JP2017015331A - 減酸素装置及び貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】アノード電極及びカソード電極への電圧印加時の温度上昇によって固体高分子電解質膜のアノード側の水が蒸散するのを抑え、貯蔵容器内の減酸素効率の低下を抑えることができる減酸素装置及びそれを用いた貯蔵庫を提供する。
【解決手段】減酸素ユニット202が、給水部260から供給された水を電気分解して生成した水素イオンと減酸素室内の酸素とから水を生成して減酸素室内の酸素を減少させる減酸素装置200において、給水部260は、減酸素室外部の空気から水を吸収する吸水材262と、内部に吸水材262を収納する収納空間250b1が形成された収納部と、収納部の外側を冷却する冷却機構280とを備え、冷却機構280が、減酸素ユニット202の動作時に収納部の外側を冷却して収納空間250b1で生成した結露水を減酸素ユニット202に供給する。
【選択図】図3
【解決手段】減酸素ユニット202が、給水部260から供給された水を電気分解して生成した水素イオンと減酸素室内の酸素とから水を生成して減酸素室内の酸素を減少させる減酸素装置200において、給水部260は、減酸素室外部の空気から水を吸収する吸水材262と、内部に吸水材262を収納する収納空間250b1が形成された収納部と、収納部の外側を冷却する冷却機構280とを備え、冷却機構280が、減酸素ユニット202の動作時に収納部の外側を冷却して収納空間250b1で生成した結露水を減酸素ユニット202に供給する。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、減酸素装置及び貯蔵庫に関するものである。
冷蔵庫に貯蔵される食品などの貯蔵品の劣化要因として、空気中に存在する酸素による酸化がある。そこで、食品を貯蔵する空間の酸素を低減させることで、貯蔵品の酸化を抑えて貯蔵品の鮮度を維持することができる冷蔵庫が知られている。
酸素を低減させる減酸素装置として、貯蔵容器内を減圧する装置や、貯蔵容器内の酸素を酸素吸着剤によって吸着する酸素吸着装置や、貯蔵容器内の酸素を低減させる固体高分子電解質膜を用いた装置など種々の方法が知られている。
貯蔵容器内を減圧する装置は、真空装置によって貯蔵容器内部を減圧して酸素を減らすため、貯蔵容器の強度や高性能な真空ポンプが必要であり、比較的大きな装置となる。酸素吸着剤を用いた装置では、吸着剤が吸着破過すると効果が無くなり寿命が短い。
固体高分子電解質膜を用いた装置は、固体高分子電解質膜を挟持したアノード電極及びカソード電極の間に電圧を印加することで、固体高分子電解質膜のアノード側において水を電気分解して水素イオンを生成し、その水素イオンが固体高分子電解質膜内を移動してカソード側に到達して貯蔵容器内の酸素と反応して水を生成することで、貯蔵容器内の酸素を低減する。そのため、圧力変化が少なく貯蔵容器の強度が余り必要ないというメリットがある(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、固体高分子電解質膜を用いた装置では、電圧印加時の発熱によってアノード側の水が蒸散してしまい電気分解するための水が不足するドライアップ状態となることがある。ドライアップ状態になると固体高分子電解質膜の伝導率が低下(電気抵抗の増大)して、減酸素装置の効率が低下する問題がある。
そこで、本発明の実施形態は、アノード電極及びカソード電極への電圧印加時の温度上昇によって固体高分子電解質膜のアノード側の水が蒸散するのを抑え、固体高分子電解質膜の伝導率の低下による貯蔵容器内の減酸素効率の低下を抑えることができる減酸素装置及びそれを用いた貯蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態の減酸素装置は、アノード電極とカソード電極との間に固体高分子電解質膜が挟まれた減酸素ユニットと、前記減酸素ユニットの上方に設けられ前記減酸素ユニットに水を供給する給水部とを備え、前記給水部から供給された水を電気分解して生成した水素イオンと減酸素室内の酸素とから水を生成して前記減酸素室内の酸素を減少させる減酸素装置において、前記給水部は、減酸素室外部の空気から水を吸収する吸水材と、内部に前記吸水材を収納する収納空間が形成された収納部と、前記収納部の外側を冷却する冷却機構とを備え、前記冷却機構が、前記減酸素ユニットの動作時に前記収納部の外側を冷却して前記収納部空間で生成した結露水を前記減酸素ユニットに供給するものである。
以下、一実施形態の減酸素装置200について図1〜5に基づいて説明する。本実施形態の減酸素装置200は、冷蔵庫10内に設けられた減酸素室100内の酸素を減少させる。
冷蔵庫10は、図1に示すように、外郭を形成する外箱と貯蔵空間を形成する内箱との間に断熱材を配設した前面に開口するキャビネット11を備え、貯蔵空間を断熱仕切壁12によって上方の冷蔵空間20と下方の冷凍空間40とに区画している。
