JPH09506279A

JPH09506279A - 空気清浄剤及び／又は消臭剤発散システム

Info

Publication number: JPH09506279A
Application number: JP7516208A
Authority: JP
Inventors: レナードポール
Original assignee: レナードポール
Priority date: 1993-12-06
Filing date: 1994-11-23
Publication date: 1997-06-24
Also published as: WO1995015772A1; AU690946B2; NZ277179A; CA2177078A1; US5556030A; BR9408254A; EP0732946A1; ZA949351B; US5372303A; AU1211995A; CN1141596A

Abstract

(57)【要約】芳香剤の分散率を制御し且つ多層シート材料（22、23）から作られた可撓性容器（21）にしっかりと密封された綿ベースのウイック材料（30）に芳香剤組成物を関連させるための揮発保留剤を有する独自の芳香剤剤組成を提供することによって、独自の優れた空気清浄剤及び／又は消臭剤分散システム（20）が得られる。好ましい実施例では、多層の可撓性容器（21）が、芳香剤組成物の温度を上昇させることのできる在来の全ての加熱システムと協働することができるように作られており、これにより、所望のエリアの隅々への分散を相当に向上することができる。また、好ましい実施例では、この発明の分散システム（20）は、小さな、コンパクトで柔軟に形作ることのできる容器又はハウジング（21）を用い、これによりこの発散システムを、所望の場所に、この場所の大きさの制約に注意を払うことなく、容易に設置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】空気清浄剤及び／又は消臭剤発散システム技術分野この発明は、空気清浄剤及び／又は消臭剤に関し、より詳しくは、所望の清浄／消臭用芳香剤を長期間にわたって収容して発散するための統合化したシステムに関する。背景技術空気清浄又は消臭は、住居環境および商業環境の両者で、長い間消費者によって求められてきた。発生した種々様々な臭いによって、不快な臭いを減じ又は除去する要望が、長続きする好ましい臭いを与える要望と共に、長い間、存在している。空気浄化剤又は消臭剤を求める需要を満足させる試みの中で、数多くの商品が開発されてきており、また、実際に市場で販売されている。一般的に、このような従来の商品は、所望の空気清浄又は消臭効果を提供するために、固体、液体又はエアゾールスプレーとして販売されている。典型的には、このような従来の商品は、臭い分子を吸収し、このような分子を溶解又は乳化し、又は不快な臭いの原因であるバクテリアを殺すことによって作用するのが一般的である。不快な臭いが存在する領域又は環境に好ましい臭いを作るための様々な送出システムを提供する努力が相当に行われてきたが、長期にわたって消臭し又は空気清浄することのできる完全に満足のいく送出システムが未だ得られていない。特に、消臭剤をスプレーするような従来のシステムは、単に一時的に、空気を清浄化又は望ましくない臭いを除去することができるだけである。この商品は、空気中にスプレーすると、臭いを変えるスプレーが素早く散って、一時的又は暫時の薬効を与えるだけである。この限定的な効果は、強制された空気の流れによって暖房又は冷房を作る環境では特に顕著である。なぜならば、この空気の流れが空気の乱れを増大し、これにより空気清浄スプレーが一層素早く散ってしまうからである。同じような短い期間の効果は、消臭剤又は空気清浄剤の限定した分散を与えるだけの且つ短い持続期間で効果が枯渇してしまう液体及び固体の空気清浄用商品においても得られる。その結果、このような商品は、限定的な受入れと使用とを実現するだけであった。従来のシステムは、一般的に、空気清浄物質を含む簡単な分散器から、装飾又はデザイン効果のために作られたより複雑な送出システムまで幅広い。残念なことに、このような装飾的な効果によって、このような商品は実質的に高価になり、長期間の連続した空気清浄又は消臭を送出するこの商品の能力は高められていない。ある従来のシステムは、真空操作中、空気清浄又は消臭を行うために掃除機と一緒に使用することのできる多層の可撓性パッケージを用いている。しかしながら、このような商品は、典型的には、他の環境の中で使用することができず、また、芳香剤キャリアとしてスポンジ材料を使用していることにより、持続した、連続的な、信頼できる空気清浄又は消臭を提供することができない。その結果、このような従来の商品は、用途の広さ及び基材の広い利用性に欠けていた。他の従来のシステムは、発散器を加熱するのに電気を用いることにより芳香剤の拡散を行う試みを行っている。固体の非加熱の発散器の上で大きな芳香剤の発散が得られるが、この従来のシステムは、極めて高価であり、極めて限定した並の改善を提供しているにすぎない。したがって、本発明の主なる目的は、所望の芳香剤を長期にわたって送り出すことのできる高濃度の迅速に分散可能な空気清浄用／消臭用組成物を提供する完全に一体の空気清浄用／消臭用発散システムを提供することにある。本発明の他の目的は、ユーザが望むときだけ、芳香剤の連続した完全な制御された分散を行わせる芳香剤保持および分散システムを備えた完全に一体化された漏れの無い容器システムを提供する上述の特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。本発明の他の目的は、分散する芳香剤の量をユーザが制御することのできる簡単に採用でき、可変の開放システムを提供できる上述した特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。本発明の他の目的は、本発明の発散システムの全体的な構成によって、先に取り付けることなく種々様々な場所に簡単に設置することのできる上述した特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。本発明の更なる目的は、システムが採用される建物全体又は領域を長期にわたって空気清浄及び／又は消臭するために住居及び商業施設の両者に簡単に採用することのできる上述した特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。本発明の他の目的は、空調ダクト又は他の熱を送るシステムに簡単に採用される上述した特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。本発明の他の目的は、子供が使用しても安全であり、子供による意図しない使用又は接触の可能性をほとんど無くする発散システムに作られた上述した特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。