JP2017008533A - 天井材落下防止構造の施工方法 - Google Patents

天井材落下防止構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】天井高が大きい場合であっても、容易に係止部材を設置することができる天井材落下防止構造の施工方法を提供する。
【解決手段】天井裏で作業可能な空間を備えた天井での天井材落下防止構造の施工方法であって、天井板5に形成された貫通孔から引上用ライン部材20を下方に垂らすライン垂下工程と、垂らされた引上用ライン部材20に係止部材10を取り付ける取付工程と、引上用ライン部材20を天井裏から引っ張り係止部材10を引き上げて天井板5の表面に係止させる引上工程と、引き上げた係止部材10を天井裏の固定系に固定する固定工程とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、天井材落下防止構造の施工方法に関する。
吊ボルトに支持された天井下地に天井材を固定してなる吊り天井において、天井材の落下を防止する天井材落下防止部材としては、天井材を貫通する棒状部材の下端部に、天井材を下側から係止する板部材を備えたものが知られている(たとえば特許文献1,2参照)。このような天井材落下防止部材では、支持部材の上端部が吊ボルトなどに連結されており、地震時に天井材が天井下地から外れた場合であっても、天井材を板部材で支持することで落下を防止することができる。
特開2015−28269号公報 特開2014−114594号公報
前記天井材落下防止部材を既設の天井に設置するに際しては、天井材に孔を空けた後に、天井材落下防止部材(係止部材)の棒状部材を天井材の下側から挿通させて、吊ボルトなどに連結するようにしていた。このような設置方法では、通常の天井高の部屋であれば、問題なく設置できるが、たとえばホールなどの天井高が大きい大空間の天井の場合、室内に足場を組む必要があり、多くの施工手間と時間を要する問題があった。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、天井高が大きい場合であっても、容易に係止部材を設置することができる天井材落下防止構造の施工方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、天井裏で作業可能な空間を備えた天井での天井材落下防止構造の施工方法であって、天井板に形成された貫通孔から引上用ライン部材を下方に垂らすライン垂下工程と、垂らされた前記引上用ライン部材に係止部材を取り付ける取付工程と、前記引上用ライン部材を天井裏から引っ張り前記係止部材を引き上げて前記天井板の表面に係止させる引上工程と、引き上げた前記係止部材を天井裏の固定系に固定する固定工程とを備えたことを特徴とする天井材落下防止構造の施工方法である。
このような施工方法によれば、天井材の下方での作業は床面上で行うことができる。したがって、天井高が大きい天井であっても、室内に足場等を設ける必要はないので、施工手間と時間を軽減できる。したがって、容易に天井材落下防止構造を構築することができる。
本発明に係る天井材落下防止構造の施工方法において、前記係止部材は、前記天井板の表面に当接する係止板と、前記係止板から上方に延在する棒状部材とを備えており、前記引上工程では、前記棒状部材を、前記貫通孔に挿通させて前記天井板の上方に突出させ、突出した前記棒状部材を前記天井板の上面に設置した上板と固定し、前記固定工程では、ワイヤを介して前記棒状部材を前記固定系に固定することが好ましい。このような施工方法によれば、ワイヤが弛んだ状態であっても、係止部材が天井材の下面から垂れ下がることはない。また、ワイヤを弛んだ状態にしておけば、地震時に天井材が係止部材からの拘束を受け難いので、天井材の落下防止性能が向上する。
また、本発明に係る天井材落下防止構造の施工方法において、前記係止部材は、前記天井板の落下を防止する落下防止ネットと、前記落下防止ネットを吊る複数の棒状部材とを備えており、前記取付工程では、複数の前記貫通孔から垂らされた複数の前記引上用ライン部材に、前記落下防止ネットに取り付けられた複数の前記棒状部材をそれぞれ取り付け、前記引上工程では、前記落下防止ネットごとに複数の前記引上用ライン部材を引き上げることが好ましい。このような施工方法によれば、天井材が破損した場合であっても広い範囲に亘って天井材を落下防止ネットで受けることができる。
