JP2016507558A - Hiv成熟阻害活性を有するc−19修飾トリテルペノイド類 - Google Patents

Hiv成熟阻害活性を有するc−19修飾トリテルペノイド類 Download PDF

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Abstract

薬物および生体作用特性を有する化合物、その医薬組成物および使用方法を記載する。特に、式IおよびIIにより表される、独特な抗ウイルス活性を有するC−19修飾トリテルペノイド類が、HIV成熟阻害剤として提供される。これらの化合物は、HIVおよびAIDSの処置に有用である。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年2月6日出願の米国仮特許出願番号61/761,403に基づく優先権を主張し、これを引用により本明細書に包含させる。
発明の分野
本発明は、HIVに対して有用な新規化合物、より具体的に、HIV成熟阻害剤として有用なベツリン酸由来化合物および他の構造的に関係する化合物および同化合物を含む医薬組成物ならびにその製造方法に関する。
発明の背景
HIV−1(ヒト免疫不全ウイルス−1)感染は重要な医学的問題のままであり、2010年末には、世界で4500〜5000万人が感染していたと推定される。HIVおよびAIDS(後天性免疫不全症候群)の症例数は急激に増加している。2005年には約500万人の新規感染が報告され、310万人がAIDSにより死亡した。HIVの処置のために現在利用可能な薬物はヌクレオシド逆転写酵素(RT)阻害剤および承認された次の単剤の組み合わせを含む。ジドブジン(またはAZTまたはレトロビル(登録商標))、ジダノシン(またはヴァイデックス(登録商標))、スタブジン(またはゼリット(登録商標))、ラミブジン(または3TCまたはエピビル(登録商標))、ザルシタビン(またはDDCまたはハイビッド(登録商標))、アバカビルコハク酸塩(またはザイアジェン(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(またはビリアード(登録商標))、エムトリシタビン(またはFTC-EMTRIVA(登録商標))、コンビビル(登録商標)(3TCとAZTを含む)、トリジビル(登録商標)(アバカビル、ラミブジンおよびジドブジンを含む)、エプジコム(登録商標)(アバカビルおよびラミブジンを含む)、ツルバダ(登録商標)(ビリアード(登録商標)およびエムトリバ(登録商標)を含む);非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤:ネビラピン(またはビラミューン(登録商標))、デラビルジン(またはレスクリプター(登録商標))およびエファビレンツ(またはサスティバ(登録商標))、アトリプラ(登録商標)(ツルバダ(登録商標)+サスティバ(登録商標))、およびエトラビリンおよびペプチド模倣プロテアーゼ阻害剤またはその承認製剤:サキナビル、インジナビル、リトナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、カレトラ(登録商標)(ロピナビルおよびリトナビル)、ダルナビル、アタザナビル(レイアタッツ(登録商標))およびチプラナビル(アプティバス(登録商標))およびコビシスタットおよびラルテグラビル(アイセントレス(登録商標))のようなインテグラーゼ阻害剤およびエンフュービルタイド(T−20)(フゼオン(登録商標))およびマラビロク(シーエルセントリ(登録商標))のような進入阻害剤。
これらの薬物の各々は、単独で使用したとき、ウイルスの複製を一過性にのみ抑制できる。しかしながら、組み合わせで使用したとき、これらの薬物はウイルス血症および疾患進行に顕著な効果を有する。事実、組み合わせ治療の適用が広まった結果として、AIDS患者の死亡率の有意な低下が最近報告されている。しかしながら、これらの素晴らしい結果にもかかわらず、患者の30〜50%は最終的に組み合わせ薬物治療で成功していない。不十分な薬効、服用指示違反、組織への浸透不良および細胞タイプによる薬物特異的制限(例えば、大部分のヌクレオシドアナログは静止期細胞でリン酸化され得ない)が、感受性ウイルスの不完全な抑制の原因であり得る。さらに、HIV−1の高複製率および急速複製回転が頻繁な変異の取り込みと組み合わさって、薬物が最適濃度に達していないとき、薬物耐性変異体の出現と処置の不成功に至る。それゆえに、異なる耐性パターンおよび好ましい薬物動態と安全性特性を示す新規抗HIV剤が、さらなる処置選択肢を提供するために必要とされている。改善されたHIV融合阻害剤およびHIV進入共受容体アンタゴニストが、多くの研究者らがさらに研究している抗HIV剤の新規クラスの二つの例である。
HIV付着阻害剤は、HIV表面糖タンパク質gp120と結合し、表面タンパク質gp120と宿主細胞受容体CD4の間の相互作用を妨害する、抗ウイルス化合物のさらなるサブクラスである。それゆえに、これらはHIVがヒトT細胞のCD4に付着することを妨げ、HIV生活環の第一期でHIV複製を阻止する。HIV付着阻害剤の特性は、抗ウイルス剤としての有用性および有効性が最大である化合物を得る努力において改善されている。特に、US7,354,924およびUS7,745,625はHIV付着阻害剤の例である。
他に登場したHIV処置のための化合物群はHIV成熟阻害剤と呼ばれる。成熟は、HIV複製またはHIV生活環の10またはそれ以上の段階の最終過程であり、ここで、HIVはgagタンパク質でのHIVプロテアーゼ介在開裂事象のいくつかの結果として感染性となり、これは最終的にカプシド(CA)タンパク質の放出に至る。成熟阻害剤は、HIVカプシドが適切に組み立てられ、成熟することを妨げ、保護的外皮の形成を妨げ、またはヒト細胞から排出されることを阻止する。その代わり、非感染性ウイルスが産生され、HIV感染のその後のサイクルが阻止される。
ベツリン酸のある種の誘導体が、HIV成熟阻害剤として強力な抗HIV活性を示すことが現在示されている。例えば、US7,365,221は、モノアシル化ベツリンおよびジヒドロベツリン誘導体および抗HIV剤としてのそれらの使用を開示する。引用文献‘221に論じられているように、ベツリン酸(1)の、3’,3’−ジメチルグルタリルおよび3’,3’−ジメチルスクシニル基のようなある種の置換アシル基でのエステル化は、活性が増強された誘導体を生じる(Kashiwada, Y., et al., J. Med. Chem. 39:1016-1017 (1996))。強力な抗HIV剤であるアシル化ベツリン酸およびジヒドロベツリン酸誘導体は米国特許番号5,679,828にも記載されている。ベツリンの3炭素におけるヒドロキシルのコハク酸でのエステル化も、HIV−1活性の阻害が可能な化合物を生じる(Pokrovskii, A. G., et al., Khimiya y Interesakh Ustoichivogo Razvitiya, Vol. 9, No. 3, pp. 485-491 (2001))。
ベツリン酸由来化合物のHIV感染処置への使用についての他の参照はUS2005/0239748およびUS2008/0207573、ならびにWO2006/053255、WO2009/100532およびWO2011/007230を含む。
開発中のHIV成熟化合物の一つは、化学式C3656およびIUPAC名3β−(3−カルボキシ−3−メチル−ブタノイルオキシ)ルプ−20(29)−エン−28−オイック酸を有するベビリマットまたはPA−457として定義されている。
Bristol-Myers Squibbにより出願された2011年6月2日出願の“HIV成熟阻害剤としての修飾C−3ベツリン酸誘導体”なる名称のUSSN13/151,706(現在US2012−0142707)および2011年6月2日出願の“HIV成熟阻害剤としての修飾C−3ベツリン酸誘導体のC−28アミド類”なる名称のUSSN13/151,722(現在US2012−0142653)もここで引用する。2012年1月27日出願の“HIV成熟阻害剤としてのC−3修飾ベツリン酸誘導体のC−28アミン類”なる名称のUSSN13/359,680(現在U.S.2013−0029954)の出願もここに引用する。さらに、2012年1月27日出願の“HIV成熟阻害活性を有するC−17およびC−3修飾トリテルペノイド類”なる名称のUSSN13/359,727(現在U.S.2013−0035318)および2013年3月13日出願の“HIV成熟阻害活性を有するトリテルペノイド類のC−17二環式アミン類”なる名称のUSSN13/799,479(現在U.S.2013−0296554)の出願もここに引用する。
現在当分野で必要とされているのは、HIV成熟阻害剤として有用である新規化合物ならびにこれらの化合物を含む新規医薬組成物である。
発明の概要
本発明は、その薬学的に許容される塩を含む下記式IおよびIIの化合物、その医薬製剤およびHIVのようなウイルスに罹患しているまたは罹患し易い患者へのその使用を提供する。式IおよびIIの化合物は、抗ウイルス剤として、特にHIVの阻害剤として有効である。これらは、HIVおよびAIDSの処置に有用である。
本発明の一つの態様は、次の式Iおよび式IIで表される化合物群から選択され、その薬学的に許容される塩を含む化合物に関する。
式I
の化合物;および式II
の化合物
〔式中、Xはフェニル、ヘテロアリール環、C4−8シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C4−9スピロシクロアルキル、C4−9スピロシクロアルケニル、C4−8オキサシクロアルキル、C4−8ジオキサシクロアルキル、C6−8オキサシクロアルケニル、C6−8ジオキサシクロアルケニル、Cシクロジアルケニル、Cオキサシクロジアルケニル、C6−9オキサスピロシクロアルキルおよびC6−9オキサスピロシクロアルケニル環からなる群から選択され;
さらに、XはAで置換されており、ここで、Aは−H、−ハロ、−ヒドロキシル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、−C1−6アルキル−Q、−アルキル置換C1−6アルキル−Q、−CN、−CF、−NR、−COORおよび−CONRの群からなる群から選択される少なくとも1個のメンバーであり;
ここで、Qはアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSOおよび−CONHSONRからなる群から選択され;
Yは−COOR、−C(O)NRSO、−C(O)NHSONR、−NRSO、−SONR、−C3−6シクロアルキル−COOR、−C2−6アルケニル−COOR、−C2−6アルキニル−COOR、−C1−6アルキル−COOR、−アルキル置換C1−6アルキル、−COOR、CF−COOR、−NHC(O)(CH)−COOR、−SONRC(O)R、−テトラゾールおよび−CONHOHからなる群から選択され、
ここで、nは1〜6であり;
は次のものからなる群から選択され
Wは存在しないかあるいは−CHまたは−COであり;
Zは−NR2829、−OR30、−COOR、−CONR1819、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され;
Uは−NR2829、−OR30、−COOR、−CONR1819、F、Cl、Br、I、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
は−H、ベンジル、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキルおよび−アリール置換C1−6アルキルからなる群から選択され;
はベンジル、−C1−6アルキルまたは−アルキル置換C1−6アルキルであり;
は−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C(OR)−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−COR、−COCOR、−SO、−SONR
からなる群から選択され、
ここで、Qはヘテロアリール、置換ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、−CF、−OR、−COOR、−NR、−CONR1011および−SOからなる群から選択され;
は−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C1−6アルキル−NR、−COR、−COCOR、−SOおよび−SONRからなる群から選択され;
ただし、WがCOであるときRまたはRは−CORまたは−COCORであってはならず;
さらに、ただし、RまたはRの一方のみが−COR、−COCOR、−SOおよび−SONRからなる群から選択でき;
またはWが存在しないかCHであるならば、RおよびRは隣接するNと一体となって
を形成してよく;
は−C1−6アルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C3−6置換シクロアルキル−Q、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル置換アルキル−Q、−C3−6シクロアルキル−Q、アリール−Q、−NR1314および−OR15からなる群から選択され;
ここで、Qはアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、SO、−CONHSOおよび−CONHSONRからなる群から選択され;
は−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
およびRは独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリールおよび−C1−6アルキル−Qからなる群から選択され;
は−COORであってもよく;
およびRはまた独立して
からなる群から選択でき、
またはRおよびRは隣接するNと一体となって、
からなる群から選択される環を形成し;
Vは−CR2425、−SO、−Oおよび−NR12からなる群から選択され;
Mは−CHR2425、−NR2627、−SO、−SONRおよび−OHからなる群から選択され;
10およびR11は独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C3−6シクロアルキルからなる群から選択され、
またはR10およびR11は隣接するNと一体となって
のような環を形成し;
12は−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−OH;−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−COR、−COONR1819、−SORおよび−SONR2021からなる群から選択され;
13およびR14は−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、C1−6置換アルキル−Qおよび
からなる群から選択され、
またはR13およびR14は隣接するNと一体となって、
からなる群から選択される環を形成し;
15は−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Qおよび−C1−6置換アルキル−Qからなる群から選択され;
はヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−NR、−CONR、−COOR、−ORおよび−SOからなる群から選択され;
16は−H、−C1−6アルキル、−NRおよび−COORからなる群から選択され;
17は−H、−C1−6アルキル、−COORおよびアリールからなる群から選択され;
18およびR19は独立してH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C1−6シクロアルキルからなる群から選択され;
18は−COORであってもよく;
またはR18およびR19は隣接するNと一体となって
からなる群から選択される環を形成し;
20およびR21は独立してH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
はハロゲンおよびSOからなる群から選択され;
24およびR25は−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−SO、−SONRまたは−OH、−NR、−NRSO、−NRCORおよび−NRCONRからなる群から選択され;
ただし、R24およびR25の一方のみが−OH、−NR、−NRSO、−NRCORおよび−NRCONRからなる群から選択でき;
26およびR27は独立して−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C1−3アルキルアリール、C1−3アルキルヘテロアリール、−COおよび−SOからなる群から選択され;
ただし、R26およびR27の一方のみが−COまたは−SOからなる群から選択でき;
28およびR29は独立して−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−COC1−6アルキル−Q、−COOR;−COCFからなる群から選択され;
28はまた−COORおよび−CONR1819からも選択でき;
またはR28およびR29は隣接するNと一体となって、
からなる群から選択される環を形成し;
30はH、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキルおよび−C1−6アルキル−Qからなる群から選択され;
ここで、QはH、−OR、−COOR、−COCOOR、−NR3132からなる群から選択され;
31およびR32は独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6置換アルキル−ORおよび−CORからなる群から選択され、
またはR31およびR32は隣接するNと一体となって
からなる群から選択される環を形成し;
33は−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C1−6置換アルキル−Qからなる群から選択され、
ここで、Qは−COORおよび−COONRからなる群から選択される。〕。
さらなる態様において、ウイルスに感染している哺乳動物の、特に該ウイルスがHIVであるときの処置方法であって、抗ウイルス有効量の上記式IおよびIIの化合物からなる群から選択される化合物および1種以上の薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤を該哺乳動物に投与することを含む、方法が提供される。所望により、式Iおよび/またはIIの化合物を、抗ウイルス有効量の(a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)他のHIV進入阻害剤からなる群から選択される他のAIDS処置剤と組み合わせて投与できる。
本発明の他の態様は、抗ウイルス有効量の式IおよびIIの化合物からなる群から選択される化合物、および1種以上の薬学的に許容される担体、添加物および希釈剤;および所望により抗ウイルス有効量の(a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)他のHIV進入阻害剤からなる群から選択される他のAIDS処置剤との組み合わせを含む医薬組成物である。
本発明の他の態様において、ここでの式IおよびIIの化合物の製造方法の1個以上を提供する。
また提供されるのは、ここでの式IおよびIIの化合物の製造において有用な中間体化合物である。
本発明は、これらならびに次に記載する他の重要な目的に関する。
態様の詳細な記載
本発明の化合物は不斉中心を有し、それゆえに、ジアステレオマーおよびエナンチオマーの混合物として存在する可能性があるため、本開示は個々のジアステレオ異性およびエナンチオマー形態の式IおよびIIの化合物と、それに加えてこれらの混合物を含む。
定義
本明細書のどこかで具体的に示さない限り、次の用語の1つ以上は、ここで次の意味を有して使用してよく、次の意味を有するべきである。
“H”は重水素のような同位体を含む水素をいう。
ここでおよび特許請求の範囲で使用する用語“C1−6アルキル”は(特に断らない限り)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシルなどのような直鎖または分枝鎖アルキル基を意味する。
“C−Cフルオロアルキル”は、少なくとも1個のH原子がF原子で置換されており、各H原子が独立してF原子で置換され得るF置換C−Cアルキルをいう。
“ハロゲン”は塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素をいう。
“アリール”または“Ar”基は、完全に共役したパイ電子系を有する、全炭素単環式または縮合環多環式(すなわち、炭素原子の隣接対を共有する複数環)基をいう。アリール基の例は、限定するものではないが、フェニル、ナフタレニルおよびアントラセニルである。アリール基は置換されていても非置換でもよい。置換されているとき、置換基は好ましくはアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ脂環式オキシ、チオヒドロキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロ脂環式オキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、カルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、C−アミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメチル、ウレイド、アミノおよび−NRからなる群から選択される1個以上であり、ここで、RおよびRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、カルボニル、C−カルボキシ、スルホニル、トリハロメチルおよび一体となって5員または6員ヘテロ脂環式環からなる群から選択される。
ここで使用する“ヘテロアリール”基は、環内に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1個以上の原子を有し、さらに、完全に共役したパイ電子系を有する、単環式または縮合環(すなわち、原子の隣接する対を共有する複数環)をいう。特に断らない限り、ヘテロアリール基はヘテロアリール基内の炭素原子または窒素原子いずれで結合してもよい。用語ヘテロアリールは、親ヘテロアリールのN−オキシドが当分野で知られるように化学的に実行可能であるならば、そのようなN−オキシドを包含することを意図することは留意すべきである。ヘテロアリール基の例は、限定しないが、フリル、チエニル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、プリニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリル、イソインドリル、ピラジニル、ジアジニル、ピラジン、トリアジニル、テトラジニルおよびテトラゾリルである。置換されているとき、置換基は好ましくはアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ脂環式オキシ、チオアルコキシ、チオヒドロキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロ脂環式オキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、カルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、C−アミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメチル、ウレイド、アミノおよび−NRから選択される1個以上であり、ここで、RおよびRは上に定義したとおりである。
ここで使用する“ヘテロ脂環式”基は、環内に窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1個以上の原子を有する単環式または縮合環基をいう。環は結合の安定な配置をもたらすものから選択され、存在しないであろう系を包含することを意図しない。環は1個以上の二重結合も有してよい。しかしながら、環は完全に共役したパイ電子系を有しない。ヘテロ脂環式基の例は、限定しないが、アゼチジニル、ピペリジル、ピペラジニル、イミダゾリnyl、チアゾリジニル、3−ピロリジン−1−イル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびテトラヒドロピラニルである。置換されているとき、置換基は好ましくはアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ脂環式オキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロ脂環式オキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、C−チオアミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメタンスルホンアミド、トリハロメタンスルホニル、シリル、グアニル、グアニジノ、ウレイド、ホスホニル、アミノおよび−NRから選択される1個以上であり、ここで、RおよびRは上に定義したとおりである。
“アルキル”基は、直鎖および分枝鎖基を含む飽和脂肪族炭化水素をいう。好ましくは、アルキル基は1〜20個の炭素原子を有する(数値範囲例えば、“1〜20”がここで記載されているとき、これは該基が、この場合、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子などから20個まで(20個を含む)の炭素原子を含み得ることを意味する)。より好ましくは、1〜10個の炭素原子を有する中程度のサイズのアルキルである。最も好ましくは、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルである。アルキル基は置換されていても、非置換でもよい。置換されているとき、置換基は好ましくはトリハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ脂環式オキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロ脂環式オキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、C−チオアミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメタンスルホンアミド、トリハロメタンスルホニルおよび一体となって5員または6員ヘテロ脂環式環から選択される1個以上である。
“シクロアルキル”基は、1個以上の環が完全に共役したパイ電子系を有しない、全炭素単環式または縮合環(すなわち、炭素原子の隣接対を共有する複数環)基をいう。シクロアルキル基の例は、限定しないが、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘプタン、シクロヘプテンおよびアダマンタンである。シクロアルキル基は置換されていても、非置換でもよい。置換されているとき、置換基は好ましくはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環式、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ脂環式オキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロ脂環式オキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、C−チオアミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロ−メタンスルホンアミド、トリハロメタンスルホニル、シリル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、ホスホニル、アミノおよび−NRから独立して選択される1個以上であり、RおよびRは上に定義したとおりである。
“アルケニル”基は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する、ここに定義するアルキル基をいう。
“アルキニル”基は、少なくとも2個の炭素原子および少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する、ここに定義するアルキル基をいう。
“ヒドロキシ”基は−OH基をいう。
“アルコキシ”基は、ここで定義する−O−アルキル基および−O−シクロアルキル基の両者をいう。
“アリールオキシ”基は、ここに定義する−O−アリール基および−O−ヘテロアリール基の両者をいう。
“ヘテロアリールオキシ”基はヘテロアリール−O−基をいい、ヘテロアリールはここに定義したとおりである。
“ヘテロ脂環式オキシ”基はヘテロ脂環式−O−基をいい、ヘテロ脂環式はここに定義したとおりである。
“チオヒドロキシ”基は−SH基をいう。
“チオアルコキシ”基は、ここに定義するS−アルキル基および−S−シクロアルキル基の両者をいう
“チオアリールオキシ”基は、ここに定義する−S−アリール基および−S−ヘテロアリール基の両者をいう。
“チオヘテロアリールオキシ”基はヘテロアリール−S−基をいい、ヘテロアリールはここに定義したとおりである。
“チオヘテロ脂環式オキシ”基はヘテロ脂環式−S−基をいい、ヘテロ脂環式はここに定義したとおりである。
“カルボニル”基は“−C(=O)−R”基をいい、ここで、R”は、各々ここで定義される、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を介して結合)およびヘテロ脂環式(環炭素を介して結合)からなる群から選択される。
“アルデヒド”基はカルボニル基をいい、ここで、R”は水素である。
“チオカルボニル”基は−C(=S)−R”基をいい、R”はここに定義したとおりである。
“ケト”基は−CC(=O)C−基をいい、ここで、C=Oのいずれかの側または両側の炭素はアルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールまたはヘテロ脂環式基の炭素であってよい。
“トリハロメタンカルボニル”基はZCC(=O)−基をいい、該Zはハロゲンである。
“C−カルボキシ”基は−C(=O)O−R”基をいい、R”はここに定義したとおりである。
“O−カルボキシ”基はR”C(−O)O−基をいい、R”はここに定義したとおりである。
“カルボン酸”基はC−カルボキシ基をいい、ここで、R”は水素である。
“トリハロメチル”基は−CZ基をいい、ここで、Zはここに定義したハロゲン基である。
“トリハロメタンスルホニル”基はZCS(=O)−基をいい、Zは上に定義したとおりである。
“トリハロメタンスルホンアミド”基はZCS(=O)NR−基をいい、Zは上に定義したとおりであり、RはHまたは(C1−6)アルキルである。
“スルフィニル”基は−S(=O)−R”基をいい、R”は(C1−6)アルキルである。
“スルホニル”基は−S(=O)R”をいい、R”は(C1−6)アルキルである。
“S−スルホンアミド”基は−S(=O)NRをいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“N−スルホンアミド”基はR”S(=O)NR−基をいい、RはHまたは(C1−6)アルキルである。
“O−カルバミル”基は−OC(=O)NR基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“N−カルバミル”基はROC(=O)NR基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“O−チオカルバミル”基は−OC(=S)NR基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“N−チオカルバミル”基はROC(=S)NR−基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“アミノ”基は−NH基をいう。
“C−アミド”基は−C(=O)NR基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“C−チオアミド”基は−C(=S)NR基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“N−アミド”基はRC(=O)NR−基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“ウレイド”基は−NRC(=O)NRy2基をいい、R、RおよびRy2は独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“グアニジノ”基は−RNC(=N)NRy2基をいい、R、RおよびRy2は独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“アミジノ”基はRNC(=N)−基をいい、RおよびRは独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“シアノ”基は−CN基をいう。
“シリル”基は−Si(R”)基をいい、R”は(C1−6)アルキルまたはフェニルである。
“ホスホニル”基はP(=O)(OR)をいい、Rは(C1−6)アルキルである。
“ヒドラジノ”基は−NRNRy2基をいい、R、RおよびRy2は独立してHまたは(C1−6)アルキルである。
“4員、5員または6員環環状N−ラクタム”基は
をいう。
任意の2個の隣接するR基は、一体となって、これらのR基を最初に有していた環と縮合し、さらなるアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロ環式環を形成し得る。
ヘテロアリール系の窒素原子は“ヘテロアリール環二重結合を構成”できることは当分野で知られ、これは5員環ヘテロアリール基を構成する2個の互変異性構造における二重結合の形成を意味する。これは、当分野の化学者に十分理解されるとおり、窒素が置換できるか否かに影響する。本明細書および特許請求の範囲は、化学結合の一般的既知原則に基づく。特許請求の範囲は、文献に基づき不安定であることが知られるまたは存在できないことが知られる構造を包含しないことが理解される。
ここに開示する化合物の薬学的に許容される塩およびプロドラッグは本発明の範囲内である。本明細書でおよび特許請求の範囲で使用する用語“薬学的に許容される塩”は非毒性塩基付加塩を含むことを意図する。適切な塩は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸、酒石酸、乳酸、スルフィン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、ソルビン酸、アコニット酸、サリチル酸、フタル酸などのような、しかしこれらに限定されない、有機酸および無機酸由来のものを含む。ここで使用する用語“薬学的に許容される塩”は、カルボン酸基のような酸性基の、アンモニウム、アルカリ金属塩、特にナトリウムまたはカリウム、アルカリ土類金属塩、特にカルシウムまたはマグネシウムのようなカウンターイオンとの塩および低級アルキルアミン類(メチルアミン、エチルアミン、シクロヘキシルアミンなど)または置換低級アルキルアミン類(例えばジエタノールアミン、トリエタノールアミンまたはトリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタンのようなヒドロキシル置換アルキルアミン類)との塩またはピペリジンまたはモルホリンのような塩基類との塩も包含することを意図する。
上記のとおり、本発明の化合物は“プロドラッグ”も含む。ここで使用する用語“プロドラッグ”は、用語“プロドラッグエステル類”および用語“プロドラッグエーテル類”
の両者を含む。
用語“C−19”および“C−3”は、IUPACのルールに従い番号付けしたトリテルペンコアの位置をいう(トリテルペンの一例であるベツリンに関して位置を下に記載する)。
上記のとおり、本発明は、次のものからなる群から選択される、その薬学的に許容される塩を含む化合物に関する。
式I
の化合物;および
式II
の化合物
〔式中、Xはフェニル、ヘテロアリール環、C4−8シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C4−9スピロシクロアルキル、C4−9スピロシクロアルケニル、C4−8オキサシクロアルキル、C4−8ジオキサシクロアルキル、C6−8オキサシクロアルケニル、C6−8ジオキサシクロアルケニル、Cシクロジアルケニル、Cオキサシクロジアルケニル、C6−9オキサスピロシクロアルキルおよびC6−9オキサスピロシクロアルケニル環からなる群から選択され;
さらに、XはAで置換されており、ここで、Aは−H、−ハロ、−ヒドロキシル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、−C1−6アルキル−Q、−アルキル置換C1−6アルキル−Q、−CN、−CF、−NR、−COORおよび−CONRの群からなる群から選択される少なくとも1個のメンバーであり;
ここで、Qはアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSOおよび−CONHSONRからなる群から選択され;
Yは−COOR、−C(O)NRSO、−C(O)NHSONR、−NRSO、−SONR、−C3−6シクロアルキル−COOR、−C2−6アルケニル−COOR、−C2−6アルキニル−COOR、−C1−6アルキル−COOR、−アルキル置換C1−6アルキル、−COOR、CF−COOR、−NHC(O)(CH)−COOR、−SONRC(O)R、−テトラゾールおよび−CONHOHからなる群から選択され、
ここで、nは1〜6であり;
は次のものからなる群から選択され
Wは存在しないかあるいは−CHまたは−COであり;
Zは−NR2829、−OR30、−COOR、−CONR1819、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され;
Uは−NR2829、−OR30、−COOR、−CONR1819、F、Cl、Br、I、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
は−H、ベンジル、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキルおよび−アリール置換C1−6アルキルからなる群から選択され;
はベンジル、−C1−6アルキルまたは−アルキル置換C1−6アルキルであり;
は−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C(OR)−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−COR、−COCOR、−SO、−SONR
からなる群から選択され、
ここで、Qはヘテロアリール、置換ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、−CF、−OR、−COOR、−NR、−CONR1011および−SOからなる群から選択され;
は−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C1−6アルキル−NR、−COR、−COCOR、−SOおよび−SONRからなる群から選択され;
ただし、WがCOであるときRまたはRは−CORまたは−COCORであってはならず;
さらに、ただし、RまたはRの一方のみが−COR、−COCOR、−SOおよび−SONRからなる群から選択でき;
またはWが存在しないかCHであるならば、RおよびRは隣接するNと一体となって
を形成してよく;
は−C1−6アルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C3−6置換シクロアルキル−Q、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル置換アルキル−Q,−C3−6シクロアルキル−Q、アリール−Q、−NR1314および−OR15からなる群から選択され;
ここで、Qはアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、SO、−CONHSOおよび−CONHSONRからなる群から選択され;
は−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
およびRは独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリール、−C1−6アルキル−Qおよび−COORからなる群から選択され:
は−COORであってもよく;
およびRはまた独立して
からなる群から選択でき、
またはRおよびRは隣接するNと一体となって、
からなる群から選択される環を形成し;
Vは−CR2425、−SO、−Oおよび−NR12からなる群から選択され;
Mは−CHR2425、−NR2627、−SO、−SONRおよび−OHからなる群から選択され;
10およびR11は独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C3−6シクロアルキルからなる群から選択され、
またはR10およびR11は隣接するNと一体となって
のような環を形成し;
12は−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−OH;−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−COR、−COONR1819、−SORおよび−SONR2021からなる群から選択され;
13およびR14は−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、C1−6置換アルキル−Qおよび
からなる群から選択され、
またはR13およびR14は隣接するNと一体となって、
からなる群から選択される環を形成し;
15は−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Qおよび−C1−6置換アルキル−Qからなる群から選択され;
はヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−NR、−CONR、−COOR、−ORおよび−SOからなる群から選択され;
16は−H、−C1−6アルキル、−NRおよび−COORからなる群から選択され;
17は−H、−C1−6アルキル、−COORおよびアリールからなる群から選択され;
18およびR19は独立してH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C1−6シクロアルキルからなる群から選択され;
18は−COORであってもよく;
またはR18およびR19は隣接するNと一体となって
からなる群から選択される環を形成し;
20およびR21は独立してH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
はハロゲンおよびSOからなる群から選択され、
24およびR25は独立して−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−SO、−SONRまたは−OH、−NR、−NRSO、−NRCORおよび−NRCONRからなる群から選択され;
ただし、R24およびR25の一方のみが−OH、−NR、−NRSO、−NRCORおよび−NRCONRからなる群から選択でき;
26およびR27は独立して−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C1−3アルキルアリール、C1−3アルキルヘテロアリール、−COおよび−SOからなる群から選択され;
ただし、R26およびR27の一方のみが−COまたは−SOからなる群から選択でき;
28およびR29は独立してH、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−COC1−6アルキル−Q、−COOR;−COCFからなる群から選択され;
28はまた−COORおよび−CONR1819からも選択でき;
またはR28およびR29は隣接するNと一体となって、
からなる群から選択される環を形成し;
30はH、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキルおよび−C1−6アルキル−Qからなる群から選択され;
ここで、QはH、−OR、−COOR、−COCOORおよび−NR3132からなる群から選択され;
31およびR32は独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6置換アルキル−ORおよび−CORからなる群から選択され、
またはR31およびR32は隣接するNと一体となって
からなる群から選択される環を形成し;
33は−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C1−6置換アルキル−Qからなる群から選択され、
ここで、Qは−COORおよび−COONRからなる群から選択される。〕
特に、Xがフェニルである式IおよびIIの化合物が好ましい。
また好ましいのは、Aが−Hまたはハロ、特に−Fである化合物である。
さらに好ましいのは、Yが−COORである化合物である。Rが−Hであるのも好ましい。
また好ましいのは、次のものからなる群から選択される、その薬学的に許容される塩を含む、化合物である。
上記の全ての種々の態様に従う本発明の化合物は、経口的に、非経腸的に(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または点滴技術を含む)、吸入スプレーによりまたは直腸におよび他の手段により、当業者が利用可能な非毒性の薬学的に許容される担体、添加物および希釈剤を含む投与量単位製剤で投与してよい。1種以上のアジュバントも含んでよい。
それゆえに、本発明によって、さらにHIV感染およびAIDSのようなウイルス感染の処置方法およびそのための医薬組成物がさらに提供される。処置は、そのような処置を必要とする患者に、抗ウイルス有効量の1種以上の式IおよびIIの化合物を1種以上の薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤と共に含む医薬組成物を投与することを含む。ここで使用する用語“抗ウイルス有効量”は、患者が意義のある利益、すなわち、HIV感染の阻害により特徴付けられる急性状態の阻止、軽減または治癒を示すのに十分である組成物および方法における各活性成分の総量を意味する。個体に活性成分を適用したとき、単独で投与なる用語は、その成分単独をいう。組み合わせで適用するとき、この用語は、投与が組み合わせであれ、連続的であれまたは同時であれ、治療効果をもたらす活性成分の組み合わせ量をいう。本明細書および請求の範囲で使用する用語“処置”は、HIV感染と関係する疾患の予防、軽減または治癒を意味する。
本発明の医薬組成物は経口投与可能懸濁液または錠剤の形ならびに経鼻スプレー、例えば、無菌注射可能水性または油性懸濁液としての無菌注射用製剤または坐薬であり得る。薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤を医薬組成物で使用してよく、これらは医薬製剤の分野で利用されるものである。
懸濁液として経口投与するとき、これらの組成物は医薬製剤の分野で典型的に知られる方法に従い製造し、嵩を増やすための微結晶セルロース、懸濁化剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、粘性増強剤;としてのメチルセルロースおよび当分野で知られる甘味剤/風味剤を含み得る。即時放出錠剤として、これらの組成物は、微結晶セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウムおよびラクトースおよび/または当分野で知られる他の添加物、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤および滑沢剤を含み得る。
注射可能溶液または懸濁液は、適切な非毒性の、非経腸的に許容される希釈剤または溶媒、例えばマンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンゲル液または等張塩化ナトリウム溶液または適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤、例えば合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む無菌、非刺激、固定油およびオレイン酸を含む脂肪酸を使用して、既知技術に従い製剤できる。
ここに示す化合物は、約1〜100mg/kg体重の投与量範囲で、分割投与量で、通常数日間、数週間、数ヶ月または数年にわたる長期間、ヒトに経口で投与できる。一つの好ましい投与量範囲は、経口で約1〜10mg/kg体重の分割投与量である。他の好ましい投与量範囲は、約1〜20mg/kg体重の分割投与量である。しかし、当然のことながら、ある特定の患者への特定の投与量レベルおよび投与頻度は変わってよく、用いる具体的化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食習慣、投与方法および時間、排泄速度、薬物組み合わせ、特定の状態の重症度および治療を受けている宿主を含む種々の因子による。
またここで意図されるのは、ここに示す式IおよびIIの化合物と、AIDSの処置に有用である1種以上の他の薬剤の組み合わせである。例えば、本発明の化合物を、次の非限定的表に示すような、有効量のAIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤またはワクチンと組み合わせて、暴露前および/または暴露後の期間に有効に投与できる。
さらに、ここに示す本発明の化合物は、HIV進入阻害剤と組み合わせて使用し得る。このようなHIV進入阻害剤の例は、DRUGS OF THE FUTURE 1999, 24(12), pp. 1355-1362; CELL, Vol. 9, pp. 243-246, Oct. 29, 1999; and DRUG DISCOVERY TODAY, Vol. 5, No. 5, May 2000, pp. 183-194およびInhibitors of the entry of HIV into host cells, Meanwell, Nicholas A.; Kadow, John F. Current Opinion in Drug Discovery & Development (2003), 6(4), 451-461に述べられている。具体的に、本化合物は、付着阻害剤、融合阻害剤およびCCR5またはCXCR4共受容体を目的とするケモカイン受容体アンタゴニストと組み合わせて利用できる。HIV付着阻害剤はまたUS7,354,924およびUS2005/0209246に示されている。
本発明の化合物とAIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤、HIV進入阻害剤またはワクチンとの組み合わせの範囲は、上記表に挙げたものに限定されず、AIDSの処置に有用なあらゆる医薬組成物とのあらゆる組み合わせを原則として含むことは理解される。
好ましい組み合わせは、本発明の化合物とHIVプロテアーゼの阻害剤および/またはHIV逆転写酵素の非ヌクレオシド阻害剤の同時のまたは交互の処置である。組み合わせにおける任意の第四の成分はAZT、3TC、ddCまたはddIのようなHIV逆転写酵素のヌクレオシド阻害剤である。好ましいHIVプロテアーゼの阻害剤はレイアタッツ(登録商標)(活性成分アタザナビル)である。典型的に300〜600mgの投与量を1日1回投与する。これは、低用量リトナビル(50〜500mg)と併用してよい。他の好ましいHIVプロテアーゼの阻害剤はカレトラ(登録商標)である。他の有用なHIVプロテアーゼの阻害剤はインジナビルであり、これはN−(2(R)−ヒドロキシ−1−(S)−インダニル)−2(R)−フェニルメチル−4−(S)−ヒドロキシ−5−(1−(4−(3−ピリジル−メチル)−2(S)−N’−(t−ブチルカルボキサミド)−ピペラジニル))−ペンタンアミドエタノール付加物の硫酸塩であり、U.S.5,413,999に従い合成される。インジナビルは、一般に1日3回800mgの投与量で投与される。他の好ましいプロテアーゼ阻害剤はネルフィナビルおよびリトナビルである。他の好ましいHIVプロテアーゼの阻害剤はサキナビルであり、これは1日3回600mgまたは1200mgの投与量で投与する。好ましいHIV逆転写酵素の非ヌクレオシド阻害剤はエファビレンツを含む。これらの組み合わせは、HIV感染の拡散および程度の制限に予測されない効果を有し得る。好ましい組み合わせは、次の(1)インジナビルとエファビレンツおよび、所望により、AZTおよび/または3TCおよび/またはddIおよび/またはddC;(2)インジナビルおよびAZTおよび/またはddIおよび/またはddCおよび/または3TC、特に、インジナビルおよびAZTおよび3TCのいずれか;(3)スタブジンおよび3TCおよび/またはジドブジン;(4)テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビンとの組み合わせを含む。
このような組み合わせにおいて、本発明の化合物と他の活性剤は別々にまたは同時に投与してよい。さらに、一成分の投与は、他剤の投与の前でも、同時でも後でもよい。
略語:
NBS=N−ブロモスクシンイミン
TBDMS=tert−ブチルジメチルシラン
PTFE=ポリテトラフルオロエチレン
NMO=4−メチルモルホリン−N−オキシド
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
DCM=ジクロロメタン
DCE=ジクロロエタン
TFA=トリフルオロ酢酸
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
Prep=分取
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
DAST=三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄
TEA=トリエチルアミン
DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン
HATU=[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]
DMAP=ジメチルアミノピリジン
TMS=トリメチルシリル
NMR=核磁気共鳴
DPPA=ジフェニルホスホリルアジド
AIBN=アゾビスイソブチロニトリル
TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム
DMF=ジメチルホルムアミド
TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
min=分
h=時間
sat.=飽和
TEA=トリエチルアミン
EtOAc=酢酸エチル
TFA=トリフルオロ酢酸
PCC=クロロクロム酸ピリジニウム
TLC=薄層クロマトグラフィー
TfNPh=(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド
ジオキサン=1,4−ジオキサン
PG=保護基
atm=雰囲気
mol=モル濃度
mmol=ミリモル濃度
mg=ミリグラム
μg=マイクログラム
μl=マイクロリットル
μm=マイクロメートル
mm=ミリメートル
次の実施例は、上に一般的に記載した式IおよびIIの化合物の典型的合成法を説明する。これらの実施例は専ら説明のためのものであり、如何なる意味においても本発明を限定することを意図しない。反応材および出発物質は、当業者にとって容易に入手可能である。
化学
選択した実施例化合物の典型的製造方法および同定:
特に断らない限り、溶媒および反応材は、業者から入手したものをそのまま使用し、反応は窒素雰囲気下で行った。フラッシュクロマトグラフィーをシリカゲル60(粒子径0.040〜0.063;EM Science supply)で行った。H NMRスペクトルを、Bruker DRX-500fで500MHzで(またはBruker AV 400 MHz, Bruker DPX-300BまたはVarian Gemini 300の場合は、300MHzで)記録した。化学シフトを、δTMS=0に対するδスケールを用いてppmで記録した。次の内部参照を、次の溶媒における残留プロトンについて使用した。CDCl 7.26)、CDOD(δ 3.30)、酢酸−d4(酢酸d)(δ 11.6、2.07)、DMSO混合またはDMSO−D_CDCl 2.50および8.25)(比75%:25%)およびDMSO−D 2.50)。多重項パターンの記載は標準的略語を用いた。s(一重項)、br. s(幅広一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、b(幅広)、app(見かけ)。結合定数(J)はヘルツである。全液体クロマトグラフィー(LC)データを、Shimadzu LC-10AS液体クロマトグラフで、SPD-10AV UV-Visディテクターを使用して記録し、マススペクトロメトリー(MS)はエレクトロスプレーモードでLCのためのMicromass Platformを使用して決定した。
LC/MS方法:
方法1
2分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、100%Bに維持
流速=4mL/分
波長=220nm
溶媒A=95%水、5%メタノール、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%メタノール、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Xbridge C18 5μm 4.6×50mm
方法2
2分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、100%Bに維持
流速=4mL/分
波長=220nm
溶媒A=95%水、5%メタノール、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%メタノール、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Phenomenex Luna C18, 5μm、3.0×50mm
方法3
2分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、100%Bに維持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=95%水、5%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Phenomenex Luna C18, 3μm、2.0×30mm
方法4
2分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、100%Bに維持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=95%水、5%メタノール、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%メタノール、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Phenomenex Luna C18, 3μm、2.0×30mm
方法5
2分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、100%Bに維持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=90%水、10%メタノール、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%メタノール、0.1%TFA
カラム=Phenomenex Luna C18, 3μm、2.0×30mm
方法6
