JP2017014644A5 - 服 - Google Patents

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本発明は、服内に空気の流れを生じさせる送風手段を取り付けるための取付部を備える服に関するものである。
上記課題を達成するため、この発明は、
服内に空気の流れを生じさせる送風手段を取り付けるための取付部を備える服であって、
命綱が貫通する命綱貫通部を備え、
前記命綱貫通部は、当該命綱貫通部からの空気の漏れを防止する第1空気漏れ防止手段を備え、
前記第1空気漏れ防止手段は、紐通し部と、前記紐通し部に通された紐と、前記紐に取り付けられたコードストッパーと、を有することを特徴とするである。
本発明のには、第1空気漏れ防止手段が設けられた命綱貫通手段が備えられているので、ハーネス型安全帯を着用した上に着用した場合でも、命綱貫通手段を貫通した命綱近傍からの空気漏れがなく、服内に空気の流れを生じさせる送風手段を取り付けた場合に十分な冷却効果を得ることができる
服本体10は、通気性の小さな又は通気性のないシート状素材で、上半身及び腕部を覆う形状に作製されている。例えば、本実施形態では、服本体10をブルゾン型の上衣の形状に作製している。服本体10には、前身頃の第1開閉手段11と、2つの開口孔14,14と、裾部の第空気漏れ防止手段13と、袖口や襟部に形成された空気排出部12と、背上部に設けられた第2開閉手段15と、ワイヤー貫通手段2が設けられている。前身頃の第1開閉手段11は、服本体10を着用する際に、服本体10の前部を開閉するためのものである。ここでは、前身頃の第1開閉手段11としてファスナーを用いている。
裾部の第空気漏れ防止手段13は、服本体10の所定の端部に設けられた、服本体10と身体又は下着との間の空間内の空気が当該端部から外部に漏れるのを防ぐためのものである。本実施形態では、服本体10の裾部に、例えば、ゴム紐等、伸縮性のある部材を設けている。このため、服本体10の裾部は伸縮性のある部材により絞り込まれて身体又は下着に密着するようになる。
ワイヤー貫通手段2は、図2及び図3に示すように一方の端部が背上部に設けられたフック貫通孔HL31を開閉する第2開閉手段15を囲むように服地の裏面に接合され、他方の端部に第空気漏れ防止手段23が設けられた通気性の小さな又は通気性のないしなやかな(折り曲げ自在な)シート状素材により筒状に作製されている。
また、ワイヤー貫通手段2の素材としては、服本体10と同じ素材を用いてもよいし、別の素材(例えば、ビニール等)、通気性の小さな又は通気性のないしなやかな(折り曲げ自在な)素材であれば何であってもよい。
ワイヤー貫通手段2について、より具体的に説明する。
背上部の服地の裏面に接合される端部(内側端部TM31)の周長は第2開閉手段15の長さFLの二倍より十分に長く、他端(外側端部TM32)の周長は内側端部TM31の周長より短く、また内側端部TM31から外側端部TM32までの長さ(服地の裏面に接合される部分を除くワイヤー貫通手段2の全長)Lは、後述の第空気漏れ防止手段23を形成するのに十分な長さを有するものである。
また、例えば、内側端部TM31の周長及び外側端部TM32の周長は、ハーネス型安全帯HN81の背上部にワイヤーWR81によって連結されるフックHK81が、通過可能な長さを有するものである。
次に、第1空気漏れ防止手段23について説明する。
外側端部TM32の周囲には紐232(或いは、コード)を通すための紐232の引出口を有する紐通し部231が形成されていて、外側端部TM32を一周する長さよりも長い紐232が通してあり、引出口から外部に突き出した紐232の部位にはコードストッパー233が施され、ワイヤーに外側端部TM32を密接できるようになっている。
また、第空気漏れ防止手段23によりワイヤー貫通手段2の外側端部TM32とワイヤーWR41とは密着している。このため、空調服1を作動させても、当該密着部分からの空気の漏れはないので、通常の空調服と同様にファン4により服本体10内に大量の空気が取り込まれ、自動的に形成された空気流通路を身体又は下着の表面に沿って上方に流通し、空気排出部12から排出されるので、効率よく汗を蒸発させ体を冷却することができる。
また、本実施形態、またその変形例では、第空気漏れ防止手段23とし外側端部TM32に紐通し部231を形成し紐232とコードストッパー233を用いる場合について説明したが第空気漏れ防止手段23はこれに限定したものでなく、例えば、外側端部TM32の外側に帯と面ファスナーを取り付けてワイヤーWR41との間の隙間をなくす等、一般的な各種方法を使用することができる。
更に、上記の実施形態では、服本体10をブルゾン型の上衣の形状に作製した場合について説明したが、服本体は、例えばつづき服の形状等、下半身も覆う形状に作製することができる。この場合には裾部の第2空気漏れ防止手段13は必ずしも必要でなく、裾部の第2空気漏れ防止手段13を設けない場合にはファン4により導入された空気は下半身にも流通し、足元の裾口から排出される。
1 空調服
10 服本体(服)
11 第1開閉手段
12 空気排出部
13 第空気漏れ防止手段
14 開口孔(取付部)
15 第2開閉手段(開閉手段)
16 収納部
17 固定手段
2 ワイヤー貫通手段(命綱貫通部)
23 第空気漏れ防止手
231 紐通し部
232
233 コードストッパー
4 ファン(送風手段)
101 空調服
110 服本体
130 空気排出部
140 ファン
HL31 フック貫通孔
TM31 内側端部
TM32 外側端部
HN41、HN81 ハーネス型安全帯
WR41、WR81 ワイヤー(命綱)
HK41、HK81 フック

Claims (7)

  1. 服内に空気の流れを生じさせる送風手段を取り付けるための取付部を備える服であって、
    命綱が貫通する命綱貫通部を備え、
    前記命綱貫通部は、当該命綱貫通部からの空気の漏れを防止する第1空気漏れ防止手段を備え、
    前記第1空気漏れ防止手段は、紐通し部と、前記紐通し部に通された紐と、前記紐に取り付けられたコードストッパーと、を有することを特徴とする
  2. 前記服の所定の端部に設けられ、当該端部からの空気の漏れを防止する第2空気漏れ防止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の
  3. 前記命綱貫通部を前記服内部に格納可能とする開閉手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の
  4. 前記開閉手段はファスナーであることを特徴とする請求項に記載の
  5. 前記命綱貫通部を収納する収納部を、前記服の内部に備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の
  6. 前記服の内部において前記命綱貫通部を固定する固定手段を、前記服の内部に備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の
  7. 送風手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の服。
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