JP2017013824A - 吐出器 - Google Patents

吐出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017013824A
JP2017013824A JP2015131232A JP2015131232A JP2017013824A JP 2017013824 A JP2017013824 A JP 2017013824A JP 2015131232 A JP2015131232 A JP 2015131232A JP 2015131232 A JP2015131232 A JP 2015131232A JP 2017013824 A JP2017013824 A JP 2017013824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
piston
cylinder
guide
downward
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015131232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6438856B2 (ja
Inventor
桑原 和仁
Kazuhito Kuwabara
和仁 桑原
早川 茂
Shigeru Hayakawa
早川  茂
耕太 坂田
Kota Sakata
耕太 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2015131232A priority Critical patent/JP6438856B2/ja
Publication of JP2017013824A publication Critical patent/JP2017013824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6438856B2 publication Critical patent/JP6438856B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】吐出する内容物の量及び勢いなどの吐出態様を安定させると共に、シリンダ内におけるステム及びピストンガイドの上下移動を安定させた吐出器を提供すること。
【解決手段】ピストン41が、ピストンガイド43に上下摺動自在に外嵌し、かつステム12内とシリンダ42内との連通を遮断する閉塞部52を有し、閉塞部52が、ピストン41に対するピストンガイド43の下方移動時に、ステム12内とシリンダ42内とを連通させ、ステム12とピストン41との間には、ピストン41に対するステム12及びピストンガイド43の下方移動に伴って、ピストン41及びステム12により上下方向に圧縮変形される弾性部材25が配設され、ステム12には、シリンダ42の内周面に当接または近接するガイド突出部12Cが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関するものである。
この種の吐出器としては、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドと、ステムに連動する筒状のピストンと、ピストンが上下摺動自在に収容されたシリンダと、ステムから下方に向けて延設され、ピストンの内側を上下方向に貫く有底筒状のピストンガイドと、を備え、ステム及びピストンガイドをシリンダに対して下方移動させたときに、シリンダ内の内容物がステム内を通して吐出孔から吐出されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような吐出器では、まずステム及びピストンガイドがピストンと共に下方移動し、シリンダの内圧を上昇させ、その後、ステム及びピストンガイドがピストンに対して下方移動し、シリンダ内の内容物が、ピストンガイドの外周面とピストンの内周面との間及びステム内を通して吐出ヘッド内に至り、吐出孔から吐出される。
特開2008−030798号公報
