JP2017008005A - 水性農薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期間保存した場合であっても安定性に優れる水性農薬組成物を提供する。
【解決手段】 農薬有効成分(A)、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)および水(C)を含有する水性農薬組成物である。前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)は、オキシアルキレン基100質量部に対してオキシエチレン基を30〜100質量部含有することが好ましい。また、前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)は、数平均分子量が5000〜30000であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水性農薬組成物に関する。
農薬組成物としては、粉剤、粒剤および顆粒剤などの固体製剤、乳剤、液剤、フロアブル剤および油剤などの液体製剤が知られている。これらのうち、環境保護および農薬散布者の安全性向上の観点から、毒性や危険性の低い有機溶媒を使用することや、有機溶媒の使用量を低減することが求められている。
例えば、特許文献1では、農薬活性成分のN−アルキルピロリドン溶液を水で希釈して用いる方法が開示されており、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレングリコールが乳化剤として使用されている。
特開2010−1268号公報
しかしながら、特許文献1の農薬組成物は有機溶媒であるN−アルキルピロリドンを使用しており、環境保護および農薬散布者の安全性向上の観点で十分ではない。また、N−アルキルピロリドンに代えて水を用いると、農薬組成物の安定性が大幅に低下し、長期間保管することができないということがわかった。そこで、本発明は、長期間保存した場合であっても安定性に優れる水性農薬組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る水性農薬組成物は、農薬有効成分(A)、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)および水(C)を含有するものである。
本発明に係る水性農薬組成物は、前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)が、オキシアルキレン基100質量部に対してオキシエチレン基を30〜100質量部含有するものであることが好ましい。
本発明に係る水性農薬組成物は、前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)が、数平均分子量5000〜30000であることが好ましい。
本発明に係る水性農薬組成物は、前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)における糖類が、二糖および糖アルコールから選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明によれば、長期間保存した場合であっても安定性に優れる水性農薬組成物が得られる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本実施形態の水性農薬組成物は、農薬有効成分(A)、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)および水(C)を含有する。
本発明に用いる農薬有効成分(A)としては、例えば、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、ネライストキシン系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤、昆虫成長制御剤、その他の合成殺虫剤、天然殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、くん蒸剤、生物由来の殺虫剤、銅殺菌剤、無機殺菌剤、有機硫黄殺菌剤、有機リン系殺菌剤、メラニン生合成阻害剤、ベンゾイミダゾール系殺菌剤、ジカルボキシイミド系殺菌剤、酸アミド系殺菌剤、ステロール生合成阻害剤、メトキシアクリレート系殺菌剤、合成抗細菌剤、土壌殺菌剤、その他の合成殺菌剤、抗生物質殺菌剤、天然物殺菌剤、生物由来の殺菌剤、フェノキシ酸系除草剤、カーバメート系除草剤、酸アミド系除草剤、尿素系除草剤、スルホニル尿素系除草剤、ピリミジルオキシ安息香酸系除草剤、トリアジン系除草剤、ダイアジン系除草剤、ダイアゾール系除草剤、ビピリジリウム系除草剤、ジニトリロアニリン系除草剤、芳香族カルボン酸系除草剤、脂肪酸系除草剤、有機リン系除草剤、アミノ酸系除草剤、その他の有機除草剤、無機除草剤、生物由来の除草剤、植物成長調整剤、誘引剤、忌避剤、殺鼠剤、展着剤などが挙げられる。さらに、社団法人日本植物防疫協会発行の農薬要覧(2008年版)に記載されている農薬有効成分等が挙げられる。これらは、2種類以上を併用しても良い。
上記農薬有効成分(A)の含有量は、50質量%以下であることが好ましい。上記範囲内であることにより、安定性がより優れたものとなる。
