JP2016523522A - 乳化剤組成物 - Google Patents

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Abstract

(a)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)と、(b)DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸と、(c)塩又は塩基と、を含む乳化剤組成物を提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができ、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。

Description

本発明は、安定化され消臭された乳化剤組成物、これを調製するためのプロセス、及び消臭された乳化剤組成物を安定化するための材料の使用に関する。
モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)は、製パン用途に広範囲に使用される強力な乳化剤である。製パンにおける使用は、相当且つ安定なレベルのDATEMの利用を備えた相対的に成熟した市場である。鍵となる不利な点が克服されることができた場合、DATEMは、製パンを超えた大きな可能性があるものとみなされる。この不利な点は、DATEMが、酢酸の特徴的な匂いを有することである。
本発明は、酢酸の特徴的な匂いに影響を受ける用途に使用可能であるDATEMを提供することの課題に対処する。特に、本発明は、理想的には6ヵ月以上又は12ヵ月以上の、月単位の長期保存安定性を有する無臭のDATEMを提供することに関する。
DATEMの酢酸の匂いは、DATEMの機能性に影響することなく、水蒸気消臭手順によって除去可能であることが、従来技術で知られている。消臭は、バッチ式手順によって、又は、連続式手順によって行われることができる。これらの手順によって、0.4%未満、理想的には0.1%未満の遊離酢酸を有する生成物が生成可能である。しかしながら、これらの消臭された生成物が時間とともに遊離酢酸を徐々に放出し、特徴的な酢酸の匂いが回復することが知られている。本発明は、特徴的な酢酸の匂いが急速に回復することのないよう、消臭されたDATEM生成物を安定化させる課題に対処する。
本発明は、従来技術の課題を軽減する。
一態様においては、本発明は、
(a)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)と、
(b)DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸と、
(c)塩又は塩基と、
を含む乳化剤組成物を提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができ、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。
一態様においては、本発明は、
(a)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)と、
(b)DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸と、
(c)塩又は塩基と、
を含む乳化剤組成物の調製プロセスを提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができ、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在し、
この調製プロセスは、
i)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)を提供する工程と、
ii)任意選択により、DATEMが、DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含むようにDATEMを消臭する工程と、
iii)工程ii)の前又は後に、DATEMを塩又は塩基と組み合わせる工程と、
を含み、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができ、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。
一態様においては、本発明は、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)を安定化させるための塩又は塩基の使用を提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができる。
一態様においては、本発明は、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)からの酢酸の放出を低減又は抑制するための塩又は塩基の使用を提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができる。
一態様においては、本発明は、実施例を参照して実質的に記載される乳化剤組成物を提供する。
一態様においては、本発明は、実施例を参照して実質的に記載されるプロセスを提供する。
一態様においては、本発明は、実施例を参照して実質的に記載される使用を提供する。
驚くべきことに、消臭されたDATEM組成物は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供することができる塩又は塩基のDATEM組成物への封入によって、酢酸の更なる形成に関して安定化可能であることを見出した。塩又は塩基によって提供される金属イオンは、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成する。
本発明は、消臭後のDATEM組成物を安定化させるための手段を提供する。これにより、許容できない酢酸の匂いが進展又は回復することなく、DATEM組成物の長期保存が可能になる。この手段により、DATEM組成物は、酢酸の匂いのために、以前に利用できなかった用途分野に使用されることができる。
参照を容易にするために、ここで本発明のこれらの及び更なる態様を、適切なセクションの見出しにおいて説明する。しかしながら、それぞれのセクションにおける教示は、それぞれの特定のセクションに必ずしも限定されるものではない。
経時にわたる試料1及び試料5のヘッドスペース分析をプロットした。結果を図1に示す。
本明細書に記載されるように、本発明は、(a)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)と、(b)DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸と、(c)塩又は塩基と、を含む乳化剤組成物を提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができ、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。
前述に記載されるように、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)は、周知の乳化剤である。これらの乳化剤は、一般的に、安全なものとしてみなされ、いくつかの異なる方法によって調製可能である。
本発明のDATEMは、以下の文献に開示されるものなどの、当技術分野において周知の方法によって調製されることができる。米国特許第2236516A号明細書(Frank J.Cahn et al)は、ジアセチル酒石酸をモノステアリン酸グリセリンと反応させることによって得られた生成物を開示する初期の特許明細書である。米国特許第2689797A号明細書(Morris H.Joffe)では、不飽和及び部分飽和のモノグリセリド及び/又は部分グリセリドのジアセチル酒石酸エステルの取り込みによって得られたパンの改良が開示されている。米国特許第2938027A号明細書(Martell M.Gladstone)では、改良された生成物を得るために、例えば、4〜約95%のジアセチル化酒石酸を含む酒石酸、及び、例えば、遊離無水酢酸などの食品酸のアセチル化無水物の混合物と脂肪酸の部分グリセリドの反応を開示している。米国特許第3443969A号明細書(Nobuo Nakejima et al)では、植物油の精製された(分子蒸留)モノグリセリドのジアセチル酒石酸エステルを開示している。英国特許第1220488A号明細書(Aktieselskabet Grindstedvaerket)では、例えば、特定のモル比で蒸留したモノステアリン酸グリセリンをジアセチル酒石酸無水物と反応させ、その後、酢酸と水を分離することによるポリマーエステルを見かけ上含む、より高分子量の十分な水中油型乳化剤を重合によって得るために、135〜190℃まで長時間加熱することによって得られた乳化剤の調製を開示している。英国特許第1344518A号明細書(Dynamit Nobel A.G.)では、部分グリセリドのモル当たり、0.91〜1.8モルの酒石酸残基、及び、1.8〜3.4モルの酢酸残基を含む、55〜65%のモノグリセリドと5未満のヨウ素価を含む部分グリセリドと、少なくとも部分的にアセチル化した酒石酸を反応させることによって得られた固体アセチル酒石酸エステルを開示している。従来のエステルは、ワックス状又は蜂蜜状の稠度を有するのに対して、これらのエステルは、遊離流動性粉末である。欧州特許第1016647号明細書(QUEST INTERNATIONAL B.V.)では、精製された酒石酸無水物は、第1の工程において生成し、その後、第2の工程において蒸留されたモノグリセリドとステアリン酸ナトリウムの反応が続く、2工程手順を記載している。0.21%の中和度を有する生成物が得られる。米国特許出願公開第2012/0058232号明細書(Gaofeng Liu,Shuming Yu)では、濃リン酸の存在下でのエステル化反応によって、0.09%の中和度を有するモノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステルを調製する方法を記載している。