本発明によれば、天井高が大きい場合であっても、容易に係止部材を設置することができる、といった優れた効果を発揮する。
本発明の第一実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法の穿孔工程を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法のライン垂下工程を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法の取付工程を示した断面図である。 本発明の第一実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法の引上工程を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法の引上工程を示した斜視図である。 天井材落下防止構造を示した断面図である。 天井材落下防止構造の変形例を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法の引上工程を示した斜視図である。
本発明の第一実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法と、この施工方法によって構築された天井材落下防止構造の構成について、図面を参照しながら説明する。まず、天井材落下防止構造の構成を説明する。
図3に示すように、かかる天井材落下防止構造は、作業可能な天井裏空間1を備えた吊り天井に係止部材10を設けて構成されている。吊り天井は、梁などの上部構造体2に垂設された吊ボルト3と、吊ボルト3の下端部に取り付けられる天井下地4と、天井下地4に固定される天井板5とを備えている。
図1に示すように、吊ボルト3は、長尺ボルトからなる。吊ボルト3の下端部には、公知の吊りハンガー6を介して、天井下地4が固定されている。天井下地4は、複数の棒状材(複数の野縁4aと複数の野縁受け4b)を格子状に組み合わせて形成されている。野縁4aは、天井板5を保持する部材であって、天井板5の上側に配置されている。野縁4aは、たとえば断面C字状のリップ溝形形状を呈しており、ウェブが下側になるように配置されている。野縁4aは、ウェブが天井板5の上面に当接した状態で天井板5の上面に連結されていて、天井板5を支持している。なお、本実施形態では、天井板5は二枚重ねられているが、これに限定されるものではない。
野縁受け4bは、野縁4aを保持する部材であって、野縁4aの上側に配置されている。野縁受け4bは、たとえば断面溝形のチャンネル材にて構成されており、一対のフランジが上下に位置してウェブが立った状態で配置されている。野縁受け4bは、下側のフランジが野縁4aの上面のリップ部に当接した状態で、野縁4aと連結されている。野縁4aと野縁受け4bとは、公知の連結金具を介して連結されている。
なお、野縁受け4bは、前記構成に限定されるものではなく、たとえば断面C字状のリップ溝形鋼にて構成されていてもよい。また、野縁4aと野縁受け4bの固定方法は連結金具に限定されるものではなく、例えば、ビスなどにより直接固定してもよい。
天井裏空間1には、メンテナンスや点検の際に作業員が通るキャットウォーク7や仮説作業足場8などの通路が設けられている。
図4乃至図6に示すように、係止部材10は、係止板11と棒状部材12とを備えている。係止板11は、たとえば金属製の板材からなり、天井板5を支持可能な強度を備えている。係止板11は、正方形形状を呈しており、天井板5の表面に下側から当接している。係止板11の形状は正方形に限定されるものではなく、たとえば円形、多角形、楕円形など他の形状であってもよい。
棒状部材12は、係止板11の中心(対角線の交差位置)に立設されている。棒状部材12は、係止板11ら上方に延在して、天井板5に形成された貫通孔9に挿通されている。棒状部材12の上部は、天井板5から上方に突出している。棒状部材12の上端部には、引上工程時に引上用ライン部材20が取り付けられ、固定工程時に固定ワイヤ21が取り付けられる。
