JP2017013289A - シャープペンシル - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記芯の折損を確実に回避できると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができるシャープペンシルを提供すること。【解決手段】本発明は、後軸と後軸に接続され後軸に対して傾動可能な前軸とを有する軸筒と、芯繰出ユニットに軸方向に相対移動可能に支持された口金と、芯繰出ユニットの前端領域に設けられた張出部と、口金の張出部よりも軸方向後方に設けられた突出部と、張出部と突出部との間に配置された弾性体と、を備え、口金は軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面を有し、前軸は前方領域に押圧部を有し、前軸が後軸に対して傾動する前においては、押圧部とテーパ面とが互いに当接しており、前軸が後軸に対して傾動する際には、押圧部がテーパ面を芯繰出ユニットに対して軸方向前方に相対移動させることを特徴とするシャープペンシルである。【選択図】図2

Description

本発明は、ノック操作等により筆記芯を所定量だけ口金部の先端から操り出すことにより筆記が可能なシャープペンシルに関する。
従来より、シャープペンシルを用いて筆記を行う際に筆記芯に高い筆圧が加えられると、口金部の先端から露出された筆記芯が容易に折損してしまう、という問題があった。筆記芯の折損は、筆圧が一定であれば、シャープペンシルの軸筒の軸方向と紙面とのなす角度が小さくなるほど(軸筒を寝かせるほど)、あるいは、口金の先端から露出される筆記芯の長さが長くなるほど、顕著である。
このような問題に対し、非特許文献1には、筆記芯に高い筆圧が加えられた際に、筆圧の軸方向の成分と筆圧の当該軸方向に垂直な成分とをそれぞれ異なる機構により吸収して筆記芯の折損を低減させる、というシャープペンシルが記載されている。
具体的には、非特許文献1のシャープペンシルは、口金が弾性体(コイルバネ)を介して軸筒に支持されており、当該口金は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面を有している。また、軸筒には、テーパ面を軸方向前方に押圧する押圧部が形成されている。このような構成により、筆圧の軸方向に垂直な成分に起因して、口金のテーパ面が軸筒の押圧部によって軸方向前方に押圧されて、軸筒の先端から口金が前方にスライドする(飛び出す)。これにより、口金の先端から露出される筆記芯の長さが減少されるようになっている
更に、非特許文献1のシャープペンシルは、筆記芯を繰り出す芯繰出ユニットが、弾性体(コイルバネ)によって軸方向前方(軸方向における口金の先端方向)に付勢された状態で、軸方向に相対移動可能に軸筒に支持されている。そして、筆記芯を含む芯繰出ユニットが軸筒に対して軸方向後方に相対移動することによって、筆圧の軸方向の成分が吸収される。この結果、口金の先端から露出される筆記芯の長さが一層減少されて、筆記芯の折損が低減されるようになっている。
ゼブラ株式会社公式サイト インターネット〈URL:http://www.zebra.co.jp/pro/del_guard/〉
しかしながら、非特許文献1に記載されているシャープペンシルは、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮できない場合があった。
本件発明者は、この問題に対処すべく、鋭意検討を進めてきた結果、軸筒を変形させることにより、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮できる、ということを見出した。
本発明は、以上のような知見に基づいており、その目的は、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができるシャープペンシルを提供することである。
本発明は、後軸と、当該後軸に接続され当該後軸に対して傾動可能な前軸と、を有する軸筒と、前記軸筒内に支持された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、前記後軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、を備え、前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、前記前軸が前記後軸に対して傾動する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が前記後軸に対して傾動する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっていることを特徴とするシャープペンシルである。
本発明によれば、前軸が後軸に対して傾動することによって、押圧部が被押圧部を第1弾性体の付勢力に対抗して芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニットが第1弾性体及び第2弾性体の付勢力に対抗して軸筒に対して軸方向後方に相対移動可能である。これらのことにより、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
あるいは、本発明は、後軸と、当該後軸に接続され撓み変形可能な前軸と、を有する軸筒と、前記軸筒内に支持された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、前記後軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、を備え、前記前軸は、ヤング率が0.01 GPa〜10GPaの間のいずれかの値の材料から構成されており、前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、前記前軸が撓み変形する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が撓み変形する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっていることを特徴とするシャープペンシルである。
本発明によれば、前軸の撓み変形によって、押圧部が被押圧部を第1弾性体の付勢力に対抗して芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニットが第1弾性体及び第2弾性体の付勢力に対抗して軸筒に対して軸方向後方に相対移動可能である。これらのことにより、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
あるいは、本発明は、後軸と、当該後軸の前方に配置され当該後軸に対して傾動可能な前軸と、を有する軸筒と、前記軸筒内に配置されると共に前記後軸の内周面に固定された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、前記前軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、を備え、前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、前記前軸が前記後軸に対して傾動する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が前記後軸に対して傾動する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっていることを特徴とするシャープペンシルである。
本発明によっても、前軸が後軸に対して傾動することによって、押圧部が被押圧部を第1弾性体の付勢力に対抗して芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニットが第1弾性体及び第2弾性体の付勢力に対抗して軸筒に対して軸方向後方に相対移動可能である。これらのことにより、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