本発明におけるジアセチル化された酒石酸エステルは、可変的な長さ(C8〜C22)の飽和及び/又は不飽和脂肪酸を含む市販の油脂に基づいて、40%〜99%のモノグリセリドを含むモノグリセリド及びモノジグリセリドから調製されることができる。典型的には、酒石酸の量は10〜35%である。いくつかの態様においては、DATEMは、増量剤としてトリグリセリドを含むことができる。
モノグリセリド、モノジグリセリド、及びトリグリセリド増量剤のための適切な油脂原材料は、これらに限定されるものではないが、扁桃油、ババス油、バターオイル、鶏脂、ヒマシ油、カカオバター、やし油、綿実油、月見草油、魚油、ヘイゼルナッツ油、イリッペ脂、kokorm、ラード、亜麻仁油、とうもろこし油、マンゴー、メンハーデン油、オリーブ油、パーム核油、パーム油、落花生油、なたね油(エルカ高含有及び低含有)、米糠油、サフラワー油、高オレイン酸サフラワー油、アザラシ油、胡麻油、シアバターノキ脂、ダイズ油、高オレイン酸ダイズ油、ヒマワリ油、高オレイン酸ヒマワリ油、トール油、獣脂、桐油、藻類油、単一細胞藻類油、並びに、これらの油及び/又は脂肪のいずれかの混合物などの、動物又は植物由来の、非精製、精製、水素化、部分水素化、又は分画された油脂から選択されるが、これらに限定されるものではない。
DATEMは、化学構造DATEMI〜IVによって記載されることができ、これはDATEMの主な化学成分である。更に、DATEM組成物は、未反応のモノ−及びモノ−ジグリセリド、並びにトリグリセリドを含むことができる。
Figure 2016523522
式中、Rは脂肪酸鎖である。典型的な脂肪酸鎖は、飽和である又は1以上の不飽和度を含むC4〜C28鎖である。典型的な脂肪酸は、本明細書において記載されている。分子DATEMI〜IVはそれぞれ、グリセリン骨格におけるそれぞれの置換基又は遊離ヒドロキシル基の位置が異なることができる位置異性体を有することとなる。
当業者には理解されるように、DATEMI〜IV分子はそれぞれ、以下に定義される塩又は塩基による中和に用いられることができる少なくとも1つのカルボン酸を含む。
消臭
本明細書に記載されるように、本発明の組成物は、DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含む。典型的には、DATEMを合成し、次いでDATEMを消臭プロセスに供することによって、こうした少量の酢酸が得られる。しかしながら、当業者は、適切な方法を用いて、0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含むDATEMを合成することができる可能性があることを理解するであろう。このように、本発明のプロセスにおいては、一態様において、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)が提供され、これは、次いで、任意選択により、DATEMが、DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含むように消臭される。一態様においては、消臭は実施されない。その他の一態様においては、DATEMが、必要量の遊離酢酸、即ち、DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含むように消臭される。
一態様においては、乳化剤組成物における遊離酢酸は、DATEMの量に基づいて、0.2重量%未満の量でなど、0.1重量%未満の量でなど、0.05重量%未満の量でなど、0.04重量%未満の量でなど、0.03重量%未満の量でなど、0.03重量%未満の量でなど、0.01重量%未満の量でなどの、DATEMの量に基づいて0.3重量%未満の量で存在する。
消臭プロセスは、酢酸などの不必要な匂い又は揮発性成分が生成物から除去されることができるプロセスであると理解される。典型的には、0.1〜10kPaの絶対圧で典型的に保持された真空下にて、生成物に、生成物に基づいて0.01〜2重量%の水蒸気を典型的に供給することによって、プロセスは実施可能である。生成物は、不必要な成分の蒸発に適する温度まで加熱される。酢酸の場合、典型的には、この温度は100〜180℃である。プロセスは、バッチプロセス及び連続プロセスの両方で実施可能である。
安定化剤
当業者には理解されるように、本組成物において、組成物を安定化させる塩又は塩基が含まれる。一態様においては、本組成物において、組成物を安定化させる塩が含まれる。一態様においては、本組成物において、組成物を安定化させる塩基が含まれる。塩又は塩基は、安定化剤とみなすことができる。本明細書に記載されるように、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができ、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。
本明細書に記載されるように、一態様においては、本発明は、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)からの酢酸の放出を低減又は抑制するための塩又は塩基の使用を提供し、この場合に、塩又は塩基は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができる。この態様においては、好ましくは、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。
塩又は塩基は、DATEMに存在するカルボン酸についての知識の観点において、当業者によって選択されることができる。驚くべきことに、DATEMに存在するカルボン酸を中和することによって、遊離酢酸の形成が抑制されることを見出した。理論に束縛されるものではないが、カルボン酸の存在が、酢酸の放出を触媒すること、並びに、カルボン酸を中和する或いは部分的に中和することによって、この放出が減少することが考えられる。
好ましい一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMI、DATEMII、DATEMIII、DATEMIV、それらの位置異性体、並びにそれらの混合物から選択されるDATEM生成物に存在するカルボン酸に金属イオンを提供することができる。好ましい一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMI、DATEMII、DATEMIII、DATEMIV、及びそれらの混合物から選択されるDATEM生成物に存在するカルボン酸に金属イオンを提供することができる。
好ましくは、塩基(c)は、周期表の第1族、周期表の第2族、及びAlから選択される金属の塩基である。好ましい金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルミニウムから選択される。好ましい金属は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムから選択される。好ましい金属は、マグネシウム及びカルシウムから選択される。好ましくは、塩基(c)は、カルシウムの塩基である。好ましくは、塩基(c)は、マグネシウムの塩基である。
好ましくは、塩基の対イオンは、水酸化物である。好ましい塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、及び水酸化アルミニウムである。最も好ましくは、塩基(c)は、水酸化マグネシウムである。
当業者には理解されるように、典型的には、塩は、塩基と酸の間の、或いは、中和されている酸より高いpKa値を有する酸の金属塩の間の反応によって形成される。本発明の一態様においては、塩(c)は、カルボン酸と塩基の反応によって形成される塩である。本発明の一態様においては、塩(c)は、DATEMに存在するより低いpKa値を有する酸と金属塩の反応によって形成される塩である。塩(c)が金属及び酸の塩である場合、塩(c)は、DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、DATEMに存在するカルボン酸の塩を形成することができる金属塩である。
