JP2017010890A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017010890A
JP2017010890A JP2015127970A JP2015127970A JP2017010890A JP 2017010890 A JP2017010890 A JP 2017010890A JP 2015127970 A JP2015127970 A JP 2015127970A JP 2015127970 A JP2015127970 A JP 2015127970A JP 2017010890 A JP2017010890 A JP 2017010890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
lens
lamp
outer lens
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015127970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6519346B2 (ja
Inventor
剛一 井上
Koichi Inoue
剛一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP2015127970A priority Critical patent/JP6519346B2/ja
Publication of JP2017010890A publication Critical patent/JP2017010890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6519346B2 publication Critical patent/JP6519346B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ランプハウジングとアウターレンズとの間に引き離す力が作用しても、それらの間をシール部材で適切に充填することのできる車両用灯具を提供する。【解決手段】ランプハウジング11の開口部21にシール部材35を介してアウターレンズ12が嵌め込まれ、ハウジング側ネジ止部26と、レンズ側ネジ止部32と、それらを固定するネジ部材37と、を備える車両用灯具10である。ネジ部材37は、ランプハウジング11に対してアウターレンズ12を嵌め込む嵌込方向Diでハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とを固定し、ハウジング側ネジ止部26およびレンズ側ネジ止部32には、嵌め込んだアウターレンズ12がランプハウジング11から離れることを防止すべく、嵌込方向Diで突起爪部28を受入部34に干渉させる離間防止機構38を設け、離間防止機構38は、ネジ部材37と嵌込方向Diで並んで配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ランプハウジングにアウターレンズを嵌め込む車両用灯具に関する。
車両に用いられる車両用灯具では、ランプハウジングの開口部をアウターレンズで覆うことで灯室を構成し、その灯室に光源を設けて構成されるものがある。
このような車両用灯具では、防水機能を有するシール部材を介して、ランプハウジングの開口部にアウターレンズを嵌め込む構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。その車両用灯具では、シール部材を介在させてランプハウジングにアウターレンズを嵌め込んだ後に、ランプハウジングとアウターレンズとをネジ部材で固定する。この車両用灯具では、ランプハウジングとアウターレンズとの間の水密性を確保することができ、灯室への水の浸入を防ぐことができる。
特開2012−201180号公報
ここで、上記した車両用灯具では、ランプハウジングにアウターレンズを嵌め込んでからそれらがネジ部材で固定されるまでの間に、ランプハウジングとアウターレンズとを互いに引き離す力が作用すると、シール部材が適切にランプハウジングとアウターレンズとの間を充填できなくなる虞がある。すると、車両用灯具では、シール部材による水密性の確保が困難となり、灯室への水の浸入を防ぐことができなくなる虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、ランプハウジングとアウターレンズとの間に引き離す力が作用しても、それらの間をシール部材で適切に充填することのできる車両用灯具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用灯具は、一端に開口部が設けられたランプハウジングと、前記開口部にシール部材を介して嵌め込まれるアウターレンズと、前記ランプハウジングに設けられたハウジング側ネジ止部と、前記アウターレンズに設けられたレンズ側ネジ止部と、前記ハウジング側ネジ止部と前記レンズ側ネジ止部とを固定するネジ部材と、を備え、前記ネジ部材は、前記ランプハウジングに対して前記アウターレンズを嵌め込む嵌込方向で前記ハウジング側ネジ止部と前記レンズ側ネジ止部とを固定し、前記ハウジング側ネジ止部および前記レンズ側ネジ止部には、嵌め込んだ前記アウターレンズが前記ランプハウジングから離れることを防止すべく、前記嵌込方向で突起爪部を受入部に干渉させる離間防止機構を設け、前記離間防止機構は、前記ネジ部材と前記嵌込方向で並んで配置されていることを特徴とする。
本発明の車両用灯具によれば、ランプハウジングとアウターレンズとの間に引き離す力が作用しても、それらの間をシール部材で適切に充填することができる。
本発明に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例の車両用灯具10を車両50に搭載した様子を示す説明図である。 車両用灯具10を前後方向前側から見た様子を示す説明図である。 車両用灯具10を上下方向上側から見た様子を示す説明図である。 車両用灯具10を左右方向右側(車両外側)から見た様子を示す説明図である。 図3に示すI−I線に沿って得られた断面の様子を示す説明図である。 車両用灯具10を前後方向後側から見た様子を示す説明図である。 車両用灯具10を組み付ける際の図5と同様の断面の様子を示す説明図であり、(a)はシール部材35を設けたシール溝部24にシール脚部31を挿入する様子を示し、(b)はシール溝部24(そのシール部材35)にシール脚部31を挿入した様子を示し、(c)はハウジング側ネジ止部26のネジ挿入穴27を通したネジ部材37を、レンズ側ネジ止部32のネジ固定穴33に締め付けた様子を示す。 ズレ防止片25の作用を説明するための説明図であり、(a)はフェンダーパネル52(その折返辺部52a)と所定の間隔を置いて対向する様子を示し、(b)はズレ防止片25がフェンダーパネル52の折返辺部52aに接触する様子を示す。 車両用灯具10の組み付け工程の様子を説明するための説明図であり、(a)はランプハウジング11にアウターレンズ12を嵌め込む様子を示し、(b)はランプハウジング11にアウターレンズ12を嵌め込んだ様子を示し、(c)は嵌め込んだランプハウジング11およびアウターレンズ12を第1設置台56から移送する様子を示し、(d)は嵌め込んだランプハウジング11およびアウターレンズ12を第2設置台58に移送した様子を示す。
