JP2016506428A - 抗菌洗濯洗剤製品 - Google Patents
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Abstract
抗菌効果をもたらす洗濯洗剤組成物の使用。洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)を含み、この洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる。
Description
本発明は、抗菌効果をもたらす洗濯洗剤組成物の使用に関する。本発明は、容器内に収容された洗濯洗剤組成物を含む洗濯洗剤製品、及び布地を抗菌効果で処理するための洗濯洗剤製品の使用方法にも関する。
消費者製品は、それらの元々意図された機能に加え、抗菌効果に対する使用者のニーズに対処するために発展してきた。例えば、抗菌洗濯洗剤製品は、布地に対して抗菌効果を有する一方、布地を洗浄するため、使用者から所望されている。現在、抗菌効果を送達する通常の手法は、抗菌剤を消費者製品の処方に組み込むことである。このような抗菌剤は、細菌エンベロープを破壊して殺菌する、又は細菌エンベロープを変性させて細菌の増殖若しくは繁殖を防ぐことにより、抗菌効果を送達する。
しかし、抗菌剤を消費者製品に組み込むことにより、いくつかの課題を呈することになる。第1に、消費者製品の処方設計について、いくつかの抗菌剤は、同じ処方に組み込まれる他の成分(例えば、香油)と相溶性がなく、他の成分に反応し、安定性の問題を生じさせる。また、抗菌剤を含む多くの消費者製品は、抗菌効果をもたらすために使用される化学物質の性質のため、肌に対して負担となるか、又は刺激性がある。
よって、抗菌剤を組み込む必要のない抗菌効果をもたらす洗濯洗剤製品が求められている。
肌に優しい抗菌洗濯洗剤製品を提供することが、本発明の利点である。
安定した抗菌洗濯洗剤製品を提供することが、本発明の更なる利点である。
一態様において、本発明は、抗菌効果をもたらす洗濯洗剤組成物の使用であって、この洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%のLASを含み、この洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる、洗濯洗剤組成物の使用を対象としている。
他の態様において、本発明は、容器に収容された洗濯洗剤組成物を含む洗濯洗剤製品であって、この洗濯洗剤組成物が、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)を含み、この洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができ、容器が、洗濯洗剤組成物の抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む、洗濯洗剤製品を対象としている。
更に他の態様において、本発明は、布地を抗菌効果で処理するための洗濯洗剤製品の使用方法を対象としており、この方法は、5g〜120gの洗濯洗剤組成物を、水を含む洗濯洗浄器の中へ投入して水溶液を形成する工程を含み、水溶液の遊離LASモノマー濃度が、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmである。
用語の定義
本明細書で使用する場合、「洗濯洗剤製品」という用語は、布地の洗浄に関する製品を意味する。
本明細書で使用する場合、「洗濯洗剤製品」という用語は、布地の洗浄に関する製品を意味する。
本明細書で使用する場合、「抗菌剤」という用語は、成分の意図された機能が、殺菌する、又は菌の増殖若しくは繁殖を防ぐことである化学化合物を指す。抗菌剤としての成分の意図された機能を有していないが、抗菌効果を付与する場合もあるこれらの化学化合物は、本発明の抗菌剤と見なされない。例えば、洗濯洗剤組成物中のLASは、抗菌剤と見なされないが、その理由は、LASは、(本発明で例示されるように)一定の状況において抗菌効果を付与する場合があるが、LASの成分の意図された機能が洗浄界面活性剤であるためである。
本明細書で使用する場合、「遊離LASモノマー」という用語は、ミセルを形成するために凝集しない直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)モノマーを指す。LASは、その水中濃度が、その臨界ミセル濃度(CMC)に達する、又は超えると、ミセルの形成を開始することが知られている。よって、洗濯洗浄液中で、LASは、通常、ミセルを形成するもの、及び残留遊離LASモノマーを含む。従来技術において既知のいずれの方法であっても、水溶液中の遊離LASモノマー濃度を、計算する、又は測定することができる。遊離LASモノマー濃度は、本明細書において後述する遊離LASモノマーの計算方法によって計算することが好ましい。
本明細書で使用する場合、「洗濯洗浄液」という用語は、洗濯洗浄の1サイクルに使用される通常量の水溶液を指し、好ましくは1L〜50Lであり、手洗いで1L〜20L、洗濯機による洗浄で20L〜50Lのいずれかである。
本明細書で使用する場合、「補助界面活性剤」という用語は、LASに加えて本発明の洗濯洗剤組成物中に共に存在する界面活性剤を指す。一実施形態において、補助界面活性剤は、LAS(例えば、硫酸化脂肪酸アルコールエトキシレート(AES))を除くアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。界面活性剤系は、LASと補助界面活性剤との組み合わせから形成される。
本明細書で使用する場合、組成物が、特定成分を「実質的に含まない」とき、組成物が、微量未満、あるいは、組成物の、0.1重量%未満、あるいは0.01重量%未満、あるいは0.001重量%未満の、特定成分を含むことを意味する。
本明細書で使用する場合、「a」及び「an」などの冠詞は、請求項で使用するときには、請求又は記載されるものの1つ又はそれ以上を意味するものと理解される。
本明細書で使用する場合、用語「含む(comprise、comprises、comprising)」、「包含する(include、includes、including)」、「含有する(contain、contains、containing)」は、非限定的である、すなわち、最終結果に影響を及ぼすことのない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。上記用語には、「からなる」及び「から本質的になる」という用語が包含される。
洗濯洗剤組成物
本発明の洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%のLASを含む。洗濯洗浄液中で、洗濯洗剤組成物は、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる。
本発明の洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%のLASを含む。洗濯洗浄液中で、洗濯洗剤組成物は、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる。
本発明において、出願人は、洗濯洗浄液中の遊離LASモノマーの濃度が、抗菌効果を送達する鍵となることを意外にも発見した。遊離LASモノマーの濃度が洗濯洗浄液中の特定濃度を超えている場合のみが、抗菌効果が達成される時である。具体的には、洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマーの濃度は、QB/T 2738−2005法に従って、少なくとも50%の殺菌率をもたらす。一実施形態において、温度が35℃を超える洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマーの濃度は、QB/T 2738−2005法に従って、少なくとも50%の殺菌率をもたらす。代替の実施形態において、(例えば、25℃の)洗濯洗浄液中で、67ppm超の遊離LASモノマーの濃度は、QB/T 2738−2005法に従って、少なくとも50%の殺菌率をもたらす。(例えば、25℃の)洗濯洗浄液中で、88ppm超の遊離LASモノマーの濃度は、QB/T 2738−2005法に従って、少なくとも90%の殺菌率をもたらすことが好ましい。理論に束縛されるものではないが、洗濯洗浄液中で、十分な量の遊離LASモノマー(つまり、洗濯洗浄液中の60ppm超、好ましくは67ppm超、より好ましくは88ppm超の遊離LASモノマー)により、遊離LASモノマーの少なくとも一部分が、細菌エンベロープを貫通して、この細菌エンベロープを破壊することにより、抗菌効果を達成することができると考えられている。更に、このような抗菌効果を有する洗濯洗剤組成物は、布地上に残留する細菌の量がより少ないことによって心地よい処理された布地を提供することで、使用者に喜ばれている。