冷蔵空間20は、冷蔵温度(例えば、2〜3℃)に冷却される空間であって、内部がさらに仕切板21によって上下に区画され、上部空間に複数段の載置棚23を設けた冷蔵室22が設けられ、下部空間に引き出し式の収納容器25を配置する野菜室24が設けられている。
冷蔵室22の開口部は、キャビネット11の一側部の上下に設けられたヒンジにより回動自在に枢支された冷蔵室扉22aにより閉塞されている。
野菜室24の開口部は、引き出し式の野菜室扉24aにより閉塞されている。野菜室扉24aの裏面側には、収納容器25を保持する左右一対の支持枠が固着されており、開扉動作とともに収納容器25が庫外に引き出されるように構成されている。
野菜室24の下方に断熱仕切壁12を介して配置された冷凍空間40には、自動製氷装置を備えた製氷室と第1冷凍室44を左右に併設しており、その下方には第2冷凍室46が設けられている。
製氷室、第1冷凍室44、及び第2冷凍室46の開口部は、引き出し式の扉44a、46aにより閉塞され、各扉44a、46aは、その裏面側に固着した左右一対の支持枠24bに収納容器45、47が保持されており、開扉動作とともに該収納容器が庫外に引き出されるように構成されている。
キャビネット11の背面底部には、機械室30が設けられ、冷凍サイクルを構成する圧縮機51などが載置されている。
冷蔵空間20の背面には、冷却器カバー14とキャビネット11の背面との間に冷却器室26が区画形成されており、冷却器室26内に冷蔵用冷却器52と冷蔵用ファン53が配設されている。冷蔵用冷却器52は冷却器室26内の空気と熱交換してこれを冷却し、冷蔵用ファン53の回転駆動によって冷蔵用冷却器52で生成された冷気を吹出口より冷蔵室22及び野菜室24に導入することで、冷蔵空間20を所定温度に冷却する。冷蔵空間20を冷却し終えた冷気は、吸込口15から再び冷却器室26に戻され冷蔵用冷却器52と熱交換して冷却される。
冷却器室26内には、図1に示すように、冷蔵用冷却器52の下方にドレインパン29が設けられている。ドレインパン29は、除霜運転時に冷蔵用冷却器52から生じる結露水(除霜水)を受けて排水経路を介して機械室30内に設けられた蒸発皿31へ排出する(図1参照)。本実施形態の冷蔵庫10では、冷蔵用冷却器52に冷媒が流れていない状態で冷蔵用ファン53を回転させることで、冷蔵空間20内の空気によって冷蔵用冷却器52に付着した霜を融解しながら、冷却空間20内を加湿するファン除霜運転や、冷蔵用冷却器52に冷媒が流れていない状態で不図示のヒータによって冷蔵用冷却器52を加熱して冷却器52に付着した霜を融解するヒータ除霜運転を実行する。
冷凍空間40の背面には、冷却器カバー33とキャビネット11の背面との間に冷却器室34が区画形成されており、冷却器室34内に冷凍用冷却器54と冷凍用ファン55が配設されている。冷凍用冷却器54は冷却器室34内の空気と熱交換して冷却し、冷凍用ファン55の回転駆動によって冷凍用冷却器54で生成された冷気を吹出口より製氷室、第1冷凍室44、および第2冷凍室46に導入することで、冷凍空間40を所定温度に冷却する。冷凍空間40を冷却し終えた冷気は、吸込口35から再び冷却器室34に戻され冷凍用冷却器54と熱交換して冷却される。
冷却器室34内には、図1に示すように、冷凍用冷却器54の下方にドレインパン36が設けられている。ドレインパン36は、冷凍用冷却器54に冷媒が流れていない状態で不図示のヒータによって冷凍用冷却器54を加熱して付着した霜を融解するヒータ除霜運転によって生じた生じる結露水(除霜水)を受けて排水経路を介して機械室30内に設けられた蒸発皿31へ排出する。
冷蔵用冷却器52及び冷凍用冷却器54は、機械室30に設けられた圧縮機51や凝縮器(不図示)や切替弁(不図示)とともに冷凍サイクルを構成し、圧縮機51から吐出された冷媒によって冷却される。
このような構成の冷蔵庫10において、野菜室24に設けられた収納容器25は、野菜室24のほぼ全幅にわたって設けられた下側収納容器27と、下側収納容器27の上方に設けられた減酸素室100とを備え、上下2段に重なり合う構造をなしている。
下側収納容器27は、前方壁、後方壁、左右側壁によって囲まれた上方に開口する有底のボックス状をなしており、減酸素室100に比べて下側収納容器27の収容深さが深く設けられている。下側収納容器27は、野菜室扉24aの裏面側に固着された左右一対の支持枠24bに保持されており、野菜室扉24aの開扉動作とともに庫外へ引き出されるように構成されている。
下側収納容器27の上方に設けられた減酸素室100は、前方壁、後方壁、左右側壁によって囲まれた上方に開口する有底の箱状をなした貯蔵容器104とを備える。貯蔵容器104の上面に設けられた上面開口部は、内部に貯蔵品を出し入れするための開口部であって蓋体130により開閉可能に閉塞されている。
貯蔵容器104は、冷蔵室22と野菜室24とを区画する仕切板21の下方に近接させて配置され、野菜室24の左右の内側壁面に設けられた内箱レール24cと下側収納容器27の左右側壁の上端に設けられた摺動面28とを前後方向に摺動することで、下側収納容器27と独立して庫外へ引き出し可能に野菜室24に設けられている。
