JP2011142719A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高効率であり、小型で、低価格のスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】
直流電圧源1、コイル3、第1のスイッチ10、第1のスイッチ10のオンオフを制御するスイッチング電源制御回路9と、スイッチング電源制御回路9等の制御回路に動作のための電源を供給する内部電源回路11を備えるスイッチング電源装置であって、内部電源回路11を第2のスイッチ6により制御される降圧型スイッチング電源で構成し、且つ、上記降圧型スイッチング電源を構成する際に必要となるコイル3を、第1のスイッチ10により制御される主たるスイッチング電源のコイル(当該スイッチング電源装置が絶縁型の場合、トランスの一次巻き線)と共用とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置、特に、スイッチング電源における制御回路への電源供給手段を備えたスイッチング電源装置に関する。
従来、商用電源を直接受電し、電子機器のために安定化した直流出力を供給するスイッチング電源装置におけるスイッチング電源制御回路への電源供給手段として、商用電源を整流した高い電圧からトランスの1次巻き線、或いはコイルを通してスイッチング電源制御回路へ電圧を供給する方法がある。
特許文献1に開示されている、スイッチング電源制御回路への電源供給手段を含むスイッチング電源装置を図15に示す。主入力端子200に商用電源が投入されると、整流器201で整流され高い電圧Vinとなる。その電圧はトランスの一次巻き線202を介して内部回路電流供給回路204に印加される。このとき、起動停止回路203により、内部回路電流供給回路204と補助電源回路206内のコンデンサ207とはスイッチを介して接続されており、コンデンサ207が充電され、補助電源電圧Vccの値が上昇する。補助電源電圧Vccの値が制御回路209の起動電圧に達すると、起動停止回路203は内部回路電流供給回路204とコンデンサ207との接続を切断するとともに、スイッチング素子211の電流スイッチング動作が開始される。
ここで、内部回路電流供給回路204は一般に定電流源で構成され、且つ、内部回路電流供給回路204の両端には商用電源を整流した電圧Vin(商用電源がAC100Vの場合、Vinはピークで141Vに達する)から内部回路の電圧(一般には10V程度)の電圧を差し引いた値の電圧が印加される。このため、当該電圧と内部回路電流供給回路204に流れる電流(一般には数mA)との積が内部回路電流供給回路204で消費される電力となり、数100mW程度の電力損失が発生する。この電力損失を低減するために、特許文献1に記載のスイッチング電源装置では、補助電源回路206から動作電流が供給可能になると、内部回路電流供給回路204と直列に接続されているスイッチをオフにし、補助電源回路206から制御回路209の動作に必要な電力を供給することで、制御回路209の消費電力を抑えている。
特許第3434788号明細書
背景技術で既に説明したように、外部電源がAC100Vの商用電源の場合、起動時にスイッチング電源装置の制御回路には130V程度が印加され、数mA程度の電流が流れるために、制御回路内部で数100mW程度の電力損失が生じるという問題がある。
上記問題の解決策として、特許文献1に記載のスイッチング電源装置では、スイッチング電源のトランスに補助巻き線208を設けると共に補助電源回路206を設け、補助電源回路206から、制御回路209の動作に必要な電力を供給することで消費電力を抑えている。
しかしながら、トランスに補助巻き線208を設けることで、トランスのサイズが大きくなる。更に、補助電源回路206が別に必要となることから回路のサイズが大きくなり、電源のコストが増加する。
一方、サイズとコストを重視する目的で内部回路の電流供給を内部回路電流供給回路204だけで行うと、例えば電源装置の出力電力が大きくスイッチング素子211の駆動に必要な電流が大きい場合、内部回路電流供給回路204に流れる電流が多く、消費電力が大きくなり、電力損失と発熱の問題が発生する。特に、内部回路電流供給回路204と内部回路とがワンチップ化されている場合、チップ全体の温度が上昇し、内部回路が正常に動作しなくなる虞がある。
本発明は、上記の状況に鑑み、電力損失が少なく高効率であり、回路が小型で、低価格のスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るスイッチング電源装置は、直流電圧源と、コイルと、前記コイルに直列に接続して、前記直流電圧源から前記コイルを経由して流れる直流電流をスイッチングする第1のスイッチと、前記第1のスイッチのオンオフを制御するスイッチング電源制御回路と、前記スイッチング電源制御回路に動作のための電圧を供給する内部電源回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、前記内部電源回路は、逆流防止回路と、第2のスイッチと、電荷蓄積回路と、前記第2のスイッチのオンオフを制御する内部電源制御回路と、を備え、前記逆流防止回路と前記第2のスイッチとの直列回路の一端が、前記電荷蓄積回路の一端と接続され、前記直列回路の一端と前記電荷蓄積回路の一端とを接続する配線上において、前記内部電源制御回路および前記スイッチング電源制御回路の動作に必要な電圧が供給され、前記直流電流が流れる電流経路上の、前記コイルと前記第1のスイッチの中間点に、前記直列回路の他端が接続され、前記スイッチング電源制御回路への供給電圧が前記第2のスイッチがオンされる時間とオフされる時間とに基づいて制御され、前記コイルと直列に接続される負荷、又は、前記コイルと誘導結合する第2のコイルを介して接続される負荷に供給される電力が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチの少なくとも何れか一方がオンされる時間、及び、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチの両方がオフされる時間に基づいて制御されることを第1の特徴とする。
上記第1の特徴のスイッチング電源装置に依れば、スイッチング電源制御回路および内部電源制御回路に動作電圧を供給するための内部電源回路を第2のスイッチで制御される降圧型スイッチング電源で構成し、更に、当該降圧型スイッチング電源を構成する際に必要となるコイルを、第1のスイッチで制御される主たるスイッチング電源装置のコイル(当該スイッチング電源装置が絶縁型の場合、トランスの一次巻き線)と共用とした。これにより、スイッチング電源制御回路および内部電源制御回路への電圧供給を主たるスイッチング電源装置のコイルを用いて行うことが可能となり、別途補助巻き線や補助電源回路を設ける必要がないため、部品点数が少なくてすむ。更に、第1および第2のスイッチのオンオフにより、動作に必要十分な電圧のみを制御回路に供給することができるので、電力損失が少なく、高効率であり、発熱を減らすことが可能になる。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第1の特徴に加えて、前記負荷が前記コイルと直列に接続される場合において、前記コイルと前記負荷の直列回路に対して並列に接続し、当該直列回路に流れる前記直流電流を前記コイルに循環させるための第2の逆流防止回路を備えることを第2の特徴とする。