本明細書中の洗濯洗剤組成物は、布地を洗うのに好適な任意の温度であってよく、洗濯洗浄液の温度は、5℃〜60℃の範囲であることが好ましい。出願人は、洗濯洗浄液の温度が高いほど抗菌効果が助長されることによって、より低濃度の遊離LASモノマーが同じ抗菌有効性を達成し得ることを発見した。例えば、QB/T 2738−2005法に従って、少なくとも50%の殺菌率を達成するために、温度が25℃である洗濯洗浄液中の遊離LASモノマーの濃度は、67ppm超であることが求められる。それにもかかわらず、温度が35℃を超える洗濯洗浄液中の60ppmの遊離LASモノマー濃度は、QB/T 2738−2005法に従って、50%超の殺菌率をもたらす。
本明細書中の洗濯洗剤組成物は、グラム陽性菌(例えば、黄色ブドウ球菌)及びグラム陰性菌(例えば、大腸菌)の両方に対して抗菌効果をもたらす。洗濯洗剤組成物は、特に、グラム陽性菌に対して良好な抗菌有効性をもたらす。
洗濯洗浄液中の遊離LASモノマーの濃度を判定し得る様々な要素がある。このような要素は、洗濯洗剤組成物のCMC、洗濯洗剤組成物中のLASの濃度、洗濯洗剤組成物中の補助界面活性剤の存在及びそれらの濃度、LAS対補助界面活性剤の比率、洗濯洗剤組成物中の添加成分の存在、及び洗濯洗浄液に供給する水の条件(例えば、水の硬度)を含むが、これらに限定されない。これらの要素は、互いに影響する場合もある。よって、これらの要素を調節することにより、LASと補助界面活性剤又は他の成分との広範な組み合わせは、この組み合わせが洗濯洗浄液中の60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達するとすれば、本明細書において好適である。
一実施形態において、本明細書中の洗濯洗剤組成物は、LASを含み、かつ補助界面活性剤を実質的に含まず、好ましくはAES、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び双極性界面活性剤を実質的に含まない。好ましくは、洗濯洗剤組成物は、少なくとも2.9%のLASを含み、かつ洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達する補助界面活性剤を実質的に含まない。より好ましくは、洗濯洗剤組成物は、少なくとも3.2%のLASを含み、かつ洗濯洗浄液中で、67ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達する補助界面活性剤を実質的に含まない。更により好ましくは、洗濯洗剤組成物は、少なくとも4.3%のLASを含み、かつ洗濯洗浄液中で、88ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達する補助界面活性剤を実質的に含まない。
代替の実施形態において、洗濯洗剤組成物は、LAS(例えば、AES)を除くアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される補助界面活性剤を更に含む。理論に束縛されるものではないが、補助界面活性剤の導入により、洗濯洗剤組成物のCMCは、かなり低くなり、界面活性剤は、より低い濃度でミセルの形成を開始する。その結果、残留遊離LASモノマーの量が減少する。したがって、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を達成するために、このような界面活性剤系を有する洗濯洗剤組成物中のLASの濃度は、補助界面活性剤を含まない前述の洗濯洗剤組成物よりも、わずかに高くなくてはならない。
好ましい一実施形態において、洗濯洗剤組成物は、LASと、AESの補助界面活性剤との組み合わせを含む。好ましくは、AESは、組成物の、0.001重量%〜53.6重量%、好ましくは0.001重量%〜25.5重量%の濃度で、存在する。例えば、洗濯洗浄液中で、3.9%の濃度のLAS及び5.0%の濃度のAESを有する洗濯洗剤組成物は、60ppmの遊離LASモノマーを送達し、4.6%の濃度のLAS及び5.0%の濃度のAESを有する洗濯洗剤組成物は、67ppmの遊離LASモノマーを送達し、20.0%の濃度のLAS及び25.5%の濃度のAESを有する洗濯洗剤組成物は、88ppmの遊離LASモノマーを送達し、20.0%の濃度のLAS及び44.5%の濃度のAESを有する洗濯洗剤組成物は、67ppmの遊離LASモノマーを送達する。洗濯洗剤組成物中の比較的低濃度のAESは、洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を達成するのに要するLASの濃度がより低いために好ましい。
別の好ましい実施形態において、洗濯洗剤組成物は、LASと、非イオン性界面活性剤の補助界面活性剤との組み合わせを含む。好ましくは、非イオン性界面活性剤は、組成物の、0.001重量%〜25.4重量%、好ましくは0.001重量%〜13.5重量%の濃度で、存在する。例えば、洗濯洗浄液中で、3.5%の濃度のLAS及び0.6%の濃度の非イオン性界面活性剤を有する洗濯洗剤組成物は、60ppmの遊離LASモノマーを送達し、4.0%の濃度のLAS及び0.6%の濃度の非イオン性界面活性剤を有する洗濯洗剤組成物は、67ppmの遊離LASモノマーを送達し、20.0%の濃度のLAS及び13.5%の濃度の非イオン性界面活性剤を有する洗濯洗剤組成物は、88ppmの遊離LASモノマーを送達し、20.0%の濃度のLAS及び21.7%の濃度の非イオン性界面活性剤を有する洗濯洗剤組成物は、67ppmの遊離LASモノマーを送達する。AESと同様、洗濯洗剤組成物中の比較的低濃度の非イオン性界面活性剤は、洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を達成するのに要するLASの濃度がより低いために好ましい。
更に別の好ましい実施形態において、洗濯洗剤組成物は、LASと、AES及び非イオン性界面活性剤の補助界面活性剤との組み合わせを含む。好ましくは、非イオン性界面活性剤は、組成物の、0.001重量%〜25.4重量%、好ましくは0.001重量%〜13.5重量%の濃度で存在し、AESは、組成物の、0.001重量%〜53.6重量%、好ましくは0.001重量%〜25.5%の濃度で存在し、洗濯洗剤組成物は、洗濯洗浄液中で、67ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達する。例えば、洗濯洗浄液中で、11.5%の濃度のLAS、8.2%の濃度のAES、及び0.2%の濃度の非イオン性界面活性剤を有する洗濯洗剤組成物は、97ppmの遊離LASモノマーを送達する。
本明細書中の洗濯洗剤組成物は、組成物に組み込まれる成分によって、酸性、又はアルカリ性、又はpH中性であってもよい。洗濯洗剤組成物のpH範囲は、5〜11であることが好ましい。酸性又はアルカリ性の洗濯洗剤組成物は、pH中性の洗濯洗剤組成物よりも良好な抗菌有効性を達成することが知られている。よって、洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達する、本発明の洗濯洗剤組成物は、酸性又はアルカリ性のいずれかの条件下で、中性pH条件下と比較して、更に良好な抗菌有効性を達成する。
洗濯洗剤組成物は、液体又は粒状の洗濯洗剤組成物であってもよく、液体洗濯洗剤組成物であることが好ましい。本明細書で使用する場合、「液体洗濯洗剤組成物」という用語は、注ぐことが可能な、液体、ゲル、クリーム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される形態である組成物を指す。液体洗濯洗剤組成物は、不均等、等方性、及びそれらの組み合わせであってもよい。
アニオン性界面活性剤
LASは、本発明の洗濯洗剤組成物に必要なアニオン性界面活性剤である。本明細書中のLASは、当該技術分野において既知のいずれのLASの種別であってもよい。C10〜C16のLASが好ましい。LASは、普通、アルキルベンゼンの(SO2又はSO3を使用した)中和に続くスルホン化によって調製される。好適なアルキルベンゼン供給原料は、硫酸及びHFに基づくプロセスを含む任意の好適なアルキル化スキームを使用して、オレフィン、パラフィン、又はこれらの混合物から作製することができる。的確にアルキル化触媒を変えることにより、ベンゼンの脂肪族炭化水素鎖への共有結合の位置を広く変えることが可能である。したがって、本明細書中のLASは、2−フェニル異性体及び/又は内部異性体含有量において広く変えることができる。
LASは、本発明の洗濯洗剤組成物に必要なアニオン性界面活性剤である。本明細書中のLASは、当該技術分野において既知のいずれのLASの種別であってもよい。C10〜C16のLASが好ましい。LASは、普通、アルキルベンゼンの(SO2又はSO3を使用した)中和に続くスルホン化によって調製される。好適なアルキルベンゼン供給原料は、硫酸及びHFに基づくプロセスを含む任意の好適なアルキル化スキームを使用して、オレフィン、パラフィン、又はこれらの混合物から作製することができる。的確にアルキル化触媒を変えることにより、ベンゼンの脂肪族炭化水素鎖への共有結合の位置を広く変えることが可能である。したがって、本明細書中のLASは、2−フェニル異性体及び/又は内部異性体含有量において広く変えることができる。
