JP7312652B2 - 建物天井とその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物天井とその施工方法に関する。
建物天井の施工においては、上向き作業にて、専用工具を用いた固定手段(ビス、ネジ等)により、野縁等の天井下地材に対して天井面材の取り付けが行われている。この天井面材の取り付けには経験や技能を要し、誰でも行える作業ではない。労働力不足が叫ばれ、省人化技術が切望される昨今、誰でも簡単に建物天井を施工できる技術の開発が課題となっている。
一方、石膏ボード等の天井面材は一般に突付けにより施工されるが、突付け施工では隣接する天井面材間に隙間が生じた場合に、隙間が目立つといった課題がある。隙間の発生を解消するべく、天井面材間にジョイント材を介在させる等の措置が講じられるが、ジョイント材の施工においても上記するように経験や技術が必要となり、施工期間の長期化や資材コストの増加といった新たな課題が生じる。
ここで、省力化を達成して廃材の発生を無くし、簡便できれいな仕上がりの素地を与える吊式天井施工法が提案されている。具体的には、野縁と野縁の天井材取付け面に少なくとも天井材取付け代を確保する大きさで結合された下地基材片とからなる吊式天井下地材を構成し、この吊式天井下地材を吊部材に適宜の間隔で配設して天井材敷設用下地骨組を構成した後、隣接する下地基材片面に天井材を取付ける方法である(例えば、特許文献1参照)。
特開平8-27942号公報
特許文献1に記載の吊式天井施工法では、下地材に対して下地基材片を接着及びビスにより固定し、下地基材片に対して天井材を接着及びビスにより固定することから、上記する課題、すなわち、誰でも簡単に建物天井を施工できないといった課題を解消するものではない。また、特許文献1に記載の吊式天井施工法により施工される天井は、隣接する天井材同士を突付けにより施工することから、上記する課題、すなわち、天井面材間に隙間が生じ易いといった課題を解消できるものではない。
本発明は上記する課題に鑑みてなされたものであり、誰でも簡単に施工でき、かつ隣接する天井面材間に隙間が生じない、建物天井とその施工方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による建物天井の一態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
前記係止片には固定具が取り付けられており、
前記固定具は、第一雄部を備える雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第一雌部を備える雌型スナップボタンと、を有し、
前記雄型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士が重ね合され、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雄部が挿通され、該第一雄部に前記第一雌部が嵌合されて、前記天井下地材に対して前記天井面材が取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、固定具を備えた係止片が天井下地材にスライド自在に係止され、固定具に雄型スナップボタンと雌型スナップボタンが適用され、相互に隣接する、第一天井面材と第二天井面材の縁部が相互に重ね合されてそれぞれのボタン孔が位置決めされ、ボタン孔に雄型スナップボタンが挿通され、雄型スナップボタンに雌型スナップボタンが留め付けられることにより、誰でも簡単に施工でき、かつ天井面材間に隙間が生じることはない。
また、本発明による建物天井の他の態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
前記係止片には固定具が取り付けられており、
前記固定具は、第一雌部を備える雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第一雄部を備える雄型スナップボタンと、を有し、
前記雌型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士が重ね合され、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雌部が挿通され、該第一雌部に前記第一雄部が嵌合されて、前記天井下地材に対して前記天井面材が取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、固定具を備えた係止片が天井下地材にスライド自在に係止され、固定具に雄型スナップボタンと雌型スナップボタンが適用され、相互に隣接する、第一天井面材と第二天井面材の縁部が相互に重ね合されてそれぞれのボタン孔が位置決めされ、ボタン孔に雌型スナップボタンが挿通され、雌型スナップボタンに雄型スナップボタンが留め付けられることにより、誰でも簡単に施工でき、かつ天井面材間に隙間が生じることはない。
また、本発明による建物天井の他の態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
前記係止片には固定具が取り付けられており、
