JP2017014178A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌への浸透感があり、美白効果、しわ抑制効果を有し、肌に柔軟性を与え、毛穴を引き締める効果に優れ、かつ化粧よれを防止する皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】(a)式(I)で示されるポリメトキシフラボン 0.0001〜1質量%、(b)式(II)で示される化合物 0.0001〜0.1質量%、(c)炭素数3〜8のグリコール 1〜30質量%、(d)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜5質量%、を含有する皮膚化粧料。
【選択図】 なし

Description

肌への浸透感があり、美白効果、しわ抑制効果を有し、肌に柔軟性を与え、毛穴を引き締める効果に優れ、かつ化粧よれを防止する皮膚化粧料に関する。
皮膚の老化は、乾燥、加齢、紫外線などによって進行し、しみ、くすみ、そばかすの増加、肌の柔軟性及び弾力性の低下、毛穴のたるみ、しわの増加などが生じる。近年、皮膚老化への関心が高まっていることから、しみやそばかすの防止を目的として美白効果を示す成分や、肌の弾力性低下やしわの防止を目的としてコラーゲン合成促進効果を有する成分を配合した皮膚化粧料が使用されており、これらの性能を同時に有し、さらに肌への浸透感などの使用感に優れる皮膚化粧料が求められている。
美白効果を示す成分としては、アスコルビン酸誘導体、ハイドロキノン誘導体、胎盤抽出物、コウジ酸、エラグ酸等が知られており、これらの成分を配合した化粧料組成物が知られている。近年、植物に含有されるポリフェノール等に高い美白効果があることが報告され、それを使用した化粧料組成物が提案されている。さらに、例えば、特許文献1にはフラバノン類が、そして、特許文献2にはヒドロキシフラボン類が美白効果を有することが報告されている。しかしながら、これらの美白成分はその期待される効果が充分でないだけでなく、安定性、安全性、臭い等において問題があり、製品とした時に経時変化により種々の問題を生じ易かった。
そこで、これらの問題を改善するとともにさらに美白効果を高めた化粧料として、特許文献3では、本発明における式(I)で示されるポリメトキシフラボンを含有する皮膚化粧料が、美白効果に優れるとともに、うるおいを長時間保ち、肌にはりを与える効果、およびしわ抑制効果に優れ、経時安定性にも優れることが報告されている。
しかしながら、ポリメトキシフラボンを配合した皮膚化粧料は、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果といった皮膚老化防止効果において充分な性能が得られていない。また、使用に際して肌への浸透感や化粧よれを防止する効果においても充分な性能は得られていなかった。
一方、しわ形成や肌の弾力低下は、コラーゲンが変性して機能が低下する、または皮膚線維芽細胞におけるコラーゲンの合成能が低下するなどして引き起こされることから、コラーゲン合成を促進する成分の探索が盛んに行なわれてきている。コラーゲン合成促進効果がある成分としては、L−アスコルビン酸やレチノイン酸が挙げられる。例えば特許文献4には、キシロオリゴ糖分子中にウロン酸残基を有する酸性キシロオリゴ糖を用いたコラーゲン産生促進剤が記載されている。しかしながら、このコラーゲン産生促進剤は、肌への浸透感性、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果に関して充分な性能が得られていない。また、その他のコラーゲン合成促進剤として、セネデスムス属植物プランクトンの水含有溶媒抽出物、シカクマメ抽出物、ヒヒラギギク抽出物などが提案されているが、これらも特許文献4のコラーゲン産生促進剤と同様に、肌への浸透感性、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果に関して充分な性能が得られていない。
また、コラーゲン合成促進効果があるといわれている成分として、本発明における式(II)で示される化合物が挙げられる(非特許文献1)。式(II)で示される化合物は、in vitroにおいてI型コラーゲンの合成促進効果が認められており、また、式(II)で示される化合物を配合した皮膚化粧料の臨床試験において抗しわの有効性と安全性が認められている。特許文献5では、本発明における式(II)で示される化合物を含有する皮膚化粧料が、しわ抑制効果に優れるとともに、肌へのなじみ性がよく、使用後のべたつきを抑え、保湿効果やしわ抑制効果に優れると共に、化粧ノリが良いことが報告されている。
しかしながら、式(II)で示される化合物を配合した皮膚化粧料は、美白効果、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果といった皮膚老化防止効果、また、使用に際して肌への浸透感や化粧よれを防止する効果において充分な性能が得られていなかった。
特開平6−16531号公報 特開平10−101543号公報 特開2002−003363号公報 特開2004−59478号公報 特開2014−001165号公報
Biosci. Biotechnol. Biochem., 72(2), 303-311(2008)
肌への浸透感があり、美白効果、しわ抑制効果を有し、肌に柔軟性を与え、毛穴を引き締める効果に優れ、かつ化粧よれを防止する皮膚化粧料に関する。
すなわち、本発明の皮膚化粧料は、(a)式(I)で示されるポリメトキシフラボン 0.0001〜1質量%、(b)式(II)で示される化合物 0.0001〜0.1質量%、(c)炭素数3〜8のグリコール 1〜30質量%、(d)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜5質量%を含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
Figure 2017014178

