JP2016527195A - フタル酸ジオクチルを精製するための方法 - Google Patents

フタル酸ジオクチルを精製するための方法 Download PDF

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Abstract

フタル酸ジオクチルを含む組成物の紫外線吸収特性を低減する方法であって、(a)フタル酸ジオクチルおよびフタリドを含む組成物を得るステップであり、前記組成物が、約230から360nmの波長で0.1超の吸光度を有するステップと、(b)組成物と活性炭、シリカゲル、または珪藻土とを十分な時間接触させて、フタリドと活性炭、シリカゲル、または珪藻土とを接触させるステップと、(c)活性炭、シリカゲル、または珪藻土から組成物を取り除くステップとを含み、ステップ(c)から得られた組成物が、約230から360nmの波長で約0.1以下の吸光度を有し、ステップ(a)からの組成物と比較してフタリドの量が低減していることを特徴とする方法が開示される。

Description

本発明は、一般に、フタル酸ジイソオクチルおよびフタリドを含む組成物からフタリドを除去するための方法に関する。特定の態様では、組成物と、活性炭またはシリカ含有材料、例えば、シリカゲルもしくは珪藻土あるいはこれらの組合せとを接触させることによって、フタリドを除去することができる。
フタル酸ジイソオクチル(DOP)は、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DEHP)とも称され、フタル酸エステルファミリーのよく使用される可塑剤であり、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)製品に少なくとも60年間使用されてきた。これらの軟質PVC製品は、建造物、自動車部品、医療機器または装置、および包装用途に見られるさまざまな用途および材料に使用されている。
医療機器に使用されるプラスチックは、多くの場合、紫外(UV)線(約100から400nmの波長)によって滅菌される。そのような紫外線はプラスチックを分解し、最終的にプラスチックの破損につながることがある。このことは、プラスチックがUV線を有効に吸収する場合に、そのような吸収はプラスチックの物理的および化学的特性の損失を生じ得るので、悪化し得る。Plastics Collapsible Containers for Human Blood and Blood Componentsについての国際規格ISO 3826−1:2003は、100ml未満の容量を有するプラスチック容器の最大許容吸光度値が、230nmから360nmの範囲内で、0.25であることを記載している。100mlを超える容器については、最大吸光度値は、同じ波長範囲について、0.2である。これらの規格を満たすのに利用可能な現在の選択肢は、230nmから360nmの範囲内で低い吸収特性を有する原材料をプラスチックに使用するか、この範囲内で吸収し得る原材料の量を制限することである。
国際公開第2005/021482号パンフレット
DOPは周知の可塑剤であるものの、DOPの現在利用可能な商業的供給源は、この可塑剤の吸収特性に関する医療設備および医療機器に使用するための国際規格を満たしていない。さらに、DOPを精製するための公知の大多数の方法は、UV吸収に関連すらせず−むしろ、そのような方法は、DOPが光学的に透明であり、得られるプラスチック製品の色に影響し得ないように、DOPの脱色に関する。
この課題に対する解決策が発見された。特に、DOP生成物中に存在し得るフタリドが、DOP生成物のUV吸光度の増加をもたらし得ることが発見された。活性炭もしくはシリカ含有材料(例えば、シリカゲルもしくは珪藻土)またはこれらの組合せを使用して、DOPからフタリドを効率的に除去し、DOPのUV線吸光度を低減し、医療設備/機器に安全に使用することができる可塑剤をもたらすことができることもまた発見された。
いくつかの態様では、フタル酸ジオクチルを含む組成物の紫外線吸収特性を低減する方法が開示される。他の態様では、フタル酸ジオクチルを含む組成物中のフタリドの量を低減する方法が開示される。さらなる態様は、医療設備中にまたは実際の医療設備用に使用される可塑剤についての国際ISO規格(例えば、3826−1:2003(E))を満たす可塑剤を製造する方法を含む。この方法は、(a)フタル酸ジオクチルおよびフタリドを含む組成物を得るステップであって、前記組成物が、約230から360nmの波長で0.1超の吸光度を有するステップと、(b)組成物と活性炭またはシリカ含有材料(例えば、シリカゲルまたは珪藻土)とを十分な時間(例えば、25、30、35、40、45、50、55、または60分超またはこれ超)接触させて、フタリドと活性炭またはシリカ含有材料とを接触させるステップと、(c)活性炭またはシリカ含有材料から組成物を取り除くステップとを含むことができ、ステップ(c)から得られた組成物は、約230から360nmの波長で約0.1以下の吸光度を有するかつ/またはステップ(a)からの組成物と比較してフタリドの量が低減している。ステップ(a)からの組成物は、約230nmの波長で0.1超の吸光度値を有し得、ステップ(c)から得られた組成物は、約230nmの波長で約0.1以下の吸光度を有し得る。