JP2017008520A - ソーラーパネル取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接するソーラーパネル間の隙間を非常に小さくして取付可能なソーラーパネル取付金具を提供すること。
【解決手段】設置箇所1に固定可能な固定具2の上部に取り付け可能な取付体23に、二枚のソーラーパネル3の端部4同士を隣接状態にして載置可能なパネル載置部5を設け、この取付体23の上部に、前記パネル載置部5に載置した二枚のソーラーパネル3の端部側面4A間に挟持されてこの端部側面4A同士を突き合せ状態に支持する薄板状の側面支持部6を立設し、この側面支持部6の上部に、この側面支持部6の両側の支持板面6Aの外方へ突出して、この側面支持部6に突き合せ状態に支持した二枚のソーラーパネル3の端部上面4Bに近接若しくは当接する上面支持部7を設けたソーラーパネル取付金具。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば屋根や地面などの設置箇所にソーラーパネルを取り付けるために使用するソーラーパネル取付金具に関するものである。
従来のソーラーパネルの取付構造としては、屋根上に固定した取付金具の上部パネル載置部にソーラーパネルを直接載置し、この載置部上のソーラーパネルを上方からパネル押え具で押え付け固定する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
更に詳しくは、取付金具の上部載置部上には取付ボルトが立設され、この取付ボルトを挟むようにして二枚のソーラーパネルの外周部が隣接状態で前記上部載置部上に載置され、この隣接載置された二枚のソーラーパネルの外周部を、前記取付ボルトに装着された前記パネル押え具で上方から押え付ける(締付ける)ことによってソーラーパネルが固定される構造である。
特開2014−211011号公報
ソーラーパネルを設置する設置箇所は、設置スペースが限られているので、この設置スペースを有効活用し発電量を多く確保するためには、多数のソーラーパネルをできるだけ隙間なく並べて設置したい。
しかしながら、上記従来の取付構造では、隣接するソーラーパネル間に取付ボルトが配設するためにソーラーパネル間の隙間が大きくなり、設置箇所(設置スペース)の面積に対するソーラーパネルの面積の割合が少なくなってしまう問題があった。
本発明は、このような従来のソーラーパネル取付構造の問題点に鑑み、隣接するソーラーパネル間の隙間を非常に小さくして取付可能なソーラーパネル取付金具を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
設置箇所1に固定可能な固定具2の上部に取り付けて使用するソーラーパネル取付金具Aであって、前記固定具2の上部に取り付け可能な取付体23に、二枚のソーラーパネル3の端部4同士を隣接状態にして載置可能なパネル載置部5を設け、この取付体23の上部に、前記パネル載置部5に載置した二枚のソーラーパネル3の端部側面4A間に挟持されてこの二枚のソーラーパネル3の端部側面4A同士を突き合せ状態に支持する薄板状の側面支持部6を立設し、この側面支持部6の上部に、この側面支持部6の両側の支持板面6Aの外方へ突出して、この側面支持部6に突き合せ状態に支持した二枚のソーラーパネル3の端部上面4Bに近接若しくは当接することにより二枚のソーラーパネル3を揺動不能状態に支持する上面支持部7を設けたことを特徴とするソーラーパネル取付金具に係るものである。
また、前記側面支持部6は、板材で構成し、この側面支持部6の上部をその両側の支持板面6Aに対し略直角に折曲して、この上部折曲部7を前記上面支持部7としたことを特徴とする請求項1記載のソーラーパネル取付金具に係るものである。