LASに加え、本明細書中の補助界面活性剤として有用なアニオン性界面活性剤の非限定例としては、C10〜C20の一級、分枝鎖及びランダムアルキルサルフェート類(AS)、C10〜C18の二級(2,3)アルキルサルフェート類、AES、好ましくはC10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(AExS)(式中、xは、好ましくは1〜30、より好ましくは1〜3である)、好ましくは1〜5個のエトキシ単位を含むC10〜C18のアルキルアルコキシカルボキシレート類、米国特許第6,020,303号及び同第6,060,443号で記述されるような中鎖分枝状アルキルサルフェート類、米国特許第6,008,181号及び同第6,020,303号で記述されるような中鎖分枝状アルキルアルコキシサルフェート類、国際公開第99/05243号、同第99/05242号、及び同第99/05244号で記述されるような変性アルキルベンゼンスルホン酸塩類(MLAS)、メチルエステルスルホネート(MES)、及びα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)が挙げられる。AESは、補助界面活性剤として好ましいアニオン性界面活性剤である。
非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤の非限定例としては、Shellから入手可能なNeodol(登録商標)非イオン性界面活性剤などのC12〜C18アルキルエトキシレート、C6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(アルコキシレート単位は、エチレンオキシ及びプロピレンオキシ単位の混合物)、BASFから入手可能なPLURONIC(登録商標)などのエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックアルキルポリアミンエトキシレートを有するC12〜C18アルコール及びC6〜C12アルキルフェノール縮合物、米国特許第6,150,322号で記述されるようなC14〜C22中鎖分枝状アルコール、BA、米国特許第6,153,577号、同第6,020,303号、及び同第6,093,856号で記述されるようなC14〜C22中鎖分枝状アルキルアルコキシレート、BAEx(xは、1〜30)、Llenadoの1986年1月26日発行の米国特許第4,565,647号で記述されるようなアルキル多糖類、特に米国特許第4,483,780号及び同第4,483,779号で記述されるようなアルキルポリグリコシド、米国特許第5,332,528号で記述されるようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド、並びに米国特許第6,482,994号及び国際公開第01/42408号で記述されるようなエーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が挙げられる。また、非イオン性界面活性剤として本明細書において有用であるものは、式R1C(O)O(R2O)nR3を有するものなどのアルコキシル化エステル界面活性剤である(式中、R1は、直鎖及び分枝状C6〜C22アルキル又はアルキレン部分から選択され、R2は、C2H4及びC3H6部分から選択され、R3は、H、CH3、C2H5及びC3H7部分から選択され、nは、1〜20の値を有する。このようなアルコキシル化エステル界面活性剤には、脂肪酸メチルエステルエトキシレート(MEE)が含まれ、これらは、当該技術分野において周知である(例えば、米国特許第6,071,873号、同第6,319,887号、同第6,384,009号、同第5,753,606号、国際公開第01/10391号、同第96/23049号を参照されたい)。補助界面活性剤として好ましい非イオン性界面活性剤は、7モルのエチレンオキシドによりエトキシル化したC12〜C115アルコール(例えば、Shellから入手可能なNeodol(登録商標)25−7)である。
非イオン性界面活性剤の非限定例としては、Shellから入手可能なNeodol(登録商標)非イオン性界面活性剤などのC12〜C18アルキルエトキシレート、C6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(アルコキシレート単位は、エチレンオキシ及びプロピレンオキシ単位の混合物)、BASFから入手可能なPLURONIC(登録商標)などのエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックアルキルポリアミンエトキシレートを有するC12〜C18アルコール及びC6〜C12アルキルフェノール縮合物、米国特許第6,150,322号で記述されるようなC14〜C22中鎖分枝状アルコール、BA、米国特許第6,153,577号、同第6,020,303号、及び同第6,093,856号で記述されるようなC14〜C22中鎖分枝状アルキルアルコキシレート、BAEx(xは、1〜30)、Llenadoの1986年1月26日発行の米国特許第4,565,647号で記述されるようなアルキル多糖類、特に米国特許第4,483,780号及び同第4,483,779号で記述されるようなアルキルポリグリコシド、米国特許第5,332,528号で記述されるようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド、並びに米国特許第6,482,994号及び国際公開第01/42408号で記述されるようなエーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が挙げられる。また、非イオン性界面活性剤として本明細書において有用であるものは、式R1C(O)O(R2O)nR3を有するものなどのアルコキシル化エステル界面活性剤である(式中、R1は、直鎖及び分枝状C6〜C22アルキル又はアルキレン部分から選択され、R2は、C2H4及びC3H6部分から選択され、R3は、H、CH3、C2H5及びC3H7部分から選択され、nは、1〜20の値を有する。このようなアルコキシル化エステル界面活性剤には、脂肪酸メチルエステルエトキシレート(MEE)が含まれ、これらは、当該技術分野において周知である(例えば、米国特許第6,071,873号、同第6,319,887号、同第6,384,009号、同第5,753,606号、国際公開第01/10391号、同第96/23049号を参照されたい)。補助界面活性剤として好ましい非イオン性界面活性剤は、7モルのエチレンオキシドによりエトキシル化したC12〜C115アルコール(例えば、Shellから入手可能なNeodol(登録商標)25−7)である。
カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤の非限定例としては、米国特許第6,136,769号で記述されるようなアルコキシレート四級アンモニウム(AQA)界面活性剤、米国特許第6,004,922号で記述されるようなジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウム、ジメチルヒドロキシエチルラウリルアンモニウムクロリド、国際公開第98/35002号、同第98/35003号、同第98/35004号、同第98/35005号、及び同第98/35006号で記述されるようなポリアミンカチオン性界面活性剤、米国特許第4,228,042号、同第4,239,660号、同第4,260,529号、及び同第6,022,844号で記述されるようなカチオン性エステル界面活性剤、並びに米国特許第6,221,825号及び国際公開第00/47708号で記述されるようなアミノ界面活性剤、具体的にはアミドプロピルジメチルアミン(APA)を含む最大26個の炭素原子を有し得る四級アンモニウム界面活性剤が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の非限定例としては、米国特許第6,136,769号で記述されるようなアルコキシレート四級アンモニウム(AQA)界面活性剤、米国特許第6,004,922号で記述されるようなジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウム、ジメチルヒドロキシエチルラウリルアンモニウムクロリド、国際公開第98/35002号、同第98/35003号、同第98/35004号、同第98/35005号、及び同第98/35006号で記述されるようなポリアミンカチオン性界面活性剤、米国特許第4,228,042号、同第4,239,660号、同第4,260,529号、及び同第6,022,844号で記述されるようなカチオン性エステル界面活性剤、並びに米国特許第6,221,825号及び国際公開第00/47708号で記述されるようなアミノ界面活性剤、具体的にはアミドプロピルジメチルアミン(APA)を含む最大26個の炭素原子を有し得る四級アンモニウム界面活性剤が挙げられる。
添加成分
