JP2016523904A - システインで変形された鶏の抗体およびこれを用いた部位特異的接合 - Google Patents

システインで変形された鶏の抗体およびこれを用いた部位特異的接合 Download PDF

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Abstract

本発明は、鶏抗体に由来し特定位置のアミノ酸がシステインに変更されたフレームワーク断片、前記フレームワーク断片を含む重鎖可変部位または軽鎖可変部位、または前記重鎖可変部位または軽鎖可変部位を含む抗体は抗体の二硫化結合形成を誘導しないか形成を抑制しながら抗体の活性および反応性を維持し、このようなシステインが導入された抗体またはその抗原結合断片は化学療法薬物、酵素、アプタマー(aptamer)、毒素、親和性リガンド、または検出標識のような接合化合物を容易に結合することができるため、疾病の診断または治療に多様に適用され得る。【選択図】 図1a

Description

本発明は、システイン残基で変更された操作された鶏の抗体に関するものであって、より具体的には疾病の治療的または診断的適用を伴った抗体に関するものである。システイン変更された抗体は、化学療法薬物、毒素、ペプチドおよび親和性リガンド、例えばビオチン、および検出標識、例えば放射性同位元素および蛍光団と接合させることができ、疾病の診断または治療用途に用いられ得る。
抗体は診断用と治療用として広く使用されている。抗体は薬物、酵素、dye、ペプチド、アプタマー(aptamer)、リンカー(linker)、毒素(toxin)、アイソトープ(isotope)などとの化学的な結合を通じて機能が向上するか、または新たな機能が追加され得る。このような物質との化学的結合には抗体チロシン(tyrosines)残基のOH基、リシン(lysines)残基のNH3基あるいはアスパラギン酸(aspartic acid)、グルタミン酸(glutamic acid)のカルボキシル(carboxyl)基のような官能基(functional group)が用いられる(文献[Goldenberg D.M.et al.,J.Med.(1978)298:1384−1386;Rainsbury R.M.et al.,Lancet(1983)2:934−938;and Yamada H.et al.,Biochemistry(1981)20:4836−4842])。
しかし、このような官能基が抗原結合部位にも存在するので、抗原結合部位の残基が化学的結合に関与する場合、抗体の抗原との親和度に影響を与えることがある。また、システインを用いた結合反応は抗体分子の鎖(ポリペプチド(polypeptide))内部あるいは鎖間の二硫化結合の還元を前提とし、これは蛋白質活性に影響を与えることがある(文献[Stimmel J.B.et al.,J.Biol.Chem.(2000)273:30445−30450])。また、蛋白質はミスフォールディングまたは三次構造の損失によって不活性または非特異的になることがある(文献[Zhang W.et al.,Anal.Biochem.(2002)311:1−9])。
部位特異的接合は、これが生物学的活性の完全な保有を促進し添加された補欠分子団の可能な数に対する制御を許す、結合部位から遠く離れた部位の化学的変形を可能にするので、無作為アミノ変形より好ましい。システイン操作された抗体は新しく導入されたシステイン残基のチオール基でリンカーを通じてチオール−反応性リンカー試薬および薬物−リンカー試薬と接合されて坑癌特性を有するシステイン操作された抗体薬物接合体、例えば抗−MUC16(US2008/0311134)、抗−CD22(US2008/0050310)、抗−ROBO4(US2008/0247951)、抗−TENB2(US2009/0117100)、抗−CD79B(US2009/0028856;US2009/0068202)チオADCを製造する。しかし、ヒトあるいはその他の動物の場合、抗体重鎖および軽鎖可変部位遺伝子がそれぞれ1つ以上存在し、その結果、抗体のフレームワーク(framework)は各抗体ごとに多様な配列で構成されるので、抗体のそれぞれに対してシステイン残基を導入する位置を個別的に最適化しなければならないという問題点がある。
本発明の一例は、重鎖可変部位または軽鎖可変部位に存在するフレームワーク(framework)領域にシステイン残基が導入された鶏抗体のフレームワーク断片、前記フレームワーク断片を含む重鎖可変部位または軽鎖可変部位、または前記重鎖可変部位または軽鎖可変部位を含む抗体を提供する。
本発明の他の例は、前記鶏抗体のフレームワーク断片、前記フレームワーク断片を含む重鎖可変部位または軽鎖可変部位、または前記重鎖可変部位または軽鎖可変部位を含む鶏の抗体に存在する導入されたシステイン残基に、化学療法薬物、酵素、アプタマー(aptamer)、毒素、親和性リガンド、または検出標識のような接合化合物を接合した抗体またはその抗原結合断片と接合化合物を含む複合体を提供する。
本発明の他の例は、抗体またはその抗原結合断片と接合化合物を含む複合体を用いて、疾病の診断または治療のための用途を提供する。
本発明者らは、鶏抗体の重鎖可変部位および軽鎖可変部位においてフレームワーク領域に存在する多様なアミノ酸残基のうちのシステインに変更されても抗体活性および親和度が維持される残基を選別して、特定アミノ酸がシステインに変更された鶏抗体の重鎖可変部位および軽鎖可変部位のフレームワーク断片、前記フレームワークを含む重鎖可変部位または軽鎖可変部位、および前記重鎖可変部位または軽鎖可変部位を含む抗体またはその抗原結合断片を提供した。
好ましくは、前記導入されたシステインの位置は抗体分子間の二硫化結合形成を誘導しなくて二量体が形成されないか、少量のみ形成されながら、システインの反応性を維持し、このようなシステインが導入された抗体またはその抗原結合断片は化学療法薬物、酵素、アプタマー(aptamer)、毒素、親和性リガンド、または検出標識のような接合化合物を容易に結合することができるため、疾病の診断または治療に多様に適用され得る。