前記固定具は、第一雄部を備える雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第二雌部と第二雄部とを備える中継スナップボタンと、該第二雄部が嵌合する第一雌部を備える雌型スナップボタンと、を有し、
前記雄型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雄部が挿通され、該第一雄部に前記第二雌部が嵌合されることにより、前記雄型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材が固定され、
前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雄部が挿通され、該第二雄部に前記第一雌部が嵌合されることにより、前記中継スナップボタンと前記雌型スナップボタンにて前記第二天井面材が固定されていることを特徴とする。
本態様によれば、固定具がさらに中継スナップボタンを備えていることにより、雄型スナップボタンと中継スナップボタンにて第一天井面材を留め付けた後、次に、中継スナップボタンと雌型スナップボタンにて第二天井面材を留め付けることができ、より一層簡易な施工が実現できる。
また、本発明による建物天井の他の態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
前記係止片には固定具が取り付けられており、
前記固定具は、第一雌部を備える雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第二雄部と第二雌部とを備える中継スナップボタンと、該第二雌部に嵌合する第一雄部を備える雄型スナップボタンと、を有し、
前記雌型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雌部が挿通され、該第一雌部に前記第二雄部が嵌合されることにより、前記雌型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材が固定され、
前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雌部が挿通され、該第二雌部に前記第一雄部が嵌合されることにより、前記中継スナップボタンと前記雄型スナップボタンにて前記第二天井面材が固定されていることを特徴とする。
本態様によれば、固定具がさらに中継スナップボタンを備えていることにより、雌型スナップボタンと中継スナップボタンにて第一天井面材を留め付けた後、次に、中継スナップボタンと雄型スナップボタンにて第二天井面材を留め付けることができ、より一層簡易な施工が実現できる。
また、本発明による建物天井の他の態様において、前記係止片は、係止爪を備え、断面形状が上方に開いたコの字状を有していることを特徴とする。
本態様によれば、断面形状が上方に開いたコの字状の係止片を、その左右にある二つの係止爪を天井下地材の左右に係止させることにより、天井下地材に対して簡易な構成の係止片をスライド自在に係止させることができる。
また、本発明による建物天井の他の態様は、前記天井面材が、軽量で薄厚の板材により形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、天井面材が軽量で薄厚の板材により形成されていることから、天井面材の設置が容易になり、かつ、建物架構に対する天井面材の重量の影響を抑制することができる。また、天井面材が薄厚であることから、第一天井面材と第二天井面材の双方の縁部同士を重ね合わせても、重ね合わせ箇所における段差が目立たなくなり、すっきりとした重ね合わせラインを形成できる。ここで、「薄厚」とは、例えば厚みが1mm乃至数mmの範囲のことである。さらに、天井面材が板材により形成されていることから、天井面材がある程度の剛性を有しており、従って天井面材同士の重ね合わせ箇所をスナップボタンにて留め付ける際に、良好な留め付け性が担保される。例えば、板材でなく、軽量な紙製の天井面材の場合には、紙故に剛性が少なく、スナップボタンを留め付ける際に天井面材が撓み易く、留め付け難くなる。
また、本発明による建物天井の他の態様は、前記天井面材が、パルプモールド成形品により形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、天井面材がパルプモールド成形品により形成されていることから、薄厚で軽い天井面材の表面に三次元的な柄(凹凸)を付与することができ、薄厚で軽い天井面材故に生じ易い皺や波打ちを目立たなくすることができる。ここで、パルプモールド成形品は、段ボールや新聞、雑誌といった古紙を主原料とした材料を成形機に充填し、乾燥させることにより成形される。
また、本発明による建物天井の施工方法の一態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
