JP2017001045A - プレス金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工部材との凝着および摩耗を抑制できるプレス金型を提供する。
【解決手段】プレス金型10は、上型11と、被加工部材18を上型11との間に挟んで成形する下型12と、上型11に設けられている油収容部39と、油収容部39の圧力室20に収容される潤滑油を大気圧よりも高圧になるよう昇圧するピストン25とを備える。油収容部39は、大気圧よりも高圧になるよう昇圧された潤滑油を被加工部材18に向けて吐出する吐出口32を有する。このように昇圧された潤滑油が被加工部材18に吐出される形態においては、従来のように昇圧されていない潤滑油が被加工部材に供給される形態と比べて、潤滑油の供給量が増える。そのためプレス金型10の加工部と被加工部材18との間の油膜切れが抑制され、潤滑状態が良好となる。したがって、プレス加工の加工速度を上げても、プレス金型10と被加工部材18との凝着および摩耗を抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、プレス金型に関する。
被加工部材を第1成形型と第2成形型との間に挟んで成形するプレス金型が知られている。特許文献1に開示されたプレス金型は、潤滑油が流れる内部油路と、内部油路の出口に設けられた多孔質樹脂や焼結金属などの油供給部材とを備える。内部油路中の潤滑油は、油供給部材から被加工部材側に流れ出て、プレス金型と被加工部材との間に油膜を形成する。
特開2013−220444号公報
特許文献1に開示されたように油供給部材から潤滑油が流れ出る程度では、プレス加工の加工速度を上げようとすると潤滑油の供給量が十分でなくなり、油膜切れが起こる場合がある。その場合、プレス金型の加工部と被加工部材との間で凝着および摩耗が発生するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、凝着および摩耗を抑制できるプレス金型を提供することである。
本発明によるプレス金型は、第1成形型、第2成形型、油収容部および昇圧部を備える。第2成形型は、被加工部材を第1成形型との間に挟んで成形する。油収容部は、第1成形型および第2成形型の一方または両方に設けられている。昇圧部は、油収容部に収容されている潤滑油を大気圧よりも高圧になるよう昇圧する。油収容部は、大気圧よりも高圧になるよう昇圧された潤滑油を被加工部材に向けて吐出する吐出口を有する。
本発明のように昇圧された潤滑油が被加工部材に吐出される形態においては、従来のように油供給部材から流れ出た潤滑油が被加工部材に供給される形態と比べて、潤滑油の供給量が増える。そのため、プレス金型の加工部と被加工部材との間の油膜切れが抑制され、潤滑状態が良好となる。したがって、プレス加工の加工速度を上げても、プレス金型と被加工部材との凝着および摩耗を抑制できる。
本発明の第1実施形態によるプレス金型を示す図であって、上型と下型とが離間している状態の図である。 図1の状態から、上型と下型とが接近するよう移動した状態の図である。 図1のIII部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態によるプレス金型のダイの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第3実施形態によるプレス金型のダイの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第4実施形態によるプレス金型のダイの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第5実施形態によるプレス金型のダイの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第6実施形態によるプレス金型を示す図であって、上型と下型とが離間している状態の図である。 図8の状態から、上型と下型とが接近するよう移動した状態の図である。 本発明の第7実施形態によるプレス金型を示す図であって、上型と下型とが離間している状態の図である。 図10の状態から、上型と下型とが接近するよう移動した状態の図である。 図10のXII部分の拡大図である。 本発明の第8実施形態によるプレス金型のパンチの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第9実施形態によるプレス金型のパンチの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第10実施形態によるプレス金型のパンチの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第11実施形態によるプレス金型のパンチの加工部付近を示す拡大図である。 本発明の第12実施形態によるプレス金型を示す図であって、上型と下型とが接近している状態の図である。 図17のXVIII部分の拡大図である。 