JP2017015978A - 画像取得装置および挟持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体の画像を高速かつ低コストで取得する。
【解決手段】検体が載置される載置面と、載置面と直角をなす複数の側面を有するスライドガラス上に載置された検体を撮像し、画像を取得する画像取得装置。第一の方向に対向する側面間の間隔を計測する第一の計測手段と、スライドガラスを挟持する一組の挟持部材であって、少なくとも片方が第一の方向に移動可能であり、かつ、第一の方向に対向するスライドガラス上の稜線のうちの少なくとも一つに対して、複数の側面および載置面のいずれに対しても平行ではない角度で接触することで挟持を行う挟持部材と、スライドガラスを挟持した挟持部材間の間隔を計測する第二の計測手段と、第一の計測手段が計測した値と、第二の計測手段が計測した値と、挟持部材の形状に関する情報と、に基づいて、スライドガラスの厚さを算出する算出手段と、スライドガラスに上に載置された検体を撮像する撮像手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検体を撮像する画像取得装置に関する。
病理学の分野等で、光学顕微鏡の代替として、検体を撮像することによりデジタル画像を取得する画像取得装置が注目されている。
当該画像取得装置は、デジタル顕微鏡システム、スライドスキャナ、バーチャルスライドシステムなどと呼ばれている。病理診断画像をデジタル化することで、例えば、細胞の形状把握や個数算出、細胞質と核の面積比の算出が容易になり、病理診断に有用な種々の情報を得ることができる。
この種のシステムでは、検体を載せたスライドを高速に撮像することが求められる。また、スライドを高速に撮像するためには、観察対象である検体に素早くフォーカスを合わせる必要がある。
フォーカスを合わせるべき検体は、スライドが有するスライドガラスの上面近傍に存在することが多い。そこで、スライドガラスの上面からフォーカス探索を開始することで、フォーカシングの速度を向上させることができるとされている。
しかし、スライドガラスの厚さにはムラがあるため、フォーカス探索の開始位置はスライドごとに異なる。すなわち、開始位置を探索するための時間が必要となり、高速化の妨げとなってしまうという問題がある。この問題に対応するため、例えば、特許文献1および2に記載の画像取得装置では、独立した計測器を用いてスライドガラスの厚さを計測するという構成をとっている。
特開2009−223164号公報 特開平10−039199号公報
撮像を行うスライドガラスの厚さを事前に計測することで、フォーカス探索の範囲を絞り込むことができ、フォーカシングの時間を短縮することができる。
しかし、スライドガラスの厚さを計測するための計測器を別途備えると、装置の規模が大きくなり、コストが増大してしまう。また、スライドガラスの厚さ計測に要する時間が、フォーカシングの短縮時間を上回ると、結果として高速化の妨げとなってしまう。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、検体の画像を高速かつ低コストで取得できる画像取得装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像取得装置は、
検体が載置される載置面と、前記載置面と直角をなす複数の側面を有するスライドガラス上に載置された検体を撮像し、画像を取得する画像取得装置であって、第一の方向に対向する、前記スライドガラスの側面間の間隔を計測する第一の計測手段と、前記スライドガラスを挟持する一組の挟持部材であって、少なくとも片方が前記第一の方向に移動可能であり、かつ、前記第一の方向に対向する前記スライドガラス上の稜線のうちの少なくと
も一つに対して、前記複数の側面および載置面のいずれに対しても平行ではない角度で接触することで挟持を行う挟持部材と、前記スライドガラスを挟持した前記挟持部材間の間隔を計測する第二の計測手段と、前記第一の計測手段が計測した値と、前記第二の計測手段が計測した値と、前記挟持部材の形状に関する情報と、に基づいて、前記スライドガラスの厚さを算出する算出手段と、前記スライドガラスに上に載置された検体を撮像する撮像手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る挟持部材は、
検体が載置される載置面と、前記載置面と直角をなす複数の側面を有するスライドガラスを挟持する一組の挟持部材であって、少なくとも片方が前記第一の方向に移動可能であり、かつ、前記第一の方向に対向する前記スライドガラス上の稜線のうちの少なくとも一つに対して、前記複数の側面および載置面のいずれに対しても平行ではない角度で接触することで挟持を行うことを特徴とする。
