JP2017007077A - リンク式クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ハウジングに出力ロッドが昇降可能に挿入され、その出力ロッドの下端部に支持ブロックが固定される。その支持ブロックの左端部に固定した左ピンに、左リンク部材の長穴が外嵌めされると共に、上記の支持ブロックの右端部に固定した右ピンに、右リンク部材の長穴が外嵌めされる。前記のハウジングの左枢支部に、左クランプアームの上部が揺動可能に連結される。その左クランプアームの長手方向の途中部に前記の左リンク部材の下部が揺動可能に連結される。前記のハウジングの右枢支部に、右クランプアームの上部が揺動可能に連結される。その右クランプアームの長手方向の途中部に前記の右リンク部材の下部が揺動可能に連結される。クランプ装置をロック駆動するときには、出力ロッドを下降させる。すると、その出力ロッドが、支持ブロックと左リンク部材とを介して左クランプアームを半径方向の外側へ揺動させると共に、前記の支持ブロックと右リンク部材とを介して右クランプアームを半径方向の外側へ揺動させる。
上記のリンク式クランプ装置をロック駆動させたときに、そのクランプ装置のリンク機構の製作誤差などにより、左右のクランプアームのうちのいずれか一方のクランプアームが、他方のクランプアームよりも先にクランプ対象物に当接するおそれがある。この場合には、上記一方のクランプアームと一方のリンク部材と支持ブロックとを介して出力ロッドがクランプ対象物に受け止められるので、その出力ロッドの下降が阻止される。このため、他方のクランプアームがクランプ対象物を押圧できない。その結果、左右のクランプアームがクランプ対象物をバランスよく押圧できない。
本発明の目的は、左右2つのクランプアームによってクランプ対象物をバランスよく押圧できるリンク式クランプ装置を提供することにある。
ハウジング1に出力ロッド6が軸心方向に移動可能に挿入される。前記出力ロッド6の先端部に連結部材15が揺動可能に連結される。前記連結部材15の一端部に第1クランプアーム20の第1入力部21が揺動可能に連結されると共に、前記連結部材15の他端部に第2クランプアーム30の第2入力部31が揺動可能に連結される。前記ハウジング1の先端部に形成された第1枢支部22に第1リンク部材23が揺動可能に連結されると共に、その第1リンク部材23が、前記第1クランプアーム20の長手方向の途中部24に揺動可能に連結される。前記第1クランプアーム20に、第1出力部25が、当該第1クランプアーム20の前記途中部24を挟んで前記第1入力部21とは反対側に設けられる。前記ハウジング1の先端部に形成された第2枢支部32に第2リンク部材33が揺動可能に連結されると共に、その第2リンク部材33が、前記第2クランプアーム30の長手方向の途中部34に揺動可能に連結される。前記第2クランプアーム30に、第2出力部35が、当該第2クランプアーム30の前記途中部34を挟んで前記第2入力部31とは反対側に設けられる。
上記の出力ロッドを先端方向へロック駆動すると、その出力ロッドが連結部材を介して第1クランプアームの第1入力部と第2クランプアームの第2入力部とを先端方向へ移動させる。これにより、第1クランプアームの第1出力部と第2クランプアームの第2出力部とが半径方向の外方へ進出され、上記の第1出力部および第2出力部が、クランプ対象物に当接して、上記クランプ対象物を押圧する。
上記ロック駆動時に、何らかの原因により、2つのクランプアームのうちのいずれか一方のクランプアームが、他方のクランプアームよりも先にクランプ対象物に当接した場合には、クランプ装置が次のように作動する。まず、上記クランプ対象物に当接した一方のクランプアームの入力部に対して、連結部材が、出力ロッドの先端側への移動を許容する方向へ揺動する。これと同時に、その出力ロッドが連結部材を介して他方のクランプアームの入力部を先端方向へ移動させる。これにより、他方のクランプアームが、半径方向の外方へ進出されて、クランプ対象物に先端側から当接する。その結果、一方のクランプアームと他方のクランプアームとがクランプ対象物を先端側からバランスよく押圧できる。
(1) 前記ハウジング1の先端部に、前記連結部材15を基端側から受止め可能な受部41,51が形成される。前記ハウジング1に、クリーニング用の圧力流体が供給される通路42,52が形成される。前記通路42,52に連通された吐出孔43,53が、前記受部41,51に上方に向けて開口される。
この場合、上記クリーニング用の圧力流体によって、連結部材とハウジングとの間に切粉が堆積するのを防いで、動作不具合を防止できる。
この場合、前記連結部材が受部に受け止められたことを、上記の検出弁によって確実に検知される。
固定台としてのテーブルTの上面にハウジング1が複数のボルト(図示せず)によって固定される。そのテーブルT上に、クランプ対象物としての環状のワーク60が、ハウジング1の外周面に所定の隙間61をあけて載置される。その隙間61に連通される排出路65がテーブルTに形成され、その排出路65がクーラントや切粉などの排出に利用される。
また、上記のワーク60の左右の上部には、後述する2つのクランプアーム20,30によって押圧される第1被押圧部60aと第2被押圧部60bとが設けられる。また、本実施形態では、テーブルTの上面からその第1被押圧部60aの上面までの高さ寸法が、テーブルTの上面から第2被押圧部60bの上面までの高さ寸法に比べて小さく設定されている。