また、本発明によるシステイン変更されたフレームワーク、前記フレームワークを含む重鎖可変部位または軽鎖可変部位、および前記重鎖可変部位または軽鎖可変部位を含む抗体またはその抗原結合断片は、鶏の抗体に由来したものであり、鶏の抗体はヒトあるいはその他の動物の抗体とは異なり、抗体可変領域遺伝子が重鎖1つ、軽鎖1つのみ存在し、その結果、全ての抗体が同一のフレームワークを有しており、本発明によるシステイン操作フレームワークまたはこれを含む抗体は同一の位置でシステインが位置するので、鶏から生産する全ての抗体に同一に適用できる長所がある。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の一実施形態による抗体は、鶏の抗体に由来した重鎖可変部位および軽鎖可変部位においてフレームワーク領域に存在する一つ以上のアミノ酸残基がシステインに置換されたフレームワークを含む抗体に関するものである。
本発明のまた他の例による抗体は、前記鶏の抗体に由来した重鎖可変部位および軽鎖可変部位においてフレームワーク領域に存在する一つ以上のアミノ酸残基がシステインに置換され、追加的に前記置換されたシステインの両側に位置する二つのアミノ酸のうちの一つ以上のアミノ酸が、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンおよびリシンからなる群より選択された1種以上の荷電アミノ酸に追加的に置換されたものであり得る。
本発明ではシステインに置換されたフレームワークを含む変異抗体の製造を抗体重鎖および軽鎖可変領域遺伝子が各一つのみ存在する鶏の抗体を用いて行うことによって、抗体重鎖および軽鎖可変部位遺伝子がそれぞれ多数存在するヒトあるいはその他の動物の抗体とは異なり、シスチン残基を導入する位置を個別的に最適化する必要なく速やかにシステインに変形された抗体を製造することができる。
本発明において、前記鶏の抗体に由来した重鎖可変部位および軽鎖可変部位においてフレームワーク領域に存在する一つ以上のアミノ酸残基がシステインに置換された抗体(Cys)は一つのアミノ酸だけでなく2つ以上のアミノ酸をシステインに置換することによって、2つの接合化合物を接合させるか、または互いに異なる種類の2以上の接合化合物を接合して様々な機能を有する複合体を製造することができる長所を有する。
また、本発明による変異抗体において、前記システイン置換だけでなく、置換されたシステインのすぐ隣接した二つのアミノ酸のうちの少なくとも一つのアミノ酸をアスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンおよびリシンからなる群より選択された1種以上の荷電アミノ酸に置換することによって反対の電荷を帯びている物質との共有結合を効果的に誘導することができ、同一局所荷電システイン変形抗体間の二硫化結合形成を抑制して抗体の沈殿(aggregation)を抑制することができ、負荷電アスパラギン酸、グルタミン酸に置換した場合にマレイミド(maleimide)結合瓦解を抑制することができる長所がある(文献[Shen B.Q.et al.,Nat.Biotechnol.(2012)30:184−189])。
本発明において、システインに置換可能なアミノ酸位置はシステインでないアミノ酸であり、前記フレームワーク内に位置した全てのアミノ酸を置換することができるが、システインに変更しても抗体活性および親和度が維持される残基でなければならない。
前記条件を満たす置換アミノ酸の位置は鶏の抗体中の軽鎖可変部位に存在するフレームワーク内に位置し、配列番号1のフレームワーク1、配列番号2のフレームワーク2、配列番号3のフレームワーク3、および配列番号4のフレームワーク4を含み、これらフレームワーク構造は図1aに詳しく示されている。
本発明の一例で、前記変異抗体は、軽鎖可変部位の変異フレームワーク単独、重鎖可変部位の変異フレームワーク単独、または軽鎖可変部位の変異フレームワークと重鎖可変部位の変異フレームワークを全て含む抗体であり得る。
前記鶏の抗体中の軽鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が
配列番号1のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として3番、4番、5番、12番、16番位置(カバット番号として5番、6番、7番、14番、18番位置に相応する)、
配列番号2のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として31番、40番位置(カバット番号として37番、45番位置に相応する)、
配列番号3のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として52番、53番、56番、58番、59番、60番、61番、64番、65番、71番、78番、82番位置(カバット番号として57番、58番、61番、63番、64番、65番、66番、69番、70番、76番、83番、87番に相応する)、および
配列番号4のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として98番、および102番位置(カバット番号として102番、および106番)からなる群より選択された1つ以上のアミノ酸位置であり得る。
前記軽鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換可能なアミノ酸位置を表1aに示した。
また、前記条件を満たす置換アミノ酸の位置は鶏の抗体中の重鎖可変部位に存在するフレームワーク内に位置し、配列番号5のフレームワーク1、配列番号6のフレームワーク2、配列番号7のフレームワーク3、および配列番号8のフレームワーク4を含み、これらフレームワーク構造は図1aに詳しく示されている。