前記係止片に固定具を構成する雄型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雄部を備える前記雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第一雌部を備える雌型スナップボタンとにより構成されており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士を重ね合せ、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雄部を挿通し、該第一雄部に前記第一雌部を嵌合することを特徴とする。
本態様によれば、雄型スナップボタンと雌型スナップボタンからなる固定具を備えた係止片を天井下地材にスライド自在に設け、天井下地材に沿って複数の係止片を所定位置にスライドさせて位置決めし、第一天井面材と第二天井面材の縁部の重ね合わせ箇所にあるボタン孔に雄型スナップボタンを挿通し、雌型スナップボタンを留め付けて建物天井を施工することから、天井面材間に隙間を生じさせることなく、誰でも簡単に施工することができる。ここで、上記するように、軽量で薄厚の板材により形成されている天井面材を適用することにより、天井面材の設置が容易になり、二つの天井面材の重ね合わせ箇所における段差が目立たなく、すっきりとした重ね合わせラインを形成でき、スナップボタンによる良好な留め付け性を担保できる。また、上記するように、パルプモールド成形品により形成されている天井面材を適用することにより、薄厚で軽い天井面材の表面に三次元的な柄(凹凸)を付与することができ、薄厚で軽い天井面材故に生じ易い皺や波打ちを目立たなくすることができる。
また、本発明による建物天井の施工方法の他の態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
前記係止片に固定具を構成する雌型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雌部を備える前記雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第一雄部を備える雄型スナップボタンとにより構成されており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士を重ね合せ、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雌部を挿通し、該第一雌部に前記第一雄部を嵌合することを特徴とする。
本態様によれば、雌型スナップボタンと雄型スナップボタンからなる固定具を備えた係止片を天井下地材にスライド自在に設け、天井下地材に沿って複数の係止片を所定位置にスライドさせて位置決めし、第一天井面材と第二天井面材の縁部の重ね合わせ箇所にあるボタン孔に雌型スナップボタンを挿通し、雄型スナップボタンを留め付けて建物天井を施工することから、天井面材間に隙間を生じさせることなく、誰でも簡単に施工することができる。
また、本発明による建物天井の施工方法の他の態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
前記係止片に固定具を構成する雄型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雄部を備える前記雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第二雌部と第二雄部とを備える中継スナップボタンと、該第二雄部が嵌合する第一雌部を備える雌型スナップボタンとにより構成されており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雄部を挿通し、該第一雄部に前記第二雌部を嵌合することにより、前記雄型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材を固定し、
前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雄部を挿通し、該第二雄部に前記第一雌部を嵌合することにより、前記中継スナップボタンと前記雌型スナップボタンにて前記第二天井面材を固定することを特徴とする。
本態様によれば、雄型スナップボタンと雌型スナップボタンに加えて中継スナップボタンを備えた固定具を適用することにより、雄型スナップボタンと中継スナップボタンにて第一天井面材を留め付けた後、次に、中継スナップボタンと雌型スナップボタンにて第二天井面材を留め付けることができ、施工性がより一層良好になり、より一層簡易な施工を実現できる。
また、本発明による建物天井の施工方法の他の態様は、
天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
前記係止片に固定具を構成する雌型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雌部を備える前記雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第二雄部と第二雌部とを備える中継スナップボタンと、該第二雌部に嵌合する第一雄部を備える雄型スナップボタンとにより構成されており、
