JP2017009156A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者が結露防止ヒータの出力を結露防止のために過不足なく変更することが可能な冷蔵庫を提供する。【解決手段】結露防止ヒータ8は、本体の周囲温度及び周囲湿度に基づいた出力で運転されるとともに必要に応じて出力の変更が可能であり、本体の所定位置に周囲温度及び前記周囲湿度と結露防止ヒータ8の出力との関係を示す出力表示IF1が配置されている冷蔵庫Rf。【選択図】図5

Description

本発明は、結露を防止するための結露防止ヒータを備えた冷蔵庫に関するものである。
結露(露付き)を防止することができる冷蔵庫が特許文献1に記載されている。この冷蔵庫では、冷凍室に隣接した筐体の横仕切り板、壁面及び扉で発生する結露を防止するための防露ヒータ(結露防止ヒータ)が配置されている。そして、前記冷蔵庫では、露付きの生じにくい冷蔵庫の上部扉の上部のヒンジカバー又は基板収納部の近傍に筐体表面温度を計測する温度センサと外気湿度を計測する湿度センサを配置している。そして、前記温度センサと前記湿度センサで検出した筐体表面温度と外気湿度に応じて前記横仕切り板が結露しないように前記防露ヒータの出力を算出し、その算出した出力で前記防露ヒータを運転することで、結露を防止(防露)している。
特開平10−339555号公報(段落0021)
上記従来の冷蔵庫において、前記温度センサ及び前記湿度センサが配置されている部分と、結露が発生しやすい前記横仕切り板との位置が離れている。また、前記冷蔵庫は台所に置かれることが多く、油等の付着や劣化によって 前記湿度センサが正確な湿度を検出できない場合がある。つまり、前記横仕切り板の周囲の温度及び湿度と、前記温度センサ及び前記湿度センサで検出した筐体表面温度及び外気湿度とにかい離が生じ、算出した出力で前記防露ヒータを運転すると、結露を防止できない恐れがある。
そこで本発明は、操作者が結露防止ヒータの出力を結露防止のために過不足なく変更することが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、本体の周囲温度を検出する温度検出部と、前記本体の周囲湿度を検出する湿度検出部と、本体の一部を加熱して結露を防止する結露防止ヒータとを有し、前記結露防止ヒータは、本体の周囲温度及び周囲湿度に基づいた出力で運転されるとともに必要に応じて出力の変更が可能であり、前記本体の所定位置に前記周囲温度及び前記周囲湿度と前記結露防止ヒータの出力との関係を示す表である出力表示が配置されていることを特徴とする冷蔵庫を提供する。
この構成によると、前記出力表示を参照し、前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づいて、前記結露防止ヒータの出力の変更することができ、結露の発生を抑えつつ、余分な(無駄な)電力消費を抑えることができるように、出力を調整することが可能である。
また、前記出力表示が前記本体に配置されているため、特別な資料を準備したり、インターネットへの接続の確保が不要である。これにより、操作者が前記結露防止ヒータを簡単に適切な出力に変更することが可能である。
上記構成において、前記出力表示が前記結露防止ヒータの出力として、前記結露防止ヒータへの通電量(通電率)を用いていてもよい。
上記構成において、前記出力表示は、前記周囲温度の情報として前記温度センサから出力される信号の電圧値を用いていてもよい。
上記構成において、前記出力表示は、前記周囲湿度の情報として前記湿度センサから出力される信号の電圧値を用いていてもよい。
上記構成において、操作入力を受け付ける操作入力部を備えており、前記操作入力部が受け付けた操作入力に基づいて、前記結露防止ヒータの出力を変更するようにしてもよい。
上記構成において、前記結露防止ヒータの出力を表示する表示部を備えていてもよい。
上記構成において、前記表示部は、前記周囲温度及び前記周囲湿度を表示可能であってもよい。
上記構成において、前記操作入力部が操作入力を受け付けると、その操作入力に基づく出力で前記結露防止ヒータを駆動するとともに、一定時間経過後には、前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づく出力で前記結露防止ヒータを駆動してもよい。
上記構成において、前記出力表示から前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づく出力を取得するとともに、前記操作入力部からの操作入力に基づく出力とを比較し、前記周囲温度と前記周囲湿度に対する出力を較正してもよい。
本発明によると、操作者が結露防止ヒータの出力を結露防止のために過不足なく変更することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
本発明にかかる冷蔵庫の一例の正面から見た断面図である。 図1に示すII-II線で切断した断面図である。 図1に示すIII-III線で切断した断面図である。 図1に示す冷蔵庫の構成を示すブロック図である。 冷蔵室の扉を開いた状態を示す図である。 冷蔵室の扉を閉じた状態を示す図である。 本発明にかかる冷蔵庫を上から見た斜視図である。 本発明にかかる冷蔵庫に備えられた操作入力部と表示部の一例の拡大図である。 周囲温度及び周囲湿度と結露防止ヒータの出力を示す出力テーブルである。 結露防止ヒータの出力を調整する手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる冷蔵庫の他の例の背面図である。 出力テーブルの他の例を示す図である。 本発明にかかる冷蔵庫の他の例の動作を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
次に、本発明にかかる冷蔵庫について図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる冷蔵庫の一例の正面から見た断面図であり、図2は図1に示すII-II線で切断した断面図であり、図3は図1に示すIII-III線で切断した断面図である。なお、以下の説明では、図1の位置を基準として説明することとし、右又は左という場合、図1の状態を基準とするものとする。
冷蔵庫Rfは発泡断熱材を充填した断熱箱体100を有している。冷蔵庫Rfは、断熱箱体100の内部を仕切壁で仕切って複数個の貯蔵室を備えている。断熱箱体100の内部を上下に分割する仕切壁101が上下方向の中間部分に設けられている。また、下部の空間の内部を上下に分割する仕切壁102が設けられている。そして、仕切壁102で仕切られた上部の空間を左右に分割する仕切壁103が設けられている。さらに仕切壁103で仕切られた左側の空間を上下に分割する仕切壁104が設けられている。
冷蔵庫Rfの複数の貯蔵室のうち、仕切壁101の上方に形成された貯蔵室が冷蔵室1である。仕切壁102の下方に形成された貯蔵室が下段冷凍室2である。仕切壁103で仕切られた左側の空間の下段の貯蔵室が上段冷凍室3であり、上段の貯蔵室が製氷室4(氷収容部)である。さらに、上段冷凍室3及び製氷室4の右側の貯蔵室が野菜室5である。
なお、冷蔵室、下段冷凍室、上段冷凍室、製氷室及び野菜室はこの順番である必要はなく、使用頻度、貯蔵物の量等に合わせて変更することが可能であってもよい。また、これらの貯蔵室以外の温度で貯蔵物を貯蔵する貯蔵室を備えていてもよい。
下段冷凍室2及び上段冷凍室3は貯蔵物を冷凍保存する(例えば、−18℃で保存する)ための貯蔵室である。製氷室4は不図示の製氷装置で製造された氷を貯蔵しておく貯蔵室であり、下段冷凍室2及び上段冷凍室3と同じ温度に維持される。
