JP2016521182A - 長尺のグロメット筒部を有する減衰特性が改良されたラケット - Google Patents

長尺のグロメット筒部を有する減衰特性が改良されたラケット Download PDF

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Abstract

減衰特性の強化されたスポーツラケットは、多数のクロスストリング上に長尺の筒部を備えたグロメットを有する。前記筒部の内径は、クロスストリングと、それを包む筒部の間に最低限の間隙を確保するように選択され、それにより振動を低減させる。該筒部の長さは、筒部の固定されていない端が、最も近いメインストリングに近く位置するように、フレームのトップから筒部までの距離の関数で変化する。

Description

本発明は、スポーツラケット、特に、長尺のグロメット筒部を有する減衰特性が改良されたラケットに関するものである。
テニス、ラケットボール、スカッシュおよびバドミントンラケット等の今日のスポーツラケットは、ストリングベッドを支持するヘッド部を備えたフレームを有し、ヘッド部は、シャフトまたはハンドルに連結されている。ヘッド部のサイズおよび長さは、ラケットが使用されるスポーツにより異なる。ラケットが、ボールまたは羽根等の飛翔体を打つと、ストリングは、飛翔体の進行方向を変えて進ませるが、ストリングは、最初の衝撃後、振動する。その結果として生じた振動は、ラケットのフレーム、やがて、ハンドルまたはシャフトにも伝えられ、最終的には、ユーザの手、腕および肩に伝えられる。このようなストリングの振動は、ユーザに、不快感またはボールのレスポンスに対する誤感覚を与えるおそれがある。
誤感覚または不快感または疲労からパフォーマンスの低下につながるおそれがある、このような振動を吸収し低減させる為に、減衰装置がラケットに組み込まれてきた。減衰装置には多くの異なったタイプのものがあるが、ほとんどの装置は、振動がフレームに伝えられる前に、振動をストリングベッドで吸収しようとするものである。そのような装置の多くは、ラケットのスロートの中もしくはスロートの近くのストリングに装着され、振動の吸収を可能にするようなゴムまたはシリコン材料で作られている。ラケットのバランスおよび感覚への影響を最小限にする為には、これらの装置は軽量でなければならないと共に、これらの装置の多くはラケットの主打点領域から離れて位置している為、振動を大きく低減させるような十分な減衰性能を実現しないおそれがある。また、多くの装置は、装着が難しく、プレイ中に落下し易いものもある。
これに対し、ストリングが早すぎる時期に摩耗してしまうのを防ぐ為に、通常、グロメットがラケットに組み込まれている。したがって、ラケットの重量、バランスおよび感覚への影響を最小限にしながら、ストリングベッドで、嫌な振動を大きく低減させるような弾性材料から作られている長尺のグロメットの形状である軽量の減衰装置を、ラケットの打点領域の近くに組み込むとよい。感じとられるような振動は、どの程度上手にボールを打てたかと相互によく関連しているのがよく、中心で打った場合と中心を外して打った場合とで、より一定な方がよい。
以前に、発明者は、グロメットの内のいくつかが、筒部がストリングベッド内に入り込むように延伸されているラケットを紹介し、それは、有効な減衰効果を有していた。しかし、これらの筒部をさらに延伸させると、ユーザにとっての最適な感覚を損なうような予期せぬ振動が新たに引き起こされることが、見出だされた。したがって、依然として、スポーツラケットの減衰性能および安定性を改良する必要がある。
従って、本発明は、減衰をする延伸された筒部を有するグロメットが、クロスストリングの内の多数に備えられているスポーツラケットを提供するものである。好ましくはプラスチックの筒部が、ストリングベッドとラケットフレームとの境界部からストリングベッド内に、そのクロスストリングの境界部から最初の主ストリングまでのクロスストリングの少なくとも約75%が覆われるように延伸している。または、筒部の固定されていない端は、最も近い主ストリングから約15mm以内に位置している。ストリングのゲージと筒部の内径は、筒部の内面とストリングの外面の間の間隙が、少なくとも0.14mm、好ましくは、少なくとも0.16mm、より好ましくは、少なくとも0.19mmになるように選択される。または、筒部の内径は、少なくとも21%、より好ましくは、少なくとも33%ストリングの外径より大きいのがよい。もし、この長さの間隙が維持されれば、結果として、安定性が高く、望ましくない「嫌な打球感(buzz)」または減衰されなかった振動がないように減衰されたラケットになることを見出した。フレームのグロメットホールに近接して配置され、好ましくはフレームの外側の側面に位置している1本以上のグロメットストリップと一体に、筒部は形成されていてもよい。グロメット筒部の固定されていない端を最も近い主ストリングに近づける為に、任意のグロメットストリップ上の筒部の長さは、フレームヘッドのトップからスロートにかけて、概ね長くなっている。
本発明および本発明の優れた点は、以下の詳細な説明でわかるだろう。説明において、同一の部品を示すのには、同一の符号を用いている。