本発明の他の目的は、在来の暖房及び冷房システムと協働して、取り付けられた電気的な放出との連動を必要とすることなく、所望の芳香剤を循環させることのできる上述した特徴を備えた空気清浄剤／消臭剤発散システムを提供することにある。他の目的および特定の目的は、幾分自明であり、また、後の説明で幾分明らかになろう。発明の概要本発明は、小さくコンパクトな多層の可撓性パッケージの中に収容された高又は超吸収ウイック部材と関連する所望の芳香剤の高濃度のオイルベースの溶液を有する独自の空気清浄剤及び／又は消臭剤発散システムを提供することによって、従来のシステムの困難性および欠点を解消する。本発明の発散システムの一部として採用される多層の可撓性ハウジング又は容器は、完全に可撓性であり且つ所望の形態に形作ることが可能である。これにより、発散システムは、大きさの制約を気にすることなく、所望の箇所に置くことができる。本発明の他の特徴は、実際に使用する前は完全に密封され且つその中に取り込まれる空気清浄用／消臭用組成物を殆ど通さないないハウジング又は容器で構成された空気清浄剤／消臭剤発散システムの達成である。この結果、ユーザが使用を開始し、発散システムの開放が制御される前は、その内容物が容器の中に密封された状態に維持され、望まれるまでは放出されない。したがって、この商品が、パッケージを使用のために開くと何時でも所望の空気清浄／消臭能力の全てを発揮することを保証しながら、所望の期間、発散システムの各パッケージを保存することができる。本発明の他の特徴は、芳香剤が通過するハウジングに出口又は開口の大きさをユーザが制御することができる空気清浄剤／消臭剤発散システムの構築である。これにより、ユーザが望む空気清浄／消臭の程度によって、芳香剤がハウジング又は容器から発散する率を調節するために、ハウジング又は容器を最小又は完全に開けることができる。これにより、所望の適用に簡単に順応することができる。好ましい態様では、芳香剤およびウイック手段が収容されるポーチ領域までノッチを進めることによって、ユーザが発散システムを開けることのできる密封ゾーンに形成されたノッチゾーンを備えて構成されている。開ける領域を制御することによって、所望の発散口を迅速且つ簡単に作ることができる。所望ならば、発散ゾーンの大きさを制御するために他の構成を採用することができる。他の高い効率であると分かった構成では、内部ポーチ又はハウジングゾーンの一つの縁に沿って複数の孔を形成することであり、この孔をシールする、これを覆う取り外し可能なシールストリップと協働して、使用を望むまで、空気清浄用／消臭用組成物を完全な効力に維持つ。必要なときは何時でも、ユーザが単にシールストリップの全て又は一部を取り除いて、特定の適用に必要とされる所望の数の孔を露出させる。これにより、発散される芳香剤の量を完全に制御るう他の構成が得られる。本発明の好ましい態様では、ウイック手段が、空気清浄用／消臭用組成物と直接接触した状態で保持ゾーン又はポーチの中に配置される綿材料からなる。典型的には、空気清浄用／消臭用組成物はウイック材料に完全に吸収され、空気清浄用／消臭用組成物の残余の供給は保持ゾーンの領域の中に、ウイック手段が接触した状態でプールされる。これにより、発散システムを開けると、空気清浄用／消臭用組成物の一部が発散ゾーンを通って放出され、物質の全てがウイック材料の中に吸収されて発散されるまで、付加的な空気清浄用／消臭用組成物がウイック材料に連続的に供給される。綿ウイック手段は、織り形態又はマット状の形態のいずれかの綿材料で作ってもよい。使用する形態を気にすることなく、綿を使用することによって、空気清浄用／消臭用組成物の連続した供給が維持され、また、組成物の効果的且つ効率的な発散が実現できることが分かった。これにより、本発明の発散システムは、連続的な、トラブルのない、信頼性のある所望の周囲領域の空気清浄及び／又は消臭を達成する。所望ならば、好ましい綿材料の代わりに、ウイック手段のために他の適当な材料を用いることができる。しかしながら、そのような他の代わりの材料は、望むときに、芳香剤の発散と同じに芳香剤の所望の保持を与えるために、同じような吸収性と発散特性をもっていなければならない。また、ウイック手段および芳香剤は、結合したウイック手段及び芳香組成物の必要性を無くするために固体の形態又はゲル状の形態で構成されていてもよい。ウイック手段を液体の芳香組成物と共に使用することが好ましいが、本発明の範囲から逸脱することなく他の構成を採用することができる。本発明の他の特徴は、芳香剤溶液のための独自の組成の獲得である。本発明によれば、芳香剤の発散率を制御するために芳香剤と一緒に揮発保留剤が用いられる。これにより、一層長持ちする空気清浄剤／消臭剤発散システムが得られる。この好ましい構成を採用することによって、従来の困難性の全てを解消する発散システムが実現され、このシステムは、長持ちする、信頼性のある空気清浄用及び／又は消臭用の送出システムを提供する。特に、本発明は、住居環境は勿論のこと商業環境に用いるのが適当である点が独特である。これに関し、本発明は、ダクトを通じて空気の流れを差し向けられる建物全体又は棟に清浄及び／又は消臭空気を送るための商業設備の空調ダクトの中に設置するのが適当である。更に、本発明によって得られる独特の要素の組み合わせによって、この送出システムは、空調および空気流れシステムは勿論のこと全ての加熱システムと直接関連して用いることができる。これに関し、本発明の送出システムは、連続した空気清浄用／消臭用組成物の送出での困難性が存在する保養所、病院などで使用するのに適する点で独特である。しかしながら、空調ダクト又は他の空気供給室の中に本発明のものを単に置くだけで、所望の空気清浄用及び／又は消臭用の芳香剤が所望の建物又は領域に効果的に且つ効率的にくまなく送られる。この独特のウイック手段、空気清浄用／消臭用組成物および多層のコンパクトな可撓性構造を採用することによって、実質的に改良された芳香剤発散を得るために、本発明の送出システムを在来の加熱システムの中に簡単に設置して、これと直接関連して効率的に使用することができる。また、他のやり方では近寄ることのできない空間又は場所に、この発散システムを効率的に設置することができる。在来の熱水のような加熱システム、電気および熱風をベースにしたシステムのような場所に、この２つ長所が特に用いられる。典型的には、熱水をベースにしたシステムは、ラジエータ又は床および壁に直接隣接して壁に沿って延びる熱水パイプを用いる。この熱水パイプは、複数のバッフル又はフィンによって周縁が囲まれており、このフィンは、金属製のハウジングで覆われている。熱水からの熱はパイプを通ってラジエータ又はフィンに伝わり、対流によって、ラジエータ又はハウジングを通って部屋に伝わる。本発明を用いることによって、空気清浄用／消臭用送出システムを、ラジエータ、フィンに直接又は隣接した箇所に、又はハウジングの所望の箇所に配置して、消臭用及び／又は空気清浄用芳香剤を温風で部屋に運ぶことができる。