JP2017010626A - 光源ユニット及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
Description
よって、長期間使用されるなどして、この隙間に埃などが溜まった場合に側方方向への光束が徐々に低下してしまい光学特性および意匠性での点で課題があった。
このため、光源部を器具本体部から取り外す時は、作業者が光源部を掴む箇所がなく、作業がしにくかった。
光源部は、この隙間に専用の治具を挿し込むことで器具本体部から取り外すことができるが、専用の治具を必要とする為、作業に手間がかかった。
また、器具本体に光源部を取付ける場合、係止壁の引掛け部を孔に引掛けて、引掛け部を支点として光源部を回動して取付けして取り付けられる。このため、長手方向に沿って光源部と凹部の間に形成された両側の隙間が、光源部を発光させた際にアンバランスな暗がりになるおそれがあり、意匠性の点で課題があった。
長手形状の器具本体に取り付けられる光源ユニットにおいて、
前記器具本体に配置された器具側取付部と連結することで弾性力によって前記器具本体の方向に引っ張られると共に、前記器具本体の短手方向に対する位置決めをする光源側取付部を備えた。
<***構成の説明***>
図1〜図19を参照して実施の形態1を説明する。
図1に示すように、照明装置10は、天井、壁などの図14に示す取付部300に取り付けられる長手形状の照明装置であり、長手方向Xに延びた長尺状の照明装置である。なお、光源ユニット100、器具本体200も同様に照明装置10の長手方向Xに沿った長手形状である。光源ユニット100、器具本体200の長手方向、短手方向は、照明装置10と同様に、長手方向X、短手方向Yと呼ぶ。図1〜図3に示すように、照明装置10は、光源ユニット100と、光源ユニット100が着脱可能に取り付けられる器具本体200とを備える。
照明装置10は、器具本体200と光源ユニット100との位置関係は、前者が上で、後者が下であってもよいし、両者が左右に位置するような関係であってもよいし、互いに斜めに位置するような関係であってもよい。また、この照明装置10は、長手方向あるいは短手方向に複数連結して使用される場合がある。
図4は、光源ユニット100の分解斜視図である。図5は、光源ユニット100の斜視図である。図6は、連結具150の斜視図である。図4、図5に示すように、光源ユニット100は、プレート部110、発光素子基板120、カバー130、電源装置140、2つの連結具150を有する。プレート部110は、長手方向に延びた板状の平面部111を有する。平面部111の一面側は、発光素子120aが実装された発光素子基板120が取り付けられる基板取付面部111aである。他面は電源装置140、連結具150が取り付けられる電源取付面部111bである。
また、プレート部110は、長手方向Xに延びる側壁をなす一対のプレート側部112を備える。プレート側部112の端部には、カバー係合部133と係合するプレート係合部112aが形成されている。
図4に示すように、プレート部110は、長尺状の平板である平面部111と、平面部111の短手方向の両端が折り曲げられて形成されるプレート側部112とを有し、短手方向に切る断面が略コ字形状である。基板取付面部111aには、発光素子基板120が取り付けられる。また、基板取付面部111aの裏面である電源取付面部111bには、発光素子基板120に電力を供給する電源装置140と、2つの連結具150とが取り付けられる。
図4に示すように、光源ユニット100は、発光素子120aとしてLED素子が用いられている。詳しくは、波長が440〜480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子が用いられる。
例えば、発光素子120aであるLEDはパッケージ化された面実装部品以外の砲弾型、COBなどの態様であってもよい。また、光源ユニット100は、LED素子以外の光源素子を用いたものであってもよく、例えば、有機エレクトロルミネッセンス(Organic−Electroluminescence;以下、有機ELと称する)、レーザダイオード(LD)などの固体発光素子を使用することもできる。