前記置換アミノ酸の位置は、鶏の抗体中の重鎖可変部位に存在するフレームワークでシステインに置換されるアミノ酸の位置が配列番号5のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として1番、3番、5番、6番、7番、11番、12番、13番、16番、18番、19番、24番、25番(カバット番号として1番、3番、5番、6番、7番、11番、12番、13番、16番、18番、19番、24番、25番に相応する)、
配列番号6のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として42番、48番(カバット番号として42番、48番に相応する)、
配列番号7のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として70番、73番、75番、76番、78番、87番、88番、89番、91番、93番(カバット番号として69番、72番、74番、75番、77番、83番、84番、85番、87番、89番に相応する)、および
配列番号8のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として123番、および126番位置(カバット番号として110番、および113番位置に相応する)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸位置であり得る。
前記重鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換可能なアミノ酸位置を表1bに示した。
また、前記軽鎖可変部位のシステインに置換可能なアミノ酸の好ましい位置は配列番号1のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として3番、4番および5番(カバット番号として5番、6番および7番に相応する)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸である。前記重鎖可変部位のシステインに置換可能なアミノ酸の好ましい位置は配列番号5のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として13番および16番位置(カバット番号として13番および16番位置に相応する)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸であり得る。
本発明の一例で、前記好ましい位置のアミノ酸がシステインに置換されると共に、置換位置の両側に位置した2つのアミノ酸のうちの少なくとも一つのアミノ酸がアスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンおよびリシンからなる群より選択された1種以上の荷電アミノ酸に置換されたものであり得る。例えば、変異抗体が軽鎖可変部位のシステインで置換可能なアミノ酸の好ましい位置は配列番号1のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として3番、4番および5番からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸であり、または前記重鎖可変部位のシステインで置換可能なアミノ酸の好ましい位置は配列番号5のアミノ酸配列中の順次的アミノ酸番号として13番および16番からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸である場合、両側に位置したアミノ酸が荷電アミノ酸に置換されたフレームワークは下記表3aおよび表3bの変異配列を含むことができる。
したがって、システイン置換と共に隣接アミノ酸の置換を共に含む変異抗体は、配列番号57乃至配列番号88のアミノ酸配列からなる群より選択された1種以上を含む変異軽鎖可変部位を含むか、配列番号57乃至配列番号88のアミノ酸配列からなる群より選択された1種以上を含む変異重鎖可変部位を含むか、前記変異軽鎖可変部位と変異重鎖可変部位の両方とも含む抗体であり得る。
別に言及されない限り、本願に使用された下記の用語および語句は下記の意味を有するように意図される。本願の用語“抗体”は最も広範囲な意味で使用され、具体的にはモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、二量体、多量体、多特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、および好ましい生物学的活性を示す抗体断片が含まれる。抗体はマウス、ヒト、ヒト化、キメラ抗体であり得るか、または他の種に由来したものであり得る。抗体は、全長イムノグロブリン分子または全長イムノグロブリン分子の免疫学的活性部分、即ち、標的抗原(このような標的は、癌細胞、または自己免疫疾患と関連する自己免疫抗体を生成する細胞を含むが、これに制限されない)またはその一部と免疫特異的に結合する抗原結合部位を含有する分子を含む。本願に開示されたイムノグロブリンは、イムノグロブリン分子の類型(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、およびIgA)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2)またはサブクラスのうちのいずれかであり得る。イムノグロブリンは任意の種から誘導され得る。
本明細書で、“抗体断片”は、全長抗体の一部、一般にはその抗原結合または可変領域を含む。抗体断片の例はFab、Fab’、F(ab’)、およびFv断片;ジアボディ;線状抗体;ミニボディ(文献[Olafsen T.et al.Protein Eng.Design & Sel.(2004)17:315−323])、Fab発現ライブラリーによって生成された断片、抗−EDOタイプ(抗−Id)抗体、CDR(相補性決定領域)、および癌細胞抗原、ウイルス抗原または微生物抗原に免疫特異的に結合する上記中の任意のもののエピトプ−結合断片、単一−鎖抗体分子、抗体断片から形成された多重特異的抗体を含む。
