JP2016504417A - インテイン媒介によるタンパク質の精製 - Google Patents

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Abstract

本発明は、インテインC断片のC末端に融合した、所望のタンパク質(POI)を含む第1の融合タンパク質と、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて、第1の融合タンパク質と、第2の融合タンパク質との複合体を形成するステップと、インテインC断片からPOIを切断するステップであって、タンパク質を複合体から遊離させるステップと、POIを単離するステップとを含むPOIを精製するための方法、組成物、使用及びキットを含む。本発明はまた、融合タンパク質及びベクターを含む。

Description

本発明は一般的に、タンパク質精製及びタンパク質切断の分野に関する。
連邦政府資金援助研究の声明
本発明は、米国空軍/空軍科学研究所提供のFA9550−12−1−0330及び全米科学財団提供の1150478によって米国政府の支援を受けて行われた。政府は、本発明に一定の権利を有する。
本発明の範囲を限定することなく、インテイン媒介によるタンパク質の精製に関連する本発明の背景を記載する。
米国特許出願第2006/0141570号明細書(2005年11月16日出願)は、生成物タンパク質ドメイン、インテイン及び少なくとも1種の凝集体タンパク質ドメインを含む融合タンパク質であって、この凝集体タンパク質ドメインがポリヒドロキシアルカノエート(PHA)の顆粒に特異的に関与することができるタンパク質を含み、宿主細胞において発現させることによって実施した、組換えタンパク質の精製について開示している。
欧州特許出願第1117693B1号明細書(1999年9月30日出願)は、インテインに融合した標的タンパク質を第1のステップでチオール試薬によって選択的に切断し、標的タンパク質のカルボキシ末端チオエステルを形成し、インテインから標的タンパク質を遊離させる、半合成融合タンパク質を産生するためのインビトロでの方法について開示している。その後のステップにおいて、アミノ末端にシステインを有する所望の合成タンパク質又はペプチドを標的タンパク質に連結する。DTTなどの標準的チオール試薬又は無臭のMESNAなどの連結用に最適化したチオール試薬を第1のステップにおいて使用することができる。この方法は、標的タンパク質をインテインに結合させるチオエステル結合に所望のペプチドを直接連結させると言われている。この方法のインビボでの変法は、細胞毒性タンパク質の産生を可能にすると言われており、インテリンに融合した不活性な切断型タンパク質をインビボに導入し、次にこの融合生成物を選択的に切断し、細胞毒性タンパク質の本来の活性を復活させるために、合成タンパク質又はペプチドをその後標的タンパク質のカルボキシ末端チオエステルに連結する。
欧州特許出願第1151117A4号明細書(2005年8月10日出願)は、インテイン、例えば、メタノバクテリウム・サーモトロフィーカム(Methanobacterium thermotrophicum)のRIR1インテインを利用する、発現タンパク質の連結方法を開示している。インテインのC末端アスパラギン又はN末端システインのいずれかがアラニンに置換したMthのRIR1インテインの構築物は、2以上の発現タンパク質の融合で使用するために、指定のN末端、例えば、システインを有するタンパク質の単離を容易にすることができる。この方法は、C末端チオエステルをタグ付けした標的タンパク質及び改変MthのRIR1インテインなどのインテインを介して指定のN末端を有する第2の標的タンパク質を生成するステップと、これらのタンパク質を連結するステップとを含む。環式の、又は重合したタンパク質を産生するために類似の方法を提供する。C末端又はN末端それぞれを切断するために操作した改変インテイン及びこれらの改変インテインをコードするDNA及びプラスミドも提供する。
米国特許出願第2006/0141570号明細書 欧州特許出願第1117693B1号明細書 欧州特許出願第1151117A4号明細書
本発明は、インテインC断片のC末端に融合した、所望のタンパク質(POI;protein of interest)を含む第1の融合タンパク質と、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて、第1の融合タンパク質と、第2の融合タンパク質との複合体を形成するステップと、インテインC断片からPOIを切断するステップであって、タンパク質を複合体から遊離させるステップと、POIを単離するステップとを含む、POIの精製方法を含む。特定の態様では、インテインは、スプリットインテイン、ノストック・パンクチフォルメ(Nostoc punctiforme)の天然にスプリットしたインテインDnaEであり、及び/又はシネコシスティス(Synechocystis)種のSsp、アファノティーキ・ハロフィチカ(Aphanothece halophytica)のAha、アファニゾメノン・オバリスポラム(Aphanizomenon ovalisporum)のAov、アナバエナ(Anabaena)種のAsp、アナバエナ・バリアビリス(Anabaena variabilis)のAva、シリンドロスペルモプシス・ラシボルスキイ(Cylindrospermopsis raciborskii)のCra(CS505)、シアノセイス(CyanotiIece)種のCsp(CCYOllO)、シアノセイス(Cyanothece)種のCsp(PCC8801)、クロコスファエラ・ワトソニイ(Crocosphaera watsonii)のCwa、ミクロシスチス・エルギノサ(Microcystis aeruginosa)のMaer(NIES843)、ミクロコレス・クソノプラステス(Microcoleus chthonoplastes)のMcht(PCC7420)−2、オシラトリア・リムネティカ(Oscillatoria limnetica)のOli、シネココッカス・エロンガタス(Synechococcus elongates)のSel(PC7942)、シネココッカス(Synechococcus)種のSsp(PCC7002)、サーモシネココッカス・エロンガタス(Thernlosynechococcus elongates)のTel、トリコデスミウム・エリスラエウム(Trichodesmium erythraeum)のTer−3及びサーモシネココッカス・ウルカヌス(Thernlosynechococcus vulcanus)のTvuからなる群から選択される。特定の態様では、インテインC断片は、変異していない(non-mutated)インテインC断片と比較してN末端切断を著しく遅らせ、トランススプライシング能力を抑制し、C末端切断速度及び効率を増加させる変異(mutation)を有し、C−インテイン断片は、C−インテイン断片内にAsp118Gly変異を有し、及び/又はインテインC断片は、配列番号37のアミノ酸配列を含む。特定の態様では、精製タグは、インテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置し、インテインN断片はN末端切断活性を消失させる変異を有し、及び/又はインテインN断片は、配列番号39のアミノ酸配列を含む。特定の態様では、精製タグは、キチン結合ドメイン(CBD)、6×ヒスチジン、マルトース結合ドメイン(MBP)、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)及びそれらの組み合わせからなる群から選択される親和性タグである。特定の態様では、精製タグは、配列番号38からなる群から選択される親和性タグであり、並びに/又は第2の融合タンパク質は、配列番号4、10、24及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。特定の態様では、精製タグは、エラスチン様ペプチド(ELP)であり、及び/又は精製タグは、配列番号38のアミノ酸配列を含む沈降タグ(precipitation tag)である。特定の態様では、精製タグは、沈降タグであり、この方法はさらに、複合体を沈降させるステップと、複合体を洗浄するステップと、複合体を可溶化するステップと、インテイン切断を導入するステップとを含み、特定の態様では、複合体の沈降及び複合体の洗浄は、1又は2以上の切断阻害剤の存在下で実行する。特定の態様では、精製タグは親和性タグであり、この方法はさらに、複合体を親和性タグに結合することができる親和性樹脂に結合させるステップと、切断ステップの前に複合体を洗浄緩衝液で洗浄するステップと、インテイン切断を誘導するステップとを含む。特定の態様では、複合体の結合及び複合体の洗浄は、1又は2以上の切断阻害剤の存在下で実行する。特定の態様では、インテイン切断の誘導は、還元剤又はキレート剤によって実行する。特定の態様では、インテイン切断の誘導は、複合体とエチレングリコールアミノエチルエステル(ethyleneglycolaminoethylester)四酢酸(EGTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ジピコリン酸(DPA)、ニトリロ三酢酸(NTA)からなる群から選択される1又は2以上のキレート剤とを接触させることを含む。特定の態様では、方法はさらに、切断を誘導する前に複合体を第1の洗浄緩衝液でインキュベートするステップであって、この洗浄緩衝液が切断を阻害し、及び/又はZn2+、Cu2、Mg2+、Co2+、Mn2+及びFe2+からなる群から選択される切断阻害剤を含むステップ;並びに/又は切断を誘導する前に複合体を第1の洗浄緩衝液で洗浄するステップであって、この洗浄緩衝液がC末端切断反応を阻害する切断阻害剤を含むステップを含む。特定の態様では、C末端タンパク質切断は、硫黄誘導性C末端切断の誘導、DTT、Zn2+キレート剤、トリアルキルホスフィン(トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、2−メルカプトエタノール、システイン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される切断誘導剤の存在下での硫黄誘導性C末端切断の誘導を含むC末端タンパク質切断の誘導、キレート剤を使用した切断阻害剤のキレートによるインテイン切断の誘導を含むC末端タンパク質切断の誘導を含む。特定の態様では、精製タグが親和性タグの場合、この方法はさらに、複合体を親和性樹脂に結合させるステップを含み、複合体からのPOIの分離は複合体が結合した親和性樹脂からPOIを分離することを含み、及び/又は精製タグが沈降タグの場合、この方法はさらに、複合体を沈降させるステップであって、沈降した複合体を形成し、複合体からのPOIの分離が沈降した複合体の可溶化を含み、可溶化した複合体が形成されるステップと、可溶化した複合体からPOIを分離するステップとを含む。特定の態様では、この方法はさらに、第2の融合タンパク質からインテインC断片を解離することによって第2の融合タンパク質を再生するステップを含む。特定の態様では、POIは生理活性ペプチド、酵素、酵素阻害剤、酵素触媒部位、DNA結合タンパク質、単離したタンパク質ドメイン、受容体のリガンド、受容体、成長因子、サイトカイン、構造タンパク質、抗体、抗体断片、エピトープ、エピトープ結合領域、抗原、アレルゲン及び所望のタンパク質配列の連続した又は重複した断片から選択される。特定の態様では、精製タグは親和性タグであり、この方法はさらに、C末端タンパク質切断を誘導する前に複合体を親和性樹脂に結合させ第2の融合タンパク質からインテインC断片を解離することによって親和性樹脂を再生するステップを含む。特定の態様では、この方法はさらに、第2の融合タンパク質からインテインC断片を解離することによって第2の融合タンパク質を再生するステップと、再生した第2の融合タンパク質と第1の融合タンパク質とを再度接触させるステップとを含む。特定の態様では、精製タグが親和性タグの場合、第2の融合タンパク質はキチンビーズ、ニッケル樹脂、アミロース樹脂、グルタチオン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される親和性樹脂に結合させ、精製タグが第2の融合タンパク質の沈降を媒介する沈降タグの場合、複合体を沈降させる。
本発明は、所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含む第1の融合タンパク質を提供するステップであって、POIがインテインC断片のC末端に融合し、インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、インテインC断片がインテインC断片内にAsp118Gly変異を有するステップと、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質を提供するステップであって、精製タグをインテインN断片のC末端のインテインスプリット接合部に挿入し、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有するステップと、結合緩衝液中で第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質とを接触させるステップであって、第2の融合タンパク質が精製タグに結合する樹脂に結合し、精製タグが精製樹脂に特異的に結合することができ、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体が形成され、結合緩衝液がPOIとインテインC断片の間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を阻害するステップと、POIとインテインC断片との間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を誘導し、それによってPOIを遊離させるステップと、第1の融合タンパク質及びインテインC断片のC末端からPOIを分離するステップとを含む、POIの精製方法の実施形態を含む。