詳しくは、長手方向の長さが基板120bまたはプレート部110の長手方向の長さと略等しい、長尺の有機EL素子1つを発光素子120aとして用い、有機EL素子の長手方向と基板120bまたはプレート部110の長手方向が並行になるように配置してもよい。
図4に示すように、カバー130は、発光素子120aを覆って長手方向に延びる。また、カバー130は、発光素子120aの発光面と対向するカバー前面部132とカバー前面部132の短手方向Yの両端部と繋がるカバー側部131とを有する。カバー130は、カバー側部131がプレート部110の短手方向Yの端部であるプレート側部112を覆うようにしてプレート部110に取り付けられる。
電源装置140は、平面部111の電源取付面部111bに取り付けられている。
図7は連結具150の6面図である。2つの連結具150は、平面部111の他面側である電源取付面部111bの長手方向Xの両端部側にそれぞれ取り付けられている。連結具150は、後述する器具本体200の板ばね230とともに、光源ユニット100を引っ張ることで器具本体200に取り付ける引張機構部9010を構成する。連結具150は、後述する器具本体200が備える板ばね230に連結し、光源ユニット100を器具本体200に固定する。
図8(b)(c)はそれぞれ、側辺部152cが全部曲線、側辺部152cのうち破線部分が曲線の場合を示す。
図11は、器具本体200の斜視図である。器具本体200は、本体部210と、本体部210の両端部に取り付けられる端板部220とを備える。器具本体200は長手形状である。本体部210は、短手方向の断面形状がコの字状に折り曲げられて形成され、長手方向Xに延びた凹部211を備える。実施の形態1では、本体部210は、板金が折り曲げられて形成される。なお、器具本体200を形成する本体部210および端板部220は、金属以外の材料を用いて形成されてもよく、例えば、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。図2に示すように、器具本体200にはa,b,c,dの矩形をなす開口が形成されており、この開口から光源ユニット100の一部が収納される。
図9は、板ばね230の正面図である。図10は、板ばね230の斜視図である。実施の形態1では、図15、図16で後述するが、板ばね230の幅寸法は全体にわたって同じ寸法W3である。
(1)第1平坦部L1は、長手形状の一方の端部から長手方向に向かう。第1平坦部L1はねじで底面部211aに固定される。
(2)第1曲げ部M1は、第1平坦部L1の終わりに、第1曲げ半径R1で形成される。(3)第2平坦部L2は、第1曲げ半径R1で第1角度θ1に曲げられて第1平坦部L1から立ち上がる。第2平坦部L2は、可動の軸になる。
(4)第2曲げ部M2は、第2平坦部L2の終わりに、第1曲げ半径R1と反対向きに第2曲げ半径R2で形成される。
(5)第3平坦部L3は、第2曲げ半径R2で鋭角の第2角度θ2に曲げられて延びる。(6)第3曲げ部M3は、第3平坦部L3の終わりに、第2曲げ半径R2と反対向きに第3曲げ半径R3で形成される。第3曲げ部M3は、光源ユニット100が器具本体200に装着完了となる直前に連結具150の板部1501に当たることで、円弧部Eの摺動を制御する。
(7)第4平坦部L4は、第3曲げ半径R3で鋭角の第3角度θ3に曲げられて延びる。(8)第4曲げ部M4は、第4平坦部L4の終わりに、第3曲げ半径R3と反対向きに第4曲げ半径R4で形成される。
(9)円弧部Eは、第4曲げ半径R4で鈍角の第4角度θ4に曲げられて第1平坦部L1の向かう長手方向に延びると共に第2平坦部L2の立ち上がる方向に凸となる円弧形状の部分である。円弧部Eは、連結具150の上辺部152aと当接して摺動する摺動部である。
(10)屈曲部Kは、円弧部Eの端部が屈曲されたものであり、連結具150の上辺部152aに引っ掛けられる。
端子台240には外部電源に接続される電源電線が接続される。また、端子台240には器具本体200を長手方向に連結した場合に隣接する器具本体に電力や信号を送る送り電線が接続される。よって、凹部211内には、電源電線、送り電線が配設される。