しかしながら、このような吐出器では、シリンダ内の内圧が十分に上昇する前にピストンがステム及びピストンガイドよりも相対的に上方に移動してしまい、内容物が吐出されることがある。そのため、吐出される内容物の量及び勢いなどにばらつきが生じてしまうことがある。また、シリンダ内におけるステム及びピストンガイドの上下移動を安定させることについて、改善の余地がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、吐出する内容物の量及び勢いなどの吐出態様を安定させると共に、シリンダ内におけるステム及びピストンガイドの上下移動を安定させた吐出器を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の吐出器は、上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドと、前記ステムに連動する筒状のピストンと、前記ピストンが上下摺動自在に収容されたシリンダと、前記ステムから下方に向けて延設され、前記ピストンの内側を上下方向に貫くピストンガイドと、を備え、前記ステム及び前記ピストンガイドを前記シリンダに対して下方移動させたときに、前記シリンダ内の前記内容物が前記ステム内を通して前記吐出孔から吐出される吐出器であって、前記ピストンが、前記ピストンガイドに上下摺動自在に外嵌し、かつ前記ステム内と前記シリンダ内との連通を遮断する閉塞部を有し、前記閉塞部が、前記ピストンに対する前記ピストンガイドの下方移動時に、前記ステム内と前記シリンダ内とを連通させ、前記ステムと前記ピストンとの間には、前記ピストンに対する前記ステム及び前記ピストンガイドの下方移動に伴って、前記ピストン及び前記ステムにより上下方向に圧縮変形される弾性部材が配設され、前記ステムには、前記シリンダの内周面に当接または近接するガイド突出部が形成されていることを特徴とする。
この発明では、ステムとピストンとの間に弾性部材が配設されているので、ステムを押し下げると、まず、ピストンガイド及びピストンがステムと一体となってシリンダに対して下方移動する。これにより、ピストンの閉塞部がステム内とシリンダ内との連通を遮断したままの状態で、シリンダ内が加圧される。この状態で吐出ヘッドをさらに押し下げると、シリンダの上昇した内圧により、ピストンの下方移動が抑止される。そのため、ステム及びピストンガイドは、ステムとピストンとの間で弾性部材を圧縮変形させながら、ピストンに対して下方移動する。これにより、ステム内とシリンダ内とが連通され、シリンダ内の内容物は、ステム内を通して、吐出孔から吐出される。
このように、まずステム、ピストンガイド及びピストンが一体にシリンダに対して下方移動し、シリンダの内圧をある程度上昇させた後に、弾性部材が圧縮変形してステム内をシリンダ内に対して開放させるので、吐出される内容物の量や勢いなどの吐出態様を安定させることができる。
また、ステムのガイド突出部がシリンダの内周面に当接または近接した状態でステムがシリンダ内で上下移動するので、ステムのシリンダに対するぐらつきを抑制できる。特に、ステムとピストンとの間で弾性部材を圧縮変形させるときに、すなわち、ステムに対して大きな押下力がかかっているときに、ステムがシリンダに対してぐらつくことを有効に抑制できる。
また、本発明の吐出器では、前記弾性部材が、前記ガイド突出部から下方に向けて延設された筒状をなしており、前記ピストンには、当該ピストンの中心軸に直交する径方向の外側から内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜し、前記弾性部材の下端が当接する受け面が形成されてもよい。
この場合では、ガイド突出部に加えて弾性部材によってもステムのシリンダに対するぐらつきを抑制できる。なお、弾性部材の下端部(自由端部)がピストンの受け面に沿って内側に向けて案内されながら上下方向の長さが収縮されることによって、弾性部材を圧縮変形させる。
また、本発明の吐出器では、前記ステムと前記弾性部材とが、一体に形成されてもよい。
この場合では、ステム及び弾性部材を一体化することにより、部品点数の削減及び製造工程の複雑化の抑制が可能となり、吐出器の製造コストを削減できる。
この発明にかかる吐出器によれば、吐出する内容物の量及び勢いなどの吐出態様を安定させると共に、シリンダ内におけるステム及びピストンガイドの上下移動を安定させることができる。
本発明の一実施形態にかかる吐出器を示す軸方向断面図である。 図1の吐出器を示す部分拡大図である。 図1のステムの下端部を示す部分拡大斜視図である。 図1の吐出器の吐出状態を示す軸方向断面図である。 図4の吐出器を示す部分拡大図である。 本発明を適用可能な他の吐出器を示す軸方向断面図の部分拡大図である。 図6の吐出器の吐出状態を示す部分拡大図である。
以下、本発明による吐出器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる吐出器1は、図1に示すように、容器本体2の口部3に取り付けられる有頂円筒状の取付キャップ11と、上方付勢状態で下方移動自在に配設された円筒状のステム12と、ステム12の上端部に装着され、内容物の吐出孔13Aが形成された吐出ヘッド13と、ステム12が押し下げられることによって作動されるポンプ14と、ステム12を外側から囲む円筒状のガイド筒15と、吐出ヘッド13を押し下げるためのトリガー16と、を備える。