2分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、100%Bに維持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%アセトニトリル、90%水、0.1%TFA
カラム=Phenomenex Luna C18, 3μm、2.0×30mm
分取HPLC方法:
分取HPLC方法1
10分にわたる勾配で開始%B=25、最終%B=100、100%Bに維持
流速=25mL/分
溶媒A=5%MeOH−95%HO−10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=95%MeOH〜5%HO−10mM 酢酸アンモニウム
カラム=XBridge Phenyl 19×100mm S5
分取HPLC方法2
20分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法3
15分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法4
25分にわたる勾配で開始%B=15、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法5
10分にわたる勾配で開始%B=15、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法6
30分にわたる勾配で開始%B=15、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法7
25分にわたる勾配で開始%B=15、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=95%水、5%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法8
30分にわたる勾配で開始%B=15、最終%B=100、15分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法9
10分にわたる勾配で開始%B=25、最終%B=100、100%Bに維持
溶媒A=5%MeOH−95%HO−10mM 酢酸アンモニウム
流速=25mL/分
溶媒B=95%MeOH〜5%HO−10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Waters-Sunfire OBD 19×100mm S5
分取HPLC方法10
20分にわたる勾配で開始%B=20、最終%B=100、5分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法11
30分にわたる勾配で開始%B=20、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法12
20分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=95%水、5%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法13
15分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=95%水、5%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%アセトニトリル、10mM 酢酸アンモニウム
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法14
10分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法15
20分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Xbridge Phenyl、5μm、30×100mm
分取HPLC方法16
30分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法17
30分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=95%水、5%MeOH、10mM 重炭酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%MeOH、10mM 重炭酸アンモニウム
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法18
10分にわたる勾配で開始%B=20、最終%B=60、5分100%Bに維持
流速=20mL/分
溶媒A=水−20mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=95%アセトニトリル〜5%HO−20mM 酢酸アンモニウム
カラム=XBridge Phenyl C18 19×200mm S5
分取HPLC方法19
40分にわたる勾配で開始%B=0、最終%B=100、4分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×150mm
分取HPLC方法20
15分にわたる勾配で開始%B=30、最終%B=100、100%Bに維持
流速=25mL/分
溶媒A=5%MeOH−95%HO−10mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=95%MeOH〜5%HO−10mM 酢酸アンモニウム
カラム=XBridge Phenyl 19×100mm S5
分取HPLC方法21
20分にわたる勾配で開始%B=15、最終%B=90、100%Bに維持
流速=40mL/分
溶媒A=90%水〜10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水−90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μM、30×100mm
分取HPLC方法22
15分にわたる勾配で開始%B=25、最終%B=90、100%Bに維持
流速=40mL/分
溶媒A=90%水〜10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水−90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μM、30×100mm
分取HPLC方法23
20分にわたる勾配で開始%B=30、最終%B=100、10分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×100mm
分取HPLC方法24
12分にわたる勾配で開始%B=30、最終%B=100、8分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Sunfire C18、5μm、30×100mm
分取HPLC方法25
15分にわたる勾配で開始%B=20、最終%B=100、5分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Xbridge Phenyl、5μm、30×100mm
分取HPLC方法26
10分にわたる勾配で開始%B=20、最終%B=100、15分100%Bに維持
流速=50mL/分
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=Waters Xbridge Phenyl、5μm、30×100mm
鍵となる中間体の製造:
中間体1〜4を、次のスキームに示すとおり製造できる。
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
ベツリン酸(12g、26.3mmol)および炭酸カリウム(7.26g、52.6mmol)のDMF(150mL)懸濁液に、臭化ベンジル(3.28mL、27.6mmol)を添加した。混合物を60℃で3.5時間加熱し、rtに冷却した。冷却により固体が沈殿し始めた。混合物を水(200mL)で希釈し、形成した固体を濾過により取得して、表題化合物(13.92g、25.5mmol、97%収率)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.39-7.28 (m, 5 H), 5.16-5.06 (m, 2 H), 4.71 (d, J=1.83 Hz, 1 H), 4.59 (s, 1 H), 3.17 (ddd, J=11.44, 5.65, 5.49 Hz, 1 H), 3.01 (td, J=10.99, 4.88 Hz, 1 H), 2.27 (ddd, J=12.36, 3.20, 3.05 Hz, 1 H), 2.21-2.13(m, 1 H), 1.93-1.81 (m, 2 H), 1.67 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.93 (s, 3 H), 1.71-0.82 (m, 20 H), 0.79 (s, 3 H), 0.75 (s, 3 H), 0.74 (s, 3 H)
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロプ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(7.1g、12.98mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、PCC(4.20g、19.48mmol)を添加した。5分撹拌後、混合物は深紅色に変わった。混合物をさらに5.5時間撹拌した。混合物をセライトおよびシリカゲルのパットで濾過し、これをジクロロメタン、次いで酢酸エチル:ヘキサンの1:1混合物で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、表題化合物(6.92g、12.7mmol、98%収率)を白色泡状物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.38-7.28 (m, 5 H), 5.17-5.06 (m, 2 H), 4.72 (d, J=1.83 Hz, 1 H), 4.59 (s, 1 H), 3.01 (td, J=10.99, 4.88 Hz, 1 H), 2.51-2.43 (m, 1 H), 2.42-2.34 (m, 1 H), 2.28 (dt, J=12.59, 3.17 Hz, 1 H), 2.21 (td, J=12.28, 3.51 Hz, 1 H), 1.94-1.82 (m, 3 H), 1.67 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 1.73-0.95 (m, 17 H), 0.94 (s, 3 H), 0.89 (s, 3 H), 0.78 (s, 3 H)
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造。中間体1
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロプ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(29.0g、53.2mmol)のTHF(200mL)溶液を−78℃に冷却した。溶液にKHMDS(トルエン中0.5M)(213mL、106mmol)を添加した。黄色溶液を−78℃で25分撹拌し、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(20.92g、58.6mmol)のTHF(70mL)およびトルエン(30mL)溶液をカニューレを通して添加した。溶液を−78℃で3時間撹拌した。さらに1.0gの1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミドを添加し、混合物を−78℃で撹拌した。1時間撹拌後、混合物を水(300mL)で反応停止させ、混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥した。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下に濃縮して、表題化合物(40.0g、59.1mmol)を黄色固体として得た。生成物Rf=0.57(シリカゲルTLC、5%EtOAcのヘキサン溶液、Hanessian染色を使用して可視化)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.29-7.41 (m, 5 H), 5.54 (dd, J=6.71, 1.53 Hz, 1 H), 5.13-5.18 (m, 1 H), 5.05-5.12 (m, 1 H), 4.72 (d, J=1.53 Hz, 1 H), 4.59 (s, 1 H), 3.02 (td, J=10.99, 4.58 Hz, 1 H), 2.25-2.31 (m, 1 H), 2.22 (td, J=12.21, 3.36 Hz, 1 H), 2.14 (dd, J=17.09, 6.71 Hz, 1 H), 1.81-1.96 (m, 2 H), 1.67 (s, 3 H), 1.10 (s, 3 H), 1.00 (s, 3 H), 0.94 (s, 3 H), 0.91-1.77 (m, 17 H), 0.88 (s, 3 H), 0.77 (s, 3 H)
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13bR)−ベンジル5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(6.21g、9.18mmol)のジオキサン(25mL)溶液に、2−プロパノール(25mL)および水(15mL)、続いて炭酸ナトリウム一水和物(3.42g、27.5mmol)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(2.478g、13.77mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.318g、0.275mmol)を添加した。フラスコに還流冷却器を装着し、Nを通気し、一夜加熱還流した。混合物をrtに冷却し、水(75mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(3×75mL)で抽出し、塩水(75mL)で洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルに吸着させ、ヘキサン中0〜20%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、表題化合物(4.16g、6.28mmol、68.4%収率)を白色泡状物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.92 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.40-7.29 (m, 5 H), 7.19 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.28 (dd, J=6.10, 1.83 Hz, 1 H), 5.19-5.07 (m, 2 H), 4.73 (d, J=1.83 Hz, 1 H), 4.60 (s, 1 H), 3.90 (s, 3 H), 3.04 (td, J=10.91, 4.73 Hz, 1 H), 2.20-2.32 (m, 2 H), 2.09 (dd, J=17.24, 6.26 Hz, 1 H), 1.95-1.82 (m, 2 H), 1.69 (s, 3 H), 0.97 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.92 (s, 3 H), 0.91 (s, 3 H), 1.75-0.87 (m, 17 H), 0.82 (s, 3 H)
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造。中間体2
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(3.82g、5.76mmol)のジクロロエタン(100mL)溶液に、トリエチルアミン(1.285mL、9.22mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(1.912mL、11.52mmol)および酢酸パラジウム(II)(0.647g、2.88mmol)を添加した。混合物にNを通気し、60℃に加熱した。2時間後、反応物をrtに冷却し、セライトおよびシリカゲルのパッドで濾過して固体を取り、これを25%EtOAcのヘキサン溶液で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、酢酸(25mL)、THF(10mL)および水(3mL)で処理した。1時間撹拌後、形成した固体を濾過により取得し、水で洗浄して、表題化合物(3.62g、5.27mmol、91%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.94 (d, J=8.28 Hz, 2 H), 7.21 (d, J=8.28 Hz, 2 H), 5.30 (dd, J=6.15, 1.63 Hz, 1 H), 4.75 (d, J=1.76 Hz, 1 H), 4.62 (s, 1 H), 3.92 (s, 4 H), 3.08 (td, J=10.92, 4.27 Hz, 1 H), 2.35-2.22 (m, 2 H), 2.17-2.06 (m, 1 H), 2.02-1.84 (m, 2 H), 1.71 (s, 3 H), 1.01 (s, 6 H), 0.99 (br. s., 3 H), 0.98 (s, 9 H), 0.94 (s, 6 H), 1.78-0.90 (m, 16 H), 0.32-0.28 (m, 6 H)
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR、13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(3.12g、4.54mmol)のジオキサン(25mL)溶液にTBAF(75%wt水溶液)(2.375g、6.81mmol)を添加し、混合物をrtで4時間撹拌した。反応混合物を1N HCl(25mL)および水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、約10mL体積まで一部減圧下に濃縮した。一部濃縮した混合物に1N HCl(50mL)を添加した。形成した固体を濾過により取得し、水で洗浄して、表題化合物(2.58g、4.50mmol、99%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 571.47 (M-H)-, 3.60分(方法2). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 9.80 (br. s., 1 H), 7.92 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.18 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.32-5.26 (m, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 4.62 (br. s., 1 H), 3.90 (s, 3 H), 3.07-2.99 (m, 1 H), 2.33-2.21 (m, 2 H), 2.10 (dd, J=17.09, 6.10 Hz, 1 H), 2.06-1.94 (m, 2 H), 1.70 (s, 3 H), 1.01 (br. s., 3 H), 1.00 (br. s., 3 H), 0.98 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H), 1.79-0.89 (m, 17 H)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナト−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(10g、17.46mmol)の1,4−ジオキサン(200mL)中のスラリーに、トリエチルアミン(4.38mL、31.4mmol)、続いてジフェニルホスホリルアジド(5.82mL、26.2mmol)を添加した。得られた白色スラリーを100℃で加熱した。5時間後、反応物をrtに冷却し、EtOAcで希釈し、1N NaOH(2×70mL)で洗浄した。合わせた水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、スラリー(75mL)を得て、これを冷蔵庫に一夜保存した。スラリーを濾過し、白色固体生成物をEtOで洗浄した。液体濾液を濃縮して黄色スラリーとし、これを濾過し、EtOで洗浄して、さらに白色固体生成物を得た。2バッチの白色固体を合わせ、減圧下乾燥して、表題化合物(8.6g、15.09mmol、86%収率)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.0 (2 H, d, J=8.2 Hz), 7.2 (2 H, d, J=8.2 Hz), 5.3 (1 H, d, J=4.6 Hz), 4.8 (1 H, s), 4.7 (1 H, s), 3.9 (3 H, s), 2.6 (1 H, td, J=10.8, 5.8 Hz), 2.1-2.2 (2 H, m), 1.8-2.0 (4 H, m), 1.7-1.8 (1 H, m), 1.7 (3 H, s), 1.5-1.7 (5 H, m), 1.4-1.5 (5 H, m), 1.3-1.4 (2 H, m), 1.2-1.3 (2 H, m), 1.1 (3 H, s), 1.1-1.1 (1 H, m), 1.0 (3 H, s), 1.0 (3 H, s), 1.0 (3 H, br. s.), 1.0 (3 H, br. s.). 13C NMR (クロロホルム-d) δ ppm 14.2, 15.4, 16.2, 19.2, 19.5, 20.8, 21.0, 24.7, 27.4, 29.0, 29.2, 33.3, 36.0, 37.2, 39.0, 39.0, 40.3, 41.5, 41.8, 47.8, 49.0, 49.2, 51.7, 52.6, 66.8, 71.3, 110.2, 121.3, 123.7, 127.6, 128.2, 129.8, 146.0, 148.4, 148.6, 166.9
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造。中間体3
濁ったメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナト−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(5.47g、9.60mmol)のTHF(100mL)溶液に、濃塩酸(19.83mL、240mmol)を添加した。得られた均一混合物をrtで72時間撹拌し、反応混合物を濃縮乾固して、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート、HCl(4.98g、8.58mmol、89%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 544.5 (M+H)+, 3.26分(方法3). 1H NMR (500 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.9 (2 H, d, J=8.5 Hz), 7.3 (1 H, t, J=7.8 Hz), 7.2 (2 H, d, J=8.5 Hz), 7.1 (1 H, t, J=7.3 Hz), 5.3 (1 H, d, J=4.6 Hz), 4.8 (1 H, s), 4.7 (1 H, br. s.), 3.9 (2 H, s), 3.6 (2 H, dt, J=15.6, 6.6 Hz), 3.3 (1 H, dt, J=3.1, 1.6 Hz), 2.6 (1 H, td, J=11.0, 6.1 Hz), 2.1 (1 H, dd, J=17.1, 6.4 Hz), 2.0 (1 H, d, J=13.4 Hz), 1.9-2.0 (1 H, m), 1.8-1.9 (2 H, m), 1.7-1.7 (3 H, m), 1.6-1.7 (3 H, m), 1.5-1.6 (3 H, m), 1.5-1.5 (2 H, m), 1.4 (1 H, br. s.), 1.3-1.4 (1 H, m), 1.2-1.3 (1 H, m), 1.1-1.2 (2 H, m), 1.1-1.1 (1 H, m), 1.0 (3 H, s), 1.0 (3 H, s), 0.9 (3 H, s), 0.9 (3 H, s)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造。中間体4
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(600mg、1.10mmol)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(600mg、2.56mmol)(WO2002045652に記載のとおり製造)、無水リン酸カリウム(3.00g、14.1mmol)およびヨウ化カリウム(10mg、0.060mmol)のアセトニトリル(50mL)中の混合物を、150mLのAceGlass再封可能封管に入れた。白色懸濁液を窒素で覆った。容器を閉じ、115〜125℃で48時間加熱した。粗製の反応物をシリカゲル層で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、酢酸エチルおよびヘキサン(0〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(566mg、73%)を無色泡状物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.95 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.74 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.62 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.22-2.99 (m, 9H), 2.79-2.55 (m, 4H), 2.52-2.42 (m, 1H), 2.18-2.09 (m, 1H), 1.99-1.02 (m, 20H), 1.72 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.01 (s., 3H), 1.10 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.95 (s., 3H). LCMS: m/e 705.51 (M+H)+, 3.01分(方法4)
中間体5は次のスキームに示すとおり製造した。
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(17.2g、25.4mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)懸濁液に、2−プロパノール(100mL)、水(40mL)、炭酸ナトリウム一水和物(9.45g、76mmol)、4−tert−ブトキシカルボニルフェニルボロン酸(8.46g、38.1mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.881g、0.762mmol)を添加した。混合物の入ったフラスコを還流冷却器に接続し、窒素を通気し、還流するまで加熱した(90℃油浴温度)。加熱により、混合物中の固体が溶解し、混合物は深紅色となった。3.5時間加熱後、混合物をrtに冷却した。冷却により結晶が形成され、これを濾過により取得し、水で洗浄した。結晶をDCMおよびEtOHに溶解し、減圧下に濃縮した。残渣をDCMに溶解し、セライトおよびシリカゲルのプラグを通した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物である(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(13.8g、19.57mmol、77%収率)を明灰色泡状物として得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.87 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.40-7.29 (m, 5H), 7.16 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.26 (dd, J=6.3, 1.7 Hz, 1H), 5.16 (d, J=12.2 Hz, 1H), 5.09 (d, J=12.2 Hz, 1H), 4.73 (d, J=2.1 Hz, 1H), 4.60 (s, 1H), 3.03 (td, J=10.9, 4.7 Hz, 1H), 2.32-2.20 (m, 2H), 2.08 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 1.95-1.82 (m, 2H), 1.68 (s, 3H), 1.58 (s, 9H), 0.97 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.90 (s, 3H), 0.90 (s, 3H), 1.76-0.88 (m, 17H), 0.82 (s, 3H)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造。中間体5
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(13.8g、19.57mmol)のDCE(200mL)溶液にトリエチルアミン(4.37mL、31.3mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(6.49mL、39.1mmol)および酢酸パラジウム(II)(1.099g、4.89mmol)を添加した。混合物に窒素を通気し、60℃に加熱した。3.5時間加熱後、混合物をrtに冷却し、シリカゲルおよびセライトのパッドで濾過し、これをジクロロメタン、続いて25%酢酸エチルのヘキサン溶液で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮した。混合物を水(200mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(13.75g、18.86mmol、96%収率)を白色泡状物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ=7.87 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.16 (d, J=7.9 Hz, 2H), 5.26 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.73 (d, J=1.5 Hz, 1H), 4.60 (s, 1H), 3.06 (td, J=10.9, 4.7 Hz, 1H), 2.31-2.22 (m, 2H), 2.09 (dd, J=17.2, 6.3 Hz, 1H), 1.98-1.82 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 1.58 (s, 9H), 0.99 (s, 6H), 0.96 (br. s., 3H), 0.96 (s, 9H), 0.91 (s, 6H), 1.76-0.88 (m, 17H), 0.28 (s, 6H)
中間体6は次のスキームに示すとおり製造した。
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−9−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(4.0g、5.91mmol)、3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(1.287g、6.50mmol)、炭酸ナトリウム一水和物(2.198g、17.73mmol)およびPd(PPh)(0.205g、0.177mmol)の1,4−ジオキサン(24mL)および水(6mL)中の懸濁液にNを通気し、混合物を加熱還流した。2時間加熱後、混合物をrtに冷却した。混合物を水(40mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥した。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をDCMに溶解し、セライトおよびシリカゲルのパッドで濾過し、25%EtOAcのヘキサン溶液で洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、表題化合物(3.59g、5.27mmol、89%収率)を暗灰色泡状物として得た。粗製の生成物をさらに精製することなく次工程で使用した。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.80 (1 H, t, J=7.8 Hz), 7.29-7.42 (5 H, m), 6.96 (1 H, d, J=7.9 Hz), 6.91 (1 H, d, J=11.9 Hz), 5.28-5.33 (1 H, m), 5.16 (1 H, d, J=12.5 Hz), 5.09 (1 H, d, J=12.2 Hz), 4.73 (1 H, s), 4.59 (1 H, br. s.), 3.92 (3 H, s), 3.03 (1 H, td, J=10.8, 4.7 Hz), 2.20-2.33 (2 H, m), 2.09 (1 H, dd, J=17.1, 6.4 Hz), 1.81-1.97 (2 H, m), 1.68 (3 H, s), 0.96 (3 H, s), 0.92 (3 H, s), 0.92 (3 H, s), 0.91 (3 H, s), 0.81 (3 H, s), 0.79-1.75 (17 H, m)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(3.59g、5.27mmol)のDCE(25mL)溶液にTEA(1.176mL、8.44mmol)、t−ブチルジメチルシラン(1.749mL、10.54mmol)および酢酸パラジウム(II)(0.118g、0.527mmol)を添加した。混合物にNを通気し、60℃に1時間加熱した。混合物をrtに冷却し、セライトおよびシリカゲルのプラグで濾過した(25%EtOAcのヘキサン溶液で洗浄)。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をジオキサン(25mL)で希釈し、TBAF(75%水溶液)(2.76g、7.91mmol)を添加した。混合物を30分、rtで撹拌し、1N HCl(50mL)で希釈した。形成した固体を濾過により取得し、水で洗浄して、表題化合物(2.95g、4.99mmol、95%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.83 (1 H, t, J=7.9 Hz), 6.90-7.00 (2 H, m), 5.34 (1 H, dd, J=6.1, 1.6 Hz), 4.77 (1 H, d, J=2.0 Hz), 4.64 (1 H, s), 3.94 (3 H, s), 3.04 (1 H, td, J=10.7, 4.8 Hz), 2.24-2.34 (2 H, m), 2.13 (1 H, dd, J=17.3, 6.3 Hz), 1.96-2.06 (2 H, m), 1.72 (3 H, s), 1.03 (3 H, s), 1.02 (3 H, s), 0.98 (3 H, s), 0.93-0.96 (6 H, m), 0.91-1.80 (17 H, m)
工程3:メチル2−フルオロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナト−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(2.95g、4.99mmol)のトルエン(50mL)およびTEA(1.39mL、9.99mmol)溶液に、ジフェニルリン酸アジド(1.614mL、7.49mmol)を添加し、混合物を加熱還流した。3時間後、反応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルに吸着させ、ヘキサン中0〜10%EtOAcの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色固体として得た。物質をさらに精製することなく次工程で使用した。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.81 (1 H, t, J=7.8 Hz), 6.96 (1 H, dd, J=7.9, 1.5 Hz), 6.92 (1 H, dd, J=11.9, 1.5 Hz), 5.31 (1 H, dd, J=6.3, 1.7 Hz), 4.75 (1 H, s), 4.64 (1 H, s), 3.92 (3 H, s), 2.55 (1 H, td, J=10.8, 5.8 Hz), 2.05-2.16 (2 H, m), 1.76-1.92 (4 H, m), 1.68 (3 H, s), 1.09-1.11 (3 H, m), 0.97 (3 H, s), 0.96 (3 H, s), 0.94 (3 H, s), 0.92 (3 H, s), 0.88-1.75 (16 H, m)。
工程4:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート二塩酸塩の製造。中間体6。
粗製のメチル2−フルオロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナト−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(2.93g、4.99mmol)のTHF(35mL)溶液に、12N HCl(10mL、121mmol)を添加した。混合物を24時間撹拌後、混合物を固体が沈殿するまで水(100mL)で希釈した。固体を濾過により取得し、水で洗浄して、表題化合物(2.75g、4.33mmol、87%収率)を灰白色固体として得て、これをさらに精製することなく次工程で使用した。LCMS: m/e 562 (M+H)+, 1.96分(方法5)
C−30アミン類(実施例1〜6)の製造のための一般的スキーム
実施例1〜6を、中間体2または5から次のスキームに従い製造した。
実施例1
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.315g、0.458mmol)のCCl(5mL)溶液に、NBS(0.102g、0.573mmol)を添加した。混合物をrtで16時間撹拌し、セライトのパッドで濾過し(DCMで洗浄)、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を12gシリカゲルカラムに載せ、ヘキサン中0〜10%酢酸エチルの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.205g、0.268mmol、58.4%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 765, 767.5 (M+H)+, 4.78分(方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.91 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.18 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.30-5.25 (m, 1H), 5.13 (s, 1H), 5.04 (s, 1H), 4.01-3.96 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.09 (td, J=11.2, 4.1 Hz, 1H), 2.31-2.24 (m, 2H), 2.17-2.05 (m, 2H), 1.86 (dd, J=12.4, 7.8 Hz, 1H), 0.96 (s, 9H), 1.80-0.76 (m, 32H), 0.31-0.27 (m, 6H)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(26mg、0.034mmol)を含むフラスコに、2−モルホリノエチルアミン(0.056mL、0.430mmol)を添加した。形成したスラリーをDCE(1mL)に溶解し、rtで一夜撹拌した。混合物をrtで18.5時間撹拌後、窒素流下に濃縮し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(17.6mg、0.025mmol、74.0%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 701.6 (M+H)+, 2.37分(方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.91 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.17 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.27 (d, J=4.58 Hz, 1 H), 5.06 (s, 1 H), 4.97 (s, 1 H), 3.90 (s, 3 H), 3.73 (t, J=4.27 Hz, 3 H), 3.40-3.50 (m, 2 H), 2.86-3.00 (m, 3 H), 2.59-2.72 (m, 2 H), 2.53 (br. s., 4 H), 2.24-2.37 (m, 2 H), 2.05-2.16 (m, 2 H), 1.88-1.96 (m, 1 H), 1.61-1.75 (m, 2 H), 1.03-1.57 (m, 16 H), 1.00 (s, 3 H), 0.97 (s, 3 H), 0.96 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H)
工程3:保護基除去
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(17.6mg、0.025mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、1N NaOH(0.126mL、0.126mmol)を添加した。混合物を75℃で19.5時間加熱し、混合物に1N HCl(5mL)を添加し、混合物を減圧下に濃縮した。残渣を分取HPLC(方法1)で精製して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(6.4mg、9.32μmol、37.1%収率)を灰白色固体として得た。
LCMS: m/e 687.5 (M+H)+, 1.99分(方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.30 (d, J=8.55 Hz, 2 H), 5.38 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 5.23 (s, 1 H), 5.07 (s, 1 H), 3.96 (br. s., 4 H), 3.69-3.90 (m, 6 H), 3.45 (br. s., 4 H), 2.96-3.07 (m, 1 H), 2.30-2.40 (m, 2 H), 1.10 (s, 3 H), 1.08-2.24 (m, 20 H), 1.07 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 1.00 (s, 3 H)
実施例2
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(2.0g、2.74mmol)のCCl(10mL)溶液に、NBS(0.57g、3.20mmol)を1時間かけて少しずつ添加した。混合物をrtで6時間撹拌した。混合物をセライトパッドで濾過し(DCMで洗浄)、減圧下に濃縮した。残渣を90gシリカゲルカラムに載せ、ヘキサン中0〜10%酢酸エチルの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、表題化合物(1.29g、1.60mmol、58.4%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 807, 809.4 (M+H)+, 6.31分(方法1)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(2mL)溶液に、エタノールアミン(0.093mL、1.547mmol)を添加した。混合物をrtで20.5時間撹拌し、減圧下に濃縮し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、表題化合物(56mg、0.083mmol、53.7%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 674.4 (M+H)+, 2.45分(方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.87 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.15 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.26 (d, J=4.9 Hz, 1H), 5.15 (s, 1H), 5.08 (s, 1H), 3.93-3.80 (m, 2H), 3.50 (br. s., 2H), 3.07-2.90 (m, 3H), 1.58 (s, 9H), 0.99 (s, 6H), 0.97 (s, 3H), 0.90 (s, 6H), 2.43-0.84 (m, 22H)
工程3:保護基の除去
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.025g、0.037mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで16.25時間撹拌し、窒素流下で濃縮した。残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(8.0mg、0.013mmol、34.9%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 618.3 (M+H)+, 2.00分(方法1). 1H NMR (400 MHz, 酢酸-d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.03 Hz, 2 H), 7.29 (d, J=8.03 Hz, 2 H), 5.37 (d, J=5.27 Hz, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 5.18 (s, 1 H), 4.02 (t, J=4.77 Hz, 2 H), 3.75-3.92 (m, 2 H), 3.37-3.44 (m, 2 H), 2.98-3.07 (m, 1 H), 2.29-2.42 (m, 2 H), 1.11-2.24 (m, 20 H), 1.10 (s, 3 H), 1.06 (s, 6 H), 1.00 (s, 3 H), 0.99 (s, 3 H)
実施例3
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(1mL)溶液に、ジメチルアミン(THF中2M)(0.773mL、1.547mmol)を添加した。混合物をrtで21時間撹拌後、減圧下に濃縮し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(74mg、0.112mmol、72.7%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 658.6 (M+H)+, 2.75分(方法1)
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(25mg、0.038mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで16.5時間撹拌し、窒素流下で濃縮した。残渣をメタノールおよびジオキサンに溶解し、分取HPLCで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(5.8mg、9.64μmol、25.4%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 602.4 (M+H)+, 2.05分(方法1). 1H NMR (400 MHz, 酢酸-d4) δ ppm 7.99 (d, J=8.28 Hz, 2 H), 7.25 (d, J=8.28 Hz, 2 H), 5.38 (s, 1 H), 5.33 (d, J=4.77 Hz, 1 H), 5.26 (s, 1 H), 3.89 (d, J=14.05 Hz, 1 H), 3.73 (d, J=14.31 Hz, 1 H), 2.93-3.03 (m, 1 H), 2.93 (s, 6 H), 0.99-2.40 (m, 22 H),1.05 (s, 3 H), 1.03 (s, 6 H), 0.97 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H)
実施例4
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(2mL)溶液に、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(0.201mL、1.547mmol)を添加した。混合物をrtで20時間撹拌し、減圧下に濃縮し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(64mg、0.090mmol、57.9%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 713.5 (M-H)-, 2.76分(方法1)
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.025g、0.035mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで16.5時間撹拌し、窒素流下で濃縮した。残渣をメタノールおよびジオキサンに溶解し、分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(17.8mg、0.027mmol、77%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 657.4 (M-H)-, 2.16分(方法1). 1H NMR (400 MHz, 酢酸-d4) δ ppm 7.99 (d, J=8.28 Hz, 2 H), 7.25 (d, J=8.28 Hz, 2 H), 5.42 (s, 1 H), 5.31-5.35 (m, 1 H), 5.31 (s, 1 H), 3.83-4.00 (m, 2 H), 3.77 (s, 4 H), 2.88-3.00 (m, 10 H), 2.25-2.39 (m, 2 H), 0.99-2.24 (m, 20 H), 1.05 (s, 3 H), 1.03 (s, 6 H), 0.97 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H)
実施例5
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(2mL)溶液に、N,N−ジメチルエチレンジアミンを添加した。混合物をrtで21時間撹拌し、減圧下に濃縮し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(78mg、0.111mmol、71.9%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 699.5 (M-H)-, 2.53分(方法1)
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(25mg、0.036mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで15.5時間撹拌し、窒素流下で濃縮し、残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。生成物、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(4.7mg、7.29μmol、20%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 643.4 (M-H)-, 2.08分(方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸) δ ppm 8.03 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.30 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.38 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 5.23 (s, 1 H), 5.10 (s, 1 H), 3.70-3.90 (m, 6 H), 2.99 (s, 6 H), 2.97-3.08 (m, 1 H), 2.30-2.40 (m, 2 H), 1.08-2.24 (m, 20 H), 1.10 (s, 3 H), 1.07 (s, 6 H), 1.01 (s, 3 H), 1.00 (s, 3 H)
実施例6
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(2−カルボキシエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−カルボキシフェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(3−エトキシ−3−オキソプロピルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(2mL)およびトリエチルアミン(0.216mL、1.547mmol)溶液に、ベータ−アラニンエチルエステル塩酸塩(0.238g、1.547mmol)を添加した。混合物をrtで22時間撹拌し、40℃に温め、さらに6時間撹拌した。混合物をrtに冷却し、90時間、rtで撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(3−エトキシ−3−オキソプロピルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(73mg、0.100mmol、64.6%収率)を灰白色固体として得た。LCMS: m/e 728.5 (M-H)-, 2.57分(方法1)
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(3−エトキシ−3−オキソプロピルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.035g、0.048mmol)のDCM(0.5mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで21.5時間撹拌し、溶媒を窒素流下除去した。粗製の生成物をジオキサン(0.5mL)に溶解し、1N NaOH(0.4mL)を混合物に添加した。75℃18.25時間温め、rtに冷却した。混合物をメタノール(1mL)で希釈し、分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(2−カルボキシエチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−カルボキシフェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(11mg、0.017mmol、35.5%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 644.4 (M-H)-, 1.91分(方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸-d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.30 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.37 (d, J=5.19 Hz, 1 H), 5.25 (s, 1 H), 5.19 (s, 1 H), 3.86-3.91 (m, 1 H), 3.78-3.83 (m, 1 H), 3.50 (t, J=6.71 Hz, 2 H), 2.98-3.07 (m, 1 H), 2.94 (t, J=6.71 Hz, 2 H), 2.30-2.40 (m, 2 H), 2.12-2.23 (m, 2 H), 1.10-2.10 (m, 18 H), 1.10 (s, 3 H), 1.07 (s, 6 H), 1.01 (s, 3 H), 1.00 (s, 3 H)
実施例7
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(50mg、0.076mmol)を含むバイアルに、塩化オキサリル(DCM中2M)(2mL、4.00mmol)を添加した。混合物をrtで2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回DCMに溶解し、減圧下に濃縮した。粗製の生成物をDCE(2mL)およびDIEA(0.066mL、0.380mmol)で希釈し、N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.022mL、0.204mmol)およびDMAP(1mg、8.19μmol)を添加した。混合物をrtで18.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。粗製の生成物を、さらに精製することなく次工程で使用した。LCMS: m/e 726.6 (M-H)-, 2.87分(方法1)