電気加熱システムは、同様に構成されたフィン及びハウジングシステムを用い、このシステムで、同様の有効な効果を得るために、本発明の発散システムを容易に採用することができる。更に、部屋を温める薪ストーブによって、熱せられた空気および対流が用いられ、この薪ストーブは典型的にバッフル手段を有する。本発明では、所望の効果を得るために、薪ストーブの近く又はこのストーブに関連するバッフルに送出システムを置くことができる。発散システムに悪影響を及ぼす温度の熱い面への送出システムの設置を回避するように注意する必要がある。最後に、暖房システムは、部屋を温めるために、温風の流れを制御するために、ダクト、導管、温風調節装置を有する。本発明を採用する際には、発散システムを加熱して、芳香剤を部屋又はゾーンに分散するために、温風が通過するダクト又は温風調節装置の中に送出システムを置くことができる。これにより、コンセントに差し込むことによって加熱される従来のシステムで必要とされたような、複雑で高価な組立体を必要とすることなく、実質的に改善された芳香剤の送り込みを得ることができる。全ての加熱システムと一緒に効率的に且つ効果的に用いることのできる発散システムを提供することによって、本発明の効力を実質的に向上することができる。ここに詳細に説明するように、芳香剤組成物は、分散率を制御する蒸発保留剤を有し、この発散システムの容器又はハウジングは、密着して一体的に固着された複数の層を有し、この層の一つが金属箔層からなる。この構成により、本発明の送出システムは、在来の暖房システムが生成する熱を用いて、容器の金属箔の温度を上昇させることができる。この温度上昇が、空気清浄用／消臭用組成物の供給を直接もたらすので、この組成物の揮発性が高められ、この組成物の環境への一層効果的な送り出しが実現される。好ましい態様では、本発明の可撓性容器は、２つの別の独立したシートから作られ、この各シートは、互いに同一であり、連続したシートを形成するために一体的に結合された複数の層からなる。５つの別の層を一体的に結合するのが好ましく、その少なくとも１つの層が金属箔層からなり、この金属箔層は、その両面が、ポリエステルフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、エチレンアクリル酸コポリマーフィルム、低線密度ポリエチレンフィルムからなる群から選択された一以上の材料から作られた複数の別の層に結合される。この構成を採用することにより、２つの別の独立した多層の複合シートが、その周回りで互いにシールされて内部保持ゾーン又はポーチを形成し、この内部保持ゾーン又はポーチの中に、空気清浄用／消臭用組成物と一緒に超吸収の綿ベースウイック材料が設けられる。ウイック材料及び空気清浄用／消臭用組成物が内部保持ゾーンの中に配置されると、保持ゾーンは完全に密封され、多層容器の中の空気清浄用／消臭用組成物の安全で漏れの無い保持が行われる。この密封した容器を形成する各面のための多層構造を採用することによって、濃縮した空気清浄用／消臭用組成物が容器の壁を通じて漏れ又は拡散することができないことを保証することができる。このことによって、空気清浄用／消臭用発散システムの長期にわたって保存することができる。これにより、本発明のものを望むだけ長期間保有することができ、一度、開けると、その中に含まれる濃縮した空気清浄用／消臭用組成物がその能力を維持して、直ちに所望の空気清浄／消臭効果を奏する。本発明の他の態様にあっては、本発明の空気清浄用／消臭用システムは、また、芳香剤担持ウイック手段と、発散システムを作る多層の複合シートの一つとの間に配置された少なくとも１つの透過膜層を有する。所望ならば、透過性膜からなる２つの別の独立した層を用いることができ、この透過膜層は、芳香剤担持ウイック手段の両側に配置される。ウイック手段と、本発明の空気清浄用／消臭用発散システムを形成する多層の複合シートとの間に配置された透過性膜の一以上の層を用いることによって、発散システムから大気への芳香剤の拡散速度を、非常に正確に且つ一定に制御することができる。発散される芳香剤の分子サイズのために特に選択された空隙率を有する透過性膜を採用することによって、この透過性膜を通って大気への芳香剤の拡散速度を制御して、本発明の発散システムの長持ちを更に高めることができる。これにより、芳香剤の効力に注意を払うことなく所望の濃度レベルの空気清浄用／消臭用組成物を採用することができ、発散システムは、ウイック手段から大気への芳香剤の発散速度を、信頼性のある自動的な完全に反復可能な方法で完全に制御することができる。本来的に信頼性のある商品を提供することに加えて、本発明の空気清浄用／消臭用発散システムは、どのような特定の用途又は使用方法にも向くように特別に作ることができる。したがって、本発明は、要素の構成、組み合わせ及び部品の配置の特徴を有し、このことは、後に説明する構成で例示すると共に発明の範囲を請求の範囲で示す。図面本発明の本質および目的の理解を完全にするために、添付の図面に関連した次の詳細な説明を参照すべきである。ここに、図１は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムを示す正面図である。図２は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムの断面図である。図３は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムの側壁を形成する複数の一体に結合された層の好ましい構成を示す拡大部分断面図である。図４は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムの他の実施例を示す部分正面図である。図５は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムの他の実施例の分解斜視図である。図６は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムの他の実施例の分解斜視図である。図７は、本発明の空気清浄剤／消臭剤発散システムの他の実施例の分解斜視図である。詳細な説明本発明の好ましい実施例である空気清浄剤／消臭剤発散システム２０を図１、図２に明瞭に示す。同図に示すように、空気清浄剤／消臭剤発散システム２０は、小さな、コンパクトな、可撓性のハウジング又は容器２１を有し、このハウジング又は容器２１は、側壁又はパネル２２、２３を互いにしっかりと固着することによって形成されている。この好ましい実施例にあっては、後に詳細に説明するように、側壁又はパネル２２、２３は、その各々が、高強度、不透過性であり且つ完全な可撓性のパネル又は側壁部材を作るために一体に結合された複数の層からなる。容器又はハウジング２１を作るために、側壁又はパネル２２、２３は互いに重ね合わせて接触した係合状態にあり且つ外周縁回りで結合されている。このような方法で、完全にシールされ且つ不浸透性の容器又はハウジング２１が形成され、この容器又はハウジング２１は、その４つの側部の全ての回りでシールされて内部保持ゾーン又はポーチ２４を形成している。