(式中、R、Rはそれぞれ独立して水素原子またはメトキシ基を表す。)
Figure 2017014178
また、本発明の皮膚化粧料は、必要に応じて、(e)式(III)で示されるアルキレンオキシド誘導体 0.01〜15質量%を含有する。
Z−{O(PO)l(EO)m−(BO)nH}a (III)

(式中、Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基、aは3〜9、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、lおよびmはそれぞれオキシプロピレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦l≦50、1≦m≦50であり、POとEOとの重量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、POとEOはランダム状に付加している。BOはオキシブチレン基、nはその平均付加モル数で、0.5≦n≦5である。)
本発明の皮膚化粧料は、肌への浸透感があり、美白効果、しわ抑制効果を有し、肌に柔軟性を与え、毛穴を引き締める効果に優れ、かつ化粧よれを防止する。
((a)式(I)で示されるポリメトキシフラボン)
本発明の皮膚化粧料に用いられる(a)ポリメトキシフラボンは、式(I)で表されるポリメトキシフラボンである。
本発明の皮膚化粧料の好ましい実施態様においては、以下の式(IV)〜式(VI)で示される3,5,6,7,8,3’,4’−ヘプタメトキシフラボン(R=R=メトキシ基)(ヘプタメトキシフラボン:式(IV))、5,6,7,8,3’,4’−へキサメトキシフラボン(R=水素原子、R=メトキシ基)(ノビレチン:式(V))、5,6,7,8,4’−ペンタメトキシフラボン(R=R=水素原子)(タンゲレチン:式(VI))からなる群から選択される少なくとも1種のポリメトキシフラボンを含有する。
Figure 2017014178
Figure 2017014178
Figure 2017014178
式(I)で表されるポリメトキシフラボンは、各種の合成法によって得ることができ、植物から天然物として溶媒抽出することによっても得ることができる。植物から溶媒抽出で得る方法としては、例えば、ミカン科ミカン属植物の果皮から抽出する方法が挙げられる。ミカン科ミカン属植物、例えば、ウンシュウミカン、ポンカン、ハッサク、レモン、タチバナ、ユズ、スダチ、ザボン、タンジェリン、オレンジ、グレープフルーツなどには、ポリメトキシフラボンが含有されている。これらの中で、好ましい植物はウンシュウミカン、タチバナ、ユズ、スダチおよびオレンジであり、より好ましい植物はタチバナおよびオレンジである。
ポリメトキシフラボンの単離精製は、これらのミカン科ミカン属植物の果皮を水や有機溶剤で抽出し、抽出物をカラムクロマトグラフィーにより分離することにより行なうことができる。以下、具体的に説明する。
まず、ミカン属植物の果皮を水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の水溶性アルコール;アセトン、ヘキサン、酢酸エチル、クロロホルム等の溶剤;もしくはそれらの混合溶剤を用いて抽出する。好ましい溶剤は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールおよび酢酸エチルからなる群から選択される1または2以上の溶剤である。より好ましい溶剤は、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールからなる群から選択される1または2以上の溶剤であり、さらに好ましい溶媒はエタノールである。
抽出液を濃縮すると目的のポリメトキシフラボンを約1〜15質量%含有する抽出物が得られる。さらに精製するために、この抽出物を2倍質量以上、好ましくは3〜10倍質量の酢酸エチルに溶解し、水を加えて撹拌・分層し、水層を除去してから酢酸エチルを留去して、乾固物を得ることができる。
なお、本発明においては、単離したヘプタメトキシフラボン、ノビレチン、タンゲレチンを単独で添加してもよいし、2種以上混合して用いてもよい。また、合成時の混合物のまま、あるいは植物抽出物等の複数の天然物を含む形態で添加してもよい。得られる効果を高めるために、好ましくは2種以上、より好ましくは3種を混合して用いるのが好ましい。得られた乾固物は、通常、適切な溶剤に再溶解されて液体カラムクロマトグラフィーに供され、ノビレチン、ヘプタメトキシフラボン、タンゲレチンが得られる。液体カラムクロマトグラフィーとしては、シリカゲルまたはアルミナを充填材とし、溶離液として、ヘキサン/エタノールを容積比で70/30〜97/3で混合した混合溶剤が用いられる。
