JP2017016213A - 近距離無線識別装置管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】近距離無線識別装置管理システム1は、少なくとも一以上の管理対象物の各々に取り付けられた個別の識別データを有する近距離無線識別装置(ICタグAK1〜AKp、BK1〜BKq)と、管理コンピュータ22、42と、少なくとも一以上の管理携帯通信端末26、46と、が広域通信ネットワーク11上で一のグループを形成し、少なくとも二以上の前記グループが広域通信ネットワーク上で広域捜索コンピュータと通信を行う。
【選択図】図1
Description
従来から、多数の鍵を管理しながら業務を行っている仕事は非常に多い。例えば、移動体通信の基地局管理を含む通信業界、電力、ガス、水道及び交通などのライフラインに関する業界、あるいは、ビル管理の関係業界などを挙げることができる。
また、紛失防止に関しては、運用方法を定めるガイドラインを導入し紐状体で鍵と身体とを結合するなどして対処し、出納、紛失防止及び捜索支援に対して個別に対応してきた。
そこで、これらに対処するために、最近では以下のような先行発明がなされ開示されている。
外出時の紛失を防止するために紐状体で鍵と身体とを結合するなどして対処している場合であっても、多数の鍵を所持していると、そのうちの一の鍵がなくなっていても気づきにくいという問題がある。
近距離通信端末を鍵に取り付けて管理コンピュータで鍵の出納を管理する方法では、外出によって近距離通信が行えない距離に鍵が離れてしまった場合の紛失に対応することができない。
工事業者が鍵を管理するときには、鍵は工事対象物の所有者から借用することになるので、通信装置の着脱が容易であることが必要とされるが、該通信装置は、鍵の把持部分を覆いネジなどで固定されるため着脱は容易ではない。
管理対象物にはICタグを取り付けるだけでよく、小型、軽量かつ安価である。また、捜索に当たる携帯通信端末は、アプリケーションプログラム(以下、アプリ)をインストール可能な携帯電話やスマートフォンでよく捜索を補助又は支援する機器を新たに用意する必要がなく、安価にシステムを構築できる。
本発明に係る近距離無線識別装置管理システム1は、複数のグループ管理システム、広域通信ネットワーク11(図1ではインターネット11)、広域捜索コンピュータ10及びGPS衛星12などの位置情報取得手段から構成される。
一のグループ管理システムであるAグループ管理システム2は、管理コンピュータ(A)22、管理対象物を取付けたICタグ(AK1~AKp(pは、ICタグの員数))25、管理端末(A1~An(nは、管理端末の員数))26及び捜索補助端末(a1~ar(rは、捜索補助端末の員数))28から構成される。
もう一方のグループ管理システムであるBグループ管理システム3は、管理コンピュータ(B)42、管理対象物を取付けたICタグ(BK1~BKq(qは、ICタグの員数))45、管理端末(B1~Bm(mは、管理端末の員数))46及び捜索補助端末(b1~bs(sは、捜索補助端末の員数))48から構成される。
各グループ管理システムは、ICタグ、管理端末又は捜索補助端末の員数が異なる場合があるが、同様に構成される。場合によっては、管理端末のみであり、捜索補助端末を有さない場合もある。
ICタグが取り付けられた管理対象物は、通常、管理建屋内の管理ボックス(A),(B)24、44などの予め定められた場所に保管して管理される。
紛失時にはICタグとの距離が離れることを考慮すると、ICタグは通常数十m程度の通信が可能なアクティブタグを用いることが好ましい。
アクティブタブとは、ICタグが電源を有し自ら電波を出すことができ、10m〜200m以内の通信が可能である。一方で、電源を有さず、至近距離でID等をコードリーダで読み取るパッシブタグがある。
使用周波数帯が5GHzで300mまでの通信が可能な無線LANを使用することも考慮できるが、無線LAN端末はICタグと比較してやや大きく重量があるため持ち運びにはやや難がある。したがって、本実施の形態ではICタグを使用することとしたが、無線LAN端末の使用を否定するものではない。
ICタグは個別の識別データを有しており、前記管理コンピュータ、前記管理端末及び前記捜索補助端末が、当該識別データをICタグに送信し認証手続を行うことにより、通信が可能となる。