上記第2の特徴のスイッチング電源装置に依れば、コイルと負荷の直列回路に逆流防止回路を接続し、当該コイルを内部電源回路の電源供給用のコイルと共用にすることで、部品点数が少なく、電力損失が少なく、高効率であり、発熱が低減された非絶縁型のスイッチング電源装置を実現できる。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、前記内部電源回路は、前記逆流防止回路と前記第2のスイッチとの直列回路の一端と前記電荷蓄積回路の一端とを接続する配線と接続し、前記内部電源制御回路および前記スイッチング電源制御回路への供給電圧を監視する内部電圧監視回路を更に備え、前記第1のスイッチがオフ、前記第2のスイッチがオンで、且つ前記供給電圧が所定の電圧に達したときに、前記内部電源制御回路が前記第1のスイッチをオンに切り替えるための信号を前記スイッチング電源制御回路に送信することを第3の特徴とする。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第3の特徴に加えて、前記第1のスイッチがオフ、前記第2のスイッチがオンで、且つ前記供給電圧が所定の電圧に達したときに、前記内部電源制御回路が前記第2のスイッチをオフに切り替える制御を行うことを第4の特徴とする。
上記第3又は第4の特徴のスイッチング電源装置に依れば、内部電源制御回路およびスイッチング電源制御回路への供給電圧を監視する内部電圧監視回路を設け、第1のスイッチがオフ、第2のスイッチがオン状態で、且つ当該供給電圧が所定の電圧以上になると少なくとも第1のスイッチをオンに切り替える制御を行うことで、上記コイルを介した内部電源制御回路およびスイッチング電源制御回路への動作電圧の供給を停止する。
これにより、内部電源制御回路およびスイッチング電源制御回路による不必要な電力消費を抑制することができる。更に、例えば入力電圧である直流電圧源の電圧が変動した場合でも内部電源制御回路およびスイッチング電源制御回路への供給電圧を所定の範囲内に保つことが可能となり、制御回路の動作を安定化することが可能となる。
尚、第2のスイッチとコイル、及び電荷蓄積回路とを接続する配線上には逆流防止回路が挿入されているため、第2のスイッチがオンのときに第1のスイッチをオンにしても、当該配線を介した内部電源制御回路およびスイッチング電源制御回路への供給電圧は維持され、制御回路側から第1のスイッチへ、或いは第1のスイッチから制御回路側へ電流が流れ込むことはなく、コイルに流れる電流は全て第1のスイッチ側へ流れる。このため、第2のスイッチがオンのときに第1のスイッチをオンにすることで、第2のスイッチをオフにするのと同様の効果が得られる。勿論、上記第4の特徴のスイッチング電源装置のように、第2のスイッチがオンのときに第1のスイッチをオンにするとともに、第2のスイッチをオフに切り替える制御を行ってもよい。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第3又は第4の特徴に加えて、前記直流電流が流れる電流経路上において、前記第1のスイッチに流れる電流量を検出するスイッチング電流検出回路が接続され、前記第1のスイッチがオンで、前記第1のスイッチに流れる電流量が所定の電流値に達したときに前記第1のスイッチをオフに切り替えることを第5の特徴とする。
上記第5の特徴のスイッチング電源装置に依れば、第1のスイッチを介して流れるスイッチング電流の電流量を検出する回路を設けることで、コイルに過剰な電流が流れるのを防ぎ、負荷に流れる電流を制限することができる。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第5の特徴に加えて、前記第1のスイッチがオフのときに前記第2のスイッチがオンされ、
その後、前記供給電圧が所定の電圧に達したときに前記第2のスイッチがオフされ、同時に前記第1のスイッチがオンされ、その後、前記第1のスイッチに流れる電流量が所定の電流値に達したときに前記第1のスイッチがオフされることを第6の特徴とする。
上記第6の特徴のスイッチング電源装置に依れば、例えば入力電圧である直流電圧源の電圧が変動した場合であっても、スイッチング電流を所定の範囲内に保つことが可能になり、負荷に供給される電力を一定に保つことが可能になる。
また、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第5の特徴に加えて、前記第1のスイッチがオフのときに前記第2のスイッチがオンされ、その後、前記供給電圧が所定の電圧に達したときに前記第1のスイッチがオンされ、その後、前記第1のスイッチに流れる電流量が所定の電流値に達したときに前記第1のスイッチがオフされ、前記第1のスイッチがオンされてからオフされるまでの期間内に、前記第2のスイッチがオンからオフに切り替えられることを第7の特徴とする。
上記第7の特徴のスイッチング電源装置に依れば、例えば入力電圧である直流電圧源の電圧が変動した場合であっても、スイッチング電流を所定の範囲内に保つことが可能になり、負荷に供給される電力を一定に保つことが可能になる。更に、第2のスイッチとしてターンオフ時間が長い素子を用いた場合であっても、第1のスイッチを先にオン状態にすることで第2のスイッチをオフするのと同様の効果を得ることができ、負荷に供給される電力を一定に保つことが可能になる。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第1乃至第7の何れかの特徴に加えて、前記第2のスイッチはデプレッション型のFETであることを第8の特徴とする。
上記第8の特徴のスイッチング電源装置に依れば、第2のスイッチであるFETのゲートにバイアス電圧を印加せずともドレイン電流が流れることから、直流電圧源の高い電圧を分圧するバイアス回路を省くことが可能となる。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第8の特徴に加えて、前記第1のスイッチはエンハンスメント型のNチャンネルFET又はNPN型バイポーラトランジスタであり、前記第2のスイッチはデプレッション型のNチャンネルFETであることを第9の特徴とする。
上記第8の特徴のスイッチング電源装置に依れば、内部電源制御回路、内部電圧監視回路、スイッチング電源制御回路、スイッチング電流検出回路等の制御回路について、低電位側を基準に回路を構成することが可能となり、前記回路ブロック間にレベルシフタを必要とすることなく信号伝達が可能となる。更に、低電位側を地面に接地することで各制御回路の電圧信号の振幅の基準が地面側になるため、外部からのノイズ耐性が向上する。
また、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第8の特徴に加えて、前記第1のスイッチはエンハンスメント型のPチャンネルFET又はPNP型バイポーラトランジスタであり、前記第2のスイッチはデプレッション型のPチャンネルFETであることを第10の特徴とする。
上記第10の特徴のスイッチング電源装置に依れば、内部電源制御回路、内部電圧監視回路、スイッチング電源制御回路、スイッチング電流検出回路等の制御回路について、高電位側を基準に回路を構成することが可能となり、前記回路ブロック間にレベルシフタを必要とすることなく信号伝達が可能となる。更に、高電位側を地面に接地することで各制御回路の電圧信号の振幅の基準が地面側になるため、外部からのノイズ耐性が向上する。
更に、本発明に係るスイッチング電源装置は、上記第1乃至第10の何れかの特徴に加えて、少なくとも前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとが同一チップ上に形成されていることを第11の特徴とする。
上記第11の特徴のスイッチング電源装置に依れば、高耐圧プロセス(一般的には600V耐圧)が必要な回路ブロック(第1のスイッチ、及び、第2のスイッチ等)と、低耐圧プロセス(一般的には20V耐圧)で構成可能な回路ブロック(制御回路等)とが分離され、高耐圧プロセスが必要な回路ブロックがひとつにまとめられることから、回路の小型化、低価格化が可能となる。
