JP2017009232A - 排気構造およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents
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Abstract
Description
これらの文献に記載の排気構造においては、排気ダクト(排ガス流通部材)の端部に、排気口の前側および周囲を覆う排気トップが取り付けられている。排気トップの前壁部には、排気口から排気される排ガスを排気トップの前方に通過させるための開口部が設けられているが、この開口部は、桟状の複数の仕切り部によって複数の領域に仕切られている。複数の仕切り部は、排気トップの開口部に動物や異物が進入することを防止するのに役立つ。また、人が排気口に手を差し入れるといったことを抑制するのにも役立つ。
、前記開口部に前記バーリング部が進入していることを特徴としている。
ここで、前記「前方」とは、排ガス流れ方向と同義であり、たとえば本発明に係る排気構造を備えた給湯装置自体の前方とは必ずしも一致するものではない。
すなわち、排ガス流通部材の排気口から排出される排ガスが、排気トップの前面壁部に設けられている仕切り部に当たらないようにすることができる。したがって、排気トップの仕切り部に排ガスが当たることに起因する風切り音の発生を防止し、従来よりも排気騒音を低減することが可能である。
第1に、排ガス流通部材の本体部材に取り付けられた補助部材に排気口が設けられているために、この排気口の開口面積などの仕様変更は容易である。排気口の開口面積の変更などに際し、本体部材の仕様を変更する必要はない。したがって、排気口の仕様変更により、排ガスの排気速度や排気抵抗を所望の適正な値に設定するようなことも容易となる。これは、たとえばバーナを備えた給湯装置において、排気抵抗をやや大きくし、バーナの振動燃焼を防止するような場合に好適である。
第2に、補助部材には、前方に膨出した膨出部が設けられ、かつこの膨出部に排気口およびバーリング部が設けられているために、バーリング部の前方への突出寸法を小さくすることができ、バーリング部の形成が容易となる。
第3に、膨出部を先細状に形成するなどして、排ガスが膨出部の内部を通過して排気口を通過する際の排ガス流れを円滑にするといった効果が得られる。これは、排気騒音を低減する上で、より好ましい。
ここで、ケース2および補助部材4の両者は、伝熱管30による潜熱回収後の燃焼ガス(排ガス)を内部に流通させる部材であり、本発明でいう「排ガス流通部材」の具体例に相当する。さらに、ケース2は、本発明でいう「排ガス流通部材の本体部材」の具体例に相当し、補助部材4は、本発明でいう「排ガス流通部材の補助部材」の具体例に相当する。本実施形態では、補助部材4に排気口40が設けられているのに対し、ケース2の前壁部21には、排ガス通過口23が設けられており、本発明でいう「排ガスを外部に排気させるための排気口」は、補助部材4の排気口40である。ケース2の排ガス通過口23は、一般的な概念では排気口に該当するものの、本実施形態では、ケース2の内部から補助部材4の内側に排ガスを通過させるための部位であり、「排ガスを外部に排気させるための排気口」には該当しない(ただし、図9を参照して後述する実施形態のような場合には、ケースに設けられた排ガス通過口が、本発明でいう排気口に相当する)。
に形成されている。2つの排気口40は、たとえば正面視において略水平方向に延びた略長円状または略矩形状であり、これらのトータルの開口面積は、たとえばケース2の排ガス通過口23の開口面積よりも小さくされている。このことにより、排気抵抗をやや大きくし、バーナ11の振動燃焼を防止する効果を得ることが可能である。膨出部42は、この膨出部42の内側に流入した排ガスが2つの排気口40に円滑に導かれるように、たとえばその上壁部42aが緩やかな前下がり状に形成され、この膨出部42の先端側ほど流路断面積が徐々に狭くなるように形成されている。このような結果、この補助部材4は、排ガスの整流部材としての機能を発揮する。
ための部材である。
図7において、圧力伝達路形成部材6は、たとえば平面断面視の基本形状が略コ字状であって、上部、下部、および一側面部が開口した折り曲げ板部60を有している。この圧力伝達路形成部材6には、フランジ状の取付け片61が連設されており、この部分をベース板部41にスポット溶接するなどして補助部材4への取り付けが図られている。膨出部42の下壁部には、図4に示すように、開口部65aが設けられており、圧力伝達路形成部材6は、この開口部65aを利用して圧力伝達路65を形成している。この圧力伝達路65は、上部が膨出部42内に対面開口し、かつ下部がドレン水排出口44の近傍領域n1に対面開口した構成であり、膨出部42内の圧力をドレン水排出口44の近傍領域n1に伝達し、後述するように、ドレン水が開口部51側に飛散することを防止する作用を生じさせる。
すなわち、図8は、本実施形態との対比例であり、同図において、排気トップ5の内側は、開口部51を介して外部と連通しているため、基本的には大気圧の状態にある。これに対し、ケース2内は排ガス(燃焼ガス)が高速で流れている高圧状態(大気圧よりも高圧の状態)にある。ドレン水排出口44は、ホース91を介してケース2内と連通しているため、ドレン水排出口44の内部は、高圧状態となる。このような状況下では、ドレン水排出口44から排気トップ5内に排ガスが勢いよく流入し、周壁部53の底部上に存在するドレン水が、前記の排ガスによって開口部51側に吹き飛ばされ、外部に飛散する虞がある。
