JP2017003929A - 乗務員訓練支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】列車の乗務員室に同乗した乗務員が運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる乗務員訓練支援システムを提供する。【解決手段】列車の乗務員室に同乗した乗務員に運転区間における運転に必要な情報を習得させる乗務員訓練支援システム100において、少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置2と、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、操作入力部12で選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を通信部15により情報装置から取得して表示部13に表示させるウェアラブル端末1とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、列車の乗務員室に同乗した乗務員が運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる乗務員訓練支援システムに関する。
従来、乗務員(運転士等)は、列車の乗務員室に同乗して運転区間におけるカーブ等の線路の敷設状況や、信号機や鉄道標識の設置位置等の運転に必要な情報を習得する必要がある。但し、見習い運転士等の乗務員の習熟度が低い場合には、数回の同乗では運転に必要な情報を全て習得することは難しい。
一方、所定の路線上に任意に設定された各チェックポイント毎に自動的に乗務員に停車駅の案内や予定時刻とのずれの程度、車速の制限などの注意喚起などの各種の運行案内を的確なタイミングで行って乗務員をサポートできる鉄道車両運行管理システム等が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の鉄道車両運行管理システムでは、所定の路線上に任意に設定された各チェックポイント毎にしか車速の制限などの注意喚起ができないので、列車に同乗した乗務員が運転区間の全線にわたって運転に必要な情報を全て習得することは難しいといった問題点があった。
本発明の課題は、列車の乗務員室に同乗した乗務員が運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる乗務員訓練支援システムを提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明は、
列車の乗務員室に同乗した乗務員に運転区間における運転に必要な情報を習得させる乗務員訓練支援システムにおいて、
少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置と、
列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、操作入力部で選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を通信部により情報装置から取得して表示部に表示させるウェアラブル端末と、
を備えるようにしたものである。
列車の乗務員室に同乗した乗務員に運転区間における運転に必要な情報を習得させる乗務員訓練支援システムにおいて、
少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置と、
列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、操作入力部で選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を通信部により情報装置から取得して表示部に表示させるウェアラブル端末と、
を備えるようにしたものである。
列車の乗務員室に同乗した乗務員が身体に着用したウェアラブル端末の表示部に次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が表示されるので、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
また、望ましくは、前記ウェアラブル端末は、メガネ型であるようにしたものである。
列車の乗務員室に同乗した乗務員が、ウェアラブル端末を顔に対して容易に着用できるので、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認できる。
列車の乗務員室に同乗した乗務員が、ウェアラブル端末を顔に対して容易に着用できるので、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認できる。
また、望ましくは、前記ウェアラブル端末は、緯度経度検出部を備え、前記緯度経度検出部で検出された情報に基づき駅を特定し、特定された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を表示部に表示させるようにしたものである。
緯度経度検出部で検出された情報に基づき駅を特定して、列車の乗務員室に同乗した乗務員が身体に着用したウェアラブル端末の表示部に次の駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を確実に表示させることができるので、各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
緯度経度検出部で検出された情報に基づき駅を特定して、列車の乗務員室に同乗した乗務員が身体に着用したウェアラブル端末の表示部に次の駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を確実に表示させることができるので、各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
また、望ましくは、前記ウェアラブル端末は、緯度経度検出部を備え、前記緯度経度検出部により駅に接近したと判断した場合に、通過情報若しくは停止位置目標情報を前記表示部に表示させるようにしたものである。
次の駅に接近した場合に、乗務員が身体に着用したウェアラブル端末において、通過情報若しくは停止位置目標情報が表示されるので、次の駅への接近を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
