JPH073149U - 太陽電池装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽光を受光することによって発電する太陽
電池パネルの設置、或は取り外しを容易にすることを目
的とする。 【構成】 高さを異ならしめて平行に配置された一対の
支持体４、５と支持体４の上側に設けられた鉤型金具６
と、支持体５の下側に設けられた固定金具７と、太陽光
を受光することによって発電する太陽電池パネル１と、
パネル１の上側に設けられた係合金具２と、パネル１の
下側に設けられた固定片３とから構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は太陽電池パネルを家屋に設置する太陽電池装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、地球環境問題から、屋外に設置して光起電力を発生させる太陽電池に大 きな期待が寄せられている。その身近な応用として、一般の住宅の屋根に太陽電 池を設置し、その発電電力により日中の消費電力を賄う構想が提案され、一部実 現されている。

【０００３】 一方、一般住宅の屋根において、太陽電池を設置する際にはパネル状に形成さ せ固定しているが、屋根に設置した太陽電池パネルの発電以外により多くの電力 を得たいために、さらにこの太陽電池パネルを家屋のベランダ等に設け、太陽光 を受光できるように傾斜を持たせて設置していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記した太陽電池パネルは大きさが縦約１００ｃｍ、横約４５ｃｍ、重さ約６ ｋｇ程度の大きさと重さを有するために、このパネルはベランダに固定して設置 されていた。然し乍ら、曇天時及び夜間など太陽電池の発電が行われない時やベ ランダを利用する際において邪魔になり、さらに台風時のなどの緊急時に速やか に太陽電池パネルを簡易に取り外したり、移動したりすることができないという 問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような課題を解決するために為されたものであって、高さを異な らしめて平行に配置された一対の支持体と、支持体の上側に設けられた鉤型金具 と、支持体の下側に設けられた固定金具と、太陽光を受光することによって発電 する太陽電池パネルと、パネルの上側に設けられた係合金具と、パネルの下側に 設けられた固定片とを備え、鉤型金具に係合金具を揺動自在に嵌合せしめ、また 固定金具に固定片を着脱自在に固定して太陽電池パネルを一対の支持体にて固定 すると共に、太陽電池パネルにて発電された電力は、パネルからのコネクタを介 して取り出されている。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、太陽電池パネルをベランダなどに傾斜して簡易に設置、或は 取り外しすることが可能である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。図１は本考案による 太陽電池装置の斜視図、図２は本考案による太陽電池装置の家屋に設置した際の 外観斜視図である。１は光の照射を受けると発電する太陽電池を配置した太陽電 池パネルで、単結晶、多結晶、あるいはアモルファスシリコンを用いており、大 きさは縦９８５ｍｍ、横４４５ｍｍである。２は係合金具で、太陽電池パネル１ の上側に設けられており、例えばステンレス板で作られ、この係合金具２は先端 を楕円形状に形成させた引っ掛け部を設けている。３は固定片で、太陽電池パネ ル１の下側に設けられており、この固定片３の中央部にはボルト穴が形成されて いる。４、５は高さを異ならしめて平行に配置された一対の支持体で、一方は屋 根の軒下に設けられた梁で構成され、他方はベランダの柵の手すりで構成されて いる。６は支持体４に設けられた鉤型金具であり、例えばステンレス板などの金 属で作られており、この鉤型金具６は先端を円形に曲げた引っ掛け部を設けてい る。７は支持体５に締結金具８を介して回動可能に設けられた固定金具で図３に 示したようにステンレス板を加工したもので、ボルト穴９、９・・・を多数設けて いる。１０はこの固定金具７を締結金具８に対して所定の角度で固定することが できる締め付け軸である。この締め付け軸１０は締結金具８を支持体５に固定し た後、固定金具７を太陽電池パネル１の傾斜角度に合わせ、締め付け軸１０を締 め付けることによって、固定金具７を固定することができる。この後、固定片３ に設けたボルト穴と固定金具７のボルト穴９に固定ボルト１１を取り付けること によって太陽電池パネル１を着脱自在に固定することができる。