好ましくは、塩(c)は、周期表の第1族、周期表の第2族、及びAlから選択される金属の塩である。好ましい金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルミニウムから選択される。最も好ましくは、塩(c)はカルシウムの塩である。
塩(c)を形成することができる酸に関しては、典型的にはこれは有機酸である。好ましくは、塩(c)はモノカルボン酸の塩である。更に好ましい態様においては、塩(c)は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、及び乳酸から選択される酸の塩である。非常に好ましい態様においては、塩(c)は酢酸の塩である。
好ましくは、塩(c)は、(i)リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルミニウムから選択される金属、並びに、(ii)ギ酸、酢酸、プロピオン酸、及び乳酸から選択される酸の塩である。好ましくは、塩(c)は、(i)ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムから選択される金属、並びに、(ii)ギ酸、酢酸、プロピオン酸、及び乳酸から選択される酸の塩である。好ましくは、塩(c)は、(i)リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルミニウムから選択される金属、並びに、(ii)酢酸及び乳酸から選択される酸の塩である。
金属及び酸の特に好ましい組合せは、以下の塩−酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、酢酸カリウム、及び酢酸アルミニウム、並びにそれらの混合物を提供する。金属及び酸の更に好ましい組合せは、以下の塩−酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、及び酢酸アルミニウム、並びにそれらの混合物を提供する。非常に好ましい態様においては、塩(c)は、少なくとも酢酸カルシウムであり、又は酢酸カルシウムからなる。
最も好ましくは、塩基又は塩(c)は、水酸化マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウム、酢酸カリウム、及び酢酸アルミニウム、並びにそれらの混合物から選択される。最も好ましくは、塩基又は塩(c)は、水酸化マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、酢酸カリウム、及び酢酸アルミニウム、並びにそれらの混合物から選択される。
好ましい実施形態においては、金属イオンでなはない塩又は塩基の一部、即ち、対イオンは、これらに限定されるものではないが、酢酸などのカルボン酸、水、又はCOなどの酸或いは中性分子を形成することができ、これは、その後、例えば、消臭プロセスの間、遊離又は分解など、除去されることができる。
塩は、安定化効果を提供するための任意の適切な量で存在することができる。
存在する安定化剤の量は、DATEMの調製に使用される酒石酸のモル基準における中和度を用いて計算される。中和度は、安定化剤で中和される、DATEMを生成するために使用される酒石酸のモルパーセントとして定義されることができる。中和度は、以下の式
Figure 2016523522
(式中、xは、中和度、即ち、安定化剤で中和された酒石酸のモルパーセントであり、
安定化剤は、安定化剤の金属カチオンの原子価であり、n安定化剤は、DATEMに加えられたモル安定化剤であり、n酒石酸は、DATEMの調製に使用されたモル酒石酸であり、m安定化剤は、グラムでのDATEMの中和に使用された安定化剤の量であり、且つ、MW安定化剤は、グラム/モルでの安定化剤のモル重量であり、m酒石酸は、グラムでのDATEMの調製に使用された酒石酸の量であり、且つ、MW酒石酸は、グラム/モルでの酒石酸のモル重量である)に従って算出されることができる。
本明細書に記載されるように、塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する。このましい一態様においては、中和度は、0.25〜100%、好ましくは0.25〜90%、好ましくは0.25〜80%、好ましくは0.25〜70%、好ましくは0.25〜60%、好ましくは0.25〜50%、好ましくは0.25〜40%、好ましくは0.25〜33%、好ましくは0.25〜32.2%、好ましくは0.25〜30%、好ましくは0.25〜20%、好ましくは0.25〜17%、好ましくは0.25〜10%、好ましくは0.25〜8%、好ましくは0.25〜7%、好ましくは0.25〜6.1%、好ましくは0.25〜5%、好ましくは0.25〜4%、好ましくは0.25〜2%であることができる。
更なる好ましい態様においては、中和度は、0.5〜100%、好ましくは0.5〜90%、好ましくは0.5〜80%、好ましくは0.5〜70%、好ましくは0.5〜60%、好ましくは0.5〜50%、好ましくは0.5〜40%、好ましくは0.5〜33%、好ましくは0.5〜32.2%、好ましくは0.5〜30%、好ましくは0.5〜20%、好ましくは0.5〜17%、好ましくは0.5〜10%、好ましくは0.5〜8%、好ましくは0.5〜7%、好ましくは0.5〜6.1%、好ましくは0.5〜5%、好ましくは0.5〜4%、好ましくは0.5〜2%であることができる。
更なる好ましい態様においては、中和度は、1〜100%、好ましくは1〜90%、好ましくは1〜80%、好ましくは1〜70%、好ましくは1〜60%、好ましくは1〜50%、好ましくは1〜40%、好ましくは1〜33%、好ましくは1〜32.2%、好ましくは1〜30%、好ましくは1〜20%、好ましくは1〜17%、好ましくは1〜10%、好ましくは1〜9%、好ましくは1〜8%、好ましくは1〜7%、好ましくは1〜6.1%、好ましくは1〜6%、好ましくは1〜5%、好ましくは1〜4%、好ましくは1〜2%であることができる。
更なる好ましい態様においては、中和度は、2〜100%、好ましくは2〜90%、好ましくは2〜80%、好ましくは2〜70%、好ましくは2〜60%、好ましくは2〜50%、好ましくは2〜40%、好ましくは2〜33%、好ましくは2〜32.2%、好ましくは2〜30%、好ましくは2〜20%、好ましくは2〜17%、好ましくは2〜10%、好ましくは2〜9%、好ましくは2〜8%、好ましくは2〜7%、好ましくは2〜6.1%、好ましくは2〜6%、好ましくは2〜5%、好ましくは2〜4%であることができる。
更なる好ましい態様においては、中和度は、3〜100%、好ましくは3〜90%、好ましくは3〜80%、好ましくは3〜70%、好ましくは3〜60%、好ましくは3〜50%、好ましくは3〜40%、好ましくは3〜33%、好ましくは3〜32.2%、好ましくは3〜30%、好ましくは3〜20%、好ましくは3〜17%、好ましくは3〜10%、好ましくは3〜9%、好ましくは3〜8%、好ましくは3〜7%、好ましくは3〜6.1%、好ましくは3〜6%、好ましくは3〜5%、好ましくは3〜4%であることができる。
非常に好ましい一実施形態においては、中和度は、約3.9%である。
一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.1重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜1.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.2重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜1.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.3重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜1.0重量%の量で存在する。
一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.1重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜1.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.2重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜1.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.3重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜1.0重量%の量で存在する。