本発明はまた、所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含む第1の融合タンパク質を提供するステップであって、POIがインテインC断片のC末端に融合し、インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、インテインC断片がインテインC断片内にAsp118Gly変異を有するステップと、インテインN断片及び沈降タグを含む第2の融合タンパク質を提供するステップであって、沈降タグをインテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に挿入し、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有するステップと、結合緩衝液中で第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質とを接触させるステップであって、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体が形成され、結合緩衝液がPOIとインテインC断片の間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を阻害するステップと、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体を沈降させるステップと、複合体を低塩緩衝液中で可溶化するステップと、POIとインテインC断片の間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を誘導し、それによってPOIを遊離させるステップと、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体から2回目の沈降によってPOIを分離するステップとを含む、POIの精製方法の実施形態を含む。
本発明は、所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含み、POIがインテインC断片のC末端に融合し、インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、インテインC断片がインテインC断片内にAsp118Gly変異を有する融合タンパク質の実施形態を含む。特定の態様では、融合タンパク質は配列番号37を含む。特定の態様では、POIは生理活性ペプチド、酵素、酵素阻害剤、酵素触媒部位、DNA結合タンパク質、単離したタンパク質ドメイン、受容体のリガンド、受容体、成長因子、サイトカイン、抗体、抗体断片、エピトープ、エピトープ結合領域、抗原、アレルゲン及び所望のタンパク質配列の連続した又は重複した断片から選択される。
本発明は、インテインN断片及び精製タグを含み、精製タグがインテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置し、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有する融合タンパク質の実施形態を含む。特定の態様では、融合タンパク質は配列番号10、24、配列番号21、22、配列番号4、配列番号23又はそれらの組み合わせを含む。
本発明は、プロモーターに作動可能に結合したインテインC断片のC末端をコードする第1のDNAエレメントを含むベクターであって、インテインC断片が変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を抑制し、C末端切断を増加させる変異を有し、ベクターが所望のタンパク質(POI)をコードする第2のDNAエレメントのインテインC断片のC末端への挿入を可能にするクローニング部位を有するベクターの実施形態を含む。特定の態様では、インテインは、ノストック・パンクチフォルメの天然にスプリットしたインテインDnaEであり、C−インテイン断片はC−インテイン断片内にAsp118Gly変異を有する。特定の態様では、第1のDNAエレメントは配列番号37のアミノ酸配列をコードし、及び/又は第1のDNAエレメントは配列番号40を含む。特定の態様では、POIは生理活性ペプチド、酵素、酵素阻害剤、酵素触媒部位、DNA結合タンパク質、単離したタンパク質ドメイン、受容体のリガンド、受容体、成長因子、サイトカイン、抗体、抗体断片、エピトープ、エピトープ結合領域、抗原、アレルゲン及び所望のタンパク質配列の連続した又は重複した断片から選択される。
本発明は、プロモーターに作動可能に結合したインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質をコードするDNAエレメントを含むベクターであって、精製タグがインテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置し、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有するベクターの実施形態を含む。特定の態様では、精製タグは、親和性タグであり、及び/又は精製タグは、沈降タグである。特定の態様では、DNAエレメントは配列番号23又は配列番号41を含む。
本発明は、プロモーターに作動可能に結合したインテインC断片のC末端をコードする第1のDNAエレメントを含む第1のベクターであって、インテインC断片が変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を抑制し、C末端切断を増加させる変異を有し、第1のベクターが所望のタンパク質(POI)をコードする第2のDNAエレメントのインテインC断片のC末端への挿入を可能にするクローニング部位を有する第1のベクターと、プロモーターに作動可能に結合したインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質をコードする第2のDNAエレメントを含む第2のベクターであって、精製タグがインテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置し、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有する第2のベクター;又はインテインN断片及びインテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置する精製タグを含む融合タンパク質であって、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有する融合タンパク質と、POIをコードするDNAエレメントを第1のベクターのクローニング部位に挿入するための指示書と、POIを単離するための指示書とを含む、POIを単離するためのキットの実施形態を含む。
本発明は、インテインC断片のC末端に融合した所望のタンパク質(POI)を含む第1の融合タンパク質とインテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体を形成するステップであって、インテインC断片が変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を著しく遅らせ、トランススプライシング能力を抑制し、C末端切断速度及び効率を増加させる変異を有するステップと;インテインC断片からPOIを切断するステップであって、タンパク質を複合体から遊離させるステップと、POIを単離するステップとを含む、POIの精製方法の実施形態を含む。特定の態様では、インテインは、天然にスプリットしたインテインDnaEであり、C−インテイン断片はC−インテイン断片内にAsp118Gly変異を有する。
本発明は、所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含む第1の融合タンパク質を提供するステップであって、POIがインテインC断片のC末端に融合し、インテインは天然にスプリットしたインテインDnaEであり、インテインC断片がインテインC断片内にAsp118Gly変異を有するステップと、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質を提供するステップであって、インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有するステップと、結合緩衝液中で第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質とを接触させるステップであって、第2の融合タンパク質が精製タグに結合する樹脂に結合し、精製タグが精製樹脂に特異的に結合することができ、第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体が形成され、結合緩衝液がPOIとインテインC断片の間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を阻害するステップと、POIとインテインC断片の間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を誘導し、それによってPOIを遊離させるステップと、第1の融合タンパク質及びインテインC断片のC末端からPOIを分離するステップとを含む、POIの精製方法の実施形態を含む。
本発明は、所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含む融合タンパク質であって、POIがインテインC断片のC末端に融合し、インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、インテインC断片がインテインC断片内にAsp118Gly変異を有する融合タンパク質の実施形態を含む。
本発明は、プロモーターに作動可能に結合したインテインC断片のC末端をコードする第1のDNAエレメントを含む第1のベクターであって、インテインC断片がインテインC断片内にAsp118Gly変異を有し、第1のベクターが所望のタンパク質(POI)をコードする第2のDNAエレメントのインテインC断片のC末端への挿入を可能にするクローニング部位を有する第1のベクターと、プロモーターに作動可能に結合したインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質をコードする第2のDNAエレメントを含む第2のベクター;又はインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質と、POIをコードするDNAエレメントを第1のベクターのクローニング部位に挿入するための指示書と、POIを単離するための指示書とを含む、POIを単離するためのキットの実施形態を含む。
本発明は、インテインC断片のC末端に融合した所望のタンパク質(POI)を含む第1の融合タンパク質とインテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて第1の融合タンパク質と第2の融合タンパク質の複合体を形成するステップであって、精製タグがN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置するステップと、インテインC断片からPOIを切断するステップであって、タンパク質を複合体から遊離させるステップと、POIを単離するステップとを含む、POIの精製方法の実施形態を含む。
本発明の特徴及び利点をより完全に理解するために、添付した図面に沿って本発明の詳細な説明をここに記載する。