従って、本発明に依れば、損失が少なく高効率であり、回路が小型で、低価格のスイッチング電源装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 第2のスイッチをNチャンネル型のFETで構成した場合の回路図。 本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置のスイッチのオンオフのタイミングと回路に流れる電流及び電圧の時間変化を示す図。 本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置のスイッチのオンオフのタイミングと回路に流れる電流及び電圧の時間変化を示す図。 本発明の第3実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 本発明の第4実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 本発明の第5実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 第2のスイッチをPチャンネル型のFETで構成した場合の回路図。 本発明の第6実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 絶縁型のスイッチング電源装置において、本発明のスイッチング電源装置のスイッチのオンオフのタイミングと回路に流れる電流及び電圧の時間変化を示す図。 絶縁型のスイッチング電源装置において、本発明のスイッチング電源装置のスイッチのオンオフのタイミングと回路に流れる電流及び電圧の時間変化を示す図。 本発明の第6実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 本発明の第6実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 本発明の第6実施形態に係るスイッチング電源装置の構成ブロック図。 本発明のスイッチング電源装置の回路構成図。 本発明のスイッチング電源装置の回路構成図。 従来技術に係るスイッチング電源装置の回路構成図。
〈第1実施形態〉
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置100(以降、適宜「本発明装置100」と称す)の構成例を図1に示す。尚、以降の実施形態の説明に用いる図面では、同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、また、名称及び機能も同一であるので、同様の説明を繰り返すことはしない。図1の回路ブロック図に示されるように、本発明装置1は、直流電圧源1、逆流防止回路2、コイル3、負荷4、スイッチング電源制御回路9、第1のスイッチ10、及び、内部電源回路11から構成されている。更に、内部電源回路11は、逆流防止回路5、第2のスイッチ6、電荷蓄積回路7、及び、内部電源制御回路8から構成されている。
直流電圧源1は、本発明装置100の入力電力を供給し、第2の電位(ここでは、接地電位)を基準として、例えば、商用の交流100Vを整流したおよそ140Vの直流電圧を第1の電位として供給する。
コイル3は、第1のスイッチ10或いは第2のスイッチ6の何れかがオンの場合、負荷4に電流を徐々に増加するように流す。第1のスイッチ10および第2のスイッチ6の何れもオフの場合には、逆流防止回路2を介した循環電流がコイル3及び負荷4に流れ、負荷4に流れる電流は徐々に減衰していく。負荷4は、例えばLED等である。
スイッチング電源制御回路9は、後述する内部電源供給線12から電源電圧が供給され、内部電源制御回路8からの制御信号を受けて、後述の第1のスイッチ10をスイッチング制御するための信号を生成する。
第1のスイッチ10は、本発明装置100の主たるスイッチ素子であり、スイッチング電源制御回路9からの信号を受けてスイッチングし、コイル3及び負荷4に流れる電流を制限する。第1のスイッチ10は、例えば、FET、或いはバイポーラトランジスタを用いることが可能である。第1のスイッチ10は電力を伝達するために、オン抵抗が数Ωから20Ω程度で小さいものが好ましい。第1のスイッチ10としてエンハンスメント型のNチャンネルFET或いはNPN型トランジスタを用いる場合、NチャンネルFETのソース端子、或いはNPNトランジスタのエミッタ端子に第2の電位を印加し、第2の電位を基準として正の電圧を第1のスイッチ10の制御端子に印加するとオン状態となり、第2の電位と同電位を印加するとオフ状態となる。つまり、スイッチング電源制御回路9は、第2の電位を基準として正の電圧と0Vの何れかを出力することで、第1のスイッチ10のオンオフを制御することができる。
内部電源回路11において、逆流防止回路5と第2のスイッチ6の直列回路が構成されており、当該直列回路の一端が電荷蓄積回路7の一端と接続している。尚、電荷蓄積回路7の他端は第2の電位と接続している。電荷蓄積回路7は、第2のスイッチ6がオンの際に電荷を貯えることで、当該貯えられた電荷により、上記直列回路の一端が電荷蓄積回路7の一端と接続する配線(内部電源供給線12)上において、後述の内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9の動作に必要な電圧を供給する役割を有している。更に、電荷蓄積回路7は、内部電源供給線12の電圧の変動を抑える役割も有している。
一方、逆流防止回路5と第2のスイッチ6の直列回路の他端は配線15を介してコイル3と第1のスイッチ10の中間点に接続され、この結果、内部電源回路11が、コイル3と直列に、且つ、第1のスイッチ10と並列に接続されている。
これにより、直流電圧源1、コイル3、スイッチング電源制御回路9、及び、第1のスイッチ10からなる主たるスイッチング電源装置、並びに、直流電圧源1、コイル3、内部電源制御回路8、及び、第2のスイッチ10からなる内部回路への動作電圧供給用のスイッチング電源装置の、コイル3を共有する2つの降圧型スイッチング電源装置が構成されている。
尚、逆流防止回路5は、第2のスイッチ6がオンで、電荷蓄積回路7に電荷が貯えられ、内部電源供給線12の電位が高い状態で第1のスイッチ10がオンした際に、電荷蓄積回路7に貯えられた電荷が第1のスイッチ10側に放電しないための逆流防止回路として働く。
内部電源制御回路8は、内部電源供給線12から電源電圧が供給され、第2のスイッチ6をスイッチング制御するための信号を生成し、第2のスイッチ6のオンオフを制御する。好ましい実施形態において、内部電源制御回路8は発振器を備え、発振のタイミングに併せて方形の電圧パルス信号を出力し、第2のスイッチ6のオンオフを制御する。内部電源制御回路8は、例えば、第2のスイッチ6がオン状態の間、出力信号を高レベルに維持する。発振周波数は10kHz〜150kHz程度が好ましい。併せて、内部電源制御回路8は、上記信号をスイッチング電源制御回路9にも送り、スイッチング電源制御回路9が第1のスイッチ10をスイッチング制御できるようにする。
第2のスイッチ6は、内部電源制御回路8からの信号によりスイッチング制御され、内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9に動作に必要な電圧を供給する。第2のスイッチ6は、例えば、FET、或いはバイポーラトランジスタを用いることが可能である。内部電源制御回路8が起動しておらず出力信号が出ていない状態(初期状態)では第2のスイッチ6はオン状態であり、オフにするための制御信号を内部電源制御回路8から受信して初めてオフ状態となる。
第2のスイッチ6の回路構成例について、エンハンスメント型のNチャンネル型のFETを用いた場合の回路図を図2(a)に、デプレッション型のNチャンネル型のFETを用いた場合の回路図を図2(b)に示す。エンハンスメント型のFETを第2のスイッチ6に用いた場合、直流電圧源1に電圧が発生した起動時には内部電源制御回路8には電圧が供給されていないため、制御スイッチ19の制御端子に入力される内部電源制御回路8の出力信号は第2の電位を基準として0Vとなっている。このため、図2(a)に示されるように、内部電源制御回路8の起動時に、内部電源制御回路8の出力信号が0Vの状態で第2のスイッチ6をオン状態とするために、バイアス抵抗17と18を接続し、FETのゲート端子にバイアス電圧を印加する必要がある。特に、バイアス抵抗17は、印加される電圧が高いため高耐圧の抵抗を必要とする。また、この構成において内部電源制御回路8から第2のスイッチ6をオフにする信号(高レベル)が出力されない場合、内部電源供給線12の電位は、直流電圧源1の電圧をバイアス抵抗17と18により分圧した電圧から第2のスイッチ6の閾値電圧を差し引いた値にまで上昇する虞がある。