次の駅に接近した場合に、乗務員が身体に着用したウェアラブル端末において、通過情報若しくは停止位置目標情報が表示されるので、次の駅への接近を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
また、望ましくは、前記情報装置は、乗務員が携帯するタブレット端末、或いは、列車外に設置されたサーバ装置であるようにしたものである。
各駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を記憶する情報装置を乗務員が携帯するタブレット端末、或いは、列車外に設置されたサーバ装置とすることにより、記憶容量の少ないウェアラブル端末に全ての通過情報若しくは停止位置目標情報等を記憶させる必要がなくなるので、記憶容量不足により通過情報若しくは停止位置目標情報等の情報数が制限されるといった弊害を防ぐことができる。
各駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を記憶する情報装置を乗務員が携帯するタブレット端末、或いは、列車外に設置されたサーバ装置とすることにより、記憶容量の少ないウェアラブル端末に全ての通過情報若しくは停止位置目標情報等を記憶させる必要がなくなるので、記憶容量不足により通過情報若しくは停止位置目標情報等の情報数が制限されるといった弊害を防ぐことができる。
また、望ましくは、前記ウェアラブル端末は、前記操作入力部で入力された情報に基づき前記表示部に表示させる表示項目を変更するようにしたものである。
ウェアラブル端末の操作入力部で入力された情報に基づき前記表示部に表示させる表示項目を変更することにより、乗務員毎に表示項目をカスタマイズでき、乗務員の習熟度に応じた表示項目を的確に表示させることができる。
ウェアラブル端末の操作入力部で入力された情報に基づき前記表示部に表示させる表示項目を変更することにより、乗務員毎に表示項目をカスタマイズでき、乗務員の習熟度に応じた表示項目を的確に表示させることができる。
本発明によれば、列車の乗務員室に同乗した乗務員に運転区間における運転に必要な情報を習得させる乗務員訓練支援システムにおいて、少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置と、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、操作入力部で選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を通信部により情報装置から取得して表示部に表示させるウェアラブル端末とを備えることにより、乗務員は、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
(実施形態)
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である乗務員訓練支援システムを詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である乗務員訓練支援システムを詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[1−1.システム構成の説明]
本発明の実施形態の乗務員訓練支援システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、乗務員訓練支援システム100(以下、単にシステム100と呼ぶ。)の機能をブロック図として表した概略構成図である。
本発明の実施形態の乗務員訓練支援システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、乗務員訓練支援システム100(以下、単にシステム100と呼ぶ。)の機能をブロック図として表した概略構成図である。
図1に示すように、システム100は、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を取得して表示部13に表示させるウェアラブル端末1、少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置2、通過情報若しくは停止位置目標情報を列車のフロントガラスの内面に投影させる投影出力装置3、を有する構成である。
システム100において、ウェアラブル端末1、情報装置2及び投影出力装置3は通信ネットワークNにより互いに通信可能に接続される。具体的には、通信ネットワークNは、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等であり、ウェアラブル端末1、情報装置2及び投影出力装置3は無線通信により当該通信ネットワークNに通信可能に接続される。
ウェアラブル端末1は、メガネの形態を有し、列車の乗務員室に同乗した乗務員が身体に着用可能な装置である。このようなウェアラブル端末1は、具体的には、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等を用いて通信ネットワークNに接続して情報装置2との間で相互に通信を行う。
情報装置2は、予め駅毎の通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶されており、ウェアラブル端末1から駅を指定した通過情報若しくは停止位置目標情報要求を受信した場合、予め記憶された各駅の通過情報若しくは停止位置目標情報から該当する駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を抽出してウェアラブル端末1に送信する。このような情報装置2は、PC(Personal Computer)、WS(Work Station)、タブレット端末等の情報機器であってよい。
投影出力装置3は、列車の乗務員室の運転台に設置されて、ウェアラブル端末1から送信されてくる、通過情報若しくは停止位置目標情報を列車のフロントガラスの内面に投影する。このような投影出力装置3は、通信ネットワークNを介して通信可能な通常のプロジェクタ等であってよい。
[1−2.ウェアラブル端末1の構成の説明]
次に、ウェアラブル端末1の詳細について説明する。
ウェアラブル端末1は、制御部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14、通信部15、緯度経度検出部16を有する。また、ウェアラブル端末1において、制御部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14、通信部15及び緯度経度検出部16は内部バス等により互いに接続される。