ここで、取付キャップ11、ステム12及びガイド筒15は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、図1において中心軸Oに沿ってポンプ14からステム12に向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、中心軸Oから見た平面視で中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸O回りで周回する方向を周方向とする。さらに、径方向のうち吐出ヘッド13の吐出孔13Aが向けられる方向を前方、その逆方向を後方とし、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向とする。
取付キャップ11は、中央に開口部が形成された平面視で円状の天壁部21と、天壁部21の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の周壁部22と、を有する。天壁部21及び周壁部22は、中心軸Oと同軸に配設されている。
周壁部22の内周面には、容器本体2の口部3の外周面に形成された雄ネジに螺着する雌ネジが形成されている。
ステム12は、ガイド筒15の内側に上下移動自在に挿通されており、ステム12の上部は、ガイド筒15よりも上方に向けて突出していると共に、ステム12の下部は、ガイド筒15よりも下方に向けて突出している。ステム12の下端部の内径及び外径は、ステム12の上端部及び上下方向中間部の内径及び外径よりも大きく、ステム12の上下方向中間部から下端部への移行部分12Aにおいて、ステム12の内径及び外径は、下方に向かうにしたがって漸次拡径している。また、ステム12の上下方向中央部の内周面には、径方向内側に向けて突出する係合突部12Bが全周にわたって形成されている。
さらに、ステム12の下端には、図1から図3に示すように、径方向外側に向けて突出するガイド突出部12Cが全周にわたって形成されている。ガイド突出部12Cの外周縁からは、円筒状の弾性部材25が下方に向けて延設されている。
弾性部材25には、図3に示すように、上下方向に延在する弾性部材切欠部25Aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、弾性部材25の下端開口縁は、図1及び図2に示すように、径方向外側から内側に向かうにしたがって下方を向くように傾斜している。
吐出ヘッド13は、図1に示すように、ステム12の上端部に装着された有頂円筒状の装着筒部31と、装着筒部31の前面から前方に向けて突設された筒状のノズル筒部32と、を有する。
装着筒部31の上端部には、円柱状の被押下突部33が左右方向の両方向に各別に突設されている。
ノズル筒部32内には、前後方向に延在する芯棒体35と、芯棒体35の前端部に被着された有頂円筒状のチップ36と、が配設されている。
芯棒体35の外周面には、ノズル筒部32の内周面との間で内容物の流動を可能とする複数の流路溝部35Aが前後方向にわたって形成されている。
チップ36は、芯棒体35と同軸上に配設されており、芯棒体35の外周面に設けられた円筒状のチップ筒部37と、チップ筒部37の先端部に設けられた端壁部38と、を有する。
チップ筒部37は、ノズル筒部32内に嵌合されており、端壁部38は、芯棒体35の先端面に当接している。端壁部38のうち芯棒体35の先端面に当接する後面には、芯棒体35の流路溝部35Aに連通するスピン流路38Aが形成されている。また、端壁部38の中央部分には、スピン流路38Aに連通する吐出孔13Aが形成されている。
ポンプ14は、容器本体2内に収容されている内容物を吐出ヘッド13に供給するためのものであり、取付キャップ11の内側に装着されている。ポンプ14の概略構成としては、図1及び図2に示すように、ステム12に連動された二重円筒状のピストン41と、ピストン41が上下摺動自在に収容された円筒状のシリンダ42と、ステム12から下方に向けて延設され、ピストン41の内側を上下方向に貫く有底円筒状のピストンガイド43と、シリンダ42内に配設された球状の弁体44と、を有する。
ピストン41は、円筒状の摺動部51と、摺動部51よりも径方向内側に配設された円筒状の閉塞部52と、摺動部51の上端及び閉塞部52の上下方向中間部を連結する平面視で円環状の環状連結部53と、を有する。これら摺動部51、閉塞部52及び環状連結部53は、中心軸Oと同軸に配設されている。
摺動部51の下端部は、上方から下方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて反るように湾曲しており、摺動部51の下端は、シリンダ42の内周面に摺接している。