一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.1重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜1.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.2重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.2〜1.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.3重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜4.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜2.0重量%の量で存在する。一態様においては、塩基(c)は、DATEMの量に基づいて0.3〜1.0重量%の量で存在する。
塩がカルシウム塩である場合、DATEMの量に基づいて0.00115〜4重量%の量でカルシウムを提供する量でなどの、DATEMの量に基づいて0.0115〜4重量%の量でカルシウムを提供する量でなどの、DATEMの量に基づいて0.08〜1.22重量%の量でカルシウムを提供する量でなどの、DATEMの量に基づいて0.12〜0.24重量%の量でカルシウムを提供する量でなどの、DATEMの量に基づいて少なくとも0.0115重量%の量での、好ましくは、DATEMの量に基づいて0.16重量%の量での、カルシウムを提供する量で、カルシウム塩は存在することができる。
塩がナトリウム塩である場合、DATEMの量に基づいて0.0132〜4.6重量%の量でナトリウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて0.09〜1.4重量%の量でナトリウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて0.14〜0.28重量%の量でナトリウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて少なくとも0.0132重量%の量での、好ましくは、DATEMの量に基づいて0.18重量%の量での、ナトリウムを提供する量で、ナトリウム塩は存在することができる。
塩がカリウム塩である場合、DATEMの量に基づいて0.0224〜7.8重量%の量でカリウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて0.16〜2.38重量%の量でカリウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて0.23〜0.47重量%の量でカリウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて少なくとも0.0224重量%の量での、好ましくは、DATEMの量に基づいて0.31重量%の量での、カリウムを提供する量で、カリウム塩は存在することができる。
塩がマグネシウム塩である場合、DATEMの量に基づいて0.007〜2.4重量%の量でマグネシウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて0.05〜0.74重量%の量でマグネシウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて0.07〜0.15重量%の量でマグネシウムを供給する量でなど、DATEMの量に基づいて少なくとも0.007重量%の量での、好ましくは、DATEMの量に基づいて0.1重量%の量での、マグネシウムを提供する量で、マグネシウム塩は存在することができる。
安定化剤は、製造の間、任意の段階で乳化剤組成物に組み込まれることができることは、当業者には理解されるであろう。例えば、安定化剤は、
a)DATEMを形成するエステル化の前に、
b)エステル化の後、及び消臭の前に、
c)消臭の後に、
d)a)、b)、及びc)の1つ以上の組合せで、
乳化剤組成物に組み込まれることができる。
好ましい一態様においては、安定化剤は、DATEMを形成するエステル化の前に、酢酸、酒石酸、及びモノグリセリドに加えられる。
本発明により提供される安定化は、温度範囲全体に効果的であることができる。一態様においては、乳化剤組成物が、15℃以上の温度など、20℃以上の温度など、25℃以上の温度など、30℃以上の温度など、10〜100℃の温度など、15〜100℃の温度など、20〜100℃の温度など、25〜100℃の温度など、30〜100℃の温度など、10〜90℃の温度など、15〜90℃の温度など、20〜90℃の温度など、25〜90℃の温度など、30〜90℃の温度など、10〜80℃の温度など、15〜80℃の温度など、20〜80℃の温度など、25〜80℃の温度など、30〜80℃の温度など、10〜70℃の温度など、15〜70℃の温度など、20〜70℃の温度など、25〜70℃の温度など、30〜70℃の温度など、10〜60℃の温度など、15〜60℃の温度など、20〜60℃の温度など、25〜60℃の温度など、30〜60℃の温度など、10〜50℃の温度など、15〜50℃の温度など、20〜50℃の温度など、25〜50℃の温度など、30〜50℃の温度など、10℃以上の温度で保存される場合、本発明により提供される安定化は効果的である。
多くの乳化剤組成物は、冷凍温度と同じ低さでさえなどの、低い温度で保存されることは、当業者には理解されるであろう。典型的には、これは、生成物の分解を遅延させることになる。本発明を用いることによって、環境温度などのより高い温度で乳化剤組成物を保存することが可能である。このことは、流通チェーン、及び、乳化剤のエンドユーザーのための保存の費用ともにおいて重要な有利性をもたらす。
更なるプロセス
DATEMが調製された後、当業者は、DATEM生成物が所定の顧客の要件を満たす方法で仕上げられ包装されることができるプロセスを選択することができることになる。
室温で液体又はペーストであるDATEM生成物は、適切な容器で冷却され包装されることができる。
40℃を超える融点を有するDATEM生成物は、噴霧冷却され、フレーク化され、又は粉砕され、或いは、その他の手段によって、粉末に変換されることができる。
更なる成分
本発明の組成物は、1つ以上の更なる成分を含むことができる。
その後、DATEM粉末は、粉末の塊化を防止するために、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸三カルシウム等などの固結防止剤に加えられることができる。
組成物
本発明のプロセスによって入手できる及び/又は得られる生成物は、本発明によって包含されることを理解されたい。従って、更なる態様においては、本発明は、
・本発明のプロセスによって入手できる組成物
・本発明のプロセスによって得られる組成物
を提供する。
本発明の組成物は、任意の数の生成物、特に、製パン食品及びホイップ食品などの食品の調製に使用されることができる。このように、更なる態様においては、本発明は、
・本発明の組成物を含む又はこれから調製される製パン製品
・本発明の組成物を含む又はこれから調製されるホイップ食品
を提供する。
次に、以下の実施例を参照して本発明を説明するが、これは例示に過ぎない。
DATEM
以下の試料を調製した。
Figure 2016523522
組成物1−実験ノート2609/091(比較)
174.8gの食品グレードのL−酒石酸を、379.2gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2.8mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
149.3gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denm
arkより)と、175.1gのDIMODAN(登録商標)HR KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。0.168gのCa(OAc)(第1の反応における硫酸触媒を中和するため)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。次いで、113.4gの硬化パーム油(ヨウ素価<5)(Cargilから得た)を加えた。
最終的に、110℃及び10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
生成物は
Figure 2016523522
の中和度を有した。
組成物2−(比較)
174.8gの食品グレードのL−酒石酸を、379.2gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2.8mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
149.3gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)と、175.1gのDIMODAN(登録商標)HR KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。0.18gのNaOAc(第1の反応における硫酸触媒を中和するため)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、NaOAcを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。次いで、113.4gの硬化パーム油(ヨウ素価<5)(Cargilから得た)を加えた。
