうか判断する。ステップS4で電動機Mが自動停止状態でなければ(ステップS4がNO)、ステップS7で作動直前の入力電圧Vを決定する。ステップS4で電動機Mが自動停止中の場合(ステップS4がYES)、ステップS5において、リセットボタン33で作業者がリセットしたか判断する。リセットされている場合(ステップS5がYES)はステップS7に移行する。リセットされていない場合(ステップS5がNO)は、ステップS6で自動停止を継続してステップS2に戻る。
前記ステップS7の後、ステップS8で車輌用油圧装置1の入力電圧Vと、電流I(電動機供給電流)又は油圧装置圧力(ポンプ吐出圧力)Pの計測を行い、さらにステップS9で演算部11は、車輌用油圧装置1の作動前と作動中(つまり電動機作動前と作動中)の電圧差ΔV=V−Vを演算するとともに、ステップS10で車輌用油圧装置1の作動前と作動中(電動機Mの作動前と作動中)の電圧差閾値ΔVsを閾値テーブル又は関数演算部12から求める。そして、ステップS11でバッテリ劣化判断部13は、電圧差ΔVと閾値ΔVsとを比較し、ΔV≧ΔVsであるかどうか判断する。ステップS11においてΔV≧ΔVsではない場合(ステップS11がNO)、ステップS12で操作スイッチ41がオンかどうか判断する。操作スイッチ41がオンの場合(ステップS12がYES)は、作動(操作)が継続していると判断してステップS8に戻り、劣化判定測定を繰り返す。
一方、ステップS11でΔV≧ΔVsとなる場合(ステップS11がYES)、バッテリ劣化判断部13により、バッテリが劣化したと判断し、ステップS13においてLED30が駆動され、LED30は点灯若しくは点滅するとともに、劣化判定フラグONとなる。そして、ステップS14で油圧装置作動・停止判断部14は、連続劣化判定作動回数(前記劣化判定フラグが連続してオンになった回数)nがn≧5かどうか判定し、n≧5でない場合(ステップS14がNO)、ステップS12に戻る。
ステップS12の操作スイッチ41がオンではない場合(ステップS12がNO)は、作動(操作)が終了したと判断し、ステップS15で操作スイッチ41のオン期間中(この1回の作動(操作)中)に劣化判定(ステップS13の劣化フラグON)があったか判定する。劣化判定が無い場合(ステップS15がNO)、ステップS16でLED30を消灯する。そして、劣化判定フラグONの回数n及びn≧5となった回数Nはメモリー部(カウンター部)15で計数、記憶されるようになっているが、ステップS17で連続劣化判定作動回数nのカウントリセットを行い、n=0とするとともに、n≧5になった回数Nのカウントリセットを行い、N=0とする。その後のステップS18では、電源オン(CAB内スイッチ40オン)かどうか判断し、CAB内スイッチ40オンの場合(ステップS18がYES)、ステップS2に戻る。CAB内スイッチ40オフの場合(ステップS18がNO)、終了する。
ステップS15で劣化判定がある場合(ステップS15がYES)、ステップS19で連続劣化判定作動回数nのカウントをn=n+1にカウントアップし、これを記憶する。そして、ステップS20で劣化フラグOFFに戻す。
また、ステップS14で連続劣化判定作動回数nがn≧5である場合(ステップS14がYES)、ステップS21でn≧5になった回数NをカウントしてN=N+1にカウントアップして記憶する。そして、ステップS22で、n≧5になった回数NがN=1かどうか判断する。例えば、n≧5になったのが1回目の場合、ステップS21では、N=0+1でN=1となる為、ステップS22がYESになる。そしてステップS23でブザー31を作動させ及び車輌用油圧装置1を停止する(開閉装置32をオフにして電動機M
を自動停止する。)。ステップS24において、リセットボタン33で作業者がリセットすることで、電動機Mの自動停止及びブザー31の駆動は解除され、かつステップS25で連続劣化作動回数nのカウントリセットを行い、n=0とする。その後、ステップS18に移行する。
次に、リセットボタン33でリセット後、再度n≧5になった(2回目)場合、ステップS21では、N=1+1でN=2となる為ステップ22はNOとなり、ステップ17に移行し、連続劣化判定作動回数nとn≧5になった回数Nのカウントをリセットする〔ステップS23(ブザー31作動、車輌用油圧装置停止)には進まない為、2回目の場合、
ブザー作動及び、車輌用油圧装置の停止は行わない。〕。更に、この状態で、n≧5になったのが3回目の場合、Nは0にリセットされている為、ステップS21では、N=0+1でN=1となり、1回目と同様に、ステップS23でブザー31を作動させ及び車輌用油圧装置1を停止する。この様に、n≧5になったのが、1回目、3回目・・・と奇数回の時にブザー31作動及び車輌用油圧装置1を停止する(リセットボタン33でリセットした後は、連続バッテリ劣化判断を10回する毎にブザー31作動及び車輌用油圧装置の停止を行う。)。
なお、ステップS14乃至ステップS25における主要動作は油圧装置作動・停止判断部14で行うことができる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 車輌用油圧装置1内にバッテリ劣化判断機能を持たせたので、車輌側にバッテリ劣化の判断機能は不要である。バッテリ劣化と判断した場合、これを作業者に報知してバッテリBTの交換を促し、ひいては車輌走行不能となる事態を未然に防止することができる。
