JP6155285B2 - Hiv成熟阻害活性のあるc−3シクロアルケニルトリテルペノイド - Google Patents

Hiv成熟阻害活性のあるc−3シクロアルケニルトリテルペノイド Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本非仮特許出願は2013年2月6日出願の米国非仮特許出願番号13/760726および2012年2月15日出願の米国仮特許出願番号61/599040の利益を主張する。
(発明の分野)
本発明は、HIVに対して有用な新規な化合物に、さらに具体的にはHIV成熟阻害剤として有用であるベツリン酸より誘導される化合物および他の構造的に関連する化合物に、およびそれらの化合物を含有する医薬組成物に、ならびにその製造方法に関する。
HIV−1(ヒト免疫不全ウイルス−1)感染は未だに大きな医学的課題であり、2010年の終わりで世界中で推定4500−5000万人が感染している。HIV感染およびAIDS(後天性免疫不全症候群)の数は急速に増えている。2005年には、およそ5.0百万件の新しい感染が報告されており、3.1百万人がAIDSで死亡した。HIVの治療に現在利用可能な薬物として、ヌクレオシド逆転写酵素(RT)阻害剤または承認されている単一ピルの組み合わせ:ジドブジン(またはAZTまたはレトロビル(登録商標))、ジダノシン(またはヴァイデックス(登録商標))、スタブジン(またはゼリット(登録商標))、ラミブジン(または3TCまたはエピビル(登録商標))、ザルシタビン(またはDDCまたはハイビッド(登録商標))、アバカビル・コハク酸塩(またはジアゲン(登録商標))、テノホビル・ジイソプロキシル・フマル酸塩(またはビリアード(登録商標))、エムトリシタビン(またはFTC−エムトリバ(登録商標))、コンビビル(登録商標)(3TC+AZTを含有する)、トリジビル(登録商標)(アバカビル、ラミブジン、およびジドブジンを含有する)、エプジコム(登録商標)(アバカビルおよびラミブジンを含有する)、ツルバダ(登録商標)(ビリアード(登録商標)およびエムトリバ(登録商標)を含有する);非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤:ネビラピン(またはビラミューン(登録商標))、デラビルジン(またはレスクリプター(登録商標))およびエファビレンツ(またはサスティバ(登録商標))、アトリプラ(登録商標)(ツルバダ(登録商標)+サスティバ(登録商標))およびエトラビリン;およびペプチド模性プロテアーゼ阻害剤または承認製剤:サクイナビル、インジナビル、リトナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、カレトラ(登録商標)(ロピナビルおよびリトナビル)、ダルナビル、アタザナビル(レイアタッツ(登録商標))およびチプラナビル(アプティバス(登録商標))およびコビシスタット;およびラルテグラビル(アイセントレス(登録商標))などのインテグラーゼ阻害剤;およびエンフビルチド(T−20)(フゼオン(登録商標))およびマラビロク(シーエルセントリ(登録商標))などの侵入阻害剤が挙げられる。
これらの薬物は、各々、仮に単独で用いられるならば、ウイルス複製を一時的に抑制しうるにすぎない。しかしながら、これらの薬物は組み合わせて用いられると、ウイルス血症および疾患の進行に対して大きな効果を有する。実際、併用療法の適用が普及した結果として、最近になって、AIDS患者の死亡率が有意に減少したと報告されている。しかし、これらの強く印象に残る結果にも拘わらず、患者の30ないし50%は最終的に薬物併用療法でうまくいかない。薬効が十分でないこと、遵守しないこと、組織浸透性が制限を受けること、およびある細胞型では薬物に特有の制限があること(例えば、ほとんどのヌクレオシド系アナログは休止細胞においてリン酸化され得ない)で、感受性に富むウイルスの抑制が不完全であることが説明され得る。その上、変異の頻繁な取り込みと合わさったHIV−1の高い複製率および迅速なターンオーバーは、薬物耐性変異体の出現、および薬物が最適濃度以下の濃度で投与された場合に治療の失敗をもたらす。したがって、さらなる治療選択肢を提供するために、別個の耐性パターン、および好ましい薬物動態ならびに安全特性を示す新規な抗HIV剤が必要とされている。改善されたHIV融合阻害剤およびHIV侵入共受容体アンタゴニストが、多くの研究者によってさらに研究されている新しい種類の抗HIV剤の2つの例である。
HIV結合阻害剤は、HIV表面糖タンパク質gp120に結合し、表面タンパク質gp120と宿主細胞受容体CD4の相互作用に干渉する、さらに下位群の抗ウイルス化合物である。かくして、該阻害剤はHIVがヒトCD4T細胞と結合することを妨げ、HIV生活環の第一段階でのHIV複製を遮断する。HIV結合阻害剤の特性は、抗ウイルス剤として最大限の有用性および効能を有する化合物を得ようとする努力の中で改善されてきた。特に、米国特許第7,354,924号および米国特許第7,745,625号がHIV結合阻害剤を説明している。
HIVの治療のために出現した別の一連の化合物はHIV成熟阻害剤と称される。成熟はHIV複製における10またはそれ以上もの段階の、あるいはHIV生活環の最後の段階であり、その段階でHIVは、最終的にカプシド(CA)タンパク質の放出をもたらす、gagタンパク質でのいくつかのHIV蛋白分解酵素介在性開裂事象の結果として感染性となる。成熟阻害剤は、HIVカプシドが適切に構築および成熟化すること、保護外皮を形成すること、またはヒト細胞から出現することを防止する。その代わりとして、非感染性ウイルスが産生され、HIV感染の続いて起こるサイクルを妨げる。
ベツリン酸のある誘導体がHIV成熟阻害剤として強力な抗HIV活性を示すことが現在において明らかにされている。例えば、米国特許第7,365,221号はモノアシル化ベツリンおよびジヒドロベツリン誘導体、およびその抗HIV剤としての使用を開示する。第221号の技術文献に記載されるように、ベツリン酸(1)のある置換アシル基、例えば、3',3'−ジメチルグルタリルおよび3',3'−ジメチルスクシニル基でのエステル化により、活性の強化された誘導体がもたらされる(Kashiwada,Y.ら、J. Med. Chem. 39: 1016-1017(1996))。強力な抗HIV剤であるアシル化ベツリン酸およびジヒドロベツリン酸誘導体も米国特許第5,679,828号に記載されている。ベツリンの3位の炭素にあるヒドロキシルのコハク酸によるエステル化も、HIV−1活性の阻害能を有する化合物を生成する(Pokrovskii, A. G.ら、Gos. Nauchnyi Tsentr Virusol. Biotekhnol. 「Vector」, Koltsovo, Russia. Khimiya v Interesakh Ustoichivogo Razvitiya, 9: 485-491(2001))。
HIV感染を治療するのにベツリン酸から誘導される化合物を使用する他の技術文献として、US2005/0239748およびUS2008/0207573、ならびにWO2006/053255、WO2009/100532およびWO2011/007230が挙げられる。
開発段階である一のHIV成熟化合物は、化学式がC3656で、IUPAC名称が3β−(3−カルボキシ−3−メチル−ブタノイルオキシ)ルパ−20(29)エン−28−酸である、ベビリマット(Bevirimat)またはPA−457として確認されている。
本明細書において、ブリストル−マイヤーズ・スクイブによる、発明の名称が「MODIFIED C-3 BETULINIC ACID DERIVATIVES AS HIV MATURATION INHIBITORS」の2011年6月2日に出願されたUSSN 13/151706(US 2012−0142707)および「C-28 AMIDES OF MODIFIED C-3 BETULINIC ACID DERIVATIVES AS HIV MATURATION INHIBITORS」の2011年6月2日に出願されたUSSN 13/151722(US 2012−0142653)の出願についても言及する。発明の名称が「C-28 AMINES OF C-3 MODIFIED BETULINIC ACID DERIVATIVES AS HIV MATURATION INHIBITORS」の2012年1月27日に出願されたUSSN 13/359680の出願についても言及する。さらに、発明の名称が「C-17 AND C-3 MODIFIED TRITERPENOIDS WITH HIV MATURATION INHIBITORY ACTIVITY」の2012年1月27日に出願されたUSSN 13/359727の出願にも言及する。
その分野にて今現在必要とされているものは、HIV成熟阻害剤として有用な新規化合物、ならびにこれらの化合物を含有する新規医薬組成物である。
本発明は、以下の式I、II、IIIおよびIVで示される化合物(その医薬的に許容される塩を含む)、その医薬製剤、およびHIVなどのウイルスに罹患している、または罹患しやすい患者におけるその使用を提供する。式I−IVの化合物は効果的な抗ウイルス剤であり、特にHIVの阻害剤として効果的である。該化合物はHIVおよびAIDSの治療に有用である。
本発明の一の実施態様は、
式I:
Figure 0006155285
の化合物;
式II:
Figure 0006155285
の化合物;
式III:
Figure 0006155285
の化合物;および
式IV:
Figure 0006155285
の化合物からなる群より選択される、化合物またはその医薬的に許容される塩であって、
式中、
はイソプロペニルまたはイソプロピルであり;
JおよびEは、独立して、−Hまたは−CHであって、二重結合がある場合に、Eは不在であり;
Xは、C4−8シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C4−9スピロシクロアルキル、C4−9スピロシクロアルケニル、C4−8オキサシクロアルキル、C4−8ジオキサシクロアルキル、C6−8オキサシクロアルケニル、C6−8ジオキサシクロアルケニル、Cシクロジアルケニル、Cオキサシクロジアルケニル、C6−9オキサスピロシクロアルキルおよびC6−9オキサスピロシクロアルケニル環からなる群より選択され、ここでXはAで置換されており、Aは−H、−ハロ、−ヒドロキシル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、−C1−6アルキル−Q、−アルキル置換のC1−6アルキル−Q、−CN、−CFQ、−NR、−COORおよび−CONRからなる群より選択される少なくとも1つの基であり;
Xはまた、
Figure 0006155285
の群より選択することができ;
ここで、Qは、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSO、および−CONHSONRからなる群より選択され;
は、−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換のC1−6アルキル、または−アリール置換のC1−6アルキルであり;
Yは、−COOR、−C(O)NRSO、−C(O)NHSONR、−NRSO、−SONR、−C3−6シクロアルキル−COOR、−C2−6アルケニル−COOR、−C2−6アルキニル−COOR、−C1−6アルキル−COOR、−アルキル置換のC1−6アルキル、−COOR、−CFCOOR、−NHC(O)(CH−COOR(n=1〜6)、−SONRC(O)R、−テトラゾール、および−CONHOHからなる群より選択され;
Wは、不在、CHまたはCOであり;
は、−C1−6アルキルまたは−アルキル置換のC1−6アルキルであり;
は、−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C(OR−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−COR、−COCOR、−SO、−SONR
Figure 0006155285
からなる群より選択される:ただし、WがCOである場合、RまたはRは、CORまたはCOCORではあり得ず;
ここで、Qは、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、−CF、−OR、−COOR、−NR、−CONR1011、および−SOからなる群より選択され;
は、−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C1−6アルキル−NR、−COR10、−COR、−COCOR、−SO、および−SONRからなる群より選択され;
ただし、RまたはRの一方だけが、−COR、−COCOR,−SOおよび−SONRからなる群より選択され得;
あるいはWが不在であるか、またはCHである場合、RとRは、隣接するNと一緒になって
Figure 0006155285
を形成することができ;
は、−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル置換のアルキル、−C3−6シクロアルキル、−C3−6置換のシクロアルキル−Q、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル置換アルキル−Q、−C3−6シクロアルキル−Q、アリール−Q、−NR1314、および−OR15からなる群より選択され;
ここで、Qは、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSO、および−CONHSONRからなる群より選択され;
は、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
およびRは、独立して、−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリール、−C1−6アルキル−Q、および−COORからなる群より選択されるか;または
およびRはまた、独立して、
Figure 0006155285
からなる群より選択することができ;あるいは
およびRは、隣接するNと一緒になって
Figure 0006155285
からなる群より選択される環を形成する:ただし、RまたはRの一方だけが−COORであり得;
10およびR11は、独立して、−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、および−C3−6シクロアルキルからなる群より選択されるか、または
10およびR11は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
などの環を形成し;
12は、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−OH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−COR、−COONR2223、−SOR、および−SONR2425からなる群より選択され;
13およびR14は、独立して、−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、−C1−6置換アルキル−Q、および
Figure 0006155285
からなる群より選択されるか、または
13およびR14は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
からなる群より選択される環を形成し;
は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−NR2021、−CONR、−COOR、−OR、および−SOからなる群より選択され;
15は、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、および−C1−6置換アルキル−Qからなる群より選択され;
16は、−H、−C1−6アルキル、−NR、および−COORからなる群より選択され;
17は、−H、−C1−6アルキル、−COOR、およびアリールからなる群より選択され;
18は、−COOR、および−C1−6アルキル−COORからなる群より選択され;
19は、−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−Q、−COR、および−COORからなる群より選択され、ここでQは−NRおよび−ORの群より選択され;
20およびR21は、独立して、−H、−C1−6アルキル、−置換C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル−OR、および−CORからなる群より選択されるか、または
20およびR21は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
からなる群より選択される環を形成する:ただし、R20またはR21の一方のみが−CORであり得;
22およびR23は、独立して、H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、および−C1−6シクロアルキルからなる群より選択されるか、または
22およびR23は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
の群より選択される環を形成し;および
24およびR25は、独立して、H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択され;ここで、QはハロゲンおよびSOからなる群より選択される;
ところの化合物またはその医薬的に許容される塩を対象とする。
さらなる実施態様において、ウイルス(特に、HIV)に感染した哺乳動物を治療する方法であって、該哺乳動物に抗ウイルス有効量の、上記の式I、II、IIIおよびIVで示される化合物の群より選択される化合物、および1または複数の医薬的に許容される担体、賦形剤または希釈剤を投与することを特徴とする方法が提供される。所望により、式I、II、IIIおよび/またはIVの化合物は、(a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)他のHIV侵入阻害剤からなる群より選択される、抗ウイルス有効量の別のAIDS治療剤と組み合わせて投与されてもよい。
本発明の他の実施態様は、式I、II、IIIおよびIVの化合物からなる群より選択される抗ウイルス有効量の化合物、および1または複数の医薬的に許容される担体、賦形剤および希釈剤を含み;所望により(a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)他のHIV侵入阻害剤からなる群より選択される、抗ウイルス有効量の別のAIDS治療剤を組み合わせてもよい、医薬組成物である。
本発明の他の実施態様において、本明細書に記載の式I、II、IIIおよびIVの化合物を製造するための1または複数の方法が提供される。
また、本明細書に記載の式I、II、IIIおよびIVの化合物を製造するのに有用な中間化合物も提供される。
本発明は、これらの、および下記に記載の他の重要な目的を対象とする。
本発明の化合物は不斉中心を有し、したがってジアステレオマーおよびエナンチオマーの混合物として存在しうるため、本発明の開示は、式I、II、IIIおよびIVの化合物の混合物の他に、その個々のジアステレオマーおよびエナンチオマーの形態を含む。
定義
本明細書にいずれの箇所においても特記されない限り、1または複数の次の用語が使用されてもよく、次の意義を有する:
「H」は水素をいい、重水素などのその同位元素を含む。
本明細書および特許請求の範囲に使用される「C1−6アルキル」なる語は、(特記されない限り)メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、ヘキシルなどの直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。
「C−Cフルオロアルキル」は、少なくとも1個のH原子がF原子で置換されており、各H原子がF原子で独立して置換され得る、F置換のC−Cアルキルをいう。
「ハロゲン」は塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素をいう。
「アリール」または「Ar」基は、完全に共役したπ電子系を有する、すべてが炭素の単環式または縮合多環式環(すなわち、隣接する炭素原子の対を共有する環)の基をいう。アリール基の例は、限定されないが、フェニル、ナフタレニルおよびアントラセニルである。アリール基は置換されていても、されていなくてもよい。置換される場合、置換基は、好ましくは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリシクロキシ、チオヒドロキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロアリシクロキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、カルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、C−アミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメチル、ウレイド、アミノおよび−NR(RおよびRは、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、カルボニル、C−カルボキシ、スルホニル、トリハロメチル、および組み合わさり一緒になった5員または6員のヘテロ脂環式環からなる群より選択される)から選択される1または複数の基である。
本明細書で用いるように、「ヘテロアリール」基は、完全に共役したπ電子系を有する他に、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される1または複数の原子を環にて有する、単環式または縮合環(すなわち、隣接する原子の対を共有する環)の基をいう。特に断りがなければ、ヘテロアリール基は、そのヘテロアリール基中の炭素または窒素原子のいずれかで結合してもよい。ヘテロアリールなる語は、親化合物のヘテロアリールのN−オキシドが当該分野にて知られるように化学的に適しているならば、かかるN−オキシドを含むことを意図することに留意すべきである。ヘテロアリール基の例は、限定されないが、フリル、チエニル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、プリニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソインドリル、ピラジニル、ジアジニル、ピラジン、トリアジニル、テトラジニル、またはテトラゾリルである。置換される場合、置換基は、好ましくは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリシクロキシ、チオアルコキシ、チオヒドロキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロアリシクロキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、カルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、C−アミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメチル、ウレイド、アミノ、および−NR(RおよびRは上記と同意義である)から選択される1または複数の基である。
本明細書で用いるように、「ヘテロ脂環」基は、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される1または複数の原子を環にて有する、単環式または縮合環の基をいう。環は安定した結合配置を提供する環より選択され、存在しない系を包含することを意図とするものではない。該環はまた1または複数の二重結合を有してもよい。しかしながら、該環は完全に共益したπ電子系を有しない。ヘテロ脂環基の例は、限定されないが、アゼチジニル、ピペリジル、ピペラジニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、3−ピロリジン−1−イル、モルホリニル、チオモルホリニルまたはテトラヒドロピラニルである。置換される場合、置換基は、好ましくは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリシクロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロアリシクロキシ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、C−チオアミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメタンスルホンアミド、トリハロメタンスルホニル、シリル、グアニル、グアニジノ、ウレイド、ホスホニル、アミノおよび−NR(RおよびRは上記と同意義である)から選択される1または複数の基である。
「アルキル」基は、直鎖および分岐鎖基を含む、飽和脂肪族炭化水素をいう。好ましくは、アルキル基は1〜20個の炭素原子を有する(数値範囲;例えば、本明細書にて「1−20」が示される場合、それは、その基が、この場合にはアルキル基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等、20個までの(20個を含む)炭素原子を含有してもよいことを意味する)。さらに好ましくは、1〜10個の炭素原子を有する中程度の大きさのアルキルである。最も好ましくは、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルである。アルキル基は置換されていても、置換されていなくてもよい。置換される場合、置換基は、好ましくは、トリハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリシクロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロアリシクロキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、C−チオアミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロメタンスルホンアミド、トリハロメタンスルホニル、および組み合わさり一緒になった5員または6員のヘテロ脂環式環から独立して選択される1または複数の基である。
「シクロアルキル」基は、1または複数の環が完全に共役したπ電子系を有しない、すべてが炭素の単環式または縮合環(すなわち、隣接する炭素原子の対を共有する環)の基をいう。シクロアルキル基の例は、限定されないが、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘプタン、シクロヘプテンおよびアダマンタンである。シクロアルキル基は置換されていても、置換されていなくてもよい。置換される場合、置換基は、好ましくは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環基、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリシクロキシ、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、チオヘテロアリールオキシ、チオヘテロアリシクロキシ、シアノ、ハロ、ニトロ、カルボニル、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、C−チオアミド、N−アミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、スルフィニル、スルホニル、スルホンアミド、トリハロ−メタンスルホンアミド、トリハロメタンスルホニル、シリル、アミド、グアニジノ、ウレイド、ホスホニル、アミノおよび−NR(RおよびRは上記と同意義である)から独立して選択される1または複数の基である。
「アルケニル」基は、少なくとも2個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する、本明細書中で定義されるアルキル基をいう。
「アルキニル」基は、少なくとも2個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する、本明細書中で定義されるアルキル基をいう。
「ヒドロキシ」基は−OH基をいう。
「アルコキシ」基は、本明細書にて定義されるような、−O−アルキルおよび−O−シクロアルキル基の両方をいう。
「アリールオキシ」基は、本明細書にて定義されるような、−O−アリールおよび−O−ヘテロアリール基の両方をいう。
「ヘテロアリールオキシ」基は、本明細書にて定義されるようなヘテロアリールを有するヘテロアリール−O−基をいう。
「ヘテロアリシクロキシ」基は、本明細書にて定義されるようなヘテロ脂環基を有するヘテロ脂環基−O−基をいう。
「チオヒドロキシ」基は−SH基をいう。
「チオアルコキシ」基は、本明細書にて定義されるような、S−アルキルおよび−S−シクロアルキル基の両方をいう。
「チオアリールオキシ」基は、本明細書にて定義されるような、−S−アリールおよび−S−ヘテロアリール基の両方をいう。
「チオヘテロアリールオキシ」基は、本明細書にて定義されるようなヘテロアリールを有するヘテロアリール−S−基をいう。
「チオヘテロアリシクロキシ」基は、本明細書にて定義されるようなヘテロ脂環基を有するヘテロ脂環基−S−基をいう。
「カルボニル」基は、−C(=O)−R”基をいい、ここでR”は、その各々が本明細書にて定義される、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を介して結合)およびヘテロアリ脂環基(環炭素を介して結合)からなる群より選択される。
「アルデヒド」基は、R”が水素である、カルボニル基をいう。
「チオカルボニル」基は−C(=S)−R”(R”が本明細書の記載と同意義である)をいう。
「ケト」基は−CC(=O)C−基をいい、ここでC=Oの片側または両側の炭素はアルキル、シクロアルキル、アリール、あるいはヘテロアリールまたはヘテロ脂環基の炭素であってもよい。
「トリハロメタンカルボニル」基はZCC(=O)−基(Zはハロゲンである)をいう。
「C−カルボキシ」基は−C(=O)O−R”基(R”は本明細書で定義されるとおりである)をいう。
「O−カルボキシ」基はR”C(−O)O−基(R”は本明細書で定義されるとおりである)をいう。
「カルボン酸」基は、R”が水素である、C−カルボキシ基をいう。
「トリハロメチル」基は−CZ基(Zは本明細書で定義されるようなハロゲン基である)をいう。
「トリハロメタンスルホニル」基は上記されるようなZを有するZCS(=O)−基をいう。
「トリハロメタンスルホンアミド」基は、ZCS(=O)NR−基(Zは上記されるとおりであり、RはHまたは(C1−6)アルキルである)をいう。
「スルフィニル」基は、R”が(C1−6)アルキルである、−S(=O)−R”基をいう。
「スルホニル」基は、R”が(C1−6)アルキルである、−S(=O)R”基をいう。
「S−スルホンアミド」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−S(=O)NRをいう。
「N−スルホンアミド」基は、RがHまたは(C1−6)アルキルである、R”S(=O)NR−基をいう。
「O−カルバミル」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−OC(=O)NR基をいう。
「N−カルバミル」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、ROC(=O)NR基をいう。
「O−チオカルバミル」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−OC(=S)NR基をいう。
「N−チオカルバミル」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、ROC(=S)NR−基をいう。
「アミノ」基は−NH基をいう。
「C−アミド」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−C(=O)NR基をいう。
「C−チオアミド」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−C(=S)NR基をいう。
「N−アミド」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、RC(=O)NR−基をいう。
「ウレイド」基は、R、RおよびRy2が独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−NRC(=O)NRy2基をいう。
「グアニジノ」基は、R、RおよびRy2が独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−RNC(=N)NRy2基をいう。
「アミジノ」基は、RおよびRが独立してHまたは(C1−6)アルキルである、RNC(=N)−基をいう。
「シアノ」基は−CN基をいう。
「シリル」基は、R”が(C1−6)アルキルまたはフェニルである、−Si(R”)3をいう。
「ホスホニル」基は、Rが(C1−6)アルキルである、P(=O)(ORをいう。
「ヒドラジノ」基は、R、RおよびRy2が独立してHまたは(C1−6)アルキルである、−NRNRy2基をいう。
「4、5または6員環の環状N−ラクタム」基は、
Figure 0006155285
をいう。
「スピロ」基は、環が1個の原子だけを介して結合した二環式有機基である。環は本来異なっていてもよく、あるいは同一とすることもできる。結合原子は、スピロ原子、大抵は第四級炭素(「スピロ炭素」)とも称される。
「オキソスピロ」または「オキサスピロ」基は、二環式環構造中に酸素を含むスピロ基である。「ジオキソスピロ」または「ジオキサスピロ」基は二環式環構造中に2個の酸素を有する。
2個の隣接するR基を合わせ、初めからこれらのR基を有する環と縮合した、さらなるアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロ環式環を形成してもよい。
ヘテロアリール系の窒素原子が「ヘテロアリール環の二重結合と関与し」、これが5員環のヘテロアリール基を含む2つの互変異性構造体での二重結合の形成に言及しうることは当該分野にて知られている。これは、当業者により十分に理解されるように、窒素が置換され得るかどうかを決定する。本発明は化学結合の既知の一般的原理に基づく。本発明において、不安定であること、または文献の記載に基づいて存在し得ないことが分かっている構造体は含まれないものと理解される。
本明細書に開示の化合物の医薬的に許容される塩およびプロドラッグは本発明の範囲内にある。本明細書および特許請求の範囲にて用いられる「医薬的に許容される塩」なる語は、非毒性の塩基付加塩を含むものである。適当な塩として、限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、メタンスルホン酸、酢酸、酒石酸、乳酸、スルフィン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、ソルビン酸、アコニット酸、サリチル酸、フタル酸等などの有機および無機酸から誘導される塩が挙げられる。本明細書で用いられる「医薬的に許容される塩」はまた、カルボキシレートなどの酸性基とアンモニウムなどの対イオンとの塩、アルカリ金属、特にナトリウムまたはカリウムの塩、アルカリ土類金属、特にカルシウムまたはマグネシウムの塩、ならびに低級アルキルアミン(メチルアミン、エチルアミン、シクロヘキシルアミン等)などの適当な有機塩基との、または置換低級アルキルアミン(例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンまたはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンなどのヒドロキシル置換のアルキルアミン)との、あるいはピペリジンまたはモルホリンなどの塩基との塩も含むものである。
上記されるように、本発明の化合物はまた、「プロドラッグ」を含む。本明細書にて使用される「プロドラッグ」なる語は、「プロドラッグエステル」なる語と、「プロドラッグエーテル」なる語の両方を含む。
上記されるように、本発明は、
式Iの化合物
Figure 0006155285
式IIの化合物
Figure 0006155285
式IIIの化合物
Figure 0006155285
式IVの化合物
Figure 0006155285
からなる群より選択される、化合物(その医薬的に許容される塩を含む)であって、
式中、
はイソプロペニルまたはイソプロピルであり;
JおよびEは、独立して、−Hまたは−CHであって、二重結合がある場合に、Eは不在であり;
Xは、C4−8シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C4−9スピロシクロアルキル、C4−9スピロシクロアルケニル、C4−8オキサシクロアルキル、C4−8ジオキサシクロアルキル、C6−8オキサシクロアルケニル、C6−8ジオキサシクロアルケニル、Cシクロジアルケニル、Cオキサシクロジアルケニル、C6−9オキサスピロシクロアルキルおよびC6−9オキサスピロシクロアルケニル環からなる群より選択され、ここでXはAで置換されており、Aは−H、−ハロ、−ヒドロキシル、−C1−6アルキル、−C1−6アルコキシ、−C1−6アルキル−Q、−アルキル置換のC1−6アルキル−Q、−CN、−CFQ、−NR、−COORおよび−CONRからなる群より選択される少なくとも1つの基であり;
Xはまた、
Figure 0006155285
の群より選択することができ;
ここで、Qは、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSO、および−CONHSONRからなる群より選択され;
は、−H、−C1−6アルキル、−アルキル置換のC1−6アルキル、または−アリール置換のC1−6アルキルであり;
Yは、−COOR、−C(O)NRSO、−C(O)NHSONR、−NRSO、−SONR、−C3−6シクロアルキル−COOR、−C2−6アルケニル−COOR、−C2−6アルキニル−COOR、−C1−6アルキル−COOR、−アルキル置換のC1−6アルキル、−COOR、−CFCOOR、−NHC(O)(CH−COOR(n=1〜6)、−SONRC(O)R、−テトラゾール、および−CONHOHからなる群より選択され;
Wは、不在、CHまたはCOであり;
は、−C1−6アルキルまたは−アルキル置換のC1−6アルキルであり;
は、−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−C(OR−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−COR、−COCOR、−SO、−SONR
Figure 0006155285
からなる群より選択される:ただし、WがCOである場合、RまたはRは、CORまたはCOCORではあり得ず;
ここで、Qは、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロゲン、−CF、−OR、−COOR、−NR、−CONR1011、および−SOからなる群より選択され;
は、−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C1−6アルキル−NR、−COR10、−COR、−COCOR、−SO、および−SONRからなる群より選択され;
ただし、RまたはRの一方だけが、−COR、−COCOR,−SOおよび−SONRからなる群より選択され得;
あるいはWが不在であるか、またはCHである場合、RとRは、隣接するNと一緒になって
Figure 0006155285
を形成することができ;
は、−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C3−6置換シクロアルキル−Q、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル置換アルキル−Q、−C3−6シクロアルキル−Q、アリール−Q、−NR1314、および−OR15からなる群より選択され;
ここで、Qは、アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−OR、−COOR、−NR、−SO、−CONHSO、および−CONHSONRからなる群より選択され;
は、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−CF、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択され;
およびRは、独立して、−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、置換アリール、置換ヘテロアリール、−C1−6アルキル−Q、および−COORからなる群より選択されるか;または
およびRはまた、独立して、
Figure 0006155285
からなる群より選択することができ;あるいは
およびRは、隣接するNと一緒になって
Figure 0006155285
からなる群より選択される環を形成する:ただし、RまたはRの一方だけが−COORであり得;
10およびR11は、独立して、−H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、および−C3−6シクロアルキルからなる群より選択されるか、または
10およびR11は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
などの環を形成し;
12は、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−OH、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C3−6シクロアルキル、−COR、−COONR2223、−SOR、および−SONR2425からなる群より選択され;
13およびR14は、独立して、−H、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、−C1−6置換アルキル−Q、および
Figure 0006155285
からなる群より選択されるか、または
13およびR14は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
からなる群より選択される環を形成し;
は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−NR2021、−CONR、−COOR、−OR、および−SOからなる群より選択され;
15は、−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6アルキル−C3−6シクロアルキル−Q、および−C1−6置換アルキル−Qからなる群より選択され;
16は、−H、−C1−6アルキル、−NR、および−COORからなる群より選択され;
17は、−H、−C1−6アルキル、−COOR、およびアリールからなる群より選択され;
18は、−COOR、および−C1−6アルキル−COORからなる群より選択され;
19は、−H、−C1−6アルキル、−C1−6アルキル−Q、−COR、および−COORからなる群より選択され、ここでQは−NRおよび−ORの群より選択され;
20およびR21は、独立して、−H、−C1−6アルキル、−置換C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル−OR、および−CORからなる群より選択されるか、または
20およびR21は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
からなる群より選択される環を形成する:ただし、R20またはR21の一方のみが−CORであり得;
22およびR23は、独立して、H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、および−C1−6シクロアルキルからなる群より選択されるか、または
22およびR23は、隣接するNと一緒になって、
Figure 0006155285
の群より選択される環を形成し;および
24およびR25は、独立して、H、−C1−6アルキル、−C1−6置換アルキル、−C1−6アルキル−Q、−C1−6シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択され;ここで、QはハロゲンおよびSOからなる群より選択される;
ところの化合物またはその医薬的に許容される塩を対象とする。
さらに一層好ましい化合物として、Rがイソプロペニルである化合物が挙げられる。
Wが不在である化合物もまた好ましい。
好ましい化合物として、式Iにより含まれる化合物も挙げられる。もちろん、XがC4−8シクロアルケニル、C4−9スピロシクロアルキルまたはC4−9スピロシクロアルケニル基である化合物もより一層好ましい。
Yがパラ位にある式Iの化合物も好ましい。
Aが、−H、−OH、−ハロ、−C1−3アルキル、および−C1−3アルコキシからなる群より選択される少なくとも1つの基であり、ここで−ハロが−Cl、−Fおよび−Brの群より選択され、−Fがより好ましいところの、式Iの化合物も好ましい。Aが−Hであることがより一層好ましい。
Yが−COOR、より好ましくは−COOHである式Iの化合物も好ましい。
好ましい一連の化合物(その医薬的に許容される塩を含む)として、以下の構造物:
Figure 0006155285
が挙げられる。
本発明の一部を構成するものとして好ましい他の化合物(その医薬的に許容される塩を含む)として、次の化合物:
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
が挙げられる。
上記した種々のすべての実施態様に従って、本発明の化合物は、経口的に、非経口的に(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または注入技法を含む)、噴霧吸入により、または経直腸的に、および他の手段によって、当業者に利用可能な非毒性の医薬的に許容される担体、賦形剤および希釈剤を含有する投与単位製剤にて投与され得る。また、1または複数のアジュバントが含まれてもよい。
かくして、本発明によれば、HIV感染およびAIDSなどのウイルス感染の治療方法、および該感染の治療用の医薬組成物がさらに提供される。治療は、ウイルス感染の処置を必要とする患者に、1または複数の医薬的に許容される担体、賦形剤または希釈剤と一緒に、抗ウイルス有効量の1または複数の式I、IIおよび/またはIIIで示される化合物を含有する医薬組成物を投与することからなる。本明細書で用いる場合、「抗ウイルス有効量」なる語は、患者にとって有意義な利益、すなわちHIV感染の阻害により特徴付けられる急性症状の阻害、改善または治癒を示すのに十分である、組成物中の、および方法における各活性成分の総合量を意味する。単独で投与される個々の活性成分に適用する場合、該用語は該成分単独での量をいう。併用投与に適用する場合、該用語は、組み合わせて、連続して、または同時に投与されようとなかろうと、治療的効果をもたらす活性成分の併用した量をいう。本明細書および特許請求の範囲で用いられる「治療する」、「治療している」、「治療」なる語は、HIV感染に付随する疾患を防止、改善または治癒することを意味する。