図2に示すように、仕切壁102には、下段冷凍室2と上段冷凍室3とが連通するように開口105が設けられている。また、同様に仕切壁104には、上段冷凍室3と製氷室4とが連通するように開口106が設けられている。冷蔵庫Rfにおいて、下段冷凍室2、上段冷凍室3及び製氷室4は1つのまとまった断熱領域となっている。
そして、冷蔵室1は貯蔵物を下段冷凍室2及び上段冷凍室3よりも高い温度(例えば、3℃〜5℃)で冷蔵保存し、野菜室5は冷蔵室1よりも高い温度(例えば、7℃〜8℃)に維持して野菜等の貯蔵物を冷蔵保存する。なお、各貯蔵室の温度はこれに限定されるものではなく、各貯蔵室に貯蔵される物品の劣化を抑制できる温度に設定される。また、使用者が必要に応じて或いは好みに合わせて温度設定できるようになっていてもよい。
冷蔵室1は左右端でそれぞれ枢支された観音開きの一対の扉11により開閉される。そして、冷蔵室1には、空間を上下に仕切るための複数個の棚12が設けられているとともに、扉11の内側には複数個のポケット13が設けられており、調味料、飲料等、縦長で転倒しやすい物品を貯蔵できるようになっている。
下段冷凍室2、上段冷凍室3、製氷室4及び野菜室5はそれぞれ収納ケース22、32、42及び52を備え、一体に形成される引出式の扉21、31、41及び51によって開閉される。なお、下段冷凍室2には、収納ケース22の上部に収納ケース22に対して摺動可能に配置された摺動ケース23が設けられている。
冷蔵庫Rfは、ダンパ71を介して連通する冷気通路6及び冷気流路7を備えている。冷気通路6は下段冷凍室2、上段冷凍室3及び製氷室4の背面に設けられている。また、冷気流路7は冷蔵室1の背面側に設けられている。
冷気通路6及び冷気流路7にはそれぞれ冷気を循環させる冷凍室ファン61、冷蔵室ファン72が配されている。冷凍室ファン61の下方には冷気を発生する蒸発器62が配されている。蒸発器62の下方には蒸発器62に付着した霜を取り除く(除霜する)ための除霜ヒータ63が配されている。
冷気通路6は、下段冷凍室2、上段冷凍室3及び製氷室4それぞれに冷気を吐出する開口である吐出口601、602及び603と、下段冷凍室2から冷気通路6に冷気が戻る開口である戻り口604とを備えている。吐出口601、602及び603された冷気は、それぞれ、下段冷凍室2、上段冷凍室3及び製氷室4を冷却し、戻り口604から冷気通路6に戻る。
なお、下段冷凍室2、上段冷凍室3及び製氷室4は1つのまとまった断熱領域であるため、吐出口603のみを備えて、冷気が製氷室4に吹付けるようにしてもよい。このようにすることで、吐出口603から吐出された冷気が製氷室4、上段冷凍室3、下段冷凍室2の順に流れて、戻り口604から冷気通路6に冷気を戻すことができ、下段冷凍室2、上段冷凍室3及び製氷室4を効率よく冷却することができる。また、製氷室4が冷気流路の上流であり、製氷室4に貯蔵されている氷からの冷気で上段冷凍室3及び下段冷凍室2の温度を維持することが可能であり、消費電力を低減することが可能である。
冷気流路7は、冷気を冷蔵室に吐出する開口である複数の吐出口701を備えている。複数の吐出口701は冷蔵室1の棚で仕切られたそれぞれの段に冷気を吐出するように4カ所備えられている。仕切壁101には、冷蔵室1と野菜室5とを連通する連通路702が設けられている。なお、冷気は冷蔵室1を流動するときに貯蔵物から熱を奪うため昇温される。そして、その昇温された冷気が連通路702から野菜室5に流入する。そのため、野菜室5は冷蔵室1よりも高温に維持される。野菜室5を流動した冷気は、戻り口703を介して冷気通路6に戻る。戻り口703は、野菜室5の下側及び背面側に設けられている。
下段冷凍室2の背面の冷気通路6の下方には機械室10が設けられており、機械室10の内部には冷凍サイクルを運転する圧縮機14が設置されている。圧縮機14の駆動によって冷媒配管(不図示)内を冷媒が流通し、冷媒配管を介して圧縮機14と接続された蒸発器62が低温になる。また、機械室10には、後述の制御部200を含む制御基板Bdが配置されている。機械室10は背面に開閉可能な蓋(不図示)が設けられており、蓋を開く(取り外す)ことで、機械室10の内部(圧縮機14、制御基板Bd)にアクセスできる。
蒸発器62では、熱交換を行う度に空気中の水分が結露しさらに凍結した霜としてフィンに付着する。霜が付着すると空気が流れにくくなるため、熱交換ができなくなり、冷却効率が低下する。そこで、蒸発器62の下方には、蒸発器62に付着した霜を取り除く(除霜する)ための除霜ヒータ63が配されている。除霜ヒータ63の上面はヒータカバー631に覆われている。ヒータカバー631によって、除霜水が除霜ヒータ63上に滴下することによる除霜ヒータ63の故障、破損等を抑制する。
次に冷蔵庫Rfの電気的な構成について説明する。図4は図1に示す冷蔵庫の構成を示すブロック図である。図4に示すように、冷蔵庫Rfは各部の動作を制御する制御部200を備えている。制御部200には、圧縮機14、冷凍室ファン61、冷蔵室ファン72、ダンパ71、除霜ヒータ63、結露防止ヒータ8、冷凍室温度センサS1、冷蔵室温度センサS2、周囲温度センサS3(温度検出部)、周囲湿度センサS4(湿度検出部)、操作入力部Ip及び表示部Dpが接続されている。そして、制御部200は、計時部201と、記憶部202とを備えている。
なお、圧縮機14、冷凍室ファン61、冷蔵室ファン72、ダンパ71、除霜ヒータ63及び結露防止ヒータ8は制御部200からの制御信号によって動作するものである。また、冷凍室温度センサS1、冷蔵室温度センサS2、周囲温度センサS3、周囲湿度センサS4及び操作部Ipは、制御部200に対して信号を入力するものである。
圧縮機14は、制御部200により回転数が可変制御(例えば、インバータ制御)される。計時部201は、任意の時点からの経過時間を計測する。記憶部202は制御部200に送られてきた情報、制御部200で処理した情報、予め制御部200に与えられている情報等の情報を記憶するメモリである。なお、計時部201及び記憶部202は制御部200に一体に形成されているが、これに限定されるものではなく、制御部200と独立して設けられるとともに、制御部200が自由にアクセスできる構成であってもよい。
冷凍室温度センサS1は下段冷凍室2の内部に配置され下段冷凍室2の内部の温度を検知して冷凍室温度信号を生成し、制御部200に送る。冷蔵室温度センサS2は、冷蔵室1の内部に配置され冷蔵室1の内部の温度を検知して冷蔵室温度信号を生成し、制御部200に送る。なお、冷凍室温度センサS1及び冷蔵室温度センサS2は、温度を検知するセンサであり、例えば、サーミスタを用いたものを挙げることができるがこれに限定されない。また、冷凍室温度センサS1は、下段冷凍室2と同じ断熱領域である上段冷凍室3或いは製氷室4の温度を検知するようにしてもよい。
本発明にかかる冷蔵庫の詳細について新たな図面を参照して説明する。図5は冷蔵室の扉を開いた状態を示す図であり、図6は冷蔵室の扉を閉じた状態を示す図であり、図7は本発明にかかる冷蔵庫を上から見た斜視図である。図7に示すように、冷蔵庫Rfの断熱箱体100の上面には、一対の扉11を回動可能に支持するヒンジ110と、ヒンジ110を覆うヒンジカバー111とが設けられている。ヒンジ110は、断熱箱体100の前面の左右両端部分に設けられている。ヒンジカバー111を設けることで、ヒンジ110を使用者から見えないように目隠しするとともに、使用者或いは物品が触れないようにすることができる。ヒンジカバー111は、一面が開口した箱体である。
冷蔵庫Rfでは、左右両方に設けられたヒンジ110のうち一方(図5では左側)を覆うヒンジカバー111で囲まれる空間に、冷蔵庫Rfの周囲温度を検出する周囲温度センサS3と、冷蔵庫Rfの周囲の湿度を検出する周囲湿度センサS4とが配置される。なお、ヒンジカバー111には、空気が流動できるような通気孔が設けられている。