本発明に用いる糖類のアルキレンオキシド付加物(B)における糖類としては、例えば、糖および糖アルコールなどが挙げられる。糖としては、例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトースおよびマンノースなどの単糖、スクロース、ラクトース、マルトースおよびトレハロースなどの二糖、セルロース、アミロースおよびキチンなどの多糖などが挙げられる。また、糖アルコールとしては、ソルビトール、マンニトール、マルチトールおよびエリスリトールなどが挙げられる。これらのうち、比較的低粘度であるため取り扱いが容易であること、また、安定性がより優れることから、二糖および糖アルコールが好ましく、ショ糖がより好ましい。
前記糖類に付加するアルキレンオキシドとしては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、グリシドール、テトラヒドロフランなどが挙げられる。これらのうち、安定性がより優れることから、プロピレンオキシド単独またはエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの組み合わせが好ましく、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの組み合わせがより好ましい。
上記エチレンオキシドとプロピレンオキシドとを組み合わせて用いる場合は、これらの混合物を付加してもよく、別々に付加してもよい。これらのうち、低濃度における安定性がより優れることから、プロピレンオキシドとエチレンオキシドをこの順でブロック付加したものが好ましい。
前記アルキレンオキシドを付加する方法は特に限定されず、例えば、糖類および触媒の存在下、アルキレンオキシドを70〜120℃、0〜0.3MPaとなるように反応容器に導入し、糖類と反応させる方法が挙げられる。
前記アルキレンオキシド付加反応に用いる糖類は、糖類単独でも使用可能であるが、反応溶液の粘度を低下させる観点から、糖類を溶解しうる化合物に溶解した糖類を用いることが好ましい。このような糖類を溶解しうる化合物としては、例えば、水、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの糖類以外の水酸基含有化合物が挙げられる。これらのうち、糖類の溶解性が高く、付加反応後の留去が容易であることから水が好ましい。また、糖類を溶解しうる化合物の使用量は、糖類に付加するアルキレンオキシドの割合を高める観点から、糖類100質量部に対して20質量部以下であることが好ましい。
前記アルキレンオキシド付加反応に用いる触媒としては、特に限定されないが、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属類、ジエタノールアミン、トリエチルアミンなどのアミン類、カチオン重合触媒、複合金属シアン化物錯体触媒などが挙げられる。触媒の使用量は、例えば、糖類100質量部に対して0.01〜5.0質量部である。
前記アルキレンオキシド付加反応物は、さらに精製処理を行ってもよい。精製処理を行うことにより、親水性をより長期にわたって維持することが可能となる。このような精製処理としては、例えば、吸着剤処理、蒸留処理などが挙げられる。これらのうち、製造工程が容易であることから吸着剤処理が好ましい。
前記吸着剤処理の方法は特に限定されないが、例えば、前記アルキレンオキシド付加反応物と吸着剤とを攪拌機などを用いて混合する方法、吸着剤充填カラムに前記アルキレンオキシド付加反応物を通過させる方法などが挙げられる。これらのうち、操作が簡便であることから、アルキレンオキシド付加反応物と活性炭とを混合する方法が好ましい。また、水や有機溶媒などの溶媒を用いる場合は、予めアルキレンオキシド付加反応物と混合してから吸着剤を添加してもよく、吸着剤を溶媒に分散してからアルキレンオキシド付加反応物と混合してもよい。
吸着剤は、アルキレンオキシド付加反応物に含まれる不純物を吸着させてこれを除去するためのものである。かかる吸着剤は、粉末状、粒状、ペレット状のいずれであってもよく、好ましくは粉末状である。このような吸着剤としては、活性炭、ゼオライトなどが挙げられ、特に、安定性がより優れることから、活性炭が好ましく、1質量%の水懸濁液におけるpHが4〜11である活性炭がより好ましく、該pHが4.5〜7.5である活性炭がさらに好ましい。
前記吸着剤の使用量は、特に限定されないが、前記アルキレンオキシド付加反応物100質量部に対して0.1〜20.0質量部であることが好ましく、1.0〜10.0質量部であることがより好ましい。吸着剤の使用量を上記範囲内とすることにより、製造工程がより簡便なものとなる。
また、前記吸着剤処理においては、溶媒を用いることが好ましい。溶媒を用いることにより、前記アルキレンオキシド付加反応物が低粘度化され、精製処理を簡便に行うことができる。
また、前記吸着剤処理においては、前記溶媒以外に、酸化防止剤、紫外線吸収剤など、各種添加剤を使用してもよい。
前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)は、糖類1モルあたりのアルキレンオキシドの付加量が100〜600モルであることが好ましい。上記範囲内とすることにより、安定性がより優れたものとなる。上記アルキレンオキシドの付加量は、120〜500モルであることがより好ましく、150〜450モルであることがさらに好ましい。
