JP2017011131A - 電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 - Google Patents
電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017011131A JP2017011131A JP2015125918A JP2015125918A JP2017011131A JP 2017011131 A JP2017011131 A JP 2017011131A JP 2015125918 A JP2015125918 A JP 2015125918A JP 2015125918 A JP2015125918 A JP 2015125918A JP 2017011131 A JP2017011131 A JP 2017011131A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photoelectrode
- dye
- counter electrode
- solar cell
- sensitized solar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/542—Dye sensitized solar cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Hybrid Cells (AREA)
Abstract
【解決手段】ヨウ素を含み、該ヨウ素の濃度が5mmol/L以下である電解液。
【選択図】なし
Description
色素増感太陽電池では、ヨウ素を含有する電解液が用いられる。色素増感太陽電池の光電変換効率を所定の範囲とするためには、電解液におけるヨウ素の濃度を調整する必要がある。従来、電解液におけるヨウ素の濃度を0.02mol/L〜1.0mol/Lとすることにより、色素増感太陽電池の光電変換効率の低下を防止する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[1]ヨウ素を含み、該ヨウ素の濃度が5mmol/L以下であることを特徴とする電解液。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本発明の第一態様の電解液は、ヨウ素を含み、ヨウ素の濃度が5mmol/L以下である溶液である。より詳細には、本実施形態の電解液は、色素増感太陽電池において、電気を流すための酸化還元反応を生じるヨウ素と、溶媒と、を少なくとも含む溶液である。
本実施形態の電解液において、ヨウ素の濃度は、5mmol/L以下であり、3mmol/L以下であることが好ましく、0.5mmol/L〜2mmol/Lであることがより好ましい。
本実施形態の電解液は、ヨウ素濃度が5mmol/L以下であるため、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。また、本実施形態の電解液は、ヨウ素濃度が0.5mmol/L以上であれば、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態において、照度は、1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度によって定義される。
溶媒としては、例えば、アセトニトリルやプロピオニトリル等のニトリル系非水溶媒、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等のラクトン系非水溶媒、エチルメチルイミダゾリウムテトラシアノボレートやエチルメチルイミダゾリウムジシアナミド等のイオン液体、2−メチルスルホラン、3−メチルスルホラン、2,4−ジメチルスルホラン、2−エチルスルホラン、スルホラン−3−オール、ペンタメチレンスルホン等のスルホラン(環状スルホン)、メチルイソプロピルスルホン、エチルイソブチルスルホン、3−(メタンスルホニル)ペンタン等のスルホン等が挙げられる。
スルホランの中でも、3−メチルスルホランが好ましい。
溶媒として、スルホランまたはスルホンを用いることにより、その他の溶媒を用いた場合よりも、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液は、ヨウ化物塩を含むことが好ましい。ヨウ化物塩は、色素増感太陽電池において、電気を流すための酸化還元反応を生じる三ヨウ化物イオン(I3 −)を供給する。
ヨウ化物塩としては、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(EMImI)、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムヨージド(MPImI)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(BMImI)等の1,3−アルキルイミダゾリウムヨージド等が挙げられる。
本実施形態の電解液がヨウ化物塩を含むことにより、電解液がヨウ化物塩を含まない場合よりも、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液において、ヨウ化物塩の濃度が上記の範囲内であれば、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液において、ヨウ化物塩に対するヨウ素の量が、上記の範囲内であれば、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液は、ピラゾール誘導体を含むことが好ましい。