図1Aのリリース状態では、ロック室10から圧油が排出されると共に、リリース室11に圧油が供給され、上記ピストン5が下限位置に移動されている。このリリース状態では、連結部材15が受部41,51に下方から受け止められ、前記の弁面45,55が弁座44,54に当接される。これにより、検出弁40,50が閉弁される。また、第1クランプアーム20の第1出力部25と第2クランプアーム30の第2出力部35とが半径方向の内方へ後退されている。
次いで、連結部材15が、第1クランプアーム20を反時計回りの方向へ揺動させると共に、第2クランプアーム30を時計回りの方向へ揺動させていく。すると、第1クランプアーム20の第1出力部25および第2クランプアーム30の第2出力部35が半径方向の外側へ進出されていく。これにより、図2に示すように、まず、第2クランプアーム30の第2出力部35が、ワーク60の第2被押圧部60bに上方から当接する。
さらに、上記第2クランプアーム30の第2入力部31に対して、連結部材15が時計回りの方向へ揺動する。これと同時に、その出力ロッド6が連結部材15を介して第1クランプアーム20の第1入力部21を上方へ移動させる。
その後、図3に示すように、第1クランプアーム20の第1出力部25がワーク60の第1被押圧部60aに上方から当接する。
その結果、第1クランプアーム20の第1出力部25と第2クランプアーム30の第2出力部35とがワーク60を上方からバランスよく押圧できる。
その結果、連結部材15が下限位置に下降されたことが、第1検出弁40および第2検出弁50によって確実に検知される。
前記図1Aのリリース状態から図3のロック状態へロック駆動するときに、連結部材15を上昇させていと、その連結部材15が、第1クランプアーム20と第2クランプアーム30とを半径方向の外側へ進出させていく。これにより、第1クランプアーム20の第1出力部25が第1被押圧部分60aに上方から当接すると同時に、第2クランプアーム30の第2出力部35が第2被押圧部分60bに上方から当接する。
その結果、第1クランプアーム20の第1出力部25と第2クランプアーム30の第2出力部35とがワーク60を上方からバランスよく押圧する。
上記の駆動手段Dに使用する圧力流体は、圧油に代えて圧縮空気などの気体であってもよい。その駆動手段Dとしては、例示の複動式に代えて、バネリリース式やバネロック式などの単動式を採用してもよい。また、その駆動手段Dは、流体圧アクチュエータに代えて、電動機などの他の種類のアクチュエータであってもよい。
上記ワーク60の第1被押圧部60aの高さ寸法が、第2被押圧部60bよりも小さく設定されることに限定されない。従って、第1被押圧部60aの高さ寸法が第2被押圧部60bの高さ寸法よりも大きくてもよく、さらに、同じ高さ寸法であってもよい。
上記クランプ対象物は、1つのワーク60によって構成されることに代えて、2以上のワークによって構成されてもよい。また、そのクランプ対象物は、ワーク60に限られず、金型などであってもよい。
上記の弁面45,55は、連結部材15の左右端部の下面に設けられる構成に代えて、クランプアーム20,30の入力部21,31に設けられる構成であってもよい。
上記エア通路42,52に供給される圧力流体は、例示した圧縮空気などの気体に代えて、水などの液体であってもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
Claims (3)
- ハウジング(1)に軸心方向に移動可能に挿入された出力ロッド(6)と、
前記出力ロッド(6)の先端部に揺動可能に連結された連結部材(15)と、
前記連結部材(15)の一端部に揺動可能に連結された第1入力部(21)を有する第1クランプアーム(20)と、
前記連結部材(15)の他端部に揺動可能に連結された第2入力部(31)を有する第2クランプアーム(30)と、
前記ハウジング(1)の先端部に形成された第1枢支部(22)に揺動可能に連結されると共に、前記第1クランプアーム(20)の長手方向の途中部(24)に揺動可能に連結される第1リンク部材(23)と、
前記第1クランプアーム(20)の前記途中部(24)を挟んで前記第1入力部(21)とは反対側に当該第1クランプアーム(20)に設けられた第1出力部(25)と、
前記ハウジング(1)の先端部に形成された第2枢支部(32)に揺動可能に連結されると共に、前記第2クランプアーム(30)の長手方向の途中部(34)に揺動可能に連結される第2リンク部材(33)と、
前記第2クランプアーム(30)の前記途中部(34)を挟んで前記第2入力部(31)とは反対側に当該第2クランプアーム(30)に設けられた第2出力部(35)と、を備える、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項1のリンク式クランプ装置において、
前記ハウジング(1)の先端部に、前記連結部材(15)を基端側から受止め可能な受部(41,51)が形成され、
前記ハウジング(1)に、クリーニング用の圧力流体が供給される通路(42,52)が形成され、
前記通路(42,52)に連通された吐出孔(43,53)が、前記受部(41,51)に先端方向へ開口される、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項2のリンク式クランプ装置において、
前記ハウジング(1)と前記連結部材(15)との間に検出弁(40,50)が設けられ、その検出弁(40,50)は、前記吐出孔(43,53)の外縁部に形成された弁座(44,54)と、前記連結部材(15)の下面に形成された弁面(45,55)とを有し、
前記連結部材(15)が前記受部(41,51)に受止められたときに、前記弁座(44,54)に前記弁面(45,55)が当接される、ことを特徴とするリンク式クランプ装置。
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