(a)成分の含有量は、皮膚化粧料に対して、0.0001〜1質量%であり、好ましくは0.0005〜0.5質量%、さらに好ましくは0.001〜0.1質量%の割合で含有される。0.0001質量%未満の場合は、肌への浸透感や、美白効果、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果が得られ難くなることがある。また、1質量%を超える場合は、含有量に見合った効果が得られ難くなることがある。
((b)式(II)で示される化合物)
本発明の皮膚化粧料に用いられる(b)式(II)で示される化合物としては、例えば、ワレモコウ属に属するワレモコウ(Sanguisorba officinalis )抽出液を精製・単離したものや、化学合成によって得られたものを使用できる。(b)成分の市販品として、BiolandLtd.社製の「Bio−Ziyuglycoside I」や「SOREX 60」等を用いることができる。
(b)成分は、皮膚化粧料に対して0.0001〜0.1質量%、好ましくは0.0005〜0.05質量%、さらに好ましくは0.001〜0.03質量%の割合で含有される。0.0001質量%未満の場合は、肌への浸透感や、肌に柔軟性を与える効果や毛穴を引き締める効果が得られ難くなることがある。0.1質量%を超える場合は、含有量に見合った効果が得られ難くなることがある。
((c)炭素数3〜8のグリコール)
本発明の皮膚化粧料に用いられる(c)炭素数3〜8のグリコールは、1分子内に2個の水酸基を有する化合物である。炭素数が3未満の場合は、肌に柔軟性を与える効果や化粧よれ防止効果が得られ難くなることがある。炭素数が9以上の場合は、しわ抑制効果が弱くなることがある。
炭素数3〜8のグリコールとして、具体的には、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ペンチレングリコール、へキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘプチレングリコール、オクチレングリコールなどが挙げられる。中でも使用感の点で、好ましくは、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコールである。これらグリコールのうち1種または2種以上を用いることができる。
(c)成分は、皮膚化粧料に対して1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%、さらに好ましくは2〜10質量%の割合で含有される。1質量%未満の場合は、肌への浸透感や、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果が得られ難くなることがある。30質量%を超える場合は、使用後にべたつくことがある。
((d)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル)
本発明の皮膚化粧料に用いられる(d)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビトール又はソルビタンと脂肪酸との部分エステルであるソルビタン脂肪酸エステルにエチレンオキシドを付加させることによって得られる。エチレンオキシドの付加モル数は、肌への浸透感や毛穴を引き締める効果、化粧よれ防止効果の点から、好ましくは10〜80モル、より好ましくは10〜30モルである。脂肪酸は、炭素数が8〜24の飽和あるいは不飽和脂肪酸であり、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の動植物油由来の混合脂肪酸などを用いることができる。脂肪酸の炭素数は、安定性の点から、好ましくは8〜22、より好ましくは12〜18である。脂肪酸のエステルの数は、肌への浸透感や毛穴を引き締める効果、化粧よれ防止効果の点から、好ましくは1〜3、より好ましくは1であるモノエステルである。
HLB値は、安定性の点から、好ましくは13〜20、より好ましくは15〜19である。なお、ここで述べるHLB値とは、Griffin(W.C.Griffin:J.Soc.CosmeticChemists,33,1180(1960))により、下記計算式によって求められる。
HLB=20(1−S/A)
(ただし、S:エステルのけん化価、A:脂肪酸の中和価)

