JP2016516814A - コンブレタスタチン類似体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、コンブレタスタチンの新規の複素環式類似体、それらの合成、及び抗癌化合物としてのそれらの使用に関する。特に、式(I)、式(II)、及び式(V)の化合物が提供される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年4月19日出願の米国仮特許出願第61/814,028号、2013年8月16日出願の米国仮特許出願第61/866,878号、及び2013年11月8日出願の米国仮特許出願第61/901,710号の利益を主張するものであり、これらはそれぞれ、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、コンブレタスタチンの新規の類似体、それらの合成、及び抗癌化合物としてのそれらの使用に関する。
南アフリカの木「Combretum caffrum」からの、コンブレタスタチンと呼ばれるスチルベン誘導体の単離が説明されている。これらのコンブレタスタチンの多くは細胞傷害性であり、コンブレタスタチンA−4が最も強力であることが分かった。この化合物は、チューブリン重合を阻害し、チューブリンへの放射標識されたコルヒチンの結合を競合的に阻害することが分かった。コンブレタスタチンの調査は、コンブレタスタチンA−4が多剤耐性(MDR)癌細胞株に対して活性であることを明らかにした。コンブレタスタチンA−4、ならびにそのトランス異性体、及びいくつかの関連物質は、細胞傷害性濃度で培養中の細胞における有糸分裂停止を引き起こすことが分かっている。トランス−テトラヒドロキシスチルベン及びいくつかの関連物質も、細胞傷害性剤であることが報告された。
2,3−ジアリールアクリロニトリルも、幅広い生物活性分子の合成のための非常に重要なシントンである。これらの化合物は、鎮痙性、エストロゲン、降圧性、抗酸化性、抗結核性、抗トリコモナス性、殺虫性、及び細胞傷害活性を有することが示されている。また、トリメトキシベンゼン環、例えば、コルヒチン、及びポドフィロトキシンを有する多くの天然産物が、強力な細胞傷害性剤であり、それらの抗チューブリン特徴に基づいて、抗腫瘍特性を発揮することが分かった。
いくつかの化合物が生物活性を示しているが、疾患の治療のための新規の化合物に対する必要性が依然として存在する。
カラー図面の参照 本出願書類は、カラーで作成された少なくとも1つの写真を含む。カラー写真を有するこの特許出願公開の複写は、要請及び必要な手数料の支払いによって特許庁より提供される。
図1A〜図1Cは、様々なコンブレタスタチンの複素環式E及びZ異性体類似体を示す。 図2A〜図2Kは、さらなるコンブレタスタチンの複素環式E及びZ異性体類似体を示す。 図3A及び図3Bは、N−アルキルインドールコンブレタスタチンの複素環式E及びZ異性体類似体を示す。 図4A〜図4Cは、式(II)を含む例示的な化合物を示す。
簡潔には、本発明は、新規の複素環式コンブレタスタチン類似体に関する。この類似体は、一般的に、複素環式構造的特徴、及びスチルベン(またはコンブレタスタチン)構造的特徴を有し、これらのそれぞれは、それぞれ、さらに誘導体化され得る。これらの類似体は、生物活性の観点から新規かつ予想外の特性を示し、特に、様々な癌細胞株に対する細胞傷害性を示す。この細胞傷害性は、チューブリンに結合し、かつチューブリン重合を阻害する化合物の能力に起因すると考えられる。この活性に起因して、本明細書に記載の化合物は、癌の治療を含む様々な疾患の治療において活性であり得る。
I.組成物
(a)式(I)を含む化合物
本発明の一態様は、式(I):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供し、
式中、
、R、R、R、R、R、R、R10、R11は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
X及びYは、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
12、R13、R14、及びR15は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。
、R、R、及びRは、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。アルキルアルキルアミノ基は、二置換アミン基である。アルキル基のそれぞれは、同一でも異なっていてもよい。一実施形態では、両方のアルキル基が低級アルキル基である。アミジン窒素基は、各位置において、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルによってさらに置換され得る。好ましくは、アミジン窒素はそれぞれ水素によって置換される。基がアミンである場合、アミンは、一級、二級、または三級アミンであり得る。好ましくは、アミン置換基は低級アルキル基である。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで、フェニル環に結合し得る。反対側の末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得、好ましくは低級アルキルである。
一実施形態では、R、R、R、及びRは、水素、ヒドロキシル、及びアルコキシから選択される。好ましい実施形態では、R及びRは、両方とも水素である。さらに別の好ましい実施形態では、R、R、R、及びRのそれぞれは水素である。
、R、R、R10、及びR11は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。アルキルアルキルアミノ基は、二置換アミン基である。アルキル基のそれぞれは、同一でも異なっていてもよい。一実施形態では、両方のアルキル基が低級アルキル基である。アミジン窒素基は、各位置において、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルによってさらに置換され得る。好ましくは、アミジン窒素はそれぞれ水素によって置換される。基がアミンである場合、アミンは、一級、二級、または三級アミンであり得る。好ましくは、アミン置換基は低級アルキル基である。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで結合し得る。エステルの反対側の末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得る。好ましくは、エステルは低級アルキルである。
ある特定の実施形態では、R、R、R、R10、及びR11は、水素、ヒドロキシル、及びアルコキシから選択される。1つの好ましい実施形態では、R及びR11は水素である。
別の実施形態では、R、R、及びR10は、独立して、水素、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、置換ベンジルオキシ、ヒドロキシル、及び低級アルキル基から選択される。一実施形態では、R、R、及びR10は、独立して、水素、ヒドロキシル、及びアルコキシから選択される。1つの好ましい実施形態では、R、R、及びR10はそれぞれメトキシであり、さらに別の好ましい実施形態では、R及びR10はメトキシであり、Rは水素である。
及びRは、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択される。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで結合し得る。二重結合に結合していないエステルの末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得る。好ましくは、エステルは低級アルキルエステルである。
一実施形態では、Rは水素であり、Rは、水素、シアノ、及びカルボキシルから選択される。さらに別の実施形態では、Rは水素であり、Rはシアノである。さらに別の例示的な実施形態では、R及びRは水素である。
X及びYは、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、及びNR15から選択される。一実施形態では、XがC、CR12、またはCR1213から選択される場合、Yは、C、CR12、またはCR1213から選択されない。別の実施形態では、Xは、CまたはSから選択される。さらに別の実施形態では、Yは、O、S、及びNR15から選択される。いくつかの特定の実施形態では、XはCであり、YはSであるか、または、XはCであり、YはOであるか、または、XはCであり、YはNR15であるか、または、XはSであり、YはNである。
12、R13、R14、及びR15は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。アルキルアルキルアミノ基は、二置換アミン基である。アルキル基のそれぞれは、同一でも異なっていてもよい。一実施形態では、両方のアルキル基が低級アルキル基である。アミジン窒素基は、各位置において、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルによってさらに置換され得る。好ましくは、アミジン窒素はそれぞれ水素によって置換される。基がアミンである場合、アミンは、一級、二級、または三級アミンであり得る。好ましくは、アミン置換基は低級アルキル基である。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで結合し得る。芳香環に結合していないエステルの末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得る。好ましくは、エステルは低級アルキルである。
1つの好ましい実施形態では、R12、R13、R14、及びR15のそれぞれは水素である。さらに別の実施形態では、R12、R13、R14、及びR15は、式:
Figure 2016516814
を含み、式中、Zは、CH、CO、及びSOから選択され、
16、R17、R18、R19、及びR20は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。
1つの好ましい実施形態では、R16及びR20は水素であり、一方で、R17、R18、及びR19は、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、アルキル、及び水素から選択される。
式(I)を含む化合物の5員環における破線は、単結合または二重結合のいずれかを示す。好ましくは、破線のうちの一方が単結合を表し、他方が二重結合を表す。
スチルベンまたは修飾スチルベン部分は、非縮合環位置のいずれか1つにおいて、5員環に結合され得る。様々な実施形態では、スチルベン部分は、Xへの結合、Yへの結合、またはX原子とY原子との間の炭素原子への結合を介して、結合され得る。
における波状結合は、Rが二重結合上のいずれかの幾何学的位置にあってもよいことを示す。したがって、二重結合は、IUPACの慣例に従って定義される、(E)または(Z)であり得る。一実施形態では、二重結合は、(E)構成を有し得、別の実施形態では、二重結合は、(Z)構成を有し得る。
式(I)を含む化合物は、遊離形態または塩であり得る。化合物が塩形態である場合、その塩は、好ましくは、薬学的に許容される塩である。薬学的に許容される塩としては、制限なく、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、酒石酸、酒石酸水素塩、ステアリン酸塩、フタル酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、一水和物、ガラクタル酸塩(ムケート(mucate))、硝酸塩、リン酸塩、サリチル酸塩、フェニルプロピオン酸塩、イソ酪酸塩、次亜リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ピルビン酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、安息香酸塩、テレフタル酸塩などを挙げることができる。他の実施形態では、薬学的に許容される塩は、アルカリまたはアルカリ土類金属イオンの塩を含む。特に、ナトリウム、カリウム、または他の薬学的に許容される無機塩が使用される。塩形態は、非晶質であるか、または水和物を含む様々なポリマー形態、またはアルコールもしくは他の溶剤を有する溶媒和化合物であり得る。
一実施形態では、本開示は、式(I)(a):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
さらに別の実施形態では、本開示は、式(I)(b):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
