以下、本発明の実施の形態に係る連結ユニット、および照明装置ついて、図面を参照して説明する。同じまたは対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上、そのように記載されており、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向および向きを限定するものではない。
実施の形態1.
本発明は、連結ユニットを構成する弾性部材であるバネが異なる寸法あるいは異なる形状であっても相互に係り合うことができる連結部材であるバネ受具、これらを用いた照明装置に関するものである。
<<照明装置1の全体の構成>>
図1から図4を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の全体の構成を説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明装置1の斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る照明装置1の断面図であり、(a)は図1におけるA-A断面図であり、(b)は図2(a)におけるB-B断面の斜視図である。
図3は、実施の形態1に係る照明装置1を本体ユニット2と光源ユニット3とに分割した分割斜視図である。
図4は、実施の形態1に係る照明装置1の正面図であり、連結ユニット10を説明する図である。
図1に示すように、照明装置1は天井、壁などの造営部9に取り付けられて使用される照明装置である。本実施の形態では、照明装置1は長尺形状である。
図1から図4に示すように、照明装置1は、長尺形状の本体ユニット2、本体ユニット2に着脱自在に取り付けられる長尺形状の光源ユニット3、光源ユニット3と本体ユニット2とを連結する連結ユニット10を備えている。つまり、光源ユニット3は、連結ユニット10によって本体ユニット2に着脱自在に装着される。
本体ユニット2および光源ユニット3は、いずれも長尺形状であり、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられた状態では、いずれも照明装置1の長手方向Xに沿っている。
以下の説明において、照明装置1の長手方向に沿った方向を長手方向X、長手方向Xに直交し長手方向Xに対する短手方向を短手方向Y、長手方向Xおよび短手方向Yのいずれとも直交する方向を上下方向Zとする。また、長手方向において、長手端部側への向きを端向きX1とし、端向きX1と反対側への向きであり長手中央側への向きを中向きX2とする。さらに、上下方向Zにおいて、照明装置1が取り付けられる造営部9側(すなわち天井、壁などの被取付部側)への向きを上向きZ1とし、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1から光が照射される照射空間側への向きを下向きZ2とする。なお、上向きZ1は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる向きであり、下向きZ2は、光源ユニット3が本体ユニット2から取り外される向きである。
図2、図3に示すように、照明装置1は、本体ユニット2に設けられた収容部200に光源ユニット3が収容される構成となっている。本体ユニット2は収容部200に配置されるバネ22を有し、光源ユニット3は台座31に配置されるバネ受具36を有する。
照明装置1は、本体ユニット2の上面を天井、壁等の造営部9に直付け設置される直付けタイプの照明装置である。すなわち、照明装置1は、直付けタイプの本体ユニット2を備える。図1および図2に示す本体ユニット2の短手方向Yの幅寸法は、例えば、150mmである。
<連結ユニット10の構成>
図2から図4に示すように、照明装置1は、本体ユニット2に配置されるバネ22と光源ユニット3に配置されるバネ受具36とからなる連結ユニット10を備える。すなわち、バネ22およびバネ受具36は、照明装置1の連結ユニット10を構成する。バネ22とバネ受具36とは、相互に係り合う(係合する)ことによって、光源ユニット3を本体ユニット2の側に引っ張るとともに本体ユニット2と光源ユニット3とを連結する。
弾性部材であるバネ22は本体ユニット2側の連結部であり、器具側連結具ともいう。また、バネ22と連結する連結部材であるバネ受具36は、光源ユニット3側の連結部であり、バネ係合具あるいは灯具側連結具ともいう。
連結ユニット10は、バネ22の弾性力によってバネ受具36を上向きZ1に引っ張る構成となっており、これによって本体ユニット2の収容部200に光源ユニット3が収容される。連結ユニット10は、光源ユニット3の本体ユニット2における長手方向Xに対する取付位置を決める。また、連結ユニット10は、光源ユニット3の本体ユニット2における短手方向Yに対する取付位置を決める。そして、連結ユニット10は、本体ユニット2の長手方向Xまわりの取付角度を決める。
バネ22は、バネ受具36と係り合った(係合した)状態で、バネ22の幅方向への移動が規制される。バネ受具36は、幅寸法あるいは形状が異なるバネと係り合う(係合する)ことが可能であり、幅寸法あるいは形状が異なるバネは、バネ受具36と係り合った(係合した)状態で、いずれもバネの幅方向(短手方向Y)への移動が規制される。すなわち、バネ受具36は、バネが異なる寸法あるいは異なる形状であっても相互に係り合って(係合して)、本体ユニット2と光源ユニット3とを連結することができる。
<本体ユニット2の構成>
図5を参照して実施の形態1に係る本体ユニット2の構成を説明する。
図5は、実施の形態1に係る本体ユニット2の斜視図である。
図5に示すように、本体ユニット2は、器具本体20と、器具本体20の両端部に取り付けられる器具端部21とを備える。本体ユニット2は長尺形状に形成されている。器具本体20は、短手方向Yに沿った断面形状(長手方向Xに沿って見た断面形状)が略コ字形状に形成され、長手方向Xに延設された収容部200を備える。実施の形態1では、器具本体20および器具端部21は、板金が折り曲げられて形成される。収容部200は折り曲げられた板金に囲まれた長尺形状の空間である。
図2、図3、図5に示すように、収容部200は、長手方向Xに延びた器具底面部201と、短手方向Yにおける器具底面部201の両端部を基端部として立ち上がる器具側面部202とを備える。器具端部21は、収容部200の長手方向Xにおける両端部を覆うように器具本体20に取り付けられる。器具端部21には、複数の照明装置1を長手方向Xに連結設置する場合に送り電線の挿通等に開放するノックアウト210が形成されてもよい。
収容部200は、長手方向Xに延びる3面を器具本体20に覆われ、長手方向Xにおける両端部を器具端部21によって覆われており、長手方向Xに延びる1面が開放されている。すなわち、本体ユニット2には開口縁部203に囲まれた矩形をなす開口が形成されている。光源ユニット3はこの開口から収容部200の内部に一部が収納される。
器具底面部201には、複数の貫通孔206が形成されており、本実施の形態では、貫通孔206として、商用電源から電力供給を受けるための電源線(図示は省略)を収容部200内に引き込む配線孔208と、固定具(図示は省略)を用いて本体ユニット2を造営部9に固定するための固定孔207が形成されている。
本体ユニット2は、短手方向Yにおける収容部200の外側に、長手方向Xに延設された開口周部204を備える。本実施の形態では、開口周部204は器具本体20と一体に形成されている。開口周部204は、器具側面部201の基端部と反対側の先端部を短手方向Yにおける外側に向って折り曲げられている。開口周部204は、照射側に面した下面部であり、光源ユニット3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射部である。開口周部204は鍔部ともいう。
本体ユニット2は、短手方向Yにおける開口周部204の外側に、長手方向Xに延設された斜面部205を備える。本実施の形態では、斜面部205は器具本体20と一体に形成されている。斜面部205は、器具側面部201と反対側の先端部を上下方向Zにおける上向きZ1且つ短手方向Yにおける外側の向きである斜め上方に向って折り曲げられている。斜面部205は、光源ユニット3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射部である。
本体ユニット2は、長手方向Xにおける収容部200の端部に、短手方向Yに延設された開口周部211を備える。開口周部211は、収容部200の長手方向Xにおける両端部の一部を覆うように配置される。開口周部211は、本体ユニット2に光源ユニット3を装着した状態で、本体ユニット2と光源ユニット3との間の隙間を塞ぐ。本実施の形態では、開口周部211は器具端部21と一体に形成されている。開口周部211は、器具端部21の開口縁部203側を長手方向Xにおける中向きX2に向って折り曲げられている。開口周部211は、照射側に面した下面部あり、光源ユニット3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射部である。開口周部211は鍔部ともいう。
図5に示すように、収容部200には、本体ユニット2側の連結部であり器具側連結具であるバネ22、器具配線具24である器具電源線240、端子台243等が配置される。詳しくは、器具底面部201に、2つのバネ22、および端子台243が取り付けられている。バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36に対応する位置に配置される。端子台243は、電源端子台である。あるいは、端子台243は信号端子台である。端子台243は、電源端子台と信号端子台を一体に構成したものであってもよい。