ステップ(a)からの組成物は、230ナノメートルの波長で約0.35から約0.40の吸光度を有し得る。ステップ(a)での組成物についての約230nmの波長での吸光度値は、接触させるステップ(b)および取り除くステップ(c)を行った後に、少なくとも1倍低減され得る。この方法は、接触させるステップ(b)および取り除くステップ(c)を行った後に、ステップ(a)からの組成物からフタリドの少なくとも50、60、70、80、または90%を除去し得る。特定の態様では、フタリドの少なくとも80または90%を除去することができる。いくつかの態様では、ステップ(a)からの組成物は液体の形態であり、活性炭またはシリカ含有材料は固体の形態(例えば、微粒子状、顆粒状、球状、粉末状等)である。この方法は、移動相がステップ(a)からの組成物であり、固定相が活性炭またはシリカ含有材料であり、移動相が固定相上または固定相中に通されるか、移動相が固定相と混合されるように、行うことができる。ある特定の態様では、カラムクロマトグラフィーが使用され得る。いくつかの実施形態では、フタリドと活性炭またはシリカ含有材料とが、フタリドが活性炭またはシリカ含有材料によって吸収されるまたは活性炭またはシリカ含有材料に結合するのに十分な時間接触することを条件に、活性炭またはシリカ含有材料は、フタリドを吸収またはフタリドに結合して、その結果、フタリドをDOP組成物から除去することができる。いくつかの態様では、活性炭またはシリカ含有材料は第2の組成物中に含まれ得る。さらに、活性炭および/またはシリカ含有材料の組合せ(例えば、活性炭およびシリカゲル、活性炭および珪藻土、シリカゲルおよび珪藻土、または活性炭、シリカゲル、および珪藻土)が、DOP組成物からフタリドを除去するのに使用することができることが企図される。この方法はまた、ステップ(c)から得られた組成物を単離、精製または抽出するステップなどのさらなるステップ(d)を含み得る。そのような単離、精製、または抽出するステップは、ステップ(c)から得られた組成物からフタル酸ジオクチルをさらに取り出すステップを含み得る。単離または精製または抽出するステップは、貧溶媒(anti−solvent)(例えば、水)を使用することによって行い得る。いくつかの例では、さらなる精製/単離/抽出が行われないという点で、ステップ(c)または(d)の後にさらなる処理ステップは行われない。ステップ(c)から得られた組成物を製造品中で可塑剤として使用することができる。製造品は、プラスチック容器またはチューブとすることができる。製造品は、医療設備もしくは医療機器または医療設備もしくは医療機器(例えば、静脈内チューブおよびバッグ、カテーテル、経鼻胃チューブ、透析バッグおよびチューブ、血液バッグおよび輸液チューブ、空気チューブ等)の一部であるか一部を形成するプラスチックピースもしくは材料とすることができる。ある特定の態様では、ステップ(c)から得られた組成物は、医療設備もしくは医療機器に使用される可塑剤のUV吸収特性または実際の医療設備もしくは医療機器のUV吸収特性についての国際ISO規格(例えば、ISO 3826−1:2003(E))を満たす。いくつかの態様では、ステップ(a)からの組成物は、重量により、少なくとも100、200、300、400、もしくは1000百万分率または少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、もしくは0.1重量%、またはこれ超のフタリド、あるいは、100から1000百万分率または0.01から0.1重量%のフタリドを含み得る。ある特定の態様では、ステップ(a)からの組成物は、100から600百万分率または0.01から0.06重量%のフタリドを含み得る。さらに別の態様では、ステップ(a)からの組成物は、300から600百万分率または0.03から0.06重量%のフタリドを含み得る。
別の実施形態では、上記または本明細書中に記載の方法により製造されたフタル酸ジオクチルを含む組成物がある。さらに、上記または本明細書中に記載の方法のいずれか1つにより製造された可塑剤もまた開示される。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の図面、詳細な説明、および実施例から明らかとなろう。しかしながら、図面、詳細な説明、および実施例は、本発明の特定の実施形態を示すものの、単に例示として示されており、限定的であることを意図しないことが理解されるべきである。さらに、本発明の趣旨および範囲内の変更および変形は、この詳細な説明から当業者に明らかとなろうことが企図される。
水の存在下、2つの異なる濃度での純粋なフタリドについての吸光度を示すUV−Visスペクトルである。 希釈したフタリド(A)、処理されていないDOP(B)、および処理されたDOP(C)の吸光度を示すUV−Visスペクトルである。 純粋なフタリド(「純粋な形態の不純物」)、処理されていないDOP、および処理されたDOPについてのGC MSクロマトグラムである。