あるいは、本発明は、後軸と、当該後軸の前方に配置され撓み変形可能な前軸と、を有する軸筒と、前記軸筒内に配置されると共に前記後軸の内周面に固定された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、前記前軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、を備え、前記前軸は、ヤング率が0.01GPa〜10GPaの間のいずれかの値の材料から構成されており、前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、前記前軸が撓み変形する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が撓み変形する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっていることを特徴とするシャープペンシルである。
本発明によっても、前軸の撓み変形によって、押圧部が被押圧部を第1弾性体の付勢力に対抗して前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニットが第1弾性体及び第2弾性体の付勢力に対抗して軸筒に対して軸方向後方に相対移動可能である。これらのことにより、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
以上の各発明において、前記芯繰出ユニットは、前記軸筒の内部で当該軸筒の軸方向に延在する芯パイプと、前記芯パイプの前端部に固定され外周面に突部が形成されたコネクタと、前記コネクタの前端部に固定されたチャックと、前記チャックの前方領域に外嵌された締めリングと、前記コネクタを軸方向後方に付勢するリターンスプリングと、前記芯パイプの後端に取り付けられ当該芯パイプを軸方向前方に押圧するためのノック部と、前記軸筒と前記芯パイプとの間に形成された空間部において当該芯パイプの外周に遊嵌するように配設された重量体と、を有しており、前記重量体は、前記軸筒が前後に振られた際に前記空間部の内部を前後動して、前方において前記コネクタの前記突部に当接するようになっていることが好ましい。
この場合、軸筒を前後に振ることにより重量体の慣性力によってチャックが軸方向に前進させられるため、ノック操作を行うことなく迅速に筆記芯を繰り出すことができる。
また、好ましくは、前記口金の前記被押圧部が前記テーパ面であり、当該テーパ面は、前記軸筒の軸方向に対して20°〜60°の間のいずれかの角度を有しており、前記第1弾性体は、第1コイルバネであり、前記第1コイルバネによる付勢力に対抗して前記被押圧部を前記芯繰出ユニットに対して軸方向前方に相対移動させるために必要な荷重は、0.5N〜3Nの間のいずれかの値である。
この場合、筆記芯に高い筆圧が加えられた際に口金が芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に確実に相対移動され得るため、筆記芯の折損が確実に回避される。一方、筆記芯に適正な筆圧が加えられている際には、口金が芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に実質的に相対移動されないため、書き味を損ねることが無い。
更に、好ましくは、前記第2弾性体は、第2コイルバネであり、前記第2コイルバネによる付勢力に対抗して前記芯繰出ユニットを前記後軸に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、1.5N〜4.5Nの間のいずれかの値である
この場合、筆記芯に高い筆圧が加えられた際に筆記芯を含む芯繰出ユニットが軸筒に対して軸方向後方に確実に相対移動されるため、筆記芯の折損が確実に回避される。一方、筆記芯に適正な筆圧が加えられている際には、筆記芯を含む芯繰出ユニットが軸筒に対して軸方向後方に実質的に相対移動されないため、書き味を損ねることが無い。
本発明によれば、前軸が後軸に対して傾動することによって、押圧部が被押圧部を第1弾性体の付勢力に対抗して芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニットが第1弾性体及び第2弾性体の付勢力に対抗して軸筒に対して軸方向後方に相対移動可能である。これらのことにより、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
あるいは、本発明によれば、前軸の撓み変形によって、押圧部が被押圧部を第1弾性体の付勢力に対抗して芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニットが第1弾性体及び第2弾性体の付勢力に対抗して軸筒に対して軸方向後方に相対移動可能である。これらのことにより、筆記芯に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯の折損を確実に回避することができると共に、軸筒の先端から口金を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
本発明の第1の実施の形態のシャープペンシルの概略側面図である。 図1のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。図2(a)は、筆記芯に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図2(b)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図2(c)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態のシャープペンシルの概略側面図である。 図3のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。図4(a)は、筆記芯に筆圧が加えられていない場合の概略的なシャープペンシルの縦断面図であり、図4(b)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図4(c)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。図5(a)は、筆記芯に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図5(b)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図5(c)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。図6(a)は、筆記芯に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図6(b)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図であり、図6(c)は、筆記芯に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシルの概略的な縦断面図である。
以下に、添付の図面を参照して本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のシャープペンシル100の概略側面図である。また、図2は、図1のシャープペンシル100の概略的な縦断面図であり、図2(a)は、筆記芯70に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシル100の概略的な縦断面図であり、図2(b)は、筆記芯70に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシル100の概略的な縦断面図であり、図2(c)は、筆記芯70に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシル100の概略的な縦断面図である。