図17のダイを刃先側から見た図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図面は模式的に示されている。図面に示された各部の寸法、角度および寸法比は、必ずしも正確なものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態によるプレス金型を図1および図2に示す。プレス金型10は、上型11、下型12、および、押さえプレート13を備えている。上型11は、特許請求の範囲に記載の「第1成形型」に相当し、ダイ14およびダイホルダ15を有する。下型12は、特許請求の範囲に記載の「第2成形型」に相当し、パンチ16およびパンチホルダ17を有する。上型11および下型12は、互いに接近および離間する動作が可能なよう図示しないプレス機に取り付けられる。下型12は、被加工部材18を上型11との間に挟んで成形する。第1実施形態では、上型11および下型12は被加工部材18を絞り加工する。
プレス金型10は、さらに、圧力室20、オイルタンク21、給油通路22、ポンプ23、第1チェックバルブ24、ピストン25、ロッド26、押圧ピン27、リリーフ通路28、リリーフバルブ29、吐出通路30および第2チェックバルブ31を備えている。
圧力室20は、ダイ14の内部に設けられている。
給油通路22は、オイルタンク21と圧力室20とを接続している。
ポンプ23は、給油通路22の途中に設けられており、オイルタンク21の潤滑油を圧力室20に圧送する。ポンプ23は、潤滑油を圧力室20に補給する給油部である。
第1チェックバルブ24は、給油通路22の途中であって、ポンプ23と圧力室20との間に設けられている。第1チェックバルブ24は、ポンプ23側から圧力室20側への潤滑油の流れを許容し、圧力室20側からポンプ23側への潤滑油の流れを阻止する。
ピストン25は、圧力室20に隣接して設けられており、上型11と下型12とが互いに接近および離間する方向と平行な方向へ移動可能である。ピストン25が移動すると、圧力室20の容積は増減する。
ロッド26は、ピストン25からダイ14を貫通してパンチホルダ17側へ突き出すように設けられている。
押圧ピン27は、パンチホルダ17からダイ14側へ突き出すよう設けられている。押圧ピン27は、上型11と下型12とが互いに接近するよう動作するとき、ロッド26を介してピストン25を圧力室20側へ押圧する。ピストン25は、上型11と下型12とが互いに接近する動作を利用して圧力室20の容積が小さくなるよう移動する。ピストン25は、圧力室20に収容されている潤滑油を大気圧よりも高圧になるよう昇圧するものであり、特許請求の範囲に記載の「昇圧部」に相当する。
リリーフ通路28は、圧力室20とオイルタンク21とを接続している。
リリーフバルブ29は、リリーフ通路28の途中に設けられている。リリーフバルブ29は、圧力室20の潤滑油の圧力が所定のリリーフ圧力を超えたとき開弁し、圧力室20の潤滑油をオイルタンク21側に逃がす。これにより、圧力室20の潤滑油の圧力はリリーフ圧力以下に保たれる。第1実施形態では、上記リリーフ圧力は、被加工部材18の降伏圧力よりも低い値に設定されている。
吐出通路30は、圧力室20と吐出口32とを接続している。圧力室20および吐出通路30は、ダイ14内部で潤滑油を収容する油収容部39を構成している。吐出口32は、ダイ14の加工部、すなわち、成形中の被加工部材18と対向する箇所に開口している。吐出口32は、大気圧よりも高圧になるよう昇圧された潤滑油を被加工部材18に向けて吐出する。第1実施形態では、吐出口32は、複数形成されており、図3に示すようにダイ14のR部33に開口している。R部33は、ダイ14の肩部の丸みを帯びた部分であって、先端面34とランド部35との間にある。ランド部35に対してR部33とは反対側には逃げ部36が形成されている。各吐出口32は、周方向において等間隔に設けられている。吐出通路30は、各吐出口32に接続するよう分岐している。
図1および図2に戻って、第2チェックバルブ31は、吐出通路30の途中に設けられており、吐出口32側から圧力室20側への潤滑油の流れを阻止する。また、第2チェックバルブ31は、圧力室20側の圧力が大気圧よりも高い所定圧力以上になると開弁して潤滑油の吐出口32側への流れを許容する。第2チェックバルブ31は、特許請求の範囲に記載の「チェックバルブ」であり、圧力室20から吐出口32に潤滑油を供給する供給部である。第1実施形態では、油収容部39の潤滑油は、上型11および下型12による被加工部材18の成形中にのみ、被加工部材18に向けて吐出される。具体的には、押圧ピン27およびロッド26は、上型11および下型12の両方が被加工部材18に接触し始めたときに圧力室20の圧力が前記所定圧力以上になるよう構成されている。