工程2:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(55.3mg、0.076mmol)のDCM(1mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで15時間撹拌し、窒素流下で濃縮し、残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。所望の生成物である4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(24.8mg、0.037mmol、48.6%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 672.4 (M+H)+, 2.10分(方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸-d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.29 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.40 (s, 1 H), 5.37 (d, J=5.19 Hz, 1 H), 5.29 (s, 1 H), 3.91 (d, J=14.34 Hz, 1 H), 3.68-3.80 (m, 3 H), 3.33-3.42 (m, 2 H), 3.09-3.17 (m, 1 H), 2.99 (s, 6 H), 2.96 (s, 6 H), 2.50-2.57 (m, 1 H), 1.08-2.23 (m, 21 H), 1.08 (s, 3 H), 1.07 (s, 3 H), 1.04 (s, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 0.99 (s, 3 H)
実施例8
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(2mL)溶液に、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(0.201mL、1.547mmol)を添加した。混合物をrtで20時間撹拌し、減圧下に濃縮し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(64mg、0.090mmol、57.9%収率)を白色泡状物として得た。LCMS: m/e 713.5 (M-H)-, 2.76分(方法1)
工程2:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.037g、0.052mmol)を含むバイアルに、塩化オキサリル(DCM中2M)(2mL、4.00mmol)を添加した。混合物をrtで2.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回DCMに溶解し、濃縮した。粗製の残渣をDCE(2mL)およびDIEA(0.045mL、0.259mmol)で希釈した。N,N−ジメチルアミノエチルアミン(0.011mL、0.103mmol)およびDMAP(1mg、8.19μmol)を添加し、混合物を18.5時間撹拌し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物を得て、これをさらに精製することなく次工程で直接使用した。LCMS: m/e 786.65 (M+H)+, 2.77分(方法1)
工程3:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(40.8mg、0.052mmol)のDCM(1mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで15時間撹拌し、窒素流下で濃縮し、残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(27mg、0.037mmol、71.2%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 729.64 (M+H)+, 2.14分(方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸-d4) δ ppm 8.03 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.29 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.43 (s, 1 H), 5.37 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 5.31 (s, 1 H), 4.00 (d, J=14.34 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=14.34 Hz, 1 H), 3.82 (br. s., 4 H), 3.73 (t, J=5.65 Hz, 2 H), 3.33-3.42 (m, 2 H), 3.08-3.18 (m, 1 H), 3.01 (s, 3 H), 2.98 (s, 6 H), 2.95 (s, 6 H), 2.51-2.58 (m, 1 H), 2.13-2.23 (m, 2 H), 1.09-2.13 (m, 19 H), 1.08 (s, 3 H), 1.07 (s, 3 H), 1.04 (s, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 1.00 (s, 3 H)
実施例9
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−カルボキシエチルカルバモイル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(45mg、0.064mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.25mL、0.250mmol)およびBocO(0.030mL、0.128mmol)を添加した。混合物をrtで17.5時間撹拌し、水(4mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣を1,4−ジオキサン(1mL)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム(0.2mL、0.2mmol)で処理した。混合物を97時間撹拌し、メタノールで希釈し、分取HPLCで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸を白色固体として得た。LCMS: m/e 799.6 (M-H)-, 2.76分(方法1)
工程2:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(26mg、0.024mmol)を含むフラスコに、塩化オキサリル(DCM中2M)(1mL、2.000mmol)を添加した。混合物をrtで2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回DCMに溶解し、濃縮した。粗製の生成物をDCE(1mL)に溶解し、DIEA(0.021mL、0.122mmol)、ベータ−アラニンエチルエステル塩酸塩(7.48mg、0.049mmol)およびDMAP(0.5mg、4.09μmol)を添加した。混合物をrtで2.5時間撹拌し、水(5mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物を得て、これをさらに精製することなく次工程で使用した。LCMS: m/e 898.7 (M-H)-, 2.75分(方法1)
工程3:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキサミド)プロパン酸の製造
tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.022g、0.024mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)の溶液に、NaOH(1N)(0.120mL、0.120mmol)を添加した。混合物を75℃で87加熱し、rtに冷却し、減圧下に濃縮した。粗製の生成物をさらに精製することなく次工程で使用した。LCMS: m/e 870.6 (M-H)-, 2.46分(方法1)
工程4:BOC脱保護:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(tert−ブトキシカルボニル(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキサミド)プロパン酸(20.93mg、0.024mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、TFA(0.25mL、3.24mmol)を添加した。混合物をrtで16.5時間撹拌し、窒素流下で濃縮した。残渣をジオキサンおよびメタノールに溶解し、分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。不純物を含む残渣を分取HPLCで再精製した(方法9)。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−カルボキシエチルカルバモイル)−1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(6.2mg、8.66μmol、4工程で13.5%収率)を白色固体として得た。LCMS: m/e 714.5 (M-H)-, 1.93分(方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.30 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.37 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 5.21 (s, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 3.69-3.90 (m, 6 H), 3.45-3.67 (m, 2 H), 3.19 (t, J=12.51 Hz, 1 H), 2.99 (s, 6 H), 2.68 (t, J=6.41 Hz, 2 H), 2.51-2.63 (m, 1 H), 1.08-2.25 (m, 21 H), 1.08 (s, 3 H), 1.07 (s, 3 H), 1.06 (s, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 0.99 (s, 3 H)
実施例10
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(3−カルボキシ−N−メチルプロパンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(2−カルボキシエチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(メチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−tert−ブチルジメチルシリル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.125g、0.155mmol)のDCE(1mL)溶液に、メチルアミン(THF中2M)(0.773mL、1.547mmol)を添加した。混合物をrtで20時間撹拌し、さらに0.8mLのメチルアミン(THF中2M)を添加し、混合物をrtで1時間撹拌し、40℃に温め、さらに8時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、生成物をメタノール、1,4−ジオキサンおよび水の溶液から結晶化して、粗製の生成物を灰白色固体として得た(85mg、0.132mmol、85%収率)。LC/MS: m/e 644.4 (M+H)+, 2.44分 (方法1)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(メチルアミノ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.04g、0.062mmol)のDCE(2mL)溶液に、DIEA(0.054mL、0.311mmol)、メチル4−クロロ−4−オキソブチレート(0.038mL、0.311mmol)およびDMAP(1mg、8.19μmol)を添加した。混合物をrtで3時間撹拌し、水(2mL)および1N HCl(6mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×7mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をヘキサン中0〜100%酢酸エチルの勾配と該混合物に添加した0.1%酢酸を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物を白色固体として得た(0.047g、0.062mmol、50%収率)。LC/MS: m/e 758.4 (M+H)+, 2.57分 (方法1)
工程3:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.047g、0.062mmol)を含むバイアルに、塩化オキサリル(2Mのジクロロメタン)(1mL、2.0mmol)を添加した。溶液をrtで2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回ジクロロメタンに溶解し、濃縮し、ハウスバキューム下、1時間乾燥した。残渣をDCE(1mL)に溶解し、ヒューニッヒ塩基(0.032mL、0.186mmol)を添加し、続いてベータ−アラニンエチルエステル塩酸塩(0.014g、0.093mmol)を添加した。混合物をrtで17時間撹拌し、窒素流下で濃縮し、ヘキサン中0〜50%酢酸エチルの勾配および12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。所望の生成物を白色固体として得た(15mg、0.017mmol、28%収率)。LC/MS: m/e 857.5 (M+H)+, 2.57分 (方法1)
工程4:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.015g、0.017mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、TFA(0.05mL、0.649mmol)を添加した。混合物をrtで23時間撹拌し、減圧下に濃縮し、これをさらに精製することなく次工程で使用した。LC/MS: m/e 801.4 (M+H)+, 2.11分 (方法1)
工程5:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(0.017mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)の溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.1mL、0.100mmol)を添加した。混合物を75℃で72時間撹拌し、分取HPLCで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。残渣を酢酸に溶解し、減圧下に濃縮して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(3−(3−カルボキシ−N−メチルプロパンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(2−カルボキシエチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(3.0mg、0.0037mmol、22%収率)を無色透明のフィルム状物として得た。LC/MS: m/e 759.4 (M+H)+, 1.74分 (方法1)
実施例11
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(3.25g、4.90mmol)の四塩化炭素(25mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.00g、5.62mmol)を添加した。混合物をrtで1時間撹拌し、さらに0.25gのN−ブロモスクシンイミドを添加した。混合物を18時間、rtで撹拌後、セライトのパッドで濾過し(DCMで洗浄)、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を160gシリカゲルカラムおよびヘキサン中0〜10%酢酸エチルの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、1.44gの所望の生成物を白色固体として得た。いくつかの低純度のフラクションを合わせ、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(0〜5%酢酸エチルのヘキサン溶液、90gシリカゲルカラム)で再精製した。精製物を合わせて、生成物(2.1g、2.83mmol、57.7%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 741, 743.2 (M+H)+, 4.13分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.93 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.44-7.31 (m, 5H), 7.20 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.29 (dd, J=6.1, 1.5 Hz, 1H), 5.23-5.08 (m, 3H), 5.05 (s, 1H), 4.03-3.97 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.10 (d, J=4.3 Hz, 1H), 2.34 (dt, J=12.6, 3.0 Hz, 1H), 2.27-2.19 (m, 1H), 2.15-2.05 (m, 2H), 1.92 (dd, J=12.7, 7.8 Hz, 1H), 1.79 (t, J=11.3 Hz, 1H), 1.00 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.93 (s, 3H), 0.92 (s, 3H), 1.75-0.90 (m, 16H), 0.82 (s, 3H)
工程2:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(ベンジルオキシカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
NaH(60%鉱油分散)(0.135g、3.37mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)中の懸濁液に、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン(0.204mL、1.685mmol)および(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.25g、0.337mmol)を添加した。混合物をrtで撹拌し、50℃で20時間加熱した。反応物をrtに冷却し、水(10mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン中0〜10%MeOHの勾配および12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、表題化合物(0.133g、0.171mmol、50.7%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 778.4 (M+H)+, 2.44分 (方法1)
工程3:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(ベンジルオキシカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(0.078g、0.00μmol)のDCE(2mL)溶液に、トリエチルアミン(0.022mL、0.160mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(0.033mL、0.200mmol)および酢酸パラジウム(II)(0.011g、0.050mmol)を添加した。混合物に窒素を通気し、60℃で5.5時間に加熱し、rtに冷却し、一夜撹拌した。混合物をセライトパットで濾過して固体を除去し(ジクロロメタンで洗浄)、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をTHF(2mL)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウム水和物(0.042g、0.150mmol)で処理した。1.25時間後、混合物を水(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×7mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣を熱ジオキサンおよび水からの結晶化により精製した。冷却により形成した固体を濾過により取得し、水で洗浄した。この固体を熱エタノールから再結晶し、ジオキサンおよび水をゆっくり添加した。形成した固体を濾過により取得し、エタノールで洗浄して、生成物(10mg、0.0145mmol、14.5%収率)を灰白色固体として得た。LC/MS: m/e 688.4 (M+H)+, 2.18分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.37 (d, J=4.3 Hz, 1H), 5.03 (br. s., 1H), 5.02 (br. s., 1H), 4.11-3.99 (m, 6H), 3.95-3.90 (m, 2H), 3.49-3.45 (m, 2H), 3.00-2.92 (m, 1H), 2.39-2.30 (m, 2H), 1.10 (s, 3H), 1.07 (s, 6H), 2.23-1.05 (m, 24H), 1.01 (s, 3H), 1.00 (s, 3H)
実施例12
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−カルボキシエチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(ベンジルオキシカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(0.38g、0.488mmol)のトルエン(3mL)およびメタノール(0.75mL)中の濁った溶液を0℃に冷却し、TMS−ジアゾメタン(ヘキサン中2M)(0.317mL、0.635mmol)を滴下した。溶液は5分激しく泡立ち、その後泡立ちは止んだ。混合物をrtに温め、撹拌した。4時間撹拌後、さらに0.1mLの2N TMS−ジアゾメタン溶液を添加し、混合物をrtで1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、続いて飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン中0〜5%MeOHの勾配および25gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(0.295g、0.350mmol、71.7%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 792.4 (M+H)+, 3.51分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.92 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.29-7.39 (m, 5 H), 7.18 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 5.27 (d, J=5.19 Hz, 1 H), 5.06-5.18 (m, 2 H), 4.93 (s, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 3.94 (s, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 3.72 (t, J=4.58 Hz, 4 H), 3.57 (t, J=5.80 Hz, 2 H), 2.87-2.95 (m, 1 H), 2.60 (t, J=5.80 Hz, 2 H),2.52 (br. s., 4 H),2.27-2.33 (m, 1 H),2.20 (td, J=12.28, 3.20 Hz, 1 H),2.08 (dd, J=17.09, 6.10 Hz, 1 H), 1.85-2.00 (m, 2 H),1.73 (t, J=11.29 Hz, 1 H),1.64 (d, J=16.79 Hz, 1 H), 0.98-1.53 (m, 15 H),0.97 (s, 3 H),0.94 (s, 3 H),0.91 (s, 3 H),0.90 (s, 3 H),0.80 (s, 3 H)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.288g、0.364mmol)のDCE(3.5mL)溶液に、TEA(0.081mL、0.582mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(0.121mL、0.727mmol)および酢酸パラジウム(0.020g、0.091mmol)を添加した。混合物にNを通気し、60℃に加熱した。2.5時間後、混合物をrtに冷却し、セライトパットで濾過して固体を除去し、減圧下に濃縮した。残渣をTHF(5mL)で希釈し、濁った溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム水和物(0.152g、0.545mmol)を添加した。混合物をrtで2時間撹拌し、水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン中0〜5%メタノールの勾配および25gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(0.188g、0.268mmol、73.7%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 702.4 (M+H)+, 2.66分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.90 (d, J=8.24 Hz, 2 H) 7.16 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.26 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 4.92 (d, J=1.83 Hz, 2 H), 3.93 (s, 2 H), 3.88 (s, 3 H), 3.74 (t, J=4.43 Hz, 4 H), 3.62 (t, J=5.49 Hz, 2 H), 2.89 (td, J=10.83, 4.27 Hz, 1 H), 2.58-2.74 (m, 6 H), 2.21-2.32 (m, 2 H), 1.99-2.13 (m, 2 H), 1.91 (dd, J=12.05, 8.09 Hz, 1 H), 1.72 (t, J=11.29 Hz, 1 H), 1.65 (d, J=16.79 Hz, 1 H), 1.01-1.56 (m, 15 H), 0.99 (s, 3 H), 0.98 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.90 (s, 6 H)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.188g、0.268mmol)を含むフラスコに、塩化オキサリル(DCM中2M)(3mL、6.00mmol)を添加した。溶液(塩化オキサリル添加により数分泡立つ)をrtで2時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回DCMに溶解し、濃縮して、残存塩化オキサリルを除去した。粗製の酸クロライド生成物をさらに精製することなく次工程で使用した。メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(クロロカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(32.2mg、0.0447mmol)のDCE(1mL)懸濁液に、ベータ−アラニンエチルエステル塩酸塩(10.30mg、0.067mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.134mmol)を添加した。混合物をrtで5時間撹拌し、DCM中0〜5%MeOHの勾配と該混合物に添加した0.1%酢酸アンモニウムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(32mg、0.040mmol、89%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 801.4 (M+H)+, 2.66分 (方法1)
工程4:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.032g、0.040mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、NaOH(1N)(0.199mL、0.199mmol)を添加した。混合物を75℃で15時間加熱し、rtに冷却し、分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(18mg、0.024mmol、59.6%収率)を白色固体として得た。
LC/MS: m/e 759.4 (M+H)+, 1.99分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.94 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.16 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 6.83 (t, J=5.49 Hz, 1 H), 5.17 (d, J=4.58 Hz, 1 H), 4.90 (s, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 3.91-4.00 (m, 2 H), 3.90 (t, J=4.58 Hz, 4 H), 3.78-3.85 (m, 1 H), 3.56-3.72 (m, 3 H), 3.00-3.13 (m, 6 H), 2.75-2.82 (m, 1 H), 2.49-2.63 (m, 2 H), 2.38-2.44 (m, 1 H), 2.10-2.20 (m, 2 H), 1.81-2.00 (m, 3 H), 1.03 (s, 3 H), 1.01-1.67 (m, 16 H), 0.99 (s, 3 H), 0.91 (s, 3 H), 0.89 (s, 6 H)
実施例13〜17
C−30エチルモルホリノエーテルを用いるC−28アミドの製造の一般的スキーム。
実施例13
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(クロロカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(32.2mg、0.0447mmol)(合成は上のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造において記載)のDCE(1mL)懸濁液に、2−(2−アミノエチルアミノ)エタノール(16μL、0.158mmol)を添加した。混合物をrtで一夜撹拌した。16時間撹拌後、混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.134mmol)を添加した。混合物を1時間、rtで撹拌し、ジクロロメタン中0〜10%メタノールの勾配と該混合物に添加した0.1%水酸化アンモニウムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで直接精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(19mg、0.024mmol、53.9%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 788.4 (M+H)+, 2.52分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.91 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.18 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 6.57 (br. s., 1 H), 5.27 (d, J=4.58 Hz, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 3.94 (s, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 3.74-3.80 (m, 2 H), 3.70-3.74 (m, 4 H), 3.39-3.63 (m, 5 H), 2.88-3.06 (m, 6 H), 2.59 (t, J=5.80 Hz, 2 H), 2.41-2.56 (m, 5 H), 1.93-2.13 (m, 3 H), 1.80 (dd, J=12.21, 7.63 Hz, 1 H), 0.98-1.74 (m, 17 H), 0.99 (s, 3 H), 0.97 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.87-0.93 (m, 6 H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.019g、0.024mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、1N NaOH(0.121mL、0.121mmol)を添加した。混合物を75℃で23時間加熱し、rtに冷却し、さらに63時間撹拌した。反応物にさらに0.1mLの1N NaOHを添加し、混合物を75℃で23時間加熱し、rtに冷却し、分取HPLC(方法1)で精製した。
所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(15mg、0.019mmol、80%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 774.6 (M+H)+, 2.07分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸) δ ppm 8.03 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.29 (d, J=8.5 Hz, 2H), 5.37 (d, J=4.6 Hz, 1H), 5.01 (br. s., 1H), 5.00 (br. s., 1H), 4.09-3.96 (m, 8H), 3.91 (br. s., 2H), 3.78-3.71 (m, 1H), 3.70-3.63 (m, 1H), 3.54-3.44 (m, 3H), 3.38-3.32 (m, 4H), 3.04 (td, J=10.6, 3.5 Hz, 1H), 2.56-2.49 (m, 1H), 1.09 (s, 3H), 1.06 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H), 2.24-0.97 (m, 24H)
実施例14
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(クロロカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(40mg、0.056mmol)(合成は上のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造において記載)のDCE(1mL)懸濁液に、N,N−ジメチルアミノエチルアミン(7.34mg、0.083mmol)を添加した。混合物をrtで16時間撹拌し、混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.134mmol)を添加した。さらに2時間、rtで撹拌し、DCM中0〜10%MeOHの勾配と該混合物に添加した0.1%水酸化アンモニウムおよび12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで直接精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、所望の生成物(38.4mg、0.050mmol、90%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 772.5 (M+H)+, 2.68分 (方法1)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(38.4mg、0.050mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、1N NaOH(0.249mL、0.249mmol)を添加した。混合物を75℃で15時間加熱し、分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(14mg、0.018mmol、37%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 758.6 (M+H)+, 2.14分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.93 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.15 (d, J=7.94 Hz, 2 H), 7.11 (br. s., 1 H), 5.28 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 4.89 (s, 1 H), 3.88-3.96 (m, 2 H), 3.74 (t, J=4.58 Hz, 4 H), 3.59 (t, J=5.49 Hz, 2 H), 3.47-3.53 (m, 2 H), 2.96-3.04 (m, 1 H), 2.74-2.82 (m, 2 H), 2.61-2.68 (m, 2 H), 2.58 (br. s., 4 H), 2.51 (s, 6 H), 2.39-2.47 (m, 1 H), 1.93-2.11 (m, 3 H), 1.75-1.83 (m, 1 H), 1.58-1.69 (m, 2 H), 0.96-1.53 (m, 15 H), 0.96 (s, 3 H), 0.94 (s, 6 H), 0.91 (s, 6 H)
実施例15
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(クロロカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(32.2mg、0.0447mmol)(合成は上のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造において記載)のDCE(1mL)懸濁液に、1−(3−アミノプロピル)−2−ピロリジノン(9.40μL、0.067mmol)を添加した。混合物をrtで16時間撹拌し、ジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.134mmol)を混合物に添加し、さらに1時間、rtで撹拌した。混合物をジクロロメタン中0〜5%メタノールの勾配と該混合物に添加した0.1%酢酸アンモニウムおよび12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(36.4mg、0.044mmol、99%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 826.5 (M+H)+, 2.59分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.92 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.18 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 6.91 (t, J=6.10 Hz, 1 H), 5.28 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 4.92 (br. s., 2 H), 3.95 (br. s., 2 H), 3.90 (s, 3 H), 3.72 (t, J=4.58 Hz, 4 H), 3.58 (t, J=5.04 Hz, 2 H), 3.33-3.48 (m, 3 H), 3.20-3.33 (m, 2 H),2.96-3.08 (m, 2 H), 2.60 (t, J=5.80 Hz, 2 H), 2.52 (br. s., 5 H), 2.43 (t, J=8.09 Hz, 2 H), 1.95-2.18 (m, 5 H), 1.81 (dd, J=11.90, 7.93 Hz, 1 H), 0.99 (s, 3 H), 0.98-1.72 (m, 19 H), 0.97 (s, 3 H),0.95 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−3a−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0364g、0.044mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、1N NaOH(0.220mL、0.220mmol)を添加した。混合物を75℃で15時間加熱し、分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(31mg、0.035mmol、81%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 812.5 (M+H)+, 2.11分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.65 (br. s., 1 H), 7.94 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.17 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 6.91 (t, J=6.26 Hz, 1 H), 5.25 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 4.88-4.93 (m, 2 H), 3.88-3.98 (m, 2 H), 3.80 (t, J=4.58 Hz, 4 H), 3.67 (t, J=5.49 Hz, 2 H), 3.34-3.46 (m, 3 H), 3.21-3.33 (m, 2 H), 3.00-3.09 (m, 2 H), 2.40-2.51 (m, 3 H), 2.14 (d, J=12.21 Hz, 1 H), 1.96-2.10 (m, 5 H), 1.80 (dd, J=11.90, 7.63 Hz, 1 H), 0.96-1.71 (m, 24 H), 0.95 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.92 (s, 3 H), 0.90 (br. s., 6 H)
実施例16
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(クロロカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(25mg、0.035mmol)(合成は上のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造において記載)のDCE(1mL)懸濁液に、1−(3−アミノプロピル)イミダゾール(8μL、0.067mmol)を添加した。混合物をrtで16時間撹拌し、ジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.132mmol)を添加した。混合物を30分、rtで撹拌し、0.1%水酸化アンモニウムを添加したジクロロメタン中0〜5%メタノールの勾配および12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで直接精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(10.8mg、0.013mmol、38.5%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 809.4 (M+H)+, 2.55分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.91 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.49 (s, 1 H), 7.18 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.07 (s, 1 H), 6.94 (s, 1 H), 5.69 (t, J=5.95 Hz, 1 H), 5.27 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 3.99 (td, J=6.94, 2.90 Hz, 2 H), 3.94 (s, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 3.72 (t, J=4.73 Hz, 4 H), 3.53-3.61 (m, 2 H), 3.30-3.38 (m, 1 H), 3.13-3.22 (m, 1 H), 3.00 (td, J=11.14, 3.97 Hz, 1 H), 2.60 (t, J=5.80 Hz, 2 H), 2.42-2.55 (m, 5 H), 2.09 (dd, J=17.24, 6.26 Hz, 1 H), 1.94-2.04 (m, 3 H), 1.88 (d, J=13.73 Hz, 1 H), 0.99-1.75 (m, 18 H), 0.99 (s, 3 H), 0.98 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0108g、0.013mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)の溶液に、1N NaOH(0.067mL、0.067mmol)を添加した。混合物を75℃で15時間加熱し、混合物をrtに冷却した。さらに0.067μLの1N NaOHを混合物に添加し、75℃に加熱した。8時間加熱後、混合物をrtに冷却し、さらに63時間、rtで撹拌した。混合物を分取HPLCで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(9mg、10.19μmol、76%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 795.5 (M+H)+, 2.09分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.95 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.64 (s, 1 H), 7.16 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.12 (s, 1 H), 6.95 (s, 1 H), 5.71 (br. s., 1 H), 5.25 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 3.96-4.06 (m, 2 H), 3.94 (s, 2 H), 3.73-3.81 (m, 4 H), 3.61-3.67 (m, 2 H), 3.34-3.46 (m, 1 H), 3.11-3.20 (m, 1 H), 2.97-3.05 (m, 1 H), 2.59-2.76 (m, 6 H), 2.45 (br. s., 1 H), 1.95-2.10 (m, 4 H), 1.89 (d, J=13.43 Hz, 1 H), 0.96-1.74 (m, 18 H), 0.97 (s, 6 H), 0.94 (s, 3 H), 0.89 (s, 3 H), 0.86 (s, 3 H)
実施例17
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(カルボキシメチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(2−メトキシ−2−オキソエチルアミノ)エチルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(クロロカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(32.2mg、0.0447mmol)(合成は上のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造において記載)のDCE(1mL)の懸濁液に、メチル2−(2−アミノエチルアミノ)アセテート(8.86mg、0.067mmol)を添加した。混合物をrtで16時間撹拌した。混合物にジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.134mmol)を添加し、混合物を3.5時間、rtで撹拌した。。さらに10mgのメチル2−(2−アミノエチルアミノ)アセテートを添加し、反応物をさらに19時間、rtで撹拌した。混合物にさらに10mgのメチル2−(2−アミノエチルアミノ)アセテートを添加し、さらにrtで撹拌した。混合物をさらに60時間、rtで撹拌後、ジクロロメタン中0〜10%メタノールの勾配と該混合物に添加した0.1%水酸化アンモニウムおよび12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで直接精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(31mg、0.027mmol、59.5%収率)を白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 816.5 (M+H)+, 2.57分 (方法1)
工程2:2−(2−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−(2−モルホリノエトキシ)プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキサミド)エチルアミノ)酢酸(30mg、0.026mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、1N NaOH(0.2mL、0.200mmol)を添加した。混合物を75℃で15時間加熱し、rtに冷却し、分取HPLC(方法1)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(10mg、0.013mmol、48.5%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 788.5 (M+H)+, 2.01分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, 酢酸d4) δ ppm 8.03 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.29 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.37 (d, J=4.88 Hz, 1 H), 5.01 (br. s., 1 H), 5.00 (br. s., 1 H), 3.29-4.12 (m, 20 H), 3.00-3.10 (m, 1 H), 2.51-2.60 (m, 1 H), 1.09 (s, 3 H), 1.08-2.26 (m, 21 H), 1.07 (s, 3 H), 1.05 (s, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 0.99 (s, 3 H)
実施例18
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.1g、0.132mmol)を含むバイアルに、塩化オキサリル(DCM中2M)(2mL、4.00mmol)を添加した。溶液をrtで2.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回DCMに溶解し、濃縮して、残存塩化オキサリルを除去した。残渣を減圧下に乾燥後、DCE(2mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.069mL、0.396mmol)を添加し、続いてN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.022mL、0.198mmol)を添加した。混合物をrtで67時間撹拌し、水(7mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×7mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン中0〜10%メタノールの勾配および12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(73.4mg、0.089mmol、67%収率)を灰白色泡状物として得た。LC/MS: m/e 828.6 (M+H)+, 2.54分 (方法1)
工程2:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(3−(4−メトキシ−N−メチル−4−オキソブタンアミド)プロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(73mg、0.088mmol)のDCM(1mL)溶液に、TFA(0.1mL、1.298mmol)を添加した。混合物をrtで一夜16時間撹拌し、窒素流下で濃縮した。残渣を1,4−ジオキサン(2mL)で希釈し、75℃で加熱した。22時間加熱後、混合物をrtに冷却した。1N HClで酸性化し、ヒートガンで加熱し、rtで一夜静置した。結晶が形成されないとき、混合物を分取HPLC(方法1)で精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。残渣を同じHPLC方法を使用して第2回目の再精製をした。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(14mg、0.018mmol、21%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 772.5 (M+H)+, 2.05分 (方法1)
実施例19〜21
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシプロプ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(実施例19)、4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体1(実施例20)および4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体2(実施例21)の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(3.02g、4.29mmol)のCCl(50mL)溶液に、NBS(0.954g、5.36mmol)を添加した。混合物をrtで15.5時間撹拌し、セライトパットで濾過して固体を除去し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を160gシリカゲルカラムおよびヘキサン中0〜10%酢酸エチルの勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、2.22gの生成物を白色泡状物として得て(70%純度)、これをさらに精製することなく次工程で使用した。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ=7.87 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.42-7.30 (m, 5H), 7.16 (d, J=7.9 Hz, 2H), 5.26 (d, J=4.9 Hz, 1H), 5.22-5.07 (m, 3H), 5.04 (s, 1H), 4.01-3.96 (m, 2H), 3.09 (td, J=11.1, 4.7 Hz, 1H), 1.58 (s, 9H), 0.98 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.90 (s, 6H), 0.80 (s, 3H), 2.36-0.78 (m, 22H)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−(3−ブロモプロプ−1−エン−2−イル)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(1.5g、1.339mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)およびエタノール(10mL)溶液を含む耐圧封管に、炭酸カリウム(0.370g、2.68mmol)を添加した。混合物を窒素のバブリングにより10分脱気し、パラジウムテトラキス(0.077g、0.067mmol)を添加した。混合物を3回排気および窒素充填し、2回一酸化炭素充填および排気を行い、最後に一酸化炭素を85psiまで充填し、油浴中85℃で加熱した。24時間加熱後、混合物をrtに冷却し、25mLの水で希釈し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をヘキサン中0〜10%EtOAcの勾配および90gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、主および副生成物を得て、主生成物(0.591g、0.761mmol、57%収率)が表題化合物である。LC/MS: m/e 794.5 (M+18), 4.08分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ=7.87 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.45-7.29 (m, 5H), 7.16 (d, J=7.6 Hz, 2H), 5.26 (d, J=5.5 Hz, 1H), 5.20-5.05 (m, 2H), 4.97 (s, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.14 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.11-2.95 (m, 3H), 2.37-2.18 (m, 2H), 2.08 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.01-1.85 (m, 2H), 1.58 (s, 9H), 0.97 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.90 (s, 6H), 1.72-0.88 (m, 20H), 0.80 (s, 3H)