次に、ウェアラブル端末1の詳細について説明する。
ウェアラブル端末1は、制御部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14、通信部15、緯度経度検出部16を有する。また、ウェアラブル端末1において、制御部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14、通信部15及び緯度経度検出部16は内部バス等により互いに接続される。
制御部11は、ウェアラブル端末1の動作を中央制御する。具体的には、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有しており、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部14に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により各部を統括制御する。
操作入力部12は、ユーザからの操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部11へ出力する。例えば、スマートフォンやタブレット端末等のように操作入力部12は、表示部13と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。
表示部13は、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたFPD(Flat Panel Display)などであってよい。また、スマートフォンやタブレット端末等のように表示部13は、操作入力部12と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。
記憶部14は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部14は、半導体メモリなどであってよい。
通信部15は、アンテナや通信回路を有し、制御部11による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部15は、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う無線通信IC(Integrated Circuit)などであってよい。
緯度経度検出部16は、ウェアラブル端末1の現在位置の緯度及び経度を検出して制御部11に出力する。例えば、緯度経度検出部16は、GPS(Global Positioning System)機能を実現するGPSチップなどであってよい。
なお、ウェアラブル端末1は音や振動を出力するアラーム部を有していてもよく、情報装置2から各駅の通過情報若しくは停止位置目標情報の送信を受けた際に、ウェアラブル端末1を着用する乗務員の注意を喚起するため、アラーム部から音や振動を出力させてもよい。
[1−3.情報装置2の構成の説明]
次に、情報装置2の詳細について説明する。
情報装置2は、制御部21、操作部22、表示部23、記憶部24、通信部25、各駅の発車時刻情報が予め格納されたデータベース26を有する。また、情報装置2において、制御部21、操作部22、表示部23、記憶部24、通信部25及びデータベース26は内部バス等により互いに接続される。
次に、情報装置2の詳細について説明する。
情報装置2は、制御部21、操作部22、表示部23、記憶部24、通信部25、各駅の発車時刻情報が予め格納されたデータベース26を有する。また、情報装置2において、制御部21、操作部22、表示部23、記憶部24、通信部25及びデータベース26は内部バス等により互いに接続される。
制御部21は、情報装置2の動作を中央制御する。具体的には、制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを有しており、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部24に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により各部を統括制御する。
操作部22は、ユーザからの操作入力を受け付け、当該操作に応じた操作信号を制御部21へ出力する。例えば、操作部22は、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーを備えたキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどであってよい。また、スマートフォンやタブレット端末等のように操作部22は、表示部23と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。
表示部23は、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部23は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCDなどであってよい。また、スマートフォンやタブレット端末等のように表示部23は、操作部22と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。
記憶部24は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部21から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部24は、HDD、半導体メモリなどであってよい。
通信部25は、制御部21の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。具体的には、通信部25は、通信用ICと通信コネクタなどを有する通信インターフェイスである。
データベース26は少なくとも、予め設定された各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報のデータを制御部21から読み書き可能に記憶する。例えば、データベース26は、HDD、半導体メモリなどであってよい。
[1−4.投影出力装置3の構成の説明]
次に、投影出力装置3の詳細について説明する。