本実施の形態のシャープペンシル100は、図1及び図2に示すように、ポリカーボネート製の後軸20と当該後軸20に接続され後軸20に対して傾動可能な前軸30とを有する軸筒10と、軸筒10内に支持された、筆記芯70を繰り出すための芯繰出ユニット40と、内部に筆記芯70の通路を有し芯繰出ユニット40の前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金52と、を備えている。本実施の形態の口金52は、芯繰出ユニット40の前端領域に固定(螺着)された黄銅製の筒状のベース部材51を含む口金ユニット50として構成されており、ベース部材51に軸方向に相対移動可能に支持されている。
本実施の形態の前軸30は、ポリカーボネート製の射出成形品であり、後軸20内に固定された筒状のガイド部材21に係合されることによって後軸20に接続されている。具体的には、図2(a)乃至図2(c)に示すように、後軸20は、前方領域の内周面に雌ねじ部24を有している。また、ガイド部材21は、軸方向前方(図2における左方)の小径部21aと、軸方向後方(図2における右方)の大径部21bと、により構成されている。本実施の形態では、大径部21bは、外径及び内径が小径部21aの外径及び内径よりも大きく、外周面に雄ねじ部22を有している。この大径部21bの雄ねじ部22が後軸20の雌ねじ部24に螺合されることにより、後軸20に対してガイド部材21が固定されている。
更に、ガイド部材21は、小径部21aの後方領域に被係合部23を有しており、前軸30は、後端領域に被係合部23と係合する係合部31を有している。そして、後軸20に対してガイド部材21が固定(螺着)された状態で前軸30の係合部31がガイド部材21の被係合部23に係合されることにより、前軸30が後軸20に接続されている。この時、図2(a)乃至図2(c)に示すように、前軸30の後端領域は、後軸20の前方領域の内周面とガイド部材21の小径部21aの外周面との間に形成された隙間に挿入されている。
また、本実施の形態では、ガイド部材21の小径部21aは、軸方向後方から軸方向前方に向かって外径が次第に小さくなっており、当該小径部21aの外周面と前軸30の内周面との間にわずかな隙間が形成されている。このことにより、後軸20に対する前軸30の傾動が許容されている。
図2(a)乃至図2(c)に示すように、本実施の形態の口金ユニット50のベース部材51は、前方領域の外周面に張出部としてのフランジ部53を有している。また、口金ユニットの口金52は、このフランジ部53よりも軸方向後方の内周面に突出部54を有しており、この突出部54とベース部材51のフランジ部53との間に、伸縮可能なコイルバネ55が圧縮状態で配置されている。このような構成により、本実施の形態の口金52は、コイルバネ55の付勢力に対抗してベース部材51に対して軸方向前方に例えば0.9mmの相対移動が可能となっている。
また、前軸30は、前端領域に押圧部32を有している。本実施の形態の押圧部32は、図2(a)乃至図2(c)に示すように、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面として形成されている。このテーパ面は、軸筒10の軸方向に対して45°の角度を有している。
また、本実施の形態の口金52は、後方領域に軸方向後方に向かって次第に小径となる被押圧部としてのテーパ面56を有している。このテーパ面56は、軸筒10の軸方向に対して45°の角度を有しており、前軸30が後軸20に対して傾動する前においては、このテーパ面56と前軸30の押圧部32とは互いに当接している。そして、前軸30が後軸20に対して傾動する際には、前軸30の押圧部32がテーパ面56をベース部材51に対して軸方向前方に相対移動させるようになっている。本実施の形態のコイルバネ55による付勢力に対抗して、テーパ面56をベース部材51に対して軸方向前方に相対移動させるために必要な荷重は、1.3Nである。
また、本実施の形態の芯繰出ユニット40は、軸筒10の内部で当該軸筒10の軸方向に延在するポリプロピレン製の芯パイプ41と、芯パイプ41の前端部に固定されたポリアセタール樹脂製のチャック43と、チャック43の前方領域に外嵌された黄銅製の締めリング42と、前記芯パイプ41を軸筒10に対して軸方向後方に付勢するリターンスプリング44と、チャック43及び芯パイプ41の周囲を取り囲むABS樹脂製の外筒45と、を有している。
具体的には、図2(a)乃至図2(c)に示すように、外筒45の前端領域の内周面に突出部46が形成されており、チャック43は、この突出部46において軸方向に摺動可能に支持されている。また、突出部46と芯パイプ41との間にリターンスプリング44が圧縮状態で配置されており、外筒45に対して芯パイプ41を軸方向後方に付勢している。この時、チャック43は、締めリング42によって締められて筆記芯70を後退しないように挟持している。更に、口金ユニット50のベース部材51は、外筒45の前方に締めリング42の前進を途中で規制する当接段部57を有している。
芯繰出ユニット40は、芯パイプ41の後端に取り付けられており、芯パイプ41を外筒45に対して軸方向前方に押圧するためのノック部48を更に有している。本実施の形態のノック部48は、ABS樹脂製であり、軸方向前方に芯パイプ41の後端領域に外嵌されるスリーブ部48aを有しており、軸方向後方に円柱状の消しゴム80を取外可能に保持するホルダ部48bを有している。スリーブ部48aの内部空間とホルダ部48bの内部空間とは、開口によって連通されている。このことにより、消しゴム80をホルダ部48bから取り外すことによって、当該開口から筆記芯70を芯ホルダ41内に投入できるようになっている。また、ホルダ部48bに、消しゴム80の後方を覆うドーム状のノブ81が取外可能に外嵌されている。
このような芯繰出ユニット40は、図2(a)乃至図2(c)に示すように、ガイド部材21内に挿入され、当該ガイド部材21に対して軸方向に摺動可能に支持されている。本実施の形態のガイド部材21は、小径部21aと大径部21bとの接続部分の内周面に段部25を有している。更に、芯繰出ユニット40の外筒45は、後方領域の外周面に、張出部としてガイド部材21の小径部21aの内径よりも大径のフランジ部47を有している。そして、この段部25とフランジ部47とが当接することにより、後軸20に対する外筒45の軸方向前方への相対移動が規制されて芯繰出ユニット40の抜けが防止されるようになっている。
更に、図2(a)乃至図2(c)に示すように、後軸20は、後方領域の内周面に突出部26aを有している。本実施の形態では、突出部26aは、芯パイプ41の後端領域を覆うと共に後軸20の後端の開口に内嵌されて固定された、ポリカーボネート製の頭冠26の前端部に形成されている。この突出部26aと芯繰出ユニット40のフランジ部47との間には、伸縮可能なコイルバネ60が圧縮状態で配置されており、芯繰出ユニット40を後軸20に対して軸方向前方に付勢している。すなわち、芯繰出ユニット40は、コイルバネ55によって、ベース部材51を介して口金52に対して軸方向前方に付勢されていると共に、コイルバネ60によって、軸筒10(後軸20)に対して軸方向前方に付勢されている。コイルバネ60による付勢力に対抗して芯繰出ユニット40を軸筒10(後軸20)に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、2.8Nである。本実施の形態では、図2(a)乃至図2(c)に示すように、コイルバネ55とコイルバネ60とは直列に接続されている。これらのコイルバネ55及び60による付勢力に対抗して芯繰出ユニット40を軸筒10(後軸20)に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、4.1Nである。