本発明において、前記システイン置換抗体が、1)システイン置換された抗体をコーディングする核酸配列を突然変異誘発させること;2)システイン置換された抗体を発現させること;および3)システイン置換された抗体を単離および精製することを含む方法によって製造されるものであり得る。また、システインの両側に位置するアミノ酸の置換も前記システイン置換と同様な方法で製造されたものであり得る。
本発明の他の実施形態で、本発明による変異抗体に化学療法薬物、酵素、ペプチド、アプタマー(aptamer)、毒素、親和性リガンド、または検出標識のような接合化合物を接合した抗体またはその抗原結合断片と接合化合物を含む複合体を提供する。前記接合化合物の種類によって、前記複合体は疾病の診断または治療に多様に適用され得る。
本発明の他の例で、ペプチドと化学的に結合した抗体はその受容体を通じて血液脳関門(blood brain barrier)を効果的に通過できるなどペプチドの親和度に寄与する機能を追加的に有し得る(文献[Chacko A.M et al.,Expert Opin.Drug Deliv.(2013)10:907−26;特許:EP2 233 156 B1])。
前記接合化合物は、リガンド親和度、抗体/抗原結合、またはイオン複合体形成を調整するために(i)検出可能な信号を提供するか、(ii)第2標識と相互作用して第1または第2標識によって提供される検出可能な信号を変形させて、例えばFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)を生成させるか;(iii)抗原またはリガンドとの相互作用を安定化するかこれらとの結合親和度を増加させるか、(iv)移動性、例えば電気泳動移動性、または細胞−透過度に電荷、疎水性、形態または他の物理的パラメータによる影響を与えるか、または(v)捕獲モイエティを提供する機能を果たすことができる。
標識されたシステイン置換抗体は、例えば、特異的細胞、組織、または血清から関心抗原の発現を検出するための診断分析において有用であり得る。診断用途のために、抗体は典型的に検出可能なモイエティで標識される。数多くの標識が利用可能であり、これらは一般に下記のカテゴリーに分類される。
(a)放射性同位元素(放射性核種)、例えば、3H、11C、14C、18F、32P、35S、64Cu、68Ga、86Y、89Zr、99Tc、111In、123I、124I、125I、131I、133Xe、177Lu、211At、または213Bi。放射性同位元素標識された抗体は、受容体標的化された画像化実験に有用である。放射性同位元素金属に結合するかキレート化されるかまたは他の方式に複合体化し抗体の操作されたシステインチオールと反応性であるリガンド試薬で標識され得る。
(b)蛍光標識、例えば、希土類キレート(ユーロピウムキレート)、FITC、5−カルボキシフルオレセイン、6−カルボキシフルオレセインなどをはじめとするフルオレセイン類型、TAMRAなどをはじめとするローダミン類型;ダンシル;リサミン(Lissamine);シアニン;フィコエリトリン;テキサスレッド(Texas Red)およびこれらの類似体などを含む。蛍光染料および蛍光標識試薬は、インビトロゲン(Invitrogen)/モレキュラープローブス(Molecular Probes、米国オレゴン州ユージーン所在)およびピアスバイオテクノロジー社(Pierce Biotechnology,Inc.,米国イリノイ州ロックフォード所在)で市販するものを含む。
(c)多様な酵素−基質標識が利用可能であるか、文献に開示されている(US4275149)。酵素は、一般に多様な技術を用いて測定できる発色基質の化学的変更を触媒する。例えば、酵素は基質での色変化を触媒することができ、これは分光学的に測定することができる。酵素は基質の蛍光または化学発光を変更させることができる。蛍光の変化を定量する技術は前述に記載されている。酵素標識の例は、ルシフェラーゼ、ウレアーゼ、ペルオキシダーゼ、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、アルカリ性ホスファターゼ(AP)、β−ガラクトシダーゼ、グルコアミラーゼ、リゾチーム、糖類オキシダーゼなどを含む。酵素を抗体に接合させる技術は通常の方法で遂行することができる。
本発明の他の例で、システイン置換された抗体は、放射性核種、蛍光染料、生物発光−触発基質モイエティ、化学発光−触発基質モイエティ、酵素、および診断、薬力学および治療的適用を用いる画像化実験で他の検出標識を有するシステインチオールを通じて標識され得る。一般に、標識されたシステイン操作された抗体、即ち、“バイオマーカー”または“プローブ”は生きている有機体、例えば、ヒト、げっ歯類、または他の小さい動物、かん流された器官、または組織サンプルに注射、かん流、または経口摂取によって投与される。プローブの分布を時間経過にわたって検出し、画像で示す。
本発明による鶏抗体のフレームワーク断片、前記フレームワーク断片を含む重鎖可変部位または軽鎖可変部位、または前記重鎖可変部位または軽鎖可変部位を含む抗体は抗体の二硫化結合形成を誘導しないか形成を抑制しながら抗体の活性および反応性を維持し、このようなシステインが導入された抗体またはその抗原結合断片は化学療法薬物、酵素、アプタマー(aptamer)、毒素、親和性リガンド、または検出標識のような接合化合物を容易に結合することができるので、哺乳動物細胞または関連した疾病の診断または治療に多様に適用され得る。