投影出力装置3は、制御部31、投影出力部32、記憶部33、通信部34を有する。また、投影出力装置3において、制御部31、投影出力部32、記憶部33及び通信部34は内部バス等により互いに接続される。
次に、投影出力装置3の詳細について説明する。
投影出力装置3は、制御部31、投影出力部32、記憶部33、通信部34を有する。また、投影出力装置3において、制御部31、投影出力部32、記憶部33及び通信部34は内部バス等により互いに接続される。
制御部31は、投影出力装置3の動作を中央制御する。具体的には、制御部31は、CPU、ROM、RAMなどを有しており、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部33に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により各部を統括制御する。
投影出力部32は、制御部31の制御の下、所定の情報(例えば、通過情報や停止位置目標情報)を列車のフロントガラスの内面に投影する。例えば、投影出力部32は、CRTプロジェクタ、液晶プロジェクタ等のディスプレイ装置であってよい。なお、通過情報や停止位置目標情報だけでなく、これら情報とともに、線路の敷設状況に関する情報や力行、ブレーキ等に関する運転操縦情報を列車のフロントガラスの内面に投影することも可能である。
記憶部33は、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部31から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部33は、HDD、半導体メモリなどであってよい。
通信部34は、制御部31の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。具体的には、通信部34は、通信用ICと通信コネクタなどを有する通信インターフェイスである。
[2.動作の説明]
本発明の実施形態におけるシステム100の具体的な動作の説明を図2〜図4を用いて詳細に行う。以下、説明の便宜上、ウェアラブル端末1、情報装置2や投影出力装置3の制御部が主体となる処理は、「ウェアラブル端末1」、「情報装置2」、「投影出力装置3」をその処理の主体として説明する。
本発明の実施形態におけるシステム100の具体的な動作の説明を図2〜図4を用いて詳細に行う。以下、説明の便宜上、ウェアラブル端末1、情報装置2や投影出力装置3の制御部が主体となる処理は、「ウェアラブル端末1」、「情報装置2」、「投影出力装置3」をその処理の主体として説明する。
[2−1.ウェアラブル端末1の動作の説明]
ここで、ウェアラブル端末1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
ウェアラブル端末1は、列車の乗務員室に同乗した乗務員が操作入力部12により次の駅を選択したか否かを判断する(ステップS21)。
ここで、ウェアラブル端末1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
ウェアラブル端末1は、列車の乗務員室に同乗した乗務員が操作入力部12により次の駅を選択したか否かを判断する(ステップS21)。
例えば、列車の乗務員室に同乗した乗務員は、表示部13に表示された駅名の中から次に通過若しくは停車する駅名を選択する。
ウェアラブル端末1は、次の駅の選択が行われていないと判断した場合(ステップS21:No)、ステップS21に戻り、次の駅の選択が行われたと判断した場合(ステップS21:Yes)、選択された次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報の要求を通信ネットワークNを介して情報装置2に送信する(ステップS22)。
そして、ウェアラブル端末1は、情報装置2から次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信したか否かを判断し(ステップS23)、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信していないと判断した場合(ステップS23:No)、ステップS23に戻り、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信したと判断した場合(ステップS23:Yes)、受信した通過情報若しくは停止位置目標情報を表示部13に表示させる(ステップS24)。
例えば、次の駅が通過駅の場合には、情報装置2から通過情報が送信されてくるので、図3(a)に示すように、ウェアラブル端末1の表示部13には、情報装置2から取得した通過情報「通過」が表示される。次の駅が通過駅の場合には、停車駅と比べて強く注意喚起する必要がないので、例えば、背景色が「白色」で、文字色が「赤色(図面の記載では黒色)」で表示する。
また、例えば、次の駅が停車駅の場合には、情報装置2から停止位置目標情報が送信されてくるので、図3(b)に示すように、ウェアラブル端末1の表示部13には、停車駅である旨を示す停車情報「停車」と、情報装置2から取得した停止位置目標情報「停目15」とが併せて表示される。次の駅が停車駅の場合には、通過駅と比べて強く注意喚起する必要があるので、例えば、背景色が「赤色(図面の記載では黒色)」で、文字色が「白色」で表示する。
さらに、図3(c)に示すように、必要に応じて選択された次の駅名「A駅」を、停車情報「停車」と、停止位置目標情報「停目10」と併せて表示させてもよい。図3(c)の場合も停車駅であり、通過駅と比べて強く注意喚起する必要があるので、例えば、背景色が「赤色(図面の記載では黒色)」で、文字色が「白色」で表示する。
すなわち、列車の乗務員室に同乗した乗務員が身体に着用したウェアラブル端末1の表示部13に次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が表示されるので、乗務員は、両手に何も持つことなく列車の乗務員室に同乗しながら次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
[2−2.情報装置2の動作の説明]
また、ここで、情報装置2の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