本発明によれば、検体の画像を高速かつ低コストで取得できる画像取得装置を提供することができる。
第一の実施形態における画像取得装置の概略図である。 撮像対象となるスライドの概略図である。 第一の実施形態における厚さ計測手段の概略図である。 第一の実施形態における第二計測部の概略図である。 第二の実施形態における厚さ計測手段の概略図である。 第二の実施形態の変形例における厚さ計測手段の概略図である。 第三の実施形態における第二計測部の概略図である。 第四の実施形態における厚さ計測手段の概略図である。 第四の実施形態における厚さ計測方法を説明する図である。 第四の実施形態における厚さ計測方法を説明する図である。 第五の実施形態における画像取得装置の概略図である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。よって、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
また、本実施形態の説明においては、画像取得装置としてデジタル顕微鏡を例示し、撮像の対象としてスライド(プレパラートとも呼ばれる)を例示するが、特にこれに限定されない。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態に係る画像取得装置10を表す構成図である。なお、以下の説明においては、撮像に用いる結像光学系の光軸方向をZ方向と定義し、当該光軸に垂直な方向をXY方向と定義する。また、斜め方向という語は、スライドガラスの検体を載置する面(以下、載置面)、および、載置面と直角をなす側面のいずれに対しても平行ではない方向を表す語として用いる。
画像取得装置10は、被写体であるスライド2の光学像を高倍率で撮像し、高精細なデジタル画像を取得するデジタル顕微鏡装置である。画像取得装置10で取得されたデジタ
ル画像は、不図示の画像処理装置(コンピュータ)、あるいは表示装置へ出力され、あるいは記憶装置に格納される。
画像取得装置10は、スライドを収納し、かつ、撮像対象のスライドを搬送する手段であるスライド搬出部11と、スライドを撮像する手段であるスライド撮像部12と、制御部13を有している。また、スライド搬出部11は、スライドが有するスライドガラスの厚さを計測する厚さ計測手段3を有している。
まず、スライド搬出部11の構成について説明する。
スライド搬出部11は、スライド収納部110およびスライド搬送部111により構成されている。スライド収納部110は、複数のスライドを収納する収納器具であり、側方からスライドを挿入して保管できる構造となっている。
スライド搬送部111は、スライド収納部110に収納されたスライドのうち、撮像対象であるスライドを挟持および搬出し、スライド撮像部12へ搬送する手段である。
また、本実施形態では、搬送中のスライドが有するスライドガラスの厚さを計測する手段である、厚さ計測手段3がスライド搬出部11に配置されている。詳細な構成および計測方法については後述する。
次に、スライド撮像部12の構成について説明する。
スライド撮像部12は、検体(以下、検体21)が載置されたスライドを撮像する手段である。具体的には、スライド2に照明光を照射する照明部121と、スライド2の像を結像する結像光学系122と、スライド2を撮像する撮像手段123と、スライド2を載置する載置台124と、からなる。
載置台124は、スライド搬送部111によって搬送されてきたスライド2を載置および保持する手段である。載置台124は、スライド2を保持する載置部1241と、載置部1241をZ方向に移動させるZステージ1242と、載置部をXY方向に移動させるXYステージ1243により構成されている。すなわち、載置されたスライドを三次元方向に移動させられる構成となっている。
Zステージ1242は、載置部1241を光軸方向であるZ方向へ移動させるためのステージである。Zステージの移動範囲は、検体が存在する範囲であればよく、例えば150μm〜200μm程度であることが好ましいが、これに限られない。また、高NAの結像光学系122を用いた詳細撮像を行うため、Zステージの位置決め精度は±10nm以下であることが好ましい。Zステージの構成は、例えば、ピエゾ素子に対して変位拡大機構を適用し、可動部を移動させる構成や、静電容量センサ(分解能1nm)にて移動量を計測し、フィードバック制御を掛ける構成が望ましいが、これ以外であってもよい。