【０００８】 このような太陽電池装置において、取り付け手順を説明する。まず、係合金具 ２及び固定片３を取り付けた太陽電池電池パネル１を支持体４に設けられた鉤型 金具６の引っ掛け部と係合金具２の引っ掛け部で揺動自在に嵌合させる。この際 、各々の先端を楕円形と円形に形成しているために、太陽電池パネル１を傾斜し ても抜けない構造としている。次に、太陽電池パネル１に太陽光を受光できるよ うに受光面を傾斜させる。この後、固定片３のボルト穴と固定金具７のボルト穴 ９、９・・・が固定ボルト１１によって固定できるように固定金具７も締め付け軸 １０をゆるめて傾斜させ、固定ボルト１１で締め付けると同時に締め付け軸１０ を締めてパネル１を太陽光を効率良く受光できる角度に傾斜して固定する。この ように設けることによって太陽電池パネル１を容易に設置することができる。

【０００９】 また、取り外す手順は、固定片３と固定金具７を締め付けていた固定ボルト１ １を外し、鉤型金具６の引っ掛け部と係合金具２の引っ掛け部で揺動自在に嵌合 させていた太陽電池パネル１を取り外せば容易に行うことができる。

【００１０】 さらに、図４は本考案による太陽電池装置の太陽電池パネル１、１、１の裏面 における配線を示した外観図であり、太陽電池パネル１、１、１を支持体４、５ に設置した後、この太陽電池パネル１、１、１にて発電された電力を太陽電池パ ネル１、１、１の裏面から導出されたコネクタ１２、１２、１２を介して取り出 すことができる。このコネクタ１２、１２、１２は差し込み方式で端子ボックス １３に各々差し込むことによって容易に電気的接続をすることができることによ って、家屋内に設けられた各種電気機器に供給される。また、この端子ボックス １３にはメインスイッチ１４が設けられており、太陽電池で発電された電力は、 このメインスイッチ１４をＯＮする。

【００１１】 さらに、太陽光を効率良く受光するために、締め付け軸１０で締め付ける固定 金具７の角度を夏季は太陽電池パネル１の受光面を地表面に対して小さくし、冬 季は反対に大きくするとよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、高さを異ならしめて平行に配置された一対の支持体と、支持 体の上側に設けられた鉤型金具と、支持体の下側に設けられた固定金具と、太陽 光を受光することによって発電する太陽電池パネルと、パネルの上側に設けられ た係合金具と、パネルの下側に設けられた固定片とを備え、鉤型金具に係合金具 を揺動自在に嵌合せしめ、また固定金具に固定片を着脱自在に固定して上記太陽 電池パネルを上記一対の支持体にて固定すると共に、太陽電池パネルにて発電さ れた電力は、パネルからのコネクタを介して取り出されているので、太陽電池パ ネルをベランダ等の支持体に簡易に設置あるいは取り外しすることが可能である 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による太陽電池装置の斜視図である。

【図２】本考案による太陽電池装置の家屋に設置した際
の外観斜視図である。

【図３】本考案による太陽電池装置の要部を示した斜視
図である。

【図４】本考案による太陽電池装置の配線を示した斜視
図である。

【符号の説明】

１ 太陽電池パネル ２ 係合金具 ３ 固定片 ４、５ 支持体 ６ 鉤型金具 ７ 固定金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高さを異ならしめて平行に配置された一
   対の支持体と、該支持体の上側に設けられた鉤型金具
   と、該支持体の下側に設けられた固定金具と、太陽光を
   受光することによって発電する太陽電池パネルと、該パ
   ネルの上側に設けられた係合金具と、該パネルの下側に
   設けられた固定片と、を備え、上記鉤型金具に係合金具
   を揺動自在に嵌合せしめ、また上記固定金具に固定片を
   着脱自在に固定して上記太陽電池パネルを上記一対の支
   持体にて固定すると共に、該太陽電池パネルにて発電さ
   れた電力は、該パネルからのコネクタを介して取り出さ
   れることを特徴とした太陽電池装置。