本実施形態の電解液は、下記一般式(1)で表わされるピラゾール誘導体を含むことが特に好ましい。
本実施形態の電解液がピラゾール誘導体を含むことにより、電解液がピラゾール誘導体を含まない場合よりも、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液において、ピラゾール誘導体の濃度が上記の範囲内であれば、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液は、ホウ酸エステルを含むことが好ましい。
本実施形態の電解液は、下記一般式(2)で表わされるホウ酸エステルを含むことが好ましい。
本実施形態の電解液がホウ酸エステルを含むことにより、電解液がホウ酸エステルを含まない場合よりも、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
本実施形態の電解液において、ホウ酸エステルの濃度が上記の範囲内であれば、本実施形態の電解液を備えた色素増感太陽電池は、屋内等の低照度下においても、光電変換効率に優れ、高出力が得られる。
なお、本実施形態の電解液を用いた色素増感太陽電池は、屋外の高照度下においても用いることができる。
図1は、本発明の第二態様の色素増感太陽電池の一般的な構造を示す断面模式図である。
本発明の第二態様の色素増感太陽電池は、図1に示すように、透明基板1上に積層された透明導電膜2および多孔質酸化物半導体層3によって構成される光電極11と、対極12と、電解液5とを有し、光電極11と対極12との間に、電解液5が挟持されてなる色素増感太陽電池10である。
光電極11は、例えば、ガラス基板からなる透明基板1の上に形成されており、透明導電膜2および多孔質層である多孔質酸化物半導体層3により構成されている。
金属酸化物としては、スズドープ酸化インジウム(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、酸化亜鉛、酸化スズ、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、酸化インジウム/酸化亜鉛(IZO)、酸化ガリウム/酸化亜鉛(GZO)、酸化チタン等が挙げられる。これらの中でも、比抵抗が小さく、電気伝導率が高いITO、並びに、耐熱性および耐候性に優れたFTOが特に好ましい。
なお、微粒子の平均一次粒子径を求める方法としては、例えば、レーザー回折式粒度分布測定装置の測定により得られた体積平均径の分布のピーク値として決定する方法や、走査型電子顕微鏡(SEM)観察によって複数の微粒子の長径を測定し、その測定値を平均する方法が挙げられる。微粒子の平均一次粒子径は、SEM観察によって測定することが好ましい。
対極12は、ガラス基板7上に白金等の金属からなる金属膜6が形成された構成を有する。対極12の構成はこれに限定されず、従来公知の対極が適用可能であり、例えば、金属板や導電性基板、導電性シート等が適用できる。
電解液5としては、上述の第一態様の電解液が用いられる。
(第三態様)
図1を参照して、本発明の第三態様の色素増感太陽電池の製造方法を説明する。
本実施形態では、上述の第二態様の色素増感太陽電池10を製造する方法を例示する。
本実施形態の色素増感太陽電池の製造方法は、光電極11を形成する工程と、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に対向するように、対極12を配置し、光電極11と対極12の周囲を、電解液の注入口を残して封止する工程と、注入口から、光電極11と対極12の隙間に電解液5を注入した後、注入口を封止する工程と、を有する。
以下、本実施形態の色素増感太陽電池の製造方法を、より詳細に説明する。
光電極を形成する工程では、まず、AD法により透明基板1上に形成された多孔質酸化物半導体層3を、増感色素を溶解させた溶液中に浸漬することにより、多孔質酸化物半導体層3の少なくとも表面に増感色素を吸着させる。通常、酸化チタン等の多孔質酸化物半導体層3の表面には水酸基等の吸着基が存在するため、この吸着基に増感色素が物理化学的に相互作用することにより吸着させることができる。
以上により、光電極11が得られる。
多孔質酸化物半導体層3に増感色素を吸着させる方法は、多孔質酸化物半導体層3が増感色素を担持する状態を維持可能な方法であれば、特に限定されない。従来の光電極の製造方法においては、基材上に成膜された酸化物半導体からなる多孔質膜を、増感色素を溶媒に溶解した色素溶液中に浸漬することにより、色素を吸着させることが行われている。本発明では、従来と同様の色素溶液に多孔質酸化物半導体層3を浸漬することにより、または、色素溶液を多孔質酸化物半導体層3に噴霧もしくは滴下することにより、多孔質酸化物半導体層3に増感色素を吸着させる方法を適用できる。
ニトリル類としては、アセトニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。
エーテル類としては、その化学構造の骨格が直鎖状、分岐鎖状および環状のいずれでもよく、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
ケトン類としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。