管理コンピュータ(A)22は、送受信部221、演算部222、表示部223、記憶部224、入力部225及びデータバス226から構成される。
送受信部221は、インターネットと接続し、広域捜索コンピュータ10又は管理端末あるいは捜索補助端末と通信を行う。又はICタグとの通信を行う。
演算部222は、管理対象物及びICタグの管理を行うために入力された各種情報について演算及びデータテーブルへの格納を行う。
表示部223は、ICタグ管理状況に関して操作者に通知するために表示を行う。また、入力作業を簡便なものとするための表示を行う。
入力部225は、キーボードやタッチパネルなどであって操作者が各種情報に関して入力作業を行う。
記憶部224は、ICタグの管理を行うための情報テーブルを保存し、演算部222の要求に応じて適宜入出力を行う。
データバス226は、管理コンピュータの各部を情報データが流通可能なように接続するものである。
管理情報テーブルには、例えば、シリアル番号、管理対象物名称、ICタグ識別データ、ICタグ状態、最終持出者、持出日時、紛失日時、発見日時、紛失時位置情報及び捜索時取得位置情報が格納される。
ICタグ識別データは、ICタグとの認証手続を行う際に使用する。
携帯通信端末情報テーブルには、例えば、シリアル番号、電話番号、所持者、端末種別及びメールアドレスが格納される。
端末種別の項目は、管理端末、捜索補助端末又は捜索支援端末であるかの情報である。管理コンピュータに対して持出登録がなされた端末は管理端末として情報が格納される。 管理端末となり得る携帯通信端末であっても持出登録を行っていない場合には捜索補助端末となり得るのである。
また、所持者の項目に管理者となり得るか否かの情報を持たせることにより、持出登録を行った携帯通信端末が管理端末となりICタグを持ち出すことができるか否かを判断させることも可能である。
さらに、現在捜索に当たることが可能か否かの情報を組み込むことにより、ICタグ紛失の際に、管理コンピュータがどの携帯通信端末を捜索補助の任に当てることができるかの判断材料となる。
他グループ紛失情報テーブルには、例えば、シリアル番号、グループシステムID及びICタグ識別データが格納される。
これらの情報は、他グループから広域捜索コンピュータ10を介して捜索依頼があった場合に他グループのICタグと通信を行う際に使用する。
図5では、AグループでICタグ(AK1)25を紛失し広域捜索を決定した場合であって、Aグループの管理コンピュータ(A)22から広域捜索コンピュータ10を介してBグループの管理コンピュータ(B)42に送信する情報を示している(実施例2参照)。
グループ情報テーブルには、例えば、シリアル番号、グループシステムID及びログインパスワードが格納される。
グループ情報は、各グループの管理コンピュータから広域捜索コンピュータ10にログインの要求があった場合に照合される。
以上のデータテーブルは、一例であって管理対象物、ICタグ、コンピュータ接続及び通信に関する他の情報を前記テーブル内又は別テーブルを用意して格納し、本発明に係る近距離無線識別装置管理システム1に使用することも可能である。
管理コンピュータ(A)22によってICタグの出納管理を行う前に管理対象物情報及びICタグ情報を自グループの管理コンピュータに、グループ情報を広域捜索コンピュータ10に登録を行う。情報登録は、管理コンピュータの入力部225を使用して行う。各グループにシステムの統括責任者を置き、統括責任者の管理の下情報入力を行うことが好ましい。
最初に、広域捜索コンピュータ10にグループ情報の登録を行う(s1)。
携帯通信端末に関して、図4に示した携帯通信端末情報テ−ブルに携帯通信端末情報の登録を行う(s2)
管理対象物にICタグを取付けて、管理ボックス(A)24に収納する(s3)。
収納したICタグに関する図3に示した管理情報のうち、管理対象物名称、取り付けるICタグの識別データを入力する(s4)。
登録されたICタグ識別データを使用して、所定の時間間隔で定期的に管理コンピュータとICタグとの間で通信を行う(s5)。時間間隔は、予め設定可能にプログラムしておき、保管時と持出時とで変更可能としてもよい。保管時においては、ICタグの移動は原則発生しないので、分単位の設定することが好ましい。これにより、ICタグの電源の消耗を最小限に抑えることができ、外出先で生じる電池切れを防止する。一方、持出時においては、紛失を初期に発見するために秒単位の時間間隔に設定することが好ましい。
