JP2016506783A - 揮発性流体を大気へ送達する方法 - Google Patents

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Abstract

揮発性流体を、連続的な方式で、一定期間にわたって、漏れないように、大気へ送達する方法が開示されている。方法は、半硬質シートを破壊することによりデバイスを作動させ、揮発性流体を大気へ放出する工程を含む。デバイスは、縁部に沿って封着され、揮発性流体を収容するための閉じたポケット又はリザーバを形成する可撓性シート及び半硬質シートを含む。半硬質シートは、第1の側で可撓性シートに封着され、かつ第2の側で蒸気透過膜に封着されている。半硬質シートは、保管中、揮発性流体をリザーバ内に収容し、デバイスが作動する前に、揮発性流体が蒸気透過膜に接触するのを防止する。半硬質シートは、作動の際に形成される開口部の境界を導くための区別用刻み目線を有する。蒸気透過膜は、一旦作動すると、デバイスから揮発性流体を連続的に揮散させて供給する。

Description

本発明は、揮発性流体を連続的な方式で大気へ送達する方法に関する。より具体的には、本発明は、蒸気透過膜を有する低コストで使い捨ての携帯デバイスを作動させることによって、揮発性流体を、一定期間、漏れないように、大気へ連続的に送達する方法に関する。
デバイスを使用し、揮発性流体を空間に蒸発させて、空気消臭又は悪臭低減などの様々な利点を実現することは、一般に知られている。通電されていないシステム、例えば、電気エネルギーによる動力付きではないシステムは、揮発性流体類を大気へ送達するのに一般的な方法である。
The Procter & Gamble Companyの米国特許出願公開第2010/0308126(A1)号は、リザーバ、破裂可能な基材、リザーバに封着された蒸気透過膜、及び破裂可能な基材と蒸気透過膜との間に位置する破裂タブを有する送達機関を提供している。破裂可能な基材を破壊して、送達機関を作動させるために、破裂タブは、ユーザーの手により、又は送達機関をハウジング内に挿入することにより、破裂可能な基材の平面に対して垂直に圧縮される。破裂タブのこのような構成により、送達機関が嵩高くなり、製造/輸送コストが増大し、早期の破裂を防止するため余分な保護包装が必要となる場合がある。加えて、熱成形リザーバを使用する場合、製造中の熱成形からの流体流出を避けるために、熱成形、充填、及び封着を伴う水平割り出し作業(horizontal indexing operation)が必要である。その結果、スループット処理が制限される場合がある。
Diapack Ltd.の米国特許第8,069,985号は、シャンプーなどの製品を収容する封着された1回量の、破って開ける包装を提供している。包装は、半硬質プラスチック材料、及び半硬質プラスチック材料の周縁に沿って封着された可撓性プラスチックシートを含み、製品の1回量を収容するポケットを形成する。半硬質プラスチック材料は、破れが調節されるよう導き、内容物が包装から出る出口を形成する、様々な深さの切り込みを有する。揮発性流体を、一定期間にわたって連続的に送達する、この種の破って開ける包装を使用する際の潜在的問題は、少なくとも、揮発性流体が空間に揮散されている間、蒸気透過膜と半硬質プラスチック材料との間に漏れ止めシールを形成する蒸気透過膜を追加することである。もう1つの潜在的問題は、揮発性流体が作動の前に切り込みを通って漏れるのを防止し、デバイスが作動した後に、切り込みが封着縁部(即ち、バリア層がリザーバに封着された縁部)内まで破れて漏れるのを防止する、半硬質プラスチック材料上の切り込みを設計することである。
米国特許出願公開第2010/0308126(A1)号 米国特許第8,069,985号
このように、蒸気透過膜を有する低コストで使い捨ての携帯デバイスを作動させることによって、揮発性流体を、一定期間、漏れないように、大気へ連続的に送達する方法が求められている。
本発明の一実施形態によると、揮発性流体を大気へ送達する方法であって、a)x軸、y軸、z軸、封着縁部を有するデバイスを提供する工程であって、前記デバイスは、可撓性シートと、前記可撓性シートに封着され、リザーバを形成する多層半硬質シートであって、前記半硬質シートは、構造層と、刻み目線の付いた領域と刻み目線の無い領域とを画定する区別用刻み目線と、を含む多層半硬質シートであって、前記区別用刻み目線は、前記構造層の少なくとも約50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する少なくとも1つの切り込みを含み、かつ前記刻み目線の無い領域は、前記封着縁部から約5mm〜約15mmである、多層半硬質シートと、前記半硬質シートに封着された蒸気透過膜と、を更に含む、工程と、b)前記区別用刻み目線を破壊して、前記揮発性流体を前記リザーバから放出し、前記揮発性流体を前記蒸気透過膜に接触させることによって、前記揮発性流体を大気へ拡散する工程と、を含む、方法が提供されている。
本発明の別の実施形態によると、揮発性流体を大気へ送達する方法であって、a)x軸、y軸、z軸を有するデバイスを提供する工程であって、前記デバイスは、揮発性流体を収容するリザーバと、前記リザーバに封着された第1のシーラント層と、前記第1のシーラント層に封着されたバリア層と、前記バリア層に封着された構造層と、任意で、前記構造層に封着された第2のシーラント層と、を含む、多層半硬質シートであって、前記多層半硬質シートは、上部切り込み及び下部切り込みを含む区別用刻み目線を更に含み、前記上部切り込みは、前記構造層の少なくとも約50%を横断する前記z軸に沿う深さを有し、かつ前記下部切り込みは、前記第1のシーラント層の少なくとも約50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する、多層半硬質シートと、前記半硬質シートに熱融着された蒸気透過膜と、を更に含む、工程と、b)前記区別用刻み目線を破壊して、前記揮発性流体を前記リザーバから放出し、前記揮発性流体を前記蒸気透過膜に接触させることによって、前記揮発性流体を大気へ拡散する工程と、を含む、方法が、提供されている。
