JP2017017638A - 方向性結合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】副導波管を短軸化しても良好な特性を得ることのできる方向性結合器を得る。
【解決手段】副導波管2を、主導波管1の管軸方向長さより短く、かつ、管軸方向両端が短絡されると共に、結合孔5によって主導波管1と接続された構成とする。また、副導波管2の内側に、短絡端11a,11bのうち少なくとも一方端から管軸方向に沿って形成された突起部6a,6bを設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯で用いられる方向性結合器に関するものである。
衛星搭載用のアンテナ給電回路などにおいて、大電力の信号をモニタするためのコンポーネントとして導波管からなる方向性結合器がある。このような方向性結合器に求められる結合度は小さく、信号をモニタするための端子には同軸線路が用いられることもある。
導波管からなる結合度の小さい方向性結合器としては例えば多孔形の構成がある。これは、主導波管と副導波管からなり、各導波管が複数の結合孔を介して接続されるものである(例えば、特許文献1参照)。結合孔を介した結合とすることにより、小さい結合度が実現される。
また、副導波管を短絡して同軸導波管変換器を設け、信号をモニタするための端子を同軸線路とした場合、同軸線路端子間を所定の長さとすることにより、所望の周波数帯で良好な反射特性が実現される。このため、副導波管の軸長を短縮しようとした場合は、副導波管の管内波長を変える必要がある。一方、導波管の管内波長を変えるために、導波管にリッジを設けた構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−135201号公報 特開平10−126118号公報
しかしながら、副導波管の軸長は使用する周波数帯で概ね決まることになるため、軸長を短縮しようとすると、所望の周波数帯で良好な反射、結合特性が得られないという問題がある。この問題に対処するため、例えば特許文献2に記載されているように、リッジを導波管の結合部の位置に設けた場合、短軸化しても良好な特性を得るのが困難であった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、副導波管を短軸化しても良好な特性を得ることのできる方向性結合器を得ることを目的とする。
この発明に係る方向性結合器は、主導波管と、主導波管の管軸方向長さより短く、かつ、管軸方向両端が短絡されると共に、結合孔によって主導波管と接続された副導波管と、副導波管における短絡端からの設定位置に設けられた同軸導波管変換器と、副導波管の内側に、短絡端のうち少なくとも一方端から管軸方向に沿って形成された突起部とを備えたものである。
この発明の方向性結合器は、副導波管の内側に、短絡端のうち少なくとも一方端から管軸方向に沿って形成された突起部を備えたので、短軸化しても良好な特性を得ることができる。
この発明の実施の形態1による方向性結合器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による方向性結合器の上面図である。 この発明の実施の形態1による方向性結合器の正面図である。 この発明の実施の形態1による方向性結合器の側面図である。 この発明の実施の形態1による方向性結合器をアンテナ給電回路に接続する場合の説明図である。 この発明の実施の形態2による方向性結合器を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による方向性結合器の上面図である。 この発明の実施の形態2による方向性結合器の正面図である。 この発明の実施の形態2による方向性結合器の側面図である。 この発明の実施の形態3の方向性結合器における副導波管の短絡端部分を示す構成図である。 突起部を設けない設計の方向性結合器の反射特性の計算結果を示す説明図である。 図11の設計において副導波管の軸長をおおよそ80%に短縮した場合の計算結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態3による方向性結合器の計算結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態4の方向性結合器における副導波管の短絡端部分を示す構成図である。 この発明の実施の形態5の方向性結合器における副導波管の短絡端部分を示す構成図である。 この発明の実施の形態5の方向性結合器における副導波管の短絡端部分の他の例を示す構成図である。 この発明の実施の形態6の方向性結合器における副導波管の短絡端部分を示す構成図である。 この発明の実施の形態6の方向性結合器における副導波管の短絡端部分の他の例を示す説明図である。 この発明の実施の形態7の方向性結合器における副導波管の短絡端部分を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による方向性結合器を示す斜視図である。また、図2は方向性結合器の上面図、図3は方向性結合器の正面図、図4は方向性結合器の側面図である。