貯蔵容器104の背面には、後方に開口する背面開口部102が設けられている。貯蔵容器104は、野菜室扉24aが閉扉され野菜室24内に収納された状態で野菜室24の後部に設けられた減酸素装置200と連結ダクト110によって接続され、貯蔵容器104の内部が、連結ダクト110及び背面開口部102を介して減酸素装置200と連通する。
蓋体130は、減酸素室100の上面開口部全体を覆う略平板状をなしており、蓋体130の左右側端から下方に延びる垂下部142が、貯蔵容器104の左右側壁の外側に設けられた蓋レール103を摺動することで前後方向に移動し、減酸素室100の上面開口部を開閉する。
減酸素装置200は、図2〜図5に示すように、減酸素室100内の酸素を減少させる減酸素ユニット202と、減酸素ユニット202を挟持する一対の固定部材250,252と、減酸素ユニット202に水を供給する給水部260と、を備える。
減酸素ユニット202は、図4に示すように、固体高分子電解質膜(以下、電解質膜という)204と、電解質膜204の一方側に積層されたアノード触媒層206と、電解質膜204の他方側に積層されたカソード触媒層208とから構成された減酸素セル201と、アノード触媒層206の外側に積層されたアノード電極210と、カソード触媒層208の外側に積層されたカソード電極212と、アノード電極210の外側に積層された気化層214とを備える。なお、減酸素ユニット202を構成する各層は、厚みが薄いものであるが、説明をわかりやすくするため、図2〜図4において厚みを拡大して示している。
電解質膜204は、内部を陽イオンだけが移動して、陰イオンや電子は内部を移動しないポリマーからなる薄膜であり、例えば、スルホン酸基を有する有機高分子材料からなる薄膜なり、プロトン伝導性の高さからパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマーからなる薄膜が好ましい。具体的には、電解質膜204を構成するポリマーとして、ナフィオン(登録商標:デュポン社製)、フレミオン(登録商標:旭化成株式会社製)、アシプレックス(登録商標:旭硝子株式会社製)などのスルホン酸基を持つフッ素樹脂などを挙げることができる。なお、高分子の電解質膜204の膜厚は、膜抵抗を考慮すれば、10μm〜150μmとすることが好ましい。より好ましい膜厚は30μm〜100μmである。
電解質膜204は、アノード触媒層206及びカソード触媒層208とともにホットプレスなどによって一体に接合され平面形状が長方形状をなしたシート状の減酸素セル201を構成する。
アノード触媒層206は、水を酸化する能力を有しており水の電解電圧を低下させる触媒(アノード触媒)を含有しており、給水部260から供給された水を電気分解して水素イオンを生成する。このアノード触媒は、基材に担持されていることが好ましく、例えば、電解質膜204を構成するポリマーを基材としてアノード触媒を担持させることができる。このようにアノード触媒層206においてアノード触媒を担持させる基材として電解質膜204を構成するポリマーを採用することで、アノード触媒層206と電解質膜204との接着性を向上させることができる。
アノード触媒として、例えば導電性金属酸化物とマトリックス酸化物との複合酸化物を用いることができる。導電性金属酸化物として、例えば酸化ルテニウム(RuO2)、酸化イリジウム(IrO2)等を挙げることができる。マトリックス酸化物との複合酸化物として、例えば酸化チタン(TiO2)、酸化錫(SnO2)、酸化タンタル(Ta2O)等を挙げることができる。アノード触媒は、その活性、耐久性、コスト等を勘案して選択すればよい。この触媒をなす複合酸化物として、前記の他、例えば、RuO2−Ta2O、RuO2−IrO2、RuO2−IrO2−TO2、RuO2−SnO2、RuO2−Ta2O、IrO2−Ta2O等を挙げることができる。
なお、アノード触媒層206において電解質膜204に接していない側面、つまり、アノード触媒層206とアノード電極210との間には、チタン等の金属からなるメッシュ状の基材にアノード触媒を担持させた寸法安定電極(DSA:Dimensionally Stable Anode)を設けてもよい。この寸法安定電極が担持するアノード触媒の担持量は、アノード触媒層206におけるアノード触媒の担持量より少ないことが好ましい。
また、アノード触媒層206は、上記したアノード触媒に加えて、アノード触媒より電気抵抗率の小さい金属(例えば、金(Au))の微粒子を含んでも良い。このような金属微粒子を添加することでアノード触媒層206の電気抵抗を低下することができ、減酸素ユニット202の効率を高めることができる。
カソード触媒層208は、酸素を還元する能力を有した触媒(カソード触媒)を含有している。カソード触媒層208は、カソード触媒とプロトン伝導性バインダーとで形成された多孔質層であることが好ましい。カソード触媒としては、貴金属粒子と貴金属合金粒子の少なくともいずれか一方が導電性担体に担持されていることが好ましい。