本発明の医薬組成物は、経口投与可能な懸濁液または錠剤の形態;ならびに鼻内噴霧、滅菌注射用製剤、例えば滅菌注射用水性または油性懸濁液、または坐剤のような形態であってもよい。医薬的に許容される担体、賦形剤または希釈剤は医薬組成物に利用されてもよく、製薬の分野にて利用されるものである。
懸濁液として経口投与される場合、これらの組成物は製薬の分野にて公知の典型的な方法に従って調製され、嵩上げ用の微結晶セルロース、沈殿防止剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、増粘剤としてのメチルセルロース、および当該分野にて公知の甘味剤/矯味矯臭剤を含有してもよい。即時放出錠として、これらの組成物は微結晶セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウムおよび乳糖、および/または当該分野にて公知の他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤、および滑沢剤を含有してもよい。
注射用溶液または懸濁液は、適切な非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒(マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー液または生理食塩液など)、または適切な分散剤または湿潤剤および沈殿防止剤(合成モノまたはジグリセリドを含む滅菌した無菌固定油、およびオレイン酸を含む脂肪酸など)を用いる既知の方法に従って処方されてもよい。
本明細書に記載の化合物は、体重1kg当たり約1〜100mgの範囲にある投与量を分割投与で、通常は、数日、数週間、数ヶ月または数年等に及ぶ長期間にわたってヒトに経口投与され得る。一の好ましい投与量の範囲は体重1kg当たり約1〜10mgであり、経口的に分割投与される。他の好ましい投与量の範囲は、分割用量で体重1kg当たり約1〜20mgである。しかしながら、個々の患者の特定の用量レベルおよび投与頻度は変動してもよく、それは種々の要因(使用される特定の化合物の活性、該化合物の代謝安定性および作用期間、年齢、体重、総体的な健康、性別、食事、投与方法および時期、排せつ速度、薬物の併用、特定の症状の重篤度、および受容者が受ける療法等)に依存する。
本発明においては、上記した式I、II、IIIおよび/またはIVの化合物と、AIDSの治療に有用な1または複数の他の薬剤との組み合わせも検討される。例えば、本明細書に開示の化合物は、暴露前および/または暴露後の期間であろうとなかろうと、有効量のAIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤またはワクチン、例えば次の表に示されるもの(これらに限定されるものではない)と併用して効果的に投与されてもよい。
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
また、本明細書に開示の化合物はHIV侵入阻害剤と組み合わせて用いられてもよい。かかるHIV侵入阻害剤の例が、DRUGS OF THE FUTURE 1999, 24(12), pp.1355-1362; CELL, Vol.9, pp.243-246, Oct. 29, 1999; およびDRUG DISCOVERY TODAY, Vol.5, No.5, May 2000, pp.183-194およびInhibitors of the entry of HIV into host cells. Meanwell, Nicholas A.; Kadow、John F., Current Opinion in Drug Discovery & Development (2003), 6(4), 451-461に説明されている。具体的には、該化合物は、結合阻害剤、融合阻害剤、およびCCRまたはCXCR4共受容体のいずれかに照準を定めるケモカイン受容体アンタゴニストと組み合わせて使用され得る。HIV結合阻害剤は、米国特許第7,354,924号および米国特許第7,745,625号にも開示されている。
本発明の化合物と、AIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤、HIV侵入阻害剤またはワクチンとの組み合わせの範囲は、上記した表に列挙されるものに限定されず、原則として、AIDSの治療に有用な医薬組成物とのいずれの組み合わせも含むものと理解される。
好ましい組み合わせは、本発明の化合物と、HIV蛋白分解酵素の阻害剤および/またはHIV逆転写酵素の非ヌクレオシド系阻害剤との同時または交互治療である。この組み合わせにおける任意の第四の成分は、AZT、3TC、ddCまたはddIなどのHIV逆転写酵素のヌクレオシド系阻害剤である。HIV蛋白分解酵素の好ましい阻害剤はレイアタッツ(Reyataz)(登録商標)(活性成分:アタナザビル(Atazanavir))である。典型的には、300〜600mgの用量を一日一回投与する。これは低用量のリトナビル(Ritonavir)(50〜500mg)と共投与されてもよい。HIV蛋白分解酵素の他の好ましい阻害剤はカレトラ(Kaletra)(登録商標)である。HIV蛋白分解酵素の他の有用な阻害剤はインジナビル(indinavir)であり、N−(2(R)−ヒドロキシ−1−(S)−インダニル)−2(R)−フェニルメチル−4−(S)−ヒドロキシ−5−(1−(4−(3−ピリジル−メチル)−2(S)−N’−(t−ブチルカルボキサミド)−ピペラジニル))−ペンタンアミド エタノレートの硫酸塩であって、米国特許第5,413,999号に従って合成される。インジナビルは、一般に、一日に3回、800mgの用量で投与される。他の好ましい蛋白分解酵素阻害剤はネルフィナビル(nelfinavir)およびリトナビルである。HIV蛋白分解酵素の他の好ましい阻害剤はサクイナビル(saquinavir)であり、一日に3回、600または1200mgの用量で投与される。HIV逆転写酵素の好ましい非ヌクレオシド系阻害剤として、エファビレンツ(efavirenz)が挙げられる。これらの併用は、HIV感染の蔓延および感染度の制限について、予期せぬ効果をもたらす可能性がある。好ましい併用として、次の(1)インジナビルと、エファビレンツと、所望によりAZTおよび/または3TCおよび/またはddIおよび/またはddCとの組み合わせ;(2)インジナビルと、およびAZTおよび/またはddIおよび/またはddCおよび/または3TCとの、特にインジナビルと、AZTおよび3TCとの組み合わせ;(3)スタブジン(stavudine)および3TCおよび/またはジドブジン(zidovudine)との組み合わせ;(4)テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビンとの組み合わせが挙げられる。
かかる組み合わせにおいて、本発明の化合物と他の活性剤は別々にまたは併せて投与されてもよい。さらに、一の成分の投与は、他の薬剤の投与の前でも、投与と同時でも、または投与の後であってもよい。
一般化学(合成方法)
本発明は、式I、II、IIIおよびIVの化合物、その医薬製剤、ならびにHIV感染に罹患する、または罹患しやすい患者におけるその使用を含む。式I、II、IIIおよびIVの化合物はまた、その医薬的に許容される塩を含む。式I、II、IIIおよびIVの化合物、ならびにその合成に有用な中間体を構築する一般的操作を次の(略語の後に記載の)反応スキームにて示す。
略語
以下に示される1または複数の略語は、その大部分が当業者に周知の従来より使用される略語であり、明細書(実施例を含む)の記載を通して使用されるものとする:
BzO=無水安息香酸
TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート
HATU=2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミニウム
DCE=ジクロロエタン
DCM=ジクロロメタン
CDI=カルボニルジイミダゾール
prep.HPLC=分取高速液体クロマトグラフィー
rt=室温
DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
DMSO=ジメチルスルホキシド
THF=テトラヒドロフラン
KHMDS=カリウムビス(トリメチルシリル)アミド
min=分
h=時間
sat.=飽和
TEA=トリエチルアミン
EtOAc=酢酸エチル
TFA=トリフルオロ酢酸
PCC=クロロクロム酸ピリジニウム
TLC=薄層クロマトグラフィー
TfNPh=(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド
ジオキサン=1,4−ジオキサン
PG=保護基
atm=気圧
mol=モル
ミリモル=ミリモル
mg=ミリグラム
μg=マイクログラム
μl=マイクロリットル
μm=マイクロメートル
mm=ミリメートル
HOAc=酢酸
MeOH=メタノール
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
TBAF=テトラブチルアンモニウムフルオリド
TBDMSCl=tert−ブチルジメチルシリルクロリド
RBF=丸底フラスコ
DI=脱イオン化
「C−3」および「C−28」なる語は、IUPACの規則に従って番号付けしたトリテルペン核の特定位置(例示としてのトリテルペン:ベツリンについて以下に記載した位置)をいう:
Figure 0006155285
方法の反応スキームおよび一般的記載にて一連の化合物に言及する場合に、同じ番号付けを維持する。
Figure 0006155285
一般化学の反応スキームを介する式I、II、IIIおよびIVの化合物の調製:
式Iの化合物は、以下の反応スキームに記載の化学反応により、市販品として入手可能なベツリン酸(アルドリッチ等)より製造され得る。式II、IIIおよびIVの化合物をその後に記載する。
一般的な反応スキームを以下に記載する:
Figure 0006155285
式Iの化合物は、スキーム1に記載されるように、ベツリン酸より調製され得る。C−3のヒドロキシル基を保護することなく、ベツリン酸をクルチウス転位(Curtis rearrangement)に供してC−17のイソシアネートとし、それを酸加水分解に付して、C−17のアミンを得ることができる。次に、該C−17のアミンをアミン保護基(すなわち、F−moc、Boc)で選択的に保護し、ついでC−3のヒドロキシ基を標準的条件(すなわち、PCC、デス−マーチン試薬等)下でケトンに酸化する。該ケトンのそのトリフレートへの変換は当業者に既知の方法により達成されうる。次にアミノ基の保護基を取り除き、C−17の非置換アミンを生成する。C−3部分の導入は、上記されるようにトリフレートと対応するボロン酸とのスズキカップリングを介して達成される。あるいは、トリフレートと対応するボロン酸とのカップリングはC−17のアミンを脱保護する前に行うことができる。一旦脱保護されると、C−17のアミノ基は次に、アルキル化、還元的アミノ化、アシル化等などの当業者に既知の方法によりさらに誘導体化され得る。これらの方法のいくつかは以下のスキーム(スキーム2−7)に記載される。ある場合には、保護基で処理されていてもよい官能基を脱保護するさらなる工程を必要とするかもしれない(すなわち、YがCOOHである場合、この最終工程まで対応するエステルCOORとして常に保護されている)。
C−17第一アミンは当業者に既知の標準的方法を用いてさらに修飾され得る。以下のスキームでいくつかの例を示す。
Figure 0006155285
カルボン酸をC−17の第一アミンと、ヒューニッヒ塩基、TEA等などの塩基の存在下、適切な溶媒(DCM、THF、DMF等)中、HATU、DCCなどの適切なカップリング試薬および当業者に既知の他の試薬の存在下で反応させることにより、C−17のアミドが調製され得る。カルボン酸エステルを加水分解して安息香酸を得る。あるいは、C−17の第一アミンを、酸の代わりに対応するカルボン酸クロリド試薬と反応させることによりある種のアミドを調製し得る。同様に、塩化スルホニルをスルホニル化剤として用いることで、C−17の第一アミンからスルホンアミンおよびスルホンアミド類を調製しうる。
Figure 0006155285
ヒューニッヒ塩基、TEA等などの塩基の存在下、適切な溶媒(DCM、THF、DMF等)中、対応する塩化カルバモイルまたはイソシアネートと反応させることにより、C−17のウレアが調製され得る。塩化カルバモイルの代わりにクロロホルメートを用いる同様の方法にてC−17のカルバメートが調製され得る。
Figure 0006155285
THF、1,4−ジオキサン、DCEまたはDCMなどの溶媒中、AcOH/NaOAcまたはTi(OPr)の存在する還元的アミノ化条件(例、NaBH(OAc))下でC−17の第一アミンをアルデヒドと反応させ、C−17の第二アミンを得ることができる。
Figure 0006155285
C−17の第一アミンを、塩基の存在下、アルキル化剤(R−LG)(ここで、LGは、Br、Cl、I、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基であるが、これらに限定されない)でアルキル化することによりある種のC−17アミンが調製され得る。ある場合には加熱を必要とするかもしれない。カルボン酸エステルを加水分解して安息香酸生成物とする。
Figure 0006155285
ある場合には、反応時間を延長し、反応混合物を加熱することで、ジアルキル化生成物も形成され得る。
Figure 0006155285
あるいは、あるC−17アミンは、マイケルアクセプターに1,4−付加することによっても調製され得る。
置換基R、R’およびR’’は、当業者に既知の方法によりさらに修飾され得る、官能基(すなわち、COOH、COOR、OH、NHR)を含有してもよい。修飾は、官能基の特性に応じてカルボン酸の最終の脱保護が行われる前後に実施され得る。
あるいは、C−17の第二アミンは、上記のいくつかの方法または当業者に既知の標準的な他の方法を用いて、さらに修飾(すなわち、アルキル化、アシル化、スルホニル化等)され得る。
式IIの化合物は、スキーム8に示されるように、二重結合を飽和することからなる特別な一の工程を含め、式Iの化合物について上記した化学的方法を用いて調製され得る。
Figure 0006155285
あるいは、オレフィンの水素化は、スキーム9に示されるように、A環の不飽和を保持するように調整され得る。
Figure 0006155285
式IIIの化合物は、出発物質としてベツリン酸の代わりにオレアノール酸またはウルソール酸を用いて、式IおよびIIの化合物について上記した方法にて調製され得る。
式IVの化合物は、以下のスキームに示されるように、ベツリンまたはベツリン酸より調製され得る:
Figure 0006155285
実施例
以下の実施例は上記に概略的に記載される式I、II、IIIおよびIVの化合物の典型的な合成を説明する。これらの実施例は単なる例示に過ぎず、本発明を何ら限定することを意図とするものではない。試薬および出発物質は当業者であれば容易に入手可能である。
化学
選択される実施例の典型的な操作および特徴付け:
特に断りがなければ、溶媒および試薬は、商業的供給源より入手したものを直接使用し、反応は窒素雰囲気下で行った。フラッシュクロマトグラフィーはシリカゲル60(0.040−0.063粒径;イ−・エム・サイエンス(EM Science)の供給)を用いて行った。H NMRスペクトルは、ブルカー(Bruker)DRX−500Fに500MHzで(またはブルカーAVに400MHzで、ブルカーDPX−300Bまたはバリアン・ジェミニ(Varian Gemini)300に300MHzで記載されるように)記録した。化学シフトは、δTMS=0と比べて、δスケールでppmの値で報告された。次の内部基準値を以下の溶媒中での残りのプロトンについて使用した:CDCl(δ 7.26)、CDOD(δ 3.30)、酢酸−dAcetic Acid d 4 )(δ 11.6、2.07)、DMSOmixまたはDMSO−D6 CDCl(δ 2.50および8.25)(比率75%:25%)およびDMSO−D(δ 2.50)。標準的頭字語を用いて多重度パターンを記載した:s(一重項)、br.s(ブロードな一重項)、d(ニ重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、b(ブロード)、app(明瞭)。結合定数(J)はヘルツで表す。液体クロマトグラフィー(LC)のデータはすべて、電子噴射方式にてLC用のマイクロマス・プラットホームを用いて測定した質量分析(MS)データと一緒に、SPD−10AV UV−Vis検出装置を用いる島津LC−10AS液体クロマトグラフにて記録した。
LC/MS方法:
方法1
開始%B=0、最終%B=100(2分間の勾配)、100%Bで保持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=90%水、10%アセトニトリル、0.1%TFA
溶媒B=10%水、90%アセトニトリル、0.1%TFA
カラム=フェノメネクス・ルナ(Phenomenex Luna)C18、3μm、2.0 x 30mm
方法2
開始%B=0、最終%B=100(2分間の勾配)、100%Bで保持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=90%水、10% メタノール/0.1%TFA
溶媒B=10%水、90% メタノール/0.1%TFA
カラム=フェノメネクス・ルナ C18、3μm、2.0 x 30mm
方法3
開始%B=0、最終%B=100(2分間の勾配)、100%Bで保持
流速=1mL/分
波長=220nm
溶媒A=95%水、5%メタノール/10mM酢酸アンモニウム
溶媒B=5%水、95%メタノール/10mM酢酸アンモニウム
カラム=フェノメネクス・ルナ C18、3μm、2.0 x 30mm
方法4
開始%B=30、最終%B=100、勾配時間=2分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10% MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90% MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=エックスブリッジ・フェニル(XBridge Phenyl) 2.1 x 50mm 2.5μm
方法5
開始%B=30、最終%B=100、勾配時間=2分
流速=1mL/分
波長=220
溶媒A=5%MeOH−95%HO−10mM NHOAc
溶媒B=95%MeOH−5%HO−10mM NHOAc
カラム=フェノメネクス・ルナ C18 2.0 x 30mm 3μm
方法6
開始%B=0、最終%B=100、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒対=MeOH:HO:(0.1%TFA)
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=エックスブリッジ・フェニル 2.1 x 50mm 2.5μm
方法7
開始%B=10、最終%B=100、勾配時間=3分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=5%MeOH−95%HO−10mM NHOAc
溶媒B=95%MeOH−5%HO−10mM NHOAc
カラム=フェノメネクス・ルナ C18 2.0 x 50mm 3μm
方法8
開始%B=20、最終%B=100、勾配時間=2分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=エックスブリッジ・フェニル 2.1 x 50mm 2.5μm
方法9
開始%B=50、最終%B=100、勾配時間=6分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス・ルナ 2.0 x 50mm 3μm
方法10
開始%B=30、最終%B=100、勾配時間=3分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法11
開始%B=0、最終%B=100、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm3μm
方法12
開始%B=40、最終%B=100、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法13
開始%B=50、最終%B=100、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法14
開始%B=75、最終%B=100、勾配時間=2分
流速=1.0mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 30mm 3μm
方法15
開始%B=50、最終%B=90、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法16
開始%B=50、最終%B=100、勾配時間=3分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法17
開始%B=25、最終%B=100、勾配時間=2分
流速=1.0mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 30mm 3μm
方法18
開始%B=50、最終%B=100、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 30mm 3μm
方法19
開始%B=50、最終%B=100、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法20
開始%B=0、最終%B=80、勾配時間=4分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
方法21
開始%B=0、最終%B=100、勾配時間=3分
流速=0.8mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeOH−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeOH−10%HO(0.1%TFA)
カラム=フェノメネクス−C18 2.0 x 50mm 3μm
分取HPLC
方法1
開始%B=25、最終%B=100(10分間の勾配)、100%Bで保持
流速=25mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=エックス−ブリッジ・フェニル(X-bridge Phenyl) 19 x 100mm 5μm
方法2
開始%B=25、最終%B=100(12分間の勾配)、100%Bで保持
流速=25mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=エックス−ブリッジ・フェニル 19 x 100mm 5μm
方法3
開始%B=30、最終%B=100(12分間の勾配)、100%Bで保持
流速=25mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=エックス−ブリッジ・フェニル 19 x 100mm 5μm
方法4
開始%B=15、最終%B=100(20分間の勾配)、100%Bで保持
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー(Waters Sunfire) 30 x 100mm 5μm
方法5
開始%B=15、最終%B=100(15分間の勾配)、100%Bで保持
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法6
開始%B=20、最終%B=80(20分間の勾配)
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法7
開始%B=20、最終%B=75(25分間の勾配)
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法8
開始%B=25、最終%B=90(15分間の勾配)
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法9
開始%B=25、最終%B=80(20分間の勾配)
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法10
開始%B=20、最終%B=100(15分間の勾配)
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法11
開始%B=10、最終%B=85(12分間の勾配)
流速=40mL/分
溶媒A=10%ACN−90%HO−0.1%TFA
溶媒B=90%ACN−10%HO−0.1%TFA
カラム=ウォーターズ・サンファイヤー 30 x 100mm 5μm
方法12
開始%B=40、最終%B=100(12分間の勾配)、100%Bで保持
流速=25mL/分
溶媒A=5%MeOH−95%HO−10 mM 酢酸アンモニウム
溶媒B=95%MeOH−5%HO−10 mM 酢酸アンモニウム
カラム=エックス−ブリッジ・フェニル 19 x 100mm 5μm
方法13
開始%B=10、最終%B=100、勾配時間=10分
流速=25mL/分
波長=220
溶媒A=5%MeCN−95%HO−10mM NHOAc
溶媒B=95%MeCN−5%HO−10mM NHOAc
カラム=エックスブリッジOBD分取用シールド(Shield)RP−18 19 x 100mm 5μm
方法14
開始%B=10、最終%B=100、勾配時間=10分
開始% B=10、最終%B=100、勾配時間=10分
流速=25mL/分
波長=220
溶媒A=5%MeCN−95%HO−10mM NHOAc
溶媒B=95%MeCN−5%HO−10mM NHOAc
カラム=エックスブリッジ分取C18 19 x 100mm 5μm
方法15
開始%B=10、最終%B=100、勾配時間=10分
流速=40mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeCN−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeCN−10%HO(0.1%TFA)
カラム=ウォーターズ−サンファイアー(WATERS-Sunfire) 30 x 100mm S5
方法16
開始%B=10、最終%B=90、勾配時間=15分
流速=40mL/分
波長=220
溶媒A=10%MeCN−90%HO(0.1%TFA)
溶媒B=90%MeCN−10%HO(0.1%TFA)
カラム=ウォーターズ−サンファイアー 30 x 100mm S5
キラルSFC方法1
カラム:キラルセル(ChiralCel)OJ−H、30 x 250mm、5μm
移動相:10%EtOH(w/15mM NH)/90%CO
圧力:120バール
温度:35℃
流速:70mL/分
UV:205nm
注入:0.5mL(6.5分の間隔で用意されている;1mLのCHCl:EtOH(9:1)当たり約10mg)
画分収集:ピーク1:14.25分−15.50分
ピーク2:15.70分−17.80分
キラルSFC方法2
カラム:キラルセルOJ−H、30 x 250mm、5μm
移動相:30%MeOH/70%CO
圧力:100バール
温度:35℃
流速:70mL/分
UV:210nm
注入:0.4mL(7.70分の間隔で配置;MeOH1mLに付き約500mg)
画分収集:ピーク1:4.45分−5.65分
ピーク2:5.90分−9.40分
重要な中間体1を以下の方法で調製した:
方法1:中間体1
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル・トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オールの調製
Figure 0006155285
ベツリン酸(10g、21.90ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中懸濁液に、トリエチルアミン(9.16mL、65.7ミリモル)およびジフェニルホスホルアジデート(7.08mL、32.8ミリモル)を加えた。該混合物を加熱還流した。加熱すると、固体のすべてが溶解した。該混合物を26時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(100mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0−15%勾配のEtOAc/ヘキサンおよびトムソン(Thomson)社製240gシリカゲルカラムを使用する)により精製した。予測される生成物含有のフラクションを合わせ、減圧下で濃縮した。別のバッチのあまり純粋でない生成物を濃縮し、トムソン社製のカラム(240g)および同じ勾配を用いて再び精製した。予測される生成物含有のフラクションを最初のバッチと合わせ、表記化合物を白色固体(7.76g、17.10ミリモル、収率78%)として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=4.75(s,1H)、4.67−4.62(m,1H)、3.20(dt,J=11.3、5.6Hz,1H)、2.55(td,J=10.9、5.9Hz,1H)、2.17−2.03(m,1H)、1.92−1.76(m,4H)、1.69(s,3H)、1.06(s,3H)、0.98(s,3H)、0.95(s,3H)、0.85(s,3H)、0.78(s,3H)、1.74−0.66(m,20H)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール ・HClの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール(7.76g、17.10ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に、HCl(37%)(21.07mL、257ミリモル)を添加した。混合物を60℃で15時間加熱し、ついで室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンおよびメタノールに溶かし、さらに2回濃縮し、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール・HCl(7.75g、16.7ミリモル、収率98%)をオフホワイト泡沫体として得た。粗生成物を精製することなく次工程に用いた。
工程3:tert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール・HCl(7.75g、16.7ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に、水(25mL)、炭酸水素ナトリウム(4.21g、50.2ミリモル)およびBoc無水物(5.82mL、25.08ミリモル)を添加した。混合物を室温で16時間攪拌し、ついで該混合物を100mLの水で希釈し、酢酸エチル(3 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮してtert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートをオフホワイト泡沫体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=4.74(d,J=1.6Hz,1H)、4.64−4.62(m,1H)、4.34(br.s.,1H)、3.24−3.18(m,1H)、2.63−2.35(m,3H)、2.06−1.93(m,1H)、1.71(s,3H)、1.46(s,9H)、1.04(s,3H)、0.99(s,3H)、0.98(s,3H)、0.86(s,3H)、0.79(s,3H)、1.77−0.68(m,22H)。
工程4:tert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートの調製
Figure 0006155285
得られたtert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートのジクロロメタン(100mL)中溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(4.69g、21.74ミリモル)を加えた。混合物を室温で5時間攪拌し、ついでさらに1.0gのPCCを加え、該混合物を室温で1時間攪拌した。該混合物をシリカゲルおよびセライトのプラグを通して濾過し、該プラグを25%酢酸エチルのヘキサン中溶液で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、tert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートを明黄色泡沫体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=4.74(d,J=1.7Hz,1H)、4.63(t,J=1.7Hz,1H)、4.34(br.s.,1H)、2.65−2.34(m,5H)、2.05−1.88(m,2H)、1.71(s,3H)、1.47(s,9H)、1.10(s,3H)、1.08(s,3H)、1.05(s,3H)、0.99(s,3H)、0.96(s,3H)、1.76−0.93(m,18H)。
工程5:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
得られたtert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートのTHF(100mL)中溶液を−78℃に冷却した。該溶液に、KHMDS(THF中0.91M)(40.4mL、36.8ミリモル)を添加した。該混合物を−78℃で20分間攪拌し、ついで1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(7.47g、20.90ミリモル)のTHF(100mL)中溶液をカニューレを通して添加した。混合物を−78℃で5時間攪拌し、ついで水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(3 x 75mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を少量のDCMおよびメタノールに溶かし、形成した黄色固体を濾過で除去した。濾液を再び濃縮し、メタノールで処理し、形成した固体を濾過で再び除去した。濾液を濃縮し、シリカゲルに吸着させ、ついでフラッシュクロマトグラフィー(0−50%勾配の酢酸エチル/ヘキサンおよびトムソン社製シリカゲルカラム(240g)を用いる)で精製した。脱保護された生成物を含有するフラクションを集め、減圧下で濃縮し、生成物の混合物を得た。この混合物をフラッシュクロマトグラフィー(0−50%勾配の酢酸エチル/ヘキサンおよびトムソン社製240gシリカゲルカラムを用いる)で再び精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(1.31g、1.99ミリモル、3工程を通して11.9%)を得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.57(dd,J=6.7、1.8Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.62(s,1H)、4.32(br.s.,1H)、2.64−2.31(m,3H)、2.16(dd,J=17.0、6.8Hz,1H)、2.04−1.94(m,1H)、1.70(s,3H)、1.45(s,9H)、1.13(s,3H)、1.06(s,3H)、1.03(s,3H)、0.97(s,3H)、0.93(s,3H)、1.82−0.86(m,18H)。
工程6:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.2g、0.304ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49ミリモル)を添加した。混合物を室温で1.5時間攪拌し、ついで減圧下で濃縮した。残渣を飽和水性炭酸水素ナトリウム(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 20mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過で除去した。濾液を濃縮し、シリカゲルに吸着させ、12−100%勾配の酢酸エチル/ヘキサンおよびトムソン社製シリカゲルカラム(12g)を用いて精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.109g、0.195ミリモル、収率64.3%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.57(dd,J=6.8、1.9Hz,1H)、4.73(d,J=1.6Hz,1H)、4.63−4.60(m,1H)、2.54(td,J=10.9、5.3Hz,1H)、2.17(dd,J=17.1、6.9Hz,1H)、2.08−1.99(m,1H)、1.70(s,3H)、1.13(s,3H)、1.08(s,3H)、1.03(s,3H)、0.97(s,3H)、0.93(s,3H)、1.82−0.91(m,20H)。
方法2:中間体1
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルバルデヒドの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(ヒドロキシメチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール(20g、45.2ミリモル)のアセトニトリル(200mL)およびDCM(300mL)中懸濁液に、4Åのモレキュラ・シーブス(5g)を加え、該混合物を室温で10分間攪拌した。次に、該混合物に、NMO(15.88g、136ミリモル)およびTPAP(0.794g、2.259ミリモル)を加えた。暗緑色混合物を窒素下で終夜攪拌した。新たなNMO(2.0g)およびTPAP(0.08g)を加え、該混合物を室温で7時間攪拌した。混合物をシリカゲルおよびセライトのパッドを通して濾過し、それをジクロロメタンで、次に25%EtOAc/ヘキサンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、トムソン社製240gシリカゲルカラムおよびヘキサン中15−20%勾配の酢酸エチルを用いて精製した。表記生成物を白色 泡沫物(17.6g、40.1ミリモル、89%)として単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=9.68(d,J=1.5Hz,1H)、4.77(d,J=2.0Hz,1H)、4.66−4.63(m,1H)、2.89(td,J=11.2、5.8Hz,1H)、2.56−2.36(m,2H)、2.16−2.03(m,2H)、1.97−1.84(m,2H)、1.71(s,3H)、1.08(s,3H)、1.03(s,3H)、1.00(s,3H)、0.97(s,3H)、0.94(s,3H)、1.83−0.87(m,18H)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルバルデヒド(17.6g、36.1ミリモル)のt−BuOH(100mL)中溶液に、2−メチル−2−ブテン(40mL、476ミリモル)を添加した。亜塩素酸ナトリウム(15g、133ミリモル)および一塩基性リン酸ナトリウム・一水和物(25g、181ミリモル)の水(200mL)中溶液を1.25時間にわたって滴下し、室温でさらに45分間攪拌した。該混合物を飽和水性塩化アンモニウム(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 125mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をトムソン社製シリカゲルカラム(300g)および10−50%勾配の 酢酸エチル/ヘキサンを用いて精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸を白色泡沫物(16.4g、36.1ミリモル、100%)として得た。LCMS:m/e 453.2(M−H)、2.61分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=10.02(br.s.,1H)、4.75(d,J=1.8Hz,1H)、4.64−4.61(m,1H)、3.02(td,J=10.8、4.8Hz,1H)、2.55−2.36(m,3H)、2.33−2.19(m,2H)、2.08−1.86(m,4H)、1.70(s,3H)、1.08(s,3H)、1.02(s,3H)、1.00(s,3H)、0.98(s,3H)、0.93(s,3H)、1.82−0.90(m,15H)。
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(16.41g、36.1ミリモル)の1,4−ジオキサン(200mL)中溶液に、トリエチルアミン(15.09mL、108ミリモル)およびジフェニルホスホルアジデート(11.67mL、54.2ミリモル)を添加した。該混合物を18.5時間加熱還流し、次に室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を二分し、0−15%勾配の酢酸エチル/ヘキサンおよびトムソン社製240gシリカゲルカラムを用いて精製し、その各々を精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(10.3g、22.80ミリモル、収率63.2%)をオフホワイト泡沫体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=4.75(d,J=2.0Hz,1H)、4.66−4.63(m,1H)、2.60−2.36(m,4H)、2.17−2.04(m,1H)、1.69(s,3H)、1.10(s,3H)、1.08(s,3H)、1.04(s,3H)、0.95(s,6H)、2.01−0.71(m,20H)。
工程4:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン・HClの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(10.3g、22.80ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に、HCl(37%)(28.1mL、342ミリモル)を添加した。混合物を60℃に15.5時間加熱し、ついで室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を飽和水性炭酸水素ナトリウム(150mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20−60%勾配の酢酸エチルに0.1%トリエチルアミンを添加して用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン・HCl(5.4g、11.68ミリモル、収率51.2%)を黄色泡沫体として得た。 LCMS:m/e 426.5(M+H)、1.59分(方法1)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=4.73(d,J=2.3Hz,1H)、4.60(dd,J=2.4、1.4Hz,1H)、2.58−2.37(m,3H)、2.11−1.98(m,1H)、1.94−1.87(m,1H)、1.69(d,J=0.5Hz,3H)、1.09(s,3H)、1.08(s,3H)、1.03(s,3H)、0.97(s,3H)、0.94(s,3H)、1.79−0.91(m,20H)。
工程5:tert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(5.25g、12.33ミリモル)の1,4−ジオキサン(50mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(24.67mL、24.67ミリモル)を、つづいて炭酸−ジ−tert−ブチル(3.15mL、13.57ミリモル)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌し、次にメタノール(30mL)、ジクロロメタン(50mL)および水(20mL)を加え、混合物の可溶化を助成した。室温で1.5時間攪拌した後では、反応は完了せず、それで炭酸−ジ−tert−ブチル(0.3g)を加え、該混合物を室温で3時間攪拌した。炭酸−ジ−tert−ブチル(0.3g)を再び加え、該混合物を室温で16時間攪拌した。微量の出発物質が未だに存在するため、炭酸−ジ−tert−ブチル(1g)を該混合物に加え、攪拌を6時間続け、その時点でTLCは出発物質が残っていることを示さなかった。混合物を水(75mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせて、水(100mL)で洗浄し、ついで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を0−10%勾配の酢酸エチル/ヘキサンおよびシリカゲルカラム(240g)を用いて精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮してtert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメート(5.85g、11.13ミリモル、収率90%)を白色泡沫体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=4.72(s,1H)、4.62(s,1H)、4.33(br.s.,1H)、2.64−2.32(m,5H)、2.06−1.84(m,2H)、1.69(s,3H)、1.45(s,9H)、1.08(s,3H)、1.06(s,3H)、1.03(s,3H)、0.97(s,3H)、0.94(s,3H)、1.74−0.86(m,18H)。
工程6:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
tert−ブチル((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメート(1.2g、2.282ミリモル)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(1.019g、2.85ミリモル)のTHF(20mL)中溶液を含有するフラスコを−78℃に冷却した。該溶液に、KHMDS(THF中0.91M)(5.52mL、5.02ミリモル)を添加した。該混合物を−78℃で1時間攪拌し、ついで室温に加温し、1時間攪拌した。次に、反応物を飽和水性塩化アンモニウム(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3 x 30mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製物質をヘキサン中0−12%勾配の酢酸エチルおよびトムソン社製80gシリカゲルカラムを用いて精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.9g、1.368ミリモル、収率59.9%)を白色泡沫体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.57(dd,J=6.7、1.8Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.62(s,1H)、4.32(br.s.,1H)、2.64−2.31(m,3H)、2.16(dd,J=17.0、6.8Hz,1H)、2.04−1.94(m,1H)、1.70(s,3H)、1.45(s,9H)、1.13(s,3H)、1.06(s,3H)、1.03(s,3H)、0.97(s,3H)、0.93(s,3H)、1.82−0.86(m,18H)。