また、前記側面支持部6は、一枚の板材で構成し、この側面支持部6の上部をその板幅方向に二以上分割形成し、隣り合うこの上部分割部同士を互いに反対方向へ折曲して、この上部分割折曲部7を、前記側面支持部6の両側の支持板面6Aの外方へ突出する前記上面支持部7としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のソーラーパネル取付金具に係るものである。
また、前記取付体23に取付用凹部8を設けると共に、この取付用凹部8にボルト孔9を設け、この取付用凹部8に嵌合する嵌合取付部10を、前記側面支持部6の下部に設けると共に、この嵌合取付部10を前記取付用凹部8に嵌合した際に前記ボルト孔9と連通するボルト通し孔11を前記嵌合取付部10に設け、連通させたボルト孔9とボルト通し孔11とに前記固定具2に取付可能な取付ボルト12を挿通することにより取付体23と側面支持部6を前記固定具2に取付可能な構成とし、このボルト孔9とボルト通し孔11に挿通した前記取付ボルト12が、前記パネル載置部5に載置したソーラーパネル3の端部4を避けて収容される収容部14を前記嵌合取付部10に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のソーラーパネル取付金具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、二枚のソーラーパネルを薄板状の側面支持部の板厚分の非常に小さい隙間を介した隣接状態にして揺動不能状態に取り付けでき、本ソーラーパネル取付金具を用いて設置箇所に多数のソーラーパネルを隣接状態に設置することにより、設置箇所の面積に対するソーラーパネルの面積の割合を大きくすることが可能となる極めて実用性に優れたソーラーパネル取付金具となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、ソーラーパネルを揺動不能状態に支持する上面支持部を上部に備えた前記側面支持部を容易に且つコストをかけずに設計実現可能となり、特に請求項3記載の発明のように構成した場合には、前記側面支持部を一枚の板材から一層容易に且つコスト安に設計実現可能となるなど、極めて実用性に優れた構成のソーラーパネル取付金具となる。
また、請求項4記載の発明においては、取付ボルトを利用して固定具に簡易に取り付け可能となる一層実用性に優れたソーラーパネル取付金具となる。
実施例1を示す、固定具(屋根用固定金具)に取り付けた状態の斜視図である。 実施例1の分解斜視図である。 実施例1の使用状態を示す概略説明斜視図である。 実施例1を、固定具を介して屋根に取り付けし、屋根勾配下方側に存するパネル載置部にソーラーパネルの端部を載置しようとする状態を示す説明斜視図である。 図4に続いて、屋根勾配下方側に存するパネル載置部にソーラーパネルの端部を載置すると共に、このソーラーパネルの端部側面を側面支持部の屋根勾配下方側の支持板面に支持し、側面支持部を取付ボルトで固定具に取り付けようとする状態を示す別角度からの説明斜視図である。 図5に続いて、側面支持部を取付ボルトで固定具に取り付け、屋根勾配上方側に存するパネル載置部に他のソーラーパネルの端部を載置しようとする状態を示す説明斜視図である。 図6に続いて、屋根勾配上方側に存するパネル載置部に他のソーラーパネルの端部を載置すると共に、このソーラーパネルの端部側面を側面支持部の屋根勾配上方側の支持板面に支持して、二枚のソーラーパネルを隣接設置した状態を示す説明斜視図である。 図7の拡大側断面図である。 実施例2の使用状態を示す概略説明側面図である。 実施例2の使用状態を示す拡大側断面図である。 実施例3の使用状態を示す説明部分拡大斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
設置箇所1に固定可能な固定具2の上部に取付体23を取り付けることにより、固定具2を介して本発明のソーラーパネル取付金具Aを設置箇所1に設置できる。
