JP2017018261A - 寝台装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、新生児よりも体重が重い乳児を支える場合、一本柱の支持架台をそのまま採用しただけでは、寝台にしなりやがたつきが生じ、寝ている乳児が落ち着かず寝付けないという問題が生じ得る。
(1)本発明の一態様に係る寝台装置は、支持架台と、前記支持架台上に支持される寝台と、前記支持架台及び前記寝台間を連結する連結機構と、を備え、前記連結機構が、前記支持架台に固定された枠体と、前記枠体に対して、前記寝台を傾動自在に連結及び支持する傾動機構と、を有する。
上記(1)に記載の寝台装置によれば、寝台の自重及び寝台に加えられる荷重の双方を、構造的に剛性が高い枠体によって支える構造であるため、前記自重及び前記荷重を支持架台のみで直接受ける場合に比べて、寝台のしなりやがたつきを抑えることができる。
上記(2)の場合、枠体より鉛直下方に延びる支持金具の下端に対してダンパーの一端を連結する構造であるので、寝台の下面に対するダンパーの取付け角度を大きめに確保することが出来る。よって、ダンパーが寝台をその下面から確実に支えることが可能となる。
上記(3)の場合、剛性の高い枠体の一部により寝台の骨格を補強することができるので、寝台の剛性をより高めることが出来る。
上記(4)の場合、平置き状態及び傾斜状態の何れにおいても、寝台の自重、さらには寝台に加えられる荷重を枠体で受け止めることができる。
上記(5)の場合、枠体の剛性をより高めることができるので、この枠体で支えられる寝台のしなりやがたつきをより確実に抑えることが出来る。
(6)上記(1)〜(5)の何れか一項に記載の寝台装置において、前記寝台が、人体が載置される寝台面を有してもよい。
図1の斜視図に示すように、本実施形態の小児用ベッドは、一本支柱の支持架台10と、支持架台10上に支持されるとともに人体(不図示)が載置される寝台20と、支持架台10及び寝台20間を連結する連結機構30と、を備えている。
各脚部11は、それぞれ、水平方向に沿って直線的に延在する直線部11aと、この直線部11aの両端より平面視して湾曲した湾曲部11bと、この湾曲部11bに連なって直線的に延在する脚先端部11cと、この脚先端部11cの末端に溶接固定されたキャスター取付け部11dと、を備えている。これら一対の脚部11を平面視した場合、直線部11aは互いに平行をなし、湾曲部11bは互いに離間する方向に曲がっており、そして脚先端部11cはさらに互いに離間する方向に延在している。
そして、各脚部11が上述のような形状を有しているため、図2のハッチングに示す領域C1〜C4に空き空間が形成されており、小児用ベッドを取り扱う作業者の足等との干渉を防いだり、必要に応じて各種医療機器(不図示)を配置したりすることが可能となっている。本実施形態の小児用ベッドは一本支柱の支持架台10を備えているため、寝台20の下方空間へのアクセスが容易な構造となっている。
また、各キャスター取付け部11dの上端には、その開口部を覆うゴム栓11d1が嵌め込まれており、このゴム栓11d1を外した場合には、開口部に点滴棒(不図示)を差し込んで支持具として用いることが可能となっている。
台座部12aは、その下端が前記一対の直線部11aの各下縁よりも下方に突出するように固定されている。このようにして台座部12aの高さ位置を下げることにより、重心位置を下げて安定性をより高めることが可能となる。
下部フレーム21の各構成要素のうち、一対のフレーム材21a及び補強フレーム材21d,21eは角パイプからなる一方、フレーム材21b,21cは、長尺の板材を折り曲げ加工したプレス成形品である。そして、フレーム材21b,21cと、補強フレーム材21d,21eとのそれぞれの一方の端部が、一方のフレーム材21aの側面に対して垂直をなすように溶接固定され、また他方の端部が、他方のフレーム材21aの側面に対して垂直をなすように溶接固定されている。
図3及び図5に示すように、補強フレーム材21eの長手方向中央位置の側面には、後述のガススプリング54aを取付けるための軸受け21e1が溶接固定されている。
前記マットレスは、前記寝台板の上面に載せられるクッション材であり、平面視した場合に前記寝台板の上面と同じ長方形状を有し、なおかつ適度な柔らかさを持つ内部素材と、この内部素材の周囲を覆うとともに清掃しやすく破れにくい表面素材とを備えている。
側壁24は、例えば透明なアクリル板からなり、前記上部フレームの四辺それぞれに一枚ずつが着雑可能に取付けられている。
