JP2017010861A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビティ内における端子のがたつきを抑制する。【解決手段】電線の端末に固着された端子が後方から収容されるキャビティ、および、前記キャビティに挿入された前記端子に係合することで前記端子を抜け止め状態にするランスを有するハウジングと、前記キャビティのうち前記端子の後方に配される弾性部材と、を備えたコネクタであって、前記弾性部材は、前記電線に外嵌される本体部と、前記本体部の外周面に突出して周設され前後方向において隙間を空けて並ぶ複数の環状突出部と、を有しており、前記ハウジングは、前記端子が前記ランスによって抜け止め状態にされた際に、前記複数の環状突出部の間に配される係合部を有している。【選択図】図3
Description
本明細書によって開示される技術は、キャビティ内における端子のがたつきを抑制することができるコネクタに関する。
従来、電線の端末に固定された端子を、ハウジングに設けられたキャビティ内に後方から収容したコネクタが知られている。このようなコネクタは相手方のコネクタと嵌合されると、一方側のコネクタの雄端子と他方側のコネクタの雌端子とが弾性的に接触することにより、両端子が電気的に接続されるようになっている。
ところで、この種のコネクタを車両に搭載した場合には、車両の振動に伴って電線が振動し、電線の端末に固定された端子がキャビティ内において前後方向にがたつく虞がある。このように端子にがたつきが生じると、端子同士が前後方向に摺動し、端子間の接続部分が摩耗するという問題がある。
本明細書に開示される技術は、キャビティ内における端子のがたつきを抑制することができるコネクタを提供することを目的とする。
本明細書によって開示される技術は、電線の端末に固着された端子が後方から収容されるキャビティ、および、前記キャビティに挿入された前記端子に係合することで前記端子を抜け止め状態にするランスを有するハウジングと、前記キャビティのうち前記端子の後方に配される弾性部材と、を備えたコネクタであって、前記弾性部材は、前記電線に外嵌される本体部と、前記本体部の外周面に突出して周設され前後方向において隙間を空けて並ぶ複数の環状突出部と、を有しており、前記ハウジングは、前記端子が前記ランスによって抜け止め状態にされた際に、前記複数の環状突出部の間に配される係合部を有していることを特徴とする。
このような構成によると、例えば電線の振動に伴いキャビティ内に配された端子が前後方向にがたつきそうになった場合でも、端子の後方に配されている弾性部材は、その複数の環状突出部の間に配された係合部により前後方向の移動が規制されているから、この弾性部材により、端子ががたつくことが抑制される。
本明細書によって開示される技術の態様として、以下の構成が好ましい。
弾性部材のうち環状突出部より後方に、キャビティの内周壁に弾性的に密着する防水部を一体に備えていてもよい。
このような構成によれば、弾性部材の防水部により、コネクタの防水性を図ることができる。
係合部の後端部に、キャビティの径方向の内側かつ前方に向けて傾斜するガイド部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、弾性部材がキャビティの正規の位置に至る際に、環状突出部はガイド部によって案内されつつ係合部を越えることができるから、例えば、ガイド部がないものに比べて、正規の位置まで弾性部材を滑らかに挿入することができる。
係合部は、キャビティの内周壁に全周に亘って形成されている構成としてもよい。このような構成によると、係合部が隙間の全周に亘って配されるから、弾性部材がキャビティ内により安定的に保持されることとなり、端子のがたつきをより安定的に抑制することができる。
係合部は、キャビティの内周壁に周方向に沿って複数配される構成としてもよい。このような構成によると、弾性部材をキャビティに挿入する際、環状突出部が係合部を乗り越える領域が少なくなるから、挿入抵抗を低減することができる。
本明細書によって開示される技術によれば、キャビティ内における端子のがたつきが抑制されたコネクタを提供することができる。
<実施形態1>
実施形態1について図1から図4を参照して説明する。
実施形態1について図1から図4を参照して説明する。
本実施形態は、雄コネクタ60に嵌合される雌コネクタ10を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは図1における上下方向を基準とする。また、前後方向とは図2における左右方向を基準とし、両コネクタ10,60の嵌合方向を基準として互いに嵌合する側を前側として説明する。
雄コネクタ60は、図2および図3に示すように、図示しない機器と一体に形成されており、合成樹脂製の雄ハウジング61と、雄ハウジング61に保持される一対の雄端子62とを備えて構成されている。雄ハウジング61は、前方に開口するフード状に形成されており、雄ハウジング61の上面には、上方に突出するロック突部63が形成されている。各雄端子62は平板状をなし、雄ハウジング61の奥壁から前方に突出した形態で上下に一対並んで保持されている。