これらの図に示すように、実施の形態1の方向性結合器は、主導波管1、副導波管2、同軸線路3a,3b、内導体4a,4b、結合孔5、突起部6a,6b、入力端子7、出力端子8、結合端子9、アイソレーション端子10、短絡端11a,11bを備えている。
主導波管1と副導波管2はいずれも断面矩形の導波管であり、主導波管1の幅の狭い面と副導波管2の幅の広い面が結合孔5を介して接続されている。また、副導波管2は短絡されており、主導波管1が接続された面と反対の幅の広い面に同軸線路3a,3bが設けられ、同軸線路3a,3bの内導体4a,4bが副導波管2の内部に突出している。また、同軸線路3aと内導体4aで結合端子9が、同軸線路3bと内導体4bでアイソレーション端子10が構成されている。さらに、副導波管2には、短絡端側から中央部に向かって、それぞれ、主導波管1側の幅の広い面に突起部6a,6bが内導体4a,4bと対向するよう設けられている。これら突起部6a,6bは、その先端位置がほぼ内導体4a,4bの管軸方向の位置と同じになるよう形成されている。また、同軸線路3a及び内導体4aと、この同軸線路3a及び内導体4aが位置する副導波管2の端部で、同軸線路と導波管とを変換する同軸導波管変換器が構成されている。
また、入力端子7及び出力端子8は、方向性結合器としての入力端子及び出力端子である。さらに、結合端子9及びアイソレーション端子10は、データ取り出しのための端子である。
このように構成された方向性結合器では、入力端子7から大電力の信号が入力されると、大部分は出力端子8に出力される。このとき、わずかな信号は結合孔5を介して副導波管2に結合し、さらに、内導体4aに結合して結合端子9に出力される。これにより、大電力の信号をモニタすることが可能となる。
ここで、内導体4a,4bは、副導波管2とは接触していないため、製造する際にはんだや接着剤などが不要となり、加工性や信頼性が向上する利点がある。
さらに、副導波管2の内側に突起部6a,6bを設けたため、導波管の遮断周波数が下がる。このため、突起部6a,6bを設けない場合に比べ、副導波管2における同軸線路3a,3b設置位置と短絡端11a,11b間の長さを短縮した場合に、所望の周波数帯で整合がとりやすくなる。これにより、副導波管2の軸長も短縮されるという効果がある。
また、突起部6a,6bは短絡端側にのみ設けたが、副導波管2全体に渡って設けた場合でも、短軸化しても良好な特性が得られる、という効果は有する。さらに、突起部6a,6bは導波管の遮断周波数を変えるために設けているため、例えば、同軸線路3a,3b及び内導体4a,4bが設けられている幅広面に設置するようにしても、短軸化しても良好な特性が得られる、という効果は得ることができる。
なお、結合孔5は図示のようなパイプ状に構成される他、例えば主導波管1と副導波管2との間に金属ブロックを挟んで結合孔5を設ける、といった構成でもよく、さらに、主導波管1と副導波管2とが密着し、これらの壁面に結合孔5が形成されていてもよい。
また、上記例では、結合孔5の数は3個の場合について示したが、結合孔5の数は結合度の大きさに応じて決めればよく、少なくとも1個の結合孔5があればよい。すなわち、結合孔5の数と面積が設計パラメータになる。例えば、結合孔5の数が増える、あるいは、面積が大きくなると結合度が大きくなる。
また、本方向性結合器では、副導波管2の短絡端11a,11bと同軸線路3a,3bの間の長さを短縮したことにより、主導波管1の軸長を変えなければ、主導波管1の入出力端子7,8と副導波管2の短絡端11a,11bとの間を長くすることができる。このため、本方向性結合器をアンテナ給電回路に実装しようとした場合、入出力端子7,8に設けられたフランジと副導波管2との間に空間が生まれるため、入出力端子7,8に設けられたフランジとアンテナ給電回路のフランジとの接続が手作業でも容易に行うことができる。図5はこれを示す説明図であり、出力端子8に取り付けられたフランジ100とアンテナ給電回路101のフランジ102とをネジ103とナット104で固定する例を示している。矢印105に示す空間が小さい場合は、手指が入りにくいため、ネジ103とナット104との締め付けが手作業では困難であるが、本方向性結合器ではフランジ100と副導波管2との間に空間があるため、手作業でも容易に締め付けを行うことができる。