次に、図12〜図14を用いて、作業者が、天井などの取付部300に予め取り付けられた器具本体200に対して、光源ユニット100を取り付ける作業を説明する。図12は、光源ユニット100が器具本体200に取り付けられる前の状態を示す。図13は、光源ユニット100の器具本体200への取付工程を説明する図である。図14は、光源ユニット100の器具本体200への取り付け後における断面を示す。図14(a)は短手方向Yを法線方向とする面による断面であり、図14(b)は長手方向Xを法線方向とする面による断面である。ここで、器具本体200の取付部300への取り付けは、天井から吊り下げられている吊ボルトに固定する方法、ねじなどの固定具により直接天井に固定する方法などがある。
図13において、
(a)は、光源ユニット100が器具本体200に取り付けられる前の状態を示す。
(b)は、作業者が板ばね230の円弧部Eの曲率が大きくなるように、板ばね230を弾性変形させた状態で光源ユニット100の先端部233を連結具150に連結した状態を示す。
(c)は、円弧部Eの裏側Eaが連結具150の上辺部152aに対して摺動する状態を示す。
(d)は、光源ユニット100が器具本体200に取り付けられた状態を示す。
図13(a)において、器具本体200では、底面部211aに板ばね230の固定部231がねじにより固定されている。光源ユニット100は器具本体200に取り付けられていない状態である。
次に、図13(b)では、板ばね230が、第2平坦部L2を回転の中心として、円弧部Eが底面部211aに対して略垂直状態になるように弾性変形した状態である。
作業者は、両方の連結具150について、開口152に板ばね230の先端部233から板ばね230をくぐらせる。作業者は、板ばね230の先端部233を、連結具150の開口152の上辺部152aに引っ掛けて、光源ユニット100を器具本体200に吊り下げる。この状態は光源ユニット100の仮取付状態である。2つの板ばね230は、器具本体200の両端部分に配置されており、光源ユニット100は2つの板ばね230で器具本体200に対して略平行な状態で姿勢を維持して吊り下げられる。
次に、図13(c)において、作業者が、カバー側部131をつかんで光源ユニット100を取付側(上方)に持ち上げると、板ばね230の円弧部Eの裏面Eaが、開口152の上辺部152aに対して、バネの復元力によって摺動する。この板ばね230の円弧部Eの摺動作用は、作業者が光源ユニット100を取付側(上方)に持ち上げると、板ばね230が自ら元の形状に戻ろうとすることによるが、作業者が板ばね230を気にすることなく、板ばね230は連結具150に対して摺動しながら元の形状に戻る。
次に、図13(d)において、作業者が、器具本体200の凹部211に光源ユニット100を押し上げると、連結具150の上端部151が凹部211の底面部211aに当接する。このとき板ばね230は、器具本体200への光源ユニット100の装着が完了する直前では円弧部Eの摺動が抑制される。そして、器具本体200への光源ユニット100の装着が完了すると、板ばね230の円弧部Eが、連結具150の開口152の上辺部152aと押し合う状態で、開口152の上辺部152aに対して位置決めされる。
このとき、板ばね230が内側箇所で上辺部152aを支持する際のバネ定数は、図13(b)において、先端部233で光源ユニット100を支持する際のバネ定数に対してはるかに大きい。これは、板ばね230では第1平坦部L1が器具本体200に固定されるので、第1平坦部L1を固定端とする片持ち梁として大まかに見積もることができる。板ばね230では、ほとんど弾性変形しない第1曲げ部M1と第4曲げ部M4との直線距離(スパン)は、第1曲げ部M1と先端部233との距離(スパン)の、例えば1/5〜1/6程度である。片持ち梁ではスパンはバネ定数に3乗で影響する。すなわち、第4曲げ部M4におけるバネ定数は、1/5であれば先端部233におけるバネ定数の125倍であり、1/6であれば先端部233におけるバネ定数の216倍である。このため、作業者が、器具本体200の凹部211への光源ユニット100の押し上げ(押し込み)を完了すると、板ばね230の第4曲げ部M4の内側箇所が、連結具150に形成された開口152の上辺部152aを支持することができる。つまり、第4曲げ部M4の内側箇所で、光源ユニット100の自重を支えることができる。