さらに別の実施形態では、本開示は、式(I)(c):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
またさらなる実施形態では、本開示は、式(I)(d):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
またさらなる実施形態では、本開示は、式(I)(e):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
さらなる実施形態は、図1〜3に示される。
(b)薬学的組成物
本開示は、式(I)を含む化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物も提供する。様々な実施形態では、(I)項に記載の化合物のうちの1つ以上が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と組み合わされ得る。
(i)賦形剤
本開示の薬学的組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む。好適な賦形剤の非限定的な例としては、希釈剤、結合剤、充填剤、緩衝剤、pH調整剤、崩壊剤、分散剤、安定剤、保存剤、及び着色剤を挙げることができる。賦形剤の量及び種類は、薬科学の既知の原理に従って選択され得る。
一実施形態では、賦形剤は、少なくとも1つの希釈剤を含み得る。好適な希釈剤の非限定的な例としては、微結晶セルロース(MCC)、セルロース誘導体、セルロース粉末、セルロースエステル(すなわち、酢酸及び酪酸の混合エステル)、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、トウモロコシデンプン、リン酸化トウモロコシデンプン、アルファ化トウモロコシデンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、デンプン−ラクトース、デンプン−炭酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、グルコース、フルクトース、ラクトース、ラクトース一水和物、スクロース、キシロース、ラクチトール、マンニトール、マリトール(malitol)、ソルビトール、キシリトール、マルトデキストリン、及びトレハロースを挙げることができる。
別の実施形態では、賦形剤は、結合剤を含み得る。好適な結合剤としては、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン、ポリビニルアルコール、C12〜C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、糖類、オリゴ糖、ポリペプチド、オリゴペプチド、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。
別の実施形態では、賦形剤は、充填剤を含み得る。好適な充填剤としては、炭水化物、無機化合物、及びポリビニルピロリドンを挙げることができるが、これらに限定されない。非限定的な例として、充填剤は、二塩基性及び三塩基性の両方の硫酸カルシウム、デンプン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、微結晶セルロース、リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、修飾デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールであり得る。
さらに別の実施形態では、賦形剤は、緩衝剤を含み得る。緩衝液は、リン酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などを含み得る。好適な緩衝剤の代表的な例としては、MOPS、HEPES、TAPS、ビシン、トリシン、TES、PIPES、MES、トリス緩衝液、または緩衝食塩水塩(例えば、トリス緩衝食塩水またはリン酸緩衝食塩水)を挙げることができるが、これらに限定されない。
様々な実施形態では、賦形剤は、pH調整剤を含み得る。非限定的な例として、pH調整剤は、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムであり得る。
別の代替の実施形態では、賦形剤は、保存剤を含んでもよい。好適な保存剤の非限定的な例としては、抗酸化剤、例えばαトコフェロールもしくはアスコルビン酸など、またはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)、EGTA(エチレングリコール四酢酸)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)などを挙げることができる。
さらなる実施形態では、賦形剤は、崩壊剤を含み得る。好適な崩壊剤としては、例えばトウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、これらのアルファ化及び修飾デンプンなどのデンプン、甘味料、例えばベントナイトなどの粘土、微結晶セルロース、アルギン酸、デンプングリコール酸ナトリウム、例えばカンテン、グアー、ローカストビーン、カラヤ、ペシチン(pecitin)、及びトラガントなどのガムを挙げることができるが、これらに限定されない。
さらに別の実施形態では、賦形剤は、分散促進剤を含み得る。好適な分散剤としては、デンプン、アルギン酸、ポリビニルピロリドン、グアーガム、カオリン、ベントナイト、精製木材セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、同形ケイ酸(isoamorphous silicate)、及び微結晶セルロースを挙げることができるが、これらに限定されない。
さらなる実施形態では、賦形剤は、滑沢剤を含み得る。好適な滑沢剤の非限定的な例としては、タルクまたはシリカなどのミネラル、及び植物性ステアリン、ステアリン酸マグネシウム、またはステアリン酸などの脂肪を挙げることができる。
さらに別の実施形態では、着色剤を提供することが望ましい場合がある。好適な着色添加剤としては、食物、薬物、及び化粧用着色料(FD&C)、薬物及び化粧用着色料(D&C)、または外部薬物及び化粧用着色料(Ext.D&C)を挙げることができるが、これらに限定されない。
本組成物中の賦形剤(複数可)の重量分率は、本組成物の総重量の約98%以下、約95%以下、約90%以下、約85%以下、約80%以下、約75%以下、約70%以下、約65%以下、約60%以下、約55%以下、約50%以下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下、約5%以下、約2%、または約1%以下であり得る。
薬学的組成物は、1つ以上の賦形剤と混合されて、固体、液体、またはクリームの投薬形態を形成することができる。固体、液体、またはクリームの投薬形態を製剤化する方法は、当技術分野において既知である。
(ii)任意の追加の薬学的成分
任意に、式(I)を含む化合物は、式(I)を含む他の化合物と組み合わされるか、または、1つもしくは2つ以上の追加の活性薬学的成分と組み合わされてもよい。
II.合成方法
(a)式(I)を含む化合物を生成するための方法
別の実施形態では、本開示は、式(I)を含む化合物を作製する方法を提供する。本方法は、式(III)を含む化合物を、フェニルアセトニトリルまたはベンジルトリフェニルホスフィン臭化物と、プロトン受容体の存在下で接触させることを含む。式(II)の化合物は、
Figure 2016516814
を含み、
式中、R、R、R、R、X、及びYは、(I)項に記載の通りに選択され得る。
式(III)を含む化合物は、アルデヒドである。図によって示される通り、アルデヒドは、Xへの結合を介して、Yへの結合を介して、またはXとYとの間の炭素原子への結合を介してを含む、5員環の非縮合位置のうちのいずれかに接続され得る。
、R、R、R、X、及びYは、(I)項に記載の通りに選択され得る。いくつかの実施形態では、式(III)を含む化合物は、ベンゾ[b]チオフェン−2−カルバルデヒド、ベンゾ[b]チオフェン−3−カルバルデヒド、ベンゾフラン−2−カルボキシアルデヒド、ベンゾフラン−3−カルボキシアルデヒド、インドール−2−カルボキシアルデヒド、インドール−3−カルボキシアルデヒド、及びベンズチアゾール−2−カルボキシアルデヒドから選択される。
一実施形態では、式(III)を含む化合物は、フェニルアセトニトリルと接触する。フェニルアセトニトリルは、以下の一般構造を有し、
Figure 2016516814
式中、R、R、R、R、R10、及びR11は、(I)項に記載の通りに選択され得る。
好ましい実施形態では、フェニルアセトニトリルは、フェニルアセトニトリル、3,4,5−トリメトキシフェニルアセトニトリル、3,4−ジメトキシフェニルアセトニトリル、及び4−ヒドロキシ、3,5−トリメトキシフェニルアセトニトリルから選択される。
式(III)を含む化合物とフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、本発明の異なる実施形態にわたって変動し得る。一実施形態では、式(III)を含む化合物とフェニルアセトニトリルとの比は、約0.9:1〜約1:10で変動する。いくつかの実施形態では、式(III)を含む化合物とフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、約1:1〜約1:1.5である。様々な実施形態では、式(III)を含む化合物とフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、約1:1、約1:1.1、約1:1.2、約1:1.3、約1:1.4、または約1:1.5である。例示的な実施形態では、式(III)を含む化合物とフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、1:1である。
別の実施形態では、式(III)を含む化合物は、ベンジルトリフェニルホスフィンと接触する。ベンジルトリフェニルホスフィンは、一般的に、以下の構造を含み、
Figure 2016516814
式中、R、R、R、R10、及びR11は、(I)項に記載の通りに選択され得る。許容可能な対イオンが一般的に存在する。好ましい実施形態では、対イオンは臭化物である。
特定の実施形態では、ベンジルトリフェニルホスフィンは、3,4,5トリメトキシベンジルトリフェニルホスフィン臭化物、3,4−ジメトキシベンジルトリフェニルホスフィン臭化物、4−ヒドロキシ、及び3,5−ジメトキシベンジルトリフェニルホスフィン臭化物を含み得る。
式(III)を含む化合物とベンジルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、本発明の異なる実施形態にわたって変動し得る。一実施形態では、式(III)を含む化合物とベンジルトリフェニルホスフィンとの比は、約0.9:1〜約1:10で変動する。いくつかの実施形態では、式(III)を含む化合物とベンジルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、約1:1〜約1:1.5である。様々な実施形態では、式(III)を含む化合物とベンジルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、約1:1、約1:1.1、約1:1.2、約1:1.3、約1:1.4、または約1:1.5である。例示的な実施形態では、式(III)を含む化合物とベンジルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、1:1である。
反応は、好ましくは溶剤中で行われ、より好ましくは有機溶剤中で行われる。溶剤は、制限なく、アルカン及び置換アルカン溶剤(シクロアルカンを含む)アルコール溶剤、ハロゲン化溶剤、芳香族炭化水素、エステル、エーテル、ケトン、ならびにこれらの組み合わせを含むから選択され得る。好適な有機溶剤の非限定的な例は、アセトニトリル、アセトン、アリルアルコール、ベンゼン、酢酸ブチル、クロロベンゼン、クロロホルム、クロロメタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ジクロロメタン(DCM)、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキサン、エタノール、酢酸エチル、二塩化エチレン、臭化エチレン、ギ酸、フルオロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、イソブチルメチルケトン、イソプロパノール、酢酸イソプロピル、N−メチルピロリドン、メタノール、臭化メチレン、塩化メチレン、ヨウ化メチル、メチルエチルケトン、メチルテトラヒドロフラン、酢酸ペンチル、プロパノール、n−酢酸プロピル、スルホラン、テトラヒドロフラン(THF)、テトラクロロエタン、トルエン、トリクロロエタン、水、キシレン、ならびにこれらの組み合わせである。例示的な実施形態では、溶剤は、アルコール溶剤である。1つの好ましい実施形態では、溶剤は、メタノールである。