フタル酸ジイソオクチル(DOP)は、静脈内チューブおよびバッグ、カテーテル、経鼻胃チューブ、透析バッグ、チューブ、血液バッグ、輸液チューブおよび空気チューブにわたる医療機器における可塑剤として使用されてきた。この理由は、DOPが可塑剤としてよく機能するからである。しかし、上述したように、この可塑剤に関する問題の1つは、現在の市販製品は比較的高い紫外線吸収能力を有することである。このことと、紫外線が前述の医療機器を滅菌するのによく使用されるという事実を合わせると、医療機器の寿命が大幅に短縮され得る−プラスチック材料は紫外線を吸収することによって、プラスチックの物理的および化学的特性を損なう。医療機器におけるプラスチックの破損は、供給業者の視点からも、患者の視点からも、深刻な問題を提起する。
本発明者らは、可塑剤として使用するためのDOP含有組成物に関連する現在の問題に対する解決策を発見した。この解決策は、DOPの紫外線吸収特性を低減するための費用および時間効率的な方法を提供する。特に、この解決策は、DOPからフタリドを迅速かつ効率的に除去するための、活性炭もしくはシリカ含有材料(例えば、シリカゲルもしくは珪藻土)、またはこれらの任意の組合せの使用にある。本方法を使用して、医療機器用途に使用するのに十分なDOP可塑剤生成物を製造することができる。
これらのおよび他の非限定的な態様を、以下の節においてさらに詳細に論じる。
A. DOPおよびフタリドを含有する組成物
フタル酸ジイソオクチル(DOP)はフタル酸のジエステルである。これは、有機溶媒に可溶性で水に不溶性の、粘性の無色液体である。上述したように、これは、優れた可塑化特性を有し、ポリ塩化ビニル用の可塑剤として典型的に使用される。DOPにはいくつかの頭字語があり、例えば、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジオクチル等である。その化学構造は、
である。
DOPは、穏やかな条件下での2−エチルヘキサノールと無水フタル酸とのエステル化によって製造され得る。本発明との関連での本方法に関する問題は、フタリドが無水フタル酸中に存在し得るという点である。フタリドは以下の構造
を有する。フタリドが存在する理由の1つとして、無水フタル酸はo−キシレンの酸化によって典型的に調製されるが、o−キシレンはまずo−トルアルデヒドに変換された後、無水フタル酸とフタリドの両方に変換されることが考えられる。フタリドの大部分は次いで無水フタル酸に変換されるものの、フタリドの一部は残り、DOPを含む組成物中に導入される。フタリドについての吸光度最大波長は約230nmであり(図1参照)、それによってUV線を吸収するのに比較的効率的となる。DOP組成物/生成物からフタリドを除去することで、医療設備および機器用途により適した可塑剤がもたらされ得る。
B. 活性炭/シリカ含有材料
DOPおよびフタリドを含む組成物からフタリドを分離するのに使用することができる材料には、活性炭およびシリカゲルや珪藻土などのシリカ含有材料が含まれる。理論により束縛されることを望むものではないが、DOP/フタリド含有組成物と活性炭および/またはシリカ含有材料とを十分な時間接触させた場合、フタリドが、活性炭および/またはシリカ含有材料により吸着されるか、活性炭および/またはシリカ含有材料に結合することが考えられる。次いで、活性炭および/またはシリカ含有材料から組成物を取り除いたとき、フタリドは残留し、活性炭および/またはシリカ含有材料に結合したままである。これにより、フタリドの量が低減している、したがって、UV線を吸収する能力が低減しているDOP含有組成物が得られ、それにより医療設備および機器用途における可塑剤として有用となっている。
活性炭およびシリカ含有材料のそれぞれは、さまざまな会社から市販されている。例えば、Sigma−Aldrich(登録商標)Co.LLC(St.Louis、MO、USA)は、本発明との関連で使用することができる、多様な種類の活性炭、シリカゲル、および珪藻土製品の豊富な品揃えを提供している。
活性炭(activated carbon)(または活性炭(active carbon))に関して、これは、吸着または化学反応に利用可能な表面積を増加させる低容積の細孔を多数有するように処理された炭素の形態である。酸素または他のガスを、細孔を作るための処理剤として使用することができる。これは、その表面上にさらなる反応性基を有するようにさらに処理または修飾することができる。いくつかのクラスの活性炭を、本発明との関連で使用することができる。例えば、粉末活性炭(PAC)は、典型的には大きさが1.0mm未満で、平均直径が0.15から0.25mmの間の粉末または微細顆粒としての微粒子の形態である。比較して、粒状活性炭(GAC)は、粉末活性炭と比較して比較的大きな粒径を典型的に有し、その結果、より小さな外表面を示す。GACは、顆粒のまたは押出された形態であり得る。GACは、液相用途には、8×20、20×40、または8×30、気相用途には4×6、4×8または4×10など、サイズにより指定される。例として、20×40炭素は、米国標準メッシュサイズ(U.S. Standard Mesh Size)No.20ふるい(0.84mm)を通過する(一般に85%通過と指定される)が、米国標準メッシュサイズNo.40ふるい(0.42mm)で保持される(一般に95%保持と指定される)粒子で構成されている。押出活性炭(EAC)は、粉末活性炭をバインダーと合わせたものである。活性炭およびバインダーを一緒に溶融して、所望の形状(例えば、0.8から130mmの直径を有する円筒形の活性炭ブロックが典型的である)に押出しすることができる。球状活性炭(BAC)は、典型的に石油ピッチから製造され、およそ0.35から0.80mmの直径で供給される。含浸活性炭は、ヨウ素、銀、陽イオン(例えば、Al、Mn、Zn、Fe、Li、Ca等)などの無機含浸物を含有する多孔質炭素である。
