JP7304664B1 - 太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法 - Google Patents

太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 壁面に太陽光パネルを取り付ける際の締結箇所を減らし、安全でかつ少人数で作業を行うことのできる、太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法を提供する。【解決手段】 太陽光パネル3を壁面Wに取り付けるための太陽光パネル取付架台2であって、壁面Wに固定されるベースフレーム4と、ベースフレーム4に固定されるカバーフレーム5とから構成されており、ベースフレーム4は、各側板部42の端縁部421に設けられる鉤爪部43と、各側板部42の外側面422から略垂直方向に延びる一対の背面板部44とを有しているとともに、カバーフレーム5は、正面板部52に形成され鉤爪部42のそれぞれを挿通させる長孔53とを有しており、カバーフレーム5の正面板部52とベースフレーム4の背面板部44との隙間に太陽光パネル3をスライド可能に構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、建物の壁面に太陽光パネルを取り付けるための太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法に関するものである。
太陽光パネルは、太陽の光を受けることで電気を発生させることのできるパネルであり、発電時に二酸化炭素を排出しない環境に優しい発電方法として広く一般にも普及している。太陽光パネルを用いた太陽光パネルシステムにおいては、発電効率を良くするためにパネルを所定の設置角度に保持することのできる専用架台に設置される。日本における最適な設置角度は、水平に対して30度前後とされている。
しかしながら、北海道、東北および北陸など、雪が降る地域においては、太陽光パネルの上に雪が積もることで発電量が減少し、場合によっては全く発電しなくなるという問題がある。最適な設置角度とされる30度前後では、降り積もった雪が滑落し難く、発電できない状態が続いてしまう。
そこで、太陽光パネルの上に雪が積もらないように、太陽光パネルを建物の壁面に垂直状に取り付ける方法が注目されている。このような壁面に設置される太陽光パネルシステムでは、設置角度を30度前後とする場合に比べて発電量が20~30%程度低下するものの、降雪期においても絶えず発電できるため、1年を通したトータルの発電量で上回ることが期待されている。
このような建物の壁面に太陽光パネルを設置するための架台について、特開2012-162870号公報では、建物の壁面に複数の太陽光パネルを縦横に並べて設置するためのもの取付構造であって、長尺部材としての複数の横材の前面にレールを設けて太陽光パネルを取り付ける取付構造が提案されている(特許文献1)。この取付構造による太陽光パネルの取り付けには、次のような作業を要する。
まず、所望の壁面において、上下2本の横材を複数本のビスによって締結固定する。次に、上側の横材に、複数本の締結ボルトをスライド自在に係合させる。また、太陽光パネルの下縁部に2個の下側ピース材をボルトで固定し、上縁部に2個の上側ピース材をボルトで固定する。
そして、太陽光パネルを下側ピース材および上側ピース材を介して横材に固定する。このとき、2個の上側ピース材は、横材にスライド自在に係合された締結ボルトに締結固定される。
特開2012-162870号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、上記の通り、太陽光パネルに固定される各ピース材など部品点数が多く、また各部品はビスやボルトなどで締結固定する必要があるため、取り付け作業に多くの時間を要するという問題がある。