雌コネクタ10は、図1ないし図3に示すように、電線Wの端末に接続される一対の雌端子20と、電線Wに外嵌されて各雌端子20と共に固定されるゴム栓30(弾性部材の一例)と、一対の雌端子20と共にゴム栓30を収容する合成樹脂製の雌ハウジング40とを備えて構成されている。
雌ハウジング40は、前後方向に延びて内部に雌端子20を収容する端子収容部41を備えており、この端子収容部41の前半部分の周りには、フード部42が形成されている。端子収容部41とフード部42との間には、雄コネクタ60の雄ハウジング61が嵌合可能とされている。フード部42内における端子収容部41の外周面には環状のゴムリングRが嵌着されており、雄ハウジング61と雌ハウジング40とが嵌合すると、図3に示すように、ゴムリングRによって端子収容部41の外周面と雄ハウジング61の内周面との間がシールされるようになっている。
端子収容部41の上面には、図1ないし図3に示すように、弾性変位可能なロックアーム43が形成されており、雄ハウジング61と雌ハウジング40とが嵌合した際に、ロックアーム43と雄ハウジング61のロック突部63とが前後方向に係止することで雌ハウジング40と雄ハウジング61とが嵌合状態に保持されるようになっている。
端子収容部41内には、雌端子20とゴム栓30とを後方から収容する一対のキャビティ44が上下に並んで形成されている。各キャビティ44の前後方向略中央部よりも後部は、キャビティ44の前部よりもやや拡径された拡径キャビティ45とされており、拡径キャビティ45には、雌端子20の後端部およびゴム栓30が収容されるようになっている。
また、キャビティ44の底面44Aには、前方に向けて片持ち状に延出されたランス46が形成されており、このランス46は、ランス46の下方に設けられた撓み空間Sに向けて弾性変位可能とされている。ランス46は、雌端子20をキャビティ44内に挿入する際に、雌端子20に後方から押圧されることで撓み空間Sに向けて弾性変位し、雌端子20がキャビティ44の正規の位置に至ると、弾性復帰することで後述する雌端子20の係止孔21Aに嵌まり込み、雌端子20を雌ハウジング40内に抜け止めする。
端子収容部41の前端部には、図1および図2に示すように、フロントリテーナ47が装着可能とされている。フロントリテーナ47は、撓み空間Sに前方から進入する弾性阻止片48と、ゴムリングRの前方に配される抜け止め部49とを備えて構成されている。端子収容部41にフロントリテーナ47が装着されると、弾性阻止片48が撓み空間Sに前方から進入してランス46の下方への弾性変位が防がれると共に、抜け止め部49が端子収容部41に装着されたゴムリングRを前方から抜け止めする。
各雌端子20は、導電性に優れた金属板をプレス加工することにより形成されている。雌端子20は、図1ないし図3に示すように、角筒状をなす端子接続部21と、この端子接続部21の後方に設けられ電線Wに接続される電線接続部22と、を有する形態をなしている。
端子接続部21内には、端子接続部21の前端下縁から後方に折り返された弾性接触片(図示せず)が形成されている。雌ハウジング40と雄ハウジング61とが嵌合すると、端子接続部21内に雄コネクタ60の雄端子62が端子収容部41の前端開口を通して挿入され、雄端子62に対して弾性接触片が弾性的に接触することにより、雌端子20と雄端子62とが電気的に接続される。また、端子接続部21の底板には、ランス46が下方から嵌まり込む係止孔21Aが、底板を板厚方向に貫通して形成されている。
一方電線接続部22は、ワイヤバレル23と、ワイヤバレル23の後方に設けられたインシュレーションバレル24と、を備えて構成されている。
ワイヤバレル23は、電線Wの端末において絶縁被覆W2を皮剥ぎして露出された芯線W1にかしめ圧着されている。
インシュレーションバレル24は、電線Wの絶縁被覆W2の端末に外嵌されたゴム栓30に巻き付けられ、かしめ圧着されている。これにより、雌端子20とゴム栓30とが一体に固定されるとともに、ゴム栓30が電線Wの端末に対して固定されている。
ゴム栓30(弾性部材の一例)は、含油シリコン等の素材からなり、図1ないし図3に示すように、前後方向に長い円筒状のゴム栓本体31(本体部の一例)を有している。ゴム栓本体31は、電線Wの絶縁被覆W2が前後に挿通されるとともに、端子収容部41における拡径キャビティ45内に後方から嵌合可能とされている。
ゴム栓本体31の前方には、上述した雌端子20のインシュレーションバレル24が圧着される円筒状の端子圧着部32が連設されており、図1に示すように、インシュレーションバレル24が圧着された状態の端子圧着部32の外径寸法は、ゴム栓本体31の外径寸法よりも小さく設定されている。また、端子圧着部32の前端縁には、端子圧着部32にかしめ圧着されたインシュレーションバレル24を抜け止めするフランジ33が周設されている。