前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)は、オキシアルキレン基100質量部に対してオキシエチレン基を30〜100質量部含有することが好ましい。上記範囲内とすることにより、安定性がより優れたものとなる。上記オキシエチレン基の含有量は、40〜90質量部であることがより好ましく、50〜70質量部であることがさらに好ましい。
前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)は、数平均分子量が5000〜30000であることが好ましい。上記範囲内とすることにより、安定性がより優れたものとなる。上記数平均分子量は、8000〜25000であることがより好ましく、10000〜20000であることがさらに好ましい。
前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)は、平均水酸基価が10〜100mgKOH/gであることが好ましい。上記範囲内とすることにより、安定性がより優れたものとなる。上記平均水酸基価は、20〜70mgKOH/gであることがより好ましく、25〜50mgKOH/gであることがさらに好ましい。なお、平均水酸基価は、JIS K0070に準じて測定することができる。
前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)の含有量は、水性農薬組成物中に0.1〜 30質量%であることが好ましい。上記範囲内とすることにより、安定性がより優れたものとなる。上記含有量は、0.5〜10質量%であることがより好ましい。
前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)の含有量は、農薬有効成分(A)100質量部に対して、1〜100質量部であることが好ましい。上記範囲内とすることにより、安定性がより優れたものとなる。上記含有量は、5〜50質量部であることがより好ましい。
本発明の水性農薬組成物の製造方法は特に限定されず、例えば、農薬有効成分(A)、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)および水(C)と同時に混合する方法、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)と水(C)との混合物と農薬有効成分(A)とを混合する方法などが挙げられる。
本発明の水性農薬組成物には、その効果を妨げない範囲内において、任意の成分を添加しても良い。任意の成分としては粘土鉱物類・充填剤、着色剤、界面活性剤類、溶剤類・オイル類、グリコール類・糖類、水溶性高分子類、防腐剤、凍結防止剤、無機塩類、紫外線遮蔽剤、ラテックス類、エマルジョン類、消泡剤、pH調整剤、香料類・消臭剤類、肥料などが挙げられる。
粘土鉱物類・充填剤としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、蛙目粘土、カオリナイト、カオリン、カルシウムベントナイト、クロマイトサンド、けい砂、けい砂シリカ、珪酸ジルコニウム、けい石粉、珪藻土、窒化アルミニウム、炭酸バリウム、サポナイト、コレマナイト、焼成珪藻土、シラス、シラスバルーン、シリコンカーバイド、ジルコン砂、ジルコン、ジルコンフラワー、水酸化アルミニウム、ゼオライト、石英ガラス粉、ソジウムベントナイト、ソジウムモンモリトナイト、長石粉、陶石、ハロサイト、硼砂、マグネシア、木節粘土、蝋石、パーライト、セメント、炭酸カルシウム、マイカ、カオリンクレー、滑石、石筆石、石鹸石、ガラスビーズ、アルミナ、燐酸カルシウム、硅灰石、ワラストナイト、軽質炭酸カルシウム、合成ハイドロタルサイト、合成マイカ、重質炭酸カルシウム、焼成クレー、シルクパウダー、消石灰、セリナイト、炭酸カルシウム、超微粒酸化亜鉛、沈降性硫酸バリウム、ドロマイト粉末、ナイロン粉体、硫酸バリウム、微粒子水酸化アルミニウム、ポリエチレンワックス、ホワイトカーボン、有機ベントナイト、溶融シリカ、ロウ石などが挙げられる。
着色剤としては、たとえば、亜鉛華、亜酸化銅、一酸化鉛、ウォッチングレッド、塩素法酸化チタン顔料、オイルファーネスブラック、黄鉛、黄色酸化鉄、オキシサルファイド蛍光体、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、群青、蛍光顔料、黒鉛、黒色酸化鉄、極微細炭酸カルシウム、コバルト青、コバルト緑、コバルト紫、胡粉、紺青、サーマルブラック、酸化クロム、酸化チタン(アタナース)、酸化チタン(ルチル)、酸化テルビウム、酸化銅、ジスアゾイエロー、赤色酸化鉄、造粒カーボンブラック、茶色酸化鉄、チャンネルブラック、超微粒子状酸化チタン、鉄黒、天然黒鉛粉末、天然土状黒鉛、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、パーマネントレッド、バナデート蛍光体、微粒子酸化チタン、ファストイエロー10G、ベンガラ、モリブデンレッドなどが挙げられる。
上記界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)以外の非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩縮合物、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩 、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩などが挙げられる。上記の塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、アンモニア、アルカノールアミンなどのアミン塩が挙げられる。