以下に、本発明に係る車両用灯具の実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る車両用灯具の一例としての実施例の車両用灯具10を、図1から図9を用いて説明する。なお、図8では、ズレ防止片25の作用の理解を容易とするために、ズレ防止片25の周辺の構成を簡略化して示す。また、図9では、車両用灯具10を組み付ける様子の理解を容易とするために、ランプハウジング11およびアウターレンズ12を簡略化して示す。
この車両用灯具10は、図1に示すように、前方を照射するために自動車等の前照灯として車両50に搭載される。車両用灯具10は、車両50の前端部で対を為して左右両側(10L、10R)に設けられ、左右対称で互いに略等しい構成とされる。以下では、左右の両車両用灯具10が左右対称で互いに略等しい構成であることから、右側に設けられた車両用灯具10Rについて説明し、左側の車両用灯具10Lについては省略するものとし、単に車両用灯具10と記載してその構成を説明する。以下の説明では、取り付けられる車両50において運転手から見た前後方向(図1等の矢印FB参照)、左右(水平)方向(矢印RL参照)および上下(鉛直)方向(矢印UD参照)を用いる。また、両車両用灯具10は、車両50の前端部の左右両側に設けられることから、左右方向に関する記載では、車両用灯具10(その中心位置)を基準として、車両50の中心位置側を左右方向で見た車両内側とも言い、車両50の外方側を左右方向で見た車両外側とも言う。
車両用灯具10は、図2から図4に示すように、前端が開放されたランプハウジング11の開口部21を覆うようにアウターレンズ12を取り付けて構成される。この車両用灯具10では、ランプハウジング11とアウターレンズ12とで、光源としての照明灯具ユニット13(図2参照)やインナーパネル14(図5参照)を収容する灯室15(図2等参照)を形成する。そのランプハウジング11は、照明灯具ユニット13の取付箇所を構成するとともに、それらの点灯制御のための点灯駆動装置を収容する。アウターレンズ12は、ランプハウジング11(灯室15)に収容した照明灯具ユニット13やターンランプユニットやクリアランスランプからの光の出射を可能としつつそれらを覆う。
その照明灯具ユニット13は、ランプハウジング11に取り付けられて設けられ、車両50の前方を照らすことで運転手の視認性や外部からの車両50の認識のし易さを向上させる。この照明灯具ユニット13は、点灯駆動装置の制御に応じて、すれ違い用配光(ロービーム)と走行用配光(ハイビーム)とを切り替えつつ車両50の前方を照らすことができる。照明灯具ユニット13は、インナーパネル14に設けられた照明灯具ユニット用の開口から投影レンズを覗かせるように、インナーパネル14等に取り付けて設けられる。そのインナーパネル14は、照明灯具ユニット13における照明箇所以外の箇所や上述した点灯駆動装置等を隠して車両用灯具10の意匠性を高める。このインナーパネル14は、銀蒸着やアルミ蒸着や塗装等を施すことで意匠性をより向上させることができ、本実施例ではアルミ蒸着を施している。
車両用灯具10では、ランプハウジング11(その開口部21)に、アウターレンズ12が嵌込方向Di(図7、図9参照)に嵌め込まれて形成される。この嵌込方向Diは、本実施例では、前後方向に近い方向とされている。なお、本実施例では、嵌込方向Diにおいて、アウターレンズ12がランプハウジング11に接近される側(矢印の先端側(三角形が指し示す側))を嵌込方向Diの前側と言い、反対側を嵌込方向Diの後側と言う。この車両用灯具10すなわちランプハウジング11およびアウターレンズ12は、車両50の前後方向前側から左右方向の車両外側へと回り込む形状とされ(図1参照)、前後方向前側で左右方向に伸びつつ前後方向後側であって左右方向の車両外側へ向けて湾曲している。以下では、そのランプハウジング11における前後方向後側をハウジング後端部22といい、アウターレンズ12における前後方向後側をレンズ後端部23という。
ランプハウジング11は、例えばPP(ポリプロピレン)やABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)等の樹脂材料のような光の透過を阻む材料で形成しており、一端を開放しかつ他方が閉塞された中空形状を呈する。このランプハウジング11では、開放された一端となる開口部21(その周縁部分)にシール溝部24が設けられる(図5参照)。このシール溝部24は、図5に示すように、開口部21の周縁部分を嵌込方向Di(図7等参照)に凹ませて形成され、開口部21(その周縁部分)の全周に亘り設けられる。シール溝部24は、後述するようにシール部材35を介在させつつアウターレンズ12のシール脚部31を受け入れることを可能とする大きさ寸法とする。このランプハウジング11には、図6に示すように、複数のネジ挿入穴11aと複数の引掛突部11bと複数の引掛穴部11cとが設けられる。この各ネジ挿入穴11aと各引掛突部11bと各引掛穴部11cとは、ランプハウジング11に対してアウターレンズ12を固定するために用いる。
また、ランプハウジング11では、図2から図5に示すように、ハウジング後端部22に、ズレ防止片25とハウジング側ネジ止部26とが設けられる。そのズレ防止片25は、ハウジング後端部22から前後方向前側へ突出されて形成され、後述するようにランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられた状態においてレンズ後端部23よりも車両50の外側へと回り込む形状とされる。このため、ズレ防止片25は、車両用灯具10において部分的にアウターレンズ12(そのレンズ後端部23)よりも車両50の外側に位置する箇所を形成し、その車両50の後述する外板部材51としてのフェンダーパネル52に最も近接する箇所となる(図8等参照)。このズレ防止片25は、開口部21(その周縁部分)の周方向で見て、引掛突部11bのうちの1つである引掛突部11b1とハウジング側ネジ止部26との間に位置される。そして、ズレ防止片25は、嵌込方向Diと直交する面に投影した状態で見ると(図6参照)、ハウジング側ネジ止部26および引掛突部11b1と近い位置で隣接して設けられる。