これに対し、デプレッション型のFETを第2のスイッチ6に用いた場合、FETのゲート電位をソース電位(即ち、内部電源供給線12の電位)と等しくすることによって第2のスイッチ6がオン状態となる。図2(b)に示されるように、直流電圧源1に電圧が発生した起動時において、制御スイッチ19の制御端子に入力される内部電源制御回路8の出力信号は第2の電位を基準として0V(低レベル)の場合、制御スイッチ19はオフ状態である。しかしながら、第2のスイッチ6のゲート電位も0Vであり、内部電源供給線12と接続されるソース電位も起動時には第2の電位を基準として0Vであるから、高耐圧のバイアス抵抗を設けなくても第2のスイッチ6をオン状態にできる。一方、制御スイッチ19をオフとし、内部電源供給線12の電位を基準としてFETのピンチオフ電圧以下の電圧をゲート端子に印加することで第2のスイッチ6はオフ状態となる。
このため、起動時において、内部電源制御回路8から第2のスイッチ6を制御するための信号が出力されず、或いは信号を受信することができず、制御スイッチ19がオフ状態のままの場合であっても、内部電源供給線12の電位が第2のスイッチ6のピンチオフ電圧分上昇すると、第2のスイッチ6は自動的にオフ状態となる。従って、内部電源供給線12の電位は第2の電位を基準としてFETのピンチオフ電圧の絶対値以上に上昇することはないため、安全上のメリットがある。一方、起動時において内部電源制御回路8から第2のスイッチ6をオンにするための高レベルの電圧信号が出力されると、制御スイッチ19がオン状態となり、第2のスイッチ6のソース端子とゲート端子が短絡されオン状態となり、内部電源供給線12の電位は第2のスイッチ6のピンチオフ電圧の絶対値以上に上昇する。この状態で内部電源制御回路8から第2のスイッチ6をオフにするための低レベルの電圧信号が出力されると、制御スイッチ19がオフ状態となり、第2のスイッチ6のゲート端子には第2の電位を基準として0Vが印加され、第2のスイッチ6はオフとなる。
従って、第2のスイッチ6にデプレッション型のNチャンネルFETを用いる場合、低レベルの第2の電位と高レベルの内部電源供給線12の電位の2つの電圧信号を用いて、第2のスイッチ6のオンオフを制御することができる。更に、第1のスイッチ10にエンハンスメント型のNチャンネルFET或いはNPNトランジスタを用いる場合には、上記2つの電圧信号を用いて第1のスイッチ10のオンオフも制御することができるので、第1及び第2のスイッチ間の信号伝達を、レベルシフタを介することなく行うことが可能になる。
次に、本発明装置100のスイッチング動作について、詳細に説明する。
図3は本発明装置100のスイッチング動作時において、第1のスイッチ10と第2のスイッチ6のオンオフのタイミング、及び、コイル3と、第1のスイッチ10と、第2のスイッチ6の各部に流れる電流変化の様子、及び、内部電源供給線12の電圧変化の様子を示す図である。尚、図3において、特に各スイッチがオンされる期間が強調され示されており、第1又は第2のスイッチがオンされる期間と、オフされる期間の図面における比率(デューティ比)は、実際のデューティ比とは一致していない。これは以降の実施形態に示すスイッチング動作の説明に係る図面についても同様である。
今、直流電圧源1に直流電圧(第1の電位)が発生すると、その電圧は、コイル3、負荷4、及び、逆流防止回路5を経由して第2のスイッチ6に印加される。電荷蓄積回路7は初期状態では電荷が溜まっていないため、両端の電圧は0Vであり、内部電源供給線12の電位は0Vである。第2のスイッチ6は初期状態でオン状態であるため、直流電圧源1からコイル3、負荷4、逆流防止回路5、第2のスイッチ6、内部電源電荷蓄積回路7、及び、一部は内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9を通る電流が流れ始める。この結果、内部電源電荷蓄積回路7に電荷が溜まり、内部電源供給線12の電位が上昇し始める。
そして、内部電源供給線12の電位が内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9の起動可能な電圧に達すると、内部電源制御回路8は発振を開始し、第2のスイッチ6をオン状態に切り替えるための信号を出力する。
このとき、直流電圧源1の直流電圧をVb、コイル3のインダクタンスをL、直流電圧源1に直流電圧が発生してからの経過時間をt1とすると、コイルに流れる電流ILは、下記の数1で表され、時間の経過と共にコイル3に流れる電流ILが増加する。また、第2のスイッチ6がオン、第1のスイッチ10がオフであるので、コイル3に流れる電流と第2のスイッチ6に流れる電流は等しい。従って時間の経過と共に電荷蓄積回路7、内部電源制御回路8、或いは、スイッチング電源制御回路9に流れる電流も増加し、内部電源供給線12の電位が上昇する。
[数1]
IL= Vb・t1/L
内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9が起動してから期間Tpが経過し、内部電源制御回路8の発振が終了すると、内部電源制御回路8は第2のスイッチ6をオフに切り替えるための信号を出力する。これにより第2のスイッチ6がスイッチングされオフになると、直流電圧源1から内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9への電流供給が絶たれ、電荷蓄積回路7から内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9へ電流が供給されるようになり、その後は時間の経過と共に内部電源供給線12の電位は低下していく。しかし、内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9の動作に最低限必要な電圧は維持されている。
内部電源制御回路8、及び、スイッチング電源制御回路9に消費される電流は合わせて10mA程度であり、また、コイル3のインダクタンスは10mH程度の場合、直流電圧源1の電圧Vbは商用電源の交流100Vを平滑した値の140V程度であるので、内部電源制御回路8の発振器が発振しており、第2のスイッチがオン状態である時間Tpは、数1より、0.7μsec程度となる。
内部電源制御回路8は予め設定されたオンオフ周期の経過後(発振周波数が数10kHz〜150kHzなので、6.6μsec〜数10μsec後)に第2のスイッチ6をオン状態に切り替える信号を出力し、再び電源起動時と同じ動作が繰り返され、内部電源供給線12の電位が一定の範囲内に保たれる。
更に、期間Tpが経過後、スイッチング電源制御回路9の動作に十分な電圧が供給されると、スイッチング電源制御回路9は、内部電源制御回路8からの信号を受け、内部電源制御回路8が第2のスイッチ6をオフに切り替える信号タイミングに併せて第1のスイッチ10をオンに切り替えるための信号を第1のスイッチに出力する。
これにより、直流電圧源1からコイル、負荷4を経由して電流が第1のスイッチ10に流れる。ここで、第1のスイッチ10がオンになってからの経過時間をt2とすると、定常動作時、期間Tp経過後において、コイル3に流れる電流ILは、下記の数2で表され、時間の経過と共にコイル3に流れる電流IL、即ち負荷4に流れる電流が増加する。
[数2]
IL= Vb・(Tp+t2)/L