ゴム栓本体31のうち前方側の外周面には、径方向の外側に向けて周方向に沿って突出する環状突出部34が設けられている。環状突出部34は断面山形状をなして全周に亘る環状に形成されており、前後方向に隙間36を空けて2重に形成されている。以下、2つの環状突出部34を区別する際には、前方側を第1環状突出部34A、後方側を第2環状突出部34Bとして説明する。
本実施形態の環状突出部34は、ゴム栓30が拡径キャビティ45内に嵌合された状態において、それらの頂点部分が拡径キャビティ45の内周壁45Aによって押し潰されて密着し、電線Wの外周面と拡径キャビティ45の内周壁45Aとの間をシールする寸法に設定されている(図2および図3参照)。
ゴム栓本体31のうち後方側には、防水部35が設けられている。この防水部35は、環状突出部34の後方において拡径キャビティ45の内周壁45Aと弾性的に密着し、電線Wの外周面と拡径キャビティ45の内周壁45Aとの間をシールする外周リップ35Aと、この外周リップ35Aの後方(ゴム栓本体31の後端)において拡径キャビティ45の後端部に緊密に嵌合し、ゴム栓30から導出された電線Wが屈曲される際に、拡径キャビティ45の内周壁45Aと外周リップ35Aとの間に隙間ができることを防止する保持部35Bとから構成されている。ゴム栓30の後端部は、この防水部35により防水性が図られている。
本実施形態において2つの環状突出部34A,34Bおよび防水部35(外周リップ35Aおよび保持部35B)は、外形寸法がほぼ同等に設定されている(図1参照)。
一方、雌ハウジング40の端子収容部41における拡径キャビティ45の内周壁45Aには、図1から図4に示すように、雌端子20がランス46によって抜け止め状態にされた際、すなわち、ゴム栓30が拡径キャビティ45の正規の位置に配された際に、ゴム栓30の第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bの間の隙間36に配される係合部50が、全周に亘って内側に突出して形成されている。係合部50は断面山形状をなしており、その突出寸法は、拡径キャビティ45の内周壁45Aからゴム栓本体31の外周面までの距離とほぼ同じに設定されている。
また、係合部50の後端部には、図1ないし図3に示すように、拡径キャビティ45の径方向の内側かつ前方に向けて傾斜するガイド部51が設けられている。これにより、ゴム栓30が拡径キャビティ45の正規の位置に至る際には、第1環状突出部34Aはガイド部51によって拡径キャビティ45径方向の内側に向けて案内されつつ係合部50を乗り越えるから、例えば、ガイド部51がないものに比べて、正規の位置までゴム栓30を滑らかに挿入することができるようになっている。
またゴム栓30および係合部50は、雌端子20がランス46によって抜け止め状態にされた際、すなわち、ゴム栓30が拡径キャビティ45の正規の位置に配された際に、隙間36に配された係合部50の外面と、第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bの外面(係合部50と対向する面)とがほぼ重なり合うように、互いの形状が予め設定されている。
本実施形態のコネクタ10,60は、以上のような構成であって、続いて、雌コネクタ10の組み立て手順を簡単に説明すると共に、雌コネクタ10の作用および効果について説明する。
まず、電線Wにゴム栓30を先通しする。次に、電線Wの端末において絶縁被覆W2を皮剥ぎして芯線W1を露出させ、雌端子20の電線接続部22におけるワイヤバレル23を芯線W1にかしめ圧着すると共に、インシュレーションバレル24をゴム栓30の端子圧着部32にかしめ圧着する。これにより、電線Wの端末に、雌端子20とゴム栓30とが前後に並んで固定される。
電線Wの端末に雌端子20とゴム栓30とが固定されたところで、雌ハウジング40のキャビティ44に雌端子20およびゴム栓30を後方から挿入する。
雌端子20およびゴム栓30を拡径キャビティ45に挿入する過程において、ゴム栓30の第1環状突出部34Aが係合部50の位置に至ると、第1環状突出部34Aの先端部は、係合部50のガイド部51によって拡径キャビティ45の径方向の内側に向けて案内されつつ前方に進み、やがて、係合部50を乗り越える。よって、ゴム栓30を滑らかに挿入することができる。
第1環状突出部34Aが係合部50を乗り越え、すなわち、第1環状突出部34Aと第2環状突出部34Bとの間の隙間36に係合部50が嵌め入れられ、ゴム栓30および雌端子20がキャビティ44の正規の位置に至ると、図2に示すように、ランス46が雌端子20の端子接続部21における係止孔21Aに嵌まり込む。これにより、雌端子20が雌ハウジング40内に抜け止めされる。
続いて、端子収容部41にフロントリテーナ47を前方から装着することで、弾性阻止片48によってランス46の弾性変位が防がれると共に、端子収容部41に外嵌されたゴムリングRが抜け止め部49によって前方から抜け止めされる。以上のようにして雌コネクタ10が完成する。