シリカゲルに関して、これは、二酸化ケイ素(SiO)の多孔質の形態である。これは、粒状または球状の形態に処理することができる。シリカ粒子の表面は、さらなる反応性基を有するように修飾することができる。シリカゲル粒子の粒径範囲は、典型的には、約10から1000ミクロンまたは10から500ミクロンまたは35から300ミクロンの間である。
珪藻土に関して、これは、天然に存在する珪質堆積岩である。これは、典型的には1、5、10、15、20、25、またはこれ超のミクロンから1mm超の範囲の、より典型的には10から200ミクロンの間の粒径を有する。これは、一般に粉末または顆粒の形態であり、白色から白灰色/ピンク色の外観をとる(例えば、Sigma−Aldrich(登録商標)製品を参照)。珪藻土の大部分は、シリカである(少なくとも約85または少なくとも約90重量%がシリカである)。
C. 接触させるステップおよび取り除くステップ
実施例に示す通り、接触させるステップは、DOP/フタリド組成物と活性炭またはシリカ含有材料との単純な混合および撹拌とすることができ、続いて材料から組成物が取り除かれる。実施例はまた、接触させるステップは、移動相がDOP/フタリド組成物であり、固定相が活性炭またはシリカ含有材料である、より典型的なカラムクロマトグラフィー設定とすることができることも示している。どちらの場合にも、接触させるステップは、活性炭またはシリカ含有材料によるフタリドの吸着を確実にするのに十分な時間行われるべきである。
取り除くステップは、活性炭またはシリカ含有材料からのDOP/フタリド組成物の単純な濾過または分離によって行うことができ、ここで得られた組成物は、フタリドの量が低減している。分離が完了したら、さらなる処理および精製ステップは必要とされないか、所望の場合、組成物に行ってもよい。本明細書中で論じた通り、得られたDOP組成物は、多種多様なプラスチックにおける可塑剤として使用することができる。注目すべきことに、これは、医療機器/医療設備用途で使用することができ、そのような機器/設備についてのUV吸光度国際規格を満たし得る。
現在の市販製品は、これらの規格を満たしていないか、多数の処理ステップを必要とすることによって、医療機器および設備用途のためのそのような可塑剤の製造に関連する費用を増加させる。
本発明を具体例によってより詳細に説明する。以下の例は例示的な目的のためのみに提供するものであり、本発明を限定することを決して意図するものではない。当業者ならば、本質的に同じ結果を得るのに変更または変形することができる多種多様な重要でないパラメータを容易に認識するであろう。
実施例1
(活性炭)
この実施例は、本発明の方法を用いて、フタル酸ジイソオクチル(DOP)試料からフタリドを除去することができることを確認するデータを提供する。実験設定は、ガラスカラムを使用して、フタル酸ジイソオクチル(DOP)を活性炭で処理することを含むものであった(DOPはSABIC(サウジアラビア)から入手した)。既知の重量の活性炭を取り、1床体積に相当するDOPを通過させ、紫外線分析のために、得られたDOP試料を120℃の水で20分間抽出し(1:10w/w)、水性部分を分離し、600−200nmの範囲で1cmセルを用いてスキャンした。
約85ml体積を占める約55gの活性炭を内径約50mmのガラスシリンダーに取ることによって、実験を行った。活性炭は、呉羽化学工業(日本)製の、MPグレードおよび平均粒径0.5±0.05mmの球状活性炭(BAC)であった。流量は、2〜4ml/分の範囲であった。床体積に換算して画分を収集し、水性抽出物の3つの波長でのUV吸光度を測定した(表1)。図2A〜Cは、3つのスペクトルスキャンを含む。(A)は希釈したフタリドを含んだ対照であり、(B)は処理前のDOP試料であり、(C)は処理後のDOP試料である。図2A〜Cは、処理されたDOPの230nmでの吸光度が、処理される前のDOPよりも大幅に低いことを確認する。また、処理されたDOPの230nmでの吸光度は0.1未満であり、230から360nmの間の吸光度は0.2未満であるので、ISO 3826−1:2003(E)に関するUV吸光度規格を満たす。
処理されていないDOPの試料中でUV吸光度の増加の原因となる不純物がフタリドであることを確かめるために、ガスクロマトグラフィー−質量分析を用いたさらなる実験を実施した(図3を参照)。実験設定は、GCカラム、フューズドシリカキャピラリーカラムDB−5ms(メチルフェニルシロキサン;30Mx0.32mm ID;0.25ミクロン膜厚)を含むものであった。GCオーブンは、初期および最終時間がそれぞれ0および10分で、50℃から250℃まででプログラムされた。0.2μLの試料を注入し、スプリット比を100:1に設定した。キャリアガスのヘリウムは、1mL/分で流した。GCMS装置は、AGILENT 5975C MSDと7890Aガスクロマトグラフとを連結したものだった。分光計を、化合物の主要イオンをモニタリングすることによって、SIMモードで操作した(m/z=50.1、51.1、77.1、78.1、105.1、106.1、133.1、134.1、および135.1)。これらのイオンのパターンを同定に用い、最も強いイオン(m/z=105.1)を定量化に用いた。