様々な連続したインテイン及びスプリットインテインについて明らかに報告されている半減期に関する表である。a)SspDanE及びスプリットSspDnaBの半減期は、参考文献で報告された擬一次kobsから算出した。b)N末端切断後のSspDnaE C末端切断速度;c)連続したインテイン;2:Waugh, D.S. An overview of enzymatic reagents for the removal of affinity tags. Protein Expr. Purif. 80, 283-293 (2011)。3:Malakhov, M.P. et al. SUMO fusions and SUMO-specific protease for efficient expression and purification of proteins. J Struct. Funct. Genomics 5, 75-86 (2004)。4:Mathys, S. et al. Characterization of a self-splicing mini-intein and its conversion into autocatalytic N- and C-terminal cleavage elements: facile production of protein building blocks for protein ligation. Gene 231, 1-13 (1999)。5:Lew, B.M., Mills, K.V. & Paulus, H. Characteristics of protein splicing in trans mediated by a semisynthetic split intein. Biopolymers 51, 355-362 (1999)。7:Southworth, M.W., Amaya, K., Evans, T.C., Xu, M.Q. & Perler, F.B. Purification of proteins fused to either the amino or carboxy terminus of the Mycobacterium xenopi gyrase A intein. BioTechniques 27, 110-114, 116, 118-120 (1999);8:Li, Y.F. Self-cleaving fusion tags for recombinant protein production. Biotechnology Letters 33, 869-881 (2011)。 DTT5又は50mMの非存在下又は存在下における22℃でのC−GFP(1)とCBD−NpuN(2)(図2A)又はCBD−NC1A(4)(図2B)との反応を示した図である(12%アクリルアミド)。CBD−GFPは、トランススプライシング生成物であり、GFPは切断されたC−エクステインである。「+」は不純物を示す。 使用した様々な融合タンパク質構築物のリストを示した図である。構築物には、特徴づけを目的とした操作されたインテイン対並びに試料精製のために使用した所望のタンパク質が含まれる。 野生型NpuDnaE インテインのトランススプライシング活性が硫黄依存性であることを示した図である。SDS−ゲル(12%アクリルアミド)で視覚化したDTT2mMの非存在下又は存在下における22℃でのCBD−N(2)とC−GFP(1)との反応。CBD−GFPはトランススプライシング生成物である。GFPは切断されたC−エクステインである。C、Nは切断されたインテインである。微量の切断されたN−エクステインCBDは、低濃度のためSDS−ゲルで視覚化することはできないが、ウェスタンブロットによって検出することができる(データは示していない)。「+」は未同定のバンドを示す。 機構を示した図である。図5Aは、インテインのトランススプライシング機構を示す。図5Bは、異なるインテイン反応から得られた生成物を示す。最後のアスパラギン及び第1のシステインがアラニンに変異することによって、ほとんどのインテインN及びC末端それぞれが切断される。図5Cは、NpuDnaEインテイン(赤、pdb:2keq)とミニ−MtuRecAインテイン(黄、pdb:2IMZ)の構造アラインメントを示す。Npu DnaE及びミニ−MtuRecAインテインの保存された触媒残基をそれぞれ、緑色及び茶色で強調する。 Ssp及びNpuのDnaEインテイン並びにミニ−MtuRecAインテインの配列アラインメントを示した図である。||:DnaEインテインのIN及びICの切断点。図5C及び図21で示した活性部位残基は赤で強調する。Asn118残基は赤紫で強調する。数字はNpuDnaE残基(配列番号67〜69)に対応する。 変異体Cの触媒活性を示した図である。還元剤DTT(図7A)又はTCEP(図7B)の非存在下又は存在下における22℃でのCBD−N(2)とC−GFP(4)との反応。2N:CBD−N(2)の二量体複合体。二量体は、より高濃度のβ−メルカプトエタノールで処理し、より長時間煮沸した試料では消失する。GFPは切断されたC−エクステインであり、Cは切断されたC−インテインである。Nは切断されたN−インテインである。切断されたN−エクステインCBDは、SDS−ゲル上では視覚化することはできないが、DTTと共にインキュベートした試料をウェスタンブロットすると検出することができる(データは示していない)。「+」は未同定のバンドを示す。図7Cは様々な温度でのC末端切断によるC−GFPの消失の時間経過を示す。エラーバーは、3回の独立した実験の標準偏差を表す。 CBD−NC1AによるC−GFPの触媒活性を示した図である。DTTの非存在下又は存在下における22℃でのC−GFP(3)とCBD−NpuNC1A(4)との反応。GFPは切断されたC−エクステインであり、NpuCは切断されたC−インテインである。「+」は不純物を示す。 操作したインテイン対の模式図である。図9Aは、現在のインテイン系又はタグ除去の設計対従来の系又は設計の比較を示す。図9Bは、インテイン会合前後の融合タンパク質を表したものである。インテインN断片(黄)及びC断片(茶)は、NpuDnaEのNMR構造(PDBコード:2keq)から製作した。 操作したインテイン系のC末端切断反応速度の特徴を示した図である。図10A及び10Bはそれぞれ、濃度測定分析を使用して定量した、DTT50mMを含有するpH8緩衝液中において22℃及び6℃で実施したNC1A−CBD(構築物1)とC−PTDH(構築物3)(連続線)との反応のSDS−ゲル(12%アクリルアミド)を示す。切断されたCは4kDaで、ゲルで視覚化することはできない。図10Cは、濃度測定分析を使用して定量した、DTT50mMを含有するpH8緩衝液中における22℃でNC1A−CBDを使用した野生型インテインC−PTDHのC末端切断反応速度を示す。図10Dは様々な温度でのC末端切断によるC/C−PTDHの消失の時間経過を示す。最初の5分間の時間経過を差し込み図で示す。エラーバーは、2回の独立した試験の標準偏差を表す。 異なる条件下でのC末端切断反応速度を示した図である。図11Aは、異なる緩衝条件下で、22℃で実施したNC1A−CBD(構築物12)とC−PTDH(構築物6)との反応のSDS−ゲルを示す。「+」は不純物を示す。図11Bは、異なる条件下で計算したC末端切断パーセントを示す。エラーバーは、2回の独立した実験の標準偏差を表す。 C末端切断の+1残基の効果を示した図である。pH8及び22℃でのNC1A−CBDとC−X−GFPとの反応のSDSゲル。C−X−GFPの算出したC末端切断パーセントをそれぞれのレーンの下に示す。上部の大文字は、+1位でのアミノ酸置換を表す。2回の独立した実験による切断反応全ての標準偏差は、7%未満である。 SIRP(タグの付いていないタンパク質のスプリットインテイン媒介による超高速精製)と称する開発方法を使用したタンパク質精製を示した図である。図13は、キチン媒介によるクロマトグラフィー精製法の概略図である。C−POIの溶解物を、NC1A−CBDを予め結合させたカラムにZnCl2 0.5mMの存在下で通過させる。洗浄後、DTTを添加することによってインテインC末端切断反応を誘導し、精製したPOIをフロースルー中に集めることができる。その後、カラムは、pH11.4緩衝液で洗浄し、インテイン複合体を解離させることによって再生する。 SIRP方法の下で、NC1A−CBD−キチン樹脂を使用したPTDH(図14A)及びGFP(図14B)の精製を示した図である。PTDH(左)及びGFP(右)の精製のSDS−PAGE分析。レーン1、C−PTDH/GFPを含有する溶解物の可溶性画分;レーン2、可溶性溶解物のフロースルー;レーン3、溶解物を添加し、ZnCl 0.5mMを含有する緩衝液で洗浄した後のキチン樹脂;レーン4、pH11.4緩衝液におけるC−PTDH/GFPの溶出;レーン5、切断緩衝液中で22℃で30分間インキュベートしたキチン樹脂;レーン6、切断緩衝液中で6℃で3時間インキュベートしたキチン樹脂;レーン7、切断緩衝液中で22℃で30分間インキュベートした後のフロースルー;レーン8、6℃で3時間インキュベートした後のフロースルー;レーン9、標的タンパク質溶出後のキチン樹脂。 精製後キチン結合NC1A−CBDを再生することができることを示した図である。再生したカラムを使用したPTDHの精製中に収集した試料のSDS−ゲル、レーン1、切断前のキチン樹脂;レーン2、切断緩衝液中で22℃で30分間インキュベートしたキチン樹脂;レーン3、精製したPTDHを含有するフロースルー。切断されたCは4kDaで、ゲルで視覚化することはできない。 タンパク質精製法の2つの実施形態の概略図である。方法1:カラムを使わない方法。方法2:クロマトグラフィーをベースにした方法。印は溶解物中に存在する大腸菌(E.coli)の細胞性タンパク質を表す。 操作したNpuインテインを使用したPTDH、DsRed及びGFPの精製を示した図である。図17Aは、ELPの可逆的沈降法によるPTDHの精製中に収集した試料のSDS−PAGE(10%アクリルアミド)分析を示す。レーン1、予備精製したELP−N(5);レーン2、C−PTDH(3)を含有する可溶性溶解物;レーン3、レーン1及び2の試料の混合物;レーン4、ELP複合体の沈降後の上清;レーン5及び6、それぞれ22℃でのインテイン反応のt=0及び3hでのELP−N及びC−PTDHの混合物;レーン7、3hインテイン反応後のELP沈降;レーン8及び9、それぞれ、3及び20hインテイン反応後の硫酸アンモニウム沈降後の精製したPTDHを含有する上清。同等量のタンパク質を各レーンに添加した。黒い矢印は切断されていないC−PTDHを示す。図17Bは、ELPの可逆的沈降によるDsRed精製の経過によって得られた画像を示す。図17Cは、キチンカラムによるGFPの精製中に収集した試料のSDS−PAGE(12%アクリルアミド)分析を示す。レーン1及び2、それぞれCBD−N(2)及びC−GFP(3)を含有する可溶性溶解物;レーン3、CBD−N(2)結合後にキチンビーズから得られた試料;レーン4、C−GFP(4)結合直後にキチンビーズから得られた試料;レーン5、インテイン反応3時間後の試料;レーン6、GFP溶出後にキチンビーズから得られた試料;レーン7、精製したGFPを含有する溶出液。レーン1及び2以外は、同等量のタンパク質を各レーンに添加した。 ELPの可逆的沈降及び自己切断Cを使用した組換えタンパク質のさらなる試料精製を示した図である。レーン1、予備精製したELP−N;レーン2、C−POIを含有する可溶性溶解物;レーン3、レーン1及び2の試料の混合物;レーン4、ELP複合体の沈降後の上清;レーン5及び6、それぞれインテイン反応開始時及び3時間後のELP−NとC−POIとの混合物;レーン7、インテイン切断反応3時間後のELP沈降物;レーン8及び9、それぞれ、インテイン切断反応時間3及び20時間での硫酸アンモニウム沈降後の精製したPOIを含有する上清。同等量のタンパク質を各レーンに添加した。黒い矢印は切断されていないC−POI(A)DsRed、(B)β−ガラクトシダーゼ(β−gal)、(C)クロラムフェニカルアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、(D)マルトース結合タンパク質(MBP)、(E)緑色蛍光タンパク質(GFP)を示す。 ELP沈降によるタンパク質精製及び定量を示した図である。:22℃でのインテイン反応時間;:精製収率は、湿潤大腸菌ペレット25mgから決定した。:パーセント回収率は、SDS−PAGEの濃度測定分析を使用して推定した。:3時間インテイン反応時間で精製したタンパク質を使用した。β−ガラクトシダーゼ1単位は、22℃で1分当たりONPG 1.0μmoleを加水分解するために必要なタンパク質の量と定義する。DTTはPTDH及びCAT反応の生成物の吸収に干渉し、これらのタンパク質の正確な活性アッセイを妨害する。MBPの活性は、定量的にのみ分析した。:ND、測定せず。:括弧内の数字は、活性アッセイをベースにしたパーセント回収率を表す。 図21におけるSDS−PAGEゲルに添加した試料に対する活性アッセイをベースにして計算したELPプルダウン効率及び精製収率を示した図である。a:プルダウン効率=(レーン2活性−レーン4活性)/レーン2活性×100%。b:収率(3時間)=レーン8活性/レーン2活性×100%。c:収率(20時間)=レーン9活性/レーン2活性×100%。 C末端切断に必要な電荷リレーに関与する残基を示した図である。図21Aは、C末端アスパラギン環化を担う電荷リレーの第1のステップの模式である。SspDnaE(オレンジ色)及びNpuDnaE(黒)における対応する残基を示す。図21Bは、SspDnaE(オレンジ色、pdb:1zd7)及びNpuDnaE(基本色、pdb:2keq)における電荷リレー残基の構造アラインメントを示す。Asn137はNpuDnaEにおいてAsp117と水素結合を形成し、電荷リレーへの関与にあまり適さなくなる。 −GFP(3)とCBD−NpuN(1)の反応を様々な温度でDTT5mMでインキュベートしたことを示した図である。反応は、試料をSDS試料緩衝液と混合し、5分間煮沸することによって停止した。 適切なDnaEインテイン並びにそれらの由来し得る属、種及び株を挙げた図である。 N−インテイン並びにC−インテインアミノ酸配列(配列番号70〜87)を示した図である。