図8は、ICタグの識別電波強度を変更した場合のイメージ図である。
ICタグの電波到達範囲は、ICタグが備える近距離無線通信技術によって異なるが、概ね10m〜200m以下である。この範囲内において電波強度の調整を行う。
図は、Aグループの例を示した。
ICタグが、管理コンピュータの管理から離れて持ち出され、異常事態なく再度管理コンピュータの管理下に戻るまでの標準的なシーケンスである。
ICタグ持出には、まず、管理者が管理端末入力部から管理コンピュータ(A)22に対し、ICタグ持出登録を行う(s11)。
管理コンピュータ(A)22は、管理情報テーブルの持出登録があった管理対象物の項目のうち、最終持出者、持出日時を登録し、ICタグ状態を「持出中」に変更してICタグ持出処理を行う(s12)。管理端末に対し、該当するICタグの識別データを授与し、ICタグとの通信を許可する(s13)。
管理端末は、授与された識別データを予めインストールしたアプリに入力しICタグと通信を行う(s14)。
管理者が、管理端末と通信が許可されたICタグとを持ち出す(s15)と、識別電波の到達範囲を外れた管理コンピュータとICタグとの通信は切断される(s16)。その後は、管理端末とICタグとが定期的に通信を行う(s17)。持出時の時間間隔は、前述のように秒単位に設定する。10秒程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
以上が、ICタグ出納シーケンスのうちのICタグ持出シーケンス部分である。
一例として、ICタグ(AK1)25を取付けた鍵と管理端末(A1)26とを所持した管理者が、捜索補助端末(a1〜a3)28を所持した複数の作業者を伴って施錠された作業現場に出向いたことを示した。実際には、管理者のみの場合も存在する。
管理端末(A1)26は、インターネットを介して管理コンピュータ(A)22と通信可能な状態に接続される。
持出時のICタグ(AK1)25は、ICタグ(AK1)25を中心として予め設定された例えば半径5mの範囲内において管理端末が識別電波を受信可能に電波強度が設定される。管理端末と通信が確立している状態においては、管理コンピュータの管理情報テーブル(図3)のICタグ状態の項目に「持出中」が格納され、ICタグ(AK1)25に「持出中」のフラッグが立てられる。ICタグ(AK1)25は、「持出中」のフラッグが立っている間識別電波強度を半径5mの範囲内で保持する。
ICタグ(AK1)25の識別電波を管理コンピュータ(A)22が受信可能な距離まで(この場合では、5m)ICタグを持ち込む(s21)と、管理コンピュータ(A)22とICタグ(AK1)25との間で通信が再開される(s22)。通信が再開されたら、管理コンピュータ(A)22は、管理情報テーブル(図3)の該ICタグ(AK1)25の項目のうち、持入日時を登録し、ICタグ状態を「保管」に変更してICタグ持入処理を行う(s23)。
また、ICタグ持入登録によりIC持入処理を行うこととしてもよい。管理者が管理コンピュータ(A)22に対し、管理端末(A1)26を介して、又は、管理コンピュータ(A)22の入力部225に直接持入日時等の必要事項を入力することにより行う。
ICタグ持入処理が完了したら、管理端末の通信許可解消処理を該当する管理端末(A1)26に行い(s24)、管理端末(A1)26はICタグ(AK1)25との通信を切断して(s25)、ICタグ出納シーケンスを終了する。
図は、Aグループの例を示した。
管理端末(A1)26が、ICタグ(AK1)25の識別電波到達範囲を外れた場合には、管理端末(A1)26とICタグ(AK1)25との間の通信が切断される。所定時間通信が切断されると、ICタグは、「紛失」のフラッグを立てる。所定時間は、30秒程度が好ましい。が、これに限定されるものではない。ICタグは、「紛失」のフラッグが立っている間識別電波強度を例えば半径30m〜50mの範囲内に広げて保持する。
図では、Aグループの例を示した。
図中のs15〜s17は、ICタグ出納シーケンスと同じである。