ヘッド、ハンドル、ストリングベッドおよびグロメットが示された従来のスポーツラケットの等角図である。 本発明の第1の実施形態によるスポーツラケットの平面図である。 最も近い主ストリングから所定の距離内に固定されていない端を有する長い筒状のグロメットにより、クロスストリングのほとんどが被覆または被包されている本発明の第2の実施形態の平面図である。 短い筒部を備えたグロメットを有する従来のグロメットストリップの側面図である。 長尺の筒部を備えたグロメットを有するグロメットストリップの側面図である。 長尺の筒部を備えたグロメットを有し、様々な長さであるグロメットストリップの側面図であり、グロメットストリップが一旦装着されると、筒部の端が、最も近い主ストリングから、より一定の距離に位置する。 長尺の筒部を備えた単独グロメットを詳細に示した図である。 図3の8−8線に概ね沿った詳細な断面図である。 図8の9−9線に概ね沿った詳細な断面図である。 本発明の減衰効果を試験するのに使用した試験設備の等角図である。 上記試験設備の上面図である。 図2に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、16ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は1.5〜1.6mmであり、16ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は2.6mmで、16ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図2に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、17ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は1.5〜1.6mmで、17ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は2.6mmで、17ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図2に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、18ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は1.5〜1.6mmで、18ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は2.6mmで、18ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図2に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、16ゲージのストリングが張られ、ボールを、ストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は1.5〜1.6mmで、16ゲージのストリングが張られ、ボールを、ストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は2.6mmで、16ゲージのストリングが張られ、ボールを、ストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図2に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、17ゲージのストリングが張られ、ボールを、ストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は1.5〜1.6mmで、17ゲージのストリングが張られ、ボールを、ストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は2.6mmで、17ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図2に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、18ゲージのストリングが張られ、ボールを、ストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は1.5〜1.6mmで、18ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央を外れた所定の落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。 図3に概略を示したラケットについて、振動の大きさと時間との関係を示すグラフであり、筒部の内径は2.6mmで、18ゲージのストリングが張られ、ボールをストリングベッドの中央を外れた所定の位置に落下させた後に、図10および11に示された試験設備を使用して測定したものである。
図1を参照して説明すると、100に一般的に示したスポーツラケットは、ハンドル103と、ヘッド104と、ストリングベッド105と、ヘッド104の少なくとも部分に配置された複数のグロメットホール106とを備えたフレーム102を有する。フレーム102は、ヘッド104とハンドル103またはシャフトが連結しているラケットのスロート領域にある任意のスロート部品(不図示)または他の構造物を、除くものと定義される。ストリングベッド105は、概ね、ストリングベッド面Pに位置している。ストリングベッドは、ラケット100のヘッド104を横方向に横切る多数のクロスストリング107と、ヘッド104を縦方向に横切る多数の主ストリング108とを有する。クロスストリング107は、かなり大きな角度で、主ストリング108と交差し、ラケットの縦軸X(図2、3)と、典型的なものでは90度で交差する。以下の説明では、クロスストリング107および主ストリング108は、個別のストリングとして参照されるが、各クロスストリング107および主ストリング108は、ラケット100にストリングを張るのに使用される1本または複数のより長いストリングの部分であると考えられる。ストリングを個別に説明することによって、ストリングベッド、ストリング自体、ストリングの本数、直径または長さ、ストリングの結合性、ストリングの物性または化学組成、もしくは、ストリングの任意の他の品質が限定されると、推定されるべきではない。したがって、各クロスストリング107および主ストリング108は、他のストリングと同じ直径を有していてもよく、各々別のストリング直径を有していてもよい。クロスストリング107は、典型的なものでは、平行で互いに離間している。