本発明の様々な実施形態の作製及び使用を以下に詳細に論じるが、本発明は、多種多様な具体的な状況において実施することができる多くの応用可能な本発明の概念を提供するものであることを理解されたい。本明細書で記載した具体的な実施形態は、本発明を作製し、使用するための具体的な方法を例示するのみであり、本発明の範囲を限定しない。
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下に定義する。本明細書で定義した用語は、本発明に関連する分野の当業者によって通常理解されている意味を有する。「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」などの用語は、単数の実体のみを意味するだけではなく、具体的な実施例を例示のために使用することができるその一般型を含む。本明細書の専門用語は、本発明の特定の実施形態を説明するために使用されているが、それらの使用は、特許請求の範囲で概説されている場合を除いて、本発明を限定しない。
用語「遺伝子」とは、機能的タンパク質、ポリペプチド又はペプチドをコードする単位を意味するために使用される。当業者によって理解されるように、この機能的用語には、ゲノム配列、cDNA配列又はそれらの断片若しくは組み合わせ、並びに、ヒトの手によって改変することができるものを含む遺伝子産物のいずれもが含まれる。精製された遺伝子、核酸、タンパク質などは、通常関連する少なくとも1種の混入核酸又はタンパク質から同定され、分離されたとき、これらの実体を意味するために使用される。
本明細書で使用したように、用語「ベクター」とは、1つの細胞から別の細胞へDNA断片を移す核酸分子に関して使用する。ベクターはさらに、特定の配列を増やすために設計されたベクター、又は特定の配列に作動可能に結合したプロモーターを含む発現ベクター、又はこのようなプロモーターの導入を引き起こすように設計されたベクターと定義することができる。ベクターは、宿主細胞染色体と独立した状態で存在していてもよく、又は宿主細胞染色体に組み込まれていてもよい。
用語「宿主細胞」とは、古細菌、原核細胞又は真核細胞を問わず、核酸セグメント又は改変されたセグメントを含有するように操作された細胞を意味する。したがって、操作された、又は組換えられた細胞は、人の手によって組換えられた導入遺伝子を含有しない、天然に生じる細胞と区別することができる。
核酸又はポリペプチド配列に関して、用語「改変された」又は「改変」又は「変更した」とは、挿入、欠失、置換、関連のある、若しくは関連のない配列との融合などの変化、人の手によって生じ得る変化、又は多型、対立遺伝子及びその他の構造型などの天然に生じ得る変化を含むことを意味する。改変には、所与のハイブリダイゼーションプローブを使用したハイブリダイゼーション特性が異なるゲノムDNA及びRNA配列が包含される。ポリヌクレオチド配列又はそれらの断片の改変には、機能を増加、減少させるか、又は機能に全く影響を及ぼさないものが含まれる。ポリペプチドの改変とは、アミノ酸誘導体若しくはコンジュゲート、又は翻訳後修飾などの組換えDNA操作、化学的若しくは生化学的修飾によって変化したものを意味する。
用語「制御配列」とは、特定の宿主生物において、作動可能に結合したコーディング配列の発現のために必要なDNA配列を意味する。原核細胞に適した制御配列は、例えば、プロモーター、場合によってオペレーター配列、リボソーム結合部位及び転写ターミネーターを含む。細胞培養物が成長し、成熟する間、例えば、対数期中に、増殖阻害量未満のレベルでFab’ポリペプチド合成を抑制する、強く調節された誘導プロモーターを使用することができる。
別の核酸配列と機能的に関係がある場合、核酸は「作動可能に結合」している。例えば、ポリペプチドの分泌に関与するタンパク質前駆体として発現させる場合、プレ配列若しくは分泌リーダー用のDNAをポリペプチドのDNAに作動可能に結合させ、配列の転写を達成する場合、プロモーター又はエンハンサーをコーディング配列に作動可能に結合させ、又は翻訳を容易にするために配置する場合、リボソーム結合部位をコーディング配列に作動可能に結合させる。一般的に、「作動可能に結合した」とは、結合したDNA配列は連続しており、分泌リーダーの場合、同じリーディングフレーム内に連続していることを意味する。エンハンサーは、連続している必要はない。結合は、便利な制限部位でのライゲーションによって実現する。このような部位が存在しないならば、合成オリゴヌクレオチドアダプター又はリンカーを従来の実施にしたがって使用する。
「外因性」要素とは、本明細書では、細胞にとって外来の核酸配列であるか、又は細胞にとってホモログであるが、その要素が通常見いだされない宿主細胞核酸内の位置にあることを意味するものと定義される。
本明細書で使用したように、「細胞」及び「細胞培養物」という表現は同義に使用され、このような名称には全て後代が含まれる。したがって、「形質転換体」及び「形質転換した細胞」という語には、初代対象細胞及び継代の回数に関係なく、それらから得られた培養物が含まれる。計画的又は偶発的な変異があるため、後代は全て、DNA内容物が正確に一致していないこともあることを理解されたい。元々の形質転換細胞でスクリーニングされたのと同じ機能又は生物学的活性を有する変異体後代が含まれる。様々な呼び方は、前後関係から明らかだろう。
「プラスミド」は、大文字及び/又は数字の前後の小文字pによって指定される。本明細書の開始プラスミドは市販されており、制限なく公的に入手可能であるか、又は公表された手法にしたがってこのような入手可能なプラスミドから構築することができる。さらに、その他の同等のプラスミドは、当業界では公知で、当業者には明らかであろう。
制限酵素消化からのDNAの所与の断片の「回収」又は「単離」とは、電気泳動によるポリアクリルアミド若しくはアガロースゲルでの消化物の分離、公知の分子量のマーカーDNA断片に対するその移動度の比較による所望の断片の同定、所望の断片を含有するゲル部分を取り出し、及びDNAからのゲルの分離を意味する。この手法は一般的に公知である。例えば、Lawn et al. (Nucleic Acids Res. 1981. 9:6103-6114)及びGoeddel et al. (Nucleic Acids Res. 1980. 8:4057)を参照のこと。
細胞からのDNAの「調製」とは、宿主細胞の培養物からのプラスミドDNAの単離を意味する。DNA調製に通常使用される方法は、Sambrook et al., (Molecular Cloning: A Laboratory Manual New York: Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1989)の1.25〜1.33項に記載された大規模及び小規模のプラスミド調製である。DNA調製物は、当業界で周知の方法によって精製する(Sambrook et al.,上記の1.40節を参照のこと)。
本明細書で使用したように、用語「タンパク質−タンパク質複合体」又は「タンパク質複合体」とは、1つ以上のタンパク質の会合を意味する。複合体のタンパク質は、限定はしないが、機能的、立体化学的、構造的、生化学的若しくは静電気的会合を含む様々な手段又は手段の任意の組み合わせによっても会合することができる。この用語には、任意の数のタンパク質の会合も包含することを意図する。
本明細書で使用したように、用語「タンパク質」、「ポリペプチド」又は「ペプチド」とは、ペプチド結合によって結合したアミノ酸を含む化合物を意味し、同義に使用される。
本明細書で使用したような用語「所望のタンパク質」とは、本発明の方法及び構築物を使用して単離又は精製することが所望されるタンパク質、その機能及び/又は発現を意味する。本発明は、原核生物にせよ真核生物にせよ、任意の生物の任意の遺伝子によって発現した任意のタンパク質の単離及び/又は精製に関して有用であり得る。
ヌクレオチドに関して、用語「基本的に配列番号(#)に記載の配列(a sequence essentially as set forth in SEQ ID NO. (#))」、「に類似の(a sequence similar to)」、「ヌクレオチド配列(nucleotide sequence)」及び類似の用語は、本明細書において配列番号1として同定した配列のいかなる分にも実質的に対応する配列を意味する。これらの用語は、合成的に、並びに天然に得られる分子を意味し、例えば、核酸配列によるハイブリダイゼーション、又は活性の全体又は一部をコードする能力に関して、生物学的、免疫学的、実験的又はその他に機能的に同等な活性を保有する配列を含む。もちろん、これらの用語は、その直線的順番によって指定されるこのような配列の情報を含むことを意味する。
用語「相同性」とは、2つの核酸が相補的である範囲を意味する。部分的又は完全な相同性であってもよい。部分的に相補的な配列とは、完全に相補的な配列が標的核酸にハイブリダイズするのを少なくとも部分的に阻害する配列であり、機能用語「実質的に相同な」を使用して表現される。ハイブリダイゼーションの程度又は範囲は、ハイブリダイゼーション又はその他のアッセイ(競合PCRアッセイ)などを使用して調べることができ、当業者に公知なように、ストリンジェンシーが低くても特異的に相互作用することを含むことを意味する。
標的配列に対して完全に相補的な配列のハイブリダイゼーションの阻害はまた、低ストリンジェンシー条件下で、固体支持体を含むハイブリダイゼーションアッセイ(例えば、サザン又はノーザンブロット、溶液ハイブリダイゼーションなど)を使用して調べることができる。低ストリンジェンシー条件とは、2つの配列が互いに結合し、まだ特異的(すなわち、選択的)であることを同定するために使用することができる。非特異的結合がないことは、部分的な相補性さえも欠如している(例えば、約30%同一性を下回る)第2の標的を使用することによって試験することができる。非特異的結合がなければ、プローブは第2の非相補的標的にハイブリダイズせず、元々の相互作用が選択であることが見いだされる。低ストリンジェンシー条件は一般的に、5×SSPE(NaCl 43.8g/l、NaH2PO4−H2O 6.9g/l及びEDTA 1.85g/l、pH7.4)、0.1%SDS、5×デンハート試薬(50×デンハートは、500ml当たりFicoll(Type 400、Pharmacia社)5g、BSA(画分V;Sigma社)5g及び変性鮭精子DNA100マイクログラム/ml)からなる溶液中における摂氏42度での結合又はハイブリダイゼーションと同等の条件であり、長さ約500ヌクレオチドのプローブを使用するときは、その後摂氏42度で5×SSPE、0.1%SDS含む溶液で洗浄する。低ストリンジェンシー条件を実現するために数多くの同等の条件を使用することができることは当業界では公知である。ストリンジェンシーのレベルに影響を及ぼす要素には、プローブの長さ及び性質(DNA、RNA、塩基組成)並びに標的の性質(DNA、RNA、塩基組成、溶液中に存在するか、又は固定されているかなど)並びに塩及びその他の成分(例えば、ホルムアミド、デキストラン硫酸、ポリエチレングリコール)の濃度が含まれる。同様に、ハイブリダイゼーション溶液は、上記の条件と異なるが同等の低ストリンジェンシーハイブリダイゼーションの条件を作製するために変化させることができる。さらに、高ストリンジェンシーの条件下(例えば、ハイブリダイゼーション温度の上昇及び/又は洗浄ステップの増加、ホルムアミドの包含など)でハイブリダイゼーションを促進する条件は当業界で公知である。
本発明者等は、短時間でタグの付いていないタンパク質を精製するために、操作されたスプリットインテインの使用を可能にする超高速法(SIRP)を開発した。特定の実施形態では、この技術は、小規模利用においてタグの付いていないタンパク質を精製するための強力な新規方法を提供する。特定の実施形態では、低コストのキチンビーズを使用する。その他の実施形態では、CBDの親和性支持体として低コストのCBD結合アモルファスセルロースマトリクスを使用する。これによって、このインテイン媒介による方法の利用は、大規模なタンパク質精製用の親和性をベースにしたステップとして魅力的となる。その他の実施形態では、エラスチン様ポリペプチド(ELP)の沈降を使用する。
いくつかの実施形態には、図23及び図24に掲示したインテインが含まれる。
本発明者等は、組換えタンパク質の精製において、タグの迅速で効率的な除去は重要な問題であることを認識している。ノストック・パンクチフォルメの天然のスプリットDnaEインテインの操作されたC末端切断を使用して、本発明者等は、1時間未満で大腸菌溶解物からのタグの付いていない組換えタンパク質の精製を可能にするタグの付いていないタンパク質のスプリットインテインによる超高速精製(SIRP)を開発した。
本発明者等は、親和性タグが組換えタンパク質の精製を簡単にし、現代のバイオテクノロジーには極めて重要であることを認識している。しかし、今のところ親和性タグを除去する簡単で低コストな方法はないので、タグの除去に必要なプロテアーゼに余分な時間及び高いコストがかかるため、大規模な工業プロセスにおいては親和性タグの有用性が大きく損なわれる。タグ除去に使用されるほとんどのプロテアーゼは、特異性が低いか又は活性が低く、切断後に標的タンパク質の特定のアミノ酸を遊離させる。最近発見されたSUMO−プロテアーゼは、高い特異性及び効率の両方を示している(22℃で20分以内に90%超完了)。しかし、SUMO−プロテアーゼ(Life Technologies社)を使用して組換えタンパク質1gを切断するコストは673,000ドルで、ほとんどの適用において使用することができない。