プロトン受容体は、一般的に、反応を促進するために添加される。プロトン受容体は一般的に、約7超、または約7〜約13、またはより好ましくは約8〜約10のpKaを有する。代表的なプロトン受容体としては、ホウ酸塩(例えば、NaBOなど)、二塩基性及び三塩基性リン酸塩(例えば、NaHPO及びNaPOなど)、炭酸水素塩、炭酸塩、水酸化物、アルコキシド(直鎖状及び分岐状を含む、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシド、及びペントキシドを含む)、及び有機プロトン受容体(例えば、ピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、及びN,N−ジメチルアミノピリジン)、ならびにこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、プロトン受容体は、例えばリチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの好適な対イオンによって安定化され得る。1つの好ましい実施形態では、プロトン受容体は、ナトリウムメトキシドである。
添加されるプロトン受容体の量は変動し得る。一般的に、プロトン受容体は、式(III)を含む化合物に過度に添加される。いくつかの実施形態では、式(III)を含む化合物とプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:1.1〜約1:100の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、式(III)を含む化合物とプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:10、約1:20、約1:30、約1:40、約1:50、約1:60、約1:70、約1:80、または約1:100である。さらに他の実施形態では、式(III)を含む化合物とプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:41、約1:42、約1:43、約1:44、約1:45、約1:46、約1:47、約1:48、または約1:49である。1つの好ましい実施形態では、式(III)を含む化合物とプロトン受容体とのモル対モル比は、1:47である。
反応が実施される時間の量も、異なる実施形態において変動し得る。いくつかの実施形態では、反応は、2時間〜8時間の期間にわたって実施され得る。特定の実施形態では、反応は、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、または約8時間にわたって行われる。好ましい実施形態では、反応は、約4時間にわたって実施される。
温度は異なる実施形態にわたって変動し得、いくつかの実施形態では、温度は、約20℃〜約80℃の範囲であり得る。特定の実施形態では、温度は、約20℃〜約30℃、約30℃〜約40℃、約40℃〜約50℃、約50℃〜約60℃、約60℃〜約70℃、または約70℃〜約80℃の範囲であり得る。
いくつかの実施形態では、(E)と(Z)異性体とを変換するためにさらなる異性化ステップが必要とされる。このステップは、当技術分野において既知の方法によって達成され得る。1つの好ましい実施形態では、異性体は、12〜72時間にわたってUV光下で本化合物を撹拌することによって形質転換される。
合成化合物は、それらの粗形態で使用されるか、または精製されてもよい。本化合物は、カラムクロマトグラフィ、結晶化、蒸留、抽出などを含む、当技術分野において既知の任意の好適な方法によって精製され得る。1つの好ましい実施形態では、本化合物は、溶剤から再結晶化される。
III.式(I)を含む化合物の使用方法
さらに別の態様では、本開示は、対象におけるチューブリン重合を阻害する方法を提供する。本方法は、対象に、式(I)を含む化合物を投与することを含む。
いかなる理論にも束縛されることなく、式(I)を含む化合物は、チューブリンに結合すると考えられる。この部位における結合は、チューブリン重合を阻害し、次いで、脈管構造の形成を阻害すると考えられる。腫瘍において、発達する脈管構造は、腫瘍の成長及び遊走に重要である。したがって、チューブリン重合の阻害は、様々な疾患状態の治療に重要である。
別の実施形態では、癌を治療するための方法が提供される。本方法は、対象に、式(I)を含む化合物を投与することを含む。本方法によって治療可能な癌としては、制限なく、前立腺癌、卵巣癌、乳癌、脳癌、肝癌、白血病、肺癌、結腸癌、CNS癌、メラノーマ、腎癌、膵癌、胃癌、リンパ腫などを挙げることができる。
化合物は、様々な経路によって対象に投与され得る。例えば、式(I)を含む化合物は、固体もしくは液体の投薬形態(錠剤、ゲルキャップ、徐放性カプセル粉末、溶液、または水性もしくは非水性の液体中の懸濁液)を介して経口的に、非経口的に(すなわち、皮下、皮内、静脈内(すなわち、担体中の溶液、懸濁液、または乳濁液として)、筋肉内、頭蓋内、または腹腔内に)、または局所的に(すなわち、頬側、直腸、膣、及び舌下を含むがこれらに限定されず、経皮もしくは経粘膜的に)投与され得る。一実施形態では、本化合物は、食塩水中で、または(I)項に記載の薬学的に許容される賦形剤とともに投与され得る。本化合物は、局所介入(手術、放射線、局所化学療法)の後、または少なくとも1つの他の化学療法剤との併用のいずれかで、一次療法として、また補助療法として投与され得る。
好適な対象としては、制限なく、ヒト、ならびに、ネコ、イヌ、げっ歯類、及びウマなどの伴侶動物、ウサギ、ヒツジ、ブタ、イヌ、霊長類、マウス、ラット、及び他のげっ歯類などの研究動物、雌ウシ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、シカ、ニワトリ、及び他の家禽などの農業動物、動物園の動物、ならびにチンパンジー、サル、及びゴリラなどの霊長類を挙げることができる。対象は、制限なく、任意の年齢であり得る。好ましい実施形態では、対象はヒトであり得る。
一般的に、式(I)を含む化合物は、予防的な量、または、例えば、別の薬剤と組み合わされたときにより低い薬用量を含む、治療上有効な量で投与される。本明細書において使用される場合、「有効な量」は、その受給者に有益な効果を与えるのに十分に高い血中濃度を提供するのに十分な化合物の量を指す。投与される量は、化合物のこの特性が、対象の脂肪沈着物中にそれを分配させることが予想されるため、選択される特定の化合物の親油性に依存する。投与される精確な量は、所望の薬用量、副作用、及び患者の病歴を考慮して、当業者によって決定され得る。
式(I)を含む化合物はまた、細胞と接触する際のその細胞傷害性効果を特徴とし得る。いくつかの実施形態では、本化合物は、細胞の成長を阻害する。他の実施形態では、本化合物は、細胞を死滅させる。したがって、本発明の化合物は、GI50値及びLC50値を特徴とし得る。GI50は、無処置細胞と比較して50%の成長阻害を引き起こすのに必要なモル薬物濃度を指す。LC50は、細胞の50%を死滅させるのに必要な濃度を指す。さらに別の実施形態では、本開示は、細胞を、式(I)を含む化合物と接触させることによって、細胞の成長を阻害するための方法を提供し、またさらなる実施形態では、本開示は、細胞を、式(I)を含む化合物と接触させることによって、細胞を死滅させるための方法を提供する。細胞は、制限なく、表1に列記されるものから選択され得る。
いくつかの実施形態では、式(I)を含む化合物は、約100μM未満、または80μM未満、または約60μM未満、または約40μM未満、または約20μM未満、または約1μM未満のLC50を有する。他の実施形態では、式(I)を含む化合物は、約100μM未満、または80μM未満、または約60μM未満、または約40μM未満、または約20μM未満、または約1μM未満のGI50を有する。
IV.式(II)を含む化合物の組成物
(a)式(II)を含む化合物
本発明の一態様は、式(II):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供し、
式中、
、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルコキシ、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
Qは、キノリニル部分であるが、
ただし、Rがシアノである場合、R及びRは、それぞれOCHではないことを条件とする。
Qは、キノリニル部分である。キノリニル部分は、以下の構造を有する窒素を含有する複素環式芳香族化合物である。キノリニル部分の原子は、図に示す通り番号付けされる。キノリニル部分は、以下の番号付けされた位置のうちのいずれかを介して式(II)を含む化合物の残りに結合し得る。いくつかの実施形態では、Qは、1−キノリニル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、5−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニル、または8−キノリニルである。好ましい実施形態では、Qは、2−キノリニルまたは3−キノリニルである。
Figure 2016516814
キノリニルは、さらに置換されてもよい。さらなる置換は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され得る。アルキルアルキルアミノ基は、二置換アミン基である。アルキル基のそれぞれは、同一でも異なっていてもよい。一実施形態では、両方のアルキル基が低級アルキル基である。アミジン窒素基は、各位置において、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルによってさらに置換され得る。好ましくは、アミジン窒素はそれぞれ水素によって置換される。置換がアミンである場合、アミンは、一級、二級、または三級アミンであり得る。好ましくは、アミン置換基は低級アルキル基である。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで、キノリニルに結合し得る。反対側の末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得、好ましくは低級アルキルである。
式(I)を含む化合物におけるR、R、R、R10、及びR11は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。アルキルアルキルアミノ基は、二置換アミン基である。アルキル基のそれぞれは、同一でも異なっていてもよい。一実施形態では、両方のアルキル基が低級アルキル基である。アミジン窒素基は、各位置において、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルによってさらに置換され得る。好ましくは、アミジン窒素はそれぞれ水素によって置換される。基がアミンである場合、アミンは、一級、二級、または三級アミンであり得る。好ましくは、アミン置換基は低級アルキル基である。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで結合し得る。エステルの反対側の末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得る。好ましくは、エステルは低級アルキルである。
ある特定の実施形態では、R、R、R、R10、及びR11は、独立して、水素、ヒドロキシル、及びアルコキシから選択されるが、ただし、R及びRがOCHである場合、R10は水素ではなく、かつR及びR10がOCHである場合、Rは水素ではないことを条件とする。別の実施形態では、R、R、R、R10、及びR11は、独立して、水素及びヒドロキシルから選択される。1つの好ましい実施形態では、R及びR11は水素である。別の実施形態では、R、R、及びR10は、独立して、水素、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、置換ベンジルオキシ、ヒドロキシル、及び低級アルキル基から選択される。一実施形態では、R、R、及びR10は、独立して、水素及びヒドロキシルから選択される。1つの好ましい実施形態では、R、R、及びR10はそれぞれヒドロキシであり、さらに別の好ましい実施形態では、R及びR10はヒドロキシであり、Rは水素である。
フェニル環上の様々な置換パターンは、本発明の範囲内である。一実施形態では、R及びRが水素以外で置換される場合、R10は水素ではない。さらに別の実施形態では、R及びR10が水素以外で置換される場合、Rは水素ではない。好ましい実施形態では、R、R、及びR10はそれぞれ、水素以外で置換される。さらに他の好ましい実施形態では、R及びR10は、水素以外で置換され、Rは、水素で置換される。