図4に示すように、枠体40は、前後方向に沿って延在する一対の縦枠材41と、これら縦枠材41の前方側に挟み込まれた状態で溶接固定された横枠材42と、各縦枠材41の後方端部に対して溶接固定された横枠材43と、を備えている。
また、各縦枠材41の前方側上面には、寝台20を傾斜させずに平置きした場合に、寝台20の下面に当接する緩衝材41aが一つずつ設けられている。これら緩衝材41aは、縦枠材41の上面に対して寝台20の下面が直接当たって支える受け材として機能する。
底部42aは、前記昇降部12bの受け板に対してボルト固定するためのボルト穴hが複数形成されている。これらボルト穴hは、前記昇降部12bの受け板に設けられたボルト穴と同一配置とされている(例えば4箇所形成する場合には、4つのボルト穴hが平面視して前後左右方向に1つずつ並べられて正方形をなすように配置する)。
なお、横枠材42の機械強度を上げてさらに枠体40の剛性を高めるために、図4に示すような一対の補強部材42xを溶接固定してもよい。この補強部材42xとしては、例えば、金属板を折り曲げ加工して断面視コ字状かつ前後方向に延在する部品を採用することが出来る。また、このような補強部材42xとしては、前記鉛直部42b,42cと同じ高さ寸法に揃えることがより好ましい。さらに、この補強部材42xの溶接固定に際しては、前記各縦枠材41と平行をなすとともに、前記各ボルト穴hの上方を覆わない位置に配置した上で、鉛直部42b,42cの各内側面と、底部42aの上面とに対して溶接固定するとよい。
横枠材43の延在方向2箇所に対し、前記一対の縦枠材41の後端部側が突き当てられた状態で溶接固定されている。その結果、この横枠材43は、一対の縦枠材41及び横枠41と共に、四角枠を構成している。この四角枠は所定の高さ寸法を備えているため、四角枠の面内方向に沿った外圧負荷に対して強固であるのみならず、四角枠をその厚み方向に捻るような外圧負荷に対しても変形することがない、十分な機械強度を確保している。
横枠材43は、一対の傾動軸受け51(連結部材)を介して前記一対のフレーム材21a間を連結しており、前記補強フレーム材21d,21eと同様の補強効果を発揮している。すなわち、横枠材43の長さを、前記四角枠よりはみ出した延長部43cを確保するように長めにしているので、横枠材43は、前記四角枠の強度部材として用いられることに加えて、下部フレーム21の剛性を高める強度部材としての役目も兼ねている。
なお、図5に示すように、ボルト穴51b1は、横枠材43に対して前方側かつ鉛直方向上側にずれた位置であって、しかも前記下部フレーム21のフレーム材21aに形成されたボルト穴(不図示)と重なる位置に形成されている。そして、ボルト穴51b1と、前記フレーム材21aに形成されたボルト穴とを重ね合わせた上で、両者に対して水平方向にボルトを通して締結している。しかも、傾動軸受け51に対して前記ボルトを軸体として前記フレーム材21aが回動自在とされているので、下部フレーム21を含む寝台20の全体が、連結機構30を介して、支持架台10に対して傾動可能となっている。寝台20が平置きの状態から傾動させる場合は、一対のボルト穴51b1間を結ぶ仮想直線CL(図1参照)を回転軸線として、寝台20の後方側が下がるとともに前方側が上がる方向に傾動する。一方、寝台20を傾斜状態から平置き状態に戻した場合には、下部フレーム21の補強フレーム材21dが枠体40の緩衝材41aに当接して動作を止めるので、平置き状態の位置よりも前方側が下方に下がることが禁止されている。
また、ダンパー54には、前記傾動操作部55が一体に設けられている。この傾動操作部55は、ガススプリング54aの側方に回動自在に設けられた金属製のレバー55aと、このレバー55aの先端に固定された樹脂製の手掛け部55bとを備えている。レバー55aは、ガススプリング54aの上端より後方側に向かって延在しているため、手掛け部55bが寝台20真下の後方端寄りに配置される。よって、手掛け部55bへのアクセスが容易となるので、作業者が傾動操作部55を容易に操作することが可能となる。
このように、下部フレーム21の前方側角部に加わった荷重は全て枠体40に伝えられるが、枠体40は上述の通り高い剛性を具備していて殆ど変形しないので、前記荷重を確実に受け止めることができる。したがって、剛性が高く殆ど変形しない枠体40に向かって荷重が伝搬するように、フレーム材21a,21bおよび補強フレーム材21dが構成されているので、下部フレーム21のしなりやがたつきを抑制することが可能となっている。