この好ましい構成において、容器又はハウジング２１の内部保持ゾーン又はポーチ２４へのアクセスを得るために、容器２１の一つの縁に沿ってノッチ又はスリット２５が形成されている。この点に関し、ノッチ２５が、容器の側縁から内方に延びて内部保持ゾーン又はポーチ２４まで延びることがないように注意しなければならない。このような方法により、内部保持ゾーン又はポーチ２４は、周囲環境から完全に密封される。しかしながら、内部保持ゾーン又はポーチ２４を開けようと思う者は、所望のときに何時でも、単にノッチ２５に引き裂き力を加えるだけでこれを行うことができ、これによりノッチ２５が内部保持ゾーン又はポーチ２４まで延びる。このような方法で、ユーザがゾーン２４へアクセスするのを望まない限り、ゾーン２４は周囲環境から完全に密封した状態に保たれる。この好ましい実施例においては、容器又はハウジング２１を作るために側壁又はパネル２２、２３を密封する前に、内部保持ゾーン又はポーチ２４の中に、綿ベースの高吸収のウイック材料３０が配置される。更に、空気清浄用／消臭用組成物が、典型的には、高吸収綿ウイック手段３０で完全に吸収され、分散して相互に協力して内部に保たれた状態で、内部保持ゾーン又はポーチ２４の中に置かれる。しかしながら、ウイック手段３０が、空気清浄用／消臭用組成物を十分に吸収して過剰な組成物が残ったならば、この過剰な組成物は、ウイック手段３０と直接接触した状態のままで、単に、内部保持ゾーン２４の中にプールされる。この結果、容器又はハウジング２１を開ければ何時でも、上述したように、空気清浄用／消臭用組成物が発散され、ウイック手段３０は、過剰な配合の全てが吸収され、また、この吸収した組成物が完全に発散してしまうまで、過剰の空気清浄用／消臭用組成物を吸収することによって完全に飽和された状態に保たれる。図１、図２および上述の詳しい説明から明らかなように、本発明の空気清浄用／消臭用容器又は発散システム２０は、任意のサイズ又は形状を有していてもよく、また、内部の密封した保持ゾーン２４が所望のサイズ、形状又は形態を有していてもよい。しかしながら、本発明の教示を採用するために、綿ウイック手段３０は、保持ゾーン２４の中に、この保持ゾーン２４の全体を実質的に満たすように設けなければならない。これにより、この中に含まれている全ての空気清浄用／消臭用組成物の完全なる吸収且つ拡散が確保される。更に、ウイック手段３０は、保持ゾーン２４の中のノッチ２５又は容器２１に設けられた他の開放手段が直接的に隣接する領域に位置決めされなければならない。この説明から分かるように、所望の空気清浄／消臭効果を得るために開放ゾーンが作られたらこの開放ゾーンを通じて発散されるように、ウイック手段３０は、周囲環境への空気清浄用／消臭用組成物の所望の発散を達成するのを確かなものにするために、上記出口と協働する関係で配置されなければならない。本発明の上述した好ましい実施例にあっては、保持ゾーン２４およびウイック手段３０へのアクセスを得るために、シールした領域を介して容器２１を開けるためにノッチ２５が用いられる。この方法によれば、安全で、簡単で且つ簡便な容器および発散システム２０の開放を実現することができる。ノッチ２５を用いることによって、ユーザは、形成する開口のサイズを制御することができ、これにより、ユーザが、所望の空気清浄／消臭の程度に直接左右する空気清浄用／消臭用組成物の出口を形成することができる。容器又はハウジング２１の上半分を全体的に取り除くことによって、空気清浄剤／消臭用組成物の最大の発散が得られる。しかしながら、ユーザが、ゆっくりとした発散速度を望むのであれば、容器２１の上部分の一部だけを開ければよく、これにより、ウイック手段３０から出る空気清浄用／消臭用組成物が、ユーザの形成する出口を通って、過剰に発散するのを防止することができる。図４には、制御される開放システムの他の例が開示されている。ここに、容器２１の側壁２２に、複数の孔又は出口３３、３４、３５、３６が形成されている。孔３３、３４、３５、３６が側壁２２を貫通して形成されているので、これらの孔は、空気清浄用／消臭用組成物が保持ゾーン２４から周囲環境に出ることのできる発散口を構成する。ユーザが望む前に空気清浄用／消臭用組成物が不用意に初期に発散するのを防止するために、細長いシールストリップ３８が出口３３、３４、３５、３６をシールする相互の係合状態で覆うようにして設けられている。これにより、保持ゾーン２４は、周囲環境から完全に密封され、保持ゾーン２４の中の空気清浄用／消臭用組成物の望ましい長期保存が可能になる。ユーザが空気清浄用／消臭用容器又は発散システム２０を使用しようとするときには何時でも、シールストリップ３８を用いて、シールストリップ３８によって閉じられている出口の一以上の出口からシールストリップ３８を引き離す。図４に示すように、シールストリップ３８は出口３５、３６から取り除かれ、その一方で、出口３３、３４を完全にシールしたままである。これにより、空気清浄用／消臭用組成物の平均的な分散率が得られる。上述の説明から明らかなように、所望の数の出口からシールストリップ３８を取り除くことにより、空気清浄用／消臭用組成物の正確な所望の分散率が実現される。最大の分散を望むのであれば、シールストリップ３８を完全に取り除く。しかしながら、ストリップ３８によってシールされている所望の数の出口を開けることによって、任意の分散率を簡単に得ることができる。これにより、消費者は、空気清浄／消臭組成物の分散率の完全な制御を維持し、その一方で、使用前にあっては、組成物が側壁又はパネル２２、２３を通じて分散又は拡散することのできない状態で、空気清浄用／消臭用組成物は容器２１の中に密封状態で確実に保たれる。この好ましい実施例にあっては、本発明の発散システムに用いられる空気清浄用／消臭用組成物は、独自に構成された配合からなり、この配合は、濃縮した速効の持続性のある空気清浄／消臭効果を奏することができるように特に設計されている。本発明によれば、空気清浄用／消臭用組成物は、約９０％ないし９９％の一以上のオイルベース芳香剤と、約１ないし１０重量％のオイルベース芳香剤用の揮発保留剤とからなる。この好ましい実施例にあっては、本発明の組成物の中に用いられる揮発保留剤は、メチル水素化ロジネートからなる。メチル水素化ロジネートは、メチルアルコールと、ロジンから誘導された長鎖水素化混酸とのエステルである。この特定の組成物は、空気清浄用／消臭用組成物を調整する際に揮発保留剤として最も効果的に作用することが分かった。その好ましい量は５重量％である。メチル水素化ロジネートに加えて、本発明の組成物は、好ましい実施例では、所望の空気清浄／消臭効果を奏するために、複数のオイルベース芳香剤を混合する。本発明を実施する際に、本発明の範囲から逸脱することなく、種々様々な芳香剤を採用することができるが、好ましいオイルベース芳香剤は、果物の要素(f ruity notes)、スパイス、クローブ、ユーカリ、花の要素(floral notes)、ジャスミン、ラベンダ、ヒメコウジ、ハッカ、木の要素(woody notes)からなる群から選択されることが分かった。