最終的に、110℃及び10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
生成物は
Figure 2016523522
の中和度を有した。
組成物3−(比較)
174.8gの食品グレードのL−酒石酸を、379.2gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2.8mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
149.3gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER (DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)と、175.1gのDIMODAN(登録商標)HR KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。0.47gのMg(OAc)・4HO(第1の反応における硫酸触媒を中和するため)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Mg(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。次いで、113.4gの硬化パーム油(ヨウ素価<5)(Cargilから得た)を加えた。
最終的に、110℃及び10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
生成物は
Figure 2016523522
の中和度を有した。
組成物4−(比較)
174.8gの食品グレードのL−酒石酸を、379.2gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2.8mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
149.3gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)と、175.1gのDIMODAN(登録商標)HR KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。0.86gのKOAc(第1の反応における硫酸触媒を中和するため)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、KOAcを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。次いで、113.4gの硬化パーム油(ヨウ素価<5)(Cargilから得た)を加えた。
最終的に、110℃及び10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
生成物は
Figure 2016523522
の中和度を有した。
組成物5−実験ノート2609/93
249.5gの食品グレードのL−酒石酸を、541.2gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。462.9gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。5.21gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。次いで、162.8gの硬化菜種油(ヨウ素価<5)(Cargilから得た)を加えた。
最終的に、110℃及び10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物6−実験ノート2609/132
150.00gの食品グレードのL−酒石酸を、321.0gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
334.4gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.32gのNaOAcを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、NaOAcを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物7−実験ノート2609/134
150.00gの食品グレードのL−酒石酸を、321.0gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
334.4gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.98gのKOAcを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、KOAcを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物8−実験ノート2609/136
150.00gの食品グレードのL−酒石酸を、321.0gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
334.4gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HP KOSHER(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。5.08gのMg(OAc)・4HOを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Mg(OAc)・4HOを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物9−実験ノート20140122−014−01
150.07gの食品グレードのL−酒石酸を、325.81gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.82gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。4.3gのMg(OAc)・4HOを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Mg(OAc)・4HOを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.8gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.7gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物10−実験ノート20140122−014−02
150.11gの食品グレードのL−酒石酸を、325.89gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
178.47gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。1.60gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、約10分間、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。1.60gのCa(OAc)を含む178.47gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、3首丸底フラスコに入れた。103.0gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.8gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物11−実験ノート20140122−014−03
150.07gの食品グレードのL−酒石酸を、325.81gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.89gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。72.9gの無水酢酸を投入し、混合物を30分間、150℃まで加熱し、その後、80℃まで冷却した。3.2gのCa(OAc)を加えた。次いで、酒石酸、無水酢酸の混合物を加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。22.5gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.81gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物12−実験ノート20140122−014−04