本発明の更に別の実施形態によると、揮発性流体を大気へ送達する方法であって、a)x軸、y軸、z軸、封着縁部、及び前記デバイスから延在するタブを有するデバイスを提供する工程であって、前記デバイスは、ノッチを有するハウジング内に収容されており、かつ前記デバイスは、可撓性シートと、前記可撓性シートに封着され、リザーバを形成する多層半硬質シートであって、前記半硬質シートは、構造層と、刻み目線の付いた領域と刻み目線の無い領域とを画定する区別用刻み目線を更に含み、前記区別用刻み目線は、前記構造層の少なくとも約50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する少なくとも1つの切り込みを含み、かつ前記刻み目線の無い領域は、前記封着縁部から約5mm〜約15mmである、多層半硬質シートと、前記半硬質シートに封着された蒸気透過膜と、を更に含む、工程と、b)前記タブを前記ノッチ内に挿入することによって、前記区別用刻み目線を破壊し、前記揮発性流体を前記リザーバから前記蒸気透過膜へ放出して、前記揮発性流体を大気へ拡散する工程と、を含む、方法が提供されている。
本明細書は、本発明を詳細に指摘し明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は、添付の図面と併せてなされる以下の説明から、より一層よく理解されると考える。
本発明によるデバイスの実施形態の表面を一部切りとった斜視図である。 図1のデバイスの2−2線断面図である。 図2に示す半硬質シート30及び刻み目線40を拡大して示す図である。 強度調節シートを有する、本発明によるデバイスの実施形態を示す図である。 ハウジングに囲まれた、本発明によるデバイスの表面を一部切りとった背面立面図である。 作動している直立構成における図5Aのデバイス及びハウジングの表面を一部切りとった背面斜視図である。
方法及びデバイスは、本明細書に記載の材料、特徴、構造、及び/又は特性の様々な組み合わせを含み、それらから本質的になり、又はそれらからなる。
本発明の方法は、芳香剤、空気消臭剤、防臭剤、消臭剤、悪臭中和剤、殺虫剤、防虫剤、医薬物質、消毒剤、清浄剤、気分向上剤(mood enhancers)、及びアロマテラピー助剤を提供する目的、又は大気若しくは環境を調節、修正、ないしは別の方法で変えるように作用する揮発性流体を使用するいずれかの他の目的のために好適である。
本発明の方法は、可撓性シート及び半硬質シートの周縁を封着することから形成された蒸気透過膜及びパウチ若しくはリザーバを含むデバイスを提供する工程であって、リザーバは、揮発性流体を収容し、半硬質シートを破壊し、半硬質シートを通して揮発性流体を放出して、揮発性流体が蒸気透過膜を通り、かつ大気へ拡散することを可能にする、工程を含む。
図1及び2を参照すると、本発明の一実施形態に従うデバイス10が示されている。デバイス10は、可撓性シート20、刻み目線40を有する半硬質シート30、及び蒸気透過膜50を含む。半硬質シート30は、デバイスの周縁に沿って可撓性シート20に封着され、閉じたパウチ又はリザーバ60を形成する第1の側33を有する。デバイス10の、この封着された周縁は、本明細書において「縁部」15と称し、幅は、約5mmであってもよい。図2において、1つのリザーバ60が示されているが、可撓性シート20及び半硬質シート30により複数のパウチを封着することによって形成される複数のリザーバが提供されてもよい。半硬質シート30は、縁部15に沿って、第2の側39で、蒸気透過膜50に封着される。半硬質シート30は、リザーバ60内に揮発性流体を収容し、デバイス10が作動する前に、揮発性流体が蒸気透過膜50に接触するのを防止する。半硬質シート30は、デバイス10の作動の際に形成される開口部の境界を導く区別用刻み目線40を有する。一旦作動すると、蒸気透過膜50は、デバイス10から揮発性流体を連続的に揮散させて供給する。揮発性流体の連続的な揮散は、任意の好適な長さであってもよく、漏れないようにして、最高で20日間、30日間、60日間、90日間、120日間、又は30〜120日間の任意の期間を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるとき、用語「揮発性流体」は、室温及び大気圧でエネルギー源を必要とすることなく揮発可能である材料を指す。揮発性流体は、全体的に単一の揮発性流体から構成される組成物であってもよい。揮発性流体は、また、全体的に揮発性流体混合物から構成される組成物でもよい(即ち、この混合物は、複数の揮発性成分を有する)。更に、組成物の成分物質の全てが揮発性である必要はない。液体、又はエマルションを含む、任意の量又は形態の、任意の好適な揮発性流体を使用してもよい。
本明細書で使用するために好適な揮発性流体は、したがって、担体物質(例えば、水、溶媒など)のような不揮発性成分も有してよい。揮発性流体が本明細書において「送達される」、又は「揮散される」、と記載されるとき、これは、その揮発性成分の揮発を指しており、かつその非揮発性成分が揮散される必要はないことも、また、理解されるべきである。
デバイス10は、コンパクトで携帯が容易なものであってもよい(例えば、衣服のポケット、財布、小銭入れ他に収まるサイズである)。図1〜4は、独立型デバイスを示すが、デバイス10は、揮発性流体類を大気へ送達するヒーター及びファンなど既知の拡散補助手段とともに使用してもよいことが想到される。