取付体23に設けたパネル載置部5に、二枚のソーラーパネル3の端部4同士を隣接状態にして載置すると共に、この二枚のソーラーパネル3の端部側面4A同士を、取付体23の上部に立設した薄板状の側面支持部6に突き合わせ状態に支持して二枚のソーラーパネル3の端部側面4A間に側面支持部6を挟持すると、この側面支持部6の両側の支持板面6Aの外方へ突出するようにして側面支持部6の上部に設けられた上面支持部7が、この側面支持部6に突き合せ状態に支持した二枚のソーラーパネル3の端部上面4Bに近接若しくは当接して、二枚のソーラーパネル3が揺動不能状態に支持されることになる。
また、隣接状態に支持された二枚のソーラーパネル3は、薄板状の側面支持部6の板厚分の非常に小さい隙間を介して隣接状態に取り付けられるので、本ソーラーパネル取付金具Aを用いて設置箇所1に多数のソーラーパネル3を隣接状態に設置すると、設置箇所1の面積に対するソーラーパネル3の面積の割合を大きくすることが可能となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図8に基づいて説明する。
本実施例は、適宜な設置箇所1に固定可能な固定具2の上部に取り付けて使用するソーラーパネル取付金具Aに係るものであり、図面は、折板屋根1Aを前記設置箇所1とすると共に、この折板屋根1Aのハゼ部17に対して挟持固定可能な屋根用固定金具2Aを前記固定具2とし、この屋根用固定金具2Aの上部に、本実施例のソーラーパネル取付金具Aを取り付けて使用した場合を示している。尚、屋根用固定金具2Aは、折板屋根1A用に限らず、他の種類の屋根を設置箇所1として取り付け可能な構成を採用しても良い。
具体的には、屋根用固定金具2Aは、図1,図2に示すように、一枚の金属板材をコ字状に折曲することで左右の突出板部15が下部となり各突出板部15の基端部間の連設板部16が上部となる形状に構成し、この左右の突出板部15を、前記折板屋根1Aのハゼ部17を挟持する挟持部15としている。尚、本実施例では、折板屋根1Aのハゼ部17の長さ方向、即ち折板屋根1Aの勾配方向に対応する屋根用固定金具2Aの方向を前後方向と定めて、以下を説明する。
また、この左右の挟持部15間に締付ボルト18(六角ボルト)を架設し、この締付ボルト18に螺着した締付ナット19(六角ナット)の締付回動操作により各挟持部15の左右対向間隔を幅狭くできるように構成し、この締付ナット19の締付回動により各挟持部15間を狭めて前記ハゼ部17を締付挟持することで、屋根用固定金具2Aをハゼ部17(折板屋根1A上)に固定し得るように構成している。図中符号20は前記締付ボルト18のボルト頭部18Aを回り止め状態に係合する回り止め部材である。
また、この屋根用固定金具2Aの前記連設板部16に雌螺子孔21を設け、この雌螺子孔21に連設板部16の上方から取付ボルト12を螺着することによって、連設板部16上に取付ボルト12を立設状態に取付けし得るように構成している。雌螺子孔21は、連設板部16の下面に付設したナットの雌螺子孔21で構成し、この雌螺子孔21を連設板部16に上下貫通形成した貫通孔と連通状態に設けた構成としている。
本実施例のソーラーパネル取付金具Aは、前記屋根用固定金具2Aの上部に取り付け可能な取付体23に、二枚のソーラーパネル3の端部4同士を隣接状態にして載置可能なパネル載置部5を設けている。
また、本実施例の取付体23は、図2に示すように、一枚の平面視長方形状の金属板材で構成し、この取付体23の長手方向が前記挟持部15の挟持方向と合致する方向に存するようにして(取付体23の長手方向が挟持部15で挟持するハゼ部17の長さ方向と直交する方向に存するようにして)、即ち取付体23の長手方向が屋根勾配の上下(前後)方向と直交するようにして、この取付体23を前記屋根用固定金具2A上部の前記連設板部16上に配置し重合固定し得るように構成している。
また、この取付体23は、その長手方向(左右方向)の中間位置を、短手方向の幅いっぱいに溝長を有する凹溝形状に折曲形成して、この中間溝部を取付用凹部8とし、この取付用溝部8の前後二箇所にボルト孔9を貫通形成し、この取付用凹部8の左右に存する平坦板部の上面を、ソーラーパネル3の端部4を載置する前記パネル載置部5としている。そして、この左右のパネル載置部5の前側部と後側部とに、屋根勾配方向に並べた二枚のソーラーパネル3の端部4たる金属フレーム部4の端部底面4Cを隣接状態にして載置可能となるよう、パネル載置部5を構成する前記取付体23(金属板材)の寸法サイズを設定構成している。
