JP2017014943A - 内燃機関の吸気マニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRガスが各吸気枝通路にスムースかつ均等に分配される吸気マニホールドを提供する。
【解決手段】吸気マニホールドは、複数の樹脂勢部材を重ねて接合してなるサージタンク一体式であり、中間部材4に、サージタンク8の外側に位置した吸気枝通路5,6,7が形成されている。吸気枝通路5,6,7の群とサージタンク8との間に、左右横長の排気ガス還流メイン通路11と、排気ガス還流メイン通路11から各吸気枝通路5,6,7に向かう排気ガス還流分岐通路12〜14とが形成されている。排気ガス還流メイン通路11は、くびれ部22によって複数のバッファ部23,24に区分されており、各バッファ部23,24から、排気ガス還流分岐通路12〜14が分岐している。EGRガスをスムースに流れつつ、各排気ガス還流分岐通路12〜14に均等に流入する。
【選択図】図3

Description

本願発明は、自動車用等の内燃機関において、シリンダヘッドに装着される吸気マニホールドに関するものである。
内燃機関においては、吸気は、一般にサージタンクから吸気マニホールドを介してシリンダヘッドに送られており、サージタンクと吸気マニホールドとを一体化した構造も多く見られる。特に、近年は、サージタンク付き吸気マニホールドを合成樹脂製として、複数の部材を重ねて接合することによって中空構造と成したものが多く見られる。
他方、特に自動車用の内燃機関においては、排気ガスのクリーン化促進や燃費向上等のために、排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR装置を設けることが広く行われている。このEGR装置において、排気ガス(EGRガス)は各吸気ポートに均等に分配すべきであり、そこで、様々な分配構造が提案されている。
例えば特許文献1には、複数部材を接合したサージタンク付き吸気マニホールドにおいて、EGRガスが流入する直線状の還流通路を、吸気枝通路(分岐管)を横切るような姿勢にして吸気枝通路の始端部の近くに配置し、還流通路と各吸気枝通路及びサージタンクとに連通した連通通路を、各吸気枝通路の個所ごとに設けることが開示されている。
この特許文献1は、吸気の一部を各連通通路に導くことにより、EGRガスを吸気によって各吸気枝通路に押し込むようにしたものである。すなわち、サージタンクの吸気が連通通路を直進することを利用し、吸気の流れに乗せてEGRガスを各吸気枝通路に分配するようにしたものである。
他方、特許文献2には、EGRガスが流入するEGRチャンバーを設けて、このEGRチャンバーの内部に、各吸気枝通路に接続された排気ガス還流管を束ねたような状態で配置し、かつ、各排気ガス還流管の開口部をEGRチャンバーへの入り口と反対側にさせることが開示されている。この特許文献2では、各排気ガス還流管にEGRガスが均等な圧力で分配されるため、各吸気枝通路への均一な分配を確実化できると云える。
更に、特許文献3には、シリンダヘッドに重ね固定されたスペーサ板に吸気枝通路を貫通させた構成において、スペーサ板の合わせ面に、吸気枝通路の並び方向に長く延びるメイン分配通路と、このメイン分配通路から各吸気枝通路に向かう枝分配通路とを設けることが開示されている。
特開平06−167251号公報 特開2001−207918号公報 特開2010−255485号公報
特許文献1の構成は、還流通路から各吸気枝通路への分岐通路を設けただけに比べると、EGRガスの均等分配性は高いと予測されるが、連通通路は細くて流れ抵抗が高いため、吸気がEGRガスを押し出すほどの圧力(負圧)で連通通路に流入するか甚だ疑問であるのみならず、EGRガスは正圧がかかっているため、EGRガスが連通路からサージタンクに噴出することも懸念される。
他方、特許文献2では、上記したとおり、EGRガスが排気ガス還流管各には均等に流入するため、EGRガスを各気筒に均一に分配することは確実化できると云える。しかしながら、構造が複雑化したり、チャンバー内に煤類が溜まる傾向があることは否めず、まだ改良の余地があると云える。
これに対して特許文献3は、いわば吸気枝通路の構成部材を利用してEGRガスの還流通路を形成するため、構造は簡単である。
本願発明はこのような現状を改善すべく成されたものであり、部材の合わせ面にEGRガスの還流通路を形成することは特許文献3の考え方を踏襲しつつ、EGRガスの流れのスムース性や分配の均一性を向上させんとするものである。