実施例2
(珪藻土)
珪藻土がDOP試料からフタリドを除去することができることを確認するために、別の実験を行った。詳細には、100gのDOP試料を120℃で加熱した。5〜10gの珪藻土(MCM 48タイプ)を試料に加え、120℃で1時間撹拌した。その後、DOP試料を濾過し、冷却して、上記のUV吸光度アッセイに供した。許容限度をはるかに下回るUV吸光度の低減(230nmで0.1未満)が観察された。
実施例3
(シリカゲル)
シリカゲルがDOP試料からフタリドを除去することができることを確認するために、実施例1に記載のものと同じ実験設定を用いて、第3の実験を行った。詳細には、1床体積の処理されていないDOPを、ガラスカラム中のシリカゲル(FISONS製のシリカゲル30−70メッシュサイズ)の床に通した。許容限度をはるかに下回るUV吸光度の低減(230nmで0.1未満)が観察された。
「約」または「およそ」という用語は、当業者により理解される通り、近似していると定義され、非限定的な一実施形態では、これらの用語は、10%以内、好ましくは5%以内、より好ましくは1%以内、最も好ましくは0.5%以内であると定義される。
「a」または「an」という用語の使用は、特許請求の範囲または本明細書において「含む」という用語と併せて使用された場合、「1つの」を意味し得るが、これは、「1つ以上の」、「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」という意味とも一致する。
「含む(comprising)」(ならびに「含む(comprise)」や「含む(comprises)」などの含む(comprising)の任意の形態)、「有する(having)」(ならびに「有する(have)」や「有する(has)」などの有する(having)の任意の形態)、「含む(including)」(ならびに「含む(includes)」や「含む(include)」などの含む(including)の任意の形態)または「含有する(containing)」(および「含有する(contains)」や「含有する(contain)」などの含有する(containing)の任意の形態)という用語は包含的またはオープンエンド型であり、記載していないさらなる要素または方法ステップを除外しない。
本発明の波長変換材料、有機蛍光色素、および/またはポリマーマトリックスは、本明細書中で開示した特定の成分、構成成分、組成物等「を含む」、「から本質的になる」または「からなる」ことができる。「から本質的になる」という移行句に関しては、非限定的な一態様において、本発明の波長変換材料、有機蛍光色素、および/またはポリマーマトリックスの基本的かつ新規な特徴は、500から700nmの波長を含む光を効率的に吸収し、吸収した光を550超から800の波長で放出する、それらの能力である。

Claims (44)

  1. フタル酸ジオクチルを含む組成物の紫外線吸収特性を低減する方法であって、
    (a)フタル酸ジオクチルおよびフタリドを含む組成物を得るステップであり、前記組成物が、約230から360nmの波長で0.1超の吸光度を有するステップと、
    (b)前記組成物と活性炭またはシリカ含有材料とを十分な時間接触させて、前記フタリドと前記活性炭またはシリカ含有材料とを接触させるステップと、
    (c)前記活性炭またはシリカ含有材料から前記組成物を取り除くステップと
    を含み、ステップ(c)から得られた前記組成物が、約230から360nmの波長で約0.1以下の吸光度を有し、ステップ(a)からの前記組成物と比較してフタリドの量が低減していることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、約230nmの波長で0.1超の吸光度を有し、ステップ(c)から得られた前記組成物が、約230nmの波長で約0.1以下の吸光度を有することを特徴とする方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、230ナノメートルの波長で約0.35から約0.40の吸光度を有することを特徴とする方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、ステップ(a)からの前記組成物の約230nmの波長での前記吸光度が少なくとも1倍低減されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、前記フタリドの少なくとも50、60、70、80、または90%が、ステップ(a)からの前記組成物から除去されることを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、前記フタリドの少なくとも90%が、ステップ(a)からの前記組成物から除去されることを特徴とする方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が液体の形態であり、前記活性炭、シリカゲル、または珪藻土が固体の形態であることを特徴とする方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(b)および(c)がクロマトグラフィーステップであることを特徴とする方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、固定相が前記活性炭またはシリカ含有材料を含み、移動相がステップ(a)からの前記組成物を含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項8または9に記載の方法であって、前記クロマトグラフィーステップがカラムクロマトグラフィーステップであることを特徴とする方法。