本明細書中の洗濯洗剤組成物は、添加成分を含んでもよい。好適な添加物質としては、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素及び酵素安定化剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予備形成過酸、ポリマー分散剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、抑泡剤、染料、光漂白剤、香料、構造伸縮性付与剤、柔軟仕上げ剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤、溶剤、色調剤、構造化剤及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加えて、このような他の添加剤及び使用の濃度の好適な例は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812(B1)号、及び同第6,326,348(B1)号に見られ、これらは参照により組み込まれる。これらの添加成分の詳細な性質、及びこれらの添加成分の洗濯洗剤組成物中の濃度は、本組成物の物理的形態、及び本組成物が使用される洗浄作業の性質によって決まることになる。
本明細書中の洗濯洗剤組成物は、添加成分を含んでもよい。好適な添加物質としては、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素及び酵素安定化剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予備形成過酸、ポリマー分散剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、抑泡剤、染料、光漂白剤、香料、構造伸縮性付与剤、柔軟仕上げ剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤、溶剤、色調剤、構造化剤及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加えて、このような他の添加剤及び使用の濃度の好適な例は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812(B1)号、及び同第6,326,348(B1)号に見られ、これらは参照により組み込まれる。これらの添加成分の詳細な性質、及びこれらの添加成分の洗濯洗剤組成物中の濃度は、本組成物の物理的形態、及び本組成物が使用される洗浄作業の性質によって決まることになる。
本明細書中の洗濯洗剤組成物は、抗菌剤を含んでも含まなくてもよい。洗濯洗剤組成物は、抗菌剤を実質的に含まないことが好ましい。抗菌剤を組み込まなければ、洗濯洗剤組成物は、例えば、処方の安定性、皮膚の炎症など、抗菌剤が引き起こす問題を回避する。それにもかかわらず、例えば、特定の種類の細菌を殺菌する一定の状況において、抗菌剤を洗濯洗剤組成物に組み込み得ることは、理解かつ認識するべきである。
容器
本発明の洗濯洗剤製品は、洗濯洗剤組成物を収容する容器を含み、この容器が、洗濯洗剤組成物の抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む。説明書の非限定例としては、抗菌洗剤、殺菌、除菌などが挙げられる。一実施形態において、容器は、グラム陽性菌に対する洗濯洗剤組成物の抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む。
本発明の洗濯洗剤製品は、洗濯洗剤組成物を収容する容器を含み、この容器が、洗濯洗剤組成物の抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む。説明書の非限定例としては、抗菌洗剤、殺菌、除菌などが挙げられる。一実施形態において、容器は、グラム陽性菌に対する洗濯洗剤組成物の抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む。
本明細書中の容器は、当該技術分野において既知の任意の好適なサイズであってよい。一実施形態において、容器は、250cm3〜10,000cm3、好ましくは500cm3〜3,000cm3の内部容量を有するように構成されている。
容器は、ガラス、金属、ポリマー他などの任意の好適な材料から作製してもよい。一実施形態において、容器は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマー材料から作製される。
本明細書中の容器は、ボトル、箱、袋、及びパウチなど、当該技術分野において既知のいずれの形態であってもよい。一実施形態において、洗濯洗剤組成物は、液体洗濯洗剤組成物であり、容器は、ボトルである。好ましくは、容器は、投与用キャップ(dosing cap)を備えるボトルであって、投与用キャップが、30g〜150g、好ましくは60g〜120gの容量を保持するように構成されている。
好ましくは、容器は、これから洗浄される布地又は表面の性質及び量、洗浄の種類、洗浄に使用する水の量他を含む要素により、好適な量の洗濯洗剤組成物を投与するよう、使用者に説明する説明書を更に含む。例えば、説明書は、5g〜60gの洗濯洗剤組成物を手洗い器(例えば、4L)に、又は60g〜120gの洗濯洗剤組成物を洗濯機(例えば、30L)に投与するよう、使用者に説明する。投与用キャップを備えるボトルの製作において、説明書は、投与用キャップで、5g〜60gの洗濯洗剤組成物を手洗い器に、又は60g〜120gの洗濯洗剤組成物を洗濯機に投与するよう、使用者に説明している。
容器は、洗濯洗剤組成物を手洗いに使用するための、使用者に説明する説明書を更に含んでもよい。詳細には、洗濯洗剤組成物が抗菌剤を実質的に含まないとき、容器は、洗濯洗剤組成物を手洗いに使用するための、使用者に説明する説明書を含む。例えば、このような説明書は、肌に優しい、手に負担とならない等であろう。
容器は、一定時間、好ましくは1分間〜90分間、より好ましくは3分間〜60分間、更により好ましくは20分間〜50分間、あるいは少なくとも20分間、布地を洗濯洗剤組成物で洗うよう、使用者に説明する説明書を更に含んでもよい。例えば、このような説明書は、より良い抗菌効果を送達するために布地を洗濯洗剤組成物で少なくとも20分間洗ってください、であろう。
容器は、布地を洗濯洗剤組成物で、一定時間、好ましくは1分間〜10分間、前処理するよう、使用者に説明する説明書を更に含んでもよい。
本明細書中の説明書を、容器の外側に面する側のいずれの部分(例えば、前部、後部、側部、キャップ)に施し、好ましくは印刷してもよい。一実施形態において、抗菌効果に関する説明書は、容器の前部に施され、投与量に関する説明書は、容器の後部に施される。
組成物の調製
本発明の洗濯洗剤組成物は、概して、洗濯洗剤組成物を作製する当該技術分野において既知の方法など、従来の方法で調製される。このような方法は、通常、加熱、冷却、真空の適用等を含み、あるいは含まずに、必須成分又は任意の成分を、任意の所望の順序で、比較的均一な状態に、混合することにより、必要な濃度の成分を含有する洗濯洗剤組成物を提供することを伴う。
本発明の洗濯洗剤組成物は、概して、洗濯洗剤組成物を作製する当該技術分野において既知の方法など、従来の方法で調製される。このような方法は、通常、加熱、冷却、真空の適用等を含み、あるいは含まずに、必須成分又は任意の成分を、任意の所望の順序で、比較的均一な状態に、混合することにより、必要な濃度の成分を含有する洗濯洗剤組成物を提供することを伴う。
使用
本発明の一態様は、抗菌効果をもたらす洗濯洗剤組成物の使用を対象とする。洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%のLASを含み、この洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる。
本発明の一態様は、抗菌効果をもたらす洗濯洗剤組成物の使用を対象とする。洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%のLASを含み、この洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる。
好ましくは、抗菌効果は、QB/T 2738−2005法によって判定される。より好ましくは、洗濯洗剤組成物は、QB/T 2738−2005法によって判定されるように、2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも50%の殺菌率をもたらす。好ましい一実施形態において、洗濯洗剤組成物は、組成物の、少なくとも2.9重量%のLASを含み、洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達することができ、QB/T 2738−2005法によって判定されるように、温度が35℃を超える2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも50%の殺菌率をもたらす。代替の実施形態において、洗濯洗剤組成物は、組成物の、3.2重量%〜30重量%のLASを含み、洗濯洗浄液中で、67ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができ、かつQB/T 2738−2005法によって判定されるように、2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも50%の殺菌率をもたらす。より好ましい実施形態において、洗濯洗剤組成物は、組成物の、4.3重量%〜20重量%のLASを含み、洗濯洗浄液中で、88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができ、かつQB/T 2738−2005法によって判定されるように、2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも90%の殺菌率をもたらす。