本実施形態によれば、補助部材4が不要であるため、全体の部品点数、および組み立て作業の工程数を少なくし、製造コストを低減することが可能である。
本実施形態においては、前記実施形態と同様に、排気騒音を低減することが可能である。本実施形態における排気集合筒8および補助部材4は、本発明でいう「排ガス流通部材」の具体例に相当し、さらに排気集合筒8は、本発明でいう「排ガス流通部材の本体部材」の具体例に相当する。
ある。また、排気口を複数設ける場合、これら複数の排気口の配列も限定されず、複数の排気口が上下方向に並んだ配列に代えて、たとえば水平方向に並んだ配列とすることもできる。上述の実施形態では、膨出部42の先端壁部に排気口40が設けられているが、本発明においては、膨出部42を省略することが可能であり、膨出部42が設けられていない部分に排気口40を設けた構成とすることもできる。
本発明に係る給湯装置は、本発明が意図する排気構造を具備していればよく、やはりその具体的な構成は限定されない。給湯装置における湯水加熱用の媒体としては、バーナによって発生させた燃焼ガスに代えて、たとえばコージェネレーションシステムの発電部から排気される高温の排ガスを用いることも可能である。
B 2次熱交換器
C 排気構造
2 ケース(排ガス流通部材,排ガス流通部材の本体部材)
4 補助部材(排ガス流通部材,排ガス流通部材の補助部材)
40 排気口
42 膨出部
43 バーリング部
44 ドレン水排出口
5 排気トップ
50 仕切り部
51 開口部
52 前面壁部
53 周壁部
6 圧力伝達路形成部材
65 圧力伝達路
7 ドレン水飛散防止部材
Claims (8)
- 内部を排ガスが流通し、かつこの排ガスを外部に排気させるための排気口が設けられている排ガス流通部材と、
前記排気口の前側および周囲を覆う前面壁部および周壁部を有し、かつ前記前面壁部には、前記排気口から排出される排ガスを通過させるための複数の開口部が仕切り部を介して仕切られた状態に設けられている排気トップと、
を備えている、排気構造であって、
前記排気口の周縁部には、前方に突出するバーリング部が設けられ、かつ正面視において、前記排気口は前記仕切り部と重なることなく前記複数の開口部内に配置されており、奥行き方向において、前記開口部に前記バーリング部が進入していることを特徴とする、排気構造。 - 請求項1に記載の排気構造であって、
前記排ガス流通部材は、内部を排ガスが通過するケース状またはダクト状の本体部材と、この本体部材のうちの排ガス流れ方向下流側に取り付けられた補助部材とを含んでおり、
この補助部材には、前方に膨出した形態を有し、かつ前記本体部材内を通過してきた排ガスが内部に流入する膨出部が形成されており、
この膨出部の先端部に、前記排気口および前記バーリング部が設けられている、排気構造。 - 請求項1に記載の排気構造であって、
前記排ガス流通部材は、内部を排ガスが通過するように形成されたケース状またはダクト状の本体部材を含んでおり、
この本体部材のうちの排ガス流れ方向下流側の壁部には、前方に膨出した形態を有し、かつ前記本体部材内を通過してきた排ガスが内部に流入する膨出部が一体的に形成されており、
この膨出部の先端部に、前記排気口および前記バーリング部が設けられている、排気構造。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の排気構造であって、
前記排ガス流通部材として、給湯装置における熱交換器の熱回収用の伝熱管を収容するケース、前記熱交換器を通過した排ガスが内部に流入するように設けられたケース状の排気集合筒、または前記熱交換器に接続された排気ダクトのいずれか1つを備えている、排気構造。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の排気構造であって、
前記バーリング部は、前記排気口の周縁部の全周にわたって設けられている、排気構造。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の排気構造であって、
前記排気口は、複数設けられ、かつこれら複数の排気口のそれぞれの内周縁に前記バーリング部が設けられており、
前記複数の排気口のそれぞれが、これらの正面視において、前記仕切り部とは重なることなく前記複数の開口部内に配置されるとともに、奥行き方向において、前記複数の排気口のそれぞれのバーリング部が前記複数の開口部に進入している、排気構造。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の排気構造であって、
前記排気トップ内において発生してから前記排気トップの前記周壁部の底部上に流れた
ドレン水を外部へ排出するためのドレン水排出口と、
一端が前記排ガス流通部材内に対面開口し、かつ他端が前記排気トップ内のうちの前記ドレン水排出口の近傍部分に開口しており、前記排ガス流通部材内の圧力を前記ドレン水排出口の近傍部分に伝達するための圧力伝達路と、
をさらに備えている、排気構造。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の排気構造を備えている、給湯装置。
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