及びRは、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択される。エステル基は、エステルのカルボニル末端または酸素末端のいずれかで結合し得る。二重結合に結合していないエステルの末端は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり得る。好ましくは、エステルは低級アルキルエステルである。
一実施形態では、Rは水素であり、Rは、水素、シアノ、及びカルボキシルから選択される。さらに別の実施形態では、Rは水素であり、Rはシアノである。さらに別の実施形態では、R及びRは水素である。一実施形態では、Rがシアノである場合、R及びRはそれぞれOCHではない。別の実施形態では、Rがシアノである場合、R及びR10はそれぞれメトキシではない。
における波状結合は、Rが二重結合上のいずれかの幾何学的位置にあってもよいことを示す。したがって、二重結合は、IUPACの慣例に従って定義される、(E)または(Z)であり得る。一実施形態では、二重結合は、(E)構成を有し得、別の実施形態では、二重結合は、(Z)構成を有し得る。
式(II)を含む化合物は、遊離形態または塩であり得る。化合物が塩形態である場合、その塩は、好ましくは、薬学的に許容される塩である。薬学的に許容される塩としては、制限なく、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、酒石酸、酒石酸水素塩、ステアリン酸塩、フタル酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、一水和物、ガラクタル酸塩(ムケート(mucate))、硝酸塩、リン酸塩、サリチル酸塩、フェニルプロピオン酸塩、イソ酪酸塩、次亜リン酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ピルビン酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、安息香酸塩、テレフタル酸塩などを挙げることができる。他の実施形態では、薬学的に許容される塩は、アルカリまたはアルカリ土類金属イオンの塩を含む。特に、ナトリウム、カリウム、または他の薬学的に許容される無機塩が使用される。塩形態は、非晶質であるか、または水和物を含む様々なポリマー形態、またはアルコールもしくは他の溶剤を有する溶媒和化合物であり得る。
一実施形態では、本開示は、式(II)(a):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
さらに別の実施形態では、本開示は、式(I)(b):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
さらに別の実施形態では、本開示は、式(II)(c):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
またさらなる実施形態では、本開示は、式(II)(d):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供する。
さらなる実施形態は、図4(A)〜(C)に示される。
(b)薬学的組成物
本開示は、式(II)を含む化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物も提供する。様々な実施形態では、(I)項に記載の化合物のうちの1つ以上が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と組み合わされ得る。
(i)賦形剤
本開示の薬学的組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む。好適な賦形剤の非限定的な例としては、希釈剤、結合剤、充填剤、緩衝剤、pH調整剤、崩壊剤、分散剤、安定剤、保存剤、及び着色剤を挙げることができる。賦形剤の量及び種類は、薬科学の既知の原理に従って選択され得る。
一実施形態では、賦形剤は、少なくとも1つの希釈剤を含み得る。好適な希釈剤の非限定的な例としては、微結晶セルロース(MCC)、セルロース誘導体、セルロース粉末、セルロースエステル(すなわち、酢酸及び酪酸の混合エステル)、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、トウモロコシデンプン、リン酸化トウモロコシデンプン、アルファ化トウモロコシデンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、デンプン−ラクトース、デンプン−炭酸カルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、グルコース、フルクトース、ラクトース、ラクトース一水和物、スクロース、キシロース、ラクチトール、マンニトール、マリトール(malitol)、ソルビトール、キシリトール、マルトデキストリン、及びトレハロースを挙げることができる。
別の実施形態では、賦形剤は、結合剤を含み得る。好適な結合剤としては、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン、ポリビニルアルコール、C12〜C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、糖類、オリゴ糖、ポリペプチド、オリゴペプチド、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。
別の実施形態では、賦形剤は、充填剤を含み得る。好適な充填剤としては、炭水化物、無機化合物、及びポリビニルピロリドンを挙げることができるが、これらに限定されない。非限定的な例として、充填剤は、二塩基性及び三塩基性の両方の硫酸カルシウム、デンプン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、微結晶セルロース、リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、修飾デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールであり得る。
さらに別の実施形態では、賦形剤は、緩衝剤を含み得る。緩衝液は、リン酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などを含み得る。好適な緩衝剤の代表的な例としては、MOPS、HEPES、TAPS、ビシン、トリシン、TES、PIPES、MES、トリス緩衝液、または緩衝食塩水塩(例えば、トリス緩衝食塩水またはリン酸緩衝食塩水)を挙げることができるが、これらに限定されない。
様々な実施形態では、賦形剤は、pH調整剤を含み得る。非限定的な例として、pH調整剤は、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムであり得る。
別の代替の実施形態では、賦形剤は、保存剤を含んでもよい。好適な保存剤の非限定的な例としては、抗酸化剤、例えばαトコフェロールもしくはアスコルビン酸など、またはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)、EGTA(エチレングリコール四酢酸)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)などを挙げることができる。
さらなる実施形態では、賦形剤は、崩壊剤を含み得る。好適な崩壊剤としては、例えばトウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、これらのアルファ化及び修飾デンプンなどのデンプン、甘味料、例えばベントナイトなどの粘土、微結晶セルロース、アルギン酸、デンプングリコール酸ナトリウム、例えばカンテン、グアー、ローカストビーン、カラヤ、ペシチン(pecitin)、及びトラガントなどのガムを挙げることができるが、これらに限定されない。
さらに別の実施形態では、賦形剤は、分散促進剤を含み得る。好適な分散剤としては、デンプン、アルギン酸、ポリビニルピロリドン、グアーガム、カオリン、ベントナイト、精製木材セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、同形ケイ酸(isoamorphous silicate)、及び微結晶セルロースを挙げることができるが、これらに限定されない。
さらなる実施形態では、賦形剤は、滑沢剤を含み得る。好適な滑沢剤の非限定的な例としては、タルクまたはシリカなどのミネラル、及び植物性ステアリン、ステアリン酸マグネシウム、またはステアリン酸などの脂肪を挙げることができる。
さらに別の実施形態では、着色剤を提供することが望ましい場合がある。好適な着色添加剤としては、食物、薬物、及び化粧用着色料(FD&C)、薬物及び化粧用着色料(D&C)、または外部薬物及び化粧用着色料(Ext.D&C)を挙げることができるが、これらに限定されない。
本組成物中の賦形剤(複数可)の重量分率は、本組成物の総重量の約98%以下、約95%以下、約90%以下、約85%以下、約80%以下、約75%以下、約70%以下、約65%以下、約60%以下、約55%以下、約50%以下、約45%以下、約40%以下、約35%以下、約30%以下、約25%以下、約20%以下、約15%以下、約10%以下、約5%以下、約2%、または約1%以下であり得る。
薬学的組成物は、1つ以上の賦形剤と混合されて、固体、液体、またはクリームの投薬形態を形成することができる。固体、液体、またはクリームの投薬形態を製剤化する方法は、当技術分野において既知である。
(ii)任意の追加の薬学的成分
任意に、式(I)を含む化合物は、式(I)を含む他の化合物と組み合わされるか、または、1つもしくは2つ以上の追加の活性薬学的成分と組み合わされてもよい。
V.式(II)を含む化合物を生成するための方法
別の実施形態では、本開示は、式(II)を含む化合物を作製する方法を提供する。本方法は、キノリニルカルボキシアルデヒドを、フェニルアセトニトリルまたはベンジルトリフェニルホスフィン臭化物と、プロトン受容体の存在下で接触させることを含む。キノリニルカルボキシアルデヒドは、(IV)項に記載の通り、1〜8位のうちの1つ以上においてアルデヒド部分で置換される、キノリニル部分である。キノリニル部分上のさらなる置換は、(II)項に記載の通りであり得る。好ましい実施形態では、キノリニルカルボキシアルデヒドは、キノリン−2−カルボキシアルデヒド、キノリン−3−カルボキシアルデヒド、キノリン−4−カルボキシアルデヒド、キノリン−5−カルボキシアルデヒド、キノリン−6−カルボキシアルデヒドである。
カルボキシアルデヒドは、フェニルアセトニトリルと接触する。フェニルアセトニトリルは、以下の一般構造を有し、
Figure 2016516814
式中、R、R、R、R、R10、及びR11は、(I)項に記載の通りに選択され得る。
好ましい実施形態では、フェニルアセトニトリルは、フェニルアセトニトリル、3,4,5−トリメトキシフェニルアセトニトリル、3,4−ジメトキシフェニルアセトニトリル、及び4−ヒドロキシ、3,5−トリメトキシフェニルアセトニトリルから選択される。
カルボキシアルデヒドとフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、本発明の異なる実施形態にわたって変動し得る。一実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルアセトニトリルとの比は、約0.9:1〜約1:10で変動する。いくつかの実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、約1:1〜約1:1.5である。様々な実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、約1:1、約1:1.1、約1:1.2、約1:1.3、約1:1.4、または約1:1.5である。例示的な実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルアセトニトリルとのモル対モル比は、1:1である。
別の実施形態では、式(II)を含む化合物は、フェニルトリフェニルホスフィンと接触する。フェニルトリフェニルホスフィンは、一般的に、以下の構造を含み、
Figure 2016516814
式中、R、R、R、R10、及びR11は、(I)項に記載の通りに選択され得る。
許容可能な対イオンが一般的に存在する。好ましい実施形態では、対イオンは臭化物である。
特定の実施形態では、フェニルトリフェニルホスフィンは、3,4,5トリメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物、3,4−ジメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物、4−ヒドロキシ、及び3,5−ジメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物を含み得る。
カルボキシアルデヒドとフェニルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、本発明の異なる実施形態にわたって変動し得る。一実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルトリフェニルホスフィンとの比は、約0.9:1〜約1:10で変動する。いくつかの実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、約1:1〜約1:1.5である。様々な実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、約1:1、約1:1.1、約1:1.2、約1:1.3、約1:1.4、または約1:1.5である。例示的な実施形態では、カルボキシアルデヒドとフェニルトリフェニルホスフィンとのモル対モル比は、1:1である。
反応は、好ましくは溶剤中で行われ、より好ましくは有機溶剤中で行われる。溶剤は、制限なく、アルカン及び置換アルカン溶剤(シクロアルカンを含む)アルコール溶剤、ハロゲン化溶剤、芳香族炭化水素、エステル、エーテル、ケトン、ならびにこれらの組み合わせを含むから選択され得る。好適な有機溶剤の非限定的な例は、アセトニトリル、アセトン、アリルアルコール、ベンゼン、酢酸ブチル、クロロベンゼン、クロロホルム、クロロメタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ジクロロメタン(DCM)、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキサン、エタノール、酢酸エチル、二塩化エチレン、臭化エチレン、ギ酸、フルオロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、イソブチルメチルケトン、イソプロパノール、酢酸イソプロピル、N−メチルピロリドン、メタノール、臭化メチレン、塩化メチレン、ヨウ化メチル、メチルエチルケトン、メチルテトラヒドロフラン、酢酸ペンチル、プロパノール、n−酢酸プロピル、スルホラン、テトラヒドロフラン(THF)、テトラクロロエタン、トルエン、トリクロロエタン、水、キシレン、ならびにこれらの組み合わせである。例示的な実施形態では、溶剤は、アルコール溶剤である。1つの好ましい実施形態では、溶剤は、メタノールである。
プロトン受容体は、一般的に、反応を促進するために添加される。プロトン受容体は一般的に、約7超、または約7〜約13、またはより好ましくは約8〜約10のpKaを有する、代表的なプロトン受容体としては、ホウ酸塩(例えば、NaBOなど)、二塩基性及び三塩基性リン酸塩(例えば、NaHPO及びNaPOなど)、炭酸水素塩、炭酸塩、水酸化物、アルコキシド(直鎖状及び分岐状を含む、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシド、及びペントキシドを含む)、及び有機プロトン受容体(例えば、ピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、及びN,N−ジメチルアミノピリジン)、ならびにこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、プロトン受容体は、例えばリチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの好適な対イオンによって安定化され得る。1つの好ましい実施形態では、プロトン受容体は、ナトリウムメトキシドである。
添加されるプロトン受容体の量は変動し得る。いくつかの実施形態では、カルボキシアルデヒドとプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:1〜約1:10の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、カルボキシアルデヒドとプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、または約1:10である。さらに他の実施形態では、カルボキシアルデヒドとプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:1.2、約1:1.3、約1:1.4、約1:1.5、約1:1.6、約1:1.7、約1:1.8、または約1:9である。1つの好ましい実施形態では、カルボキシアルデヒドとプロトン受容体とのモル対モル比は、約1:2である。
反応が実施される時間の量も、異なる実施形態において変動し得る。いくつかの実施形態では、反応は、2時間〜8時間の期間にわたって実施され得る。特定の実施形態では、反応は、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、または約8時間にわたって行われる。好ましい実施形態では、反応は、約4時間にわたって実施される。
温度は異なる実施形態にわたって変動し得、いくつかの実施形態では、温度は、約20℃〜約80℃の範囲であり得る。特定の実施形態では、温度は、約20℃〜約30℃、約30℃〜約40℃、約40℃〜約50℃、約50℃〜約60℃、約60℃〜約70℃、または約70℃〜約80℃の範囲であり得る。
合成化合物は、それらの粗形態で使用されるか、または精製されてもよい。本化合物は、カラムクロマトグラフィ、結晶化、蒸留、抽出などを含む、当技術分野において既知の任意の好適な方法によって精製され得る。1つの好ましい実施形態では、本化合物は、溶剤から再結晶化される。
VI.式(II)を含む化合物の使用方法
さらに別の態様では、本開示は、対象におけるチューブリン重合を阻害する方法を提供する。本方法は、対象に、式(II)を含む化合物を投与することを含む。
いかなる理論にも束縛されることなく、式(II)を含む化合物は、チューブリンに結合すると考えられる。この部位における結合は、チューブリン重合を阻害し、次いで、脈管構造の形成を阻害すると考えられる。腫瘍において、発達する脈管構造は、腫瘍の成長及び遊走に重要である。したがって、チューブリン重合の阻害は、様々な疾患状態の治療に重要である。
別の実施形態では、癌を治療するための方法が提供される。本方法は、対象に、式(II)を含む化合物を投与することを含む。本方法によって治療可能な癌としては、制限なく、前立腺癌、卵巣癌、乳癌、脳癌、肝癌、白血病、肺癌、結腸癌、CNS癌、メラノーマ、腎癌、膵癌、胃癌、リンパ腫などを挙げることができる。
化合物は、様々な経路によって対象に投与され得る。例えば、式(II)を含む化合物は、固体もしくは液体の投薬形態(錠剤、ゲルキャップ、徐放性カプセル粉末、溶液、または水性もしくは非水性の液体中の懸濁液)を介して経口的に、非経口的に(すなわち、皮下、皮内、静脈内(すなわち、担体中の溶液、懸濁液、または乳濁液として)、筋肉内、頭蓋内、または腹腔内に)、または局所的に(すなわち、頬側、直腸、膣、及び舌下を含むがこれらに限定されず、経皮もしくは経粘膜的に)投与され得る。一実施形態では、本化合物は、食塩水中で、または(IV)項に記載の薬学的に許容される賦形剤とともに投与され得る。本化合物は、局所介入(手術、放射線、局所化学療法)の後、または少なくとも1つの他の化学療法剤との併用のいずれかで、一次療法として、また補助療法として投与され得る。
好適な対象としては、制限なく、ヒト、ならびに、ネコ、イヌ、げっ歯類、及びウマなどの伴侶動物、ウサギ、ヒツジ、ブタ、イヌ、霊長類、マウス、ラット、及び他のげっ歯類などの研究動物、雌ウシ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、シカ、ニワトリ、及び他の家禽などの農業動物、動物園の動物、ならびにチンパンジー、サル、ゴリラなどの霊長類を挙げることができる。対象は、制限なく、いかなる年齢でもあり得る。好ましい実施形態では、対象はヒトであり得る。
一般的に、式(II)を含む化合物は、予防的な量、または、例えば、別の薬剤と組み合わされたときにより低い薬用量を含む、治療上有効な量で投与される。本明細書において使用される場合、「有効な量」は、その受給者に有益な効果を与えるのに十分に高い血中濃度を提供するのに十分な化合物の量を指す。投与される精確な量は、所望の薬用量、副作用、及び患者の病歴を考慮して、当業者によって決定され得る。
式(II)を含む化合物はまた、細胞と接触する際のその細胞傷害性効果を特徴とし得る。いくつかの実施形態では、本化合物は、細胞の成長を阻害する。他の実施形態では、本化合物は、細胞を死滅させる。したがって、本発明の化合物は、GI50値及びLC50値を特徴とし得る。GI50は、無処置細胞と比較して50%の成長阻害を引き起こすのに必要なモル薬物濃度を指す。LC50は、細胞の50%を死滅させるのに必要な濃度を指す。さらに別の実施形態では、本開示は、細胞を、式(II)を含む化合物と接触させることによって、細胞の成長を阻害するための方法を提供し、またさらなる実施形態では、本開示は、細胞を、式(II)を含む化合物と接触させることによって、細胞を死滅させるための方法を提供する。細胞は、制限なく、表2に列記されるものから選択され得る。
いくつかの実施形態では、式(I)を含む化合物は、約100μM未満、または80μM未満、または約60μM未満、または約40μM未満、または約20μM未満、または約1μM未満のLC50を有する。他の実施形態では、式(II)を含む化合物は、約100μM未満、または80μM未満、または約60μM未満、または約40μM未満、または約20μM未満、または約1μM未満のGI50を有する。
VII.式(V)を含む化合物の組成物
(a)式(V)を含む化合物
本発明の一態様は、式(V):
Figure 2016516814
を含む化合物を提供し、
式中、
Gが、
Figure 2016516814
またはQから選択され、
Qが、キノリニル部分であり、
、R、R、R、R、R、R、R10、R11は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
X及びYが、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
12、R13、R14、及びR15は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される。
すべての変数は、(I)項及び(IV)項に記載の通りである。
式(V)を含む化合物は、(III)項及び(VI)項に記載の通り、ポリメラーゼ阻害剤として使用され得る。本組成物は、(I)項及び(IV)項に記載の通り、薬学的組成物として製剤化され得る。
定義
本明細書に記載の実施形態の要素を紹介する際、「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び「該(said)」という冠詞は、その要素が1つ以上存在することを意味するよう意図される。「含む(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」という用語は、包括的であるよう意図され、列記される要素以外の追加の要素があり得ることを意味する。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「アシル」は、有機カルボン酸のCOOH基からのヒドロキシル基の除去によって形成される部分、例えば、RC(O)−を意味し、式中、Rは、R、RO−、RN−、またはRS−であり、Rは、ヒドロカルビル、ヘテロ置換ヒドロカルビル、またはヘテロシクロであり、Rは、水素、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビルである。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「アシルオキシ」は、酸素結合(O)を介して結合した上記のアシル基、例えば、RC(O)O−を意味し、式中、Rは、用語「アシル」に関連して定義された通りである。
用語「アリル」は、本明細書において使用される場合、単純なアリル基を含有する化合物(CH=CH−CH−)のみならず、置換アリル基または環系の一部を形成するアリル基を含有する化合物も指す。
用語「アルキル」は、本明細書において使用される場合、約1〜約10個の範囲の炭素原子を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を指す。置換アルキル基は、置換ヒドロカルビルの定義に記載の通り、1つ以上のヘテロ原子置換基を有する。
用語「アルキルアリール」は、アルキル置換アリール基を指し、「置換アルキルアリール」は、1つ以上の置換基をさらに有するアルキルアリール基を指す。