貴金属粒子としては、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)よりなる群から選択される少なくとも一緒の貴金属からなるものが好ましい。
カソード触媒として貴金属合金粒子を用いると、カソード触媒の耐溶解性と活性等を向上させることが可能である。こうした貴金属合金粒子として、以下の記載に特に制限されないが、二種以上の貴金属元素のみからなる合金、貴金属元素とその他の金属元素とを含む合金等が挙げられる。
貴金属合金粒子は、高い触媒活性効果を得ることができる。このため、白金Ptを基体とした貴金属合金粒子を用いるとよく、具体的には、一種以上の貴金属元素と白金Ptとの合金が好ましい。前記一種以上の貴金属元素は、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)等の白金(Pt)以外の貴金属、例えばチタン(Ti),バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe),コバルト(Co)、ニッケル(Ni)からなる群から選らばれる。
カソード触媒層208の導電性担体は、貴金属粒子及び/又は貴金属合金粒子(すなわち、これら粒子のうちの少なくとも一方)を担持する。この導電性担体は、電子伝導性、ガス拡散性、カソード触媒との密着性等を考慮して選択される。例えば、カーボンブラック、活性炭、黒鉛などを用いることができると共に、ナノカーボン材料を用いることも可能である。カーボンブラックとして、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、バルカン(登録商標;キャボット社)、ケッチェンブラック等を挙げることができる。ナノカーボン材料は、例えば、ファイバー状、チューブ状、コイル状、シート状のいずれであってもよい。
なお、カソード触媒層208において電解質膜204に接していない側面、つまり、カソード触媒層208とカソード電極212との間には、撥水剤とカーボン粒子からなる多孔質層と、カーボンペーパー等の炭素製多孔質体に撥水処理を施した透湿防水性を有する導電性のシート材からなるガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)を設けてもよい。
アノード電極210は、表面が被覆層で被覆された薄板状の基板からなり、減酸素セル201の長手方向Lに沿って長く延びる長辺と、長辺より短く長辺に対して垂直に延びる短辺とを備える長方形状をなしており、長方形状の減酸素セル201全体を覆う。アノード電極210はカソード電極212との対向する位置に気体が通過するスリット状の開口部210aが設けられている。また、アノード電極210の長手方向Lの一端部にはアノード端子210bが設けられている(図5参照)。
アノード電極210を構成する基板は、水の電気分解時に溶出することのない材料で形成することが好ましく、例えば、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)等の酸化皮膜を形成する金属や、セラミックス、樹脂、ガラス等の絶縁物で形成することができる。
また、アノード電極210を構成する基板の表面に設けられた被覆層は、金(Au)等のアノード触媒層206が有するアノード触媒より電気抵抗率が低い金属からなる。この被覆層は、アノード電極210の気化層214に対向する面とアノード触媒層206に対向する面の両面に設けても良く、また、気化層214に対向する面に被覆層を設けることなく、アノード触媒層206に対向する面のみに設けても良い。
カソード電極212は、チタン(Ti)等の酸化皮膜を形成する金属やセラミックスなどの絶縁物で形成された薄板状の基板の表面を白金(Pt)や金(Au)等の金属からなる被覆層で被覆した薄板状の基板からなる。
カソード電極212は、アノード電極210と同様、表面が被覆層で被覆された薄板状の基板からなり、減酸素セル201の長手方向Lに沿って長く延びる長辺と、長辺より短く長辺に対して垂直に延びる短辺とを備える長方形状をなしており、長手方向Lの減酸素セル201全体を、対向配置されたアノード電極210との間で挟持する。カソード電極212は、アノード電極210に設けられた開口部210aと対向する位置に気体が通過するスリット状の開口部212aが開口する。また、カソード電極212の長手方向Lの一端部にはカソード端子212bが設けられている(図5参照)。
アノード端子210b及びカソード端子212bは外部の電源装置に接続されアノード電極210がアノード触媒層206にプラス通電を行い、カソード電極212がカソード触媒層208にマイナス通電を行ってアノード触媒層206とカソード触媒層208との間に電圧を印加する。
また、アノード電極210及びカソード電極212の接触による短絡を防止するため、両電極210,212の間には絶縁体216が設けられている。この絶縁体216は、減酸素セル201において電解質膜204を挟持するアノード触媒層206及びカソード触媒層208の周囲を取り囲む額縁状に設けられている。