クロスストリング107は、それぞれのグロメットホール106間に延伸され、グロメットホール106の中まで入っている。フレームヘッド104は、側面から内側を向いた表面112を有する。ストリングベッド境界部111は、平面Pと表面112との交差部であると定義される。各グロメットホール106は、ストリングベッド境界部111に隣接している。1本以上のグロメットストリップ109が、グロメットホール106に隣接していてもよく、通常、フレーム102の外側の側面に組み立てられている。
図に示されたように、スポーツラケット100は、ほとんど、または、全ての主ストリング108が中空のハンドル103内に送り込まれ、ハンドルエンド110で、または、ハンドルエンド110の近くで、アンカー(不図示)で固定される「長ストリング」タイプのラケットボールのラケットであってもよいし、幾つか、または、全ての主ストリング108が、フレーム102またはスロート部品(不図示)上の低い固定位置を有するもっと従来のタイプのラケットボールのラケットであってもよい。また、本発明は、テニス、バドミントンまたはスカッシュ等で使用される他のラケットに採用されてもよい。仮に、主ストリングの一端が中空のハンドル内に送り入れられる場合、他端は、ラケットの上部のグロメットホール106内に延伸されることになる。または、主ストリング108は、グロメットホール106間に延伸され、グロメットホール106の中まで入っている。このラケット100においての各グロメットホール106の主な目的は、ストリングがフレーム102を通って経路を進ませられる時に、ストリングのブッシングとして作用することにあるので、各グロメットホール106は、見てわかる程にはスプリングベッド内に延伸していないグロメットと嵌合している。
図2では、図1のタイプのスポーツラケットを示しているが、グロメットの幾つかが、筒部202を含みまたは構成し、7本のクロスストリング上に配置されている。筒部202は、適度な長さで概ね一定の長さである。図2に示されたような形状のラケット200は、「Heatseeker 2.0」というマークで、出願人によって販売されているものである。このラケットは、グロメットストリップ109との接合部から固定されていない端まで約29mm延伸して、ストリングベッド105内に26から27mmの概ね一定の長さ延伸している筒部202を有している。また、固定されていない端204は、最も近い、または、最も側面側の主ストリング210(つまり、ストリングベッド境界部111に最も近い主ストリング)からの距離が大きく異なる位置にあり、0から18mmを超えるような範囲の距離で最も近い主ストリング210から離れて位置している。筒部202により被覆されたクロスストリング107が、中心が点または中心206で示されている、そのラケットの「スイートスポット」の一部分、または、飛翔体との最適な接触が望まれる、ラケットストリングベッド105上の特定の位置を構成してもよい。スイートスポットとは、反発係数が1に最も近いか最大値である、ストリングベッド105上の一般的な領域である。スイートスポットは、ユーザ、ストリングのテンション、材料、ストリングのタイプ、フレームの構成及びプレイスタイルにより異なるかもしれない。しかし、以下に記載する試験では、スイートスポットの中心206が、フレームトップ212からの距離について同じ場所に位置すると共に、常にラケットの縦軸X上にあるように制御された。また、この図2には、ハンドル103の方向にずらされて軸上ではない、意図的に中心を外したターゲット208も示されている。また、図21〜29に示されたような中心を外したボールの落下試験では、ターゲット208の位置は、ラケットを変えても同じ位置のままであるように制御された。
図3は、長筒のグロメット300〜320が、概ね異なった長さであり、固定されていない端324が、最も近い主ストリング210に、より近くより均一な距離になるように配置されているスポーツラケット298を示している。一実施形態において、筒部の長さは、一番上の被覆されたストリング(筒部300)では、約24から26mmで、一番下の被覆されたストリング(筒部320)では、約39から42mmというような範囲である。これらの筒部の長さは、ストリングベッド境界部111、またはストリングがフレーム102の内側の側壁を離れる位置から、筒部の固定されていない端324までの長さとして計測される。また、筒部の固定されていない端324と最も近い主ストリング210の間の距離は、ハンドル103に近づくにつれて(例外はあるが)長くなる傾向がある。この距離は、筒部300では、約2mmと短く、筒部318では、15mmと長くてもよい。一実施形態では、その距離は、2mmから13mmの範囲でもよい。8本以上のクロスストリングが被覆していてもよく、ほとんどのクロスストリング107が被覆しているか、長い筒部が備えられているのが好ましい。図3に示されたような実施形態において、11本のストリング107、すなわち、5番目から15番目のクロスストリング107が、筒部300〜320によりほとんどの部分が被包または被覆されている端の区分を有している。