また、横材に固定された太陽光パネルは、スライド自在に係合された締結ボルトによって左右方向に位置を調整することができる構成であるが、実際にスライド自在にするには各横材の上下間隔と、太陽光パネルに締結固定された下側ピース材と上側ピース材の間隔とを一致させる必要がある。このため各横材は、慎重に調整しながら正確に位置決めを行う必要がある。
さらに、取り付け作業中は、横材や太陽光パネル等はビスなどによる締結固定が完了するまで落下の恐れがあり、締結作業を行う人員の他に、太陽光パネル等を手で支えておく複数の人員が必要であった。
本発明は、これらのような問題点を解決するためになされたものであって、壁面に太陽光パネルを取り付ける際の締結箇所を減らし、安全でかつ少人数で作業を行うことのできる、太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法を提供することを目的としている。
本発明に係る太陽光パネル取付架台は、締結箇所を減らしつつ、太陽光パネルを安全でかつ少人数により壁面に取り付けられるようにするという課題を解決するために、太陽光パネルを壁面に取り付けるための太陽光パネル取付架台であって、前記壁面に固定されるベースフレームと、前記ベースフレームに固定されるカバーフレームとから構成されており、前記ベースフレームは、前記壁面に密着される底板部と、前記底板部に対して略垂直方向に立ち上げられる一対の平行な側板部と、前記各側板部の端縁部に設けられる鉤爪部と、前記各側板部の外側面から略垂直方向に延びる一対の背面板部と、を有しているとともに、前記カバーフレームは、前記一対の側板部の間に嵌め入れ可能な断面略コの字状の凹状部と、前記凹状部の端縁部から前記各側板部の外側にかけて前記背面板部と略平行に延びる一対の正面板部と、前記正面板部に形成され前記鉤爪部のそれぞれを挿通させる長孔と、を有しており、前記カバーフレームの前記正面板部と前記ベースフレームの前記背面板部との隙間に前記太陽光パネルをスライド可能に構成されている。
また、本発明の一態様として、最小限の締結部材によりベースフレームにカバーフレームを連結できるようにするという課題を解決するために、前記ベースフレームの前記底板部および前記カバーフレームの前記凹状部には、前記ベースフレームに前記カバーフレームを嵌め入れて固定する際に、締結部材を連通可能な挿通孔が形成されていてもよい。
本発明に係る太陽光パネルシステムは、締結箇所を減らしつつ、太陽光パネルを安全でかつ少人数により壁面に取り付けられ、左右に隣接する太陽光パネルの上下方向における位置決めを容易にするという課題を解決するために、所望の壁面において、前記太陽光パネル取付架台が上下一対の組として略水平方向に太陽光パネルの左右幅より小さい間隔を隔てて複数配置されているとともに、上下一対の前記太陽光パネル取付架台が略鉛直方向に前記太陽光パネルの上下幅よりもわずかに大きい間隔を隔てて複数組み配置されており、前記太陽光パネルが上下一対の太陽光パネル取付架台に狭持されるとともに、左右に隣接する前記太陽光パネルの境界が前記太陽光パネル取付架台の略中央位置に配置されている。
本発明に係る太陽光パネル取付方法は、締結箇所を減らしつつ、太陽光パネルを安全でかつ少人数により壁面に取り付けられるようにするという課題を解決するために、前記太陽光パネル取付架台を用いて、太陽光パネルを壁面に取り付けるための太陽光パネル取付方法であって、前記壁面に対して、少なくとも上下一対の前記ベースフレームを前記太陽光パネルの上下幅を隔てて略水平方向に固定するベースフレーム固定ステップと、前記カバーフレームの長孔を前記ベースフレームの鉤爪部に挿通させた後、前記カバーフレームをスライドさせて前記鉤爪部に係止するカバーフレーム係止ステップと、前記ベースフレームのそれぞれに前記カバーフレームを固定するカバーフレーム固定ステップと、前記カバーフレームの前記正面板部と前記ベースフレームの前記背面板部との隙間に横方向から前記太陽光パネルをスライドさせて挿入する太陽光パネルスライドステップとを有する。
また、本発明の一態様として、少ない太陽光パネル取付架台によって安全に太陽光パネルを支持するという課題を解決するために、前記太陽光パネルスライドステップでは、左右に隣接する太陽光パネルの境界が前記ベースフレームおよび前記カバーフレームの略中央位置に配置されるようにスライド挿入させるようにしてもよい。