このように、下部フレーム21に加えられた荷重を枠体40に伝搬して支えるように、フレーム材21a,21bおよび補強フレーム材21dが構成されているので、下部フレーム21のしなりやがたつきを抑制することが可能となっている。
すなわち、本実施形態では、前記傾動機構50が、枠体40に対して寝台20を傾動自在に連結する傾動軸受け51と、枠体40に対して鉛直下方に延在するように上端が固定された支持金具52と、一端が支持金具52の下端に対して回動自在に連結されるとともに他端が寝台20に対して回動自在に連結され、傾動軸受け51の軸線回りに寝台20が傾動する際に前記傾動に追従して伸縮するダンパー54と、ダンパー54の伸縮を許可及び規制する傾動操作部55と、を備えている。
この構成によれば、高い枠体40より鉛直下方に延びる支持金具52の下端に対してダンパー54の一端を連結する構造であるので、寝台20の下面に対するダンパー54の取付け角度(図5の角度α)を大きめに確保することが出来る。よって、ダンパー54が寝台20をその下面から確実に支えることが可能となる。
さらに、枠体40内に補強部材42xを設けた場合には、枠体40の剛性をより高めることができるので、この枠体40で支えられる寝台20のしなりやがたつきをより確実に抑えることが可能となる。
例えば、前記枠体40の形状として平面視矩形状を採用したが、前後方向又は左右方向に長い長方形を採用してもよい。さらには、平面視円形、平面視楕円形、平面視三角形、平面視多角形など、平面視して閉じた枠状であればその他の形状を採用してもよい。
また、補強フレーム材21d,21eの配置箇所や本数等は、必要に応じて適宜変更することが可能である。
また、上記実施形態では、支持架台10にキャスター13を備えて走行可能としたが、この構成のみに限らず、キャスター13を備えずに床面に据え付ける構成にも本発明は採用可能である。
20 寝台
30 連結機構
40 枠体
42x 補強部材
43 横枠材(枠体の一部)
50 傾動機構
51 傾動軸受け(連結部材)
52 支持金具
54 ダンパー
55 傾動操作部
Claims (6)
- 支持架台と、
前記支持架台上に支持される寝台と、
前記支持架台及び前記寝台間を連結する連結機構と、
を備え、
前記連結機構が、
前記支持架台に固定された枠体と、
前記枠体に対して、前記寝台を傾動自在に連結及び支持する傾動機構と、
を有することを特徴とする寝台装置。 - 前記傾動機構が、
前記枠体に対して前記寝台を傾動自在に連結する連結部材と、
前記枠体に対して鉛直下方に延在するように上端が固定された支持金具と、
一端が前記支持金具の下端に対して回動自在に連結されるとともに他端が前記寝台に対して回動自在に連結され、前記連結部材回りに前記寝台が傾動する際に前記傾動に追従して伸縮するダンパーと、
前記ダンパーの伸縮を許可及び規制する傾動操作部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の寝台装置。 - 前記枠体の一部が、枠外に向かって延在するとともに前記寝台の骨格の一部を兼ねていることを特徴とする請求項1または2に記載の寝台装置。
- 前記寝台が、
平置き状態では、前記寝台の自重が、前記枠体の上面の少なくとも一部と、前記連結部材と、前記ダンパー及び前記支持金具とにより、前記枠体に対して付与され、
傾斜状態では、前記寝台の自重が、前記連結部材と、前記ダンパー及び前記支持金具とにより、前記枠体に対して付与される
ことを特徴とする請求項2または3に記載の寝台装置。 - 前記枠体内に、補強部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の寝台装置。 - 前記寝台が、人体が載置される寝台面を有する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の寝台装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111437123A (zh) * | 2020-04-02 | 2020-07-24 | 李艳 | 一种妇产科多功能新生儿护理床 |
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- 2015-07-09 JP JP2015137868A patent/JP6618727B2/ja active Active
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