炭化水素類としては、その化学構造の骨格が直鎖状、分岐鎖状および環状のいずれでもよく、脂肪族系炭化水素および芳香族系炭化水素のいずれでもよく、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
ハロゲン化炭化水素類としては、例えば、塩化メチレン、クロロホルム等が挙げられる。
溶媒は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を組み合わせて用いる場合、その組み合わせおよび比率は、目的に応じて適宜選択される。
増感色素は、多孔質酸化物半導体層3に物理的または化学的に吸着させることが可能な色素であれば特に制限されず、従来公知の色素増感太陽電池に用いられている増感色素を適用することができる。
増感色素としては、例えば、N3、N719(レッドダイ)またはN749(ブラックダイ)と一般に呼ばれるルテニウムを含むルテニウム系色素、あるいは、クマリン系、ポリエン系、シアニン系、ヘミシアニン系、チオフェン系、インドリン系、キサンテン系、カルバゾール系、ペリレン系、ポルフィリン系、フタロシアニン系、メロシアニン系、カテコール系、スクアリリウム系等の各種有機色素等が挙げられる。さらに、これらの色素を組み合わせたドナー−アクセプター複合色素等が挙げられる。
増感色素は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に対向するように、対極12を配置し、電解液5の注入口を残して、光電極11と対極12の周囲を樹脂等の公知の封止材4で封止する。
次に、封止材4により封止されていない注入口から、光電極11と対極12の隙間に電解液5を注入した後、注入口を封止する。
ここで注入する電解液5としては、上述の第一態様の電解液が用いられる。
図1を参照して、本発明の第四態様の色素増感太陽電池の製造方法を説明する。
本実施形態では、上述の第二態様の色素増感太陽電池10を製造する方法を例示する。
本実施形態の色素増感太陽電池の製造方法は、光電極11を形成する工程と、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に対向するように、対極12を配置するとともに、光電極11と対極12の間に、ヨウ素を含む容器を設ける工程と、対向して配置された光電極11と対極12の周囲を、電解液の注入口を残して封止する工程と、注入口から、光電極11と対極12の隙間にヨウ素を含まない電解液を注入した後、注入口を封止する工程と、容器に含まれるヨウ素を、ヨウ素を含まない電解液中に拡散させて、光電極11と対極12の隙間に、ヨウ素を含み、ヨウ素の濃度が0.005mol/L以下の電解液5を調製する工程と、を有する。
以下、本実施形態の色素増感太陽電池の製造方法を、より詳細に説明する。
光電極を形成する工程は、上述の第三態様における工程と同様である。
次に、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に対向するとともに、光電極11と対極12の間に、ヨウ素を含む容器を設ける。
ヨウ素を含む容器としては、圧力または熱を加えることにより、容易に開封し、光電極11と対極12の隙間に充填される、ヨウ素を含まない電解液中に、ヨウ素を拡散することができるものであれば特に限定されない。このような容器としては、例えば、カプセル状の容器が挙げられる。
また、この容器が設けられる位置は、光電極11と対極12の隙間に充填される、ヨウ素を含まない電解液中に、ヨウ素を均一に拡散することができる位置であれば特に限定されない。
次に、電解液の注入口を残して、対向して配置された光電極11と対極12の周囲を樹脂等の公知の封止材4で封止する。
次に、封止材4により封止されていない注入口から、光電極11と対極12の隙間に、ヨウ素を含まない電解液を注入した後、注入口を封止する。
次に、ヨウ素を含む容器に圧力または熱を加えることにより、その容器を開封し、その容器に含まれるヨウ素を、ヨウ素を含まない電解液中に拡散させて、光電極11と対極12の隙間に、ヨウ素を含み、ヨウ素の濃度が0.005mol/L以下の電解液5を調製する。
図1を参照して、本発明の第五態様の色素増感太陽電池の製造方法を説明する。
本実施形態では、上述の第二態様の色素増感太陽電池10を製造する方法を例示する。
本実施形態の色素増感太陽電池の製造方法は、光電極11を形成する工程と、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に所定量の電解液を滴下する工程と、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に対向するように、対極12を配置し、光電極11と対極12の周囲を封止する工程と、を有する。
以下、本実施形態の色素増感太陽電池の製造方法を、より詳細に説明する。
光電極を形成する工程は、上述の第三態様における工程と同様である。
次に、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に所定量の電解液を滴下する。
ここで滴下する電解液5としては、上述の第一態様の電解液が用いられる。
次に、光電極11の多孔質酸化物半導体層3に対向するように、対極12を配置し、光電極11と対極12の周囲を樹脂等の公知の封止材4で封止する。
ガラス基板の表面に、FTOからなる透明導電膜が製膜された導電性ガラス基板を用いた。