<器具配線具24>
図5に示すように、本体ユニット2の収容部200には、器具電源線240、制御線242、端子台243を含む器具配線具24、および電源電線(図示は省略)等が配設される。つまり、収容部200は配線空間としての機能を有する。
端子台243は、ネジ25(図示は省略)を用いて器具底面部201に固定される。端子台243には、後述する光源ユニット3の点灯装置35への電力供給経路となる器具電源線240が接続される。本実施の形態では、器具電源線240の先端部に器具電源線コネクタ241が設けられている。器具電源線コネクタ241は、後述する光源ユニット3の点灯装置35に接続される光源電源線401の先端部に設けられた光源電源線コネクタ402と接続されることによって点灯装置35への電力供給経路となる。
また、端子台243には、点灯装置35に接続され、点灯装置35から出力される点灯電力を調整する制御信号の伝達経路となる器具制御線242が接続されてもよい。この場合、端子台243は、器具電源線240が接続されるものと器具制御線242ものとを別々に備えてもよい。
そして、端子台243には、外部電源(図示は省略)に接続され、外部電源からの電力供給経路となる電源電線(図示は省略)が接続される。
さらに、端子台243には照明装置1を長手方向に連結した場合には、隣接する照明装置に電力や制御信号を送るための送り電線が接続される。この場合、収容部200内には、電源電線と送り電線とが配設される。
<バネ22>
バネ22は、連結ユニット10を構成する本体ユニット2側の連結部であり器具側連結具ともいう。バネ22は、光源ユニット3側の連結部であるバネ受具36と係り合う(係合する)ことによって光源ユニット3を本体ユニット2に連結する。すなわち、バネ22は、光源ユニット3のバネ受具36とともに、照明装置1の連結ユニット10を構成する。バネ22は、バネ鋼、ステンレス鋼等の金属製の弾性材料を用いて形成される。
図5に示すように、本実施の形態では、2つのバネ22は、本体ユニット2の長手方向Xにおける両端部側にそれぞれ配置される。バネ22は、ネジ25を用いて器具底面部201に固定される。バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36に対応する位置に配置される。つまり、バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36に対応して、本体ユニット2の長手方向Xにおける一方の端部側に配置されてもよいし、長手方向Xにおける両方の端部側に配置されてもよい。なお、バネ22およびバネ22に対応して後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36は、光源ユニット3に取り付けられる点灯装置35等と接触しない位置を選択して配置する。
バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36と係り合い、光源ユニット3を本体ユニット2に連結固定する。バネ22は、光源ユニット3のバネ受具36とともに、光源ユニット3を引っ張ることによって本体ユニット2に取り付ける連結ユニット10を構成する。
図6を参照して、実施の形態1に係るバネ22の構成を説明する。
図6は、実施の形態1に係るバネ22を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は図5(a)におけるC-C断面図である。
図6に示すように、バネ22は長尺形状であり、幅寸法が全体にわたって略同じ寸法である板バネである。バネ22の幅寸法はWS1である。バネ22は、固定部220、弾性変形部(円弧形状部)224、および先端部233(K)とから構成される。
固定部220は、第1平坦部221(L1)とバネ係止片223とによって構成される。第1平坦部221(L1)は、器具底面部201に固定される。第1平坦部221(L1)の中央部には貫通孔222が形成される。貫通孔222は、バネ22を器具底面部201に固定するためのネジ25を挿通するネジ孔である。バネ係止片223は器具底面部201に設けられたバネ係止部(図示は省略)と係合して、バネ22の本体ユニット2に対する固定を補助する。
弾性変形部(円弧形状部)224は、第1曲げ部225(M1)、第2平坦部226(L2)、第2曲げ部227(M2)、第3平坦部228(L3)、第3曲げ部229(M3)、第4平坦部(230)L4、第4曲げ部231(M4)、および円弧部232(E)によって構成される。
先端部233(K)は、円弧部232(E)の端部が屈曲された屈曲部である。先端部233(K)は、鉤部ともいう。
第1平坦部221(L1)は、長手形状の一方の端部側に形成されており、バネ22の長手形状の一方の端部から他方の端部に向かう。第1平坦部221(L1)は、一方の端部を器具底面部201の長手方向Xにおける中央側(中向きX2)に向けた状態で、ネジ25を用いて器具底面部201に固定される。
第1曲げ部225(M1)は、第1平坦部221(L1)の終わりに、第1曲げ半径R1で形成される。
第2平坦部226(L2)は、第1曲げ半径R1で第1角度θ1に曲げられて第1平坦部221(L1)から立ち上がる。第2平坦部226(L2)は、バネ22が光源ユニット3を引っ張る弾性作用時の可動の軸になる。
第2曲げ部227(M2)は、第2平坦部226(L2)の終わりに、第1曲げ半径R1と反対向きに第2曲げ半径R2で形成される。
第3平坦部228(L3)は、第2曲げ半径R2で鋭角の第2角度θ2に曲げられて延びる。
第3曲げ部229(M3)は、第3平坦部228(L3)の終わりに、第2曲げ半径R2と反対向きに第3曲げ半径R3で形成される。第3曲げ部229(M3)は、光源ユニット3が本体ユニット2に装着完了となる直前にバネ受具36の板部1501に当たることで、円弧部232(E)の摺動を制御する。
第4平坦部(230)L4は、第3曲げ半径R3で鋭角の第3角度θ3に曲げられて延びる。
第4曲げ部231(M4)は、第4平坦部(230)L4の終わりに、第3曲げ半径R3と反対向きに第4曲げ半径R4で形成される。
円弧部232(E)は、第4曲げ半径R4で鈍角の第4角度θ4に曲げられて第1平坦部221(L1)の向かう長手方向に延びると共に第2平坦部226(L2)の立ち上がる方向に凸となる円弧形状の部分である。円弧部232(E)は、後述するバネ受具36の段差部3621と当接して摺動する摺動部である。
先端部233(K)は、円弧部232(E)の端部が屈曲されたものであり、バネ受具36の段差部3621に引っ掛けられる。
<照明装置のバリエーション>
ここで、図示は省略するが、照明装置1は、後述する光源ユニット3といくつかの異なるタイプの本体ユニットとを組み合わせることによって、さまざまなタイプの照明装置を構成することができる。本実施の形態における光源ユニット3、光源ユニット3が取り付けられる収容部200、および連結ユニット10を用いることができる照明装置の一例を説明する。
(バリエーション1)
照明装置は、本体ユニットの短手方向の幅寸法が照明装置1(本体ユニット2)の短手方向Yの幅寸法の1.5~1.6倍であってもよい。具体的には、例えば、230mmの幅寸法を採用することができる。この際、天井等の造営部9に対する照明装置の斜面部の角度は、150mmの幅寸法の照明装置1(斜面部205)の角度よりも小さくなる。
(バリエーション2)
直付けタイプの照明装置の別の例として、本体ユニットの斜面部が収容部200の下端部から下方に向かって広がるように形成された反射笠タイプの本体ユニットを組み合せたものであってもよい。
(バリエーション3)
照明装置は、光源ユニット3から照射される光を反射する構成を備えていないトラフタイプのような本体ユニットが組み合わせてもよい。
(バリエーション4)
照明装置は、本体ユニットの少なくとも一部が天井等の造営部9に形成された取付孔に埋め込まれて取り付けられる埋込タイプの本体ユニットを備えたものであってもよい。照明装置の短手方向Yにおける幅寸法は、例えば、100mm~150mm程度の寸法を採用することができる。
(バリエーション5)
埋込タイプの照明装置は、Cチャンネル回避型の本体ユニットを備えたものであってもよい。本体ユニットの取付孔に埋め込まれる部分の高さが低く抑えられており、照明装置の短手方向Yにおける幅寸法は、例えば、220mm程度の寸法を採用することができる。
(バリエーション6)
照明装置1において、本体ユニット2と光源ユニット3との位置関係は、本体ユニット2が下で光源ユニット3が上であってもよいし、両者が水平に位置するような関係であってもよいし、両者が斜めに位置するような関係であってもよい。また、照明装置1は、長手方向Xあるいは短手方向Yに複数連結して使用することができる。
(バリエーション7)
照明装置1、本体ユニット2および光源ユニット3は、いずれも長尺形状のものを例示して説明するが、これ限らず、正方形、円形、多角形など、他の形状を採用することができる。
<光源ユニット3の構成>
図2、図7を参照して実施の形態1に係る光源ユニット3の構成を説明する。
図7は、実施の形態1に係る光源ユニット3の斜視図である。
図2、図7に示すように、光源ユニット3は、発光部30、台座31、カバー33、点灯装置35、光源配線具40、バネ受具36を備える。光源ユニット3は長尺形状に形成されている。光源ユニット3は、本体ユニット2に形成された収容部200の内部に一部が収納された状態で、本体ユニット2に取り付けられる。
<発光部30>
発光部30は、基板300と基板300に配置される発光素子301とからなる。本実施の形態では、基板300は、ガラス・エポキシ基板(FR-4)、ガラス・コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)、金属ベース基板などを用いることができる。