閉塞部52の下端部は、上方から下方に向かうにしたがって漸次径方向内側に向けて反るように湾曲しており、ピストンガイド43の後述する底部43A近傍に形成された当接部43Eに当接している。また、閉塞部52の上端部は、下方から上方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて反るように湾曲しており、ステム12の下端部の内周面に摺接している。
環状連結部53の上面は、径方向外側から内側に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜し、弾性部材25の下端開口縁を受ける受け面53Aとなっている。
シリンダ42は、平面視で円環状の頂壁部61と、頂壁部61から上方に向けて延設された円筒状の立上筒部62と、頂壁部61の開口縁部から下方に向けて延設された円筒状の上筒部63と、上筒部63の下端から下方に向けて延設された円筒状の中筒部64と、中筒部64の下端から下方に向けて延設された円筒状の下筒部65と、を有する。これら頂壁部61、立上筒部62、中筒部64及び下筒部65は、中心軸Oと同軸に配設されている。
頂壁部61の外周縁部は、取付キャップ11の天壁部21と容器本体2の口部3の上端開口縁とにより上下方向で挟まれている。また、頂壁部61の外周縁部と口部3の上端開口縁との間には、第1パッキン66が介在されている。
立上筒部62は、天壁部21の開口部を通って上方に向けて立設されている。
上筒部63の上端部には、上筒部63の内外を連通させる空気孔63Aが形成されている。空気孔63Aは、環状連結部53の外周面によって閉塞されている。また、上筒部63の内周面には、ステム12のガイド突出部12Cが当接または近接している。
中筒部64は、上筒部63の開口縁から下方に向けて延在し、内径及び外径が上下方向で一定とされている直筒部(ガイド孔部)67と、直筒部67の下端から下方に向けて延在し、内径及び外径が上方から下方に向かうにしたがって縮径するテーパ筒部68と、を有する。
直筒部67の内周面には、上下方向に延在し、径方向内側に向けて突出する複数の縦リブ部67Aが周方向に間隔をあけて配設されている。また、直筒部67内には、ピストンガイド43の後述する底部(下端部)43Aが進入可能となっている。
テーパ筒部68の内側には、弁体44がテーパ筒部68のテーパ面に離着自在に配設されている。また、テーパ筒部68の内周面には、径方向外側から内側に向かうにしたがって上方に向けて傾斜する規制突部68Aが突設されている。規制突部68Aの上端の内径は、弁体44よりも小さくなっている。また、規制突部68Aには、周方向の延在を中断する間隙が形成されている。
下筒部65の内側には、容器本体2内の内容物が流動するチューブ69が嵌め込まれている。
ピストンガイド43のうちの底部43Aは、この底部43Aより上方に位置する周筒部に対して下方及び径方向外側の双方に向けて膨出する半球状に形成されており、直筒部67の内周面に進入可能となっている。また、ピストンガイド43のうち上記周筒部の下端部には、外径が底部43Aの上面から上方に向かうにしたがって漸次縮径する当接部43Eが形成されている。
ピストンガイド43の下端部には、ピストンガイド43内とシリンダ42内とを連通させる一対の連通孔43Bが形成されている。連通孔43Bは、中心軸Oを径方向で挟む両側に形成されている。連通孔43Bは、閉塞部52の下端よりも上方に位置しており、シリンダ42の上筒部63の内側との連通が遮断されている。
同様に、ピストンガイド43の上端部には、ピストンガイド43内とシリンダ42内とを連通させる一対の貫通孔43Cが形成されている。貫通孔43Cは、連通孔43Bと同様に、中心軸Oを径方向で挟む両側に形成されている。貫通孔43Cは、上下方向でステム12の移行部分12Aに位置する。
また、ピストンガイド43のうち貫通孔43Cよりも上側に位置する部分は、ステム12の係合突部12Bが係合する係合溝部43Dが全周にわたって形成されている。これにより、ピストンガイド43は、ステム12と共に一体として上下移動する。
ガイド筒15は、円筒状の外筒部71と、外筒部71よりも径方向内側に配設された円筒状の中間筒部72と、中間筒部72よりも径方向内側に配設された円筒状の内筒部73と、トリガー16を支持するトリガー支持部74と、を有する。これら外筒部71、中間筒部72及び内筒部73は、中心軸Oと同軸に配設されている。
外筒部71は、立上筒部62に外嵌されている。
