JP2017005888A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】交流が入力されて動作している間の電力損失を低減し、交流入力が遮断された際には、平滑コンデンサの残留電荷を確実に放電させる。【解決手段】交流入力を整流回路2で整流し、コンデンサC1で平滑してスイッチング回路3に供給し、トランスの一次巻線L1に流れる電流が第一のスイッチング素子Q1によって断続され、二次巻線L2と補助巻線L3に出力が発生する。補助巻線L3の出力による電圧Vcで制御IC5が動作し、スイッチングパルス信号Spで第一のスイッチング素子Q1をオン・オフ制御する。交流入力が遮断されると、スイッチング回路3の動作が停止し、補助巻線L3から制御IC5に給電されなくなり、電圧Vcが閾値を下回ると、放電回路8のツェナーダイオードZDが遮断状態になり、第四のスイッチング素子Q4がオフに、第三、第二のスイッチング素子Q3,Q2がオンになり、コンデンサC1の電荷を放電抵抗R1によって放電させる。【選択図】 図1
Description
この発明は、スイッチング電源装置に関する。
電子機器は一般に、商用電源の交流から直流電源を得るために整流・平滑回路を備えた電源装置を搭載している。その電源装置は、電源スイッチをオフにして交流入力を遮断した後も、平滑コンデンサに電荷が残っている。そのため、メンテナンス等のために平滑コンデンサを含む電源基板を搭載機器から取り外す際に、作業者が感電してしまう恐れがあった。
また、このような電源装置には、DC−DCコンバータやインバータ装置等のスイッチング電源装置もあり、画像形成装置やプラズマ発生装置、その他各種電子機器に搭載されている。そのスイッチング電源装置も、商用電源から入力する交流を整流し、平滑コンデンサで平滑した直流をスイッチング回路に供給しているため、平滑コンデンサの残留電荷による感電の恐れがある。
そこで、例えば特許文献1には、商用電源と整流・平滑回路の間の回路での交流電圧を監視し、その交流電圧のオフを検知した場合にはスイッチ素子をオンにして、平滑コンデンサの充電電荷を放電抵抗によって放電させるようにした電源装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された電源装置では、商用電源と整流平滑回路の間の回路の交流電圧を常時監視して、その交流電圧のオフを検知しているため、電圧検知回路において無駄に電力を消費してしまう電力損出が発生するという問題があった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、スイッチング電源装置において、交流が入力されて動作している間の電力損失を低減しつつ、交流入力が遮断された際には、平滑コンデンサの残留電荷を確実に放電させて、感電の恐れをなくすことを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、入力される交流を整流する整流回路と、その整流回路の出力を平滑する第一のコンデンサと、一次巻線と二次巻線と補助巻線を有し、その一次巻線に入力される上記第一のコンデンサの出力を変換して、上記二次巻線と補助巻線から出力するトランスと、そのトランスの一次巻線に流れる電流を断続させる第一のスイッチ素子と、上記トランスの補助巻線の出力によって給電されて動作し、上記第一のスイッチ素子をオン・オフ制御する制御回路とを備え、上記トランスの二次巻線からの出力を負荷に供給するスイッチング電源装置であって、
上記交流が遮断されたときに上記第一のコンデンサの電荷を放電させる放電回路を設け、その放電回路は、上記トランスの補助巻線の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子と、その第二のスイッチ素子と直列に接続された放電抵抗とを有することを特徴とする。
上記交流が遮断されたときに上記第一のコンデンサの電荷を放電させる放電回路を設け、その放電回路は、上記トランスの補助巻線の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子と、その第二のスイッチ素子と直列に接続された放電抵抗とを有することを特徴とする。