150.01gの食品グレードのL−酒石酸を、325.89gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.84gの蒸留したモノグリセリド、C(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。72.7gの無水酢酸を投入し、混合物を30分間、150℃まで加熱し、その後、80℃まで冷却した。3.2gのCa(OAc)を加えた。混合物を2つの均等な大きな部分に分け、酒石酸、無水酢酸の混合物をそれらの1つに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、約10分間、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。反応混合物(DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)、及びCa(OAc)を含む無水酢酸)の第2の半部を、3首丸底フラスコに入れた。22.53gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを約30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.69gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物13−実験ノート20140225−008−1
150.03gの食品グレードのL−酒石酸を、325.89gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.91gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。4.3gの乳酸マグネシウムを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、乳酸マグネシウムを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.9gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.8gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物14−実験ノート20140225−008−2
150.05gの食品グレードのL−酒石酸を、331.01gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.18gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.2gのNaOAcを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、NaOAcを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.82gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.9gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物15−実験ノート20140225−008−3
150.05gの食品グレードのL−酒石酸を、331.01gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)1mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.18gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.9gのKOAcを加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、KOAcを含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約110℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.82gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.9gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物16−実験ノート20140310−016−01
150.04gの食品グレードのL−酒石酸を、325.87gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.82gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.20gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
Ca(OAc)を含むモノグリセリドを、酒石酸、無水酢酸の混合物に加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.84gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.9gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物17−実験ノート20140310−016−02
150.04gの食品グレードのL−酒石酸を、325.87gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。圧力を徐々に低下させ、約10分間、酢酸を留去した。
356.82gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.20gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.84gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.9gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物18−実験ノート20140310−016−04
150.04gの食品グレードのL−酒石酸を、325.87gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。356.82gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、モノグリセリドに加えた。3.20gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して反応混合物を形成した。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.84gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.9gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物19−実験ノート20140403−001−02
150.02gの食品グレードのL−酒石酸を、325.81gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。356.84gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、モノグリセリドに加えた。1.20gのMg(OH)を加え、完全に混合して反応混合物を形成した。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.82gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.7gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物20−実験ノート2609/122
150.0gの食品グレードのL−酒石酸を、325.8gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)2mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
356.8gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)BP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.2gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。102.8gの無水酢酸を反応混合物に投入し、これを30分間、130℃まで加熱した。115℃で減圧(115〜15ミリバール)にて酢酸を留去した後、次いで93.7gのひまわり油(Cargillより得た)を加えた。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物21−実験ノート2697/186