スイッチング電源制御回路9は、第1のスイッチ10がオンになってから予め設定された期間Tsが経過後に第1のスイッチ10をオフにする。すると、コイル3に流れる電流ILは、コイル3から負荷4、逆流防止回路2を経由して再びコイル3に戻る循環電流となって、徐々に減衰していく。尚、Tsは第1のスイッチのオンオフの繰り返し周期の1/3程度であり、例えば、スイッチング周波数が100kHzの場合、3μs〜4μsである。
そして、内部電源制御回路8が再び第2のスイッチ6をオンに切り替える信号を出力し、その後第2のスイッチ6をオフに切り替える信号を出力すると、スイッチング電源制御回路9は、内部電源制御回路8が第2のスイッチ6をオフに切り替える信号タイミングに併せて第1のスイッチ10をオンに切り替える信号を第1のスイッチに出力する。このようにして第1のスイッチ10のオンオフが繰り返される。内部電源制御回路8の発振周波数が数10kHz〜150kHzであるので、この周波数で第1のスイッチ10がスイッチングされる。
本発明装置100では、スイッチング電源制御回路9および内部電源制御回路8への電圧供給をコイル3を用いて行い、別途補助巻き線や電源回路を設ける必要がないため、部品点数が少なくてすみ、第1および第2のスイッチのオンオフにより、動作に必要十分な電圧のみを制御回路に供給することができるので、電力損失が少なく、高効率であり、発熱が低減されている。
〈第2実施形態〉
上述の第1実施形態では、本発明装置100のスイッチング動作について、内部電源制御回路8が第2のスイッチ6をオフに切り替える信号タイミングに合わせて第1のスイッチ10をオンに切り替えることで、第1のスイッチ10のオンと同時に第2のスイッチ6をオフにする構成を説明したが、第1のスイッチ10のオンに切り替え後、第1のスイッチ10がオン状態で第2のスイッチをオフに切り替える構成も可能である。図4は本発明装置100の他のスイッチング動作を示す図であり、本発明装置100のスイッチング動作時において、第1のスイッチ10と第2のスイッチ6のオンオフのタイミング、及び、コイル3と、第1のスイッチ10と、第2のスイッチ6の各部に流れる電流変化の様子、及び、内部電源供給線12の電圧変化の様子を示す図である。
今、直流電圧源1に直流電圧(第1の電位)が発生すると、その電圧は、コイル3、負荷4、及び、逆流防止回路5を経由して第2のスイッチ6に印加される。内部電源供給線12の電位は0Vであり、第2のスイッチ6は初期状態でオン状態であるため、直流電圧源1からコイル3、負荷4、逆流防止回路5、第2のスイッチ6、内部電源電荷蓄積回路7、及び、一部は内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9を通る電流が流れ、時間の経過とともに内部電源電荷蓄積回路7、内部電源制御回路8、或いは、スイッチング電源制御回路9に流れる電流も増加し、内部電源供給線12の電位が上昇していく。ここまでは第1実施形態と同様である。
内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9が起動してから期間Tpが経過し、内部電源制御回路8の発振が終了すると、内部電源制御回路8は、第1のスイッチ10をオンに切り替えるための信号をスイッチング電源制御回路9に出力する。これにより、第2のスイッチ6がオン状態のまま、第1のスイッチ10がオンされる。
このとき、第1のスイッチ10のオン抵抗は数Ω〜20Ωと非常に小さいため、図1において逆流防止回路5と第2のスイッチ6の直列回路が第1のスイッチ10と並列に接続される接続点の電位(図1の配線15の電位)は、略第2の電位(0V)となっている。一方、内部電源供給線12の電位は、電荷蓄積回路7の電荷が残っているために数V程度となっており、内部電源供給線12の電位の方が当該接続点の電位よりも高い。このため、第2のスイッチ6がオン状態であっても、コイル3に流れる電流が内部電源供給線12に流れ込むことはない。また、逆流防止回路5には逆バイアスが印加されるため、内部電源供給線12から、コイル3或いは第1のスイッチ10へ電流が流れ込むこともない。
従って、第2のスイッチをオフしたのと同様の効果が得られ、コイル3に流れる電流の全てが第1のスイッチ10へ流れる。この結果、直流電圧源1から内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9への電流供給が絶たれ、電荷蓄積回路7から電流が供給されるようになり、時間の経過と共に内部電源供給線12の電圧は低下し、上記第1実施形態と同様の動作が繰り返される。
その後、スイッチング電源制御回路9は、予め設定された期間Tsが経過後に第1のスイッチ10をオフに切り替える。第2のスイッチ6は第1のスイッチ10がオフされる前の、設定された期間内にオフされる。そして、内部電源制御回路8が再び第2のスイッチ6をオンに切り替える信号を出力し、その後、スイッチング電源制御回路9が第1のスイッチ10をオンに切り替える信号を第1のスイッチに出力する。このようにして第1のスイッチ10のオンオフが繰り返される。
上記のスイッチング動作は、第2のスイッチ6がオン状態からオフ状態に切り替わる時間(ターンオフ時間)が長い場合に特に有用であり、第2のスイッチ6としてターンオフ時間が長いデバイスを用いる場合であっても、内部電源供給線12の電位を各制御回路の動作に必要十分な電圧に制限することができる。
〈第3実施形態〉
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置101(以降、適宜「本発明装置101」と称す)の構成例を図5の回路ブロック図に示す。本発明装置101は、上記第1又は第2実施形態に係る本発明装置100に、更に、内部電源供給線12の電圧を監視する内部電圧監視回路14を備えている。
内部電圧監視回路14は、内部電源供給線12から電源電圧が供給され、当該内部電源供給線12からの供給電圧が予め設定された電圧を上回ると過電圧信号を内部電源制御回路8に出力する。内部電源制御回路8は、第2のスイッチ6をオン状態に維持する信号を出力中に過電圧信号を受け取ると、第1のスイッチをオンに切り替えるための信号を生成してスイッチング電源制御回路9へ出力する。更に、内部電源制御回路8は、第2のスイッチがオンであるときに過電圧信号を受け取ると、第2のスイッチをオフに切り替える制御を行う。
これにより、少なくとも第1のスイッチがオン状態となり、既に説明したように直流電圧源1から内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9、及び内部電圧監視回路14への電流供給が絶たれ、その後の内部電源供給線12の電圧は低下していく。このため、内部電源供給線12の電圧は内部電圧監視回路14内で予め設定された電圧以上に上昇することはない。
尚、上記第1のスイッチのオン及び第2のスイッチのオフを、内部電源制御回路8の発振器の出力信号を利用せず、内部電圧監視回路14からの過電圧信号のみに基づいて制御してもよい。
上記本発明装置101では、内部電圧監視回路14、内部電源制御回路8、及び、スイッチング電源制御回路9の各制御回路による不要な電力消費を抑制することができるとともに、更に、例えば直流電圧源1の電圧が変動した場合でも各制御回路への供給電圧を所定の範囲内に保つことが可能となり、制御回路の動作を安定化することが可能となる。
〈第4実施形態〉
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置102(以降、適宜「本発明装置102」と称す)の構成例を図6の回路ブロック図に示す。本発明装置102は、上記第3実施形態に係る本発明装置101に、更に、第1のスイッチ10に流れる電流量を検出するスイッチング電流検出回路16を備えている。
スイッチング電流検出回路16は、例えば、第1のスイッチ10に流れる電流を電圧に変換し、当該電圧が予め内部で設定された電圧を上回ると過電圧信号を出力する回路で、例えば、1Ω程度の小さな抵抗と基準電圧源と電圧比較器(コンパレータ)で構成される。