本発明によれば、壁面に太陽光パネルを取り付ける際の締結箇所を減らし、安全でかつ少人数で作業を行うことができる。
本発明に係る太陽光パネルシステムの一実施形態を示す正面図である。 本実施形態の太陽光パネル取付架台を示す斜視図である。 本実施形態におけるベースフレームを示す斜視図である。 本実施形態の太陽光パネル取付架台による太陽光パネルの支持部分を示す拡大側面図である。 本実施形態における鉤爪部とカバーフレームの係止状態を示す拡大平面図である。 本実施形態におけるカバーフレームを示す斜視図である。
以下、本発明に係る太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法の一実施形態について図面を用いて説明する。
太陽光パネルシステム1は、図1に示すように、所望の壁面Wに複数配置される太陽光パネル取付架台2と、前記太陽光パネル取付架台2によって支持される複数枚の太陽光パネル3とを有する。
まず、太陽光パネル取付架台2および太陽光パネル3の構成について説明する。
太陽光パネル取付架台2は、太陽光パネル3を壁面Wに取り付けるための架台であって、図2に示すように、壁面Wに固定されるベースフレーム4と、このベースフレーム4の前面側に固定されるカバーフレーム5とを有する、前後2分割可能な構成である。太陽光パネル取付架台2の素材は、特に限定されるものではないが、強度や耐久性等からアルミやステンレスなどの金属材料によって形成されることが好ましい。
ベースフレーム4は、壁面Wに固定される横長状に形成された部材であり、本実施形態では、図3に示すように、壁面Wに密着される底板部41と、この底板部41に対して略垂直方向に立ち上げられる一対の平行な側板部42と、各側板部42の端縁部421に設けられる鉤爪部43と、各側板部42の外側面422から略垂直方向に延びる一対の背面板部44とを有する。
底板部41は、壁面Wに密着する部分であり、横長矩形板状に形成されている。この底板部41には、カバーフレーム5を固定する締結部材6を連通可能な挿通孔45が形成されており、本実施形態では、左右にそれぞれ1箇所ずつ、計2箇所に形成されている。本実施形態における締結部材6は、図4に示すように、壁面Wに埋め込まれた長尺状のアンカーボルト61と、このアンカーボルト61に螺合される締結ナット62により構成されている。
側板部42は、底板部41に対して略垂直方向に立ち上げられる一対の平行な板状の部分であり、本実施形態では、底板部41の上方側および下方側を略直角方向に折り曲げることで形成されている。これにより底板部41および一対の側板部42は、図3および図4に示すように、断面略コの字状に形成されている。
なお、側板部42は、底板部41を折り曲げて形成されるものに限定されるものではなく、底板部41と別体として形成し、前記底板部41の上縁部および下縁部に溶接などで固定してもよい。
鉤爪部43は、ボルトやナットなどを用いることなくカバーフレーム5をベースフレーム4に取り付けるための構成であり、各側板部42の端縁部421に設けられている。本実施形態における鉤爪部43は、図3に示すように、側板部42毎に左右の2箇所ずつ、計4箇所に設けられている。
各鉤爪部43は、図2および図5に示すように、カバーフレーム5の長孔53に差し込み可能な寸法を備えた略台形状に形成されており、その一側辺には前記長孔53の端縁部を嵌め入れて係止するコの字形の係止溝431が形成されている。
つまり、鉤爪部43にカバーフレーム5の長孔53を差し込み、そのカバーフレーム53を横方向にスライドさせて、前記長孔53の端縁部を鉤爪部43の係止溝431に嵌め入れることで、ベースフレーム4にカバーフレーム5を係止させることのできる構成になっている。
背面板部44は、図4に示すように、後述するカバーフレーム5の正面板部52との隙間において太陽光パネル3をスライド可能に支持する板状の部分であって、各側板部42の外側面422から略垂直方向に延びる一対の部材である。