本研究に用いられた鶏抗体の野生型(wild−type)と生殖系列の塩基配列を比較し、順次的番号付け方式(上部列)、カバット番号付け方式(下部列)を示す。 吸光度検出のための固定されたPSAでのCys変異抗体ファージ結合と抗−ファージHRP抗体の結合をカートゥーン図面で示す。 Cys変異抗体ファージの405nmでの吸光度の検出を用いる結合測定を示す。軽鎖変異体は上段にあり、重鎖変異体は下段にある。 X線結晶座標によって由来した鶏抗体断片の3次元表現を示す。重鎖および軽鎖の操作された5種類Cys変異残基の構造的位置を示す。 チオール反応性を有する二つのシステイン残基が含まれている抗体ファージの405nmでの吸光度の検出を用いる結合測定を示す。 陽イオンアミノ酸が追加されたCys変異抗体ファージの405nmでの吸光度の検出を用いる結合測定を示す。軽鎖変異体は上段にあり、重鎖変異体は下段にある。 陰イオンアミノ酸が追加されたCys変異抗体ファージの405nmでの吸光度の検出を用いる結合測定を示す。軽鎖変異体は上段にあり、重鎖変異体は下段にある。 接合のための細胞培養から発現されたCys変異一本鎖(sigle chain)Fv(scFv)形態抗体をクマシーブルー(coomassie blue)染色で示す。 接合のための細胞培養から発現された陽イオンおよび陰イオンCys変異scFv形態抗体をクマシーブルー染色で示す。 接合のための細胞培養から発現されたCys変異全IgG(full IgG)形態抗体をクマシーブルー染色で示す。 接合のための細胞培養から発現された陽イオンおよび陰イオンCys変異全IgG形態抗体をクマシーブルー染色で示す。 Cys変異抗体にマレイミド活性化されたPEG接合方法をカートゥーン図面で示す。 マレイミドPEGが接合されたscFvをクマシーブルー染色で示す。 マレイミドPEGが接合されたscFvをアイオダイン染色で示す。 マレイミドPEGが接合されたscFvを免疫ブロット方法を用いて示す。 マレイミドPEGが接合された全IgG(full IgG)をクマシーブルー染色で示す。 マレイミドPEGが接合された全IgGをアイオダイン染色で示す。 マレイミドPEGが接合された全IgGを免疫ブロット方法を用いて示す。 陽イオンおよび陰イオン残基が添加されたscFvにマレイミドPEGを接合させた形態をクマシーブルー染色で示す。 陽イオンおよび陰イオン残基が添加されたscFvにマレイミドPEGを接合させた形態をアイオダイン染色で示す。 陽イオンおよび陰イオン残基が添加されたscFvにマレイミドPEGを接合させた形態を免疫ブロット方法を用いて示す。 陽イオンおよび陰イオン残基が添加された全IgGにマレイミドPEGを接合させた形態をクマシーブルー染色で示す。 陽イオンおよび陰イオン残基が添加された全IgGにマレイミドPEGを接合させた形態をアイオダイン染色で示す。 陽イオンおよび陰イオン残基が添加された全IgGにマレイミドPEGを接合させた形態を免疫ブロット方法を用いて示す。 Cys変異抗体にGMBS−コチニン接合方法をカートゥーン図面で示す。 吸光度検出のための固定されたPSAでのGMBSコチニンが接合されたCys変異抗体に抗−コチニンHRP抗体の結合をカートゥーン図面で示す。 kappaが融合されたCys変異scFvにGMBS−コチニンの結合を450nmでの吸光度の検出で示す。抗−コチニンIgG−HRPによる検出は上段にあり、抗−CkappaIgG−HRPによる検出は下段にある。 コチニン−Cys変異抗体のマウスへの注入時間と採血時間を図面で示す。 コチニン−Cys変異抗体のマウスへの注入前後の血清でのコチニン−Cys変異抗体の有無を450nmでの吸光度の検出で示す。
以下、本発明を具体的な実施例によってより詳しく説明する。しかし、本発明は下記の実施例に限定されたものではなく、本発明の思想と範囲内での様々な変形または修正が可能であるのはこの分野で当業者に明白である。したがって、添付された請求項は広く本発明の思想と範囲に合致するように解釈されなければならない。
実施例1:一つのCys変異抗体の製造
1−1.変異抗体ファージの製造
実施例で用いた抗体はPSA(prostate specific antigen)に対する鶏抗体であり、図1aで抗PSA抗体(野生型)と鶏生殖系列(chicken germ−line)のフレームワーク塩基配列([文献[Andris−Widhopf J.et al.,J Immunol.Methods(2000)242:159−181])を示している。カバット番号付けは、http://www.bioinf.org.uk/abs/で提供するシステムを用いた。
Cys変異抗体製造は先ず文献[Chung J.et al.,FASEB J.(2004)18:361−383]方法によって軽鎖ドメインフレームワーク(V domain framework)78個残基、重鎖ドメインフレームワーク(V domain framework)84個残基をランダム化させるためにNNK(N:A/C/G/T、K:G/T)を各残基に挿入するPCRを行った。その後、Barbas,C.F.(2001)Phage display:a laboratory manual.Cold Spring Harbor,NY:Cold Spring Harbor Laboratory Pressに記載された方法によって、確保したscFv(single chain Fv)DNAをファージミドベクター(phagemid vector)であるpcomb3Xに挿入し、これを大腸菌(E.coli)ER2738に形質転換させた。その後、各残基ごとに92個コロニーを選定してファージ(phage)に接合(display)されたscFv(single chain Fv)形態が含まれている培養上清液(culture supernatant)を確保した。
1−2.変異抗体選別および抗原に対する親和度測定