周囲温度センサS3は冷蔵庫Rfの周囲の温度(冷蔵庫Rfの表面の温度)を、検出して周囲温度信号を生成し、制御部200に送る。周囲湿度センサS4は、冷蔵庫Rfの周囲の湿度を検出して周囲湿度信号を生成し、制御部200に送る。
冷蔵庫Rfにおいて、一対の扉11の開閉頻度が高い。また、一対の扉11は、それぞれ左右の端部を軸として中間部分が回動することで開くため、中間部分の扉11同士の接触部分から外気が流入しやすく、結露しやすい。そのため、結露防止ヒータ8は、冷蔵室1の前面を開閉する一対の扉11の一方の扉の他方の扉とのあわせ部分(接触部分)を加熱するように設けられる(図5参照)。すなわち、図5に示す冷蔵Rfでは、一対の扉11の右側の扉11(ここでは、右側扉11Rとする)の左側の扉11(ここでは、左側扉11Lとする)とのあわせ部分(接触部分)の内部に、合せ部分の温度を上げて結露を防止するように配置されている。なお、右側ではなく左側に設けられていてもよいし、左右両方に設けられていてもよい。
冷蔵庫Rfでは、操作入力部Ipは冷蔵室1の扉11(図6において右側扉11R)の前面に設けられている。操作入力部Ipは冷蔵室1、下段冷凍室2、上段冷凍室3、製氷室4及び野菜室5の設定等(例えば、温度設定等)を行う入力装置である。また、操作入力部Ipの近傍(図6において、操作入力部Ipの上方)に冷蔵庫Rfの状態等(運転状態等)を表示する表示部Dpが配置されている。
ここで、操作入力部Ipと表示部Dpとについて図面を参照して説明する。図8は本発明にかかる冷蔵庫に備えられた操作入力部と表示部の一例の拡大図である。図8に示すように、操作入力部Ipは、4個の押しボタンスイッチIp1、Ip2、Ip3及びIp4を備えている。以下の説明において、4個の押しボタンスイッチは、第1ボタンスイッチIp1、第2ボタンスイッチIp2、第3ボタンスイッチIp3及び第4ボタンスイッチIp4として説明する。
図8において、最も上に配置された第1ボタンスイッチIp1は、メニューボタンである。冷蔵庫Rfにおいて、第1ボタンスイッチIp1を押すことで、押しボタンによる操作入力の受付が開始される。第1ボタンスイッチIp1の直下に配置された第2ボタンスイッチIp2は、上に移動する操作入力を行うボタンである。第2ボタンスイッチIp2の直下に配置された第3ボタンスイッチIp3は、下に移動する操作入力を行うボタンである。そして、最も下に配置された第4ボタンスイッチIp4は決定ボタンであり、操作入力部Ipで行った操作を決定(確定)するためのボタンである。なお、本実施形態では、4個の押しボタンを備えた操作入力部Ipを例に説明するが、これに限定されるものではない。3個以下であってもよいし、5個以上であってもよい。また、ノッチ等で段階的に温度設定できる構成を備えていてもよいし、ダイヤル等の無段階で調整可能な構成を備えていてもよい。
表示部Dpは、4個のランプ(ここでは、LEDランプ)Dp1、Dp2、Dp3及びDp4を備えている。以下の説明において、第1LEDランプDp1、第2LEDランプDp2、第3LEDランプDp3及び第4LEDランプDp4として説明する。本実施形態において、表示部Dpの各LEDランプは、冷却庫Rfの運転状態を示すためのランプである。なお、運転状態としては、例えば、通常運転、急速冷却運転、省電力運転等を挙げることができる。本実施形態では、第1運転M1、第2運転M2、第3運転M3、第4運転M4としている。
図8において最も上に配置された第1LEDランプDp1は、第1運転M1であることを示すランプである。すなわち、第1LEDランプDp1が点灯しているときに冷蔵庫Rfが第1運転M1であることを示す。同様に、第2LEDランプDp2が点灯しているときに冷蔵庫Rfが第2運転M2、第3LEDランプDp3が点灯しているときに冷蔵庫Rfが第3運転M3、第4LEDランプDp4が点灯しているときに冷蔵庫Rfが第4運転M4であることを示す。なお、本実施形態では、4個のLEDランプで状態を示す表示部Dpを採用しているが、これに限定されるものではなく、さらに多くLEDランプを備えていてもよいし、表示する文字が光る自発光式の表示部を採用してもよい。また、別の状態、例えば、各貯蔵室の温度(温度域)を表すものであってもよい。
冷蔵庫Rfの冷蔵室1の扉11の合せ部分の結露量は、周囲温度と周囲湿度によって決まる。そのため、制御部200は周囲温度センサS3からの周囲温度信号と周囲湿度センサS4からの周囲湿度信号に基づいて結露防止ヒータ8の出力(発熱量)を決定している。制御部200は、周囲温度及び周囲湿度に基づく結露防止ヒータ8の出力を記憶部に記憶しているテーブルから取得している。図9は周囲温度及び周囲湿度と結露防止ヒータの出力を示す出力テーブルである。
図9に示す出力テーブルTb1は周囲温度と周囲湿度に対する結露防止ヒータ8の出力を示しており、横を周囲温度の分布、縦を周囲湿度の分布としている。例えば、周囲温度センサS3が検出した周囲温度がTh2以上Th3未満で、周囲湿度センサS4が検出した周囲湿度がHm5以上Hm6未満のとき、図9に示す出力テーブルTb1を参照して、結露防止ヒータ8の適切な出力はW35であることがわかる。なお、図9に示す例では、温度分布の区切りを5段階、湿度分布の区切りを10段階としているがこれに限定されるものではなく、さらに多い(少ない)段階に分割されていてもよい。
制御部200は、周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4からの周囲温度及び周囲湿度のデータを取得すると、記憶部202に記憶されている出力テーブルTbm1(ここでは、出力テーブルTb1と同じ)を参照して、周囲温度及び周囲湿度に基づく結露防止ヒータ8の出力を取得する。なお、出力テーブルTb1の各値となるとき(周囲温度、周囲湿度)を、段階として説明する。また、段階が上がるとは、結露防止条件が厳しくなる、すなわち、周囲温度及び(又は)周囲湿度が高い方に移動することを示すものとする。例えば、図9に示すような出力テーブルTb1において、周囲湿度の段階が上がると下の段に移行し、周囲温度の段階が上がると右の段に移行する。
ここで結露防止ヒータ8の動作について説明する。結露防止ヒータ8はON/OFFを切り替えたときのONの割合、すなわち、デューティー比で出力を調整する。出力テーブルTb1における結露防止ヒータ8の出力は、1周期あたりの出力を示している。例えば、結露防止ヒータ8の出力が10Wで、周期が100秒とし、出力テーブルTb1に記載の出力が4Wとする。結露防止ヒータ8は、1周期100秒中40秒間ONし、60秒間OFFする。これにより、結露防止ヒータ8は4W(1周期あたり)の出力となる。なお、結露防止ヒータ8をON/OFF制御している制御信号を検出することで、結露防止ヒータ8の出力を検出することが可能である。
冷蔵庫Rfの出力テーブルTb1は、所定条件(周囲温度及び周囲湿度)の環境下で実際に冷蔵庫Rfを運転したときに結露が発生しないように結露防止ヒータ8を運転したときの結露防止ヒータ8の出力の実測値に基づいて作成される。なお、出力テーブルTb1の結露防止ヒータ8の出力値は、結露を防止するとともに消費電力を最低限に抑えることができる出力値である。なお、テーブルTb1では、結露防止ヒータ8の出力として、すべて異なる値(異なる文字)としているが、一部同じ数値となっていてもよい。
冷蔵庫Rfは運転開始とともに、周囲温度センサS3で周囲温度を周囲湿度センサS4で周囲湿度の検出を行う。そして、制御部200はその周囲温度及び周囲湿度に基づいて結露防止ヒータ8を駆動制御している。これにより、扉11の合せ部分での結露の発生を抑制している。