99.0gの食品グレードのL−酒石酸を、212.6gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.67mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
133.2gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び217.0gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。2.13gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物22−実験ノート2697/187
99.0gの食品グレードのL−酒石酸を、215.6gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.67mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
133.0gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び217.1gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。3.2gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物23−実験ノート2697/188
99.1gの食品グレードのL−酒石酸を、212.5gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.67mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
133.0gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び217.4gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。5.2gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物24−実験ノート2697/189
99.4gの食品グレードのL−酒石酸を、213.6gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.67mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
133.1gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び216.8gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。8.9gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノ
グリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物24−実験ノート2697/190
99.1gの食品グレードのL−酒石酸を、212.3gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.67mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
132.0gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び215.1gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。16.7gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物25−実験ノート2697/191
134.6gの食品グレードのL−酒石酸を、288.56gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.90mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
114.6gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び185.6gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。1.4gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は
Figure 2016523522
であった。
組成物26−実験ノート2697/192
134.4gの食品グレードのL−酒石酸を、288.0gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.90mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
114.0gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び185.4gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。2.8gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は、
Figure 2016523522
であった。
組成物27−実験ノート2697/193
134.8gの食品グレードのL−酒石酸を、287.3gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.90mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
113.6gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び185.1gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。5.7gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は、
Figure 2016523522
であった。
組成物27−実験ノート2697/194
134.5gの食品グレードのL−酒石酸を、288.5gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.90mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
113.2gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び184.3gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。10.6gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は、
Figure 2016523522
であった。
組成物28−実験ノート2697/195
134.5gの食品グレードのL−酒石酸を、287.9gの無水酢酸とともに、オーバーヘッドスターラー、凝縮器、及び温度計を備えた1Lの3首丸底フラスコに投入した。1%の硫酸を酢酸に溶解したもの(v/v)0.90mLを、オーバーヘッドスターラーで撹拌しながらゆっくりと加えた。反応混合物を、約10分間、110℃まで加熱した。
112.5gの蒸留したモノグリセリド、DIMODAN(登録商標)HR KOSHER及び182.6gのMono−Diglyderide HP(DuPont Nutrition Biosciences ApS,Denmarkより)を、別の3首丸底フラスコに入れた。10.6gのCa(OAc)を加えて、完全に混合して溶融モノグリセリドを形成した。
酒石酸、無水酢酸の混合物を、Ca(OAc)を含むモノグリセリドに加えた。反応混合物を、約105℃まで加熱し、酢酸を、減圧(115ミリバール〜15ミリバール)で留去した。
最終的に、110℃及び約10ミリバールで30分間、溶融生成物に水蒸気を通すことによって、酢酸残渣を除去した。
この手順によって、0.1%未満の遊離酢酸を含む生成物を得ることができた。
中和度は、
Figure 2016523522
であった。
ヘッドスペース分析
試料を、ヘッドスペース分析によって、匂い/酢酸含有量について試験した。プロセスの詳細は以下の通りである。
100mgの試料を22mlのバイアルに移し、30℃で5分間、平衡化する。その後、揮発物を固相マイクロ抽出原理(SPME)を用いて、30℃で20分間、気相から抽出した。次いで、揮発物を、GC/MSシステムの注入ポートにおいて260℃で熱脱着し、クロマトグラムを得た。酢酸反応(t=0での反応と比較して、クロマトグラムにおける酢酸に対するピーク下の領域)を、時間に対してプロットした。
結果
経時にわたる試料1及び試料5のヘッドスペース分析をプロットした。結果を図1に示す。