ハウジング側ネジ止部26は、ハウジング後端部22から前後方向後側へ突出して形成され、一部がシール溝部24の外周壁24aを兼ねる(図5参照)。このハウジング側ネジ止部26は、後述するようにランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられた状態においてアウターレンズ12の後述するレンズ側ネジ止部32と重なる位置に設けられる。ハウジング側ネジ止部26は、開口部21(その周縁部分)の周方向で見て、ズレ防止片25と引掛穴部11cのうちの1つである引掛穴部11c1との間に位置される。そして、ハウジング側ネジ止部26は、嵌込方向Diと直交する面に投影した状態で見ると(図6参照)、ズレ防止片25および引掛穴部11c1と近い位置で隣接して設けられる。
そのハウジング側ネジ止部26には、嵌込方向Diで並んでネジ挿入穴27と突起爪部28とが設けられる(図5等参照)。そのネジ挿入穴27は、ハウジング側ネジ止部26の突出端に設けられ、嵌込方向Diに後述するネジ部材37を通すことが可能な穴とされる。突起爪部28は、ネジ挿入穴27よりも嵌込方向Diの後側に設けられている。この突起爪部28は、嵌込方向Diで見たハウジング側ネジ止部26における中間位置から外側へ向けて突出されており、断面が三角形状とされる(図5参照)。突起爪部28は、後述するレンズ側ネジ止部32の受入部34の中に入り込むことで、嵌込方向Diの前側の突起側干渉面28aが受入部34(その後述する受入側干渉面34a)と嵌込方向Diで干渉し、受入部34に対する嵌込方向Diの前側への移動が防止される。
アウターレンズ12は、例えば、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)やメタクリル樹脂等の光透過性の樹脂材料のような光を透過させる部材で形成しており、一端を開放しかつ他方が閉塞された中空形状を呈する。このアウターレンズ12では、開放された一端の周縁部にシール脚部31が設けられる(図5参照)。このシール脚部31は、図5に示すように、アウターレンズ12の開放された一端の周縁部分を嵌込方向Diに突出させて形成され、その周縁部分の全周に亘り設けられる。シール脚部31は、後述するシール部材35を介在させつつランプハウジング11のシール溝部24に挿入することが可能な大きさ寸法とする。このアウターレンズ12には、図6に示すように、複数のネジ固定穴12aと複数の引掛穴部12bと複数の引掛突部12cとが設けられる。この各ネジ固定穴12aと各引掛穴部12bと各引掛突部12cとは、アウターレンズ12に対してランプハウジング11を固定するために用いられる。その各ネジ固定穴12aは、各ネジ挿入穴11aと軸線が一致して設けられ、後述する固定ネジ36の締め付け固定が可能とされている。また、各引掛穴部12bは、各引掛突部11bに対応して設けられ、後述するようにアウターレンズ12がランプハウジング11に嵌込方向Diで嵌め込まれると、対応する引掛突部11bを受け入れて引っ掛かることで当該引掛突部11bが抜け出すことを防止する。さらに、各引掛突部12cは、各引掛穴部11cに対応して設けられ、後述するようにアウターレンズ12がランプハウジング11に嵌込方向Diで嵌め込まれると、対応する引掛穴部11cに入り込み引っ掛かることで当該引掛穴部11cから抜け出すことが防止される。
また、アウターレンズ12では、図2から図5に示すように、レンズ後端部23にレンズ側ネジ止部32が設けられる。そのレンズ側ネジ止部32は、シール脚部31の外側で、レンズ後端部23から嵌込方向Diへと前後方向後側に突出して形成される(図5参照)。このレンズ側ネジ止部32は、後述するようにランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられた状態においてランプハウジング11のハウジング後端部22と重なる位置に設けられる。このため、レンズ側ネジ止部32は、嵌込方向Diに沿う方向で前後方向後側から車両用灯具10を見た様子を示す図6では、ハウジング後端部22と重なって殆どが隠れている。
このレンズ側ネジ止部32には、嵌込方向Diで並んでネジ固定穴33と受入部34とが設けられる。そのネジ固定穴33は、レンズ側ネジ止部32の突出端に設けられ、後述するネジ部材37を嵌込方向Diで受け入れて締め付け固定することが可能に形成される。受入部34は、嵌込方向Diで見たレンズ側ネジ止部32における中間位置を矩形状に貫通して設けられ、嵌込方向Diの前側の開口縁部で嵌込方向Diに直交する受入側干渉面34aを形成する。このため、受入部34は、ネジ固定穴33よりも嵌込方向Diの後側に設けられている。この受入部34は、ハウジング後端部22の突起爪部28が中に入り込むと、その突起爪部28の突起側干渉面28aに受入側干渉面34aが嵌込方向Diで干渉し、突起爪部28に対する嵌込方向Diの後側への移動が防止される。
この車両用灯具10では、次のようにランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられる。先ず、ランプハウジング11のシール溝部24にシール部材35が設けられる(図7(a)参照)。そのシール部材35は、シール溝部24とシール脚部31との間、すなわちランプハウジング11とアウターレンズ12との間の水密性を確保するために設けられる。シール部材35は、例えば、ホットメルトや発泡ガスケットや弾性体からなるパッキン等を用いることができる。
そして、シール部材35が設けられたシール溝部24にアウターレンズ12のシール脚部31を嵌込方向Diに挿入して、アウターレンズ12をランプハウジング11に嵌め込む。このとき、ランプハウジング11の引掛突部11b1を含む各引掛突部11bがアウターレンズ12の対応する各引掛穴部12bに入り込むとともに、ランプハウジング11の引掛穴部11c1を含む各引掛穴部11cにアウターレンズ12の対応する各引掛突部12cが入り込む(図2から図4、図6参照)。この状態では、ランプハウジング11の各ネジ挿入穴11aとアウターレンズ12の対応する各ネジ固定穴12aとが、互いの軸線を一致させつつ対向される(図6参照)。また、アウターレンズ12をランプハウジング11に嵌め込むと、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26は、対応して設けられたアウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32と対向する(図2から図4参照)。そして、ハウジング側ネジ止部26の突起爪部28がレンズ側ネジ止部32の受入部34に入り込み、ハウジング側ネジ止部26のネジ挿入穴27がレンズ側ネジ止部32のネジ固定穴33と対向する(図7(b)参照)。