抗体ファージが含まれている培養上清液を用いて図1bに描写された方法のような酵素結合免疫吸着分析法(ELISA)を行った。プレート(マイクロタイタープレート(microtiter plate))に抗原であるPSAをコーティングした後、ファージが含まれている培養上清液を添加し、1時間静置(incubation)と3回の洗浄過程を経た後、HRP(horse radish peroxidase)が接合されたanti−M13抗体を添加した。1時間静置後に3回の洗浄過程を経てHが添加されたABTSを添加して発色を確認した後、吸光度を405nmで測定した。対照群としては野生型ファージを用いた。軽鎖の21個、重鎖の27個残基はシステインに置換された後にも野生型抗体と類似の親和度を示した(図1cおよび図1d)。表1aおよび表1bではCys変異体の順次的番号付けとカバット番号付け、各変異体の野生型塩基配列を示している。
選別されたCys変異体の表面接近容易性を確認するために溶媒接近表面積(Solvent Accessible Surface Area)をX線結晶座標によって由来した鶏抗体断片の3次元構造(文献[Shih H.H.et al.,J Biol.Chem.(2012)287:44425−44434;PDB ID:4GLR])を通じて確認し、表2aおよび表2bで示している。そのうちの5種の塩基(LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16)残基の構造的位置を図1eで示している。
実施例2:二つのCys変異抗体の製造
順次的番号付けによって軽鎖(L3、L4、L5)と重鎖(H13、H16)の残基のうちの軽鎖部分の一つの残基と重鎖部分の一つの残基をシステインに置換し組み合わせて総6種類(L3H13、L3H16、L4H13、L4H16、L5H13、L5H16)の二つの反応性システインが添加されたCys変異抗体遺伝子をPCRを通じて製作した。その後、実施例1のようにファージに接合(display)されたscFv形態に発現させた後、酵素結合免疫吸着分析法でPSA抗原に対する親和度を測定した(図2)。
実施例3:Cys周囲のアミノ酸残基が置換された変異抗体
効率的な接合のための実施例1−1で製造したCys変異体5種(LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13そしてHF1−16)の両側アミノ酸を陽イオンアミノ酸(アルギニン、リシン)あるいは陰イオンアミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸)に置換するために各残基に該当DNA塩基配列(アルギニン;CGT、リシン;AAG、アスパラギン酸;GAT、グルタミン酸;GAA)をPCRを通じて挿入した。その後、確保したscFv DNAをファージミドベクター(phagemid vector)であるpcomb3Xに挿入し、これを大腸菌(E.coli)ER2738に形質転換させた。その後、ファージに接合されたscFv形態でSB培養液で培養した。陽イオンおよび陰イオン残基を添加したCys変異体塩基配列は表3aおよび表3bに示した。
抗原の親和度測定は、プレート(マイクロタイタープレート(microtiter plate))に抗原であるPSAをコーティングした後、ファージが含まれている培養上清液を添加した1時間以後、3回の洗浄過程を経て、HRP(horse radish peroxidase)が接合されたanti−M13抗体を添加した。1時間静置後、3回の洗浄過程を経てHが添加されたABTSを添加して発色を確認した後、吸光度を405nmで測定した。陽イオンCys変異体結果は図3aおよび図3bに、陰イオンCys変異体結果は図3cおよび図3dに示した。
実施例4:Cys変異scFv抗体
4−1.Cys変異scFv抗体発現および精製
Cys変異scFvのヒトCkappaを含む融合蛋白質を製造するためにヒトCkappaを含む哺乳類発現ベクターであるpCEP4ベクターにクローニング過程を通じて挿入し、これをHEK293F細胞で発現を誘導した後に最終培養液を確保した。培養液でscFv−Ckappa融合蛋白質の精製は、カッパセレクトビーズ(kappa select bead)を用いて精製した。精製後、蛋白質をポリアクリールアミドゲル(SDS−PAGE gel)にローディングした後に電気泳動し、クマシー染色を通じて発現および精製を確認した。図4aは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、そしてHF1−16scFv蛋白質発現、精製結果を示す。
4−2.Cys周囲のアミノ酸残基が置換されたCys変異scFv抗体発現および精製
Cys周囲のアミノ酸残基が陽イオンまたは陰イオン性アミノ酸に変更されたCys変異抗体で抗原に対する親和度が維持されるクローンを実施例4−1のようにヒトCkappaを含む融合蛋白質としてHEK293F細胞で発現を誘導した後、カッパセレクトビーズ(kappa select bead)を用いて精製した。その後、ポリアクリールアミドゲルで電気泳動を実施し、クマシー染色を通じて発現および精製を確認した。図4bは野生型、HF1−13、R13CK、D13CE、E13CD、E13CE scFv−Ckappa融合蛋白質の発現および精製を確認した結果である。
実施例5:Cys変異全IgG抗体
5−1.Cys変異全抗体発現および精製
鶏−ヒトキメラ全IgG形態の蛋白質を製造するために、実施例1で製造したCys変異抗体可変領域の軽鎖と重鎖DNAをPCRを通じて確保した後、これをIgG発現用ベクターに挿入し、これをHEK293F細胞で発現および培養した。その後、プロテインAビーズ(protein A bead)を用いて全IgG抗体を精製した。精製した蛋白質は電気泳動した後、クマシー染色を通じて発現および精製を確認した。図5aは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、そしてHF1−16全IgG蛋白質の発現および精製結果を示した。
5−2.Cys周囲のアミノ酸残基が置換されたCys変異全IgG抗体発現および精製