次に、光源ユニット100を器具本体200から取り外す作業について説明する。光源ユニット100を取り外す作業は、上述した取り付ける作業の逆の手順となる。
(1)図13(d)のように、作業者は、光源ユニット100が器具本体200に取り付けられた状態から、カバー側部131を掴んで、光源ユニット100を略水平の状態のまま照射側(下方)に引き下げる。
(2)作業者は、光源ユニット100を図13(c)を経て図13(b)の状態まで引き下げ、板ばね230の先端部233を連結具150の開口152から外す。
(3)以上の手順で、作業者は、器具本体200から光源ユニット100を取り外す。
次に、図15、図16を用いて、実施の形態1の作用効果を説明する。図15は、板ばね230と連結具150との係合関係を示す図である。図16は、図15を補足するための図である。実施の形態1において、開口152は、下辺部152bの長さ寸法W1、上辺部152aの長さ寸法W2の台形形状である。
長さ関係は、
W1>W2
である。
図15に示すように、下辺部152bの長さ寸法W1に対して上辺部152aの長さ寸法W2が短い。そして、実施の形態1では、板ばね230の幅寸法W3は、先端部233から固定部231にわたって同じ寸法である。図15に示すように、板ばね230の幅寸法W3は開口152の上辺部152aの長さ寸法W2と略同じである。図16は、作用効果を説明するための概念図である。図16に示すように、光源ユニット100が器具本体200に装着された状態において、板ばね230の円弧部Eの裏面Eaは、上辺部152aに当たっている。かつ、裏面Eaが上辺部152aに当たっている箇所の板ばね230の幅方向の両側は、開口152の上辺部152aにつながる両側の側辺部152cの一部によって、短手方向Yの移動が規制される。
このため、連結具150が配置された光源ユニット100は、板ばね230が配置された器具本体200に対して、短手方向Yにおいて位置決めされることになる。したがって、短手方向Yにおける器具本体200と光源ユニット100との中心を一致させた状態で、光源ユニット100を器具本体200に装着できる。また、光源ユニット100から照射される光の光軸を、器具本体200の短手方向における中心に一致させたい場合には、容易に一致させることができる。また、光源ユニット100を挟んで長手方向Xに沿って形成される、光源ユニット100と器具本体200との2箇所の隙間は略同等の間隔となるので、バランスが維持され意匠性も優れる。
光源ユニット100は、板ばね230の内側箇所が開口152の上辺部152aに密着した状態で、取付側(上方)に強く引張り上げられて器具本体200に装着される。つまり、板ばね230が取り付けられている器具本体200の底面部211aと、連結具150が取り付けられているプレート部110の電源取付面部111bとは、互いに平行であり挿抜方向Z(図14)を法線方向とすることになる。このため、光源ユニット100は、器具本体200に対する長手方向Xまわり、つまり長手方向XをX軸とみた場合、X軸まわりの光源ユニット100の取り付け角度601(図14(b))を決めることができる。したがって、光源ユニット100は、器具本体200に対して、長手方向Xまわりに関して傾いて装着されることはなく、光源ユニット100から照射される光は一定の向きを維持できる。また、長手方向Xまわりの角度が正しく決められることで、光源ユニット100を挟んで長手方向Xに沿って形成される、光源ユニット100と器具本体200との2箇所の隙間は略同等の間隔となり、バランスが維持されるため意匠性にも優れる。
図17は、図15に対する変形例1を説明する図である。
図18は、図15に対する変形例2を示す図である。
図19は、実施の形態1の別の変形例を説明する図である。