台所では、水蒸気を放出する調理機器(例えば、炊飯器や湯沸かしポット)が冷蔵庫Rfの近くに配置されることがある。このような機器を用いて調理を開始すると水蒸気が放出され、扉11の周囲の温度及び湿度が、周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4で検知した周囲温度及び周囲湿度よりも高くなり、結露防止ヒータ8を駆動しているにも関わらず、結露が発生する場合がある。つまり、制御部200の制御によって周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4で検出した周囲温度及び周囲湿度に基づく出力で結露防止ヒータ8が駆動されても、十分に結露を防止できなくなる場合がある。
冷蔵庫Rfでは、他の調理機器(炊飯器等)から発生した蒸気による結露が発生した場合、突発的な条件の変化で発生した結露であるため、結露発生の原因が取り除かれると(例えば、調理が終了すると)、多くの場合結露は解消される。しかしながら、結露が使用者の使用感を損なう場合もある。
そこで、冷蔵庫Rfでは、操作入力部Ipを利用して操作者(使用者、作業者、修理者等)が結露防止ヒータ8の出力を調整することができるようになっている。図5に示すように、冷蔵庫Rfの断熱箱体100の内壁面には、図9に示す出力テーブルTb1と同じ内容の表示IF1(出力表示)が設けられている。なお、表示IF1は、表面に出力テーブルTb1が記されているシート(例えば、ステッカ)を貼付して表示するものであってもよいし、印刷等で直接表示するようにしてもよい。ここでは、出力テーブルTb1が記されているシートを貼り付けるものを採用している。
例えば、結露防止ヒータ8の駆動中にもかかわらず、扉11の結露が発生した場合、操作者は操作入力部Ipで結露防止ヒータ8の出力を上げる操作を行う。断熱箱体100(冷蔵室1)の内部に表示IF1が設けられており、操作者は、表示IF1の出力テーブルTb1を確認し、操作入力部Ipを利用して、結露防止ヒータ8の出力を1段階又は複数段階上げるための出力の入力を行う。なお、以下の説明では、出力の入力を数字で入力する。
例えば、周囲温度がTh2以上Th3未満で、周囲湿度がHm5以上Hm6未満のとき、結露防止ヒータ8の出力がW35であるときに結露が発生しているとすると、操作者は出力テーブルTb1から次の段階、周囲温度がTh3以上Th4未満及び(又は)周囲湿度がHm6以上Hm7未満とした値、すなわち、W45、W36及びW46の値を出力テーブルTb1から得ることができる。
操作者は、表示部Dpを介して、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力を取得しているので、表示IF1で表示されている出力テーブルTb1を確認して、次の段階の結露防止ヒータ8の出力を取得することができる。以下に、操作者による結露防止ヒータ8の出力の調整操作について説明する。図10は結露防止ヒータの出力を調整する手順を示すフローチャートである。
冷蔵庫Rfでは、通常時(通常モードとする)には、操作者が結露防止ヒータ8の出力を調整することができない。そこで、冷蔵庫Rf(の制御部200)には、結露防止ヒータ8の調整を行うことができるモード(調整モード)が備えられている。なお、調整モードは、使用者に周知されていてもよいし、製造及び(又は)修理を行う作業者(例えば、サービスマン)だけが知っているものであってもよい。ここでは、調整モード及び調整モードに切り替えるための操作入力部Ipの操作は使用者にも周知のものとする。その周知方法としては、取扱説明書に明記するものであってもよいし、操作入力部Ipの近傍に、調整モードへの切り替え方法を明記してもよい。
制御部200は、操作入力部Ipが調整モードに切り替えるための入力を受け付けたか確認する(ステップS101)。調整モードに切り替えるための入力として、第1ボタンスイッチIp1〜第4ボタンスイッチIp4を所定の手順で操作を行うことを挙げることができる。例えば、本実施形態では、第1ボタンスイッチIp1、第2ボタンスイッチIp2及び第3ボタンスイッチIp3を1秒間、同時に押すことで調整モードに切り替わるものとする。調整モードの切り替わりが確認されるまで(ステップS101でYesになるまで、すなわち、ステップS101でNoの間)切り替わりの確認を繰り返す。
調整モードの切り替わりの操作入力を確認すると(ステップS101でYesとなると)、制御部200は表示部Dpを利用して、現在、周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4から取得している周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力を表示する(ステップS102)。表示部Dpを利用して周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力を表示する方法として、ここでは、第1LEDランプDp1〜第4LEDランプDp4の点灯及び点滅の組み合わせを用いている。
例えば、第1LEDランプDp1と第2LEDランプDp2を、所定回数、同時に点滅することで周囲温度を示すことを操作者(使用者、作業者等)に通知する。そして、第1LEDランプDp1〜第4LEDランプDp4の点灯或いは点滅の組み合わせで、数字を表現する。数字の表現方法としては、例えば、第1LEDランプDp1を十の位、第2LEDランプDp2を一の位、第3LEDランプDp3を小数点以下第一位として、それぞれのランプの点灯回数で数字を表現するものを挙げることができるが、これに限定されない。そして、第3LEDランプと第4LEDランプを所定回数、同時に点滅することで周囲温度の表示の終了を通知する。
同様に、第1LEDランプDp1と第3LEDランプDp3を同時に点滅させて、周囲湿度の表示であることを通知し、第2LEDランプDp2と第4LEDランプDp4の同時点滅で終了を通知する。以上の表示方法は一例であり、これ以外の方法が用いられても構わないが、操作者が容易に認識できるような表示方法が好ましい。さらに、表示部Dpは、同様の方法で、現在の結露防止ヒータ8の出力を表示する。また、表示部Dpの第1LEDランプDp1〜第4LEDランプDp4の点灯又は点滅に加えて、音による通知を同期させてもよい。
制御部200は操作入力部Ipが、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力の表示を終了する操作入力を受け付けたか否か確認する(ステップS103)。なお、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力の表示を終了する操作入力としては、例えば、第4ボタンスイッチIp4(決定ボタン)を長押し(例えば、1秒)することを挙げることができるが、これに限定されない。
制御部200が表示を終了する操作入力の受け付けを確認しない場合(ステップS103でNoの場合)、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力の表示を繰り返す(ステップS102に戻る)。すなわち、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力の表示を順に繰り返す。表示を複数回繰り返すことで、1回では読み取りが難しい場合でも、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力の値を正確に読み取ることができる。
表示を終了する操作入力の受け付けを確認した場合(ステップS103でYesの場合)、制御部200は、操作入力部Ipが結露防止ヒータ8の出力を変更するための操作入力を受け付けたか否か確認する(ステップS104)。結露防止ヒータ8の出力を変更するための操作入力としては、例えば、第4ボタンスイッチIp4(決定ボタン)を長押し(例えば、1秒)することを挙げることができるが、これに限定されない。