使用方法
本発明の他の態様は、布地を抗菌効果で処理するための洗濯洗剤製品の使用方法を対象としている。方法は、5g〜120gの洗濯洗剤組成物を、水を含む洗濯洗浄器の中へ投入して水溶液を形成する工程を含み、水溶液の遊離LASモノマー濃度が、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmである。本明細書中の洗濯洗浄器内の水溶液の体積は、洗濯洗浄液の体積と同じであり、好ましくは1L〜50Lであり、手洗いで1L〜20L、洗濯機による洗浄で20L〜50Lのいずれかである。本発明による洗濯洗剤組成物の必要投与量、つまり、5g〜120gの洗濯洗剤組成物は、1L〜50Lの洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達することができる。本明細書中の抗菌効果は、QB/T 2738−2005法によって判定されることが好ましい。洗濯洗浄液の温度の範囲は、5℃〜60℃であることが好ましい。
本発明の他の態様は、布地を抗菌効果で処理するための洗濯洗剤製品の使用方法を対象としている。方法は、5g〜120gの洗濯洗剤組成物を、水を含む洗濯洗浄器の中へ投入して水溶液を形成する工程を含み、水溶液の遊離LASモノマー濃度が、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmである。本明細書中の洗濯洗浄器内の水溶液の体積は、洗濯洗浄液の体積と同じであり、好ましくは1L〜50Lであり、手洗いで1L〜20L、洗濯機による洗浄で20L〜50Lのいずれかである。本発明による洗濯洗剤組成物の必要投与量、つまり、5g〜120gの洗濯洗剤組成物は、1L〜50Lの洗濯洗浄液中で、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達することができる。本明細書中の抗菌効果は、QB/T 2738−2005法によって判定されることが好ましい。洗濯洗浄液の温度の範囲は、5℃〜60℃であることが好ましい。
本明細書中の方法における投与量は、洗浄の種類によって異なっていてもよい。一実施形態において、方法は、5g〜60gの洗濯洗剤組成物を手洗い器(例えば、4L)に投入することを含む。代替の実施形態において、方法は、60g〜120gの洗濯洗剤組成物を洗濯機(例えば、30L)に投入することを含む。
好ましくは、本明細書中の方法は、布地を水溶液に接触させる工程を更に含み、この布地が抗菌処理を必要としている。例えば、布地上に、グラム陽性菌及び/又はグラム陰性菌の存在が疑われる。布地を水溶液に接触させる工程は、洗濯洗剤組成物を洗濯洗浄器に投入する工程の後であることが好ましい。方法は、洗濯洗剤組成物を洗濯洗浄器に投入する工程、すなわち、布地を、洗濯洗剤組成物により、一定時間、好ましくは1分間〜10分間、前処理する工程の前に、布地を洗濯洗剤組成物に接触させる工程を更に含んでもよい。
遊離LASモノマーの計算方法
CMC及びモノマー−ミセル組成物の計算モデルは、擬似相分離モデル(Pseudo-phase Separation Model)及び正則溶液理論に基づく。擬似相分離モデルは、「Non−ideal multicomponent mixed micelle model」,Holland,P.M.,Rubingh,D.N.,J.Phys.Chem.1983,87(11),1984〜1990に記載されている。正則溶液理論は、「Micellization of mixed nonionic surface−active agents」,Clint J.H.,J.Chem.Soc.,Faraday Trans.1 1975,71,1327〜1334に記載されている。計算モデルへの入力は、界面活性剤処方の組成物、個別の界面活性剤のCMC、及び混合ミセル中の界面活性剤間の相互作用(すなわち、βパラメータ)である。
CMC及びモノマー−ミセル組成物の計算モデルは、擬似相分離モデル(Pseudo-phase Separation Model)及び正則溶液理論に基づく。擬似相分離モデルは、「Non−ideal multicomponent mixed micelle model」,Holland,P.M.,Rubingh,D.N.,J.Phys.Chem.1983,87(11),1984〜1990に記載されている。正則溶液理論は、「Micellization of mixed nonionic surface−active agents」,Clint J.H.,J.Chem.Soc.,Faraday Trans.1 1975,71,1327〜1334に記載されている。計算モデルへの入力は、界面活性剤処方の組成物、個別の界面活性剤のCMC、及び混合ミセル中の界面活性剤間の相互作用(すなわち、βパラメータ)である。
擬似相分離モデルは、界面活性剤混合物のCMCを計算するために使用される。このモデルにおいて、CMCより上に、界面活性剤が、凝集ミセル相と非凝集モノマー相の2相になり、互いに平衡して存在すると推測される。この2相の近似に基づき、それぞれの相の中の所与の界面活性剤種の化学ポテンシャルを、以下のように計算できる。
モノマー相について、
モノマー相について、
また、純粋な界面活性剤溶液のCMCにおける、かつCMCより上の、純粋な界面活性剤溶液について、モノマー濃度は、CMC濃度と同じに固定されている。溶液とミセルの化学ポテンシャルは等しいため、純粋系(pure system)について以下の関係が成立する。
平衡状態で、所与の種の化学ポテンシャルは、2相において等しく、すなわち、(1)=(2)である。したがって、等式(1)、(2)、及び(3)を組み合わせることにより、以下の関係を得る。
混合物CMCについて、以下の関係が有効である。
等式(4)と(5)を組み合わせ、種を合計して混合物のCMCを以下のように計算する。
等式(6)において活量係数γiを計算するために、正則溶液理論を参照する。正則溶液理論から、単純活量係数モデルを、以下のように導き出す。
正則溶液理論により、複数種類の界面活性剤の間の特定相互作用は、単一相互作用パラメータ(single interaction parameter)によって粗いものの成功裏に捕捉されることが可能になる。実際の界面活性剤混合物において、βパラメータは、界面活性剤の間のマイナス表現相乗的相互作用(negative representing synergistic interactions)である場合が非常に多い。
「Surfactants and Interfacial Phenomena」,Rosen,M.J.,Wiley Interscience:New York,1989,において、βパラメータは、表1にまとめたように、界面活性剤の種類に基づき、グループに分けられる。
非理想的混合物CMCを計算するために、等式(7)を以下の等式と組み合わせて、繰り返し解く。
種i及びjについての等式(4)を書き換える
等式(8)中の種jを合計する。
次いで、活量係数の推定値から始めて、等式(7)、(8)、(9)を、繰り返し解く。具体的に、反復法に関わる工程は、以下を含む。
1)最初に、活量係数を推定する。1つの選択肢は、全ての活量係数が1である理想的なミセルを推測することにより開始することである。
2)1組の活量係数に基づき、(9)を解き、基準構成成分(reference component)xiについて、ミセルモル分率の新たな推定値を計算する。(8)とともにxiを用いて、残りのミセル構成成分について新たな推定値を計算する。
3)(7)とともに、新たなミセル組成物を用いて、新たな活量係数を生成する。新旧の活量係数が収束した場合、自己無撞着解が得られる。そうでなければ、工程2に戻り、収束するまで繰り返し続ける。
1)最初に、活量係数を推定する。1つの選択肢は、全ての活量係数が1である理想的なミセルを推測することにより開始することである。
2)1組の活量係数に基づき、(9)を解き、基準構成成分(reference component)xiについて、ミセルモル分率の新たな推定値を計算する。(8)とともにxiを用いて、残りのミセル構成成分について新たな推定値を計算する。
3)(7)とともに、新たなミセル組成物を用いて、新たな活量係数を生成する。新旧の活量係数が収束した場合、自己無撞着解が得られる。そうでなければ、工程2に戻り、収束するまで繰り返し続ける。
非理想的CMCが一旦わかれば、次の工程は、モノマーとして、かつミセル中に存在するそれぞれの種の量を計算することである。CMCより下で、系は、完全にモノマーとして存在し、モノマー濃度は、バルク値と等しい。CMCより上で、以下の関係は、所与の種のミセルモル分率を基準種に関連付けるために必要である。
以下の関係は、モル分率合計を1に制約することに基づく。
(10)を(11)に代入することで、活量係数の推定値に基づく基準モル分率xiを求める式を得る。したがって、(10)〜(11)が(8)〜(9)に取って代わる点を除いて、非理想的CMCに使用されるのと同じ解答工程を使用することができる。ミセルモル分率及び活量係数が、一旦、自己無撞着で決定されると、モノマー濃度を得るために(4)が使用される。