図17では開口152は長方形であり、つまり上辺部152a、下辺部152bの両方が、長さ寸法W1である。また板ばね230は、先端部233の幅寸法W4が、第4曲げ部M4に向かうにしたがって、次第に幅寸法W4よりも広い幅寸法W3にまで増加していく形状である。つまり第4曲げ部M4から先端部233の方向にみれば、先端部233に向かって幅がしだいに狭くなる、テーパ形状の板ばね230である。そして、上辺部152aの長さ寸法W1は、板ばね230の幅寸法W3と略同一であり、光源ユニット100が器具本体200に取り付けられた状態では、連結具150と板ばね230との連結状態は、図16で述べた状態と同じになる。よって変形例1の場合も、図16の場合と同様の作用効果を得ることができる。
図18では開口152は台形であるが、上辺部152aのほうが、下辺部152bよりも長い。
つまり、
長さ寸法W2>長さ寸法W1
である。
また板ばね230は、変形例1と同じテーパ形状である。そして、上辺部152aの長さ寸法W2は、板ばね230の幅寸法W3と略同一であり、光源ユニット100が器具本体200に取り付けられた状態では、連結具150と板ばね230との連結状態は、図16で述べた状態と同じになる。よって変形例2の場合も、図16の場合と同様の作用効果を得ることができる。
図19は、板ばね230の向きを反対にした変形例である。つまり図11では、2つの板ばね230は、長手方向Xにおいて、先端部233が反対方向を向いている。
これに対して図19の場合は、長手方向Xにおいて、先端部233が向き合う配置である。板ばね230の向きに合わせて連結具150も配置される。変形例3は図16の構成、変形例1及び変形例2のそれぞれと組み合わせることができる。変形例3の場合も図16で述べたのと同じ状態になる。よって変形例3の場合も、図16の場合と同様の作用効果を得ることができる。
図20、図21を参照して実施の形態2を説明する。図20は、摺動ガイド211aaを示す斜視図である。図21は、摺動ガイド211aaを説明する断面図で、(a)は長手方向の縦断面図、(b)は短手方向の断面図である。実施の形態2は、器具本体200の底面部211aに、板ばね230の摺動をガイドする摺動ガイド211aaを配置して、連結具150、板ばね230に加え、さらに摺動ガイド211aaによって短手方向Yの位置決定、及び長手方向Xまわりの角度決定を確実にする構成である。
したがって、図16で述べた状態を、一対の摺動ガイド211aaによって、さらに確実にすることができる。
図22〜図24を参照して、実施の形態3を説明する。実施の形態3は、板ばね230と連結具150とからなる引張機構部9010が、さらに器具側嵌合部9212を有する。実施の形態3では、連結具150の有する連結側嵌合部9151である上端部151と、器具本体200に形成された器具側嵌合部9212とが嵌りあうことで、引張機構部9010が、実施の形態1と同様の、短手方向Yの位置決め、長手方向Xまわりの角度決めの機能を有する。
図23に示すように、器具本体200に配置された器具側嵌合部9212は、連結側嵌合部9151である上端部151に嵌ることで上端部151を拘束する。つまり、器具側嵌合部9212は、上端部151に嵌ることで光源ユニット100の短手方向Yの位置決めと、光源ユニット100の長手方向Xまわりの取り付け角度を決めることができる。実施の形態1の場合は、板ばね230の円弧部Eの裏面Eaは、上辺部152aに当たり、かつ、裏面Eaが上辺部152aに当たっている箇所の板ばね230の幅方向の両側は、開口152の上辺部152aにつながる両側の側辺部152cの一部によって、短手方向Yの移動が規制されることが必要であった。しかし実施の形態3の場合、板ばね230と連結具150との関係は、板ばね230が連結具150を引っ張るだけでよい。なお、図16の説明で述べた短手方向Yの移動規制を加えてもよいことはもちろんである。
図24(b)は、上端部151が凸の円弧形状である連結具150を示す。図24では、凸の円弧形状の上端部151が、凹の円弧形状の器具側嵌合部9212に嵌ることで、光源ユニット100の短手方向Yの位置決め及び光源ユニット100の長手方向Xまわりの取り付け角度決めが可能となる。