この状態において、係合部50は、その外面が第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bの外面(係合部50と対向する面)と隙間なくぴったり重なり合う状態とされている(図2参照)。
また、各環状突出部34A,34Bは、それらの山形状の頂点部分が拡径キャビティ45の内周壁45Aによって押し潰されることで内周壁45Aに密着し、電線Wの外周面と拡径キャビティ45の内周壁45Aとの間をシールしている。
さらに、第2環状突出部34Bの後方においては、ゴム栓30の外周リップ35Aが内周壁45Aによって押し潰されて内周壁45Aに弾性的に密着し、電線Wの外周面と拡径キャビティ45の内周壁45Aとの間をシールしている。また、保持部35Bが拡径キャビティ45に対して緊密に嵌合しており、これにより、ゴム栓30から導出された電線Wが屈曲される際に、拡径キャビティ45の内周壁45Aと外周リップ35Aとの間に隙間ができることを防止している。ゴム栓30の後端部は、これら外周リップ35Aおよび保持部35B、すなわち、防水部35により、防水性が図られている。
次に、雌コネクタ10を雄コネクタ60に嵌合させる。この際には、図2に示すように、雄コネクタ60に対して雌コネクタ10を向かい合わせに配置し、雄コネクタ60に対して雌コネクタ10を嵌合させる。両コネクタ10,60が正規に嵌合位置に至ると、図3に示すように、雄コネクタ60の雄端子62が雌ハウジング40の端子収容部41の前端開口を通して雌端子20の端子接続部21内に進入し、雌端子20と雄端子62とが電気的に接続される。また、ゴムリングRによって端子収容部41の外周面と雄ハウジング61の内周面との間がシールされ、雄コネクタ60のロック突部63と雌コネクタ10のロックアーム43とが前後方向に係止することで、両コネクタ10,60が嵌合状態に保持される。
この状態で、例えば、車両の振動に伴って両ハウジング10,60間に前後方向のがたつきが生じ、このがたつきに伴って、雌端子20がキャビティ44(拡径キャビティ45)内で前後方向にがたつきそうになった場合でも、本実施形態によると、ゴム栓30の第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bの間の隙間36に雌ハウジング40の係合部50がぴったり嵌め込まれており、ゴム栓30のキャビティ44(拡径キャビティ45)内における前後方向の移動が規制されているから、これにより、雌端子20の前後方向へのがたつきが抑制される。
しかも、係合部50は拡径キャビティ45の内周壁45Aの全周に亘って形成されており、隙間36の全周(全体)に亘って配されているから、前後方向のがたつきをより安定的に抑制することができる。
さらに、環状突出部34は拡径キャビティ45の内周壁45Aに対して弾性的に密着しているとともに、環状突出部34の後方側には拡径キャビティ45に対して緊密に嵌合する防水部35が一体に設けられているから、高い防水性を備えている。
<実施形態2>
次に、実施形態2について図5を参照して説明する。以下、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
次に、実施形態2について図5を参照して説明する。以下、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態2の係合部150は、実施形態1の係合部50と異なり、拡径キャビティ145の内周壁145Aに断続的に形成されている。より詳細には、図5に示すように、複数の係合部150(本実施形態では4つ)のうち、2つの係合部150が上下に対向した形態で拡径キャビティ45における内周壁45Aの上下に形成されており、複数の係合部150のうち、もう2つの係合部150が上下に形成された係合部150から周方向に90°ずれた左右の位置において左右に対向した形態で形成されている。
このような本実施形態の構成によれば、ゴム栓30を拡径キャビティ45の正規の位置に挿入する際、係合部50を全周に亘って設ける実施形態1の構成と比較して、ゴム栓30の挿入抵抗を低減することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、係合部50、150が第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bの間の隙間36に配される構成としたが、第2環状突出部34Bおよび外周リップ35Aの間にも配される構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、係合部50の後端部にガイド部51を設けたが、ガイド部51は必ずしも必要でない。
