JP2017014732A - 作業機械のブームの補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の増加やコストアップを招くことなく、サイドプレートの損傷を抑制できるようにした、作業機械のブームの補強構造を提供する。
【解決手段】トッププレート41,サイドプレート42及びボトムプレート43から構成されて内部空間46を有すると共に長手方向中央に湾曲部4Aaを有するブーム4Aの補強を行う、作業機械のブームの補強構造であって、湾曲部4Aaよりも後方において、補強用のバッフル44を、内部空間46を横断するように設け、バッフル44を、上下に湾曲して前方に凸となるプレートにより構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブームの内部空間に補強用のバッフルを設けた、作業機械のブームの補強構造に関する。
作業機械には、油圧ショベルのようにブームを構成要素とするフロント作業機を備えたものが多くある。
ブームは、長手方向中央で湾曲する形状とされ、上面をなすトッププレートと、側面をなす一対のサイドプレートと、下面をなすボトムプレートと、バッフルとを備えて構成される。バッフルは、前記のトッププレート,サイドプレート及びボトムプレートを周壁とする内部空間を区画するように設けられた補強壁であり、トッププレート,サイドプレート及びボトムプレートの内壁面にそれぞれ溶接される。
ブームのバッフルに関する技術とし、特許文献1に及び特許文献2に開示された技術がある。
特許文献1には、捩じり応力を低下できるようにしたブーム構造が開示されている。このブーム構造では、ブームの底面に取り付けたブームシリンダ取付用の第1ブラケットにおけるブーム基端側に位置する一端部と、ブームの中間屈曲部の屈曲中心とを結ぶ基準線を想定し、一端部で底面に固定した下補強壁を、その下補強壁の天井面に近づく鍔部がブームの基端側で基準線より離れる状態に傾斜する姿勢にすることで、補強壁先端部に生じる捩じり応力を低下させている。
特許文献2には、リアブームとフロントブームに分離可能に形成した分割型ブームの補強構造が開示されている。この分割型ブームの補強構造では、フロントブームの後端基部の内部側に、上下2箇所の結合ピン嵌挿用ボスと、側面視においてフロント側に凸となる湾曲状の隔壁板を溶接し、フロントブームの後端基部に近接してアームシリンダ取付用ブラケットを溶接することで、上記後端基部の強度を向上させている。
特開2002−348903号公報 特許第3508795号公報
ブーム全体に発生する縦曲げ,横曲げ及び捩じりの重畳により、ブームには高応力が発生する。この応力は、ブームの内部空間に設けられたバッフルと各プレート(トッププレート,サイドプレート及びボトムプレート)との溶接部に集中しやすい。特に、リア側のバッフルとサイドプレートとの溶接部におけるトッププレート側、つまりサイドプレートの後方上部に応力が集中しやすい。
サイドプレートやバッフルの板厚増加によって強度を向上することで、応力集中の抑制及び応力集中への対応が可能となるが、この場合、大幅な重量の増加やコストアップを招いてしまう。
また、特許文献1に開示されたブーム構造は、補強壁に生じる捩じり応力を低下させるものであって、サイドプレートの後方上部(リア側且つトッププレート側)の応力集中を抑制するものではない。
特許文献2に開示された補強構造は、分割型ブームといった特定の構造における構造であり、しかも隔壁板を設けるのはフロントブーム(すなわちブームのフロント側)であるから、サイドプレートの後方上部(ブームのリア側における側面上部)の応力集中を抑制するものではない。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、重量の増加やコストアップを抑制しつつ、サイドプレートの後方上部へ応力が集中してしまうことを抑制できるようにした、作業機械のブームの補強構造を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の作業機械のブームの補強構造では、トッププレート,サイドプレート及びボトムプレートから構成されて内部空間を有すると共に長手方向中央に湾曲部を有するブームの補強を行う、作業機械のブームの補強構造であって、前記湾曲部よりも後方において、補強用のバッフルを、前記内部空間を横断するように設け、前記バッフルを、上下に湾曲して前方に凸となるプレートにより構成したことを特徴としている。