操作入力部Ipが結露防止ヒータ8の出力を変更するための操作入力の受け付けを確認していない場合(ステップS104でNoの場合)、結露防止ヒータ8の出力を変更しない操作入力を受け付けたか否か確認する(ステップS105)。結露防止ヒータ8の出力を変更しない操作入力を受け付けたことを確認していない場合(ステップS105でNoの場合)、ステップS104に戻る。結露防止ヒータ8の出力を変更しない操作入力を受け付けたことを確認した場合(ステップS105でYesの場合)、通常モードに戻る(ステップS111)。
結露防止ヒータ8の出力を変更しない操作入力としては、例えば、第1ボタンスイッチIp1(メニューボタン)を長押し(例えば、1秒)することを挙げることができるが、これに限定されない。出力を変更するための操作入力と異なる操作入力を広く採用することができる。
結露防止ヒータ8の出力を変更するための操作入力を受け付けた場合(ステップS104でYesの場合)、制御部200は操作入力部Ipからの操作入力に基づいて、結露防止ヒータ8の出力を取得する(ステップS106)。なお、操作入力部Ipを用いた数字(出力)の入力方法としては、第2ボタンスイッチIp2を「+」ボタン、第3ボタンスイッチIp3を「−」ボタンとして、数字を入力してもよい。
例えば、結露防止ヒータ8の調整後(変更した後)の出力が、6.4(W)であるとすると、一の位と小数点以下第一位とを別々に入力するものを例示できる。すなわち、第2ボタンスイッチIp2(「+」ボタン)を6回押し、第4ボタンスイッチIp4(決定ボタン)を押して、一の位を決定し、その後、再度第2ボタンスイッチIp2(「+」ボタン)を4回押して、第4ボタンスイッチIp4(決定ボタン)を押すことで小数点以下第一位を決定する。そして、再度、第4ボタンスイッチIp4を押すことで、数値入力を確定するようにしてもよい。また、各桁の数値決定後、表示部Dpで数値の確認を行うようにしてもよい。
また、操作者は現在の結露防止ヒータ8の出力を知っているので、次の段階との差を認識している。そのため、その差の分だけ、第2ボタンスイッチIp2、第3ボタンスイッチIp3を押すことで、調整するものであってもよい。
例えば、現在の出力が6.0(W)で、変更後の出力が6.4(W)とすると、第2ボタンスイッチIp2(「+」ボタン)を4回押し、第4ボタンスイッチIp4(決定ボタン)を押すことで、決定するようにしてもよい。数値を直接入力する方法と差分を入力する方法のどちらを利用してもよいし、両方を備え、必要に応じて切り替えて使うようにしてもよい。また、入力方法は、これらに限定されるものではなく、これらとは異なる入力方法で入力を行うようにしてもよい。
制御部200は、操作入力部Ipへの出力を取得すると、取得した出力となるように結露防止ヒータ8の運転を開始(ステップS107)する。そして、制御部200は、変更した結露防止ヒータ8の出力を記憶部202に記憶する(ステップS108)とともに、計時部201で出力変更開始からの時間を計測する(ステップS109)。
制御部200は、出力変更開始から一定時間経過した確認し(ステップS110)、制御部200は一定時間経過するまで(ステップS110でYesになるまで、つまり、ステップS110でNoの間)変更した出力で結露防止ヒータ8を制御する。一定時間の経過を確認すると(ステップS110でYesになると)、制御部200は調整モードから通常モードに戻す(ステップS111)。これにより、制御部200は、出力テーブルTb1を参照し、周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4からの周囲温度及び周囲湿度に基づいた出力となるように結露防止ヒータ8を制御する。
ここで、一定時間は、予め決められた時間であってもよい。また、周囲温度及び周囲湿度と、変更後の出力とから、制御部200で結露発生を抑制できる時間を算出し、算出した時間或いはそれよりも多少長い時間としてもよい。
なお、結露防止ヒータ8の出力をどの程度、すなわち、何段階進めた値に変更するかについては、例えば、操作者が、製造元の窓口に電話で状態を説明し、その状態を聞いた応対者からの指示に従って、変更する出力を決定するようにしてもよい。また、これまでの経験から、変更後の出力を決定するようにしてもよい。さらには、結露防止ヒータ8の出力の決定方法を取扱説明書に記載しておき、取扱説明書に従って決定するようにしてもよい。
また、使用者が温度計及び湿度計を所有している場合もある。このような場合、使用者が、所有している温度計及び湿度計で結露が発生している部分の近傍の温度及び(又は)湿度を計測できる。そして、計測された温度及び湿度に基づいて出力テーブルTb1から結露防止ヒータ8の適切な出力(変更する出力)を決定するようにしてもよい。
このように操作することで、結露が発生している部分の近傍での正確な温度及び湿度に基づいて、結露防止ヒータ8の出力を決定するため、結露防止のために必要で且つ大きすぎない出力で結露防止ヒータ8を駆動することが可能である。なお、使用者が温度計又は湿度計の一方を所有している場合は、周囲温度センサS3又は周囲湿度センサS4で検出した周囲温度及び周囲湿度のうち、使用者が計測していない方を利用するようにしてもよい。
また、本実施形態の場合、結露防止ヒータ8の変更する出力を数字で入力する構成であるため、結露防止ヒータ8の出力として、出力テーブルTb1の隣合う段階の間の数値とすることも可能である。例えば、図9に示す出力テーブルTb1において、W24が2.0(W)でW25が2.6(W)であったとすると、調整モードでW24からW25に段階を上げて出力を変更するときに、2.6ではなくて、2.1〜2.5のいずれかを入力することも可能である。
このような構成とすることで、操作者が結露防止ヒータの出力を結露防止のために過不足なく変更することが可能となる。このように結露防止ヒータの出力を正確に調整することができるため、消費電力を抑えるとともに、結露の発生を抑制し、使用者の利便性を高めることが可能である。
なお、出力テーブルTb1がインターネット上に閲覧可能としている場合や取扱説明書に記載されている場合もある。これらの出力テーブルTb1を参照しても同様の操作を行うことは可能であるが、インターネット上のデータの場合、出力テーブルTb1を表示するための機器(タブレット端末、ノートパソコン等)が必要であるとともにインターネット接続が必要である。そのため、これらの要件を満たさないと、出力テーブルTb1を見ることができない。また、これらの要件を満していたとしても、冷蔵庫Rfの設置場所や操作入力部Ipの場所によっては、機器を置く場所が無い場合があり、機器を見ながらの操作が困難な場合がある。
また、取扱説明書に記載の場合、取扱説明書を見ながら行う必要があり、取扱説明書を保持しながら、操作入力部Ipの操作を行うため作業が煩わしい。また、取扱説明書は、冷蔵庫Rfと別の場所に保管されている場合があり、必要なときにすぐに情報を得られない場合もある。さらに取扱説明書は紛失される場合もあり、この場合、必要な情報を得ることができなくなる。
一方、本発明の冷蔵庫Rfの場合、冷蔵庫Rfの断熱箱体100の内面に表示IF1が設けられているので、操作者は、必要なときにすぐに周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力の関係を取得することが可能である。
なお、結露防止ヒータ8の出力変更が頻繁に行われる場合、定常的に扉11の周囲の温度及び(又は)湿度が高くなっているものと考えられる。そのため、結露防止ヒータ8の出力変更の頻度が一定以上(例えば、24時間以内に3回以上)の場合、変更した出力を維持して結露防止ヒータ8を運転するようにしてもよい。