基板301は長尺形状であり、矩形状に形成されている。基板301は長手方向が照明装置の長手方向Xに沿うように、後述する台座31に設置される。基板301の実装面には、長手方向Xに沿って列状に複数の発光素子301が面実装されている。そして、基板301の少なくとも実装面には、導電性材料からなる配線パタン(図示は省略)が敷設されており、発光素子301と配線パタンとが電気的に接続されて光源回路が形成される。発光素子301と配線パタンとは、例えば、半田付けなどによって接続される。点灯装置35から基板301に点灯電力が供給されると、発光素子301が点灯する。
本実施の形態では、発光素子301として発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す。)素子が用いられる。詳しくは、波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子が用いられる。発光素子301から出射する光は、発光面に垂直な軸に対して対称に照射角αだけ広がる。本実施の形態では、発光素子301の照射角αは、例えば、120度である。
<台座31>
台座31は、例えば、鉄、アルミニウム等の金属材料を用いて形成される。台座31は、例えば金属製の板材を折り曲げて形成される。
台座31は、長尺形状の平板である台座主部310と、台座主部310の短手方向の両端が折り曲げられて形成される一対の台座側部322とを備える。
台座主部310の取付面部311には、発光素子301に供給する点灯電力生成する点灯装置35と、2つのバネ受具36とが取り付けられている。また、取付面部311の反対側の面である載置面部312には、発光部30が載置されている。詳しくは、発光部30は、接着部材(図示は省略)を用いて基板301の非実装面と載置面部312とを接着することによって、台座31に固定されている。台座31は、発光部30および点灯装置35の動作熱を放散させるヒートシンクとして機能する。
光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられた状態で、取付面部311は本体ユニット2の側である上向きZ1に向いており、載置面部312は本体ユニット2と反対側である下向きZ2に向いている。
2つの台座側部322は、台座主部310の短手方向の両端を基端部323として取付面部311の側に折り曲げられて上向きZ1に立設している。基端部323と反対側の先端部は後述するカバー33が取り付けられる台座係合部324であり、内側にカール状の折り曲げ加工が施されている。
台座31は、短手方向Yに切る断面(長手方向Xに沿って見た断面)が略コ字形状である。すなわち、台座31は、略コ字形状の断面形状で長手方向Xに沿って延設されている。
<カバー33>
カバー33は、長尺形状に形成されており、長手方向が照明装置の長手方向Xに沿うように発光素子301を覆って配置されている。カバー33は、長手方向Xに沿って延設した主カバー330と、主カバー330の長手方向Xにおける両端部に取り付けられている端部カバー340とを備える。カバー33は光源ユニット2の外郭部であり、台座31の載置面部312に配置された発光部30を保護する機能を有している。
主カバー330は、発光素子301の発光面と対向する透光部331と透光部331の短手方向Yにおける両端部と繋がり上向きZ1に立設する一対のカバー取付部336とを備える。
透光部331は、発光素子301の発光面と対向するカバー主部332と、カバー主部332の短手方向Yにおける両端部と繋がり上向きZ1に立設する一対のカバー側部333とを有する。そして、カバー取付部336は、カバー側部333のカバー主部332と反対側の端部と繋がっており、台座側部322に沿って上向きZ1に立設した一対のカバー係合部337と台座主部310に沿って短手方向Yの発光素子301側に向って突設した一対のカバー支持部338とを有する。
透光部331およびカバー取付部336は、長手方向Xに沿って延在している。カバー33は、カバー取付部336が台座31の短手方向Yの両端部に形成されている台座側部322を覆うようにして台座31に取り付けられる。詳しくは、カバー33は、カバー係合部337が台座係合部324と係合し、カバー支持部338が台座主部310を支持することによって台座31に固定される。
端部カバー340は、台座31の載置面部312に配置される発光部30の長手方向Xにおける端部側を覆う。端部カバー340は、主カバー330に取り付けられた状態で、カバー33の長手方向Xにおける端面部となる。
カバー33は、樹脂材料を用いて押出成形などの方法で製造される。カバー33は、全体が透光性の樹脂材料を用いて形成されてもよいし、一部が遮光性の樹脂材料を用いて形成されてもよい。樹脂材料として、例えば、アクリル、ポリカーボネート(PC)などを用いることができる。
<点灯装置35>
点灯装置35は、ネジ(図示は省略)等の固定具を用いて台座主部310の取付面部311に取り付けられている。点灯装置35は、商用電源等の外部電源から端子台243を介して供給される電力を発光素子301を点灯させる点灯電力に変換して発光部30に供給する。点灯装置35は、点灯装置35の外郭部である電源ケース351と電源ケース351に収納され点灯電力を生成する電源回路が載置された電源ユニット(図示は省略)とを有する。
<光源配線具40>
台座主部310の取付面部311には、器具電源線240と電気的に接続されて外部電源から点灯装置35への電力供給経路となる光源電源線401、点灯装置35で生成された点灯電力を発光部30に供給する経路となる給電線403、点灯装置35から出力される点灯電力を外部から制御するための制御信号の伝達経路となる制御線405を含む光源電線400が配置されている。光源電源線401の先端には光源電源線コネクタ402が取り付けられており、器具電源線240の先端に取り付けられた器具電源線コネクタ241と接続される。
また、台座主部310の取付面部311には、光源電線400を所定の位置に配置するための電線配置具406、光源電線400の接続部分等に加わる応力を軽減するために光源電線400を固定する電線保持具407が取り付けられている。
光源電線400および電線保持具407は、光源ユニット3が備える光源配線具40の一例である。
<バネ受具36>
図7に示すように、本実施の形態では、2つのバネ受具36は、台座主部310の一面側であるある取付面部311の長手方向Xにおける両端部側にそれぞれ配置される。バネ受具36は、本体ユニット2が備えるバネ22に対応する位置に配置される。つまり、バネ受具36は、本体ユニット2が備えるバネ22に対応して、光源ユニット3の長手方向Xにおける一方の端部側に配置されてもよいし、長手方向Xにおける両方の端部側に配置されてもよい。なお、バネ受具36およびバネ受具36に対応して本体ユニット2が備えるバネ22は、光源ユニット3に取り付けられる点灯装置35等と接触しない位置を選択して配置する。
バネ受具36は、本体ユニット2が備えるバネ22と係り合い(係合し)、光源ユニット3を本体ユニット2に連結固定する。バネ受具36は、本体ユニット2のバネ22とともに、光源ユニット3を引っ張ることによって本体ユニット2に取り付ける連結ユニット10を構成する。そして、バネ受具36は、異なる寸法あるいは異なる形状のバネと相互に係り合い(係合し)、本体ユニット2と光源ユニット3とを連結することができる。
図8、図9を参照して、実施の形態1に係るバネ受具36の構成を説明する。
図8は、実施の形態1に係るバネ受具36の斜視図であり、(a)はバネ受具36の台座31への取付方法を説明する斜視図、(b)は別の斜視図である。図9は、実施の形態1に係るバネ受具36の6面図である。
図8、図9に示すように、本実施の形態では、バネ受具36は、例えば、板材を折り曲げて形成される。板材は、例えば、鉄、アルミニウム等の金属材料、あるいは金属材料を含む複合材料を用いて製造される板金である。
バネ受具36は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる向きである上向きZ1に向って立設する連結主部360を有する。バネ受具36は、長手方向Xにおける中央側(中向きX2側)に連結主部360の第1面3600を向け、長手方向Xにおける端部側(端向きX1)に連結主部360の第2面3601を向けて台座31に取り付けられる。連結主部360には、バネ22が挿通される貫通孔361が形成されている。バネ22は、連結主部360の第1面3600側から第1面の反対側の第2面3601側に向って貫通孔361に挿入される。バネ受具36は、貫通孔361を挿通されたバネ22と係り合う(係合する)。貫通孔361については、後段で詳しく説明する。
バネ受具36は、連結主部360における台座31の側の端部(主部下端部)から第2面3601の側に折り曲げられた連結固定部370を有する。連結固定部370には、バネ受具36を台座31に固定するためのネジ50等の固定具を挿通するネジ挿通孔373が形成されている。
バネ受具36の連結主部360と連結固定部370とは略L形状をなしている。
バネ受具36は、連結主部360における連結固定部370が形成されている端部(主部下端部)と反対側の端部(主部上端部)から、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる向きである上向きZ1に向かって延設された上端部380を有する。上端部380は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられている状態で、収容部(凹部)200の底となる器具底面部201に当接し、光源ユニット3の本体ユニット2における上下方向Zに対する取付位置を決める。
