JP2016512688A5

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Publication number: JP2016512688A5
Application number: JP2016502899A
Authority: JP
Filing date: 2014-03-14
Publication date: 2016-11-24

Claims

３−ヒドロキシプロピオン酸及び／又はその塩を含む発酵ブロスから３−ヒドロキシプロピオン酸が富化された組成物を回収する方法であって、
（ａ）２〜８のｐＨを有する発酵ブロスを提供する工程であって、前記発酵ブロスは、
３−ヒドロキシプロピオン酸及び／又はその塩、及び
硫酸イオン及びリン酸イオン、を含む、工程と、
（ｂ）工程（ａ）の前記発酵ブロスの３−ヒドロキシプロピオン酸及び／又はその塩の濃度を、前記発酵ブロスに存在する少なくとも一部の液体を蒸発させることによって、ブロス１リットル当たり１００〜５００ｇの３−ヒドロキシプロピオン酸当量まで、増加させる工程と、
（ｃ）工程（ｂ）の前記発酵ブロスを酸性化し、ｐＨを１〜３まで低下させて、３−ヒドロキシプロピオン酸を含む水溶液を形成する工程と、
（ｄ）水溶液の全硫酸イオン及びリン酸イオン濃度を低減させて、３−ヒドロキシプロピオン酸を含むイオン低減化水溶液を生成する工程と、
（ｅ）イオン低減化水溶液に真空及び熱を加えて、１〜３のｐＨでイオン低減化水溶液を蒸留し、３−ヒドロキシプロピオン酸を含む水性蒸留生成物を形成する工程と、
（ｆ）少なくとも３０重量％の前記水性蒸留生成物の濃度で、前記３−ヒドロキシプロピオン酸を含む水性蒸留生成物を回収する工程と、を含み、前記蒸留生成物は、存在する３−ヒドロキシプロピオン酸１００重量部当たり、５重量部未満のアクリル酸を含む、方法。
前記発酵ブロスの３−ヒドロキシプロピオン酸及び／又はその塩の濃度が、ブロス１リットル当たり３−ヒドロキシプロピオン酸当量の１４０〜４００ｇに増加される、請求項１に記載の方法。
前記蒸留工程（ｅ）の前に、
（ｇ）工程（ｄ）の前記イオン低減化水溶液の３−ヒドロキシプロピオン酸の濃度を、前記イオン低減化水溶液に存在する一部の液体を蒸発させることによって、前記溶液の３０重量％〜７０重量％に増加させる工程、を更に含む、請求項１または２に記載の方法。
工程（ｄ）の前に前記発酵ブロスに存在する微生物細胞の量を減少させる工程（ｈ）を更に含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法。
前記酸性化工程（ｃ）の前に前記減少させる工程（ｈ）が行われる、請求項４に記載の方法。
工程（ｄ）の前に３−ヒドロキシプロピオン酸を含む水溶液に存在する石膏の量を減少させる工程（ｉ）を更に含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の方法。
全硫酸イオン及びリン酸イオン濃度が、工程（ｄ）で３０００ｐｐｍ未満に減少し、
工程（ｅ）の蒸留より前の前記イオン低減化水溶液の３−ヒドロキシプロピオン酸の濃度が３０重量％〜７０重量％であり、
蒸留工程（ｅ）がイオン低減化水溶液を１３０℃〜１５０℃の温度まで加熱することを含み、
前記蒸留工程（ｅ）が１０〜３５ｍｍＨｇの絶対圧力下で行われ、
工程（ｆ）で回収された前記水性蒸留生成物が、３−ヒドロキシプロピオン酸の１００重量部当たり０．５重量部未満のアクリル酸を含む、請求項１〜６のいずれか一項に記載の方法。
前記発酵ブロスが工程（ａ）において２〜５のｐＨを有する、請求項１〜７のいずれか一項に記載の方法。
前記３−ヒドロキシプロピオン酸は、前記水性蒸留生成物の重量に対して少なくとも４０重量％の濃度で、工程（ｆ）において回収される、請求項１〜８のいずれか一項に記載の方法。
工程（ｆ）で回収された前記水性蒸留生成物が、存在する３−ヒドロキシプロピオン酸の１００重量部当たり３重量部未満のアクリル酸を含む、請求項１〜９のいずれか一項に記載の方法。
工程（ｆ）で回収された前記水性蒸留生成物が、３−ヒドロキシプロピオン酸の１００重量部当たり１重量部未満のアクリル酸を含む、請求項１〜９のいずれか一項に記載の方法。
前記蒸留工程（ｅ）が前記イオン低減化水溶液を１２０℃〜１８０℃の温度まで加熱することを含む、請求項１〜１１のいずれか一項に記載の方法。
前記工程（ａ）の発酵ブロスの３−ヒドロキシプロピオン酸及び／又はその塩の濃度が、ブロス１リットル当たり３０〜２００ｇの３−ヒドロキシプロピオン酸当量である、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の方法。
前記水溶液の全硫酸イオン及びリン酸イオン濃度を減少させる工程（ｄ）がイオン交換体を利用して行われる、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の方法。
前記工程（ｅ）の蒸留より前のイオン低減化水溶液の３−ヒドロキシプロピオン酸の濃度が３０重量％〜６０重量％である、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の方法。
前記発酵ブロス中の３−ヒドロキシプロピオン酸及び／又はその塩の濃度が、ブロス１リットル当たり２００〜３３０グラムの３−ヒドロキシプロピオン酸又は当量まで増加される、請求項１に記載の方法。