XYステージ1243は、検体21が存在する領域(以下、存在領域)を走査するため、載置部1241をXY方向へ移動させるためのステージである。XY平面における検体の存在領域は、スライド2の全域にわたる可能性があるため、XYステージ1243は、少なくともスライド2の全域にわたって移動できるものであることが好ましい。本実施形態では、スライドと同サイズである76mm×26mmの領域に対して移動可能な構成とする。
また、詳細な撮像を行うため、XYステージの位置決め精度は、±0.1μm以下であることが好ましい。XYステージの構成は、例えば、リニアガイド上に設置された可動部と、駆動源である超音波モータとを備え、分解能10nm程度のリニアエンコーダにて移動量を計測し、フィードバック制御を掛ける構成が望ましいが、これ以外であってもよい。
また、載置部1241、Zステージ1242およびXYステージ1243には、照明部121から照射される光を通過させるための開口が設けられている。
次に、制御部13について説明する。
制御部13は、スライド2上の存在領域をスライド撮像部12で撮像するため、載置台124に駆動指令(D32)を送信し、撮像手段123に撮像指令(D33)を送信する機能を有している。また、撮像によって得られた画像データ(D34)を受信する機能を有している。
また、後述する厚さ計測手段3によって得られた計測値に基づいて、スライド2が有するスライドガラスの厚さを算出する機能と、当該厚さに基づいてフォーカス探索の開始位置を決定する機能を有している。
ここで、図2を参照しながら、撮像を行う対象であるスライドの構成について説明する。
スライド2は、検体21と、検体を保護するための封入剤23と、カバーガラス24と、スライドガラス25から構成される。具体的には、スライドガラス上の載置面に、封入された検体とカバーガラスが載置される。
なお、スライドの識別番号や検体の種類などといった、スライド2を管理するために必要な情報が記録されたラベル22が貼付されていてもよい。ラベル22の例としては、1次元バーコード、2次元バーコードなどがあるが、この限りではない。
次に、図3を参照しながら、厚さ計測手段3の構成について説明する。
厚さ計測手段3は、撮像対象のスライドが有するスライドガラスの厚さを、搬送中に計測する手段である。厚さ計測手段3は、第一計測部31と第二計測部32から構成されている。本実施形態では、第一計測部31が、スライド収納部110に備えられており、第二計測部32が、スライド搬送部111に備えられている。
スライド収納部110に備えられた第一計測部31は、スライドガラス25の側面、すなわち、検体21が載置されている面に対して直角であり、かつ対向する2つの面を挟み込む構成となっている。具体的には、第一計測部31は、一組の挟持部材(挟持部材31Aおよび31B)を有し、それぞれが図中の左右方向および上下方向に移動することで、スライドガラス25を挟み込み、スライド収納部110から引き出す構成となっている。
また、第一計測部31は、前述した2つの面を挟持部材31Aおよび31Bで挟み込んだ際の挟持部材間の間隔を取得し、スライドガラス25の幅W(すなわち、対向する側面間の間隔)を計測する機能を有している。計測された幅Wの値は、制御部13に送信され(D30)、スライドガラスの厚さ算出に用いられる。
スライド収納部110からスライドが引き出されると、挟持部材31Aおよび31Bは、図中の矢印aの方向へ移動し、格納状態となる。なお、スライド2の落下防止のため、スライド2の直下にスライド受け板1101を配置してもよい。また、スライド受け板1101の幅は、スライド2の幅よりも狭いことが望ましい。
第一計測部31が格納状態となると、次に、スライド搬送部111が、スライド2を挟持するため、矢印bの方向へ移動する。
スライド搬送部111は、第一計測部31と同様に、一組の挟持部材32Aおよび32Bからなる第二計測部32を有しており、いずれかの挟持部材が図中の上下方向に移動することで、スライドガラス25を挟み込む構成となっている。例えば、図3の例では、挟持部材32Aが矢印cの方向へ移動し、スライドガラスを挟持する。
また、第二計測部32が有する挟持部材は、A−A断面図で示した通り、それぞれV溝
が形成された断面形状を有しており、スライドガラス側面の稜線にV溝の斜面が接触する構成となっている。挟持が完了すると、スライド2は、スライド搬送部111によって、矢印dの方向へ搬送される。
なお、この際、第二計測部32によって、挟持部材32Aおよび32Bの間隔Dが計測され、制御部13に送信される(D31)。そして、制御部13が、送信された情報に基づいてスライドガラスの厚さを算出する。
次に、図4を参照して、スライドガラス25の厚さを算出する方法について詳しく説明する。
前述したように、第二計測部32が有する挟持部材32Aおよび32Bには、それぞれV字型の溝が設けられており、スライドガラスの厚さに応じて、スライドガラスを挟持した際の幅が変化する構成となっている。