本発明者等は、酸性(pH6)又は還元環境においてN/C末端切断反応を行うために操作されたインテインを使用した、プロテアーゼを用いないタンパク質精製方法が開発されたことを認識している。インテインは、ペプチド結合を介して関連するN−及びC−エクステインを結合させるスプライシング反応を触媒するタンパク質である。インテインは、酸性(pH6)又は還元環境においてN又はC末端で切断反応を1回実施するように操作することができ、これらの操作されたインテインは、タンパク質精製への適用において刺激応答性タグを除去するために利用することができる。しかし、これらのタンパク質精製の適用において使用した操作されたインテインは、常に非効率的で、顕著な切断/タグ除去を実現するためには少なくとも一晩インキュベートすることが必要である(図1)。また、これらの系では、インビボにおいて切断が不完全で、標的タンパク質が遊離する。したがって、作用が遅いインテインを使用しなければ、標的タンパク質を発現させる条件はしばしば、インビボにおけるインテイン切断を最小限に抑えるために最適化させる必要がある。場合によっては、発現条件を最適化した後でも、不完全なタンパク質切断がまだかなり標的タンパク質収率に影響を及ぼす。本発明者等は、インビボにおいてインテインによる不完全な切断を誘導する可能性がなく、ずっと短い時間で切断/タグ除去反応を実施する、したがって、経済的で、広範に使用しやすい、タグの付いていない組換えタンパク質を精製するためのインテインによるシステムを作り出した。
特定の実施形態では、本発明者等は、2つのペプチド鎖:N末端インテイン(IN)とC末端インテイン(IC)の間でその触媒残基がスプリットするスプリットインテインを使用して、インビボにおける標的タンパク質切断を防ぐ溶液を認識している。スプリットインテインは、2つの断片が会合したときにのみ活性を有する。シネコシスティス(Synethocystis)種(Ssp)の人工的にスプリットしたDnaBインテイン使用した2つのタンパク質精製系を開発した。1つでは、人工的なスプリットS1 DnaBインテインは11−アミノ酸N−インテイン(IN)及び144−アミノ酸C−インテイン(IC)からなる。標的タンパク質をICに融合させ、タグ除去はINペプチドを付加することによって実現する。N−エクステインは全く存在しないので、野生型触媒残基は維持される。十分な切断を実現するために、40対1モル比でIN対ICが融合した標的タンパク質が必要である。INのサイズが小さいにも関わらず、ペプチド合成はコストが高いので、大規模プロセスにおいてこの系は利用することはできない。異なるスプリット接合部を備えた同じSspDnaBインテインを使用する類似の親和性をベースにした精製系も開発した。この系では、N及びC末端の適切な触媒残基の変異を、それぞれC及びN末端切断を実現するために使用する。しかし、野生型SspDnaBの反応速度は比較的速いにも関わらず(図1)、変異体インテインは、反応速度が遅く、十分なC末端切断を実現するために室温でインキュベーション時間を延長する必要がある(16時間)。インキュベーション時間が長いため、この系の有用さは限られる。
特定の実施形態では、本発明者等は、人工的なスプリットインテインを使用するにはさらに2つの制限があること:人工的スプリットインテインは、(1)一部にはスプリット断片間の親和性が低いため、連続したものよりも活性が低く、(2)単独で発現させた場合、凝集体を形成する傾向が高いことを認識している。本発明者等は、Ssp及びNpuのDnaEなどの天然のスプリットインテインは活性が高く、可溶性で、2つのスプリット断片間で非常に高い親和性を表すことを認識している。2つの天然のスプリットDnaEインテインはいずれも、タンパク質精製に使用されたことはない。DnaEのINの高度に曝露された疎水性表面(Npu及びSspそれぞれのDnaEの102及び123アミノ酸)は、N−エクステインの折り畳みに干渉する傾向があり、いくつかの融合タンパク質が誤って折り畳まれ、不溶性凝集体が形成される原因となり、一般的な精製タグとしてのN断片の有用さが限定される。本発明者等は、そのサイズが小さく(Npu及びSspの両方とも36アミノ酸)、標的タンパク質の溶解性にあまり干渉しないにも関わらず、DnaEのC断片はまた、C及びN末端切断反応と密接に共役しているので、精製タグとして適していないことを認識している。天然のスプリットDnaEインテインでは、C末端切断は、N末端切断後にのみ生じることができ、最初のCysをAlaに変異させると、C末端切断活性を干渉することなくN末端切断を正常に妨害し、C末端切断も消失させる(図2B)。
特定の実施形態のために、本発明者等は、N末端を切断することなくC末端を切断するために、ミニ−MtuRecAインテインに対する配列アラインメントをベースにして、1個の変異、Asp118を導入することによってNpuDnaE(Npuと称する)を操作した。Npuは、22℃で反応3時間以内に、約80%のC末端切断収率を実現する。比較として、同程度のC末端切断を実現するためには、SceVma1及びSspDnaBインテイン(IMPACT Manual社)を使用するIMPACT系(New England Biolab社)では23℃で約16時間かかる。Npuを使用して、本発明者等はさらに、2つのタンパク質精製法を開発し、短時間以内(4時間未満)に高収率(大腸菌培養物1リットル当たり最高84mg)で電気泳動的に純粋に複数の標的タンパク質を精製し、これらの技術の有用さ及び大規模な産業的タンパク質精製のための可能性を示唆した。
本発明者等は、N末端切断の非存在下で迅速なC末端切断を触媒することができるDnaEインテインの操作を開示する。特定の実施形態では、以前に操作したC末端切断インテインミニ−MtuRecAとの配列アラインメントをベースにして、ノストック・パンクチフォルメPCC73102のDnaEインテイン(NpuDnaE)に1変異、Asp118Glyを導入した。この変異は、トランススプライシン活性を抑制し、N末端切断を遅らせ、C末端切断効率を著しく上昇させることができた。分子モデリングによって、NpuDnaEにおいて、Asp118は最後から2番目のAsnと水素結合を形成し、N末端切断前の自然発生的な環化を妨害することが示唆される。Asp118をGlyに変異させると、この制限がなくなり、その後、N末端切断非存在下でC末端切断が導かれる。Gly118 NpuDnaE変異体は、迅速な硫黄依存性(又は硫黄誘導性)C末端切断反応速度を示し、室温で3時間以内に80%が完了する。様々な実施形態において、本発明者等はこの新たに操作したインテインを使用して、除去可能な精製タグとして、エラスチン様ペプチドを利用するカラムを使わないタンパク質精製法及びキチン結合タンパク質を利用するクロマトグラフィーをベースにしたタンパク質精製法の両方を開発した。特定の実施形態では、電気泳動的な純度で、収率が大腸菌培養物1リットル当たり最高84mgで、標的タンパク質を迅速に精製する。
特定の実施形態では、インテインのインビトロにおける活性を分析するために、NpuDnaEのIN又はIC(N又はC)を含有する様々な融合タンパク質を図3に例示したように生成した。タンパク質精製タグとして応用するために、インテイン活性は外部刺激によって調節されることが重要である。理論上では、インテイン反応はいかなるチオール試薬も必要としないが、NpuDnaEインテイン内には、分子内ジスルフィド結合を形成することができ、酸化還元トラップを形成することによってインテイン反応を妨害し得る不対システイン残基がいくつかある。本発明者等は、NpuDnaE活性が硫黄依存性であるかどうかを測定した。精製したCBD−N(構築物2)は、DTT2mMの非存在下又は存在下で、同濃度のC−GFP(構築物1)と混合した。トランススプライシング生成物CBD−GFPは、DTTを含有する反応においてのみ存在したので、スプリットNpuDnaEインテインは硫黄依存性であることが確認された(図4)。トランススプライシング反応は、30分後にほぼ完了する。微量の切断されたN及びCエクステインはまた、視覚化することができ、DTT濃度50mMで実施した反応では若干目立っている(図2A)。DTTは、直鎖状又は分岐状中間体のチオエステル結合への求核攻撃を開始することができ(それぞれ図5A、ステップ1及び2)、N末端切断を引き起こす。本発明者等は、SspDnaEインテインでは、DTT50mMが存在するとタンパク質トランススプライシングがほぼ完全にブロックされ、N末端切断及びその後のC末端切断の反応が遮断されることが見いだされたことを認識している。DTT50mMでも、NpuDnaEインテインにおいて認められた一定限度の量のN末端切断は、直鎖状/分岐状中間体のトランススプライシング生成物への変換がDTTによる求核攻撃と有効に競合するならば、極めて迅速なトランススプライシング反応速度によるものであり得る。
特定の実施形態では、最初のCysがAlaに置換した変異体N、CBD−NC1A(構築物4)は、DTT50mMでもトランススプライシング活性を示さず、C末端切断活性は無視でき(図2B)、C末端切断反応はDnaEインテインにおいてN末端切断と密接に共役しているという以前の発見と一致した。本発明者等は、この特有の特性が、C末端タンパク質精製適用に野生型DnaEインテインを使用することの妨げとなることを認識している。
C末端を切断するNpu DnaEの合理的設計:いくつかの例外はあるが、ほとんどのインテインスプライシング反応は、4つの協調性の高い求核置換を含む(図5A)。最初のステップは、インテインの最初の残基、システイン(Cys1)又はセリンが前のペプチドカルボニルを攻撃し、直鎖状(チオ)エステルを形成するN−Xアシルシフト(X:C又はS)を含む。第2のステップにおいて、C−エクステインの第1の残基、システイン(Cys+1)、セリン又はトレオニンは、この(チオ)エステルカルボニルを攻撃し、Nエクステインを切断し、1つはインテインに属し、他方はNエクステインに属する2つのN末端を備えた分岐状中間体を形成する。この状況で、エクステインは一緒に結合するが、まだインテインC末端に結合している。次に、この分岐状中間体は、インテインの最後のアスパラギン残基が関与するトランスアミド化反応によってインテインから切断される(ステップ3)。最終ステップにおいて、遊離のエクステインは、自然発生的なX−Nアシルシフトを受け、ペプチド結合への(チオ)エステルを復帰させ、スプライスしたタンパク質生成物を形成する。
ほとんどのインテインにおいて、N及びC末端での反応は独立しており、したがって1末端での反応を消失させる触媒残基の変異は、その他の末端での切断反応を引き起こす(図1及び5B)。しかし、N及びC末端切断反応が密接に共役しているため、従来の方法は、C末端切断DnaEインテインの操作に使用することはできない。C末端切断インテイン、ミニ−MtuRecAは、定向進化を使用して操作した。単一の変異、D422Gが、C末端切断活性の上昇及びN末端切断の抑制を担うことが発見された。NpuDnaE及びミニ−MtuRecAインテインのアラインメントによって、配列レベルの高い相同性(図6)及び構造レベルでもより高い相同性(図5C)が明らかになった。Asp422(NpuDnaEのAsp118)を含む触媒残基のほとんどは、NpuDnaEとミニ−MtuRecAインテインの間で保存されている(図6)。本発明者等は、変異D118GがNpuDnaEインテインにC末端切断活性を付与できることを認識している。
Asp118Gly変異を有するNpu DnaEインテインの活性:D118G変異の効果を試験するために、部位特異的変異誘発を介してアミノ酸置換をC−GFPに導入し、C−GFP(構築物3)を形成した。野生型NpuDnaEと同様に、変異体Npuの活性も硫黄依存性である。D118G変異は、トランススプライシング反応を完全に消失させ、還元条件下で迅速なC末端切断を誘導した(図7A)。自然発生的なC末端切断は、C−GFPを単独で、又はDTTと共に室温でインキュベートすると、20時間後でも認められず、C末端切断活性はN依存性であることが確かめられた。反応を低DTT濃度で実施した場合、遊離のN−エクステインはほとんど認められず、高DTT濃度(50mM)での反応では遊離Nエクステインは非常に限定された量のみ認められ、このD118G変異は基本的に第1のN−Xアシルシフトを消失させ、N末端切断とは独立したC末端切断反応を誘導することが示唆された。NpuがN末端切断の非存在下でC末端切断を行うことができることをさらに確認するために、本発明者等は、ジスルフィド結合を破壊することはできるが、チオエステル結合は破壊しないトリアルキルホスフィン(トリス(2−カルボキシエチル)ホスフォン、TCEP)の存在下で反応を実施した。TCEPはまた、N末端切断が全くなくてもC末端切断反応を誘導するので(図7B)、NpuではN及びC末端切断活性が共役していないことが示唆された。本発明者等はまた、CBD−NC1A(構築物4)と混合したときのC−GFPの活性を測定した。還元条件下で同様の速度のC末端切断が認められた。しかし、DTTの非存在下でも迅速なC末端切断が認められ、制御可能なタンパク質精製タグとして使用するためには不適切となった(図8)。Cys1及びCys+1は、非常に接近しているので、2つのインテイン断片の会合のすぐ側にジスルフィド結合を形成することができ、インテイン反応をさらに妨害し、還元剤によるC末端切断開始の制御を可能にする。本発明者等はまた、様々な温度でNpuのC末端切断反応速度を測定した(図7C)。最高の切断速度が37℃で得られ、約80%の切断がちょうど1時間で実現した。同じ80%切断を実現するため、室温(22℃)でインキュベートした試料では3時間、16℃では4.5時間が必要だった。85%を上回るC末端切断が4℃で20時間後に得られた。この切断速度は、類似の切断効率を実現するために23℃で約16時間のインキュベーションを必要とするIMPACT系(New England Biolab社)で現在使用されているSspDnaB及びSceVma1インテインの速度よりも著しく速い。Nが過剰に存在すると、より速い切断速度を実現することが可能であり得る。一緒に考え合わせると、これらの結果は、タンパク質精製の自己切断タグとしてのNpuの有用性を示唆している。