工程7:上記した方法1の工程6について記載されているのと同じ実験操作
別法として、中間体(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンは、以下に示されるスキームに従って調製され得る:
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オールの調製
表記化合物を、出発物質としてベツリン酸を用い、工程1、方法1に上記されるのと同じ条件を用いて調製した。
工程2:粗製(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール(24g)のジクロロメタン(200mL)中溶液に、PCC(11.80g、54.8ミリモル)を3回に分けて45分間にわたって添加した。混合物を室温で4時間攪拌し、ついで新たなPCC(1g)を加え、該混合物をさらに室温で2時間攪拌した。混合物をシリカゲルおよびセライトのプラグを通して濾過し、該プラグを酢酸エチル:ヘキサンの溶液(1:1)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物を得、それをさらに精製することなく次工程に用いた。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=4.76−4.74(m,1H)、4.65−4.63(m,1H)、2.62−2.36(m,3H)、2.16−2.03(m,1H)、1.69(s,3H)、1.10(s,3H)、1.08(s,3H)、1.04(s,3H)、0.96(s,6H)、1.95−0.91(m,21H)。
ジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
工程1:ジイソプロピル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
ジイソプロピル 6−オキソスピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(Tetrahedron:Asymmetry. 2008, 19, 2924-2930)(5.36g、18.98ミリモル)のTHF(40mL)中溶液を−78℃に冷却した。該溶液に、KHMDS(THF中0.91M)(31.3mL、28.5ミリモル)を添加した。該混合物を−78℃で30分間攪拌し、ついで1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(8.48g、23.73ミリモル)のTHF(40mL)中溶液をカニューレを通して添加した。−78℃で4.5時間攪拌した後、さらに2.0gの1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミドを該混合物に加え、−78℃でさらに攪拌した。1時間攪拌した後、該混合物を水(100mL)で希釈し、室温に加温し、酢酸エチル(3 x 75mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルに吸着させ、トムソン社製240gシリカゲルカラムおよびヘキサン中0−12%勾配の酢酸エチルを用いる、フラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ジイソプロピル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(1.16g、2.80ミリモル、収率14.74%)を無色透明の油状物として得、それは減圧下、室温で一部固化した。
H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.53(s,1H)、5.14−5.03(m,2H)、2.95(s,2H)、2.77(s,4H)、1.27(d,J=6.3Hz,6H)、1.26(d,J=6.3Hz,6H)。注記:試料中には少量の不純物も混ざっており、そのスペクトルの芳香族の領域で確認できた。該生成物を不純物が存在するままで反応経路の次の工程に使用した。
工程2:ジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
ジイソプロピル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(1.16g、2.80ミリモル)含有の丸底フラスコに、ビス(ビナコラト)ジボロン(0.782g、3.08ミリモル)、酢酸カリウム(0.687g、7.00ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CHCl2付加物(0.069g、0.084ミリモル)を加えた。該混合物をジオキサン(10mL)で希釈し、Nを流し、70℃で22時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 30mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%勾配の酢酸エチルおよびトムソン社製40gシリカゲルカラムを用いる)で精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮してジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(1.044g、2.66ミリモル、収率95%)を黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=6.86(s,1H)、5.05(dd,J=11.8、6.3Hz,2H)、2.70(s,4H)、2.61(s,2H)、1.26(s,12H)、1.23(d,J=6.3Hz,1H)、1.23(d,J=6.3Hz,1H)。
メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
メチル 6−オキソスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレート(Tetrahedron:Asymmetry. 2008, 19, 2924-2930)(0.599g、3.56ミリモル)のTHF(6mL)中溶液を−78℃に冷却した。該溶液にKHMDS(THF中0.91M)(4.89mL、4.45ミリモル)を添加した。該混合物を−78℃で30分間攪拌し、ついで1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.527g、4.27ミリモル)のTHF(6mL)中溶液をカニューレを介して添加した。−78℃で4時間攪拌した後、反応物を水(20mL)で希釈し、室温に加温し、酢酸エチル(3 x 30mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%勾配のEtOAcおよびトムソン社製40gシリカゲルカラムを用いる)で精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮してメチル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.242g、0.806ミリモル、収率22.6%)を透明な明黄色油状物として得た。H NMRは、2つのジアステレオマーの混合物(0.4:1の割合)の存在を示し、それを分けないで、さらに精製することなく次工程に用いた。異性体1(副生成物):H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.58(s,1H)、3.71(s,3H)、3.14−3.05(m,1H)、2.90(s,2H)、2.60−2.52(m,2H)、2.47−2.40(m,2H)。異性体2(主生成物):H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.48(s,1H)、3.70(s,3H)、3.14−3.05(m,1H)、2.94(s,2H)、2.60−2.52(m,2H)、2.47−2.40(m,2H)。
工程2:メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
メチル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.242g、0.806ミリモル)(ジアステレオマーの0.4:1の混合物)含有のバイアルに、ビス(ビナコラト)ジボロン(0.225g、0.887ミリモル)、酢酸カリウム(0.198g、2.015ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CHCl2付加物(0.020g、0.024ミリモル)を添加した。該混合物を1,4−ジオキサン(5mL)で希釈し、窒素を流し、該バイアルを密封し、70℃で23時間加熱した。混合物を室温に冷却し、シリカゲルおよびセライトのプラグを介して濾過した(ヘキサン中25%EtOAcで洗浄した)。濾液を減圧下で濃縮し、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.224g、0.806ミリモル、収率100%)を褐色油状物として得た。H NMRは、2つのジアステレオマーの混合物(0.8:1の割合)の存在を示し、それを分けないが、さらに精製することなく次工程に用いた。異性体1(副生成物):H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.02(s,1H)、3.68(s,3H)、3.05(dq,J=17.6、8.7Hz,1H)、2.55(s,2H)、2.53−2.46(m,2H)、2.41−2.32(m,2H)、1.29−1.26(m,12H)。
異性体2(主生成物):H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=6.81(s,1H)、3.68(s,3H)、3.05(dq,J=17.6、8.7Hz,1H)、2.66(s,2H)、2.53−2.46(m,2H)、2.41−2.32(m,2H)、1.28−1.26(m,12H)。(注記:過剰なビス(ビナコラト)ジボロンも、1.29−1.26ppmで多重項のシグナルで示されるが、後の工程で除去される)。
実施例1
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸・HClの調製
Figure 0006155285
工程1:スズキカップリング−ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(1.54g、2.76ミリモル)含有のバイアルに、ジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(1.044g、2.66ミリモル)、炭酸ナトリウム一水和物(0.856g、6.90ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.096g、0.083ミリモル)を添加した。該混合物を1,4−ジオキサン(12mL)および水(3mL)で希釈し、ついで窒素を流し、該バイアルを密封し、85℃に加熱した。加熱して5.5時間経過した後、該混合物を室温に冷却した。混合物を水(40mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 40mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−50%勾配の酢酸エチルおよびトムソン社製80gシリカゲルカラムを用いる)で精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(1.19g、1.766ミリモル、収率63.9%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 674.7(M+H)、2.30分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.87(s,1H)、5.52(dd,J=6.4、1.8Hz,1H)、5.13−5.01(m,2H)、4.73(br.s.,1H)、4.61(br.s.,1H)、2.74−2.66(m,4H)、2.63−2.51(m,3H)、2.14−1.99(m,2H)、1.70(s,3H)、1.27−1.23(m,12H)、1.15(s,3H)、1.07(br.
s.,3H)、1.06(s,3H)、0.97(s,3H)、0.83(s,3H)、1.76−0.80(m,20H)。
工程2:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート
および
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,6,7,7a,8,11b,12,13,13a−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH,11aH,13bH)−イリデン)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
密封式フラスコに、ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.05g、0.074ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.052g、0.223ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.032g、0.193ミリモル)およびリン酸カリウム(0.079g、0.371ミリモル)を添加した。混合物をアセトニトリル(1mL)で希釈し、窒素を流し、密封し、120℃に18.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ヘキサン中0−50%勾配の酢酸エチルおよびトムソン社製12gシリカゲルカラムを用いて精製した。生成物含有のフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、2つの化合物の混合物(24mg)をオフホワイト泡沫体として得た。
この2つの化合物を超臨界流体クロマトグラフィーに付して分離し、2種の位置異性生成物:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(6.6mg、0.0079ミリモル、収率10.7%)およびジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,6,7,7a,8,11b,12,13,13a−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH,11aH,13bH)−イリデン)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(9.1mg、0.0109ミリモル、収率14.7%)を得た。ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートでは、LCMS:m/e 835.7(M+H)、2.24分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.87(s,1H)、5.54−5.49(m,1H)、5.13−5.01(m,2H)、4.72(s,1H)、4.60(s,1H)、3.12−2.99(m,9H)、2.75−2.43(m,12H)、2.10(dd,J=17.9、6.5Hz,1H)、1.69(s,3H)、1.25(t,J=6.1Hz,12H)、1.15(s,3H)、1.07(s,6H)、0.97(s,3H)、0.82(s,3H)、2.02−0.77(m,20H)。
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,6,7,7a,8,11b,12,13,13a−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH,11aH,13bH)−イリデン)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレートでは、LCMS:m/e 835.7(M+H)、2.23分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.87(d,J=10.1Hz,1H)、5.73(d,J=9.9Hz,1H)、5.10−5.01(m,2H)、4.72(s,1H)、4.61(s,1H)、3.13−2.94(m,10H)、2.87−2.73(m,2H)、2.71−2.43(m,9H)、1.69(s,3H)、1.24(dd,J=6.2、2.4Hz,12H)、1.10(s,3H)、1.08(s,3H)、1.04(s,3H)、0.94(s,3H)、0.93(s,3H)、2.01−0.80(m,21H)。
工程3:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(6.6mg、7.90マイクロモル)の1,4−ジオキサン(1mL)中溶液に、NaOH(10N)(0.05mL、0.500ミリモル)を加え、該混合物を85℃で23.25時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、次に1,4−ジオキサン(0.5mL)およびメタノール(1mL)で希釈した。ついで、該混合物を1N HClを添加することで酸性にし、さらに水(2mL)で希釈した。形成した固体を濾過で集め、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸・HCl(4.0mg、5.0マイクロモル、収率63%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 751.6(M+H)、1.62分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.98(s,1H)、5.61(d,J=4.4Hz,1H)、4.83(s,1H)、4.73(s,1H)、3.45(d,J=11.8Hz,1H)、3.34−3.01(m,12H)、2.98−2.91(m,1H)、2.84(s,4H)、2.71−2.63(m,2H)、1.77−1.74(m,3H)、1.27−1.25(m,3H)、1.21(s,3H)、1.14(s,3H)、1.11(s,3H)、0.93(s,3H)、2.32−0.87(m,21H)。
実施例2
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,6,7,7a,8,11b,12,13,13a−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH,11aH,13bH)−イリデン)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボン酸・HClの調製
Figure 0006155285
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,6,7,7a,8,11b,12,13,13a−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH,11aH,13bH)−イリデン)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(9.1mg、10.90マイクロモル)の1,4−ジオキサン(1mL)中溶液に、NaOH(10N)(0.05mL、0.500ミリモル)を加え、該混合物を85℃に加熱した。23.25時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、ついで1,4−ジオキサン(0.5mL)およびメタノール(1mL)で希釈した。1N HClを添加することで該混合物を酸性にし、さらに水(2mL)で希釈した。形成した固体を濾過で集め、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,6,7,7a,8,11b,12,13,13a−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH,11aH,13bH)−イリデン)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボン酸・HCl(6mg、7.6マイクロモル、収率70%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 751.6(M+H)+、1.98分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.92(d,J=9.9Hz,1H)、5.81(d,J=9.8Hz,1H)、4.84(br.s.,1H)、4.74(s,1H)、3.45(br.s.,1H)、3.36−3.00(m,13H)、2.98−2.79(m,3H)、2.74(d,J=7.7Hz,4H)、1.76(s,3H)、1.26(s,3H)、1.17(s,3H)、1.12(s,3H)、1.09(s,3H)、1.02(s,3H)、2.32−0.87(m,20H)。
実施例3
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸・HClの調製
Figure 0006155285
工程1:スズキカップリング−メチル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.418g、0.749ミリモル)含有のバイアルに、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.250g、0.899ミリモル)、炭酸ナトリウム一水和物(0.232g、1.874ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.026g、0.022ミリモル)を添加した。該混合物を1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)で希釈し、ついで窒素を流し、該バイアルを密封し、85℃に加熱した。5.5時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルに吸着させ、クロマトグラフィー(ヘキサン中0−45%勾配の酢酸エチルおよびトムソン社製40gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮してメチル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.31g、0.554ミリモル、収率73.9%)をオフホワイト固体として得た。H NMRは、2つのジアステレオマーの混合物(0.8:1の割合)のシグナルを示し、それを分けないで、さらに精製することなく次工程に用いた。
LCMS:m/e 560.47(M+H)、2.46分(方法2)。ジアステレオマーの混合物:H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=6.00(s,0.45H、副生成物のジアステレオマー)、5.84(s,0.55H、主生成物のジアステレオマー)、5.54(td,J=6.1、2.2Hz,1H)、4.75(d,J=2.0Hz,1H)、4.62(dd,J=2.3、1.3Hz,1H)、3.71(m,3H)、3.13−2.99(m,1H)、2.70−2.31(m,7H)、2.18−1.84(m,4H)、1.72(s,3H)、1.18(d,J=3.5Hz,3H)、1.10−1.08(m,6H)、0.99(s,3H)、0.85(s,3H)、1.68−0.83(m,19H)。
工程2:メチル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
密封式バイアルに、メチル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.25g、0.447ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.25g、1.068ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.222g、1.340ミリモル)およびリン酸カリウム(0.474g、2.233ミリモル)を加えた。該混合物をアセトニトリル(4mL)で希釈し、窒素を流し、ついで密封して、100℃で15.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 40mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(トムソン社製40gシリカゲルカラムおよびヘキサン中6−50%勾配の酢酸エチルを用いる)で精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、メチル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.20g、0.277ミリモル、収率62.1%)をオフホワイト泡沫体として得た。H NMRは、分離されなかった2種のジアステレオマーの混合物(0.8:1の割合)を示し、それをさらに精製することなく次工程に用いた。LCMS:m/e 721.7(M+H)、2.04分(方法1)。
工程3:メチル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレート(0.025g、0.035ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、NaOH(10N)(0.2mL、2.000ミリモル)を加えた。混合物を65℃で15時間加温し、室温に冷却した。HCl溶液(水(2mL)中濃HCl(0.2mL))を添加することで混合物を酸性にした。濁りだすまで、この溶液に水をゆっくりと添加した。次に、該混合物を静置し、固体を該溶液から沈降させた。該固体を濾過により集め、まず水で、次にジエチルエーテルで洗浄し、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸・HCl(22.8mg、0.031ミリモル、収率89%)をオフホワイト固体として得た。H NMRは、0.8:1の割合のジアステレオマーの混合物を示した。LCMS:m/e 707.7(M+H)+、1.90分(方法1)。ジアステレオマーの混合物:1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=6.08(s,0.45H)、5.90(s,0.55H)、5.63−5.56(m,1H)、4.89(s,1H)、4.74(s,1H)、3.53−3.08(m,16H)、2.72−2.34(m,7H)、1.76(s,3H)、1.28(s,3H)、1.22(d,J=4.6Hz,3H)、1.14(s,3H)、1.12(s,3H)、0.92(s,3H)、2.24−0.87(m,17H)。
実施例4
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.109g、0.195ミリモル)含有の密封式バイアルに、メチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.078g、0.293ミリモル)、炭酸ナトリウム水和物(0.073g、0.586ミリモル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6.77mg、5.86マイクロモル)を添加した。該混合物を1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.5mL)で希釈し、ついで窒素を流し、密封し、油浴にて85℃に加熱した。20.5時間後、該混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 10mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルに吸着させ、クロマトグラフィー(トムソン社製12gシリカゲルカラムおよびヘキサン中10−80%勾配の酢酸エチルを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.035g、0.064ミリモル、収率32.7%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=5.35(br.s.,1H)、5.19(d,J=5.8Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.60(br.s.,1H)、3.69(s,3H)、2.55(td,J=10.7、5.1Hz,2H)、2.31(d,J=2.3Hz,2H)、2.22−1.94(m,6H)、1.70(s,3H)、1.07(s,3H)、1.79−0.81(m,34H)。
工程2:メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
密封式バイアルに、メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.035g、0.064ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.045g、0.192ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.032g、0.192ミリモル)およびリン酸カリウム(0.068g、0.319ミリモル)を加えた。混合物をアセトニトリル(1mL)で希釈し、窒素を流し、密封し、110℃に加熱した。21.75時間加熱した後、該混合物を室温に冷却した。粗混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 10mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルに吸着させ、クロマトグラフィー(トムソン社製12gシリカゲルカラムおよびヘキサン中10−80%勾配のEtOAcを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.0295g、0.042ミリモル、収率65.1%)を清澄なフィルムとして得た。LCMS:m/e 709.7(M+H)、1.90分(方法1)。
工程3:メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.029g、0.041ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.204mL、0.204ミリモル)を添加した。混合物を70℃に加温した。該混合物を16時間加熱した後、室温に冷却し、1mLの1N HClを添加することで該混合物を酸性にした。ついで、固体が形成されるまで、水を添加した。濾過により固体を集め、1,4−ジオキサンおよびメタノールに溶かし、分取HPLC(方法2、保持時間:6.6分)により精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(0.014g、0.02ミリモル、収率41%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 695.6(M+H)、1.75分(方法1)。H NMR(400MHz,酢酸−d) δ=5.37(br.s.,1H)、5.22(d,J=6.0Hz,1H)、4.80(s,1H)、4.70(s,1H)、3.50−3.42(m,1H)、3.32−3.03(m,11H)、2.93−2.84(m,1H)、2.63−2.54(m,1H)、1.72(s,3H)、1.22(s,3H)、1.08(s,3H)、1.02−0.92(m,9H)、2.37−0.79(m,28H)。
実施例5
6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:ジイソプロピル 6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.057g、0.085ミリモル)のエタノール(2mL)、1,4−ジオキサン(2mL)および酢酸(0.02mL、0.349ミリモル)中溶液に、水酸化パラジウム(炭素上20%)(0.072g、0.103ミリモル)を添加した。該混合物を水素(1atm)下で一夜攪拌した。該混合物を15時間攪拌した後、セライトのプラグを介して濾過し(MeOHで洗浄し)、ついで濾液を減圧下で濃縮した。残渣を飽和水性NaHCO3(15mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 15mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮し、ジイソプロピル 6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(0.057g、0.085ミリモル、収率100%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.33(d,J=5.7Hz,1H)、5.11−5.02(m,2H)、3.80−3.72(m,1H)、3.68−3.60(m,1H)、2.66(s,2H)、2.44(s,2H)、2.99−0.64(m,62H)。
工程2:ジイソプロピル 6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
密封式バイアルに、ジイソプロピル 6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(0.057g、0.085ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.060g、0.255ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.028g、0.170ミリモル)およびリン酸カリウム(0.090g、0.425ミリモル)を添加した。混合物をアセトニトリル(1.5mL)で希釈し、窒素を流し、密封して100℃で加熱した。15時間加熱した後、該混合物をシリカゲルに吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(トムソン社製12gシリカゲルカラムおよびヘキサン中12−100%勾配のEtOAcを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ジイソプロピル 6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(0.04g、0.048ミリモル、収率56.1%)をオフホワイト泡沫体として得た。LCMS:m/e 839.8(M+H)、2.33分(方法1)。
工程3:ジイソプロピル 6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボキシレート(0.04g、0.048ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(10N)(0.095mL、0.953ミリモル)を添加し、該混合物を85℃に加熱した。該混合物を15時間加熱した後、室温に冷却し、1N HClを添加することで該混合物を酸性にした。次に該混合物をメタノールおよびジオキサンで希釈し、グラスウールのプラグを介して濾過し、分取HPLC(方法1、保持時間:5.1分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、6−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタン−2,2−ジカルボン酸・TFA(0.025g、0.029ミリモル、収率60%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 755.6(M+H)、1.67分(方法1)。H NMR(400MHz,酢酸−d) δ=5.38(d,J=5.8Hz,1H)、2.76(s,2H)、2.53(s,2H)、1.21(s,3H)、1.05(s,3H)、0.96(s,3H)、0.89(d,J=6.0Hz,6H)、0.81(d,J=6.5Hz,3H)、3.47−0.67(m,44H)。
実施例6
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−カルボキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((ベンジルオキシ)カルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
以下の操作は、J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 8001-8006に記載の方法を修飾したものである。ジイソプロピル 6−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.095g、0.229ミリモル)含有の丸底フラスコに、ビス(ピナコラト)ジボロロン(dibororon)(0.064g、0.252ミリモル)、フェノーレート、K+(0.045g、0.344ミリモル)、トリフェニルホスフィン(3.61mg、0.014ミリモル)、およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(4.83mg、6.88マイクロモル)を添加した。該混合物をトルエン(2mL)で希釈し、窒素を流し、ついで50℃で3時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、TLCはすべての出発物質が消費されたことを示した。該混合物に、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−ベンジル 5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−9−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボキシレート(0.149g、0.220ミリモル)、リン酸カリウム(0.146g、0.688ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CHCl2付加物(5.62mg、6.88マイクロモル)を加えた。混合物をDMF(2.000mL)で希釈し、窒素を流し、ついで80℃に加熱した。該混合物をさらに90時間加熱した後、室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ついでDCMおよびMeOHに溶かし、シリカゲルおよびセライトのプラグを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−25%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。精製した主生成物の単離体は生成物の混合物を含有し、そこでそれをさらにフラッシュクロマトグラフィー(ゆっくりとしたヘキサン中0−5、5−5、5−10%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラム)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((ベンジルオキシ)カルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.053g、0.047ミリモル(純度70%に基づく)、収率20.4%)を無色泡沫体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.40−7.30(m,5H)、5.86(s,1H)、5.51(dd,J=6.4、1.8Hz,1H)、5.19−5.02(m,4H)、4.73(d,J=1.5Hz,1H)、4.60(s,1H)、3.08−2.98(m,1H)、2.73−2.66(m,4H)、2.62−2.54(m,2H)、1.69(s,3H)、2.53−0.74(m,49H)。該物質をさらに精製することなく次工程に用いた。
工程2:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)カルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((ベンジルオキシ)カルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.053g、0.047ミリモル(純度70%に基づく))のDCE(2mL)中溶液を含有する丸底フラスコに、トリエチルアミン(10.43マイクロリットル、0.075ミリモル)、t−ブチルジメチルシラン(0.016mL、0.094ミリモル)、および酢酸パラジウム(II)(2.63mg、0.012ミリモル)を添加した。該混合物を窒素を流し、ついで60℃で4.5時間加熱した。さらに酢酸パラジウム(II)(3mg)をt−ブチルジメチルシラン(16μL)と一緒に添加した。該混合物を窒素を流し、ついで60℃でさらに2.5時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、セライトおよびシリカゲルのプラグを通して濾過し、次にそれをヘキサン中25%EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)カルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.026g、0.021ミリモル(純度65%に基づく)、収率44.2%)を透明な無色泡沫体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.86(s,1H)、5.51(dd,J=6.3、1.7Hz,1H)、5.13−5.01(m,2H)、4.73(s,1H)、4.60(s,1H)、3.06(td,J=10.8、4.1Hz,1H)、2.73−2.66(m,4H)、2.62−2.55(m,2H)、1.69(s,3H)、0.96(s,9H)、2.54−0.76(m,49H)、0.30−0.28(m,6H)。該物質をさらに精製することなく次工程に用いた。
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(6,6−ビス(イソプロパオキシカルボニル)スピロ[3.3]ヘプタ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の調製
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)カルボニル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(0.026g、0.021ミリモル(純度65%に基づく))のTHF(2mL)中溶液に、TBAF(水中75%)(10.81mg、0.031ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、ついで15mLの1N HClで希釈し、酢酸エチル(3 x 20mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(6,6−ビス(イソプロパオキシカルボニル)スピロ[3.3]ヘプタ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.024g、0.021ミリモル(純度60%に基づく)、収率100%)を得た。該物質をさらに精製することなく次工程に用いた。LCMS:m/e 701.5(M−H)、3.35分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=10.58(br.s.,1H)、5.87(s,1H)、5.52(d,J=4.8Hz,1H)、5.13−5.02(m,2H)、4.75(s,1H)、4.62(br.s.,1H)、3.07−2.97(m,1H)、2.70(s,4H)、2.63−2.55(m,2H)、1.70(s,3H)、2.54−0.77(m,49H)。該物質をさらに精製することなく次工程に用いた。
工程4:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−9−(6,6−ビス(イソプロパオキシカルボニル)スピロ[3.3]ヘプタ−1−エン−2−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(0.025g、0.021ミリモル(純度60%に基づく))の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、NaOH(1N)(0.25mL、0.250ミリモル)を添加した。混合物を75℃で66時間加熱し、ついで室温に冷却した。LC/MSでは決定できなかった。該混合物に、5mLの1N HClを加え、ついで混合物をジクロロメタン(3 x 15mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を再び1,4−ジオキサン(3mL)に溶かし、10N NaOH(0.1mL)を加えた。該混合物を75℃で16.5時間加熱し、ついで室温に冷却した。該混合物に、1N HCl(10mL)を加え、次に該混合物をさらに水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 20mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDMSOに溶かし、分取HPLC(方法12、保持時間:10.2分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−カルボキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸(0.015g、0.021ミリモル(純度86%に基づく)、収率99%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 617.4(M−H)、2.42分(方法3)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.93(s,1H)、5.58(d,J=4.6Hz,1H)、4.76(br.s.,1H)、4.62(br.s.,1H)、3.08−2.99(m,1H)、2.81(s,4H)、2.69−2.59(m,2H)、1.71(s,3H)、2.40−0.80(m,37H)。
ジエチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
工程1:ジエチル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレートの調製