また、この左右のパネル載置部5は、夫々の屋根勾配下方側に配する端部に延設片部を一体的に設けると共に、この各延設片部をパネル載置部5に対し直角上方へ折曲して、この左右の上向き折曲片22を、パネル載置部5に対して折板屋根1Aの勾配下方側に載置設置されるソーラーパネル3の金属フレーム4の底部内縁が掛止当接可能な位置決め部22とし、この位置決め部22に金属フレーム4の底部内縁が掛止することより、ソーラーパネル3の屋根勾配下方側への滑動が防止されて安定的な位置決め状態となる構成としている(ソーラーパネル3の載置安定性の向上を図っている。)。
この取付体23の前記屋根用固定金具2Aへの固定構造は、屋根用固定金具2Aの前記連設板部16の前後二箇所に雌螺子孔21を設け、この各雌螺子孔21と前記各ボルト孔9を連通させつつ取付用凹部8の底面を前記連結板部16に載置重合し、各ボルト孔9に上方から短尺な六角ボルトを採用した取付ボルト12を挿通して各取付ボルト12を各雌螺子孔21に螺着し締付することで、この二本の取付ボルト12により固定する構造としている。
本実施例は、前記取付体23の上部に、前記パネル載置部5に載置した二枚のソーラーパネル3の端部側面4A間に挟持されてこの二枚のソーラーパネル3の端部側面4A同士を突き合せ状態に支持する薄板状の側面支持部6を立設している。
具体的には、側面支持部6は、前記取付体23とは別部品の一枚の金属板材であって、前記取付体23の長手方向幅と同等の左右板幅を有する長方形状の金属板材で構成し、この側面支持部6の両側の支持板面6Aの面方向が前記挟持部15の挟持方向と合致する方向に存するようにして、即ち側面支持部6の支持板面6Aの面方向が屋根勾配の前後方向と直交するようにして(両側の支持板面6Aが屋根勾配の上下(前後)を向くようにして)、この側面支持部6を前記取付体23上に立設固定している。
また、この側面支持部6は、板厚を8mm以下に設定し、これによりこの側面支持部6に突き合せ状態に支持した二枚のソーラーパネル3の外周部側面同士の隣接間隔が8mm以下となるように構成している。
また、この側面支持部6の下部に、前記取付体23の取付用凹部8に嵌合する嵌合取付部10を突設している。
嵌合取付部10は、側面支持部6の左右板幅方向の中央下部に延設板部を一体的に設け、この延設板部をプレス加工等により前記支持板面6Aに対し直角に(水平方向に)折曲すると共に、前記取付用凹部8に丁度嵌合可能な凹溝形状(断面転コ字状)をなすように成形している。
また、この嵌合取付部10は、側面支持部6の支持板面6Aに対して直交する前後方向に長さ(溝長)を有する形状に形成すると共に、前記取付用凹部8に嵌合した際に、前記支持板面6Aの左右下縁が前記取付体23の左右のパネル載置部5に当接することになる高さを有する形状に形成し、これによりこの嵌合取付部10を取付用凹部8に嵌合すると、屋根用固定金具2Aの上部前後にパネル載置部5と支持板面6Aとが直交配設することになる構成としている。
この側面支持部6の取付体23への立設固定構造は、前記嵌合取付部10に、この嵌合取付部10を前記取付用凹部8に嵌合した際に前記ボルト孔9と連通するボルト通し孔11を貫通形成し、前記取付体23を屋根用固定金具2Aに固定する際に連通させた前記各雌螺子孔21と各ボルト孔9との連通孔のいずれか一方にこのボルト通し孔11を連通させつつ嵌合取付部10を取付用凹部8に嵌合し、この連通させたボルト通し孔11・ボルト孔9・雌螺子孔21に上方から(ボルト通し孔11から)を前記取付ボルト12を挿通して雌螺子孔21に螺着し締付することで、この取付ボルト12により取付体23と共に側面支持部6を屋根用固定金具2Aに立設固定する構造としている。