図25〜図27を参照して実施形態4を説明する。図25、図26、図27は実施の形態3の図22、図23、図24に対応する。実施の形態4は、実施の形態3に対して、器具側嵌合部9212と上端部151の凹凸関係が逆の場合である。凹凸関係を逆にしても実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
その場合、引張機構部9010は、光源ユニット100に配置される板ばね230と、器具本体200に配置される連結具150とを備える。連結具150は板ばね230を器具本体200の方向に引っ張ることになる。連結具150は板状の板部1501を有し、板部1501は、板ばね230が挿入される開口152であり板ばね230が当接する縁9152aの幅の両端9152cで板ばね230を拘束する開口152が形成される。
図28、図29を参照して実施の形態5を説明する。なお、実施の形態5では、実施の形態1〜4と異なる構成を中心に説明し、実施の形態1〜4と同じ構成については、説明を省略する。図28は、実施の形態5に係る連結具150を説明する図である。図29は、実施の形態5に係る連結具150を用いた光源ユニット100の作用効果を説明する図である。
光源ユニット100を器具本体200に取り付ける際には、配線作業と配線確認作業が行われる。このとき、光源ユニット100は、器具本体200の板ばね230が光源ユニット100の連結具150に引っ掛けられることによって、器具本体200に吊り下げられる。図29の破線の楕円範囲に示すように、長手方向を軸として光源ユニット100をいずれかの回転方向に回転させると、板ばね230が傾斜辺部152dと当接する角度で光源ユニット100の回転が規制され、当該角度で光源ユニット100の姿勢が維持される。つまり、作業者が配線作業または配線確認作業を行う際に、光源ユニット100の配線部を作業者側に向けた状態で保持することができるため、作業者は、配線作業と配線確認作業を確実に行うことができる。このため、電源電線、送り電線を光源ユニット100と器具本体200との間に挟み込んでしまう配線不良、これら電線の接続不良を防ぐことができる。
図30を参照して実施の形態5の別の例を説明する。なお、実施の形態1〜4と同じ構成については、説明を省略する。
図30に示すように、別の例における連結具150は、開口152を形成する上辺部152aの両側部に傾斜辺部152eが形成されている。傾斜辺部152eの中央側は上辺部152aと繋がっており、傾斜辺部152eの外側は側辺部152cと繋がっている。なお、図30において、傾斜辺部152eと側辺部152cとは円弧状の接続辺部152ceを介して繋がる形態となっているが、この形態に限定されず、傾斜辺部152eと側辺部152cとは円弧状の接続辺部152ceを介さずに直接繋がっていてもよい。
図30の場合は、光源ユニット100を器具本体200に取り付ける際には、配線作業と配線確認作業が行われる。このとき、光源ユニット100は、器具本体200の板ばね230が光源ユニット100の連結具150に引っ掛けられることによって、器具本体200に吊り下げられる。図30の破線の楕円範囲に示すように、長手方向を軸として光源ユニット100をいずれかの回転方向に回転させると、板ばね230が傾斜辺部152eと当接する角度で光源ユニット100の回転が規制され、当該角度で光源ユニット100の姿勢が維持される。つまり、作業者が配線作業または配線確認作業を行う際に、光源ユニット100の配線部を作業者側に向けた状態で保持することができるため、作業者は、配線作業と配線確認作業を確実に行うことができる。このため、電源電線、送り電線を光源ユニット100と器具本体200との間に挟み込んでしまう配線不良、これら電線の接続不良を防ぐことができる。
図31、図32を参照して実施の形態6を説明する。なお、実施の形態6では、実施の形態1〜5と異なる構成を中心に説明し、実施の形態1〜5と同じ構成については、説明を省略する。図31は、実施の形態5に係る連結具150を説明する図である。図32は、実施の形態5に係る連結具150を用いた光源ユニット100の作用効果を説明する図である。