中間筒部72の上下方向中間部は、外筒部71の上端に連設されており、中間筒部72の上側部分は、外筒部71よりも上方に突出している。また、中間筒部72の上端部の前側部分には、トリガー16の揺動を阻害しないように、ガイド切欠部72Aが形成されている。
内筒部73の下端は、中間筒部72の下端に連設されている。内筒部73の上端と吐出ヘッド13のノズル筒部32との間には、ステム12及び吐出ヘッド13を上方に向けて付勢するコイルバネ75が配設されている。また、内筒部73の外周面には、上下方向に延在し、中間筒部72の内周面に接続される複数の接続リブ部73Aが周方向に間隔をあけて形成されている。さらに、内筒部73の下端と頂壁部61との間には、第2パッキン76が介在されている。
トリガー支持部74は、中間筒部72の上側部分及び外筒部71から後方に向けて突設されており、左右方向で間隔をあけて配設された一対の側壁部77と、側壁部77の後端に形成された後壁部78と、を有する。
側壁部77は、後側部分が前側部分に対して上方に立ち上がっており、この後側部分の外側面には、左右方向外側に向けて延在する円柱状の揺動軸77Aが突設されている。
トリガー16は、揺動軸77Aを介してトリガー支持部74に取り付けられており、この揺動軸77A回りに揺動可能に設けられている。
トリガー16は、天板部81と、天板部81の後端縁から後方に向けて斜め下方に延在する後板部82と、天板部81の前端縁から前方に向けて斜め下方に延在する前板部83と、天板部81の左右両側の側端縁から各別に垂下された一対の側板部84と、を有する。
前板部83の上側部分には、上下方向に延在する長孔部83Aが形成されており、この長孔部83Aには、吐出ヘッド13のノズル筒部32が挿通されている。また、前板部83の下側部分は、指などをかけるための指掛部分となっている。
側板部84の内側面には、吐出ヘッド13を押し下げるための押下部85が設けられている。押下部85は、装着筒部31を左右両側から挟む一対の板状部材であり、押下部85の下端には、被押下突部33がその軸線回りに摺動可能に嵌め込まれた円弧状の押下切欠部85Aが形成されている。また、側板部84の後部には、揺動軸77Aが周方向に摺動可能に挿通された軸孔部84Aが形成されている。
なお、側板部84とトリガー支持部74の側壁部77の前側部分の上端縁との間には、トリガー16の不要な作動を防止するストッパ86が配設されている。
次に、以上のような構成の吐出器1の使用方法について説明する。
まず、ストッパ86を取り外したのち、トリガー16の前板部83の上記指掛部分に指などを掛け、トリガー16を後方に牽引し揺動させる。トリガー16の揺動に伴って、押下部85は、ノズル筒部32の被押下突部33を下方に押圧し、ステム12を押し下げる。ここで、ステム12には、ピストンガイド43が取り付けられており、ステム12に設けられた弾性部材25は、ピストン41に当接している。これにより、ステム12、ピストンガイド43及びピストン41は、一体となってシリンダ42に対して下降する。そのため、ピストン41の閉塞部52がピストンガイド43の連通孔43Bを閉塞させたままの状態で、シリンダ42の上筒部63内が加圧される。
シリンダ42の上筒部63の内圧が所定の圧力まで上昇した状態でステム12及びピストンガイド43をさらに押し下げると、上筒部63の上昇した内圧に起因して、ピストン41の下方移動が抑止される。これにより、弾性部材25は、その自由端部がピストン41の受け面53Aに沿って径方向内側に向けて反るように摺動しつつ、弾性部材25の上下方向での長さが短くなるように収縮変形され、ステム12及びピストンガイド43は、ピストン41に対して下方移動し始める。また、ピストンガイド43の底部43Aは、中筒部64の直筒部67内に進入し、縦リブ部67Aに近接または摺動しながら下降する。
ステム12及びピストンガイド43をピストン41に対して下方に移動させると、ピストン41の閉塞部52の下端は、ピストンガイド43の当接部43Eから離間する。これにより、閉塞部52の下端部とピストンガイド43の外周面との間には、間隙が形成され、この間隙を通して、連通孔43Bは、シリンダ42の上筒部63内に対して開放される。なお、連通孔43Bがシリンダ42の上筒部63内に対して開放されるまで、上筒部63の内圧は、さらに上昇する。
これにより、上筒部63内の内容物は、閉塞部52の内周面とピストンガイド43の外周面との間の間隙及び連通孔43Bを通ってピストンガイド43内に流入する。また、上筒部63内の内容物は、閉塞部52の内周面とピストンガイド43の外周面との間の間隙、ステム12の下側部分及び移行部分12Aの内周面とピストンガイド43の外周面との間の間隙、並びに貫通孔43Cを通ってピストンガイド43内に流入する。そして、ピストンガイド43内に流入した内容物は、ステム12の上側部分内を流動してノズル筒部32に至り、ノズル筒部32の吐出孔13Aから吐出される。