すると、シール脚部31が、シール溝部24内でシール部材35に挿入されて、そのシール溝部24内でシール部材35に取り囲まれる(図7(b)参照)。このシール部材35を硬化させることで、シール脚部31とシール溝部24との間、すなわちランプハウジング11とアウターレンズ12との間の水密性を確保することができる。なお、図7では、突起爪部28および受入部34(後述する離間防止機構38)の周辺を示しているが、シール部材35を介在させたシール脚部31とシール溝部24との関係は他の箇所でも同様である。
その後、ランプハウジング11の裏側(前後方向後側)から、ランプハウジング11の各ネジ挿入穴11aを通して、アウターレンズ12の各ネジ固定穴12aに各固定ネジ36を締め付け固定する(図6参照)。また、ランプハウジング11の裏側(前後方向後側)から、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26のネジ挿入穴27を通して、アウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32のネジ固定穴33にネジ部材37を締め付け固定する(図7(c)参照)。これにより、水密性を確保しつつランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられる。
このようにランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられた車両用灯具10は、図1に示すように、車両50の前照灯を構成すべく当該車両50の前端部に設けられる。この車両用灯具10は、車両50の外板部材51等と協働して、当該車両50の外形を形作る。ここで、車両用灯具10や車両50の外板部材51では、温度の変化により熱膨張が生じる。その熱膨張量は、材質(その熱膨張率)や形状によって変化することから、車両用灯具10と外板部材51とで熱膨張量が異なる。ここで、一般に、車両用灯具10では、ランプハウジング11やアウターレンズ12が樹脂材料から形成されているので、金属材料からなる外板部材51よりも熱膨張量が大きい。すると、外板部材51に対して車両用灯具10が出っ張ってしまい、車両50の見栄えの低下を招く虞がある。
このため、車両用灯具10では、ランプハウジング11のハウジング後端部22にズレ防止片25が設けられている(図2から図4等参照)。このズレ防止片25は、図8(a)に示すように、ランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられた状態においてレンズ後端部23よりも車両50の外側へと回り込む形状とされており、車両50の外板部材51としてのフェンダーパネル52と所定の間隔を置いて対向する。このため、車両用灯具10では、車両50の外板部材51よりも大きく熱膨張しても、図8(b)に示すように、ズレ防止片25がフェンダーパネル52の折返辺部52aに接触するので、フェンダーパネル52(外板部材51)との間に段差が生じることを防止することができる。ここで、車両用灯具10では、アウターレンズ12(その材料)と比較して、ランプハウジング11(その材料)の方が丈夫であることから、ズレ防止片25をランプハウジング11から突出させて設けるとともにレンズ後端部23(アウターレンズ12)よりも車両50の外側へと回り込む形状としている。
このとき、車両用灯具10では、熱膨張量の差に起因する力がズレ防止片25に作用することから、当該力がズレ防止片25の設けられたランプハウジング11を車両50の内側へと押すように作用する(図3の矢印A1参照)。すると、車両用灯具10では、ランプハウジング11(そのハウジング後端部22)とアウターレンズ12(そのレンズ後端部23)とを引き離すような力が作用する。これに対して、車両用灯具10では、図2から図6に示すように、ランプハウジング11においてズレ防止片25に近接してハウジング側ネジ止部26が設けられ、そのハウジング側ネジ止部26のネジ挿入穴27が、アウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32のネジ固定穴33とネジ部材37により締め付け固定されている。このため、車両用灯具10では、ズレ防止片25に当該力が作用しても、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32との結合状態を維持することができ、ランプハウジング11とアウターレンズ12との間で位置ずれが生じることを防止することができる。このように、車両用灯具10では、ズレ防止片25に近接してハウジング側ネジ止部26およびレンズ側ネジ止部32を設けることで、ズレ防止片25がフェンダーパネル52(外板部材51)との間に段差が生じることを防止した際のランプハウジング11とアウターレンズ12とが位置ずれすることを防止することができる。これにより、車両用灯具10では、ランプハウジング11とアウターレンズ12との間での水密性を維持することができる。
次に、車両用灯具10における技術の課題について、図9を併せて用いて説明する。なお、この技術の課題は、本願発明の車両用灯具10であっても同様の状況となることから、この車両用灯具10を用いて説明する。
この車両用灯具10では、上述したようにランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられるが、その工程において、ランプハウジング11とアウターレンズ12とを互いに引き離す力が作用する。詳細には、車両用灯具10では、図9(a)に示すように、ランプハウジング11が第1設置台56の上に設置され、そのランプハウジング11のシール溝部24にシール部材35が設けられる(図7(a)参照)。その後、車両用灯具10では、アーム57に支持されたアウターレンズ12が、上方から第1設置台56上のランプハウジング11に嵌込方向Diで接近されて嵌め込まれる(図9(a)、(b)参照)。これにより、ランプハウジング11の各引掛突部11bがアウターレンズ12の対応する各引掛穴部12bに入り込むとともに、ランプハウジング11の各引掛穴部11cにアウターレンズ12の対応する各引掛突部12cが入り込む。この状態において、シール部材35が硬化される。