このように構成されたプレス金型10は、上型11と下型12とが互いに接近するとき、被加工部材18に絞り加工を施す。被加工部材18の成形中において、ピストン25は、圧力室20の容積を小さくすることによって、圧力室20の潤滑油を昇圧する。リリーフバルブ29が設けられているため、ピストン25により昇圧された潤滑油の圧力は被加工部材18の降伏圧力よりも低い。圧力室20の潤滑油は、吐出通路30に導かれ、吐出口32から被加工部材18に向けて吐出される。吐出口32から吐出される潤滑油の圧力は、被加工部材18の降伏応力よりも低い。吐出された潤滑油は、ダイ14と被成形部材18との間に油膜を形成する。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態によるプレス金型10は、上型11と、被加工部材18を上型11との間に挟んで成形する下型12と、上型11に設けられている油収容部39と、油収容部39の圧力室20に収容されている潤滑油を大気圧よりも高圧になるよう昇圧するピストン25とを備えている。油収容部39は、大気圧よりも高圧になるよう昇圧された潤滑油を被加工部材18に向けて吐出する吐出口32を有する。
このように昇圧された潤滑油が被加工部材18に吐出される形態においては、従来のように昇圧されていない潤滑油が被加工部材に供給される形態と比べて、潤滑油の供給量が増える。そのため、プレス金型10の加工部と被加工部材18との間の油膜切れが抑制され、潤滑状態が良好となる。したがって、プレス加工の加工速度を上げても、プレス金型10と被加工部材18との凝着および摩耗を抑制できる。これにより、プレス機が持つ能力の最大限まで加工速度を上げることができる。また、プレス金型10の寿命を延ばすことができるとともに、プレス加工の品質を高めることができる。
また、第1実施形態では、ピストン25により昇圧された潤滑油の圧力は、被加工部材18の降伏応力よりも低い。
そのため、吐出口32から吐出される潤滑油により被加工部材18が変形することを回避できる。
また、第1実施形態では、油収容部39は、圧力室20と、当該圧力室20と吐出口32とを接続している吐出通路30と、を有する。吐出通路30には第2チェックバルブ31が設けられている。第2チェックバルブ31は、圧力室20側の圧力が大気圧よりも高い所定圧力以上になると開弁して潤滑油の吐出口32側への流れを許容する。
そのため、プレス金型10の加工部近傍であるダイ14内部に圧力室20を設け、その圧力室20に高圧な潤滑油を溜めることができる。したがって、吐出通路30を極力短く設定して、圧力損失を低減することができる。これにより、できるだけ高圧な潤滑油を被加工部材18に供給することができる。
また、第1実施形態では、ピストン25は、上型11と下型12とが互いに接近する動作を利用して圧力室20の容積が小さくなるよう移動する。
そのため、ポンプを用いることなく圧力室20の潤滑油を昇圧することができる。したがって、プレス金型10の小型化および省コスト化を図ることができる。
また、第1実施形態では、吐出口32は、ダイ14のうち、成形中の被加工部材18と対向する箇所であって、R部33に開口している。
そのため、成形中の被加工部材18に確実に潤滑油を供給できる。
また、第1実施形態では、油収容部39の潤滑油は、上型11および下型12による被加工部材18の成形中にのみ、被加工部材18に向けて吐出される。
そのため、被加工部材18の成形開始前に潤滑油が吐出されることがなく、潤滑油の消費を抑えることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態では、図4に示すように、吐出口41は、ダイ14の先端面34に開口している。このように吐出口41がダイ14の先端面34に設けられてもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態では、図5に示すように、吐出口43は、ダイ14のランド部35に開口している。このように吐出口43がダイ14のランド部35に設けられてもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態では、図6に示すように、吐出口44は、ダイ14の逃げ部36のうち、ランド部35付近に開口している。このように吐出口44がダイ14の逃げ部36に設けられてもよい。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態では、図7に示すように、吐出通路30の出口部分には窪み45が形成されている。吐出口46は窪み45の開口部である。そのため、窪み45に潤滑油を溜めることができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態では、図8および図9に示すように、前述のポンプ23が設けられていない代わりに、スプリング47が設けられている。スプリング47は、圧力室20に設けられている。スプリング47は、上型11と下型12とが互いに離間するとき、圧力室20の容積が大きくなるようピストン25を押して圧力室20に潤滑油を吸入させるものであり、特許請求の範囲に記載の「給油部」に相当する。