ジエチル 4−オキソシクロヘキサン−1,1−ジカルボキシレート(0.505g、2.084ミリモル)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−(トリフルオロメチル)スルホニルメタンスルホンアミド(0.819g、2.293ミリモル)のTHF(10mL)中溶液を含有するフラスコを−78℃に冷却した。該溶液に、KHMDS(トルエン中0.5M)(6.25mL、3.13ミリモル)を加えた。混合物を−78℃で1.5時間攪拌し、ついで室温に加温し、1時間攪拌した。反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3 x 30mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−20%勾配の酢酸エチルを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得、それはまだ不純物を含有した。ヘキサン中0−50%勾配のトルエンを、続いてヘキサン中0−10%酢酸エチルを用いて残渣を再び精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、該生成物を無色透明油状物(0.417g、1.114ミリモル、収率53.4%)として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.82−5.75(m,1H)、4.29−4.18(m,4H)、2.84−2.75(m,2H)、2.50−2.41(m,2H)、2.35−2.30(m,2H)、1.31−1.26(m,6H)。
工程2:ジエチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレートの調製
ジエチル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレート(0.4g、1.069ミリモル)含有のフラスコに、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.285g、1.122ミリモル)、酢酸カリウム(0.262g、2.67ミリモル)、および1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド(0.026g、0.032ミリモル)を添加した。混合物を1,4−ジオキサン(10mL)で希釈し、窒素を流し、70℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 25mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカラムおよびヘキサン中0−20%勾配の酢酸エチルを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、表記化合物を無色透明油状物として得た。該生成物をさらに生成することなく次工程に使用した。
実施例7
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:ジエチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.25g、0.448ミリモル)含有の密封式バイアルに、ジエチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレート(0.374g、0.531ミリモル)、炭酸ナトリウム水和物(0.167g、1.345ミリモル)、およびパラジウムテトラキス(0.016g、0.013ミリモル)を添加した。該混合物を1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)で希釈し、ついで窒素を流し、密封し、油浴中で85℃に加熱した。5時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 20mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−50%勾配の酢酸エチルを用いる)に付して精製した。ジエチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレートである白色固体を、副生成物の単離体(0.032g、0.05ミリモル、収率11.3%)として回収した。LCMS:m/e 634.6(M+H)、2.10分(方法1)。
工程2:ジエチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、ジエチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレート(0.032g、0.050ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.035g、0.151ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.025g、0.151ミリモル)、およびリン酸カリウム(0.078g、0.367ミリモル)を添加した。該混合物をアセトニトリル(1mL)で希釈し、窒素を流し、密封して100℃に加熱した。15.5時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 10mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−85%勾配の酢酸エチルを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ジエチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレート(0.031g、0.039ミリモル、収率77%)を透明無色フィルムとして得た。LCMS:m/e 795.7(M+H)、2.21分(方法1)。
工程3:ジエチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボキシレート(0.031g、0.039ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、NaOH(1N)(0.312mL、0.312ミリモル)を添加した。該混合物を70℃で23時間加熱し、ついで室温に冷却した。LC/MSは、一加水分解された生成物の存在を示し、そこでNaOH(10N)(0.05mL、0.500ミリモル)を添加し、該混合物を70℃でさらに18.5時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、メタノール、ジオキサン、および水で希釈し、次に分取HPLC(方法3、保持時間:4.8分)で精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1,1−ジカルボン酸、TFA(12.4mg、0.014ミリモル、収率35%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 739.6(M+H)、1.50分(方法1)。H NMR(400MHz,酢酸、d) δ=5.37(br.s.,1H)、5.20(d,J=5.3Hz,1H)、4.79(s,1H)、4.69(s,1H)、3.47(d,J=12.3Hz,1H)、3.32−3.01(m,11H)、2.86(br.s.,1H)、2.64(br.s.,2H)、1.71(s,3H)、1.21(s,3H)、1.08(s,3H)、0.96(s,3H)、0.93(s,3H)、0.93(br.s.,3H)、2.29−0.87(m,26H)。
実施例8
4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.1g、0.178ミリモル)のエタノール(5mL)、1,4−ジオキサン(2mL)および酢酸(0.051mL、0.890ミリモル)中溶液に、10%パラジウム炭素(0.095g、0.089ミリモル)を添加した。混合物を吸引し、窒素をの再充填を3回行い、次に1気圧の水素気体の下で16時間攪拌した。該混合物を吸引し、窒素を流し、ついでセライトを通して濾過し、減圧下で濃縮して予期される生成物(0.100g、0.178ミリモル、収率100%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=5.36(br.s.,1H)、5.19(d,J=5.8Hz,1H)、4.19−4.11(m,2H)、2.57−2.47(m,1H)、2.31(dd,J=2.9、2.1Hz,2H)、2.17(dd,J=4.6、2.6Hz,2H)、2.12−0.70(m,52H)。
工程2:エチル 4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、エチル 4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.1g、0.177ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.125g、0.532ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.088g、0.532ミリモル)およびリン酸カリウム(0.188g、0.887ミリモル)を添加した。該混合物をアセトニトリル(2mL)で希釈し、窒素を流し、ついで該バイアルを密封し、100℃で15.5時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、ついでジクロロメタン(3 x 20mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルに吸着させ、ついでフラッシュクロマトグラフィー(2ヘキサン中0−50%勾配の酢酸エチルおよびa25gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、エチル 4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.059g、0.081ミリモル、収率45.9%)をオフホワイト泡沫体として得た。LCMS:m/e 725.6(M+H)、2.24分(方法1)。
工程3:エチル 4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.059g、0.081ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.407mL、0.407ミリモル)を添加した。該混合物を70℃で16時間加熱し、次に室温に冷却した。混合物を分取HPLC(方法3、保持時間:5.7分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して予期される生成物を得た。少量の不純物が残ったままであり、分取HPLC(方法4、保持時間:12.7分)による別の精製を行った。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、4−((1S,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−1−イソプロピル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(0.012g、0.015ミリモル、収率18.5%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 697.6(M+H)、1.92分(方法1)。H NMR(400MHz,酢酸−d) δ=5.37(br.s.,1H)、5.23(d,J=6.0Hz,1H)、3.41(d,J=12.3Hz,1H)、3.35−3.02(m,11H)、2.63−2.54(m,1H)、1.22(s,3H)、1.06(s,3H)、0.89(d,J=6.8Hz,3H)、0.81(d,J=6.5Hz,3H)、2.40−0.76(m,39H)。
実施例9および実施例10
(R)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAおよび(S)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:2−(トリメチルシリル)エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートのジアステレオマーの調製および分離
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸(0.025g、0.036ミリモル)のTHF(1mL)中懸濁液を含有するバイアルに、(Z)−2−(トリメチルシリル)エチル N,N’−ジイソプロピルカルバミミデート(0.017g、0.070ミリモル)を加えた。該バイアルを密封し、70℃に加熱し、加熱すると固体は完全に溶解した。4.5時間加熱した後、該混合物を室温に冷却した。LC/MSは出発物質および生成物の混合物が存在することを示した。バイアルのシールが剥がれ始めたので、1mLの1,4−ジオキサンを加え、該混合物を再び70℃に加熱した。該混合物を21時間(合計)加熱した後、混合物を室温に冷却した。LC/MSはなおも出発物質の存在を示し、そこでさらに30mgの(Z)−2−(トリメチルシリル)エチル N,N’−ジイソプロピルカルバミミデートを加え、該混合物をさらに70℃に加熱した。加熱して7時間経過した後、該混合物を室温に冷却した。混合物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−50%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、2−(トリメチルシリル)エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.02g、0.025ミリモル、収率69.9%)を白色泡沫体として得た。ジアステレオマーの混合物をSFC(キラルSFC方法1)で分離し、各単離体含有のフラクションを減圧下で濃縮し、異性体1(4.7mg)および異性体2(6.1mg)を得た。異性体1:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=5.35(br.s.,1H)、5.18(d,J=4.5Hz,1H)、4.71(br.s.,1H)、4.59(br.s.,1H)、4.21−4.14(m,2H)、3.16−2.95(m,8H)、2.75−2.39(m,6H)、2.30(br.s.,2H)、2.17(br.s.,2H)、1.69(s,3H)、1.06(s,3H)、0.98(br.s.,3H)、0.96(br.s.,3H)、0.90(s,3H)、0.86(s,3H)、2.04−0.83(m,27H)、0.065−0.04(m,9H)。異性体2:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ=5.35(br.s.,1H)、5.21−5.16(m,1H)、4.71(br.s.,1H)、4.60(br.s.,1H)、4.21−4.14(m,2H)、3.14−2.97(m,8H)、2.74−2.42(m,6H)、2.30(br.s.,2H)、2.25−2.08(m,2H)、1.69(s,3H)、1.06(s,3H)、0.96(br.s.,3H)、0.95(s,3H)、0.94(s,3H)、0.86(s,3H)、2.03−0.83(m,27H)、0.065−0.04(m,9H)。
工程2:上記した工程の2つの異性体の各異性体の1,4−ジオキサン(0.25mL)中溶液に、TBAF(水中75%)(50mg、0.143ミリモル)を添加した。混合物を60℃に加温した。4.5時間後、混合物を室温に冷却し、次にメタノールおよびジオキサンで希釈し、分取HPLC(方法5、保持時間:異性体1:9.7分、異性体2:9.6分)に付して精製した。各生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して異性体1の遊離カルボン酸(2.4mg、2.9マイクロモル、収率49%)および異性体2の遊離カルボン酸(4.5mg、5.5マイクロモル、収率93%)をオフホワイト色固体として得た。実施例9:(R)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA:LCMS:m/e 695.6(M+H)、1.65分(方法1)。H NMR(400MHz,酢酸) δ=5.38(br.s.,1H)、5.23(d,J=4.5Hz,1H)、4.82(s,1H)、4.71(s,1H)、3.50−3.43(m,1H)、3.35−3.02(m,11H)、2.96−2.88(m,1H)、2.64−2.54(m,1H)、1.73(s,3H)、1.23(s,3H)、1.09(s,3H)、1.02(s,3H)、0.96(br.s.,3H)、0.95(br.s.,3H)、2.42−0.90(m,28H)。実施例10:(S)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA:LCMS:m/e 695.6(M+H)、1.63分(方法1)。H NMR(400MHz,Acetic) δ=5.38(br.s.,1H)、5.23(d,J=5.5Hz,1H)、4.81(s,1H)、4.71(s,1H)、3.48(d,J=11.8Hz,1H)、3.36−3.04(m,11H)、2.95−2.83(m,1H)、2.66−2.55(m,1H)、1.73(s,3H)、1.23(s,3H)、1.09(s,3H)、0.99(s,6H)、0.95(s,3H)、2.41−0.92(m,28H)。
(R)−および(S)−ベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製および分離
Figure 0006155285
工程1:ベンジル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
ベンジル 4−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(6.0g、25.8ミリモル)(製造については、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2008, 18, 5107-5110を参照のこと)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(10.15g、28.4ミリモル)を含有する丸底フラスコを吸引し、窒素での再充填を3回行った。混合物をTHF(100mL)で希釈し、−78℃に冷却した。該混合物に、KHMDS(トルエン中0.5M)(64.6mL、32.3ミリモル)を20分間にわたってゆっくりと添加した。該混合物を−78℃で30分間攪拌し、ついで氷浴を取り外し、室温で1.5時間攪拌した。該混合物を水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 150mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗ベンジル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを明赤色油状物として得た。粗生成物をさらに精製することなく次工程に使用した。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.42−7.29(m,5H)、5.79−5.76(m,1H)、5.18−5.13(m,2H)、2.70−2.61(m,1H)、2.52−2.34(m,4H)、2.20−2.13(m,1H)、1.99−1.90(m,1H)。
工程2:ベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
粗ベンジル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(9.40g、25.8ミリモル)含有のフラスコに、ビス(ピナコラト)ジボロン(6.88g、27.1ミリモル)、酢酸カリウム(6.33g、64.5ミリモル)、および1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド(0.637g、0.774ミリモル)を添加した。混合物を排気し、窒素を3回充填し、ついで1,4−ジオキサン(100mL)で希釈し、70℃で21.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 100mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−30%勾配の酢酸エチルおよび300gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して生成物(4.26g)を無色透明油状物として得た。試料を分け、第一の部分(1.0g)をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−7%勾配のアセトンを用いる)で2回精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮してベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.7g)を無色透明油状物として得た。第二の部分(2.9g)をキラルSFC(キラルSFC方法2)に付して精製し、2つの個々のエナンチオマー:エナンチオマー1:(R)−ベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート:0.883g;およびエナンチオマー2:(S)−ベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート:0.932gを得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.42−7.32(m,5H)、6.59−6.55(m,1H)、5.15(s,2H)、2.65−2.58(m,1H)、2.42−2.37(m,2H)、2.34−2.26(m,1H)、2.20−2.03(m,2H)、1.71−1.59(m,1H)、1.28(s,12H)。
ベンジル 1−ヒドロキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
工程1:ベンジル 1−ヒドロキシ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
ベンジル 4−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(0.25g、1.076ミリモル)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(0.481g、1.345ミリモル)のTHF(10mL)中溶液を含有する丸底フラスコを−78℃に冷却した。該溶液に、KHMDS(トルエン中0.5M)(4.74mL、2.368ミリモル)を添加した(該フラスコにはセプタムが嵌められていたが、空気を該反応物から排除するように特別な注意を払うことはなかった)。該混合物を−78℃で1時間攪拌し、室温にまで加温し、1.5時間攪拌した。TLCは未だに微量の出発物質が存在することを示し、そのためにさらに1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(0.1g)を加え、該混合物をさらに室温で1時間攪拌し、ついで混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 30mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−40%勾配の酢酸エチルおよび25gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。主生成物含有のフラクションを合わせ、減圧下で濃縮してベンジル 1−ヒドロキシ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.101g、0.266ミリモル、収率24.7%)を透明フィルムとして得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.43−7.32(m,5H)、5.70(dt,J=5.0、2.2Hz,1H)、5.24(s,2H)、3.17(s,1H)、2.82−2.75(m,1H)、2.72−2.63(m,1H)、2.40−2.28(m,2H)、2.13(ddd,J=13.3、10.9、6.2Hz,1H)、1.96(ddt,J=13.3、6.0、2.6Hz,1H)。
工程2:ベンジル 1−ヒドロキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
ベンジル 1−ヒドロキシ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.1g、0.263ミリモル)を含有するフラスコに、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.070g、0.276ミリモル)、酢酸カリウム(0.065g、0.657ミリモル)、および1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド(6.49mg、7.89マイクロモル)を添加した。混合物を1,4−ジオキサン(2mL)で希釈し、窒素を流し、70℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 20mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗ベンジル 1−ヒドロキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを得た。粗生成物(113mg)をさらに精製することなく次工程に持ち越した。LCMS:m/e 359.3(M+H)、1.79分(方法1)。
実施例11
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
ベンジル 1−ヒドロキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.113g、0.221ミリモル)および(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.082g、0.147ミリモル)を含有するフラスコを1,4−ジオキサン(1mL)および水(0.25mL)で希釈した。該混合物に炭酸ナトリウム水和物(0.075g、0.605ミリモル)を加え、該混合物を窒素で5分間脱気した。該混合物にパラジウムテトラキス(5.10mg、4.41マイクロモル)を加え、次に該フラスコを窒素で3回パージして再充填した。該混合物を85℃で4時間加熱し、ついで室温に冷却し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20−80%勾配の酢酸エチルおよび25gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.053g、0.083ミリモル、収率56.3%)をオフホワイト泡沫体として得た。LCMS:m/e 640.6(M+H)、1.91分(方法1)。
工程2:ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.053g、0.083ミリモル)、4−(2−クロロエチル)チオモルホリン1,1−ジオキシド・HCl(0.078g、0.331ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.041g、0.248ミリモル)およびリン酸カリウム(0.088g、0.414ミリモル)を添加した。該混合物をアセトニトリル(1.5mL)で希釈し、窒素を流し、ついで密封し、100℃で15.25時間加熱した。該混合物を室温に冷却し、濾過して固体を取りだし、それをジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲルに吸着させ、ついでフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20−80%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.029g、0.036ミリモル、収率43.7%)を無色透明フィルムとして得た。LCMS:m/e 801.7(M+H)、1.92分(方法1)。
工程3:ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(28.8mg、0.036ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、NaOH(1N)(0.2mL、0.200ミリモル)を添加した。混合物を75℃で4.5時間加熱し、次に室温に冷却した。該混合物をメタノールで希釈し、分取HPLCに付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−ヒドロキシシクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(16mg、0.018ミリモル、収率51.2%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 711.6(M+H)、1.54分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ?=5.33(br.s.,1H)、5.32−5.28(m,1H)、4.84(s,1H)、4.74(s,1H)、3.50(dt,J=12.8、3.3Hz,1H)、3.36−3.06(m,11H)、2.93−2.86(m,1H)、2.75−2.69(m,1H)、2.52−2.39(m,1H)、1.76(s,3H)、1.26(s,3H)、1.13(s,3H)、2.34−0.93(m,35H)。
C−3シクロヘキセン、C−17アミンを形成する一般的操作(実施例12−16)
Figure 0006155285
実施例12
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(1.22g、2.187ミリモル)を含有するフラスコに、リン酸カリウム(1.393g、6.56ミリモル)、エチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.613g、2.187ミリモル)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−phos)(0.067g、0.164ミリモル)、および酢酸パラジウム(II)(0.025g、0.109ミリモル)を添加した。混合物を1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)で希釈し、窒素を流し、ついで密封して75℃に加熱した。15時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 50mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−70%勾配のEtOAcおよび80gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(806mg、1.434ミリモル、収率65.6%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 562.7(M+H)、2.17分(方法1)。
工程2:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.1g、0.178ミリモル)、1−ブロモ−2−クロロエタン(0.148mL、1.780ミリモル)およびリン酸カリウム(0.189g、0.890ミリモル)を添加した。混合物をアセトニトリル(1.5mL)で希釈し、窒素を流し、ついで密封して120℃に加熱した。17.5時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、いくらかの固体を濾過で除去した。濾液を減圧下で濃縮し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを粗生成物として得、それをさらに精製することなく次工程に用いた。LCMS:m/e 588.7(M+H)、2.30分(方法1)。
工程3:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
粗エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.094g、0.16ミリモル)含有のフラスコに、1−メタンスルホニル−ピペラジン(0.131g、0.800ミリモル)を添加した。該固体を1,4−ジオキサン(2mL)で希釈し、ヒューニッヒ塩基(0.168mL、0.960ミリモル)を加えた。該混合物を還流冷却器を用いて100℃で24時間加熱し、ついで室温に冷却し、減圧下で濃縮してシリカゲルに吸着させた。混合物をフラッシュクロマトグラフィー(12gシリカゲルカラムおよびヘキサン中20−80%勾配の酢酸エチルを用いる)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートをオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 752.8(M+H)、2.22分(方法1)。
工程4:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(75mg、0.100ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.499mL、0.499ミリモル)を添加した。混合物を75℃で3時間加熱し、ついで室温に冷却し、分取HPLC(方法8、保持時間:9.2分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(51mg、0.061ミリモル、収率61%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 724.7(M+H)、1.72分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.38(br.s.,1H)、5.25−5.21(m,1H)、4.83(s,1H)、4.72(s,1H)、3.69−3.49(m,8H)、3.36(br.s.,4H)、2.92(s,3H)、2.87−2.78(m,1H)、2.64−2.56(m,1H)、1.73(s,3H)、1.17(s,3H)、1.08(s,3H)、2.39−0.84(m,37H)。
実施例13
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1および2は、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製において上記されているのと同じである。
工程3:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
粗製エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.055g、0.094ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中懸濁液を含有するフラスコに、ヒューニッヒ塩基(0.098mL、0.561ミリモル)を、つづいて4−(メチルスルホニル)ピペリジン(0.076g、0.468ミリモル)を添加した。該混合物を100℃で20.5時間加熱し、ついで室温に冷却し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20−80%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.036g、0.048ミリモル、収率51.2%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 751.7(M+H)、2.29分(方法1)。
工程4:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.036g、0.048ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.240mL、0.240ミリモル)を添加し、該混合物を75℃に加熱した。24時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、さらに24時間撹拌し、次にメタノールおよびジオキサンで希釈し、分取HPLC(方法9、保持時間:10.96分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(0.026g、0.031ミリモル、収率65%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 723.7(M+H)、1.65分(方法1)。
実施例14
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1および2は、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製において上記されているのと同じである。
工程3:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.202g、0.344ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中懸濁液を含有するフラスコに、ヒューニッヒ塩基(0.421mL、2.408ミリモル)を、つづいてモルホリン(0.150mL、1.720ミリモル)を添加した。混合物を100℃で15.5時間加熱し、ついで室温に冷却した。該混合物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0−40%勾配の酢酸エチルおよび25gシリカゲルカラムを用いる)に付して直接精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.148g、0.219ミリモル、収率63.7%)を白色泡沫体として得た。LCMS:m/e 675.8(M+H)、2.06分(方法1)。
工程4:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.02g、0.030ミリモル)の1,4−ジオキサン(1mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.148mL、0.148ミリモル)を加え、該混合物を75℃に加熱した。該混合物を17.5時間加熱した後、室温に冷却し、分取HPLC(方法8、保持時間:8.6分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(19mg、0.025ミリモル、収率83%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 647.7(M+H)+、1.69分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.41(br.s.,1H)、5.28−5.23(m,1H)、4.85(s,1H)、4.74(s,1H)、3.97(br.s.,4H)、3.80−3.67(m,4H)、3.41(br.s.,4H)、2.87−2.77(m,1H)、2.66−2.59(m,1H)、1.76(s,3H)、1.16(s,3H)、1.10(s,3H)、1.06−0.93(m,9H)、2.44−0.74(m,28H)。
実施例15
(R)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.65g、1.165ミリモル)含有のバイアルに、リン酸カリウム(0.742g、3.50ミリモル)、(R)−ベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.8g、2.338ミリモル)(上記にて調製したエナンチオマー1)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−phos)(0.072g、0.175ミリモル)および酢酸パラジウム(II)(0.026g、0.117ミリモル)を加えた。該混合物を1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)で希釈し、窒素を流し、ついで該バイアルを密封し、75℃に加熱した。6時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、水(20mL)および食塩水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(5 x 40mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−60%勾配の酢酸エチルおよび40gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.488g、0.782ミリモル、収率67.1%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 624.65(M+H)、2.18分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.40−7.30(m,5H)、5.35(br.s.,1H)、5.18(dd,J=6.2、1.8Hz,1H)、5.14(s,2H)、4.73(d,J=2.0Hz,1H)、4.60(s,1H)、2.65−2.50(m,2H)、2.38−2.30(m,2H)、2.25−1.94(m,5H)、1.70(s,3H)、1.07(s,3H)、0.96(s,3H)、0.94(s,3H)、0.92(s,3H)、0.86(s,3H)、1.80−0.83(m,23H)。
工程2:(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.075g、0.120ミリモル)、1−ブロモ−2−クロロエタン(0.100mL、1.202ミリモル)、およびリン酸カリウム(0.128g、0.601ミリモル)を添加した。該混合物をアセトニトリル(1.5mL)で希釈し、窒素を流し、ついで該バイアルを密封し、120℃に加熱した。24時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、濾過して固体を除去した。該固体をジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮し、(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートをオフホワイト固体として得、それをさらに精製することなく次工程に用いた。LCMS:m/e 650.7(M+H)、2.22分(方法1)。
工程3:(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート・TFAの調製
(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(78mg、0.12ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中懸濁液を含有するフラスコに、ヒューニッヒ塩基(0.126mL、0.720ミリモル)および4−(メチルスルホニル)ピペリジン(98mg、0.600ミリモル)を添加した。該フラスコに還流冷却器を取り付け、100℃で23時間加熱し、ついで室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 10mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(方法10)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、窒素流下で濃縮し、(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート・TFA(44.5mg、0.048ミリモル、収率40.0%)を白色泡沫体として得た。LCMS:m/e 813.75(M+H)、2.09分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.39−7.30(m,5H)、5.35(br.s.,1H)、5.17(d,J=4.6Hz,1H)、5.14(s,2H)、4.78(s,1H)、4.70(s,1H)、3.45−3.21(m,5H)、3.19−3.09(m,1H)、3.07−2.98(m,1H)、2.90(s,3H)、2.81−2.54(m,4H)、1.69(s,3H)、1.11(s,3H)、1.02(s,3H)、0.93(s,3H)、0.93(s,3H)、0.87(s,3H)、2.40−0.82(m,32H)。
工程4:(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.04g、0.049ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.246mL、0.246ミリモル)を添加した。混合物を60℃で5時間加熱し、ついで室温に冷却した。混合物をメタノールおよびジオキサンで希釈し、分取HPLC(方法11、保持時間:8.89分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、(R)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(27mg、0.032ミリモル、収率65%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 723.8(M+H)、2.02分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.41(br.s.,1H)、5.26(d,J=4.6Hz,1H)、4.86(s,1H)、4.75(s,1H)、3.87−3.68(m,6H)、3.47−3.39(m,1H)、3.23(q,J=9.8Hz,2H)、3.02(s,3H)、2.86−2.78(m,1H)、2.67−2.59(m,1H)、1.76(s,3H)、1.16(s,3H)、1.10(s,3H)、1.02(s,3H)、1.01(s,3H)、0.96(s,3H)、2.49−0.87(m,32H)。この化合物の構造をX線結晶学で確認した。
実施例16
(S)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.05g、0.090ミリモル)を含有するバイアルに、リン酸カリウム(0.057g、0.269ミリモル)、(S)−ベンジル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.062g、0.181ミリモル)(上記にて調製したエナンチオマー2)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−phos)(5.52mg、0.013ミリモル)、および酢酸パラジウム(II)(2.013mg、8.96マイクロモル)を添加した。該混合物を1,4−ジオキサン(1mL)および水(0.1mL)で希釈し、窒素を流し、ついで密封し、75℃に加熱した。6時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−60%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.042g、0.067ミリモル、収率75%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.42−7.31(m,5H)、5.37(br.