デバイス10は、x軸、y軸、及びz軸に沿って、それぞれ、幅、長さ、及び深さを含む。デバイス10は、その長さ対幅の比率が、約2:1〜約4:1、あるいは約1.5:1〜約2.5:1であるという点において、細長くてもよい。デバイス10は、約45mm〜約55mm、あるいは約51mmの長さ、約15mm〜約30mm、あるいは約23mmまでの幅、約5mm〜約15mmの、あるいは約11mmの深さを有してもよい。リザーバ60の寸法は、約2mL〜約30mL、あるいは約2mL〜約10mL、あるいは約2mL〜約8mL、あるいは約4mL〜約6mL、あるいは約2mL、あるいは約6mLの揮発性流体を保持するような寸法であってもよい。
可撓性シート
デバイス10は、半硬質シート30に封着可能であり、液体及び蒸気質の揮発性材料の両方にとって重要なバリアである、可撓性シート20を含む。可撓性パウチ型リザーバを有することにより、高スループットで、よりコスト効率のよい縦型の充填及び封着プロセスにおいてデバイス10を製造することが可能になる。
可撓性シート20は、半硬質シート30とともに曲げて、かつ半硬質シート30内の区別用刻み目線40を破壊するのに十分な可撓性を提供する材料から作製される。可撓性シート材料は、当該技術分野において既知であり、ポリエチレン(「PE」)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terpthalate)(「PET」)、金属化PET、アルミニウム(「ALU」)、配向ポリプロピレン(「OPP」)、配向ポリアミド(「OPA」)、ポリアクリロニトリル(例えば、Barex(商標))、エチレンビニルアルコール(「EVOH」)、及びそれらの組み合わせ若しくは積層物を含んでもよい。
表1は、可撓性シートの可能な材料のブレンドと厚さの組み合わせを示す。
Figure 2016506783
半硬質シート
デバイス10は、両面で熱融着可能な多層半硬質シート30も含む。図3を参照すると、半硬質シート30は、可撓性シート20に熱融着可能な第1の側33を有する第1のシーラント層32、バリア層34、構造層36、及び蒸気透過膜50に熱融着可能な第2の側39を有する第2のシーラント層38を含む。半硬質シート30のそれぞれの層の間に、香料耐性結合層を含んでもよい。それぞれの結合層は、水系又は有機溶媒系のポリウレタン、ポリ尿素、エチレンアクリル酸、PE、ポリプロピレン(「PP」)、無水マレイン酸、又は他の有機化学品に耐性のある化合物を含む。いくつかの実施形態では、結合層は、ポリウレタンを含む。
第1のシーラント層32は、可撓性シート20に熱融着可能である。第1のシーラント層32は、その隣接層に熱融着可能な任意の材料で作製されてもよい。図3に示す実施形態では、隣接層は、可撓性シート20である。第1のシーラント層32は、PE、PP、PET、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。隣接層(例えば、可撓性シート20)は、第1のシーラント層32と同じ材料で作製されてもよい。例えば、第1のシーラント層32がPEである場合、可撓性シート20もPEで作製される。第1のシーラント層32のz軸に沿った厚さの範囲は、約15マイクロメートル〜約300マイクロメートル、あるいは約15マイクロメートル〜約200マイクロメートル、あるいは約15マイクロメートル〜約100マイクロメートル、あるいは約15マイクロメートル〜約50マイクロメートル、あるいは約35マイクロメートル、あるいは約20マイクロメートルである。
バリア層34は、加えられた力で破裂する(そのような破裂を助ける要素が存在しようと、存在しまいと)、任意の材料から作製されてもよい。バリア層34は、保管中、揮発性流体を収容することが意図されているため、香料及び溶媒を含む揮発性流体類に対して化学的に耐性があり、揮発性流体がその意図された使用の前に蒸発するのを防止する材料から作製され得る。そのような材料は、蒸気及び液体に対して不透過性であってもよい。バリア層34に好適な材料としては、可撓性フィルム、例えばポリマーフィルム、可撓性アルミ箔若しくは金属箔、又は例えば、箔/ポリマーフィルム積層体などの複合材料が挙げられる。好適な可撓性箔は、20マイクロメートルのアルミ箔を含む。好適なポリマーフィルムは、PETフィルム、INOESによりBarex(登録商標)の商標名で販売されているものなどのアクリロニトリルコポリマーバリアフィルム、クロロトリフルオロエチレン(chlorotrifuoroethylene)(例えば、Aclar(商標))、EVOH、及びそれらの組み合わせを含む。コーティングされたバリアフィルムは、バリア層として利用され得ることも想到される。使用され得る、そのようなコーティングされたバリアフィルムとしては、金属化されたPET、金属化されたPP、シリカ又はアルミナでコーティングされたフィルムが挙げられる。(Such coated barrier films include metalized PET, metalized PP, silica or alumina coated film may be used.)いずれのバリア材料も、コーティングされているか否かに関わらず、単独で、かつ/又は(and or)他のバリア材料と組み合わせて使用してもよい。
バリア層34は、通常保管期間に香料のバリアとして機能するのに十分な厚みを有するが、デバイス10が作動するときに破って開けるのに十分なほど薄い。z方向の好適な厚さとしては、約5マイクロメートル〜約30マイクロメートル、あるいは約5マイクロメートル〜約15マイクロメートルが挙げられる。バリア層の厚さは、選択される材料によって異なる。例えば、アルミ箔を使用する場合、厚さは、約20〜約25マイクロメートルであってもよい。
いくつかの実施形態では、半硬質シート30は、バリア層34に類似した第2の又は補助的バリア層(図示せず)を含んでもよい。このような場合、補助的バリア層は、第1の側33及び可撓性シート20に熱融着可能であってもよく、補助的保護を提供し、かつリザーバ60内の流体が保管中に区別用刻み目線40を通り抜けることを防止するのに役立つ。