バネ受具36は、短手方向Yにおける連結主部360の両端部(主部側端部)から第2面3601の側に折り曲げられた一対の連結側部381を有する。連結側部381は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる向きに沿った向きに形成されており、短手方向Yに沿って互いに対向して配置されている。
バネ受具36の連結主部360と一対の連結側部381とは略コ字形状をなしている。
連結固定部370と一対の連結側部381とは同じ向きに屈曲されており、連結固定部370の外側に2つの連結側部381は対向して並設されている。
バネ受具36は、2つの連結側部381のそれぞれにおける台座31の側の端部(側部下端部)から、短手方向Yの外側に向って屈曲して形成された一対の張出部382を有する。
バネ受具36は、張出部382の連結側部381とは反対側の端部(側端部)に設けられた一対の機能部383を有する。機能部383は、第1の機能部として、台座主部310に形成された係止貫通孔319に差し込まれてバネ受具36を係止する差込片(係止片)384、第2の機能部として、台座側部322とともにカバー係合部337を挟持するカバー保持片385、第3の機能部として、台座係合部(カール部)324に係合する台座係合片386を備える。すなわち、バネ受具36は、それぞれ2つの差込片(係止片)384、カバー保持片385、および台座係合片386を有する。
図8(a)に示すように、台座主部310には、バネ受具36を取り付けるための係止貫通孔319と台座取付部320とが形成されている。本実施の形態では、1つのバネ受具36を取り付けるために、2つの係止貫通孔319および1つの台座取付部320が設けられている。本実施の形態では、台座主部310における長手方向Xの両端部側に取り付けられる2つのバネ受具36に対応して、4つの係止貫通孔319および2つの台座取付部320を有する。
係止貫通孔319は、台座主部310の短手方向Yにおける中心(中心線O)に対して等距離となる位置に対称に形成されている。係止貫通孔319は、バネ受具36の2つの差込片(係止片)384に対応した位置に形成されている。本実施の形態では、係止貫通孔319は四角形の貫通孔である。
台座取付部320は、台座主部310の短手方向における中心線Oと重なる位置に形成されている。本実施の形態では、台座取付部320は、絞り加工によって台座主部310の取付面部312の側に突状に形成されており、頂部はネジ孔3201が形成された平坦部3200となっている。平坦部3200は、バネ受具36の連結固定部370が固定される部分であり、ネジ孔3201は、連結固定部370のネジ挿通孔373から挿通されるネジ50がねじ込まれる。
図8(a)に示すように、バネ受具36は、2つの差込片(係止片)384を二ヶ所の係止貫通孔319に挿入し、ネジ孔3201にねじ込まれるネジ50によって連結固定部370を平坦部3200に固定することによって台座主部310の取付面部312に取り付けられる。本実施の形態では、1つのバネ受具36は、1つのネジ50のみを用いて台座主部310に固定されており、バネ受具36の取り付けが簡素化されている。
バネ受具36が台座主部310に取り付けられた状態では、連結固定部370の第1面(下面部)が台座取付部320の平坦部3200と接触し、張出部382の第2面部(下面部)3821が台座主部310の取付面部312と接触しており、バネ受具36を支えている。そして、台座係合片386が上向きZ1側への移動が規制されるように台座係合部(カール部)324と係合しており、バネ受具36の固定を補助している。
<バネ受具36の貫通孔361>
連結主部360に形成される貫通孔361は、バネ22が挿入されるバネ挿入孔であり、バネ受具36がバネ22と係り合う(係合する)部分である。バネ受具36とバネ22とは係り合う(係合する)ことによって連結する。
図8、図9に示すように、バネ受具36は、短手方向Yに沿って配置される連結主部360に形成され、バネ22が挿入される貫通孔361を有する。貫通孔361は、第1貫通部362と第2貫通部363とを有する。第1貫通部362と第2貫通部363とは上下方向に隣接して1つの貫通孔として形成されている。第1貫通部362は、第2貫通部363に対して連結主部360の台座31側の端部(主部下端部)寄りに配置されており、第2貫通部363は、第1貫通部362に対して連結主部360の上端部380側の端部(主部上端部)寄りに配置されている。
貫通孔361は、下縁部3622、下縁部3622の短手方向Yの両端部から上端部380側に向かう一対の第1側縁部3623、2つの第1側縁部3623における下縁部3622側の端部と反対側の端部(第1上端部)から短手方向Yに沿って近付く一対の段差部3621、2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部と反対側の端部(段差部内端部)から上端部380側に向かう一対の第2側縁部3633、および2つの第2側縁部3633における段差部3621側の端部と反対側の端部(第2上端部)どうしを繋ぐ上縁部3630に囲まれている。ここで、2つの第1側縁部3623における下縁部3622側の端部と反対側の端部(第1上端部)は、2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部(段差部外端部)である。
第1貫通部362は、2つの段差部3621から下方の下縁部3622までの領域である。第2貫通部363は、2つの段差部3621より上方の上縁部3630までの領域である。2つの段差部3621は第1貫通部362の上縁部である。
図9に示すように、本実施の形態では、施工性を向上するために、第1貫通部362および第2貫通部363は、台形の形状をなしており、第1貫通部362は下縁部3622から段差部3621に向って徐々に窄まるように形成されており、第2貫通部363は段差部3621より上方において上縁部3620に向って徐々に窄まるように形成されている。
すなわち、2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部(段差部外端部)どうしの距離寸法W1は下縁部3622の長さ寸法W2より小さく(W2>W1)、上縁部3620の長さ寸法W3は2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部と反対側の端部(段差部内端部)どうしの距離寸法W4より小さい(W4>W3)。
被係合部となる第1貫通部362の上縁部である2つの段差部3621における、第1側縁部3623側の端部(段差部外端部)どうしの距離寸法W1は、バネ22の幅寸法WS1に対応した寸法としており(W1≧WS1)、第1貫通部362に挿入されたバネ22は、2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部(段差部外端部)によって幅方向(短手方向Y)への移動を規制される。このため、本体ユニット2の短手方向Yにおける光源ユニット3の位置が決まる。
バネ受具36が台座31に取り付けられた状態では、被係合部となる第1貫通部362の上縁部である2つの段差部3621および下縁部3622が、取付面部311に沿っており、光源ユニット3を本体ユニット2に対して着脱する方向である上下方向Zと直交する。また、図2に示すように、バネ22の弾性力によってバネ受具36が本体ユニット2側の向き(上向きZ1)に向って引っ張られて、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられている状態で、段差部3621および下縁部3622は、板状のバネ22の面に沿っている。このため、光源ユニット3は、台座31の取付面部311が本体ユニット2の器具底面部201に沿うように姿勢が維持される。
そして、2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部と反対側の端部(段差部内端部)どうしの距離寸法W4および第2貫通部363の上縁部3620の長さ寸法W3は、いずれもバネ22の幅寸法WS1より小さい(WS1>W4>W3)。このため、連結ユニット10の弾性部材として幅寸法WS1のバネ22を用いた場合は、バネ22は第2貫通部363に挿入されない。
<光源ユニット3の取り付け作業>
図10を参照して、造営部9である天井に予め取り付けられた本体ユニット2に対して、作業者が光源ユニット3を取り付ける作業の手順を説明する。
図10は、実施の形態1に係る本体ユニット2への光源ユニット3の取り付けの手順を示す図であり、(a)は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる前の状態、(b)は、作業者が弾性部材であるバネ22の円弧部232(E)の曲率が大きくなるようにバネ22を弾性変形させた状態で、係合部である先端部233(K)をバネ受具36に連結した状態、(c)は、円弧部232(E)の裏側232(Ea)がバネ受具36の被係合部である段差部3621に対して摺動する状態、(d)は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられた状態を示す。
図10(a)において、本体ユニット2では、器具底面部201にバネ22の固定部220がネジ25を用いて固定されている。光源ユニット3は本体ユニット2に取り付けられていない状態である。なお、図10(a)の状態は図3の状態に相当する。