以上説明したように、実施の形態1の方向性結合器によれば、主導波管と、主導波管の管軸方向長さより短く、かつ、管軸方向両端が短絡されると共に、結合孔によって主導波管と接続された副導波管と、副導波管における短絡端からの設定位置に設けられた同軸導波管変換器と、副導波管の内側に、短絡端のうち少なくとも一方端から管軸方向に沿って形成された突起部とを備えたので、副導波管を短軸化しても良好な特性を得ることができる。
また、実施の形態1の方向性結合器によれば、主導波管及び副導波管は断面矩形に形成され、副導波管の幅広面が主導波管と結合孔で接続されているようにしたので、方向性結合器として高い性能を得ることができる。
また、実施の形態1の方向性結合器によれば、突起部の長さは、短絡端から同軸導波管変換器の内導体の設置位置までの距離以下の値としたので、例えば、突起部を副導波管全体に設けた構成に比べ、突起部が一部にしか取り付けられていないことで電界の集中が少なくなり、方向性結合器としての耐電力を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2の方向性結合器は、副導波管2の幅広面に、短絡端から管軸方向中央に向かって階段状に変化するステップを設けたものである。
図6は、実施の形態2による方向性結合器を示す斜視図、図7は方向性結合器の上面図、図8は方向性結合器の正面図、図9は方向性結合器の側面図である。
これらの図において、主導波管1〜短絡端11a,11bの構成は、図1〜図4に示した実施の形態1の構成と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。実施の形態2の方向性結合器では、主導波管1と対向する副導波管2の幅広面に階段状のステップ12a,12bが設けられている。これらステップ12a,12bは、短絡端11a,11bから管軸方向の中央に向かって幅広面が主導波管1側に突出するよう階段状になっている。ここで、ステップ12aは短絡端11a側に設けられたステップであり、ステップ12bは短絡端11b側に設けられたステップである。
このように構成された実施の形態2の方向性結合器では、副導波管2にステップ12a,12bを設けたことにより整合が取れやすくなっている。
なお、実施の形態2の方向性結合器の動作については実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、図示例ではステップ12a,12bの段数として2段の構成を示したが、これに限定されるものではなく、その段数や大きさは整合の取りやすさによって適宜選択することができる。ただし、同軸線路3a,3b及び内導体4a,4bを含む同軸導波管変換器が対称であれば、ステップ12a,12bも管軸方向の中心に対して対称に形成する必要がある。
なお、ステップ12a,12bを副導波管2の主導波管1とは反対側の幅広面に設け、同軸線路3a,3b及び内導体4a,4bを主導波管1側の幅広面に設けてもよい。すなわち、この構成は、図6〜図9に示した副導波管2のステップ12a,12bを設けていない面を主導波管1との接続面とすることである。この場合、主導波管1と副導波管2の間の厚さは一定になるので、主導波管1と副導波管2とを密着させた構成であっても、主導波管1に金属厚さが一定の素管を利用できるなど、加工性が向上するという利点も有する。また、ステップ12a,12bを幅広面の片面だけではなく、両面に設けてもよい。
以上説明したように、実施の形態2の方向性結合器によれば、幅広面に、短絡端から管軸方向中央に向かって階段状となるステップを設けたので、副導波管の整合を容易に取ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、副導波管2の幅広面における突起部6a,6bの先端位置と内導体4a,4bの位置とが管軸方向の直交方向において異なるようにした方向性結合器を示すものである。
図10は、実施の形態3の方向性結合器における副導波管2の短絡端11a部分を示す構成図である。
図10(a)の例では、突起部6aを、副導波管2の幅広面において管軸方向との直交方向の中央から主導波管1との接続面寄り(図面下方向)にオフセットして設けたものである。ここで、同軸線路3aと内導体4aは副導波管2の幅広面の管軸方向との直交方向の中央に位置しているため、副導波管2を幅広面側から見た突起部6aと内導体4aとの位置はずれていることになる。
また、図10(b)の例では、同軸線路3aと内導体4aを、副導波管2の幅広面において管軸方向との直交方向の中央から主導波管1とは接続されていない側(図面上方向)にオフセットして設けたものである。この場合は、突起部6aが副導波管2の幅広面の管軸方向との直交方向の中央に位置しているため、副導波管2を幅広面側から見た突起部6aと内導体4aとの位置は、ずれていることになる。