情報装置2は、通信部25がウェアラブル端末1から通過情報若しくは停止位置目標情報要求を受信したか否かを判断する(ステップS41)。もし、情報装置2が、ウェアラブル端末1から通過情報若しくは停止位置目標情報要求を受信していないと判断した場合(ステップS41:No)、ステップS41に戻る。
また、ここで、情報装置2の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
情報装置2は、通信部25がウェアラブル端末1から通過情報若しくは停止位置目標情報要求を受信したか否かを判断する(ステップS41)。もし、情報装置2が、ウェアラブル端末1から通過情報若しくは停止位置目標情報要求を受信していないと判断した場合(ステップS41:No)、ステップS41に戻る。
一方、情報装置2が、ウェアラブル端末1から通過情報若しくは停止位置目標情報要求を受信したと判断した場合(ステップS41:Yes)、情報装置2は、受信した通過情報若しくは停止位置目標情報要求で指定されている駅名に基づき、データベース26に予め格納されている通過情報若しくは停止位置目標情報を参照し、指定された駅名における通過情報若しくは停止位置目標情報を読み出し(ステップS42)、読み出された通過情報若しくは停止位置目標情報を通信ネットワークNを介してウェアラブル端末1に送信する(ステップS43)。
以上のように、列車の乗務員室に同乗した乗務員に運転区間における運転に必要な情報を習得させる乗務員訓練支援システム100において、少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置2と、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、操作入力部12で選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を通信部15により情報装置2から取得して表示部13に表示させるウェアラブル端末1とを備えることにより、ウェアラブル端末1の表示部13に次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が表示されるので、乗務員は、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
(変形例1)
[3−1.次の駅の特定]
実施形態の説明では、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用しているウェアラブル端末1を操作して次の駅を選択しているが、緯度経度検出部16により現在の緯度及び経度を検出して、次の駅を自動的に特定することにより、乗務員による次の駅の選択操作を省くことができる。
[3−1.次の駅の特定]
実施形態の説明では、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用しているウェアラブル端末1を操作して次の駅を選択しているが、緯度経度検出部16により現在の緯度及び経度を検出して、次の駅を自動的に特定することにより、乗務員による次の駅の選択操作を省くことができる。
ここで、図5に示すウェアラブル端末1の他の動作の一例を示すフローチャートを用いて説明する。ウェアラブル端末1は、緯度経度検出部16から現在の緯度及び経度を取得し(ステップS51)、取得した緯度及び経度から次の駅を特定する(ステップS52)。
次に、ウェアラブル端末1は、特定された次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報の要求を情報装置2に送信する(ステップS53)。
そして、ウェアラブル端末1は、情報装置2から次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信したか否かを判断し(ステップS54)、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信していないと判断した場合(ステップS54:No)、ステップS54に戻り、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信したと判断した場合(ステップS54:Yes)、受信した通過情報若しくは停止位置目標情報を表示部13に表示させる(ステップS55)。
以上のように、ウェアラブル端末1は、緯度経度検出部16で検出された緯度及び経度に基づき次の駅を特定し、特定された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を表示部13に表示させることにより、列車の乗務員室に同乗した乗務員による次の駅の選択操作を省くことができると共に、両手に何も持つことなく列車の乗務員室に同乗しながら次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
(変形例2)
[3−2.次の駅への接近]
実施形態の説明に際しては、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用しているウェアラブル端末1は、次の駅を特定し、当該特定された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を取得して表示部13に表示させているが、次の駅に接近した時点で、通過情報若しくは停止位置目標情報を表示させてもよい。
[3−2.次の駅への接近]
実施形態の説明に際しては、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用しているウェアラブル端末1は、次の駅を特定し、当該特定された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を取得して表示部13に表示させているが、次の駅に接近した時点で、通過情報若しくは停止位置目標情報を表示させてもよい。
ここで、図6に示すウェアラブル端末1の他の動作の一例を示すフローチャートを用いて説明する。ウェアラブル端末1は、緯度経度検出部16から現在走行中の地点の緯度及び経度を取得し(ステップS61)、取得した緯度及び経度から次の駅を特定する(ステップS62)。
次に、ウェアラブル端末1は、特定された次の駅に接近したか否かを判断する(ステップS63)。具体的には、ウェアラブル端末1は、緯度経度検出部16から取得した緯度及び経度に基づき次の駅までの距離を求め、当該距離が所定距離以下になった場合、次の駅に接近したものと判断する。