また、この凹溝状の嵌合取付部10は、その溝内空間部を前記取付ボルト12のボルト頭部12Aを収容可能な収容部14とすると共に、この収容部14は、前記取付体23のパネル載置部5に載置したソーラーパネル3の端部底面4Cが、この収容部14に収容されたボルト頭部12Aを避けて収容される溝内空間高さ寸法を有するように、嵌合取付部10の形状を設定構成している。即ち、既存の屋根用固定金具2Aの取付ボルト12を利用してこの取付ボルト12により取付体23と側面支持部6とを屋根用固定金具2Aに取り付け可能な構成であるが、この取付ボルト12のボルト頭部12Aが収容部14に収容されることでソーラーパネル3に接触せずにソーラーパネル3設置の支障とならない構成としている。
本実施例では、この側面支持部6の上部に、この側面支持部6の両側の支持板面6Aの外方へ突出して、この側面支持部6に突き合せ状態に支持した二枚のソーラーパネル3の端部上面4Bに近接若しくは当接することにより二枚のソーラーパネル3を揺動不能状態に支持する上面支持部7を設けている。
具体的には、側面支持部6を構成する金属板材の上部をその左右の板幅方向に二以上分割形成し、隣り合うこの上部分割部同士を互いに反対方向へ折り分けて、この上部分割折曲部7を、前記側面支持部6の両側の支持板面6Aの外方へ突出する前記上面支持部7としている。
更に詳しくは、側面支持部6を構成する金属板材の上部をその板幅方向に三分割し、左右両端の上部分割部を一側の支持板面6Aの外方側へ直角に折曲形成して、この左右二箇所の上部分割折曲部7を、一側の支持板面6Aで端部側面4Aを支持しつつ端部底面4Cを前記パネル載置部5に載置したソーラーパネル3の端部上面4Bに近接若しくは当接する前記上面支持部7とする一方、中央の上部分割部を他側の支持板面6Aの外方側へ直角に折曲形成して、この中央の上部分割折曲部7を、他側の支持板面6Aで端部側面4Aを支持しつつ端部底面4Cを前記パネル載置部5に載置した他のソーラーパネル3の端部上面4Bに近接若しくは当接する前記上面支持部7として、二枚のソーラーパネル3を隣接状態にして揺動不能状態に支持できる構成としている。
また、左右両端二箇所の上面支持部7は、その折曲先端側を斜め上方へ向けて折曲してこの折曲先端部を誘導片部7Aとし、この誘導片部7Aを形成した側では上面支持部7とパネル載置部5間のソーラーパネル3挿入側間隙が広くなって、前記パネル載置部5にソーラーパネル3の端部4を誘導載置し易くしている。図面では、この誘導片部7Aを屋根勾配上方側に向けて配設して、この誘導片部7A側の支持板面6Aにソーラーパネル3の屋根勾配下方側の端部4を挿入支持し易くしている。
尚、本実施例では、一枚の板材を折曲形成して上面支持部7を具備する側面支持部6を構成した場合を示したが、例えば上端部を直角に折曲形成した二枚の薄板材を背中合せに接合することによって上面支持部7を具備する側面支持部6を構成しても良い。
次に、本実施例のソーラーパネル取付金具Aの使用方法を説明する。
折板屋根1Aの勾配方向に間隔を置いてハゼ部17に屋根用固定金具2Aを介して本ソーラーパネル取付金具Aを取り付けると共に、折板屋根1Aの横幅方向にも間隔を置いてハゼ部17にソーラーパネル取付金具Aを取り付ける。また、屋根勾配の最前列(最も軒先側)に取り付けたソーラーパネル取付金具A以外は、予め側面支持部6を取付体23から取り外しておくと良い。
最前列のソーラーパネル取付金具Aの、屋根勾配上方側に存するパネル載置部5に、ソーラーパネル3の屋根勾配下方側の端部4を載置してその端部側面4Aを側面支持部6に支持すると共に、このソーラーパネル3の屋根勾配上方側の端部4を、折板屋根1Aの二列目のソーラーパネル取付金具Aの屋根勾配下方側に存するパネル載置部5に載置する。
