JP2017005173A - 電気機器収納用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】 底部に配置した閉塞板に開口部を設けても、開口の為に必要なくなった部材を別途保管する必要が無く、開口した部位の閉塞も容易にに実施できる電気機器収納用ラックを提供する。
【解決手段】 開放された底部を閉塞する閉塞板2を、フレーム10に固定されて底部を部分的に閉塞する固定板21と、固定板21が閉塞出来ない底部の他のエリアを閉塞した状態からスライド操作により固定板21に重なる状態に移動することで、ケーブル挿通のための開口部5を底部に形成する可動板22とで形成し、可動板22を固定板21を挟むように前後に配置した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信機器や情報機器等の電気機器を収納する電気機器収納用ラックに関し、詳しくは開放された底部を閉塞する閉塞板を備えた電気機器収納用ラックに関する。
通信機器や情報機器等の電気機器を収納するラックは、側板や天板を備えて閉塞した収納空間を形成しているが、収納した機器に対して床下に配設された電源ケーブルや通信ケーブルを接続するための開口部が底部に形成可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−94259号公報
上記閉塞板に開口部を設けてケーブルを内部に引き込むラックは、閉塞板の一部を構成する板を取り外して開口部を設けるため、取り外した板は別の場所に保管していた。そのため、保管のためのスペースが必要であった。また、引き込み位置の変更やレイアウトの変更等で開口部位置を変更したり閉塞する必要が発生した場合は、取り外した板が必要になるが、紛失して閉塞できない場合があった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、底部に配置した閉塞板に開口部を設けても、開口の為に必要なくなった部材を別途保管する必要が無く、開口した部位の閉塞も容易に実施できる電気機器収納用ラックを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、開放された底部を閉塞する閉塞板を備えた電気機器収納用ラックであって、閉塞板は、ラック本体に固定されて底部を部分的に閉塞する固定板と、固定板が閉塞出来ない底部の他のエリアを閉塞した状態から、スライド操作により固定板に重なる状態に移動することで、ケーブル挿通のための開口部を底部に形成する可動板とを有することを特徴とする。
この構成によれば、閉塞板にケーブル挿通のための開口部を設ける際には、可動板をスライドさせれば良く、取り外す必要がない。よって、可動板を取り外して保管する必要がなく、開口部を閉塞する場合には、スライドした可動板を戻せば良く容易に閉塞できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において閉塞板は、1枚の固定板と当該固定板の前後或いは左右に配置された2枚の可動板とから成ることを特徴とする。
この構成によれば、ラックの前後2箇所、或いは左右の2箇所に開口部を設けることが可能であり、開口部の位置をラックの設置環境に応じて選択でき、通線作業がし易い。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、可動板は、スライド操作を受けて固定板の下側に入り込むことを特徴とする。
この構成によれば、可動板は固定板の下側に入り込むため、ラック内に収納した機器やケーブルが可動板をスライドする際の邪魔になることがない。
請求項4の発明は、請求項3に記載の構成において、可動板は、ラック底部に掛け渡されたレール上でスライドすると共に、固定板はレールに対してスペーサを介して固定され、スペーサの厚みによりレールと固定板との間に可動板の収納空間が形成されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、固定板の下に可動板が入り込む隙間を確実に形成でき、可動板をスムーズにスライドさせることができる。
本発明によれば、閉塞板にケーブル挿通のための開口部を設ける際には、可動板をスライドさせれば良く、取り外す必要がない。よって、可動板を取り外して保管する必要がなく、開口部を閉塞する場合には、容易に閉塞できる。
本発明に係る電気機器収納用ラックの一例を示し(a)は正面図、(b)は右側面図であり、何れも各面を閉塞する部材を外してフレームを露出させた状態を示している。 電気機器収納用ラックの平面図である。 電気機器収納用ラックの底面図である。 電気機器収納用ラックの部分斜視図である。 ラックの部分斜視図であり、レールの説明図である。 A−A線断面図図である。 B部拡大図である。 閉塞板を組み付けた状態の底枠の平面図であり、閉塞板をスライドさせて開口部を形成した状態を示している。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1〜3は本発明に係る電気機器収納用ラック(以下、単に「ラック」と称する)一例を示し、図1(a)は正面図、図1(b)は右側面、図2は平面図、図3は底面図である。但し、ラック1は前面に扉が設けられ、左右側面及び背面には閉塞板が取り付けられ、さらに天面には天板が取り付けられてラック1は閉塞された収納空間を備えているが、ここではそれらは省略してラック本体を構成するフレーム10のみ示している。