さらに、突起部6aを、図10(a)の状態とは逆に図面上方向にオフセットして設けてもよく、また、副導波管2の幅広面において管軸方向との直交方向の中央から両側に同軸線路3aと内導体4a及び突起部6aをそれぞれオフセットして設けてもよい。また、これらのオフセット量及び結合孔5とオフセットした突起部6aまたは同軸線路3aとの位置関係は設計パラメータとして適宜決定する。
次に、突起部6aと同軸線路3a、内導体4aとをオフセットさせたことによる方向性結合器の効果について説明する。
図11は突起部6a,6bを設けない設計の方向性結合器の反射特性の計算結果である。△線が結合端子9、○線が入力端子7の反射特性を示している。なお、横軸は設計中心周波数で規格化している。結合端子9及び入力端子7共に良好な特性が得られていることがわかる。ここで、上記設計において副導波管2の軸長をおおよそ80%に短縮した場合の計算結果を図12に示す。横軸の規格化周波数は図11と同一であり、△線が結合端子9、○線が入力端子7の反射特性を示している。図12より、結合端子9の反射特性が大きく劣化することがわかる。そこで、上記設計においてオフセットした突起部6a,6bを設けた場合の計算結果を図13に示す。横軸の規格化周波数は図11と同一であり、△線が結合端子9、○線が入力端子7の反射特性を示している。図13より、結合端子9、入力端子7共に、例えば要求仕様である−20dBの反射特性を達成できており、図11の方向性結合器と同等の良好な特性が得られていることがわかる。
このように、突起部6a,6bを設けずに副導波管2の軸長を短縮した場合は反射特性が劣化するのに対し、突起部6a,6bを設けたことにより副導波管2の軸長を短縮しても良好な特性が得られるという効果がある。
なお、図10(b)に示したように、同軸線路3aと内導体4aとをオフセットさせた場合、副導波管2を幅広面の管軸方向との直交方向の中央で分割して製造しても同軸線路3a,3bと内導体4a,4bの設置には影響がない。幅広面の中央では電流が流れないため、幅の狭い面で分割して製造する場合に比べ、隙間の影響が少なく、損失が小さくなる効果がある。また、このように中央で分割する場合、突起部6a,6bも2分割されることになる。
また、上記例では、図10(a),(b)において、突起部6aと同軸線路3a及び内導体4aの構成のみ示したが、副導波管2における短絡端11b側の突起部6bと同軸線路3b及び内導体4bの構成も同様である。
以上説明したように、実施の形態3の方向性結合器によれば、幅広面における突起部の先端位置と同軸導波管変換器の内導体の位置は、副導波管の管軸方向との直交方向において異なっているようにしたので、結合孔を設けたことによる副導波管の非対称性による特性劣化を補正し、より良好な特性を得ることができる。また、突起部と同軸線路の内導体が向かい合わなくなるため、突起部と内導体の間の電界強度がさらに弱くなり、より耐電力が向上するという効果も有する。
また、実施の形態3の方向性結合器によれば、突起部は、副導波管の幅広面において管軸方向との直交方向の中央からオフセットして設けられているようにしたので、結合孔を設けたことによる副導波管の非対称性による特性劣化を補正し、より良好な特性を得ることができる。また、耐電力を向上させることができる。
また、実施の形態3の方向性結合器によれば、同軸導波管変換器の内導体は、副導波管の幅広面において管軸方向との直交方向の中央からオフセットして設けられているようにしたので、結合孔を設けたことによる副導波管の非対称性による特性劣化を補正し、より良好な特性を得ることができ、かつ、耐電力が向上する共に、副導波管を幅広面の管軸方向との直交方向の中央で分割して製造することができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、突起部を、短絡端から中央に向かって幅広面との平行方向の幅を階段状に小さくなるよう形成したものである。
図14は、実施の形態4の方向性結合器における副導波管2の短絡端11a部分を示す構成図である。
図示のように、突起部6aの形状は、短絡端11aから中央に向かって幅広面からの突起高さを一定として、その幅が階段状に狭くなるよう、突起部幅方向の両側にステップ13が構成されている。また、突起部6aにおける幅広面に垂直な方向の突起高さは一定の値となっている。
なお、図14では、副導波管2における短絡端11a側の構成のみを示したが、短絡端11b側の突起部6bについても同様に構成されている。
また、上記例では、突起部6aの幅方向両側にステップ13を設けたが片側にのみステップ13を設けた場合でも同様の効果が得られる。
以上説明したように、実施の形態4の方向性結合器によれば、突起部は、副導波管の短絡端から階段状に幅広面との平行方向の幅が小さくなっているようにしたので、副導波管としての整合を容易に取ることができる。
実施の形態5.