本実施形態における背面板部44は、図3に示すように、側板部42と同じ長さ寸法を有する山形鋼を用いて形成されている。具体的には、背面板部44は、山形鋼の一方の面を各側板部42の端縁部421から太陽光パネル3の厚み寸法よりわずかに大きい位置に略垂直方向に延びるように配置し、他方の面を各側板部422に平行に並べて固定することで形成されている。
なお、背面板部44は、山形鋼を用いたものに限定されるものではなく、板材を側板部42の外側面422に溶接などで固定して形成してもよい。
次に、ベースフレーム4の前方側に配置されるカバーフレーム5について説明する。
カバーフレーム5は、ベースフレーム4に固定されて太陽光パネル3の正面側を支持する部材であり、図6に示すように、断面略コの字状の凹状部51と、前記凹状部51の端縁部から背面板部44と略平行に延びる一対の正面板部52と、鉤爪部43のそれぞれを挿通させる複数本の長孔53とを有している。
凹状部51は、ベースフレーム4にカバーフレーム5を固定するための部分であり、図2および図4に示すように、ベースフレーム4における一対の側板部42の間に嵌め入れ可能な断面略コの字状に形成されている。本実施形態における凹状部51は、ベースフレーム4と同程度の横長寸法を有しており、横長矩形状の板材の上方側および下方側を略直角方向に折り曲げることで形成されている。
また、凹状部51には、ベースフレーム4の底板部41と同様に、締結部材6を連通可能な挿通孔54が形成されている。つまり、挿通孔54は、ベースフレーム4にカバーフレーム5を固定された状態のときに底板部41の挿通孔45と重なる位置に形成されている。本実施形態における挿通孔54は、ベースフレーム4に対するカバーフレーム5の固定位置が調整できるように、長手方向にわずかに長い長孔状に形成されている。
正面板部52は、図4に示すように、背面板部44との隙間において太陽光パネル3をスライド可能に支持するための板状の部分であって、凹状部51の端縁部から各側板部42の外側にかけて前記背面板部44と略平行に延びる一対の板材として構成されている。本実施形態における正面板部52は、凹状部51の各端縁部を外側方向に向けて略直角に折り曲げることにより形成されている。
なお、凹状部51および正面板部52は、板材を折り曲げて形成されるものに限定されるものではなく、それぞれの面を構成する略矩形状板材を溶接などで固定して形成してもよい。
長孔53は、正面板部52において鉤爪部43のそれぞれを挿通させることのできる寸法に形成された長手方向に長い孔であり、ベースフレーム4の各鉤爪部43に対応する位置に形成されている。本実施形態では、図2に示すように、長孔53の一方の端縁部が鉤爪部43の係止溝431に嵌め入れられた状態において、正面板部52の長手方向の両端部と背面板部44の長手方向の両端部との位置がほぼ一致するように形成されている。
太陽光パネル3は、太陽光を受けることで発電する略矩形状のパネルであり、市販の太陽光パネルを使用できる。太陽光パネル3は、特に限定されるものでは無いが、太陽光パネル取付架台2によって壁面Wに沿うように縦置きに支持されたときに、自立する強度を有している。
次に、上記太陽光パネル取付架台2と上記太陽光パネル3を用いた本実施形態の太陽光パネルシステム1について説明する。
太陽光パネルシステム1は、複数個の太陽光パネル取付架台2と、複数枚の太陽光パネル3とにより構成されており、本実施形態では、図1に示すように、鉛直方向(上下方向)に3行、水平方向(左右方向)に3列の計9個の太陽光パネル取付架台2と、これら太陽光パネル取付架台2に支持される4枚の太陽光パネル3により構成されている。
各列では、上段の太陽光パネル取付架台2と中段の太陽光パネル取付架台2とが上下一対の組になるとともに、中段の太陽光パネル取付架台2と下段の太陽光パネル取付架台2とが上下一対の組になるように構成されている。そして、各組において上下一対の太陽光パネル取付架台2同士は、略鉛直方向に太陽光パネル3の上下幅よりもわずかに大きい間隔を隔てて配置されている。これにより、上位一対の組の太陽光パネル取付架台2に対して、太陽光パネル3を横方向からスライド挿入するときに寸法に余裕を持って挿入することができる。