高濃度のカルシウム塩が存在する実施例5の安定化は、低濃度のカルシウム塩を有する実施例1より著しいことが明確に分かる。約4週間の期間にわたって、非安定化試料は、酢酸から生じる匂いのため、いくつかの食品用途への使用に許容できなくなる酢酸濃度にて増加した。
約1年までの期間の保存の後を含む、複数の更なる組成物の最終的なヘッドスペース分析の結果を、下記の表1に示す。
Figure 2016523522
非安定化DATEMと比較して、本発明の生成物は、環境温度にて、著しく低下した匂い及び著しく向上した安定性を有し、これによって、DATEM生成物自体の保存安定性を増加させ、向上した労働環境、食品品質、及び保存寿命における、食品用途でのDATEM生成物の実際の扱いやすさを増加させる。
上記明細書に記載されたすべての出版物は、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の記載された方法及びシステムの、本発明の範囲及び趣旨から逸脱しない種々の改変及び変形は、当業者には明白であろう。本発明は、具体的な好ましい実施形態に関して記述されているが、特許請求されている本発明は、このような具体的な実施形態に過度に制限されるべきでないことが理解されるべきである。実際、化学、又は関係分野の当業者にとって明白な、本発明を実施するための記載された形態の種々の改変は、上記特許請求の範囲の範囲内であることが意図されている。

Claims (25)

  1. (a)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)と、
    (b)DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸と、
    (c)塩又は塩基と、
    を含む乳化剤組成物であって、前記塩又は塩基は、前記DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記DATEMに存在する前記カルボン酸の塩を形成することができ、前記塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する、乳化剤組成物。
  2. 遊離酢酸は、DATEMの量に基づいて0.1重量%未満の量で存在する、請求項1に記載の乳化剤組成物。
  3. 前記塩又は塩基(c)は、DATEMI、DATEMII、DATEMIII、DATEMIV、それらの位置異性体、遊離酢酸、及びそれらの混合物から選択される1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記1つ以上のカルボン酸の塩を形成することができる、請求項1又は2に記載の乳化剤組成物。
  4. 前記塩(c)は、前記DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記DATEMに存在する前記カルボン酸の塩を形成することができる金属塩である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  5. 前記塩又は塩基(c)は、周期表の第1族、周期表の第2族、及びAlから選択される金属の塩又は塩基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  6. 前記塩又は塩基(c)は、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルミニウムから選択される金属の塩又は塩基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  7. 前記塩(c)は、カルシウムの塩である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  8. 前記塩(c)は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、及び乳酸から選択される酸の塩である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  9. 前記塩又は塩基(c)は、水酸化マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、酢酸カリウム、及び酢酸アルミニウム、並びにそれらの混合物から選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  10. 前記塩(c)は、酢酸カルシウムである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  11. 前記塩又は塩基(c)は、DATEMの量に基づいて少なくとも0.1重量%の量で存在する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  12. 前記塩(c)は、DATEMの量に基づいて0.1〜1.0重量%の量で存在する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  13. 前記塩又は塩基は、少なくとも2モル%の中和度を提供する量で存在する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  14. 前記DATEMは、10〜30重量%の量で酒石酸を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  15. 28日間、30℃で保存後、前記組成物に存在する遊離酢酸の量は、100%未満まで増加した、請求項1〜14のいずれか一項に記載の乳化剤組成物。
  16. (a)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)と、
    (b)DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸と、
    (c)塩又は塩基と、
    を含み、前記塩又は塩基は、前記DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記DATEMに存在する前記カルボン酸の塩を形成することができ、前記塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する、乳化剤組成物の調製プロセスであって、
    i)モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)を提供する工程と、
    ii)任意選択により、前記DATEMが、DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含むように前記DATEMを消臭する工程と、
    iii)工程ii)の前又は後に、前記DATEMを塩又は塩基と組み合わせる工程と、
    を含み、前記塩又は塩基は、前記DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記DATEMに存在する前記カルボン酸の塩を形成することができる、乳化剤組成物の調製プロセス。
  17. 工程ii)が実施され、前記DATEMは消臭されて、DATEMの量に基づいて0.4重量%未満の量の遊離酢酸を含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記DATEMは、工程(ii)の前に前記塩又は塩基と組み合わされる、請求項16又は17に記載のプロセス。
  19. 請求項2〜15のいずれか一項に記載の特性によって特徴付けられる、請求項16、17、又は18に記載のプロセス。
  20. 請求項16〜19のいずれか一項に記載のプロセスによって得られる又は入手できる乳化剤組成物。
  21. 請求項1〜15、19又は20のいずれか一項にて定義される乳化剤組成物を含む、又は、これから調製される食品。
  22. 前記食品は製パン製品である、請求項21に記載の食品。
  23. 前記塩又は塩基は、前記DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記DATEMに存在する前記カルボン酸の塩を形成することができる、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)を安定化させるための塩又は塩基の使用。
  24. 前記塩又は塩基は、前記DATEMに存在する1つ以上のカルボン酸に金属イオンを提供して、前記DATEMに存在する前記カルボン酸の塩を形成することができる、モノグリセリド及びジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(DATEM)からの酢酸の放出を低減又は抑制するための塩又は塩基の使用。
  25. 前記塩又は塩基は、少なくとも0.25モル%の中和度を提供する量で存在する、請求項23又は24に記載の使用。
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