本実施形態において、表示部Dpとして、4個のLEDランプを用いたものとしているが、これに限定されるものではない。例えば、数字の表示が可能な表示装置(例えば、7セグメント表示装置)を用いてもよいし、液晶パネルのような画像を表示できるものを用いてもよい。また、これらを組み合わせて用いてもよい。数字の表示が可能な表示部を用いる場合、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力を数字で表示するようにしてもよい。また、操作入力部Ipとして、テンキーを含むものであってもよいし、表示部Dpが液晶パネルの場合、液晶パネル上の領域に触れることで操作入力を行うタッチパネルであってもよい。また、操作入力部Ipが断熱箱体100の内部に設けられているものもあり、このような場合、操作入力部Ipの近傍に表示IF1が配置されていることが好ましい。
なお、表示部Dpとして、液晶パネルを用いるものの場合、出力テーブルTb1と同じマス目の画像(マス目の内部に結露防止ヒータ8の出力を表示してもよい)を表示し、操作入力部Ipでマス目を選択して、出力を決定するようにしてもよい。
また、使用者の目につきやすい部分に表示IF1を設けていることで、使用者が結露防止ヒータ8の出力を認識することができる。そのため、結露防止ヒータ8が設けられている部分(ここでは、右側の扉11R)の近傍が高温になっている理由を知ることができ、使用者の不安を抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明にかかる冷蔵庫の他の例について図面を参照して説明する。図11は本発明にかかる冷蔵庫の他の例の背面図であり、図12は出力テーブルの他の例を示す図である。図11に示す冷蔵庫Rfは、図1等に示す冷蔵庫Rfと同じ構成を有しており、実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
上述では、他の機器からの蒸気を受ける等の突発的な条件の変化によって発生する結露を抑制するものであるため、調整モードは使用者が操作することを考えて、操作入力部Ipで操作できるようになっていた。しかしながら、冷蔵庫Rfに取り付けられている各種センサの異常や結露防止ヒータ8の異常が原因で結露が発生している場合もある。
このような結露は、冷蔵庫Rf(センサ、ヒータ等)の異常(故障)が原因であるため、使用者による上述のような操作で、根本的に解決することは困難である。そこで、冷蔵庫Rfに対して一定以上の技術(知識)を有する作業者が冷蔵庫Rf(センサ、ヒータ等)の問題点を診断し、その問題点を解決して、冷蔵庫Rfの修理を行うことで結露の発生を抑制する。
冷蔵庫Rfの修理を行う場合において、作業者は、冷蔵庫Rfの制御部200が設けられた制御基板Bdの所定の端子に検査装置Tsを接続し、各端子からの信号を検出する。なお、図11に示す検査装置Tsは、電圧計VmとノートパソコンPcであるがこれに限定されるものではなく、周囲温度信号及び周囲湿度信号を検出できる機器を広く採用することができる。
上述のとおり周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4は周囲温度及び周囲湿度を周囲温度信号及び周囲湿度信号として制御部200に送信している。図11に示す検査装置Tsでは、これらの信号を直接取得している。周囲温度信号及び周囲湿度信号は、周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4の出力電圧(V)である。周囲温度信号は、温度が高くなるほど信号電圧が小さくなり、周囲湿度信号は湿度が高くなるほど信号電圧が大きくなる。また、検査装置Tsは、制御基板Bdから結露防止ヒータ8を制御する制御信号を取得しており、制御信号から結露防止ヒータ8の通電率(デューティー比)を取得する。
例えば、周囲温度信号及び周囲湿度信号を電圧計で検出し、結露防止ヒータ8の通電率をノートパソコンPcで検出する場合、図9に示すような、出力テーブルTb1では、各信号から、周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力に変換する必要がある。そこで、作業者による修理作業時には、図12に示すような、周囲温度信、周囲湿度信号及び露防止ヒータ8の通電率を関連付けた出力テーブルTb2を用いる。
図12に示す出力テーブルTb2は周囲温度信号電圧と周囲湿度信号電圧に対する結露防止ヒータ8の通電率を示している。横方向に周囲温度信号を電圧範囲で分布し、縦方向に周囲湿度信号を電圧範囲で分布している。なお、図12に示す例では、周囲温度信号の分布の区切りを5段階、周囲湿度信号の分布の区切りを10段階としているがこれに限定されるものではなく、さらに多い(少ない)段階に分割されていてもよい。
なお、図12に示す出力テーブルTb2は、表示している値が異なるだけで、出力テーブルTb1と実質上同じ内容となっている。例えば、周囲温度信号がSt2以上St3未満で周囲湿度信号がSh5以上Sh6未満のときと、周囲温度がTh2以上Th3未満で周囲湿度がHm5以上Hm6未満のときとが同じである。また、結露防止ヒータ8は通電率がC35のとき出力がW35となる。
周囲温度センサS3、周囲湿度センサS4及び結露防止ヒータ8が正確に動作しているか確認するため、冷蔵庫Rfの周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4から周囲温度及び周囲湿度を検出するとともに、結露防止ヒータ8の通電率を検出する。そして、これらの値と、出力テーブルTb2とを比較する。
そして、冷蔵庫Rfでは、出力テーブルTb2を示した表示IF2が、冷蔵庫Rfの背面、すなわち、断熱箱体100の開口が形成されているのと反対側に設けられている。制御基板Bdからは、周囲温度信号、周囲湿度信号及び結露防止ヒータ8の通電率を直接取得しているため、受信した信号から周囲温度、周囲湿度及び結露防止ヒータ8の出力に変換する手間を省くことが可能である。また、信号を直接取得する構成であるため、信号自体の不具合(例えば、ノイズや断線等)の診断も可能である。
そして、制御基板Bdは、機械室10内に配置されているものであるため、冷蔵庫Rfの修理(メンテナンス)を行うために、作業者は必ず冷蔵庫Rfの背面にアクセスする。冷蔵庫Rfの背面に出力テーブルTb2を示す表示IF2が設けられていることで、作業者が周囲温度信号、周囲湿度信号及び結露防止ヒータ8の関係を正確に把握することが可能である。
そして、作業者は、検出した周囲温度信号、周囲湿度信号及び結露防止ヒータ8の通電率を出力テーブルTb2と照らし合わせ、異常がある(例えば、結露防止ヒータ8の出力が足りない)場合には、異常がある部分の特定が可能であり、修理或いは交換を行うことができる。
さらには、表示IF2を見ながら診断ができるため、試験装置Tsを接続する制御基板Bd上の端子さえわかれば、別途、作業者用の冊子(サービスマニュアル等)が不要であり、冷蔵庫Rfの詳細を知らない作業者であっても診断が可能である。なお、制御基板Bdのどの端子の電圧を測定するかについては、表示IF2に出力テーブルTb2とともに記載されていてもよい。また、表示IF2は、断熱箱体100の背面に設けられているが、これに限定されず、蓋に設けられていてもよいし、蓋の裏面に設けられていてもよい。
また、表示IF2に、出力テーブルTb1と出力テーブルTb2を並べて表示するようにしてもよい。このようにすることで、例えば、作業者が別途用意した温度計又は湿度計で温度又は湿度を測定し、温度と周囲温度信号又は湿度と周囲湿度信号を比較することで、周囲温度センサS3及び(又は)周囲湿度センサS4の不具合(破損、故障等)を診断することも可能である。