用語「アルケニル」は、本明細書において使用される場合、好ましくは、主鎖内の2〜8個の炭素原子、及び最大20個の炭素原子を含有する低級アルケニルである基を説明する。それらは、直鎖状もしくは分岐鎖状、または環式であり得、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ヘキセニルなどを含む。
用語「アルコキシド」または「アルコキシ」は、本明細書において使用される場合、アルコールの共役塩基である。アルコールは、直鎖、分岐状、環式であり得、アリールオキシ化合物を含む。
用語「アルキニル」は、本明細書において使用される場合、好ましくは、主鎖内の2〜8個の炭素原子、及び最大20個の炭素原子を含有する低級アルキニルである基を説明する。それらは、直鎖状または分岐鎖状であり得、エチニル、プロピニル、ブチニル、イソブチニル、ヘキシニルなどを含む。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「芳香族」は、非局在化電子を含む、任意に置換された同素環式もしくは複素環式の共役平面環、または環系を意味する。これらの芳香族基は、好ましくは、環部分に5〜14個の原子を含有する、単環式(例えば、フランまたはベンゼン)、二環式、または三環式の基である。用語「芳香族」は、以下に定義される「アリール」基を包含する。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「アリール」または「Ar」は、環部分に6〜12個の炭素を含有する、任意に置換された同素環式芳香族基、好ましくは単環式もしくは二環式基、例えばフェニル、ビフェニル、ナフチル、置換フェニル、置換ビフェニル、または置換ナフチルなどを意味する。
用語「アリールアルキニル」は、アリール置換アルキニル基を指し、「置換アリールアルキニル」は、1つ以上の置換基をさらに有するアリールアルキニル基を指す。
用語「アロイル」は、ベンゾイルなどのアリール置換種を指し、「置換アロイル」は、上記のように1つ以上の置換基をさらに有するアロイル部分を指す。
用語「シクロアルキル」は、約3〜最大7個の範囲の炭素原子を含有する環式環含有部分を指し、「置換シクロアルキル」は、1つ以上の置換基をさらに有するシクロアルキル部分を指す。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「ハライド」または「ハロ」は、塩素、臭素、フッ素、及びヨウ素を指す。
用語「ヘテロ原子」は、炭素及び水素以外の原子を指す。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「ヘテロ芳香族」は、少なくとも1つの環内に少なくとも1個のヘテロ原子を有し、かつ、各環内に2〜最大12個の範囲の炭素原子、または好ましくは5個または6個の原子を有する、任意に置換された芳香族基を意味する。ヘテロ芳香族基は、好ましくは、1個もしくは2個の酸素原子及び/または1〜4個の窒素原子を環内に有し、炭素を介して分子の残りに結合する。例示的な基としては、フリル、ベンゾフリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾキサジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル、カルバゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、イミダゾピリジルなどが挙げられる。例示的な置換基としては、以下の基:ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、及びチオールのうちの1つ以上が挙げられる。
単独で、または別の基の一部として本明細書において使用される用語「ヘテロシクロ」または「複素環式」は、少なくとも1つの環内に少なくとも1個のヘテロ原子、そして好ましくは各環内に5個または6個の原子を有する、任意に置換された、完全飽和もしくは不飽和の、単環式もしくは二環式の、芳香族もしくは非芳香族基を意味する。ヘテロシクロ基は、好ましくは、1個もしくは2個の酸素原子及び/または1〜4個の窒素原子を環内に有し、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残りに結合する。例示的なヘテロシクロ基としては、上記のヘテロ芳香族が挙げられる。例示的な置換基としては、以下の基:ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、及びチオのうちの1つ以上が挙げられる。
用語「炭化水素」及び「ヒドロカルビル」は、本明細書において使用される場合、排他的に炭素及び水素の元素からなる有機化合物またはラジカルを説明する。これらの部分としては、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びアリール部分が挙げられる。これらの部分としては、アルカリル、アルケンアリール、及びアルキンアリールなどの、他の脂肪族または環式炭化水素基で置換された、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びアリール部分も挙げられる。別段の指示がない限り、これらの部分は、好ましくは1〜20個の炭素原子を含む。
本明細書に記載の「置換ヒドロカルビル」部分は、炭素鎖原子が、窒素、酸素、ケイ素、亜リン酸、ホウ素、またはハロゲン原子などのヘテロ原子で置換される部分、及び炭素鎖が追加の置換基を含む部分を含む、炭素以外の少なくとも1個の原子で置換されるヒドロカルビル部分である。これらの置換基としては、アルキル、アルコキシ、アシル、アシルオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アリール、アリールオキシ、アミノ、アミド、アセタール、カルバミル、カルバメート、カルボシクロ、シアノ、エステル、エーテル、ハロゲン、ヘテロシクロ、ヒドロキシル、ケト、ケタール、ホスホ、ニトロ、チオ、トリフルオロメチル、スルホニル、スルホンアミドなどが挙げられる。
実施例1:(E)−3−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリルの合成
メタノール(50ml)中のベンゾ[b]チオフェン−2−カルバルデヒド(1.62g、0.01モル)及び2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アセトニトリル(2.07g、0.01モル)、ナトリウムメトキシド(2.5gm)の混合物を、3時間にわたって還流温度で撹拌した。反応塊を室温に冷却し、砕いた氷を加えて固体生成物を得た。濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。メタノールから再結晶化された単離された黄色の固体は、黄色の結晶性生成物として(Z)−3−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリルをもたらした。
化合物(Z)−3−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)アクリロニトリルを、還流条件下でメタノール中に溶解させ、48時間にわたってUV光下で撹拌した。無色の溶液を室温に冷却し、白色の結晶性生成物、(E)−3−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリルとして、メタノールから結晶化させた。MF:C2017NOS、mp:201〜203℃、H NMR(DMSO−d):3.76(s、3H)、3.78(s、6H)、6.81(s、2H)、7.36〜7.37(t、2H)、7.85〜7.89(m、3H)、8.05(s、1H)ppm、13C NMR(DMSO−d):56.45、61.32、106.53、112.34、120.10、122.42、124.65、125.13、126.85、127.01、131.71、136.93、137.94、138.10、139.64、141.94、154.15ppm。
実施例2:(Z)−2−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(1H−インドール−3−イル)アクリロニトリルの合成
メタノール(50ml)中の1H−インドール−3−カルバルデヒド(1.45g、0.01モル)及び2−(3,5−ジメトキシフェニルアセトニトリル(1.77g、0.01モル)、ナトリウムメトキシド(2.5gm)の混合物を、4時間にわたって還流温度で撹拌した。反応塊を室温に冷却し、砕いた氷を加えて固体生成物を得て、濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。メタノールから再結晶化された単離された黄色の固体は、黄色の結晶性生成物として(Z)−2−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(1H−インドール−3−イル)アクリロニトリルをもたらした。MF:C1916、mp:170〜172℃、H NMR(CDCI):δ3.86(s、6H)、6.45(s、1H)、6.82(s、2H)、7.25〜7.29(m、2H)、7.44〜7.46(d、J=8Hz、1H)7.75〜7.77(d、J=7.2Hz、1H)、7.87(s、1H)、8.44(s、1H)、8.83(brs、1H、NH)ppm、13C NMR(CDCl):55.52、100.10、103.67、111.79、118.00、119.95、121.38、123.50、126.40、127.28、133.78、135.45、136.84、161.21ppm。
実施例3:(E)−2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)ベンゾフランの合成
メタノール(50ml)中のベンゾフラン−2−カルバルデヒド(0.146g、0.001モル)及びトリフェニル(3,4,5−トリメトキシベンジル)ホスホニウム臭化物(0.523g、0.001モル)、ナトリウムメトキシド(2.5gm)の混合物を、4時間にわたって室温で撹拌した。砕いた氷を加えて固体生成物を得て、濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。メタノールから再結晶化された単離された淡黄色の固体は、淡黄色の結晶性生成物として(E)−2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)ベンゾフランをもたらした。MF:C1918、mp:124〜126℃、H NMR(CDCl):δ 3.87(s、3H)、3.91(s、6H)、6.66(s、1H)、6.75(s、2H)、6.88〜6.92(d、J=16Hz、1H)、7.20〜7.26(m、3H)、7.44〜7.46(d、J=8.4Hz、1H)、7.51〜7.53(d、J=7.6Hz、1H)ppm、13C NMR(CDCl):56.11、60.98、103.72、105.04、110.82、115.88、120.79、122.90、124.60、129.11、130.21、132.25、138.36、153.44、154.83、154.94ppm。
実施例4:(E)−2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)ベンゾ[d]チアゾールの合成
メタノール(50ml)中のベンゾ[d]チアゾール−2−カルバルデヒド(0.163g、0.001モル)及びトリフェニル(3,4,5−トリメトキシベンジル)ホスホニウム臭化物(0.523g、0.001モル)、ナトリウムメトキシド(2.5gm)の混合物を、4時間にわたって室温で撹拌した。砕いた氷を加えて固体生成物を得て、濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。メタノールから再結晶化された単離された淡黄色の固体は、淡黄色の結晶性生成物として(E)−2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)ベンゾ[d]チアゾールをもたらした。MF:CI817NOS、mp:125〜127℃、HNMR(CDCl):δ 3.91(s、3H)、3.93(s、6H)、6.83(s、2H)、7.33〜7.48(m、4H)、7.87(s、1H)、8.0(s、1H)ppm、13C NMR(CDCl):δ 56.12、60.96、104.47、121.48、122.89、125.32、126.33、130.95、134.26、137.47、153.5、153.8、166.78ppm。
実施例5:インビトロの成長阻害及び細胞傷害性 式(I)