気化層214は、熱伝導性に優れた材料、言い換えれば、熱応答性が高い材料、例えばカーボンペーパー、カーボンクロス、カーボンフェルト等の炭素製多孔質体に撥水処理を施した透湿防水性を有するシート状の部材からなり、給水部260から供給された水のうち気化した水蒸気のみをアノード電極210側へ供給する。
減酸素ユニット202は、気化層214、アノード電極210、減酸素セル201(アノード触媒層206、電解質膜204、カソード触媒層208)、絶縁体216、カソード電極212が順次積層されてなり、両電極210,212の長手方向Lに長い平面視略長方形状のシート状をなしている。このような減酸素ユニット202は、アノード電極210を上方に向け、カソード電極212を下方に向けた状態で一対の固定部材250,252の間で挟持される。
一対の固定部材250,252は、減酸素ユニット202の長手方向Lに長い平面視略長方形状をなしており、減酸素ユニット202を挟持した状態でボルト等の締結具218によって締め付け固定される。これにより、電解質膜204が、アノード電極210とカソード電極212との間に所定圧力で挟持される。
一対の固定部材250,252のうちアノード電極210側(この例では、上側)に設けられた固定部材(アノード側固定部材)250は、減酸素ユニット202の外側に重ねて設けられた内側部材250aと、内側部材250aの外側に重ねて設けられた外側部材250bとを備える。
内側部材250aは、気化層214を介して減酸素ユニット202のアノード電極210に対向して配置される。内側部材250aは、アノード電極210と外側部材250bとの間で挟持される対向部250a1と、外側部材250bよりはみ出した放熱部250a2とを備える。
内側部材250aは、外側部材250bより熱伝導率の高い材料からなり、この例では、ステンレスやアルミニウムなどの金属板の折り曲げ加工によって形成され、対向部250a1に放熱部250a2が一体に設けられている。
内側部材250aの対向部250a1は、減酸素ユニット202のアノード電極210と対向する面に絶縁材250a3が設けられアノード電極210から内側部材250aを絶縁している。この例では、絶縁材250a3は、絶縁性の塗料を対向部250a1に塗布することで形成された塗膜からなる。
また、対向部250a1は、アノード電極210に設けられた開口部210aと減酸素ユニット202の厚さ方向Tに重なる位置に開口部250a4が設けられている。
なお、内側部材250aとアノード電極210との間に設ける絶縁材250a3としては、上記のような塗料の塗布により形成された塗膜以外にも、例えば、絶縁性と通気性とを兼ね備えたメッシュ材や布帛などの多孔体シートを内側部材250aとアノード電極210との間に設けてもよい。このように絶縁材250a3として多孔体シートを設ける場合、当該シートに撥水処理を施し、絶縁性に加えて透湿防水性を備えた絶縁材250a3を内側部材250aとアノード電極210との間に設けてもよい。
放熱部250a2は、対向部250a1の周縁から折れ曲がり対向部250a1に重ねて設けられた外側部材250bの側面と間隔をあけて対向している。この例では、放熱部250a2は、長手方向Lに沿って設けられた一対の突片からなり、外側部材250bの側面と短辺方向Sに対向する。一対の放熱部250a2の一方は、他方より対向部250a1から突出量が大きく外側部材250bの側面ほぼ全体と対向している。
対向部250a1からの突出量が大きい一方の放熱部250a2には、外側部材250bに設けられた流入口250b3と短辺方向Sに対向する位置に放熱部250a2を貫通する貫通孔250a5が設けられている。対向部250a1からの突出量が小さい他方の放熱部250a2は、外側部材250bに設けられた流出口250b4より対向部250a1側において終端し、流出口250b4に接続される接続ダクト264との干渉を避けている。
外側部材250bは、内側部材250aより熱伝導率の低い材料、例えば、板状の合成樹脂成形体からなり、締結具218による締め付け状態において内側部材250aを減酸素ユニット202へ面状に押圧する。
また、外側部材250bは、減酸素室100外部の空気から水を吸収する吸水材262や、吸水材262を収納する収納部を冷却する冷却機構280とともに給水部260を構成する。
吸水材262は、粉状又は粒状の吸湿材や潮解性物質からなり、例えば、平均粒子径が30〜80μm程度のシリカゲルなどの吸湿材や、クエン酸(C6H8O7)、水酸化ナトリウム(NaOH)、炭酸カリウム(K2CO3)、塩化マグネシウム(MgCl2)、塩化カルシウム(CaCl2)等の潮解性物質を用いることができる。
吸水材262は、外側部材250bに設けられた収納空間250b1に空気が流通する空間を残して収納されている。つまり、収納空間250b1に収納された吸水材262によって空気が流通可能な流路を形成している。この実施形態では、例えば、充填率(収納空間250b1に占める吸水材262の体積)が50%以下になるように吸水材262を収納空間250b1に収納することで、収納空間250b1に空気が流通する空間(流路)を形成している。