前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雌部を挿通し、該第一雌部に前記第二雄部を嵌合することにより、前記雌型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材を固定し、
前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雌部を挿通し、該第二雌部に前記第一雄部を嵌合することにより、前記中継スナップボタンと前記雄型スナップボタンにて前記第二天井面材を固定することを特徴とする。
本態様によれば、雌型スナップボタンと雄型スナップボタンに加えて中継スナップボタンを備えた固定具を適用することにより、雌型スナップボタンと中継スナップボタンにて第一天井面材を留め付けた後、次に、中継スナップボタンと雄型スナップボタンにて第二天井面材を留め付けることができ、施工性がより一層良好になり、より一層簡易な施工を実現できる。
以上の説明から理解できるように、本発明の建物天井とその取付け方法によれば、隣接する天井面材間に隙間のない建物天井を、誰でも簡単に施工することができる。
実施形態に係る建物天井を構成する、固定具を備えた係止片の一例を示す斜視図であって、雄型スナップボタンと雌型スナップボタンが取り付けられていない状態を示す図である。 実施形態に係る建物天井を構成する、固定具を備えた係止片の一例を示す斜視図であって、雄型スナップボタンと、中継スナップボタンと、雌型スナップボタンが取り付けられていない状態を示す図である。 実施形態に係る建物天井の施工方法の一例を示す工程図である。 図3に続いて、建物天井の施工方法の一例を示す工程図である。 図4に続いて、建物天井の施工方法の一例を示す工程図である。 図5に続いて、建物天井の施工方法の一例を示す工程図である。 図6に続いて、建物天井の施工方法の一例を示す工程図である。 図7に続いて、建物天井の施工方法の一例を示す工程図であり、かつ、実施形態に係る建物天井の一例を示す図である。
以下、実施形態に係る建物天井とその施工方法について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る建物天井とその施工方法]
<係止片及び固定具>
はじめに、図1及び図2を参照して、実施形態に係る建物天井を構成する、固定具を備えた係止片について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る建物天井を構成する、固定具を備えた係止片の一例を示す斜視図であって、雄型スナップボタンと雌型スナップボタンが取り付けられていない状態を示す図である。
係止片10は、二つの垂れ片11と、双方の垂れ片11を繋ぐ底片12とを有する断面形状が上方に開いたコの字状を呈しており、双方の垂れ片11の上端はコの字の内側に折り曲げられて係止爪13を形成している。係止片10は、軽量鉄骨の溝形鋼を用いて、その端部を折り曲げ加工して係止爪13を形成してもよいし、軽量鉄骨の平鋼を折り曲げ加工してコの字状の断面及び係止爪13を形成してもよい。また、係止片10は、硬質の樹脂を成形することにより形成してもよい。
固定具20は、雄型スナップボタン21と、雌型スナップボタン25とを有する。雄型スナップボタン21は第一雄部22を備え、雌型スナップボタン25は第一雄部22に対してX1方向に勘合する第一雌部26を備える。雄型スナップボタンと21と雌型スナップボタン25は、鋼やアルミニウム等の金属、硬質の樹脂などにより形成される。
係止片10の底片12の底面の例えば中央位置に、雄型スナップボタン21の底部(第一雄部22と反対側の端部)が、嵌合や溶接、接着等により固定される。
一方、図2は、実施形態に係る建物天井を構成する、固定具を備えた係止片の一例を示す斜視図であって、雄型スナップボタンと、中継スナップボタンと、雌型スナップボタンが取り付けられていない状態を示す図である。
図2に示すように、係止片10は図1に示すものと同様である。一方、図2に示す固定具20Aは、雄型スナップボタン21と、雌型スナップボタン25に加えて、中継スナップボタン27を有する。中継スナップボタン27は第二雌部28と第二雄部29を備え、雄型スナップボタン21の第一雄部22に対して第二雌部28がX2方向に勘合し、第二雄部29に対して雌型スナップボタン25の第一雌部26がX3方向に勘合する。
図1及び図2に示す固定具20、20Aを備えた係止片10は、以下で詳説するように天井下地材にスライド自在に係止され、軽量で薄厚の板材により形成されている二つの天井面材を相互に重ね合わせ、重ね合わせ箇所を固定具20、20Aにて固定することにより、建物天井を形成する部材である。
尚、図示を省略するが、図1に示す形態と異なり、係止片10の底片12の底面に雌型スナップボタンの底部が固定され、雌型スナップボタンに対して雄型スナップボタンが勘合する形態であってもよい。また、同様に図示を省略するが、図2に示す形態と異なり、係止片10の底片12の底面に雌型スナップボタンの底部が固定され、雌型スナップボタンの第一雌部に対して中継スナップボタンの第二雄部が勘合し、中継スナップボタンの第二雌部に対して雄型スナップボタンの第一雄部が勘合する形態であってもよい。