実施の形態5は、突起部を、短絡端から中央に向かって幅広面に平行でかつ管軸方向との直交方向の幅を漸次小さくするようテーパ部14としたものである。
図15は、実施の形態5の方向性結合器における副導波管2の短絡端11a部分を示す構成図である。
図示のように、突起部6aの形状は、短絡端11aから中央に向かって幅広面からの突起高さを一定として、その幅が漸次小さくなるテーパ部14となっている。
なお、図15では、副導波管2における短絡端11a側の構成のみを示したが、短絡端11b側の突起部6bについても同様に構成されている。
このように、実施の形態5では、突起部6a,6bがテーパ状になっているので、階段状になっている構造に比べて、エンドミルで加工することができ、加工性が向上するという効果が得られる。また、階段状のステップに対して不連続な部分がないため、不要な高次モードの発生が抑えられ、反射特性の向上を図ることができる。
また、エンドミルを用いることにより曲面のテーパ部とすることができる。図16は、突起部6aを曲面のテーパ部15とした例を示す構成図である。この例ではエンドミルのRを用いて突起部6aの根元部分を曲面としている。このような構成とすることにより、エンドミルのみで突起部6aの加工ができ、より加工性を向上させることができる。
また、図16に示す例は、実施の形態3の図10(a)に示した構成と同様に、突起部6aを、副導波管2の幅広面において管軸方向との直交方向の中央から図面下方向にオフセットして設けたものである。さらに、図16に示す突起部6aを備えた場合であっても実施の形態3と同様に、図10(b)に示す位置関係や、図10(a)の状態とは逆に図面上方向にオフセットして設けてもよく、また、副導波管2の幅広面において管軸方向との直交方向の中央から両側に同軸線路3aと内導体4a及び突起部6aをそれぞれオフセットして設けてもよい。
なお、上記例では突起部6aの両側をテーパ面としたが、突起部6aの片側のみテーパ面としてもよい。
以上説明したように、実施の形態5の方向性結合器によれば、突起部は、副導波管の短絡端からテーパ状に幅広面との平行方向の幅が小さくなっているようにしたので、副導波管としての整合を容易に取ることができると共に、加工性を向上させることができる。
実施の形態6.
実施の形態6は、突起部を、短絡端から中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さを階段状に低くなるよう形成したものである。
図17は、実施の形態6の方向性結合器における副導波管2の短絡端11a部分を示す構成図である。
図示のように、突起部6aの形状は、短絡端11aから中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さが階段状に低くなるよう、突起部6aの高さ方向にステップ16が形成されている。また、突起部6aにおける幅広面に平行でかつ管軸方向との直交方向の幅は一定の値となっている。
なお、図17では、副導波管2における短絡端11a側の構成のみを示したが、短絡端11b側の突起部6bについても同様に構成されている。
また、ステップ16を構成する角部を丸くするようにして電界集中を弱くするようにしてもよい。図18は、これを示すもので、(a)に示す形状では、矢印で示す角部(エッジ)に特に電界が集中するため、(b)に示すように、矢印で示す部分を丸く加工する。これにより角部への電界集中を弱くすることができ、反射特性をさらに向上させることができる。
以上説明したように、実施の形態6の方向性結合器によれば、突起部は、副導波管の短絡端から中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さが階段状に低くなるよう形成されているようにしたので、突起部と内導体との間隔が広くなり、その結果、電界強度がさらに弱くなり、より耐電力を向上させることができる。
実施の形態7.