組成物全体の９５重量％の好ましい量で、これらオイルベース芳香剤の一つ又はその組み合わせを用いることによって、所望の空気清浄用及び／又は消臭用芳香剤が得られ、また、所望の長持ちする空気清浄／消臭効果が実現される。側壁又はパネル２２、２３の各々の好ましい例を図３に示す。側壁又はパネル２２、２３は同じ構成からなり、両方のパネルは、一体に結合された多層構造を有する。単に例示の目的のためだけに、側壁２２を形成する一体に固着した複数の層の各々を示すために、側壁パネル２３の一部を図３に拡大断面で示してある。同図から分かるように、パネル２３は同一構成からなる。好ましい実施例では、側壁２２又は２３は５つの別の独立した層からなり、その各層は、互いに相互に固着した係合状態で一体に結合されている。第１の層つまり最外層４１はポリエステルフィルムからなり、好ましくは約４８ゲージの厚さを有する。層４１に他の材料および厚みを用いてもよいが、ポリエステルフィルムは、この層の表面に印刷することを可能にするのに好ましいものである。側壁２２の中間層である層４３は、薄い金属箔材料からなる。この金属箔層４３は、好ましくは0.0001ないし0.0005インチの範囲の厚みからなり、望ましくは0.00 03インチの厚みである。金属箔層４３をポリエステルフィルム層４１にしっかりと結合するために、層４２が用いられる。層４２は、約0.00075インチの厚みを有する低密度ポリエチレンからなるのが好ましい。他の結合用フィルムおよび他の厚みを採用してもよいが、低密度ポリエチレンが好ましく、ポリエステル層４１に対する金属箔層４３の望ましい親密な固着を形成することが分かった。最後の２つの層は、層４４、４５である。層４４は、層４２と機能の点で同一であり、層４５に対する金属箔層４３の望ましいしっかりとした結合を作る。適当な結合用フィルムおよび厚みを採用してもよいが、層４４は、約0.0015インチの厚みを備えたエチレンアクリル酸コポリマーからなるのが好ましい。側壁２２の内側層４５は、低線密度ポリエチレンのフイルムからなるのが好ましい。層４５の厚みは、約0.00125インチであるのが好ましい。側壁２２と側壁２３との固着を、側壁２２、２３の外周縁を互いにヒートシールによって行うので、層４５の組成が特に重要である。好ましい実施例では、側壁２２、２３は、互いに重ね合わせた関係で置かれ、適当な処理時間に、側壁２２、２３の層４５の接触面を互いに密着して固着して、所望の完全にシールした容器２０を作る。層４５として、低線密度ポリエチレンフィルムを採用することによって、所望の完全にシールした側壁２２、２３の固着が確かなものになる。図５に、本発明の他の実施例を示す。この実施例にあっては、上述した実施例と同様に、空気清浄剤／消臭剤発散システム２０はハウジング又は容器２１を有し、この容器２１は、一体に結合された多層の側壁又はパネル２２、２３から作られている。また、この実施例は、周囲環境に拡散するために所望の空気清浄用／消臭用組成物をその中に保持する綿材料から作るのが好ましいウイック手段３０を有する。ウイック手段３０に含まれる空気清浄用／消臭用組成物の分散率の制御を向上するために、この実施例の空気清浄／消臭発散システム２０は、側壁２２とウイック手段３０との間に配置された別の独立した透過膜層５０を有する。透過膜層５０は、側壁又はパネル２２、２３に採用されたサイズおよび形状と実質的に均等な全体サイズおよび形状を有するのが好ましく、また、側壁又はパネル２２と２３との間に透過膜層５０の外側周縁を密着させて結合することによって、発散システム２０の一部として、しっかりと固着される。これにより、透過膜層５０を側壁２２とウイック手段３０との間に制御可能に配置することができる、望ましい、完全にシールした容器２１が簡単に得られる。先の実施例と同様に、空気清浄用／消臭用組成物の発散を望むときには何時でも、発散システム２０に設けられた所望のアスセス手段を用いて、発散システム２０が開けられる。図５に示す実施例の発散システム２０と共に、特に、上述したアスセスシステムを用いることができ、その効力は等しい。所望ならば、図５に示すような他のアスセスシステムを採用してもよい。このアスセスシステムにあっては、側壁又はパネル２２の上面に複数のフラップを形成するノッチ５２を形成することによって、側壁又はパネル２２にフラップ部材５１が形成されている。この好ましい構成において、発散システム２０の内部をシールし、また、空気清浄用／消臭用組成物が透過して発散しないようにさせるために、フラップ形成用のノッチ５２が側壁又はパネル２２の外表面から側壁又はパネル２２の金属層４３まで延びている。消費者が発散システム２０を使用しようとするときには何時でも、側壁又はパネル２２からフラップ５１を分離させるアクセスタブのような適当な手段によってフラップ５１を持ち、透過膜５０を露出させる。フラップ５１を所望の範囲まで開けると、ウイック手段３０に含まれている空気清浄／消臭組成物が、透過膜５０の孔を通って周囲環境の空気に進むことができる。採用した空気清浄用／消臭用組成物の分子構造と調和する方法で透過膜５０を構成することにより、周囲の空気への空気清浄用／消臭用組成物の分散率を正確に自動的に制御される。更に、透過膜５０の使用によって、周囲環境への空気清浄用／消臭用組成物の連続した、信頼性のある、完全に反復可能な分散率を保証することができる。このことから明らかなように、フラップ５１を所望のサイズ又は形状に構成してもよい。その結果、所望ならば、図６に示すように、側壁又はパネル２２の大部分を実質的に囲むようにフラップ形成用ノッチ５２を側壁又はパネル２２に形成して、フラップ５１を構成してもよい。このことによって、フラップ５１を開けると、透過膜５０の全てをほとんど露出させることができる。このことによって、空気清浄用／消臭用組成物の多くの量を周囲環境に分散させることができるが、空気清浄用／消臭用組成物の分散率は、透過膜５０の孔の大きさによって制御される。この方法で、連続した実質的に一定の分散率が保たれる。正確に望ましい孔のサイズと備えた透過膜層５０を特に調整し、また、所望の分子特性を有する特に選択した芳香剤を用いることによって、本発明の発散システム２０の全体的な有効性および持続性が実質的に高められ且つ制御される。更に、発散システム２０の一部として、透過膜層５０を用いることによって、この空気清浄用／消臭用組成物の能力が初期段階で強すぎる恐れ無しに、空気清浄用／消臭用組成物の相当に強い濃度を用いることができる。ウイック手段から周囲環境への芳香剤の分散率を制御することによって、空気清浄用／消臭用組成物の高濃度溶液を用いることができ、また、空気清浄用／消臭用組成物の全体的な有用期間の間、一定レベルの空気清浄を行うことができる。その結果、高い効率の望ましい発散システムが実現される。本発明の空気清浄用／消臭用発散システム２０の他の実施例を図６に示す。この実施例にあっては、発散システム２０は、上述したような側壁又はパネル２２、２３から作られたハウジング又は容器２１を有する。