構造層36は、以下の材料の1つを含んでもよい:ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(「PVC」)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(「ABS」)、PET、PE、PP、ナイロン、ナイロン複合材料、又はそれらの組み合わせ。一実施形態では、構造層は、PET若しくはPP、又はそれらの組み合わせで作製される。構造層36のz軸に沿った厚さの範囲は、約200マイクロメートル〜約750マイクロメートル、あるいは約300マイクロメートル〜約750マイクロメートル、あるいは約350マイクロメートル〜約700マイクロメートル、あるいは約300マイクロメートル〜約450マイクロメートル、あるいは約300マイクロメートル〜約400マイクロメートル、あるいは約300マイクロメートル〜約350マイクロメートルであってもよい。
表2は、構造層36の好適な材料のブレンドと厚さの組み合わせを示す。
Figure 2016506783
半硬質シート30は、蒸気透過膜50に熱融着可能な第2の側39を有する第2のシーラント層38も含む。第2のシーラント層38は、PE、PP、又はそれらの組み合わせから作製されてもよい。第2のシーラント層38のz軸に沿った好適な厚さの範囲は、約15マイクロメートル〜約300マイクロメートル、あるいは約15マイクロメートル〜約200マイクロメートル、あるいは約15マイクロメートル〜約100マイクロメートル、あるいは約15マイクロメートル〜約50マイクロメートル、あるいは約20マイクロメートル〜約50マイクロメートル、あるいは約35マイクロメートルから、あるいは約20マイクロメートルである。
いくつかの実施形態では、半硬質シート30は、厚さ約35マイクロメートルのPEの第1のシーラント層32、厚さ約10マイクロメートルのEVOHのバリア層34、厚さ約450マイクロメートルのPSの構造層36、及び厚さ約35マイクロメートルのPEの第2のシーラント層38を含む。よって、半硬質シートは、約530マイクロメートルの総厚、約500g/m2の通常重量、約16N/mm2の通常破断荷重(typical break load)、及び約1500〜約3500、あるいは約2200N/mm2の通常弾性率を有してもよい。他の実施形態では、半硬質シート30は、約200マイクロメートルのPPの複合された第2のシーラント層及び構造層、10マイクロメートルのEVOHのバリア層、及び200マイクロメートルのPPの第1のシーラント層を含む。他の実施形態では、半硬質シート30は、50マイクロメートルのPEの第2のシーラント層、350マイクロメートルのPETの構造層、20マイクロメートルのPE/10マイクロメートルのEVOHのバリア層、及び20マイクロメートルのPEの第1のシーラント層を含む。
半硬質シート30は、x−y平面上に少なくとも1つの区別用刻み目線40を含む。「区別用刻み目線」は、半硬質シート30のx軸(又は、いくつかの実施形態では、y軸)に沿った切り込みの長さに沿って様々である切り込みの深さを有する刻み目線を意味する。区別用刻み目線40は、x軸に沿って、又は、いくつかの実施形態では、y軸に沿って伸びてもよい。区別用刻み目線40は、x軸(即ち、デバイス10の幅)の全長にわたって伸びていない。むしろ、区別用刻み目線40は、縁部15間に位置し、これにより、区別用刻み目線40は、デバイスの封着縁部15(即ち、半硬質シート30が可撓性シート20及び蒸気透過膜50に封着された所)に接触する前に終わる。区別用刻み目線40を有する半硬質シート30の(複数の)領域は、刻み目線の付いた(複数の)領域44と見なされる。区別用刻み目線40の端部から延在する半硬質シート30の領域(即ち、区別用刻み目線と同じ軸に沿って、又は区別用刻み目線と一致して)は、刻み目線の無い領域46と見なされる。
構造層36を破壊することを容易にするが、封着縁部15を破壊しないように、デバイス10は、x−y平面上で任意の形態に配置された複数の区別用刻み目線を含んでもよい。いくつかの実施形態では、デバイス10は、2つの交差する区別用刻み目線(即ち、x−y平面に沿って互いに交差する2つの切り込みを含んでもよい)。更に、デバイス10は、半硬質シート30における第1の側33及び第2の側39の上に、このような交差する区別用刻み目線のパターンを含んでもよい。
半硬質シート30の刻み目線の無い領域46は、封着縁部15から、約5mm〜約15mm、あるいは約5mm〜約10mm、あるいは約5mmである。半硬質シート30の材料は、x軸に沿った区別用刻み目線の距離に影響し得る(例えば、弾性率が高いほど、より多くの量の刻み目線の無い領域が必要になり得る)。縁部15に近すぎる区別用刻み目線40を作ると、封着縁部15を破り、流体の漏れをもたらす恐れがある。縁部15から15mm超の区別用刻み目線40を作ると、十分な量の揮発性流体が蒸気透過膜50に接触するのを妨げ、揮発性流体類の大気への送達を制限し得る。
区別用刻み目線40の断面形態は、様々な形を取り得る。断面形態は、湾曲状(例えば、円弧若しくは楕円の弧の形態)でもよく、又は図3に示すV字型、U字型、L字型、又はそれらの組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、区別用刻み目線40は、傾いていてもよい(即ち、半硬質シート30の側に対して傾斜していてもよい)。
区別用刻み目線40は、単一の上部切り込み41、又は上部切り込み41及び下部切り込み42を含んでもよい。この上部切り込み及び下部切り込みは、バリア層34を横断しない。より具体的には、上部切り込み及び下部切り込みは、区別用刻み目線40の中央部に沿って最も深い。換言すれば、常に、区別用刻み目線40に沿って徐々に破れ(即ち、デバイス10が曲げられる程度に比例する)、これにより、デバイス10が比較的軽度に曲げられた場合、半硬質シート30は、区別用刻み目線40の中央部に沿って破れるのみである。また、デバイス10が更に曲げられると、半硬質シート30の破れは、また、区別用刻み目線40の周縁部まで延在する。