(2)前記バッフルを、前記サイドプレートの中心線に対して対称な形状とすることが好ましい。
本発明の作業機械のブームの補強構造によれば、バッフルを、上下に湾曲して前方に凸となるプレートにより構成することで応力を分散できるので、重量の増加やコストアップを抑制しつつ、サイドプレートの後方上部へ応力が集中してしまうことを抑制できる。
なお、本発明でいうサイドプレートの後方上部とは、サイドプレートの湾曲部よりも上部旋回体寄り(後方)且つサイドプレートのトッププレート寄り(上部)の領域であって、「サイドプレートと湾曲部後方のバッフルとの接合部の内の、トッププレート寄りの接合部」を含む領域をいう。
本発明の一実施形態に係る作業機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態のブームの後部の構成を、右側のサイドパネルを破断して示す模式図であって、(a)は右斜め上方から視た斜視図であり、(b)は右側面図である。 ブームの補強構造を、右側のサイドパネルルを破断して示す模式的な側面図であって、(a)は基準構造(従来構造)を示す図、(b)は比較構造1を示す図、(c)は比較構造2を示す図である。 (a),(b)は、本発明の一実施形態の変形例のブームの後部の構成を、右側のサイドパネルを破断して示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
以下に示す各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
以下の実施形態では、本発明の作業機械のコントロールバルブユニットを、作業機械として油圧ショベルに適用した例を示すが、油圧ショベル以外にも例えば油圧式クレーン等のような種々の作業機械全般に適用することができる。
また、以下の説明では、特に説明しない限り、作業車両の進行方向を前方とし、前方を基準に左右を定め、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。また、作業車両に搭載される装置や部品の説明では、特に説明しない限り、それらの装置や部品が作業車両に搭載された状態を基準として、上下方向,左右方向(以下、幅方向ともいう)及び前後方向を定める。
[1.油圧ショベルの構成]
本発明の一実施形態に係る油圧ショベル1の構成を、図1を参照して説明する。
図1は、発明の一実施形態に係る作業機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。
この油圧ショベル1は、クローラ式の走行装置を装備した下部走行体2と、下部走行体2の上に旋回自在に搭載された上部旋回体3とを備えて構成される。上部旋回体3の車両前方側には、オペレータ(操作者)が搭乗するキャビン5と、これに隣接して設けられたフロント作業装置(以下、作業装置という)4とが設けられている。また、上部旋回体3の最後端部には機体の重量バランスを保つためのカウンタウェイト6が配設されている。
作業装置4は、ブーム4A,スティック4B及びバケット4Cを備えて構成される。ブーム4Aは、図1に示す姿勢において長手方向中間部に上方に凸となる湾曲部4Aaを有しており、その基端部のブームフートボス45〔図2(a),(b)参照〕を上部旋回体3に対して揺動自在に軸支されている。また、ブーム4Aと上部旋回体3との間にはブームシリンダ14Aが介装されており、ブーム4Aはブームシリンダ14Aの伸縮動作に応じて揺動する。
同様に、スティック4Bはその基端部をブーム4Aの先端部に対して揺動自在に軸支され、さらにスティック4Bの先端部にバケット4Cが軸支されている。ブーム4A及びスティック4Bの間にはスティックシリンダ14Bが介装され、スティック4B及びバケット4Cの間にはバケットシリンダ14Cが介装されている。スティック4B及びバケット4Cはそれぞれ、スティックシリンダ14B及びバケットシリンダ14Cの伸縮動作に応じて揺動する。
キャビン5の内部には、これらの各種油圧装置の作動量を入力するための図示しない各種の入力レバーやペダルが設けられている。
[2.ブームの構成]