かかる構成によると、厚さ計測手段3から制御部13に送信された二つの値、すなわち、幅W(D30)および間隔D(D31)と、制御部13に予め記憶された、V字溝の形状に関する情報に基づいて、スライドガラス25の厚さを算出することができる。本実施形態では、V字溝の形状に関する情報(以下、形状情報)として、V字型の溝の角度θと、溝の深さLを用いる。
これらの値を式(1)に適用すると、スライドガラスの厚さTを算出することができる。
Figure 2017015978
本実施形態では、制御部13が式(1)に示した演算を行うことで、スライドガラスの厚さTを算出する。そして、制御部13が、算出された厚さTに基づいてフォーカス探索を開始する位置を決定し、当該位置を表す制御信号(D32)を載置台124へ送信し、フォーカスの探索を開始する。
以上に説明したように、第一の実施形態に係る画像取得装置は、スライドを搬送する際の挟持手段を用いてスライドガラスの厚さを算出し、算出された厚さ情報に基づいてフォーカス探索開始位置を設定する。これにより、独立した厚さ計測手段を用いずとも、スライドガラスの厚さを得ることができるため、装置の低コスト化と、フォーカシング速度の向上を両立させることができる。
(第二の実施形態)
第一の実施形態では、スライド収納部110に第一計測部31が配置され、スライド搬送部111に第二計測部32が配置されていた。これに対し、第二の実施形態は、第一計測部31および第二計測部32の双方がスライド搬送部111に配置される実施形態である。図5は、第二の実施形態における厚さ計測手段3の構成を説明する図である。
第二の実施形態では、スライド収納部110に保持されたスライド2に対して、スライド搬送部111が接近し、まず、第一計測部31によって幅Wを計測する。その後、第二計測手段32によって間隔Dを計測し、挟持状態を保ったままスライド2を搬出する構成となっている。
また、図6は、第二の実施形態の変形例における厚さ計測手段3の構成を説明する図である。本変形例では、スライド搬送部111は、第二計測部32のみを有しており、載置台124が第一計測部31を有している。
本変形例では、スライド搬送部111が、第二計測部32によってスライド2を挟持し
た状態で当該スライドを載置台124へ搬送し、載置する。その後、載置台124が、第一計測部31によって幅Wを計測する構成となっている。
第二の実施形態および変形例で例示したように、第一計測部31および第二計測部32は、それぞれ、スライド収納部110、スライド搬送部111、載置台124のいずれかに配置されていればよく、配置位置は特定の箇所に限定されない。すなわち、スライドを収納する手段、スライドを搬送する手段、撮像を行う手段のいずれかに、第一計測部および第二計測部が配置されていればよい。
(第三の実施形態)
第一および第二の実施形態では、第二計測部32が有する挟持部材がV字型の溝を有していた。これに対し、第三の実施形態は、V字型以外の溝を用いる実施形態である。
図7は、第三の実施形態における第二計測部32(挟持部材)の断面図である。本実施形態では、挟持部材32Aおよび32Bの断面は、V字ではなく、一部が斜面、一部が平面となる構造となっている。このように、第二計測部32は、必ずしもV字形状である必要はなく、その断面において、スライドガラス側面の上下いずれかの稜線が、挟持部材と斜め方向に接触する構造となっていればよい。
(第四の実施形態)
第四の実施形態は、端辺が直角ではなく、面取り加工されたスライドガラスを用いる実施形態である。
図8は、第四の実施形態における、厚さ計測手段3の構成図である。本実施形態では、第一計測部31、第二計測部42、および第三計測部43が、スライド搬送部111に配置されている。また、第二計測部42が、挟持部材42Aおよび42Bを有しており、第三計測部43が、挟持部材43Aおよび43Bを有している。
図9は、第一計測部31が有する挟持部材の断面、第二計測部42が有する挟持部材の断面、および第三計測部43が有する挟持部材の断面を示した図である。図示したように、本実施形態では、第二計測部が有する挟持部材がスライドガラスと接触する際の角度θ1と、第三計測部が有する挟持部材がスライドガラスと接触する際の角度θ2が異なっている。
第四の実施形態では、まず、第一計測部31が、スライドガラスの幅Wを計測する。
次に、第二計測部42が有する挟持部材をスライドガラス25に接触させ、幅D1を取得する。そして、式(2)を用いて、第二計測部42が有する挟持部材とスライドガラス25とが接触する部分における、スライドガラスの厚さT1を算出する。なお、L1およびθ1は、図9に示したような、第二計測部42が有する挟持部材の形状情報である。また、Wは、第一計測部31によって計測されたスライドガラスの幅である。