上記の等式(1)〜(11)において:
したがって、界面活性剤混合物又はLASを含む水溶液について、遊離LASモノマーの濃度は、上記のように計算することができ、種iは、LASを表し、種j及びkは、1つ又はそれ以上の補助界面活性剤を表す。
試験方法
洗濯洗剤組成物に対する抗菌有効性は、QB/T 2738−2005法で定義されるように、洗濯機の模擬実験の方法で判定される。
洗濯洗剤組成物に対する抗菌有効性は、QB/T 2738−2005法で定義されるように、洗濯機の模擬実験の方法で判定される。
1.微生物の調製
A.一定量の栄養培地を黄色ブドウ球菌の凍結乾燥された培養物に無菌で加える。栄養培地中の培養物を溶解、かつ懸濁させて、懸濁液を得る。懸濁液の一部を5.0mL〜10.0mLの栄養培地を収容する管の中に付けて、37℃で18時間〜24時間培養して、細菌懸濁液の第1世代の継代培養を得る。細菌懸濁液の第1世代の継代培養のループを栄養寒天プレート上で筋状にして、37℃で18時間〜24時間培養して、細菌懸濁液の第2世代の継代培養を得る。細菌懸濁液の第2世代の継代培養のコロニーを栄養寒天斜面上に植菌して、37℃で18時間〜24時間培養して、細菌懸濁液の第3世代の継代培養を得る。
A.一定量の栄養培地を黄色ブドウ球菌の凍結乾燥された培養物に無菌で加える。栄養培地中の培養物を溶解、かつ懸濁させて、懸濁液を得る。懸濁液の一部を5.0mL〜10.0mLの栄養培地を収容する管の中に付けて、37℃で18時間〜24時間培養して、細菌懸濁液の第1世代の継代培養を得る。細菌懸濁液の第1世代の継代培養のループを栄養寒天プレート上で筋状にして、37℃で18時間〜24時間培養して、細菌懸濁液の第2世代の継代培養を得る。細菌懸濁液の第2世代の継代培養のコロニーを栄養寒天斜面上に植菌して、37℃で18時間〜24時間培養して、細菌懸濁液の第3世代の継代培養を得る。
B.3.0mL〜5.0mLの希釈液を用いて、栄養寒天斜面上の細菌懸濁液の第3世代継代培養から第14世代継代培養のコロニーをパージする。パージ液を別の無菌管内に移し、20分間撹拌して混合する、又は80分間手で振り、予備的な作業用培養物(preliminary working culture)を得る。
C.分光光度計により、予備的な作業用培養物の細菌濃度を必要な細菌濃度に調節して、作業用培養物を得る。
D.作業用培養物を4℃で保管する。作業用培養物は、一晩保管できない。
2.アッセイプロトコル
A.3Lの洗浄溶液中で1時間、300gの試験用布地(32ヤーン/cm×32ヤーン/cm、平織の木綿)を煮沸する。洗浄溶液は、1.5gの非イオン性浸漬剤、1.5gの炭酸ナトリウム、及び3000mLの蒸留水により調製する。非イオン性浸漬剤は、5.0gのアルキルフェノールエトキシレート、5gの炭酸ナトリウム、及び1000mLの蒸留水により調製する。試験用布地を沸騰した脱イオン水で5分間すすぐ。試験用布地を冷たい脱イオン水の中に5分間入れて、室内で乾燥する。
A.3Lの洗浄溶液中で1時間、300gの試験用布地(32ヤーン/cm×32ヤーン/cm、平織の木綿)を煮沸する。洗浄溶液は、1.5gの非イオン性浸漬剤、1.5gの炭酸ナトリウム、及び3000mLの蒸留水により調製する。非イオン性浸漬剤は、5.0gのアルキルフェノールエトキシレート、5gの炭酸ナトリウム、及び1000mLの蒸留水により調製する。試験用布地を沸騰した脱イオン水で5分間すすぐ。試験用布地を冷たい脱イオン水の中に5分間入れて、室内で乾燥する。
B.処理した試験用布地を幅5cm、重さ15±1gの細片に切る。試験用布地細片の一端を、ステンレス鋼スピンドルの水平延長部に沿った外側位置で、ステンレス鋼スピンドル上に固定する。ステンレス鋼スピンドルは、互いに接続した3つの水平スタンドを有する。試験用布地細片を、十分な張力で、ステンレス鋼スピンドルの3つの水平スタンドに巻き付けて、12周巻いた布地を有する布地を巻き付けたスピンドルを得る。試験用布地細片のもう一端を、12周巻いた布地の外側部分の上にピンで固定する。布地を巻いたスピンドルを、蒸気圧により121℃で15分間消毒する。
C.リン酸塩緩衝溶液(PBS)を用いて、工程1Dから得られた作業用培養物を希釈し、1×104cfu/mL〜9×104cfu/mLの濃度を達成する。同量のウシ血清アルブミン溶液(BSA)を加えて、細菌懸濁液を得る。PBSは、2.83gの無水リン酸一水素二ナトリウム、及び1.36gのリン酸二水素カリウムを、1000mLの蒸留水に、完全に溶解して溶液のpHを7.2〜7.4に調節するまで、溶解させ、次いで溶液を、20分間、121℃で、蒸気圧によって消毒することにより調製される。BSAは、3.0gのウシ血清アルブミンを100mLの蒸留水に溶解させ、溶液を孔径0.45μmのミクロ孔質膜で濾過し、冷蔵庫に保管することにより調製される。
D.それぞれの布地担体の幅が2.5cm〜3.8cmである3つの布地担体を作製する。布地担体を、本明細書中、上記工程2Aで記載されているような、試験用布地を処理するのと同じ方法で処理する。それぞれの布地担体に、工程2Cから得られた20μLの細菌懸濁液で植菌する。植菌した布地担体をカバー付きのペトリ皿に置く。植菌した布地担体を、培養器において、(35±2)℃で20分間、乾燥する。
E.試験の20分前、265mLの標準硬水を収容する曝露室を水浴中に置いて、(25±1)℃の試験温度を達成する。曝露室を、15分間、121℃で、蒸気圧により消毒する。標準硬水は、0.034gの塩化カルシウム及び0.139gの塩化マグネシウム6水和物を、1000mLの蒸留水に溶解させ、次いで、溶液を、20分間、121℃で、蒸気圧にて消毒することにより調製する。十分な量の試料を曝露室に加えて、濃度が2069ppmである混合溶液を得る。
F.2つの植菌した布地担体を、12周巻いた布地の6周目と7周目との間の位置に置き、3つ目の植菌した布地担体を、12周巻いた布地の7周目と8周目との間の位置に置く。
G.スピンドルユニット(布地を巻いたスピンドル及び植菌した布地担体を含む)を曝露室の中に無菌で置き、曝露室を蓋で閉鎖する。
H.曝露室を振とう器の上に固定する。振とう器を20分間回転させる。曝露室を振とう器から取り出す。
I.スピンドルユニットを、曝露室から無菌で取り出し、3つの植菌した布地担体を、布地が巻かれたスピンドルから取り除く。それぞれの布地担体を、30mLの中和剤を収容する別個の管の中に置き、10秒間撹拌して混合し、100回振り、PBSを用い10回連続して希釈する。中和剤は、37.8gの改変レシチンブイヨン基礎培地(letheen broth base modified)(Merckから110405として入手可能)、30gのTween 80、2.3gのレシチン、5gのチオ硫酸ナトリウム、及び1000mLの蒸留水により調製する。Tween 80は、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンである。試料の適切な希釈液を複製物とともにTSBの中に置いて(Plate appropriate dilution of the sample into TSB with duplicate)、TSBプレートを形成する(form a TSB plate)。
J.工程2Eにおいて、対照として、試料の代わりに、0.5%のTween 80を含有するPBSを用いる。
K.試料と対照のTSBプレートを、(48±4)時間、(35±2)℃で、培養器において、逆に培養する。プレート内の生菌数カウント(Plate counting)。
L.3回繰り返して、平均結果を得る。
3.殺菌率の計算
殺菌率(%)=(A−B)/A×100%
式中、A:対照群のカウント
B:試料群のカウント
殺菌率(%)=(A−B)/A×100%
式中、A:対照群のカウント
B:試料群のカウント
50%超の殺菌率は、許容可能な抗菌有効性を表し、90%超は、良好な抗菌有効性を表し、99%超は、優れた抗菌有効性を表す。そして、50%未満の殺菌率は、許容できない不十分な抗菌有効性を示す。
本明細書中の実施例は、本発明を例示することを意味するが、本発明の範囲を制限又は他の方法で定義するために使用するものではない。実施例1A〜1X及び2A〜2Dは、本発明に係る実施例であり、実施例3A〜3Bは、比較例である。
実施例1A〜1X:洗濯洗剤組成物の処方
列挙された成分を列挙された割合(重量%)で含む、表2に示す液体形態の以下の組成物が作製される。上記の遊離LASモノマーの計算方法により、2069ppm水溶液中の遊離LASモノマーを計算した濃度を、それぞれの組成物について列挙する。
列挙された成分を列挙された割合(重量%)で含む、表2に示す液体形態の以下の組成物が作製される。上記の遊離LASモノマーの計算方法により、2069ppm水溶液中の遊離LASモノマーを計算した濃度を、それぞれの組成物について列挙する。
実施例1A〜1Xの組成物の調製
250rpmの剪断力を有するそれぞれの組成物について列挙された成分を、それぞれ、混合することにより、実施例1A〜1Xの組成物を調製する。
250rpmの剪断力を有するそれぞれの組成物について列挙された成分を、それぞれ、混合することにより、実施例1A〜1Xの組成物を調製する。
実施例2A〜2D:洗濯洗剤組成物の処方
列挙された成分を列挙された割合(重量%)で含む、表3に示す液体形態の以下の組成物が作製される。上記の遊離LASモノマーの計算方法により2069ppm水溶液中の遊離LASモノマーを計算した濃度を、それぞれの組成物について列挙する。