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の方法であって、前記シリカ材料がシリカゲルもしくは珪藻土またはこれらの組合せであることを特徴とする方法。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)が、前記組成物と、活性炭およびシリカゲル、活性炭および珪藻土、シリカゲルおよび珪藻土、または活性炭、シリカゲル、および珪藻土とを接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の方法であって、(d)ステップ(c)から得られた前記組成物を単離するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  14. 請求項1から12のいずれか一項に記載の方法であって、(d)ステップ(c)から得られた前記組成物からフタル酸ジオクチルを単離または精製または抽出するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  15. 請求項13または14に記載の方法であって、前記単離または精製または抽出するステップが、貧溶媒の添加により行われることを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法であって、前記貧溶媒が水であることを特徴とする方法。
  17. 請求項13から16のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(d)の後に前記組成物からフタリドを除去するためのさらなる処理ステップが行われないことを特徴とする方法。
  18. 請求項1から12のいずれか一項に記載の方法であって、前記組成物からフタリドを除去するためにステップ(c)の後にさらなる処理ステップが行われないことを特徴とする方法。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載の方法であって、前記組成物と活性炭とを接触させることを特徴とする方法。
  20. 請求項1から18のいずれか一項に記載の方法であって、前記組成物とシリカ含有材料とを接触させることを特徴とする方法。
  21. 請求項19.1に記載の方法であって、前記シリカ含有材料がシリカゲルもしくは珪藻土またはこれらの組合せであることを特徴とする方法。
  22. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(c)から得られた前記組成物が製造品中に可塑剤として使用されることを特徴とする方法。
  23. 請求項22に記載の方法であって、前記製造品が容器またはチューブであることを特徴とする方法。
  24. 請求項22に記載の方法であって、前記製造品が医療機器であることを特徴とする方法。
  25. 請求項1から24のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(c)から得られた前記組成物が、国際ISO規格3826−1:2003(E)を満たすことを特徴とする方法。
  26. 請求項1から25のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、少なくとも100、200、300、400、もしくは1000百万分率または少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、もしくは0.1重量%、もしくはそれ超のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  27. 請求項1から25のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、100から600百万分率または0.01から0.06重量%のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  28. 請求項27に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、300から600百万分率または0.03から0.06重量%のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  29. フタル酸ジオクチルを含む組成物中のフタリドの量を低減する方法であって、
    (a)フタル酸ジオクチルおよびフタリドを含む組成物を得るステップと、