また、冷蔵庫Rfが断熱箱体100の上面に配置された周囲温度センサS3及び周囲湿度センサS4から周囲温度信号及び周囲湿度信号を直接検出できる場合がある。この場合、図7に示すように、出力テーブルTb2を含む表示IF3が断熱箱体100の上面(天面)に設けられていてもよい。このような位置に表示IF3を行うことで、冷蔵庫Rfの背面に回る必要が無いため、作業が容易になる。なお、冷蔵庫Rfの上面から結露防止ヒータ8の通電量を検出できるようになっていてもよい。また、上述のように制御基板Bdからも検出が可能である構成の場合、表示IF2と表示IF3との両方を設けてもよい。
また、使用者には知らせない隠しモードが含まれていてもよい。隠しモードに切り替わると、周囲温度の分布はそのままで、周囲湿度が最大のときの出力で結露防止ヒータ8を駆動する。このような駆動を行うことで、結露防止ヒータ8で結露が解消されるか否か確認することができる。なお、隠しモードになったときには、周囲湿度が現在の段階よりも1段又は複数段高くなるように変更してもよく、必ずしも、周囲湿度が最大のときの出力でなくてもよい。
さらに、制御基板Bdから、使用者宅の電源の電圧を検出し、検出した電圧に基づいて結露防止ヒータ8の出力を補正するようにしてもよい。例えば、日本国内で使用する場合、冷蔵庫Rfは交流100V、50Hz/60Hzの定格電圧で設計されていることがほとんどである。そして、使用者宅の電源電圧が何らかの原因で90Vであった場合、通電量(出力)は、0.81倍になる。このときには、出力テーブルTb2の各通電量を20%アップとして、結露防止ヒータ8を駆動するように調整を行う。このように調整を行うことで、設置場所によらず、確実に結露防止を行うことができる。
なお、使用者宅の電源の電圧の検出は、作業者が、試験装置Tsを用いて行うようにしてもよいし、制御部200に電圧を検出する機能を予め設けておき、その電圧値を利用する(表示部Dpに表示する、試験装置Tsで検出する等)ようにしてもよい。また、制御部200が電圧を検出する機能を備えている場合、自動的に補正するようにしてもよいし、作業者が補正するようにしてもよい。
(第3実施形態)
本発明にかかる冷蔵庫のさらに他の例について図面を参照して説明する。図13は本発明にかかる冷蔵庫の他の例の動作を示すフローチャートである。本実施形態にかかる冷蔵庫Rfの構造は、第1実施形態の冷蔵庫Rfと同じである。そのため、実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。また、出力テーブルTb1についても第1実施形態と同じものを用いるものとする。
出力テーブルTb1は、次のようにして作成される。まず、冷蔵庫Rfの製造時に環境条件が一定の測定室内で冷蔵庫Rfを運転し、結露が発生しないように結露防止ヒータ8を動作させ、そのときの結露防止ヒータ8の出力を取得する。そして、この環境条件での結露防止ヒータ8の出力に基づいて、周囲温度、周囲湿度の条件ごとの結露防止ヒータ8の出力を算出して、出力テーブルTb1を作製している。
一方、冷蔵庫Rfが実際に使用される場所(台所)は、それぞれ、周囲の環境の条件(温度、湿度、日照等)が異なり、出力テーブルTb1を作成したときに想定している条件とは異なる環境条件下で使用される場合がある。想定とは異なる環境条件下で出力テーブルTb1を参照して周囲温度及び周囲湿度に基づいて結露防止ヒータ8の出力を決定した場合、結露が発生してしまうことがある。
そして、結露発生時には、上述のような結露防止ヒータ8の出力の変更が操作者によって行われる。制御部200は、出力の変更が頻繁に行われる場合、結露防止ヒータ8の出力として、出力テーブルTb1に基づく出力では十分ではないと判断し、出力の較正を行う。以下に、出力の較正の手順について図13を用いて説明する。
制御部200は、冷蔵庫Rfの運転開始から、結露防止ヒータ8の出力変更をモニターする(ステップS201)。そして、或る周囲温度及び周囲湿度条件において、所定時間内に一定回数以上(例えば、運転開始から30日で100回以上)の出力変更が行われたか確認する(ステップS202)。所定時間内に一定回数以上の出力変更が行われていない場合(ステップS202でNoの場合)、ステップS201に戻って出力変更のモニターを継続する。
所定時間内に一定回数以上の出力変更が行われた場合(ステップS202でYesの場合)、制御部200は出力変更の履歴を確認し、変更が行われたときの周囲温度、周囲湿度及び変更後の結露防止ヒータ8の変更後の出力を取得する(ステップS203)。そして、全ての変更後の出力を集めて平滑化する(ステップS204)。そして、出力の変更が所定時間内に一定回数以上行われた周囲温度及び周囲湿度の段階の結露防止ヒータ8の出力を平滑化し、その出力を記憶部202に記憶している出力テーブルTbm1の対応する段階の出力と置き換える(ステップS205)。なお、平滑化の方法としては、例えば、相加平均を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、例えば、標準偏差を用いるものであってもよい。
このように、記憶されている出力テーブルTbm1の頻繁に出力変化が行われる周囲温度及び(又は)周囲湿度における結露防止ヒータ8の出力を置き換えていくことで、冷蔵庫Rfの結露防止ヒータ8を適切に駆動させることが可能である。これにより、確実に結露を抑制するとともに、電力の浪費(結露防止ヒータ8で過剰な電力を消費すること)を抑制することができる。
なお、表示IF1の出力テーブルTb1は変更されないため、操作者が表示IF1の出力テーブルTb1を参照して出力を変更した場合、制御部200は出力テーブルTbm1の対応する出力を取得し、その出力で結露防止ヒータ8の制御を行う。また、これに限定されるものではない。例えば、操作入力部Ipを介して出力を受け付けた場合、現在の出力よりも大きい場合は、その値を利用し、小さい場合は、記憶されている出力テーブルTbm1の対応する出力を利用するようにしてもよい。また、これらに限定されるものではなく、比率で修正するものや、差分を加えるものを採用してもよい。
(第4実施形態)
本発明にかかる冷蔵庫のさらに他の例について説明する。本発明にかかる冷蔵庫Rfの構成は第1実施形態の冷蔵庫Rfと同じであり、詳細な説明は省略する。周囲湿度センサS4は水や油に付着によって、検出精度が低下することがある。上述のとおり、冷蔵庫Rfは、台所に設置されることが多く、揚げもの、炒めもの等の油を使用した調理を行うことで、油が飛んでしまう。また、埃や塵等が付着しても検出精度が低下してしまう。そのため、冷蔵庫Rfでは、ヒンジカバー111で覆って、油、埃や塵等の周囲湿度センサへの付着を抑制しているが冷蔵庫Rfの運転継続期間が長くなると、周囲湿度センサS4の検出精度が低下する場合がある。
そのため、記憶部202に記憶している出力テーブルTbm1(ここでは、出力テーブルTb1と同じ)を参照して周囲温度及び周囲湿度に基づいて得た出力で、結露防止ヒータ8を駆動すると、結露が発生することがある。そのため、冷蔵庫Rfでは、上述のように、操作入力部Ipを用いて操作を行うことで、結露防止ヒータ8の出力を変更している。
なお、周囲湿度センサS4は油や埃等の影響を受けて検出精度が大幅に低下するが、周囲温度センサS3はあまり変化しないことが多い。そのため、出力テーブルTbm1に基づいて結露防止ヒータ8の出力を変更する場合、周囲湿度側だけにシフトする。すなわち、出力テーブルTbm1において、結露防止ヒータ8の下側に配置されている出力値を利用する。そして、変更した段数(枠の数)を較正量として、記憶部202に記憶する。そして、制御部200は、結露防止ヒータ8を変更した出力で一定時間運転した後、通常モード、すなわち、出力テーブルTb1を参照して周囲温度及び周囲湿度に基づいて出力を決定する運転に戻る。このとき、制御部200が、出力テーブルTbm1を参照し、周囲温度及び周囲湿度に基づいて出力を決定する時、上述の較正値で下方向に数段移動した出力値を採用する。