本願発明の吸気マニホールドは、並列状に並んだ複数本の吸気枝通路が、重ね合わせて接合された第1部材と第2部材とを貫通するように形成されており、前記第1部材と第2部材との合わせ面のうち前記吸気枝通路の群の近傍部に、前記吸気枝通路の並び方向に長く延びる1本の排気ガス還流メイン通路と、前記排気ガス還流メイン通路から分岐して各吸気枝通路に向かう複数本の排気ガス還流分岐通路とが形成されており、前記排気ガス還流メイン通路に、その一端部から他端部に向けてEGRガスが流れる、という基本構成になっている。
そして、上記基本構成において、前記排気ガス還流メイン通路は、前記吸気枝通路の群と反対側の背面部分を滑らかな連続面とすることにより、EGRガスが一端部から他端部に向けてスムースに流れることを許容しており、かつ、断面積を小さくしたくびれ部を1か所又は複数個所設けることにより、EGRガスを各吸気枝通路に均等に流すための複数のバッファ部を形成し、前記バッファ部から前記排気ガス還流分岐通路が分岐している。なお、くびれ部は窄まり部と呼ぶことも可能である。
既述のとおり、近年、サージタンクを一体化した樹脂製の吸気マニホールドが一般化しているが、本願発明もこのようなタイプに適用すると好適である。
本願発明では、EGRガスの通路(排気ガス還流メイン通路及び排気ガス還流分岐通路は)は、マルホールトの構成部材の合わせ面に形成するものであるため、構造は簡単であって吸気マニホールドの大型化や重量増大を招来することはない。
そして、排気ガス還流メイン通路の背面部は滑らかに連続しているため、排気ガス還流メイン通路が曲がっている場合に比べてガスの流れはスムースであり、各吸気枝通路への分配の応答性も高い。従って、内燃機関の制御性能も向上できる。
更に、排気ガス還流メイン通路にくびれ部を設けてバッファ部を形成したことにより、EGRガスの流れの高い直進性は確保しつつ、各吸気枝通路にEGRガスが均一に流入することを容易に実現できる。また、排気ガス還流メイン通路を曲げることで流速を低下させるものではなく、いわば、くびれ部によるボトルネック効果によってEGRガスの流速を低減するものであるため、EGRガスが排気ガス還流メイン通路の特定部位に強く当たることを防止することができ、これにより、吸気マニホールドの一部が熱変形することを防止又は著しく抑制できる。
バッファ部の形状や排気ガス還流分岐通路の位置などは、気筒数や吸気枝通路の断面形状等の実情に応じて調整できるが、実施形態のように、各バッファ部を下流側に向けて溝幅(断面積)が小さくなるように形成すると、EGRガスのスムースな流れと圧力(流速)の調整との両立性に優れていて、好適である。
第1実施形態の吸気マニホールドをシリンダヘッドと対向した正面方向から見て斜視図である。 吸気マニホールドの正面図である。 図2のIII-III 視平面図である。 第2実施形態の要部平面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。先ず、図1,2を参照して吸気マニホールドの概要を説明する。以下の説明では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この方向は図1に表示している。すなわち、左右方向は気筒の並び方向(クランク軸線方向)であり、前後はシリンダヘッドに向いた方向を基準にしている。図1,2では、紙面の後ろ側にシリンダヘッドが位置している。
本実施形態の吸気マニホールドは、樹脂製でかつサージタンク一体型であり、上下に重ねた4つの部材で構成されている。すなわち、下向きに開口したアッパー部材1と、上向きに開口したロア部材2、及び、これらの間に介在した上中間部材3と下中間部材4との4つの部材で構成されており、全体として中空構造になっている。
上下に隣り合った部材は、超音波振動や高周波振動によって溶着(接合)されている。このため、隣り合った部材の接合面が細幅である場合は、溶着面積を確保するためにフランジが形成されている。図1,2では、部材の形態と境界とを明瞭化するため、上下中間部材3,4に平行斜線を表示している。
本実施形態の吸気マニホールドは3気筒であり、そこで、吸気マニホールドは、右から順に、第1〜第3の3本の吸気枝通路5,6,7を有している。これらの吸気枝通路5〜7は、大まかには、アッパー部材1と上中間部材3との合わせ面、及び、ロア部材2と下中間部材4との合わせ面とに形成されている。従って、吸気枝通路5,6,7は吸気マニホールドの周囲に沿って曲った円形の形態を成しており、上部はシリンダヘッドに向かってストレート状になっている。