本発明の一実施形態に係るブームの構成を、図2(a),(b)を参照してさらに説明する。
図2は、本発明の一実施形態のブームの後部の構成を、右側のサイドパネルを破断して示す模式図であって、(a)は右斜め上方から視た斜視図であり、(b)は右側面図である。
ブーム4Aは、天井面を構成するトッププレート41と、側面を構成する一対のサイドプレート42,42と、底面を構成するボトムプレート43とを備えて構成される。各サイドプレート42は、その正面視において全体的に上方(トッププレート41側)に凸となる弓なり形状とされており、その上縁(トッププレート41側の縁部)及び下縁(ボトムプレート43側の縁部)の延在方向中央がそれぞれ上方に湾曲した形状となっている。トッププレート41は、サイドプレート42の上端に沿った湾曲形状とされ、その下面の両側縁をサイドプレートの上端に溶接されている。ボトムプレート43は、サイドプレート42の下端に沿った湾曲形状とされ、その上面の両側縁をサイドプレート42の下端に溶接されている。
また、プレート41,42,43に囲まれて形成された内部空間46には、湾曲部4Aaよりも後方に補強用のリアバッフル44が設けられている。リアバッフル44は、内部空間46を横断するようにして(つまり、内部空間46を、長手方向に対して前後に分けるようにして)、ブーム4Aの幅方向全長に亘って設けられている。リアバッフル44は、その上端をトッププレート41の下面に溶接され、その下端をボトムプレート43の上面に溶接され、その左右両側端を左右のサイドプレートの42の内側面にそれぞれ溶接されている。
リアバッフル44は、上下に湾曲した(異なる言い方をすれば、右側面視で「逆くの字」形状に折れ曲がった)前方に凸となるプレートである。つまり、リアバッフル44は、下方にいくにしたがって前方へと向かう傾斜面であって略上半分を占める上側傾斜面44aと、下方にいくにしたがって後方へと向かう傾斜面であって略下半分を占める下側傾斜面44bと、上下方向中央に位置して上側傾斜面44aと下側傾斜面44bとを繋ぐ湾曲部44cとを有したプレートである。
ここで、従来のリアバッフル144を図2(b)中に二点鎖線で示す。従来のリアバッフル144は湾曲のないフラットなプレートであり、サイドプレート42の中心線L0により垂直に二等分される姿勢で設置されている。ここで、サイドプレート42の中心線L0とは、中心線L0上の点C1,C2…が、中心線L0の垂線LV1,LV2をトッププレート41とボトムプレート43との間で二等分するような線として規定される(換言すれば、このような点C1,C2…を連ねた線が中心線L0となる)。したがって、リアバッフル144は、中心線L0の垂線LVnともいえる。
リアバッフル44は、湾曲部44cが中心線L0に配置され、トッププレート41とボトムプレート43との各接続位置は、それぞれ、従来のリアバッフル144における同接続位置と同じ位置である。
つまり、リアバッフル44は、中心線L0上で湾曲し、且つ、上端を、トッププレート41と前記の垂線LVnとの交点に接続されると共に、下端を、ボトムプレート43と垂線LVnとの交点に接続されている。これにより、リアバッフル44の上側傾斜面44a及び下側傾斜面44bは、従来のリアバッフル144に対して、同じ大きさの角度θ1(ここでは30[degree])だけ傾斜することとなる。
異なる言い方をすれば、リアバッフル44は、側面視において、中心線L0に対して対称な、二等辺三角形の二つの等辺に近似した形状となっている。
なお、内部空間46には、湾曲部4Aaよりも前方(図2中で右方)に、図示しないフロントバッフルが設けられている。
リアバッフル44をこのような形状とする理由を、図2(a),(b)に加え図3(a),(b),(c)を参照して説明する。
図3はブームの補強構造を、右側のサイドパネルを破断して示す模式的な側面図であって、(a)は基準構造を示す図、(b)は比較構造1を示す図、(c)は比較構造2を示す図である。
先ず、基準構造、比較構造1及び比較構造2について説明する。基準構造は、図3(a)に示すように構成されており、従来のリアバッフル144を使用した従来補強構造である。上述したとおり、リアバッフル144は、湾曲のないフラットなプレートであると共にサイドプレート42の中心線L0により垂直に二等分される姿勢で設置されている。