その後、車両用灯具10では、図9(c)に示すように、アーム57が、ランプハウジング11に組み付けられたアウターレンズ12を支持して持ち上げることで、第1設置台56から上方へと持ち上げられる。その後、車両用灯具10では、図9(d)に示すように、アーム57により持ち上げられた状態で第2設置台58上へと移送されて、その第2設置台58上に設置される。そして、車両用灯具10では、第2設置台58上に設置された状態において、ランプハウジング11の裏側(前後方向後側)から、ランプハウジング11の各ネジ挿入穴11aを通して、アウターレンズ12の各ネジ固定穴12aに各固定ネジ36が締め付け固定される(図6参照)。また、車両用灯具10では、ランプハウジング11の裏側(前後方向後側)から、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26のネジ挿入穴27を通して、アウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32のネジ固定穴33にネジ部材37が締め付け固定される(図7(c)参照)。これにより、車両用灯具10では、水密性を確保しつつランプハウジング11にアウターレンズ12が組み付けられる。
ここで、車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12が嵌め込まれた後であって各固定ネジ36、ネジ部材37が締め付け固定される前に、アウターレンズ12がアーム57に支持されて持ち上げられる(図9(c)参照)。このとき、ランプハウジング11には、自身の重量に加えて灯室15に収容された照明灯具ユニット13やインナーパネル14や点灯駆動装置等の重量により、アーム57に支持されたアウターレンズ12から引き離す力が作用する。このように、車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12を組み付ける工程において、ランプハウジング11とアウターレンズ12とを互いに引き離す方向の力が作用する。ところが、車両用灯具10では、ランプハウジング11の各引掛突部11bがアウターレンズ12の対応する各引掛穴部12bに入り込み、かつランプハウジング11の各引掛穴部11cにアウターレンズ12の対応する各引掛突部12cが入り込んでいる。このため、車両用灯具10では、各固定ネジ36、ネジ部材37が締め付け固定される前であっても、基本的に、当該力によりランプハウジング11とアウターレンズ12とが引き離されることが防止される。
しかしながら、車両用灯具10では、ハウジング後端部22およびレンズ後端部23において、ランプハウジング11とアウターレンズ12とが引き離されてシール部材35を介在させたシール溝部24とシール脚部31との位置関係が変化してしまう虞がある。これは、以下のことが考えられる。車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12を嵌込方向Diで嵌め込む際に、各引掛突部11bが対応する各引掛穴部12bにかつ各引掛穴部11cに対応する各引掛突部12cが入り込む必要がある。このため、車両用灯具10では、嵌込方向Diと直交する面に投影した状態で見て、各引掛突部11b(各引掛穴部12b)や各引掛穴部11c(各引掛突部12c)が互いに重なる位置に配置することができない(図6参照)。また、車両用灯具10では、全体の形状を、前後方向前側で左右方向に伸びつつ前後方向後側であって左右方向の車両外側へ向けて湾曲させている。そして、車両用灯具10では、嵌込方向Diを前後方向に近い方向としているので、前後方向後側となるハウジング後端部22およびレンズ後端部23では自身が伸びる方向と嵌込方向Diとが平行に近くなる。これらのことから、車両用灯具10では、例えば図3および図6での引掛穴部11c1とハウジング側ネジ止部26とズレ防止片25との位置関係を比較して解るように、ハウジング後端部22およびレンズ後端部23において、嵌込方向Diと直交する面に投影した状態で見て近接させても、実際の間隔が大きくなってしまう。このため、車両用灯具10では、各引掛突部11bが各引掛穴部12bに入り込みかつ各引掛穴部11cに各引掛突部12cが入り込んでいても、ハウジング後端部22およびレンズ後端部23では他の箇所と比較して結合強度が低下してしまう。これにより、車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12を組み付ける工程において、ハウジング後端部22およびレンズ後端部23でのシール部材35を介在させたシール溝部24とシール脚部31との位置関係が変化してしまう虞がある。
これに対して、本願発明の車両用灯具10では、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26に突起爪部28を設けるとともに、アウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32に受入部34を設けている。このため、車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12を嵌め込むと、ハウジング側ネジ止部26の突起爪部28がレンズ側ネジ止部32の受入部34に入り込む。この突起爪部28では、レンズ側ネジ止部32の受入部34の中に入り込むと、突起側干渉面28aが受入部34の受入側干渉面34aと嵌込方向Diで干渉し、受入部34に対する嵌込方向Diの前側への移動が防止される。これにより、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とでは、互いが離れる方向に相対的に移動することが防止される。このため、車両用灯具10では、各固定ネジ36やネジ部材37が締め付け固定される前にアウターレンズ12がアーム57に支持されて持ち上げられても、突起爪部28(その突起側干渉面28a)と受入部34(その受入側干渉面34a)とが嵌込方向Diで干渉し、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32との位置関係の変化を防止できる。これにより、車両用灯具10では、ハウジング側ネジ止部26が設けられたハウジング後端部22とレンズ側ネジ止部32が設けられたレンズ後端部23との位置関係の変化を防止し、そのハウジング後端部22およびレンズ後端部23でもシール部材35を介在させたシール溝部24とシール脚部31との位置関係の変化を防止することができる。このことから、車両用灯具10では、ハウジング側ネジ止部26の突起爪部28とレンズ側ネジ止部32の受入部34とが、嵌込方向Diに干渉してアウターレンズ12がランプハウジング11から離れることを防止する離間防止機構38として機能する。