Figure 2017015978
続いて、第二計測部42および第三計測部43を用いてスライドガラス25の厚さを計測する方法について説明する。図10は、第三計測部43が有する挟持部材の断面を示した図である。
まず、第三計測部43が有する挟持部材をスライドガラス25に接触させ、幅D2を取得する。ここで、L2およびθ2を、図10に示したような、第三計測部43が有する挟持部材の形状情報とすると、T1,T2,L2,W,D2,θ2の関係は、式(3)および式(4)によって表される。そして、式(2)〜式(4)を変形すると、式(5)を得
ることができる。すなわち、計測結果(W,D1,D2)と、第二計測部42が有する挟持部材の形状情報(L1,θ1)、および第三計測部43が有する挟持部材の形状情報(L2,θ2)を用いて、スライドガラスの厚さT2を算出することができる。
Figure 2017015978
Figure 2017015978
Figure 2017015978
前述したように、第四の実施形態では、スライドガラス25のエッジが面取りされている場合においても、その厚さを算出することができる。なお、図示した例において、スライドガラスの面取り角度は45度である。また、θ1は45度より大きい角度であり、θ2は45度より小さい角度である。もちろん、他の角度も採用可能である。
(第五の実施形態)
第五の実施形態は、スライド搬送部111によって搬送中のスライドを撮像し、取得した画像に基づいてスライドガラスの幅Wを取得する実施形態である。
図11は、第五の実施形態に係る画像取得装置100の構成を表す図である。
第五の実施形態に係る画像取得装置100は、第一計測部31の代わりに広域撮像カメラ33を用いてスライドガラスが存在する領域を検出し、幅を算出するという点において、第一の実施形態に係る画像取得装置10と異なる。
広域撮像カメラ33は、スライド2に対して略全域を撮像することが可能なカメラである。広域撮像カメラ33は、検体が載置された面に対して平行に設置され、少なくともスライドガラス25の短辺長さ以上の視野を持っていることが好ましい。
スライド搬送部111によって搬出されたスライドガラス25は、スライド撮像部12に到達する前に、広域撮像カメラ33によって撮像され、得られた画像データ(D30)が制御部13に送信される。
また、制御部13は、送信された画像に対して画像処理を行うことで、スライドガラスのエッジのうち、長辺に対応するエッジを抽出し、その間隔を算出する。長辺に対応するエッジは、例えば、スライドガラスの短辺方向に対して微分を行うフィルタを適用することで抽出することができるが、他の方法を用いてもよい。ここで算出されたエッジの間隔がスライドガラス幅Wとなる。なお、以降の処理は、第一の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態では、取得した画像に基づいてスライドガラスの幅を算出したが、取得した画像に基づいて、載置された検体21が存在する領域を認識し、当該領域に関する情報をスライド撮像部12へ送信するようにしてもよい。このようにすることで、撮像対象の領域を絞りこむことができ、撮像時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、広域撮像カメラ33を用いてスライドガラスを撮像したが、撮像手段123を用いて、スライドガラスの幅を求めるための予備的な撮像を行うようにし
てもよい。
(変形例)
なお、各実施形態の説明は本発明を説明する上での例示であり、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせて実施することができる。
例えば、本発明は、前述した手段の少なくとも一部を含む画像取得装置として実施することもできる。また、前述した手段の少なくとも一部を含む挟持部材として実施することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、各実施形態に係る画像取得装置と、取得した画像を処理する画像処理装置、取得した画像を表示する表示装置、取得した画像を格納する記憶装置などを組み合わせ、撮像システムを構成してもよい。なお、画像取得装置の構成は、例示したものに限らず、たとえば、画像処理装置、表示装置、記憶装置などの機能の全部あるいは一部を有するものであってもよい。