実施例3で製造されたCys周囲のアミノ酸残基が置換されたCys変異抗体を実施例5−1のように鶏−ヒトキメラ全IgG形態の抗体として発現するために抗体遺伝子をIgG発現用ベクターに挿入し、HEK293F細胞で発現および培養した。その後、培養液でプロテインAビーズ(protein A bead)を用いて全IgG抗体を精製し、ポリアクリールアミドゲルに精製された蛋白質をローディングした後に電気泳動を実施した。その後、ゲルをクマシーブルー(coomassie blue)染色を行って蛋白質の発現と精製を確認した。図5bは、R13CK、E13CD、E13CE全IgG蛋白質の発現および精製結果である。
実施例6:PEG接合された変異抗体
6−1.PEG接合によるCys変異抗体−PEG製造および検定
文献[Junutula et al.,(2008)nature biotechnology 925−32]に記載された方法によって、実施例1で製造されたCys変異抗体の10倍TCEPを添加して還元させた後、TCEP除去過程を経て、TCEP量の2倍のDHAを添加して部分的酸化させる。その後、抗体の10倍のマレイミドPEGを添加し4℃で12時間以上静置させて抗体へのPEG接合を誘導した。図6はマレイミドPEGがスルフヒドリル抗体に接合される過程をカートゥーン図面で説明した。
抗体−PEGはポリアクリールアミドゲルにローディングした後、電気泳動を実施した。その後、ゲルをクマシーあるいはアイオダイン(Iodine)染色、免疫ブロット方法を用いて抗体へのPEG接合の有無を確認した。クマシー染色はクマシーブリリアントブルー(coomassie brilliant blue)R250で染色した後、メタノール、酢酸が含まれている脱色溶液で脱色させた後、当該蛋白質を確認した。図7aは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16scFv、図8aは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16全IgGの結果を示す。
アイオダイン染色はポリアクリールアミドゲルを蒸溜水に15分間洗浄させた後、5%BlClに15分間静置させる。その後、ゲルを0.1Mアイオダインで10分間染色し、蒸溜水で10分間脱色してPEGのみ検出させて確認した。図7bは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16scFv、図8bは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16全IgGの結果を示す。
免疫ブロット方法を用いた確認は、ポリアクリールアミドゲルで 蛋白質大きさ別に分離した後、NCメンブレン(NC membrane)に全IgGは移動させ、scFv−Ckappa融合蛋白質と全IgG軽鎖部分はHRPが接合された抗−Ckappa抗体を、全IgG重鎖部分はHRPが接合された抗−ヒトFc抗体を用いて確認した。図7cは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16scFv、図8cは野生型、LF1−2、LF1−3、LF1−4、HF1−13、HF1−16全IgGの結果を示す。
6−2.PEG接合によるCys周囲のアミノ酸残基が置換されたCys変異抗体−PEG製造および検定
陽イオンあるいは陰イオン残基が追加された抗体も実施例6−1のようにTCEPを用いて還元させた後、DHAを添加して部分的酸化させた。その後、抗体にPEGを添加して抗体にPEG接合を誘導し、抗体−PEG接合検定はクマシーブルー染色、アイオダイン染色、免疫ブロット方法を行って実施した。
図9aは野生型、HF1−13、R13CK、D13CE、E13CD、E13CEscFvにPEGが接合された結果を、図10aは野生型、HF1−13、R13CK、E13CE全IgGにPEGが接合された結果をクマシーブルー染色で示す。
図9bは野生型、HF1−13、R13CK、D13CE、E13CD、E13CE scFvにPEGが接合された結果を、図10bはHF1−13、R13CK、E13CE全IgG結果をアイオダイン染色で示す。
図9cは野生型、HF1−13、R13CK、D13CE、E13CD、E13CE scFvにPEGが接合された結果を、図10cはHF1−13、R13CK、E13CE全IgG結果を免疫ブロットで示す。
実施例7:コチニン接合による抗体−コチニン製造および検定
実施例1で製造したCys変異抗体の10倍TCEPを添加して還元させた後、TCEP除去過程を経て、TCEP量の2倍のDHAを添加して部分的酸化させる。その後、抗体の10倍のGMBS−コチニンを添加し4℃で12時間以上静置させて抗体へのコチニン接合を誘導した。図11aはGMBSコチニンがスルフヒドリル抗体に接合される過程をカートゥーン図面で説明した。
抗体−コチニンは酵素結合免疫吸着分析法(ELISA)を用いて検定した(図11b)。PSA抗原をプレートにコーティングした後、抗体−コチニンを添加して1時間静置させた。その後、3回の洗浄過程を経て、HRPが接合された抗−コチニンIgGあるいは抗−CkappaIgG抗体を添加した。1時間静置後に3回の洗浄過程を経てTMB(3,3’,5,5’−Tetramethylbenzidine)を添加して発色を確認した後、2M HSOを用いて反応を停止させ吸光度を450nmで測定した。図12の結果でコチニンが接合されたかどうかは抗−コチニンIgGによって確認され、抗−CkappaIgGはコチニン結合と関係なく抗体のみを測定する抗体として使用された。
実施例8:抗体−コチニンのマウス注入およびコチニン−抗体検定
6週齢Balb/cマウスを無作為に3つのグループ(HF1−13、E13CD、E13CE)に分けた後、眼窩静脈叢からの採血を実施した。24時間以後、実施例7で製造されたコチニン−scFv抗体Ckappa融合蛋白質3種類(HF1−13、E13CD、E13CE)100μgを各マウスに静脈注射で注入した。コチニン−抗体注入1時間後に、マウス眼窩静脈叢から採血した後、遠心分離機で血清を分離した。分離された血清にコチニン−抗体の有無を確認するために血清を50倍希釈して実施例9のように酵素結合免疫吸着分析法を実施した。マウスを用いた全ての遂行過程は苦痛を最少化するために吸入麻酔させた後に実施した。