しかしながら、更に向上した構造を提供するために、この実施例では、透過膜層５０を第２の透過膜層５５と共に用いている。この実施例の構造にあっては、透過膜層５０、５５は、側壁又はパネル２２、２３のサイズおよび形状と実質的に等しい又はこれよりも小さいサイズおよび形状を有する。所望ならば、膜層５０、５５は、上述したように、側壁又はパネル２２と２３との間に一体に固着されている。また、所望ならば、透過膜層５０、５５は、内部保持ゾーン５６を構成する別の独立した分散制御部材を作るために、互いに密着して固着されている。保持ゾーン５６は、ウイック手段３０を保ち且つしっかりと保持するために用いられる。その中にウイック手段３０をしっかりと保持する、完全に包囲され、独立した分散制御部材を形成することによって、簡単に組み立てられる発散システム２０が得られ、このシステム２０は、容易に、所定速度での芳香剤の連続した分散を行うのに用いられる。本発明によれば、側壁又はパネル２２、２３によって形成されるハウジング又は容器２１の中に透過膜層５０、５５を保持するのが容易であるので、透過膜層５０、５５は所望のサイズおよび形状を有することができる。明らかに、透過膜層５０、５５の全体のサイズにかかわりなく、透過膜層５０、５５の中のウイック手段３０の固定によって、この中に収容された空気清浄用／消臭用組成物の全てが、透過膜層５０、５５の孔を通る空気清浄用／消臭用組成物の拡散速度に基づいて、完全に制御された方法で発散される。この実施例では、両側壁又はパネル２２、２３は、ハウジング又は容器２１の両側を開けることのできる開放手段を有する。図に示すように、両側壁又はパネル２２、２３を開けて、両方の透過膜層５０、５５へアクセスできるように、拡大したフラップ５１が両側壁又はパネル２２、２３に形成されている。その結果、透過膜の表面積の多くが露出され、空気清浄用／消臭用組成物の多くの量が周囲環境の中に直ちに発散される。本発明のこの実施例を採用することにより、通風調節装置又は導気管のような強制空気流が生じる場所に発散システム２０を効果的に採用することができる。この実施例を用いると、空気が発散システム２０を通って流れることができ、透過膜層５０、５５を通じて所望の空気清浄用／消臭用組成物の分散を連続的に強制して、空気の流れに芳香剤を乗せる。その結果、周囲環境への所望の芳香剤の発散が更に高められ且つ効果的に達成される。更に、本発明によれば、透過膜へのアクセスを得るために、所望の開放手段を用いてもよい。図面に幾つかの例を示したが、引き裂きストリップ及びこれと一体的に形成された引き裂きフィラメントのような他の構成を等しい効率で採用することができる。その結果、実質的に同じ効果を奏する他の全ての構成を本発明の範囲の中に取り込むことができる。本発明の他の実施例を図７に示す。この実施例にあっては、発散システム２０は、先に詳しく説明したように、側壁又はパネル２２、２３から形成された容器又はハウジング２１を有する。加えて、この実施例には、２つの透過膜層５０、５５が用いられている。図７に明確に示すように、本発明のこの実施例にあっては、透過膜層５０、５５は、側壁又はパネル２２、２３のサイズおよび形状と実質的に等しい全体のサイズおよび形状で作られており、芳香剤担持手段５８を挟み込んだ状態で互いに間隔を隔てて並置した関係で設けられている。完全に組立てると、透過膜層５０、５５は、互いに、また、側壁又はパネル２２、２３に、夫々の外周縁の回りで一体的に結合されて発散システム２０を形成する一体的にシールされた容器又はハウジング２１を形成する。また、ユーザが発散システム２０を開けることができるように所望のアクセス手段を採用することができ、発散システム２０の中に保持された芳香剤を透過膜層５０、５５を通じて発散させることができる。また、２つの透過膜層５０、５５を用い、芳香剤担持手段５８を透過膜層５０と５５との間に配置してあるので、両側壁又はパネル２２、２３は、その両方に、アクセス手段を備えることができ、芳香剤を発散させるために、容器又はハウジング２１の一方の側又は所望ならば両側を開けることができる。この実施例にあっては、先に詳しく説明した例と同じに、所望の芳香剤発散システムを採用することができる。先に詳しく説明したように、所望の芳香組成物を含んだウイック手段をこの実施例の透過膜層５０と５５との間に設けてもよいが、図７は他の構成を示る。ここに、単一の芳香剤保持又は担持部材５８が描かれている。図示のように、芳香剤担持部材５８は、透過膜層５０と５５との間にしっかりと保持された固相構造又はゲル構造を有する。所望ならば、任意の種類の芳香剤担持部材をこの実施例又は上述した他の実施例に採用してもよい。使用する芳香剤担持部材の種類にかかわらず、側壁又はパネル２２、２３を通じて所望の芳香剤の分散させることができる。図５ないし図７に示す例を採用することによって、透過膜層によって、芳香剤の制御した分散率を提供することができる。これにより、製造者又は消費者が求める所望のパラメータに基づいて、連続した正確に制御されたレベルの芳香剤を周囲環境に発散することができる。更に、側壁又はパネル２２、２３と一致し、また、分散すべき芳香剤の分子構造と一致する孔サイズを有する層を提供することのできる適当な材料で透過膜層５０、５５を作ってもよい。液体に対して不透過であるが、蒸気を通過させることのできる高分子プラスチックフィルム又はシートから透過膜層５０、５５を作るのが好ましい。一般的に、ポリウレタン、ポリエーテル類、ポリエステル類、ポリプロピレン類、ポリスチレン類及びこれらの組み合わせから形成されたシート又はフィルムのような適当な高分子フィルム又はシートを採用することができる。先の説明から、上述した目的が効率的に達成されることが分かったであろう。また、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の構成に変更を加えることができるので、上記の説明又は添付の図面に示された事項の全ては、単なる例示として解釈されるべきであり、制限的な意味に解釈されるべきではない。請求の範囲は、ここに説明した発明の包括的な特徴および特定の特徴の全てを包含する意図であり、発明の範囲の全ての記述は、言葉の問題として、これに含まれると理解すべきである。請求の範囲において、単体として述べられた構成要素又は化合物は、その意味が許すならば、そのような構成要素と一致する混合物を含むことを意図していると理解すべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．空気清浄用及び／又は消臭用芳香剤の制御された長期にわたっての放出を行うための発散システムであって、Ａ．２つの独立した多層の可撓性シートから作られて、密封された保持ゾーンを有する容器と、Ｂ．前記保持ゾーンに収容された高濃度の持続性の空気清浄／消臭用組成物であって、ａ．一以上のオイルベース芳香剤の全組成物の約９０ないし９９重量％の範囲であり、ｂ．揮発保留剤の全組成物の約１ないし１０重量％の範囲である、空気清浄用／消臭用組成物と、Ｃ．