実施の形態7は、突起部を、短絡端から中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さを漸次低くするようテーパ部17としたものである。
図19は、実施の形態7の方向性結合器における副導波管2の短絡端11a部分を示す構成図である。
図示のように、突起部6aの形状は、短絡端11aから中央に向かって幅広面からの突起高さが漸次低くなるテーパ部17となっている。また、突起部6aにおける幅広面に平行でかつ管軸方向との直交方向の幅は一定の値となっている。
なお、図19では、副導波管2における短絡端11a側の構成のみを示したが、短絡端11b側の突起部6bについても同様に構成されている。
以上説明したように、実施の形態7の方向性結合器によれば、突起部は、副導波管の短絡端から中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さがテーパ状に低くなるよう形成されているようにしたので、突起部における不連続部が無いため、電界強度がさらに弱くなり、より耐電力を向上させることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
また、上記各実施の形態では、副導波管2の幅広面と主導波管1の幅の狭い面とを接続する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、主導波管1と副導波管2との幅の狭い面同士での接続や幅広面同士での接続、さらには主導波管1と副導波管2との接続位置といった構成も、結合度の大きさに応じて適宜選択が可能である。
1 主導波管、2 副導波管、3a,3b 同軸線路、4a,4b 内導体、5 結合孔、6a,6b 突起部、7 入力端子、8 出力端子、9 結合端子、10 アイソレーション端子、11a,11b 短絡端、12a,12b、13、16 ステップ、14、15、17 テーパ部。

Claims (11)

  1. 主導波管と、
    前記主導波管の管軸方向長さより短く、かつ、管軸方向両端が短絡されると共に、結合孔によって前記主導波管と接続された副導波管と、
    前記副導波管における前記短絡端からの設定位置に設けられた同軸導波管変換器と、
    前記副導波管の内側に、前記短絡端のうち少なくとも一方端から管軸方向に沿って形成された突起部とを備えたことを特徴とする方向性結合器。
  2. 前記主導波管及び副導波管は断面矩形に形成され、前記副導波管の幅広面が前記主導波管と前記結合孔で接続されていることを特徴とする請求項1記載の方向性結合器。
  3. 前記突起部の長さは、前記短絡端から前記同軸導波管変換器の内導体の設置位置までの距離以下の値であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の方向性結合器。
  4. 前記幅広面における前記突起部の先端位置と前記同軸導波管変換器の内導体の位置は、前記副導波管の管軸方向との直交方向において異なっていることを特徴とする請求項2記載の方向性結合器。
  5. 前記突起部は、前記副導波管の幅広面において管軸方向との直交方向の中央からオフセットして設けられていることを特徴とする請求項4記載の方向性結合器。
  6. 前記同軸導波管変換器の内導体は、前記副導波管の幅広面において管軸方向との直交方向の中央からオフセットして設けられていることを特徴とする請求項4記載の方向性結合器。
  7. 前記突起部は、前記副導波管の短絡端から階段状に前記幅広面との平行方向の幅が小さくなっていることを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の方向性結合器。
  8. 前記突起部は、前記副導波管の短絡端からテーパ状に前記幅広面との平行方向の幅が小さくなっていることを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の方向性結合器。
  9. 前記突起部は、前記副導波管の短絡端から中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さが階段状に低くなるよう形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の方向性結合器。
  10. 前記突起部は、前記副導波管の短絡端から中央に向かって幅広面に垂直な方向の突起高さがテーパ状に低くなるよう形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の方向性結合器。
  11. 前記幅広面に、前記短絡端から管軸方向中央に向かって階段状となるステップを設けたことを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の方向性結合器。
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