本実施の形態では、前述の通り、ベース部材51は口金52に対して軸方向に相対移動可能であり、芯繰出ユニットは、軸筒10(後軸20)に対して軸方向に相対移動可能である。このため、筆記芯70の軸方向に高い筆圧が加えられた際には、筆記芯70を含む芯繰出ユニット40は、コイルバネ55及びコイルバネ60の付勢力に対抗して、軸筒10に対して軸方向後方に例えば2mmの相対移動が可能となっている。
次に、図2(b)及び図2(c)を参照して、本発明の第1の実施の形態のシャープペンシル100の作用について説明する。
まず、紙面に対して筆記を行うに先立ち、必要に応じて、ノブ81と消しゴム80とがホルダ部48bから取り外され、スリーブ部48aとホルダ部48bとを連通する開口を介して筆記芯70が芯パイプ41内に投入される。そして、消しゴム80とノブ81とがホルダ部48bに取り付けられ、口金ユニット50の前端が下方に向けられた状態でノック部48(ノブ81)が軸方向前方に向かって押圧(ノック)される。これにより、芯パイプ41と共にチャック43及び締めリング42がリターンスプリング44の付勢力に対抗して前進させられる。この前進の途中で、締めリング42のみが口金ユニット50のベース部材51に形成された当接段部57に当接する。これにより、チャック43から締めリング42が後方に外され、当該チャック43が開放されて筆記芯70が繰り出される。
そして、ノック部48(ノブ81)の押圧状態が解除されると、芯パイプ41がチャック43と共にリターンスプリング44の付勢力によって後退させられる。これに伴って、締めリング42が再びチャック43の前方領域に外嵌され、チャック43が締められる。これにより、筆記芯70が挟持され、筆記芯70が繰り出された状態が維持される。そして、この一連の押圧操作が適宜繰り返されることにより、口金52の先端から筆記芯70が所望の長さ露出される(繰り出される)(図2(a)参照)。そして、使用者によって前軸30が把持され、紙面に対して筆記芯70を当接させつつ軸筒10を所望に移動させることによって、筆記が行われる。
筆記の際、軸筒10は、軸方向が紙面に対して鋭角をなすように把持されることが一般的である。このため、筆記芯70には、軸筒10の軸方向に垂直な成分と当該軸方向の成分とを含む筆圧が加えられる。本実施の形態のシャープペンシル100は、筆記時に筆記芯70に高い筆圧が加えられると、筆圧の軸方向に垂直な成分と軸方向の成分とをそれぞれ異なる機構により吸収して、口金52の先端から露出された筆記芯70の折損を回避する。
具体的には、図2(b)に示すように、筆圧の軸方向に垂直な成分によって前軸30が後軸20に対して傾動し、前軸30の押圧部32(テーパ面)によって口金52のテーパ面56が軸方向前方に押圧される。これにより、コイルバネ55の付勢力に対抗して、口金52がベース部材51に対して軸方向前方に相対移動される。すなわち、口金52の先端から露出される筆記芯70の長さが減少される。
これと同時に、図2(c)に示すように、筆圧の軸方向の成分によって、筆記芯70が軸筒10に対して軸方向後方に押圧される。これにより、コイルバネ55及びコイルバネ60の付勢力に対抗して、筆記芯70を含む芯繰出ユニット40が軸方向後方に相対移動される。すなわち、口金52の先端から露出される筆記芯70の長さが一層減少され、当該筆記芯70の折損が回避される。
そして、筆記芯70に加えられている筆圧が弱められると、コイルバネ55の付勢力によって、口金52が軸方向後方に押し戻されると共に、コイルバネ55及びコイルバネ60の付勢力によって、筆記芯70を含む芯繰出ユニット40が軸方向前方に押し戻される。これにより、初期状態(図2(a)参照)が復元される。
筆圧の軸方向に垂直な成分を吸収する機構と筆圧の軸方向の成分を吸収する機構とは互いに独立して作用するため、筆記芯70に対して軸方向に垂直な方向のみに高い筆圧が加えられた場合には、前者の機構のみが作用し、筆記芯70に対して軸方向のみに高い筆圧が加えられた場合には、後者の機構のみが作用する。
以上のような本実施の形態によれば、前軸30が後軸20に対して傾動することによって、押圧部32(テーパ面)が口金52のテーパ面56をベース部材51に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金52が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニット40がコイルバネ55及びコイルバネ60の付勢力に対抗して、軸筒10に対して軸方向後方に相対移動され得る。これらのことにより、筆記芯70に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯70の折損を確実に回避することができると共に、軸筒10の先端から口金52を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
また、口金52のテーパ面56は、軸筒10の軸方向に対して45°の角度を有しており、コイルバネ55による付勢力に対抗してテーパ面56をベース部材51に対して軸方向前方に相対移動させるために必要な荷重は、1.3Nである。このため、筆記芯70に高い筆圧が加えられた際には、筆圧の軸方向に垂直な成分によって、口金52がベース部材51に対して軸方向前方に確実に相対移動されるため、筆記芯70の折損が確実に回避される。一方、筆記芯70に適正な筆圧が加えられている際には、口金52がベース部材51に対して軸方向前方に実質的に相対移動されないため、書き味を損ねることが無い。
更に、コイルバネ60による付勢力に対抗して芯繰出ユニット40を軸筒10(後軸20)に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、2.8Nである。このため、筆記芯70に高い筆圧が加えられた際には、筆圧の軸方向の成分によって、筆記芯70を含む芯繰出ユニット40が軸筒10に対して確実に軸方向後方に相対移動されるため、筆記芯70の折損が確実に回避される。一方、筆記芯70に適正な筆圧が加えられている際には、筆記芯70を含む芯繰出ユニット40が軸筒10に対して軸方向後方に実質的に相対移動されないため、書き味を損ねることが無い。
なお、前軸30が後軸20に対して傾動するのではなく、当該前軸30が撓み変形することによって、口金52をベース部材51に対して軸方向前方に相対移動させるようになっていても良い。この場合、前軸30は、ヤング率が例えば2.3GPaの材料から構成され得る。本実施の形態では、前述の通り小径部21aの外周面と前軸30の内周面との間にわずかな隙間が形成されている。このため、例えば、前軸30の係合部31とガイド部材21の被係合部23とが、わずかな遊びを伴って係合されるように構成されることにより、前軸30の適度な撓み変形が実現(許容)されるようになっている。
このようなシャープペンシルによれば、前軸が撓み変形することによって、押圧部32(テーパ面)が口金52のテーパ面56をベース部材51に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金52が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニット40がコイルバネ55及びコイルバネ60の付勢力に対抗して、軸筒10に対して軸方向後方に相対移動され得る。これらのことにより、筆記芯70に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯70の折損を確実に回避することができると共に、軸筒10の先端から口金52を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第2の実施の形態のシャープペンシル200について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態のシャープペンシル200の概略側面図である。図4は、図3のシャープペンシル200の概略的な縦断面図であり、図4(a)は、筆記芯270に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシル200の概略的な縦断面図であり、図4(b)は、筆記芯270に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシル200の概略的な縦断面図であり、図4(c)は、筆記芯270に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシル200の概略的な縦断面図である。