略語:ELP、エラスチン様ペプチド;CBDキチン結合ドメイン;POI、所望のタンパク質;Mtu、マイコバクテリウム・チュバーキュロシス;Npu、ノストック・パンクチフォルメ;IN/IC、スプリットインテインN/C断片;N/C、NpuDnaE N/C断片;IPTG、イソプロピルβ−D−1−チオガラクトピラノシド;SDS、ドデシル硫酸ナトリウム。
SIRPで使用したC末端切断反応速度及び効率を得るために、本発明者等はインテインスプリット接合部(インテインN断片のC末端)にタンパク質精製タグを再配置し、標的タンパク質をC断片のC末端に融合させた。この系は、極端に迅速な硫黄誘導性C末端切断を示し、22℃及び6℃の両方で30秒以内に約50%が完了した。これは、今までにインテインについて報告された最速のC末端切断活性である。反応速度は最初の1分後に減速するように見えたが、85%を超える切断の完了が、22℃では30分以内に、6℃では3時間以内に実現する。超高速切断反応速度は、精製タグをインテインスプリット接合部に配置し、したがって、N−とC−エクステインの間の重要な相互反応の立体的障害の可能性を回避することによって可能になる。操作されたスプリットインテインのC末端切断効率は、C−エクステインの最初の残基が何であるかによって影響を受けず(プロリンは例外であることが見いだされた)、SIRPによって精製タグを完全に除去し、天然のN末端を備えたタンパク質を精製することが可能であった。C末端切断反応は、非還元条件下で二価Zn2+によって効果的に阻害することができる。重要なことに、インテインN及びC断片の会合は可逆的なので、タンパク質を捉えるカラム結合インテインN断片を何回も使用するために再生することが可能で、タンパク質精製のコストをさらに低減する。SIRP技術は、タグの付いていないタンパク質及びペプチドを精製するための有用な手段を提供するはずである。
ノストック・パンクチフォルメの天然のスプリットDnaE(NpuDnaE)は、非常に高いトランススプライシング活性を有し、構成断片が別々の宿主で発現するので、不完全なインビボにおけるインテイン切断は生じない。本発明者等は、点変異、Asp118GlyをC−インテイン断片(C)に導入して変異体Cを生成することによって、硫黄誘導性C末端切断を実施するためにNpuDnaEを操作した。特定の実施形態では、N−インテイン断片の第1の残基(N)をAlaに変異させて(NC1A)、いかなるN末端切断活性も完全に消失させ、親和性タグ、キチン結合ドメイン(CBD)をNC1AのC末端に付加して構築物NC1A−CBD(構築物12)を生成した。この構築物は、N−エクステインとして1個のMetを含有し、親和性タグをN−エクステインとして用い、C−エクステインによる立体的障害によって切断活性を干渉することができるタンパク質精製用に使用される従来のインテイン系とは対照的である(図9A)。所望のタンパク質(POI)は、CのC末端に結合させた。
本発明者等は、図3に挙げたような操作したインテイン対を含有する様々な融合タンパク質を作製した。C末端切断反応速度を測定するために、球状タンパク質ホスファイト脱水素酵素(PTDH)に融合したCを含むC−PTDH(構築物6)を、NC1A−CBD(構築物12)と1:1モル比でDTT50mMの存在下で混合した。22℃及び6℃の両方で、30秒以内にC−PTDHからPTDH約50%が切断した(図10、A及びB)。30秒は、正確に測定できる最も早い時点なので、このような切断を実現するために必要な時間はさらに短い可能性がある。対照的に、C末端切断インテイン、gp41−1C1Aで報告された最も速い時間は37℃でのt1/25分である。反応速度は、最初の1分で減速するが、85%を上回るC末端切断が22℃で30分以内、6℃で3時間以内に実現する(図10D)。この迅速な切断速度は、おそらく1)野生型NpuDnaEの高い活性、2)インテインC断片における変異Asp118Gly、及び3)POIで干渉される可能性があるN−エクステインの排除によるものだろう。興味深いことに、野生型Cの切断に使用できないCBD−NC1A(構築物4)とは異なり、NC1A−CBDはまた、会合時に野生型Cの著しいC末端切断を誘導することができ、22℃で3時間で約30%が切断される(図10D、2B)。これらのデータは、SspDnaEインテインでも認められるように、N末端切断がNpuDnaEインテインで見られるまでC末端切断が厳しく制限されるのは、少なくとも部分的にはN−エクステインの存在によるものであることをさらに実証している。
NC1A−CBDはまた、還元条件下よりもずっと遅い速度ではあるが、非還元条件下でC−PTDHの迅速なC末端切断を誘導する(図11B、Zn2+ 0mM)。DDTの非存在でも、中性及び酸性pHの両方で30分以内に50%を上回るC−PTDHが切断される。この基本レベルの切断はおそらく、Cys+1とジスルフィド結合を形成することができインテイン反応を阻害するCys1が存在しないためであろう。本発明者等は、操作したNpuDnaE構築物のC末端切断を阻害するZn2+の能力を試験した。図11Aに示したように、ZnCl(0.5mM)は、非還元条件下で効果的にC末端切断反応を阻害するが、DTTの存在下ではほとんど阻害効果を有さない。阻害は、pH6でより強力で、22℃で3時間インキュベートした後のインテイン切断はたったの約10%である。これらの結果は、Zn2+及びDTTはそれぞれ、C末端切断の停止及び開始の効果的なスイッチとして使用することができることを実証している。Zn2+濃度がより高いと、より効率よくC末端切断反応を阻害することができ、長時間の洗浄ステップ中の生成物の損失を防ぐために役立つ。本発明者等は、1mM以上の濃度のZn2+イオンがいくつかの細胞性タンパク質を沈降させることがあり、したがって細胞溶解物中で直接使用すべきではないことを認識している。SspDnaEの結晶構造によると、Zn2+は、Asp140、His48(NpuDnaEのAsp118、His48と同等である)及びCys+116に配位する。しかし、CにおいてAsp118がGlyに変異すると、N末端切断の非存在下においてC末端切断活性が付与される。したがって、本発明者等は、NpuDnaEにZn2+結合のための別の部位があることを認識している。本発明者等はまた、その他のイオン/分子が切断阻害剤を構成し、非還元条件下でZn2+より効果的にC末端切断を阻害することができることを認識している。
特定の実施形態では、非天然のアミノ酸は全て、標的タンパク質から完全に除去することが望ましい。インテイントランススプライシング反応のために、+1位のシステインはトランスエステル化及びS/O−Nアシルシフト反応を完了するために必要である。しかし、Cys+1は、C末端切断に関与するアスパラギン環化反応には必要ない。本発明者等は、C−エクステインの第1の残基(X)が小さい、大きい、疎水性、極性、陽性及び陰性に荷電した側鎖のアミノ酸の代表として5個の異なるアミノ酸、Ala、Leu、Asp、Arg及びProと置換した様々なC−X−GFP融合タンパク質(図3、構築物14〜18)を設計した。Pro+1以外、生じたその他の置換は全て、室温で30分後にC末端切断を完了し(図12)、+1位にCysを含有する元のC構築物で認められたものと同程度の切断プロファイルであった(図10)。
特定の実施形態は、キチン結合ドメイン(CBD)を含み、操作したインテイン対の有用性を示すために、本発明者等はキチン結合ドメイン(CBD)をベースにしたタンパク質精製法を設計し(図13)、キチン親和性クロマトグラフィーによって2つのタンパク質を精製した(図14A及び14B)。キチン樹脂1mL当たり高純度のPTDHが14mg、GFPが18mgも得られた。NC1A−CBDへのC−PTDH及びC−GFPの結合のモル比は、SDS−PAGE分析で測定すると、それぞれ0.35及び0.92である。結合能の差はおそらく、二量体であるPTDHのサイズが球状単一ドメインGFPと比較して大きいためであろう。親和性樹脂に固定したときの両タンパク質のインテインC末端切断効率は、溶液中で認められたものと同程度で、22℃で30分及び6℃で3時間で80%超が切断する(図14、レーン5、6)。C−GFP試料中に少量の切断GFPが存在する(図14B、レーン3)。これは主に、細胞溶解中のタンパク質分解切断及びGFPとキチン樹脂の非特異的相互作用によるものである。pH11.4緩衝液で選択的に未切断C−PTDH/GFPがキチン結合NC1A−CBDから溶出するので、CとNC1Aの会合は可逆的で(図14、レーン4)、CとNC1Aの間の高い親和性が静電気的相互作用によって大体決定されることを実証している。
特定の実施形態では、NC1Aを含む融合タンパク質を再利用する。キチン結合NC1A−CBDの再利用性を示すために、本発明者等は同じキチンカラムを4回使用して、PTDHの精製を繰り返した(図15)。切断したPTDHの溶出後、及びC−PTDHを含有する新鮮な溶解物を添加する前に、切断したCをカラム上のNC1A−CBDから除去するために、キチン樹脂をpH11.4緩衝液で徹底的に洗浄した。精製したPTDHの収率は、4回のサイクル全てにおいて同程度で、NC1A−CBD−キチン親和性マトリクスは複数回使用サイクルのための再生能力があることが確認された。切断したCは、完全長C−PTDHよりも容易にpH11.4緩衝液中でNC1A−CBDから解離することができるのは明らかである。
本発明者等は、タンパク質溶出のための切断誘導剤としてDTTを使用することが、特定の適用、例えば、3次元及び4次元構造のために表面に曝露したジスルフィド結合を利用するタンパク質にとっては望ましくないことを認識している。本発明者等は、基本的な切断を抑制し、POIを遊離させるZn2+イオンをキレートすることができるならば、EDTAをC末端切断の誘導剤として使用できることを認識している(図11B、DTT及びZn2+ 0mM)。
可逆的沈降及びキチン樹脂によるタンパク質精製:タンパク質精製におけるNpuの有用性を示すために、本発明者等は、タンパク質精製法の様々な実施形態を開発した(図16)。特定の実施形態には、エラスチン様ペプチド(ELP)の可逆的沈降と制御可能なNpuのC末端切断を組み合わせる方法が含まれる(図16、方法1)。可動性リンカーELP−N(構築物5)を介してNをエラスチン様ポリペプチド(ELP)のC末端に結合させ、変異体Cを様々な試料標的タンパク質のN末端に融合させたC−POI(構築物3、6〜10)。非還元条件下で、N及びCは切断しなくても互いに非共有的に相互反応し、POIとELPを物理的に会合させる。硫酸アンモニウムの添加は、ELPの相分離を誘発し、ELP及び会合したPOIの凝集を引き起こす。上清中の細胞性タンパク質を除去した後、この沈降物を次に低塩還元緩衝液中で溶解し、相転移を逆転させ、インテインのC末端切断を誘導する。切断すると、POIはELP−インテイン複合体から遊離し、2回目の硫酸アンモニウム沈降及び遠心によって選択的に除去され、溶液中に高純度のPOIを生じさせる。
球状タンパク質ホスファイト脱水素酵素(PTDH)の精製例を図17Aに示す。インテイン自己切断反応による収率は、22℃で3時間及び20時間でそれぞれ大腸菌培養物1リットル当たり精製PTDH 49.8及び59.3mgであった。さらなる様々なサイズ及び多量体のタンパク質5種類(構築物3、7〜10)の精製を図18A〜18Eに示す。DsRed(構築物7)の精製方法は、視覚検査によって都合よくモニターすることができる(図17B)。可溶性溶解物からの標的タンパク質精製収率及び回収パーセントを図19にまとめて示す。試験したタンパク質全てについて高純度が得られた。驚くことではないが、ELPの引き下げ効率及びインテイン切断反応速度は、標的タンパク質によって影響を受ける(図20)。単量体及び多量体タンパク質はいずれも、この方法によって効率よく精製することができる。ほとんどの場合、インテイン自己切断反応は、基本的に4時間で完了し、全手順が完了する時間は従来のクロマトグラフィーによるタンパク質精製法と同程度である。
クロマトグラフィーをベースにした方法は、相変わらず組換えタンパク質精製の柱であるので、本発明者等はまた、操作したインテインの用途をさらに拡大するために親和性をベースにした精製法を使用する実施形態を開発した。この方法では、ELPをキチン結合ドメイン(CBD)に置き換え、精製は、キチンビーズへの結合によって実行する(図16、方法2)。GFPの精製例を図17Cに示す。精製したGFPの収率は、100μlキチンカラムでは約2mgであった。キチンビーズの結合能力は、マルトース結合タンパク質で報告されたものよりもずっと高いようである(0.2mg/キチンビーズ100μL、New England Biolabs社 website)。確かな理由は分からないが、部分的にはマルトース結合タンパク質と比較してNのサイズがずっと小さいためであろう。