具体的には、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン(HLB値=16.7)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン(HLB値=15.7)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン(HLB値=15.7)などが挙げられる。
(d)成分は、皮膚化粧料に0.01〜5質量%、好ましくは0.05〜3質量%、更に好ましくは0.1〜2質量%の割合で含まれる。0.01質量%未満の場合は、肌への浸透感や、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果が得られ難くなることがある。10質量%を超える場合は、べたつきを生じる場合がある。
さらに、本発明の皮膚化粧料は、肌への浸透感や、肌に柔軟性を与え、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果をより向上させるために、(e)成分を配合することができる。
((e)式(III)で示されるアルキレンオキシド誘導体)
本発明の皮膚化粧料に用いられる(e)式(III)で示されるアルキレンオキシド誘導体のZは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビタン、アルキルグリコシド、ジグリセリン、キシリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、イノシトール、ショ糖、トレハロース、マルチトールまたはこれらの混合物から水酸基を除いた残基である。aは、Zの水酸基数であって,a=3〜9である。好ましくは、Zは3〜4個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、3≦a≦4を満たす。より好ましくは、Zは3個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、a=3である。POはオキシプロピレン基を表す。lはPOの平均付加モル数であり、1≦l≦50、好ましくは2≦l≦20、より好ましくは3≦l≦10である。EOはオキシエチレン基を表す。mはEOの平均付加モル数であり、1≦m≦50、好ましくは2≦m≦20、より好ましくは3≦m≦10である。POとEOとの重量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、好ましくは1/4〜4/1、より好ましくは1/3〜3/1である。POとEOはランダム状に付加されているものである。BOはオキシブチレン基を表す。nはBOの平均付加モル数であり、0.5≦n≦5、好ましくは0.8≦n≦3であり、より好ましくは1≦n≦3である。POとEOはランダム状に結合しており、BOはPOとEOとのランダム付加物にブロック状に結合している。上記範囲で肌への浸透感や、肌に柔軟性を与える効果においてよい効果が得られる。
式(III)においては、(BO)nが末端水素原子に結合していることが必要である。本発明の式(III)で示されるアルキレンオキシド誘導体は、公知の方法で製造することができる。(e)成分の市販品として、日油株式会社製の「WILBRIDE(登録商標) S−753」(Z=グリセリン、a=3、l=5、m=8、n=3)を好適に用いることができる。
(e)成分は、皮膚化粧料に0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%、更に好ましくは0.1〜5質量%の割合で含まれ、肌への浸透感や、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果を一層高めることができる。
本発明の皮膚化粧料は(a)〜(d)成分、または場合により(e)成分を含有し、残部は水であるが、化粧料や医薬品に常用されている添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で配合することも可能である。
また、皮膚化粧料の剤型は特に限定されず、例えば、化粧液、乳液、ジェル、クリームなどの任意の剤型を採ることができ、不織布に含浸させた形態等のいかなる形態であっても良い。
次に、実施例及び比較例によって、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1〜5、比較例1〜4)
表1に示す配合比率で化粧水を調製し、下記方法により評価を行った。その結果を表1に示す。
表1中の(a)成分(ポリメトキシフラボン)の単離・精製について説明する。ミカン科オレンジの乾燥果皮100kgをブレンダーにて粉砕し、5倍質量の95質量%エタノールで5日間浸漬、抽出した。抽出液を濾過後、減圧濃縮してオレンジ果皮抽出物450gを得た。このオレンジ果皮抽出物を5倍質量の酢酸エチルに溶解し、酢酸エチルと等量の水を加えて撹拌し、静置後に水層を除去した。この操作を3回繰り返した後、酢酸エチルを留去し、乾固物280gを得た。
さらに、この乾固物を2倍質量のヘキサン/エタノール混合溶剤(容積比85/15)に溶解し、溶解液を得た。シリカゲルを充填したカラム(直径30cm、長さ1m)にこの溶解液を全量チャージした。このカラムにカラム容量の2倍容量のヘキサンを流した後、溶離液としてヘキサン/エタノール混合溶剤(容積比90/10)を使用し、溶出液を1Lずつ分画した。
この各分画液について、展開溶剤としてヘキサン/エタノール混合溶剤(容積比90/10)を使用したシリカゲル薄層クロマトグラフに供して分析したところ、式(IV)〜式(VI)で示される化合物(ポリメトキシフラボン)の存在を確認した。そして、その化合物を含有する分画液を合一してから溶媒を留去し、式(IV)〜式(VI)で示される化合物(ポリメトキシフラボン)を得た。
各化合物の収量は、式(IV)の化合物(ヘプタメトキシフラボン)が13g、式(V)の化合物(ノビレチン)が9.2g、式(VI)の化合物(タンゲレチン)が2.2gであった。このようにして得られた化合物を、(a)成分(ポリメトキシフラボン)として使用した。
(1)肌への浸透感
20名の女性(25〜45歳)をパネラーとし、洗顔した後に得られた皮膚化粧料を顔全体に使用してもらい、下記のように判定してもらい評価を行った。
2点:肌への浸透感が非常にあると感じた場合。
1点:肌への浸透感があると感じた場合。
0点:肌への浸透感があると感じなかった場合。