図3又は図4のスイッチング動作図に示されるように、コイル3に流れる電流は第2のスイッチ6のオン後、直線的に増加する。その後、第1のスイッチがオンになると、コイル3に流れる電流は更に増加するとともに、当該電流はスイッチング電流検出回路16にも流れる。スイッチング電流検出回路16に流れる電流は電圧信号に変換され、変換後の電圧がスイッチング電流検出回路16内部で予め設定された基準電圧を上回ると、スイッチング電流検出回路16は第1のスイッチ10をオフにするための信号をスイッチング電源制御回路9に送信し、スイッチング電源制御回路9により第1のスイッチ10はオフにされる。これにより、コイル3に流れる電流は減衰する。
以上の動作により、コイル3、及び負荷4に流れる電流が電流検出回路16で制限され、電流が流れ過ぎることを防ぐことができ、負荷に流れる電流の精度を上げることができる。
〈第5実施形態〉
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置103(以降、適宜「本発明装置103」と称す)の構成例を図7の回路ブロック図に示す。本発明装置103は、上述の実施形態に係る本発明装置100〜102と異なり、第1のスイッチ10がエンハンスメント型のPチャンネルFET或いはPNP型トランジスタで、第2のスイッチ6がデプレッション型のPチャンネルFETで構成されている。
本発明装置103は、基本的な構成は本発明装置100〜102と同様であるが、基準となる電位が本発明装置100〜102では第2の電位(低電位側)であったのに対して、本発明装置103では第1の電位(高電位側)となっている。
本発明装置100〜102では、低電位側の第2の電位を接地することで、内部電源制御回路8或いはスイッチング電源制御回路9等の各制御回路が地面の電位を基準として動作するため、外部からのノイズ耐性を向上させることができる。しかしながら、接続する直流電圧源1によっては第1の電位が接地されている場合があり、その場合、第2の電位を接地することはできない。
その場合であっても、高電位側の第1の電位を接地する本構成を採用することで、内部電源制御回路8或いはスイッチング電源制御回路9等の各制御回路が地面の電位を基準として動作するため、外部からのノイズ耐性を向上させることができる。
本実施形態における第2のスイッチ6の回路構成例を図8に示す。図2(b)と同様、起動時において第2のスイッチ6はオン状態、制御スイッチ19はオフ状態であり、制御スイッチ19がオフ状態で、内部電源供給線12の電位が第2のスイッチ6のピンチオフ電圧分低下すると、第2のスイッチ6は自動的にオフ状態となる。従って、内部電源供給線12の電位は第1の電位を基準としてFETのピンチオフ電圧以下に低下することはないため、安全上のメリットがある。一方、内部電源制御回路8から第2のスイッチ6をオンにするための低レベルの電圧信号が出力されると、制御スイッチ19がオン状態となり、第2のスイッチ6のソース端子とゲート端子が短絡されオン状態となり、内部電源供給線12の電位は第2のスイッチ6のピンチオフ電圧以下に低下する。この状態で内部電源制御回路8から第2のスイッチ6をオフにするための高レベルの電圧信号が出力されると、制御スイッチ19がオフ状態となり、第2のスイッチ6のゲート端子には第1の電位が印加され、第2のスイッチ6はオフとなる。
従って、第2のスイッチ6にデプレッション型のPチャンネルFETを用いる場合、低レベルの内部電源供給線12の電位と高レベルの第1の電位の2つの電圧信号を用いて、第2のスイッチ6のオンオフを制御することができる。更に、第1のスイッチ10にエンハンスメント型のPチャンネルFET或いはPNPトランジスタを用いる場合には、上記2つの電圧信号を用いて第1のスイッチ10のオンオフも制御することができるので、第1及び第2のスイッチ間の信号伝達をレベルシフタを介することなく行うことが可能になる。尚、第1のスイッチ10にエンハンスメント型のPチャンネルFETを用いる場合、内部電源制御回路8から高レベルの第1の電位を出力することで第2のスイッチ6がオフし、内部電源制御回路8から低レベルの内部電源供給線12の電位を出力することで第2のスイッチ6がオンする。
〈第6実施形態〉
上述の第1〜第5実施形態では、コイル3に負荷4が直列に接続されている被絶縁型のスイッチング電源装置の構成について詳細に説明したが、本発明は当該構成に限られるものではない。トランスを介して電力を伝達する絶縁型の構成についても、本発明を適用することができる。
図9の回路ブロック図に示される本発明に係るスイッチング電源装置104(以降、「本発明装置104」と称す)は、直流電圧源1、コイル3、コイル3と誘導結合する第2のコイル21、負荷4、スイッチング電源制御回路9、第1のスイッチ10、及び、内部電源回路11を備える。更に、内部電源回路11は、逆流防止回路5、第2のスイッチ6、電荷蓄積回路7、及び、内部電源制御回路8から構成されている。
コイル3と第2のコイル21によりトランス20が構成されている。トランス20は、第1のスイッチ10によりスイッチングされ、コイル(一次巻き線)3に印加される直流電圧を変換し、第2のコイル(二次巻き線)21により出力する。整流平滑回路22は、トランス20により出力された電圧を整流し、平滑する。整流平滑回路22より整流され、平滑された電流及び電圧が負荷4に供給される。
逆流防止回路5、第2のスイッチ6、電荷蓄積回路7、内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9、及び、第1のスイッチ10の構成とその動作については、上述の第1実施形態に係る本発明装置100と同様であるので説明を割愛する。
絶縁型の本発明のスイッチング電源装置のスイッチング動作時において、第1のスイッチ10と第2のスイッチ6のオンオフのタイミング、及び、コイル(一次巻き線)3と、第1のスイッチ10と、第2のスイッチ6の各部に流れる電流変化の様子、及び、内部電源供給線12の電圧変化の様子を図10及び図11に示す。図10は第1のスイッチ10のオンと同時に第2のスイッチ6をオフにする場合、図11は第1のスイッチ10のオンに切り替えた後、第1のスイッチ10がオン状態で第2のスイッチをオフに切り替える場合のスイッチング動作を示す図である。トランス20の一次巻き線3に流れる電流は、第2のスイッチ6をオン後、第1のスイッチ10がオンからオフに切り替えられるまで増加するが、第1のスイッチ10がオフに切り替わることで遮断される点を除くと、図10及び図11に示されるスイッチング動作は、夫々、上述の第1実施形態に係る図3、及び、上述の第2実施形態に係る図4に示されるスイッチング動作と同様となる。
図12の回路ブロック図に示される、本発明に係るスイッチング電源装置(本発明装置105)は、本発明装置104の構成に加えて、更に、内部電圧供給線12の電圧を監視する内部電圧監視回路14を備える。内部電圧監視回路14の構成とその動作については、上記第3実施形態に係る本発明装置101と同様であるので説明を割愛する。
図13の回路ブロック図に示される、本発明に係るスイッチング電源装置(本発明装置106)は、本発明装置105の構成に加えて、更に、第1のスイッチ10に流れる電流量を検出するスイッチング電流検出回路16を備える。スイッチング電流検出回路16とその動作については、上記第4実施形態に係る本発明装置102と同様であるので説明を割愛する。
この構成において、トランス20の一次巻き線であるコイル3に流れる電流は、予め設定された制限電流値を越えないように、スイッチング電流検出回路16により第1のスイッチ10のオンオフが繰り返される。トランス20の一次巻き線側からみたインダクタンスをL、当該制限電流値をIpk、スイッチング周波数をfとすると、トランス20に入力される電力Pは下記の数3で表される。
[数3]
P=L(Ipk)f/2
従って、Ipkの値がスイッチング電流検出回路16の働きで一定になることから入力電力Pが一定となり、負荷4に流れ込む電力を一定に維持できる。