列挙された成分を列挙された割合(重量%)で含む、表3に示す液体形態の以下の組成物が作製される。上記の遊離LASモノマーの計算方法により2069ppm水溶液中の遊離LASモノマーを計算した濃度を、それぞれの組成物について列挙する。
b ジエチレントリアミンペンタアセテート
実施例2Aの組成物の調製
実施例2Aの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、NaOH、1,2プロパンジオール、及び水の組み合わせを混合する工程と、
b)クエン酸、Neodol(登録商標)25−7、及びキレートを、工程a)で得られた組み合わせに順次加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)C12〜C18脂肪酸を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続ける工程と、
g)香料及び染料を、工程f)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表3で実施例2Aについて特定されたような量で存在する。
実施例2Aの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、NaOH、1,2プロパンジオール、及び水の組み合わせを混合する工程と、
b)クエン酸、Neodol(登録商標)25−7、及びキレートを、工程a)で得られた組み合わせに順次加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)C12〜C18脂肪酸を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続ける工程と、
g)香料及び染料を、工程f)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表3で実施例2Aについて特定されたような量で存在する。
実施例2Bの組成物の調製
実施例2Bの組成物は、それぞれの成分が、表3で実施例2Bについて特定されたような量で存在することを除いて、実施例2Aの組成物を調製するのと同じ工程で調製される。
実施例2Bの組成物は、それぞれの成分が、表3で実施例2Bについて特定されたような量で存在することを除いて、実施例2Aの組成物を調製するのと同じ工程で調製される。
実施例2Cの組成物の調製
実施例2Cの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、トリエタノールアミンと水との組み合わせを混合する工程と、
b)Neodol(登録商標)25−7を、工程a)で得られた組み合わせに加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)香料及び染料を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表3で実施例2Cについて特定されたような量で存在する。
実施例2Cの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、トリエタノールアミンと水との組み合わせを混合する工程と、
b)Neodol(登録商標)25−7を、工程a)で得られた組み合わせに加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)香料及び染料を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表3で実施例2Cについて特定されたような量で存在する。
実施例2Dの組成物の調製
実施例2Dの組成物は、それぞれの成分が、表3で実施例2Dについて特定されたような量で存在することを除いて、実施例2Aの組成物を調製するのと同じ工程で調製される。
実施例2Dの組成物は、それぞれの成分が、表3で実施例2Dについて特定されたような量で存在することを除いて、実施例2Aの組成物を調製するのと同じ工程で調製される。
比較例3A〜3B:洗濯洗剤組成物の比較処方
列挙された成分を列挙された割合(重量%)で含む、表4に示す液体形態の以下の比較組成物が作製される。上記の遊離LASモノマーの計算方法により2069ppm水溶液中の遊離LASモノマーを計算した濃度を、それぞれの組成物について列挙する。
列挙された成分を列挙された割合(重量%)で含む、表4に示す液体形態の以下の比較組成物が作製される。上記の遊離LASモノマーの計算方法により2069ppm水溶液中の遊離LASモノマーを計算した濃度を、それぞれの組成物について列挙する。
b ジエチレントリアミンペンタアセテート
比較例3Aの組成物の調製
比較例3Aの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、NaOH、1,2プロパンジオール、及び水の組み合わせを混合する工程と、
b)クエン酸、Neodol(登録商標)25−7、及びキレートを、工程a)で得られた組み合わせに順次加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)C12〜C18脂肪酸を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続ける工程と、
g)香料及び染料を、工程f)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表4で比較例3Aについて特定されたような量で存在する。
比較例3Aの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、NaOH、1,2プロパンジオール、及び水の組み合わせを混合する工程と、
b)クエン酸、Neodol(登録商標)25−7、及びキレートを、工程a)で得られた組み合わせに順次加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)C12〜C18脂肪酸を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続ける工程と、
g)香料及び染料を、工程f)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表4で比較例3Aについて特定されたような量で存在する。
比較例3Bの組成物の調製
比較例3Bの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、NaOH、1,2プロパンジオール、トリエタノールアミン、及び水の組み合わせを混合する工程と、
b)クエン酸、及びNeodol(登録商標)25−7を、工程a)で得られた組み合わせに順次加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)C12〜C18脂肪酸を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続ける工程と、
g)香料及び染料を、工程f)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表4で比較例3Bについて特定されたような量で存在する。
比較例3Bの組成物は、以下の
a)ミキサ中で、200rpmの剪断力をかけることにより、NaOH、1,2プロパンジオール、トリエタノールアミン、及び水の組み合わせを混合する工程と、
b)クエン酸、及びNeodol(登録商標)25−7を、工程a)で得られた組み合わせに順次加えて、200rpmの剪断力をかけることにより混合し続ける工程と、
c)混合剪断力を250rpmに高め、かつ工程b)で得られた組み合わせの温度を45℃未満に維持する工程と、
d)250rpmの剪断力をかけることにより、工程c)で得られた組み合わせをLASと混合する工程と、
e)工程d)で得られた組み合わせの温度が一旦35℃未満になると、その組み合わせにAESを加え、その組み合わせが均質に混合されるまで、250rpmの剪断力をかけることにより混合する工程と、
f)C12〜C18脂肪酸を、工程e)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続ける工程と、
g)香料及び染料を、工程f)で得られた組み合わせに加えて、5分間、250rpmの剪断力をかけることにより、混合し続けることで、液体洗濯洗剤組成物を形成する工程と、によって調製され、
組成物中、それぞれの成分は、表4で比較例3Bについて特定されたような量で存在する。
実施例2及び3の比較データ
本明細書において上述したように、QB/T 2738−2005法に従って、実施例2A〜2C及び比較例3A〜3Bの組成物の抗菌有効性を測定する比較実験を行う。実験結果を表5に示す。
本明細書において上述したように、QB/T 2738−2005法に従って、実施例2A〜2C及び比較例3A〜3Bの組成物の抗菌有効性を測定する比較実験を行う。実験結果を表5に示す。
表5に示すように、本発明による洗濯洗剤組成物(実施例2A、2B、及び2C)は、良好な抗菌有効性を実証し、一方、比較組成物(比較例3A及び3B)は、不十分な抗菌有効性を示す。また、本発明による洗濯洗剤組成物について、抗菌有効性の程度は、遊離LASモノマー濃度に相関しており、すなわち、洗濯洗浄液中の遊離LASモノマーの濃度が高いほど、殺菌率が高くなる。