また、実施形態の説明では、第二計測部(または第三計測部)が、一組の挟持部材を用いてスライドガラスを挟持したが、必ずしも双方の挟持部材が挟持方向に移動可能な構成である必要はない。例えば、片方のみが移動することでスライドガラスを挟持する構成であってもよい。また、必ずしも双方の挟持部材がスライドガラスに対して斜め方向に接する必要はない。例えば、片方のみがスライドガラスの稜線に対して斜め方向に接する構成であってもよい。スライドガラスを挟持した際の間隔が、当該スライドガラスの厚さに応じて変わる構成であれば、発明の目的を達成することができる。
11・・・スライド搬出部、12・・・スライド撮像部、13・・・制御部、25・・・スライドガラス、31・・・第一計測部、32・・・第二計測部

Claims (9)

  1. 検体が載置される載置面と、前記載置面と直角をなす複数の側面を有するスライドガラス上に載置された検体を撮像し、画像を取得する画像取得装置であって、
    第一の方向に対向する、前記スライドガラスの側面間の間隔を計測する第一の計測手段と、
    前記スライドガラスを挟持する一組の挟持部材であって、少なくとも片方が前記第一の方向に移動可能であり、かつ、前記第一の方向に対向する前記スライドガラス上の稜線のうちの少なくとも一つに対して、前記複数の側面および載置面のいずれに対しても平行ではない角度で接触することで挟持を行う挟持部材と、
    前記スライドガラスを挟持した前記挟持部材間の間隔を計測する第二の計測手段と、
    前記第一の計測手段が計測した値と、前記第二の計測手段が計測した値と、前記挟持部材の形状に関する情報と、に基づいて、前記スライドガラスの厚さを算出する算出手段と、
    前記スライドガラスに上に載置された検体を撮像する撮像手段と、
    を有することを特徴とする、画像取得装置。
  2. 前記挟持部材は、前記スライドガラスを挟持した状態における前記挟持部材間の間隔が、前記スライドガラスが薄いほどより狭くなる形状を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像取得装置。
  3. 前記撮像手段は、前記算出手段が算出したスライドガラスの厚さに基づいて、前記スライドガラスの厚さ方向における、フォーカス探索の開始位置を設定する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の画像取得装置。
  4. 前記一組の挟持部材のうちの少なくともいずれかは、前記第一の方向と平行、かつ、前記載置面に対して垂直な面における断面形状がV字形状をなしている
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  5. 前記スライドガラスを収納する収納手段と、
    前記収納手段に収納されたスライドガラスを搬出し、前記撮像手段まで搬送する搬送手段と、をさらに有し、
    前記第一の計測手段および第二の計測手段のそれぞれが、前記収納手段および前記搬送手段の少なくともいずれかに備えられている
    ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  6. 前記撮像手段によって撮像されるスライドガラスを保持する保持手段をさらに有し、
    前記第一の計測手段および第二の計測手段の少なくともいずれかが、前記保持手段に備えられている
    ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  7. 前記第一の計測手段は、前記第一の方向と垂直な方向から前記スライドガラスを撮像した第二の画像に基づいて、前記第一の方向に対向する二つの側面の間隔を計測する
    ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  8. 前記第一の計測手段は、前記第二の画像からエッジを抽出することで前記スライドガラスの稜線を検出し、検出した稜線の位置に基づいて前記間隔を算出する
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像取得装置。
  9. 検体が載置される載置面と、前記載置面と直角をなす複数の側面を有するスライドガラ
    スを挟持する一組の挟持部材であって、
    少なくとも片方が前記第一の方向に移動可能であり、かつ、前記第一の方向に対向する前記スライドガラス上の稜線のうちの少なくとも一つに対して、前記複数の側面および載置面のいずれに対しても平行ではない角度で接触することで挟持を行う
    ことを特徴とする挟持部材。
JP2015133750A 2015-07-02 2015-07-02 画像取得装置および挟持部材 Pending JP2017015978A (ja)

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