この発明によるスイッチング電源装置は、交流が入力されて動作している間の電力損失を低減しつつ、交流入力が遮断された際には、平滑コンデンサの残留電荷を確実に放電させて、感電の恐れをなくすことができる。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明によるスイッチング電源装置の一実施形態を示す回路図である。
このスイッチング電源装置は、商用電源1から入力される交流を整流する整流回路2と、その整流回路2の出力を平滑する第一のコンデンサC1と、スイッチング回路3と、制御回路である制御IC5とを備えている。
図1は、この発明によるスイッチング電源装置の一実施形態を示す回路図である。
このスイッチング電源装置は、商用電源1から入力される交流を整流する整流回路2と、その整流回路2の出力を平滑する第一のコンデンサC1と、スイッチング回路3と、制御回路である制御IC5とを備えている。
この実施形態では、整流回路2はダイオードブリッジによる全波整流回路であり、出力端子a−b間に全波整流波形の脈流を出力し、それを第一のコンデンサC1で平滑して直流化し、スイッチング回路3へ供給する。
スイッチング回路3は、一次巻線L1と二次巻線L2と補助巻線L3を有するトランス4と、そのトランス4の一次巻線L1に流れる電流を断続させる第一のスイッチ素子Q1とを備えている。トランス4の一次巻線L1とスイッチ素子Q1とが直列に接続され、その直列回路が第一のコンデンサC1に並列に接続されている。
スイッチング回路3は、一次巻線L1と二次巻線L2と補助巻線L3を有するトランス4と、そのトランス4の一次巻線L1に流れる電流を断続させる第一のスイッチ素子Q1とを備えている。トランス4の一次巻線L1とスイッチ素子Q1とが直列に接続され、その直列回路が第一のコンデンサC1に並列に接続されている。
トランス4は、励磁巻線である一次巻線L1に入力される第一のコンデンサC1の出力を変換して、出力巻線である二次巻線L2と補助巻線L3から出力する。その二次巻線L2からの出力(電圧と電流、それによる電力)を、整流・平滑回路6によって直流化して負荷10に供給する。しかし、負荷10が交流負荷の場合は、二次巻線L2から出力する交流を、整流・平滑回路6を介さずに負荷10に直接供給できる。
制御IC5は、トランス4の補助巻線L3の出力によって給電されて動作し、発振回路によって発生するスイッチングパルス信号Spによって、第一のスイッチ素子Q1をオン・オフ制御する制御回路である。この実施形態では、第一のスイッチ素子Q1はFETである。
また、トランス4の補助巻線L3の出力電圧をダイオードD1で整流して、給電線7を通して制御IC5に給電している。その給電電圧VcはコンデンサC3によって平滑される。
また、トランス4の補助巻線L3の出力電圧をダイオードD1で整流して、給電線7を通して制御IC5に給電している。その給電電圧VcはコンデンサC3によって平滑される。
また、商用電源1から入力される交流を整流する一対のダイオードDa,Dbと、その各カソード側にそれぞれ一端が接続され他端が共通接続された一対の抵抗Ra,Rbとによって、起動回路11を構成している。その抵抗Ra,Rbの共通接続点cに発生する直流電圧Vsが起動電圧として制御IC5に印加される。
一方、整流・平滑回路6の出力電圧を電圧検出回路9で検出して、その検出電圧Vfを制御IC5にフィードバックさせる。制御IC5は、その検出電圧Vfが一定になるように、出力するスイッチングパルス信号Spのデューティ(1周期内でのON期間の比率)を変化させて、第一のスイッチ素子Q1のON期間をパルス幅変調(PWM)制御する。
その電圧検出回路9を省略し、トランス4の補助巻線L3の出力による制御IC5への給電電圧Vcによって、出力電圧の変動を検出して、パルス幅変調制御を行うことも可能である。
その電圧検出回路9を省略し、トランス4の補助巻線L3の出力による制御IC5への給電電圧Vcによって、出力電圧の変動を検出して、パルス幅変調制御を行うことも可能である。
さらに、このスイッチング電源装置は、商用電源1からの交流入力の遮断時に第一のコンデンサC1の電荷を放電させる放電回路8を設けている。
この放電回路8は、トランス4の補助巻線L3の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子Q2と、その第二のスイッチ素子Q2と直列に接続された放電抵抗R1とを有する。