持出先で定期的に管理端末(A1)26とICタグ(AK1)25との間で通信を繰り返している(s17)際に、管理端末(A1)26とICタグ(AK1)25との間の通信が所定時間を超えて切断される(s101)と管理端末(A1)26のアラートを発して紛失を管理者に報知する(s102)。続いて、管理端末(A1)26は、管理コンピュータ(A)22に対し、インターネットを介してICタグ(AK1)25の紛失を通信切断判断時の管理端末位置情報(以下、紛失時位置情報)と共に通知する(s103)。
当該条件の下では、まずはグループ内で適当な時間捜索を行ったにもかかわらず、発見できない場合に広域捜索に移行して、捜索人数の拡大を図る。また、紛失の後、移動によってグループ内捜索を行うには位置の特定が困難になってしまったような場合に広域捜索に移行して捜索のエリアを拡大することが可能となる。
他の例として、グループ内捜索を行うにあたって捜索補助端末が予め設定された数確保できない場合に、グループ内捜索と同時に広域捜索を行うことを選択する判断条件を設定することもできる。
しかしながら、グループ内捜索又は広域捜索の選択の判断条件はこれに限るものではなく、紛失状況に則した条件の適用が考慮できる。
決定後、管理コンピュータ(A)22は、携帯通信端末情報テ−ブル(図4)に登録された携帯通信端末のうち捜索補助に当たることが可能な携帯通信端末に対し、ICタグ識別データを送信し、捜索補助端末(a1〜a3)28としてICタグ(AK1)25との通信を許可する(s104)。
図では、一例として捜索補助端末(a2)28がICタグ(AK1)25と通信が確立されたことを示した。捜索補助端末(a2)28がアラートを発する機能のみの場合には、管理端末(A1)26及び他の捜索補助端末(a1,a3)28を所持する者に通信が確立したことを連絡する。図中のインターネット回線上の破線は、捜索補助端末からは発見の通知ができないことを表している。
再度ICタグとの通信が安定的に確立した場合には、例えば、ICタグの識別電波強度を5m程度の識別電波到達範囲になるよう弱めて、捜索の範囲を狭めることによって発見を容易にする(図8(a)と同じ)。
ICタグ発見処理が完了したら、捜索補助端末(a1〜a3)28の通信許可解消処理を行い(s108)、捜索補助端末(a1〜a3)28はICタグ(AK1)25との通信を切断する(s109)。
この時点で、グループ内捜索シーケンスは終了する。
図では、Aグループの例を示した。
管理端末(A1)26が、ICタグ(AK1)25の識別電波到達範囲を外れた場合には、管理端末(A1)26とICタグ(AK1)25との間の通信が切断される。所定時間通信が切断されると、ICタグ(AK1)25は、「紛失」のフラッグを立てる。ICタグ(AK1)25は、「紛失」のフラッグが立っている間識別電波強度を例えば半径30m〜50mの範囲内に広げて保持する。
図中のs103〜s105及びそれ以前のステップは、グループ内捜索シーケンス(図12)と同じである。
持出先で定期的に管理端末(A1)26とICタグ(AK1)25との間で通信を繰り返している(s17)際に、管理端末(A1)26とICタグ(AK1)25との間の通信が所定時間を超えて切断される(s101)と管理端末(A1)26のアラートを発して紛失を報知する(s102)。続いて、管理端末(A1)26は、管理コンピュータ(A)22に対し、インターネットを介してICタグ(AK1)25の紛失を紛失時位置情報と共に通知する(s103)。
その際、グループ情報テーブルに各グループの捜索支援可能地域情報(不図示)を登録しておき、該情報を分析し、捜索支援グループを選択することも可能である。また、広域捜索支援を依頼するグループに登録された携帯通信端末の位置情報を把握した上で、捜索支援グループを選択することも可能である。
一方、操作者及び所持者に通知した上で捜索支援を行うことも可能である。
捜索支援端末(B1〜Bm,b1〜bs)29が、ICタグ(AK1)25の識別電波を受信し通信が確立したら(S205)、ICタグ(AK1)25との通信確立を管理コンピュータ(B)42に通知すると共に、通信を確立した場所の位置情報を管理コンピュータ(B)42に通知する。位置情報は、さらに広域捜索コンピュータ10を介して、ICタグ(AK1)25を紛失したグループ(本実施例では、Aグループ)の管理コンピュータ(A)22に通知されて、管理情報テーブル(図3)の捜索時取得位置情報の項目に格納される。その後、ICタグ(AK1)25の持出登録を行った管理端末(A1)26に通知される(s206)。