また、クロスストリング107のラケットフレームの内側の側壁112から最も近い主ストリング210までの長さ(文中、ストリングの「外寄りの長さ」とも称する)の内、筒部により被覆された量の割合は、筒部300から筒部320に進むにつれて変化する。筒部300は、クロスストリング107の外寄りの長さの90%もの長さを覆っている。一方、筒部318は、クロスストリング107の外寄りの長さの75%だけしか覆っていない。より好ましくは、ここで覆う範囲は、約76%から90%である。覆う割合は、ハンドル103に近づくにつれて低下する傾向がある。
図4を参照して説明すると、従来のグロメットストリップ109に、減衰筒部になるほどに長尺にされてはいない従来のグロメット401が取り付けられている。従来のグロメット401は、典型的なものでは、ストリングベッド境界部からストリングベッド内に約3mm延伸するような長さである。従来のグロメット401の長さは、各グロメットホールにおいて、フレーム102を通って延伸するのに十分なように従来から選択されている。グロメット401の長さは一定に示されているが、ラケットヘッドの断面の厚みが位置により異なれば、グロメット401の長さも異なることになる。
図5を参照して説明すると、グロメットストリップ500が、そこに取り付けられた、適度に長尺の筒部503を備えた減衰グロメット501を有している。長尺のグロメット筒部503の主な目的は、ストリングベッド105が飛翔体と衝突した時に、ストリングベッド105の振動を減衰することにある。ストリングベッド105が飛翔体を打つことで、起振力を受けると、起振力はラケット100のヘッド104に伝えられ、最後に、ユーザにも伝えられる。グロメット501は、より安定性の高いプレイ面を作るのにも作用してもよい。また、示された実施形態のグロメットストリップ500上には、長尺の筒部を有しないグロメット502もある。グロメットストリップ500は、短いグロメット502と、長尺の筒部503を備えたグロメット501とを組み合わせて含んでいてもよい。長尺の筒部503を備えた各グロメット501は、ストリングベッド境界部111からストリングベッド105内に少なくとも約0.55インチ(約1.4cm)延伸している。下記のような試験が行われた市販の「Heatseaker 2.0」の実施形態では、グロメット501が、ストリングベッド境界部111からストリングベッド105内に、約26.7から28.2mm延伸しており、それぞれ、グロメットストリップのバッキングから測ると、約29mmより、わずかに長い。
図6は、3本の改良されたグロメットストリップ片の組を示している。グロメットストリップ片600Aは、それと一体に成形された筒部300〜320を有している。グロメットストリップ600Aは、ラケット298の左側に組み立てられ、11本のクロスストリング107を受け付けることになる。筒部300〜320の長さを、固定されていない端に対応するグロメットストリップ片から測ると、フレームトップ326からの距離の関数およびハンドル103に近接する度合いの関数で、概ね長くなっている。下記のように試験が行われた市販用の実施形態(「Invasion」及び「Invasion X」)において、筒部300〜320の長さをグロメットストリップから固定されていない端まで測ると、それぞれ、約27.6mm、約30.4mm、約33.0mm、約35.6mm、約37.7mm、約39.3mm、約42.8mm、約42.9mm、約42.5mm、約42.9mmおよび約43.0mmである。筒部312〜320は、ほぼ同じ長さであるが、筒部300〜310の長さは、フレームトップ326からの距離の関数で、より劇的に長くなっている。これらの筒部がグロメットホール106に挿入されると、変化する筒部の長さは、フレーム102を通って進む間に縮められることになる。したがって、ストリングベッド境界部111から固定されていない端324まで測った筒部300から320の長さは、備え付けられた時の方が、より大きな分散を示すことになる。ストリップ片600Aは、筒部300に最も近接した端で終わり、グロメット602には、延伸した筒部がない。この端のグロメット602が、ヘッドのグロメットストリップ片606のペッグまたはスリーブ604を受け付ける。示された実施形態では、ヘッドのグロメットストリップ片606は、長尺の筒部を有していない。グロメットストリップ片606は、フレーム102のヘッド104のトップの周辺に装着される。グロメットストリップ片600Bは、前述したようなグロメットストリップ片600Aと同一のものであり、ラケットフレーム102の右側用に備えられている。成形および組み立てに便利なように、3本のグロメットストリップ片600A、606および600Bの代わりに、一体となったグロメット片が備えられていてもよいし、より多くのストリップ片が備えられていてもよい。
図7を参照して説明すると、長尺の筒部702を備えた単グロメット700が、多数グロメット(multiple−grommet)のグロメットストリップ片600A、600Bとは別に備えられていてもよい。いずれの場合も、単グロメット700およびグロメットストリップ600A、600B上の任意の筒部300〜320は、筒部の内径704を有し、筒部が備えられたグロメット700、300から320の射出成型を容易に行えるように、好ましくは、わずかに先が細くなっている外径を有しているとよい。単独グロメット700は、それぞれのグロメットホール106を通って延伸していてもよい(図2)。本発明のラケット298には、グロメットストリップ片600A、600B、または、長い筒部が形成された複数の単体グロメット700、または、その両方等、1本以上のグロメットストリップ片が備えられていてもよい。ラケット298の多数のクロスストリング107、好ましくは、ほとんどのクロスストリング107に、グロメット700または筒部300〜320が配置されることが考えられる(図3)。