そして、ラック1の底部には図2、図3に示すように閉塞板2が配置されており、ラック1の開放された底部も閉塞可能となっている。
フレーム10は、四角形枠状の底枠10aが下端に、天枠10bが上端に配置され、両者は4隅に起立配置された柱状のフレーム材10cで連結されている。
図4はラック1の部分斜視図であり、閉塞板2を分解して示している。図4に示すように、閉塞板2は3つの板で構成され、中央に配置された1枚の固定板21と、固定板21を挟む様に前後に配置された2枚の可動板(第1可動板22a、第2可動板22b)22を有している。第1可動板22aが前側に、第2可動板22bが後側に配置され、何れも底枠10aの内側開口部の左右に亘る幅を有し、3枚の板で底枠10aの開口された内側を閉塞するよう形成されている。
尚、ここでは第1可動板22aと第2可動板22bとは対称形状で同一形状となっているが、非対称に形成しても良く、例えば一方を広く形成しても良い。
ラック1の底枠10aには前後方向に2本のレール3が掛け渡されており、閉塞板2はこのレール3上に配置されている。以下、具体的に説明する。
図5は閉塞板2を除いたラック1の部分斜視図であり、レール3を分解して示している。レール3は、図5に示すように2本のレール片31を連結金具32で連結して形成されている(図3に示す)。レール片31の端部には底枠10aに連結するための連結片3aが設けられ、底枠10aにねじ止め固定されている。
連結金具32は、レール片31の上側に配置されて、前後のレール片31を連結すると共に、固定板21を支持する支持部材を兼ねており、図4に示すように固定板21は連結金具32にねじ止めされる。
そして、固定板21が連結金具32を介してレール3に固定されることで、連結板32の厚みにより固定板21とレール片31の間に隙間が形成され、この隙間が可動板22a,22bの挿入空間を形成している。即ち、連結板32は可動板22の厚みより僅かに厚く形成されている。
尚、レール3は分割形成せずに底枠10aの前後に亘る長さとしても良く、その場合連結金具32は隙間を形成するスペーサとして取り付けられる。
図6は図1のA−A線断面図、図7は図6のB部拡大図であり、閉塞板2の断面を示している。可動板22は、レール3にねじ止めして固定された状態にあるが、ねじ止めを解除することでレール3上をスライド可能であり、図7に示すように、連結金具32により隙間が形成されている固定板21の下部へスライドさせ収納することができる。そして、図4に示すように、レール片31には適宜部位にねじ穴31aが設けられており、適宜位置で可動板22はレール3にねじ止めされ、スライド前と同様にレール3に固定される。
図8はこうして可動板22をスライドして固定板21の下部に収納して底枠10aに開口部5を形成した状態を示し、第1可動板22a及び第2可動板22bの双方をスライドさせて同一の大きさの開口部(ハッチングを付したエリア)5を形成した状態を示している。
尚、ここでは開口部5を前後に設けた状態を示しているが一方のみでも良いし、開口する幅も任意であり、複数設けられているねじ孔31aからスライド位置に合致するねじ孔31aを選択して固定することができる。
このように、閉塞板2にケーブル挿通のための開口部5を設ける際には、可動板22をスライドさせれば良く、取り外す必要がない。よって、可動板22を取り外して保管する必要がなく、開口部5を閉塞する場合には、スライドした可動板22を戻せば良く容易に閉塞できる。
また、ラック1の前後2箇所に開口部を設けることができ、開口部5の位置をラック1の設置環境に応じて選択でき、通線作業がし易い。
更に、可動板22は固定板21の下側に入り込むため、ラック1内に収納した機器やケーブルが可動板をスライドする際の邪魔になることがない。
また、連結金具32により固定板21の下に可動板22が入り込む隙間を確実に形成でき、可動板22をスムーズにスライドさせることができる。
尚、上記実施形態では閉塞板2を3部材で構成しているが、可動板22は1枚でも良い。また、前後方向にスライドさせているが、左右方向にスライド可能としても良い。
1・・電気機器収納用ラック、2・・閉塞板、3・・レール、5・・開口部、10・・フレーム(ラック本体)、10a・・底枠、21・・固定板、22・・可動板、31・・レール片、32・・連結金具(スペーサ)。

Claims (4)

  1. 開放された底部を閉塞する閉塞板を備えた電気機器収納用ラックであって、
    前記閉塞板は、ラック本体に固定されて前記底部を部分的に閉塞する固定板と、前記固定板が閉塞出来ない前記底部の他のエリアを閉塞した状態から、スライド操作により前記固定板に重なる状態に移動することで、ケーブル挿通のための開口部を底部に形成する可動板とを有することを特徴とする電気機器収納用ラック。
  2. 前記閉塞板は、1枚の前記固定板と当該固定板の前後或いは左右に配置された2枚の前記可動板とから成ることを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用ラック。
  3. 前記可動板は、スライド操作を受けて前記固定板の下側に入り込むことを特徴とする請求項1又は2記載の電気機器収納用ラック。
  4. 前記可動板は、ラック底部に掛け渡されたレール上でスライドすると共に、前記固定板は前記レールに対してスペーサを介して固定され、
    前記スペーサの厚みにより前記レールと前記固定板との間に前記可動板の収納空間が形成されて成ることを特徴とする請求項3記載の電気機器収納用ラック。
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