また、例えば図1に示すように、係止片10の底片12の底面に雄型スナップボタン21の底部が固定される代わりに、左右の係止爪13に連結板材が架け渡され、この連結板材に雄型スナップボタン21や雌型スナップボタン25が固定される形態であってもよい。この形態では、底片12が天井下地材の野縁に吊り下げられて適用される。
<建物天井の施工方法及び建物天井>
次に、図3乃至図8を参照して、実施形態に係る建物天井の施工方法と、この施工方法により施工される建物天井について説明する。ここで、図3乃至図8は順に、実施形態に係る建物天井の施工方法の一例を示す工程図であり、図8はさらに実施形態に係る建物天井の一例を示す図である。尚、図示する建物天井の施工方法では、図2に示す固定具20Aを備えた係止片10を適用する施工方法として説明するが、図1に示す固定具20を備えた係止片10を適用する施工方法であってもよい。また、係止片10の底片12の底面に雌型スナップボタンの底部が固定され、雌型スナップボタンに対して雄型スナップボタンが勘合する形態の固定具を備えた係止片を適用する施工方法であってもよい。さらには、係止片10の底片12の底面に雌型スナップボタンの底部が固定され、雌型スナップボタンの第一雌部に対して中継スナップボタンの第二雄部が勘合し、中継スナップボタンの第二雌部に対して雄型スナップボタンの第一雄部が勘合する形態の固定具を備えた係止片を適用する施工方法であってもよい。
まず、図3に示すように、天井下地材30は、野縁31と野縁受け32、ハンガー33、及び吊ボルト34により構成される。不図示の天井梁やデッキプレート、コンクリートスラブ等から吊ボルト34を垂下し、吊ボルト34にハンガー33を螺子止めし、このハンガー33に野縁受け32を支持させる。尚、図3では、図面を見易くするために、野縁受け32を支持するハンガー33と吊りボルト31の一部のみを示している。
野縁受け32は第一の方向に延設しており、複数の野縁受け32(図3では、一つの野縁受け32のみ図示)が、第一の方向に直交する第二の方向に対して所定の間隔を置いて配設されている。ここで、第一の方向とは、例えば平面視矩形の建物の対向する一組の壁と壁を結ぶ方向であり、第二の方向とは、建物の対向する他の一組の壁と壁を結ぶ方向である。
野縁受け32に対して、第二の方向に延びる野縁31が、第一の方向に所定の間隔を置いて配設され、支持されている。ここで、野縁受け32と野縁31は断面コの字状の金具により形成されている。また、野縁受け32に対して、野縁31は、ビスやクリップ等により支持されている。図3において、天井下地材30の上方が天井空間側となり、天井下地材30の下方が室内空間側となる。
図3に示すように天井下地材30を施工した後、係止片10の二つの垂れ片11の上部を側方に開いて上方の開口を広げ、開口を介して係止片10の内部に野縁31を通し、側方に開いた垂れ片11を元に戻すことにより、二つの係止爪13が野縁31の左右上端に係止されて、係止片10が野縁31にスライド自在に取り付けられる。この際、係止片10には、その底片12の底面に予め取り付けられている雄型スナップボタン21のみがあり、雌型スナップボタン25や中継スナップボタン27は取り外しておく。尚、天井下地材30を施工した後に係止片10を野縁31に取り付ける方法の他にも、野縁31に対して所定数の係止片10を予め取り付けておいた状態で天井下地材30を施工してもよい。
図3では、各野縁31に対して三つの係止片10が取り付けられているが、取り付けられる係止片10の数は図示例に限定されない。係止片10は、野縁31に対して、その長手方向であるY1方向にスライド自在に係止される。
次に、図4に示すように、一つの野縁31に係止されている各係止片10の備える雄型スナップボタン21の第一雄部22に対して、第一天井面材40A(天井面材40の一例)の右側縁部41に開設されているボタン孔43を挿通させるようにして、第一天井面材40AをY2方向に仮に取り付ける。ここでは、図示を省略するが、作業員が第一天井面材40Aを下方から天井下地材30側へ押さえている。
ここで、天井面材40(40A,40B)は、軽量で薄厚の板材により形成されている。具体的には、野原ホールディングス株式会社製の超軽量天井材:CARLTON(カールトン)や、株式会社エービーシー商会社製の超軽量天井材:かるてんなどを適用できる。また、好ましくは、天井面材40(40A,40B)としてパルプモールド成形品が適用されるのがよい。パルプモールド成形品を適用することにより、薄厚で軽い天井面材40(40A,40B)の表面に三次元的な柄(凹凸)を付与することができ、薄厚で軽い天井面材40(40A,40B)故に生じ易い皺や波打ちを目立たなくすることができる。
次に、各ボタン孔43から下方に突出している各第一雄部22に対して、図5に示すように、中継スナップボタン27の第二雌部28をY3方向に順次勘合させていき、各雄型スナップボタン21に対応する中継スナップボタン27を留め付けることにより、複数の雄型スナップボタン21及び中継スナップボタン27にて第一天井面材40Aの右側縁部41を固定する。