    (b)前記組成物と活性炭またはシリカ含有材料とを十分な時間接触させて、前記フタリドと前記活性炭またはシリカ含有材料とを接触させるステップと、
    (c)前記活性炭またはシリカ含有材料から前記組成物を取り除くステップと
    を含み、ステップ(c)から得られた前記組成物が、ステップ(a)からの前記組成物と比較してフタリドの量が低減していることを特徴とする方法。
  30. 請求項29に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、前記フタリドの少なくとも50、60、70、80、または90%が、ステップ(a)からの前記組成物から除去されることを特徴とする方法。
  31. 請求項30に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、ステップ(a)からの前記組成物から前記フタリドの少なくとも90%が除去されることを特徴とする方法。
  32. 請求項29から31のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、少なくとも100、200、300、400、もしくは1000百万分率または少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、もしくは0.1重量%、もしくはそれ超のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  33. 請求項29から31のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、100から600百万分率または0.01から0.06重量%のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  34. 請求項33に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、300から600百万分率または0.03から0.06重量%のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  35. 国際ISO規格3826−1:2003(E)を満たす可塑剤を製造する方法であって、
    (a)フタル酸ジオクチルおよびフタリドを含む組成物を得るステップと、
    (b)前記組成物と活性炭またはシリカ含有材料とを十分な時間接触させて、前記フタリドと前記活性炭、シリカゲル、または珪藻土とを接触させるステップと、
    (c)前記活性炭または前記シリカ含有材料から前記組成物を取り除いて、可塑剤を得るステップと
    を含み、ステップ(c)から得られた前記可塑剤が国際ISO規格3826−1:2003(E)を満たすことを特徴とする方法。
  36. 請求項35に記載の方法であって、ステップ(c)から得られた前記可塑剤が、ステップ(a)からの前記組成物と比較して、フタリドの量が低減していることを特徴とする方法。
  37. 請求項35または36に記載の方法であって、ステップ(c)から得られた前記可塑剤が、約230から360nmの波長で約0.1以下の吸光度を有することを特徴とする方法。
  38. 請求項37に記載の方法であって、ステップ(c)から得られた前記可塑剤が、約230nmの波長で約0.1以下の吸光度を有することを特徴とする方法。
  39. 請求項35から38のいずれか一項に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、前記フタリドの少なくとも50、60、70、80、または90%がステップ(a)からの前記組成物から除去されることを特徴とする方法。
  40. 請求項39に記載の方法であって、前記接触させるステップ(b)および前記取り除くステップ(c)を行った後に、前記フタリドの少なくとも90%がステップ(a)からの前記組成物から除去されることを特徴とする方法。
  41. 請求項35から40のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、少なくとも100、200、300、400、もしくは1000百万分率または少なくとも0.01、0.02、0.03、0.04、もしくは0.1重量%、もしくはそれ超のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  42. 請求項35から40のいずれか一項に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、100から600百万分率または0.01から0.06重量%のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  43. 請求項42に記載の方法であって、ステップ(a)からの前記組成物が、300から600百万分率または0.03から0.06重量%のフタリドを含むことを特徴とする方法。
  44. 請求項1〜43のいずれか一項に記載の方法により製造されたフタル酸ジオクチルまたは可塑剤を含むことを特徴とする組成物または医療機器。
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