また、上下一対の組となる太陽光パネル取付架台2同士は、略水平方向に太陽光パネル3の左右幅より小さい間隔を隔てて配置されており、本実施形態では、隣接する太陽光パネル取付架台2の略中央位置同士が太陽光パネル3の左右幅とほぼ等しい間隔を隔てて配置されている。これにより4個の太陽光パネル取付架台2で太陽光パネル3を支持することになる。よって、少ない設置個数で太陽光パネル3を支持が可能になり、太陽光パネルシステム1全体の締結箇所を減らすことができる。
また、本実施形態における太陽光パネル3は、壁面Wに設置された各太陽光パネル取付架台2に対して、左右に隣接する太陽光パネル3の境界が太陽光パネル取付架台2の略中央位置に配置されている。これにより、左右に隣接する太陽光パネル3は同じ高さ位置に取り付けられるため、上下方向における位置決めが容易になる。また、左右に隣接する太陽光パネル3を共通する太陽光パネル取付架台2で支持することができ、太陽光パネルシステム1全体の締結箇所をより少なくすることができる。
次に、本実施形態の太陽光パネルシステム1の各構成の作用について、太陽光パネル取付方法とともに説明する。
本実施形態の太陽光パネル取付方法は、本発明に係る太陽光パネル取付架台2を用いて、太陽光パネル3を壁面Wに取り付けるための方法であって、壁面Wに対してベースフレーム4を固定するベースフレーム固定ステップと、カバーフレーム5の長孔53をベースフレーム4の鉤爪部43に係止するカバーフレーム係止ステップと、ベースフレーム4にカバーフレーム5を固定するカバーフレーム固定ステップと、カバーフレーム5の正面板部52とベースフレーム4の背面板部44との隙間に太陽光パネル3をスライドさせて挿入する太陽光パネルスライドステップとを有する。以下、各ステップについて説明する。
ベースフレーム固定ステップは、壁面Wに対してベースフレーム4を固定する工程であり、少なくとも上下一対のベースフレーム4を太陽光パネル3の上下幅を隔てて略水平方向に固定する。本実施形態では、上述のとおり、鉛直方向(上下方向)に3行、水平方向(左右方向)に3列の計9個のベースフレーム4をそれぞれ所定の間隔を隔てて壁面Wに固定する。
本実施形態では、予め締結部材6であるアンカーボルト61を1個の太陽光パネル取付架台2に対して2本ずつ壁面Wの所定の位置に固定する。そして、図4に示すように、アンカーボルト61に底板部41の挿通孔45に挿通させ、締結ナット62で締結固定する。なお、アンカーボルト61およびベースフレーム4の壁面Wへの取り付けは、所望する全ての箇所に予め取り付けてもよいし、1枚の太陽光パネル3を設置するのに必要な箇所毎に取り付けてもよい。
カバーフレーム係止ステップは、壁面Wに固定された各ベースフレーム4にそれぞれカバーフレーム5を係止する工程である。具体的には、カバーフレーム5の長孔53をベースフレーム4の鉤爪部43に挿通させた後、前記長孔53の端縁部が前記鉤爪部43の係止溝431に嵌め入れられる方向にスライドさせる。これによりカバーフレーム4は、ボルトやナットなどにより締結固定せずとも計4箇所の鉤爪部43に係止されることになり、手を放してもベースフレーム4に保持された状態が維持される。よって、施工時の落下事故を防ぐことができ、次のカバーフレーム固定ステップまで一人で固定作業を行うことができる。なお、本実施形態におけるカバーフレーム係止ステップでは、太陽光パネル3を1枚ずつ設置するため、まずは水平方向および鉛直方向に隣接された4個のベースフレーム4にカバーフレーム5を係止させる。
カバーフレーム固定ステップは、ベースフレーム4のそれぞれにカバーフレーム5を固定する工程であり、本実施形態では、カバーフレーム5の凹状部51に形成された挿通孔54に挿通させたアンカーボルト61に締結ナット62を螺合させることにより締結固定する。これにより4個の太陽光パネル取付架台2の固定が完了し、1枚の太陽光パネル3を挿入し保持するするための隙間が形成される。