次に、図6に示すように、中継スナップボタン27の第二雄部29に対して、第二天井面材40B(天井面材40の一例)の左側縁部42に開設されているボタン孔43を挿通させ、さらに、第二天井面材40Bの右側縁部41に開設されているボタン孔43を、別途の野縁31に取り付けられている雄型スナップボタン21の第一雄部22に挿通させることにより、第一天井面材40AをY4方向に仮に取り付ける。ここでも、作業員は第二天井面材40Bを下方から天井下地材30側へ押さえている。
図6に示す状態において、第一天井面材40Aの右側縁部41と第二天井面材40Bの左側縁部42が相互に重ね合され、重ね合された箇所において対応するボタン孔43が位置合わせされるようになっている。
次に、各ボタン孔43から下方に突出している各第二雄部29に対して、図7に示すように、雌型スナップボタン25の第一雌部26をY5方向に順次勘合させていき、各中継スナップボタン27に対応する雌型スナップボタン25を留め付けることにより、複数の中継スナップボタン27及び雌型スナップボタン25にて第二天井面材40Bの左側縁部42を固定する。
次に、図7に示すように、第二天井面材40Bの右側縁部41においては、各ボタン孔43から下方に突出している各第一雄部22に対して、中継スナップボタン27の第二雌部28をY6方向に順次勘合させていき、各雄型スナップボタン21に対応する中継スナップボタン27を留め付けることにより、複数の雄型スナップボタン21及び中継スナップボタン27にて第二天井面材40Bの右側縁部41を固定する。
このようにして、第二天井面材40Bの左側縁部42と右側縁部41が隣接する二つの野縁31に対して固定される。
ここまでの説明から分かる通り、図5に示す状態においては、図示されていない第一天井面材40Aの右側縁部41は、同様に図示されていない野縁31に対して固定されており、従って、図7の状態において、第一天井面材40Aの左側縁部42と右側縁部41はともに、雄型スナップボタン21と中継スナップボタン27と雌型スナップボタン25が相互に留め付けられた固定具20Aにより固定されている。
以上の施工を側方(各図の右側)に順次繰り返すことにより、図8に示すように、各天井面材40の右側縁部41と左側縁部42の重ね合わせ箇所が複数の固定具20Aにより固定されてなる、建物天井50が施工される。尚、図8は、建物天井50の完成途中を図示したものであり、天井下地材30が天井面材40にて完全に塞がれることにより、建物天井50が形成される。また、図示例は、隣接する野縁31の間の幅よりもわずかに大きな幅を有する天井面材40を、各野縁31に順に取り付ける形態であるが、天井面材が野縁31の二スパンや三スパン程度の幅を有していて、天井面材が一つ置きもしくは二つ置きに野縁31に取り付けられる形態であってもよい。
図8からも明らかなように、建物天井50では、隣接する天井面材40の縁部41,42同士が重ね合わされていることから、突合せの場合のように天井面材間に隙間が生じることはない。
また、天井面材40が軽量で薄厚の板材により形成されていることから、天井面材40の設置が容易になり、かつ、建物架構に対する天井面材40の重量の影響を抑制することができる。
また、天井面材40が薄厚であることから、第一天井面材40Aと第二天井面材40Bの双方の縁部41,42同士を重ね合わせても、重ね合わせ箇所における段差が目立たなくなり、すっきりとした重ね合わせラインを形成できる。
また、天井面材40が板材により形成されていることから、天井面材40がある程度の剛性を有しており、従って天井面材40同士の重ね合わせ箇所をスナップボタンである固定具20Aにて留め付ける際に、良好な留め付け性が担保される。
さらに、雄型スナップボタン21の第一雄部22に第一天井面材40Aのボタン孔43を挿通し、第一雄部22と中継スナップボタンの第二雌部28を留め付け、次に、中継スナップボタン27の第二雄部29に第二天井面材40Bのボタン孔43を挿通し、第二雄部29と雌型スナップボタン25の第一雌部26を留め付けることにより天井面材40が取り付けられることから、経験や技能の無い素人をはじめ、誰でも簡単に建物天井50を施工することができる。
図示する建物天井50は、仮設建物と本設建物のいずれに適用されてもよい。仮設建物としては、屋外イベントのための仮設アリーナや、震災後において早急な施工を要する仮設住宅、仮設の宿泊施設等が挙げられる。また、本設建物としては、商業施設やレジャー施設といった大型店舗、工場、オフィスビル(のシステム天井)、医療・福祉施設、官公庁舎、ホテルや宿泊施設、教育施設等が挙げられる。
尚、図1に示す固定具20を備えた係止片10を適用することにより施工される建物天井は、図示を省略するが、係止片10に固定具20が取り付けられ、固定具20は、第一雄部22を備える雄型スナップボタン21と、第一雄部22が勘合する第一雌部26を備える雌型スナップボタン25とを有する。天井面材40は、第一天井面材40Aと第二天井面材40Bを含み、それぞれの縁部41,42には、相互に重ね合された際に対応する位置にボタン孔43が開設されており、第一天井面材40Aと第二天井面材40Bの縁部41,42同士が重ね合され、対応するボタン孔43に第一雄部22が挿通され、第一雄部22に第一雌部26が嵌合されることにより、天井下地材30に対して天井面材40が取り付けられている構成を有する。
上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:係止片