図8を参照して説明すると、図に示され、試験が行われたフレーム102は、二重筒(dual barrel)のフレームだが、フレームのタイプについて限定するものであると推定されるべきではない。フレーム102は、長尺の筒部800を備えたグロメットが通されるグロメットホール106を有している。長い筒部が形成されたグロメットは、クロスストリング107を近くから包んでいる。本発明の目的の為には、グロメット筒部が減衰効果を有するならば、グロメット筒部はクロスストリング107を近くから包むだろうと考えられる。図9を参照して説明すると、クロスストリング107は外径900を有する。スポーツラケットに使用される一般的なストリングサイズには、外径が1.22mm+/−0.02mmの18ゲージ、外径が1.27mm+/−0.02mmの17ゲージおよび外径が1.32mm+/−0.02mmの16ゲージが含まれている。例えば、「Invasion」で見られ、図13、16、19、22、25および28に試験結果が示されているグロメット筒部800は、ラケットボール、テニスおよびスカッシュで使用するための約1.5〜1.6mmの範囲の内径704を有していてもよい。したがって、この内径は、ストリングの直径900の1.2倍から約1.33倍になる。筒部800の内壁904とクロスストリング107の表面の間には、間隙902があることになる。「Invasion」および「Heatseeker 2.0」の実施形態では、この間隙は、0.09から0.19mmの範囲である。グロメット800は、グロメットストリップ600A、600Bに取り付けられていてもよいし(図6)、または、単独グルメット700であってもよい(図7)。筒部の内径は、ストリングの直径よりも少なくとも21%大きいことが好ましい。また、他の実施形態では、筒部の内径は、ストリングの直径より、33%大きくてもよい。
試験が行われた「Invasion X」の実施形態では、筒部の内径は、約2.6mmである。このことは、18ゲージ〜16ゲージのストリングを包む時には、筒部800の内径が、クロスストリングの外径の約1.9から2.2倍であることを意味する。これらのストリングのゲージについて、間隙902は、約0.64から0.69mmの範囲である。長い筒部にクロスストリング107によって伝えられる振動を低減させるには、間隙902は、少なくとも0.14mmであるとよく、好ましくは、少なくとも0.16mmであり、より好ましくは、少なくとも0.19mmである。
発明者は、筒部800の組成に関して、飛翔体がストリングベッドへ衝突しても、曲がり破壊されないような非脆性を有するポリマーを使用するのが良いと判断した。ポリマーは、フレームより曲げ易いとよいが、減衰特性を示すのに十分な可塑性を有しているとよい。好ましくは、ポリマーは、ISO178の試験方法で計測した280〜1730MPaの範囲の曲げ弾性率を有しているのがよい。さらに好ましくは、ISO178の試験方法で計測した390MPaの曲げ弾性率を有している。好ましくは、ポリマーは、ISO179の試験方法で計測した約5kJ/mと125kJ/mの間のノッチ付きシャルピー衝撃強さを有しているのがよい。より好ましくは、ポリマーは、摂氏23度で120kJ/mおよび摂氏−30度で20kJ/mのノッチ付きシャルピー衝撃強さを有しているのがよい。好ましくは、ポリマーは、ISO178の試験方法で計測したノッチ付きシャルピー衝撃強さの試験で破壊されないのがよい。好ましいポリマーは、PEBAX 7033 SP 1のマークで販売されているアミド組成物等のポリエーテルブロックアミドでもよい。その他のポリマーとしては、ナイロン11またはナイロン12として市販品で入手可能な組成物等のポリアミドが考えられる。
試験されたストリングは、E−Force Oxygen(登録商標)の16〜18ゲージのストリングで、それぞれ、張り上がったテンションが30ポンド(13.6kg)になるように張られたものである。「E−Force Oxygen」は、接合した何百もの合成マイクロファイバーから製作される。
図10および11を参照して説明すると、試験装置1000は、長尺の筒部を備えたグロメットの減衰品質を試験するために製作されたものである。ラケット200(図2)およびラケット298(図3)の市販用の実施形態が試験された。試験中、試験が行われたラケットは、試験装置1000に位置決めされ、固定の位置に保持された。ラケットフレーム102は、固定の位置で動かず、ストリングにボールが当たった時に、ストリングだけが動いた。直径2.5インチ(約6.4cm)および重量1.4オンス(約39.7g)のPro Penn HDのラケットボール用のボールが、高さ2フィート(約61.0cm)の固定位置1002から落下され、ラケットフレームの両側から等距離で、フレーム102のトップから4インチ(約10.2cm)に位置する点206に当たるような方向に向けられた。ラケットフレーム102のトップの真上でストリングベッドから5インチ(約12.7cm)上方に位置するマイクロホン1004(図11)を介して、振動が計測された。マイクロホン1004は、ラケットにボールが当たった時に振動による音の波形を識別した。また、マイクロホン1004は、以下のようなサブプログラムを含むNCH Audio Essentials 2012 Edition 2と称されるソフトウェアのバンドルを使用しているコンピュータに接続されていた:
WavePad Sound Editor
MixPad Multi−track Mixer
RecordPad Sound Recorder
Golden Records Vinyl Converter