このため、吸気マニホールドの側面視で、各吸気枝通路5,6,7は、おおまかには、始端は吸気マニホールドの後端部に配置していて上向きに開口しており、手前側に向けて、上から下、下から上へと約270程度の範囲でぐるりと曲がり、上端の水平状部が接線状の姿勢で後ろ向きに延びている。アッパー部材1とロア部材2とには、吸気枝通路5,6,7を形成するための外向き膨出部が形成されている。
おおまかには、上下の中間部材3,4の間にサージタンク8が形成されている。また、吸気マニホールドの前部では、4つの部材1〜4は前後方向に広い範囲で重なっており、ここに吸気枝通路5,6,7が貫通している。すなわち、吸気マニホールドの前部では、上下中間部材3,4にも吸気枝通路5,6,7が形成されている。第2吸気枝通路6と第3吸気枝通路7との間の間隔は広がっているが、終端部においては、隣り合った吸気枝通路5,6,7の間隔は同じになっている。
なお、吸気マニホールドを、アッパー部材1とロア部材2と1つの中間部材との3つの部材で構成することも可能であり、この場合は、吸気枝通路の始端は吸気マニホールドの前部に位置していて、吸気枝通路は、吸気マニホールドの上半周程度の範囲に形成される。
アッパー部材1の左端部(一端部)には、スロットルボデー(図示せず)を装着する吸気入り口9が、上向きに開口している。吸気入り口9は上中間部材3にも連通しており、サージタンク8に横方向から流入する。
上中間部材3の右端部(他端部)は他の部材よりも右側にはみ出ており、このはみ出し部に、EGRガス導入部10を上向きに突設している。EGRガス導入部10には、EGRパイプがフランジ接合によって固定される(EGRガス導入部10に、EGRバルブを固定することも可能である。)。
(2).EGRガスの分配構造
次に、図3に基づいて、EGRガスの分配構造を説明する。EGRガスを各吸気枝通路5,6,7に導くための通路は、下中間部材4に形成されている。すなわち、下中間部材4は上中間部材3と重なっていて溶着されているが、上中間部材3との合わせ面(上面)に凹溝を形成することにより、排気ガス還流メイン通路11と、第1〜第3の排気ガス還流分岐通路12〜14を形成している。図3に平行斜線を付して示しているのは、上中間部材3と重なった溶着面である(図4においても同様である。)。なお、溶着性を高めるため、重合面に細いリブを形成することが多い。
排気ガス還流メイン通路11の始端部11aはEGRガス導入部10と連通しており、EGRガスは、紙面と直交した方向から始端11aに流入する。便宜的に、EGRガス導入部10の穴を符号15で表示している。
排気ガス還流メイン通路11は、サージタンク8と吸気枝通路5,6,7との間に配置 しており、吸気枝通路5,6,7の群の後ろに位置した背面16は、緩くカーブしてはいるものの、吸気枝通路5,6,7の並び方向に向いて滑らかに延びている。従って、EGRガスは、終端に向けて(下流側に向けて)スムースに流れる。
また、排気ガス還流メイン通路11のうち、吸気枝通路5,6,7の並び列に近い前面17は、吸気枝通路5,6,7の並び線と平行になっているのに対して、背面16は、終端から始端部に向けて後ろにずれるように、緩く湾曲しつつ傾斜している。このため、排気ガス還流メイン通路11は、始端部から終端に向けて溝幅(断面積)が小さくなるように、緩く窄まった形状になっている。
排気ガス還流メイン通路11の始端11aは、吸気枝通路5,6,7の列の外端にはみ出ており、かつ、始端11aは、吸気枝通路5,6,7の並び列の側に手前に寄っている。そこで、排気ガス還流メイン通路11のうち、始端から第1吸気枝通路5の後ろに至る始端側部分18は緩く、第1吸気枝通路5に向けて凹状に滑らかに湾曲している。従って、EGRガスは、始端側部分18から終端に向けてスムースにガイドされる。
上記のように、排気ガス還流メイン通路11の溝幅は、EGRガスの流れ方向に向かって徐々に狭くなっているが、第1吸気枝通路5の後ろには、排気ガス還流メイン通路11に入り込む略L形の第1半島部19を設けており、この第1半島部19の外側を滑らかに曲がって始端側部分18と成すと共に、第1半島部19の内側を、始端の方に入り込んだ湾部20と成している。第1排気ガス還流分岐通路12は、湾部20の入り口部から第1吸気枝通路5に向かっている。従って、第1排気ガス還流分岐通路12は前後方向に延びている。