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.588g、0.757mmol)のDCE(7mL)溶液に、トリエチルアミン(0.169mL、1.211mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(0.251mL、1.513mmol)および酢酸パラジウム(II)(0.042g、0.189mmol)を添加した。混合物に窒素を通気し、60℃に加熱した。5時間加熱後、混合物をrtに冷却し、セライトパットで濾過して固体を除去し、減圧下に濃縮した。粗製の物質をさらに精製することなく次工程で使用した。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ=7.86 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.15 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.26 (d, J=5.5 Hz, 1H), 4.97 (s, 1H), 4.83 (s, 1H), 4.13 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.11-2.95 (m, 3H), 2.30-2.21 (m, 2H), 2.08 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.02-1.91 (m, 1H), 1.88-1.79 (m, 1H), 1.57 (s, 9H), 0.94 (s, 9H), 1.71-0.84 (m, 35H), 0.27 (s, 6H)
工程4:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.607g、0.757mmol)のTHF(10mL)の溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム水和物(0.317g、1.136mmol)を添加した。黄色溶液をrtで3.5時間撹拌し、水(20mL)および1N HCl(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をヘキサン中0〜50%酢酸エチルの勾配および40gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、生成物(0.485g、0.706mmol、93%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 685.5 (M-H)-, 2.90分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ=7.87 (d, J=7.93 Hz, 2 H), 7.16 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.27 (d, J=4.58 Hz, 1 H), 4.99 (s, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.15 (q, J=7.02 Hz, 2 H), 2.97-3.06 (m, 3 H), 2.30 (d, J=12.82 Hz, 1 H), 2.24 (td, J=12.13, 3.20 Hz, 1 H), 2.01-2.14 (m, 2 H), 1.97 (dd, J=12.51, 7.93 Hz, 1 H), 1.58 (s, 9 H), 1.27 (t, J=7.02 Hz, 3 H), 1.01 (s, 3 H), 1.00-1.72 (m, 17 H), 0.99 (s, 3 H), 0.97 (s, 3 H), 0.91 (s, 6 H)
工程5:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート、HClの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.15g、0.218mmol)を含む炉乾燥した丸底フラスコに、塩化オキサリル(DCM中2M)(5mL、10.00mmol)を添加した。混合物をrtで2.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をさらに2回DCMに溶解し、濃縮して、過剰の塩化オキサリルを除去した。粗製の生成物をDCE(2mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.114mL、0.655mmol)を添加し、続いてN,N−ジメチルエチレンジアミン(0.036mL、0.328mmol)およびDMAP(1mg、8.19μmol)を添加した。混合物をrtで20時間撹拌し、水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン中0〜10%メタノールの勾配および12gシリカゲルカラムを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物含有フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、表題化合物(0.12g、0.151mmol、69.3%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 757.6 (M+H)+, 2.29分 (方法6). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ=12.41 (br. s., 1 H), 7.87 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 7.73 (br. s., 1 H), 7.15 (d, J=8.24 Hz, 2 H), 5.24-5.28 (m, 1 H), 4.98 (s, 1 H), 4.83 (s, 1 H), 4.14 (q, J=7.32 Hz, 2 H), 3.62-3.80 (m, 2 H), 3.05-3.20 (m, 3 H), 2.95-3.03 (m, 2 H), 2.81-2.89 (m, 6 H), 2.42-2.51 (m, 1 H), 2.36 (d, J=14.04 Hz, 1 H), 2.09 (dd, J=17.40, 6.41 Hz, 1 H), 1.86-1.99 (m, 2 H), 1.58 (s, 9 H), 1.26 (t, J=7.17 Hz, 3 H), 0.99 (s, 3 H), 0.95-1.72 (m, 17 H), 0.96 (s, 3 H), 0.95 (s, 3 H), 0.90 (s, 6 H)
工程6:tert−ブチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル)−1−(4−エトキシ−4−オキソブト−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.115g、0.145mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液に、1N NaOH(0.725mL、0.725mmol)を添加した。混合物を85℃で39時間加熱した。NaOH(10N、0.1mL)を混合物に添加し、再び85℃で加熱した。22時間加熱後、混合物をrtに冷却し、1N HClでpH1まで酸性化した。形成した固体を濾過により取得して、85mgの生成物の混合物を得て、これをさらに精製することなく次工程で直接使用した。生成物の混合物を含むバイアルに、4N HClの1,4−ジオキサン溶液(3mL)を添加した。混合物をrtで2.5時間撹拌し、窒素流下で濃縮した。残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。生成物の混合物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮した。生成物の混合物を酢酸(2mL)およびメタノール(4mL)に溶解し、窒素で脱気し、10%Pd/C(20mg)を添加した。混合物を1気圧のH下に3時間撹拌し、さらに100mgのPd/Cを添加し、混合物を1気圧のH下に撹拌した。21時間撹拌後、混合物をセライトのプラグで濾過し、減圧下に濃縮した。残渣を分取HPLC(方法1)で精製した。3つの大きなピークが最初の分取HPLC精製で分離された。一水素化生成物含有フラクションを合わせ、濃縮し、分取HPLCで再精製した(方法10)。他の2つの生成物の各々を濃縮して、二ヒドロキシル化生成物の2個のジアステレオマーを得た。
実施例19:(単離体1)4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシプロプ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(4.0mg、0.006mmol、4%収率)
LC/MS: m/e 675.5 (M+H)+, 2.05分 (方法1). 1H NMR (400 MHz, 可溶化のために3滴のメタノール-d4を添加したクロロホルム-d(7.27 ppmのクロロホルムピークを参照)) δ=7.81 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.12 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.66 (s, 1H), 3.35-3.29 (m, 2H), 3.12 (td, J=10.7, 3.9 Hz, 1H), 2.62 (t, J=5.9 Hz, 2H), 2.40 (s, 6H), 2.00 (s, 3H), 0.89 (s, 3H), 0.86 (s, 3H), 0.84 (br. s., 3H), 2.49-0.71 (m, 25H), 0.65 (s, 3H), 0.59 (s, 3H)
実施例20:(単離体2)4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体1(6.5mg、0.010mmol、7%収率)
LC/MS: m/e 677.6 (M+H)+, 2.19分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, 可溶化のために3滴のメタノール-d4を添加したクロロホルム-d(7.27 ppmのクロロホルムピークを参照)) δ=7.82 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.11 (d, J=8.2 Hz, 2H), 3.37 (t, J=5.2 Hz, 2H), 2.78-2.70 (m, 2H), 2.50 (s, 6H), 2.39-2.24 (m, 3H), 2.16-2.08 (m, 2H), 2.07-1.94 (m, 3H), 1.76-1.60 (m, 4H), 0.88 (s, 3H), 0.84 (br. s., 6H), 0.74 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.51-0.70 (m, 17H), 0.63 (s, 3H), 0.59 (s, 3H)
実施例21:(単離体3)4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体2(5.5mg、0.008mmol、5.5%収率)
LC/MS: m/e 677.5 (M+H)+, 2.04分 (方法1). 1H NMR (500 MHz, 可溶化のために3滴のメタノール-d4を添加したクロロホルム-d(7.27 ppmのクロロホルムピークを参照)) δ=7.89 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.19 (d, J=8.5 Hz, 2H), 3.53-3.46 (m, 2H), 2.96-2.88 (m, 2H), 2.66 (br. s., 6H), 2.48-2.31 (m, 4H), 2.20-0.74 (m, 37H), 0.71 (s, 3H), 0.65 (s, 3H)
実施例22
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの製造
WO13123019に記載のとおりに製造した4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸(0.1g、0.144mmol)のトルエン(2mL)およびメタノール(0.5mL)溶液を0℃に冷却した。この溶液にTMS−ジアゾメタン(エーテル中2M)(0.086mL、0.173mmol)を滴下した。ガス発生が止んだ後、混合物をrtに温め、黄色溶液をrtで2時間撹拌した。混合物を1mLの酢酸を注意深く添加することにより酸性とし、減圧下に濃縮した。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、表題生成物(0.086g、0.121mmol、84%収率)を灰白色泡状物として得た。H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ=5.35 (br. s., 1H), 5.19 (d, J=5.0 Hz, 1H), 4.71 (br. s., 1H), 4.59 (br. s., 1H), 3.69 (s, 3H), 3.14-2.97 (m, 8H), 2.74-2.41 (m, 6H), 2.34-2.27 (m, 2H), 2.22-2.13 (m, 2H), 1.69 (s, 3H), 2.06-0.78 (m, 40H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.086g、0.121mmol)を含むフラスコに、アセチルアセトンコバルト(II)塩(0.062g、0.243mmol)を添加した。混合物をTHF(2mL)で希釈し、フェニルシラン(0.060mL、0.485mmol)を添加した。混合物に窒素を通気し、酸素のバルーン下に置いた。1.5時間後、混合物をジクロロメタンで希釈し、4gシリカゲルカラムで濾過した(10%MeOHのDCM溶液で洗浄)。濾液を減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン中0〜8%MeOHの勾配および12gシリカゲルカラムを使用して再精製した。
主精製物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、56mgの薄緑色固体を得て、これをさらに精製することなく次工程で使用した。
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.056g、0.077mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液に、NaOH(1N)(0.385mL、0.385mmol)を添加し、混合物を70℃に加熱した。混合物を18時間加熱後、rtに冷却し、分取HPLCで精製した(方法21)。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸、TFA(9.2mg、11.1μmol、14%収率)を白色固体として得た。LC/MS: m/e 713.6 (M+H)+, 1.44分 (方法6). 1H NMR (400 MHz, 酢酸) δ=5.39 (br. s., 1H), 5.24 (d, J=5.8 Hz, 1H), 3.38-3.01 (m, 12H), 2.65-2.55 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.26 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 2.40-0.84 (m, 38H)
実施例23
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の製造
工程1:エチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの製造
WO13169578に記載のとおりに製造したエチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(46.5mg、0.068mmol)wお含むフラスコに、アセチルアセトンコバルト(II)塩(34.8mg、0.135mmol)を添加した。混合物をTHF(2mL)で希釈し、フェニルシラン(0.033mL、0.271mmol)を添加した。混合物に窒素を通気し、酸素のバルーン下に置いた。4.5時間撹拌後、混合物をジクロロメタンで希釈し、ジクロロメタン中0〜10%MeOHの勾配および12gシリカゲルカラムを使用して直接精製した。2つの主単離体を含むフラクションを減圧下に濃縮して、表題化合物(7.5mg、0.011mmol、16%収率)を薄緑色固体として得た。LC/MS: m/e 705.7 (M+H)+, 1.76分 (方法6)
工程2:エチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(7.5mg、11μmol)の1,4−ジオキサン(0.5mL)溶液に、NaOH(1N)(0.074mL、0.074mmol)を添加した。混合物を75℃で3時間温め、rtに冷却し、分取HPLCで精製した(方法22)。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸、TFA(1.8mg、2.3μmol、22%収率)を無色透明のフィルム状物として得た。LC/MS: m/e 677.7 (M+H)+, 1.40分 (方法6). 1H NMR (500 MHz, 酢酸) δ=5.39 (br. s., 1H), 5.23 (d, J=6.3 Hz, 1H), 4.74 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 4.23-4.16 (m, 1H), 3.98-3.44 (m, 11H), 2.64-2.56 (m, 1H), 2.41-0.74 (m, 48H)
実施例A1
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(3−ヒドロキシプロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
WO201206190に記載のとおりに製造したメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(1.5g、2.67mmol)およびトリエチルアミン(0.744mL、5.34mmol)のTHF(30mL)溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.930mL、4.00mmol)を添加した。反応混合物を15時間、室温で撹拌した。反応混合物を蒸留水(15mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、所望の生成物を無色油状物として得た(1.8g、100%)。LCMS: m/e 662.42 (M+H)+, 3.39分(方法4)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(1800mg、2.72mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、0℃で3−クロロベンゾペルオキシ酸(670mg、2.99mmol)を添加した。反応混合物を2時間、0℃で撹拌し、室温に2時間温めた。反応混合物を飽和Na水溶液(25mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、所望の生成物を無色油状物として得た。残渣を0〜30%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルで精製して、所望の生成物を白色固体として得た(1.0g、54%)。LCMS: m/e 678.39 (M+H)+, 3.69分(方法4)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(3−ヒドロキシプロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(200mg、0.295mmol)およびHCl(0.516mL、2.065mmol)のTHF(2mL)中の混合物を、LCMSで出発物質の消費が示されるまで2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をアセトニトリル(1mL)に溶解し、HPLCで精製して、所望の生成物を白色固体として得た(30mg、15%)。LCMS: m/e 578.5 (M+H)+, 1.93分(方法6)
工程4:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−(3−ヒドロキシプロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(30mg、0.044mmol)および1N NaOH(0.443mL、0.443mmol)のジオキサン(1mL)中の混合物を78℃で3時間温めた。反応混合物は、rtに冷却後沈殿した。白色固体を濾過し、水(2mL)およびアセトニトリル(2mL)で洗浄して、所望の生成物(19mg、61%)を得た。LCMS: m/e 664.5 (M+H)+, 2.55分(方法6). 1H NMR (400 MHz, アセトン) δ 7.90 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.10 (dd, J=8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.02 (dd, J=11.9, 1.4 Hz, 1H), 5.38 (dd, J=6.1, 1.9 Hz, 1H), 5.01 (d, J=1.8 Hz, 1H), 4.88 (s, 1H), 4.10 (s, 2H), 2.72-1.08 (m, 23H), 1.42 (s, 9H), 1.15 (s, 3H), 1.07 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)
実施例A2
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−アミノ−1−(3−ヒドロキシプロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−アミノ−1−(3−ヒドロキシプロプ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(6mg、10.38μmol)および1N NaOH(0.104mL、0.104mmol)の混合物を78℃で3時間温めた。反応混合物を室温に冷却し、1N HClでpH約4〜6まで中和し、白色沈殿を濾過し、蒸留水で洗浄して、所望の生成物を白色固体として得た(4mg、65%)。LCMS: m/e 564.18 (M+H)+, 2.44分(方法4). 1H NMR (400 MHz, 酢酸) δ 7.92 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.04 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.98 (d, J=12.0 Hz, 1H), 5.38 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.08 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.21 (s, 2H), 2.78-2.60 (m, 1H), 2.33-1.13 (m, 22H), 1.16 (s, 3H), 1.08 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.99 (s, 3H), 0.97 (s, 3H)
実施例A3
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(150mg、0.221mmol)および塩化水素(1.106mL、4.43mmol)のTHF(3mL)中の混合物を30時間撹拌した。蒸留水(4mL)で反応を停止およびクエンチし、ジクロロメタン(3×2mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、表題化合物を無色油状物として得た(100mg、78%)。LCMS: m/e 578.2 (M+H)+, 1.98分(方法4)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(68.4mg、0.346mmol)、リン酸カリウム(110mg、0.519mmol)およびヨウ化カリウム(28.7mg、0.173mmol)のアセトニトリル(1mL)中の混合物を120℃で2時間加熱した。反応混合物を蒸留水(3mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(3×2mL)で抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製物を黄色油状物として得た。粗製物を分取HPLCで精製して、表題化合物を無色油状物として得た(20mg、16%)。LCMS: m/e 739.55 (M+H)+, 2.09分(方法6)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(20mg、0.027mmol)および1N NaOH(0.271mL、0.271mmol)のジオキサン(1mL)中の混合物を78℃で3時間加熱した。反応混合物を濾過し、分取HPLCで精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸を無色油状物として得た(10mg、50%)。LCMS: m/e 725.55 (M+H)+, 2.67分(方法6). 1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 7.81 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.04 (dd, J=8.0, 1.3 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=12.2, 1.4 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=6.1, 1.9 Hz, 1H), 3.28-2.54 (m, 15H), 2.21-0.98 (m, 22H), 1.18 (s, 3H), 1.07-0.99 (m, 9H), 0.95 (s, 3H), 0.93 (s, 3H)
実施例A4および実施例A5
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオ異性体1およびジアステレオ異性体2)の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(2000mg、3.56mmol)および炭酸ナトリウム(1509mg、14.24mmol)のTHF(50mL)および水(50mL)中の混合物に、室温で(9H−フルオレン−9−イル)メチルカルボノクロリダート(1105mg、4.27mmol)のTHF(5mL)溶液を添加した。反応混合物を2時間撹拌し、蒸留水(10mL)で反応停止させ、酢酸エチル(3×6mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製の物質を移動相として0〜30%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、所望の生成物を白色固体として得た(2.3g、81%)。LCMS: m/e 784.3 (M+H)+, 4.7分(方法4)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
R,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(950mg、1.212mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液に、0℃で3−クロロベンゾペルオキシ酸(326mg、1.454mmol)を添加した。反応混合物を18時間撹拌し、飽和Na(25mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた黄色油状物を移動相として0〜30%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、所望の生成物を白色固体として得た(780mg、80%)。LCMS: m/e 800.29 (M+H)+, 3.21分(方法4)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−オキソプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(780mg、0.975mmol)のTHF(30mL)溶液に、室温でBF.OEt(0.247mL、1.950mmol)を添加した。反応混合物を2時間、室温で撹拌し、蒸留水(40mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製物を移動相として0〜35%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、ジアステレオ異性体混合物として表題化合物を得た(白色固体、480mg、62%)。LCMS: m/e 800.6 (M+H)+, 3.40/3.61分(方法6)
工程4:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−オキソプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(60mg、0.075mmol)のTHF(2mL)溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(5.67mg、0.150mmol)を添加した。反応混合物を2時間、室温で撹拌し、蒸留水(2mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×2mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、表題化合物をジアステレオマー混合物として得た(白色固体、50mg、83%)。LCMS: m/e 802.6/802.6 (M+H)+, 2.98/3.41分(方法6)
工程5:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(50mg、0.062mmol)のTHF(1mL)溶液に、20℃でピペリジン(106mg、1.247mmol)を添加した。反応混合物を2時間、20℃で撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、分取HPLCで精製して、表題化合物の2個のジアステレオマーであるジアステレオマー1(12mg、33%)およびジアステレオマー2(20mg、55%)を白色固体として得た。LCMS: m/e 580.5/580.6(M+H)+, 1.56/1.60分(方法6)
工程6:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1),4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(20.46mg、0.103mmol)、リン酸カリウム(21.97mg、0.103mmol)およびヨウ化カリウム(5.73mg、0.034mmol)のアセトニトリル(1mL)中の混合物を120℃で15時間加熱した。反応混合物を水(2mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×2mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1)を白色固体として得た(9mg、35%)。LCMS: m/e 741.44 (M+H)+, 2.00分(方法4)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)は、上にジアステレオマー1について記載したのと同じ方法に従い、出発物質としてメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)を使用して製造した。生成物を白色固体として得た(22mg、86%)。LCMS: m/e 741.4(M+H)+, 2.24分(方法4)
工程7:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1)(9mg、0.012mmol)および水酸化ナトリウム(0.297mL、0.297mmol)のアセトニトリル(1mL)中の混合物を80℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、分取HPLCで精製して、次の化合物を得た。
実施例A4:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオマー1)を白色固体として得た(5mg、22%)。LCMS: m/e 727.6 (M+H)+, 1.34分(方法6). 1H NMR (500 MHz, 酢酸) δ 7.97 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.10 (dd, J=8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.04 (dd, J=11.8, 1.3 Hz, 1H), 5.44 (d, J=4.7 Hz, 1H), 3.86 (dd, J=11.2, 5.7 Hz, 1H), 3.67-3.54 (m, 1H), 3.47-3.24 (m, 8H), 3.22-3.00 (m, 4H), 2.63-2.43 (m, 1H), 2.35-2.22 (m, 2H), 2.17-1.30 (m, 21H), 1.31 (s, 3H), 1.13 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 1.00 (d, J=6.9 Hz, 3H)
実施例A5:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオマー2)は、上にジアステレオマー1について記載したのと同じ方法に従い、出発物質としてメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)を使用して製造した。生成物を白色固体として得た(13mg、57%)。LCMS: m/e 727.6(M+H)+, 1.93分(方法6). 1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 7.81 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.00-6.93 (m, 1H), 5.31 (dd, J=6.0, 1.8 Hz, 1H), 3.34-2.89 (m, 14H), 2.65-2.47 (m, 1H), 2.18-1.05 (m, 23H), 1.16 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.98 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.93 (s, 3H), 0.76 (d, J=6.8 Hz, 3H)
実施例A6および実施例A7
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオマー1およびジアステレオマー2)の製造
工程1:2−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−9−(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−イル)プロパン酸の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−オキソプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー混合物)(150mg、0.187mmol)のtBuOH(4mL)およびTHF(8mL)溶液に、20℃でリン酸二水素ナトリウム(202mg、1.687mmol)および亜塩素酸ナトリウム(115mg、1.275mmol)の水(5mL)溶液を0.5〜1時間かけて添加した。反応混合物をさらに1時間、20℃で撹拌し、水(10mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、表題化合物をジアステレオマー混合物として得た(白色固体、100mg、65%)。LCMS: m/e 816.3 (M+H)+, 2.68分(方法4)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエートの製造
2−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−9−(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−イル)プロパン酸(100mg、0.123mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、20℃で塩化チオニル(0.045mL、0.613mmol)を添加した。反応混合物を2時間、20℃で撹拌し、減圧下に濃縮して、褐色残渣を得た。メタノール(4mL)をゆっくり残渣に添加し、混合物をさらに10分撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、表題化合物をジアステレオマー混合物として得た(褐色固体、96mg、94%)。LCMS: m/e 830.35/830.34 (M+H)+, 3.59/3.83分(方法4)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1およびジアステレオマー2)の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(96mg、0.116mmol)のTHF(1mL)溶液に、20℃でピペリジン(197mg、2.313mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残渣をアセトニトリル(1mL)に溶解し、透明溶液を分取HPLCで精製して、表題化合物の次の2個のジアステレオマーを得た。メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1)を白色固体として得た(12mg、17%)。LCMS: m/e 607.24 (M)+/591.25(M-NH2)+, 1.88分(方法4)。およびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)を白色固体として得た(23mg、33%)。LCMS: m/e 607.24 (M)+/591.25(M-NH2)+, 2.00分(方法4)
工程4:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1およびジアステレオマー2)の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1)(12mg、0.020mmol)、リン酸カリウム(24.10mg、0.114mmol)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(22.44mg、0.114mmol)およびヨウ化カリウム(6.28mg、0.038mmol)のアセトニトリル(1mL)中の混合物を120℃で15時間加熱した。反応混合物を水(2mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×2mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1)を白色固体として得た(10mg、34%)。LCMS: m/e 769.33 (M+H)+, 2.24分(方法4)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)は、上にジアステレオマー1の合成について記載した方法に従い、出発物質としてメチルメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)を使用して製造した。生成物を白色固体として得た(16mg、55%)。LCMS: m/e 769.33(M+H)+, 2.26分(方法4)
工程5:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー1)(10mg、0.013mmol)および水酸化ナトリウム(0.130mL、0.130mmol)の混合物を80℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、分取HPLCで精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオマー1)を白色固体として得た(4mg、39%)。LCMS: m/e 741.25 (M+H)+, 1.55分(方法4). 1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d3) δ 7.85 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.08 (dd, J=8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=12.1, 1.3 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=6.2, 1.8 Hz, 1H), 3.34-3.07 (m, 7H), 3.06-2.88 (m, 5H), 2.81-2.66 (m, 1H), 2.36-2.14 (m, 2H), 2.07-1.26 (m, 21H), 1.22 (s, 3H), 1.15 (d, J=7.1 Hz, 3H), 1.06 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
実施例A7:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオマー2)は、上の4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−(1−カルボキシエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロ安息香酸(ジアステレオマー1)の合成について記載した方法に従い、出発物質としてメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−フルオロベンゾエート(ジアステレオマー2)を使用して製造した。表題化合物を白色固体として得た(7mg、69%)。LCMS: m/e 741.5(M+H)+, 2.21分(方法4). 1H NMR (500 MHz, アセトニトリル-d3) δ 7.85 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.08 (dd, J=8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=12.1, 1.3 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=6.1, 1.7 Hz, 1H), 3.31-3.08 (m, 7H), 3.07-2.97 (m, 4H), 2.95-2.85 (m, 1H), 2.84-2.70 (m, 2H), 2.18 (dd, J=17.3, 6.4 Hz, 1H), 2.09-1.27 (m, 21H), 1.21 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.08 (d, J=5.4 Hz, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
実施例A8
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−カルボキシシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−アセチル−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(1.6g、3.49mmol)、炭酸カリウム(0.964g、6.98mmol)および(ブロモメチル)ベンゼン(0.435mL、3.66mmol)のDMF(10mL)中の混合物を60℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)を添加した。白色沈殿を取得し、減圧下に乾燥して、所望の生成物を白色固体として得た(1.7g、89%)。LCMS: m/e 549.3 (M+H)+, 2.54分(方法4)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bS)−3a−((ベンジルオキシ)カルボニル)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸の製造
水酸化ナトリウム(1.749g、43.7mmol)の水(30mL)溶液に、二臭素(0.789mL、15.31mmol)を0℃でゆっくり添加し、反応混合物を20分、0℃で撹拌し、この新たに製造した橙色溶液を(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−アセチル−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(1.2g、2.187mmol)のジオキサン(40mL)溶液にゆっくり添加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、rtに温め、15時間撹拌した。反応混合物を濃HClでpH3〜4に中和し、ジクロロメタン(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製物を移動相として0〜60%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、所望の生成物を白色固体として得た(1.1g、91%)。LCMS: m/e 549.18 (M-H)-, 2.26分(方法4)
工程3:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((アジドカルボニル)アミノ)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bS)−3a−((ベンジルオキシ)カルボニル)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(1100mg、1.997mmol)、ジフェニルリン酸アジド(1.076mL、4.99mmol)およびトリエチルアミン(0.835mL、5.99mmol)のジオキサン(30mL)中の混合物を、TLCで出発物質の消費が示されるまで75℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を移動相として0〜42%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、表題化合物を白色固体として得た(1.2g、100%)。LCMS: m/e 589.29 (M-H)-, 2.40分(方法4)
工程4:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((アジドカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((アジドカルボニル)アミノ)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチルイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(1.2g、2.031mmol)およびPCC(1.095g、5.08mmol)のTHF(20mL)中の混合物を20℃で17時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を移動相として0〜35%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、生成物を無色油状物として得た(1.15g、96%)。LCMS: m/e 589.29 (M+H)+, 2.48分(方法4)
工程5:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((アジドカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(1.15g、1.953mmol)のTHF(20mL)溶液に、1N 水酸化ナトリウム(9.77mL、9.77mmol)を添加した。反応混合物を出発物質が消費されるまで1時間撹拌した。反応混合物にHCl(0.593mL、19.53mmol)を添加し、反応混合物をさらに2時間撹拌し、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、表題化合物を薄黄色固体として得た。(1.0g、96%)。LCMS: m/e 520.28 (M+H)+, 2.30分(方法4)
工程6:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(97055−013、011)(1.05g、2.020mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.704mL、3.03mmol)およびトリエチルアミン(0.845mL、6.06mmol)のTHF(10mL)中の混合物を、20℃で48時間撹拌した。反応混合物を蒸留水(15mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×15mL)で抽出し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製物を移動相として0〜40%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、生成物を白色固体として得た(0.83g、66%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.47-7.31 (m, 5H), 5.14 (d, J=6.5 Hz, 2H), 2.63-2.47 (m, 1H), 2.46-2.36 (m, 1H), 2.29 (d, J=12.0 Hz, 1H), 2.23-2.12 (m, 2H), 2.01-1.90 (m, 1H), 1.86 (dd, J=12.5, 7.9 Hz, 1H), 1.75-1.64 (m, 1H), 1.62-1.09 (m, 17H), 1.46 (s, 9H), 1.09 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.93 (s, 3H), 0.75 (s, 3H)
工程7:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソイコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.83g、1.339mmol)のTHF(10mL)溶液に、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(2.94mL、2.68mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を−78℃で15分撹拌し、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(0.526g、1.473mmol)のTHF(4mL)溶液を添加した。反応混合物を2時間、−78℃で撹拌した。反応混合物を蒸留水(20mL)で反応停止させ、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。粗製物を移動相として0〜33%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、表題化合物を無色油状物として得て、これを減圧下乾燥させて、白色泡状固体を得た(0.5g、50%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ 7.49-7.30 (m, 5H), 5.58 (dd, J=6.7, 1.8 Hz, 1H), 5.14 (d, J=8.4 Hz, 2H), 2.29 (d, J=12.0 Hz, 1H), 2.24-2.12 (m, 3H), 1.99-1.07 (m, 19H), 1.46 (s, 9H), 1.13 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.93 (s, 3H), 0.91 (s, 3H), 0.73 (s, 3H)
工程8:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
エチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(149mg、0.532mmol)、(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(200mg、0.266mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15.37mg、0.013mmol)および重炭酸ナトリウム(112mg、1.330mmol)のジオキサン(5mL)および水(5mL)中の混合物を76℃で3時間加熱した。反応混合物を蒸留水(10mL)で反応停止させ、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗製物を移動相として0〜25%酢酸エチル/ヘキサンを用い、シリカゲルを使用して精製して、表題化合物を無色油状物として得た(0.15g、75%)。LCMS: m/e 778.65 (M+Na)+, 3.77分(方法6)
工程9:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(80mg、0.106mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(24.61mg、0.212mmol)、酢酸パラジウム(II)(11.88mg、0.053mmol)およびトリエチルアミン(0.044mL、0.317mmol)のジクロロエタン(2mL)中の混合物を60℃で3時間加熱した。混合物ををシリカゲルパッドで濾過してPd触媒を除去し、濾液を減圧下に濃縮して、粗製物を黄色油状物として得た。この黄色油状物をTHF(2mL)に溶解し、TBAF(111mg、0.317mmol)で処理した。混合物を出発物質が消費されるまで2時間撹拌した。反応混合物をpH4に到達するまで1N HClで処理した。水(2mL)を添加し、白色沈殿を形成させた。沈殿を取得し、乾燥して、表題化合物を白色固体として得た(45mg、64%)。LCMS: m/e 688.6 (M+Na)+, 2.71分(方法6)
工程10:(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(6mg、9.01μmol)および水酸化ナトリウム(0.090mL、0.090mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を80℃で3時間加熱した。反応混合物を濾過し、HPLCで精製して、(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−カルボキシシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸を白色固体として得た(1.5mg、25%)。LCMS: m/e 636.23 (M-H)-, 2.28分(方法4). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.39 (br. s., 1H), 5.21 (t, J=5.6 Hz, 1H), 2.80-1.04 (m, 30H), 1.46 (s, 9H), 1.01-0.77 (m, 15H)
実施例A9
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の製造
工程1:エチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの製造
(1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−9−(4−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(10mg、0.015mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、シュウ酸ジクロライド(0.015mL、0.030mmol)を室温で添加し、反応混合物を出発物質が消費されるまで1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、減圧下2時間乾燥して、中間体酸クロライドを黄色油状物として得た。N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(1.986mg、0.023mmol)およびヒューニッヒ塩基(5.25μL、0.030mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、先に製造した酸クロライドのジクロロメタン(1mL)溶液を添加し、反応混合物を16時間撹拌し、蒸留水(2mL)で反応停止させ、ジクロロメタン(2×2mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄し(3mL)、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、表題化合物を褐色油状物として得た(6mg、54%)。LCMS: m/e 736.6 (M+H)+, 3.02分(方法3)
工程2:4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の製造
エチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3a−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(6mg、8.15μmol)およびNaOH(0.082mL、0.082mmol)のジオキサン(1mL)中の混合物を80℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、HPLCで精製して、所望の生成物を無色油状物として得た(1.1mg、18%)。LCMS: m/e 708.5 (M+H)+, 1.76分(方法6). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.51 (s, 1H), 5.48-5.31 (m, 1H), 5.20 (d, J=6.3 Hz, 1H), 3.84-3.46 (m, 2H), 3.19 (d, J=5.5 Hz, 2H), 2.86 (br. s., 6H), 2.60 (br. s., 1H), 2.42-1.04 (m, 29H), 1.44 (s, 9H), 1.01-0.76 (m, 15H)