s.,1H)、5.21−5.17(m,1H)、5.16(s,2H)、4.75(d,J=1.9Hz,1H)、4.62(s,1H)、2.65−2.52(m,2H)、2.39−2.32(m,2H)、2.22−2.15(m,2H)、2.10−1.96(m,3H)、1.71(s,3H)、1.09(s,3H)、0.98(s,6H)、0.91(s,3H)、0.88(s,3H)、1.82−0.83(m,23H)。
工程2:(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.042g、0.067ミリモル)、1−ブロモ−2−クロロエタン(0.056mL、0.673ミリモル)およびリン酸カリウム(0.071g、0.337ミリモル)を添加した。該混合物をアセトニトリル(1mL)で希釈し、窒素をフラッシュさせ、ついで密封して120℃に加熱した。23時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、得られた混合物を濾過し、固体を取り出した。該固体をジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮し、(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートをオフホワイト固体として得た。該粗生成物をさらに精製することなく次工程に用いた。LCMS:m/e 650.8(M+H)、2.26分(方法1)。
工程3:(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.044g、0.067ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中懸濁液を含有するフラスコに、ヒューニッヒ塩基(0.070mL、0.402ミリモル)を、つづいて4−(メチルスルホニル)ピペリジン・HCl(0.067g、0.335ミリモル)を添加した。該フラスコに還流冷却器を取り付け、95℃で15時間加熱し、ついで室温に冷却した。粗混合物をシリカゲルに吸着させ、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10−75%勾配の酢酸エチルおよび12gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.033g、0.041ミリモル、収率60.6%)を無色透明フィルムとして得た。LCMS:m/e 813.8(M+H)、2.17分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=7.40−7.29(m,5H)、5.37−5.33(m,1H)、5.16(dd,J=6.1、1.7Hz,1H)、5.14(s,2H)、4.71(d,J=1.7Hz,1H)、4.59(s,1H)、3.17−3.06(m,2H)、2.83(s,3H)、2.86−2.78(m,1H)、2.65−2.53(m,4H)、2.49−2.42(m,2H)、2.38−2.30(m,2H)、2.19−2.12(m,4H)、1.69(s,3H)、1.08(s,3H)、0.96(s,6H)、0.89(s,3H)、0.85(s,3H)、2.12−0.82(m,29H)。
工程4:(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.033g、0.041ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.203mL、0.203ミリモル)を添加した。混合物を60℃で4時間加熱し、ついで室温に冷却した。該混合物をメタノールで希釈し、ガラスウールのプラグを通して濾過し、分取HPLC(方法8、保持時間:8.44分)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して(S)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(21.0mg、0.025ミリモル、収率61%)を白色固体として得た。LCMS:m/e 723.6(M+H)+、1.57分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.41(br.s.,1H)、5.25(d,J=4.7Hz,1H)、4.86(s,1H)、4.75(s,1H)、3.83−3.67(m,6H)、3.44−3.37(m,1H)、3.22−3.12(m,2H)、3.02(s,3H)、2.87−2.78(m,1H)、2.66−2.59(m,1H)、2.44−2.32(m,3H)、1.76(s,3H)、1.17(s,3H)、1.10(s,3H)、1.04(s,3H)、0.98(s,3H)、0.96(s,3H)、2.28−0.90(m,29H)。
実施例17
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・HClの調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.25g、0.448ミリモル)含有の密封式バイアルに、エチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.138g、0.493ミリモル)、炭酸ナトリウム水和物(0.167g、1.345ミリモル)、およびパラジウムテトラキス(0.016g、0.013ミリモル)を添加した。混合物を1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)で希釈し、ついで窒素を流し、密封し、油浴中にて85℃で加熱した。5時間加熱した後、該混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3 x 20mL)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中6−50%勾配の酢酸エチルおよび40gシリカゲルカラムを用いる)に付して精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.119g、0.212ミリモル、収率47.3%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 562.6(M+H)、2.13分(方法1)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ=5.35(br.s.,1H)、5.19(d,J=6.1Hz,1H)、4.73(d,J=1.9Hz,1H)、4.60(s,1H)、4.15(q,J=7.1Hz,2H)、2.58−2.47(m,2H)、2.33−2.27(m,2H)、2.23−1.94(m,6H)、1.70(s,3H)、1.27(t,3H)、1.07(s,3H)、1.79−0.82(m,34H)。
工程2:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.02g、0.036ミリモル)の1,4−ジオキサン(1mL)中懸濁液に、水酸化ナトリウム(1N)(0.2mL、0.200ミリモル)を添加し、該混合物を70℃に加熱した。該混合物を15.5時間加熱した後、室温に冷却した。該混合物をメタノールで希釈し、固体を出現させた。2mLの1N HClを加え、形成した固体を濾過で集め、水で洗浄した。予期される生成物、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・HCl(0.02g、0.033ミリモル、収率94%)をオフホワイト固体として単離した。LCMS:m/e 534.6(M+H)、1.74分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.41(br.s.,1H)、5.27−5.24(m,1H)、4.88(s,1H)、4.74(s,1H)、2.88−2.79(m,1H)、2.67−2.59(m,1H)、1.77(s,3H)、1.18(s,3H)、1.08(s,3H)、2.43−0.92(m,37H)。
実施例18
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
密封式バイアルに、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.156g、0.278ミリモル)、エチレンブロモヒドリン(0.059mL、0.833ミリモル)、ヨウ化カリウム(0.138g、0.833ミリモル)、およびリン酸カリウム(0.295g、1.388ミリモル)を添加した。該混合物をアセトニトリル(2mL)で希釈し、窒素を流し、ついで密封し、100℃に加熱した。15時間加熱した後、該混合物を室温に冷却した。LC/MSはなおも出発物質が存在することを示し、そこでさらにエチレンブロモヒドリン(0.059mL)を加え、該混合物をアセトニトリル(1mL)で希釈し、密封し、120℃に加熱した。該混合物をさらに20時間加熱した後、室温に冷却し、水(10mL)で希釈した。形成した固体を濾過で集め、水で洗浄し、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.145g、0.239ミリモル、収率86%)をオフホワイト固体として得た。LCMS:m/e 606.7(M+H)、2.18分(方法1)。
工程2:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(0.013g、0.022ミリモル)の1,4−ジオキサン(1mL)中溶液に、NaOH(1N)(0.2mL、0.200ミリモル)を加えた。該混合物を75℃で15時間加熱し、ついで室温に冷却した。該混合物を分取HPLC(方法6、保持時間:14.0分)に付して精製し、生成物含有のフラクションを合わせ、減圧下で濃縮した。該生成物を分取HPLC(方法7、保持時間:16.9分)で2回精製し、より純度の高い生成物を得た。各生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮し、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFA(4.6mg、6.6マイクロモル、収率30%)を得た。LCMS:m/e 578.6(M+H)、1.71分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.38(br.s.,1H)、5.25−5.21(m,1H)、4.82(s,1H)、4.71(s,1H)、4.05−3.93(m,2H)、3.42−3.36(m,1H)、3.32−3.24(m,1H)、2.85(td,J=10.9、5.3Hz,1H)、2.64−2.56(m,1H)、1.74(s,3H)、1.13(s,3H)、1.09(s,3H)、1.03−0.90(m,9H)、2.40−0.89(m,29H)。
純粋なジアステレオマーは、実施例19では、工程1の出発物質として(R)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートだけを、および実施例20では、工程1の出発物質として(S)−ベンジル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートだけを用いてこの方法にて調製した。別法として、それらは上記の混合物より分離され得る。
実施例19
(R)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
LCMS:m/e 578.7(M+H)、1.75分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.38(br.s.,1H)、5.22(dd,J=6.1、1.6Hz,1H)、4.82(s,1H)、4.71(s,1H)、4.06−3.94(m,2H)、3.42−3.37(m,1H)、3.32−3.25(m,1H)、2.86(td,J=11.0、5.5Hz,1H)、2.63−2.56(m,1H)、1.74(s,3H)、1.13(s,3H)、1.09(s,3H)、1.01(s,3H)、0.95(s,3H)、0.92(s,3H)、2.41−0.85(m,29H)。
実施例20
(S)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸・TFAの調製
Figure 0006155285
LCMS:m/e 578.6(M+H)+、1.67分(方法1)。1H NMR(500MHz,酢酸−d4) δ=5.38(br.s.,1H)、5.23(d,J=4.9Hz,1H)、4.82(s,1H)、4.71(s,1H)、4.05−3.91(m,2H)、3.39−3.33(m,1H)、3.30−3.24(m,1H)、2.92−2.83(m,1H)、2.64−2.56(m,1H)、1.74(s,3H)、1.13(s,3H)、1.08(s,3H)、0.99(s,3H)、0.98(s,3H)、0.93(s,3H)、2.41−0.83(m,29H)。
実施例21
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−N−(メチルスルホニル)シクロヘキサ−3−エンカルボキサミド・TFAの調製
Figure 0006155285
工程1:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボニルクロリドの調製
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸(0.1g、0.144ミリモル)のジクロロメタン(4mL)中懸濁液に、塩化チオニル(0.105mL、1.439ミリモル)を添加した。還流冷却器を取り付け、該混合物を加熱還流した。固体は完全には溶解せず、そこでDCE(3mL)を添加し、還流冷却器を取り付け、混合物を60℃に加温した。固体が残ったままであり、それでTHF(2mL)を加え、該混合物を70℃に加熱した。固体は完全には溶けなかったが、溶解とは関係なく還流させた。4時間加熱した後、該混合物を室温に冷却した。メタノールを分析用試料に添加し、分析用の生成物を可溶化しやすくしたため、LC/MSはメチルエステルの存在を示した。混合物を減圧下で濃縮し、ついでさらに2回ジクロロメタンで希釈して濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次工程に用いた。LCMS:m/e 709.7(M+MeOH)、2.08分(方法1)。
工程2:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボニルクロリド(103mg、0.144ミリモル)の1,2−ジクロロエタン(3mL)中懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.252mL、1.440ミリモル)を添加した。該溶液に、メタンスルホンアミド(68.5mg、0.720ミリモル)(使用前にトルエンと共沸混合することで乾燥させた)の1,2−ジクロロエタン(1.5mL)およびDMF(2mL)中溶液を添加した。DMAP(3.52mg、0.029ミリモル)を加え、該混合物を50℃で40時間加温した。混合物をエタノールおよびジオキサンで希釈し、分取HPLC(方法5、保持時間:9.2分)に付して精製した。生成物含有のフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、少量の親カルボン酸で汚染されたままである予期される生成物を得た。該生成物を分取HPLC(方法16、保持時間:10.6分)に付して再び精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、減圧下で濃縮し、4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−N−(メチルスルホニル)シクロヘキサ−3−エンカルボキサミド・TFA(10.4mg、0.011ミリモル、7.74%収率)を白色固体として得た。LCMS:m/e 772.5(M+H)、1.70分(方法1)。H NMR(400MHz,酢酸−d) δ=5.39(br.s.,1H)、5.24(d,J=5.8Hz,1H)、4.81(s,1H)、4.71(s,1H)、3.52−3.44(m,1H)、3.30(s,3H)、3.34−3.03(m,12H)、2.86(d,J=4.8Hz,1H)、2.61−2.48(m,1H)、1.73(s,3H)、1.23(s,3H)、1.10(s,3H)、1.05−0.92(m,9H)、2.39−0.88(m,27H)。
実施例A1
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸の調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13aR,13bR)−9−ヒドロキシ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(2.35g、5.15ミリモル)のDMF(45mL)中、約4℃で窒素下にて冷却した溶液に、重クロム酸ピリジニウム(PDC:3.87g、10.29ミリモル)を一度に添加した。懸濁液を迅速に攪拌し、橙色溶液を形成したが、すべてのPDCが反応混合物に溶けると共に速やかに暗褐色に変色した。該反応物を氷浴中に保持し、8時間にわたってゆっくりと室温にまで加温させた。攪拌をその後48時間続けた。PDCの反応混合物は見た目が鈍暗褐色であったが、PPTは観察されなかった。そのDMF中の粗反応溶液を激しく攪拌した酢酸エチル(400mL)中に注ぎ、淡褐色固体のPPTを生じさせた。該懸濁液を大径フィルターでのシリカゲルH型のショートベッド(約1”厚)の漏斗を通して濾過した。清澄な濾液を0.1N HCl(200mL)で、ついで水(3 x 200mL)で洗浄した。揮発性溶媒をすべて除去し、2.1g(88%)を白色固体として得た。MS:m/e 477.21(M+Na)、6.2分(方法9)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.76(d,J=2.3Hz,1H)、4.63(s,1H)、3.06−2.98(m,1H)、2.55−2.37(m,2H)、2.28(s,2H)、1.99(d,J=6.5Hz,2H)、1.95−1.87(m,1H)、1.71(s,3H)、1.64(t,J=11.4Hz,2H)、1.59−1.20(m,16H)、1.08(s,3H)、1.03(s,3H)、1.00(s,3H)、0.99(s,3H)、0.94(s,3H)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルボン酸(2.1g、4.62ミリモル)のジオキサン(20mL)中溶液に、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA 1.294mL、6.00ミリモル)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.092mL、12.01ミリモル)を加え、清澄な溶液を形成した。混合物を室温で40分間攪拌させ、それを窒素雰囲気下で16時間にわたり102℃の油浴中に浸した。粗混合物を蒸発乾固させ、100mLのDCMに再び溶かし、水で3回洗浄した。生成物をヘキサン中20%酢酸エチルの混合液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、表記生成物(1.91g、収率92%)を得た。MS:m/e 452.35(M+H)、5.58分(方法10)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.76(d,J=2.0Hz,1H)、4.66−4.64(m,1H)、2.60−2.47(m,2H)、2.43(dd,J=7.5、4.5Hz,1H)、2.11(br.s.,1H)、1.96−1.77(m,5H)、1.76−1.70(m,1H)、1.69(d,J=0.5Hz,3H)、1.64−1.42(m,10H)、1.42−1.29(m,4H)、1.23−1.15(m,1H)、1.10(s,3H)、1.09(s,3H)、1.04(s,3H)、0.96(s,6H)。
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−アミニウムクロリド
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−イソシアナート−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(2.1g、4.65ミリモル)のジオキサン(30mL)中溶液に、濃塩酸(7mL)を室温で5分間にわたって添加した。清澄溶液を10分間攪拌し、わずかに混濁した混合液を形成させた。攪拌を合計6時間続け、該反応混合物は2層混合物に変化した。すべての揮発性溶媒を高真空下で除去した。乾燥した粗物質をDCM(15mL)に溶かし、シリカゲルH型のショートベッド(約1”厚)を通して注ぎ、ヘキサン中20%酢酸エチル(500mL)で、つづいてDCM:酢酸エチルの2:1混合液(0.5L)で洗浄した。濃縮した後、淡色ガムを得た。該物質を高真空下で乾燥させ、1.55g(収率72%)を得た。MS:m/e 426.40 M+、4.11分(方法11)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.24(br.s.,3H)、4.83(br.s.,1H)、4.66(br.s.,1H)、2.62−2.17(m,4H)、2.16−1.78(m,5H)、1.77−1.31(m,17H)、1.30−1.16(m,5H)、1.09(s,3H)、1.03(s,3H)、0.99(br.s.,3H)、0.93(s,3H)。
工程4:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−アミニウムクロリド(462mg、1.000ミリモル)のDCM(6mL)中溶液に、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(10mL)を添加した。2相混合液を激しく攪拌し、DCM層を分離し、それを別の炭酸水素ナトリウム飽和溶液(6mL)で洗浄した。混合物をDCM(10mL)で3回抽出した。合わせたDCMフラクションを最後にDI水(5mL)で洗浄した。蒸発および乾燥させた後、粘性の半固体を単離した。この粗物質をさらに精製することなく次工程に用いた。
工程5:tert−ブチル ((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−イル)カルバメートの調製
THF(2mL)中の遊離塩基、すなわち(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(394mg、0.926ミリモル)に、炭酸ジ−tert−ブチル(400mg、2ミリモル)を加え、得られた溶液を室温で48時間攪拌した。0.5M HCl(4mL)および塩化アンモニウム半飽和溶液(4mL)で調製した混合液(8mL)を添加することで反応物を後処理した。有機残渣を酢酸エチル(25mL x 3)中に抽出し、合わせた有機抽出液をDI水(25mL)で一回洗浄した。溶媒を蒸発させ、さらに精製することなく次工程に適する、所望の生成物(455mg、93%)を得た。MS:m/e 548.45(M+Na)、5.87分(方法12)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.76−4.70(m,1H)、4.65−4.59(m,1H)、4.39−4.27(m,1H)、2.68−2.30(m,5H)、2.06−1.84(m,2H)、1.69(s,5H)、1.54(s,9H)、1.45(s,16H)、1.08(s,3H)、1.06(s,3H)、1.04(s,3H)、0.98(s,3H)、0.94(s,3H)。
工程6:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
表記化合物を、中間体1の工程6の調製について方法2に上記されるように、72.3%の収率で調製した。
工程7:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(517mg、0.786ミリモル)、ジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(364mg、0.928ミリモル)、炭酸ナトリウム水和物(292mg、2.358ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(27.2mg、0.024ミリモル)の窒素下での混合物に、ジオキサン(4mL)および水(1mL)を添加し、極めて淡い黄色の懸濁液を形成させた。混合物を−78℃に冷却し、吸引/パージ(N)のサイクルを3回繰り返した。反応混合液wp85℃の油浴に浸し、そこで2時間浸し続けた。反応物を0.5M HClおよび塩化アンモニウム半飽和溶液の1:1混合液(8mL)でクエンチした。有機残渣を酢酸エチル(3 x 25mL)中に抽出した。所望の生成物を方法14を用いる分取HPLCに付して単離し、表記化合物(101mg、17%)を得た。MS:m/e 774.6(M+H)、7.9分(方法14)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.87(br.s、1H)、5.52(dd,J=6.4、1.9Hz,1H)、5.08(dt,J=10.5、6.2Hz,2H)、4.72(s,1H)、4.62(d,J=1.5Hz,1H)、4.45−4.22(m,1H)、2.70(s,3H)、2.59(d,J=2.3Hz,2H)、2.50−2.31(m,2H)、2.14−2.06(m,1H)、2.05−1.91(m,1H)、1.69(s,3H)、1.67−1.52(m,7H)、1.45(s,9H)、1.47−1.42(m,2H)、1.25(m,12H)、1.15(s,3H)、1.06(s,3H)、1.05(s,3H)、0.97(s,3H)、0.82(s,3H)。
工程8:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(15mg、0.019ミリモル)のジオキサン(2mL)およびMeOH(1mL)中溶液に、1N NaOH(1mL、1ミリモル)を添加した。混合物を50℃で4時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をジオキサン(1mL)およびMeOH(1mL)に溶かした。HOを滴下し、形成した固体を濾過で集め、所望の生成物を収率88%で得た。MS:m/e 688.6(M−H)、2.72分(方法5)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.88(s,1H)、5.57−5.52(m,1H)、4.74(d,J=1.8Hz,1H)、4.61(s,1H)、2.69(s,2H)、2.68−2.48(m,4H)、2.33−2.25(m,1H)、2.14(dd,J=17.9、6.7Hz,1H)、1.99−1.83(m,2H)、1.77−0.81(m,19H)、1.70(s,3H)、1.45(s,9H)、1.16(s,3H)、1.09(s,3H)、1.08(s,3H)、1.00(s,3H)、0.86(s,3H)。
実施例A2および実施例A3
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(1,1,1−トリフルオロ−N−フェニルメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸および6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−アミニウムクロリド(1.09g、2.359ミリモル)および三リン酸カリウム(2.7g、12.72ミリモル)の1,2−ジクロロエタン(12mL)およびアセトニトリル(24mL)中混合物を厚壁の再密閉可能な容器に入れた。該反応容器をその中身と一緒に窒素でフラッシュさせ、密封し、130℃で36時間加温した。粗反応混合物を室温に冷却し、シリカゲルH型の短床(約1”厚)を通して濾過し、酢酸エチル(150mL)で洗浄した。濾液を濃縮して易流動性固体(1.1g、定量)とし、それをさらに精製することなく次工程に用いた。MS:m/e 452.35(M+H)、3.12分(方法21)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.77(d,J=2.5Hz,1H)、4.62(dd,J=2.5、1.5Hz,1H)、2.74−2.56(m,2H)、2.55−2.36(m,3H)、2.10−2.00(m,1H)、1.96−1.86(m,1H)、1.85−1.75(m,1H)、1.74−1.67(m,2H)、1.68(s,3H)、1.55−1.24(m,16H)、1.16−1.10(m,1H)、1.08(s,3H)、1.07(s,3H)、1.04(s,3H)、0.98(s,3H)、0.96(d,J=2.8Hz,2H)、0.94(s,3H)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(353mg、0.781ミリモル)を、N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(338mg、0.860ミリモル)と、窒素下、THF(2mL)中で混合した。該溶液を窒素下−78℃で攪拌した。カリウムビス(トリメチルシリル)アミドの0.5Mストック溶液(1.875mL、0.938ミリモル)を加え、該混合物を−78℃で1時間攪拌した。所望の生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルおよびヘキサンの混合液(230mg、35%)で溶出する)に付して精製した。MS:m/e 844.3/846.3(M+H)、6.47分(方法15)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ(鍵となる指紋シグナル) 8.45(d,J=2.0Hz,1H)、7.76(dd,J=8.7、2.6Hz,1H)、7.48(d,J=8.5Hz,1H)、5.57(d,J=6.5Hz,1H)、4.80−4.57(m,3H)、3.71−3.65(m,1H)、2.80−2.73(m,1H)、2.73−2.49(m,2H)、2.45−2.29(m,1H)、2.26−2.12(m,2H)、2.08−1.94(m,2H)、1.93−1.80(m,2H)、1.80−1.72(m,3H)、1.71−1.65(m,6H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −74.84(s)、−74.85(s)。
工程3:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(226mg、0.268ミリモル)をスズキカップリングを介してジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(126mg、0.321ミリモル)と上記されるようにカップリングさせ、所望の生成物を77mg(30%)で得た。MS:m/e 960.45/962.45(M+H)、4.41分(方法16)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.45(d,J=2.8Hz,1H)、7.75(dd,J=8.7、2.6Hz,1H)、7.48(d,J=8.5Hz,1H)、5.87(s,1H)、5.52(dd,J=6.4、1.9Hz,1H)、5.14−5.01(m,2H)、4.68(d,J=2.3Hz,1H)、4.59(d,J=1.3Hz,1H)、4.29−4.13(m,2H)、2.70(s,4H)、2.59(d,J=2.8Hz,4H)、2.44−2.06(m,2H)、1.91−1.74(m,2H)、1.72−1.34(m,19H)、1.30−1.21(m,16H)、1.15(s,3H)、1.07(s,3H)、1.03(s,3H)、0.92(s,3H)、0.84(s,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.66(s)。
類似するジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(1,1,1−トリフルオロ−N−フェニルメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートを、工程2にて1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミドを用いて同様の方法にて調製し、まず中間体である(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(1,1,1−トリフルオロ−N−フェニルメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートを調製し、ついでそれを上記されるスズキカップリング反応に持ち越した。
MS:m/e 925.5(M+H)、2.84分(方法17)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 7.48−7.38(m,3H)、7.37−7.28(m,1H)、5.87(s,1H)、5.52(dd,J=6.4、1.9Hz,1H)、5.14−5.01(m,2H)、4.71(d,J=1.8Hz,1H)、4.60(d,J=1.3Hz,1H)、3.89(br.s.,2H)、2.70(s,3H)、2.59(d,J=2.5Hz,2H)、2.54(dd,J=12.5、6.0Hz,4H)、2.15−2.06(m,1H)、1.96−1.70(m,4H)、1.68(s,4H)、1.65−1.29(m,13H)、1.25(dd,J=6.3、5.0Hz,11H)、1.15(s,3H)、1.07(s,3H)、1.06(s,3H)、0.93(s,3H)、0.84(s,3H)。
工程4:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(1,1,1−トリフルオロ−N−フェニルメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(15mg、0.016ミリモル)のジオキサン(2mL)およびMeOH(1mL)中溶液に、1N NaOH(1mL、1ミリモル)を添加した。混合物を50℃で3時間攪拌した。混合物を1N HCl(1mL)でpHを約6にまで中和し、形成した固体を濾過で集めた。粗生成物を方法14を用いる分取HPLCに付して精製し、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−3a−((2−(1,1,1−トリフルオロ−N−フェニルメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸を固体として収率42%で得た。MS:m/e 841.5(M+H)、2.52分(方法4)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 7.52−7.43(m,5H)、5.93(s,1H)、5.56−5.52(m,1H)、4.72(d,J=1.8Hz,1H)、4.60(s,1H)、3.99(s.,2H)、2.77−2.65(m,4H)、2.63−2.51(m,5H)、2.15(dd,J=17.8、6.5Hz,1H)、1.92−1.83(m,2H)、1.78−0.94(m,19H)、1.69(s,3H)、1.16(s,3H)、1.11(s,3H)、1.09(s,3H)、0.98(s,3H)、0.87(s,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール−d) δ −75.37(s,3F)。
実施例A3の工程4を同様にして実施した:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(32mg、0.033ミリモル)のジオキサン(2mL)およびMeOH(1mL)中溶液に、1N NaOH(1mL、1ミリモル)を加えた。混合物を50℃で3時間攪拌した。該混合物を1N HCl(1mL)を用いてpHを約6に中和し、形成した固体を濾過で集めた。粗生成物を方法14を用いる分取HPLCで精製し、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(N−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロメチルスルホンアミド)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸を固体として収率47%で得た。MS:m/e 876.5(M+H)、2.56分(方法4)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 8.53(d,J=2.3Hz,1H)、8.00(dd,J=8.7、2.6Hz,1H)、7.57(d,J=8.5Hz,1H)、5.92(s,1H)、5.54(dd,J=6.4、1.9Hz,1H)、4.71(d,J=1.3Hz,1H)、4.60(s,1H)、4.34−4.17(m,2H)、2.76−2.65(m,6H)、2.62−2.53(m,2H)、2.43−2.33(m,1H)、2.15(dd,J=17.9、6.7Hz,1H)、1.86(quin、J=10.6Hz,1H)、1.79−0.94(m,20H)、1.68(s,3H)、1.16(s,3H)、1.09(s,3H)、1.06(s,3H)、0.97(s,3H)、0.88(s,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール−d) δ −75.55(s,3F)。
実施例A4
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−クロロエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(357mg、0.790ミリモル)のTHF(3mL)中、窒素下、−78℃での溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.320mL、1.9ミリモル)を、つづいてカリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.897mL、0.948ミリモル)の0.5Mストック溶液を加え、鈍色懸濁液を形成させた。
攪拌を−78℃で60分間続けた。反応物を0.5M HCl(4mL)および塩化アンモニウム半飽和溶液(4mL)の混合液(8mL)を添加することで後処理に付した。そのクエンチした混合物を室温で30分間攪拌し、有機物質を酢酸エチル中に抽出した。粗混合物をヘキサン中酢酸エチルの混合液で溶出するシリカゲルカラムで分離し、所望の生成物(73mg、15%)を得た。MS:m/e 620.3/622.3(M+H)、3.93分(方法18)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −74.85。
工程2:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−クロロエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
予め乾燥させた(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−クロロエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(73mg、0.118ミリモル)を、ジイソプロピル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(55.4mg、0.141ミリモル)と、空気冷却器と嵌合し、三方活栓/バルーンを装着した、50mLのRBF中で混合した。この混合物に、炭酸ナトリウム水和物(43.8mg、0.353ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(4.08mg、3.53マイクロモル)およびジオキサン(2mL)を、つづいて水(0.5mL)を添加した。該混合物を完全に凍結するまでドライアイス浴中に速やかに浸した。標準的な吸引/パージのサイクルを4回繰り返した。窒素下で、該凍結固体を室温で溶融させ、極めて淡いレモン色の溶液を形成させた。該溶液が略均一になると、それを85℃の油浴に浸した。反応物を85℃に2時間維持させた。LCMS分析は、水およびメタノールの付加した形態の所望の生成物の存在を示した。その粗反応混合物を飽和塩化アンモニウム(4mL)および0.5N HCl(4mL)の混合液でクエンチし、アジリジンを開環してクロロエチルの形態とした。所望の生成物を酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、19mg(22%)を得た。MS:m/e 736.5/738.5(M+H)、4.53分(方法19)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.87(s,1H)、5.52(dd,J=6.5、2.0Hz,1H)、5.07(dq,J=17.1、6.3Hz,2H)、4.72(d,J=2.0Hz,1H)、4.62−4.57(m,1H)、3.73−3.62(m,2H)、2.86−2.72(m,2H)、2.70(s,3H)、2.59(d,J=2.5Hz,2H)、2.17−1.82(m,4H)、1.80−1.70(m,3H)、1.69(s,3H)、1.66−1.28(m,18H)、1.25(dd,J=6.3、5.0Hz,12H)、1.15(s,3H)、1.07(s,3H)、1.06(s,3H)、0.96(s,3H)、0.82(s,3H)。
工程3:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−クロロエチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(18mg、0.024ミリモル)の、三フッ化ホウ素エチルエーテルのベンゼン中溶液(BFEtO、2容量%、2mL)中の室温での溶液に、モルホリン(75マイクロリットル、0.857ミリモル)を加え、混濁混合物を形成させた。混合物を80℃で2時間保持した。反応物を塩化アンモニウムの0.5N HCl中飽和溶液で希釈し、有機物質を酢酸エチル(25mL)中に3回抽出した。有機抽出液を合わせ、炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、有機材料を濃縮し、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、所望の生成物(8.1mg、40%)を得た。MS:m/e 787.6(M+H)H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.87(s,1H)、5.55−5.49(m,1H)、5.15−5.00(m,2H)、4.72(br.s.,1H)、4.59(br.s.,1H)、3.73(t,J=4.4Hz,4H)、2.70(s,4H)、2.59(d,J=2.3Hz,3H)、2.56−2.34(m,6H)、2.10(dd,J=17.9、6.7Hz,1H)、1.92−1.72(m,4H)、1.70(s,4H)、1.67−1.28(m,14H)、1.25(dd,J=6.3、5.0Hz,14H)、1.15(m,5H)、1.10(m,5H)、1.07(m,5H)、0.97(s,3H)、0.82(s,3H)。
工程4: To a 溶液 of ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−モルホリノエチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(9mg、0.011ミリモル)の1,4−ジオキサン(1mL)およびMeOH(0.5mL)中溶液に、1N NaOH(0.5mL、0.500ミリモル)を添加した。混合物を50℃で3時間攪拌した。粗生成物を方法14を用いる分取HPLCに付して精製し、所望の生成物を固体として収率74%で得た。MS:m/e 703.6(M+H)、2.42分(方法4)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.96(s,1H)、5.54(dd,J=6.1、1.6Hz,1H)、4.81(s,1H)、4.70(s,1H)、3.80−3.67(m,4H)、3.15−3.01(m,2H)、2.94−2.76(m,2H)、2.76−2.58(m,8H)、2.52(br.s.,2H)、2.22−2.14(m,1H)、2.10−1.87(m,2H)、1.83−1.07(m,19H)、1.76(s,3H)、1.24(s,3H)、1.18(s,4H)、1.09(s,6H)、0.85(s,3H)。
鍵となる中間体:トリフレート1
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製:
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
圧力容器中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(4.0g、9.4ミリモル)、KPO(9.97g、47.0ミリモル)の1,2−ジクロロエタン(300mL)およびアセトニトリル(30mL)中懸濁液を窒素を流し、密封し、130℃で終夜攪拌した。反応混合液を室温に冷却し、シリカゲルの床を介して濾過し、EtOAcで濯いだ。濾液を減圧下で濃縮し、粗アジリジン(4.0g、94%)を固体として得、それを精製することなく次工程に用いた。MS:m/e 452.5(M+H)、2.63分(方法4)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(4.0g、8.85ミリモル)およびチオモルホリン 1,1−ジオキシド(4.79g、35.4ミリモル)のトルエン(30mL)中溶液に、三フッ化ホウ素・エチルエーテル(トルエン(100mL)中1mL、10mL)を加え、黄色懸濁液を形成させた。混合物を2分間超音波処理に付し、ついで室温で5日間攪拌した。反応混合液をEtOAc(200mL)で希釈し、NaHCO3(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を20−50%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラム(160g)に付して精製し、所望のケトン(2.95g、57%)を固体として得た。MS:m/e 587.5(M+H)、2.39分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.74−4.70(m,1H)、4.62−4.59(m,1H)、3.11−2.99(m,7H)、2.72−2.36(m,H)、1.98−0.82(m,23H)、1.69(s,3H)、1.08(s,6H)、1.04(s,3H)、0.98(s,3H)、0.95(s,3H)。