図3に示すz軸に沿った上部切り込み41の深さは、第2のシーラント層38の厚みと、構造層36の深さの約40%〜約100%、あるいは約50%〜約100%、あるいは約50%〜約90%、あるいは約60%〜約100%、あるいは約70%〜約100%、あるいは少なくとも約50%を横断する。下部切り込み42のz方向の深さは、第1のシーラント層32の一部を横断するか、又は第1のシーラント層32全体を横断する。下部切り込み42の深さは、第1のシーラント層32の深さの約50%〜約100%、あるいは約50%〜約90%、あるいは約65%、あるいは約80%を横断する。
半硬質シートが、50マイクロメートルのPE/350マイクロメートルのPET/20マイクロメートルのPE/10マイクロメートルのEVOH/20マイクロメートルのPEを含む場合、上部切り込み41の最大深さは、PE/PET/PE層を通って420マイクロメートルであってもよく、下部切り込み42の最大深さは、最後のPE層を通って20マイクロメートルであってもよい。半硬質シートが、200マイクロメートルのPP/10マイクロメートルのEVOH/200マイクロメートルのPPを含む場合、区別用刻み目線40の最大深さは、上部切り込み又は下部切り込みについて200マイクロメートルであってもよく、もう一方の切り込みの最大深さは、200マイクロメートル未満である。
蒸気透過膜
蒸気透過膜50は、第2のシーラント層38の第2の側39の縁部15に封着され、これにより、蒸気透過膜50は、デバイス10の外側となり、大気に曝露される。蒸気透過膜は、揮発性蒸気がデバイス10から出られるようにする一方、揮発性流体がデバイス10から漏れるのを防止する。蒸気透過膜50は、半硬質シート30が破壊されているとき、デバイス10の屈曲に耐えるのに十分な可撓性を有する。蒸気透過膜50は、また、流体が蒸気透過膜50から自由に流出するのを防止し、したがって、漏れの問題に対処する。
理論に束縛されるものではないが、膜の物理的特性は、蒸気透過膜50を通る揮発性流体類の拡散又は移動速度に影響を及ぼし得る。そのような特性は、使用される材料、充填剤の使用、孔径、厚さ、及び蒸発表面積を含み得る。本発明に好適な蒸気透過膜としては、米国特許出願公開第2010/0308126(A1)号に記載の、任意でシリカを充填された超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)型膜が挙げられる。このようなUHMWPE膜としては、Daramicから入手可能なDaramic(商標)V5、DSM(Netherlands)から入手可能なSolupor(登録商標)、PPG Industriesから入手可能なTeslin(商標)SP1100HD、及びそれらの組み合わせが挙げられる。これらの膜は、屈曲し、デバイス10内に流体を収容しつつ、揮発性流体が自由に放散し得るようにすると考えられている。他の蒸気透過膜としては、従来のPE、PP、エチレン酢酸ビニル、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の一態様では、蒸気透過膜50は、耐用期間の終了を示すために接触している揮発性流体の量に反応する染料を含んでもよい。あるいは、膜50は、拡散が発生しているということを示すために、芳香剤又は揮発性流体に接触したときに透明に変化してもよい。耐用期間の終了を示すための当該技術分野において既知である他の手段が、本発明について想到される。
蒸気透過膜50の、z軸に沿った厚さは、約0.01mm〜約1mm、あるいは約0.1mm〜0.4mm、あるいは約0.15mm〜約0.35mm、あるいは約0.25mmであってもよい。
ユーザーの好むデバイス10のサイズによって、膜50の表面積は、様々であってもよいということを当業者は理解するであろう。いくつかの携帯型の実施形態では、膜の蒸発表面積は、約2cm2〜約100cm2、あるいは約2cm2〜約35cm2、あるいは約10cm2〜約50cm2、あるいは約10cm2〜約45cm2、あるいは約10cm2〜約35cm2、あるいは約15cm2〜約40cm2、あるいは約15cm2〜約35cm2、あるいは約20cm2〜約35cm2、あるいは約30cm2〜約35cm2、あるいは約35cm2〜40cm2であってもよい。
接着剤、熱融着及び/若しくは加圧封着(pressure sealing)、超音波ボンディング、圧着など、又はそれらの組み合わせの層によって、蒸気透過膜50を、縁部15に沿った第2のシーラント層38の第2の側39に固定してもよい。一旦破壊されると、揮発性流体は、半硬質シート30を通ってリザーバ60から流出し、蒸気透過膜50に接触し、次いで大気へ送達される。蒸気透過膜50は、半硬質シート30が破壊されるまで、揮発性流体から遮断されているため、芳香の強度は、蒸気透過膜50が完全に湿潤されるとき、ゼロからその均衡放出率までゆっくりと増大し得る。
デバイス10の最終的な構成によって、追加の部分を加えてもよい。このような部分は、例えば、強度調節、又は輸送中の汚染、塵埃などからの保護を提供する目的に役立ち得る。
図4を参照すると、デバイス10は、強度調節シート80を含み得る。強度調節シート80は、デバイス10からの揮発性組成物の拡散を遅くする任意の材料で作製されてもよい。強度調節シート80は、また、取扱説明書、装飾図版等を印刷するため、当該技術分野で入手可能な印刷可能材料から作製されてもよい。強度調節シート80を、蒸気透過膜50に、熱融着、圧着、接合、ないしは別の方法で付着してもよい。図4に示す実施形態では、強度調節シート80は、蒸気透過膜50を見せる単一の開口部を含み、かつカバー82を含む。ユーザーは、リザーバ60から大気への揮発性流体の強度を調節するために、様々な角度で、カバー82を開ける、又は閉じることができる。