糖類のアルキレンオキシド付加物(B)以外の非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアシルエステル、アルキルジエタノールアミド、ポリオキシアルキレントリグリセリドエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどが挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、モノアルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、トリアルキルアミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミノプロピルアミドなどが挙げられる。上記の塩としては、塩素、臭素等のハロゲンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチル−イミダゾリニウムベタイン、アルキルジエチレントリアミノ酢酸、ジアルキルジエチレントリアミノ酢酸、アルキルアミンオキシドなどが挙げられる。
溶剤類・オイル類としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、酢酸、無水酢酸、アセトフェノ、オレイン酸メチル、ヤシ油、ナタネ油、大豆油、ひまし油、アマニ油、パラフィン油、ケロシン、高級アルコール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、へキシレングリコール、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピルセロソルブ、γ−ブチロラクトン、脂肪酸メチルエステル、メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、クロロベンゼン、クロロトルエン、ジクロロアニリン、トルエン、キシレン、アルキルベンゼン、ノルマルパラフィン、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノブチルエーテル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、シクロヘキサノン、アセトニトリル、灯油、マシン油、芳香族溶剤などが挙げられる。これらは2種類以上を混合しても良い。
グリコール類・糖類としては例えば、ジオール化合物、グリセリンとその誘導体、ペンタエリスリトール、ソルビトール、キシリトール、ショ糖、ブドウ糖、果糖、等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、リグニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、デキストリン、ベントナイト、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、パラベン類、1,2-ベンツチアゾリン-3-オンなどが挙げられる。
凍結防止剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコールなどが挙げられる。
紫外線遮蔽剤としては、例えば、サリチル酸系、ベンゾフェノン系などが挙げられる。
肥料としては、例えば、窒素質肥料、リン酸質肥料、カリ質肥料、石灰質肥料、苦土質肥料、ケイ酸質肥料、微量要素肥料、動物質肥料、植物質肥料などが挙げられる。
本発明の水性農薬組成物の使用方法は特に限定されず、例えば、噴霧、塗布などの方法により使用可能である。また、使用する際には、水性農薬組成物をそのまま使用してもよく、水で希釈したものを使用してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本実施例では、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)として、下記製造例1〜6で得られる糖類のアルキレンオキシド付加物(b−1)〜(b−6)を用いた。
(製造例1)
ステンレス製オートクレーブに、ショ糖34.2g(0.1モル)、水7g、水酸化カリウム0.3gを仕込み、反応器内を窒素置換した。80℃まで昇温してショ糖を溶解し、続いて、100℃に昇温し、プロピレンオキシド464g(8モル)を内圧0.3MPa以下に保ちながら導入した。プロピレンオキシドの導入終了後、100℃で2時間反応させた。続いて、エチレンオキシド661g(15モル)を、100℃、内圧0.3MPa以下に保ちながら導入した。導入終了後、さらに100℃で2時間反応させることにより、アルキレンオキシド付加物を得た。
得られたアルキレンオキシド付加物100gと水30gとを混合して50℃に調整し、さらに酢酸を添加してpHを6に調整した。続いて、粉末状の活性炭(商品名:強力白鷺A(日本エンバイロケミカルズ社製、1%水溶液のpH:4.9)10gを加え、50℃で2時間攪拌した。その後、ろ過により活性炭を取り除き、減圧下90℃にて水を除去することにより、ショ糖−プロピレンオキシド(80モル)−エチレンオキシド(150モル)ブロック付加物(b−1)を得た。(オキシアルキレン基100質量部に対するオキシエチレン基の含有量:59質量%、数平均分子量:11600、平均水酸基価:39mgKOH/g)