変動する温度条件下の実施例2Dのデータ
本明細書において上述したように、QB/T 2738−2005法に従って、変動する温度条件下の2Dの組成物の抗菌有効性を測定する実験を行う。工程2E〜2Hにおける試験温度(すなわち、曝露室に収容された標準硬水の温度)は、それぞれ、(25±1)℃、(35±1)℃、及び(60±1)℃に設定される。対照の試験温度は、対応する試料と同じである。実験結果を表6に示す。
本明細書において上述したように、QB/T 2738−2005法に従って、変動する温度条件下の2Dの組成物の抗菌有効性を測定する実験を行う。工程2E〜2Hにおける試験温度(すなわち、曝露室に収容された標準硬水の温度)は、それぞれ、(25±1)℃、(35±1)℃、及び(60±1)℃に設定される。対照の試験温度は、対応する試料と同じである。実験結果を表6に示す。
表6に示すように、試験温度が高い(つまり、35℃及び60℃)ほど、洗濯洗浄液中のより低い濃度の遊離LASモノマーが、許容可能な抗菌有効性を達成することができる。
全ての百分率、比率、及び割合は、特に断らない限り、全組成物の重量を基準として計算されている。全ての温度は、特に断らない限り、摂氏温度(℃)である。特別の定めのない限り、測定は、全て25℃で行われる。構成成分又は組成物の濃度は、全て、その構成成分又は組成物の活性レベルに関するものであり、市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は、除外される。
本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最大数値限定は、それよりも小さいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含すると理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最小数値限定は、それよりも大きいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含するものとする。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、あたかもそのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含するものとする。
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりもむしろ、特に断らない限り、こうしたそれぞれの寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書中で開示又は請求されるいずれかの発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆、又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文献において、用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同じ用語のいずれかの意味又は定義と矛盾する限りにおいて、本文献中で用語に割り当てられる意味又は定義が適用されるものとする。
以上、本発明の特定の実施形態を図示、説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことが可能である点は、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲に含まれるそのような全ての変更、及び修正は、添付の特許請求の範囲で網羅することとする。
Claims (20)
- 抗菌効果をもたらす洗濯洗剤組成物の使用であって、前記洗濯洗剤組成物は、前記組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)を含み、前記洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができる、洗濯洗剤組成物の使用。
- 前記抗菌効果が、QB/T 2738−2005法によって判定される、請求項1に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、補助界面活性剤を実質的に含まない、請求項2に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、前記組成物の、0.001重量%〜25.4重量%、好ましくは0.001重量%〜13.5重量%の非イオン性界面活性剤を更に含む、請求項2に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、前記組成物の、0.001重量%〜53.6重量%、好ましくは0.001重量%〜25.5重量%の硫酸化脂肪酸アルコールエトキシレート(AES)を更に含む、請求項2に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、抗菌剤を実質的に含まない、請求項2に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、グラム陽性菌に対して前記抗菌効果をもたらす、請求項2に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、QB/T 2738−2005法によって判定されるように、2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも50%の殺菌率をもたらす、請求項7に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、60ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達することができ、前記洗濯洗剤組成物が、QB/T 2738−2005法によって判定されるように、温度が35℃を超える2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも50%の殺菌率をもたらす、請求項8に記載の使用。
- 前記洗濯洗剤組成物が、67ppm超の遊離LASモノマー濃度を送達することができ、前記洗濯洗剤組成物が、QB/T 2738−2005法によって判定されるように、2069ppm水溶液中で、黄色ブドウ球菌に対し、20分の接触時間で、少なくとも50%の殺菌率をもたらす、請求項8に記載の使用。
- 容器内に収容された、洗濯洗剤組成物を含む洗濯洗剤製品であって、
前記洗濯洗剤組成物が、前記組成物の、少なくとも2.9重量%、好ましくは3.2重量%〜30重量%、より好ましくは4.3重量%〜20重量%のLASを含み、前記洗濯洗剤組成物が、洗濯洗浄液中で、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmの遊離LASモノマー濃度を送達することができ、
前記容器が、前記洗濯洗剤組成物の前記抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む、洗濯洗剤製品。 - 前記洗濯洗剤組成物が、補助界面活性剤を実質的に含まない、請求項11に記載の洗濯洗剤製品。
- 前記洗濯洗剤組成物が、前記組成物の、0.001重量%〜25.4重量%、好ましくは0.001重量%〜13.5重量%の非イオン性界面活性剤を更に含む、請求項11に記載の洗濯洗剤製品。
- 前記洗濯洗剤組成物が、前記組成物の、0.001重量%〜53.6重量%、好ましくは0.001重量%〜25.5重量%のAESを更に含む、請求項11に記載の洗濯洗剤製品。
- 前記洗濯洗剤組成物が、抗菌剤を実質的に含まない、請求項11に記載の洗濯洗剤製品。
- 前記洗濯洗剤組成物が、液体洗濯洗剤組成物であり、前記容器が、投与用キャップを備えるボトルであり、前記投与用キャップが、60g〜120gの容量を保持するように構成されており、前記容器が、前記投与用キャップで、5g〜60gの前記洗濯洗剤組成物を手洗い器の中へ、又は60g〜120gの前記洗濯洗剤組成物を洗濯機の中へ投与するよう、使用者に説明する説明書を更に含む、請求項11に記載の洗濯洗剤製品。
- 前記容器が、前記洗濯洗剤組成物を手洗いに使用するための、使用者に説明する説明書を更に含む、請求項16に記載の洗濯洗剤製品。
- 前記容器が、グラム陽性菌に対する前記洗濯洗剤組成物の前記抗菌効果を使用者に説明する説明書を含む、請求項11に記載の洗濯洗剤製品。
- 布地を抗菌効果で処理するための、請求項11〜18のいずれか一項に記載の洗濯洗剤製品の使用方法であって、5g〜120gの前記洗濯洗剤組成物を、水を含む洗濯洗浄器の中へ投入して水溶液を形成する工程を含み、前記水溶液の遊離LASモノマー濃度が、60ppm超、好ましくは67ppm〜500ppm、より好ましくは88ppm〜300ppmである、方法。
- 布地を前記水溶液に接触させる工程を更に含み、前記布地が、抗菌処理を必要としている、請求項19に記載の方法。
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