続いて、このソーラーパネル3の屋根勾配上方側の端部側面4Aに、支持板面6Aを面接させつつ二列目のソーラーパネル取付金具Aに側面支持部6を装着(図4,図5参照)した後、この二列目のソーラーパネル取付金具Aの屋根勾配上方側に存するパネル載置部5に、他の(二列目の)ソーラーパネル3の屋根勾配下方側の端部4を載置してその端部側面4Aを二列目のソーラーパネル取付金具Aの側面支持部6に支持する(図6〜図8参照)と共に、このソーラーパネル3の屋根勾配上方側の端部4を、屋根1の三列目のソーラーパネル取付金具Aの屋根勾配下方側に存するパネル載置部5に載置する。
以下、同様にしてソーラーパネル3を屋根勾配上方側へと順番に取り付けて屋根1上に多数のソーラーパネル3をほとんど隙間なく整然と敷き詰める。
図中符号13は座金である。
本発明の具体的な実施例2について図9,図10に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1に対し、設置箇所1と固定具2を異ならせた場合である。
具体的には、本実施例では、地面1Bを前記設置箇所1とすると共に、この地面1Bに設置可能なソーラーパネル設置用架台2Bを前記固定具2とし、この架台2の上部に前記実施例1と同等のソーラーパネル取付金具Aを取り付けて使用した場合を示している。
また、本実施例の架台2Bは、図9に示すように、地面1B上に複数の基礎24を例えば前後左右に配設し、この各基礎24上に立設した複数の支柱25の上端部で、複数の縦桟26と複数の横桟27とが格子状に連結されて成る架台フレーム28を一側が低くなる傾斜状態にして支承した構成の既存の架台2Bを採用している。
また、図示した架台2Bは、前記縦桟26上に前記横桟27が載置連結された構造の前記架台フレーム28を具備するものとし、この上側に存する横桟27上に、前記ソーラーパネル取付金具Aを取り付けて、前記実施例1と同様の作業によりソーラーパネル3を架台2B勾配下方側から勾配上方側へと順番に取り付けて架台2B上に多数のソーラーパネル3をほとんど隙間なく整然と敷き詰める。
また、架台2B(横桟27)上部へのソーラーパネル取付金具Aの固定構造は、例えば、横桟27上に取付ボルト12(図面は無頭ボルトを採用)を立設状態に設け、この取付ボルト12を前記取付体23の前記ボルト孔9と前記側面支持部6の前記ボルト通し孔11とに挿通した上で固定用ナット29により締付することで、この取付ボルト12により固定する構造としている。
尚、このような既存の架台2Bによれば、本実施例のソーラーパネル取付金具Aを用いずとも、架台フレーム28に備えられている取付穴を利用することによって多数のソーラーパネル3を隙間なく整然と敷き詰めることが可能である。しかし、この架台2Bの取付穴を利用する取付作業は、作業者が架台2B下の狭い場所に入り込んで行う必要があるので厄介であった。この点、本実施例によれば、架台2B上で容易にソーラーパネル3取付作業を行うことができると共に、多数のソーラーパネル3を隙間なく整然と敷き詰めることも可能となる利点がある。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例3について図11に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例2と同様に、ソーラーパネル設置用架台2Bを前記固定具2とし、この架台2Bの架台フレーム28の複数の縦桟26上に、前記ソーラーパネル取付金具Aを取り付けた場合である。尚、詳しく図示していないが、本実施例の架台2Bは、横桟27上に縦桟26が配設した構造の架台フレーム28を具備するものを採用し、この上側に存する縦桟26上に、前記ソーラーパネル取付金具Aを取り付けている。
具体的には、本実施例の前記縦桟26は、上面がこの縦桟26の長さ方向に沿って開口する断面略アリ溝形の桟材を採用し、この縦桟26内に、この縦桟26に沿ってスライド移動可能な薄板状のスライド体30を、この縦桟26上面の開口長窓31より上方へ抜け止め状態にして内装し、このスライド体30を利用して縦桟26上にソーラーパネル取付金具Aを取り付ける構成としている。