20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上かつ0点が0人:非常に浸透感のある皮膚化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満または合計点が35点以上かつ0点が1人以上2人以下:浸透感のある皮膚化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満:やや浸透感のある皮膚化粧料である。
×:合計点が15点未満:浸透感のない皮膚化粧料である。
(2)美白効果
20名の女性(25〜45歳)をパネラーとし、洗顔した後に得られた皮膚化粧料を顔全体に使用してもらい、1日2回ずつ連日4週間使用した時の肌の美白効果について官能検査し、下記のように判定してもらい評価を行った。
2点:美白効果があると感じた場合。
1点:やや美白効果があると感じた場合。
0点:美白効果があると感じなかった場合。

20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上かつ0点が0人:非常に美白効果のある皮膚化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満または合計点が35点以上かつ0点が1以上2人以下:美白効果のある皮膚化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満:やや美白効果のある皮膚化粧料である。
×:合計点が15点未満:美白効果のない皮膚化粧料である。
(3)しわ抑制効果
20名の女性(25〜45歳)をパネラーとし、洗顔した後に得られた皮膚化粧料を顔全体に使用してもらい、1日2回ずつ連日4週間使用した時の肌のしわ抑制効果について官能検査し、下記のように判定してもらい評価を行った。
2点:しわ抑制効果があると感じた場合。
1点:ややしわ抑制効果があると感じた場合。
0点:しわ抑制効果があると感じなかった場合。

20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上かつ0点が0人:非常にしわ抑制効果のある皮膚化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満または合計点が35点以上かつ0点が1以上2人以下:しわ抑制効果のある皮膚化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満:ややしわ抑制効果のある皮膚化粧料である。
×:合計点が15点未満:しわ抑制効果のない皮膚化粧料である。
(4)肌の柔軟性
20名の女性(25〜45歳)をパネラーとし、洗顔した後に得られた皮膚化粧料を顔全体に使用してもらい、1日2回ずつ連日4週間使用した時の肌の柔軟性について官能検査し、下記のように判定してもらい評価を行った。
2点:肌に柔軟性がでたと感じた場合。
1点:やや肌に柔軟性がでたと感じた場合。
0点:肌に柔軟性がでたと感じなかった場合。