次に、図10(b)では、バネ22が、第2平坦部L2を回転の中心として、円弧部232(E)が器具底面部201に対して略垂直状態になるように弾性変形した状態である。作業者は、両方のバネ受具36について、貫通孔361にバネ22の先端部233(K)からバネ22をくぐらせる。作業者は、バネ22の先端部233(K)を、バネ受具36の貫通孔361の段差部3621に引っ掛けて、光源ユニット3を本体ユニット2に吊り下げる。この状態は光源ユニット3の仮取付状態である。2つのバネ22は、本体ユニット2の両端部分に配置されており、光源ユニット3は2つのバネ22で本体ユニット2に対して略平行な状態で姿勢を維持して吊り下げられる。図10(b)の状態は図4の状態に相当する。
次に、図10(c)において、作業者が、カバー側部333をつかんで光源ユニット3を取付側(上方)に持ち上げると、バネ22の円弧部232(E)の裏面232a(Ea)が、開口152の段差部3621に対して、バネ22の復元力によって摺動する。このバネ22の円弧部232(E)の摺動作用は、作業者が光源ユニット3を取付側(上方)に持ち上げると、バネ22が自ら元の形状に戻ろうとすることによって、作業者がバネ22を気にすることなく、バネ22はバネ受具36に対して摺動しながら元の形状に戻る。
次に、図10(d)において、作業者が、本体ユニット2の収容部(凹部)200に光源ユニット3を押し上げると、バネ受具36の上端部380が収容部(凹部)200の器具底面部201に当接する。このときバネ22は、本体ユニット2への光源ユニット3の装着が完了する直前では円弧部232(E)の摺動が抑制される。そして、本体ユニット2への光源ユニット3の装着が完了すると、バネ22の円弧部232(E)が、後述するバネ受具36の貫通孔361の段差部3621と押し合う状態で、貫通孔361段差部3621に対して位置決めされる。なお、図10(d)の状態は図1および図2の状態に相当する。
このとき、バネ22が内側箇所で段差部3621を支持する際のバネ定数は、図10(b)において先端部233(K)で光源ユニット3を支持する際のバネ定数に対してはるかに大きい。これは、バネ22では第1平坦部221(L)1が本体ユニット2に固定されるので、第1平坦部221(L1)を固定端とする片持ち梁として大まかに見積もることができる。バネ22では、ほとんど弾性変形しない第1曲げ部225(M1)と第4曲げ部231(M4)との直線距離(スパン)は、第1曲げ部225(M1)と先端部233(K)との距離(スパン)の、例えば1/5~1/6程度である。片持ち梁ではスパンはバネ定数に3乗で影響する。すなわち、第4曲げ部231(M4)におけるバネ定数は、1/5であれば先端部233(K)におけるバネ定数の125倍であり、1/6であれば先端部233(K)におけるバネ定数の216倍である。このため、作業者が、本体ユニット2の収容部(凹部)200への光源ユニット3の押し上げ(押し込み)を完了すると、バネ22の第4曲げ部231(M4)の内側箇所が、バネ受具36に形成された貫通孔361の段差部3621を支持することができる。つまり、第4曲げ部231(M4)の内側箇所で、光源ユニット3の自重を支えることができる。
<光源ユニット3の取り外し作業>
次に、光源ユニット3を本体ユニット2から取り外す作業の手順を説明する。光源ユニット3を取り外す作業の手順は、光源ユニット3を取り付ける作業の手順と逆の手順となる。
図10(d)のように、作業者は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられた状態から、カバー側部333を掴んで、光源ユニット3を略水平の状態のまま照射側(下方)に引き下げる。
作業者は、光源ユニット3を図10(c)の状態を経て図10(b)の状態まで引き下げ、バネ22の先端部233(K)をバネ受具36の貫通孔361から取り外す。
以上の手順で、作業者は、本体ユニット2から光源ユニット3を取り外す。
<幅寸法が異なるバネ22a>
図11、図12を参照して、幅寸法が異なるバネ22aを用いた連結ユニット10について説明する。
図11は、実施の形態1に係る連結ユニット10の作用を説明する図であり、(a)は大きい幅寸法WS1のバネ22を用いた状態を示す図、(b)は小さい幅寸法WS2のバネ22aを用いた状態を示す図である。図12は、実施の形態1に係る小さい幅寸法WS2のバネを用いた照明装置の断面図であり、(a)は図1におけるA-A断面図に相当し、(b)は図12(a)におけるB-B断面の斜視図である。
図11に示すように、本実施の形態では、バネ22aはバネ22と幅寸法が異なる弾性部材である。バネ22aの幅寸法WS2はバネ22の幅寸法WS1より小さい(WS2<WS1)。そして、貫通孔361の2つの段差部3621における第1側縁部3623側の端部と反対側の端部(段差部内端部)どうしの距離寸法W4は、バネ22aの幅寸法WS2より大きい(W4>WS2)。また、第2貫通部363の上縁部3630の長さ寸法W3はバネ22aの幅寸法WS2に対応した寸法としている(W3≧WS2)。
このため、第2貫通部363にはバネ22aを挿入することが可能であり、第2貫通部363に挿入されたバネ22aは、被係合部となる上縁部3630の両端部によって幅方向(短手方向Y)への移動を規制される。このため、小さい幅寸法WS2のバネ22aを用いた場合でも、本体ユニット2の短手方向Yにおける光源ユニット3の位置が決まる。
バネ受具36が台座31に取り付けられた状態では、被係合部となる第2貫通部363の上縁部3630が、取付面部311に沿っており、光源ユニット3を本体ユニット2に対して着脱する方向である上下方向Zと直交する。また、図12に示すように、バネ22aの弾性力によってバネ受具36が本体ユニット2の向き(上向きZ1)に向って引っ張られて、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられている状態で、上縁部3630は、板状のバネ22の面に沿っている。このため、小さい幅寸法WS2のバネ22aを用いた場合でも、光源ユニット3は、台座31の取付面部311が本体ユニット2の器具底面部201に沿うように姿勢が維持される。
光源ユニット3は、異なる幅寸法の弾性部材と係り合う連結部材を備えているので、光源ユニット3を本体ユニット2に取り付ける作業、および光源ユニット3を本体ユニット2から取り外す作業は、弾性部材の異なる幅寸法によらず同様の手順で行うことができる。
<効果>
照明装置1を構成する、本体ユニット2または光源ユニット3の軽量化が進む過程において、連結ユニット10の小型化、簡素化が可能となる。
本実施の形態で説明した連結ユニット10は、連結部材であるバネ受具36が異なる幅寸法の弾性部材の係合部と係り合う(係合する)被係合部を有する構成としたので、バネ受具36を備えた光源ユニット3が、幅寸法が異なる弾性部材を備えた本体ユニット2に対して着脱自在に装着することができる。そして、バネに要する材料を削減することもできるので、連結装置10および照明装置1の軽量化、コスト低減にも繋がる。さらに、光源ユニット3を本体ユニット2に取り付ける作業、および光源ユニット3を本体ユニット2から取り外す作業は、弾性部材の異なる幅寸法によらず同様の手順で行うことができる。
本実施の形態で説明した連結ユニット10は、弾性部材であるバネの係合部の幅寸法が異なる場合でも、連結部材であるバネ受具36の被係合部と係り合う(係合する)構成としたので、バネ受具36が配置された光源ユニット3は、バネが配置された本体ユニット2における短手方向Yの位置が決まる。したがって、短手方向Yにおける本体ユニット2と光源ユニット3との中心を一致させた状態で、光源ユニット3を本体ユニット2に装着できる。また、光源ユニット3から照射される光の光軸を、本体ユニット2の短手方向Yにおける中心に容易に一致させることができる。さらに、長手方向Xに沿って光源ユニット3と本体ユニット2との間に形成される、光源ユニット3と本体ユニット2との隙間を略同等の間隔とすることができるので、隙間のバランスが維持され意匠性にも優れる。
本実施の形態で説明した連結ユニット10は、弾性部材であるバネの幅寸法が異なる場合でも、光源ユニット3は、弾性部材であるバネの係合部が連結部材であるバネ受具36の被係合部に密着した状態で、上向きZ1に向って強く引張り上げられて本体ユニット2に装着される。つまり、バネが取り付けられている本体ユニット2の器具底面部201と、バネ受具36が取り付けられている台座31の取付面部311とは、装着方向である上下方向Zを法線方向として、互いに平行になる。このため、光源ユニット3は、本体ユニット2に対する長手方向Xまわりの光源ユニット3の取り付け角度を決めることができる。したがって、光源ユニット3は、本体ユニット2に対して、長手方向Xまわりに傾いて装着されることはなく、光源ユニット3から照射される光は一定の向きに維持される。また、長手方向Xまわりの角度が正しく決められることで、長手方向Xに沿って光源ユニット3と本体ユニット2との間に形成される、光源ユニット3と本体ユニット2との隙間を略同等の間隔とすることができるので、隙間のバランスが維持され意匠性にも優れる。
照明装置1の連結ユニット10を構成する、弾性部材である本体ユニット2のバネと連結部材である光源ユニット3バネ受具36とは、異なる幅寸法の係合部を備えたバネと係り合う(係合する)被係合部を備えたバネ受具36によって、バネが幅方向(短手方向Y)へ移動することを規制できるので、光源ユニット3の短手方向における位置が決まる。そして、異なる幅寸法の係合部を備えたバネと係り合う(係合する)被係合部を備えたバネ受具36によって、バネが取り付けられている本体ユニット2の器具底面部201とバネ受具36が取り付けられている台座31の取付面部311とは互いに平行になるので、本体ユニット2に対する光源ユニット3の長手方向Xまわりの角度が正しく決まる。
実施の形態2.