ウェアラブル端末1は、次の駅に接近していないと判断した場合(ステップS63:No)、ステップS61に戻り、次の駅に接近したと判断した場合(ステップS63:Yes)、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報の要求を情報装置2に送信する(ステップS64)。
そして、ウェアラブル端末1は、情報装置2から次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信したか否かを判断し(ステップS65)、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信していないと判断した場合(ステップS65:No)、ステップS65に戻り、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を受信したと判断した場合(ステップS65:Yes)、受信した通過情報若しくは停止位置目標情報を表示部13に表示させる(ステップS66)。
以上のように、緯度経度検出部16で検出された情報に基づき次の駅に接近したと判断した場合に、乗務員が身体に着用したウェアラブル端末1において、通過情報若しくは停止位置目標情報が表示されるので、乗務員は、両手に何も持つことなく列車の乗務員室に同乗しながら次の駅への接近を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
(変形例3)
[3−3.前方風景との情報の合成]
実施形態、変形例1及び変形例2の説明では、ウェアラブル端末1の表示部13に情報を表示しているが、列車の乗務員室に同乗した乗務員が見ている前方風景と、通過情報若しくは停止位置目標情報を合成するものであってもよい。
[3−3.前方風景との情報の合成]
実施形態、変形例1及び変形例2の説明では、ウェアラブル端末1の表示部13に情報を表示しているが、列車の乗務員室に同乗した乗務員が見ている前方風景と、通過情報若しくは停止位置目標情報を合成するものであってもよい。
例えば、ウェアラブル端末1として、片眼タイプのスマートグラスを用いた場合、乗務員の視界の一部に小さい表示部13が配置されることになるので、乗務員は前方の風景と、表示部13の情報が合成されて同時に視野に入ることになる。
すなわち、乗務員からは、図7に示すように列車の乗務員室から見た前方の風景VW71と、ウェアラブル端末1の表示部13に表示された情報IF71とが合成されて同時に視野に入ることになる。
このため、乗務員は、情報IF71から「B駅」が停車駅であり、停止位置目標は「10」であることが確認でき、前方の風景VW71に実際に設置されている鉄道標識MK71に合わせて列車を停車させればよいことを容易に習得することができる。
(変形例4)
[3−4.情報の投影]
実施形態、変形例1〜変形例3の説明では、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用しているウェアラブル端末1の表示部13に情報を表示させているが、列車のフロントガラスの内面に情報を投影させてもよい。
[3−4.情報の投影]
実施形態、変形例1〜変形例3の説明では、列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用しているウェアラブル端末1の表示部13に情報を表示させているが、列車のフロントガラスの内面に情報を投影させてもよい。
ここで、システム100の情報投影における動作について簡単に説明する。
投影出力装置3は、列車の乗務員室の運転台に設置されて、制御部31の制御の下、通信部34が受信した情報を、投影出力部32から列車のフロントガラスの内面に投影して情報を表示させる。
投影出力装置3は、列車の乗務員室の運転台に設置されて、制御部31の制御の下、通信部34が受信した情報を、投影出力部32から列車のフロントガラスの内面に投影して情報を表示させる。
そして、ウェアラブル端末1は、通信部15を制御して、次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を投影出力装置3に送信することにより、列車のフロントガラスの内面に通過情報若しくは停止位置目標情報を投影して表示させる。
以上のように、列車のフロントガラスの内面にウェアラブル端末1が取得した情報を投影させることにより、ウェアラブル端末を着用した乗務員のみならず、列車の乗務員室に同乗している他の者に対しても、各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を容易に確認させることができる。
なお、実施形態等の説明に際しては、情報装置2の設置位置を特定していないが、情報装置2は、乗務員が携帯するタブレット端末であってもよいし、列車外に設置されたサーバ装置であってもよい。
情報装置2が、乗務員が携帯するタブレット端末、或いは、列車外に設置されたサーバ装置であることにより、記憶容量の少ないウェアラブル端末1に全ての通過情報若しくは停止位置目標情報を記憶させる必要がなくなるので、記憶容量不足により通過情報若しくは停止位置目標情報の情報数が制限されるといった弊害を防ぐことができ、乗務員は、両手に何も持つことなく列車の乗務員室に同乗しながら次の駅における通過情報若しくは停止位置目標情報を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
また、実施形態等の説明に際しては、ウェアラブル端末1の表示部13に表示させる情報としては、駅名、通過情報停車情報、停止位置目標情報を例示したが、勿論、これら情報に限定されるものではなく、必要に応じて各種情報を適宜選択可能である。
例えば、次の駅における駅名、通過情報停車情報、停止位置目標情報を、ウェアラブル端末1の表示部13に表示させるのみならず、運転区間におけるカーブ等の線路の敷設状況や、信号機や鉄道標識の設置位置等の運転に必要な情報を表示させてもよい。さらに、カーブ、信号機や鉄道標識への接近をウェアラブル端末1の表示部13に表示させて注意喚起をするものであってもよい。
このように、緯度経度検出部16で検出された情報に基づき信号機や鉄道標識等に接近した等と判断した場合に、乗務員が身体に着用したウェアラブル端末1において、その旨の情報を表示させることにより、乗務員は、両手に何も持つことなく列車の乗務員室に同乗しながら信号機や鉄道標識等への接近等を確認でき、運転区間における運転に必要な情報を容易に習得することができる。