引上用ライン部材20は、貫通孔9を通過可能な紐であって、天井裏空間1から床近傍まで到達可能な長さを備えている。引上用ライン部材20は、係止部材10のみを支持可能な強度を備えていればよい。固定ワイヤ21は、地震時などに天井板5や天井下地4が支持部から外れた場合に、天井板5や天井下地4を支持するための部材である。固定ワイヤ21は、たとえば金属製ワイヤからなり、天井板5および天井下地4を支持可能な強度を備えている。
図5および図6に示すように、本実施形態では、棒状部材12の上部に、上板13が設けられている。上板13は、天井板5の上に載置されている。上板13は、たとえば金属製の板材からなり、正方形形状を呈している。上板13は、棒状部材12が挿通する貫通孔14を備えている。貫通孔14は、上板13の中心(対角線の交差位置)に形成されている。上板13は、貫通孔14が貫通孔9と同軸となるように配置されている。上板13は、棒状部材12の外周面に接着されている。なお、上板13と棒状部材12の固定方法は、接着に限定されるものではなく、係止部材10を支持可能な固定方法であれば他の方法でよい。
図6に示すように、固定ワイヤ21の上端部は、環状に巻かれて係止部21aが形成されている。係止部21aは、固定系である上部構造体2(梁)の下部に設けられたフック2aに掛け止められている。なお、固定ワイヤ21の固定構造は、前記構成に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。取付位置も上部構造体2に限定されるものではなく、吊ボルト3や天井下地4など他の部材であってもよい。
次に、天井材落下防止構造の施工方法を説明する。かかる施工方法は、天井高の大きい既設の吊り天井に係止部材10を取り付けるものであって、穿孔工程とライン垂下工程と取付工程と引上工程と固定工程とを備えている。
穿孔工程は、図1に示すように、係止部材10の棒状部材12が挿通する貫通孔9を天井板5に開ける工程である。穿孔工程では、天井裏空間1に居る作業員が、ドリル(図示せず)を用いて天井板5の上方から穿孔する。なお、吸音板などの元々穴があいている天井板の場合には、穿孔工程を省略することができる。また、既設の天井の改修ではなく、建物の建築時に天井を構築する場合には、天井板の設置前に地上で貫通孔をあけておくのが好ましい。
ライン垂下工程は、図2および図3に示すように、引上用ライン部材20を、貫通孔9の上方から挿通させて、下方に垂らす工程である。ライン垂下工程では、引上用ライン部材20を床近傍まで垂らす。引上用ライン部材20の先端に重しを取り付けて垂らすと作業が行い易い。
取付工程は、図3に示すように、垂らされた引上用ライン部材20に係止部材10を取り付ける工程である。取付工程では、室内に居る作業員が、係止部材10を引上用ライン部材20の下端部に係止する等して固定する。なお、係止部材10の引上用ライン部材20の固定方法は、棒状部材12と引上用ライン部材20が貫通孔9を貫通可能であれば、どのように取り付けてもよい。
引上工程は、図4に示すように、引上用ライン部材20を天井裏から引っ張り、係止部材10を引き上げる工程である。引上工程では、天井裏空間1に居る作業員が、引上用ライン部材20を引っ張る。図5に示すように、係止部材10は、天井板5の表面に当接する部分まで引き上げる。すると係止部材10の棒状部材12は、天井板5の貫通孔9と上板13の貫通孔14を挿通して上方に突出する。棒状部材12と上板13とを接着して固定する。その後、係止部材10から引上用ライン部材20を取り外す。この状態で、係止部材10は、上板13によって天井板5に係止されているので、天井板5の表面に当接した状態を保持できる。つまり、上板13で係止部材10を支持しているので、引上用ライン部材20を固定ワイヤ21に付け替える時に、作業員が係止部材10を把持しなくても、係止部材10が落下することはない。
固定工程は、引き上げた係止部材10を天井裏の固定系に固定する工程である。本実施形態の固定工程では、棒状部材12の上端部に固定ワイヤ21を接続し、固定ワイヤ21の上端部を梁(上部構造体2)に接続する。固定ワイヤ21の上端部の係止部21aを、梁の下部に取り付けられた鉤状のフック2aに掛け止める。固定ワイヤ21は、天井板5とフック2a間の距離より長く形成されており、弛んだ状態でフック2aに架け渡されている。