また、図14の回路ブロック図に示される、本発明に係るスイッチング電源装置(本発明装置107)は、本発明装置106の構成において、上記第5実施形態に係る本発明装置103と同様、第1のスイッチ10をエンハンスメント型のPチャンネルFET或いはPNP型トランジスタで、第2のスイッチ6をデプレッション型のPチャンネルFETで構成した例である。
〈具体的な回路構成についての説明〉
次に、本発明のスイッチング電源装置100〜107の具体的な回路構成例について説明する。一例として、本発明装置102の具体的な回路構成の例を図15に示す。
直流電圧源1は、平滑用コンデンサ63と、ダイオードブリッジ64からなり、Vac端子より入力される交流電圧を全波整流し、第2の電位を基準として第1の電位を供給する。平滑用コンデンサ63はダイオードブリッジ64の脈流出力を平滑する。
制御スイッチ19は、ソース電位よりも高い電位がゲート端子に印加されるとオンするスイッチであり、ここでは、エンハンスメント型のNチャンネルFETである。
内部電源制御回路8は、発振回路55と、RSフリップフロップ56からなり、発振回路55は、第2のスイッチ6をスイッチング制御するための信号を生成するとともに第1のスイッチ10のスイッチングのための制御信号も生成する。発振周波数はおよそ数10kHzから150kHzである。RSフリップフロップ56は、S(セット)端子の電圧の立ち上がりで“High”を出力し、R(リセット)端子の電圧の立ち上がりでS端子の状態に関わらず“Low”を出力するリセット・セット・フリップフロップである。
スイッチング電源制御回路9は、インバータ57と、RSフリップフロップ58と、増幅器59からなり、インバータ57は、入力レベルを反転した値を出力する。RSフリップフロップ58は、S(セット)端子の電圧の立ち上がりで“High”を出力し、R(リセット)端子の電圧の立ち上がりでS端子の状態に関わらず“Low”を出力する。増幅器59は、RSフリップフロップ58の出力を、第1のスイッチ10を駆動するのに必要な電力に増幅する。
内部電圧監視回路14は、分圧抵抗51と52、電圧比較器53、及び、基準電圧源54からなる。分圧抵抗51と52は、内部電源供給線12の電圧を分圧し、電圧比較器53は、当該分圧された電圧が基準電圧源54の電圧を上回ると“High”レベルを出力する。尚、電圧比較器53が“High”レベルを出す時の内部電源供給線12の電圧は、第2のスイッチ6のピンチオフ電圧以上となる様に分圧抵抗51と52、基準電圧源54の電圧が設定されている。
スイッチング電流検出回路16は、電流検出抵抗60と、電圧比較器61と、基準電圧源62からなる。電流検出抵抗60は、第1のスイッチ10に流れるスイッチング電流を電位差に変換し、電圧比較器61は、電流検出抵抗60の一端の電圧と基準電圧源62の電圧とを比較し、当該電流検出抵抗60の一端の電圧が基準電圧源62の電圧を上回ると“High”レベルを出力する。
〈各回路の動作についての説明〉
以下に、本発明のスイッチング電源装置における各回路の具体的な動作について、図15を参照して詳細に説明する。
Vac端子に交流電圧が印加されるとダイオードブリッジ64によって全波整流され、平滑用コンデンサ63によって平滑され、平坦な直流電圧が第1の電位として現れる。当該直流電圧は、一般的な商用電源の場合、140V程度である。
Vac端子に交流電圧が印加された直後は、第1の電位は、コイル3、負荷4、逆流防止回路5を介して第2のスイッチ6に印加される。内部電源電荷蓄積回路7には電荷が溜まっておらず電圧は0Vであり、内部電源供給線12の電位は0Vで、また、RSフリップフロップ56も電圧が印加されていないために出力は“Low”(0V)となっている。
このため、制御スイッチ19はオフ状態であり、第2のスイッチ6のゲート端子はバイアス抵抗18により0Vとなっている。ここで、第2のスイッチ6はデプレッション型のFETであり、ソース端子の電位とゲート端子の電位が共に0Vであるのでオン状態となり、コイル3、負荷4、逆流防止回路5、及び、第2のスイッチ6を通って電荷蓄積回路7が充電されるとともに内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9、内部電圧監視回路14にも電流が流れ始める。これにより、制御スイッチ19がオフで、第2のスイッチのゲート電位が0Vのまま、内部電源供給線12の電位が上昇するが、第2のスイッチ6のピンチオフ電圧の絶対値以上に上昇することはない。
内部電源供給線12の電位が内部電源制御回路8及びスイッチング電源制御回路9が起動可能な電圧に達すると、発振回路55が発振を開始し、RSフリップフロップ56はS端子の立ち上がり信号を受け“High”を制御スイッチ19に出力する。これにより制御スイッチ19はオンとなるが、第2のスイッチ6のゲート電位とソース電位が等しくなり、第2のスイッチ6はオンを持続する。内部電源供給線12の電位は更に上昇する。
更に、内部電源供給線12の電位が第2のスイッチ6のピンチオフ電圧の絶対値以上に上昇し、分圧抵抗51と分圧抵抗52で分圧された電圧が基準電圧源54の電圧を上回ると、電圧比較器53は“High”を出力し、その出力はRSフリップフロップ56のR端子に入力される。するとRSフリップフロップ56はリセットされ“Low”を出力し、その出力は制御スイッチ19に入力される。これにより制御スイッチ19はオフとなり、第2のスイッチ6のゲート電位はバイアス抵抗18により0Vとなる。第2のスイッチ6のゲート電位がソース電位を基準としてピンチオフ電圧以下となるので第2のスイッチ6はオフされ、内部電源供給線12の電位は下降し始める。これにより、内部電源供給線12の電位は内部電圧監視回路14で予め設定された電圧以上に上昇しないようになっている。
一方、RSフリップフロップ56が“Low”を出力すると、その信号はインバータ57で反転され、“High”の信号がRSフリップフロップ58のS端子に入力される。
RSフリップフロップ58は、当該“High”信号の立ち上がりによって“High”を出力し、増幅器59はその信号を増幅し、第1のスイッチ10をオンにするための信号を第1のスイッチ10へ出力する。これにより第1のスイッチ10はオンし、ダイオードブリッジ64からの直流電流はコイル3、負荷4、第1のスイッチ10、スイッチング電流検出回路16内部の電流検出抵抗60を通って再びダイオードブリッジ64に戻っていく。
上記直流電流はコイル3を通って流れるために時間と共に電流値が増大し、電流検出抵抗60の電圧が上昇する。電流検出抵抗60の電圧が基準電圧源62の電圧を上回ると電圧比較器62の出力は“High”となり、RSフリップフロップ58のR端子に“High”が入力される。するとRSフリップフロップ58の出力は“Low”になり、増幅器59を通して第1のスイッチ10に“Low”が入力されるため第1のスイッチ10はオフする。コイル3の誘導起電力のために、コイル3から負荷4、逆流防止回路2を通ってコイル3に戻る循環電流が流れ、やがて減衰していく。
これにより、負荷に流れる電流はスイッチング電流検出回路16で予め設定されている電流値以上の電流は流れないようになっている。
尚、第2のスイッチ6のターンオフ時間が長い場合、第2のスイッチ6がオフになるより前に第1のスイッチ10がオンになり、コイル3と第1のスイッチ10の中間点15の電位が内部電源供給線12の電位よりも下がるが、逆流防止回路5が接続されているために電荷蓄積回路7の電荷を放電してしまうことはなく、内部電源供給線12の電圧は内部電源制御回路8、スイッチング電源制御回路9、内部電圧監視回路14、及び、スイッチング電流検出回路16の電流消費によって徐々に下がっていく。
発振回路55は発振しており、その発振周波数で再びRSフリップフロップ56はセットされて“High”を出力し、再び第2のスイッチ6がオンし、上記動作が繰り返される。