なお、上筒部63の上昇した内圧及び上筒部63内に充填されている内容物に起因して、ピストン41の下方移動は、上筒部63内に内容物が充填されていない場合と比較して上側の位置において抑止される場合がある。このような場合には、ピストンガイド43の底部43Aが直筒部67内に進入する前に、連通孔43Bがシリンダ42の上筒部63内に対して開放されることがある。
続いて、トリガー16を引いた指などを外すと、コイルバネ75による付勢により、吐出ヘッド13、ステム12及びピストンガイド43が上昇する。これにより、シリンダ42の上筒部63内が減圧され、弁体44が浮上して中筒部64の下部が開放され、容器本体2内の内容物は、チューブ69を通って中筒部64内に流入し、縦リブ部67A間と弁体44及び規制突部68Aの間とを通って上筒部63内に流入する。また、吐出ヘッド13が上昇することにより、被押下突部33が押下部85を上方に押圧し、トリガー16は、前方側へ移動し、図1に示す元の位置に戻る。
なお、吐出器1を初めて使用する際には、シリンダ42の上筒部63内やステム12内、ピストンガイド43内には、内容物が充填されていない。そこで、これらシリンダ42の上筒部63内、ステム12内及びピストンガイド43内に内容物を充填させる必要がある。
そのためには、上述と同様に、ストッパ86を取り外してトリガー16を後方に牽引し、ステム12を押し下げる。連通孔43Bがシリンダ42の上筒部63内に対して開放されると、上述と同様に、上筒部63内を満たしている空気は、連通孔43Bを通る経路と貫通孔43Cを通る経路とを介して、ピストンガイド43内に流入する。そして、ピストンガイド43内に流入した空気は、ステム12の上側部分内を流動してノズル筒部32に至り、ノズル筒部32の吐出孔13Aから排出される。その後、トリガー16を引いた指などを外すと、コイルバネ75による付勢により、吐出ヘッド13、ステム12及びピストンガイド43が上昇する。上述のように、上筒部63内が減圧され、弁体44が浮上して中筒部64の下部が開放されるので、容器本体2内の内容物が上筒部63内に供給される。
このようにトリガー16の牽引を繰り返すことによって、シリンダ42の上筒部63内、ステム12内及びピストンガイド43内に内容物を充填させる。
以上のような構成の吐出器1によれば、シリンダ42の上筒部63の内圧がある程度上昇するまではステム12、ピストンガイド43及びピストン41が一体にシリンダに対して下方移動することによって、閉塞部52が連通孔43Bを閉塞したままとし、その後に、弾性部材25が圧縮変形して連通孔43Bを開放されるので、吐出される内容物の量や勢いなどを安定させることができる。
また、ステム12のガイド突出部12C及び弾性部材25がシリンダ42の上筒部63の内周面に当接または近接した状態でステム12がシリンダ42内で上下移動するので、ステム12のシリンダ42に対するぐらつきを抑制できる。さらに、ピストンガイド43の底部43Aが直筒部67内に進入するので、弾性部材25が圧縮変形するときに、ステム12がシリンダ42に対してぐらつくことをより有効に抑制できる。これにより、吐出態様をさらに安定させることができる。
さらに、ステム12及び弾性部材25を一体的に形成しているので、部品点数を削減して製造工程を簡略化することができ、吐出器1の製造コストを削減できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、弾性部材は、上記実施形態では、ステム12の下端に設けられているガイド突出部12Cの外周縁から下方に向けて延設された弾性部材25として形成されているが、例えば図6に示すように、ガイド突出部12Cの内周縁から下方に向けて延設された弾性部材101として形成されてもよい。このとき、弾性部材101の下面は、径方向内側から外側に向かうにしたがって下方を向くように傾斜している。また、ピストン102の環状連結部103の上面に形成された受け面103Aは、径方向内側から外側に向かうにしたがって漸次下方に向かうように傾斜している。このような弾性部材101は、図7に示すように、ステム104を押し下げると、自由端部が受け面103Aに沿って径方向外側に向けて反るように摺動しつつ、弾性部材101の上下方向の長さが短くなるように収縮変形される。
弾性部材は、ステムと一体的に形成されていなくてもよく、ピストンと一体的に形成されてもよく、ステム及びピストンとは別体として形成されてもよい。
弾性部材は、上下方向の長さが短くなるように変形できれば、例えば上下方向で蛇腹状に収縮変形する形状など、他の形状であってもよい。同様に、ピストンには、受け面が形成されていなくてもよい。