図32の破線の楕円範囲に示すように、連結具150の上端部151aをこのような形状としたことによって、光源ユニット100を器具本体200に取り付ける際には、電源電線、送り電線が、短手方向における外側に向って誘導される。つまり、電源電線、送り電線は図32の矢印702,703の方向に誘導されるので、上端部151aと底面部211aとの間に電源電線、送り電線を挟み込んでしまう配線不良を防ぐことができる。
図33〜図44を参照して実施の形態7を説明する。実施の形態7は、実施の形態1〜実施の形態6の適用可能な照明装置のバリエーションを示す。
実施の形態7では、主に、実施の形態1〜6と異なる点について説明する。実施の形態7は、実施の形態1〜6で説明した照明装置10の6つのバリエーションである、照明装置10−1,10−2,10−3,10−4,10−5,10−6を説明する。実施の形態7において、実施の形態1〜6と同様の構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。
照明装置10−1〜10−6が実施の形態1と異なる点は、器具本体200−k(kは1〜6)の形状である。ただし、器具本体200−kの凹部211の構成は、実施の形態1で説明した凹部211の構成と同一である。よって、光源ユニット100と凹部211との取付構造は、実施の形態1で説明した取付構造と同一であり、実施の形態1〜6で説明した構成及び効果は、実施の形態7の照明装置10−1〜10−6についても適用することができる。
図14の器具本体200の短手方向の幅L(0)は、例えば、230mmである。また、照明装置10の傾斜部211dは、水平面から角度θ傾斜している。
図33は、照明装置10−1の斜視図である。
図34は、図33のB−B断面図である。照明装置10−1は、直付けタイプである。照明装置10−1は、器具本体200−1の形状が器具本体200と異なる。照明装置10−1の短手方向の幅L(1)は照明装置10の短手方向の幅L(0)の0.6〜0.7倍である。照明装置10−1の短手方向の幅L(1)は、例えば、150mmである。照明装置10−1の傾斜部の水平面からの角度θは、図14の角度θよりも大きい。
図35は、照明装置10−2の斜視図である。図36は図35のB−B断面図である。照明装置10−2は、直付けタイプである。照明装置10−2は、器具本体200−2の形状が照明装置10の器具本体1200と異なる。照明装置10−2は、器具本体200−2が光を反射させる構成を備えていないトラフタイプの照明器具である。
図37は、照明装置10−3の斜視図である。図38は図37のB−B断面図である。照明装置10−3は、直付けタイプである。照明装置10−3は、器具本体200−3の形状が照明装置10の器具本体200と異なる。照明装置10−3は、器具本体200−3の傾斜部が凹部211の下方に向かって広がるように形成された反射笠タイプの照明器具である。
図39は、照明装置10−4の斜視図である。図40は、図39のB−B断面図である。照明装置10−4は、天井面等の取付部に形成された取付孔に埋め込まれて取り付けられる埋込タイプの照明器具である。照明装置10−4は、器具本体200−4の形状が照明装置10の器具本体200と異なる。照明装置10−4の短手方向の幅L(4)は、例えば150mmである。
図41は、照明装置10−5の斜視図である。図42は、図41のB−B断面図である。照明装置10−5は、埋込タイプの照明器具である。照明装置10−5は、器具本体200−5の形状が照明装置10の器具本体200と異なる。照明装置10−5の短手方向の幅L(5)は、器具本体200−4の短手方向の幅L(4)の0.6〜0.7倍である。照明装置10−5の短手方向の幅L(5)は、例えば、100mmである。