本実施の形態のシャープペンシル200は、図3及び図4に示すように、ポリカーボネート製の後軸220と、当該後軸220の前方(図3及び図4における左方)に配置され後軸220に対して傾動可能な前軸230と、を有する軸筒210と、軸筒210内に配置されると共に後軸220の内周面に固定(螺着)された、筆記芯270を繰り出すための芯繰出ユニット240と、内部に筆記芯270の通路を有し芯繰出ユニット240の前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金252と、を備えている。本実施の形態の口金52も、芯繰出ユニット240の前端領域に固定(螺着)された黄銅製のベース部材251を含む口金ユニット250として構成されており、ベース部材251に軸方向に相対移動可能に支持されている。
また、本実施の形態では、後軸220内の後端の開口内にポリカーボネート製の頭冠218が内嵌されて固定されている。この頭冠226は、前方領域にスリーブ部226aを有しており、当該スリーブ部226aは、後軸220の内周面に沿って当該後軸220の前端部の近傍まで延在している。このスリーブ部226aの前端領域の内周面には雌ねじ部が形成されており、当該雄ねじ部に芯繰出ユニット240の外筒245の後方領域の外周面に形成された雄ねじ部が螺着されて固定されている。
また、本実施の形態の前軸230は、第1の実施の形態と同様に、ポリカーボネート製の射出成形品であり、前方領域の外周面がゴムによって被覆されている。前軸230の前端領域には、押圧部232が設けられている。本実施の形態の押圧部232は、図4(a)乃至図4(c)に示すように、軸方向後方(図4における右方)に向かって次第に小径となるテーパ面として形成されている。このテーパ面は、軸筒210の軸方向に対して45°の角度を有している。
また、第1の実施の形態では、伸縮可能なコイルバネ60が、圧縮状態で後軸20の内周面の突出部26aと芯繰出ユニット40のフランジ部47との間に配置されていたが、本実施の形態では、図4(a)乃至図4(c)に示すように、伸縮可能なコイルバネ260が、圧縮状態で前軸230の内周面の突出部233と芯繰出ユニット240のフランジ部247との間に配置されている。このコイルバネ260の付勢力によって後軸220の前端部が前軸230の後端部に押し当てられている。本実施の形態のコイルバネ260による付勢力に対抗して芯繰出ユニット240を前軸230に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、2.8Nである。
また、本実施の形態の突出部233の径方向外側の端部と前軸230の内周面との間には、わずかに隙間が形成されている。このことにより、前軸230の後軸220に対する傾動が許容されている。
その他の構成は、第1の実施の形態のシャープペンシル100と同様である。図3及び図4(a)乃至図4(c)において、第1の実施の形態と同様の構成部分には略同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、図4(b)及び図4(c)を参照して、本発明の第2の実施の形態のシャープペンシル200の作用について説明する。
まず、第1の実施の形態と同様にして、筆記芯270が口金252の先端から露出され(図4(a)参照)、前軸230が把持されて紙面に筆記が行われる。
第1の実施の形態と同様に、本実施の形態のシャープペンシル200も、筆記時に筆記芯270に高い筆圧が加えられると、筆圧の軸方向に垂直な成分と軸方向の成分とをそれぞれ異なる機構により吸収して、口金252の先端から露出された筆記芯270の折損を回避する。
具体的には、図4(b)に示すように、筆圧の軸方向に垂直な成分によって前軸230が後軸220に対して傾動し、前軸230の押圧部232(テーパ面)によって口金252のテーパ面256が軸方向前方に押圧される。これにより、コイルバネ255の付勢力に対抗して口金252がベース部材251に対して軸方向前方に相対移動される。すなわち、口金252の先端から露出される筆記芯270の長さが減少される。
これと同時に、図4(c)に示すように、筆圧の軸方向の成分によって、筆記芯270が軸筒210に対して軸方向後方に押圧される。これにより、コイルバネ255及びコイルバネ260の付勢力に対抗して筆記芯270を含む芯繰出ユニット240が前軸230に対して軸方向後方に相対移動される。すなわち、口金252の先端から露出される筆記芯270の長さが一層減少され、当該筆記芯270の折損が回避される。この時、本実施の形態では、図4(c)に示すように、芯繰出ユニット240と後軸220とが一体的に前軸230に対して軸方向後方に相対移動される。このため、相対移動された状態において、前軸230の後端部と後軸220の前端部との間に当該相対移動の量に応じた隙間が形成される。このことにより、使用者に対して筆記芯270に高い筆圧が加えられているということが伝えられ、筆圧を緩めることが促される。
そして、第1の実施の形態と同様に、筆記芯270に加えられる筆圧が弱められると、コイルバネ255の付勢力によって口金252が軸方向後方に押し戻されると共に、コイルバネ255及びコイルバネ260の付勢力によって筆記芯270を含む芯繰出ユニット240が軸方向前方に押し戻される。これにより、初期状態(図4(a)参照)が復元される。
本実施の形態においても、筆圧の軸方向に垂直な成分を吸収する機構と筆圧の軸方向の成分を吸収する機構とは互いに独立して作用するため、筆記芯270に対して軸方向に垂直な方向のみに高い筆圧が加えられた場合には、前者の機構のみが作用し、筆記芯270に対して軸方向のみに高い筆圧が加えられた場合には、後者の機構のみが作用する。
以上のような本実施の形態によれば、前軸230が後軸220に対して傾動することによって、押圧部232(テーパ面)が口金252のテーパ面256をベース部材251に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金252が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニット240がコイルバネ255及びコイルバネ260の付勢力に対抗して、軸筒210に対して軸方向後方に相対移動され得る。これらのことにより、筆記芯270に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯270の折損を確実に回避することができると共に、軸筒210の先端から口金252を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
また、口金252のテーパ面256は、軸筒210の軸方向に対して45°の角度を有しており、コイルバネ255による付勢力に対抗してテーパ面256をベース部材251に対して軸方向前方に相対移動させるために必要な荷重は、1.3Nである。このため、筆記芯270に高い筆圧が加えられた際には、筆圧の軸方向に垂直な成分によって、口金252がベース部材251に対して軸方向前方に確実に相対移動されるため、筆記芯270の折損が確実に回避される。一方、筆記芯270に適正な筆圧が加えられている際には、口金252がベース部材251に対して軸方向前方に実質的に相対移動されないため、書き味を損ねることが無い。