Switch Audio File Converter
Zulu DJ Software
上記のリストの中から、WavePadおよびRecordPadの2つのプログラムが使用された。
図12〜29を参照して説明すると、9本の異なるラケットの振動特性について、中央へ(位置206へ)の落下と中央を外れた位置208への落下の両方を行って、データが採取された。中央の位置206および中央を外れた位置208は、ラケットの軸からの横方向のずれ度およびヘッドのトップの縁からの縦方向のずれ度について、試験を通して同じ位置になるように制御された。170グラムのラケットが、試験を通して使用され、ラケットにストリングを張る際に使用されたエンドテンション(end tension)は30ポンド(13.6kg)だった。クロスストリングの筒部の長さ、数および内径が互いに異なる3種類のモデルのラケットに、16ゲージのストリング(最も太い)、17ゲージのストリングおよび18ゲージのストリングが張られた。図12、15、18、21、24および27では、図2に示されているE−Force Heatweeker(登録商標)2.0のモデルが試験された。図13、16、19、22、25および28では、図3に示されている内径が1.5〜1.6mmの筒部を備えたE−Force Invasion(登録商標)のモデルが試験された。図14、17、20、23、26および29では、これも図3に示されているが、内径が2.6mmの筒部を備えたE−Force Invasion X(登録商標)のモデルが試験された。これらのオーデイオ録音では、最も大きなスパイクは、落下したボールが最初にストリングベッドに当たった時に発生し、この左側で発生する小さなスパイクは、周囲のノイズである。
図13で試験されたラケットでは、筒部が、図12で試験されたラケットの筒部より著しく長く、筒部の数が14本ではなく、22本である。他の全ての変数は同じになるように制御された。図13は、第1のピークとほぼ同じくらい大きな第2のピークを示しており、この振動をはっきりと止めるのに約0.3秒かかっている。振動を止めるのに、このように長い時間を要すると、プレイヤーが、望ましくない嫌な打球感として感じることになる。
図14は、図13で試験されたラケットと同様のラケットを示しており、このラケットで使用された筒部の内径が1.5〜1.6mmではなく2.6mmである点だけが異なる。減衰特性に見てわかるような増加があり、減衰特性は、図12で試験した、より短く、より細い筒部のものよりも優れている。
図15〜17は、16ゲージのストリングではなく17ゲージのストリングを張ったラケットについて、同様の振動試験データを示している。減衰特性の改善は、16ゲージのストリングについて見られるほどには劇的ではないが、図17に示されているような改善がある。
図18〜20は、18ゲージのストリングが使用されたラケットについて同じデータを記録している。ここでは、より長い筒部の直径を大きくすることで(図20)、図19に示されているような細長い筒部による減衰よりも良い減衰特性を得ている。図19に見られる継続する「嫌な打球感」は、もっと太い(17または16ゲージの)ストリングを張った対応するラケットについての図13または16に存在するほどには多くない。これは、筒部の中のストリングの直径が小さいほど間隙が大きくなることによるものであると、発明者は確信している。
図21〜29は、意図的に中央を外して当てた場合のデータを示しており、図12〜20に示されている中央に当てた場合のデータに対応している。これらの各実験に関して、ボールは、ラケット上の位置208に落下された。このデータは、ラケットの「安定性」、つまり、ボールがストリングベッドのどこに当たったかに関わらず、ラケットが、より一定のふるまいをするかを分析するのに有用である。図21〜23は、16ゲージのストリングが張られたラケットであり、図12〜14と比較できる。細長い筒部(1.5〜1.6mmの内径、図13と22)が取り付けられたラケットの中央に当たった場合と、中央を外して当たった場合の違いが見てわかる。これらの筒部の内径を2.6mm(図14と23)まで長くすると、この違いはなくなり、結果として、より「安定性の高い」ラケットになる。この効果は、16ゲージのガットを張ったラケットにおいて、最も顕著である。
より細く長い内径1.5〜1.6mmを有する筒部の中での16ゲージ、17ゲージおよび18ゲージのストリングのふるまいが異なるので、データは、筒部の内壁904とストリング107の間の間隙902は、最小で約0.14mmであり、好ましくは0.16mmであり、より好ましくは0.19mmであることを示唆している。間隙がこの閾値より小さく、筒部が長い場合は、不快で、不十分に減衰された嫌な打球感となった。間隙が、これより大きいと、この嫌な打球感はなくなった。
これらのラケットをプレイに使用して試験することで、ラケットの改良された減衰特性と安定性が、品質の点から立証された。改良された減衰特性を有する筒部を備えたラケットは、プレイヤーの手、腕及び肩の摩耗を軽減させつつ、安定性を高めるものであり、プレイ中に、快適な打球感と再現性を提供するものである。
要するに、請求項に記載された発明は、ラケットの重量およびバランスへの影響を最小限にしながら、減衰特性と安定性を上げるものである。示された本発明の実施形態を、添付の図面に記載および示したが、本発明は、それらに限定されるものではなく、添付の請求項の範囲および趣旨によりのみ限定されるものである。

Claims (37)