一次検査では、National Cancer Institute(NCI)において、すべての合成化合物をその細胞傷害性能力について評価した。検査した細胞株のうち少なくとも8つにおいて、癌細胞株のうちのいずれかの成長を60%以上低減させた場合、化合物は活性であると見なした。次いで、それらを、60の異なる癌細胞株のフルパネルにおける評価に回した。予備的な60の細胞検査から、検査した癌細胞株のうち少なくとも8つにおいて60%以上の成長阻害を示した化合物を、さらなる5回の用量研究のために選択した。これらの化合物すべてから、3つの最も活性な化合物を、その後、5回の用量反応研究において、60のヒト腫瘍細胞株のそれぞれに対する成長パラメータへのそれらのインビトロの細胞傷害性効果について評価した。これら3つの類似体は、すべての癌細胞株に対して、5回の用量検査において、ナノモルレベルにおいてでさえ良好な成長阻害を示した。各化合物の細胞傷害性効果を、それぞれ、50%の成長阻害を引き起こすのに必要なモル薬物濃度、及び細胞の50%を死滅させる濃度を表す、GI50及びLC50値として決定した。結果を表1に提示する。
Figure 2016516814

Figure 2016516814
実施例6:(Z)−3−(キノリン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリルの合成
メタノール(50ml)中のキノリン−2−カルボキシアルデヒド(1.57g、0.01モル)及び2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アセトニトリル(2.07g、0.01モル)、ナトリウムメトキシド(1.0gm)の混合物を、3時間にわたって還流温度で撹拌した。反応塊を室温に冷却し、砕いた氷を加えて固体生成物を得た。濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。単離された黄色の固体をメタノールから再結晶化し、黄色の綿毛状の生成物として(Z)−3−(キノリン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリルを得た。MF:C2118、mp:106−108℃、H NMR(400MHz、CDCl):δ 3.91(s、3H)、3.96(s、6H)、7.02(s、2H)、7.61(t、1H、J=7.6Hz、J=14.8Hz)、7.78〜7.79(d、1H、J=7.2Hz)、7.86(s、1H)、7.86〜7.88(d、1H、J=8.40Hz)、8.14〜8.20(m、2H)、8.27〜8.29(d、1H、J=8.8Hz)ppm、13C NMR(100MHz、CDCl):δ 56.29、60.96、103.74、115.91、117.44、120.54、127.55、127.64、127.73、127.86、129.43、129.60、130.35、137.00、139.73、140.74、140.87、148.10、152.21、153.59ppm。
実施例7:(Z)−2−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(キノリン−2−イル)アクリロニトリルの合成
メタノール(50ml)中のキノロン−2−カルボキシアルデヒド(1.57g、0.01モル)及び2−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトニトリル(1.77g、0.01モル)、ナトリウムメトキシド(1.0gm)の混合物を、4時間にわたって還流温度で撹拌した。反応塊を室温に冷却し、砕いた氷を加えて固体生成物を得た。濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。単離された明黄色の固体をメタノールから再結晶化し、明黄色の結晶性生成物として(Z)−2−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(キノリン−2−イル)アクリロニトリルを得た。MF:C2016、mp:106℃〜108℃、H NMR(400MHz、CDCl):δ 3.84(s、6H)、6.52(s、1H)、6.92(s、2H)、7.56〜7.60(t、1H、J=7.2Hz、J=15.2Hz)、7.73〜7.77(t、1H、J=8.0Hz、J=15.2Hz)、7.81(s、1H)、7.83〜7.85(d、1H、J=8.8Hz)、8.11〜8.15(t、2H、J=9.6Hz、J=18Hz)、8.26(d、1H、J=8.8Hz)ppm、13C NMR(100MHz、CDCl)55.52、101.63、104.33、113.92、117.59、126.69、127.37、127.49、127.62、128.78、129.29、129.36、131.16、135.16、135.23、135.84、138.33、148.40、151.26、161.31ppm。
実施例8:(Z)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(キノリン−2−イル)アクリロニトリルの合成
メタノール(50ml)中のキノロン−3−カルボキシアルデヒド(1.57g、0.01モル)及び2−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトニトリル(1.77g、0.01モル)、ナトリウムメトキシド(1.0gm)の混合物を、4時間にわたって還流温度で撹拌した。反応塊を室温に冷却し、砕いた氷を加えて固体生成物を得た。濾過によって粗固体を分離し、冷たいメタノール(3×5ml)で数回洗浄した。単離された明黄色の固体をメタノールから再結晶化し、明黄色の結晶性生成物として(Z)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(キノリン−2−イル)アクリロニトリルを得た。MF:C2016、mp:150〜152℃、H NMR(400MHz、CDCl):δ 3.85(s、6H)、6.52(s、1H)、6.85(s、2H)、7.58〜7.62(t、1H、J=8.0Hz、J=15.2Hz)、7.66(s、1H)、7.76〜7.80(t、1H、J=8.0Hz、J=15.6Hz)、7.92〜7.94(d、1H、J=8.0Hz)、8.10〜8.12(d、1H、J=8.8Hz)、8.93(s、1H)、9.09(d、1H、1.6Hz)ppm、13C NMR(100MHz、CDC1):55.52、101.63、104.33、113.92、117.59、126.69、127.37、127.49、127.62、128.78、129.29、129.36、131.16、135.23、135.84、138.33、148.40、151.26、161.31ppm。
実施例9:インビトロの成長阻害及び細胞傷害性 式(II)
一次検査では、National Cancer Institute(NCI)において、すべての合成化合物をその細胞傷害性能力について評価した。検査した細胞株のうち少なくとも8つにおいて、癌細胞株のうちのいずれかの成長を60%以上低減させた場合、化合物は活性であると見なした。次いで、それらを、5回の異なる用量の60の異なる癌細胞株のフルパネルにおける評価に回した。類似体は、すべての癌細胞株に対して、5回の用量検査において、ナノモルレベルにおいてでさえ良好な成長阻害を示した。各化合物の細胞傷害性効果を、それぞれ、50%の成長阻害を引き起こすのに必要なモル薬物濃度、及び細胞の50%を死滅させる濃度を表す、GI50及びLC50値として決定した。結果を表2に提示する。
キノリンの第2位の3,4,5−トリメトキシフェニルアクリロニトリル部分の置換(NSC:D−76345211、PNR−4−90)(Z)−3−(キノリン−2−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリル]は、0.033〜0.943μMの範囲のGI50とともに、癌細胞株の91%に対する強力な成長阻害を示し、すべての癌細胞株に対するこの化合物の平均GI50値は、0.40μMである。この化合物は、0.033μMのGI50とともに、MDA−MB−435メラノーマ癌細胞株に対する強力な成長阻害を示した(表2)。
キノリンの第2位の3,5−ジメトキシフェニルアクリロニトリル部分の置換(NSC:D−763448/1PNR−4−84)[(Z)−3−(キノリン−2−イル)−2−(3−ジメトキシフェニル)アクリロニトリル]は、0.094〜0.983μMの範囲のG150とともに、癌細胞株の86%に対する強力な成長阻害を示し、すべての癌細胞株に対するこの化合物の平均G150値は、0.49μMである。この化合物は、0.094μMのG150とともに、NCI−11522肺癌細胞株に対する強力な成長阻害を示した(表2)。
キノリンの第3位の3,4,5−トリメトキシフェニルアクリロニトリル部分の置換(NSC:D−764126/1、PNR−5−10)[(Z)−3−(キノリン−3−イル)−2−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アクリロニトリル]は、0.227〜0.911μMの範囲のG150とともに、癌細胞株の47%に対する強力な成長阻害を示し、すべての癌細胞株に対するこの化合物の平均G150値は、2.49μMである。この化合物は、0.227μMのGI50とともに、MDA−MB−435メラノーマ癌細胞株に対する強力な成長阻害を示した(表2)。
キノリンの第3位の3,5−ジメトキシフェニルアクリロニトリル部分の置換(NSC:D−763449/1PNR−4−85)[(Z)−3−(キノリン−3−イル)−2−(3,5−ジメトキシフェニル)アクリロニトリル]は、0.053〜0.903μMの範囲のG150とともに、癌細胞株の81%に対する強力な成長阻害を示し、すべての癌細胞株に対するこの化合物の平均G150値は、2.21μMである。この化合物は、0.053μMのG150とともに、MDA−MB−435メラノーマ癌細胞株に対する強力な成長阻害を示した(表2)。
Figure 2016516814
Figure 2016516814
Figure 2016516814

Claims (62)

  1. 式(I):
    Figure 2016516814
    を含む化合物であって、
    式中、
    、R、R、R、R、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    X及びYが、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
    12、R13、R14、及びR15が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される、前記化合物。
  2. 、R、R、及びR11が、水素である、請求項1に記載の前記化合物。
  3. が、水素、シアノ、及びカルボキシルから選択され、Rが、水素である、請求項1に記載の前記化合物。
  4. 、R、及びR10が、独立して、水素、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、置換ベンジルオキシ、ヒドロキシル、及び低級アルキル基から選択される、請求項1に記載の前記化合物。
  5. 、R、及びR10が、独立して、水素、ヒドロキシル、及びメトキシから選択される、請求項1に記載の前記化合物。
  6. Xが、CまたはSから選択される、請求項1に記載の前記化合物。
  7. Yが、O、S、及びNR15から選択される、請求項1に記載の前記化合物。
  8. 前記化合物が、式(I)(a):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  9. 前記化合物が、式(I)(b):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  10. 前記化合物が、式(I)(c):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  11. 前記化合物が、式(I)(d):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  12. 前記化合物が、式(I)(e):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  13. 式(I):
    Figure 2016516814
    の化合物であって、
    式中、
    、R、R、R、R、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    X及びYが、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
    12、R13、R14、及びR15が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される、前記化合物と、
    少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含む、薬学的組成物。
  14. 式(I):
    Figure 2016516814