以上のような天井材落下防止構造の施工方法によれば、天井板5の下方での作業は床面上で行うことができる。さらに、引上用ライン部材20を介して係止部材10を天井裏空間1から引き上げているので、従来のように室内に足場等を設ける必要はない。したがって、施工手間と時間を軽減することができ、容易に天井材落下防止構造を構築することができる。
本実施形態に係る天井材落下防止構造では、係止部材10を天井板5の上面に設けた上板13に固定したことによって、係止部材10を天井板5に確実に固定できる。さらに、係止部材10を上板13で天井板5に係止したことによって、係止部材10を上部構造体2に固定する固定ワイヤ21を弛んだ状態にすることができるので、地震時に天井板5が係止部材10からの拘束を受け難い。よって、天井板5が天井下地4から外れ難くなっている。
さらに、固定ワイヤ21が弛んでいることによって、平時には係止部材10に荷重はかからない。したがって、天井板5が傾斜している場合であっても、係止部材10に対して斜め方向への応力が作用しないので、係止部材10の局所に応力が集中することはない。したがって、係止部材10の変形や破損を防止することができる。
万一、天井板5が天井下地4から外れたとしても、天井板5は係止部材10に係止されて固定ワイヤ21で支持されるので、室内に落下するのを防止できる。
次に、第一実施形態に係る天井材落下防止構造の変形例を説明する。変形例に係る天井材落下防止構造は、係止部材10と上板13の設置位置が、前記した図5の天井材落下防止構造と異なる。具体的には、図7に示すように、係止部材10は、野縁4aが配置された位置に設けられている。野縁4aには、棒状部材12が挿通する貫通孔4cが形成されている。野縁4aは穿孔工程において、天井板5と同時に穿孔される。貫通孔4cと貫通孔9とは、同軸状になっている。貫通孔4cは野縁4aの幅方向中央部に形成されている。
上板13は、野縁4aの上面のリップ部上に載置される。上板13の正方形の一辺の長さ寸法は、野縁4aの幅寸法より大きい。これによって、上板13が両側のリップ部間に架け渡される。上板13の貫通孔14は、貫通孔4cおよび貫通孔9と同軸状になっている。上板13は、棒状部材12の外周面に接着されている。
その他の構成については、図5の天井材落下防止構造と同等であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
変形例に係る天井材落下防止構造によれば、係止部材10は、天井板5とともに野縁4aも支持しているので、万一、野縁4aが野縁受け4bから外れた場合にも対応できるようになっている。つまり、野縁4aが野縁受け4bから外れても、天井板5と野縁4aは、係止部材10および固定ワイヤ21を介して上部構造体2に支持されるので、落下を防止することができる。すなわち、かかる天井材落下防止構造は、二重の転落防止機能を備えている。
なお、変形例に係る天井材落下防止構造によれば、上板13によって、係止部材10を野縁4aに係止しているので、野縁4aを固定系と考えれば、固定ワイヤ21を省略することも可能である。
次に、本発明の第二実施形態に係る天井材落下防止構造の施工方法と、この施工方法によって構築された天井材落下防止構造の構成について、図面を参照しながら説明する。図8に示すように、かかる天井材落下防止構造における係止部材30は、落下防止ネット31と棒状部材32とを備えている。
落下防止ネット31は、天井板5を下側から覆うネットであって、天井板5および天井下地4を支持可能な強度を備えている。落下防止ネット31は、たとえば四隅部が棒状部材32に支持されている。落下防止ネット31が支持される場所および箇所数は、落下防止ネット31の広さに応じて適宜設定される。四隅部には、係止フック33がそれぞれ取り付けられている。
棒状部材32は、天井板5に形成された貫通孔(図示せず)に挿通されている。棒状部材32の上部は、天井板5から上方に突出している。棒状部材32の上端部には、引上工程時に引上用ライン部材20が取り付けられ、固定工程時に固定ワイヤ21が取り付けられる。棒状部材32の下端部には、リング状の係止部32aが設けられている。係止部32aは、天井板5の下側に配置されている。係止部32aには係止フック33が掛け止められている。なお、棒状部材32の形状は一例であって、係止部材30は、前記構成に限定されるものではない。