ガイド突出部は、上下方向に延在する筒状など、他の形状をなしてもよい。
直筒部をガイド孔部として設けているが、別の構成によりガイド孔部を形成してもよく、ガイド孔部を設けなくてもよい。
吐出器は、吐出孔から内容物を噴霧させているが、噴霧以外の別の態様で内容物を吐出させてもよい。
トリガーによって吐出ヘッドを押し下げることによってステムを下降させているが、トリガーによって直接ステムを下降させてもよい。また、トリガーを作動させることによってステムを下方移動させているが、ステムを下方移動させることができれば、トリガーが設けられていなくてもよい。
吐出ヘッドは、ステムと一体的に形成されてもよい。
ピストンガイドは、有底円筒状に形成されているが、筒状に限られず、柱状など、他の形状に形成されてもよい。
ピストンガイドは、ステムに取り付けられているが、ステムと一体として上下移動すれば、ステムに取り付けられていなくてもよい。
連通孔及び貫通孔は、1つまたは3つ以上形成されてもよく、形成されていなくてもよい。したがって、内容物は、連通孔及び貫通孔を設けずに、ピストンガイド内を通らずにステム内を通って吐出孔から吐出されてもよい。
コイルバネは、ステム及びピストンガイドを上方付勢状態とすれば、他の箇所に配置されてもよく、コイルバネ以外の付勢手段を用いてステム及びピストンガイドを上方付勢状態としてもよい。
この発明によれば、吐出する内容物の量及び勢いなどの吐出態様を安定させると共に、シリンダ内におけるステム及びピストンガイドの上下移動を安定させた吐出器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 吐出器、12,104 ステム、12C ガイド突出部、13 吐出ヘッド、13A 吐出孔、25,101 弾性部材、41,102 ピストン、42 シリンダ、43 ピストンガイド、43A 底部(下端部)、52 閉塞部、53A,103A 受け面、67 直筒部(ガイド孔部)

Claims (3)

  1. 上方付勢状態で下方移動自在に配設されたステムと、
    前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された吐出ヘッドと、
    前記ステムに連動する筒状のピストンと、
    前記ピストンが上下摺動自在に収容されたシリンダと、
    前記ステムから下方に向けて延設され、前記ピストンの内側を上下方向に貫くピストンガイドと、
    を備え、
    前記ステム及び前記ピストンガイドを前記シリンダに対して下方移動させたときに、前記シリンダ内の前記内容物が前記ステム内を通して前記吐出孔から吐出される吐出器であって、
    前記ピストンが、前記ピストンガイドに上下摺動自在に外嵌し、かつ前記ステム内と前記シリンダ内との連通を遮断する閉塞部を有し、
    前記閉塞部が、前記ピストンに対する前記ピストンガイドの下方移動時に、前記ステム内と前記シリンダ内とを連通させ、
    前記ステムと前記ピストンとの間には、前記ピストンに対する前記ステム及び前記ピストンガイドの下方移動に伴って、前記ピストン及び前記ステムにより上下方向に圧縮変形される弾性部材が配設され、
    前記ステムには、前記シリンダの内周面に当接または近接するガイド突出部が形成されていることを特徴とする吐出器。
  2. 前記弾性部材が、前記ガイド突出部から下方に向けて延設された筒状をなしており、
    前記ピストンには、当該ピストンの中心軸に直交する径方向の外側から内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜し、前記弾性部材の下端が当接する受け面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記ステムと前記弾性部材とが、一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出器。
JP2015131232A 2015-06-30 2015-06-30 吐出器 Active JP6438856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015131232A JP6438856B2 (ja) 2015-06-30 2015-06-30 吐出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015131232A JP6438856B2 (ja) 2015-06-30 2015-06-30 吐出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017013824A true JP2017013824A (ja) 2017-01-19