外側部材250bは、減酸素ユニット202の減酸素セル201と厚さ方向Tに重なる位置が減酸素ユニット202へ向けて下方へ陥没することで吸水材262を収納する収納空間250b1を形成する。収納空間250b1は、減酸素ユニット202の厚さ方向Tから見て(つまり、減酸素ユニット202の法線方向視において)長手方向Lに沿って長く延びる長辺と、長辺より短く長辺に対して垂直(つまり、短辺方向S)に延びる短辺とを備える長方形状をなしている。
収納空間250b1の開口部は蓋体270により閉塞され、収納空間250b1の底部と蓋体270との間で吸水材262が保持されている。つまり、外側部材250b及び蓋体270は、吸水材262を収納する収納空間250b1を形成する収納部として機能する。
蓋体270は、外側部材250bより熱伝導率の高い材料からなり、例えば、ステンレスやアルミニウムなどの金属板で形成されている。また、本実施形態では、蓋体270下面には、収納空間250b1に向けて突出するフィン272が複数設けられている。フィン272は、蓋体270と一体に設けられた短辺方向Sに沿って延びる突条形状をなしており、長手方向Lに間隔をあけて複数並べて設けられている。蓋体270が外側部材250bの収納空間250b1の開口部を閉塞すると、フィン272が収納空間250b1内に配設される。
収納空間250b1は、厚さ方向Tに扁平な直方体状の空間をなしている。収納空間250b1の底部には、アノード電極210の開口部210aと厚さ方向Tに対向する位置に減酸素ユニット202側へ貫通する開口部250b2が設けられている。また、収納空間250b1には、開口部250b2以外にも、図2に示すように、外側部材250bの短辺方向Sに向いた側面に開口する流入口250b3及び流出口250b4に接続されることで冷却器室26と連通している。
本実施形態では、流入口250b3及び流出口250b4の厚さ方向Tの長さHは、収納空間250b1の厚さ方向Tの長さDより小さく設けられ、流入口250b3及び流出口250b4が蓋体270より減酸素ユニット202側(下側)に寄った位置に設けられている。
外側部材250bの流出口250b4は、接続ダクト264を介して給水用ファン266の吸込側と接続されており、給水用ファン266が回転することで、冷却器室26の空気が流入口250b3から収納空間250b1へ取り込まれる。その際、冷却器室26の空気が、内側部材250aの放熱部250a2に設けられた貫通孔250a5を通って流入口250b3に吸い込まれるため、放熱部250a2を効率的に冷却することができる。そして、収納空間250b1に取り込まれた空気は、吸水材262で形成された流路を通って収納空間250b1を短辺方向Sに沿って流れた後、流出口250b4から接続ダクト264へ排出される。
収納空間250b1と給水用ファン266とを接続する接続ダクト264の長さLdは、給水用ファン266に設けられた羽根車266aの直径Fdの0.5倍以上であることが好ましい(図2参照)。接続ダクト264の長さLdが羽根車266aの直径Fdの0.5倍以上であると、給水用ファン266から流出口250b4まで距離が長くなり、流入口250d4付近における空気の流れが乱れにくくなり、流入口250d3から冷却器室26の空気が吸い込まれやすくなる。
なお、収納空間250b1に収納された吸水材262が流入口250b3及び流出口250b4から漏れ出るのを防ぐため、収納空間250b1に接続される流入口250b3及び流出口250b4を透湿フィルムで覆ってもよい。
蓋体270の外側には、冷却機構280の一部を構成するダクトカバー284が設けられている。このダクトカバー284は、締結具218によって一対の固定部材250,252に共締され固定され、蓋体270との間で冷却器室16内の空気が長手方向Lに流れる冷却ダクト282を形成する。
図3に示すように、冷却ダクト282の一端282aには接続ダクト286を介して冷却用ファン288が接続されており、冷却用ファン288が回転することで、冷却器室26の空気が冷却ダクト282の他端282bから吸い込まれ長手方向Lに沿って蓋体270の上方を流れ、蓋体270を冷却する。
次に、本実施形態の減酸素装置200の動作について説明する。
減酸素装置200では、給水部260の給水用ファン266を回転駆動させると、冷却器室26の空気が外側部材250bに設けられた流入口250b3から収納空間250b1へ取り込まれる。収納空間250b1に取り込まれた空気は、収納空間250b1に収納された吸水材262によって形成された流路を通って収納空間250b1を短辺方向Sに沿って流れることで、吸水材262が空気中の水分を吸水し、これを保持する。
なお、上記した給水用ファン266を回転駆動させて行う吸水動作は、減酸素ユニット202のアノード電極210及びカソード電極212間に電圧を印加する前に行うことができる。
