JP2016089353A - パネル体の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネル体を固定側に引掛けるように固定及び取り外しができて施工性に優れ、部品点数も少ないパネル体の取付構造の提供を目的とする。
【解決手段】駆体側に設けた固定フレームに引掛部材を用いてパネル体を取り付ける取付構造であって、固定フレームは支持片部と、当該支持片部から上方に向けて立設し、上端部が駆体側にループした円弧状の被係止片部を有し、前記引掛部材は上部側に円弧状の係止部と下部側に前記係止部とは反対側に略コ字形状に折り曲げた引掛部とを有し、パネル体は上枠から下方に垂下した引掛片部を有し、固定フレームの被係止片部の円弧状部に引掛部材の円弧状部が相互に摺接回転係合するように係止させ、前記引掛部材の引掛部にパネル体の引掛片部を引掛けたことを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ソーラーパネル等のパネル体の取付構造に関する。
ソーラー発電システムにあっては、多くの枚数のソーラーパネルを連設した状態で建築物や構造物に取り付けて使用されている。
従来は、ソーラーパネルを１枚ずつ駆体側に固定していたが、簡単に複数のソーラーパネルを連設固定する方法として本出願人は、先にソーラーパネルの取付構造を提案している（特許文献１）。
近年、さらなる低コスト化の要求が強く、本発明はその取付構造を改良したものである。
特許文献２は、太陽光発電パネルの上部を軸受部材と支持軸部材にて回動可能、且つ着脱可能にヒンジ機構を介して取り付ける技術を開示する。
しかし、同公報に開示する取付構造は、部品点数が多く複雑であり、実用的ではない。
特開２０１４−１５７５１号公報 特開２０１４−８４５８７号公報
本発明は、パネル体を固定側に引掛けるように固定及び取り外しができて施工性に優れ、部品点数も少ないパネル体の取付構造の提供を目的とする。
本発明のパネル体の取付構造は、駆体側に設けた固定フレームに引掛部材を用いてパネル体を取り付ける取付構造であって、固定フレームは支持片部と、当該支持片部から上方に向けて立設し、上端部が駆体側にループした円弧状の被係止片部を有し、前記引掛部材は上部側に円弧状の係止部と下部側に前記係止部とは反対側に略コ字形状に折り曲げた引掛部とを有し、パネル体は上枠から下方に垂下した引掛片部を有し、固定フレームの被係止片部の円弧状部に引掛部材の円弧状部が相互に摺接回転係合するように係止させ、前記引掛部材の引掛部にパネル体の引掛片部を引掛けたことを特徴とする。
このようにすると、固定フレームを左右方向に延在するように建築物や構造物等の駆体側に取り付けるとともに、パネル体を上下方向に連設する間隔に合せて、複数段に複数の固定フレームを予め取り付けることができ、本発明に係る引掛部材の上部側の円弧状の係止部を前面側から固定フレーム側の円弧状の被係止片部の上部に差し込み、その後に相互の円弧状部の内周面が相互に摺接回動するように、引掛部材の下部側（引掛部）を下方に回動させるだけで、固定フレームに引掛部材を取り付けることができる。
その後は、パネル体の上枠に設けた引掛片部を上から下に向けて差し込むように、この引掛部材の下側引掛部に引っ掛けるだけで、パネル体を固定フレームに取り付けることができる。
本発明において、パネル体はソーラーパネルのみならず、外装材等の建築材にも適用できる。
本発明においては、パネル体は上枠と下枠を有し、前記固定フレームは上部側に上方に配置するパネル体の下枠を載置するように受けるための受け片部を設け、当該受け片部にて上方パネル体の下枠を支持し、前記固定フレームの下部側に下方パネル体の上枠を引掛けたものであり、前記固定フレームの下部は支持片部と、当該支持片部から上方に向けて立設し、上端部が駆体側にループした円弧状の被係止片部を有し、前記引掛部材は上部側に円弧状の係止部と下部側に前記係止部とは反対側に略コ字形状に折り曲げた引掛部とを有し、下方パネル体は上枠から下方に垂下した引掛片部を有し、固定フレームの被係止片部の円弧状部に引掛部材の円弧状部が相互に摺接回転係合するように係止させ、前記引掛部材の引掛部に下方パネル体の引掛片部を引掛けた複数のパネル体を連設取り付けすることができる。
この場合に、上方パネル体の下枠と下方パネル体の上枠を押え部材にて固定フレーム側に押え連結してもよい。
本発明は、固定フレーム側の円弧状被係止片部に回動自在に引掛部材を取り付けることができるので、パネル体の取り付けが容易である。
また、パネル体を回動自在に取り付けることも可能であり、パネル体の表面を傾斜させて取り付けることもできる。
また、パネル体及び引掛部材の取り外しも容易である。
パネル体の固定部の要部断面図を示す。 （ａ），（ｂ）は固定フレームに引掛部材を取り付ける状態を示す。 （ａ），（ｂ）は引掛部材を介してパネル体を引掛け固定する状態を示す。 （ａ），（ｂ）は押え部材にてパネル体を固定する状態を示す。 パネル体の固定部の断面斜視図を示す。 パネル体の上部又は下部をフレーム枠で固定する例を示す。
本発明に係るパネル体の取付構造例を以下図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されない。
図１は、パネル体を駆体に取り付けた後の断面図を示し、図２〜図４にその取り付け手順を示す。
図５は、取付部の断面斜視図を示す。