次に、前記構成の天井材落下防止構造の施工方法を説明する。かかる施工方法は、穿孔工程とライン垂下工程と取付工程と引上工程と固定工程とを備えている。第二実施形態に係る施工方法は、取付工程と引上工程が第一実施形態と異なり、その他の工程は第一実施形態と概ね同じである。
取付工程では、天井板5の貫通孔から垂らされた複数の引上用ライン部材20,20・・に、複数の棒状部材32,32・・をそれぞれ取り付ける。棒状部材32の係止部32aには、落下防止ネット31に取り付けられた係止フック33を掛け止めておく。
引上工程では、同一の落下防止ネット31を取り付けた複数の引上用ライン部材20,20・・を揃えて引き上げる。このとき、複数の引上用ライン部材20,20・・は、同時に引き上げてもよいし、落下防止ネット31が傾き過ぎない程度に若干の時間差を持って引き上げてもよい。その後、固定工程で、棒状部材32と上板13を固定し、棒状部材32上の引上用ライン部材20を取り外すとともに固定ワイヤ(図示せず)を取り付ける。そして、固定ワイヤを上部構造体2に固定する。
以上のような天井材落下防止構造の施工方法によれば、第一実施形態と同様の作用効果を得られる他に、落下防止ネット31を、水平状態を保ちながら天井板5の表面近傍まで引き上げられる。したがって、落下防止ネット31は、捻じれることなく安定した状態で引き上げることができる。
本実施形態に係る天井材落下防止構造では、第一実施形態と同様の作用効果を得られる他に、以下のような作用効果を得られる。落下防止ネット31を天井板5の下側に設けたことによって、広い範囲で外れた天井板5を受け止めることができる。万一天井板5が割れた場合などでも、落下防止ネット31で天井板5を受け止められるので、落下防止効果がより一層高くなる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、棒状部材12の上部に上板13を固定して、天井板5に係止部材10を係止しているが、上板13は省略することもできる。上板13を省略した場合は、固定ワイヤ21で係止部材10を支持することになる。この場合も、室内に足場等を設ける必要はないので、施工手間と時間を軽減でき、容易に天井材落下防止構造を構築することができるといった作用効果を得ることができる。
1 天井裏空間
2 上部構造体
4 天井下地
5 天井板
9 貫通孔
10 係止部材
11 係止板
12 棒状部材
13 上板
14 貫通孔
20 引上用ライン部材
21 固定ワイヤ
30 係止部材
31 落下防止ネット
32 棒状部材

Claims (3)

  1. 天井裏で作業可能な空間を備えた天井での天井材落下防止構造の施工方法であって、
    天井板に形成された貫通孔から引上用ライン部材を下方に垂らすライン垂下工程と、
    垂らされた前記引上用ライン部材に係止部材を取り付ける取付工程と、
    前記引上用ライン部材を天井裏から引っ張り前記係止部材を引き上げて前記天井板の表面に係止させる引上工程と、
    引き上げた前記係止部材を天井裏の固定系に固定する固定工程とを備えた
    ことを特徴とする天井材落下防止構造の施工方法。
  2. 前記係止部材は、前記天井板の表面に当接する係止板と、前記係止板から上方に延在する棒状部材とを備えており、
    前記引上工程では、前記棒状部材を、前記貫通孔に挿通させて前記天井板の上方に突出させ、突出した前記棒状部材を前記天井板の上面に設置した上板と固定し、
    前記固定工程では、ワイヤを介して前記棒状部材を前記固定系に固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井材落下防止構造の施工方法。
  3. 前記係止部材は、前記天井板の落下を防止する落下防止ネットと、前記落下防止ネットを吊る複数の棒状部材とを備えており、
    前記取付工程では、複数の前記貫通孔から垂らされた複数の前記引上用ライン部材に、前記落下防止ネットに取り付けられた複数の前記棒状部材をそれぞれ取り付け、
    前記引上工程では、前記落下防止ネットごとに複数の前記引上用ライン部材を引き上げる
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井材落下防止構造の施工方法。
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