実施例B1
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシ−1−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1およびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(1.11g、1.57mmol)、クエン酸一水和物(0.662g、3.15mmol)および4−メチルモルホリンN−オキシド(0.203g、1.73mmol)の混合物にtert−ブタノール(30mL)、続いて水(30mL)を添加した。tert−ブタノール中2.5%の四酸化オスミウム(0.800g、0.988mL、0.079mmol)を添加し、得られた混合物をrtで27時間撹拌した。オリーブ色溶液を減圧下に濃縮して残渣を得て、THF(150mL)に再溶解した。溶液を塩水(75mL)で洗浄し、有機物を塩水(50mL)と1N NaOH水溶液(10mL)の混合物で2回、さらに塩水(50mL)で1回洗浄した。合わせた水性抽出物をTHF(75mL)で逆抽出し、有機層を合わせた。有機物にシリカゲル(11g)を添加し、混合物を減圧下に濃縮して、自由に流動する粉末を得て、これを50℃で16時間真空オーブンに入れた。自由に流動する粉末を80gシリカゲルカラムの上に載せた。溶出勾配100%DCM〜9:1 DCM:MeOHにより、表題化合物の2個のジアステレオマーを分離した。表題化合物の2個の異性体のカラムから最初に溶出したものを異性体1(0.232g、20%収率)と称し、表題化合物の2個の異性体のカラムから2番目に溶出したものを異性体2(0.476g、41%収率)と称する。
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の分析データ:LCMS: m/e 739.7 (M+H)+, 2.12分(方法5). 1H NMR (500 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.96-7.87 (m, J=8.1 Hz, 2H), 7.27-7.17 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.23 (s, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.51 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.19-3.08 (m, 6H), 3.08-2.96 (m, 2H), 2.80-2.63 (m, 2H), 2.63-2.50 (m, 1H), 2.50-2.35 (m, 1H), 2.23-2.05 (m, 2H), 1.98-1.86 (m, 2H), 1.86-1.61 (m, 6H), 1.60-1.40 (m, 7H), 1.39-1.24 (m, 4H), 1.17 (s, 3H), 1.15-1.08 (m, 1H), 1.05 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の分析データ:LCMS: m/e 739.7 (M+H)+, 2.13分(方法5). 1H NMR (500 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.94-7.87 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.25-7.18 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.23 (s, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.49 (d, J=10.8 Hz, 1H), 3.40 (d, J=11.0 Hz, 1H), 3.18-2.97 (m, 8H), 2.78-2.64 (m, 2H), 2.61-2.49 (m, 1H), 2.49-2.38 (m, 1H), 2.16 (dd, J=17.2, 6.2 Hz, 1H), 2.06-1.98 (m, 1H), 1.98-1.91 (m, 1H), 1.91-1.83 (m, 1H), 1.83-1.62 (m, 7H), 1.60-1.32 (m, 8H), 1.31-1.24 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.16 (br. s., 3H), 1.15-1.06 (m, 2H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (br. s., 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシ−1−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
撹拌中のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2(0.020g、0.027mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.028g、0.135mmol)のクロロホルム(0.5mL)中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.022g、0.135mmol)を添加した。溶液を含むバイアルを密閉し、70℃で18時間加熱した。さらにトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.022g、0.135mmol)を添加し、混合物を再び70℃で30分加熱した。混合物をクロロホルム(2mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(3×1mL)で洗浄した。有機層を窒素流で濃縮し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、表題化合物(0.0094g、35.4%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 753.8 (M+H)+, 2.31分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 8.00-7.90 (m, 2H), 7.35-7.25 (m, J=8.6 Hz, 2H), 5.34 (dd, J=6.1, 1.7 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.43-3.35 (m, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.32 (dd, J=7.5, 2.3 Hz, 2H), 3.29-3.24 (m, 2H), 3.24-3.11 (m, 6H), 3.11-3.01 (m, 2H), 2.45-2.36 (m, 1H), 2.35-2.27 (m, 1H), 2.27-2.18 (m, 2H), 2.18-2.11 (m, 1H), 2.00-1.92 (m, 3H), 1.88-1.79 (m, 2H), 1.79-1.70 (m, 2H), 1.69-1.53 (m, 6H), 1.53-1.41 (m, 4H), 1.36 (s, 3H), 1.32 (d, J=11.0 Hz, 2H), 1.19 (s, 3H), 1.17 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシ−1−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.094g、0.0096mmol)、水酸化リチウム一水和物(0.0040g、0.096mmol)、メタノール(0.3mL)、THF(0.3mL)および水(0.3mL)の混合物を75℃で80分撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、表題化合物(0.0104g、>100%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 739.6 (M+H)+, 2.08分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 8.03-7.92 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.34-7.25 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.39-5.29 (m, 1H), 4.05 (s, 1H), 3.42-3.36 (m, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.33-3.29 (m, 2H), 3.29-3.24 (m, 2H), 3.24-3.12 (m, 6H), 3.11-3.02 (m, 2H), 2.44-2.36 (m, 1H), 2.36-2.27 (m, 1H), 2.27-2.10 (m, 3H), 2.01-1.89 (m, 3H), 1.88-1.79 (m, 2H), 1.79-1.70 (m, 2H), 1.69-1.53 (m, 6H), 1.53-1.42 (m, 4H), 1.36 (s, 3H), 1.32 (d, J=12.7 Hz, 2H), 1.19 (s, 3H), 1.17 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
実施例B2
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジメトキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジメトキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
撹拌中のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2(0.020g、0.027mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.056g、0.271mmol)のクロロホルム(0.5mL)中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.058g、0.352mmol)を添加した。溶液を含むバイアルを密閉し、70℃で4時間加熱した。混合物をクロロホルム(1.5mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)で洗浄した。水性洗液をクロロホルム(2×1mL)で逆抽出し、有機層を合わせた。合わせた有機層を窒素流で濃縮し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、表題化合物を得た(0.010g、48.2%収率)。LCMS: m/e 767.7 (M+H)+, 2.34分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 8.00-7.90 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.35-7.25 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.35 (dd, J=6.0, 1.3 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.40 (s, 2H), 3.39-3.34 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.32-3.26 (m, 1H), 3.22 (br. s., 3H), 3.19 (s, 4H), 3.17-3.12 (m, 2H), 3.12-3.01 (m, 2H), 2.65-2.55 (m, 1H), 2.36 (dd, J=12.0, 8.8 Hz, 1H), 2.28-2.17 (m, 2H), 2.15-2.09 (m, 1H), 2.03-1.92 (m, 2H), 1.91-1.79 (m, 3H), 1.78 (s, 1H), 1.76-1.68 (m, 1H), 1.66-1.54 (m, 6H), 1.54-1.38 (m, 4H), 1.34 (s, 4H), 1.31 (br. s., 1H), 1.15 (s, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
工程2:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジメトキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジメトキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0155g、0.016mmol)、水酸化リチウム一水和物(0.0065g、0.156mmol)、メタノール(0.3mL)、THF(0.3mL)および水(0.3mL)の混合物を75℃で80分撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、表題化合物(0.0118g、76%収率)を得た。LCMS: m/e 753.6 (M+H)+, 2.19分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 7.98 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.35 (d, J=4.9 Hz, 1H), 3.43-3.25 (m, 9H), 3.25-3.11 (m, 9H), 3.11-2.98 (m, 2H), 2.58 (t, J=8.4 Hz, 1H), 2.35 (dd, J=11.9, 8.7 Hz, 1H), 2.29-2.16 (m, 2H), 2.16-2.09 (m, 1H), 2.03-1.90 (m, 2H), 1.90-1.84 (m, 1H), 1.80 (d, J=18.1 Hz, 3H), 1.75-1.67 (m, 1H), 1.60 (dd, J=15.9, 7.8 Hz, 6H), 1.54-1.38 (m, 4H), 1.35 (s, 4H), 1.31 (br. s., 1H), 1.17-1.12 (m, 6H), 1.10 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)
実施例B3
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
撹拌中のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.050g、0.071mmol)およびアセチルアセトナトコバルト(II)(3.7mg、0.014mmol)の乾燥THF(1mL)中の混合物にフェニルシラン(0.015g、0.142mmol)を添加した。混合物を酸素ガスで覆い、バイアルを密閉し、混合物を70℃で69時間加熱した。混合物を熱源から離した。さらにアセチルアセトナトコバルト(II)(24mg、0.11mmol)およびフェニルシラン(0.015g、0.142mmol)を添加し、バイアルに酸素ガスバルーンを設置し、混合物をrtで3時間撹拌した。逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)による精製により、表題化合物(0.0196g、29%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 723.6 (M+H)+, 2.20分(方法5). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.00-7.92 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.26-7.17 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.32 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.35-3.10 (m, 8H), 3.10-2.99 (m, 2H), 2.93 (d, J=13.2 Hz, 1H), 2.89-2.77 (m, 1H), 2.28-2.12 (m, 2H), 2.12-1.91 (m, 4H), 1.87 (dd, J=13.8, 5.3 Hz, 1H), 1.83-1.76 (m, 1H), 1.76-1.63 (m, 4H), 1.63-1.34 (m, 11H), 1.29 (s, 4H), 1.25 (s, 4H), 1.18 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.97 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0195g、0.021mmol)、水酸化リチウム一水和物(0.0103g、0.246mmol)、メタノール(0.3mL)、THF(0.3mL)および水(0.3mL)の混合物を75℃で80分撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、表題化合物(0.0186g、96%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 709.6 (M+H)+, 2.01分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.96-7.89 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.24-7.16 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.98 (s, 1H), 3.37 (s, 1H), 3.32-3.14 (m, 6H), 3.14-2.99 (m, 6H), 2.23-2.11 (m, 2H), 2.11-1.99 (m, 2H), 1.95-1.81 (m, 4H), 1.81-1.68 (m, 3H), 1.67-1.53 (m, 5H), 1.53-1.36 (m, 6H), 1.31-1.25 (m, 2H), 1.24 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.17 (s, 3H), 1.14 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B4
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
撹拌中のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.020g、0.021mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.043g、0.210mmol)のクロロホルム(0.5mL)中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.035g、0.210mmol)を添加した。溶液を含むバイアルを密閉し、70℃に加熱したで80分。粗製の混合物を窒素流で濃縮し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)で精製して、表題化合物(0.0164g、81%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 737.7 (M+H)+, 2.34分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 7.99-7.91 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.34-7.27 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.34 (dd, J=6.1, 1.7 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.43-3.27 (m, 4H), 3.27-3.15 (m, 6H), 3.13 (s, 3H), 3.11-3.01 (m, 2H), 2.44 (t, J=8.1 Hz, 1H), 2.27-2.18 (m, 2H), 2.18-2.09 (m, 2H), 2.04-1.95 (m, 2H), 1.89-1.80 (m, 3H), 1.80-1.71 (m, 2H), 1.67-1.53 (m, 6H), 1.53-1.44 (m, 3H), 1.41 (d, J=11.2 Hz, 1H), 1.38-1.28 (m, 5H), 1.17-1.14 (m, 6H), 1.13 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0162g、0.017mmol)、水酸化リチウム一水和物(0.0084g、0.201mmol)、メタノール(0.35mL)、THF(0.35mL)および水(0.2mL)の混合物を、70℃で20分撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法5)で精製して、表題化合物(0.0151g、91%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 723.7 (M+H)+, 2.18分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 8.04-7.90 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.35-7.24 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.35 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.43-3.26 (m, 4H), 3.26-3.21 (m, 3H), 3.18 (d, J=9.0 Hz, 3H), 3.13 (s, 3H), 3.11-3.00 (m, 2H), 2.46 (t, J=7.9 Hz, 1H), 2.29-2.19 (m, 2H), 2.19-2.11 (m, 2H), 2.03-1.88 (m, 3H), 1.88-1.70 (m, 6H), 1.67-1.44 (m, 9H), 1.41 (d, J=11.0 Hz, 1H), 1.35 (s, 3H), 1.34-1.28 (m, 2H), 1.15 (s, 6H), 1.13 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)
実施例B5
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.100g、0.142mmol)のTHF(1mL)溶液を氷浴で冷却し、THF中1.0Mのボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.340mL、0.340mmol)でゆっくり処理した。混合物をrtで16時間、次いで70℃で30分撹拌した。混合物を再び氷浴で冷却し、それにエタノール(0.180mL、3.1mmol)および飽和酢酸ナトリウム水溶液(0.066mL)を添加し、続いて30%過酸化水素(0.092mL、0.90mmol)をゆっくり添加した。得られた混合物をrtで3時間撹拌した。混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)で精製して、白色固体(56.7mg)を得た。これは、反応の主異性体生成物を含む。副異性体は精製しなかった。この固体の一部(20.0mg、取得した総量の35.3%)をMeOH(0.25mL)とTHF(0.25mL)の混合物に溶解し、1.0M LiOH水溶液(0.252mL、0.252mmol)で70℃で45分処理した。この混合物の逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)による精製、続いて生成物フラクションの1M HCl水溶液での処理と、続く減圧下の濃縮により、異性体1表題化合物ビスHCl塩を白色固体として得た(0.0138g、33.9%全体的収率)。LCMS: m/e 709.7 (M+H)+, 1.95分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.96-7.88 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.24-7.17 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.28 (br. s., 3H), 3.65 (dd, J=10.9, 6.2 Hz, 1H), 3.46 (dd, J=11.1, 6.2 Hz, 1H), 3.31-3.24 (m, 3H), 3.23-3.13 (m, 2H), 3.13-2.99 (m, 5H), 2.42-2.25 (m, 2H), 2.17 (dd, J=17.2, 6.2 Hz, 1H), 2.09-2.01 (m, 1H), 2.00-1.91 (m, 2H), 1.90-1.78 (m, 3H), 1.78-1.67 (m, 3H), 1.66-1.38 (m, 11H), 1.33-1.23 (m, 2H), 1.20 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.99-0.90 (m, 9H)
実施例B6
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(1.00g、1.42mmol)のTHF(10mL)溶液を氷浴で冷却し、THF中1.0Mのボラン−テトラヒドロフラン錯体(3.40mL、3.40mmol)でゆっくり処理した。混合物をrtで16時間、次いで70℃で30分撹拌した。混合物を再び氷浴で冷却し、それにエタノール(0.90mL、15.4mmol)および飽和酢酸ナトリウム水溶液(0.33mL)を添加し、続いて30%過酸化水素(0.46mL、4.5mmol)をゆっくり添加した。得られた混合物をrtで2.5時間撹拌した。有機物にシリカゲル(11g)を添加し、混合物を減圧下に濃縮して、自由に流動する粉末を得て、これを50℃で16時間真空オーブンに入れた。自由に流動する粉末を160gシリカゲルカラムの上に載せた。溶出勾配100%DCM〜9:1 DCM:MeOHにより2個のジアステレオマーを分離した。反応物からの主異性体メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1はカラムから最初に溶出した(0.458g、44.6%収率)。LCMS: m/e 723.6 (M+H)+, 2.14分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.94-7.88 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.25-7.18 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.33-5.26 (m, 1H), 4.25 (br. s., 1H), 3.91 (s, 3H), 3.74 (dd, J=10.5, 4.2 Hz, 1H), 3.17-2.95 (m, 9H), 2.78-2.62 (m, 2H), 2.62-2.52 (m, 1H), 2.47-2.38 (m, 1H), 2.14 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.00-1.80 (m, 4H), 1.80-1.71 (m, 2H), 1.71-1.48 (m, 10H), 1.48-1.32 (m, 5H), 1.30-1.18 (m, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.09 (d, J=14.9 Hz, 2H), 1.01 (s, 6H), 0.98 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
反応により形成した2個の異性体の副異性体は主異性体に続いてカラムから溶出し、不純物と混合していた。副異性体を含むこれらの不純物フラクションを逆相分取HPLC(分取HPLC方法6)で再精製して、固体(53.8mg)を得た。この固体の一部(25mg、全体の46.5%)をMeOH(0.3mL)とTHF(0.3mL)の混合物に溶解し、1.0M LiOH水溶液(0.263mL、0.263mmol)で70℃で45分処理した。この混合物の逆相分取HPLC(分取HPLC方法7)による精製により、異性体2表題化合物を白色固体遊離塩基として得た(0.0115g、5.2%全体的収率)。LCMS: m/e 710.5 (M+H)+, 2.18分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.86 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.13 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.27 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.43-3.35 (m, 2H), 3.18-2.97 (m, 8H), 2.80-2.65 (m, 2H), 2.65-2.54 (m, 1H), 2.54-2.43 (m, 1H), 2.12 (dd, J=16.9, 5.9 Hz, 2H), 1.94 (s, 4H), 1.92-1.84 (m, 2H), 1.79 (dd, J=12.7, 7.1 Hz, 1H), 1.75-1.66 (m, 2H), 1.65-1.36 (m, 11H), 1.35-1.20 (m, 4H), 1.15 (s, 3H), 1.11 (d, J=13.9 Hz, 1H), 1.02 (s, 6H), 0.94 (s, 6H), 0.81 (d, J=6.8 Hz, 3H)
実施例B7
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.100g、0.142mmol)のTHF(1mL)溶液を氷浴で冷却し、THF中1.0Mのボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.340mL、0.340mmol)でゆっくり処理した。混合物をrtで16時間、次いで70℃で30分撹拌した。混合物を再び氷浴で冷却し、これにエタノール(0.180mL、3.1mmol)および飽和酢酸ナトリウム水溶液(0.066mL)を添加し、続いて30%過酸化水素(0.092mL、0.90mmol)をゆっくり添加した。得られた混合物をrtで3時間撹拌した。混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法6)で精製して、白色固体(56.7mg)を得た。これは、反応の主異性体生成物を含む。副異性体を精製しなかった。この固体の一部(30.0mg、取得した全体の52.9%)をクロロホルム(0.5mL)に溶解し、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.065g、0.315mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.052g、0.315mmol)で処理した。混合物をrtで16時間、次いで70℃で30分撹拌した。この混合物の逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)での精製により、表題化合物ビス−TFA塩を無色ガラス状固体として得た(0.0177g、24.0%全体的収率)。LCMS: m/e 737.7 (M+H)+, 2.34分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン-d6) δ ppm 8.03-7.93 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.35-7.26 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.40-5.30 (m, 1H), 3.50 (dd, J=9.5, 6.8 Hz, 1H), 3.36-3.06 (m, 17H), 2.45-2.28 (m, 2H), 2.28-2.19 (m, 2H), 2.19-2.12 (m, 2H), 1.96-1.69 (m, 6H), 1.69-1.39 (m, 12H), 1.39-1.34 (m, 1H), 1.33 (s, 4H), 1.13 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H), 0.90 (d, J=6.8 Hz, 3H)
実施例B8
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の製造
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)エチル)アミノ)−1−イソプロペニル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(1.00g、1.42mmol)のTHF(10mL)溶液を氷浴で冷却し、THF中1.0Mのボラン−テトラヒドロフラン錯体(3.40mL、3.40mmol)でゆっくり処理した。混合物をrtで16時間、次いで70℃で30分撹拌した。混合物を再び氷浴で冷却し、それにエタノール(0.90mL、15.4mmol)および飽和酢酸ナトリウム水溶液(0.33mL)を添加し、続いて30%過酸化水素(0.46mL、4.5mmol)をゆっくり添加した。得られた混合物をrtで2.5時間撹拌した。有機物にシリカゲル(11g)を添加し、混合物を減圧下に濃縮して、自由に流動する粉末を得て、これを50℃で16時間真空オーブンに入れた。自由に流動する粉末を160gシリカゲルカラムの上に載せた。溶出勾配100%DCM〜9:1 DCM:MeOHにより2個のジアステレオマーを分離した。反応物からの主異性体メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1はカラムから最初に溶出した(0.458g、44.6%収率)。LCMS: m/e 723.6 (M+H)+, 2.14分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.94-7.88 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.25-7.18 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.33-5.26 (m, 1H), 4.25 (br. s., 1H), 3.91 (s, 3H), 3.74 (dd, J=10.5, 4.2 Hz, 1H), 3.17-2.95 (m, 9H), 2.78-2.62 (m, 2H), 2.62-2.52 (m, 1H), 2.47-2.38 (m, 1H), 2.14 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.00-1.80 (m, 4H), 1.80-1.71 (m, 2H), 1.71-1.48 (m, 10H), 1.48-1.32 (m, 5H), 1.30-1.18 (m, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.09 (d, J=14.9 Hz, 2H), 1.01 (s, 6H), 0.98 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.025g、0.035mmol)のDCM(1mL)溶液を−78℃に冷却し、DAST(0.0078g、0.048mmol)で処理した。混合物をrtに温め、21時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法8)で精製して、表題化合物(0.0097g、29%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 725.6 (M+H)+, 2.35分(方法5). 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05-7.87 (m, J=8.1 Hz, 2H), 7.26-7.12 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.32 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.58-4.28 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.39-3.11 (m, 8H), 3.11-2.98 (m, 2H), 2.91 (d, J=12.0 Hz, 2H), 2.38-2.22 (m, 2H), 2.22-2.11 (m, 2H), 1.95 (d, J=10.5 Hz, 4H), 1.84-1.61 (m, 5H), 1.55 (s, 2H), 1.57 (s, 3H), 1.51-1.31 (m, 6H), 1.31-1.15 (m, 5H), 1.06 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.97 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H), 0.91 (d, J=6.6 Hz, 3H)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0095g、0.010mmol)、1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.100mL、0.100mmol)、メタノール(0.3mL)およびTHF(0.3mL)の混合物を、70℃で45分撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、表題化合物(0.0152g、>100%収率)をビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 711.4 (M+H)+, 2.19分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 1:1 CDCl3:MeOD, MeODロック) δ ppm 7.96-7.88 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.25-7.17 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.49-4.38 (m, 1H), 3.30-3.00 (m, 13H), 2.33-2.21 (m, 2H), 2.21-2.11 (m, 2H), 2.11-2.03 (m, 2H), 2.02-1.95 (m, 1H), 1.94-1.78 (m, 3H), 1.76 (br. s., 1H), 1.74-1.65 (m, 2H), 1.65-1.55 (m, 4H), 1.52 (dd, J=14.1, 3.1 Hz, 3H), 1.47 (br. s., 3H), 1.45-1.37 (m, 2H), 1.32-1.24 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.07 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.93 (d, J=6.8 Hz, 3H)
実施例B9
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体1の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
中間体3(4.00g、6.89mmol)を含むフラスコに重炭酸ナトリウム(2.90g、34.5mmol)を添加した。混合物をTHF(80mL)および水(25mL)で希釈し、9−フルオレニルメトキシカルボニル−クロライド(2.140g、8.27mmol)を添加し、混合物をrtで撹拌した。2時間撹拌後、TLCは反応の完了を示した。混合物をEtOAc(350mL)で希釈し、水(3×100mL)で洗浄した。有機物をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣(約5.5g灰白色ガラス状固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配10カラム体積で96:4ヘキサン:EtOAc〜65:35ヘキサン:EtOAc)で精製して、生成物を白色固体として得た。総取得量=4.25g(80%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.96 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.64 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.44 (td, J=7.2, 4.0 Hz, 2H), 7.35 (tdd, J=7.5, 2.9, 1.0 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.32 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.76 (br. s., 1H), 4.65 (br. s., 1H), 4.63-4.54 (m, 2H), 4.36-4.22 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.61-2.34 (m, 3H), 2.13 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.04-1.85 (m, 1H), 1.81-1.60 (m, 7H), 1.61-1.40 (m, 8H), 1.39-1.20 (m, 6H), 1.18-1.06 (m, 4H), 1.03 (s, 3H), 1.01 (br. s., 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1およびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
PTFEスクリューキャップと撹拌棒を備えた20mLシンチレーションバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(2.50g、3.26mmol)とNMO(0.765g、6.53mmol)をTHF(60mL)および水(10mL)中で混合した。固形四酸化オスミウム(0.415g、1.632mmol)を導入した。混合物に窒素を通気し、密閉し、rtで7日間撹拌した。黄色混合物を酢酸エチル(700mL)および水(300mL)で希釈し、振盪し、層を分離した。有機物を再び水(2×250mL)および塩水(50mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、褐色固体を得た。粗製の固体をシリカクロマトグラフィー(溶出勾配100%ヘキサン〜40%EtOAcのヘキサン溶液、4カラム体積40%EtOAcのヘキサン溶液維持、次いで50%EtOAcのヘキサン溶液まで勾配)で精製した。2個の生成物を得た。副生成物(異性体2)はカラムから溶出した2個の異性体の最初であった。異性体2は灰色固体として得た(0.183g、7.0%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.96 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.64 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.47-7.39 (m, 2H), 7.38-7.31 (m, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.33 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.67 (br. s., 1H), 4.55 (dd, J=10.3, 6.8 Hz, 1H), 4.37-4.28 (m, 1H), 4.28-4.21 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.58-3.41 (m, 2H), 2.60 (d, J=13.7 Hz, 1H), 2.40-2.28 (m, 1H), 2.21-2.11 (m, 1H), 2.10-2.06 (m, 1H), 2.02-1.89 (m, 3H), 1.88-1.68 (m, 4H), 1.69-1.31 (m, 12H), 1.26-1.16 (m, 2H), 1.11 (br. s., 6H), 1.04 (s, 6H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
主生成物(異性体1)はシリカカラムから溶出した2個の異性体の2番目であった。異性体1は灰色固体として得た(1.165g、44.6%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.00-7.93 (m, 2H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.64 (t, J=6.7 Hz, 2H), 7.48-7.39 (m, 2H), 7.38-7.31 (m, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.39-5.29 (m, 1H), 4.65 (br. s., 1H), 4.55 (dd, J=10.5, 6.8 Hz, 1H), 4.43-4.29 (m, 1H), 4.28-4.22 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.66 (d, J=10.8 Hz, 1H), 3.46 (d, J=9.3 Hz, 1H), 2.59 (d, J=10.5 Hz, 1H), 2.37-2.26 (m, 1H), 2.16 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.03-1.77 (m, 6H), 1.76-1.31 (m, 13H), 1.24 (s, 3H), 1.10 (br. s., 4H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (br. s., 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の製造
PTFEスクリューキャップを備えた20mLシンチレーションバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.30g、0.375mmol)をクロロホルム(5mL)に溶解した。混合物にピリジン(0.243mL、3.00mmol)、続いて塩化アセチル(0.133mL、1.875mmol)を添加した。発熱が見られた。TLCは5分以内の反応の完了を確認した。粗製の混合物をを最少量のCHClに溶解し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配6カラム体積にわたり100%ヘキサン〜50%EtOAcのヘキサン溶液、6カラム体積50%EtOAcのヘキサン溶液に維持)で精製した。主生成物をこうして白色固体として得た。総取得量=0.260g(82%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.96 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.64 (t, J=6.8 Hz, 2H), 7.47-7.39 (m, 2H), 7.37-7.30 (m, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.33 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.63 (br. s., 1H), 4.57 (dd, J=10.3, 6.8 Hz, 1H), 4.35 (br. s., 1H), 4.28-4.21 (m, 1H), 4.11-4.02 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.58 (d, J=11.2 Hz, 1H), 2.38-2.27 (m, 1H), 2.20-2.09 (m, 4H), 1.98 (d, J=6.4 Hz, 1H), 1.93-1.82 (m, 3H), 1.82-1.32 (m, 14H), 1.26 (d, J=5.4 Hz, 4H), 1.09 (br. s., 4H), 1.03 (d, J=4.2 Hz, 6H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
工程4:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.260g、0.309mmol)をクロロホルム(5mL)に溶解し、ピペリジン(0.5mL、5.05mmol)を添加した。混合物をrtで18時間撹拌した。反応物を減圧下に濃縮し、粗製の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配6カラム体積にわたり100%DCM〜9:1 DCM:MeOH、6カラム体積9:1 DCM:MeOHに維持)で精製した。同様に生成物フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、0.1809g(95%収率)の帯黄色泡状固体を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.95 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.32 (dd, J=6.2, 1.8 Hz, 1H), 4.14-4.01 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.14 (s, 6H), 1.99-1.76 (m, 4H), 1.76-1.44 (m, 11H), 1.43-1.17 (m, 11H), 1.15 (s, 3H), 1.02 (s, 6H), 0.96 (s, 6H)
工程5:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.180g、0.290mmol)を含む75mL中圧容器中、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(0.150g、0.759mmol)、リン酸カリウム塩(0.229g、1.079mmol)およびKI(0.110g、0.663mmol)を添加した。混合物をアセトニトリル(12mL)で希釈した。容器にNを通気し、密閉し、油浴中、110℃で16時間加熱した。混合物をEtOAc(100mL)および水(50mL)で希釈し、振盪し、層を分離した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、残渣を得た。粗製の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配6カラム体積にわたり100%DCM〜9:1 DCM:MeOH、6カラム体積9:1 DCM:MeOHに維持)で精製して、黄色油状物(0.297g)を得て、これをさらに精製することなく直接次工程で使用した。LCMS: m/z=781.7 (M+H)+, 2.21分(方法5)
工程6:20mLシンチレーションバイアル中、粗製のメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.227g、0.290mmol)および水酸化リチウム一水和物(0.085g、2.030mmol)とテトラヒドロフラン(4mL)、MeOH(3mL)および水(2mL)を混合した。バイアルをPTFEスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら75℃で2時間加熱した。さらに水酸化リチウム一水和物(36mg、0.857mmol)を添加し、混合物をさらに45分75℃に再加熱した。混合物を逆相分取HPLCで精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体1(0.173g、61.2%収率)を白色粉末TFA塩として得た。LCMS: m/z=725.6 (M+H)+, 1.94分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.68-3.57 (m, 2H), 3.48-3.39 (m, 2H), 3.31-3.14 (m, 6H), 3.08 (br. s., 6H), 2.26 (d, J=8.8 Hz, 2H), 2.18 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.09-1.96 (m, 2H), 1.91-1.67 (m, 6H), 1.66-1.36 (m, 11H), 1.28 (d, J=10.5 Hz, 1H), 1.22 (s, 3H), 1.21-1.16 (m, 6H), 1.14 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B10
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体2の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
20mLシンチレーションバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2(0.169、0.211mmol)をクロロホルム(5mL)に溶解した。混合物にピリジン(0.137mL、1.690mmol)を添加した。混合物を氷浴で冷却し、塩化アセチル(0.075mL、1.056mmol)をゆっくり添加した。PTFEスクリューキャップをバイアルに付け、混合物をrtで10分撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。粗製の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配10カラム体積にわたり100%ヘキサン〜40%EtOAcのヘキサン溶液、10カラム体積40%EtOAcのヘキサン溶液に維持)で精製して、帯黄色固体を得た(0.1386g、78%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.96 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.80 (d, J=7.3 Hz, 2H), 7.64 (t, J=6.7 Hz, 2H), 7.47-7.40 (m, 2H), 7.38-7.32 (m, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.33 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.66-4.56 (m, 2H), 4.39-4.29 (m, 1H), 4.28-4.22 (m, 1H), 4.10-3.99 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.58 (d, J=11.5 Hz, 1H), 2.38-2.28 (m, 1H), 2.21-2.11 (m, 4H), 2.08-1.94 (m, 1H), 1.90 (s, 1H), 1.86-1.64 (m, 5H), 1.63-1.17 (m, 14H), 1.13 (s, 3H), 1.09 (br. s., 3H), 1.04 (s, 6H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2(0.135g、0.160mmol)をクロロホルム(5mL)に溶解し、ピペリジン(0.5mL、5.05mmol)を添加した。混合物をrtで18時間撹拌した。混合物を窒素流で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配8カラム体積にわたり100%DCM〜9:1 DCM:MeOH、6カラム体積9:1 DCM:MeOHに維持)で精製して、帯黄色固体を得た(0.0848g、85%収率)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.95 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.32 (dd, J=6.1, 1.5 Hz, 1H), 4.15-3.96 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.21-2.10 (m, 5H), 2.09-1.75 (m, 5H), 1.71 (d, J=16.9 Hz, 1H), 1.67-1.44 (m, 10H), 1.44-1.30 (m, 5H), 1.30-1.18 (m, 3H), 1.16 (s, 3H), 1.14 (s, 4H), 1.04 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
15mL中圧容器中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2(0.082g、0.132mmol)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(0.065g、0.331mmol)、リン酸カリウム塩(0.098g、0.463mmol)およびKI(0.055g、0.331mmol)を混合した。混合物をアセトニトリル(6mL)で希釈した。容器にNを通気し、密閉し、油浴中、110℃で一夜加熱した。混合物をクロロホルム(50mL)で希釈し、濾過して固体を除いた。粗製の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配6カラム体積にわたり100%DCM〜9:1 DCM:MeOH、6カラム体積9:1 DCM:MeOHに維持)で精製して、非常にわずかに黄色の油状物を得た(0.099g、96%収率)。LCMS: m/z=781.6 (M+H)+, 2.16分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.95 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.32 (dd, J=6.0, 1.6 Hz, 1H), 4.13-3.96 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.16-2.97 (m, 12H), 2.77-2.61 (m, 2H), 2.60-2.49 (m, 1H), 2.49-2.39 (m, 1H), 2.25-2.07 (m, 5H), 2.05-1.95 (m, 1H), 1.95-1.83 (m, 2H), 1.82 (s, 1H), 1.79-1.63 (m, 4H), 1.62-1.36 (m, 9H), 1.35-1.20 (m, 4H), 1.16 (s, 3H), 1.14 (s, 4H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