エアロゾルデポジション法(AD法)によって、平均粒径が約20nmのTiO2粒子を透明導電膜の表面に吹き付けて、ガラス基板上に、チタニア微粒子からなる厚さ10nmの多孔質酸化物半導体層を得た。
得られた光電極の作用面積は0.16cm2であった。
また、対極として、ガラス基板上に白金からなる薄膜が形成されたものを用意した。
1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムヨージド(MPImI)を所定量秤量して、ビーカーに投入した。
次いで、MPImIを含むビーカー内に、溶媒として、γ−ブチロラクトンを添加し、MPImIの濃度が1.0mol/Lの溶液を調製した。
次いで、その溶液に、ヨウ素を添加した後、超音波により、その溶液を5分間撹拌し、比較例の電解液を得た。得られた電解液におけるヨウ素の濃度は50mmol/Lであった。
この色素溶液に、AD法によりガラス基板1上に形成された多孔質酸化物半導体層を浸漬することにより、多孔質酸化物半導体層の表面に増感色素を吸着させた。
次いで、光電極の多孔質酸化物半導体層に対向するように、対極を配置し、電解液の注入口を残して、光電極と対極の周囲をポリエチレンからなる封止材で封止した。
次いで、封止材により封止されていない注入口から、光電極と対極の隙間に、上記の電解液を注入した後、注入口を封止し、比較例の色素増感太陽電池を得た。
なお、多孔質酸化物半導体層の表面への増感色素の吸着、および、色素増感太陽電池の組立を、窒素雰囲気下で行った。
ヨウ素の濃度が5mmol/Lとなるようにしたこと以外は、比較例と同様にして、実施例1の電解液を調製した。
また、実施例1の電解液を用いたこと以外は、比較例と同様にして、実施例1の色素増感太陽電池を得た。
ヨウ素の濃度が0.5mmol/Lとなるようにしたこと以外は、比較例と同様にして、実施例2の電解液を調製した。
また、実施例2の電解液を用いたこと以外は、比較例と同様にして、実施例2の色素増感太陽電池を得た。
MPImIの濃度が1.0mol/Lの溶液に、ジメチルピラゾール(DMPz)およびヨウ素をこの順に添加した後、超音波により、その溶液を5分間撹拌し、ヨウ素の濃度が5mmol/Lの電解液を得たこと以外は、比較例と同様にして、実施例3の電解液を調製した。得られた電解液におけるDMPzの濃度は0.5mol/Lであった。
また、実施例3の電解液を用いたこと以外は、比較例と同様にして、実施例3の色素増感太陽電池を得た。
MPImIの濃度が1.0mol/Lの溶液に、ジメチルピラゾール(DMPz)、ホウ酸トリブチル(TBB)およびヨウ素をこの順に添加した後、超音波により、その溶液を5分間撹拌し、ヨウ素の濃度が5mmol/Lの電解液を得たこと以外は、比較例と同様にして、実施例4の電解液を調製した。得られた電解液におけるDMPzの濃度は0.5mol/L、TBBの濃度は0.1mol/Lであった。
また、実施例4の電解液を用いたこと以外は、比較例と同様にして、実施例4の色素増感太陽電池を得た。
以下に示す方法により、比較例および実施例1〜4の色素増感太陽電池の最大出力(μW/cm2)を測定した。結果を表1に示す。
色素増感太陽電池の最大出力は、ソーラーシミュレーターを用いて、照度200lxの環境で評価した。
また、電解液にDMPzを添加した実施例3では、電解液にDMPzを添加していない実施例1,2よりも、高出力が得られることが分かった。
また、電解液にDMPzおよびTBBを添加した実施例4では、電解液にDMPzおよびTBBを添加していない実施例1,2、および、電解液にTBBを添加していない実施例3よりも、高出力が得られることが分かった。
また、実施例1〜4は、MPImIに対するヨウ素の添加率も少なくすることができることが分かった。
Claims (7)
- ヨウ素を含み、該ヨウ素の濃度が5mmol/L以下であることを特徴とする電解液。
- ヨウ化物塩を含むことを特徴とする請求項1に記載の電解液。
- 透明基板上に積層され、多孔質層を有する光電極と、対極と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解液と、を備え、
前記光電極と前記対極との間に、前記電解液が挟持されてなることを特徴とする色素増感太陽電池。 - 透明基板上に積層され、多孔質層を有する光電極と、対極と、電解液と、を備えた色素増感太陽電池の製造方法であって、
前記光電極を形成する工程と、
前記光電極の前記多孔質層に対向するように、前記対極を配置し、前記光電極と前記対極の周囲を、前記電解液の注入口を残して封止する工程と、
前記注入口から、前記光電極と前記対極の隙間に、前記電解液として、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解液を注入した後、前記注入口を封止する工程と、を有することを特徴とする色素増感太陽電池の製造方法。 - 透明基板上に積層され、多孔質層を有する光電極と、対極と、電解液と、を備えた色素増感太陽電池の製造方法であって、
前記光電極を形成する工程と、
前記光電極の前記多孔質層に対向するように、前記対極を配置するとともに、前記光電極と前記対極の間に、ヨウ素を含む容器を設ける工程と、
対向して配置された前記光電極と前記対極の周囲を、電解液の注入口を残して封止する工程と、
前記注入口から、前記光電極と前記対極の隙間にヨウ素を含まない電解液を注入した後、前記注入口を封止する工程と、