(製造例2)
プロピレンオキシドの使用量を523g(9モル)、エチレンオキシドの使用量を969g(22モル)とした以外は製造例1と同様の操作を行い、ショ糖−プロピレンオキシド(90モル)−エチレンオキシド(220モル)付加物(b−2)を得た。(オキシアルキレン基100質量部に対するオキシエチレン基の含有量:65質量%、数平均分子量:15300、平均水酸基価:29mgKOH/g)
(製造例3)
プロピレンオキシドの使用量を116g(2モル)とした以外は製造例1と同様の操作を行い、ショ糖−プロピレンオキシド(20モル)−エチレンオキシド(150モル)付加物(b−3)を得た。(オキシアルキレン基100質量部に対するオキシエチレン基の含有量:85質量%、数平均分子量:8100、平均水酸基価:55mgKOH/g)
(製造例4)
プロピレンオキシドの使用量を1162g(20モル)とし、エチレンオキシドの使用量を1013g(23モル)とした以外は製造例1と同様の操作を行い、ショ糖−プロピレンオキシド(200モル)−エチレンオキシド(230モル)付加物(b−4)を得た。(オキシアルキレン基100質量部に対するオキシエチレン基の含有量:47質量%、数平均分子量:22000、平均水酸基価:20mgKOH/g)
(製造例5)
ショ糖に代えてマルチトール34.4g(0.1モル)を用いた以外は製造例1と同様の操作を行い、マルチトール−プロピレンオキシド(80モル)−エチレンオキシド(150モル)ブロック付加物(b−5)を得た。(オキシアルキレン基100質量部に対するオキシエチレン基の含有量:59質量%、数平均分子量:11600、平均水酸基価:39mgKOH/g)
(製造例6)
ショ糖に代えてトレハロース68.8g(0.2モル)を用いた以外は製造例1と同様の操作を行い、トレハロース−プロピレンオキシド(80モル)−エチレンオキシド(150モル)ブロック付加物(b−6)を得た。(オキシアルキレン基100質量部に対するオキシエチレン基の含有量:59質量%、数平均分子量:11600、平均水酸基価:39mgKOH/g)
糖類のアルキレンオキシド付加物以外の原料として、下記のものを使用した。
・農薬有効成分(A)
(a−1) マシン油
・その他の成分
(b’−1) ポリオキシエチレンポリオキシアルキレングリコール(商品名:エパンU−108、第一工業製薬社製)
(b’−2) ポリオキシエチレンポリオキシアルキレングリコール(商品名:エパン450、第一工業製薬社製)
(b’−3) ポリエチレングリコール(数平均分子量:10000)
(b’−4) ポリオキシプロピレングリコール(数平均分子量:3000)
(凍結防止剤) プロピレングリコール
(防腐剤) 1,2−ベンツチアゾリン−3−オン
(実施例1〜6、比較例1〜4)
表1に記載の割合で、各成分を混合した。これを、高速攪拌機(商品名:TKホモミキサーHV−M、特殊機化工業社製)を用いて、8000rpmの条件で10分間攪拌することにより、水性農薬組成物を得た。得られた水性農薬組成物を用いて、安定性を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
(安定性)
40℃に調整した水性農薬組成物を100mLメスシリンダーに高さ100mmとなるように投入した。これを、40℃で5分間および1ヵ月間静置した後、分離の有無を下記の基準で評価した。
A:分離が見られない
B:0mmを超えて2mm未満の分離が見られる
C:2mm以上5mm未満の分離が見られる
D:5mm以上10mm未満の分離が見られる
E:10mm以上の分離が見られる
(希釈安定性)
水性農薬組成物を水で10倍に希釈したものを用いて、前記安定性と同様の方法で評価した。
表1より明らかなとおり、本発明の水性農薬組成物は長期にわたって安定性に優れている。また、希釈した場合など低濃度であっても長期にわたって安定性に優れている。一方、比較例1〜4のように、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)を用いない場合は、安定性が劣っている。
本発明の水性農薬組成物は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤などに利用可能である。

Claims (4)

  1. 農薬有効成分(A)、糖類のアルキレンオキシド付加物(B)および水(C)を含有する水性農薬組成物。
  2. 前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)が、オキシアルキレン基100質量部に対してオキシエチレン基を30〜100質量部含有するものである、請求項1に記載の水性農薬組成物。
  3. 前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)が、数平均分子量5000〜30000である請求項1または2に記載の水性農薬組成物。
  4. 前記糖類のアルキレンオキシド付加物(B)における糖類が、二糖および糖アルコールから選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水性農薬組成物。
JP2015127939A 2015-06-25 2015-06-25 水性農薬組成物 Active JP6726447B2 (ja)

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