  1. 軸を有するラケットフレームであって、前記ラケットフレームのヘッドが側面からストリングベッドを囲み、前記ヘッドは内側の側面を有し、前記ストリングベッドはストリングベッド面に位置し、該ヘッドの前記内側の側面と前記ストリングベッド面との交差部によりストリングベッド境界部が形成されているラケットフレームと、
    前記フレームを貫通するように形成されると共に、前記ヘッドの少なくとも部分に配置された複数の互いに間隔をあけたグロメットホールとを備えたスポーツラケットであって、
    前記ストリングベッドは、主ストリングとクロスストリングを含む複数のストリングを有し、前記クロスストリングが、前記軸に対してある角度で、互いに間隔をあけて、前記主ストリングと交差するように張られ、少なくとも幾つかの該クロスストリングが前記ヘッドのそれぞれの前記グロメットホール内に受け入れられ、該クロスストリングの外寄りの長さは、前記ストリングベッド境界部と、該クロスストリングと該ストリングベッド境界部に最も近い主ストリングとの交点の間の距離であると定義され、
    各前記グロメットホールには、グロメットが備えられ、前記グロメットの内のいくつかのグロメットの部分として複数の長尺の減衰筒部が形成され、各前記筒部は、それぞれの被包クロスストリングを包み、グロメットホールを通ってストリングベッド内に延伸し、該筒部が、前記外寄りの長さの少なくとも約75%の長さを覆っていることを特徴とするスポーツラケット。
  2. 前記筒部が、前記被包クロスストリングの前記外寄りの長さの約76%から約90%の長さを覆っていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  3. 各前記筒部が、内半径を有する内壁を備え、前記クロスストリングが、外半径を有する外面を備え、前記内半径と前記外半径との差が、少なくとも約0.14mmに予め選択されていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  4. 前記内半径と前記外半径との前記差が、少なくとも約0.16mmに予め選択されていることを特徴とする請求項3に記載のラケット。
  5. 前記内半径と前記外半径との前記差が、少なくとも約0.19mmに予め選択されていることを特徴とする請求項4に記載のラケット。
  6. 前記内半径と前記外半径との前記差が、0.64mmから0.69mmの範囲に予め選択されていることを特徴とする請求項5に記載のラケット。
  7. 前記ラケットに張られた前記クロスストリングのほとんどが、各々、少なくとも1本の前記筒部を通って張られていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  8. 前記ラケットに張られた前記クロスストリングの内、8本以上の各クロスストリングが、少なくとも1本の前記筒部を通って張られていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  9. 前記筒部が、2本の対で備えられ、各前記対の内の1本の筒部が、前記ストリングベッドの片側の前記フレームから前記ストリングベッド内に延伸し、該対の第2の筒部が、該ストリングベッドの反対側の該フレームから該ストリングベッド内に延伸し、それぞれのクロスストリングが、該各筒部の対を通って張られていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  10. 各前記筒部が、内径を有し、前記クロスストリングが、各々、外径を有し、該筒部の前記内径が、該筒部に包まれた該クロスストリングの前記外径よりも少なくとも21%大きいことを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  11. 前記筒部の前記内径が、該筒部に包まれた前記クロスストリングの前記外径よりも少なくとも33%大きいことを特徴とする請求項10に記載のラケット。
  12. 前記筒部の前記内径が、前記クロスストリングの外径の約1.9倍から約2.2倍の範囲であることを特徴とする請求項11に記載のラケット。
  13. 複数の前記筒部が、側面から前記フレームの外側に配置されたグロメットストリップと一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  14. 前記ラケットフレームがトップを有し、前記グロメットストリップ上に形成された前記筒部が、該ラケットフレームの前記トップから該筒部までの距離の関数で概ね長くなるような長さを有していることを特徴とする請求項13に記載のラケット。
  15. 第1と第2のグロメットストリップが、前記フレームの向かい合った側面に配置され、複数の長尺の筒部が、各前記グロメットストリップと一体に、そこから延伸するように形成されていることを特徴とする請求項13に記載のラケット。
  16. 前記ラケットフレームがトップを有し、前記複数の筒部が、前記クロスストリングをそれぞれ包む、互いに間隔をあけた筒部の列を含み、前記列中の該筒部の長さが、該フレームの前記トップから該筒部までの距離の関数で概ね長くなることを特徴とする請求項13に記載のラケット。
  17. 各前記長尺の筒部が、ポリエーテルブロックアミドから実質的に構成される材料で作られていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  18. 各前記長尺の筒部が、ポリアミドから実質的に構成される材料で作られていることを特徴とする請求項1に記載のラケット。
  19. 軸を有するラケットフレームであって、ヘッドが側面からストリングベッドを囲み、前記ヘッドは内側の側面を有し、前記ストリングベッドはストリングベッド面に位置し、該ヘッドの前記内側の側面と前記ストリングベッド面との交差部によりストリングベッド境界部が形成されているラケットフレームと、