前記容器に含まれるヨウ素を、前記ヨウ素を含まない電解液中に拡散させて、前記光電極と前記対極の隙間に、前記ヨウ素を含み、前記ヨウ素の濃度が0.005mol/L以下の電解液を調製する工程と、を有することを特徴とする色素増感太陽電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015125918A JP2017011131A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015125918A JP2017011131A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017011131A true JP2017011131A (ja) | 2017-01-12 |
Family
ID=57764030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015125918A Pending JP2017011131A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017011131A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110246707A (zh) * | 2018-03-06 | 2019-09-17 | 台湾染敏光电股份有限公司 | 染料敏化太阳能电池封装设备及方法 |
JPWO2021020272A1 (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001196105A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-07-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光電変換素子および光電気化学電池 |
JP2005216490A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 光電変換素子及びそれを用いた色素増感型太陽電池 |
JP2005251736A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-09-15 | Hitachi Maxell Ltd | 光電変換素子およびそれを用いた光電池、ならびに電子機器の筐体 |
JP2009080988A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 光電変換素子 |
WO2009157175A1 (ja) * | 2008-06-24 | 2009-12-30 | パナソニック電工株式会社 | 色素増感太陽電池 |
JP2010080276A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 色素増感型太陽電池 |
JP2010244857A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Three M Innovative Properties Co | 色素増感太陽電池用電解液及び色素増感太陽電池 |
JP2013020789A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Japan Carlit Co Ltd:The | 色素増感太陽電池用電解液およびそれを用いた色素増感太陽電池 |
-
2015
- 2015-06-23 JP JP2015125918A patent/JP2017011131A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001196105A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-07-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光電変換素子および光電気化学電池 |
JP2005216490A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 光電変換素子及びそれを用いた色素増感型太陽電池 |
JP2005251736A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-09-15 | Hitachi Maxell Ltd | 光電変換素子およびそれを用いた光電池、ならびに電子機器の筐体 |
JP2009080988A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 光電変換素子 |
WO2009157175A1 (ja) * | 2008-06-24 | 2009-12-30 | パナソニック電工株式会社 | 色素増感太陽電池 |
JP2010080276A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 色素増感型太陽電池 |
JP2010244857A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Three M Innovative Properties Co | 色素増感太陽電池用電解液及び色素増感太陽電池 |