この実施形態における放電回路8は、トランス4の補助巻線L3の出力により充電される第二のコンデンサC2を有し、第二のスイッチ素子Q2は第二のコンデンサC2の出力電圧によって駆動される。
この放電回路8は、トランス4の補助巻線L3の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子Q2と、その第二のスイッチ素子Q2と直列に接続された放電抵抗R1とを有する。
この実施形態における放電回路8は、トランス4の補助巻線L3の出力により充電される第二のコンデンサC2を有し、第二のスイッチ素子Q2は第二のコンデンサC2の出力電圧によって駆動される。
さらに、この放電回路8は、第二のスイッチ素子Q2を駆動する第二のコンデンサC2の出力電圧を制御する第三のスイッチ素子Q3と、その第三のスイッチ素子Q3を制御する第四のスイッチ素子Q4とを有する。その第四のスイッチ素子Q4の制御端子とトランス4の補助巻線L3の出力によって制御IC5に給電する給電線7との間に、ツェナーダイオードZDを、カソードを給電線7側にして接続している。
そして、第三、第四のスイッチ素子Q3,Q4は、トランス4の補助巻線L3の出力による給電線7の給電電圧VcがツェナーダイオードZDの降伏電圧を下回ったときに、第二のスイッチ素子Q2を導通させるように第二のコンデンサC2の出力電圧を制御する。
そして、第三、第四のスイッチ素子Q3,Q4は、トランス4の補助巻線L3の出力による給電線7の給電電圧VcがツェナーダイオードZDの降伏電圧を下回ったときに、第二のスイッチ素子Q2を導通させるように第二のコンデンサC2の出力電圧を制御する。
第二のコンデンサC2は、トランス4の補助巻線L3の出力電圧をダイオードD1を通して制御IC5へ供給する給電線7の電圧Vcを、ダイオードD2を通して充電する。
第三のスイッチ素子Q3はNPNトランジスタであり、そのコレクタに第二のコンデンサC2の出力電圧を印加し、エミッタをFETによる第二のスイッチ素子Q2のゲートに接続している。その第二のスイッチ素子Q2のゲートと、接地されたソースとの間に抵抗R2が接続され、第三のスイッチ素子Q3のコレクタとベースの間にも、抵抗R3が接続されている。
第三のスイッチ素子Q3はNPNトランジスタであり、そのコレクタに第二のコンデンサC2の出力電圧を印加し、エミッタをFETによる第二のスイッチ素子Q2のゲートに接続している。その第二のスイッチ素子Q2のゲートと、接地されたソースとの間に抵抗R2が接続され、第三のスイッチ素子Q3のコレクタとベースの間にも、抵抗R3が接続されている。
第四のスイッチ素子Q4もFETであり、そのドレインが第三のスイッチ素子Q3のベースに接続され、ソースは接地されている。その第三のスイッチ素子Q3の制御端子であるゲートが、抵抗R4を介してツェナーダイオードZDのアノードに接続され、そのツェナーダイオードZDのカソードが制御IC5への給電線7に接続されている。第四のスイッチ素子Q4のゲートと接地されたソースとの間にも、抵抗R5が接続されている。
次に、この図1に示すスイッチング電源装置の動作を説明する。
商用電源1による交流が入力されると、整流回路2がそれを全波整流し、その出力端子a−b間に出力される全波整流波形の脈流を、第一のコンデンサC1が平滑した直流電圧をスイッチング回路3に供給する。その電圧は、トランス4の励磁巻線である一次巻線L1と第一のスイッチ素子Q1のドレイン・ソース間との直列回路に印加される。
商用電源1による交流が入力されると、整流回路2がそれを全波整流し、その出力端子a−b間に出力される全波整流波形の脈流を、第一のコンデンサC1が平滑した直流電圧をスイッチング回路3に供給する。その電圧は、トランス4の励磁巻線である一次巻線L1と第一のスイッチ素子Q1のドレイン・ソース間との直列回路に印加される。
また、起動回路11によって直流電圧Vsが発生し、それが起動電圧として制御IC5に印加される。
それによって、制御IC5が起動してスイッチングパルス信号Spを発生し、それを第一のスイッチ素子Q1のゲートに印加し、第一のスイッチ素子Q1をオン・オフ制御する。第一のスイッチ素子Q1をオン・オフによって、トランス4の一次巻線L1に流れる電流を断続させる。一次巻線L1に電流が流れた期間にトランス4に電磁エネルギーが蓄積され、その電流が遮断されたときに、出力巻線である二次巻線L2と補助巻線L3に出力(電圧、電流、電力)が発生する。