ここで、車両用灯具10では、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26において、ネジ挿入穴27と突起爪部28とを嵌込方向Diで並んで設け、かつアウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32において、ネジ固定穴33と受入部34とを嵌込方向Diで並んで設けている。このため、車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12を嵌め込むと、離間防止機構38(突起爪部28および受入部34)と、ネジ固定穴33およびネジ挿入穴27を固定するネジ部材37と、が嵌込方向Diで並んでいる。ここで、車両用灯具10では、上述したように、ネジ部材37で固定する前にランプハウジング11とアウターレンズ12とを引き離す方向の力が作用すると、離間防止機構38の突起爪部28と受入部34とが嵌込方向Diで干渉して、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32との位置関係の変化を防止する。このとき、車両用灯具10では、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とにおいて、離間防止機構38の許容範囲内で嵌込方向Diに離れた場合であっても、その離間防止機構38と嵌込方向Diで並ぶネジ部材37により嵌込方向Diで固定されるので、相対的な移動を嵌込方向Diのみとしつつ互いの力が作用する位置を嵌込方向Diで並ばせることができる。これにより、車両用灯具10では、シール溝部24内でのシール脚部31の移動を嵌込方向Diのみとすることができるので、シール脚部31がシール部材35を抉るように動作することを防止することができる。これに対して、離間防止機構38とネジ部材37とが嵌込方向Diで並んでいない場合では、離間防止機構38の許容範囲内での移動とネジ部材37による固定の際の移動と、が互いに嵌込方向Diとされていても、互いの力が作用する位置が嵌込方向Diと直交する方向にずれてしまう。このため、当該場合には、シール溝部24内のシール脚部31が、嵌込方向Diに加えてその嵌込方向Diと直交する方向にも移動してしまい、そのシール脚部31がシール溝部24内のシール部材35を抉るように動作してしまう虞がある。
このように、本発明に係る車両用灯具の一実施例の車両用灯具10では、突起爪部28(その突起側干渉面28a)が受入部34(その受入側干渉面34a)と嵌込方向Diで干渉する離間防止機構38として機能し、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とが離れる方向に相対的に移動することを防止する。加えて、車両用灯具10では、ネジ部材37(それによる締め付け固定のための構成)と離間防止機構38とを、嵌込方向Diに並べて設けている。この車両用灯具10では、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26とアウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32とに、突起爪部28および受入部34(離間防止機構38)を設けているので、それらをネジ部材37で固定する前にランプハウジング11とアウターレンズ12とを引き離す方向の力が作用しても、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32との位置関係の変化を防止でき、ランプハウジング11とアウターレンズ12との位置関係の変化を防止できる。このとき、車両用灯具10では、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とにおいて、離間防止機構38の許容範囲内で嵌込方向Diに離れた場合であっても、その離間防止機構38と嵌込方向Diで並ぶネジ部材37により嵌込方向Diで固定されるので、相対的な移動を嵌込方向Diのみとしつつ互いの力が作用する位置を嵌込方向Diで並ばせることができる。これにより、車両用灯具10では、シール溝部24内でのシール脚部31の移動をより確実に嵌込方向Diのみとすることができるので、シール脚部31がシール部材35を抉るように動作することを防止することができる。このため、車両用灯具10では、ネジ部材37で固定する前にランプハウジング11とアウターレンズ12とを引き離す方向の力が作用しても、シール部材35を介在させたシール溝部24とシール脚部31との位置関係の変化を防止することができ、ランプハウジング11(そのシール溝部24)とアウターレンズ12(そのシール脚部31)との間をシール部材35で適切に充填することができる。
また、車両用灯具10では、レンズ側ネジ止部32をアウターレンズ12からランプハウジング11側へ嵌込方向Diに突出して形成している。この車両用灯具10では、ランプハウジング11にアウターレンズ12を組み付ける際にハウジング側ネジ止部26に対してレンズ側ネジ止部32が嵌込方向Diへと移動する。このため、車両用灯具10では、レンズ側ネジ止部32において、伸びる方向とハウジング側ネジ止部26に対する移動方向とが平行となり、アウターレンズ12をランプハウジング11に嵌め込む際に入り込むように突起爪部28および受入部34(離間防止機構38)を設けることを容易なものとすることができる。
さらに、車両用灯具10では、嵌込方向Diに伸びるレンズ側ネジ止部32に、ハウジング側ネジ止部26へのネジ部材37による固定のための構成と離間防止機構38とを設けている。このため、車両用灯具10では、その固定のための構成および離間防止機構38の、嵌込方向Diと直交する面に投影した状態で見た占有面積を小さなものとすることができ、より効率の良い配置とすることができる。
車両用灯具10では、レンズ側ネジ止部32において、アウターレンズ12からの突出端に嵌込方向Diに伸びるネジ挿入穴27を設けるとともに、嵌込方向Diで見た中間位置に離間防止機構38を設けている。このため、車両用灯具10では、レンズ側ネジ止部32において、ハウジング側ネジ止部26との間でネジ部材37により固定される位置と、ハウジング側ネジ止部26との間で離間防止機構38を干渉させる位置と、を接近させることができる。これにより、車両用灯具10では、離間防止機構38の許容範囲内でハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とに位置ずれが生じた場合であっても、そのネジ部材37で固定するネジ挿入穴27とネジ固定穴33との位置関係への影響を小さくすることができ、ランプハウジング11(そのシール溝部24)とアウターレンズ12(そのシール脚部31)との間をシール部材35で適切に充填することができる。