好ましくは、冷蔵用冷却器52に付着した霜を融解するファン除霜運転時あるいはヒータ除霜運転時に給水用ファン266を回転駆動させ吸水材262を吸水させる。除霜運転により冷却器室26が高湿度雰囲気になるため、この時に給水用ファン266を回転駆動させ吸水材262を吸水させることで、効率的に吸水材262に水を吸水させることができる。
また、減酸素装置200では、アノード電極210及びカソード電極212間に電圧を印加して減酸素室100の酸素濃度を減少させる時に、給水部260の給水用ファン266を停止させることが好ましい。回転停止中の給水用ファン266は、接続ダクト264における空気の流通を遮断するシャッタとして機能するため、アノード電極210及びカソード電極212への電圧印加時の発熱により吸水材262から発生した水蒸気が、接続ダクト264を通って冷却器室26へ放出されにくく、アノード触媒層206へ供給されやすくなる。
そして、減酸素装置200は、減酸素ユニット202のアノード電極210及びカソード電極212間に電圧を印加するとともに、冷却機構280の冷却用ファン288を回転駆動させて、減酸素室100の酸素濃度を減少させる。
具体的には、吸水材262が保持した水は、減酸素ユニット202のアノード電極210及びカソード電極212間に電圧を印加することで生じる熱により気化して水蒸気となって吸水材262から離れる。吸水材262から離れた水(水蒸気)の一部は、収納空間250b1の開口部250b2、内側部材250aの開口部250a2、気化層214、及びアノード電極210の開口部210aを通って減酸素セル201のアノード触媒層206へ供給されるが、その他は、収納空間250b1内に漂っている。
アノード触媒層206へ供給された水蒸気は、アノード触媒層206において電気分解されて水素イオンが生成され、電解質膜204を通ってカソード触媒層208へ移動する。カソード触媒層208では、減酸素室100の背面開口部102、連結ダクト110、及びカソード側固定部材252の開口部252aを介して供給された減酸素室100内の空気に含まれる酸素が、電解質膜204を通ってカソード触媒層208へ移動した水素イオンと反応して水を生成し、減酸素室100の酸素濃度を減少させる。
減酸素装置200は、アノード電極210及びカソード電極212への電圧印加とあわせて、冷却機構280の冷却用ファン288を回転駆動して冷却器室26の空気によって蓋体270を冷却しているため、吸水材262から離れた水のうち収納空間250b1内を漂っている水蒸気は、蓋体270によって冷却され蓋体270に結露することとなる。結露した水は、液体状態であるため、流入口250b3や流出口250b4を通って収納空間250b1の外部へ放出されることがなく収納空間250b1内部にとどまりやすくなる。そのため、電解質膜204の伝導率が低下しにくくなり、減酸素装置200の効率低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、収納空間250b1の下方に減酸素ユニット202を配置し、収納空間250b1の上方に位置する蓋体270を冷却しているため、収納空間250b1の上面に結露水を生成し、これを滴下させて電気分解反応に寄与しやすい減酸素ユニット202の近傍に水を供給することができ、減酸素装置200の効率が向上する。
しかも、本実施形態では、収納空間250b1と減酸素セル201との間に撥水処理を施した透湿防水性を有する気化層214が設けられているため、収納空間250b1の上面から滴下した結露水を気化層214の上面で保持することができ、電気分解反応に寄与しやすい減酸素ユニット202の近傍に液体状態の水を溜めておくことができる。つまり、気化層214が、収納空間250b1で生成した結露水を減酸素ユニット202と給水部260との間に溜めておく水貯留部として機能し、減酸素ユニット202の近傍に水を溜めておくことができる。
また、本実施形態では、冷却機構280で冷却される蓋体270が熱伝導率の高い金属材で形成されているため、収納空間250b1内を漂っている水蒸気を蓋体270に効率的に結露させることができる。
また、本実施形態では、収納空間250b1へ突出するフィン272が蓋体270に設けられ、収納空間250b1に向いた蓋体270の下面の表面積が大きくなっているため、水蒸気を効率的に冷却して結露水を生成することができる。しかも、フィン272は、蓋体270から下方へ減酸素ユニット202に向けて突出しており、反応に寄与しやすい減酸素ユニット202の近傍で結露水を生成することができ、減酸素装置200の効率を向上させることができる。
また、収納空間250b1に収納された吸水材262のうち減酸素セル201近傍の吸水材262は、アノード電極210及びカソード電極212間に電圧を印加することで生じる熱の影響を受けやすいため、減酸素セル201近傍が局所的に高温となって水が不足するおそれがあるが、本実施形態では、アノード側固定部材250の内側部材250aが、アノード電極210と外側部材250bとの間で挟持される対向部250a1と、外側部材250bよりはみ出した放熱部250a2とを備えるため、電圧印加時に生じる熱を放熱部250a2から放出することができ、減酸素ユニット202の過剰な温度上昇を抑え、減酸素セル201近傍において局所的に水が不足するのを抑えることができる。