工程3:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(2.95g、5.03ミリモル)のTHF(50mL)中、−78℃での溶液中に、KHMDS(THF中1M、7.54mL、7.54ミリモル)を添加した。黄色溶液を−78℃で30分間攪拌した。1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.89g、5.28ミリモル)のTHF(10mL)中溶液を加えた。得られた赤色がかった反応混合物を−78℃で2時間攪拌し、ついで室温に加温し、室温で終夜(20時間)攪拌した。反応物をNHCl飽和水溶液(50mL)でクエンチした。分離した水層をEtOAc(2 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を20−80%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラム(160g)に付して精製し、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(トリフレート1)(2.78g、77%)を固体として得た。MS:m/e 719.5(M+H)、2.60分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.57(dd,J=6.8、2.0Hz,1H)、4.76−4.71(m,1H)、4.64−4.61(m,1H)、3.13−3.02(m,7H)、2.85−2.75(m,1H)、2.73−2.64(m,2H)、2.62−2.52(m,2H)、2.17(dd,J=17.1、6.8Hz,1H)、2.00−0.86(m,22H)、1.70(s,3H)、1.13(s,3H)、1.08(s,3H)、1.03(s,3H)、0.98(s,3H)、0.93(s,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −74.84(s,3F)。
鍵となる中間体:トリフレート2
(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製:
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製
圧力容器中、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(5.0g、11.07ミリモル)、4−(メチルスルホニル)ピペリジン・塩酸塩(4.42g、22.14ミリモル)、NaI(1.659g、11.07ミリモル)およびK3PO4(4.70g、22.14ミリモル)のトルエン(50mL)およびCHCN(50mL)中懸濁液を窒素を流し、密封し、125℃で24時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAc(100mL)とHO(100mL)の間に分配した。分離した水層をEtOAc(2 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を40−80%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラム(240g)に付して精製し、所望のケトン(4.26g、63%)を固体として得た。MS:m/e 615.6(M+H)、2.40分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.67(d,J=2.3Hz,1H)、4.54(dd,J=2.3、1.5Hz,1H)、3.07(dd,J=16.7、11.7Hz,2H)、2.88−2.78(m,1H)、2.81(s,3H)、2.61−2.30(m,7H)、2.14−2.02(m,3H)、1.98−1.70(m,9H)、1.69−0.94(m,16H)、1.65(s,3H)、1.06(s,3H)、1.03(s,3H)、0.99(s,3H)、0.93(s,3H)、0.90(s,3H)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オン(4.26g、6.93ミリモル)のTHF(80mL)中、−78℃での溶液に、KHMDS(THF中1M)(10.39mL、10.39ミリモル)を添加した。得られた橙色スラリーを−78℃で20分間攪拌した。1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(2.72g、7.62ミリモル)のTHF(20mL)中溶液を加えた。得られた橙色反応混合物を−78℃で2時間攪拌した。反応物をNHCl飽和水溶液(100mL)でクエンチした。分離した水層をEtOAc(3 x 100mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、40−100%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲルカラム(240g)に付して精製し、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(トリフレート2)(3.5g、68%)を固体として得た。MS:m/e 747.4(M+H)、2.82分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.56(dd,J=6.7、1.9Hz,1H)、4.73(d,J=2.0Hz,1H)、4.60(dd,J=2.1、1.4Hz,1H)、3.17−3.07(m,2H)、2.88−2.79(m,1H)、2.85(s,3H)、2.69−2.54(m,3H)、2.52−2.42(m,2H)、2.19−2.07(m,4H)、2.03−0.88(m,24H)、1.69(s,3H)、1.12(s,3H)、1.08(s,3H)、1.02(s,3H)、0.96(s,3H)、0.91(s,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −74.85(s,3F)。
C−3α−置換のシクロヘキサンカルボン酸化合物を調製する一般的操作:
Figure 0006155285
工程1:シクロヘキセニルオキシトリメチルシランの調製
圧力容器中、アクリレート(1当量)、(ブタ−1,3−ジエン−2−イルオキシ)トリメチルシラン(1.1当量)のトルエン中溶液を窒素を流し、密封し、150℃で1−3日間加熱した。反応混合液を室温に冷却し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、それを精製することなく次工程に用いた。
工程2:ケトンの調製
工程1からの粗生成物(1当量)のTHF中溶液に、0.005N HCl(0.005当量)を加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO3飽和水溶液で、つづいて食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。該粗生成物を、0−50%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲルカラムに付して精製し、所望のケトンを得た。
工程3:トリフレートの調製
工程2からのケトン(1当量)および1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)−メタンスルホンアミド(1.1当量)のTHF中、−78℃での溶液に、KHMDS(THF中1M)(1.3当量)を添加した。得られた黄色ないし橙色の溶液を−78℃で2時間攪拌した。反応物をNHCl飽和水溶液でクエンチさせた。混合物をEtOAcで抽出し、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、0−25 %EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲルカラムに付して精製し、所望のトリフレートを得た。
工程4:ボロネートの調製
圧力容器中、工程3からのトリフレート(1当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.1当量)、KOAc(2.5当量)およびPdCl2(dppf)−CHCl2付加物(0.03当量)の1,4−ジオキサン中混合物を窒素を流し、密封し、70℃で2時間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、0−25%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲルカラムに付して精製し、所望のボロネートを得た。
工程5:スズキカップリング
トリフレート(1当量)、工程4からのボロネート(1当量)、Na2CO3・HO(3当量)およびPd(Ph3P)4(0.06当量)のジオキサンおよびHO(4:1)中混合物を窒素を流し、密封し、65℃で2時間加熱し、色相を暗褐色へと変色させた。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcとHOの間で分配させた。分離した水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、30−80%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲルカラムに付して精製し、所望のエステルを得た。
工程6:カルボン酸の調製
工程5からのエステルの1,4−ジオキサン、MeOHおよび1N NaOH(2:1:1)中溶液を60℃で1−2時間攪拌した。反応混合液を分取HPLCに付して精製し、最終生成物を得た。
実施例A5
1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 1−シアノ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程1に記載の操作に従い、エチル 2−シアノアクリレートを反応体として用い、1,4−ジオキサンを溶媒として還流させて調製した。粗物質を工程2にて直接用いた。
工程2:エチル 1−シアノ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程2に記載の操作に従い、エチル 1−シアノ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応物として用い、油状物として収率96%にて調製した。MS:m/e 196.15(M+H)、2.75分(方法20)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.33(q,J=7.3Hz,2H)、2.76−2.66(m,2H)、2.59−2.44(m,4H)、2.36−2.27(m,2H)、1.37(t,J=7.2Hz,3H)。
工程3:エチル 1−シアノ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程3に記載の操作に従い、エチル 1−シアノ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートを反応物として用い、油状物として収率64%にて調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.81(ddt,J=4.6、3.1、1.6Hz,1H)、4.32(q,J=7.0Hz,2H)、2.93−2.85(m,1H)、2.80−2.67(m,2H)、2.58−2.48(m,1H)、2.40−2.33(m,1H)、2.31−2.22(m,1H)、1.36(t,J=7.2Hz,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.61(s,3F)。
工程4:エチル 1−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程4に記載の操作に従い、エチル 1−シアノ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応物として用い、油状物として収率97%にて調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.50−6.46(m,1H)、4.29(q,J=7.0Hz,2H)、2.78−2.58(m,2H)、2.52−2.32(m,2H)、2.24−2.17(m,1H)、1.95(ddd,J=13.2、10.8、5.6Hz,1H)、1.34(t,J=7.2Hz,3H)、1.27(s,12H)。
工程5:エチル 1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびエチル 1−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応物として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として単離した(固体、収率61%)。MS:m/e 748.6(M+H)、2.99分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.35(d,J=1.8Hz,1H)、5.28−5.23(m,1H)、4.73(d,J=1.8Hz,1H)、4.61(s,1H)、4.29(q,J=7.0Hz,2H)、3.13−3.01(m,8H)、2.80−2.46(m,9H)、2.33−2.15(m,2H)、2.08−0.82(m,22H)、1.70(s,3H)、1.34(t,J=7.2Hz,3H)、1.07(s,3H)、0.97(s,3H)、1.03−0.92(m,6H)、0.86(s,3H)。
工程6:1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作の工程6に記載の操作に従い、エチル 1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応物として用いて調製した。表記化合物をジアステレオマーの混合物(固体、収率84%)として単離した。MS:m/e 720.6(M+H)、2.82分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.35(s,1H)、5.24(s,1H)、4.78(s,1H)、4.66(s,1H)、3.23−2.40(m,13H)、2.29−0.81(m,34H)、1.70(s,3H)、1.14(s,3H)、1.01(s,3H)、0.88(s,3H)。
実施例A6
1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 1−シアノ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程1に記載の操作に従い、メチル 2−シアノアクリレートを反応体として、および1,4−ジオキサンを溶媒として用い、90℃で調製した。
工程2:メチル 1−シアノ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程2に記載の操作に従い、メチル 1−シアノ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物質を油状物として単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 3.90(s,3H)、2.76−2.65(m,2H)、2.59−2.44(m,4H)、2.38−2.26(m,2H)。
工程3:メチル 1−シアノ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程3に記載の操作に従い、メチル 1−シアノ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率51%で単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.81(qd,J=3.1、2.0Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.94−2.84(m,1H)、2.82−2.67(m,2H)、2.59−2.47(m,1H)、2.42−2.33(m,1H)、2.31−2.22(m,1H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.62(s,3F)。
工程4:メチル 1−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程4に記載の操作に従い、メチル 1−シアノ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率62%にて得た。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.51−6.46(m,1H)、3.85(s,3H)、2.78−2.59(m,2H)、2.52−2.33(m,2H)、2.25−2.17(m,1H)、1.96(ddd,J=13.1、10.8、5.8Hz,1H)、1.27(s,12H)
工程5:メチル 1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作の工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 1−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、収率61%)として単離した。MS:m/e 762.6(M+H)、3.01分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.34(d,J=2.0Hz,1H)、5.28−5.22(m,1H)、4.71(d,J=2.0Hz,1H)、4.60−4.57(m,1H)、3.85(s,3H)、3.17−3.06(m,3H)、2.87−2.78(m,2H)、2.84(s,3H)、2.74−2.40(m,10H)、2.33−0.78(m,27H)、1.69(s,3H)、1.07(s,3H)、1.01−0.93(m,6H)、0.96(s,3H)、0.85(s,3H)。
工程6:1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作の工程6に記載の操作に従い、メチル 1−シアノ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、収率50%)として単離した。MS:m/e 748.6(M+H)、2.97分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.36(s,1H)、5.24(d,J=5.5Hz,1H)、4.80(s,1H)、4.67(s,1H)、3.31−3.13(m,3H)、3.12−2.89(m,6H)、2.86(s,3H)、2.78−2.45(m,5H)、2.33−0.85(m,29H)、1.70(s,3H)、1.17(s,3H)、1.02−0.94(m,6H)、1.00(s,3H)、0.87(s,3H)。
実施例A7
1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 1−クロロ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程1に記載の操作に従い、メチル 2−クロロアクリレートを反応体として用いて調製した。
工程2:メチル 1−クロロ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程2に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを用いて調製した。生成物を油状物として収率46%にて単離した。MS:m/e 191.1(M+H)、2.95分(方法6)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ 3.86(s,3H)、2.80−2.71(m,2H)、2.55−2.39(m,6H)。
工程3:メチル 1−クロロ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程3に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率47%で単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.74−5.70(m,1H)、3.84(s,3H)、3.07−2.99(m,1H)、2.83−2.65(m,2H)、2.53−2.29(m,3H)。
工程4:メチル 1−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程4に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率28%で単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.45−6.41(m,1H)、3.81(s,3H)、3.00−2.91(m,1H)、2.71−2.63(m,1H)、2.50−2.10(m,4H)、1.27(s,12H)。
工程5:メチル 1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 1−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として単離した。MS:m/e 743.5(M+H)、3.01分(方法4)。
工程6:1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、収率10%)として単離した。MS:m/e 729.5(M+H)、2.96分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.28(s.,1H)、5.21(d,J=4.3Hz,1H)、4.75(s,1H)、4.63(s,1H)、3.16−0.68(m,41H)、1.70(s,3H)、1.13(s,3H)、1.00(s,3H)、1.00−0.94(m,6H)、0.87(s,3H)。
実施例A8
1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1−工程4:実施例A7に記載されている通りである。
工程5:メチル 1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の方法に従って、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 1−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として単離し、それを精製することなく次工程に用いた。MS:m/e 771.5(M+H)、3.06分(方法4)。
工程6:1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、収率7%)として単離した。MS:m/e 757.5(M+H)、2.90分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.31(s,1H)、5.24(d,J=5.0Hz,1H)、4.78(s,1H)、4.65(s,1H)、3.35−2.40(m,14H)、2.87(s,3H)、2.32−0.82(m,28H)、1.71(s,3H)、1.17(s,3H)、1.01(s,6H)、0.97−0.95(m,3H)、0.88(s,3H)。
実施例A9
1−フルオロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 1−フルオロ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程1に記載の操作に従い、メチル 2−フルオロアクリレートを反応体として用いて調製し、さらに精製することなく次工程に適用した。
工程2:メチル 1−フルオロ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程2に記載の操作に従い、メチル 1−フルオロ−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率34%で単離した。MS:m/e 175.1(M+H)、2.04分(方法6)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 3.77(s,3H)、2.68−2.56(m,2H)、2.40−2.15(m,6H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −168.02(s,1F)。
工程3:メチル 1−フルオロ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程3に記載の操作に従い、メチル 1−フルオロ−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率16%で単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.74−5.70(m,1H)、3.85(s,3H)、2.94−2.77(m,1H)、2.73−2.57(m,2H)、2.47−2.38(m,1H)、2.35−2.10(m,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.77(s,3F)、−163.80(s,1F)。
工程4:メチル 1−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程4に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.48−6.44(m,1H)、3.81(s,3H)、2.81−2.64(m,1H)、2.55−2.42(m,1H)、2.37−2.28(m,2H)、2.15−2.07(m,1H)、2.01−1.82(m,1H)、1.27(s,12H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −161.94(s,1F)。
工程5:メチル 1−フルオロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 1−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として単離し、それをさらに精製することなく次工程に用いた。MS:m/e 755.5(M+H)、2.94分(方法4)。
工程6:1−フルオロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、メチル 1−クロロ−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、収率23%)として単離した。MS:m/e 741.6(M+H)、2.77分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.30(s,1H)、5.23(d,J=4.5Hz,1H)、4.76(s,1H)、4.64(s,1H)、3.24−2.73(m,6H)、2.85(s,3H)、2.61−0.80(m,36H)、1.69(s,3H)、1.14(s,3H)、1.00(s,3H)、1.00−0.92(m,6H)、0.86(s,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −157.26−−158.46(m,1F)。
実施例A10
1−(2−ヒドロキシエチル)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:8−((トリメチルシリル)オキシ)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程1に記載の操作に従い、3−メチレンジヒドロフラン−2(3H)−オンを反応体として用いて調製した。
工程2:2−オキサスピロ[4.5]デカン−1,8−ジオン
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程2に記載の操作に従い、8−((トリメチルシリル)オキシ)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンを反応体として用いて調製した。生成物を固体として収率48%で単離した。MS:m/e 169.1(M+H)、1.43分(方法6)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.38(t,J=7.0Hz,2H)、2.77(ddd,J=15.0、8.1、5.8Hz,2H)、2.40−2.31(m,2H)、2.31(t,J=7.0Hz,2H)、2.26−2.18(m,2H)、1.99−1.91(m,2H)。
工程3:1−オキソ−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程3に記載の操作に従い、2−オキサスピロ[4.5]デカン−1,8−ジオンを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率83%で単離した。MS:m/e 301.1(M+H)、3.81分(方法6)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.80(dt,J=5.7、2.8Hz,1H)、4.42−4.30(m,2H)、2.65−2.57(m,1H)、2.57−2.38(m,2H)、2.27−2.14(m,3H)、2.09(ddd,J=13.6、10.5、6.5Hz,1H)、1.84(ddt,J=13.5、5.6、2.7Hz,1H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.83(s,3F)。
工程4:8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程4に記載の操作に従い、メチル 1−オキソ−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル トリフルオロメタンスルホネートを反応体として用いて調製した。生成物を固体として収率52%で単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.53(dd,J=4.6、2.1Hz,1H)、4.35−4.23(m,2H)、2.53−2.33(m,2H)、2.18−2.02(m,4H)、1.83(ddd,J=13.1、11.6、5.6Hz,1H)、1.69−1.62(m,1H)、1.32−1.23(m,12H)。
工程5:8−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよび8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンを反応体として用い、85℃で調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として単離し、さらに精製することなく次工程に用いた。MS:m/e 721(M+H)、2.72分(方法4)。
工程6:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−(2−ヒドロキシエチル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、8−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、13%)として得た。MS:m/e 739.5(M+H)、2.64分(方法4)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.30(s,1H)、5.18(d,J=4.5Hz,1H)、4.72(s,1H)、4.62(s,1H)、3.65−3.57(m,2H)、3.18−3.00(m,8H)、2.79−2.64(m,4H)、2.60−2.50(m,2H)、2.37−0.83(29H)、1.71(s,3H)、1.14(s,3H)、1.03(s,3H)、0.98−0.94(m,6H)、0.90(s,3H)。
実施例A11
1−(2−ヒドロキシエチル)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1−工程4:実施例A10に記載されている通りである。
工程5:8−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよび8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマー(固体、収率59%)として単離した。MS:m/e 749.7(M+H)、4.10分(方法7)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.35(d,J=2.8Hz,1H)、5.24−5.19(m,1H)、4.72(d,J=2.0Hz,1H)、4.59(dd,J=2.3、1.5Hz,1H)、4.37−4.25(m,2H)、3.12(dd,J=14.6、12.0Hz,2H)、2.87−2.78(m,1H)、2.84(s,3H)、2.67−2.53(m,3H)、2.50−2.40(m,3H)、2.33−0.90(m,35H)、1.70(s,3H)、1.09(s,3H)、0.98−0.92(m,6H)、0.96(s,3H)、0.86(s,3H)。
工程6:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−(2−ヒドロキシエチル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、8−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−オキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−1−オンを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、収率51%)として単離した。MS:m/e 767.6(M+H)、2.35分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.32(s,1H)、5.17(d,J=5.5Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.61(s,1H)、3.78−3.72(m,2H)、3.20−3.12(m,2H)、2.89−2.80(m,1H)、2.85(s,3H)、2.78−2.45(m,6H)、2.27−0.92(m,35H)、1.69(s,3H)、1.11(s,3H)、0.97(s,3H)、0.95−0.90(m,6H)、0.86(s,3H)。
実施例A12
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 1−(ヒドロキシメチル)−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程1に記載の操作に従い、エチル 2−(ヒドロキシメチル)アクリレートを反応体として用いて調製した。
工程2
a:エチル 1−(ヒドロキシメチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程2に記載の操作に従い、エチル 1−(ヒドロキシメチル)−4−((トリメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を固体として収率39%で単離した。MS:m/e 201.1(M+H)、1.40分(方法2)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.28(q,J=7.0Hz,2H)、3.74(d,J=6.3Hz,2H)、2.54−2.33(m,6H)、2.08(t,J=6.4Hz,1H)、1.83−1.72(m,2H)、1.32(t,J=7.2Hz,3H)。
b:(1−(エトキシカルボニル)−4−オキソシクロヘキシル)メチル ベンゾエートの調製
Figure 0006155285
工程2aからのエチル 1−(ヒドロキシメチル)−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(200mg、1ミリモル)のピリジン(5mL)中溶液に、DMAP(24.4mg、0.2ミリモル)を添加した。混合物を50℃に加熱し、無水安息香酸(249mg、1.1ミリモル)を加えた。反応混合液を50℃で3時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮した。残渣をCHCl2(10mL)に溶かし、NaHCO3(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、20%EtOAc/ヘキサンで溶出する、シリカゲルカラムに付して精製し、所望の生成物(288mg、95%)を油状物として得た。MS:m/e 305.1(M+H)、3.75分(方法6)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.03−7.99(m,2H)、7.62−7.56(m,1H)、7.49−7.43(m,2H)、4.45(s,2H)、4.28(q,J=7.0Hz,2H)、2.61−2.38(m,6H)、1.90−1.80(m,2H)、1.28(t,J=7.0Hz,3H)。
工程3: Preparation of(1−(エトキシカルボニル)−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエート
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程3に記載の操作に従い、(1−(エトキシカルボニル)−4−オキソシクロヘキシル)メチル ベンゾエートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率89%で単離した。MS:m/e 437.2(M+H)、4.30分(方法6)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.03−7.98(m,2H)、7.62−7.56(m,1H)、7.48−7.42(m,2H)、5.79(td,J=3.3、1.8Hz,1H)、4.47−4.38(m,2H)、4.21(qd,J=7.2、2.1Hz,2H)、2.91−2.83(m,1H)、2.58−2.27(m,4H)、1.94(ddd,J=13.4、8.5、6.4Hz,1H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.84(s,3F)。
工程4:(1−(エトキシカルボニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程4に記載の操作に従い、(1−(エトキシカルボニル)−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートを反応体として用いて調製した。生成物を油状物として収率90%で単離した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.00(dd,J=8.3、1.3Hz,2H)、7.59−7.54(m,1H)、7.44(d,J=8.0Hz,2H)、6.56−6.52(m,1H)、4.45−4.36(m,2H)、4.17(q,J=7.0Hz,2H)、2.76−2.68(m,1H)、2.28−2.19(m,3H)、2.04−1.96(m,1H)、1.91−1.83(m,1H)、1.27(s,12H)、1.21(t,J=7.2Hz,3H)。
工程5:(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよび(1−(エトキシカルボニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートを反応体として用いて85℃で調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として得、それを精製することなく次工程に用いた。MS:m/e 857.6(M+H)、2.97分(方法4)。
工程6:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−1−(エトキシカルボニル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、10%)として得た。MS:m/e 725.6(M+H)、2.61分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.30(s,1H)、5.17(s,1H)、4.72(s,1H)、4.60(s,1H)、3.11−3.04(m,2H)、2.78−0.83(m,41H)1.70(s,3H)、1.27(s,3H)、1.06(s,3H)、0.97−0.90(m,6H)、0.85(s,3H)。
実施例A13
1−(ヒドロキシメチル)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1−工程4:実施例A12に記載されている通りである。
工程5:(1−(エトキシカルボニル)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、一般的操作工程5に記載の操作に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよび(1−(エトキシカルボニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として得た。MS:m/e 885.6(M+H)、2.80分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.01(dd,J=8.3、1.3Hz,2H)、7.58−7.52(m,1H)、7.46−7.40(m,2H)、5.35(s,1H)、5.19(d,J=5.8Hz,1H)、4.71(d,J=1.8Hz,1H)、4.58(s,1H)、4.49−4.38(m,2H)、4.21−4.14(m,2H)、3.11(t,J=12.3Hz,2H)、2.87−2.77(m,1H)、2.83(s,3H)、2.72−2.53(m,4H)、2.51−2.41(m,2H)、2.27−0.78(m,33H)、1.69(s,3H)、1.22(t,J=7.0Hz,3H)、1.07(s,3H)、0.96(s,3H)、0.97−0.90(m,6H)、0.85(s,3H)。
工程6:1−(ヒドロキシメチル)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、一般的操作工程6に記載の操作に従い、(1−(エトキシカルボニル)−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)メチル ベンゾエートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物(固体、47%)として得た。MS:m/e 753.5(M+H)、2.32分(方法4)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.31(s,1H)、5.18(s,1H)、4.74(s,1H)、4.63(s,1H)、3.65(s,2H)、3.17(t,J=11.3Hz,2H)、2.93−2.66(m,5H)、2.85(s,3H)、2.62−2.49(m,2H)、2.27−0.82(m,33H)、1.69(s,3H)、1.14(s,3H)、0.99(s,3H)、0.97−0.90(m,6H)、0.86(s,3H)。
実施例A14
6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((3−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロピル)アミノ)メチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルバルデヒドの調製
Figure 0006155285
塩化オキサリル(47.0mL、94ミリモル)のCHCl2中2M溶液に、DMSO(13.7mL、192ミリモル)のCHCl2(20mL)中溶液を−15℃で滴下した。5分後、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,9S,11aR,11bR,13bR)−3a−(ヒドロキシメチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−オール(4.43g、10.01ミリモル)の、DMSO(30mL)およびCHCl2(50mL)の混合液中溶液を−15℃で添加した。トリエチルアミン(56mL)を15分後に加え、攪拌をさらに10分間続けた。反応混合液を室温に加温させた。水(100mL)を添加することで反応体をクエンチさせ、反応混合物をCHCl2(70mL x 3)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(30mL x 3)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗物質を酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を固体(3.3g、75%)として得た。LCMS:m/e 461.15(M+Na)、2.91分(方法2)。