工程4:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトキシ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2(0.025g、0.032mmol)および水酸化リチウム一水和物(0.016g、0.384mmol)とテトラヒドロフラン(0.4mL)、MeOH(0.4mL)および水(0.4mL)を混合した。バイアルをPTFEスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら75℃で2時間加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸、異性体2(0.026g、84%収率)を白色ガラス状固体TFA塩として得た。LCMS: m/z=725.6 (M+H)+, 1.95分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.4 Hz, 1H), 3.53 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.32-3.23 (m, 5H), 3.23-3.14 (m, 2H), 3.13-3.00 (m, 6H), 2.40 (t, J=8.6 Hz, 1H), 2.23-2.03 (m, 3H), 1.98-1.90 (m, 1H), 1.89-1.77 (m, 3H), 1.73 (d, J=16.9 Hz, 1H), 1.69-1.36 (m, 12H), 1.32-1.24 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.13 (s, 3H), 1.09-1.05 (m, 3H), 1.05-1.01 (m, 3H), 0.98-0.96 (m, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B11およびB12
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((R)−1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1および4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((R)−1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの両異性体(0.280g、0.379mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム(0.324g、1.515mmol)の混合物をTHF(10mL)と水(2mL)の混合物に溶解した。混合物を1時間撹拌し、THF(75mL)および塩水(30mL)で希釈し、得られた混合物を振盪し、層を分離した。水層をTHF(2×50mL)およびクロロホルム(2×50mL)で抽出した。有機物を合わせ、得られた濁った液体を約30mLまで濃縮した。メタノールを有機物が完全に溶解するまで添加し、シリカゲル(3g)を添加し、混合物を自由に流動する粉末まで濃縮し、これを真空オーブンに一夜入れた。粉末をDCMで予め平衡化した25gシリカゲルカートリッジの上に載せた。溶出(勾配100%DCM〜40%のDCM:MeOHの9:1混合物)により、生成物(0.2462g、92%収率)をわずかに灰白色のガラス状固体として得た。LCMS: m/z=707.6 (M+H)+, 2.25分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.29 (d, J=4.9 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.33 (s, 5H), 3.07-2.97 (m, 2H), 2.92 (td, J=11.0, 5.1 Hz, 1H), 2.76-2.66 (m, 2H), 2.66-2.57 (m, 1H), 2.48-2.39 (m, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.17-2.01 (m, 3H), 1.94 (d, J=13.9 Hz, 1H), 1.87 (dd, J=12.7, 7.8 Hz, 1H), 1.75-1.63 (m, 2H), 1.62-1.41 (m, 8H), 1.39-1.18 (m, 5H), 1.15 (d, J=2.0 Hz, 1H), 1.12 (s, 4H), 1.08 (d, J=4.9 Hz, 1H), 1.04 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.93 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
PTFEスクリューキャップを備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.020g、0.028mmol)と水素化ホウ素ナトリウム(0.00535g、0.141mmol)を無水エタノール(1mL)中で混合した。混合物をrtで30分撹拌したが、混合物は完全には溶解しなかった。THF(1mL)を添加し、完全溶液をrtで16時間撹拌した。粗製の混合物を一部逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)で精製して、0.026gのTFA塩物質を異性体混合物として得て、これをさらに操作することなく次工程で使用した。LCMS: m/z=709.5 (M+H)+, 2.14分(方法5)
工程3:PTFEスクリューキャップを備えた1ドラムバイアルで、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((R)−1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.026g、0.014mmol)のTFA塩を含む工程2からの物質と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.280mL、0.28mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFEスクリューキャップで蓋し、混合物を撹拌しながら、70℃で45分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。2個の別々の生成物を得た。最初に溶出した物質は主生成物であり、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1(0.0169g、61.5%収率白色粉末TFA塩)とした。副生成物は4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2(0.0051g、18.6%収率白色粉末TFA塩)とした。
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1の分析データ:LCMS: m/z=695.4 (M+H)+, 1.95分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.88 (d, J=6.4 Hz, 2H), 3.27 (d, J=1.2 Hz, 2H), 3.22-2.97 (m, 8H), 2.24-1.84 (m, 9H), 1.82-1.69 (m, 3H), 1.68-1.32 (m, 12H), 1.32-1.24 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.16 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 1.00-0.96 (m, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の分析データ:LCMS: m/z=695.4 (M+H)+, 2.01分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.34-5.27 (m, 1H), 4.07 (dd, J=6.2, 4.5 Hz, 1H), 3.31-2.99 (m, 11H), 2.60-2.48 (m, 1H), 2.17 (dd, J=16.8, 6.2 Hz, 1H), 2.12-1.95 (m, 3H), 1.94-1.84 (m, 1H), 1.79-1.68 (m, 3H), 1.67-1.38 (m, 11H), 1.32-1.24 (m, 3H), 1.20 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.07-1.06 (m, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B13
4−((3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−エチリデン−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1およびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
ラバーセプタムを備えた7mLシンチレーションバイアル中、窒素雰囲気下、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.100g、0.141mmol)と水素化ホウ素ナトリウム(0.021g、0.566mmol)をエタノール(2mL)と乾燥THF(2mL)の混合物中で混合した。混合物をrtで2時間撹拌した。混合物に泡立ちが止むまで飽和塩化アンモニウムを滴下した。混合物を少量のTHFで希釈し、濾過した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法10)で精製した。最初に溶出した物質は主生成物であり、この主生成物を異性体1とし、白色粉末(0.0547g、41.3%収率)TFA塩として得た。二番目に溶出した物質は副生成物であり、この副生成物を異性体2とし、白色粉末(0.0219g、16.5%収率)TFA塩として得た。三番目に溶出した物質は、未反応出発物質の一部(0.0328g、24.8%)であった。
異性体1をDCMとメタノールの1:1混合物に溶解し、1gのWaters Oasis MCXカチオン交換カートリッジに載せた。カートリッジを1:1 DCM:MeOH(20mL)、次いでMeOH(10mL)で濯いだ。異性体1物質は、2.0Mアンモニアのメタノール溶液(20mL)によりカートリッジから溶出した。、こうして、遊離塩基物質としての異性体1を、わずかに灰白色の固体として、定量的収率で取得した。
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の分析データ:LCMS: m/z=709.4 (M+H)+, 2.18分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.95-3.83 (m, 4H), 3.20-2.98 (m, 8H), 2.88-2.46 (m, 4H), 2.15 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 1.95-1.83 (m, 3H), 1.83-1.63 (m, 5H), 1.63-1.41 (m, 9H), 1.41-1.22 (m, 4H), 1.20-1.10 (m, 7H), 1.04 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
工程2:メチル4−((3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−エチリデン−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
ゴム栓付1ドラムバイアルに、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((R)−1−ヒドロキシエチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.025g、0.035mmol)のDCM(1mL)を入れた。混合物をドライアイス/アセトン浴で−78℃に冷却し、撹拌中の混合物にDAST(6.99μl、0.053mmol)を添加した。冷浴を除き、混合物をrtで2時間撹拌した。混合物を窒素流下で濃縮して残渣を得て、これを最少THF:MeOH混合物(約4対1)に再溶解し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法11)で精製した。生成物をこうして白色固体(0.0139g、43%収率)TFA塩として得た。LCMS: m/z=691.3 (M+H)+, 2.31分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.96 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.72-5.58 (m, 1H), 5.36-5.29 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.42-3.29 (m, 1H), 3.25-2.95 (m, 10H), 2.94-2.83 (m, 1H), 2.60-2.47 (m, 1H), 2.38-2.25 (m, 2H), 2.23-1.97 (m, 6H), 1.80 (br. s., 1H), 1.78-1.70 (m, 2H), 1.69-1.37 (m, 12H), 1.31-1.24 (m, 2H), 1.23-1.18 (m, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
工程3:1ドラムバイアル中、メチル4−((3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−エチリデン−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.0139g、0.015mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.151mL、0.151mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルを、PTFE裏打ちスクリューキャップで蓋し、混合物を70℃で35分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)で精製して、4−((3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−エチリデン−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色固体(0.0092g、61.8%収率)TFA塩として得た。LCMS: m/z=677.4 (M+H)+, 2.17分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン) δ 7.98 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.68 (d, J=5.1 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=6.4, 1.5 Hz, 1H), 3.26 (d, J=5.1 Hz, 9H), 2.63-2.44 (m, 3H), 2.43-2.29 (m, 2H), 2.25-2.14 (m, 4H), 1.88-1.72 (m, 4H), 1.70-1.51 (m, 10H), 1.24 (br. s., 8H), 1.14 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)
実施例B14および実施例B15
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1および4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
PTFEスクリューキャップを備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.028g、0.040mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩(0.028g、0.396mmol)および酢酸ナトリウム(0.049g、0.594mmol)を乾燥メタノール(2.3mL)とテトラヒドロフラン(1.5mL)の混合物中で混合した。懸濁液を5日間急速に撹拌し、窒素流下に濃縮した。混合物を最少量のTHFとメタノールの混合物に再溶解し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法12)で精製した。こうして、生成物を白色固体として得た(0.0248g、87%収率)。LCMS: m/z=722.4 (M+H)+, 2.15分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.95 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (dd, J=6.0, 1.6 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.18-2.97 (m, 8H), 2.86 (br. s., 1H), 2.76-2.55 (m, 3H), 2.49 (br. s., 1H), 2.13 (dd, J=17.2, 6.5 Hz, 1H), 1.96-1.80 (m, 7H), 1.69 (d, J=17.1 Hz, 3H), 1.64-1.40 (m, 10H), 1.36 (td, J=12.7, 2.6 Hz, 2H), 1.29-1.20 (m, 3H), 1.12 (br. s., 4H), 1.01 (s, 6H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((E)−1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.020g、0.028mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.277mL、0.277mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルを、PTFE裏打ちスクリューキャップで蓋し、混合物を撹拌しながら70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法12)で精製した。2個のピークを取得した。分取HPLCから最初に溶出した物質を4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1(0.0041g、20.7%収率)であり、主異性体2生成物で汚染されていた。分取HPLCから2番目に溶出したのは主生成物であり、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2であって、白色粉末として高純度に精製されていた(0.0119g、60.1%収率)
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1の分析データ:HPLCはこの物質が異性体1オキシム対異性体2オキシムの73:27混合物であることを示した。LCMS: m/z=708.4 (M+H)+, 1.95分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン) δ 7.98 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.29 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.33 (dd, J=5.6, 1.2 Hz, 1H), 3.94-3.78 (m, 1H), 3.19-3.01 (m, 11H), 2.25-2.13 (m, 1H), 2.12-2.09 (m, 2H), 2.02 (d, J=2.2 Hz, 3H), 1.95-1.87 (m, 2H), 1.80 (s, 6H), 1.65-1.45 (m, 8H), 1.40-1.26 (m, 6H), 1.22 (s, 3H), 1.19-1.10 (m, 2H), 1.07 (d, J=1.5 Hz, 6H), 1.00 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の分析データ:HPLCは、この物質が高純度の単一化合物であることを示した。LCMS: m/z=708.4 (M+H)+, 1.99分(方法5). 1H NMR (400 MHz, アセトン) δ 7.98 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.29 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.33 (dd, J=6.0, 1.6 Hz, 1H), 3.16-2.98 (m, 10H), 2.85 (dt, J=10.8, 5.2 Hz, 3H), 2.77-2.70 (m, 3H), 2.69-2.61 (m, 2H), 2.57-2.47 (m, 1H), 2.18 (dd, J=17.0, 6.5 Hz, 1H), 1.98 (br. s., 1H), 1.96 (br. s., 1H), 1.93-1.84 (m, 1H), 1.79 (s, 4H), 1.77-1.71 (m, 2H), 1.67 (d, J=14.4 Hz, 1H), 1.63-1.57 (m, 2H), 1.47 (d, J=5.4 Hz, 4H), 1.45-1.27 (m, 5H), 1.27-1.22 (m, 1H), 1.21 (s, 3H), 1.10 (d, J=13.9 Hz, 1H), 1.06 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.99 (s, 3H), 0.98 (s, 3H)
実施例B16
4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
ラバーセプタムおよび撹拌棒を備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.025g、0.035mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.021g、0.104mmol)を乾燥クロロホルム(1mL)中で混合した。撹拌中の溶液にトリフルオロメタンスルホン無水物(0.013g、0.045mmol)をrtで滴下した。混合物をrtで1時間撹拌し、混合物にモルホリン(0.030mL、0.346mmol)を添加し、得られた溶液をrtで30分撹拌し、60℃で90分加熱した。反応混合物を窒素流下に濃縮し、最少量のTHFとMeOHの混合物に再溶解した。逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)での精製により、所望の生成物を白色粉末(0.0199g、50.7%収率)TFA塩として得た。LCMS: m/z=792.7 (M+H)+, 1.97分(方法5)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.0192g、0.019mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.188mL、0.188mmol)をテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)中で混合した。バイアルを、PTFE裏打ちスクリューキャップで蓋し、混合物を撹拌しながら70℃で40分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0139g、73%収率)。LCMS: m/z=778.7 (M+H)+, 1.75分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (s, 2H), 5.31 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.96 (br. s., 4H), 3.31-2.95 (m, 16H), 2.38 (br. s., 1H), 2.17 (dd, J=17.1, 6.1 Hz, 2H), 2.07 (d, J=13.9 Hz, 1H), 2.03-1.89 (m, 3H), 1.89-1.82 (m, 1H), 1.81-1.72 (m, 2H), 1.72-1.40 (m, 12H), 1.39-1.25 (m, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.15 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.97 (br. s., 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B17
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−オキソプロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
75mL Chemglass耐圧封管中、中間体4であるメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(1.50g、2.13mmol)と二酸化セレン(0.295g、2.66mmol)および酢酸(30mL)を混合した。容器を密閉し、混合物を100℃で45分加熱した。混合物をrtに冷却し、さらに0.25当量の二酸化セレン(0.059g、0.67mmol)を添加した。容器を100℃で15分再加熱した。混合物を細かいフリット漏斗で濾過して、細かい黒色固体を除去し、濾液を減圧下に橙色泡状残渣まで濃縮した。粗製の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出勾配6カラム体積にわたり100%ヘキサン〜3:1ヘキサン:アセトン、6カラム体積3:1ヘキサン:アセトンに維持)で精製した。生成物フラクションを合わせ、濃縮して、生成物を灰白色固体として得た(0.747g、48.8%収率)。LCMS: m/z=719.6 (M+H)+, 2.56分(方法3)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸の製造
ゴム栓で蓋した100mL丸底フラスコ中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−オキソプロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.590g、0.821mmol)とクエン酸一水和物(0.345g、1.64mmol)を混合した。tert−ブタノール(18mL)、続いて水(15mL)を添加した。撹拌中の混合物にNMOの50重量%水溶液(0.374mL、1.81mmol)、続いてt−ブタノール中2.5%の四酸化オスミウム(0.515mL、0.041mmol)を添加した。混合物をrtで30.5時間撹拌した。混合物に固形過ヨウ素酸ナトリウム(1.229g、5.74mmol)を添加した。固体は5分以内に溶液から沈殿し始めた。90分撹拌後、反応混合物を125mLの水で希釈し、これにより、重い細かい沈殿が生じた。懸濁液を濾過して、細かい帯灰色固体を得て、これを逆相分取HPLC(分取HPLC方法13)で精製して、灰白色粉末を得た(0.2386g、41.0%収率)。LCMS: m/z=709.5 (M+H)+, 1.68分(方法3). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.33-5.26 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.19-2.99 (m, 8H), 2.79-2.58 (m, 4H), 2.55-2.46 (m, 1H), 2.13 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 2H), 2.07-1.98 (m, 1H), 1.94 (d, J=12.7 Hz, 1H), 1.87 (dd, J=12.7, 7.8 Hz, 1H), 1.82-1.76 (m, 1H), 1.76-1.66 (m, 2H), 1.65-1.41 (m, 9H), 1.41-1.32 (m, 2H), 1.31-1.21 (m, 2H), 1.17 (br. s., 1H), 1.14 (s, 3H), 1.11-1.08 (m, 1H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.93 (s, 3H)
工程3:1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.020g、0.028mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.282mL、0.282mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルを、PTFE裏打ちスクリューキャップで蓋し、混合物を70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。生成物フラクションを合わせ、減圧下に濃縮して、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−9−(4−カルボキシフェニル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0212mg、80%収率)。LCMS: m/z=695.4 (M+H)+, 1.93分(方法5)
実施例B18
4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
ラバーセプタムおよび撹拌棒を備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1(0.150g、0.207mmol)および乾燥クロロホルム(2mL)を混合した。混合物を氷/塩浴で冷却し、−10℃で撹拌しているスラリーにトリフルオロメタンスルホン無水物(0.046mL、0.270mmol)を添加した。得られた混合物を−10℃で1時間撹拌し、混合物にチオモルホリン1,1−ジオキシド(0.280g、2.075mmol)を添加し、混合物を70℃で撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を濃縮し、最少量のTHFおよびMeOHに溶解し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。生成物をこうして白色ガラス状固体TFA塩として得た(0.0105g、4.3%収率)。LCMS: m/z=840.6 (M+H)+, 2.16分(方法5)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.0106g、9.92μmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.099mL、0.099mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)中で混合した。混合物を撹拌しながら70℃で60分加熱した。粗製の反応混合物を窒素流で濃縮し、アセトニトリル/メタノールに再溶解し、濾過し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロパン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0080g、65.6%収率)。LCMS: m/z=826.6 (M+H)+, 1.94分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.35-5.27 (m, 1H), 3.28 (d, J=1.5 Hz, 4H), 3.23-3.02 (m, 13H), 3.01-2.93 (m, 2H), 2.55 (dd, J=13.3, 4.0 Hz, 1H), 2.36-2.24 (m, 2H), 2.17 (dd, J=17.2, 6.5 Hz, 1H), 2.13-1.97 (m, 3H), 1.96-1.85 (m, 3H), 1.81-1.67 (m, 4H), 1.66-1.54 (m, 5H), 1.53-1.40 (m, 5H), 1.34-1.24 (m, 4H), 1.22 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.06 (s, 3H), 0.99 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.98-0.97 (m, 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B19
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1の製造
20mLシンチレーションバイアル中、3%HCl中20%wt溶液の塩化チタン(III)(0.766mL、1.21mmol)および酢酸ナトリウム(0.099g、1.212mmol)をエタノール(1mL)中で混合した。得られたラベンダー色溶液を氷浴で冷却し、THF(2mL)を添加し、続いてメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.175g、0.242mmol)を添加した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで蓋し、得られた懸濁液をrtで30分撹拌し、窒素流下に濃縮して固体を得て、高真空下、rtで一夜置いた。THF(2mL)およびエタノール(1mL)を添加し、固体水素化ホウ素ナトリウム(0.092g、2.424mmol)をゆっくり添加し(反応混合物から相当量のガス放出が起こった)。t=130分で、過剰の水素化ホウ素ナトリウムを添加し(スパチュラにより、さらに約10当量以上、顕著なガス発生あり)、混合物をrtで計16時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加して、反応停止させた。混合物を窒素流下に濃縮して残渣を得て、最少のアセトニトリル/メタノール/水に再溶解し、濾過し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、所望の物質を単一異性体ベージュ色固体TFA塩として得た(0.079g、31%収率)。LCMS: m/z=708.5 (M+H)+, 2.06分(方法5)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((R)−1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1 TFA塩(0.040g、0.038mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.381mL、0.381mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)中で混合した。混合物を撹拌しながら70℃で30分加熱した。粗製の反応混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1を白色粉末TFA塩として得た(0.040g、99%収率)。LCMS: m/z=694.5 (M+H)+, 1.83分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.9 Hz, 1H), 3.43 (q, J=6.6 Hz, 1H), 3.31-3.23 (m, 4H), 3.23-3.13 (m, 3H), 3.13-3.00 (m, 5H), 2.51 (t, J=9.7 Hz, 1H), 2.17 (dd, J=17.0, 6.2 Hz, 1H), 2.11-2.02 (m, 2H), 2.02-1.91 (m, 3H), 1.89-1.77 (m, 2H), 1.74 (d, J=17.4 Hz, 1H), 1.68-1.53 (m, 7H), 1.52-1.44 (m, 4H), 1.43-1.35 (m, J=16.3, 7.5 Hz, 1H), 1.30 (d, J=6.8 Hz, 4H), 1.22 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.97 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B20
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノエチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノエチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
20mLシンチレーションバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.020g、0.019mmol)と1−ブロモ−2−(2−ブロモエトキシ)エタン(0.00883g、0.038mmol)およびトリエチルアミン(0.016mL、0.114mmol)の1,4−ジオキサン(0.5mL)を混合した。混合物を85℃で30分加熱したが、反応は起こらなかった。混合物を5mL マイクロ波容器に移し、乾燥アセトニトリル(2mL)で希釈した。混合物にさらに1−ブロモ−2−(2−ブロモエトキシ)エタン(さらに10当量;0.0445g、0.190mmol)ならびに2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.023g、0.114mmol)を添加した。得られた混合物を120℃で90分、マイクロ波中で加熱した。容器の内容物を窒素流下に濃縮し、少量のTHF、アセトニトリルおよびメタノールの混合物に再溶解し、濾過し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。所望の生成物をこうして白色固体として得て、次工程で直接使用した。LCMS: m/z=778.6 (M+H)+, 2.13分(方法5)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノエチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.021g、0.019mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.190mL、0.190mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法14)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−モルホリノエチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0182g、2工程で86%収率)。LCMS: m/z=764.6 (M+H)+, 1.85分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.31 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.88 (br. s., 4H), 3.30-2.96 (m, 16H), 2.41 (br. s., 2H), 2.17 (dd, J=17.0, 6.5 Hz, 1H), 2.09 (d, J=15.7 Hz, 1H), 2.04-1.86 (m, 4H), 1.86-1.69 (m, 3H), 1.67-1.55 (m, 6H), 1.54-1.42 (m, 5H), 1.33-1.24 (m, 5H), 1.22 (s, 3H), 1.13 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B21
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトアミドエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトアミドエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
PTFE裏打ちスクリューキャップおよび撹拌棒を備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.019g、0.018mmol)とTEA(0.025mL、0.181mmol)を乾燥クロロホルム(1mL)中で混合した。塩化アセチル(1.930μl、0.027mmol)を全て一度に添加し、溶液をrtで30分撹拌した。反応混合物を窒素流下に濃縮し、精製せずに次工程で直接使用した。LCMS: m/z=750.5 (M+H)+, 2.17分(方法5)
工程2:PTFE裏打ちスクリューキャップを備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトアミドエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.014g、0.018mmol)を含む粗製の混合物と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.180mL、0.180mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)中で混合した。混合物を撹拌しながら70℃で30分加熱した。粗製の混合物を一度の注入で逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。これにより4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アセトアミドエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0108g、61.6%収率)。LCMS: m/z=736.5 (M+H)+, 1.94分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.35-5.28 (m, 1H), 4.25 (quin, J=7.2 Hz, 1H), 3.30-2.99 (m, 12H), 2.27-2.11 (m, 2H), 2.09-2.01 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.90-1.76 (m, 5H), 1.76-1.54 (m, 7H), 1.53-1.32 (m, 6H), 1.31-1.23 (m, 2H), 1.20 (s, 3H), 1.12 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.05 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
実施例B22および実施例B23
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−((メトキシカルボニル)アミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸および4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−((メトキシカルボニル)アミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートおよびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
撹拌棒を備えた20mLシンチレーションバイアルに、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.019g、0.018mmol)とTEA(0.025mL、0.181mmol)の乾燥クロロホルム(1mL)を仕込んだ。混合物にクロロギ酸メチル(2.102μl、0.027mmol)を添加し、溶液をrtで15分撹拌した。粗製の反応混合物を窒素流下で濃縮して残渣を得て、これを直接次工程で使用した。LCMS: m/z=766.5 (M+H)+, 2.24 minおよび804.5 (M+H)+, 2.32分(方法5)
工程2:PTFEスクリューキャップを備えた1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−((メトキシカルボニル)アミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートおよびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(計0.018mmol)を含む粗製の混合物と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.180mL、0.180mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)中で混合した。混合物を70℃で25分、撹拌しながら加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。こうして、2種の表題化合物を得た。
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(1−((メトキシカルボニル)アミノ)エチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸:白色粉末TFA塩として得た(0.0039g、21.9%収率)。LCMS: m/z=752.5 (M+H)+, 2.03分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.97-7.89 (m, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 6.42 (d, J=9.3 Hz, 1H), 5.32 (dd, J=6.0, 1.3 Hz, 1H), 4.01-3.89 (m, 1H), 3.65 (s, 2H), 3.29-2.98 (m, 12H), 2.27 (d, J=8.1 Hz, 1H), 2.21-2.10 (m, 1H), 2.09-2.01 (m, 1H), 2.00-1.92 (m, 1H), 1.91-1.62 (m, 9H), 1.62-1.38 (m, 8H), 1.33-1.24 (m, 3H), 1.20 (s, 3H), 1.15 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.05 (s, 6H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸:白色粉末TFA塩として得た(0.0066g、35.7%収率)。LCMS: m/z=790.5 (M+H)+, 2.12分(方法5). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.93 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.35-5.27 (m, 1H), 4.33 (t, J=8.3 Hz, 1H), 3.30 (br. s., 7H), 3.13-3.00 (m, 5H), 2.50-2.40 (m, 1H), 2.17 (dd, J=16.9, 6.4 Hz, 1H), 2.09-1.90 (m, 4H), 1.73 (d, J=2.2 Hz, 3H), 1.71-1.55 (m, 6H), 1.55-1.42 (m, 5H), 1.37-1.26 (m, 3H), 1.24 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.19 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B24および実施例B25
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−(スルフィノオキシ)アセチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸および4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシアセチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
撹拌棒を備えた1ドラムバイアル中、3.0M 水酸化ナトリウム水溶液(0.471mL、1.414mmol)を仕込んだ。バイアルを、氷/アセトン中−10℃に冷却した。撹拌中の溶液に臭素(0.026mL、0.495mmol)を2分かけて滴下した。得られた黄色/緑色溶液を冷浴中10分撹拌し、1,4−ジオキサン(0.30mL)を極めてゆっくり滴下し、得られた黄色溶液をさらに5分冷却下に撹拌した。冷黄色次亜臭素酸溶液を、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.050g、0.071mmol)の1,4−ジオキサン(1.15mL)および水(0.20mL)中の0℃の冷凍結懸濁液に滴下した。得られた黄色懸濁液を直ぐにrtに温め、rtで80分撹拌した。混合物に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(0.2mL)を添加し、混合物を80℃で25分加熱した。混合物を窒素流下、固形残渣まで濃縮した。残渣にTHF(2mL)、メタノール(0.5mL)、水(0.3mL)およびアセトニトリル(0.3mL)を添加した。バイアルを振盪し、内容物を濾過して固体を除いた。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。所望の化合物を含むフラクションを合わせ、相分取HPLC(分取HPLC方法12)で再精製した。こうして、2種の表題化合物を得た。
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2−(スルフィノオキシ)アセチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸:白色粉末として得た(0.0091g、12.6%収率)。LCMS: m/z=773.4 (M+H)+, 2.03分(方法5). 1H NMR (400 MHz, 酢酸) δ 7.93 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.18 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.32 (d, J=5.4 Hz, 1H), 3.85 (td, J=10.8, 5.6 Hz, 1H), 3.47-3.08 (m, 13H), 2.67 (t, J=11.7 Hz, 1H), 2.57-2.40 (m, 1H), 2.18 (d, J=3.9 Hz, 3H), 1.99-1.93 (m, 2H), 1.84-1.71 (m, 3H), 1.70-1.38 (m, 12H), 1.33 (br. s., 3H), 1.28-1.19 (m, 4H), 1.16 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3)
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ヒドロキシアセチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸:白色粉末として得た(0.0042g、6.2%収率)。LCMS: m/z=709.4 (M+H)+, 1.96分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.19 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.29 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.28 (d, J=4.4 Hz, 2H), 3.19-3.07 (m, 5H), 3.07-2.98 (m, 2H), 2.94 (td, J=10.9, 4.8 Hz, 2H), 2.78-2.58 (m, 3H), 2.45 (dt, J=11.6, 3.9 Hz, 1H), 2.20 (t, J=11.4 Hz, 1H), 2.15-2.04 (m, 2H), 2.01 (s, 1H), 1.98-1.82 (m, 2H), 1.75-1.63 (m, 2H), 1.62-1.20 (m, 12H), 1.20-1.06 (m, 5H), 1.04 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H), 0.94 (br. s., 3H)
実施例B26
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((メトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((メトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.025g、0.035mmol)とトリエチルアミン(8.85μl、0.063mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(0.011mL、0.053mmol)を乾燥1,4−ジオキサン(0.5mL)中で混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を100℃で75分加熱した。混合物にrtでメタノール中0.5M ナトリウムメトキシド溶液(0.705mL、0.353mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を窒素流で濃縮し、粗製の残渣を次工程のエステルの加水分解に進めた。LCMS: m/z=738.7 (M+H)+, 2.25分(方法3)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((メトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.026g、0.035mmol)と、1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.352mL、0.352mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFEスクリューキャップで蓋し、混合物を撹拌しながら、70℃で20分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−((メトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートを白色粉末TFA塩として得た(0.0113g、32.7%収率)。LCMS: m/z=724.4 (M+H)+, 1.96分(方法3). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 6.87 (d, J=8.3 Hz, 1H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.11-3.96 (m, 1H), 3.64 (s, 3H), 3.27-2.87 (m, 12H), 2.38-2.23 (m, 1H), 2.22-2.04 (m, 3H), 2.03-1.82 (m, 3H), 1.76 (t, J=16.5 Hz, 3H), 1.69-1.37 (m, 10H), 1.36-1.23 (m, 3H), 1.19 (s, 3H), 1.08 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B27
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.025g、0.035mmol)とモルホリン(3.99μl、0.046mmol)、HATU(0.017g、0.046mmol)およびDIPEA(0.020mL、0.113mmol)をクロロホルム(1mL)中で混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物をrtで一夜撹拌した。混合物を窒素流下濃縮し、最少量のアセトニトリルとメタノールの混合物に再溶解した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法5)で精製して、生成物を白色固体TFA塩として得た(0.0276g)。LCMS: m/z=778.5 (M+H)+, 2.26分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.73-3.50 (m, 8H), 3.29-3.14 (m, 8H), 3.14-2.96 (m, 5H), 2.71 (t, J=11.7 Hz, 1H), 2.35-2.22 (m, 1H), 2.19-2.04 (m, 3H), 1.90-1.64 (m, 5H), 1.64-1.52 (m, 5H), 1.47 (d, J=12.0 Hz, 4H), 1.28 (d, J=10.3 Hz, 2H), 1.20 (s, 3H), 1.14 (s, 4H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.027g、0.027mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.134mL、0.134mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、60℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0323g、2工程で92%収率)。LCMS: m/z=764.5 (M+H)+, 2.06分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.73-3.52 (m, 8H), 3.28-3.13 (m, 8H), 3.12-2.95 (m, 5H), 2.71 (t, J=11.6 Hz, 1H), 2.34-2.22 (m, 1H), 2.20-2.04 (m, 3H), 1.79 (d, J=4.2 Hz, 2H), 1.65 (br. s., 3H), 1.64-1.35 (m, 9H), 1.33-1.23 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.14 (s, 4H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
実施例B28