このようにポンプ23に代えてスプリング47が設けられることによって、プレス金型の小型化および省コスト化を図ることができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態によるプレス金型を図10および図11に示す。プレス金型50は、上型51、下型52、押さえプレート53、および、エジェクタ54を備えている。上型51は、特許請求の範囲に記載の「第1成形型」に相当し、ダイ55、ダイホルダ56およびダイプレート57を有する。下型52は、特許請求の範囲に記載の「第2成形型」に相当し、パンチ58、パンチホルダ59およびパンチプレート60を有する。
プレス金型50が被加工部材18を絞り加工する金型である点は、第6実施形態と同じである。しかし、油収容部61等が下型52に設けられている点は、第6実施形態と異なる。第7実施形態では、圧力室62、ピストン63およびスプリング64は、パンチプレート60に設けられている。また、ロッド65は、ピストン63からパンチプレート60を貫通してダイプレート57側に突き出すように設けられている。パンチプレート60は、上型51と下型52とが互いに接近するよう動作するとき、ロッド65を介してピストン63を圧力室62側へ押圧する。
吐出通路66は、パンチプレート60とパンチ58とにわたって設けられ、圧力室62と吐出口67とを接続している。吐出口67は、パンチ58の加工部、すなわち、成形中の被加工部材18と対向する箇所に開口している。第7実施形態では、吐出口67は、図12に示すようにパンチ58のR部68に開口している。
このように圧力室62、ピストン63およびスプリング64が下型52に設けられてもよい。また、吐出口67がパンチ58に設けられてもよい。それでも、昇圧された潤滑油が吐出口67から被加工部材18に吐出されるため、プレス金型50と被加工部材18との間の油膜切れが抑制される。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態では、図13に示すように、吐出口71は、パンチ58の先端面72に開口している。このように吐出口71がパンチ58の先端面72に設けられてもよい。
[第9実施形態]
本発明の第9実施形態では、図14に示すように、吐出口73は、パンチ58のランド部74に開口している。このように吐出口73がパンチ58のランド部74に設けられてもよい。
[第10実施形態]
本発明の第10実施形態では、図15に示すように、吐出口75は、パンチ58の逃げ部76のうち、ランド部74付近に開口している。このように吐出口75がパンチ58の逃げ部76に設けられてもよい。
[第11実施形態]
本発明の第11実施形態では、図16に示すように、吐出通路66の出口部分には窪み77が形成されている。吐出口78は窪み77の開口部である。そのため、窪み77に潤滑油を溜めることができる。
[第12実施形態]
本発明の第12実施形態によるプレス金型を図17に示す。プレス金型80は、上型81、下型82、押さえプレート83、および、エジェクタ84を備えている。上型81は、特許請求の範囲に記載の「第1成形型」に相当し、ダイ85およびダイホルダ86を有する。下型82は、特許請求の範囲に記載の「第2成形型」に相当し、パンチ87およびパンチホルダ88を有する。
プレス金型80は、被加工部材18をせん断加工する金型である点が第6実施形態と異なる。第12実施形態では、図17および図18に示すように吐出通路89は、穴部90と環状溝91と複数の斜め溝92とから構成されている。環状溝91は、ダイ85のランド部93に形成されている。穴部90は、圧力室20と環状溝91とを接続している。斜め溝92は、環状溝91からダイ85の刃先まで斜めに延びるように形成されている。斜め溝92の刃先側には吐出口94が開口している。図19に示すように、各斜め溝92は周方向において等間隔に設けられている。
このように構成されたプレス金型80では、上型81と下型82とが接近するように動作し始めてから被加工部材18が切断されるまでの間、ピストン25により昇圧された圧力室20の潤滑油は、吐出通路89に導かれ、吐出口94から被加工部材18に向けて吐出される。そして、被加工部材18が切断され始めると、斜め溝92は、被加工部材18の切断面に潤滑油を供給する。そのため、プレス金型80と被加工部材18との間の油膜切れが抑制される。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、油収容部は、上型および下型の両方に設けられてもよい。そして、吐出口は、ダイおよびパンチの両方に設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、吐出口は、ダイのR部、先端面およびランド部のいずれか2つに開口していてもよいし、全部に開口していてもよい。
本発明の他の実施形態では、吐出口は、パンチのR部、先端面およびランド部のいずれか2つに開口していてもよいし、全部に開口していてもよい。
本発明の他の実施形態では、昇圧部は、潤滑油を圧力室に圧送するポンプであってもよい。その場合、潤滑油を圧力室に補給する給油部としてのポンプが昇圧部を兼ねていてもよい。
本発明の他の実施形態では、圧力室が設けられなくてもよい。その場合、油収容部は油路のみから構成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、せん断加工は、抜き加工に限らず、シェービング加工であってもよい。