工程2:(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−ホルミル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、中間体1、工程5の調製についての方法1に記載の操作に従って、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−9−オキソ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)イコサヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−3a−カルバルデヒドを出発物質として用いて調製した(収率71%)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ9.69(d,J=1.8Hz,1H)、5.58(dd,J=6.7、2.1Hz,1H)、4.89−4.54(m,2H)、2.90(td,J=11.0、5.8Hz,1H)、2.28−2.00(m,3H)、2.00−1.64(m,7H)、1.60−1.55(m,3H)、1.53−1.18(m,11H)、1.14(s,3H)、1.08(d,J=7.8Hz,1H)、1.03(s,3H)、1.00(s,3H)、0.97(s,3H)、0.93(s,3H)。
工程3:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−ホルミル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、上記した実施例1、工程1の調製方法に従って、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−ホルミル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートを反応体として用いて調製した(収率83%)。MS:m/e 687.5(M+H)、4.16分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ9.68(d,J=1.3Hz,1H)、5.86(s,1H)、5.51(dd,J=6.1、1.9Hz,1H)、5.16−4.97(m,2H)、4.77(d,J=1.5Hz,1H)、4.64(s,1H)、2.89(td,J=11.1、5.9Hz,1H)、2.74−2.66(m,4H)、2.61−2.49(m,2H)、2.21−2.01(m,3H)、1.96−1.18(m,33H)、1.17(s,3H)、1.05(m,4H)、0.98(s,3H)、0.94(s,3H)、0.81(s,3H)。
工程4:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((3−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロピル)アミノ)メチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
工程3からのジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−ホルミル−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(100mg、0.146ミリモル)のDCE(2mL)中溶液に、酢酸(0.017mL、0.291ミリモル)および4−(3−アミノプロピル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(56.0mg、0.291ミリモル)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌し、ついで該混合物に三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(154mg、0.728ミリモル)を加え、24時間攪拌した。混合物を飽和NaHCO3(7mL)で希釈し、ジクロロメタン(3 x 7mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で溶出するシリカゲルカラムで精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、表記化合物を白色固体(90mg、収率71.6%)として得た。MS:m/e 863.9(M+H)、3.03分(方法2)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.85(s,1H)、5.54−5.43(m,1H)、5.14−4.96(m,2H)、4.68(d,J=2.0Hz,1H)、4.57(s,1H)、3.12−2.90(m,9H)、2.83−2.63(m,7H)、2.63−2.50(m,4H)、2.42(td,J=11.0、5.8Hz,1H)、2.28−2.17(m,1H)、2.13−2.03(m,1H)、1.98−1.29(m,17H)、1.27−1.18(m,16H)、1.13(s,3H)、1.09−1.00(m,10H)、0.97(s,3H)、0.84−0.75(m,3H)。
工程5:ジイソプロピル 6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((3−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロピル)アミノ)メチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボキシレート(90mg、0.104ミリモル)のジオキサン(3mL)およびMeOH(2mL)中溶液に、1N NaOH(2mL、2ミリモル)を加えた。混合物を50℃で12時間攪拌した。粗生成物を方法14を用いる分取HPLCにより精製した。予期される生成物を含有するフラクションを合わせ、濃縮して6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((3−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロピル)アミノ)メチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸を白色固体(2mg、2.46%)として得た。MS:m/e 779.5(M+H)、2.31分(方法2)。H NMR(400MHz,DMSO−d6) δ 6.02(s,1H)、5.48(d,J=4.5Hz,1H)、4.71(s,1H)、4.60(s,1H)、3.12(d,J=4.8Hz,5H)、3.01(br.s.,4H)、2.91(br.s.,5H)、2.72−2.64(m,1H)、2.57−2.49(m 6H)、2.17−1.96(m,2H)、1.82(d,J=5.8Hz,5H)、1.67(m,8H)、1.53−1.17(m,12H)、1.13(s,3H)、1.05(m,6H)、0.97(s,3H)、0.78(s,3H)。
実施例A15
2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)酢酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、中間体1の工程6の調製について、メチル 2−(3−オキソシクロペンチル)アセテートを反応体として用いる、方法2に記載の操作に従って調製した(収率50.1%)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.66(q,J=2.1Hz,1H)、3.73(br.s.,3H)、3.29−3.13(m,1H)、2.95−2.78(m,1H)、2.67−2.57(m,2H)、2.49−2.40(m,1H)、2.40−2,28(m,1H)、1.77−1.63(m,1H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.53(s,3F)。
工程2:メチル 2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、上記した工程2のメチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製方法に従って、メチル 2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテートを反応体として用いて調製した(収率65.0%)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.44(q,J=2.0Hz,1H)、3.72−3.62(m,3H)、3.24−3.09(m,1H)、2.77−2.65(m,1H)、2.49−2.38(m,1H)、2.38−2.24(m,1H)、2.21−2.09(m,2H)、1.52−1.38(m,1H)、1.29(s,12H)。
工程3:メチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、上記した実施例1の工程1の調製方法に従って、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートを反応体として用い、ジアステレオマーの混合物として、収率55.7%にて調製した。MS:m/e 531.5(M−16)、2.69分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.54(s,1H)、5.50−5.44(m,1H)、4.73(s,1H)、4.60(s,1H)、3.67(s,3H)、3.14(t,J=7.0Hz,1H)、2.81−2.61(m,1H)、2.59−2.27(m,5H)、2.16−1.96(m,4H)、1.79−1.18(m,20H)、1.09−1.02(m,11H)、0.96(s,3H)、0.85(s,3H)。
工程4:メチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、上記の実施例1、工程2の方法に従い、メチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として定量的収率にて単離した。MS:m/e 709.8(M+H)、3.126分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.60−5.52(m,1H)、5.50−5.45(m,1H)、4.71(br.s.,1H)、4.59(br.s.,1H)、3.76−3.59(m,3H)、3.17−2.96(m,13H)、2.76−2.52(m,4H)、2.50−2.27(m,3H)、2.22−1.98(m,3H)、1.95−1.21(m,20H)、1.13−1.01(m,11H)、0.94(s,3H)、0.83(s,3H)。
工程5:2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)酢酸を、上記の実施例4、工程3の調製方法に従い、メチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートを反応体として用いて調製し、方法8の分取HPLCにより精製した。生成物をジアステレオマーの混合物として収率3%にて得た。MS:m/e 695.8(M+H)、2.542分(方法3)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.68−5.54(m,1H)、5.51−5.38(m,1H)、4.74(br.s.,1H)、4.64(s,1H)、3.22−3.00(m,9H)、2.98−2.69(m,5H)、2.65−2.31(m,2H)、2.31−2.18(m,2H)、2.06(m,2H)、1.97−1.83(m,9H)、1.77−1.68(m,3H)、1.66−1.22(m,12H)、1.17(s,3H)、1.09(m,2H)、1.02(m,6H)、0.87(s,3H)。
実施例A16
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチルシクロヘキサ−1,3−ジエンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−2,4−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、中間体1、工程6の調製方法2に記載の操作に従い、エチル 2−メチル−4−オキソシクロヘキサ−2−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(収率62.7%)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.93(t,J=1.3Hz,1H)、4.30−4.09(m,2H)、2.83−2.68(m,2H)、2.62−2.43(m,2H)、2.18(t,J=1.9Hz,3H)、1.37−1.20(m,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.63(s,3F)。
工程2:エチル 2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、80−81頁にて上記される工程2のメチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製方法に従い、エチル 2−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−2,4−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(収率57.8%)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.64(t,J=1.6Hz,1H)、4.28−4.15(m,2H)、2.46−2.32(m,2H)、2.29−2.19(m,2H)、2.18(t,J=1.8Hz,3H)、1.38−1.25(m,15H)。
工程3:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチルシクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、上記される実施例1、工程1の製造方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびエチル2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。MS:m/e 557.4(M−16)、2.47分(方法2)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.65(s,1H)、5.28(d,J=5.8Hz,1H)、4.72(s,1H)、4.59(s,1H)、4.25−4.16(m,2H)、2.62−2.48(m,1H)、2.48−2.34(m,2H)、2.31−2.17(m,2H)、2.15(s,3H)、2.09−1.97(m,2H)、1.80−1.35(m,17H)、1.35−1.18(m,9H)、1.18−1.04(m,6H)、1.02−1.00(s,3H)、0.96(s,3H)、0.89(s,3H)。
工程4:エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチルシクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、6−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(((3−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)プロピル)アミノ)メチル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2,2−ジカルボン酸(実施例A14)の調製について上記される方法に従って、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチルシクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(定量的収率)。MS:m/e 735.8(M+H)、3.41分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.65(s,1H)、5.28(dd,J=6.0、1.5Hz,1H)、4.71(s,1H)、4.59(s,1H)、4.19(q,J=7.1Hz,2H)、3.15−2.97(m,8H)、2.73−2.51(m,4H)、2.50−2.38(m,3H)、2.22(q,J=8.3Hz,2H)、2.15(s,3H)、2.06−1.18(m,25H)、1.11−1.04(m,6H)、1.00(s,3H)、0.98−0.95(m,6H)、0.88(s,3H)。
工程5:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチルシクロヘキサ−1,3−ジエンカルボン酸を、実施例4の調製について工程3にて上記される方法に従い、エチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチルシクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用い、収率5.46%にて調製した。粗製物を方法14の分取HPLCで精製し、表記化合物を収率83%にて得た。MS:m/e 707.7(M+H)、2.573分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.70(s,1H)、5.32(br.s.,1H)、4.78(br.
s.,1H)、4.65(br.s.,1H)、3.29−3.00(m,9H)、2.94−2.63(m,4H)、2.53−2.42(m,2H)、2.35−2.24(m,2H)、2.22(s,3H)、2.15−2.01(m,6H)、2.01−1.81(m,4H)、1.72(m,3H)、1.67−1.17(m,15H)、1.04−0.96(m,9H)、0.91(s,3H)。
中間体A
(R)−エチル2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
工程1:1−メチル−2,5,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン−6−オンの調製
GelasおよびThiallier[Carbohydrate Research, 30(1973)21-34]の操作を用いて5−メチル−3,6,8−トリオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−オンおよび1−メチル−2,5,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン−6−オンの混合物を調製した。異性体の混合物のさらなる分離は、このガム状の混合物質を56℃未満の浴温度で35マイクロHgでの真空昇華に付すことで達成された。揮発性の高い対称構造を有する所望の[2.2.2]生成物は硬い固体(43%)として凝集し、他の対称構造でない[3.2.1]異性体は容器中で粘性のガム状物質(45%)のままであった。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.80−4.77(m,1H)、4.14(d,J=1.5Hz,4H)、1.57(s,3H)。
工程2:エチル 5−ヒドロキシ−2−メチル−1,3−ジオキサン−2−カルボキシレートの調製
金属ナトリウム(0.05g、2.175ミリモル)を無水エタノール(15mL)に溶かすことでナトリウムエトキシドの溶液を調製した。これに、工程1からの1−メチル−2,5,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン−6−オン(1.29g、8.95ミリモル)を加えて透明溶液を形成した。開環を室温で5時間進めた。酸性ダウエックス(Dowex)樹脂(50W 8X−200、使用されるナトリウム量に対してほぼ等価な量)を攪拌しながら添加することで反応を抑えた。混合物を濾過し、シロップ(2.1g、82%)に濃縮した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.32(q,J=7.1Hz,2H)、3.99−3.89(m,1H)、3.57−3.49(m,2H)、1.54(s,3H)、1.36(t,J=7.2Hz,3H)。
工程3:エチル 2−メチル−5−オキソ−1,3−ジオキサン−2−カルボキシレートの調製
窒素下、冷却した(−78℃)DCM溶媒(10mL)に、塩化オキサリルの2Mストック溶液(6.03mL、12.05ミリモル)を加え、つづいてジメチルスルホキシド(0.927mL、13.06ミリモル)をゆっくりと添加した。気体発生が止んだら、攪拌をさらに20分間続け、雪のように白い懸濁液を形成した。粗エチル 5−ヒドロキシ−2−メチル−1,3−ジオキサン−2−カルボキシレート(工程2、1.91g、10.04ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を、カニューレを通して2分間にわたって冷却スワーン(Swern)溶液に移した。反応を−78℃で30分間進行させ、つづいてトリエチルアミン(3.36mL、24.10ミリモル)をゆっくりと添加した。得られた淡い懸濁液を−78℃でさらに30分、ついで4℃(氷浴)で15分間攪拌した。Rxを炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20mL)でクエンチさせ、つづいてDCM(5 x 25mL)で抽出した。有機層を合わせ、蒸発させて油状物質(1.81g、96%)とした。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.45−4.37(m,2H)、4.31(q,J=7.3Hz,2H)、4.33−4.26(m,2H)、1.58(s,3H)、1.36(t,J=7.2Hz,3H)。
工程4:エチル 2−メチル−5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボキシレートの調製
エチル 2−メチル−5−オキソ−1,3−ジオキサン−2−カルボキシレート(350mg、1.860ミリモル)およびN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(250mg、2.046ミリモル)のDCM(4mL)中の冷却(−78℃)溶液に、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.356mL、2.046ミリモル)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.344mL、2.046ミリモル)を添加し、赤色がかった懸濁液を形成した。該混合物を窒素下にあるドライアイス浴中で攪拌し、その浴温度を4時間にわたって−15℃にまで上げた。粗反応混合物をDCM(20mL)で希釈して透明溶液を形成し、つづいてヘキサン(20mL)を添加して淡い懸濁液を形成した。それをシリカゲル(H型)のショートベッド(約1/2”)を通して速やかに濾過し、DCMおよびヘキサンの1:1(v/v)混合液で洗浄し、濾液を集め、真空下、周囲温度より低い温度(約15−17℃)で濃縮し、半固体を得た。冷蔵庫にて−20℃で貯蔵する前に、さらに精製することなく次工程のための準備として簡単に乾燥だけを行った。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.93(t,J=1.6Hz,1H)、4.56(dd,J=15.1、1.5Hz,1H)、4.35(dd,J=14.9、1.9Hz,1H)、4.30(q,J=7.2Hz,2H)、1.68(s,3H)、1.34(t,J=7.2Hz,3H)。
19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −72.61。
工程5:エチル 2−メチル−5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボキシレート(68mg、0.212ミリモル)の粗試料(工程4)に、試薬:酢酸カリウム(50.0mg、0.510ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(64.7mg、0.255ミリモル)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(8.67mg、10.62マイクロモル)を、最後にジオキサン(2mL)を添加した。反応容器を速やかに−78℃に急冷し、窒素で4回パージした。凍結した混合物を加温して明橙色溶液とした。それを60℃の油浴に100分間浸した。フラスコを該油浴から取りだし、室温に冷却し、シリカゲルのショートベッドを通して濾過し、DCMおよびヘキサンの混合液(1:1)で洗浄した。揮発性溶媒を室温ですべて蒸発させ、その粗生成物は次工程にさらに精製することなく十分に純粋であった。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 7.04(t,J=1.8Hz,1H)、4.45−4.39(m,1H)、4.30(dd,J=15.7、1.9Hz,1H)、4.31−4.24(m,2H)、1.64(s,3H)、1.32(t,J=7.2Hz,3H)、1.27(s,12H)。
実施例A17
5−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチル−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 5−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチル−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製に関する工程1に記載の方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびエチル 2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として収率13.3%にて単離した。MS:m/e 741.55(M+H)、2.72分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.35−6.30(m,1H)、5.36(d,J=5.5Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.60(s,1H)、4.42(ddd,J=15.4、7.6、1.4Hz,1H)、4.33−4.21(m,2H)、4.20−4.12(m,1H)、3.14−3.00(m,11H)、2.80−2.47(m,2H)、2.12−1.73(m,2H)、1.69(s,3H)、1.62(s,3H)、1.55−1.19(m,11H)、1.10−1.02(m,12H)、1.00−0.94(m,6H)、0.92−0.87(m,3H)、0.86−0.78(m,6H)。
工程2:5−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチル−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボン酸を、実施例4の調製について工程3に記載の方法に従い、エチル 5−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)−2−メチル−4H−1,3−ジオキシン−2−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13での分取HPLCで精製し、表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率17.8%にて得た。MS:m/e 713.8(M+H)、2.41分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.41−6.27(m,1H)、5.41−5.29(m,1H)、4.79−4.70(m,1H)、4.67−4.61(m,1H)、4.54−4.39(m,1H)、4.29−4.12(m,1H)、3.14(br.s.,13H)、2.39−1.81(m,15H)、1.71(s,3H)、1.65−1.2(m,10H)、1.11(br.s.,3H)、1.01(br.s.,6H)、0.90(br.s.,3H)、0.83(br.s.,3H)。
実施例A18
3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:(1S,5S,6R)−エチル3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物をWO2012/003497に記載の操作に従い、(±)−(1R,5S,6R)−エチル3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシレート(特記されない限り、ラセミフラグメント)を反応体として用い、収率34.5%にて調製した。また、(±)−(1R,5S,6R)−エチル3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボキシレートをWO2011/075515に記載の操作に従って調製した。MS:m/e 301.05(M+H)、2.689分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.89(d,J=1.8Hz,1H)、4.24−4.05(m,2H)、3.01(ddd,J=18.1、7.2、1.8Hz,1H)、2.70(d,J=18.3Hz,1H)、2.41(dq,J=7.1、2.6Hz,1H)、2.19(td,J=7.2、3.3Hz,1H)、1.41−1.33(m,1H)、1.30−1.20(m,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.22(s,3F)。
工程2:エチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2に記載される方法に従い、(±)−(1S,5S,6R)−エチル3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて定量的収率にて調製した。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ 6.67(q,J=2.0Hz,1H)、4.27−3.98(m,2H)、2.89−2.72(m,1H)、2.63−2.53(m,1H)、2.54−2.41(m,1H)、2.28(td,J=6.2、3.3Hz,1H)、1.33−1.15(m,16H)。
工程3:エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程1に記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびエチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率54%にて得た。MS:m/e 721.55(M+H)、2.901分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.81(dd,J=6.3、1.5Hz,1H)、5.50−5.37(m,1H)、4.72(d,J=2.0Hz,1H)、4.60(d,J=0.8Hz,1H)、4.19−4.05(m,3H)、3.11−3.00(m,7H)、2.97−2.82(m,1H)、2.74−2.43(m,6H)、2.17(td,J=6.6、3.1Hz,1H)、2.09−2.01(m,2H)、2.00−1.73(m,3H)、1.70(s,3H)、1.66−1.18(m,20H)、1.16−1.01(m,11H)、0.97(m,3H)、0.83(m,3H)。
工程4:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13を用いる分取HPLCで精製し、表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率43.1%にて得た。MS:m/e 693.55(M+H)、2.649分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.86(s,1H)、5.43(d,J=4.5Hz,1H)、4.76(s,1H)、4.65(s,1H)、3.20−3.01(m,8H)、3.00−2.81(m,3H)、2.78−2.56(m,5H)、2.51(d,J=2.3Hz,1H)、2.24−1.74(m,12H)、1.71(s,3H)、1.65−1.19(m,9H)、1.15(s,3H)、1.12(s,3H)、1.07−1.02(m,2H)、1.02−0.99(m,6H)、0.80(s,3H)。
実施例A19およびA20
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−1,2−ジカルボン酸、異性体1および異性体2の調製
Figure 0006155285
工程1:ジメチル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−1,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、WO2012/003497に記載の操作に従い、4−オキソ−シクロペンタン−トランス−1,2−ジカルボン酸ジメチルエステルを反応体として用い、収率72.3%にて調製した。MS:m/e 301.05(M+H)、2.689分(方法8)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ 5.71(q,J=2.1Hz,1H)、4.08−3.98(m,1H)、3.78(d,J=1.7Hz,6H)、3.73−3.67(m,1H)、3.06−2.91(m,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.3(s,3F)。
工程2:ジメチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エン−トランス−1,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2に記載の方法に従い、ジメチル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−トランス−1,2−ジカルボキシレートを反応体として用いて収率56.8%にて調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.36(q,J=2.3Hz,1H)、4.13−4.04(m,1H)、3.69(d,J=2.5Hz,6H)、3.59−3.47(m,1H)、3.04−2.85(m,1H)、2.72(d,J=7.3Hz,1H)、1.36−1.15(m,12H)。
工程3:ジメチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−1,2−ジカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびジメチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エン−トランス−1,2−ジカルボキシレートを反応体として用いて調製した。表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率72.7%にて得た。MS:m/e 753.6(M+H)、2.96分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.55(s,1H)、5.53−5.49(m,1H)、4.71(d,J=1.8Hz,1H)、4.59(s,1H)、4.05−3.99(m,1H)、3.75−3.70(m,6H)、3.57−3.46(m,1H)、3.14−3.00(m,8H)、2.98−2.41(m,7H)、2.08(d,J=6.5Hz,1H)、2.00−1.71(m,5H)、1.69(s,3H)、1.66−1.29(m,13H)、1.13−1.00(m,13H)、0.96(s,3H)、0.87−0.81(m,3H)。
工程4:表記化合物を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、ジメチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−トランス−1,2−ジカルボキシレートを反応体として用いて調製した。異性体を方法13での分取HPLCにより精製し単離した。
実施例A19:異性体1:(収率2.2%)、MS:m/e 725.55(M+H)、2.534分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.66(br.s.,1H)、5.44(br.s.,1H)、4.76−4.70(m,1H)、4.68(br.s.,1H)、3.70(br.s.,1H)、3.23−3.04(m,9H)、2.98(br.s.,2H)、2.91−2.76(m,4H)、2.66(br.s.,1H)、2.00−1.78(m,7H)、1.71(s,3H)、1.66−1.38(m,11H)、1.29(d,J=6.8Hz,4H)、1.16(br.s.,3H)、1.10(br.s.,3H)、1.02(br.s.,3H)、0.99(br.s.,3H)、0.86(br.s.,3H)。
実施例A20:異性体2:(収率5%)、MS:m/e 725.55(M+H)、2.517分(方法8)。H NMR(400MHz,ジクロロメタン−d2) δ5.76(br.s.,1H)、5.55(br.s.,1H)、4.75(br.s.,1H)、4.68(br.s.,1H)、3.72−3.59(m,1H)、3.25−2.98(m,11H)、2.91(br.s.,4H)、2.62(br.s.,1H)、2.17−1.86(m,8H)、1.71(s,3H)、1.68−1.24(m,14H)、1.22(s,3H)、1.14−1.07(m,6H)、1.04(br.s.,3H)、0.88(br.s.,3H)。
実施例A21および実施例A22
3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エンカルボン酸および3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−2−エンカルボキシレートおよびエチル3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、WO2012/003497に記載される操作に従い、エチル 3−オキソシクロペンタンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を2つの異性体の混合物として収率84%にて得た。MS:m/e 289.08(M+H)、2.20分(方法3)。エチル 3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−2−エンカルボキシレート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.72(q,J=2.1Hz,1H)、4.27−4.05(m,2H)、3.67−3.56(m,1H)、2.78−2.71(m,2H)、2.43−2.17(m,2H)、1.36−1.18(m,3H)。エチル 3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エンカルボキシレート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.60(q,J=2.3Hz,1H)、4.20−4.04(m,2H)、3.35−3.21(m,1H)、3.06−2.93(m,1H)、2.88−2.79(m,1H)、2.71−2.57(m,2H)、1.31−1.20(m,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.3(s,3F)(両方の構造物について)。
工程2:エチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エンカルボキシレートおよびエチル3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2に記載される方法に従い、エチル 3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−2−エンカルボキシレートおよびエチル 3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を2つの異性体の混合物として収率69.9%にて得た。エチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エンカルボキシレート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.53−6.37(m,1H)、4.24−4.04(m,2H)、3.75−3.55(m,1H)、2.69−2.56(m,1H)、2.52−2.40(m,1H)、2.28−2.06(m,2H)、1.33−1.19(m,15H)。エチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エンカルボキシレート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.53−6.34(m,1H)、4.24−4.04(m,2H)、3.13(tt、J=9.3、7.3Hz,1H)、2.91−2.68(m,4H)、1.32−1.24(m,15H)。
工程3:エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エンカルボキシレートおよびエチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程1に記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート、ならびにエチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エンカルボキシレートおよびエチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エンカルボキシレートの混合物を反応体として用いて調製した。生成物を2つの異性体の混合物として収率77%にて得た。MS:m/e 709.65(M+H)、2.961分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.71−5.32(m,2H)、4.73(d,J=2.0Hz,1H)、4.61(d,J=1.3Hz,1H)、4.23−4.09(m,2H)、3.71−2.08(m,19H)、2.00−1.73(m,4H)、1.71(s,3H)、1.67−1.18(m,18H)、1.14−1.04(m,11H)、1.00−0.95(m,3H)、0.89−0.83(m,3H)。
工程4:表記化合物を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エンカルボキシレートおよびエチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を方法13での分取HPLCで精製して単離し、2つの異性体の生成物を得た。
実施例A21:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エンカルボン酸:(収率1.7%)、MS:m/e 681.55(M+H)、2.63分(方法8)。
H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.71−5.44(m,2H)、4.73(s,1H)、4.62(s,1H)、3.67(br.s.,1H)、3.19−3.01(m,8H)、2.88−2.47(m,7H)、2.24−2.06(m,3H)、1.72(s,3H)、1.50−1.21(m,16H)、1.16−1.03(m,14H)、0.99(s,3H)、0.90(br.s.,3H)。
実施例A22:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エンカルボン酸:(収率2.1%)。MS:m/e 681.55(M+H)、2.65分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.68−5.44(m,2H)、4.78−4.69(m,1H)、4.65−4.57(m,1H)、3.09(m,8H)、2.95−2.42(m,8H)、2.30−1.77(m,3H)、1.71(s,3H)、1.67−1.20(m,17H)、1.17−1.02(m,13H)、1.00−0.97(m,3H)、0.87(s,3H)。
実施例A23および実施例A24