それによって、制御IC5が起動してスイッチングパルス信号Spを発生し、それを第一のスイッチ素子Q1のゲートに印加し、第一のスイッチ素子Q1をオン・オフ制御する。第一のスイッチ素子Q1をオン・オフによって、トランス4の一次巻線L1に流れる電流を断続させる。一次巻線L1に電流が流れた期間にトランス4に電磁エネルギーが蓄積され、その電流が遮断されたときに、出力巻線である二次巻線L2と補助巻線L3に出力(電圧、電流、電力)が発生する。
トランス4の補助巻線L3は制御IC5の電源の役目を持ち、制御IC5が起動してスイッチング回路3の動作が安定すると、補助巻線L3に発生した出力をダイオードD1で整流し、給電線7を通してコンデンサC3で平滑した電圧Vcを制御IC5に供給する。それによって、制御IC5は内部で、起動回路11からの起動電圧の給電路を遮断する。それ以後は、トランス4の補助巻線L3の出力による電圧Vcのみが制御IC5に供給され、制御IC5がスイッチング回路3の動作を継続させる。
そして、トランス4の二次巻線L2の出力(交流)を整流・平滑回路6によって直流にして、負荷10に供給する。
また、その整流・平滑回路6の出力電圧を、電圧検出回路9によって検出し、その検出電圧Vfを制御IC5にフィードバックする。それによって、制御IC5は、その検出電圧Vfが一定になるように、出力するスイッチングパルス信号Spのデューティを変化させて、第一のスイッチ素子Q1のON期間をパルス幅変調制御し、出力電圧を所定値(目標値)に維持する。
また、その整流・平滑回路6の出力電圧を、電圧検出回路9によって検出し、その検出電圧Vfを制御IC5にフィードバックする。それによって、制御IC5は、その検出電圧Vfが一定になるように、出力するスイッチングパルス信号Spのデューティを変化させて、第一のスイッチ素子Q1のON期間をパルス幅変調制御し、出力電圧を所定値(目標値)に維持する。
このように、商用電源1から交流が入力されて、このスイッチング電源装置が動作している間は、放電回路8の第二のスイッチ素子Q2はオフになっており、第一のコンデンサC1の電荷が放電されることはない。
これを詳細に説明すると、商用電源1による交流が入力され、起動回路11によって制御IC5に起動電圧Vsを印加し、制御IC5が起動してスイッチング回路3が動作すると、トランス4の補助巻線L3の出力によって電圧Vcが制御IC5に給電される。そのいずれの場合も、給電線7の電圧Vcは制御IC5で必要な所定電圧以上になっており、それがツェナーダイオードZDの降伏電圧(ツェナー電圧)以上であるため、ツェナーダイオードZDは導通状態になっている。
そのため、制御IC5に給電する給電線7の電圧Vcが、抵抗R4と抵抗R5で分圧されて第四のスイッチ素子Q4のゲートに印加され、第四のスイッチ素子Q4のソース・ドレイン間は導通状態になっている。
そのため、制御IC5に給電する給電線7の電圧Vcが、抵抗R4と抵抗R5で分圧されて第四のスイッチ素子Q4のゲートに印加され、第四のスイッチ素子Q4のソース・ドレイン間は導通状態になっている。
それによって第三のスイッチ素子Q3のベースが接地され、第三のスイッチ素子Q3はオフになっており、給電線7の電圧Vcが第二のコンデンサC2に充電されても、その出力電圧が第二のスイッチ素子Q2のゲートには印加されない。そのため、第二のスイッチ素子Q2はオフ(非導通状態)になっている。
したがって、スイッチング電源装置に商用電源1から交流が入力されて、スイッチング回路3がスイッチング動作している間は、第一のコンデンサC1の電荷が放電回路8によって放電されることはない。
したがって、スイッチング電源装置に商用電源1から交流が入力されて、スイッチング回路3がスイッチング動作している間は、第一のコンデンサC1の電荷が放電回路8によって放電されることはない。
商用電源1からの交流入力が停止されると、スイッチング回路3の動作の継続により第一のコンデンサC1の充電電圧が低下する。そのため、トランス4の一次巻線L1に印加される電圧が低下し、補助巻線L3に発生する電圧も次第に低下するため、制御IC5への給電線の電圧Vcも次第に低下する。その電圧VcがツェナーダイオードZDの降伏電圧(ツェナー電圧:閾値)を下回ると、ツェナーダイオードZDが遮断状態になり、第四のスイッチ素子Q4をオフにする。このツェナーダイオードZDによって、第四のスイッチ素子Q4がオフになるまでの時間を短くしている。