本発明の他の実施形態では、吐出通路の出口部分に形成される窪みは、周方向へ延びる溝であってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
11、51、81・・・上型(第1成形型)
12、52、82・・・下型(第2成形型)
18・・・被加工部材
25・・・昇圧部
32、41、43、44、46、67、71、73、75、78、94・・・吐出口
39、61・・・油収容部

Claims (16)

  1. 第1成形型(11、51、81)と、
    被加工部材(18)を前記第1成形型との間に挟んで成形する第2成形型(12、52、82)と、
    前記第1成形型および前記第2成形型の一方または両方に設けられている油収容部(39、61)と、
    前記油収容部に収容されている潤滑油を大気圧よりも高圧になるよう昇圧する昇圧部(25)と、
    を備え、
    前記油収容部は、大気圧よりも高圧になるよう昇圧された潤滑油を前記被加工部材に向けて吐出する吐出口(32、41、43、44、46、67、71、73、75、78、94)を有することを特徴とするプレス金型。
  2. 前記昇圧部により昇圧された潤滑油の圧力は、前記被加工部材の降伏応力よりも低いことを特徴とする請求項1に記載のプレス金型。
  3. 前記油収容部は、圧力室(20、62)、および、当該圧力室と前記吐出口とを接続している吐出通路(30、66)を有し、
    前記吐出通路に設けられ、前記圧力室側の圧力が大気圧よりも高い所定圧力以上になると開弁して前記吐出口側への潤滑油の流れを許容するチェックバルブ(31)を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のプレス金型。
  4. 前記昇圧部は、前記第1成形型と前記第2成形型とが互いに接近する動作を利用して前記圧力室の容積が小さくなるよう移動するピストンであることを特徴とする請求項3に記載のプレス金型。
  5. 前記第1成形型と前記第2成形型とが互いに離間するとき、前記圧力室の容積が大きくなるよう前記ピストンを押して前記圧力室に潤滑油を吸入させる給油部を、さらに備えることを特徴とする請求項4に記載のプレス金型。
  6. 前記昇圧部は、潤滑油を前記圧力室に圧送するポンプであることを特徴とする請求項3に記載のプレス金型。
  7. 前記第1成形型および前記第2成形型のうち、前記油収容部が設けられている成形型を特定成形型と呼ぶ場合、
    前記吐出口は、前記特定成形型のうち、成形中の前記被加工部材と対向する箇所に開口していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプレス金型。
  8. 前記第1成形型および前記第2成形型の一方にはダイ(14)が設けられ、
    前記吐出口(32)は、前記ダイのR部(33)に開口していることを特徴とする請求項7に記載のプレス金型。
  9. 前記第1成形型および前記第2成形型の一方にはダイが設けられ、
    前記吐出口(41)は、前記ダイの先端面(34)に開口していることを特徴とする請求項7に記載のプレス金型。
  10. 前記第1成形型および前記第2成形型の一方にはダイが設けられ、
    前記吐出口(43)は、前記ダイのランド部(35)に開口していることを特徴とする請求項7のいずれか一項に記載のプレス金型。
  11. 前記第1成形型および前記第2成形型の一方にはパンチ(58)が設けられ、
    前記吐出口(67)は、前記パンチのR部(68)に開口していることを特徴とする請求項7に記載のプレス金型。
  12. 前記第1成形型および前記第2成形型の一方にはパンチが設けられ、
    前記吐出口(71)は、前記パンチの先端面(72)に開口していることを特徴とする請求項7に記載のプレス金型。
  13. 前記第1成形型および前記第2成形型の一方にはパンチが設けられ、
    前記吐出口(73)は、前記パンチのランド部(74)に開口していることを特徴とする請求項7に記載のプレス金型。
  14. 前記油収容部の潤滑油は、前記第1成形型および前記第2成形型による前記被加工部材の成形中にのみ、前記被加工部材に向けて吐出されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のプレス金型。
  15. 前記第1成形型(11、51)および前記第2成形型(12、52)は前記被加工部材を絞り加工することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のプレス金型。
  16. 前記第1成形型(81)および前記第2成形型(82)は前記被加工部材をせん断加工することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のプレス金型。
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