なお、実施形態の説明に際しては、緯度経度検出部16はウェアラブル端末1に備えられたものとして説明したが、緯度経度検出部16は情報装置2(例えば、乗務員が携帯するタブレット端末等)に備えられたもの(GPSチップなど)を利用するものであってもよい。
また、ウェアラブル端末1の操作入力部12で入力された情報に基づき表示部13に表示させる表示項目を変更するようにしてもよい。
すなわち、乗務員の習熟度は各人によって異なるので、同一の表示項目では、表示部13に必要以上の情報を表示させてしまい、或いは、乗務員が必要としている情報が表示されない場合が想定される。
このため、乗務員(或いは、教官)が、ウェアラブル端末1の設定入力部12により習熟度に応じた表示項目を適宜選択することにより、乗務員毎に表示項目をカスタマイズでき、必要最小限の情報を表示させることができ、乗務員は、両手に何も持つことなく列車の乗務員室に同乗しながら運転区間における運転に必要な情報を効率よく習得することができる。
1 ウェアラブル端末
11 制御部
12 操作入力部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
16 緯度経度検出部
2 情報装置
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
26 データベース
3 投影出力装置
31 制御部
32 投影出力部
33 記憶部
34 通信部
N 通信ネットワーク
11 制御部
12 操作入力部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
16 緯度経度検出部
2 情報装置
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
26 データベース
3 投影出力装置
31 制御部
32 投影出力部
33 記憶部
34 通信部
N 通信ネットワーク
Claims (6)
- 列車の乗務員室に同乗した乗務員に運転区間における運転に必要な情報を習得させる乗務員訓練支援システムにおいて、
少なくとも各駅における通過情報若しくは停止位置目標情報が記憶された情報装置と、
列車の乗務員室に同乗した乗務員が着用し、操作入力部で選択された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を通信部により情報装置から取得して表示部に表示させるウェアラブル端末と、
を備えることを特徴とする乗務員訓練支援システム。 - 前記ウェアラブル端末は、メガネ型であることを特徴とする請求項1に記載の乗務員訓練支援システム。
- 前記ウェアラブル端末は、緯度経度検出部を備え、前記緯度経度検出部で検出された情報に基づき駅を特定し、特定された駅の通過情報若しくは停止位置目標情報を表示部に表示させることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の乗務員訓練支援システム。
- 前記ウェアラブル端末は、緯度経度検出部を備え、前記緯度経度検出部により駅に接近したと判断した場合に、通過情報若しくは停止位置目標情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の乗務員訓練支援システム。
- 前記情報装置は、列車に同乗した乗務員が携帯するタブレット端末、或いは、列車外に設置されたサーバ装置であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の乗務員訓練支援システム。
- 前記ウェアラブル端末は、前記操作入力部で入力された情報に基づき前記表示部に表示させる表示項目を変更することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の乗務員訓練支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015120746A JP2017003929A (ja) | 2015-06-16 | 2015-06-16 | 乗務員訓練支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015120746A JP2017003929A (ja) | 2015-06-16 | 2015-06-16 | 乗務員訓練支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017003929A true JP2017003929A (ja) | 2017-01-05 |
Family
ID=57752452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015120746A Pending JP2017003929A (ja) | 2015-06-16 | 2015-06-16 | 乗務員訓練支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017003929A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019217861A (ja) * | 2018-06-18 | 2019-12-26 | 加川 征彦 | 鉄道車両の運転台モニタ、路線バスの運転台モニタ、及び鉄道路線駅表示方法 |
WO2021215296A1 (ja) * | 2020-04-20 | 2021-10-28 | 株式会社日立製作所 | 運転支援装置、運転支援装置の処理方法およびプログラム |
-
2015
- 2015-06-16 JP JP2015120746A patent/JP2017003929A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019217861A (ja) * | 2018-06-18 | 2019-12-26 | 加川 征彦 | 鉄道車両の運転台モニタ、路線バスの運転台モニタ、及び鉄道路線駅表示方法 |
WO2021215296A1 (ja) * | 2020-04-20 | 2021-10-28 | 株式会社日立製作所 | 運転支援装置、運転支援装置の処理方法およびプログラム |
JP2021172140A (ja) * | 2020-04-20 | 2021-11-01 | 株式会社日立製作所 | 運転支援装置、運転支援装置の処理方法およびプログラム |
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