また、排気ガス還流メイン通路11のうち第2吸気枝通路6よりも少し下流側の部位に、背面16に向いて突出した第2半島部21を突設しており、これによってくびれ部22を形成しており、くびれ部22を挟んで上流側の部位を第1バッファ部23と成して、くびれ部22を挟んで下流側の部位を第2バッファ部24と成している。従って、第1バッファ部23は下流に向けて溝幅が徐々に狭まる形状になっており、湾部20は第1バッファ部23の始端部に形成されている。
第2吸気枝通路6と第2吸気枝通路7との間に間隔が空いていることから、第2バッファ部24は、前面17よりも手前に入り込んだポケット部24aを有しており、ポケット部24aから、左右に振り分けた状態で、第2排気ガス還流分岐通路13と第3排気ガス還流分岐通路14とを分岐させている。従って、第2排気ガス還流分岐通路13と第3排気ガス還流分岐通路14とは、左右方向に延びている。ポケット部24aのうち第2半島部21の側に位置した部位の内面は、第3排気ガス還流分岐通路14に向けて前後溝幅が狭まるような傾斜面25になっている。
また、ポケット部24aは、排気ガス還流メイン通路11の最奥部11bよりも少し上流側に位置している。このため、排気ガス還流メイン通路11の最奥部11bは袋小路状になっている。
(3).まとめ
排気ガス還流メイン通路11に流入したEGRガスは、上流から下流に向けて流れるが、排気ガス還流メイン通路11が下流に向けて溝幅が狭くなっていることと、くびれ部22が存在することにより、第1バッファ部23に流入するものと第2バッファ部24に残るものとに分けられる。
そして、EGRガスは直進性を有するため、本実施形態では、EGRガスのうち2/3は第2バッファ部24に流入するようになっており、第2バッファ部24に流入したEGRガスは、第2排気ガス還流分岐通路13と第3排気ガス還流分岐通路14に分離して流入する。
この場合、EGRガスはポケット部24aに流入することで方向変換するため、EGRガスの直進性が削がれて、EGRガスは、第2排気ガス還流分岐通路13と第3排気ガス還流分岐通路14とに均等に流れる傾向を呈する。
そして、ポケット部24aのうち第3排気ガス還流分岐通路14の側は傾斜面25が形成されていて、第3排気ガス還流分岐通路14へのEGRガスの誘い込みが良好になっていることと、排気ガス還流メイン通路11の最奥部11bが袋小路状になっていて、最奥部11bに衝突したEGRガスが反流として第2排気ガス還流分岐通路13に流入する傾向を呈することにより、第2排気ガス還流分岐通路13へのEGRガスの流入が促進される。その結果、第2排気ガス還流分岐通路13と第3排気ガス還流分岐通路14とに、EGRガスを均等に分配できる。
つまり、EGRガスは直進性があるため、特別の対策を講じないと、EGRガスが第2排気ガス還流分岐通路13よりも第3排気ガス還流分岐通路14に多く流れてしまうおそれがある、本実施形態では、ポケット部24aが存在することと、排気ガス還流メイン通路11の最奥部11bが袋小路状になっていることと、ポケット部24aに傾斜面25が存在することとの相乗作用により、第2排気ガス還流分岐通路13と第3排気ガス還流分岐通路14とにEGRガスを均等に分配できる。
第1バッファ部23にはEGRガスが強い直進性を持って流入するが、本実施形態では、第1排気ガス還流分岐通路12は湾部20に設けているため、EGRガスは第1バッファ部23を逆流する状態で第1排気ガス還流分岐通路12に流入する。このため、EGRガスの勢いを殺して、安定した状態でEGRガスを第1排気ガス還流分岐通路12に供給することができる。
更に、第1排気ガス還流分岐通路12は湾部20の最奥ではなく入り口部に設けているため、第1バッファ部23から湾部20に逆流した流入したEGRガスで方向性を持って第1排気ガス還流分岐通路12に流入することはない。この点からも、第1排気ガス還流分岐通路12への流入割合が増えることを防止できる。
各排気ガス還流分岐通路12〜14へのEGRガスの流入量を均等化することは、排気ガス還流メイン通路11の窄まりの程度を調節したり、くびれ部22の溝幅(断面積)を調節したり、ポケット部24aの面積又は形状を調節したり、湾部20の奥行きを調節したりすることにより、容易に実現できる。