20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上かつ0点が0人:非常に肌に柔軟性を与える皮膚化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満または合計点が35点以上かつ0点が1以上2人以下:肌に柔軟性を与える皮膚化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満:やや肌に柔軟性を与える皮膚化粧料である。
×:合計点が15点未満:肌に柔軟性を与えない皮膚化粧料である。
(5)毛穴引き締め効果
20名の女性(25〜45歳)をパネラーとし、洗顔した後に得られた皮膚化粧料を顔全体に使用してもらい、1日2回ずつ連日4週間使用した時の肌の柔軟性について官能検査し、下記のように判定してもらい評価を行った。
2点:毛穴が目立たなくなったと感じた場合。
1点:やや毛穴が目立たなくなったと感じた場合。
0点:毛穴が目立たなくなったと感じなかった場合。

20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上かつ0点が0人:非常に毛穴引き締め効果のある皮膚化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満または合計点が35点以上かつ0点が1以上2人以下:毛穴引き締め効果のある皮膚化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満:やや毛穴引き締め効果のある皮膚化粧料である。
×:合計点が15点未満:毛穴引き締め効果のない皮膚化粧料である。
(6)化粧よれ防止効果
20名の女性(25〜45歳)をパネラーとし、洗顔した後に得られた皮膚化粧料を顔全体に使用してもらい、1日2回ずつ連日4週間使用した時の化粧よれについて官能検査し、下記のように判定してもらい評価を行った。
2点:化粧よれが生じにくくなったと感じた場合
1点:やや化粧よれが生じにくくなったと感じた場合
0点:化粧よれが生じると感じた場合。

20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上かつ0点が0人:非常に化粧よれ防止効果する皮膚化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満または合計点が35点以上かつ0点が1以上2人以下:化粧よれ防止効果する皮膚化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満:やや化粧よれ防止効果する皮膚化粧料である。
×:合計点が15点未満:化粧よれ防止効果する皮膚化粧料である。
Figure 2017014178
本発明の皮膚化粧料(実施例1〜5)は、肌への浸透感があり、美白効果、しわ抑制効果を有し、肌に柔軟性を与え、毛穴を引き締める効果に優れ、かつ化粧よれを防止する結果が得られた。一方、比較例1〜4では充分な性能が得られていない。
比較例1は、a成分が含まれていないため、肌への浸透感、美白効果、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果において充分な性能が得られていない。比較例2は、b成分が含まれていないため、肌への浸透感や、肌に柔軟性を与える効果、毛穴を引き締める効果において充分な性能が得られていない。比較例3は、c成分が含まれていないため、肌に柔軟性を与える効果、化粧よれを防止する効果において充分な性能が得られていない。比較例4では、d成分が含まれていないため、肌への浸透感や、毛穴を引き締める効果、化粧よれを防止する効果において充分な性能が得られていない。

Claims (2)

  1. (a)式(I)で示されるポリメトキシフラボン 0.0001〜1質量%、
    (b)式(II)で示される化合物 0.0001〜0.1質量%
    (c)炭素数3〜8のグリコール 1〜30質量%、
    (d)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜5質量%、
    を含有することを特徴とする皮膚化粧料。

    Figure 2017014178

    (式中、R、Rはそれぞれ独立して水素原子またはメトキシ基を表す。)

    Figure 2017014178
  2. (e)式(III)で示されるアルキレンオキシド誘導体 0.01〜15質量%を含有する請求項1に記載の皮膚化粧料。

    Z−{O(PO)l(EO)m−(BO)nH}a (III)

    (式中、Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基、aは3〜9、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基、lおよびmはそれぞれオキシプロピレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦l≦50、1≦m≦50であり、POとEOとの重量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、POとEOはランダム状に付加している。BOはオキシブチレン基、nはその平均付加モル数で、0.5≦n≦5である。)

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