更に、コイルバネ260による付勢力に対抗して芯繰出ユニット240を前軸230に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、2.8Nである。このため、筆記芯270に高い筆圧が加えられた際には、筆圧の軸方向の成分によって筆記芯270を含む芯繰出ユニット240が軸筒210に対して軸方向後方に確実に相対移動されるため、筆記芯270の折損が確実に回避される。一方、筆記芯270に適正な筆圧が加えられている際には、筆記芯270を含む芯繰出ユニット240が軸筒210に対して軸方向後方に実質的に相対移動されないため、書き味を損ねることが無い。
なお、前軸230が後軸220に対して傾動するのではなく、当該前軸230が撓み変形することによって、口金252をベース部材251に対して軸方向前方に相対移動させるようになっていても良い。この場合、前軸230は、ヤング率が例えば2.3GPaの材料から構成され得る。そして、前述の通り前軸230の突出部233の径方向外側の端部と前軸230の内周面との間にわずかに隙間が形成されていることにより、前軸230の後軸220に対する適度な撓み変形が実現(許容)されるようになっている。
このようなシャープペンシルによれば、前軸が撓み変形することによって、押圧部232(テーパ面)が口金252のテーパ面256をベース部材251に対して軸方向前方に相対移動させるようになっているため、口金252が軸方向前方に確実に押圧され得る。更に、芯繰出ユニット240がコイルバネ255及びコイルバネ260の付勢力に対抗して、軸筒210に対して軸方向後方に相対移動され得る。これらのことにより、筆記芯270に高い筆圧が加えられた場合であっても当該筆記芯270の折損を確実に回避することができると共に、軸筒210の先端から口金252を前方に飛び出させる性能を十分に発揮させることができる。
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施の形態のシャープペンシル300について説明する。
図5は、本発明の第3の実施の形態のシャープペンシル300の概略的な縦断面図であり、図5(a)は、筆記芯370に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシル300の概略的な縦断面図であり、図5(b)は、筆記芯370に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシル300の概略的な縦断面図であり、図5(c)は、筆記芯370に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシル300の概略的な縦断面図である。
本実施の形態のシャープペンシル300は、第1の実施の形態と異なり、振出式の芯繰出ユニット340を備えている。具体的には、本実施の形態の芯繰出ユニット340は、軸筒310の内部で軸筒310の軸方向に延在するポリプロピレン製の芯パイプ341と、芯パイプ341の前端部に固定され外周面に突部が形成されたポリアセタール樹脂製のコネクタ349と、コネクタ349の前端部に固定されたチャック343と、チャック343の前方領域に外嵌された締めリング342と、コネクタ349を軸方向後方(図5における右方)に付勢するリターンスプリング344と、芯パイプ341の後端に取り付けられ芯パイプ341を軸方向前方(図5における左方)に押圧するためのABS樹脂製のノック部348と、軸筒310と芯パイプ341との間に形成された空間部において芯パイプ341の外周に遊嵌するように配設された重量体390と、を有している。重量体390としては、例えば軸線周りにワイヤを巻回して円筒状に形成された重さ2.3gのものが採用され得る。
本実施の形態の重量体390は、軸筒310が前後(図5における左右方向)に振られた際に前記空間部の内部を前後動して、軸方向前方においてコネクタ349に形成された突部349aに当接するようになっている。そして、コネクタ349は、重量体390に当接された際に、当該重量体390の慣性力によって軸方向に前進させられるようになっている。
また、本実施の形態の頭冠326は、内周面に段部326bを有しており、段部326bの軸方向後方の内径が当該段部326の軸方向前方の内径よりも大きくなっている。そして、ノック部348のホルダ部348bの外周にフランジ部348cが形成されており、このフランジ部348cと頭冠326の段部326bとの間に、伸縮可能な圧縮状態のスプリング348dが配置されている。
その他の構成は、第1の実施の形態のシャープペンシル100と同様である。図5(a)乃至図5(c)において、第1の実施の形態と同様の構成部分には略同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、本実施の形態のシャープペンシル300の作用について説明する。
本実施の形態のシャープペンシル300は、軸筒310が前後に振られることで、重量体390が軸筒310と芯パイプ341との間に形成された空間部内を軸方向前方においてはコネクタ349に当接するまで、軸方向後方においては頭冠326の突出部326aに当接するまで、前後動される。そして、重量体390が前進した際には、重量体390の慣性力でコネクタ349、チャック343及び締めリング342がリターンスプリング344の付勢力に対抗して前進させられる。この前進の途中で、締めリング342のみが口金ユニット350のベース部材351に形成された当接段部357に当接する。これにより、チャック343から締めリング342が軸方向後方に外され、当該チャック343が開放されて筆記芯370が繰り出される。
そして、コネクタ349に対する重量体390の慣性力の影響が無くなると、コネクタ349がリターンスプリング344の付勢力によって後退させられる。これに伴って、コネクタ349に係合されたチャック343も後退し、再び締めリング342がチャック343の前方領域に外嵌され、チャック343が締められる。これにより、筆記芯370が挟持され、筆記芯370が繰り出された状態が維持される。そして、以上のような軸筒310の前後動が適宜繰り返されることにより、口金352の先端から筆記芯370が所望の長さ露出される(繰り出される)(図5(a)参照)。
本実施の形態のシャープペンシル300は、第1の実施の形態と同様にして、ノック部348を押圧(ノック)することによっても、筆記芯370が繰り出される。押圧(ノック)時には、ノック部348のフランジ部348cと頭冠326の段部326bとの間に配置されたスプリング348dの付勢力によって、適度な抵抗感がもたらされる。
また、筆記芯370に高い筆圧が加えられた際には、筆圧の軸方向に垂直な成分と軸方向の成分とが、それぞれ、第1の実施の形態と同様にして吸収されて、口金352の先端から露出された筆記芯370の折損が回避される(図5(b)及び図5(c)参照)。
以上のような本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。更に、軸筒310を前後に振ることにより重量体390の慣性力によってチャック343が前進させられるため、ノック操作を行うことなく迅速に筆記芯370を繰り出すことができる。
次に、図6を参照して、本発明の第4の実施の形態のシャープペンシル400について説明する。
図6は、本発明の第4の実施の形態のシャープペンシル400の概略的な縦断面図であり、図6(a)は、筆記芯470に筆圧が加えられていない場合のシャープペンシル400の概略的な縦断面図であり、図6(b)は、筆記芯470に軸方向に垂直な筆圧が加えられている場合のシャープペンシル400の概略的な縦断面図であり、図6(c)は、筆記芯470に軸方向に垂直な筆圧と軸方向の筆圧とが加えられている場合のシャープペンシル400の概略的な縦断面図である。