固定フレーム１０を駆体の側面に水平方向にアンカーボルト５２とナット５３等で固定する。
パネル体３０の取り付け間隔に合せて、複数の固定フレーム１０を平行に駆体側に固定する。
図１は、共通する固定フレームに上方側のパネル体３０の下枠３２と下方側のパネル体３０の上枠３１を連設固定した例を示す。
固定フレーム１０は、アルミニウム合金の押出形材にて製作した例になっている。
中空部１０ａを有する中空断面形状になっていて、中空部１０ａから上側と下側とに固定片部１１を有し、この固定片部１１を用いて駆体側に固定する。
固定フレーム１０の下部側には、前方に突出する支持片部１２を有し、この支持片部１２の先端部から上方に立設した立設部の先端部を駆体側にループするように円弧状の被係止片部１４を有する。
これにより、後述する引掛部材２０の挿入空間部１４ａが形成される。
固定フレーム１０の上部側には、上方パネル体３０の下枠３２の下面を載置するように、受け片部１３と駆体からの位置を位置決めするために当接部１３ａを有する。
固定フレーム１０の上下方向中央部には、押え部材４０を固定するためのレール状のボルト頭の挿入部１５を有する。
引掛部材２０は、断面形状が板状のプレート部２１と、その上端部を駆体側にループするように円弧状に折り曲げた係止部２２を有し、下端部は係止部２２とは反対側の外側方向にコ字形状に折り曲げた引掛部２３を有する。
引掛部２３の上端部を外側方向斜めに曲げた斜片部２３ａとなっている。
パネル体３０は、周辺部に枠体を有し、上枠３１はパネル体の裏面側から垂下した引掛片部３１ａと、パネルの端部を嵌め込む片部３１ｂ，３１ｃを有する。
下枠３２は、上枠３１と同様であり、パネルの端部を嵌め込む片部３２ｂ，３２ｃを有し、上枠３１の引掛片部３１ａに相当する部分が下枠では、当接片部３２ａとして作用し、固定フレーム１０の当接部１３ａに当接することで位置決めされる。
図２（ｂ）に示すように、固定フレーム１０の被係止片部１４と、受け片部１３との間隔Ｄは、引掛部材２０の厚み方向の幅ｄよりも大きく設定してある。
引掛部材２０の係止部２２側をこの隙間から挿入し、係止部２２の円弧状部の内周面が被係止片部１４の円弧状部内周面とが相互に摺接するように回し込み、係合させる。
これにより、引掛部材２０は固定フレーム１０に回動自在になっている。
次に図３（ａ）に示すように、引掛部材２０の引掛部２３が下側になるように回動する。
次にパネル体３０の上枠３１の引掛片部３１ａを引掛部材２０の引掛部２３に引っ掛ける。
次に固定フレーム１０の開口幅が内側幅より狭いレール溝からなる挿入部１５にボルト５０の頭部５０ａを横方向からスライド挿入する。
次に図３（ｂ）に示すように押え部材４０の連結部４１に設けた取付孔４３，４４をボルト５０に挿通し、ナット５１にて締め込む。
これにより、図４に示すように押え部材４０の頭部に設けた両側の押え片４２，４２にて、パネル体３０，３０の下枠３２と上枠３１とを同時に固定される。
パネル体３０を取り外すときには、逆の手順に従えばよい。
パネル体３０を連設した場合の上端部と下端部の固定例を図６に示す。
押え部材４０ａ，４０ｂは、片側のみに押え片４２を有し、その反対側はフレーム枠材１１２を固定フレーム１１０の固定片部１１１を介して取り付けた例になっている。
１０ 固定フレーム
１１ 固定片部
１２ 支持片部
１３ 受け片部
１３ａ 当接部
１４ 被係止片部
２０ 引掛部材
２１ プレート部
２２ 係止部
３０ パネル体
３１ 上枠
３１ａ 引掛片部
３２ 下枠
４０ 押え部材
４１ 連結部
４２ 押え片

Claims (3)

  1. 駆体側に設けた固定フレームに引掛部材を用いてパネル体を取り付ける取付構造であって、
    固定フレームは支持片部と、当該支持片部から上方に向けて立設し、上端部が駆体側にループした円弧状の被係止片部を有し、
    前記引掛部材は上部側に円弧状の係止部と下部側に前記係止部とは反対側に略コ字形状に折り曲げた引掛部とを有し、
    パネル体は上枠から下方に垂下した引掛片部を有し、固定フレームの被係止片部の円弧状部に引掛部材の円弧状部が相互に摺接回転係合するように係止させ、前記引掛部材の引掛部にパネル体の引掛片部を引掛けたことを特徴とするパネル体の取付構造。
  2. 前記パネル体は上枠と下枠を有し、
    前記固定フレームは上部側に上方に配置するパネル体の下枠を載置するように受けるための受け片部を設け、当該受け片部にて上方パネル体の下枠を支持し、
    前記固定フレームの下部側に下方パネル体の上枠を引掛けたものであり、
    前記固定フレームの下部は支持片部と、当該支持片部から上方に向けて立設し、上端部が駆体側にループした円弧状の被係止片部を有し、前記引掛部材は上部側に円弧状の係止部と下部側に前記係止部とは反対側に略コ字形状に折り曲げた引掛部とを有し、
    下方パネル体は上枠から下方に垂下した引掛片部を有し、固定フレームの被係止片部の円弧状部に引掛部材の円弧状部が相互に摺接回転係合するように係止させ、前記引掛部材の引掛部に下方パネル体の引掛片部を引掛けたことを特徴とする複数のパネル体の連設取付構造。
  3. 前記上方パネル体の下枠と下方パネル体の上枠を押え部材にて固定フレーム側に押え連結したことを特徴とする請求項２記載の複数のパネル体の連設取付構造。
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