前記容器の保持ゾーンの中に設けられ、空気清浄用／消臭組成物を取り込む芳香剤保持手段と、Ｄ．次の要件の組成物発散口と、ａ．望むまで、空気清浄用／消臭組成物が前記保持ゾーンから出るのを防止するために通常は密封された形態で容器に作られ、ｂ．芳香剤発散口をつくるために制御可能に操作でき、これにより空気清浄用／消臭用芳香剤が前記芳香剤保持手段から周囲環境に出ることができる、ことからなる発散システム。２．前記芳香剤保持手段が、ゲル、固相、液相の芳香剤を担持するウイック手段から選択されたものからなる、請求の範囲第１項の発散システム。３．前記芳香剤保持手段が、周囲環境への分散のための出口ゾーンヘ空気清浄用／消臭用組成物を直ちに移させるために、出口ゾーンと協働した状態で、前記保持ゾーンの中に配置されている、請求の範囲第２項の発散システム。４．空気清浄用及び／又は消臭用芳香剤の制御された長期にわたっての放出を行うための発散システムであって、Ａ．２つの独立した多層の可撓性シートから作られて、密封された保持ゾーンを有する容器と、Ｂ．前記保持ゾーンに収容された高濃度の持続性の空気清浄用／消臭用組成物であって、ａ．一以上のオイルベース芳香剤の全組成物の約９０ないし９９重量％の範囲であり、ｂ．揮発保留剤の全組成物の約１ないし１０重量％の範囲である、空気清浄用／消臭用組成物と、Ｃ．綿から作られた材料からなり、前記容器の保持ゾーンの中に前記空気清浄用／消臭組成物を直接吸収して吸い上げる相互係合の状態で設けられた高吸収ウイック手段と、Ｄ．次の要件の組成物発散口と、ａ．望むまで、前記保持ゾーンからの前記空気清浄用／消臭用組成物の放出を防止するために通常は密封された形態で容器に作られ、ｂ．可変の大きさの芳香剤発散口をつくるための制御可能に操作でき、これにより空気清浄用／消臭用芳香剤が前記ウイック手段から周囲環境に出ることができる、ことからなる発散システム。５．前記ウイック手段が、周囲環境への分散のための出口ゾーンヘ空気清浄用／消臭用組成物を直ちに移させるために、出口ゾーンと協働した状態で、前記保持ゾーンの中に配置されている、請求の範囲第４項の発散システム。６．前記ウイック手段が、周囲環境への空気清浄用／消臭用組成物の連続した長期の移行ができるように構成されている、請求の範囲第５項の発散システム。７．前記ウイック手段がマット状の綿で構成させている、請求の範囲第６項の発散システム。８．前記ウイック手段が綿織物材料から作られている、請求の範囲第６項の発散システム。９．前記ウイック手段が、前記発散領域を実質的に満たし、且つ、完全に吸収された空気清浄用／消臭用組成物を保持することのできる大きさである、請求の範囲第６項の発散システム。 10．前記容器を形成する前記多層の可撓性シートの各々が、ａ．前記容器が密封されているときに、前記保持ゾーンから周囲環境への前記空気清浄用／消臭用組成物の移行を防止する金属箔から作られた少なくとも１つのバリア層と、ｂ．前記２つの独立した多層の可撓性シートの間の固有の強度と表面ヒートシール適正を与えるために前記バリア層の一つの面に密着して結合された少なくとも１つの低線密度ポリエチレンフィルムと、ｃ．印刷可能な面を作るために前記バリア金属箔層の反対側の面に一体的に結合された少なくとも１つのポリエステル層と、を有するとからなる、請求の範囲第４項の発散システム。 11．前記独立した多層の可撓性シートが、前記金属箔層の前記反対側の面の間に形成されたポリエチレンの結合層を有し、該層が、これらの層と前記金属箔層との間にしっかりとしたと固着と結合された相互係合とを確実にするために、金属箔層に固着されている、請求の範囲第１０項の発散システム。 12．金属箔から作られた前記バリア層が、アルミニウムから作られ、また、約2. 54 x 10^-4 cm(0.0001インチ)ないし12.7 x 10^-4 cm(0.0005インチ)の範囲の厚みを有する、請求の範囲第１１項の発散システム。 13．前記空気清浄用／消臭用組成物の前記揮発保留剤が、メチル水素化ロジネートからなる、請求の範囲第４項の発散システム。 14．前記オイルベース芳香剤が、果物の要素、スパイス、クローブ、ユーカリ、花の要素、ジャスミン、ラベンダ、ヒメコウジ、ハッカ、木の要素からなる群から選択された一以上のものからなる、請求の範囲第１３項の発散システム。 15．前記空気清浄用／消臭用組成物が、約５重量％の揮発保留剤と、約９５重量％のオイルベース芳香剤とからなる、請求の範囲第１４項の発散システム。 16．前記出口ゾーンが、前記２つの独立した多層の可撓性シートの一つに形成された複数の孔からなり、該孔がこれを覆うシール用ストリップと協働した関係にあり、該シール用ストリップは、ユーザが前記空気清浄用／消臭用組成物の所望の発散をさせるために一以上の孔へのアクセスを得ることができるように、前記可撓性シートに取り外し可能に取り付けられている、請求の範囲第４項の発散システム。 17．前記出口ゾーンが、所望のサイズの出口ゾーンを作るために所望の量で前記保持ゾーンまで延びることができるように位置決めされた発散ゾーンのシールした部分に形成された部分的に作られたスロットからなる、請求の範囲第４項の発散システム。 18．前記容器を形成する前記２つの独立した多層の可撓性シートが、所望の場所に配置することができる完全に可撓性の成形可能な容器を作るために、互いに密着した相互係合の状態で結合された５つの別の独立した層からなる、請求の範囲第４項の発散システム。 19．空気清浄用及び／又は消臭用芳香剤の制御された長期にわたっての放出を行うための発散システムであって、Ａ．２つの独立した多層の可撓性シートから作られて、密封された保持ゾーンを有する容器と、Ｂ．前記保持ゾーンに収容された高濃度の持続性の空気清浄用／消臭用組成物であって、ａ．一以上のオイルベース芳香剤の全組成物の約９０ないし９９重量％の範囲であり、ｂ．揮発保留剤の全組成物の約１ないし１０重量％の範囲である、空気清浄用／消臭用組成物と、Ｃ．前記容器の保持ゾーンの中に設けられ、前記空気清浄用／消臭組成物を取り込む芳香剤保持手段と、Ｄ．前記容器の中に設けられ、前記芳香剤保持手段と、前記空気清浄用／消臭用組成物の分散率を制御することのできる前記多層の可撓性シートの一つとの間に配置された第１の透過膜層と、Ｅ．次の要件の組成物発散口と、ａ．望むまで、前記保持ゾーンからの前記空気清浄用／消臭用組成物の放出を防止するために通常は密封された形態で容器に作られ、ｂ．芳香剤発散口を作るための制御可能に操作でき、これにより空気清浄用／消臭用芳香剤が前記透過膜層を通過した後に周囲環境に出ることができる、ことからなる発散システム。 20．前記芳香剤保持手段が、ゲル状、固相および液相の芳香剤担持手段からなる群から選択されたものである、請求の範囲第１９項の発散システム。 21．前記ウイック手段が、周囲環境への前記空気清浄用／消臭用組成物の連続した長期にわたっての移行ができるように構成されている、請求の範囲第２０項の発散システム。 22．前記芳香剤保持手段が、前記空気清浄用／消臭用組成物を直接吸収し且つ吸い上げて相互係合状態になる高吸収ウイック手段からなる、請求の範囲第１９項の発散システム。 