このリアバッフル144は、本発明のブームの補強構造と同様に、ブーム4Aに対して全幅に亘って設けられ、全周を各プレート41,42,43に溶接されている。
比較構造1及び比較構造2は、図3(b),(c)に示すようにそれぞれ構成されている。比較構造1及び比較構造2に係るリアバッフル244,344は、2点鎖線で示す従来のリアバッフル144に対して、折れ曲りのないフラットなプレートであると共にブーム4Aに対して全幅に亘って設けられ且つ全周を各プレート41,42,43に溶接されている点は同じであるが、取り付け角度が異なる。
つまり、比較構造1では、図3(b)に示すように、リアバッフル244は、従来のリアバッフル144に対して、下端のボトムプレート43への取り付け位置は同じであるが、従来のリアバッフル144よりも所定角度θ2(ここでは30[degree])だけ前傾した姿勢とされている。
また、比較構造2では、図3(c)に示すように、リアバッフル344は、従来のリアバッフル144に対して、上端のトッププレート41に対する取り付け位置は同じであるが、従来のリアバッフル144よりも所定角度θ3(ここでは30[degree])だけ後傾した姿勢とされている。
各補強構造の強度評価として、リアバッフル144,244,344廻りのトッププレート41,サイドプレート42のトップ側(トッププレート41寄り),サイドプレート42のボトム側(ボトムプレート43寄り)及びボトムプレート43における各応力を解析したところ、下表1に示す結果が得られた。
ここで、基準構造(つまり従来の補強構造)では、サイドプレート42のトップ側に発生する応力が過大であった。このため、下表1では、サイドプレート42のトップ側については、発生した応力が、基準構造と同程度又はそれ以上の場合には問題があるとして「×」を記入し、発生した応力が、基準構造よりも低い場合には改善が見られたとして「○」を記入している。
一方、基準構造では、サイドプレート42のトップ側以外、すなわちトッププレート41,サイドプレート42のボトム側及びボトムプレート43に発生する応力は比較的小さいため不具合は生じていなかった。このため、トッププレート41,サイドプレート42のボトム側及びボトムプレート43については、下表1では、発生した応力が、基準構造と同程度又はそれ以下の場合には問題がないとして「○」を記入し、発生した応力が、基準構造よりも大幅に高い場合には問題があるとして「×」を記入している。
Figure 2017014732
比較構造1では、サイドプレート42のボトム側及びボトムプレート43では若干の応力の減少が確認されたものの、問題となるサイドプレート42のトップ側では応力の減少は確認されなかった。
比較構造2では、問題となるサイドプレート42のトップ側では応力の減少が確認されたものの、ボトムプレート43では、実機への適用が困難と思われるような大幅な応力の増加が確認された。
このような比較構造1及び比較構造2の結果を踏まえ、リアバッフルの形状として、ボトム側については、ボトム側の改善が見られた比較構造1の前傾姿勢を採用すると共に、トップ側については、トップ側の改善が見られた比較構造2の後傾姿勢を採用した形状(つまり図2(a),(b)に示すリアバッフル44の形状)を発案した。この構造について応力を解析したところ、表1の「本発明」の欄に示すように、特に問題となるサイドプレート42のリア側(後方)且つトップ側(上部)、すなわちサイドプレートの後方上部で応力の減少が確認されるとともに、他の箇所についても、基準構造(従来構造)と同等の(問題の無い)レベルに維持できることが確認された。
そこで、図2(a),(b)に示すリアバッフル44の形状を、本発明の補強構造に係るリアバッフルの形状として採用した。
このようなリアバッフルの形状とすることで、応力集中(特にサイドプレート42の後方上部の応力集中)を緩和できる理由は以下のように推察される。
上述したように、ブーム全体に発生する縦曲げ,横曲げ及び捩じりの重畳により、ブームには高応力が発生する。しかし、リアバッフル44に角度をつけることで、リアバッフル44の本来の機能である捩じりを抑制する機能を残しつつ、高応力を分散させることで、応力集中を緩和させることができたと推察される。
[3.効果]