他の実施形態では、強度調節シート80は、調整可能な通気孔又は開口を有してもよい。例えば、強度調節シート80は、1つ以上の通気孔を有する通気口付きの層と、通気孔の上に位置する通気口の無い層と、を含んでもよい。通気口付きの層又は通気口の無い層は、摺動又は枢動して、通気孔を見せて、揮発性流体のリザーバ60から大気への強度調節を可能にする。通気孔のサイズを大きくすることで、揮発性流体の送達を増やしてもよい。通気孔の開口部は、ユーザーが様々な手段を介して制御することができる。ユーザーは、通気孔を開けても、部分的に開けても、部分的に閉めても、又は閉めてもよい。
図5A及び5Bを参照すると、デバイス10は、また、デバイス10の強度調節機構として、かつ直立スタンドとして機能するハウジング90を含んでもよい。ハウジング90は、運送及び売り場での陳列のための、デバイス10の外装としても機能することができる。ハウジング90は、紙、厚紙、及びプラスチックを含む任意の市販の材料から作製してもよい。
ハウジング90は、図5A及び5Bに示すように、デバイス10を囲み(circumferences)、かつ1つの側で固定されている単一のパネルから作製してもよい。ハウジング90は、また、任意の構成の、接着剤などでまとめて固定した複数のパネルで形成して、デバイス10を少なくとも部分的に囲んでもよい。デバイスの運送中かつ/又は作動前に、ハウジングは、図5Aに示すような平坦な構成であってもよい。ハウジングは、売り場の陳列フックから吊るすための開口部92を含んでもよい。ハウジング90は、デバイスをユーザーに示す窓94を画定してもよい。窓94は、可撓性シート30を見せる透明シートを含んでもよく、あるいは、窓94は、ハウジング90の遮るもののない開口部であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング90は、窓94を含まない。
デバイス10は、そこから延在するタブ96を含んでもよい。デバイス10は、一度に作動し直立させて置かれる。方法は、本発明によるデバイスを提供する工程と、デバイスをおよそ90度曲げて刻み目線40を破壊する工程と、タブ96をノッチ98に挿入する工程と、を含む。図5Bに示すように、曲げる工程は、ハウジング10内のノッチ98に向けて、デバイスのタブ96側を持ち上げる、又は押すことにより行ってもよい。図5Bにおいて、およそ90度の屈曲部は、蒸気透過膜50の側で作られる。本方法において、タブ96がノッチ98の中にはまり込むと、区別用刻み目線は、曲げ力によって破壊され(is breach by the bending force)、ハウジングは、デバイス10の直立スタンドを作り(creates and upright stand)、揮発性流体の大気への送達を促進する。
揮発性流体
揮発性流体は、香油の形態であってもよい。大半の従来の芳香物質は、揮発性精油である。揮発性流体は、香水供給元から、通常、入手可能である揮発性有機化合物であってもよい。更に、揮発性流体は、合成により又は自然に形成された物質であってもよい。例としては、ベルガモット、ダイダイ、レモン、マンダリン、ヒメウイキョウ、ニオイヒバ、クローブリーフ、シダーウッド、ゼラニウム、ラベンダー、オレンジ、オリガナム、プチグレン、ホワイトシダー、パチョリ、ネロリ(neroili)、ローズアブソリュートなどの油が挙げられるが、これらに限定されない。空気消臭剤又は芳香剤の場合には、異なる揮発性流体類は、類似する、関連する、補完する、又は対照的であり得る。
揮発性流体は、また、周囲温度で気相へ昇華する能力又は液体に香りを与えるのに用いられる能力を有する結晶性固体の形態が起源であってもよい。任意の好適な量又は形態における任意の好適な結晶性固体が、使用されてもよい。例えば、好適な結晶性固体として、バニリン、エチルバニリン、クマリン、トナリド、カロン、ヘリオトロペン、ムスクキシロール、セドロール、ムスクケトンベンゾフェノン(benzohenone)、ラズベリーケトン、メチルナフチルケトンβ、サリチル酸フェニルエチル、ベルトール、マルトール、メープルラクトン、プロオイゲノールアセテート、エヴェミルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
しかしながら、揮散習慣性の問題を避けようと試みて、異なる揮発性流体類が使用されている場合、揮発性流体類が極めて類似しているのは望ましくない場合がある。さもなければ、揮散を体験している人々は、異なる物質が揮散されていることに気づくことができない。異なる揮散は、それぞれが異なる揮発性流体を提供する(例えば、ムスク、花、果物の揮散など)複数の送達システムを使用して提供し得る。異なる揮散を、共通のテーマ又は何らかの他の方式により相互に関連付けることができる。異なるが補完的な揮散の例は、桂皮の揮散とリンゴの揮散であり得る。
本発明の揮発性流体に加えて、デバイス10は、任意の既知の悪臭組成物を含んで臭いを中和してもよい。好適な悪臭組成物としては、シクロデキストリン、反応性アルデヒド、及びイオノンが挙げられる。
組成物は、総重量の約10%〜約100%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.001kPa(0.01torr)未満のVPを有し、あるいは、総重量の約40%〜約100%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.01kPa(0.1torr)未満のVPを有し、あるいは、総重量の約50%〜約100%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.01kPa(0.1torr)未満のVPを有し、あるいは、総重量の約90%〜約100%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.04kPa(0.3torr)未満のVPを有する、揮発性流体混合物を含むように配合されてもよい。