(2) コントローラ10でバッテリBTが劣化していると判断した場合、コントローラ10でLED30を点滅させる等して作業者に知らせることができる。この場合、LED以外の光学的報知手段や音響的報知手段を用いることもできる。
(3) コントローラ10はバッテリ劣化の判断が複数回連続したときに、ブザー31を鳴らして作業者に警告するとともに開閉装置32をオフにして電動機Mを自動停止することが可能である。自動停止によってバッテリBTの放電を抑制し、車輌走行不能となるまでバッテリが消耗するのを防止できる。
(4) 作業中に車輌用油圧装置1が停止のままであったり、ブザー31が鳴り続くと、その後の作業に支障が出る場合、リセットボタン33を押すことでリセット機能が働き、車輌用油圧装置1を作動可能とし、又はブザー31を停止させることが可能である。
(5) コントローラ10はバッテリ劣化の判断が複数回連続したときに電動機Mを自動停止することで、バッテリ劣化判断の信頼性を高めることができる。
(6) 車輌用油圧装置1の作動前と作動中の電圧差(換言すれば電動機M作動前と作動中の電圧差)からバッテリBTの劣化を判断する場合に、劣化判断の基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを、電動機作動前のバッテリBTからの入力電圧Vをパラメータとしてテーブル化又は関数化しておき、前記入力電圧Vに対応する閾値ΔVsを選定してバッテリ劣化判断を行うことで、バッテリBTの充電状態に配慮したより正確な劣化判断が可能となる。
(7) 劣化判断の基準となる前記電圧差の閾値ΔVsを、電動機作動前のバッテリBTからの入力電圧Vの他に、電動機作動中の供給電流又はポンプ吐出圧力Pの計測値をパラメータとしてテーブル化又は関数化しておき、前記供給電流又はポンプ吐出圧力Pと、前記入力電圧Vとに対応する閾値ΔVsを選定してバッテリ劣化判断を行うことで、荷役用昇降装置のような負荷変動が大きい用途の車輌用油圧装置1であっても、バッテリBTの充電状態及び負荷状態に配慮したより正確な劣化判断が可能となる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
本発明の実施の形態である図1の構成の動作は図2のフローチャートに限定されないことは自明である。例えば、連続劣化判定作動回数nが5回以上でブザー31駆動及び電動機Mの自動停止動作を行うように設定したが、nは任意の整数であればよい。また、連続劣化判定作動回数nが5回以上である事態が複数回(N≧2)発生したときブザー31駆動及び電動機Mの自動停止動作を行うように設定してもよい。
1 バッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置
5 ポンプ
10 コントローラ
11 演算部
12 閾値テーブル又は関数演算部
13 バッテリ劣化判断部
14 油圧装置作動・停止判断部
15 メモリー部
20 電圧計測装置
21 電流計測装置
22 圧力計測装置
30 LED
31 ブザー
32 開閉装置
33 リセットボタン
40 CAB内スイッチ
41 操作スイッチ
BT バッテリ
M 電動機
T 油タンク

Claims (5)

  1. 油タンク内の作動油を吸い上げて送出するポンプと、前記ポンプを駆動する電動機と、前記電動機に電力を供給するバッテリとを備える車輌用油圧装置において、
    前記バッテリからの入力電圧を計測する電圧計測手段と、
    演算機能及び記憶機能を有するコントローラと、
    少なくとも光学的又は音響的にバッテリ劣化を報知する報知手段とを備え、
    前記電圧計測手段で計測された前記電動機作動前と作動中の電圧差を前記コントローラで検知し、前記コントローラは前記電圧差があらかじめ設定した所定閾値以上になったときにバッテリ劣化と判断して前記報知手段を駆動することを特徴とするバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置。
  2. 前記電動機作動前の前記バッテリからの入力電圧をパラメータとして、前記電圧差の閾値をテーブル化又は関数化することを特徴する請求項1に記載のバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置。
  3. 前記電動機作動中の前記バッテリからの供給電流を計測する電流計測手段、又は前記電動機作動中の前記ポンプの吐出圧力を計測する圧力計測手段をさらに備え、
    前記電動機作動中の前記供給電流又は前記吐出圧力と、前記電動機作動前の前記バッテリからの入力電圧とをパラメータとして、前記電圧差の閾値をテーブル化又は関数化することを特徴する請求項1に記載のバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置。
  4. 前記コントローラはバッテリ劣化の判断が複数回連続したときに前記電動機を自動停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置。
  5. 前記コントローラは、前記電動機の自動停止中にリセット手段が操作されると、前記電動機を運転可能状態に復帰させることを特徴とする請求項4に記載のバッテリ劣化判断付き車輌用油圧装置。
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