JP2013020789A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Japan Carlit Co Ltd:The | 色素増感太陽電池用電解液およびそれを用いた色素増感太陽電池 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110246707A (zh) * | 2018-03-06 | 2019-09-17 | 台湾染敏光电股份有限公司 | 染料敏化太阳能电池封装设备及方法 |
JPWO2021020272A1 (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | ||
WO2021020272A1 (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-04 | シャープ株式会社 | 色素増感太陽電池 |
JP7295957B2 (ja) | 2019-07-26 | 2023-06-21 | シャープ株式会社 | 色素増感太陽電池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5008034B2 (ja) | 光電変換素子及びその製造方法 | |
Chen et al. | Imidazolium functionalized TEMPO/iodide hybrid redox couple for highly efficient dye-sensitized solar cells | |
JP2007066526A (ja) | 半導体電極,色素増感太陽電池およびその製造方法 | |
Zhang et al. | Ultrahigh ionic liquid content supramolecular ionogels for quasi-solid-state dye sensitized solar cells | |
JP2004152613A (ja) | 色素増感型太陽電池 | |
Zhang et al. | Imidazolium functionalized bis-2, 2, 6, 6-tetramethyl-piperidine-1-oxyl (TEMPO) bi-redox couples for highly efficient dye-sensitized solar cells | |
Zhang et al. | Highly efficient dye-sensitized solar cells based on low concentration organic thiolate/disulfide redox couples | |
Wang et al. | Dye-sensitized solar cells based on cobalt-containing room temperature ionic liquid redox shuttles | |
JP5444195B2 (ja) | 多孔質体の染色方法 | |
JP2017011131A (ja) | 電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 | |
KR101532421B1 (ko) | 염료감응 태양전지용 준고체 전해질 및 그 전해질을 포함하는 염료감응 태양전지 | |
JP6140940B2 (ja) | 光電変換素子用光電極及びその製造方法 | |
WO2018051404A1 (ja) | 電解液、色素増感太陽電池およびその製造方法 | |
EP2696372A1 (en) | Metal oxide semiconductor electrode having porous thin film, dye-sensitized solar cell using same, and method for manufacturing same | |
US9236194B2 (en) | Metal oxide-encapsulated dye-sensitized photoanodes for dye-sensitized solar cells | |
JP5713853B2 (ja) | 電解液及び光電変換素子 | |
JP5709502B2 (ja) | 電解液及び光電変換素子 | |
JP5773837B2 (ja) | 電解液及び光電変換素子 | |
JP5840040B2 (ja) | 光電変換素子用光電極及びその製造方法 | |
JP5591156B2 (ja) | 電解液及び光電変換素子 | |
JP2014041746A (ja) | 色素増感太陽電池及びその製造方法 | |
TW201808912A (zh) | 電解液、染料敏化太陽電池及其製造方法 | |
JP5709462B2 (ja) | 電解液及び光電変換素子 | |
JP5131732B2 (ja) | 色素増感太陽電池用の色素吸着半導体電極の製造方法 | |
JP6004839B2 (ja) | 電解液及び光電変換素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180405 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190305 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190704 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191224 |