一実施形態では、揮発性流体混合物は、総重量の0%〜約15%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.0005kPa〜約0.005kPa(約0.004torr〜約0.035torr)のVPを有し、かつ総重量の0%〜約25%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.01kPa〜約0.04kPa(約0.1torr〜約0.325torr)のVPを有し、かつ総重量の約65%〜約100%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で約0.005kPa〜約0.01kPa(約0.035torr〜約0.1torr)のVPを有してもよい。揮発性流体の飽和蒸気圧を取得する1つの源は、U.S.Environmental Protection Agencyから入手可能なEPI Suite(商標)、バージョン4.0である。
揮発性流体の粘度は、揮発性流体が、いつ、どのように、蒸気透過膜50に送達されるかを調節し得る。例えば、低粘度の組成物は、高粘度の揮発性流体類よりも、速く流れ得る。したがって、膜は、最初に低粘度の材料によって湿潤し得る。低粘度の位相よりわずかに低粘度である、又は同様な粘度である、揮発性流体がより高粘度になるほど、重力によってリザーバに残り得る。したがって、低粘度の揮発性流体は、蒸気透過膜50に送達され得、より速く大気へ揮散され得る。蒸気透過膜50(vapor permeable membrane 40)から液体が染み出すことを防止するのに役立てるために、揮発性流体類は、約23cP未満の粘度及び約33mN/m未満の表面張力を有してもよい。
一実施形態では、揮発性流体を含有する組成物は、約1.0cP〜約25cP未満、あるいは約1.0cP〜約23cP(about 23)未満、あるいは約1.0cP〜約15cP未満の粘度を有してもよい。
揮発性流体を含有する組成物は、組成物が約19mN/m〜約33mN/m未満、あるいは約19mN/m〜約30mN/m未満、あるいは約19mN/m〜約27mN/m未満の表面張力を含み得るように、設計されてもよい。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、複数の指示対象を包含する。したがって、例えば「揮発性流体」は、複数の揮発性流体を含み得る。
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる数値範囲には、こうしたより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲が、こうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように、包含されるものとする。例えば、「1〜10」の規定された範囲は、最小値1〜最大値10の(かつ最小値1及び最大値10を包含する)任意の及び全ての部分範囲、即ち、最小値1又はそれ以上で始まり、最大値10又はそれ以下で終わる全ての部分範囲(例えば1〜6.1、3.5〜7.8、5.5〜10など)を含むと見なされるべきである。
更に、本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりもむしろ、特に断らない限り、こうしたそれぞれの寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体が参照により本明細書に援用される。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書中で開示又は請求されるいずれかの発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献との組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語のいずれかの意味又は定義が、参照により援用された文書中の同じ用語のいずれかの意味又は定義と矛盾する限りにおいて、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義が適用されるものとする。
以上、本発明の特定の実施形態を図示、説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことが可能である点は、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲で網羅することとする。

Claims (17)

  1. 揮発性流体を大気へ送達する方法であって、
    a.x軸、y軸、z軸、封着縁部を有する空気消臭デバイスを提供する工程であって、前記デバイスは、
    i.可撓性シートと、
    ii.前記可撓性シートに封着され、リザーバを形成する多層半硬質シートであって、前記半硬質シートは、構造層と、刻み目線の付いた領域と刻み目線の無い領域とを画定する区別用刻み目線と、を含む多層半硬質シートであって、
    前記区別用刻み目線は、前記構造層の少なくとも50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する少なくとも1つの切り込みを含み、前記刻み目線の無い領域は、前記封着縁部から5mm〜15mmである、多層半硬質シートと、
    iii.前記半硬質シートに封着された蒸気透過膜と、を更に含む、工程と、
    b.前記区別用刻み目線を破壊して、前記揮発性流体を前記リザーバから放出し、前記揮発性流体を前記蒸気透過膜に接触させることによって、前記揮発性流体を大気へ拡散する工程と、を含む、方法。