本実施の形態のシャープペンシル400は、第2の実施の形態と異なり、振出式の芯繰出ユニット440を備えている。具体的には、本実施の形態の芯繰出ユニット440は、軸筒410の内部で軸筒410の軸方向に延在するポリプロピレン製の芯パイプ441と、芯パイプ441の前端部に固定され外周面に突部が形成されたポリアセタール樹脂製のコネクタ449と、コネクタ449の前端部に固定されたチャック443と、チャック443の前方領域に外嵌された締めリング442と、コネクタ449を軸方向後方(図6における右方)に付勢するリターンスプリング444と、芯パイプ441の後端に取り付けられ芯パイプ441を軸方向前方(図6における左方)に押圧するためのABS樹脂製のノック部448と、軸筒410と芯パイプ441との間に形成された空間部において芯パイプ441の外周に遊嵌するように配設された重量体490と、を有している。重量体490としては、第3の実施の形態の重量体390と同じ構成のものが採用され得る。
また、第3の実施の形態と同様に、本実施の形態の重量体490も、軸筒410が前後(図6における左右方向)に振られた際に前記空間部の内部を前後動して、前方においてコネクタ449の突部449aに当接するようになっている。そして、コネクタ449は、重量体490に当接された際に、当該重量体490の慣性力によって軸方向に前進させられるようになっている。
また、本実施の形態の後軸420は、後方領域の内周面に突出部426aを有しており、この突出部426aとコネクタ449との間に重量体490が配置されている。後軸420の内径は、この突出部426aにおいて重量体490の外径よりも小径となっている。
また、第3の実施の形態と同様に、本実施の形態の頭冠426も、内周面に段部426bを有しており、段部426bの軸方向後方の内径が当該段部426の軸方向前方の内径よりも大きくなっている。そして、ノック部448のホルダ部448bの外周にフランジ部448cが形成されており、このフランジ部448cと頭冠426の段部426bとの間に、伸縮可能な圧縮状態のスプリング448dが配置されている。
その他の構成は、第2の実施の形態のシャープペンシル200と同様である。図6(a)乃至図6(c)において、第2の実施の形態と同様の構成部分には略同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態のシャープペンシル400は、筆記芯470に高い筆圧が加えられた際には、筆圧の軸方向に垂直な成分と軸方向の成分とが、それぞれ、第2の実施の形態と同様にして吸収されて、口金452の先端から露出された筆記芯470の折損が回避される(図6(b)及び図6(c)参照)。
また、軸筒410が前後に振られることで、第3の実施の形態と同様にして筆記芯470が口金452の先端から露出される(繰り出される)。
以上のような本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。更に、軸筒410を前後に振ることにより重量体490の慣性力によってチャック443が前進させられるため、ノック操作を行うことなく迅速に筆記芯を繰り出すことができる。
10 軸筒
20 後軸
21 ガイド部材
21a 小径部
21b 大径部
22 雄ねじ部
23 被係合部
24 雌ネジ部
25 段部
26 頭冠
26a 突出部
30 前軸
31 係合部
32 押圧部
40 芯繰出ユニット
41 芯パイプ
42 締めリング
43 チャック
44 リターンスプリング
45 外筒
46 突出部
47 フランジ部
48 ノック部
48a スリーブ部
48b ホルダ部
50 口金ユニット
51 ベース部材
52 口金
53 フランジ部
54 突出部
55 コイルバネ
56 テーパ面
57 当接段部
60 コイルバネ
70 筆記芯
80 消しゴム
81 ノブ
100 シャープペンシル
200 シャープペンシル
210 軸筒
220 後軸
226 頭冠
226a スリーブ部
230 前軸
232 押圧部
233 突出部
240 芯繰出ユニット
241 芯パイプ
242 締めリング
243 チャック
244 リターンスプリング
245 外筒
246 突出部
247 フランジ部
248 ノック部
248a スリーブ部
248b ホルダ部
250 口金ユニット
251 ベース部材
252 口金
253 フランジ部
254 突出部
255 コイルバネ
256 テーパ面
257 当接段部
260 コイルバネ
270 筆記芯
280 消しゴム
281 ノブ
300 シャープペンシル
310 軸筒
320 後軸
321 ガイド部材
321a 小径部
321b 大径部
322 雄ねじ部
323 被係合部
324 雌ネジ部
325 段部
326 頭冠
326a 突出部
326b 段部
330 前軸
331 係合部
332 押圧部
340 芯繰出ユニット
341 芯パイプ
342 締めリング
343 チャック
344 リターンスプリング
345 外筒
346 突出部
347 フランジ部
348 ノック部
348a スリーブ部
348b ホルダ部
348c フランジ部
348d スプリング
349 コネクタ
349a 突部
350 口金ユニット
351 ベース部材
352 口金
353 フランジ部
354 突出部
355 コイルバネ
356 テーパ面
357 当接段部
360 コイルバネ
370 筆記芯
380 消しゴム
381 ノブ
390 重量体
400 シャープペンシル
410 軸筒
420 後軸
426 頭冠
426a 突出部
430 前軸
432 押圧部
433 突出部
440 芯繰出ユニット
441 芯パイプ
442 締めリング
443 チャック
444 リターンスプリング
445 外筒
446 突出部
447 フランジ部
448 ノック部
448a スリーブ部
448b ホルダ部
448c フランジ部
448d スプリング
449 コネクタ
449a 突部
450 口金ユニット
451 ベース部材
452 口金
453 フランジ部
454 突出部
455 コイルバネ
456 テーパ面
457 当接段部
460 コイルバネ
470 筆記芯
480 消しゴム
481 ノブ
490 重量体

Claims (7)

  1. 後軸と、当該後軸に接続され当該後軸に対して傾動可能な前軸と、を有する軸筒と、
    前記軸筒内に支持された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、
    内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、
    前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、
    前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、
    前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、
    前記後軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、
    前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、
    前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、
    を備え、
    前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、
    前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、
    前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、