第四のスイッチ素子Q4がオフになると、第三のスイッチ素子Q3が第二のコンデンサC2に充電された電圧(正常動作時の電圧Vcに略等しく、ダイオードD2は非導通になる)によってオンになり、その電圧を第二のスイッチ素子Q2のゲートに印加する。それによって、第二のスイッチ素子Q2がオン(導通状態)になり、放電抵抗R1が第一のコンデンサC1に並列に接続されて放電路を形成し、第一のコンデンサC1に充電されている残留電荷を放電抵抗R1を通して放電させる。これにより、このスイッチング電源装置は短時間で完全に停止状態になる。
このように、この実施形態のスイッチング電源装置は、交流入力を整流・平滑した後の、スイッチング回路3を駆動させる制御IC5に供給する電圧Vcを検知し、その検知結果に基づいて平滑コンデンサC1の放電回路8を駆動させる。これにより、商用電源からの交流電圧を検知する場合に比べて電力損失を低減させつつ、交流入力の遮断時に平滑コンデンサの残留電荷を確実に放電させることができる。
したがって、このスイッチング電源装置を構成する電源基板を搭載機器から取り外す際に、作業者が感電する恐れはなくなる。
なお、上述した実施形態では、トランス4の補助巻線L3からの出力によって、スイッチング回路3の第一のスイッチング素子Q1をオン・オフ制御する制御IC5へ給電する。その制御IC5へ供給する電圧Vcを、放電回路8の制御に用いることによって、電力損失を低減させている。
なお、上述した実施形態では、トランス4の補助巻線L3からの出力によって、スイッチング回路3の第一のスイッチング素子Q1をオン・オフ制御する制御IC5へ給電する。その制御IC5へ供給する電圧Vcを、放電回路8の制御に用いることによって、電力損失を低減させている。
商用電源からの交流電圧を検知する場合、その交流電圧の実効値が100Vacのとき、波高値が約141Vの高い電圧を検出することになるため、検出によるロスも大きくなってしまう。これに対して、制御ICへの給電電圧を検知する場合は30V以下の低い電圧を検出するので、検出によるロスもその分少なくなる。
ツェナーダイオードZDは、交流入力が遮断された後、第四のスイッチ素子Q4がオフになるまでの時間を短くするために設けている。ツェナーダイオードZDがない場合は、制御IC5への給電電圧Vc(コンデンサC3の充電電圧)がゼロになるまで、第四のスイッチ素子Q4はオン状態に維持される。その間、第三のスイッチ素子Q3はオフのままで、第二のスイッチ素子Q2もオフのままであるから、第一のコンデンサC1の充電電荷は放電されない。
しかし、ツェナーダイオードZDを設けたことにより、制御IC5に給電する電圧VcがツェナーダイオードZDの降伏電圧(閾値)を下回った時点で、ツェナーダイオードZDが遮断状態となり、第四のスイッチ素子Q4がオフになる。それによって、第三のスイッチ素子Q3がオンになり、第二のスイッチ素子Q2もオン(導通状態)になるため、第一のコンデンサC1の充電電荷が放電抵抗R1を通して放電される。
つまり、ツェナーダイオードZDは、第四のスイッチ素子Q4をオフにする(それによって第三、第二のスイッチ素子Q3,Q2をオンにする)閾値を設けるための素子である。
つまり、ツェナーダイオードZDは、第四のスイッチ素子Q4をオフにする(それによって第三、第二のスイッチ素子Q3,Q2をオンにする)閾値を設けるための素子である。
さらに、この実施形態では、制御IC5に給電する電圧Vcで第二のコンデンサC2を充電することにより、消費電力を低減させることができる。
第一のコンデンサC1とスイッチング回路3との間の電圧によって第二のコンデンサC2を充電するようにすると、常に電力損失が発生してしまうが、この実施形態の構成を採用することによって電力損失を殆どなくし、消費電力を低減できる。
しかし、放電回路の構成は、図1によって説明した構成に限るものではなく、トランス4の補助巻線L3の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子Q2と、その第二のスイッチ素子Q2と直列に接続された放電抵抗R1とを有していればよい。
第一のコンデンサC1とスイッチング回路3との間の電圧によって第二のコンデンサC2を充電するようにすると、常に電力損失が発生してしまうが、この実施形態の構成を採用することによって電力損失を殆どなくし、消費電力を低減できる。