Aグループ捜索班は、紛失したICタグ(AK1)25の識別電波到達範囲から遠く離れており、Aグループのみの捜索では発見が困難となっている。Bグループに登録された携帯通信端末はICタグ(AK1)25に比較的近い場所にある。図では、捜索支援端末(b1)29がICタグ(AK1)25の識別電波を受信し通信を確立したことを示している。また、太い矢印はその後の通信の流れを示している。
ICタグ発見処理が完了したら、捜索補助端末の通信許可解消処理を行い(s210)、捜索補助端末(a1〜a3)28はICタグ(AK1)25との通信を切断する(s212)。
この時点で、広域捜索シーケンスは終了する。
2 Aグループ管理システム
3 Bグループ管理システム
10 広域捜索コンピュータ
11 広域通信ネットワーク(インターネット)
12 GPS衛星
22 管理コンピュータ(A)
221 送受信部
222 演算部
223 表示部
224 記憶部
225 入力部
226 データバス
24 管理ボックス(A)
25 ICタグ(AK1〜AKp)
26 管理携帯通信端末(管理端末)(A1〜An)
28 捜索補助携帯通信端末(捜索補助端末)(a1〜ar)
29 捜索支援携帯通信端末(捜索支援端末)(B1〜Bm,b1〜bs)
42 管理コンピュータ(B)
44 管理ボックス(B)
45 ICタグ(BK1〜BKq)
46 管理携帯通信端末(管理端末)(B1〜Bn)
48 捜索補助携帯通信端末(捜索補助端末)(b1〜bs)
携帯通信端末情報テーブルには、例えば、シリアル番号、電話番号、所持者、端末種別及びメールアドレスが格納される。
端末種別の項目は、管理端末、捜索補助端末又は捜索支援端末であるかの情報である。管理コンピュータに対して持出登録がなされた端末は管理端末として情報が格納される。 管理端末となり得る携帯通信端末であっても持出登録を行っていない場合には捜索補助端末となり得るのである。
また、所持者の項目に管理者となり得るか否かの情報を持たせることにより、持出登録を行った携帯通信端末が管理端末となりICタグを持ち出すことができるか否かを判断させることも可能である。
さらに、現在捜索に当たることが可能か否かの情報を組み込むことにより、ICタグ紛失の際に、管理コンピュータがどの携帯通信端末を捜索補助の任に当てることができるかの判断材料となる。
管理コンピュータ(A)22によってICタグの出納管理を行う前に管理対象物情報及びICタグ情報を自グループの管理コンピュータに、グループ情報を広域捜索コンピュータ10に登録を行う。情報登録は、管理コンピュータの入力部225を使用して行う。各グループにシステムの統括責任者を置き、統括責任者の管理の下情報入力を行うことが好ましい。
最初に、広域捜索コンピュータ10にグループ情報の登録を行う(s1)。
携帯通信端末に関して、図4に示した携帯通信端末情報テーブルに携帯通信端末情報の登録を行う(s2)
管理対象物にICタグを取付けて、管理ボックス(A)24に収納する(s3)。
収納したICタグに関する図3に示した管理情報のうち、管理対象物名称、取り付けるICタグの識別データを入力する(s4)。
登録されたICタグ識別データを使用して、所定の時間間隔で定期的に管理コンピュータとICタグとの間で通信を行う(s5)。時間間隔は、予め設定可能にプログラムしておき、保管時と持出時とで変更可能としてもよい。保管時においては、ICタグの移動は原則発生しないので、分単位の設定することが好ましい。これにより、ICタグの電源の消耗を最小限に抑えることができ、外出先で生じる電池切れを防止する。一方、持出時においては、紛失を初期に発見するために秒単位の時間間隔に設定することが好ましい。
決定後、管理コンピュータ(A)22は、携帯通信端末情報テーブル(図4)に登録された携帯通信端末のうち捜索補助に当たることが可能な携帯通信端末に対し、ICタグ識別データを送信し、捜索補助端末(a1〜a3)28としてICタグ(AK1)25との通信を許可する(s104)。
Claims (6)
- 少なくとも一以上の管理対象物の各々に取り付けられた個別の識別データを有する近距離無線識別装置と、
管理コンピュータと、
少なくとも一以上の携帯通信端末と、
が広域通信ネットワーク上で一のグループを形成し、
少なくとも二以上の前記グループが広域通信ネットワーク上で広域捜索コンピュータと通信を行う近距離無線識別装置管理システムであって、