(3)上記実施形態では、第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bのゴム栓本体31からの突出寸法を、共に、ゴム栓本体31から拡径キャビティ45の内周壁45Aまでの寸法よりもやや大きい寸法とし、ゴム栓30が拡径キャビティ45内に挿入された際に各環状突出部34A,34Bが内周壁45Aに押し潰されて弾性的に密着する構成としたが、各環状突出部34A,34Bは内周壁45Aに対して必ずしも密着させなくてもよく、突出寸法を短くして、単に接触したり、内周壁45Aとの間に僅かなクリアランスを有する構成としてもよい。または、第1環状突出部34Aだけ突出寸法を短くしてもよい。このような構成とすると、ゴム栓30を拡径キャビティ45内に挿入する際の挿入抵抗を小さくすることができる。またこのような構成とした場合でも、ゴム栓30に防水部35が一体に設けられている場合には、防水性が確保される。
(4)上記実施形態では、環状突出部34を2重としたが、環状突出部34の数は上記実施形態に限るものでなく、3重以上としてもよい。その場合、係合部50は、第1環状突出部34Aおよび第2環状突出部34Bの間の隙間36に限らず、他の環状突出部34の間に配する構成としてもよく、複数の環状突出部の複数の間に配する構成としてもよい。
(5)また、上記実施形態2のように係合部150を周方向において断続的に複数設ける場合でも、上記実施形態に示した4つに限らず、いくつ設けてもよい。
(6)上記実施形態では、環状突出部34の外面と係合部50,150の外面とが互いにぴったり重なる形状としたが、必ずしも両者がぴったり重なり合う必要はなく、要は、係合部50,150が隙間36に配された状態において、環状突出部34と係合部50,150との干渉によりゴム栓30の前後方向の移動が規制される構成であれば、どのような形態でもよい。
(7)外周リップ35Aの数も上記実施形態に限らず、2つ以上としてもよく、保持部35Bを省略してもよい。防水部35の形態は、上記実施形態に限るものではない。
(8)上記実施形態では、弾性部材としてゴム栓30を例示したが、弾性部材はゴム製のものに限らず、他の材料により形成されるものでもよい。
10:雌コネクタ(コネクタ)
20:雌端子(端子)
30:ゴム栓(弾性部材)
31:ゴム栓本体(本体部)
34:環状突出部
34A:第1環状突出部
34B:第2環状突出部
35…防水部
35A:外周リップ
35B:保持部
36:隙間
40、140:雌ハウジング(ハウジング)
44:キャビティ
45、145:拡径キャビティ(キャビティ)
45A、145A:内周壁
46:ランス
50、150:係合部
51:ガイド部
W:電線
20:雌端子(端子)
30:ゴム栓(弾性部材)
31:ゴム栓本体(本体部)
34:環状突出部
34A:第1環状突出部
34B:第2環状突出部
35…防水部
35A:外周リップ
35B:保持部
36:隙間
40、140:雌ハウジング(ハウジング)
44:キャビティ
45、145:拡径キャビティ(キャビティ)
45A、145A:内周壁
46:ランス
50、150:係合部
51:ガイド部
W:電線
Claims (5)
- 電線の端末に固着された端子が後方から収容されるキャビティ、および、前記キャビティに挿入された前記端子に係合することで前記端子を抜け止め状態にするランスを有するハウジングと、前記キャビティのうち前記端子の後方に配される弾性部材と、を備えたコネクタであって、
前記弾性部材は、前記電線に外嵌される本体部と、前記本体部の外周面に突出して周設され前後方向において隙間を空けて並ぶ複数の環状突出部と、を有しており、
前記ハウジングは、前記端子が前記ランスによって抜け止め状態にされた際に、前記複数の環状突出部の間に配される係合部を有しているコネクタ。 - 前記弾性部材のうち前記環状突出部より後方に、前記キャビティの内周壁に弾性的に密着する防水部を一体に備える請求項1に記載のコネクタ。
- 前記係合部の後端部に、前記キャビティの径方向の内側かつ前方に向けて傾斜するガイド部が設けられている請求項1または請求項2記載のコネクタ。
- 前記係合部は、前記キャビティの内周壁に全周に亘って形成されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載のコネクタ。
- 前記係合部は、前記キャビティの内周壁に周方向に沿って複数配されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載のコネクタ。
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JP2015127224A JP2017010861A (ja) | 2015-06-25 | 2015-06-25 | コネクタ |
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Publications (1)
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