Claims (11)

  1. 鶏抗体の軽鎖可変部位または重鎖可変部位に含まれているフレームワークに存在するシステイン以外のアミノ酸のうちの一つ以上がシステインに置換された変異フレームワークを含む抗体。
  2. 前記置換されたシステインの両側に位置する二つのアミノ酸のうちの一つ以上のアミノ酸が、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンおよびリシンからなる群より選択された1種以上の荷電アミノ酸に追加的に置換されたものである請求項1に記載の抗体。
  3. 前記鶏抗体の軽鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が
    配列番号1のアミノ酸配列中のカバット番号として5番、6番、7番、14番、18番位置、
    配列番号2のアミノ酸配列中のカバット番号として37番、45番位置、
    配列番号3のアミノ酸配列中のカバット番号として57番、58番、61番、63番、64番、65番、66番、69番、70番、76番、83番、87番位置、および
    配列番号4のアミノ酸配列中のカバット番号として102番、および106番位置からなる群より選択された1つ以上のアミノ酸位置である、請求項1または2に記載の抗体。
  4. 前記変異フレームワークは配列番号9乃至配列番号56のアミノ酸配列からなる群より選択された1種以上を含むものである請求項3に記載の抗体。
  5. 前記鶏抗体の重鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が
    配列番号5のアミノ酸配列中のカバット番号として1番、3番、5番、6番、7番、11番、12番、13番、16番、18番、19番、24番、25番、
    配列番号6のアミノ酸配列中のカバット番号として42番、48番、
    配列番号7のアミノ酸配列中のカバット番号として69番、72番、74番、75番、77番、83番、84番、85番、87番、89番、および
    配列番号8のアミノ酸配列中のカバット番号として110番、および113番位置からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸位置である、請求項1または2に記載の抗体。
  6. 前記変異フレームワークは配列番号57乃至配列番号88のアミノ酸配列からなる群より選択された1種以上を含む請求項5に記載の抗体。
  7. 前記鶏抗体の軽鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が
    配列番号1のアミノ酸配列中のカバット番号として5番、6番、7番、14番、18番位置、
    配列番号2のアミノ酸配列中のカバット番号として37番、45番位置、
    配列番号3のアミノ酸配列中のカバット番号として57番、58番、61番、63番、64番、65番、66番、69番、70番、76番、83番、87番、および
    配列番号4のアミノ酸配列中のカバット番号として102番、および106番位置からなる群より選択された1つ以上のアミノ酸位置であり
    前記鶏抗体の重鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が
    配列番号5のアミノ酸配列中のカバット番号として1番、3番、5番、6番、7番、11番、12番、13番、16番、18番、19番、24番、25番、
    配列番号6のアミノ酸配列中のカバット番号として42番、48番
    配列番号7のアミノ酸配列中のカバット番号として69番、72番、74番、75番、77番、83番、84番、85番、87番、89番、および
    配列番号8のアミノ酸配列中の110番、および113番位置からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸位置である、請求項1または2に記載の抗体。
  8. 前記鶏抗体の軽鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が配列番号1のアミノ酸配列中のカバット番号として5番、6番および7番位置からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸位置であり、
    前記鶏抗体の重鎖可変部位に存在するフレームワークで、システインに置換されるアミノ酸の位置が配列番号5のアミノ酸配列中のカバット番号として13番および16番からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸位置である請求項7に記載の抗体。
  9. 前記軽鎖可変部位の変異フレームワークは配列番号9乃至配列番号56のアミノ酸配列からなる群より選択された1種以上を含み、
    前記重鎖可変部位の変異フレームワークは配列番号57乃至配列番号88のアミノ酸配列からなる群より選択された1種以上を含むものである請求項7に記載の抗体。
  10. 前記システイン置換抗体が
    システイン置換された抗体をコーディングする核酸配列を突然変異誘発させること;
    システイン置換された抗体を発現させること;および
    システイン置換された抗体を単離および精製すること
    を含む方法によって製造されるものである、請求項1に記載の抗体。
  11. 請求項1または2による抗体に、薬物、酵素、アプタマー(aptamer)、毒素、親和性リガンド、および検出標識からなる群より選択された1種以上の接合化合物を結合した複合体。
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