たとえば、周囲温度がTh2以上Th3未満で、周囲湿度Hm5以上Hm6未満のとき、出力テーブルTbm1を参照した出力はW35となる。そして、で、較正量が「2段階上げ」とすると、較正を行った後の出力はW37であり、出力W37で結露防止ヒータ8を駆動する。このように、周囲湿度を較正することで、周囲湿度センサS4の測定誤差を補正して、結露防止ヒータ8をきっちり動作させることができる。
なお、結露防止ヒータ8の出力を出力テーブルTbm1の段階を上げるように較正する場合、較正量(段数)と検出湿度によっては、出力テーブルTbm1の最も下の段(最も条件が厳しい段階)よりもさらに下の段に移行するようになる場合がある。このような場合に備えて、出力テーブルTb1に最下段(ここでは、湿度Hm9以上)よりもさらに下方に仮想の段階を設け、その段階の出力を設定しておくようにしてもよい。また、出力テーブルTbm1の最も下の段よりも下の段に移行するような較正の場合、最も下の段の(最も条件が厳しい)出力を結露防止ヒータ8の出力としてもよい。
本実施形態の較正は、計時劣化(油や埃の付着)による周囲湿度の検出精度の低下を較正している。そのため、この較正の処理は、冷蔵庫Rfの運転開始後或いは周囲湿度センサS4の清掃後、所定時間経過するまで行わないようにしてもよい。なお、周囲湿度センサS4の清掃後には、操作入力部Ipでカウンターをリセットするようにすればよい。
また、本実施形態では、周囲湿度センサS4の較正を行っているが、これに限定されるものではなく、周囲温度センサS3の較正を行ってもよいし、周囲温度センサS3或いは両方を較正するようにしてもよい。
上述した各実施形態では、冷蔵室1の一対の扉11の合せ部分の結露を防止するためのヒータの出力を決定するものであるが、これに限定されるものではない。例えば、冷蔵室と冷凍室との仕切壁の前面の結露を防止するためのヒータの出力を変更するものや側壁の結露を防止するヒータの出力であってもよい。冷蔵庫Rfに備えられている結露防止ヒータであって、周囲温度及び周囲湿度で決定されるものを広く採用することができる。
また、上述した各実施形態では、冷蔵庫Rf本体に操作入力部Ipと表示部Dpとを備えた構成としているが、これに限定されない。例えば、冷蔵庫Rfが有線又は無線で通信が可能な構成である場合、スマートフォン、PC、タブレット等の情報端末の表示部に表示し、情報端末の入力装置を操作入力部として操作入力を行うようにしてもよい。
上述した各実施形態では、表示を断熱箱体100の内面(表示IF1)、背面(表示IF2)及び上面(表示IF3)に設けたものを示している。しかしながら、これに限定されるものではなく、断熱箱体100の側面や、扉11の内面等であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明にかかる冷蔵庫は、本体の周囲温度を検出する温度検出部と、前記本体の周囲湿度を検出する湿度検出部と、本体の一部を加熱して結露を防止する結露防止ヒータとを有し、前記結露防止ヒータは、本体の周囲温度及び周囲湿度に基づいた出力で運転されるとともに必要に応じて出力の変更が可能であり、前記本体の所定位置に前記周囲温度及び前記周囲湿度と前記結露防止ヒータの出力との関係を示す表である出力表示が配置されていることを特徴とする。
上述の冷蔵庫は、前記出力表示が前記結露防止ヒータの出力として、前記結露防止ヒータへの通電量を用いていてもよい。
上述の冷蔵庫は、前記出力表示は、前記周囲温度の情報として前記温度センサから出力される信号の電圧値を用いていてもよい。
上述の冷蔵庫は、前記出力表示は、前記周囲湿度の情報として前記湿度センサから出力される信号の電圧値を用いていてもよい。
上述の冷蔵庫は、操作入力を受け付ける操作入力部を備えており、前記操作入力部が操作入力を受け付けたとき、前記結露防止ヒータの運転出力が前記操作入力に基づいた出力に変更されるようにしてもよい。
上述の冷蔵庫は、前記結露防止ヒータの出力を表示する表示部を備えていてもよい。
上述の冷蔵庫は、前記表示部は、前記周囲温度及び前記周囲湿度を表示可能であってもよい。
上述の冷蔵庫は、操作入力に基づいて変更された出力で前記結露防止ヒータを駆動するとともに、一定時間経過後には、前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づく出力で前記結露防止ヒータを駆動するようにしてもよい。
上述の冷蔵庫は、前記出力表示から前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づく出力を取得するとともに、前記操作入力部からの操作入力に基づく出力とを比較し、前記周囲温度と前記周囲湿度に対する出力を較正してもよい。
Rf 冷蔵庫
100 断熱箱体
1 冷蔵室
11 扉
110 ヒンジ
111 ヒンジカバー
12 棚
13 ポケット
14 圧縮機
2 下段冷凍室
21 扉
22 収納ケース
23 摺動ケース
200 制御部
201 計時部
202 記憶部
3 上段冷凍室
31 扉
32 収納ケース
4 製氷室
41 扉
42 収納ケース
5 野菜室
51 扉
52 収納ケース
6 冷気通路
61 冷凍室ファン
62 蒸発器
63 除霜ヒータ
631 ヒータカバー
601、602、603 吐出口
604 戻り口
7 冷気流路
71 ダンパ
72 冷蔵室ファン
701 吐出口
702 連通路
703 戻り口
8 結露防止ヒータ
S1 冷凍室温度センサ
S2 冷蔵室温度センサ
S3 周囲温度センサ
S4 周囲湿度センサ
Ip 操作入力部
Dp 表示部

Claims (5)

  1. 本体の周囲温度を検出する温度検出部と、
    前記本体の周囲湿度を検出する湿度検出部と、
    本体の一部を加熱して結露を防止する結露防止ヒータとを有し、
    前記結露防止ヒータは、本体の周囲温度及び周囲湿度に基づいた出力で運転されるとともに必要に応じて出力の変更が可能であり、
    前記本体の所定位置に前記周囲温度及び前記周囲湿度と前記結露防止ヒータの出力との関係を示す表である出力表示が配置されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記出力表示が前記結露防止ヒータの出力として、前記結露防止ヒータへの通電量を用いている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 操作入力を受け付ける操作入力部を備えており、
    前記操作入力部が受け付けたとき、前記操作入力に基づいて前記結露防止ヒータの出力が変更される請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 操作入力に基づいて変更された出力で前記結露防止ヒータを駆動するとともに、一定時間経過後には、前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づく出力で前記結露防止ヒータを駆動する請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記出力表示から前記周囲温度及び前記周囲湿度に基づく出力を取得するとともに、前記操作入力部からの操作入力に基づく出力とを比較し、
    前記周囲温度と前記周囲湿度に対する出力を較正する請求項3または請求項4に記載の冷蔵庫。
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