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートを、THF中2.0M メチルアミン溶液(0.176mL、0.353mmol)をモルホリンの代わりに使用した以外、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造について記載した方法に準じる方法で製造した。また、分取HPLC精製後、物質を異なる条件(分取HPLC方法12)で再精製しなければならず、所望の生成物を白色粉末として得た(0.0142g、55.8%収率)。LCMS: m/z=722.6 (M+H)+, 2.02分(方法3). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.44-7.36 (m, 1H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.29 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.19-2.95 (m, 8H), 2.75-2.68 (m, 5H), 2.67-2.58 (m, 1H), 2.57-2.40 (m, 2H), 2.16-1.88 (m, 4H), 1.83 (dd, J=12.8, 7.9 Hz, 1H), 1.78-1.66 (m, 2H), 1.65-1.42 (m, 8H), 1.42-1.29 (m, 4H), 1.29-1.21 (m, 2H), 1.21-1.14 (m, 1H), 1.12 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.93 (s, 3H)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0142g、0.020mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.197mL、0.197mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、60℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルカルバモイル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0171mg、92%収率)。LCMS: m/z=708.4 (M+H)+, 1.98分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.37 (s, 3H), 3.26-3.04 (m, 10H), 3.00 (d, J=4.2 Hz, 2H), 2.85 (br. s., 1H), 2.75 (s, 3H), 2.51 (t, J=11.6 Hz, 1H), 2.21-2.07 (m, 3H), 2.06-1.97 (m, 1H), 1.90-1.67 (m, 5H), 1.65-1.34 (m, 10H), 1.21 (br. s., 2H), 1.18 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
実施例B29
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−メチルウレイド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((アジドカルボニル)アミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.085g、0.120mmol)とトリエチルアミン(0.030mL、0.216mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(0.028mL、0.132mmol)を乾燥1,4−ジオキサン(2mL)中で混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物をrtで100分撹拌し、100℃で加熱し、2時間撹拌した。混合物にさらにジフェニルホスホリルアジド(0.028mL、0.132mmol)を添加し、混合物を100℃に再加熱し、1時間撹拌した。粗製の混合物をさらに精製することなく次工程で直接使用した。LCMS: m/z=749.6 (M+H)+, 2.30分(方法3)
工程2:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−メチルウレイド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((アジドカルボニル)アミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.030g、0.040mmol)とTHF中1.0M メタンアミン溶液(0.400mL、0.400mmol)を混合した。混合物をrtで1時間撹拌した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、所望の生成物を白色粉末TFA塩として得た(0.0193g、2工程で50%収率)。LCMS: m/z=737.4 (M+H)+, 2.14分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.12-4.01 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.31-3.01 (m, 11H), 2.97 (d, J=11.2 Hz, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.36-2.21 (m, 1H), 2.15 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.11-2.02 (m, 2H), 2.01-1.92 (m, 1H), 1.91-1.79 (m, 2H), 1.79-1.37 (m, 13H), 1.33-1.22 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
工程3:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−メチルウレイド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.019g、0.020mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.197mL、0.197mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、60℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(3−メチルウレイド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0203g、106%収率)。LCMS: m/z=723.4 (M+H)+, 1.93分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.16-3.99 (m, 1H), 3.28-3.00 (m, 11H), 3.00-2.86 (m, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.38-2.21 (m, 1H), 2.16 (dd, J=17.2, 6.5 Hz, 1H), 2.12-2.01 (m, 2H), 2.01-1.93 (m, 1H), 1.90-1.55 (m, 10H), 1.35 (d, J=11.7 Hz, 6H), 1.29 (d, J=10.8 Hz, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B30
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(ピロリジン−1−カルボキサミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(ピロリジン−1−カルボキサミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((アジドカルボニル)アミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.030g、0.040mmol)とピロリジン(0.033mL、0.400mmol)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物をrtで1時間撹拌した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。所望の生成物をこうして白色粉末TFA塩として得た(0.0178g、44.3%収率)。LCMS: m/z=777.5 (M+H)+, 2.16分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.16 (br. s., 1H), 3.91 (s, 3H), 3.31-3.00 (m, 12H), 2.94 (br. s., 1H), 2.38-2.21 (m, 2H), 2.16 (dd, J=17.0, 6.2 Hz, 1H), 2.09 (d, J=14.7 Hz, 1H), 2.01-1.66 (m, 12H), 1.65-1.34 (m, 10H), 1.33-1.22 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(ピロリジン−1−カルボキサミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.019g、0.019mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.189mL、0.189mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、60℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(ピロリジン−1−カルボキサミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0163g、85%収率)。LCMS: m/z=763.4 (M+H)+, 2.04分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.21-4.08 (m, 1H), 3.27-3.00 (m, 12H), 2.93 (d, J=9.3 Hz, 1H), 2.28 (t, J=11.4 Hz, 2H), 2.16 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.09 (d, J=15.4 Hz, 1H), 1.99-1.90 (m, 5H), 1.90-1.80 (m, 2H), 1.79-1.66 (m, 4H), 1.66-1.54 (m, 4H), 1.54-1.34 (m, 6H), 1.33-1.22 (m, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B31
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ホルミルヒドラジンカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.050g、0.071mmol)とギ酸ヒドラジド(8.47mg、0.141mmol)、HATU(0.035g、0.092mmol)およびDIPEA(0.039mL、0.226mmol)をクロロホルム(1mL)中で混合した。混合物をrtで26時間撹拌した。混合物を窒素流で濃縮し、最少量のアセトニトリル/MeOH混合物に再溶解し、濾過し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。所望の生成物をこうして白色固体TFA塩として得た(0.0396g、57.4%収率)。LCMS: m/z=751.4 (M+H)+, 2.11分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 8.04 (s, 1H), 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.29 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.27-3.04 (m, 10H), 3.03-2.88 (m, 3H), 2.57 (t, J=11.9 Hz, 1H), 2.32-2.18 (m, 1H), 2.18-2.02 (m, 3H), 1.95-1.65 (m, 5H), 1.64-1.32 (m, 10H), 1.31-1.21 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(2−ホルミルヒドラジンカルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.020g、0.020mmol)およびDIPEA(0.036mL、0.204mmol)とアセトニトリル(0.5mL)を混合した。混合物にp−トルエンスルホニルクロライド(0.031g、0.163mmol)を添加した。混合物をrtで1時間撹拌した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法12)で精製した。これにより所望の生成物(0.0084g、56.1%収率)を得た。LCMS: m/z=733.7 (M+H)+, 2.32分(方法3)
工程3:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0084g、0.011mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.115mL、0.115mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0106g、97%収率)。LCMS: m/z=719.4 (M+H)+, 1.92分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 8.70 (s, 1H), 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.19 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.32-5.21 (m, 1H), 3.75 (td, J=11.1, 3.7 Hz, 1H), 3.27-2.92 (m, 11H), 2.65 (t, J=12.0 Hz, 1H), 2.57-2.42 (m, 1H), 2.26-1.76 (m, 7H), 1.72-1.33 (m, 10H), 1.26 (br. s., 3H), 1.20 (s, 3H), 1.16-1.05 (m, 4H), 1.02 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.91-0.84 (m, 1H)
実施例B32
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
5mL マイクロ波バイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.025g、0.035mmol)と4−クロロブタノイルクロライド(5.94μl、0.053mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.029g、0.141mmol)を、アセトニトリル(0.5mL)と1,4−ジオキサン(0.5mL)の混合物中で混合した。混合物をrtで5分撹拌し、マイクロ波リアクター中、120℃で1時間加熱した。混合物をrtに冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中60%NaH分散)(過剰、約20mg)を混合物に添加し(顕著なガス発生を生じる。)、混合物をrtで24時間撹拌した。粗製の混合物をさらに操作することなく次工程で使用した。. LCMS: m/z=776.5 (M+H)+, 2.18分(方法5)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.027g、0.035mmol)および過剰の水素化ナトリウムを含む粗製の反応混合物のTHF溶液を、水(1mL)をゆっくり添加して反応停止させ、活発なガス発生をもたらした。メタノール(1mL)を添加し、得られた混合物を60℃で30分加熱した。混合物を窒素流で約0.5mLに濃縮し、アセトニトリル(1mL)およびメタノール(1mL)で希釈し、濾過し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(2−オキソピロリジン−1−イル)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0270g、2工程で76%収率)。LCMS: m/z=762.5 (M+H)+, 1.98分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.38-4.28 (m, 1H), 3.62-3.53 (m, 1H), 3.49-3.40 (m, 1H), 3.27-2.93 (m, 11H), 2.49-2.29 (m, 2H), 2.29-2.12 (m, 2H), 1.98 (br. s., 4H), 1.95-1.79 (m, 5H), 1.78-1.68 (m, 2H), 1.52 (d, J=6.1 Hz, 6H), 1.50-1.32 (m, 5H), 1.31-1.25 (m, 2H), 1.22 (br. s., 3H), 1.21 (s, 3H), 1.05 (s, 6H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B33
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
20mLシンチレーションバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸トリエチルアンモニウム塩(0.100g、0.123mmol)とジフェニルホスホリルアジド(0.080mL、0.370mmol)およびトリエチルアミン(0.034mL、0.247mmol)を乾燥1,4−ジオキサン(5mL)中で混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を80℃で2時間加熱した。混合物をrtに冷却し、rtで1.5時間静置した。急速に撹拌している混合物に1.0M 水酸化ナトリウム水溶液(4.93mL、4.93mmol)を全て一度に添加した。得られた濁った混合物をrtで30分急速に撹拌した。混合物を窒素流で濃縮し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法15)で精製した。所望の生成物をこうして白色固体TFA塩として得た(0.0739g、59.5%収率)。LCMS: m/z=666.3 (M+H)+, 1.79分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.9 Hz, 1H), 3.85 (t, J=8.6 Hz, 1H), 3.27-3.12 (m, 6H), 3.11-2.83 (m, 6H), 2.48 (br. s., 1H), 2.23-1.97 (m, 5H), 1.93-1.80 (m, 2H), 1.75 (d, J=16.1 Hz, 2H), 1.69-1.34 (m, 11H), 1.33-1.24 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.06 (s, 3H), 0.97 (s, 3H), 0.96 (s, 3H)
実施例B34
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−((2−((2−メトキシエチル)スルホニル)エチル)(メチル)アミノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.150g、0.212mmol)とジフェニルホスホリルアジド(0.114mL、0.529mmol)およびトリエチルアミン(0.118mL、0.846mmol)を乾燥1,4−ジオキサン(2mL)中で混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を80℃で45分加熱した。さらにジフェニルホスホリルアジド(0.057mL、0.265mmol)を添加し、混合物を85℃でさらに20分加熱した。混合物を熱源から離し、rtに冷却し、それに3.0M 水酸化ナトリウム水溶液(1.41mL、4.23mmol)を添加した。45分撹拌後、混合物を氷浴で冷却し、それに12M 塩酸(0.353mL、4.23mmol)をゆっくり添加した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製した。所望の生成物を白色粉末TFA塩として得た(0.0558g、25.8%収率)。LCMS: m/z=680.4 (M+H)+, 1.93分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.95-3.81 (m, 4H), 3.30-2.84 (m, 12H), 2.59-2.37 (m, 1H), 2.32-2.21 (m, 1H), 2.21-2.01 (m, 4H), 2.00-1.70 (m, 4H), 1.69-1.33 (m, 12H), 1.33-1.24 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
工程2:4−(2−(((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)アミノ)エチル)−4−メチルチオモルホリン−4−イウム1,1−ジオキシドの製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.021g、0.021mmol)と2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.042g、0.205mmol)をクロロホルム(0.5mL)中で混合した。この撹拌中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.011mL、0.103mmol)を添加した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を70℃で30分撹拌した。さらに5当量のトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.011mL、0.103mmol)を添加し、混合物を70℃でさらに105分再加熱した。混合物を窒素流で濃縮し、少量のTHFを添加した最少量のメタノールに再溶解した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。こうして得た生成物を直接次工程で使用した。LCMS: m/z=722.4 (M+H)+, 2.04分(方法5)
工程3:1ドラムバイアル中、4−(2−(((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)アミノ)エチル)−4−メチルチオモルホリン−4−イウム1,1−ジオキシド(0.010g、9.12μmol)と1.0M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.091mL、0.091mmol)およびテトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製して、4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−((2−((2−メトキシエチル)スルホニル)エチル)(メチル)アミノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0048g、2工程で20%収率)。LCMS: m/z=740.4 (M+H)+, 1.88分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (dd, J=6.0, 1.3 Hz, 1H), 4.24-4.10 (m, 1H), 3.84 (t, J=4.6 Hz, 2H), 3.67-3.56 (m, 2H), 3.49-3.43 (m, J=6.2, 6.2 Hz, 2H), 3.25-3.12 (m, 3H), 3.01-2.74 (m, 8H), 2.72 (s, 3H), 2.35-2.21 (m, 1H), 2.21-2.06 (m, 2H), 2.06-1.97 (m, 2H), 1.95-1.85 (m, 2H), 1.73 (d, J=17.1 Hz, 1H), 1.68-1.42 (m, 12H), 1.35-1.20 (m, 8H), 1.17 (s, 3H), 1.07 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B35
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(メチルアミノ)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(メチルアミノ)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.020g、0.028mmol)と2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.029g、0.141mmol)をクロロホルム(0.5mL)中で混合した。この撹拌中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(4.98μl、0.045mmol)を添加し、PTFE裏打ちスクリューキャップを付け、混合物をrtで45分撹拌した。混合物にさらにトリフルオロメタンスルホン酸メチル(7μl、約0.063mmol、2.25当量)を添加し、rtで1.5時間撹拌した。混合物にTHF中1.0M アンモニア溶液を添加し、混合物を窒素流下に濃縮して残渣を得て、最少量の1:1 THF/MeOH混合物に溶解し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法12)で精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で再精製して、所望の生成物を白色粉末TFA塩として得た(0.0123g、40.9%収率)。LCMS: m/z=722.3 (M+H)+, 2.01分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.4 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.28-2.96 (m, 12H), 2.74 (s, 3H), 2.50 (td, J=10.9, 2.6 Hz, 1H), 2.21-1.91 (m, 6H), 1.90-1.68 (m, 4H), 1.68-1.37 (m, 11H), 1.34 (s, 3H), 1.31-1.24 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(メチルアミノ)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.0093g、8.74μmol)と1.0M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.087mL、0.087mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−(メチルアミノ)エチル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色ガラス状固体TFA塩として得た(0.0078g、80%収率)。LCMS: m/z=708.4 (M+H)+, 1.79分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.31 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.27-2.95 (m, 12H), 2.74 (s, 3H), 2.57-2.44 (m, 1H), 2.23-1.92 (m, 6H), 1.90-1.68 (m, 4H), 1.68-1.40 (m, 11H), 1.34 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.31-1.24 (m, 3H), 1.21 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.97 (br. s., 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B36
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセトアミド−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸(0.020g、0.028mmol)とジフェニルホスホリルアジド(0.015mL、0.071mmol)およびトリエチルアミン(0.016mL、0.113mmol)を乾燥1,4−ジオキサン(1mL)中で混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を80℃で20分加熱した。反応混合物を3.0M 水酸化ナトリウム水溶液(0.235mL、0.705mmol)を含む80℃のバイアルに直接ピペットで添加した。混合物を1分後熱源から離した。混合物を酢酸無水物(0.135g、1.33mmol)で処理し、得られた混合物を70℃で10分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製して、所望の生成物を無色固体TFA塩として得た(0.0149g、54%収率)。LCMS: m/z=708.3 (M+H)+, 1.92分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 8.08 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (dd, J=6.0, 1.3 Hz, 1H), 4.25 (q, J=11.2 Hz, 1H), 3.27-3.00 (m, 11H), 2.91 (dt, J=14.6, 7.2 Hz, 1H), 2.38-2.23 (m, 1H), 2.22-2.05 (m, 3H), 2.05-1.96 (m, 1H), 1.92 (s, 3H), 1.90-1.66 (m, 5H), 1.65-1.35 (m, 11H), 1.34-1.22 (m, 3H), 1.18 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H)
実施例B37および実施例B38
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸および4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートおよびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
2個の別々の工程1および工程2実験を行った。両実験からの工程2後の最終的に得られた粗製の反応混合物を合わせ、精製して表題化合物を得た。
実験1:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.021g、0.021mmol)と2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.042g、0.205mmol)をクロロホルム(0.5mL)中で混合した。この撹拌中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.011mL、0.103mmol)を添加した。PTFE裏打ちスクリューキャップを付け、混合物をrtで一夜撹拌した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製した。2個の所望の生成物の混合物を、分取HPLCによりこうしてTFA塩(0.0123g)として得た。物質を直接次工程で使用した(実験1工程2)。LCMS: m/z=694.6 (M+H)+, 1.92分および708.6 (M+H)+, 2.07分(方法3)
実験2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.021g、0.021mmol)と2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(0.042g、0.205mmol)をクロロホルム(0.5mL)中で混合した。この撹拌中の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.011mL、0.103mmol)を添加した。PTFE裏打ちスクリューキャップを付け、混合物を70℃で30分加熱した。さらにトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.011mL、0.103mmol)を添加し、混合物を70℃で105分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製した。2個の所望の生成物の混合物を、こうして分取HPLCからこうしてTFA塩(0.010g)として得た。物質を直接次工程で使用した(実験2工程2)。
工程2:
実験1:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩およびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.0123g、0.012mmol)を含む実験1の工程1からの混合物と1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.117mL、0.117mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製した。
実験2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩およびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.010g、9.52μmol)を含む実験2の工程1からの混合物と水酸化リチウム水和物(0.095mL、0.095mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製した。
実験1工程2および実験2工程2からの合わせた残渣の再精製:実験1工程2および実験2工程2からの分取HPLC精製による生成物を含むフラクションを合わせ、逆相分取HPLC(分取HPLC方法17)で再精製した。濃縮した類似生成物フラクションを88%アセトニトリル、10%水、2%TFAの混合物での処理によりTFA塩に変換し、続いて減圧下再濃縮した。こうして、分離された所望の生成物をTFA塩として得た。
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(実施例B37):この物質は無色固体TFA塩として取得した(0.0086g、2工程の合わせた収率18%)。LCMS: m/z=680.4 (M+H)+, 1.73分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.31 (dd, J=5.6, 1.2 Hz, 1H), 3.77-3.66 (m, 1H), 3.25-3.01 (m, 8H), 3.00-2.82 (m, 4H), 2.71 (s, 3H), 2.42-2.26 (m, 1H), 2.23-2.12 (m, 1H), 2.11-1.92 (m, 4H), 1.80-1.70 (m, 2H), 1.70-1.43 (m, 10H), 1.43-1.34 (m, 1H), 1.33-1.23 (m, 4H), 1.20 (s, 3H), 1.08 (s, 3H), 1.06 (s, 3H), 0.97 (s, 3H), 0.96 (br. s., 3H)
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(ジメチルアミノ)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(実施例B38):この物質は無色固体TFA塩として取得した(0.0097g、2工程の合わせた収率21%)。LCMS: m/z=694.4 (M+H)+, 1.76分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.93 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.37-5.24 (m, 1H), 4.22-4.07 (m, 1H), 3.28-3.03 (m, 8H), 3.03-2.89 (m, 4H), 2.85 (s, 6H), 2.35-2.22 (m, 1H), 2.21-1.99 (m, 6H), 1.81-1.34 (m, 14H), 1.33-1.24 (m, 2H), 1.20 (s, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.97 (br. s., 3H), 0.96 (br. s., 3H)
実施例B39
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1およびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
15mL耐圧封管中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.100g、0.141mmol)のMeOH(1mL)溶液をTHF中2.0M ジメチルアミン溶液(1.061mL、2.122mmol)、酢酸(0.121mL、2.122mmol)およびナトリウムシアノボロハイドライド(0.019g、0.283mmol)で処理した。容器を密閉し、混合物を油浴中、110℃で6日間加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製した。所望の生成物をこうして得た。
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1は主生成物であり、白色固体TFA塩として取得した(0.0246g、16.1%収率)。LCMS: m/z=736.4 (M+H)+, 2.05分(方法5)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2は副生成物であり、白色粘性固体TFA塩として取得した(0.0116g、7.6%収率)。
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((R)−1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1 TFA塩(0.0246g、0.023mmol)と1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.228mL、0.228mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら80℃で20分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製した。生成物フラクションを合わせ、逆相分取HPLC(分取HPLC方法15)により再精製することが必要であり、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体1を白色ガラス状固体TFA塩として得た(0.0151g、62.2%収率)。LCMS: m/z=722.4 (M+H)+, 1.80分(方法5). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.95 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.25 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.34 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.56-3.45 (m, 1H), 3.30-3.05 (m, 10H), 3.04-2.78 (m, 7H), 2.63-2.50 (m, 1H), 2.29-1.97 (m, 6H), 1.93-1.75 (m, 4H), 1.73-1.48 (m, 11H), 1.40 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.38-1.30 (m, 2H), 1.29 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)
実施例B40
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((R)−1−(ジメチルアミノ)エチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2 TFA塩(0.0116g、10.76μmol)と1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.108mL、0.108mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら80℃で20分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法3)で精製した。所望の生成物を粘性ガム状TFA塩として得た(0.0053g、46.3%収率)。LCMS: m/z=722.4 (M+H)+, 1.82分(方法5). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.95 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.25 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.34 (d, J=4.4 Hz, 1H), 3.55 (d, J=7.1 Hz, 1H), 3.29-3.18 (m, 8H), 3.14 (br. s., 4H), 2.91 (br. s., 6H), 2.26-1.98 (m, 6H), 1.95-1.73 (m, 5H), 1.72-1.47 (m, 13H), 1.41 (d, J=6.6 Hz, 4H), 1.35-1.23 (m, 13H), 1.14 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.99 (s, 3H), 0.96-0.86 (m, 3H)
実施例B41
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1およびメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.050g、0.071mmol)のMeOH(0.5mL)およびTHF(0.5mL)溶液に、酢酸アンモニウム(0.055g、0.707mmol)およびナトリウムシアノボロハイドライド(7.02mg、0.106mmol)を添加した。反応混合物をrtで24時間撹拌し、70℃で6日間加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製して、所望の生成物を得た。
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体1:無色固体TFA塩として得た(0.0233g、31.4%収率)。LCMS: m/z=708.4 (M+H)+, 2.01分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.49-3.39 (m, 1H), 3.30-2.92 (m, 12H), 2.44 (dd, J=8.9, 6.2 Hz, 1H), 2.16 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.11-1.92 (m, 5H), 1.90-1.77 (m, 2H), 1.73 (d, J=17.1 Hz, 1H), 1.69-1.35 (m, 13H), 1.33-1.24 (m, 5H), 1.21 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2:無色固体TFA塩として得た(0.0090g、12.1%収率)。LCMS: m/z=708.4 (M+H)+, 2.06分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.30 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.58-3.47 (m, 1H), 3.28-3.12 (m, 8H), 3.12-2.95 (m, 4H), 2.75-2.62 (m, 1H), 2.23-2.05 (m, 3H), 2.05-1.84 (m, 3H), 1.83-1.39 (m, 15H), 1.35-1.23 (m, 7H), 1.21 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
工程2:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸異性体2の製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−((R)−1−アミノエチル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート異性体2 TFA塩(0.0081g、7.71μmol)と1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.077mL、0.077mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら80℃で20分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製した。所望の化合物を白色ガラス状固体TFA塩として得た(0.0076g、93%収率)。LCMS: m/z=694.4 (M+H)+, 1.83分(方法5). 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.95 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.25 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.34 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.58 (q, J=6.3 Hz, 1H), 3.30-3.17 (m, 8H), 3.17-3.04 (m, 3H), 2.98 (d, J=5.1 Hz, 1H), 2.66 (br. s., 1H), 2.28-2.10 (m, 3H), 2.09-1.99 (m, 1H), 1.77 (br. s., 5H), 1.75-1.45 (m, 11H), 1.44-1.29 (m, 7H), 1.27 (s, 3H), 1.14 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.99 (s, 3H)
実施例B42
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:(炭酸エチル)(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸無水物の製造
1ドラムバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸トリエチルアンモニウム塩(0.020g、0.025mmol)とクロロギ酸エチル(0.014ml、0.148mmol)およびトリエチルアミン(6.87μl、0.049mmol)を乾燥クロロホルム中で混合した。混合物をrtで10分撹拌した。粗製の反応混合物を直接次工程で使用した。LCMS: m/z=781.4 (M+H)+, 2.30分(方法5)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(炭酸エチル)(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−1−カルボン酸無水物(0.020g、0.025mmol)のクロロホルム(1mL)溶液を含む粗製の混合物をTHF(0.75mL)で希釈し、水素化ホウ素ナトリウム(9.46mg、0.250mmol)で処理した。5分後、ガス発生は明白ではなく、固体水素化ホウ素ナトリウムは混合物中、浮いたままであった。混合物に乾燥メタノール(0.75mL)を添加し、発泡が直ぐに起こった。15分後、さらに水素化ホウ素ナトリウム(9.46mg、0.250mmol)を添加し、混合物を窒素下に一夜撹拌した。粗製の混合物を窒素流下に濃縮し、最少量のMeOHとTHFの混合物に再溶解し、逆相分取HPLC(分取HPLC方法12)で精製した。所望の生成物を白色ガラス状固体として得た(0.0080g、93%収率)。LCMS: m/z=695.4 (M+H)+, 2.20分(方法5)
工程3:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.008g、0.012mmol)と1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.115mL、0.115mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら80℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法18)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−(ヒドロキシメチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(0.0055g、52.6%収率)を得た。LCMS: m/z=681.6 (M+H)+, 1.99分(方法5). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.97 (s, 1H), 7.88 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.24 (d, J=7.9 Hz, 2H), 5.28 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.63 (br. s., 1H), 3.56-3.48 (m, 1H), 3.21-3.03 (m, 12H), 2.13 (dd, J=17.2, 6.6 Hz, 1H), 2.03 (br. s., 2H), 1.84 (d, J=7.0 Hz, 3H), 1.78-1.64 (m, 3H), 1.61-1.39 (m, 10H), 1.34 (d, J=16.2 Hz, 1H), 1.30-1.20 (m, 4H), 1.11 (s, 3H), 1.00 (br. s., 3H), 0.98 (br. s., 3H), 0.92 (br. s., 6H)
実施例B43および実施例B44
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸および4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートおよびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
100mL丸底フラスコ中、4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸TFA塩(0.410g、0.407mmol)と乾燥DCM(15mL)およびメタノール(15mL)を混合した。この溶液にTMS−ジアゾメタン(1.424mL、2.85mmol)を添加した。溶液を約半分添加した後、わずかな発熱と顕著なガス発生が確認された。混合物をrtで3時間撹拌し、減圧下に濃縮して、固体残渣を得た。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法4)で精製した。2個の所望の生成物の混合物を、こうして帯黄色固体TFA塩として得た(0.259g、70.2%収率)。混合物を直接次工程で使用した。LCMS: m/z=680.5 (M+H)+および694.6 (M+H)+, 2.04分(方法5)
工程2:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートおよびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
シュウ酸ジクロライド(14.0mg、0.110mmol)の乾燥THF(1mL)中の標準溶液を調製した。1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩およびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(メチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(0.020g、0.022mmol)を含む工程1からの混合物とDIPEA(0.019mL、0.110mmol)を乾燥THF(0.5mL)中で混合した。この混合物に0.1mLのシュウ酸ジクロライド(1.396mg、0.011mmol)を含む標準シュウ酸ジクロライド/THF溶液を添加し、得られた混合物をrtで3時間撹拌した。混合物にさらに1当量のシュウ酸ジクロライド(1.396mg、0.011mmol)(0.1mLの標準溶液)を添加した。混合物を1時間、rtで撹拌し、さらに1当量のシュウ酸ジクロライド(1.396mg、0.011mmol)(0.1mLの標準溶液)を添加し、rtで30分撹拌した。混合物を窒素流下で濃縮し、粗製の残渣をそのまま直接次工程で使用した。LCMS: m/z=776.5 (M+H)+, 2.28分およびm/z=790.6 (M+H)+, 2.47分(方法5)
工程3:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートおよびメチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.017g、0.022mmol)を含む工程2からの粗製の反応混合物を1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.176mL、0.176mmol)およびMeOH(0.3mL)で処理した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で30分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法6)で精製した。これにより2個の所望の生成物を得た。
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸は分取HPLCから最初に溶出した化合物であった。この生成物を白色粉末TFA塩として得た(0.0110g、50%収率)。LCMS: m/z=762.4 (M+H)+, 2.11分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック)) δ 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.31 (s, 1H), 4.39 (td, J=11.2, 2.8 Hz, 1H), 3.27-2.82 (m, 12H), 2.45-2.28 (m, 2H), 2.21-1.99 (m, 3H), 1.98-1.85 (m, 2H), 1.84-1.70 (m, 3H), 1.67-1.36 (m, 10H), 1.33-1.24 (m, 3H), 1.19 (s, 3H), 1.08 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H)
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸wは分取HPLCから二番目に溶出した化合物であった。この生成物を白色粉末TFA塩として得た(0.0042g、18%収率)。LCMS: m/z=776.5 (M+H)+, 2.13分(方法5)
実施例B45
4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(4−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)ベンズアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(4−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)ベンズアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アミノ−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.025g、0.037mmol)および4−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)安息香酸(11.00mg、0.048mmol)とHATU(0.022g、0.059mmol)およびDIPEA(0.019mL、0.110mmol)のクロロホルム(1mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、アルミホイルで包み、内容物をrtで一夜撹拌した。粗製の混合物を窒素流下に濃縮して残渣を得て、混合物を最少量のメタノールに再溶解した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製した。所望の生成物を白色固体TFA塩として得た(0.0290g、80%収率)。LCMS: m/z=892.6 (M+H)+, 2.41分(方法5)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aR,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(4−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)ベンズアミド)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0295g、0.033mmol)をテトラヒドロフラン(0.3mL)とMeOH(0.3mL)の混合物に溶解し、混合物を1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.132mL、0.132mmol)で処理した。バイアルをアルミホイルで包んで遮光し、PTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で45分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法19)で精製して、所望の生成物を白色固体TFA塩として得た(0.0190g、53.9%収率)。LCMS: m/z=878.6 (M+H)+, 2.25分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 8.63 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.85 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.28 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.19 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.27 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.50 (br. s., 1H), 3.30-2.87 (m, 12H), 2.53-2.33 (m, 2H), 2.20-1.75 (m, 8H), 1.75-1.64 (m, 2H), 1.64-1.35 (m, 9H), 1.26 (br. s., 3H), 1.19 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H), 0.94 (br. s., 3H)