図13を参照して実施の形態2に係る連結ユニット10bの構成を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と共通する部分については同様の符号を付し説明を省略する。
図13は、実施の形態2に係るバネ受具36bを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は背面図である。
図13に示すように、バネ受具36bは、連結主部360bに形成された貫通孔361bが、実施の形態1における連結主部360に形成された貫通孔361と異なる。
<バネ受具36bの貫通孔361b>
連結主部360bに形成される貫通孔361bは、バネ22が挿入されるバネ挿入孔であり、バネ受具36がバネ22と係り合う(係合する)部分である。バネ受具36とバネ22とは係り合う(係合する)ことによって連結する。
バネ受具36bは、短手方向Yに沿って配置される連結主部360bに形成され、バネ22が挿入される貫通孔361bを有する。貫通孔361bは、第1貫通孔362bと第2貫通孔363bとを有する。第1貫通孔362bと第2貫通孔363bとは上下方向に離間してそれぞれ独立した孔として形成されている。第1貫通孔362bは、第2貫通孔363bに対して連結主部360bの台座31側の端部(主部下端部)寄りに配置されており、第2貫通孔363bは、第1貫通孔362bに対して連結主部360bの上端部380側の端部(主部上端部)寄りに配置されている。
第1貫通孔362bは、第1下縁部3622b、第1下縁部3622bの短手方向Yの両端部から上端部380側に向かう一対の第1側縁部3623b、2つの第1側縁部3623bにおける第1下縁部3622b側の端部と反対側の端部(第1上端部)どうし繋ぐ第1上縁部3620bに囲まれている。第2貫通孔363bは、第2下縁部3632b、第2下縁部3632bの短手方向Yの両端部から上端部380側に向かう一対の第2側縁部3633b、2つの第2側縁部3633bにおける第2下縁部3632b側の端部と反対側の端部(第2上端部)どうし繋ぐ第2上縁部3630bに囲まれている。
図13に示すように、本実施の形態では、施工性を向上するために、第1貫通孔362bおよび第2貫通孔363bは、台形の形状をなしており、第1貫通孔362bは第1下縁部3622bから第1上縁部3620bに向って徐々に窄まるように形成されており、第2貫通孔363bは第2下縁部3632bから第2上縁部3630bに向って徐々に窄まるように形成されている。
すなわち、第1上縁部3620bの長さ寸法W1は第1下縁部3622bの長さ寸法W2より小さく(W2>W1)、第2上縁部3630bの長さ寸法W3は第2下端部3632bの長さ寸法W4より小さい(W4>W3)。
被係合部となる第1貫通孔362bの第1上縁部3620bの長さ寸法W1はバネ22の幅寸法WS1に対応した寸法としており(W1≧WS1)、第1貫通孔362bに挿入されたバネ22は、第1上縁部3620bの両端部によって幅方向(短手方向Y)への移動を規制される。このため、本体ユニット2の短手方向Yにおける光源ユニット3の位置が決まる。
バネ受具36bが台座31に取り付けられた状態では、被係合部となる第1貫通孔362bの第1上縁部3620bおよび第1下縁部3622bが、取付面部311に沿っており、光源ユニット3を本体ユニット2に対して着脱する方向である上下方向Zと直交する。また、バネ22の弾性力によってバネ受具36bが本体ユニット2側の向き(上向きZ1)に向って引っ張られて、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられている状態で、第1上縁部3620bおよび第1下縁部3622bは、板状のバネ22の面に沿っている。このため、光源ユニット3は、台座31の取付面部311が本体ユニット2の器具底面部201に沿うように姿勢が維持される。
そして、第2貫通孔363bの第2下縁部3632bの長さ寸法W4および第2上縁部3620bの長さ寸法W3は、いずれもバネ22の幅寸法WS1より小さい(WS1>W4>W3)。このため、連結ユニット10bの弾性部材として幅寸法WS1のバネ22を用いた場合は、バネ22は第2貫通孔363bに挿入されない。
<幅寸法が異なるバネ22a>
本実施の形態では、バネ22aはバネ22と幅寸法が異なる弾性部材である。バネ22aの幅寸法WS2はバネ22の幅寸法WS1より小さい(WS2<WS1)。そして、第2貫通孔363bの第2下縁部3632bの長さ寸法W4はバネ22aの幅寸法WS2より大きい(W4>WS2)。また、第2貫通部363bの第2上縁部3630bの長さ寸法W3はバネ22aの幅寸法WS2に対応した寸法としている(W3≧WS2)。
このため、第2貫通孔363bにはバネ22aを挿入することが可能であり、第2貫通孔363bに挿入されたバネ22aは、被係合部となる第2上縁部3630bの両端部によって幅方向(短手方向Y)への移動を規制される。このため、小さい幅寸法WS2のバネ22aを用いた場合でも、本体ユニット2の短手方向Yにおける光源ユニット3の位置が決まる。
バネ受具36bが台座31に取り付けられた状態では、被係合部となる第2貫通孔363bの第2上縁部3630bが、取付面部311に沿っており、光源ユニット3を本体ユニット2に対して着脱する方向である上下方向Zと直交する。また、バネ22aの弾性力によってバネ受具36bが本体ユニット2側の向き(上向きZ1)に向って引っ張られて、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられている状態で、第2上縁部3630bは、板状のバネ22aの面に沿っている。このため、小さい幅寸法WS2のバネ22aを用いた場合でも、光源ユニット3は、台座31の取付面部311が本体ユニット2の器具底面部201に沿うように姿勢が維持される。
光源ユニット3は、異なる幅寸法の弾性部材と係り合う連結部材を備えているので、光源ユニット3を本体ユニット2に取り付ける作業および光源ユニット3を本体ユニット2から取り外す作業は、弾性部材の異なる幅寸法によらず同様の手順で行うことができる。
実施の形態3.