特定の実施形態は、N末端を切断することなく迅速なC末端切断反応を実施することができる操作されたスプリットNpuDnaEインテインを含む。スプリットNpuDnaEインテインは、今日同定されている最も活性のあるインテインの1つである(図1)。しかし、NpuDnaEの迅速な反応速度及び高い溶解性にも関わらず、C末端アスパラギン環化がN末端のアシルシフトに依存するため、タンパク質精製などの多くの適用においてDnaEインテインを使用することはできない。インテイントランススプライシングを導く複数のステップの触媒経路が緊密に協調しているが、この一連の反応に関与する正確な機構は分からないままである。インテインN/C末端切断は、スプライス接合部における切断速度の増加又は別のステップの反応速度の減少から生じ得る。本発明者等は、ミニ−MtuRecAインテインにおける単一の変異、D422Gがトランススプライシング活性を消失させ、C末端切断活性を著しく上昇させることができることを認識している。Asp422はインテイン活性部位内の保存されたブロックF領域(C2モチーフとも称する)にあり、スプリットNpuDnaE及びSspDnaEインテインを含む様々な種の全インテイン中で75%保存されている(図6)。このブロックFアスパラギン酸は、インテイン反応の第1及び第2のステップの両方に必須であることが以前に示されたことがある(図5A)。SspDnaEを含む複数のインテインの結晶構造は、このアスパラギン酸がN末端Cys1のオキシアニオンと水素結合を形成することを示しており、第1のステップN−Xアシルシフトのためにこの残基は配置されるようである。さらに、その他のインテインの量子力学シミュレーション及び構造の研究によって、このアスパラギン酸はまた、Cys+1のチオール基を脱プロトン化し、求核攻撃を開始して分岐状中間体を形成させることができることを示唆している。ミニ−MtuRecAにおいてこのAsp422が変異すると、N末端切断反応及び分岐状中間体の形成が著しく遅くなる。NMR構造では、この位置にはAlaが含まれていたが、NpuDnaEインテインのNMR構造は、Asp118(ミニ−MtuRecAのAsp422と同等)が第1の残基のオキシアニオンとの水素結合距離内にあることを示した。対応するアスパラギン酸がGlyに変化したNpuは、DTT50mMでも非常に限られたN末端切断を示し(図7A)、この変異はおそらくまた、第1のステップN−Xアシルシフト及び分岐状中間体の形成をブロックすることを示唆している。
ミニ−MtuRecAインテインではC及びN末端切断反応は共役しておらず、したがって、インテイン反応の第1及び第2のステップの遅れは、C末端切断生成物が上昇する原因となる。しかし、DnaEインテインでは、C及びN末端切断反応は強く共役している。C1Aを有する変異体DnaEインテインはほとんど又は全くC末端切断を示さないので、最初の2つのステップを阻害しても、C末端切断生成物の上昇は直接に導かれない。NpuDnaEインテインにおいてD118GがどのようにC末端切断を誘導するのかを理解するために、本発明者等はNpuDnaEの溶液構造をその最も近似したホモログSspDnaEの結晶構造と比較した。SspDnaEインテインにおいて、C末端アスパラギンの環化は、C末端スプライシング接合部の近くのHis147、Asn159、Arg73及び水分子が関与する電荷リレー過程によって媒介される(図21A)。水分子は、Asn159及びHis147のNδ原子とLeu143の主鎖窒素の水素結合距離内にあり、プロトンをAsn159からHis147に移す(図21A)。脱プロトン化したAsn159 Nδは、そのカルボニル炭素原子に求核攻撃を開始し、C末端インテイン−エクステイン結合の切断を引き起こす。同じ機構は、類似の位置に水分子を含有するSspDnaB及びミニ−MtuRecAにおけるアスパラギン環化に関与する。NpuDnaEのNMR構造は、Asp118がAsn137のNδと水素結合を形成することができ、電荷リレーに都合が悪くなり、したがって、C末端切断を阻害することを示している(図21B)。いくつかの研究において、Cys+1のチオール基の水素によってAsp118をプロトン化することが必要であることが示された分岐状中間体の形成は、Asn137とAsp118のH結合相互作用を分断し、電荷リレーにおいてAsn137を関与させ、C末端切断を導かせる。分岐状中間体の形成によって、C末端アスパラギン環化反応を加速するインテイン構造のわずかな変化が引き起こされる。Asp118をより小さなGlyに変異させると、H結合相互反応が排除され、構造変化を必要とすることなく電荷リレーにおいてAsn137を自由に関与させることができ、脱共役C末端切断が導かれる。したがって、インテイン反応の最初の2つのステップの阻害に加えて、D118Gはまた、Npuにおけるアスパラギン環化を加速することができ、迅速なC末端切断を導く。図22は、C−GFP(3)とCBD−NpuN(1)の反応を様々な温度でDTT5mMでインキュベートしたことを示す。反応は、試料をSDS試料緩衝液と混合し、5分間煮沸することによって停止した。
Npuの切断反応速度は、野生型インテイントランススプライシング反応よりもわずかに遅い(図1)。これは、Asp118側鎖の非存在下ではAsn137の配置が不完全であるためであろう。それにも関わらず、室温で3時間以内に約80%のC末端切断を実現することができ、この変異体インテインはタンパク質精製におけるタグ除去に有益となる。Npuを使用して、本発明者等は、カラムを使わないタンパク質精製方法及びクロマトグラフィーをベースにしたタンパク質精製方法を、それぞれN−エクステインをELP及びCBDに置換することによって開発し、様々なサイズ及び多量体の状態の様々な標的タンパク質を高純度及び高収率で迅速に精製すること(4時間未満)を示した(図19、17A及び18A〜18E)。しかし、インテイン切断を誘発するために還元剤を使用するので、この方法は天然に生じるジスルフィド結合を含有するタンパク質の精製では試験しなかった。第1の方法では、ELPを使用することによって、コストの高いカラムの必要性がなくなり、大規模な産業的タンパク質精製において、その使用が容易になるはずである。第2の方法では、hisタグなどのその他の精製タグをCBDの位置に使用して、親和性精製を媒介することができることが便利である。
特定の実施形態では、標的タンパク質は精製後にN末端にトリペプチドCFNを含有する(図3)。構築物6〜10に存在するASは、NheI部位に対応し、クローニングを容易にするために導入された。Cys+1は、おそらくCys1とのジスルフィド結合によって、非還元条件下でインテインを不活性にするために重要である。Phe+2及びAsn+3の機能は知られていないが、野生型NpuDnaEにおけるトランススプライシング活性で既に報告されたように、これらの残基はおそらくNpuC末端切断活性において重要な役割を果たさないだろう。C末端切断効率は、すぐ近くのエクステイン残基に依存するだけでなく、標的タンパク質にも依存する(図20)。このばらつきはCとNの会合における様々な標的タンパク質による立体的障害によるもので、これらの2つの断片の親和性並びにインテイン触媒効率の両方に影響を及ぼす可能性がある。
特定の実施形態では、本発明者等は合理的な設計によってNpuDnaEインテインを操作した。このインテインは、N末端切断とは独立した迅速なC末端切断反応速度を示す。本発明者等は、タンパク質精製におけるこの操作されたインテインの応用を示した。変異体NpuDnaEインテインをベースにした精製方法を人工的なスプリットDnaBインテインによるその他の精製方法と比較すると、本発明で開示した方法によって、小さなペプチドの依存性がなくなり、さらにより迅速な切断速度が実現する。したがって、本発明で開示した方法は、大規模なタンパク質精製への応用において有用である。
SIRPによる精製例(図14):キチン樹脂150μLを含有する使い捨てカラムに緩衝液A(NaCl 0.5M、Tris−HCl 10mM、pH8.0)に溶かしたNC1A−CBDを含有する可溶性溶解物を添加し、10カラム体積(CV)の緩衝液B(NaCl 0.5M、NaPOi 50mM、pH6.0)で4回洗浄した。全添加及び洗浄ステップは、バッチ相で実施した。最後の洗浄にはZnCl 0.5mMを補給した。溶解物を同じキチン樹脂に添加する直前に、同濃度のZnClを緩衝液Bに溶かしたC−PTDH/GFPの可溶性溶解物に添加した。その後、カラムをZnCl(0.5mM)を含む10CVの緩衝液Bで洗浄し、最後にDTT 50mMを含有する4CVの緩衝液Aで室温で30分間又は6℃で3時間インキュベートした。精製したPTDH及びGFPをフロースルーに収集した。フロースルー中の微量のNC1A−CBDは、新鮮なキチンカラムに通過させることによって除去することができる。NC1A−CBD−キチン親和性マトリクスを再生するために、使用した樹脂を緩衝液C(NaCl 1.5M、NaHPO 50mM/NaOH、pH11.4、ZnCl 0.5mM)で徹底的に洗浄して、結合したCを遊離させた。再生したカラムは保存緩衝液(NaCl 0.5M、Tris−HCl 10mM、EDTA 1mM、0.15%NaN3、pH8.0)で4℃で約1週間、活性をあまり損失することなく保存することができる。
化学物質及び株:化学物質は全て試薬等級で、特に記載していない限り、Sigma-Aldrich社(St. Louis, MO)又はVWR International社(Radnor, PA)から購入した。大腸菌DH5α(Invitrogen社、Grand Island、NY)は、組換えDNAクローニング及び操作のために使用した。大腸菌BLR(DE3)(Novagen社、Madison、WI)は、組換えタンパク質の発現のために使用した。ONPGは、Research Products International Corp.社(Mount Prospect、IL)から購入した。キチンビーズは、New England Biolabs社(Ipswich、MA)から購入した。
プラスミド構築:特定の実施形態のアミノ酸配列、構造及びそれらの番号の概要を図3に示す。
C−GFP(構築物1)を作製するために、プライマーNpuC_F_NdeI及びOXP-NC-G-Revを使用してプラスミドKanR-IntRBS-NpuNC-CFN9からNpuC遺伝子を増幅し、重複伸長PCRによってGFP pet26-GFPのN末端にプライマーOXP-GFP-NC-FWD及びXhoI_GFP_Rを用いて結合し、pET-26b(+)(Novagen社、Madison、WI)のNdeIとXhoI部位の間にクローニングした。部位特異的変異誘発を使用して変異D118Gを導入して、プライマーNpuCD17G-F及びNpuCD17G-RによってC−GFP(3)を作製した。
CBD−N(2)を作製するために、NpuNはまた、プライマーHindIII-Link-Npu F及びNpuN_R_XhoIを使用してプラスミドKanR-IntRBS-NpuNC-CFN9から増幅し、キチン結合ドメイン(CBD)に結合し、重複伸長PCRによってプライマーNdeI-CBD-F及びHindIII-CBD-Rを用いてpTWIN1(New England BioLabs社)から増幅し、pET-26b(+)(Novagen社、Madison、WI)のNdeIとXhoI部位の間に挿入した。CBD−NpuNC1A(4)は、プライマーNheI-C1A-F及びNpuN_R_XhoIを使用して部位特異的変異誘発によって作製した。
ELP−N(5)は、NpuN(アミノ酸1〜102)をプラスミドpET-EI:MBP10のEcoRIとHindIII部位の間に挿入することによって構築した。NpuNは、最初にプライマーHindIII-リンク-Npu F及びHindIII-6H-NupN-Rを使用して増幅し、次いで制限部位及び可動性リンカーを含めるためにプライマーEcorI-リンカー-NpuN F及びHindIII-6H-NupN-Rを用いて再度増幅した。
−DsRed(7)は、pET-26b(+)(Novagen社、Madison、WI)のNdeIとXhoI部位の間にクローニングした。NpuCは、プライマーNpuC_F_NdeI及びNheI-NpuC CFN-Rを用いてC−GFPから増幅した。DsRedは、プライマーHindII-L-DsRed-fwd及びXhoI_DsRed_Rを用いてpTY24プラスミド(NCRR、YRS、Seattle、WA)から増幅した。NheI酵素の消化によって生成物をNpuCに結合させ、短いリンカーペプチドCFNASを生じた。標準CFN配列とは別に、「AS」ジペプチドは、NheI制限部位に対応し、その後のクローニングを容易にするために含めた。
−PTDH(6)をクローニングするために、リン酸脱水素酵素「PTDH」をプライマーNheI-PTDH-F及びXhoI-PTDH12x-Rを用いてプラスミドPTDH12xA176R-pet15b11から増幅し、NheI及びXhoIで消化したNpuC−DsRed(7)に挿入した。プラスミド構築物C−β_Gal(8)、C−CAT(9)及びC−MBP(10)は、同じ方法で適切なプライマーを用いてNheIとXhoI部位の間に挿入することによって合成した。β−ガラクトシダーゼ遺伝子は、プラスミドpET-E-I:β−ガラクトシダーゼから増幅した。同様に、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)及びマルトース結合タンパク質(MBP)遺伝子は、プラスミドpET-E-I:CAT及びpET-E-MBP(David Wood教授から恵与された)それぞれから増幅した。