実施例B46
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
混合物ジオールジアステレオマーメチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−(1,2−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(12.26g、16.59mmol)をTHF(450mL)と水(150mL)の混合物に溶解し、得られた溶液を氷浴で冷却した。過ヨウ素酸ナトリウム(7.10g、33.2mmol)を添加した。透明溶液は急速に濁り、白色綿状固体が沈殿した。混合物を30分、rtで撹拌し、クロロホルム(1200mL)および水(500mL)で希釈し、得られた混合物を振盪し、層を分離した。水層をクロロホルム(2×400mL)で再び抽出した。有機物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(300gシリカ、溶出勾配6カラム体積で100%DCM〜20:1 DCM:MeOH、8カラム体積20:1 DCM:MeOHに維持)で精製して、所望の生成物を白色固体として得た(1.70g、18.8%収率)。LCMS: m/z=546.4 (M+H)+, 2.36分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.29 (dd, J=6.2, 1.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.90 (td, J=11.3, 5.7 Hz, 1H), 2.43-2.19 (m, 5H), 2.18-2.06 (m, 1H), 2.00-1.91 (m, 2H), 1.85-1.44 (m, 12H), 1.44-1.34 (m, 4H), 1.27 (d, J=10.0 Hz, 1H), 1.14 (s, 3H), 1.13-1.08 (m, 1H), 1.07 (s, 3H), 1.02 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
工程2:1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.035g、0.064mmol)とテトラヒドロフラン(0.3mL)とMeOH(0.3mL)の混合物を合わせ、混合物を1M 水酸化リチウム水和物水溶液(0.257mL、0.257mmol)で処理した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら、70℃で45分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法16)で精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を白色粉末TFA塩として得た(0.0253g、60%収率)。LCMS: m/z=532 (M+H)+, 2.11分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.29 (dd, J=6.1, 1.5 Hz, 1H), 2.88 (td, J=11.2, 6.1 Hz, 1H), 2.36 (t, J=11.7 Hz, 1H), 2.31-2.20 (m, 4H), 2.13 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.00-1.89 (m, 2H), 1.87-1.47 (m, 11H), 1.47-1.33 (m, 3H), 1.31-1.23 (m, 1H), 1.14 (s, 3H), 1.10 (br. s., 1H), 1.07 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (s, 3H)
実施例B47
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
1ドラムバイアル中、メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−1−アセチル−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(0.0262g、0.028mmol)と1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.249mL、0.249mmol)、テトラヒドロフラン(0.3mL)およびMeOH(0.3mL)を混合した。バイアルをPTFE裏打ちスクリューキャップで密閉し、混合物を撹拌しながら70℃で35分加熱した。粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法2)で精製して、表題化合物を白色粉末TFA塩として得た(0.0208g、80%収率)。LCMS: m/z=693.6 (M+H)+, 2.16分(方法5). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-dおよびメタノール-d4の1:1混合物, メタノール-d4ロック) δ 7.92 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.20 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.33-5.26 (m, 1H), 3.31-2.98 (m, 12H), 2.57 (t, J=11.6 Hz, 1H), 2.44-2.33 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.19-2.01 (m, 3H), 1.88-1.75 (m, 2H), 1.75-1.64 (m, 3H), 1.64-1.50 (m, 5H), 1.50-1.38 (m, 4H), 1.32-1.23 (m, 2H), 1.19 (s, 3H), 1.16-1.06 (m, 5H), 1.03 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H)
実施例B48
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−カルボキシフェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−((S)−2,2−ジブロモ−1−メチルシクロプロピル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(11.0g、16.6mmol)およびN−ベンジル−N,N−ジエチルエタナミニウムブロマイド(0.903g、3.32mmol)のブロモホルム(29.0mL、332mmol)溶液を急速に撹拌し、水酸化ナトリウム(13.3g、332mmol)の水(50mL)溶液でゆっくり処理した。得られた二相混合物を急速に撹拌しながら63℃に加熱した。さらにブロモホルム(29.0mL、332mmol)および水性(50mL)NaOH(13.3g、332mmol)を添加し、混合物を63℃で60時間急速に撹拌した。混合物を水(700mL)でゆっくり希釈し、DCM(3×200mL)で洗浄した。有機抽出物を合わせ、減圧下に濃縮して、明褐色油状物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配100%ヘキサン〜30:1 ヘキサン:EtOAc)での精製により、6.85g(49.5%収率)の白色固体を得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 7.95-7.89 (m, J=8.2 Hz, 2H), 7.40-7.28 (m, 5H), 7.22-7.16 (m, J=8.2 Hz, 2H), 5.29 (dd, J=6.1, 1.5 Hz, 1H), 5.17 (d, J=12.2 Hz, 1H), 5.03 (d, J=12.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.35-2.23 (m, 3H), 2.20-2.06 (m, 2H), 1.98 (dd, J=12.5, 7.6 Hz, 1H), 1.71-1.55 (m, 5H), 1.55 (s, 3H), 1.51-1.27 (m, 12H), 1.26 (s, 5H), 1.20 (dd, J=10.8, 2.9 Hz, 1H), 1.18-1.07 (m, 2H), 0.98 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.91 (d, J=2.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J=6.9 Hz, 2H), 0.81 (s, 3H)
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bS)−ベンジル1−((S)−2,2−ジブロモ−1−メチルシクロプロピル)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(6.82g、8.17mmol)のトルエン(100mL)溶液を、水素化トリ−n−ブチル錫(14.3g、13.1mL、49.0mmol)、続いてAIBN(0.067g、0.409mmol)を添加した。混合物を撹拌しながら100℃で18時間加熱した。混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配100%ヘキサン〜25:1 ヘキサン:EtOAc)で精製した。生成物フラクションを合わせ、減圧下に濃縮し、残渣をDCMに再溶解し、重量で90%シリカおよび10%KFからなるカラムを、溶離剤としてDCMを使用して通した。減圧下の濃縮により、5.48g(99%)の白色泡状固体を得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.00-7.91 (m, J=8.2 Hz, 2H), 7.42-7.31 (m, 5H), 7.26-7.18 (m, J=8.2 Hz, 2H), 5.36-5.29 (m, 1H), 5.15 (d, J=12.2 Hz, 1H), 5.08 (d, J=12.5 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.32-2.24 (m, 1H), 2.24-2.11 (m, 2H), 2.07-1.97 (m, 1H), 1.94-1.87 (m, 1H), 1.87-1.78 (m, 1H), 1.77-1.67 (m, 2H), 1.67-1.59 (m, 1H), 1.56-1.36 (m, 10H), 1.36-1.26 (m, 2H), 1.26-1.20 (m, 2H), 1.19-1.13 (m, 1H), 1.02 (s, 3H), 1.00 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H), 0.95 (br. s., 3H), 0.94 (br. s., 3H), 0.85 (s, 3H), 0.46-0.40 (m, 1H), 0.38 (dt, J=9.2, 4.7 Hz, 1H), 0.31-0.20 (m, 2H)
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−ベンジル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(5.34g、7.89mmol)の1,2−ジクロロエタン(100mL)溶液に、トリエチルアミン(1.76mL、12.6mmol)、tert−ブチルジメチルシラン(2.62mL、1.84g、15.8mmol)および酢酸パラジウム(II)(0.443g、1.97mmol)を添加した。混合物を60℃で22時間加熱した。粗製の反応混合物を溶離剤として10:1 ヘキサン:EtOAcを使用してシリカゲル/セライトプラグを通した。減圧下の濃縮により、6.34g(>100%収率)の白色を得て、これをさらに精製することなく次工程で使用した。
工程4:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−tert−ブチルジメチルシリル9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(5.53g、7.89mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に、THF中1.0M TBAF(11.8mL、11.8mmol)を添加した。混合物を2.5時間撹拌し、400mLの1M HCl水溶液を添加し、得られた白色固体の懸濁液を10分、rtで撹拌した。固体沈殿を濾過により単離し、乾燥して、表題化合物を白色粉末として得た(4.43g、96%収率)。LCMS: m/e 587.4 (M+H)+, 4.58分(方法5). 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 9.61 (br. s., 1H), 8.01-7.90 (m, 2H), 7.26-7.18 (m, 2H), 5.33 (dd, J=6.3, 1.7 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.34-2.23 (m, 1H), 2.23-2.13 (m, 2H), 2.08-1.99 (m, 1H), 1.99-1.90 (m, 2H), 1.80-1.62 (m, 3H), 1.60-1.36 (m, 12H), 1.34-1.19 (m, 4H), 1.05 (s, 3H), 1.04-0.99 (m, 6H), 0.98-0.93 (m, 9H), 0.47-0.41 (m, 1H), 0.41-0.36 (m, 1H), 0.33-0.22 (m, 2H)
工程5:20mLシンチレーションバイアル中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.080g、0.136mmol)と水酸化リチウム一水和物(0.023g、0.545mmol)のTHF(1mL)、メタノール(1mL)および水(0.5mL)を混合した。懸濁した混合物を60℃で1時間温めた。
粗製の混合物を逆相分取HPLC(分取HPLC方法26)で精製した。所望の生成物を白色粉末として得た(0.042g、51.6%収率)。LCMS: m/e 571.7 (M-H)-, 2.35分(方法3). 1H NMR (500 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) d 7.88 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.16 (d, J=8.2 Hz, 2H), 5.29-5.21 (m, 1H), 2.21-2.13 (m, 2H), 2.10 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 1.99-1.91 (m, 1H), 1.88-1.78 (m, 2H), 1.67 (d, J=17.1 Hz, 1H), 1.65-1.53 (m, 2H), 1.51-1.38 (m, 8H), 1.38-1.26 (m, 4H), 1.25-1.12 (m, 4H), 0.98 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.94 (br. s., 3H), 0.88 (s, 4H), 0.88 (br. s., 3H), 0.38-0.27 (m, 2H), 0.23-0.12 (m, 2H)
実施例B49
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナト−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(4−(メトキシカルボニル)フェニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(3.50g、5.96mmol)の1,4−ジオキサン(60mL)中のスラリーに、トリエチルアミン(1.50mL、10.7mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(1.93mL、2.46g、8.95mmol)を添加した。得られたスラリーを100℃で5時間加熱した。混合物をrtに冷却し、EtOAcで希釈し、1N NaOH(2×70mL)および塩水(25mL)で洗浄した。固体が有機層から析出し、濾過により単離した。濾液の濃縮により、2番目の沈殿を得た。2個の最初の沈殿は両者とも同じ物質であり、乾燥して、白色粉末(2.25g、64.6%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.01-7.92 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.26-7.18 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.34 (dd, J=6.1, 1.7 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.18 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 2.13-1.99 (m, 2H), 1.92-1.64 (m, 6H), 1.63-1.36 (m, 11H), 1.32-1.18 (m, 4H), 1.13 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 1.01 (s, 3H), 0.97 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.46-0.38 (m, 2H), 0.38-0.25 (m, 2H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート塩酸塩の製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナト−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート(2.24g、3.84mmol)のTHF(40mL)溶液を濃HCl(7.93mL、96mmol)で処理した。得られた溶液をrtで48時間撹拌した。混合物を濾過して固体を除去し、濾液を減圧下に濃縮して、白色粉末(2.30g、100%収率)を得た。LCMS: m/e 559 (M+H)+, 2.12分(方法6). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.07 (br. s., 2H), 7.98-7.91 (m, J=8.1 Hz, 2H), 7.26-7.17 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.34 (d, J=5.1 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.43 (dd, J=12.7, 9.0 Hz, 1H), 2.31-2.10 (m, 4H), 2.06-1.83 (m, 4H), 1.78-1.67 (m, 4H), 1.65-1.44 (m, 11H), 1.30 (br. s., 6H), 1.06 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.98 (br. s., 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.96 (br. s., 3H), 0.54 (br. s., 1H), 0.42 (d, J=5.1 Hz, 2H), 0.35-0.23 (m, 1H)
工程3:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート塩酸塩(0.050g、0.090mmol)および1.0M 水酸化リチウム一水和物水溶液(0.359mL、0.359mmol)のTHF(0.8mL)およびMeOH(0.8mL)中の混合物を密閉バイアル中で75℃に温めて、均一溶液を得た。混合物を1時間後熱源から離した。粗製の混合物を分取HPLC方法24を使用する逆相分取HPLCで精製して、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を帯黄色粉末として得た(48.5mg、79%収率)。LCMS: m/e 544.7 (M+H)+, 1.94分(方法6). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 6.68 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.96 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.14-4.00 (m, 1H), 2.09 (dt, J=3.2, 1.5 Hz, 1H), 1.00-0.86 (m, 2H), 0.86-0.64 (m, 2H), 0.60-0.44 (m, 5H), 0.43-0.22 (m, 10H), 0.18-0.02 (m, 4H), -0.04--0.14 (m, 4H), -0.17 (s, 3H), -0.20 (s, 3H), -0.27 (s, 4H), -0.28 (s, 3H), -0.29 (br. s., 3H), -0.73--0.87 (m, 2H), -0.87--0.97 (m, 2H)
実施例B50
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−(メチルアミノ)−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−(メチルアミノ)−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート塩酸塩(50mg、0.084mmol)および炭酸カリウム(23.3mg、0.168mmol)のDMF(1mL)中の混合物を、密閉バイアル中、ヨウ化メチル(0.016mL、0.036g、0.25mmol)で処理し、75℃で3時間加熱した。混合物をTHFおよび塩水で希釈した。混合物を振盪し、層を分離した。有機物を減圧下に濃縮して、残渣を得た。分取HPLC方法25を使用する逆相分取HPLC精製後、生成物をガラス状白色固体(57.2mg、99%収率)一TFA塩として得た。LCMS: m/e 572.6 (M+H)+, 2.18分(方法6). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.02-7.88 (m, J=8.1 Hz, 2H), 7.26-7.17 (m, J=8.1 Hz, 2H), 5.33 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.65 (br. s., 3H), 2.27-2.09 (m, 3H), 2.09-1.99 (m, 1H), 1.95 (dd, J=13.8, 8.4 Hz, 1H), 1.89-1.74 (m, 3H), 1.72-1.69 (m, 1H), 1.66 (d, J=2.9 Hz, 1H), 1.61-1.39 (m, 10H), 1.38-1.24 (m, 4H), 1.14 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.99-0.91 (m, 9H), 0.49-0.40 (m, 2H), 0.40-0.35 (m, 1H), 0.35-0.27 (m, 1H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−(メチルアミノ)−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートTFA塩(57mg、0.083mmol)、1.0M LiOH水溶液(0.417mL、0.417mmol)、THF(0.8mL)およびメタノール(0.8mL)の混合物を、密閉バイアル中、75℃で1時間、次いで60℃で18時間温めた。表題化合物である4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−(メチルアミノ)−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を、分取HPLC方法24を使用する逆相分取HPLC精製後、白色固体(44.1mg、69%収率)一TFA塩として得た。LCMS: m/e 558.7 (M+H)+, 1.98分(方法6). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 6.69 (d, J=8.0 Hz, 2H), 5.97 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.07 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.09 (dt, J=3.2, 1.5 Hz, 1H), 1.35 (s, 3H), 1.01-0.86 (m, 2H), 0.86-0.72 (m, 2H), 0.72-0.56 (m, 3H), 0.52 (d, J=16.3 Hz, 2H), 0.39-0.10 (m, 11H), 0.05 (dd, J=10.9, 6.7 Hz, 1H), -0.01--0.07 (m, 1H), -0.08 (s, 3H), -0.15 (s, 3H), -0.19 (s, 3H), -0.26 (s, 3H), -0.28 (br. s., 3H), -0.29 (br. s., 3H), -0.72--0.81 (m, 1H), -0.83 (dd, J=6.7, 3.9 Hz, 1H), -0.86--0.96 (m, 2H)
実施例B51
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)アセトアミド)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)アセトアミド)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート塩酸塩(50mg、0.084mmol)および2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)酢酸(0.023g、0.117mmol)のDCM(1mL)中の混合物を、HATU(0.044g、0.117mmol)およびDIPEA(0.063mL、0.359mmol)で処理した。混合物をrtで3時間撹拌した。混合物を窒素流下に濃縮して残渣を得て、メタノールとTHFの混合物に再溶解した。分取HPLC方法25を使用する逆相分取HPLC精製後、生成物をガラス状灰白色固体(44.9mg、59%収率)一TFA塩として得た。LCMS: m/e 733.6 (M+H)+, 2.66分(方法6). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.01-7.90 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.26-7.18 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.34 (dd, J=6.1, 1.7 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.35-3.20 (m, 6H), 3.12 (d, J=5.1 Hz, 4H), 2.71-2.56 (m, 1H), 2.46 (dd, J=12.5, 8.3 Hz, 1H), 2.19 (dd, J=17.0, 6.5 Hz, 1H), 2.13-2.01 (m, 1H), 1.87-1.69 (m, 3H), 1.64-1.62 (m, 1H), 1.61-1.34 (m, 12H), 1.32-1.26 (m, 2H), 1.23-1.13 (m, 1H), 1.06 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 1.03 (br. s., 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 6H), 0.54-0.44 (m, 1H), 0.41-0.32 (m, 2H), 0.32-0.23 (m, 1H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)アセトアミド)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートトリフルオロ酢酸塩(0.0449g、0.053mmol)および1M 水酸化リチウム水溶液(0.265mL、0.265mmol)の混合物とTHF(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)を、密閉バイアル中、75℃で1時間加熱した。表題化合物である4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)アセトアミド)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を、分取HPLC方法24を使用する逆相分取HPLC精製後、白色固体(37.6mg、83%収率)一TFA塩として得た。LCMS: m/e 719.7 (M+H)+, 2.32分(方法6). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 6.65 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.94 (d, J=8.3 Hz, 2H), 4.04 (d, J=4.6 Hz, 1H), 1.94 (br. s., 6H), 1.86 (d, J=5.6 Hz, 4H), 1.31 (d, J=13.0 Hz, 1H), 1.13 (dd, J=12.7, 8.1 Hz, 1H), 0.90 (dd, J=17.1, 6.4 Hz, 1H), 0.84 (d, J=10.8 Hz, 1H), 0.58-0.45 (m, 2H), 0.44-0.20 (m, 9H), 0.20--0.08 (m, 7H), -0.13 (d, J=12.7 Hz, 1H), -0.21 (s, 3H), -0.22 (s, 3H), -0.24 (s, 4H), -0.31 (s, 3H), -0.32--0.36 (m, 6H), -0.76--0.85 (m, 1H), -0.85--0.93 (m, 1H), -0.93--1.04 (m, 2H)
実施例B52
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
工程1:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートの製造
メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエート塩酸塩(100mg、0.168mmol)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド塩酸塩(0.122mg、0.522mmol)(WO1002045652に記載のとおり製造)、リン酸三カリウム(0.157g、0.740mmol)およびヨウ化カリウム(0.075g、0.454mmol)のアセトニトリル(3mL)溶液を含む耐圧封管を密閉し、120℃で64時間加熱した。粗製の混合物をTHFで希釈し、濾過して固体を除いた。濾液を濃縮し、分取HPLC方法25を使用する逆相分取HPLC精製後、生成物を白色固体(0.0982mg、61.6%収率)ビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 719.7 (M+H)+, 2.10分(方法6). 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 8.02-7.88 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.26-7.17 (m, J=8.3 Hz, 2H), 5.41-5.26 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.33-3.10 (m, 8H), 3.10-2.99 (m, 2H), 2.98-2.83 (m, 2H), 2.25-2.04 (m, 3H), 2.02-1.80 (m, 5H), 1.79-1.69 (m, 2H), 1.66-1.36 (m, 11H), 1.27 (d, J=9.0 Hz, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.97 (br. s., 3H), 0.96 (s, 6H), 0.49-0.40 (m, 2H), 0.40-0.27 (m, 2H)
工程2:メチル4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ベンゾエートトリフルオロ酢酸塩(0.098g、0.118mmol)および1M 水酸化リチウム水溶液(0.588mL、0.588mmol)とTHF(1mL)およびMeOH(1mL)のA混合物を、密閉バイアル中、75℃で1時間加熱した。表題化合物である4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸を、分取HPLC方法24を使用する逆相分取HPLC精製後、白色固体(89.9mg、79%収率)ビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 705.8 (M+H)+, 1.93分(方法6). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 7.91 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.19 (d, J=8.1 Hz, 2H), 5.29 (d, J=4.4 Hz, 1H), 3.28-3.09 (m, 7H), 3.09-2.89 (m, 5H), 2.16 (dd, J=17.0, 6.2 Hz, 1H), 2.07 (d, J=14.7 Hz, 3H), 1.98-1.89 (m, 1H), 1.89-1.78 (m, 3H), 1.78-1.64 (m, 2H), 1.63-1.36 (m, 12H), 1.35-1.25 (m, 2H), 1.17 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 1.03 (s, 3H), 0.95 (br. s., 3H), 0.94 (br. s., 3H), 0.93 (br. s., 3H), 0.47-0.37 (m, 2H), 0.37-0.24 (m, 2H)
実施例B53
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−3a−(2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
表題化合物を、工程1において4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド塩酸塩の代わりに1−(2−クロロエチル)−4−(メチルスルホニル)ピペリジン(0.152g、0.673mmol)を使用した以外、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造に用いたものと同じ2工程法で製造した。分取HPLC方法24を使用する工程2の反応混合物の逆相分取HPLC精製後、表題化合物を白色固体(70.5mg、71.5%収率)ビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 733.6 (M+H)+, 2.28分(方法5). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 7.97-7.87 (m, J=8.3 Hz, 2H), 7.25-7.15 (m, J=8.6 Hz, 2H), 5.31 (dd, J=6.0, 1.6 Hz, 1H), 3.26 (t, J=11.7 Hz, 2H), 3.21-3.16 (m, 2H), 3.16-3.02 (m, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.92-2.83 (m, 1H), 2.56 (t, J=11.2 Hz, 1H), 2.42 (t, J=12.0 Hz, 1H), 2.27-2.13 (m, 3H), 2.13-1.94 (m, 5H), 1.94-1.83 (m, 3H), 1.82-1.66 (m, 3H), 1.63-1.38 (m, 11H), 1.35 (d, J=12.2 Hz, 1H), 1.31-1.23 (m, 1H), 1.20 (s, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.04 (s, 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 3H), 0.94 (s, 3H), 0.50-0.39 (m, 2H), 0.39-0.26 (m, 2H)
実施例B54
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(0.036g、0.055mmol)および酢酸エチル(2mL)の混合物を、窒素ガスで覆い、10%パラジウム/炭素(0.023g、0.022mmol)を添加した。フラスコに水素ガスのバルーンを接続し、混合物を水素雰囲気下、18時間急速に撹拌した。混合物を濾過して触媒を除去し、減圧下に濃縮した。分取HPLC方法24を使用する反応混合物の逆相分取HPLC精製後、表題化合物を白色固体(13.1mg、36.4%収率)一TFA塩として得た。LCMS: m/e 546.7 (M+H)+, 1.95分(方法6). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 7.89 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 2.42 (dd, J=13.1, 2.8 Hz, 1H), 2.19-2.08 (m, 2H), 2.04-1.97 (m, 1H), 1.92-1.71 (m, 5H), 1.66-1.40 (m, 11H), 1.39-1.28 (m, 3H), 1.24 (br. s., 1H), 1.10 (s, 5H), 1.06 (s, 4H), 0.99 (s, 3H), 0.95 (s, 4H), 0.76 (s, 3H), 0.70 (s, 3H), 0.49-0.41 (m, 1H), 0.41-0.34 (m, 1H), 0.34-0.26 (m, 2H)
実施例B55
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−(メチルアミノ)−1−(1−メチルシクロプロピル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
表題化合物を、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の代わりに4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−(メチルアミノ)−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸(0.034g、0.051mmol)を使用する以外、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aS,9S,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の合成について記載した方法に準じて製造した。粗製の混合物の分取HPLC方法23を使用する逆相分取HPLCでの精製により、表題化合物を白色固体(25.5mg、63.6%収率)一TFA塩として得た。LCMS: m/e 560.8 (M+H)+, 2.14分(方法6). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 7.89 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.3 Hz, 2H), 2.56 (s, 3H), 2.42 (dd, J=13.2, 2.9 Hz, 1H), 2.17-2.09 (m, 2H), 2.05-1.77 (m, 6H), 1.73-1.54 (m, 4H), 1.54-1.28 (m, 10H), 1.21-1.13 (m, 1H), 1.11 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 1.06 (br. s., 1H), 0.99 (s, 3H), 0.96 (s, 4H), 0.76 (s, 3H), 0.70 (s, 3H), 0.50-0.42 (m, 1H), 0.42-0.35 (m, 1H), 0.35-0.25 (m, 2H)
実施例B56
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−3a−(2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチルアミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造
表題化合物を、工程1において4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド塩酸塩の代わりに1−(2−クロロエチル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン(0.118g、0.522mmol)を使用する以外、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(1−メチルシクロプロピル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)安息香酸の製造に用いたのと同じ2工程法により製造した。工程2の反応混合物の分取HPLC方法4を使用する逆相分取HPLC精製後、表題化合物を白色固体(58.7mg、59.2%収率)ビス−TFA塩として得た。LCMS: m/e 734.4 (M+H)+, 2.30分(方法5). 1H NMR (400 MHz, CDCl3とMeODの1:1混合物, MeODロック) δ ppm 7.93 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J=8.3 Hz, 2H), 5.32 (d, J=4.6 Hz, 1H), 3.31-3.21 (m, 2H), 3.21-3.10 (m, 2H), 3.10-2.99 (m, 2H), 2.88 (s, 3H), 2.83-2.66 (m, 6H), 2.18 (dd, J=17.0, 6.2 Hz, 1H), 2.14-2.02 (m, 2H), 2.02-1.82 (m, 3H), 1.82-1.68 (m, 2H), 1.68-1.39 (m, 12H), 1.37 (d, J=11.7 Hz, 1H), 1.33-1.23 (m, 2H), 1.21 (s, 3H), 1.13 (s, 3H), 1.05 (s, 3H), 0.98 (s, 3H), 0.96 (s, 6H), 0.51-0.42 (m, 2H), 0.42-0.27 (m, 2H)
実施例化合物の生物学データ
・“μM”はマイクロモル濃度を意味し;
・“mL”はミリリットルを意味し;
・“μl”はマイクロリットルを意味し;
・“mg”はミリグラムを意味し;
・“μg”はマイクログラムを意味する。
表1に記載する結果を得るために使用した材料および実験法を下に記載する
HIV細胞培養アッセイ − MT−2細胞および293T細胞を、NIH AIDS Research and Reference Reagent Programから得た。MT−2細胞を、10%熱不活化ウシ胎児血清、100μg/mlペニシリンGおよび100単位/mlまでのストレプトマイシンを添加したRPMI 1640培地で増殖させた。293T細胞を、10%熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、100単位/mlペニシリンGおよび100μg/mlストレプトマイシンを添加したDMEMで増殖させた。NL4−3のプロウイルスDNAクローンは、NIH AIDS Research and Reference Reagent Programから得た。NL4−3からのnef遺伝子部分がウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子に置き換わっている組み換えNL4−3ウイルスを対照ウイルスとして使用した。さらに、残渣Gag P373をP373Sに変換した。簡単に述べると、組み換えウイルスを、改変されたNL4−3のプロウイルスクローンのトランスフェクションにより調製した。トランスフェクションは、Invitrogen(Carlsbad, CA)からのLipofectAMINE PLUSを、製造業者の指示に従い使用して293T細胞で行った。ウイルスを、マーカーとしてルシフェラーゼ酵素活性を使用してMT−2細胞中で力価測定した。ルシフェラーゼは、Promega(Madison, WI)からのDual Luciferaseキットを、製造業者のプロトコルを改変して使用して定量した。希釈したPassive Lysis溶液を再懸濁したLuciferase Assay Reagentおよび再懸濁したStop & Glo Substrateと予め混合した(2:1:1比)。50μLの混合物をアッセイプレートの各吸引したウェルに添加し、ルシフェラーゼ活性を直ちにWallac TriLux(Perkin-Elmer)で測定した。組み換えウイルスに対する阻害剤の抗ウイルス活性を、阻害剤の連続希釈存在下、NLRluc組み換え体で4〜5日間感染させた細胞におけるルシフェラーゼ活性の測定により定量した。化合物のEC50データを表1に示す。
前記は単なる説明であり、いかなる方法でも本発明の範囲または基礎となる原則を限定すると解釈してはならない。事実、ここに示し、記載するものに加えて、本発明の種々の修飾が上記実施例および先の記載から当業者には明らかとなる。このような修飾は、添付する特許請求の範囲の範囲内に入ることも意図される。

Claims (12)

  1. 次の
    の化合物;および式II
    の化合物
    〔式中、Xはフェニル、ヘテロアリール環、C4−8シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C4−9スピロシクロアルキル、C4−9スピロシクロアルケニル、C4−8オキサシクロアルキル、C4−8ジオキサシクロアルキル、C6−8オキサシクロアルケニル、C6−8ジオキサシクロアルケニル、Cシクロジアルケニル、Cオキサシクロジアルケニル、C6−9オキサスピロシクロアルキルおよびC6−9オキサスピロシクロアルケニル環からなる群から選択され;
    さらに、XはAで置換されており、ここで、Aは−H、−ハロ、−ヒドロキシル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、−C1−6アルキル−Q、−アルキル置換C1−6アルキル−Q、−CN、−CF、−NR、−COORおよび−CONRの群からなる群から選択される少なくとも1個のメンバーであり;
    ここで、Qはアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSOおよび−CONHSONRからなる群から選択され;
    Yは−COOR、−C(O)NRSO、−C(O)NHSONR、−NRSO、−SONR、−C3−6シクロアルキル−COOR、−C2−6アルケニル−COOR、−C2−6アルキニル−COOR、−C1−6アルキル−COOR、−アルキル置換C1−6アルキル、−COOR、CF−COOR、−NHC(O)(CH)−COOR、−SONRC(O)R、−テトラゾールおよび−CONHOHからなる群から選択され、
    ここで、nは1〜6であり;
    は次のものからなる群から選択され
    Wは存在しないかあるいは−CHまたは−COであり;
    Zは−NR2829、−OR30、−COOR、−CONR1819、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択され;
    Uは−NR2829、−OR30、−COOR、−CONR1819、F、Cl、Br、I、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
    は−H、ベンジル、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキルおよび−アリール置換C1−6アルキルからなる群から選択され;
    はベンジル、−C1−6アルキルまたは−アルキル置換C1−6アルキルであり;
    は−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C(OR)−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−COR、−COCOR、−SO、−SONR
    からなる群から選択され、
    ここで、Qはヘテロアリール、置換ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、−CF、−OR、−COOR、−NR、−CONR1011および−SOからなる群から選択され;
    は−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C1−6アルキル−NR、−COR、−COCOR、−SOおよび−SONRからなる群から選択され;
    ただし、WがCOであるときRまたはRは−CORまたは−COCORであってはならず;
    さらに、ただし、RまたはRの一方のみが−COR、−COCOR、−SOおよび−SONRからなる群から選択でき;
    またはWが存在しないかCHであるならば、RおよびRは隣接するNと一体となって
    を形成してよく;
    は−C1−6アルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C3−6置換シクロアルキル−Q、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル置換アルキル−Q,−C3−6シクロアルキル−Q、アリール−Q、−NR1314および−OR15からなる群から選択され;
    ここで、Qはアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、SO、−CONHSOおよび−CONHSONRからなる群から選択され;
    は−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
    およびRは独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリール、−C1−6アルキル−Qおよび−COORからなる群から選択され;
    は−COORであってもよく;
    およびRはまた独立して
    からなる群から選択でき、
    またはRおよびRは隣接するNと一体となって、
    からなる群から選択される環を形成し;
    Vは−CR2425、−SO、−Oおよび−NR12からなる群から選択され;
    Mは−CHR2425、−NR2627、−SO、−SONRおよび−OHからなる群から選択され;
    10およびR11は独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C3−6シクロアルキルからなる群から選択され、
    またはR10およびR11は隣接するNと一体となって
    のような環を形成し;
    12は−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−OH;−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−COR、−COONR1819、−SORおよび−SONR2021からなる群から選択され;
    13およびR14は独立して−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、−C1−6置換アルキル−Qおよび
    からなる群から選択され、
    またはR13およびR14は隣接するNと一体となって、
    からなる群から選択される環を形成し;
    15は−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Qおよび−C1−6置換アルキル−Qからなる群から選択され;
    はヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−NR、−CONR、−COOR、−ORおよび−SOからなる群から選択され;
    16は−H、−C1−6アルキル、−NRおよび−COORからなる群から選択され;
    17は−H、−C1−6アルキル、−COORおよびアリールからなる群から選択され;
    18およびR19は独立してH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C1−6シクロアルキルからなる群から選択され;
    18は−COORであってもよく;
    またはR18およびR19は隣接するNと一体となって
    からなる群から選択される環を形成し;
    20およびR21は独立してH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
    はハロゲンおよびSOからなる群から選択され
    24およびR25は独立して−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−SO、−SONRまたは−OH、−NR、−NRSO、−NRCORおよび−NRCONRからなる群から選択され;
    ただし、R24およびR25の一方のみが−OH、−NR、−NRSO、−NRCORおよび−NRCONRからなる群から選択でき;
    26およびR27は独立そて−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C1−3アルキルアリール、−C1−3アルキルヘテロアリール、−COおよび−SOからなる群から選択さ;
    ただし、R26およびR27の一方のみが−COまたは−SOからなる群から選択でき;
    28およびR29は独立して−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−COC1−6アルキル−Q、−COOR;−COCFからなる群から選択され;
    28はまた−COORおよび−CONR1819からも選択でき;
    またはR28およびR29は隣接するNと一体となって、
    からなる群から選択される環を形成し;
    30はH、−C1−6アルキル、−アルキル置換C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキルおよび−C1−6アルキル−Qからなる群から選択され;
    ここで、QはH、−OR、−COOR、−COCOORおよび−NR3132からなる群から選択され;
    31およびR32は独立して−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6置換アルキル−ORおよび−CORからなる群から選択され、
    またはR31およびR32は隣接するNと一体となって
    からなる群から選択される環を形成し;
    33は−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキルおよび−C1−6置換アルキル−Qからなる群から選択され、
    ここで、Qは−COORおよび−COONRからなる群から選択される。〕
    からなる群から選択される、その薬学的に許容される塩を含む、化合物。
  2. Xがフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. Aが−Hである、請求項2に記載の化合物。
  4. Yが−COORである、請求項1に記載の化合物。
  5. Yが−COOHである、請求項4に記載の化合物。
  6. 次のものからなる群から選択される、その薬学的に許容される塩を含む、化合物。
  7. 請求項1に記載の化合物の1種以上の抗ウイルス有効量を、1種以上の薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤と共に含む、医薬組成物。
  8. HIVによる感染の処置に有用であり、さらに抗ウイルス有効量の(a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)さらなるHIV進入阻害剤からなる群から選択されるAIDS処置剤を含む、請求項7に記載の医薬組成物。
  9. 哺乳動物に抗ウイルス有効量の請求項1の化合物および1種以上の薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤を投与することを含む、HIVウイルスに感染した哺乳動物の処置方法。
  10. 抗ウイルス有効量の請求項6に記載する化合物の1種以上を、1種以上の薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤と共に含む、医薬組成物。
  11. HIVによる感染の処置に有用であり、さらに抗ウイルス有効量の(a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)さらなるHIV進入阻害剤からなる群から選択されるAIDS処置剤を含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 哺乳動物に抗ウイルス有効量の請求項10に記載の化合物および1種以上の薬学的に許容される担体、添加物または希釈剤を投与することを含む、HIVウイルスに感染した哺乳動物の処置方法。
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