JP6438856B2 JP6438856B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=57828979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015131232A Active JP6438856B2 (ja) 2015-06-30 2015-06-30 吐出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6438856B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5975375A (en) * 1995-06-08 1999-11-02 L'oreal Pivot-type pump having flexible liquid supply rod and method
JP2003230854A (ja) * 2001-12-06 2003-08-19 Mitani Valve Co Ltd 噴出ポンプ装置、噴出バルブ装置、およびトリガー式噴出器
JP2008030798A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Mitani Valve Co Ltd 噴出装置、ポンプ式噴出器、およびエアゾール式噴出器
JP2011073719A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 吐出ポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5975375A (en) * 1995-06-08 1999-11-02 L'oreal Pivot-type pump having flexible liquid supply rod and method
JP2003230854A (ja) * 2001-12-06 2003-08-19 Mitani Valve Co Ltd 噴出ポンプ装置、噴出バルブ装置、およびトリガー式噴出器
JP2008030798A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Mitani Valve Co Ltd 噴出装置、ポンプ式噴出器、およびエアゾール式噴出器
JP2011073719A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 吐出ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6438856B2 (ja) 2018-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5733752B2 (ja) ポンプ装置
JP6438856B2 (ja) 吐出器
JP5780541B2 (ja) 液体噴出器
CN103133748A (zh) 电磁阀及控制式电磁阀
JP5541739B2 (ja) 液体噴出器
JP6385223B2 (ja) ポンプディスペンサ
CN203868027U (zh) 一种气动管孔定位气缸
JP6499935B2 (ja) 吐出器
JP4790077B1 (ja) プッシュタイプディスペンサー
US20170248133A1 (en) Air compressor
JP6531003B2 (ja) 吐出器
JP2008207159A (ja) フォーマポンプ
JP5879066B2 (ja) スプレー容器
JP6531004B2 (ja) 吐出器
JP6240498B2 (ja) フォーマディスペンサ
JP3160439U (ja) スプレー装置
JP6670678B2 (ja) 蓄圧式吐出器
JP6460939B2 (ja) 吐出器
JP6186247B2 (ja) 液体容器装着用ポンプ
JP6076175B2 (ja) ポンプ
JP6604886B2 (ja) 吐出器
JP5826067B2 (ja) 吐出器
JP5297767B2 (ja) 吐出器
JP7202105B2 (ja) 泡吐出器
JP7199254B2 (ja) 吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181011

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6438856

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150