    前記前軸が前記後軸に対して傾動する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が前記後軸に対して傾動する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっている
    ことを特徴とするシャープペンシル。
  2. 後軸と、当該後軸に接続され撓み変形可能な前軸と、を有する軸筒と、
    前記軸筒内に支持された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、
    内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、
    前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、
    前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、
    前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、
    前記後軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、
    前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、
    前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、
    を備え、
    前記前軸は、ヤング率が0.01GPa〜10GPaの間のいずれかの値の材料から構成されており、
    前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、
    前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、
    前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、
    前記前軸が撓み変形する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が撓み変形する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっている
    ことを特徴とするシャープペンシル。
  3. 後軸と、当該後軸の前方に配置され当該後軸に対して傾動可能な前軸と、を有する軸筒と、
    前記軸筒内に配置されると共に前記後軸の内周面に固定された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、
    内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、
    前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、
    前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、
    前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、
    前記前軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、
    前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、
    前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、
    を備え、
    前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、
    前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、
    前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、
    前記前軸が前記後軸に対して傾動する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が前記後軸に対して傾動する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっている
    ことを特徴とするシャープペンシル。
  4. 後軸と、当該後軸の前方に配置され撓み変形可能な前軸と、を有する軸筒と、
    前記軸筒内に配置されると共に前記後軸の内周面に固定された、筆記芯を繰り出すための芯繰出ユニットと、
    内部に筆記芯の通路を有し前記芯繰出ユニットの前端領域に軸方向に相対移動可能に支持された口金と、
    前記芯繰出ユニットの前端領域の外周面に設けられた第1張出部と、
    前記口金の前記第1張出部よりも軸方向後方の内周面に設けられた第1突出部と、
    前記第1張出部と前記第1突出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第1弾性体と、
    前記前軸の後方領域の内周面に設けられた第2突出部と、
    前記芯繰出ユニットの前記第2突出部よりも軸方向前方の外周面に設けられた第2張出部と、
    前記第2突出部と前記第2張出部との間に圧縮状態で配置された伸縮可能な第2弾性体と、
    を備え、
    前記前軸は、ヤング率が0.01GPa〜10GPaの間のいずれかの値の材料から構成されており、
    前記口金は、後方領域に被押圧部を有しており、
    前記前軸は、前方領域に押圧部を有しており、
    前記被押圧部と前記押圧部との少なくとも一方は、軸方向後方に向かって次第に小径となるテーパ面であり、
    前記前軸が撓み変形する前においては、前記押圧部と前記被押圧部とが互いに当接しており、前記前軸が撓み変形する際には、前記押圧部が前記被押圧部を前記芯繰出ユニットの前端領域に対して軸方向前方に相対移動させるようになっている
    ことを特徴とするシャープペンシル。
  5. 前記芯繰出ユニットは、前記軸筒の内部で当該軸筒の軸方向に延在する芯パイプと、前記芯パイプの前端部に固定され外周面に突部が形成されたコネクタと、前記コネクタの前端部に固定されたチャックと、前記チャックの前方領域に外嵌された締めリングと、前記コネクタを軸方向後方に付勢するリターンスプリングと、前記芯パイプの後端に取り付けられ当該芯パイプを軸方向前方に押圧するためのノック部と、前記軸筒と前記芯パイプとの間に形成された空間部において当該芯パイプの外周に遊嵌するように配設された重量体と、を有しており、
    前記重量体は、前記軸筒が前後に振られた際に前記空間部の内部を前後動して、前方において前記コネクタの前記突部に当接するようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシャープペンシル。
  6. 前記口金の前記被押圧部が前記テーパ面であり、当該テーパ面は、前記軸筒の軸方向に対して20°〜60°の間のいずれかの角度を有しており、
    前記第1弾性体は、第1コイルバネであり、
    前記第1コイルバネによる付勢力に対抗して前記被押圧部を前記芯繰出ユニットに対して軸方向前方に相対移動させるために必要な荷重は、0.5N〜3Nの間のいずれかの値である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシャープペンシル。
  7. 前記第2弾性体は、第2コイルバネであり、
    前記第2コイルバネによる付勢力に対抗して前記芯繰出ユニットを前記後軸に対して軸方向後方に相対移動させるために必要な荷重は、1.5N〜4.5Nの間のいずれかの値である
    ことを特徴とする請求項6に記載のシャープペンシル。
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