前記管理コンピュータが、
前記近距離無線識別装置と通信し、前記携帯通信端末から近距離無線識別装置持出を要求された場合には前記識別データを送信して前記近距離無線識別装置との通信を許可し、
通信を許可された前記携帯通信端末が、
管理端末として、前記近距離無線識別装置と前記管理コンピュータとが再度通信可能となるまでの間、前記近距離無線識別装置と通信し、通信が途絶えた場合には所持者に報知するとともに前記管理コンピュータに通知し、
前記管理コンピュータが、
グループ内捜索を行うか、又は、広域捜索を行うか、
を判断して、
前記グループ内捜索を決定した場合には、
前記管理コンピュータが、
自グループを構成する前記管理端末以外の前記携帯通信端末が捜索可能な状態にある場合には、該携帯通信端末に前記識別データを送信して通信を許可し、これを捜索補助端末とし、
前記捜索補助端末が、
捜索中の前記近距離無線識別装置と通信を試み、通信が確立された場合に前記捜索補助端末の所持者に報知し、
前記広域捜索を決定した場合には、
前記管理コンピュータが、前記グループ内捜索に加えて前記広域捜索コンピュータに捜索依頼を行い、
前記広域捜索コンピュータが、
前記広域通信ネットワークを経由して、他グループに属する捜索支援携帯通信端末に前記識別データを送信して通信を許可し、
前記捜索支援携帯通信端末が、
捜索中の前記近距離無線識別装置と通信を試み、通信が確立された場合には位置情報を取得し、
前記広域通信ネットワークを経由して紛失した前記近距離無線識別装置が属するグループの管理コンピュータに前記位置情報を通知する、
ことを特徴とする近距離無線識別装置管理システム。 - 前記管理コンピュータが、
管理対象物情報、近距離無線識別装置情報及び通信を許可する携帯通信端末情報の入力を行う入力部と、
前記管理対象物情報及び前記近距離無線識別装置情報を管理情報テーブルに、及び、前記携帯通信端末情報を携帯通信端末テーブルに格納する演算部と、
前記管理情報テーブル及び前記携帯通信端末テーブルを保存する記憶部と、
を備え、
前記管理情報テーブルには、
管理対象物に取り付けられた近距離無線識別装置の識別データ、管理対象物名称、近距離無線識別装置の状態、持出者、持出日時、持入日時、紛失日時及び近距離無線識別装置位置情報を含むこと、
前記携帯通信端末テ−ブルには、
所持者、電話番号及び端末種別を含むこと、
を特徴とする請求項1に記載する近距離無線識別装置管理システム。 - 前記グループ内捜索を行う際の判断条件が、
前記近距離無線識別装置との通信が途絶えた前記管理端末から管理コンピュータに紛失の通知があった後予め定めた待機時間が経過したこと、かつ、前記近距離無線識別装置との通信が再度確立していないこと、
前記広域捜索を行う際の判断条件が、
前記グループ内捜索を行う際の判断条件の待機時間が経過した後さらに予め定めた広域捜索移行時間が経過したこと、かつ、前記近距離無線識別装置との通信が再度確立していないこと、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載する近距離無線識別装置管理システム。 - 前記近距離無線識別装置が、
管理状態と紛失状態とを判断して発信する識別電波強度を変更すること、
を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載する近距離無線識別装置管理システム。 - 前記グループ内捜索において、
三以上の近距離無線識別装置と通信可能な前記管理端末又は前記捜索補助端末を多角形状に配置し、各々の前記端末で受信する前記近距離無線識別装置の識別電波強度から距離を推定し捜索中の前記近距離無線識別装置の位置特定を行う位置特定手段を有すること、
を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載する近距離無線識別装置管理システム。 - 前記捜索支援携帯通信端末が、
所持者が覚知することなく内部でプログラムを動作させ、捜索中の前記近距離無線識別装置と通信を試みること、
を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載する近距離無線識別装置管理システム。
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