図14を参照して実施の形態3に係る連結ユニット10cの構成を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と共通する部分については同様の符号を付し説明を省略する。
図14は、実施の形態3に係るバネ受具36cを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は背面図である。
図14に示すように、連結ユニット10cを構成するバネ受具36cは、連結主部360cに形成された貫通孔361cが、実施の形態1における連結主部360に形成された貫通孔361と異なる。
<バネ受具36cの貫通孔361c>
連結主部360cに形成される貫通孔361cは、バネ22が挿入されるバネ挿入孔であり、バネ受具36cがバネ22と係り合う(係合する)部分である。バネ受具36cとバネ22とは係り合う(係合する)ことによって連結する。
バネ受具36cは、短手方向Yに沿って配置される連結主部360cに形成され、バネ22が挿入される貫通孔361cを有する。貫通孔361cは、第1貫通部364c1、第2貫通部364c2、第3貫通部364c3、第4貫通部364c4および第5貫通部364c5の、5つの貫通部を有する。これら5つの貫通部364c1~364c5は上下方向に隣接して1つの貫通孔として形成されている。第1貫通部362cは連結主部360cの台座31側の端部(主部下端部)寄りに配置されており、第5貫通部364c5は、連結主部360の上端部380側の端部(主部上端部)寄りに配置されている。
図13に示すように、貫通孔361cは、下縁部3642c、下縁部3642cと対向する上縁部3640c、下縁部3642cと上縁部3640cとを繋ぐ、五組(五対)の側縁部3643c1~3643c5および四組(四対)の段差部3641c1~3641c4に囲まれている。
下縁部3642cの長さ寸法はW2である。
第1貫通部364c1の2つの第1段差部3641c1における第1側縁部3643c1側の端部(第1段差外端部)どうしの距離寸法はW1であり、2つの第1段差部3641c1における第1側縁部3643c1側の端部と反対側の端部(第1段差内端部)どうしの距離寸法はW4である。
第2貫通部364c2の2つの第2段差部3641c2における第2側縁部3643c2側の端部(第2段差外端部)どうしの距離寸法はW3であり、2つの第2段差部3641c2における第2側縁部3643c2側の端部と反対側の端部(第2段差内端部)どうしの距離寸法はW6である。
第3貫通部364c3の2つの第3段差部3641c3における第3側縁部3643c3側の端部(第3段差外端部)どうしの距離寸法はW5であり、2つの第3段差部3641c3における第3側縁部3643c3側の端部と反対側の端部(第3段差内端部)どうしの距離寸法はW8である。
第4貫通部364c4の2つの第4段差部3641c4における第4側縁部3643c4側の端部(第4段差外端部)どうしの距離寸法はW7であり、2つの第4段差部3641c4における第4側縁部3643c4側の端部と反対側の端部(第3段差内端部)どうしの距離寸法はW10である。
第5貫通部364c5の下縁部3640cの長さ寸法はW9である。
そして、各寸法の関係は、W2>W1>W4>W3>W6>W5>W8>W7>W10>W9である。
第1貫通部364c1の2つの第1段差部3641c1における第1側縁部3643c1側の端部(第1段差外端部)どうしの距離寸法W1は、下縁部3642cの長さ寸法をW2より小さく(W2>W1)、第1段差部3641c1における第1側縁部3643c1側の端部(第1段差外端部)どうしの距離寸法W1は、バネ22n1の幅寸法をWS1に対応した寸法としている(W1≧WS1)。また、2つの第1段差部3641c1における第1側縁部3643c1側の端部と反対側の端部(段差部内端部)どうしの距離寸法W4、および第2貫通部364c2の2つの第2段差部3641c2における第2側縁部3643c2側の端部(第段差外端部)どうしの距離寸法W3は、いずれもバネ22n1の幅寸法WS1より小さい(WS1>W4>W3)。このため、連結ユニット10cの弾性部材として幅寸法WS1のバネ22n1を用いた場合は、バネ22n1は第1貫通部364c1に挿入され、第2貫通部364c2~第5貫通部364c5に挿入されない。
同様にして、第2貫通部364c2には幅寸法WS2(W3≧WS2、WS2>W6)のバネ22n2が、第3貫通部364c3には幅寸法WS3(W5≧WS3、WS3>W8)のバネ22n3が、第4貫通部364c4には幅寸法WS4(W7≧WS4、WS4>W10)のバネ22n4が、第5貫通部364c5には幅寸法WS5(W9≧WS5)のバネ22n5が挿入される。
実施の形態1の貫通孔361は、2種類の異なる幅のバネ22およびバネ22aに対応したバネ挿入孔であるが、本実施形態の貫通孔361cは、5種類の異なる幅寸法WS1~WS5のバネ22n1~バネ22n5(図示は省略)に対応したバネ挿入孔であり、5種類の異なる幅寸法のバネの挿入が可能になるので、バネ受具36cは5種類の異なる幅のバネのバネと係り合う(係合する)ことが可能であり、これによって、5種類の異なる幅寸法のバネと連結が可能になる。
バネ受具36cは、多くの異なる幅寸法のバネとの連結を可能にするとともに、異なる幅寸法のバネを用いた場合でも、本体ユニット2の短手方向Yにおける光源ユニット3の位置が決まり、光源ユニット3は、台座31の取付面部311が本体ユニット2の器具底面部201に沿うように姿勢が維持される。
実施の形態4.
図15、図16を参照して実施の形態3に係る連結ユニット10dの構成を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と共通する部分については同様の符号を付し説明を省略する。
図15は、実施の形態4に係る連結ユニット10dを示す図であり、(a)はバネ22dの斜視図、(b)はバネ受具36dの斜視図である。図16は、実施の形態4に係る連結ユニット10dの作用を説明する図であり、(a)は形状が異なるバネ22dを用いた状態を示す図、(b)形状が異なるバネ22dとバネ受具36dとが係り合う状態の示す斜視図である。
図15に示すように、連結ユニット10dは、バネ22dおよびバネ受具36dが、実施の形態1における連結ユニット10と異なる。バネ22dは、実施の形態1におけるバネ22と形状が異なる。また、本実施の形態のバネ受具36dは、連結主部360dに形成された貫通孔361dが、実施の形態1における連結主部360に形成された貫通孔361と異なる。
<バネ22d>
図15(a)、図16に示すように、バネ22dは長尺形状であり、全体が硬鋼線、ステンレス鋼線、ピアノ線などのバネ鋼線で形成された線バネである。バネ22dは、一対の固定部220d、一対のコイル部234、一対の弾性変形部(円弧形状部)224d、および先端部233d(K)とから構成される。弾性変形部(円弧形状部)224dは、中央部の一部が幅方向(短手方向Y)の外側に凸となるように湾曲している。
先端部233d(K)の幅寸法はWS1である。弾性変形部(円弧形状部)224dの幅寸法は、先端部233d(K)の側とコイル部234の側においてWS1であり、中央部における最大幅寸法がWSV1である。
2つのコイル部234は、バネ22dの幅方向(短手方向Y)に共通の軸心Pが沿うように、離間して配置されている。2つのコイル部234の間隔寸法は、弾性変形部(円弧形状部)224dのコイル部234の側における幅寸法WS1に略等しい。2つのコイル部234は、軸心Pまわりに弾性変形が可能な状態で、本体ユニット2の器具底面部201に保持される。
2つの固定部220dは、2つのコイル部234の外側からコイル部234の接線方向に並行して延出している一対の固定基部2200dと、固定基部2200dの先端側の固定曲げ部2202dから、バネ22dの幅方向(短手方向Y)の外側に向って屈曲させた固定端部2201dとを有する。固定端部2201dの向きは2つのコイル部234の軸心Pに沿っている。2つの固定端部2201dは、本体ユニット2の器具底面部201に保持される。2つの固定端部2201dが器具底面部201に保持されることによって、2つのコイル部220dは回動が規制された状態で、弾性変形が可能となる。
2つの弾性変形部(円弧形状部)224dは、2つのコイル部234の内側からコイル部の接線方向における2つの固定部220dの反対側の向きに並行して延出している。2つの弾性変形部(円弧形状部)224dは、2つのコイル部234に繋がる変形基部2240dと、バネ22dの長さ方向(長手方向Y)に延びるとともに、先端側の変形曲げ部2242dからバネ22dの幅方向(短手方向Y)と交差する向きに凸となる円弧部2241d(E)とを有する。円弧部2241d(E)は、後述するバネ受具36dの係合溝365と当接して摺動する摺動部である。2つの弾性変形部(円弧形状部)224dは、円弧部2241dの中央部に、バネ22dの幅方向(短手方向Y)の外側に向って凸となる湾曲部2243dが形成されている。湾曲部2243dは、後述する係合溝365の外側縁部3654と当接して摺動する摺動部である。
先端部233d(K)は、円弧部2241d(E)の端部が屈曲された屈曲部であり、後述する係合溝365の上縁部3650に引っ掛けられる。先端部233d(K)は、鉤部ともいう。先端部233d(K)は、2つの2つの弾性変形部(円弧形状部)224dを繋ぐ接続部2244dに接続される。接続部2244dは、後述するバネ受具36dのバネ係止爪366に係止される。