11:垂れ片
12:底片
13:係止爪
20,20A:固定具
21:雄型スナップボタン
22:第一雄部
25:雌型スナップボタン
26:第一雌部
27:中継スナップボタン
28:第二雌部
29:第二雄部
30:天井下地材
31:野縁(天井下地材)
32:野縁受け(天井下地材)
33:ハンガー(天井下地材)
34:吊りボルト(天井下地材)
40:天井面材
40A:第一天井面材(天井面材)
40B:第二天井面材(天井面材)
41:右側縁部(縁部)
42:左側縁部(縁部)
43:ボタン孔
50:建物天井

Claims (11)

  1. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
    前記係止片には固定具が取り付けられており、
    前記固定具は、第一雄部を備える雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第一雌部を備える雌型スナップボタンと、を有し、
    前記雄型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
    前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士が重ね合され、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雄部が挿通され、該第一雄部に前記第一雌部が嵌合されて、前記天井下地材に対して前記天井面材が取り付けられていることを特徴とする、建物天井。
  2. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
    前記係止片には固定具が取り付けられており、
    前記固定具は、第一雌部を備える雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第一雄部を備える雄型スナップボタンと、を有し、
    前記雌型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
    前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士が重ね合され、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雌部が挿通され、該第一雌部に前記第一雄部が嵌合されて、前記天井下地材に対して前記天井面材が取り付けられていることを特徴とする、建物天井。
  3. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
    前記係止片には固定具が取り付けられており、
    前記固定具は、第一雄部を備える雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第二雌部と第二雄部とを備える中継スナップボタンと、該第二雄部が嵌合する第一雌部を備える雌型スナップボタンと、を有し、
    前記雄型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
    前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雄部が挿通され、該第一雄部に前記第二雌部が嵌合されることにより、前記雄型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材が固定され、
    前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雄部が挿通され、該第二雄部に前記第一雌部が嵌合されることにより、前記中継スナップボタンと前記雌型スナップボタンにて前記第二天井面材が固定されていることを特徴とする、建物天井。
  4. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材が取り付けられている建物天井であって、
    前記係止片には固定具が取り付けられており、
    前記固定具は、第一雌部を備える雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第二雄部と第二雌部とを備える中継スナップボタンと、該第二雌部に嵌合する第一雄部を備える雄型スナップボタンと、を有し、
    前記雌型スナップボタンが前記係止片に取り付けられており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔が開設されており、
    前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雌部が挿通され、該第一雌部に前記第二雄部が嵌合されることにより、前記雌型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材が固定され、
    前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雌部が挿通され、該第二雌部に前記第一雄部が嵌合されることにより、前記中継スナップボタンと前記雄型スナップボタンにて前記第二天井面材が固定されていることを特徴とする、建物天井。