この縦桟26上部へのソーラーパネル取付金具Aの固定構造は、前記開口長窓31に上方から前記取付体23の取付用凹部8を嵌合してこの取付用凹部8を前記スライド体30の上面に載置すると共に、前記ボルト孔9と前記ボルト通し孔11とに上方から取付ボルト12(図面は六角ボルトを採用)を挿通して、この取付ボルト12で取付体23(の取付用凹部8)を前記側面支持部6と共にスライド体30に締付固定する構造としている。そして、ソーラーパネル取付金具Aが、前記スライド体30を介して縦桟26の長さ方向にスライド移動可能となるように構成している。
即ち、スライド体30を介してソーラーパネル取付金具Aをスライド移動させることにより、メーカーごとにサイズの異なるソーラーパネル3に対応可能となる構成としている。
尚、本実施例では、縦桟26に直接ソーラーパネル取付金具Aを取り付け固定した場合を示したが、架台2B(架台フレーム28)上に、前記縦桟26と同構造のスライドレールを縦桟26と平行に配設固定し、このスライドレールに対してスライド移動可能にソーラーパネル取付金具Aを取り付ける構成を採用しても良い。
他の構成は、前記実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜3に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 設置箇所
2 固定具
3 ソーラーパネル
4 端部
4A 端部側面
4B 端部上面
5 パネル載置部
6 側面支持部
6A 支持板面
7 上面支持部・上部折曲部・上部分割折曲部
8 取付用凹部
9 ボルト孔
10 嵌合取付部
11 ボルト通し孔
12 取付ボルト
14 収容部
23 取付体
A ソーラーパネル取付金具

Claims (4)

  1. 設置箇所に固定可能な固定具の上部に取り付けて使用するソーラーパネル取付金具であって、前記固定具の上部に取り付け可能な取付体に、二枚のソーラーパネルの端部同士を隣接状態にして載置可能なパネル載置部を設け、この取付体の上部に、前記パネル載置部に載置した二枚のソーラーパネルの端部側面間に挟持されてこの二枚のソーラーパネルの端部側面同士を突き合せ状態に支持する薄板状の側面支持部を立設し、この側面支持部の上部に、この側面支持部の両側の支持板面の外方へ突出して、この側面支持部に突き合せ状態に支持した二枚のソーラーパネルの端部上面に近接若しくは当接することにより二枚のソーラーパネルを揺動不能状態に支持する上面支持部を設けたことを特徴とするソーラーパネル取付金具。
  2. 前記側面支持部は、板材で構成し、この側面支持部の上部をその両側の支持板面に対し略直角に折曲して、この上部折曲部を前記上面支持部としたことを特徴とする請求項1記載のソーラーパネル取付金具。
  3. 前記側面支持部は、一枚の板材で構成し、この側面支持部の上部をその板幅方向に二以上分割形成し、隣り合うこの上部分割部同士を互いに反対方向へ折曲して、この上部分割折曲部を、前記側面支持部の両側の支持板面の外方へ突出する前記上面支持部としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のソーラーパネル取付金具。
  4. 前記取付体に取付用凹部を設けると共に、この取付用凹部にボルト孔を設け、この取付用凹部に嵌合する嵌合取付部を、前記側面支持部の下部に設けると共に、この嵌合取付部を前記取付用凹部に嵌合した際に前記ボルト孔と連通するボルト通し孔を前記嵌合取付部に設け、連通させたボルト孔とボルト通し孔とに前記固定具に取付可能な取付ボルトを挿通することにより取付体と側面支持部を前記固定具に取付可能な構成とし、このボルト孔とボルト通し孔に挿通した前記取付ボルトが、前記パネル載置部に載置したソーラーパネルの端部を避けて収容される収容部を前記嵌合取付部に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のソーラーパネル取付金具。
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