しかし、放電回路の構成は、図1によって説明した構成に限るものではなく、トランス4の補助巻線L3の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子Q2と、その第二のスイッチ素子Q2と直列に接続された放電抵抗R1とを有していればよい。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成や動作の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能である。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能である。
1:商用電源 2:整流回路(ダイオードブリッジ) 3:スイッチング回路
4:トランス 5:制御IC(制御回路) 6:整流・平滑回路 7:給電線
8:放電回路 9:電圧検出回路 10:負荷 11:起動回路
C1:第一のコンデンサ C2:第二のコンデンサ
L1:一次巻線 L2:二次巻線 L3:補助巻線
Q1:第一のスイッチング素子 Q2:第二のスイッチング素子
Q3:第三のスイッチング素子 Q4:第四のスイッチング素子
ZD:ツェナーダイオード R1:放電抵抗
4:トランス 5:制御IC(制御回路) 6:整流・平滑回路 7:給電線
8:放電回路 9:電圧検出回路 10:負荷 11:起動回路
C1:第一のコンデンサ C2:第二のコンデンサ
L1:一次巻線 L2:二次巻線 L3:補助巻線
Q1:第一のスイッチング素子 Q2:第二のスイッチング素子
Q3:第三のスイッチング素子 Q4:第四のスイッチング素子
ZD:ツェナーダイオード R1:放電抵抗
Claims (3)
- 入力される交流を整流する整流回路と、
該整流回路の出力を平滑する第一のコンデンサと、
一次巻線と二次巻線と補助巻線を有し、前記一次巻線に入力される前記第一のコンデンサの出力を変換して、前記二次巻線と補助巻線から出力するトランスと、
該トランスの一次巻線に流れる電流を断続させる第一のスイッチ素子と、
前記トランスの補助巻線の出力によって給電されて動作し、前記第一のスイッチ素子をオン・オフ制御する制御回路とを備え、
前記トランスの二次巻線からの出力を負荷に供給するスイッチング電源装置であって、
前記交流が遮断されたときに前記第一のコンデンサの電荷を放電させる放電回路を設け、
該放電回路は、前記トランスの補助巻線の出力が所定の閾値を下回ったときに導通する第二のスイッチ素子と、該第二のスイッチ素子と直列に接続された放電抵抗とを有することを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記放電回路は、
前記トランスの補助巻線の出力により充電される第二のコンデンサをさらに有し、
前記第二のスイッチ素子は、前記第二のコンデンサの出力電圧によって駆動されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。 - 前記放電回路は、
前記第二のスイッチ素子を駆動する前記第二のコンデンサの出力電圧を制御する第三のスイッチ素子と、
該第三のスイッチ素子を制御する第四のスイッチ素子と、
該第四のスイッチ素子の制御端子と前記トランスの前記補助巻線の出力によって前記制御回路に給電する給電線との間に接続したツェナーダイオードとをさらに有し、
前記第三、第四のスイッチ素子は、前記トランスの前記補助巻線の出力による前記給電線の電圧が前記ツェナーダイオードの降伏電圧を下回ったときに、前記第二のスイッチ素子を導通させるように前記第二のコンデンサの出力電圧を制御することを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2021019462A (ja) * | 2019-07-22 | 2021-02-15 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電源装置及び画像形成装置 |
CN113224950A (zh) * | 2018-01-30 | 2021-08-06 | 台达电子工业股份有限公司 | 辅助电路和电源转换器 |
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