  5. 前記係止片は、係止爪を備え、断面形状が上方に開いたコの字状を有していることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物天井。
  6. 前記天井面材が、軽量で薄厚の板材により形成されていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の建物天井。
  7. 前記天井面材が、パルプモールド成形品により形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の建物天井。
  8. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
    前記係止片に固定具を構成する雄型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雄部を備える前記雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第一雌部を備える雌型スナップボタンとにより構成されており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
    前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士を重ね合せ、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雄部を挿通し、該第一雄部に前記第一雌部を嵌合することを特徴とする、建物天井の施工方法。
  9. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
    前記係止片に固定具を構成する雌型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雌部を備える前記雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第一雄部を備える雄型スナップボタンとにより構成されており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
    前記第一天井面材と前記第二天井面材の縁部同士を重ね合せ、それぞれの対をなす前記ボタン孔に前記第一雌部を挿通し、該第一雌部に前記第一雄部を嵌合することを特徴とする、建物天井の施工方法。
  10. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
    前記係止片に固定具を構成する雄型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雄部を備える前記雄型スナップボタンと、該第一雄部が勘合する第二雌部と第二雄部とを備える中継スナップボタンと、該第二雄部が嵌合する第一雌部を備える雌型スナップボタンとにより構成されており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
    前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雄部を挿通し、該第一雄部に前記第二雌部を嵌合することにより、前記雄型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材を固定し、
    前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雄部を挿通し、該第二雄部に前記第一雌部を嵌合することにより、前記中継スナップボタンと前記雌型スナップボタンにて前記第二天井面材を固定することを特徴とする、建物天井の施工方法。
  11. 天井下地材に対して、該天井下地材にスライド自在に係止される係止片を介して天井面材を取り付ける、建物天井の施工方法であって、
    前記係止片に固定具を構成する雌型スナップボタンのみを取り付けておき、ここで、該固定具は、第一雌部を備える前記雌型スナップボタンと、該第一雌部に勘合する第二雄部と第二雌部とを備える中継スナップボタンと、該第二雌部に嵌合する第一雄部を備える雄型スナップボタンとにより構成されており、
    前記天井面材は、第一天井面材と第二天井面材を含み、それぞれの天井面材の縁部には、相互に重ね合された際に対応する位置に複数の対をなすボタン孔を開設しておき、
    前記第一天井面材の有する前記ボタン孔に前記第一雌部を挿通し、該第一雌部に前記第二雄部を嵌合することにより、前記雌型スナップボタンと前記中継スナップボタンにて前記第一天井面材を固定し、
    前記第二天井面材の有する前記ボタン孔に前記第二雌部を挿通し、該第二雌部に前記第一雄部を嵌合することにより、前記中継スナップボタンと前記雄型スナップボタンにて前記第二天井面材を固定することを特徴とする、建物天井の施工方法。
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