  2. 前記刻み目線の無い領域は、前記封着縁部から5mm〜10mmである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記半硬質シートは、第1のシーラント層を更に含み、かつ前記区別用刻み目線は、上部切り込み及び下部切り込みを含み、前記下部切り込みは、前記第1のシーラント層の少なくとも50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記半硬質シートは、前記構造層及び前記蒸気透過膜に封着された第2のシーラント層を更に含み、前記第2のシーラント層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記半硬質シートは、前記構造層に封着された香料耐性バリア層を更に含み、かつエチレンビニルアルコール、金属箔、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記半硬質シートは、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアルコール、ポリプロピレン、ポリスチレン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも3つの材料を含み、好ましくは、前記半硬質シートは、ポリエチレン、エチレンビニルアルコール、及びポリプロピレンを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記構造層は、厚さ200マイクロメートルのポリプロピレンを含み、前記半硬質シートは、厚さ200マイクロメートルのポリプロピレンの第1のシーラント層と、厚さ10マイクロメートルのエチレンビニルアルコールのバリア層と、35マイクロメートルの第2のシーラント層と、を更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記半硬質シートは、2200N/mm2の弾性率を有する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記デバイスは、前記リザーバに収容される揮発性流体混合物を更に含み、前記揮発性流体混合物は、総重量の90%〜100%の揮発性流体類を含み、該揮発性流体類はそれぞれ、25℃で0.04kPa(0.3torr)未満のVPを有し、好ましくは、前記デバイスは、前記リザーバに収容される香料混合物を更に含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記蒸気透過膜は、0.01〜0.03マイクロメートルの平均孔径、好ましくは0.02マイクロメートルの平均孔径を含む微多孔膜である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記蒸気透過膜の蒸発表面積は、2cm2〜35cm2である、請求項1に記載の方法。
  12. 前記蒸気透過膜に付着された強度調節シートを更に含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記デバイスは、ハウジング内に収容されている、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ハウジングは、ノッチを含み、かつ前記デバイスは、前記デバイスから延在するタブを更に含み、前記タブは、前記ノッチ内に挿入するように構成されている、請求項13に記載の方法。
  15. 揮発性流体を大気へ送達する方法であって、
    a.x軸、y軸、z軸を有するデバイスを提供する工程であって、前記デバイスは、
    i.揮発性流体を収容するリザーバと、
    ii.前記リザーバに封着された第1のシーラント層と、前記第1のシーラント層に封着されたバリア層と、前記バリア層に封着された構造層と、任意で、前記構造層に封着された第2のシーラント層と、を含む、多層半硬質シートであって、前記多層半硬質シートは、上部切り込み及び下部切り込みを含む区別用刻み目線を更に含み、前記上部切り込みは、前記構造層の少なくとも50%を横断する前記z軸に沿う深さを有し、かつ前記下部切り込みは、前記第1のシーラント層の少なくとも50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する、多層半硬質シートと、
    iii.前記半硬質シートに熱融着された蒸気透過膜と、を更に含む、工程と、
    b.前記区別用刻み目線を破壊して、前記揮発性流体を前記リザーバから放出し、前記揮発性流体を前記蒸気透過膜に接触させることによって、前記揮発性流体を大気へ拡散する工程と、を含む、方法。
  16. 前記下部切り込みは、前記第1のシーラント層の少なくとも50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する、請求項15に記載の方法。
  17. 揮発性流体を大気へ送達する方法であって、
    a.x軸、y軸、z軸、封着縁部、及び前記デバイスから延在するタブを有するデバイスを提供する工程であって、前記デバイスは、ノッチを有するハウジング内に収容されており、かつ前記デバイスは、
    i.可撓性シートと、
    ii.前記可撓性シートに封着され、リザーバを形成する多層半硬質シートであって、前記半硬質シートは、構造層と、刻み目線の付いた領域と刻み目線の無い領域とを画定する区別用刻み目線を更に含み、前記区別用刻み目線は、前記構造層の少なくとも50%を横断する前記z軸に沿う深さを有する少なくとも1つの切り込みを含み、かつ前記刻み目線の無い領域は、前記封着縁部から5mm〜15mmである、多層半硬質シートと、
    iii.前記半硬質シートに封着された蒸気透過膜と、を更に含む、工程と、
    b.前記タブを前記ノッチ内に挿入することによって、前記区別用刻み目線を破壊し、前記揮発性流体を前記リザーバから前記蒸気透過膜へ放出して、前記揮発性流体を大気へ拡散する工程と、を含む、方法。
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