尚、以上の例はコイル3を用いた降圧型で非絶縁型のスイッチング電源装置に関する説明であったが、コイル3と逆流防止回路2の変わりにトランス20と整流平滑回路22を用いた絶縁型のスイッチング電源についても上記と同様の回路構成及び動作になる。一例として、本発明装置106の具体的な回路構成例を図16に示す。回路構成、及び、その動作については、図15と略同様であるので詳細な説明は省略する。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例である。本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
本発明は、小型で高効率が要求される商用電源を用いた製品に利用可能であり、特に、電球型LED照明やアダプタに本発明の電源を用いることによって、製品の小型化、高効率化が可能となる。
1: 直流電圧源
2、5: 逆流防止回路
3: コイル
4: 負荷
6: 第2のスイッチ
7: 電荷蓄積回路
8: 内部電源制御回路
9: スイッチング電源制御回路
10: 第1のスイッチ
11: 内部電源回路
12: 内部電源供給線
13: 制御信号線
14: 内部電圧監視回路
15: 配線
16: スイッチング電流検出回路
17,18: バイアス抵抗
19: 制御スイッチ
20: トランス
21: 第2のコイル(トランスの二次巻き線)
22: 整流平滑回路
51,52: 分圧抵抗
53,61: 電圧比較器
54,62: 基準電圧源
55: 発振回路
56,58: RSフリップフロップ
57: インバータ
59: 増幅器
60: 電流検出抵抗
63: 平滑用コンデンサ
64: ダイオードブリッジ
100〜107: 本発明に係るスイッチング電源装置
200: 入力端子
201: 整流器
202: トランスの一次巻き線
203: 起動停止回路
204: 内部回路電流供給回路
205: 発振器
206: 補助電源回路
207: コンデンサ
208: 補助巻き線
209: 制御回路
210: 出力端子
211: スイッチング素子
Vac: 入力端子

Claims (11)

  1. 直流電圧源と、コイルと、
    前記コイルに直列に接続して、前記直流電圧源から前記コイルを経由して流れる直流電流をスイッチングする第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチのオンオフを制御するスイッチング電源制御回路と、
    前記スイッチング電源制御回路に動作のための電圧を供給する内部電源回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、
    前記内部電源回路は、
    逆流防止回路と、第2のスイッチと、電荷蓄積回路と、前記第2のスイッチのオンオフを制御する内部電源制御回路と、を備え、
    前記逆流防止回路と前記第2のスイッチとの直列回路の一端が、前記電荷蓄積回路の一端と接続され、
    前記直列回路の一端と前記電荷蓄積回路の一端とを接続する配線上において、前記内部電源制御回路および前記スイッチング電源制御回路の動作に必要な電圧が供給され、
    前記直流電流が流れる電流経路上の、前記コイルと前記第1のスイッチの中間点に、前記直列回路の他端が接続され、
    前記スイッチング電源制御回路への供給電圧が前記第2のスイッチがオンされる時間とオフされる時間とに基づいて制御され、
    前記コイルと直列に接続される負荷、又は、前記コイルと誘導結合する第2のコイルを介して接続される負荷に供給される電力が、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチの少なくとも何れか一方がオンされる時間、及び、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチの両方がオフされる時間に基づいて制御されることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記負荷が前記コイルと直列に接続される場合において、
    前記コイルと前記負荷の直列回路に対して並列に接続し、当該直列回路に流れる前記直流電流を前記コイルに循環させるための第2の逆流防止回路を備えることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記内部電源回路は、
    前記逆流防止回路と前記第2のスイッチとの直列回路の一端と前記電荷蓄積回路の一端とを接続する配線と接続し、前記内部電源制御回路および前記スイッチング電源制御回路への供給電圧を監視する内部電圧監視回路を更に備え、
    前記第1のスイッチがオフ、前記第2のスイッチがオンで、且つ前記供給電圧が所定の電圧に達したときに、前記内部電源制御回路が前記第1のスイッチをオンに切り替えるための信号を前記スイッチング電源制御回路に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1のスイッチがオフ、前記第2のスイッチがオンで、且つ前記供給電圧が所定の電圧に達したときに、前記内部電源制御回路が前記第2のスイッチをオフに切り替える制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記直流電流が流れる電流経路上において、前記第1のスイッチに流れる電流量を検出するスイッチング電流検出回路が接続され、
    前記第1のスイッチがオンで、前記第1のスイッチに流れる電流量が所定の電流値に達したときに前記第1のスイッチをオフに切り替えることを特徴とする請求項3又は4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第1のスイッチがオフのときに前記第2のスイッチがオンされ、
    その後、前記供給電圧が所定の電圧に達したときに前記第2のスイッチがオフされ、同時に前記第1のスイッチがオンされ、
    その後、前記第1のスイッチに流れる電流量が所定の電流値に達したときに前記第1のスイッチがオフされることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記第1のスイッチがオフのときに前記第2のスイッチがオンされ、
    その後、前記供給電圧が所定の電圧に達したときに前記第1のスイッチがオンされ、
    その後、前記第1のスイッチに流れる電流量が所定の電流値に達したときに前記第1のスイッチがオフされ、
    前記第1のスイッチがオンされてからオフされるまでの期間内に、前記第2のスイッチがオンからオフに切り替えられることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記第2のスイッチはデプレッション型のFETであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記第1のスイッチはエンハンスメント型のNチャンネルFET又はNPN型バイポーラトランジスタであり、
    前記第2のスイッチはデプレッション型のNチャンネルFETであることを特徴とする請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記第1のスイッチはエンハンスメント型のPチャンネルFET又はPNP型バイポーラトランジスタであり、
    前記第2のスイッチはデプレッション型のPチャンネルFETであることを特徴とする請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  11. 少なくとも前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとが同一チップ上に形成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のスイッチング電源装置。
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