    前記フレームを貫通するように形成されると共に、前記ヘッドの少なくとも部分に配置された複数の互いに間隔をあけたグロメットホールとを備えたスポーツラケットであって、
    前記ストリングベッドは、主ストリングとクロスストリングを含む複数のストリングを有し、前記クロスストリングが、前記軸に対しある角度で、互いに間隔をあけて、前記主ストリングと交差するように張られ、少なくとも幾つかの該クロスストリングが前記ヘッドのそれぞれの前記グロメットホール内に受け入れられ、該クロスストリングの外寄りの長さは、前記ストリングベッド境界部と、該クロスストリングと該ストリングベッド境界部に最も近い主ストリングとの交点の間の距離であると定義され、
    複数のグロメットがグロメットホールに挿入され、前記グロメットの内のいくつかのグロメットの部分として複数の長尺の減衰筒部が形成され、各前記筒部が、固定されていない端を有していると共に、それぞれの被包クロスストリングを包み、該筒部の前記固定されていない端が前記ストリングベッド境界部に最も近い主ストリングから約15mm以内に位置するように、該各筒部が、前記グロメットホールを通って前記ストリングベッド内に延伸していることを特徴とするスポーツラケット。
  20. 前記筒部の前記固定されていない端が、それぞれ、前記最も近い主ストリングから約2mmから約13mmの範囲の距離に位置していることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  21. 前記長尺の筒部を有する前記グロメットが、少なくとも11本の前記クロスストリング上に配置されていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  22. 複数の前記筒部が、側面から前記フレームの外側に配置されたグロメットストリップと一体に形成されていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  23. 第1と第2のグロメットストリップが、前記フレームの向かい合った側面に配置され、それぞれの複数の長尺の筒部が、各前記第1と第2のグロメットストリップと一体に形成されていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  24. 各前記長尺の筒部が、ポリエーテルブロックアミドから実質的に構成される材料で作られていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  25. 各前記長尺の筒部が、ポリアミドから実質的に構成される材料で作られていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  26. 前記クロスストリングが所定の直径を有し、各前記筒部の内径が、前記被包クロスストリングの直径よりも少なくとも21%大きいことを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  27. 各前記筒部の前記内径が、前記クロスストリングの直径よりも少なくとも33%大きいことを特徴とする請求項26に記載のラケット。
  28. 各前記長尺の筒部の前記内径が、前記クロスストリングの直径の約1.9倍から約2.2倍の範囲であることを特徴とする請求項27に記載のラケット。
  29. 各前記長尺の筒部の内面と該長尺の筒部に包まれたクロスストリングの外面の間の間隙が、少なくとも0.14mmであることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  30. 各前記長尺の筒部の内面と該長尺の筒部に包まれたクロスストリングの外面の間の間隙が、少なくとも0.16mmであることを特徴とする請求項29に記載のラケット。
  31. 各前記長尺の筒部の内面と該長尺の筒部に包まれたクロスストリングの外面の間の間隙が、少なくとも0.19mmであることを特徴とする請求項30に記載のラケット。
  32. 各前記長尺の筒部の内面と該長尺の筒部に包まれたクロスストリングの外面の間の間隙が、約0.64mmから約0.69mmの範囲であることを特徴とする請求項31に記載のラケット。
  33. 前記長尺の筒部を有する少なくとも22本の前記グロメットが、前記クロスストリング上に配置されていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  34. 前記長尺の筒部を有する前記グロメットが配置された各前記クロスストリングについて、長尺の筒部を有する第2のグロメットが、前記ストリングベッド境界部と該クロスストリングとの反対側の交点に配置されていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  35. 各前記長尺の筒部が、第1と第2のグロメットストリップ片のいずれか一方と一体に形成されていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  36. 各前記長尺の筒部を有する各前記グロメットが、ポリエーテルブロックアミドから実質的に構成される材料で作られていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
  37. 各前記長尺の筒部を有する各前記グロメットが、ポリアミドから実質的に構成される材料で作られていることを特徴とする請求項19に記載のラケット。
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