23．前記ウイック手段が、周囲環境への前記空気清浄用／消臭用組成物の連続した長期にわたっての移行ができるように構成されている、請求の範囲第２２項の発散システム。 24．前記ウイック手段がマット状の綿で構成されている、請求の範囲第２２項の発散システム。 25．前記ウイック手段が、綿織物材料から作られている、請求の範囲第２２項の発散システム。 26．前記ウイック手段が、前記発散領域を実質的に満たし、且つ、完全に吸収された空気清浄用／消臭用組成物を保持することのできる大きさである、請求の範囲第２２項の発散システム。 27．前記第１の透過膜層と間隔を隔てて並置した関係で配置された第２の透過膜層を有し、これらの間に前記芳香剤保持手段が挟まれている、請求の範囲第１９項の発散システム。 28．前記第１、第２の透過膜層が、その外周面の回りで互いに結合され、これにより、前記芳香剤保持手段を密封して固定することのできる保持ゾーンを形成する、請求の範囲第２７項の発散システム。 29．前記透過膜が、高分子プラスチックシートから作られている、請求の範囲第１９項の発散システム。 30．前記高分子プラスチックシートが、ポリウレタン、ポリエーテル類、ポリエステル類、ポリプロピレン類、ポリスチレン類及びこれらの組み合わせからなる群から選択されたものである、請求の範囲第１９項の発散システム。 31．前記容器を形成する前記多層の可撓性シートの各々が、ａ．前記容器が密封されているときに、前記保持ゾーンから周囲環境への前記空気清浄用／消臭用組成物の移行を防止する金属箔から作られた少なくとも１つのバリア層と、ｂ．前記２つの独立した多層の可撓性シートの間の固有の強度と表面ヒートシール適正を与えるために前記バリア層の一つの面に密着して結合された少なくとも１つの低線密度ポリエチレンフィルムと、ｃ．印刷可能な面を作るために前記バリア金属箔層の反対側の面に一体的に結合された少なくとも１つのポリエステル層と、を有するとからなる、請求の範囲第１９項の発散システム。 32．空気清浄用及び／又は消臭用芳香剤の制御された長期にわたっての放出を行うための発散システムであって、Ａ．２つの独立した多層の可撓性シートから作られて、密封された保持ゾーンを有する容器であって、その多層の可撓性シートの各々が、ａ．前記容器が密封されているときに、前記保持ゾーンから周囲環境への前記空気清浄用／消臭用組成物の移行を防止する金属箔から作られた少なくとも１つのバリア層と、ｂ．前記２つの独立した多層の可撓性シートの間の固有の強度と表面ヒートシール適正を与えるために前記バリア層の一つの面に密着して結合された少なくとも１つの低線密度ポリエチレンフィルムと、ｃ．印刷可能な面を作るために前記バリア金属箔層の反対側の面に一体的に結合された少なくとも１つのポリエステル層とを有し、Ｂ．前記保持ゾーンに収容された高濃度の持続性の空気清浄用／消臭用組成物であって、ａ．果物の要素、スパイス、クローブ、ユーカリ、花の要素、ジャスミン、ラベンダ、ヒメコウジ、ハッカ、木の要素からなる群から選択された一以上のオイルベース芳香剤の全組成物の約９０ないし９９重量％の範囲であり、ｂ．メチル水素化ロジネートからなる揮発保留剤の全組成物の約１ないし１０重量％の範囲である、空気清浄用／消臭用組成物と、Ｃ．ａ．綿から作られ、前記容器の保持ゾーンに、前記空気清浄用／消臭用組成物を直接吸収し且つ吸い上げて相互係合する状態で設けられた材料を有し、ｂ．周囲環境への分散のために前記出口ゾーンへの空気清浄用／消臭用組成物の迅速な移行をさせることのできるように前記出口と協働した関係で前記保持ゾーンの中に設けられ、ｃ．周囲環境への空気清浄用／消臭用組成物の連続した長期にわたった移行ができるように構成された高吸収ウイック手段と、Ｄ．次の要件の組成物発散口と、ａ．望むまで、前記保持ゾーンからの前記空気清浄用／消臭用組成物の放出を防止するために通常は密封された形態で容器に作られ、ｂ．芳香剤発散口を作るための制御可能に操作でき、これにより空気清浄用／消臭用芳香剤が前記透過膜層を通過した後に周囲環境に出ることができる、ことからなる発散システム。 33．前記ウイック手段が、マット状の綿で構成されている、請求の範囲第３２項の発散システム。 34．前記ウイック手段が、綿織物材料から作られている、請求の範囲第３２項の発散システム。 35．前記空気清浄用／消臭用組成物が、約５重量％の揮発保留剤と、約９５重量％のオイルベース芳香剤とからなる、請求の範囲第３２項の発散システム。 36．前記出口ゾーンが、前記２つの独立した多層の可撓性シートの一つに形成された複数の孔からなり、該孔がこれを覆うシール用ストリップと協働した関係にあり、該シール用ストリップは、ユーザが前記空気清浄用／消臭用組成物の所望の発散をさせるために一以上の孔へのアクセスを得ることができるように、前記可撓性シートに取り外し可能に取り付けられている、請求の範囲第３２項の発散システム。 37．空気清浄用及び／又は消臭用芳香剤の制御された長期にわたっての放出を行うための発散システムであって、Ａ．２つの独立した多層の可撓性シートから作られて、密封された保持ゾーンを有する容器であって、その多層の可撓性シートの各々が、ａ．前記容器が密封されているときに、前記保持ゾーンから周囲環境への前記空気清浄用／消臭用組成物の移行を防止する金属箔から作られた少なくとも１つのバリア層と、ｂ．前記２つの独立した多層の可撓性シートの間の固有の強度と表面ヒートシール適正を与えるために前記バリア層の一つの面に密着して結合された少なくとも１つの低線密度ポリエチレンフィルムと、ｃ．印刷可能な面を作るために前記バリア金属箔層の反対側の面に一体的に結合された少なくとも１つのポリエステル層とを有し、Ｂ．前記保持ゾーンに収容された高濃度の持続性の空気清浄用／消臭用組成物であって、ａ．果物の要素、スパイス、クローブ、ユーカリ、花の要素、ジャスミン、ラベンダ、ヒメコウジ、ハッカ、木の要素からなる群から選択された一以上のオイルベース芳香剤の全組成物の約９０ないし９９重量％の範囲であり、ｂ．メチル水素化ロジネートからなる揮発保留剤の全組成物の約１ないし１０重量％の範囲である、空気清浄用／消臭用組成物とからなる空気清浄用／消臭用組成物と、Ｃ．ａ．前記空気清浄用／消臭用組成物を直接吸収し且つ吸い上げて相互係合する状態で前記容器の保持ゾーンに設けられ、ｂ．周囲環境への分散のために前記出口ゾーンへの空気清浄用／消臭用組成物の迅速な移行をさせることのできるように前記出口と協働した関係で前記保持ゾーンの中に設けられ、ｃ．前記空気清浄用／消臭用組成物の連続した長期にわたった移行ができるように構成された高吸収ウイック手段と、Ｄ．次の要件の組成物発散口と、ａ．望むまで、前記保持ゾーンからの前記空気清浄用／消臭用組成物の放出を防止するために通常は密封された形態で容器に作られ、ｂ．芳香剤発散口を作るための制御可能に操作でき、これにより空気清浄用／消臭用芳香剤が前記透過膜層を通過した後に周囲環境に出ることができる、ことからなる発散システム。