図43は、照明装置10−6の斜視図である。図44は、図43のB−B断面図である。照明装置10−6は、埋込タイプの照明器具である。照明装置10−6は、器具本体200−6の形状が照明装置10の器具本体200と異なる。照明装置10−6は、Cチャンネル回避型の照明器具である。照明装置10−6は、埋め込まれる器具本体200−6の高さH(6)が、図40に示す器具本体200−4の高さH(4)や図42に示す器具本体200−5の高さH(5)よりも低い。照明装置10−6の短手方向の幅L(6)は、照明装置10−5の短手方向の幅L(5)の1.8〜2.2倍である。照明装置10−6の短手方向の幅L(6)は、例えば、220mmである。
なお、上述した光源ユニット、器具本体、および照明器具は、いずれも長手形状の例であるが、これ限らず、正方形、円形、多角形など他の形状であっても本願発明が適用できる。
Claims (11)
- 長手形状の器具本体に取り付けられる光源ユニットにおいて、
前記器具本体に配置された器具側取付部と連結することで弾性力によって前記器具本体の方向に引っ張られると共に、前記器具本体の短手方向に対する位置決めをする光源側取付部を備えた光源ユニット。 - 長手形状の器具本体に取り付けられる光源ユニットにおいて、
前記器具本体に配置された器具側取付部と連結することで弾性力によって前記器具本体の方向に引っ張られると共に、前記器具本体に対する前記器具本体の長手方向まわりの取り付け角度を決める光源側取付部を備えた光源ユニット。 - 前記器具側取付部は、板ばねであり、
前記光源側取付部は、前記板ばねと連結する連結具であり、
前記連結具は、
板状をなし、前記板ばねが挿入される開口であって前記板ばねが当接する縁の幅の両端で前記板ばねを拘束する開口が形成された板部を有する請求項1または請求項2に記載の光源ユニット。 - 前記器具側取付部は、板ばねであり、
前記光源側取付部は、前記板ばねと連結する連結具であり、
前記連結具は、
板状をなし、前記板ばねが挿入される開口が形成されると共に、前記器具本体に形成された器具側嵌合部に嵌ることで前記器具側嵌合部に拘束される連結側嵌合部を有する板部を備える請求項1または請求項2に記載の光源ユニット。 - 長手形状の器具本体と、
前記器具本体に取り付けられる光源ユニットと、
前記光源ユニットを弾性力によって前記器具本体の方向に引っ張ると共に、前記器具本体の短手方向に対する前記光源ユニットの位置を決める引張機構部と
を備えた照明装置。 - 長手形状の器具本体と、
前記器具本体に取り付けられる光源ユニットと、
前記光源ユニットを弾性力によって前記器具本体の方向に引っ張ると共に、前記光源ユニットの前記器具本体の長手方向まわりの取り付け角度を決める引張機構部と
を備えた照明装置。 - 前記引張機構部は、
前記器具本体に配置される板ばねと、
前記光源ユニットに配置され、前記板ばねと連結することで前記光源ユニットを前記器具本体の方向に引っ張る連結具であって、板状をなし、前記板ばねが挿入される開口であり前記板ばねが当接する縁の幅の両端で前記板ばねを拘束する開口が形成された板部を有する連結具と
を備える請求項5または請求項6に記載の照明装置。 - 前記引張機構部は、
前記光源ユニットに配置される板ばねと、
前記器具本体に配置され、前記板ばねと連結することで前記光源ユニットを前記器具本体の方向に引っ張る連結具であって、板状をなし、前記板ばねが挿入される開口であり前記板ばねが当接する縁の幅の両端で前記板ばねを拘束する開口が形成された板部を有する連結具と
を備える請求項5または請求項6に記載の照明装置。 - 前記器具本体は、
前記板ばねの一端が固定されて配置されると共に、前記板ばねの他端の動きを規制する板ばね規制部を備える請求項7に記載の照明装置。 - 前記連結具は、
前記板部に、連結側嵌合部を有し、
前記引張機構部は、
前記器具本体に配置され、前記連結側嵌合部に嵌ることで前記連結側嵌合部を拘束する器具側嵌合部を有する請求項7または請求項9に記載の照明装置。 - バネは光源
前記連結具は、
前記板部に、連結側嵌合部を有し、
前記引張機構部は、
前記光源ユニットに配置され、前記連結側嵌合部に嵌ることで前記連結側嵌合部を拘束する光源側嵌合部を有する請求項8に記載の照明装置。
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