バネ22dは、中央部にバネ22dの幅方向(短手方向Y)の外側に向って凸となる湾曲部2243dが形成され、バネ22dの幅方向(短手方向Y)と交差する向きに凸となる円弧部2241d(E)を有するので、バネ22dの幅方向(短手方向Y)にも弾性変形する。
<バネ受具36d>
バネ受具36dは、本体ユニット2が備える弾性部材が板バネであるバネ22あるいはバネ22aと係り合い(係合し)、光源ユニット3を本体ユニット2に連結固定する他、本体ユニット2が備える弾性部材が線バネであるバネ22dと係り合い(係合し)、光源ユニット3を本体ユニット2に連結固定する。
バネ受具36dは、本体ユニット2のバネ22あるいはバネ22aとともに、光源ユニット3を引っ張ることによって本体ユニット2に取り付ける連結ユニット10dを構成する。そして、バネ受具36dは、本体ユニット2のバネ22dとともに、光源ユニット3を引っ張ることによって本体ユニット2に取り付ける連結ユニット10dを構成する。すなわち、バネ受具36dは、異なる寸法あるいは異なる形状のバネと相互に係り合い(係合し)、本体ユニット2と光源ユニット3とを連結することができる。
<バネ受具36dの貫通孔361d>
バネ受具36dの連結主部360dに形成される貫通孔361dは、バネ22、バネ22a、バネ22dのいずれかが挿入されるバネ挿入孔であり、バネ受具36dがバネ22、バネ22a、バネ22dのいずれかと係り合う(係合する)部分である。バネ受具36dとバネ22、バネ22a、バネ22dのいずれかとは係り合う(係合する)ことによって連結する。
図15(b)、図16に示すように、 バネ受具36dの連結主部360dには、バネ22、バネ22a、バネ22dのいずれかが挿通される貫通孔361が形成されている。
バネ受具36dは、短手方向Yに沿って配置される連結主部360dに形成され、バネ22、バネ22a、バネ22dのいずれかが挿入される貫通孔361dを有する。貫通孔361dは、第1貫通部362と第2貫通部363とを有する。第1貫通部362と第2貫通部363とは上下方向に隣接して1つの貫通孔として形成されている。第1貫通部362は、第2貫通部363に対して連結主部360dの台座31側の端部(主部下端部)寄りに配置されており、第2貫通部363は、第1貫通部362に対して連結主部360dの上端部380側の端部(主部上端部)寄りに配置されている。
連結主部360dには、短手方向Yにおける第2貫通部363の外側に一対の係合溝365が形成されている。本実施の形態では、2つの係合溝365は、一対の段差部3621の短手方向における両端部から連結主部360dの上端部380側に向って切り欠かれた切り欠き形状をなす。本実施の形態では、2つの係合溝365は、第1貫通部362と繋がっており、貫通孔361dの一部を構成している。また、本実施の形態では、2つの係合溝365は、第2貫通部363とは直接繋がらず離間して形成されている。
2つの係合溝365は、一対の第1側縁部3623とそれぞれ繋がり上端部380側に向かう一対の外側縁部3654、2つの段差部3621から上端部380側に向かい、外側縁部3654と対向する一対の内側縁部3653および外側縁部3654と内側縁部3653とを上端部380側で繋ぐ上縁部3650に三方を囲まれている。
2つの係合溝365にはバネ22dの円弧部2241d(E)が当接して摺動する。また、2つの外側縁部3654には円弧部2241d(E)の湾曲部2243dが当接して摺動する。そして、2つの上縁部3650にはバネ22dの先端部233d(K)が引っ掛けられる。
本実施の形態では、2つの段差部3621dから第2面3601の側に折り曲げられた一対のバネ係止爪366を有する。2つのバネ係止爪366は接続部2244dがバネ受具36dから外れないように係止する。なお、2つのバネ係止爪366は、好ましくは、線バネであるバネ22dの接続部2244dが係止され、板バネであるバネ22の先端部233(K)が引っ掛けられる寸法や形状を選択する。
このように、本実施の形態に係る連結ユニット10dは、弾性部材として板バネとは形状が異なる線バネであるバネ22dを用いることができる。そして、本実施の形態に係る連結ユニット10dは、弾性部材が板バネである場合には、係合部の幅寸法が異なるバネ22あるいはバネ22aのいずれとも相互に係り合い(係合し)、さらに、弾性部材が線バネであるバネ22dと相互に係り合い(係合し)、本体ユニット2と光源ユニット3とを連結することができる。
<その他>
上記の実施の形態において、器具本体20および器具端部21は、板金が折り曲げられて形成されるものとして説明したが、これに限らない。器具本体20あるいは器具端部21は、押出成形などの方法で形成されたものであってもよい。また、器具本体20あるいは器具端部21は、金属材料以外の材料を用いて形成されてもよく、例えば、樹脂材料を用いて形成されたものであってもよい。
上記の実施の形態において、発光部30は、パッケージ化された面実装型(SMD型)のLED素子を用いた態様について説明したが、これに限らない。光源部100は、複数のLEDチップが基板上に直接実装され、複数のLEDチップを蛍光体含有樹脂によって一括して封止した構成であるCOB(Chip On Board)型の発光部30であってもよい。
上記の実施の形態において、発光部30は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成したが、これに限らない。例えば、赤色蛍光体および緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップと組み合わせることによりに白色光を放出するように構成してもよい。また、青色以外の色を発光するLEDチップを用いてもよく、例えば、青色LEDチップが放出する青色光よりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップを用いて、主に紫外光により励起されて青色光、赤色光および緑色光を放出する青色蛍光体粒子、緑色蛍光体粒子および赤色蛍光体粒子によって白色光を放出するように構成してもよい。
上記の実施の形態において、発光素子としてLEDを例示して説明したが、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(ElectroLuminescence)または無機ELなどの発光素子を用いてもよい。そして、発光素子の数は、複数に限らず、1つであってもよい。詳しくは、長手方向の長さが基板300または台座31の長手方向の長さと略等しい、長尺の有機EL素子1つを発光素子301として用い、有機EL素子の長手方向と基板300または台座31の長手方向が並行になるように配置してもよい。
上記の実施の形態において、台座31は、金属製の板材を折り曲げて形成されるものと説明したが、これに限らず、台座31は、押出成形など他の形成方法を用いて製造されるものであってもよい。また、台座31は、金属製以外に、樹脂材料、セラミック材料などを用いて製造されたものであってもよい。樹脂材料として、例えば、アクリル、ポリカーボネート(PC)などを用いることができる。
上記の実施の形態において、カバー33は、樹脂材料を用いて押出成形などの方法で製造されるものと説明したが、これに限らず、カバー33は押出成形の他、射出成形、3次元印刷成形などの方法で製造されるものであってもよい。また、カバー33はガラス材料を用いて製造されるものであってもよい。
バネ22は、本体ユニット2あるいは光源ユニット3の形状または寸法に応じて設置される数を変更することができる。例えば、本体ユニット2の長手方向Xの長さ寸法が小さい(長さが短い)場合には、長手方向Xの一端部のみに1個のバネ22を設置し、他端部はフックなどで固定する機構としてもよい。
また、バネ22は、本体ユニット2の長手方向Xにおける端部以外に設置することができる。例えば、本体ユニット2の長手方向Xの長さ寸法が大きい(長さが長い)場合には、長手方向Xの両端部と中央部に3個以上のバネ22を設置してもよい。中央部にバネ22を設置する場合は、バネ22およびバネ22に対応して光源ユニット3が備えるバネ受具36が、光源ユニット3に取り付けられる点灯装置35と干渉しない位置を選択する。
バネ受具36は、光源ユニット3あるいは本体ユニット2の形状または寸法に応じて設置される数を変更することができる。例えば、光源ユニット3の長手方向Xの長さ寸法が小さい(長さが短い)場合には、長手方向Xの一端部のみに1個のバネ受具36を設置し、他端部はフックなどで固定する機構としてもよい。
また、バネ受具36は、光源ユニット3の長手方向Xにおける端部以外に設置することができる。例えば、光源ユニット3の長手方向Xの長さ寸法が大きい(長さが長い)場合には、長手方向Xの両端部と中央部に3個以上のバネ受具36を設置してもよい。中央部にバネ受具36を設置する場合は、バネ受具36およびバネ受具36に対応して本体ユニット2が備えるバネ22が、光源ユニット3に取り付けられる点灯装置35と干渉しない位置を選択する。
貫通孔361の形状は、種々の変形が可能である。具体的には、上記の実施の形態では、各側縁部は直線状に形成された態様を例示しているが、これに限らず、曲線状に形成されてもよいし、直線状の部分と曲線状の部分とを組み合せて形成されてもよい。この際、各両側の側縁部は、光源ユニット3を本体ユニット2に着脱する方向である上下方向Zに沿った貫通孔361の中心線に対して対称の形状であることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。