なお、排気ガス還流メイン通路11及び排気ガス還流分岐通路12〜14は、下中間部材4の下面に凹溝を形成することによって設けたり、下中間部材4と上中間部材3との重合面の両方に凹溝を形成することによって設けたりすることができる。両方に凹溝を形成する場合、深さは同じでもよいし、互いに異ならせてもよい。
また、バッファ部の形成手段としては、平面視で排気ガス還流メイン通路11の溝幅を変えることに代えて、又はこれに加えて、排気ガス還流メイン通路11の深さを変えることによっても形成可能である。これらは、本願発明に共通したバリエーションである。
(3).他の実施形態・その他
図4では、4気筒用吸気マニホールドに適用した第2実施形態を示している。この実施形態では、排気ガス還流メイン通路11は、第1半島部19と第2半島部21との間に第3半島部27を設けており、このため、第1バッファ部23と第2バッファ部24との間に第3バッファ部28が形成されている。すなわち、排気ガス還流メイン通路11には2つのくびれ部22,22′が形成されており、これにより、排気ガス還流メイン通路11は3つのバッファ部23,24,28に分けられている。
第3半島部28は下流側に向けて突出している。このため、第3半島部28の内側に湾部29が形成されており、この湾部29と第2吸気枝通路6とが、第2排気ガス還流分岐通路13で連通している。第3バッファ部28に流入したEGRガスは、逆流しながら第2排気ガス還流分岐通路13に流入するため、EGRガスの勢いを削いで、第2排気ガス還流分岐通路13に安定的に流入させることができる。
また、本実施形態では、第1〜第4の吸気枝通路5,6,7,30は等間隔で並んでいる。このため、第2バッファ部24にポケット部24を設けてはいるものの、ポケット部24の面積は第1実施形態の場合よりも小さくなっている。排気ガス還流メイン通路11の最奥部11bを袋小路状に形成していることは、第1実施形態と同様である。
また、第2半島部21は、第4吸気枝通路30に近づけた状態に形成されている。このため、ポケット部24aに流入するEGRガスは、後ろから手前に向かう流れになっている。このため、第3排気ガス還流分岐通路14と第4排気ガス還流分岐通路31とを単に左右に振り向けた状態であっても、EGRガスは、第3吸気枝通路7と第4吸気枝通路30とに均等に流入する。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、必ずしもポケット部を設ける必要はないのであり、各排気ガス還流分岐通路の個所に半島部と湾部とを形成して、各湾部から排気ガス還流分岐通路を分岐させるといったことも可能である。また、排気ガス還流メイン通路の背面は、EGRガスが流路を大きく変えることなく流れたら足りるのであり、従って、多少の凹凸があっても構わない。
本願発明は、実際に吸気マニホールドに適用できる。従って、産業上利用できる。
1 アッパー部材
2 ロア部材
3,4 中間部材
5,6,7,30 吸気枝通路
8 サージタンク
9 吸気入り口
10 EGRガス導入部
11 排気ガス還流メイン通路
11a 始端
11b 最奥部(終端)
12,13,14,31 排気ガス還流分岐通路
16 排気ガス還流メイン通路の背面
17 排気ガス還流メイン通路の前面
18 排気ガス還流メイン通路の始端側部分
19,21,27 半島部
20,29 湾部
23,24,28 バッファ部
24a ポケット部

Claims (1)

  1. 並列状に並んだ複数本の吸気枝通路が、重ね合わせて接合された第1部材と第2部材とを貫通するように形成されており、
    前記第1部材と第2部材との合わせ面のうち前記吸気枝通路の群の近傍部に、前記吸気枝通路の並び方向に長く延びる1本の排気ガス還流メイン通路と、前記排気ガス還流メイン通路から分岐して各吸気枝通路に向かう複数本の排気ガス還流分岐通路とが形成されており、前記排気ガス還流メイン通路に、その一端部から他端部に向けて排気ガスが流れる構成であって、
    前記排気ガス還流メイン通路は、前記吸気枝通路の群と反対側の背面部分を滑らかな連続面とすることにより、排気ガスが一端部から他端部に向けてスムースに流れることを許容しており、かつ、断面積を小さくしたくびれ部を1か所又は複数個所設けることにより、排気ガスを各吸気枝通路に均等に流すための複数のバッファ部を形成し、前記バッファ部から前記排気ガス還流分岐通路が分岐している、
    内燃機関の吸気マニホールド。
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