本実施形態の太陽光パネル取付方法においての締結作業は、カバーフレーム係止ステップおよびカバーフレーム固定ステップにおける締結部材6による各太陽光パネル取付架台2の固定作業のみである。本実施形態では、太陽光パネル3の四隅のみに設置し、かつ左右に隣接する太陽光パネル3を共通する太陽光パネル取付架台2で支持しているため、太陽光パネルシステム1全体の締結箇所を大幅に少なくすることができる。
また、カバーフレーム5の挿通孔54が長孔状に形成されているため、カバーフレーム5の位置を調整する場合には、壁面Wに対し太陽光パネル取付架台2全体の締結力を緩めるのではなく、カバーフレーム5を固定している締結ナット61を緩めるだけで調整をすることができる。
太陽光パネルスライドステップは、太陽光パネル3を壁面Wに取り付けられた各太陽光パネル取付架台2に対して横方向からスライドさせて設置する工程であり、太陽光パネル3をカバーフレーム5の正面板部52とベースフレーム4の背面板部44との隙間に横方向からスライドさせて挿入する。本実施形態では、左右に隣接する太陽光パネル3の境界が前記ベースフレーム4および前記カバーフレーム5の略中央位置に配置されるようにスライド挿入させる。
このとき、上下一対の太陽光パネル取付架台2同士は、太陽光パネル3の上下幅に対して余裕を持った寸法の間隔を隔てて取り付けられているため、慎重な上下方向に対する位置決めを要することなく太陽光パネル3をスライド挿入することができる。また、太陽光パネル3は、背面板部44および正面板部52に挟持されるため、手を放しても落下することがない。よって、太陽光パネル3を挿入するのに必要な最低限の人数で設置することができる。
太陽光パネル3の設置後に、仮にカバーフレーム5を固定している締結部材が緩んだとしても、4箇所の鉤爪部43がカバーフレーム4を係止しているため、カバーフレーム4や太陽光パネル3の落下を防止することができる。
続けて、次の太陽光パネル3を設置する。具体的には、カバーフレーム係止ステップおよびカバーフレーム固定ステップに戻り、水平方向に隣接する上下一対のベースフレーム4または鉛直方向に隣接する左右一対のベースフレーム4にカバーフレーム5を固定する。これにより水平方向または鉛直方向に太陽光パネル3を挿入可能な新たな隙間ができる。そして、太陽光パネルスライドステップにおいて新たな隙間に太陽光パネル3を横方向からスライド挿入して設置する。そして、これらカバーフレーム係止ステップから太陽光パネルスライドステップまでの工程を所望の全ての太陽光パネル3が取り付けられるまで順次繰り返す。これにより、図1に示すように、複数個の太陽光パネル取付架台2と、複数枚の太陽光パネル3とにより構成される太陽光パネルシステム1が完成する。
なお、太陽光パネル取付方法は、上記のように太陽光パネル3を1枚ずつ設置してから次のカバーフレーム5の固定を行う方法に限定されるものではなく、複数枚の太陽光パネル3を設置可能な複数個のセットないし全てのベースフレーム4にカバーフレーム5を固定した後、各太陽光パネル3を端から順次スライド挿入して設置するようにしてもよい。
以上のような本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
1.従来の壁面用の架台よりも部品点数が少なく、かつ締結箇所も少ないため、設置作業にかかる時間を短縮することができる。
2.カバーフレーム5は、鉤爪部43によって簡単に係止させることができるため、締結部材6による締結前に手を放しても落下せず、一人で安全に作業を行うことができる。
3.太陽光パネル3は、上下一対の太陽光パネル取付架台2に対して上下方向に寸法の余裕を持った状態で横方向からスライド挿入することができるため、太陽光パネル取付架台2の正確な位置決めは必要なく、挿入後は手を放しても落下しないため、挿入時に必要な最少の人数で安全に作業を行うことができる。
4.仮に締結部材6に緩みが生じたとしても、カバーフレーム5が4つの鉤爪部43によって係止されているため、太陽光パネル3の落下を防止することができる。