2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸および2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)−2,2−ジフルオロ酢酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートおよびエチル2,2−ジフルオロ−2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、WO2012/003497に記載の操作に従い、エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−オキソシクロペンチル)アセテート(以下に記載されるように調製)を反応体として用いて調製した。生成物を異性体の混合物として収率36.6%にて得た。異性体1:エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.71−5.55(m,1H)、4.48−4.26(m,2H)、3.66−3.43(m,1H)、2.66−2.57(m,2H)、2.32−2.13(m,2H)、1.41−1.34(m,3H)。異性体2:エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.72−5.56(m,1H)、4.49−4.28(m,2H)、3.32−3.09(m,1H)、2.92−2.62(m,4H)、1.43−1.26(m,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −71.69−−75.04(m,3F)、−108.53−−114.83(m,2F)(両方の構造物について)。
クマダキ(Kumadaki)らの方法[Journal of Fluorine Chemistry 125(2004)509-515]を、エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−オキソシクロペンチル)アセテートの調製に適合させた。厚壁の再密封可能な管に、シクロペンタ−2−エノン(190mg、2.314ミリモル)および2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(900mg、4.43ミリモル)/THF(5mL)を入れ、つづいて銅触媒(約800mg、BrewsterおよびGroeningの、Org. Synthesis Coll. Vol. II(1948)445-446に記載の方法に従って調製)を入れた。懸濁液に窒素を流し、75℃で2時間加温した。室温に冷却した後、TMEDA(0.4mL)を加え、該容器に窒素を流し、再び密封得し、75℃でさらに16時間加温した。クロロホルム(5mL)およびヘキサン(5mL)で希釈し、懸濁液を攪拌し、シリカゲルのショートベッド(H型、約1/2”厚)を通して濾過し、酢酸エチルおよびヘキサンの混合液で洗浄した。濾液を少しばかり真空(25−30mmHg)の室温で濃縮し、淡橙色物質を得た。この真空条件下で少量の未反応のシクロペンタ−2−エノンは容易に除去された。得られた物質をさらに精製することなく次工程に用いた(49%)。MS:m/e 207.10(M+H)、3.06分(方法20)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 4.37(q,J=7.3Hz,2H)、3.10−2.89(m,2H)、2.50−2.32(m,2H)、2.31−2.15(m,2H)、2.12−1.97(m,1H)、1.38(t,J=7.2Hz,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)d−110.90−−111.94(m,1F)、−113.16−−114.39(m,1F)。
工程2:エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートおよびエチル2,2−ジフルオロ−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2にて記載される方法に従い、エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートおよびエチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテートの混合物を反応体として用いて調製した。生成物を異性体の混合物として収率37%にて得た。異性体1:エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.34(q,J=2.2Hz,1H)、4.44−4.26(m,2H)、3.50(dddd,J=14.2、9.4、4.9、2.4Hz,1H)、2.66−2.62(m,2H)、2.13−1.91(m,2H)、1.36(td,J=7.2、0.8Hz,3H)、1.28(d,J=3.3Hz,12H)。異性体2:エチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテート:H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.41(s,1H)、4.42−4.25(m,2H)、3.15−2.92(m,1H)、2.67−2.41(m,4H)、1.40−1.33(m,3H)、1.31−1.26(m,12H)。
工程3:エチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)−2,2−ジフルオロアセテートおよびエチル2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)−2,2−ジフルオロアセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程1に記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート、ならびにエチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)アセテートおよびエチル 2,2−ジフルオロ−2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)アセテートの混合物を反応体として用いて調製した。生成物を異性体の混合物として100%収率で調製した。MS:m/e 759.55(M+H)、2.86分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.57−5.51(m,1H)、5.48(dd,J=4.3、1.8Hz,1H)、4.73(d,J=1.8Hz,1H)、4.61(s,1H)、4.40−4.26(m,2H)、3.18−2.90(m,9H)、2.81−2.33(m,9H)、2.15−1.73(m,6H)、1.71(s,3H)、1.67−1.32(m,14H)、1.30−1.18(m,3H)、1.15−1.02(m,11H)、0.98(s,3H)、0.86(s,3H)。
工程4:表記化合物を、実施例4の調製について工程3にて記載される方法に従い、エチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−2−エン−1−イル)−2,2−ジフルオロアセテートおよびエチル 2−(3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロペンタ−3−エン−1−イル)−2,2−ジフルオロアセテートの混合物を反応体として用いて調製した。生成物を方法13での分取HPLCで精製して単離し、2つの異性体を得た。構造を仮に次のように割り当てた:
実施例A23:異性体1:(収率13%)。MS:m/e 731.55(M+H)、2.72分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.72(br.s.,1H)、5.44(br.s.,1H)、4.74(s,1H)、4.69(s,1H)、3.31−2.96(m,11H)、2.92−2.17(m,7H)、2.11−1.88(m,6H)、1.72(s,3H)、1.65−1.26(m,13H)、1.24(br.s.,3H)、1.19(m,3H)、1.06(d,J=11.5Hz,6H)、0.82(s,3H)、0.85−0.79(m,3H)。
実施例A24:異性体2:(10.4%)。MS:m/e 731.55(M+H)、2.72分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.83(br.s.,1H)、5.43(d,J=6.3Hz,1H)、4.74(s,1H)、4.70(s,1H)、3.26−2.54(m,18H)、2.24(d,J=7.3Hz,3H)、2.14−1.82(m,9H)、1.74(s,3H)、1.68−1.40(m,10H)、1.23(br.s.,6H)、1.07(d,J=9.5Hz,6H)、0.81(s,3H)。
実施例A25
2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)酢酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 2−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、WO2012/003497に記載される操作に従い、エチル 2−(4−オキソシクロヘキシル)アセテートを反応体として用いて収率80.0%にて調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.89−5.62(m,1H)、4.24−4.07(m,2H)、2.53−2.41(m,1H)、2.40−2.34(m,2H)、2.32(d,J=7.0Hz,2H)、2.22−2.09(m,1H)、2.01−1.89(m,2H)、1.58−1.49(m,1H)、1.28(td,J=7.1、2.6Hz,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.897(s,3F)。
工程2:エチル 2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2に記載される方法に従い、エチル 2−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートを反応体として用いて調製した(収率99%)。MS:m/e 295.2(M+H)、2.28分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.54(d,J=2.3Hz,1H)、4.15(q,J=7.3Hz,2H)、2.41−1.99(m,7H)、1.93−1.71(m,2H)、1.38−1.22(m,15H)。
工程3:エチル 2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程1にて記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびエチル 2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として収率42.7%にて得た。MS:m/e 737.65(M+H)、2.939分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.32(br.s.,1H)、5.19(d,J=5.8Hz,1H)、4.72(d,J=1.8Hz,1H)、4.61(d,J=1.5Hz,1H)、4.21−4.09(m,2H)、3.15−2.96(m,8H)、2.77−2.54(m,4H)、2.52−2.40(m,1H)、2.34−2.08(m,4H)、2.03−1.72(m,7H)、1.70(s,3H)、1.61−1.39(m,9H)、1.39−1.19(m,10H)、1.12−1.04(m,7H)、1.01−0.97(m,6H)、0.96−0.91(m,3H)、0.87(s,3H)。
工程4:2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)酢酸を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、エチル 2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法15での分取HPLCで精製し、表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率19.9%にて得た。MS:m/e 709.6(M+H)、2.679分(方法8)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.34(br.s.,1H)、5.22(d,J=6.3Hz,1H)、4.87(s,1H)、4.76(s,1H)、3.30−3.17(m,8H)、3.16−3.07(m,3H)、3.02−2.90(m,1H)、2.80(td,J=11.0、5.4Hz,1H)、2.28(d,J=7.0Hz,2H)、2.25−2.00(m,9H)、1.90−1.80(m,4H)、1.78(s,3H)、1.75−1.23(m,15H)、1.20(s,3H)、1.17(d,J=2.8Hz,1H)、1.13(s,3H)、1.03(s,1.5H)、1.01(s,1.5H)、1.00(s,1.5H)、0.97(s,1.5H)、0.95(s,3H)。
実施例A26
(6S)−3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸の調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程2に記載の方法に従い、エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物を単一異性体として収率29.9%にて得た。MS:m/e 721.55(M+H)、2.879分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.86−5.69(m,1H)、5.48−5.32(m,1H)、4.71(d,J=1.8Hz,1H)、4.60(d,J=1.5Hz,1H)、4.23−3.99(m,2H)、3.16−2.97(m,9H)、2.96−2.80(m,1H)、2.75−2.39(m,7H)、2.16(td,J=6.6、3.1Hz,1H)、2.09−1.99(m,2H)、1.98−1.72(m,5H)、1.69(s,3H)、1.65−1.30(m,11H)、1.29−1.21(m,5H)、1.11(dd,J=5.3、2.5Hz,2H)、1.07(s,1.5H)、1.06(s,3H)、1.03(d,J=1.3Hz,3H)、0.97(s,1.5H)、0.97(s,3H)、0.83(s,1.5H)、0.82(s,1.5H)。
工程2:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸化合物を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法15での分取HPLCで精製し、表記化合物を単一異性体(この異性体は実施例A18の調製にて得られる異性体の混合物中に見出すことができる)として得た。立体化学を恣意的に選定した。 MS:m/e 693.55(M+H)、2.65分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.94(s,1H)、5.48(d,J=4.8Hz,1H)、4.82(s,1H)、4.73(s,1H)、3.27−3.00(m,9H)、2.97−2.84(m,3H)、2.80−2.58(m,3H)、2.28−2.13(m,2H)、2.10−1.87(m,6H)、1.82−1.74(m,1H)、1.71(s,3H)、1.68−1.25(m,13H)、1.22(s,3H)、1.16(s,3H)、1.11−1.07(m,2H)、1.06(s,6H)、0.99(d,J=2.3Hz,1H)、0.76(s,3H)。
実施例A27および実施例A28
3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸(異性体1および異性体2)の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、上記の実施例1の調製について工程1に記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびエチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて収率86.6%にて調製した。MS:m/e 543.5(M−16)、2.87分。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.84−5.72(m,1H)、5.47−5.32(m,1H)、4.72(s,1H)、4.59(s,1H)、4.24−3.99(m,2H)、3.09−2.74(m,1H)、2.67−2.40(m,3H)、2.26−2.10(m,1H)、2.09−1.92(m,3H)、1.69(s,3H)、1.67−1.65(m,1H)、1.64−1.31(m,9H)、1.29−1.22(m,5H)、1.17−1.05(m,4H)、1.02(s,6H)、0.98−0.93(m,7H)、0.82(m,3H)。
工程2:エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
フレーム乾燥した75mLの厚壁の再密封式容器に、エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレート(0.453g、0.809ミリモル)およびフレーム乾燥したリン酸カリウム(0.859g、4.05ミリモル)を入れ、つづいて1,2−ジクロロエタン(24mL)およびアセトニトリル(12mL)を入れた。反応混合液に窒素を流し、密封し、130℃で36時間加温した。粗反応混合物を室温に冷却し、シリカゲルのショートベッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、極めて淡い橙色溶液を得、それを蒸発乾固させた。白色固体(0.3g、0.512ミリモル、63.3%)を得、そのまま用いた。MS:m/e 586.55(M+H)、2.791分。
工程3:エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9(5bH)−オンの調製について工程1に記載される方法に従い、4−(メチルスルホニル)ピペリジンおよびエチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−(アジリジン−1−イル)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として収率33.2%にて得た。MS:m/e 749.6(M+H)、2.794分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.84−5.75(m,1H)、5.49−5.38(m,1H)、4.69(br.s.,1H)、4.59(br.s.,1H)、4.19−4.04(m,2H)、3.12(dd,J=15.6、12.8Hz,1H)、2.98−2.74(m,7H)、2.68−2.51(m,5H)、2.45(d,J=7.5Hz,4H)、2.22−2.10(m,3H)、2.09−1.74(m,8H)、1.69(s,3H)、1.65−1.30(m,12H)、1.26(m,6H)、1.06(br.
s.,5.5H)、1.02(s,3H)、0.98−0.92(m,4.5H)、0.85−0.78(m,3H)。
工程4:3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボン酸(異性体1および異性体2)を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、エチル 3−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−エン−6−カルボキシレートを反応体として調製した。粗製物を方法15での分取HPLCで精製し、2つの異性体を得た:
実施例A27:異性体1:(16.3%)、MS:m/e 721.6(M+H)、2.613分(方法8)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.82(d,J=1.5Hz,1H)、5.53−5.37(m,1H)、4.85(br.s.,1H)、4.74(br.s.,1H)、3.26−3.16(m,4H)、3.04(t,J=9.3Hz,1H)、2.97(s,3H)、2.95−2.82(m,2H)、2.82−2.71(m,2H)、2.67−2.52(m,2H)、2.48−2.35(m,2H)、2.26−1.98(m,9H)、1.98−1.74(m,5H)、1.76(s,3H)、1.71−1.30(m,12H)、1.20(s,3H)、1.18−1.13(m,1H)、1.09(s,3H)、1.06(s,6H)、1.02(br.s.,1H)、0.89(s,3H)。
実施例A28:異性体2:(13.4%)、MS:m/e 721.6(M+H)、2.649分(方法8)。H NMR(400MHz,メタノール−d) δ 5.83(d,J=1.8Hz,1H)、5.47(dd,J=6.4、1.9Hz,1H)、4.86(s,1H)、4.75(s,1H)、3.29−3.17(m,4H)、3.04(d,J=9.0Hz,1H)、2.98(s,3H)、2.94−2.71(m,4H)、2.68−2.57(m,2H)、2.44(dq,J=6.6、2.2Hz,2H)、2.27−1.97(m,9H)、1.94−1.79(m,4H)、1.78(s,3H)、1.74−1.26(m,14H)、1.22(s,3H)、1.11(s,6H)、1.04−1.00(m,4H)、0.89(s,3H)。
実施例A29
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、中間体1の調製についての方法2の工程6に記載の操作に従い、メチル 4−オキソシクロヘキサ−1−エンカルボキシレートおよびメチル 4−オキソシクロヘキサ−2−エンカルボキシレートを反応体として用いて収率53.9%にて調製した。メチル 4−オキソシクロヘキサ−1−エンカルボキシレートおよびメチル 4−オキソシクロヘキサ−2−エンカルボキシレートは、Tet. Lett. Vol. 53, issue 7, 819-821頁に記載の操作に従って調製された。m/e 287.05(M+H)、2.435分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.96(dt,J=6.3、1.5Hz,1H)、6.07(dt,J=6.4、1.4Hz,1H)、3.78(s,3H)、2.81−2.73(m,2H)、2.67−2.59(m,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −73.55(s,3F)。
工程2:メチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2に記載の方法に従い、メチル 4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(収率46.6%)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 7.00(dt,J=5.3、1.5Hz,1H)、6.75(dt,J=5.3、1.6Hz,1H)、3.74(s,3H)、2.42−2.35(m,2H)、2.34−2.27(m,2H)、1.26(s,12H)。
工程3:メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程1に記載される方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(収率60.8%)。MS:m/e 529.5(M−16)、2.816分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.99(d,J=5.8Hz,1H)、5.78(d,J=5.8Hz,1H)、5.27(dd,J=6.0、1.8Hz,1H)、4.70(d,J=2.0Hz,1H)、4.57(d,J=1.3Hz,1H)、3.72(s,3H)、2.52(td,J=10.8、5.3Hz,1H)、2.48−2.39(m,1H)、2.36−2.29(m,1H)、2.09−1.95(m,2H)、1.76−1.20(m,22H)、1.66(s,3H)、1.05(s,3H)、0.98(s,3H)、0.94(s,6H)、0.86(s,3H)。
工程4:メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程2に記載の方法に従い、メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(収率30.9%)。MS:m/e 707.7(M+H)、3.20分(方法2)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 7.00(d,J=5.8Hz,1H)、5.78(d,J=5.8Hz,1H)、5.30−5.23(m,1H)、4.68(d,J=2.0Hz,1H)、4.57(d,J=1.3Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.11−2.95(m,9H)、2.67−2.50(m,4H)、2.47−2.39(m,3H)、2.34−2.27(m,1H)、2.14−1.01(m,22H)、1.66(s,3H)、1.23(s,3H)、1.04(s,3H)、0.95(s,3H)、0.94(s,3H)、0.86(s,3H)。
工程5:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボン酸を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13での分取HPLCで精製し、表記化合物を収率34%にて得た。MS:m/e 693.51(M+H)、2.2分(方法2)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 7.08(d,J=5.5Hz,1H)、5.81(d,J=5.5Hz,1H)、5.29(d,J=4.8Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.63(s,1H)、3.19−2.89(m,10H)、2.83−2.66(m,3H)、2.49−2.27(m,4H)、2.16−1.02(m,22H)、1.69(s,3H)、1.13(s,3H)、1.01(s,3H)、1.00(s,3H)、0.97(s,3H)、0.89(s,3H)。
実施例A30
4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(フェニルスルホニル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(フェニルスルホニル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−アミノ−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレート(200mg、0.366ミリモル)および(ビニルスルホニル)ベンゼン(80mg、0.476ミリモル)をトルエン(1mL)に溶かした。該溶液を90℃で9時間加温した。粗製反応混合物をシリカゲルカラム(12g)に加え、溶出液として0−10%酢酸エチル/ヘキサンで精製し、表記化合物を白色固体(100mg、0.14ミリモルe、38.2%)として得た。MS:m/e 714.53(M+H)、2.46分(方法2)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.03−7.89(m,2H)、7.73−7.66(m,1H)、7.66−7.57(m,2H)、7.08−7.01(m,1H)、5.83(d,J=5.5Hz,1H)、5.30(d,J=1.8Hz,1H)、4.70(d,J=2.5Hz,1H)、4.65−4.55(m,1H)、3.82−3.71(m,3H)、3.42−3.24(m,2H)、3.03−2.86(m,1H)、2.86−2.70(m,1H)、2.56−2.40(m,3H)、2.40−2.26(m,1H)、2.09−2.00(m,1H)、1.98−1.85(m,1H)、1.85−1.73(m,2H)、1.71−1.67(m,3H)、1.67−1.38(m,7H)、1.37−1.11(m,12H)、1.10−1.07(m,3H)、1.04−1.01(m,3H)、0.98(d,J=3.3Hz,3H)、0.97−0.94(m,3H)、0.92−0.89(m,3H)。
工程2:4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(フェニルスルホニル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボン酸を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、メチル 4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(フェニルスルホニル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−1,3−ジエンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13での分取HPLCで精製し、表記化合物を収率11.3%にて得た。MS:m/e 700.55(M+H)、2.838分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.05−7.92(m,2H)、7.78−7.67(m,1H)、7.65−7.53(m,2H)、7.17(d,J=5.8Hz,1H)、5.86(d,J=5.8Hz,1H)、5.47−5.21(m,1H)、4.71(d,J=2.0Hz,1H)、4.60(s,1H)、3.33(td,J=6.1、2.0Hz,2H)、2.92(dt,J=12.7、6.2Hz,1H)、2.85−2.68(m,1H)、2.53−2.29(m,6H)、2.24−1.85(m,5H)、1.84−1.70(m,3H)、1.69(s,3H)、1.67−1.11(m,13H)、1.09(s,3H)、1.03(s,3H)、1.00(s,3H)、0.95(s,3H)、0.91(s,3H)。
実施例A31
1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 1−アセトアミド−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、中間体1の調製について方法2の工程にて記載される操作に従い、メチル 1−アセトアミド−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。1−アセトアミド−4−オキソシクロヘキサンカルボキシレートは、Journal of Chem. Soc., Perkin Trans. I, 1999, 3375-3379頁に記載の操作に従って調製した
(収率84.0%)。MS:m/e 346.1(M+H)、2.213分(方法)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.24(s,1H)、5.69(td,J=3.3、1.4Hz,1H)、3.82−3.58(m,3H)、2.87−2.67(m,1H)、2.61−2.44(m,2H)、2.42−2.33(m,2H)、2.19−2.07(m,1H)、2.01−1.94(m,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム−d) δ −74.02(s,3F)。
工程2:メチル 1−アセトアミド−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、メチル 6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[3.3]ヘプタ−5−エン−2−カルボキシレートの調製について工程2に記載される方法に従い、メチル 1−アセトアミド−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した(収率48.4%)。MS:m/e 325.25(M+H)、2.126分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.42(br.s.,1H)、5.90(s,1H)、3.83−3.59(m,3H)、2.65(d,J=18.8Hz,1H)、2.35(d,J=18.1Hz,1H)、2.25(d,J=11.0Hz,2H)、2.13−2.03(m,1H)、1.98−1.90(m,3H)、1.88−1.75(m,1H)、1.36−1.18(m,12H)。
工程3:メチル 1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の調製について工程1に記載の方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 1−アセトアミド−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として収率65.7%にて得た。MS:m/e 766.8(M+H)、2.72分(方法3)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.82(d,J=3.0Hz,1H)、5.26(br.s.,1H)、5.21−5.12(m,1H)、4.70(d,J=2.0Hz,1H)、4.58(d,J=1.3Hz,1H)、3.78−3.68(m,3H)、3.14−2.90(m,7H)、2.75−2.42(m,6H)、2.40−2.19(m,3H)、2.13−2.05(m,1H)、1.98(d,J=2.0Hz,3H)、1.95−1.69(m,6H)、1.68(s,3H)、1.65−1.30(m,7H)、1.25(m,11H)、1.10−1.01(m,6H)、0.98−0.87(m,6H)、0.87−0.83(m,3H)。
工程4:1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、実施例4の調製について工程3に記載される方法に従い、メチル 1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−3a−((2−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)エチル)アミノ)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13での分取HPLCに付して精製し、表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率41.5%にて得た。MS:m/e 752.55(M+H)、2.53分(方法8)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ 6.38−6.05(m,1H)、5.27(br.s.,1H)、5.22(d,J=5.0Hz,1H)、4.73(br.s.,1H)、4.62(s,1H)、3.26−2.90(m,9H)、2.89−2.49(m,5H)、2.46−2.23(m,3H)、2.22−2.06(m,4H)、2.00(m,2H)、1.97(s,3H)、1.90(d,J=7.2Hz,4H)、1.70(s,3H)、1.63−1.15(m,14H)、1.11(br.s.,3H)、1.03−0.97(m,6H)、0.94(br.s.,3H)、0.87(br.s.,3H)。
実施例A32
1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸の調製
Figure 0006155285
工程1:メチル 1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の工程1に記載の調製方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネート(トリフレート−2)およびメチル 1−アセトアミド−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。生成物をジアステレオマーの混合物として収率58.3%にて得た。MS:m/e 794.6(M+H)、2.718分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 5.71(d,J=5.5Hz,1H)、5.28(br.s.,1H)、5.22(s,1H)、4.73(br.s.,1H)、4.60(br.s.,1H)、3.75(s,3H)、3.15(d,J=10.5Hz,2H)、2.92−2.79(m,4H)、2.73−2.53(m,4H)、2.52−2.22(m,7H)、2.20−2.08(m,5H)、2.03(br.s.,1H)、2.00(d,J=1.8Hz,3H)、1.98−1.75(m,7H)、1.70(s,3H)、1.68−1.20(m,15H)、1.14−1.04(m,6H)、1.00−0.91(m,6H)、0.86(s,3H)。
工程2:1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボン酸を、実施例4の工程3に記載される調製方法に従い、メチル 1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13での分取HPLCに付して精製し、表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率41.9%にて得た。MS:m/e 780.55(M+H)、2.57分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 6.22(br.s.,1H)、5.36−5.24(m,1H)、5.21(br.s.,1H)、4.85−4.70(m,1H)、4.63(s,1H)、3.30−3.09(m,2H)、2.87(m,5H)、2.81−2.50(m,5H)、2.42(br.s.,2H)、2.27−2.03(m,10H)、1.98(m,4H)、1.92(m,5H)、1.91−1.68(m,4H)、1.70(s,3H)、1.65−1.19(m,12H)、1.14(s,3H)、1.08−0.91(m,9H)、0.86(br.s.,3H)。
実施例A33
2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)酢酸の調製
Figure 0006155285
工程1:エチル 2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)アセテートの調製
Figure 0006155285
表記化合物を、実施例1の工程1に記載の調製方法に従い、(1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aR,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル トリフルオロメタンスルホネートおよびメチル 1−アセトアミド−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として調製した。表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率29.3%にて得た。MS:m/e 765.55(M+H)、3.03分(方法8)。H NMR(500MHz,クロロホルム−d) δ 5.30(s,1H)、5.20−5.16(m,1H)、4.72(d,J=1.8Hz,1H)、4.59(d,J=1.2Hz,1H)、4.17−4.11(m,2H)、3.12(t,J=11.9Hz,2H)、2.87−2.78(m,1H)、2.83(s,3H)、2.70−2.55(m,3H)、2.52−2.43(m,2H)、2.32−0.94(m,40H)、1.69(s,3H)、1.07(s,3H)、0.97−0.91(m,6H)、0.96(s,3H)、0.85(s,3H)。
工程2:2−(4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)酢酸を、実施例4の工程3に記載の調製方法に従い、メチル 1−アセトアミド−4−((1R,3aS,5aR,5bR,7aR,11aS,11bR,13aR,13bR)−5a,5b,8,8,11a−ペンタメチル−3a−((2−(4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル)エチル)アミノ)−1−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,3a,4,5,5a,5b,6,7,7a,8,11,11a,11b,12,13,13a,13b−オクタデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]クリセン−9−イル)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレートを反応体として用いて調製した。粗製物を方法13での分取HPLCで精製し、表記化合物をジアステレオマーの混合物として収率39.4%にて得た。MS:m/e 737.55(M+H)、2.928分(方法8)。H NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ5.31(s,1H)、5.17(d,J=6.3Hz,1H)、4.73(s,1H)、4.62(s,1H)、3.18(t,J=12.4Hz,2H)、2.90−2.68(m,5H)、2.84(s,3H)、2.58−2.50(m,1H)、2.32−1.02(m,37H)、1.69(s,3H)、1.13(s,3H)、0.98(s,3H)、0.98−0.90(m,6H)、0.85(s,3H)。
実施例の生物学的データ
・「μM」はマイクロモルを意味する;
・「mL」はミリリットルを意味する;
・「μl」はマイクロリットルを意味する;
・「mg」はミリグラムを意味する;
・「μg」はマイクログラムを意味する;
表1−2に報告される結果を得るのに用いる材料および実験操作を以下に記載する。
HIV細胞培養アッセイ:
MT−2細胞および293T細胞をNIH AIDS Research and Reference Reagent Programより入手した。MT−2細胞を、10%熱不活化ウシ胎児血清、100μg/mlのペニシリンおよび100単位/mlまでのストレプトマイシンを補足したRPMI培地中で増殖させた。293T細胞を、10%熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、100単位/mlのペニシリンGおよび100μg/mlのストレプトマイシンを補足したRPMI培地中で増殖させた。NL4−3のプロウイルスDNAクローンをNIH AIDS Research and Reference Reagent Programより入手した。NL4−3からのnef遺伝子の一部がレニーラ・ルシフェラーゼ(Renilla luciferase)遺伝子と置換されている組換えNL4−3ウイルスを対照ウイルスとして用いた。さらに、残りのGagP373をP373Sに変換した。簡単に言えば、NL4−3の改変されたプロウイルスクローンをトランスフェクトすることで組換えウイルスを調製した。トランスフェクションは、インビトロジェン(Invitrogen)(Carlabad, CA)社製のリポフェクトアミン・プラス(LipofectAMINE PLUS)を用い、その使用説明書に従って293T細胞で行った。ルシフェラーゼ酵素活性をマーカーとして用い、MT−2細胞中のウイルス力価を測定した。デュアル・ルシフェラーゼ・キット(Dual Luciferase kit)(Promega社製)(Madison, WI)を用い、その製造業者のプロトコルを修飾しながら、ルシフェラーゼを定量した。受動的溶菌(Passive Lysis)希釈溶液を、再懸濁させたルシフェラーゼアッセイ試薬(Luciferase Assay Reagent)および再懸濁させたストップ・アンド・グロ・サブストレート(Stop & Glo Substrate)と2:1:1の割合で予め混合した。50μLの混合物をアッセイプレート上の吸引された各ウェルに添加し、バラック・トリラックス(Wallac TriLux)(Perkin-Elmer)でルシフェラーゼ活性を直ちに測定した。阻害剤の組換えウイルスに対する抗ウイルス活性を、連続希釈した阻害剤の存在下、NLRluc組換え体に4〜5日間感染させた細胞でのルシフェラーゼ活性を測定することで定量した。化合物のEC50データを表1に示す。
結果
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285

Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
Figure 0006155285
上記した記載は単なる例示であり、いかなる場合も本発明の範囲または基本原理を限定するものと理解されるべきではない。実際、本明細書に示される修飾の他に、上記される実施例および記載から種々の修飾が当業者に明らかとなるであろう。かかる修飾も添付した特許請求の範囲内にあるものとする。

Claims (5)

  1. Figure 0006155285
    Figure 0006155285
    からなる群より選択される、化合物またはその医薬的に許容される塩。
  2. 抗ウイルス有効量の請求項1に記載の1または複数の化合物を、1または複数の医薬的に許容される担体、賦形剤または希釈剤と一緒に含む、医薬組成物。
  3. (a)AIDS抗ウイルス剤;(b)抗感染剤;(c)免疫調節剤;および(d)他のHIV侵入阻害剤からなる群より選択される、抗ウイルス有効量のAIDS治療剤をさらに含む、HIVによる感染の治療に有用な請求項2に記載の医薬組成物。
  4. 抗ウイルス有効量の請求項1に記載の化合物、および1または複数の医薬的に許容される担体、賦形剤または希釈剤を含む、HIVウイルスに感染した哺乳動物を治療するための請求項2に記載の医薬組成物。
  5. Figure 0006155285
    からなる群より選択される、中間化合物。
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