車両用灯具10では、レンズ側ネジ止部32に受入部34を設け、かつハウジング側ネジ止部26に突起爪部28を設けて離間防止機構38を構成している。このため、車両用灯具10では、離間防止機構38において、受入部34における突起爪部28(その突起側干渉面28a)と干渉する受入側干渉面34aを、嵌込方向Diの前側すなわちネジ挿入穴27を設けた突出端側とすることができる。これにより、車両用灯具10では、離間防止機構38における突起爪部28が受入部34に干渉する位置を、ネジ挿入穴27すなわちネジ部材37(それにより固定される位置)により近付けることができる。このことから、車両用灯具10では、離間防止機構38の許容範囲内でハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とに位置ずれが生じた場合であっても、そのネジ部材37が固定するネジ挿入穴27とネジ固定穴33との位置関係への影響を極めて小さくすることができ、ランプハウジング11(そのシール溝部24)とアウターレンズ12(そのシール脚部31)との間をシール部材35でより適切に充填することができる。
車両用灯具10では、ランプハウジング11およびアウターレンズ12が車両50の前方から側方へと回り込むべく後方へと湾曲させ、その後側のハウジング後端部22にハウジング側ネジ止部26を設け、かつ後側のレンズ後端部23にレンズ側ネジ止部32を設けている。このため、車両用灯具10では、シール部材35を介在させたシール溝部24とシール脚部31との位置関係の変化が生じ易いハウジング後端部22およびレンズ後端部23に、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とを設けているので、より効果的にシール部材35を介在させたシール溝部24とシール脚部31との位置関係の変化を防止することができる。
車両用灯具10では、嵌込方向Diと直交する面に投影した状態で見て、ハウジング側ネジ止部26およびレンズ側ネジ止部32を、ズレ防止片25と隣接する位置に設けている。このため、車両用灯具10では、熱膨張量の差に起因する力がズレ防止片25に作用した場合であっても、ハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とをネジ部材37で固定しているので、ランプハウジング11とアウターレンズ12との間で位置ずれが生じることを防止することができる。そして、車両用灯具10では、ズレ防止片25と隣接することからネジ部材37で固定すること求められるハウジング側ネジ止部26とレンズ側ネジ止部32とが離れるように移動することを、それらに設けた離間防止機構38で防止することができるので、ランプハウジング11とアウターレンズ12との間の水密性を確実に確保することができる。
したがって、本発明に係る実施例の車両用灯具10では、ランプハウジング11とアウターレンズ12との間に引き離す力が作用しても、それらの間をシール部材35で適切に充填することができる。
なお、上記した実施例では、本発明に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10について説明したが、一端に開口部が設けられたランプハウジングと、前記開口部にシール部材を介して嵌め込まれるアウターレンズと、前記ランプハウジングに設けられたハウジング側ネジ止部と、前記アウターレンズに設けられたレンズ側ネジ止部と、前記ハウジング側ネジ止部と前記レンズ側ネジ止部とを固定するネジ部材と、を備え、前記ネジ部材は、前記ランプハウジングに対して前記アウターレンズを嵌め込む嵌込方向で前記ハウジング側ネジ止部と前記レンズ側ネジ止部とを固定し、前記ハウジング側ネジ止部および前記レンズ側ネジ止部には、嵌め込んだ前記アウターレンズが前記ランプハウジングから離れることを防止すべく、前記嵌込方向で突起爪部を受入部に干渉させる離間防止機構を設け、前記離間防止機構は、前記ネジ部材と前記嵌込方向で並んで配置されている車両用灯具であればよく、上記した実施例の構成に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、離間防止機構38として、ランプハウジング11のハウジング側ネジ止部26に突起爪部28を設け、アウターレンズ12のレンズ側ネジ止部32に受入部34を設けている。しかしながら、離間防止機構(38)は、嵌め込んだアウターレンズ(12)がランプハウジング(11)から離れることを防止すべく、嵌込方向(Di)で突起爪部(28)を受入部(34)に干渉させるものであれば、ハウジング側ネジ止部26に受入部を設けかつレンズ側ネジ止部32に突起爪部を設けるものであってもよく、上記した実施例の構成に限定されるものではない。
さらに、上記した実施例では、車両(50)の前照灯(ヘッドランプ)として用いられる車両用灯具10を示す。しかしながら、本発明に係る車両用灯具は、ランプハウジング(11)の開口部(21)にシール部材(35)を介してアウターレンズ(12)が嵌め込まれるものであれば、車両に用いる他の車両用灯具であってもよく、上記した実施例の構成に限定されるものではない。
以上、本発明の車両用灯具を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10(10R、10L) 車両用灯具
11 ランプハウジング
12 アウターレンズ
21 開口部
22 ハウジング後端部
23 レンズ後端部
25 ズレ防止片
26 ハウジング側ネジ止部
27 ネジ挿入穴
28 突起爪部
32 レンズ側ネジ止部
34 受入部
35 シール部材
37 ネジ部材
38 離間防止機構
50 車両
Di 嵌込方向

Claims (7)

  1. 一端に開口部が設けられたランプハウジングと、
    前記開口部にシール部材を介して嵌め込まれるアウターレンズと、
    前記ランプハウジングに設けられたハウジング側ネジ止部と、
    前記アウターレンズに設けられたレンズ側ネジ止部と、
    前記ハウジング側ネジ止部と前記レンズ側ネジ止部とを固定するネジ部材と、を備え、
    前記ネジ部材は、前記ランプハウジングに対して前記アウターレンズを嵌め込む嵌込方向で前記ハウジング側ネジ止部と前記レンズ側ネジ止部とを固定し、
    前記ハウジング側ネジ止部および前記レンズ側ネジ止部には、嵌め込んだ前記アウターレンズが前記ランプハウジングから離れることを防止すべく、前記嵌込方向で突起爪部を受入部に干渉させる離間防止機構を設け、
    前記離間防止機構は、前記ネジ部材と前記嵌込方向で並んで配置されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記レンズ側ネジ止部は、前記アウターレンズから前記ランプハウジング側へ前記嵌込方向に突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記レンズ側ネジ止部では、前記アウターレンズからの突出端に前記嵌込方向に伸びるネジ挿入穴が設けられ、