5.左右に隣接する太陽光パネルの上下方向における位置決めを容易にすることができる。
なお、本発明に係る太陽光パネル取付架台、太陽光パネルシステムおよび太陽光パネル取付方法は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、図示しないが、上下一対の組の太陽光パネル取付架台2によって1枚の太陽光パネル3を設置するようにしてもよい。
1 太陽光パネルシステム
2 太陽光パネル取付架台
3 太陽光パネル
4 ベースフレーム
5 カバーフレーム
6 締結部材
41 底板部
42 側板部
43 鉤爪部
44 背面板部
45 挿通孔
421 端縁部
422 外側面
431 係止溝
51 凹状部
52 正面板部
53 長孔
54 挿通孔
W 壁面

Claims (5)

  1. 太陽光パネルを壁面に取り付けるための太陽光パネル取付架台であって、
    前記壁面に固定されるベースフレームと、前記ベースフレームに固定されるカバーフレームとから構成されており、
    前記ベースフレームは、
    前記壁面に密着される底板部と、
    前記底板部に対して略垂直方向に立ち上げられる一対の平行な側板部と、
    前記各側板部の端縁部に設けられる鉤爪部と、
    前記各側板部の外側面から略垂直方向に延びる一対の背面板部と、
    を有しているとともに、
    前記カバーフレームは、
    前記一対の側板部の間に嵌め入れ可能な断面略コの字状の凹状部と、
    前記凹状部の端縁部から前記各側板部の外側にかけて前記背面板部と略平行に延びる一対の正面板部と、
    前記正面板部に形成され前記鉤爪部のそれぞれを挿通させる長孔と、
    を有しており、
    前記カバーフレームの前記正面板部と前記ベースフレームの前記背面板部との隙間に前記太陽光パネルをスライド可能に構成されている、太陽光パネル取付架台。
  2. 前記ベースフレームの前記底板部および前記カバーフレームの前記凹状部には、前記ベースフレームに前記カバーフレームを嵌め入れて固定する際に、締結部材を連通可能な挿通孔が形成されている、請求項1に記載の太陽光パネル取付架台。
  3. 所望の壁面において、請求項1または請求項2に記載の太陽光パネル取付架台が上下一対の組として略水平方向に太陽光パネルの左右幅より小さい間隔を隔てて複数配置されているとともに、上下一対の前記太陽光パネル取付架台が略鉛直方向に前記太陽光パネルの上下幅よりもわずかに大きい間隔を隔てて複数組み配置されており、前記太陽光パネルが上下一対の太陽光パネル取付架台に狭持されるとともに、左右に隣接する前記太陽光パネルの境界が前記太陽光パネル取付架台の略中央位置に配置されている、太陽光パネルシステム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の太陽光パネル取付架台を用いて、太陽光パネルを壁面に取り付けるための太陽光パネル取付方法であって、
    前記壁面に対して、少なくとも上下一対の前記ベースフレームを前記太陽光パネルの上下幅を隔てて略水平方向に固定するベースフレーム固定ステップと、
    前記カバーフレームの長孔を前記ベースフレームの鉤爪部に挿通させた後、前記カバーフレームをスライドさせて前記鉤爪部に係止するカバーフレーム係止ステップと、
    前記ベースフレームのそれぞれに前記カバーフレームを固定するカバーフレーム固定ステップと、
    前記カバーフレームの前記正面板部と前記ベースフレームの前記背面板部との隙間に横方向から前記太陽光パネルをスライドさせて挿入する太陽光パネルスライドステップと、
    を有する、太陽光パネル取付方法。
  5. 前記太陽光パネルスライドステップでは、左右に隣接する太陽光パネルの境界が前記ベースフレームおよび前記カバーフレームの略中央位置に配置されるようにスライド挿入させる、請求項4に記載の太陽光パネル取付方法。
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