しかも、内側部材250aの放熱部250a2は、収納空間250b1に冷却器室26の空気を取り込む流入口250b3と対向する位置に貫通孔250a5が設けられており、冷却器室26の空気が、貫通孔250a5を通って流入口250b3に吸い込まれるため、放熱部250a2を効率的に冷却することができる。
なお、上記の実施形態では、蓋体270の外側に冷却ダクト282を形成するダクトカバー284と、冷却ダクト282に冷却器室26の空気を導入する冷却用ファン288とから蓋体270を冷却する冷却機構280を構成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、蓋体270にペルチェ素子を設けて蓋体270を冷却してもよい。
また、上記の実施形態では、収納空間250b1の上面から滴下した結露水を保持する水貯留部として、収納空間250b1と減酸素セル201との間に撥水処理を施した透湿防水性を有する気化層214を設ける場合について説明したが、例えば、不織布などの布帛のように液体状態で水を保持することができる保水性のシート材を収納空間250b1と減酸素セル201との間に設け、これを収納空間250b1の上面から滴下した結露水を保持する水貯留部としてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…冷蔵庫、11…キャビネット、16…冷却器室、20…冷蔵空間、22…冷蔵室、24…野菜室、25…収納容器、26…冷却器室、100…減酸素室、102…背面開口部、104…貯蔵容器、110…連結ダクト、130…蓋体、200…減酸素装置、201…減酸素セル、202…減酸素ユニット、204…電解質膜、210…アノード電極、212…カソード電極、214…気化層、250…アノード側固定部材、250a…内側部材、250a1…対向部、250a2…放熱部、250a2…開口部、250a3…絶縁材、250a4…開口部、250a5…貫通孔、250b…外側部材、250b1…収納空間、250b2…開口部、250b3…流入口、250b4…流出口、252…カソード側固定部材、260…給水部、262…吸水材、264…接続ダクト、266…給水用ファン、266a…羽根車、270…蓋体、272…フィン、280…冷却機構、282…冷却ダクト、284…ダクトカバー、286…接続ダクト、288…冷却用ファン
Claims (8)
- アノード電極とカソード電極との間に固体高分子電解質膜が挟まれた減酸素ユニットと、前記減酸素ユニットの上方に設けられ前記減酸素ユニットに水を供給する給水部とを備え、前記給水部から供給された水を電気分解して生成した水素イオンと減酸素室内の酸素とから水を生成して前記減酸素室内の酸素を減少させる減酸素装置において、
前記給水部は、減酸素室外部の空気から水を吸収する吸水材と、内部に前記吸水材を収納する収納空間が形成された収納部と、前記収納部の外側を冷却する冷却機構とを備え、
前記冷却機構が、前記減酸素ユニットの動作時に前記収納部の外側を冷却して前記収納空間で生成した結露水を前記減酸素ユニットに供給する減酸素装置。 - 前記冷却機構は、前記収納部の外側に冷気を供給するファンを備える請求項1に記載の減酸素装置。
- 前記収納部は、前記冷却機構で冷却される部分が金属材料で形成されている請求項1又は2に記載の減酸素装置。
- 前記収納部は、前記収納空間へ突出するフィンを備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の減酸素装置。
- 前記減酸素ユニットと前記給水部との間に前記収納空間で生成した結露水を溜める水貯留部を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の減酸素装置。
- 前記水貯留部が、撥水性のシート材である請求項5に記載の減酸素装置。
- 前記水貯留部が、前記収納空間で生成した結露水を保持する保水性のシート材である請求項5に記載の減酸素装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の減酸素装置と前記減酸素室とが貯蔵室に設けられた貯蔵庫。
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CN109140882A (zh) * | 2017-06-27 | 2019-01-04 | Bsh家用电器有限公司 | 具有pem电解槽和冷藏单元的模块,以及家用制冷器具 |
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2015
- 2015-07-01 JP JP2015132900A patent/JP2017015331A/ja active Pending
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