(1)本発明の一実施形態としての作業機械のブームの補強構造によれば、リアバッフル44を、上下に湾曲して前方に凸となるプレートにより構成するだけで応力を分散させることができるので、リアバッフル44やサイドプレート42の板厚を増加させることが不要となり、重量の増加やコストアップを抑制しつつサイドプレート42の後方上部へ応力が集中してしまうことを抑制できる。
(2)リアバッフル44は、サイドプレート42の中心線L0上で湾曲し、且つ、上端を、トッププレート41における中心線L0の垂線LVnとの交点に接続されるとともに、下端を、ボトムプレート43における垂線LVとの交点に接続されている。したがって、リアバッフル44は、中心線L0に対して対称な形状となるので、上下逆さにしても正常にブーム4Aに取り付けることが可能である。これにより、上下を気にせずにリアバッフル44をブーム4Aに取り付けることができる。
また、上下に対称となるバランスの取れた形状となるので、応力が偏りにくく、応力集中を効果的に抑制できる。
[4.その他]
(1)上記実施形態では、単一のリアバッフル44をブーム4Aの全幅に亘って設けたが、例えば、幅寸法が比較的短い複数のリアバッフル44を、相互に隙間を空けて又は相互に密着させて幅方向に並べるようにしても良い。
(2)上記実施形態では、リアバッフル44の上側傾斜面44a及び下側傾斜面44bの傾斜角度の大きさを同一とし、傾斜角度として30[degree]を例示した。しかし、この傾斜角度は、応力の発生状態や製造性に応じて(例えば作業機械の機種ごとに)適宜変更しうる。例えば、上側傾斜面44a及び下側傾斜面44bの傾斜角度は同一である必要はない(上側傾斜面44aの傾斜角度と下側傾斜面44bの傾斜角度とを異なる大きさとしても良い)。また、傾斜角度は30[degree]に限定されず、上側傾斜面44a及び下側傾斜面44bの傾斜角度を、30[degree]以外の角度で同一の角度としても良い。
(3)上記実施形態では、リアバッフル44を中心線L0に対して対称な形状としたが、応力の発生状態や製造性に応じて(例えば作業機械の機種ごとに)中心線L0に対して非対称な形状としても良い。
例えば、図4(a)に示すように、リアバッフル44を中心線L0上で湾曲させつつも、上側傾斜面44aの傾斜角度と下側傾斜面44bの傾斜角度とを相互に異なる角度θ1,θ4としても良い。あるいは、図4(b)に実線又は二点鎖線で示すように、上側傾斜面44aの傾斜角度と下側傾斜面44bの傾斜角度とを同じ角度θ1とし、リアバッフル44を中心線L0上から外れた位置で湾曲させるようにしても良い(湾曲部44cの位置をトッププレート41に寄せた位置又はボトムプレート43に寄せた位置に設定しても良い)。
さらには、リアバッフル44を中心線L0から外れた位置で湾曲させつつ、上側傾斜面44aの傾斜角度と下側傾斜面44bの傾斜角度とを相互に異なる角度としても良い。
4 フロント作業装置
4A ブーム
4Aa ブーム4Aの湾曲部
4B スティック
4C バケット
41 トッププレート
42 サイドプレート
43 ボトムプレート
44 リアバッフル
44a リアバッフル44の上側傾斜面
44b リアバッフル44の下側傾斜面
44c リアバッフル44の湾曲部
46 内部空間
144 従来構造のリアバッフル(基準構造に係るリアバッフル)
244 比較構造2に係るリアバッフル
344 比較構造3に係るリアバッフル

Claims (2)

  1. トッププレート,サイドプレート及びボトムプレートから構成されて内部空間を有すると共に長手方向中央に湾曲部を有するブームの補強を行う、作業機械のブームの補強構造であって、
    前記湾曲部よりも後方において、補強用のバッフルを、前記内部空間を横断するように設け、
    前記バッフルを、上下に湾曲して前方に凸となるプレートにより構成した
    ことを特徴とする、作業機械のブームの補強構造。
  2. 前記バッフルを、前記サイドプレートの中心線に対して対称な形状とした
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械のブームの補強構造。
JP2015130123A 2015-06-29 2015-06-29 作業機械のブームの補強構造 Active JP6626644B2 (ja)

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