    を含む化合物を生成するためのプロセスであって、
    式中、
    、R、R、R、R、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    X及びYが、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
    12、R13、R14、及びR15が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    前記プロセスが、式(III):
    Figure 2016516814
    の化合物を、フェニルアセトニトリルまたはフェニルトリフェニルホスフィン及びプロトン受容体と接触させることを含む、前記プロセス。
  15. 式(III)を含む前記化合物が、ベンゾ[b]チオフェン−2−カルバルデヒド、ベンゾ[b]チオフェン−3−カルバルデヒド、ベンゾフラン−2−カルボキシアルデヒド、ベンゾフラン−3−カルボキシアルデヒド、インドール−2−カルボキシアルデヒド、インドール−3−カルボキシアルデヒド、及びベンズチアゾール−2−カルボキシアルデヒドから選択される、請求項14に記載の前記プロセス。
  16. 前記フェニルアセトニトリルが、3,4,5−トリメトキシフェニルアセトニトリル、3,4−ジメトキシフェニルアセトニトリル、及び4−ヒドロキシ、3,5−トリメトキシフェニルアセトニトリルから選択される、請求項14に記載の前記プロセス。
  17. 前記フェニルトリフェニルホスフィンが、3,4,5トリメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物、3,4−ジメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物、4−ヒドロキシ、及び3,5−ジメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物から選択される、請求項14に記載の前記プロセス。
  18. 塩基がメトキシド塩基である、請求項14に記載の前記プロセス。
  19. 対象におけるチューブリン重合を阻害する方法であって、前記方法が、前記対象に、式(I):
    Figure 2016516814
    を含む化合物を投与することを含み、
    式中、
    、R、R、R、R、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    X及びYが、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
    12、R13、R14、及びR15が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される、前記方法。
  20. 式(I)を含む前記化合物が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とともに投与される、請求項19に記載の前記方法。
  21. 式(I)を含む前記化合物が、式(I)(a):
    Figure 2016516814
    である、請求項19に記載の前記方法。
  22. 式(I)を含む前記化合物が、式(I)(b):
    Figure 2016516814
    である、請求項19に記載の前記方法。
  23. 式(I)を含む前記化合物が、式(I)(c):
    Figure 2016516814
    である、請求項19に記載の前記方法。
  24. 式(I)を含む前記化合物が、式(I)(d):
    Figure 2016516814
    である、請求項19に記載の前記方法。
  25. 式(I)を含む前記化合物が、式(I)(e):
    Figure 2016516814
    である、請求項19に記載の前記方法。
  26. 式(II):
    Figure 2016516814
    を含む化合物であって、
    式中、
    、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルコキシ、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    Qが、キノリニル部分であるが、
    ただし、Rがシアノである場合、R及びRは、それぞれOCHではないことを条件とする、前記化合物。
  27. が水素であり、Rがシアノである、請求項26に記載の前記化合物。
  28. Qが、2−キノリニル及び3−キノリニルから選択される、請求項26に記載の前記化合物。
  29. 、R、R、R10、R11が、独立して、水素及びヒドロキシルから選択される、請求項26に記載の前記化合物。
  30. 及びR11が、水素である、請求項26に記載の前記化合物。
  31. 、R、及びR10が、独立して、水素及びヒドロキシルから選択される、請求項26に記載の前記化合物。
  32. 、R、及びR10が、ヒドロキシルである、請求項26に記載の前記化合物。
  33. 及びR10が、ヒドロキシルである、請求項26に記載の前記化合物。
  34. 前記化合物が、式(II)(a):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項26に記載の前記化合物。
  35. 前記化合物が、式(II)(b):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  36. 前記化合物が、式(II)(c):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  37. 前記化合物が、式(II)(d):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項1に記載の前記化合物。
  38. 式(II):
    Figure 2016516814
    の化合物を含む薬学的組成物であって、
    式中、
    、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルコキシ、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    Qが、キノリニル部分である、前記薬学的組成物。
  39. 式(II):
    Figure 2016516814
    を含む化合物を生成するためのプロセスであって、
    式中、
    、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルコキシ、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    Qが、キノリニル部分であり、
    前記プロセスが、キノリニルカルボキシアルデヒドを、フェニルアセトニトリルまたはフェニルトリフェニルホスフィン及びプロトン受容体と接触させることを含む、前記プロセス。
  40. 前記キノリニルカルボキシアルデヒドが、キノリニル−2−カルボキシアルデヒド、キノリニル−3−カルボキシアルデヒド、及びキノリニル−4−カルボキシアルデヒドから選択される、請求項39に記載の前記プロセス。
  41. 前記フェニルアセトニトリルが、3,4,5−トリメトキシフェニルアセトニトリル、3,4−ジメトキシフェニルアセトニトリル、及び4−ヒドロキシ、3,5−トリメトキシフェニルアセトニトリルから選択される、請求項39に記載の前記プロセス。
  42. 塩基がメトキシド塩基である、請求項39に記載の前記プロセス。
  43. 前記フェニルトリフェニルホスフィンが、3,4,5トリメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物、3,4−ジメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物、4−ヒドロキシ、及び3,5−ジメトキシフェニルトリフェニルホスフィン臭化物から選択される、請求項39に記載の前記プロセス。
  44. 対象におけるチューブリン重合を阻害する方法であって、前記方法が、前記対象に、式(II):
    Figure 2016516814
    を含む化合物を投与することを含み、
    式中、
    、R、R、R10、R11が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルコキシ、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    Qが、キノリニル部分である、前記方法。
  45. 式(II)を含む前記化合物が、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とともに投与される、請求項44に記載の前記方法。
  46. 式(II)を含む前記化合物が、式(II)(a):
    Figure 2016516814
    である、請求項44に記載の前記方法。
  47. 式(II)を含む前記化合物が、式(I)(b):
    Figure 2016516814
    である、請求項44に記載の前記方法。
  48. 式(II)を含む前記化合物が、式(II)(c):
    Figure 2016516814
    である、請求項44に記載の前記方法。
  49. 式(II)を含む前記化合物が、式(II)(d):
    Figure 2016516814
    である、請求項44に記載の前記方法。
  50. 式(V):
    Figure 2016516814
    を含む化合物であって、
    式中、
    Gが、
    Figure 2016516814
    またはQから選択され、
    Qが、キノリニル部分であり、
    、R、R、R、R、R、R、R10、R11は、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択され、
    及びRが、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、カルボキシル、エステル、及びシアノから選択され、
    X及びYが、独立して、O、C、CR12、CR1213、S、SR14N、またはNR15から選択され、
    12、R13、R14、及びR15が、独立して、水素、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、アルキルアルキルアミノ、アミジン、アミノ、カルボキシル、シアノ、エステル、ハロゲン、ヒドロキシル、及びニトロから選択される、前記化合物。
  51. 、R、R、及びR11が、水素である、請求項50に記載の前記化合物。
  52. が、水素、シアノ、及びカルボキシルから選択され、Rが、水素である、請求項50または51に記載の前記化合物。
  53. 、R、及びR10が、独立して、水素、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、置換ベンジルオキシ、ヒドロキシル、及び低級アルキル基から選択される、請求項50〜52のいずれか1項に記載の前記化合物。
  54. 、R、及びR10が、独立して、水素、ヒドロキシル、及びメトキシから選択される、請求項50〜53のいずれか1項に記載の前記化合物。
  55. Xが、CまたはSから選択される、請求項50〜54のいずれか1項に記載の前記化合物。
  56. Yが、O、S、及びNR15から選択される、請求項50〜55のいずれか1項に記載の前記化合物。
  57. 前記化合物が、式(I)(a):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項50に記載の前記化合物。
  58. 前記化合物が、式(I)(b):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項50に記載の前記化合物。
  59. 前記化合物が、式(I)(c):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項50に記載の前記化合物。
  60. 前記化合物が、式(I)(d):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項50に記載の前記化合物。
  61. 前記化合物が、式(I)(e):
    Figure 2016516814
    を含む、請求項50に記載の前記化合物。
  62. 少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と組み合わさった、請求項50〜61のいずれか1項に記載の前記化合物。
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