    前記離間防止機構は、前記嵌込方向で見た前記レンズ側ネジ止部の中間位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記離間防止機構は、前記レンズ側ネジ止部に前記受入部を設け、前記ハウジング側ネジ止部に前記突起爪部を設けて構成されることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記ランプハウジングおよび前記アウターレンズは、車両の前方から側方へと回り込むべく後方へと湾曲し、
    前記ハウジング側ネジ止部は、前記ランプハウジングにおけるハウジング後端部に設けられ、
    前記レンズ側ネジ止部は、前記ハウジング側ネジ止部に対応して前記アウターレンズのレンズ後端部に設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記ハウジング後端部には、前記レンズ後端部よりも前記車両の外側へと回り込むズレ防止片が設けられることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記ハウジング側ネジ止部および前記レンズ側ネジ止部は、前記嵌込方向と直交する面に投影した状態で見て、前記ズレ防止片と隣接する位置に設けられることを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
JP2015127970A 2015-06-25 2015-06-25 車両用灯具 Active JP6519346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127970A JP6519346B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127970A JP6519346B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 車両用灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017010890A true JP2017010890A (ja) 2017-01-12
JP6519346B2 JP6519346B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=57762474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127970A Active JP6519346B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6519346B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6231317U (ja) * 1985-08-08 1987-02-25
JPH04131802U (ja) * 1991-05-24 1992-12-04 スタンレー電気株式会社 車両用灯具のシール構造
JPH062505U (ja) * 1992-06-12 1994-01-14 市光工業株式会社 自動車用灯具のレンズ装着構造
JPH07245005A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Koito Mfg Co Ltd 車輌用灯具
JPH09306207A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6231317U (ja) * 1985-08-08 1987-02-25
JPH04131802U (ja) * 1991-05-24 1992-12-04 スタンレー電気株式会社 車両用灯具のシール構造
JPH062505U (ja) * 1992-06-12 1994-01-14 市光工業株式会社 自動車用灯具のレンズ装着構造
JPH07245005A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Koito Mfg Co Ltd 車輌用灯具
JPH09306207A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6519346B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007131109A (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
JP3898376B2 (ja) 車両用灯具
JP2017010890A (ja) 車両用灯具
US10202086B2 (en) Tailgate
JP5741598B2 (ja) 車両後方用ランプ構造
JP2012201180A (ja) 車両用灯具のバンパ取付構造
JP2009292245A (ja) 車輌用灯具
EP1864858B1 (en) Installation structure and installation method of garnish and appliance
JP4727551B2 (ja) ハーネスプロテクタ
JP2009073361A (ja) ライト付き内装部材
JP2011235742A (ja) 自動車用ルームランプ
JP6774601B2 (ja) 車両のランプ取付け構造
JP2007055469A (ja) 車両の前部構造
JP6038988B2 (ja) ヘッドライト装置
JP2012001082A (ja) 自動車用ルームランプ
CN109386803B (zh) 车辆的车灯装置与外饰零件的定位结构
JP5647928B2 (ja) テールライト取付構造
JP2011143755A (ja) テールライト構造
JP7005833B2 (ja) 車両用灯具の取付け構造
JP6791091B2 (ja) 車体外装構造
JP3760794B2 (ja) ランプ構造
WO2015044755A1 (en) Vehicle lamp structure
JP6589598B2 (ja) 取付構造
JP2016030921A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP4727719B2 (ja) 車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6519346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250