タンパク質発現及び精製:大腸菌BLR(DE3)は適切な発現プラスミドを用いて形質転換し、テトラサイクリン5μg/mL及びアンピシリン100μg/mL(図3、構築物5)又はテトラサイクリン5μg/mL及びカナマイシン50μg/mL(その他の全構築物)を含有する寒天プレートに播種した。翌日、1個のコロニーを採取し、5mLのLuria−Bertani(LB)ブロス中でOD600約0.6まで増殖させた。培養物を、同じ抗生物質を含有する1LのLBブロスに移し、OD600が約0.6になるまで37℃で増殖させた。タンパク質発現は、イソプロピルβ−D−1−チオガラクトピラノシド(IPTG、0.2mM)を添加することによって18℃で14時間誘導した。発現後、細胞を4℃で6000×gで15分間遠心することによって収集し、使用するまで−80℃で保存した。
CBD−N/NC1A(図3、構築物2、4)を精製するために、細胞ペレットを緩衝液A(NaCl 0.5M、Tris−HCl 10mM、pH8.0)に湿潤ペレット1グラム当たり10mLで再懸濁し、超音波処理によって破壊した(QSonica Misonix 200、Amp10、16〜20W、1秒パルス6秒休止を1分間)。可溶性溶解物を4℃で16,000×gで20分間遠心した後収集し、5−mlのNi−NTAカラム(GE Healthcare Life Sciences社、Piscataway、NJ)に通過させ、洗浄緩衝液(NaCl 0.5M、Tris−HCl 10mM、イミダゾール45mM、pH8)で洗浄し、イミダゾール150mMを含有する緩衝液Aで溶出した。
タンパク質C/C−GFP(図3、構築物1、3)は、類似の方法であるが、タンパク質分解を最小限に抑えるために緩衝液B(NaCl 0.5M、NaPOi 50mM、pH6.0、1×プロテアーゼ阻害剤又はカクテル(Roche Applied Science社、Indianapolis、IN))を用いて精製した。精製したタンパク質は、緩衝液Aに緩衝液交換し、10kDa限外濾過スピンカラム(Amicon Ultra、Millipore社、Billerica、MA)によって濃縮した。
方法1を使用した精製例では(図16)、全細胞ペレットを緩衝液Aに再懸濁した。方法2を使用した精製例では、全細胞ペレットをカラム緩衝液(NaCl 1M、Tris−HCl 10mM、pH8)に再懸濁して標的タンパク質のキチン樹脂への結合を増加させた。
インテイン反応速度の特徴:インテインを特徴づける実験は全て、緩衝液Aで希釈した精製タンパク質を使用して、指示した量の還元剤を用いて指定した温度で実施した。反応は全て、各インテイン断片20μMを含有した。反応開始後様々な時点で試料を採取し、特に記載がなければ2×SDS試料緩衝液(Tris−HCl 0.5M、pH6.8、20%グリセロール、10%w/vSDS、0.1%w/vブロモフェノールブルー、2%β−メルカプトエタノール)と混合し、95℃で5分間インキュベートし、12%SDS−PAGEゲルを使用して分析した。ゲルはクーマシーブリリアントブルーR250で染色した。0分時点に対応する試料については、精製したC/C−GFP(構築物1及び3)タンパク質をまずβ−メルカプトエタノールの非存在下で2×SDS試料と混合し、95℃で3分間インキュベートした。CBD−N/NC1A(図3、構築物2及び4)及びβ−メルカプトエタノールをその後混合物に添加した。混合物全体を95℃でさらに3分間インキュベートしてタンパク質を不活性化した。反応物及び生成物に対応するバンド強度は、Quantity Oneソフトウェア(BioRad社、Hercules、CA)においてTrace Quantity moduleを使用して定量した。
エラスチン様ペプチドの可逆的沈降によるタンパク質精製:この実施形態では、ELP−N(図3、構築物5)を硫酸アンモニウム沈降1回によって予備精製してSDS−PAGEゲルの解読を容易にしたが、このステップでタンパク質精製の効率は改善しないことが見いだされた。ELP−N及びC−POIの清澄にした細胞溶解物(図3、構築物3、6〜10)を徹底的に混合し、室温で10分間インキュベートし、CとNを会合させた(図17A、レーン3)。硫酸アンモニウム(最終濃度0.4M)を混合物に添加して、ELP複合体の沈降を誘導した。ELPに非共有結合した標的タンパク質を含有するペレットを緩衝液Aに再懸濁した(図17A、レーン5)。インテイン反応は、DTT(50mM)を添加することによって開始し、室温で3又は20時間実施した。C末端切断を誘導するためにより低いDTT濃度を使用することができる(図7)。反応の終了時に、硫酸アンモニウム(0.4M)を混合物に添加して、ELP−N/C複合体を沈降させた。この沈降物は、遠心によって除去した。上清は、高度に精製された標的タンパク質を含有した(図17A、レーン8、9)。
キチン樹脂によるタンパク質精製:キチンビーズのスラリーを最初にCBD−Nの溶解物(図3、構築物2)と共に室温で10分間インキュベートし、混入するタンパク質全てを除去するためにカラム緩衝液で集中的に洗浄し(図17C、レーン3)、次にC−GFPを含有する溶解物を添加した(図3、構築物3)。洗浄後、DTT(5mM)を混合物に添加してC末端切断を誘導した。反応は、室温で3時間反応すると基本的に完了し(図17C、レーン5)、精製したGFPはフロースルーに収集した(図17C、レーン7)。CBD−N並びに微量の未反応C−GFPが相変わらずキチンビーズに結合していた(図17C、レーン6)。切断したCは、非常にサイズが小さいので(4kDa)ゲル上で視覚化することができないが、Nとの相互作用によってカラムに残存することが推定された。
分子モデリング:ミニ−MtuRecA(pdb:2IMZ)、NpuDnaE(pdb:2KEQ)及びSspDnaE(pdb:1ZD7)の構造はVisual Molecular Dynamics(VMD)を使用して視覚化し、VMDにおいてMultiSeq moduleを使用して整列させた。水素結合の相互作用はVMDによって同定した。NpuDnaEのNMR構造には、20の異なる溶液構造が含まれる。明瞭にするために、SspDnaEとNpuDnaEの構造#7のアラインメントのみを図5Cに示す。
温度依存性反応速度:異なる温度でのC−GFPのC末端切断反応の半減期を測定するためにLab Fitソフトウェアパッケージ(Campina Grande社、Paraiba、Brazil)を使用して、図7Cの全データ点に最も合致する傾向線を作成した。50%切断に対応する時間は、近似曲線に基づいて推定した。
様々な温度でのC−GFP切断の推定半減期:
温度 半減期
4℃ 243分
16℃ 70分
22℃ 55分
37℃ 16分
精製タンパク質含量の定量:標的タンパク質精製収率は、Bradford法(Coomassie Plus Bradford Assay Reagent、Pierce Biotechnology社、Rockford、IL)を使用して精製した試料の濃度を測定することによって定量した。パーセント回収率を推定するために、可溶性溶解物及び精製タンパク質を同じSDS−PAGEに添加し、SimplyBlue SafeStain(Life Technology社、Carlsbad、CA)で染色し、標的タンパク質に対応するバンド強度はQuantity Oneソフトウェア(BioRad社、Hercules、CA)においてTrace Quantity moduleを使用して測定した。
ELP−Nの予備精製:硫酸アンモニウム(0.4M)を可溶性溶解物に添加し、ELP−N相分離を誘導した。混合物を室温で約3分間インキュベートし、14,000×gで10分間遠心した。得られたペレットを元の体積の3分の1の緩衝液Aに再懸濁した。低強度水浴超音波装置(Ultrasonic Cleaner、GB928)を使用して(5分)、ELP−Nの再懸濁を支援した。
試料タンパク質活性の測定:精製PTDHの活性は、Mayer et alによって記載されたようにNBTアッセイによって確認した。DTTは高濃度でNBT反応を干渉するので、精製タンパク質中におけるDTT濃度は、測定前に30kDaカットオフスピンカラム(Amicon Ultra-15 Centrifugal Filter Unit、Millipore社、Billerica、MA)を使用して緩衝液交換によって約5μMに低減させた。
MBPの活性は、アミロース樹脂(New England Biolabs社、Ipswich、MA)に結合させることによって確認した。アミロースビーズ(25μL)は室温で10分間精製タンパク質(500μL)と共にインキュベートして、緩衝液A 500μLで2回洗浄して、緩衝液A 500μLに再懸濁した。この懸濁液10μLを2×SDS添加緩衝液10μLと混合し、95℃で3分間煮沸し、SDS−PAGEによって分析した。MBPタンパク質は、アミロースビース懸濁液中では視覚化できるが、洗浄緩衝液中では視覚化できなかった。
タンパク質GFP及びDsRedは、非蛍光タンパク質CATに対する蛍光測定によってアッセイした。精製したGFP又はDsRedは、2倍に希釈し、96ウェルプレート(150μL/ウェル)に移した。蛍光強度は、蛍光光度計SpectraMax Gemini EM(Molecular Devices社、Sunnyvale、CA)を使用して、励起/放射波長485/538nm(GFP)又は544/590nm(DsRed)で測定した。対照タンパク質CATは、両アッセイにおいてバックグラウンド値を生じた。
β−ガラクトシダーゼ活性は、o−ニトロフェニルβ−D−ガラクトピラノシド(ONPG)を420nmに吸収のあるo−ニトロフェノールに加水分解することによって測定した。精製したβ−ガラクトシダーゼはZ緩衝液(Na2HPO4 0.06M、NaH2PO4 0.04M、KCl 0.01M、MgSO4 0.001M及び0.27% 2−メルカプトエタノール)で1000倍に希釈した。希釈したタンパク質(30μL)をZ緩衝液(200μL)及びONPG(70μL、リン酸カリウム緩衝液100mM pH7 1mL当たり4mg)と混合し、22℃で15又は30分間インキュベートした。反応終了時に、停止緩衝液(Na2CO3 1M)500μLを添加し、420nmでの吸収はBiomate3分光光度計(Thermo Electron Corporation社)で測定した。
β-ガラクトシダーゼの酵素単位を推定するために、以下の式を使用した:
8x10ナノリットルは反応の体積である;4500M−1cm−1は、o−ニトロフェノールの吸光係数であり、1−cmは光路の長さである。β−ガラクトシダーゼ1単位は、22℃で1分当たりONPG 1マイクロモルを加水分解するために必要な酵素の量と定義する。
β−ガラクトシダーゼの試料回収を推定するために、精製したβ−ガラクトシダーゼをZ緩衝液で1000倍に希釈することによって類似の活性アッセイ法を96ウェルプレートで実施した。希釈したタンパク質(50μL)をZ緩衝液(50μL)及びONPG溶液10μlと混合した。420nmの吸収は、SpectraMax 340PC384吸光度マイクロプレートリーダー(Molecular Devices社、Sunnyvale、CA)を使用して20分間インキュベーションした後に測定した。
本明細書で記載したいかなる実施形態も本発明のいかなる方法、キット、試薬又は組成物に関して実施することができ、逆の場合も同じであると考えられる。さらに、本発明の組成物は、本発明の方法を実現するために使用することができる。
本明細書で記載した特定の実施形態は例示のために示されており、本発明を限定するものではないことを理解されたい。本発明の主要な特徴は、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な実施形態で使用することができる。当業者であれば、本明細書で記載した特定の方法には数多くの同等物があることを認識するか、又は所定の実験のみを使用して確認することができるであろう。このような同等物は、本発明の範囲内であると考えられ、特許請求の範囲によってカバーされている。
本明細書で言及した出版物及び特許出願は全て、本発明が関係する業界の当業者のレベルの指標となる。出版物及び特許出願は全て、それぞれ個々の出版物又は特許出願が参考として組み込まれることが具体的かつ個々に示されるのと同程度に、本明細書に参考として組み込まれる。
特許請求の範囲及び/又は明細書において「含む(comprising)」という用語と併用したとき、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という語の使用は、「1つ(one)」を意味することができるが、「1又は2以上(one or more)」、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1又は1より多い(one or more than one)」の意味とも合致する。特許請求の範囲における「又は」という用語は、開示が選択肢のみ及び「及び/又は」を意味する定義を支持していても、選択肢のみを意味しているか、又は選択肢が互いに排他的であることが明示的に示されていなければ、「及び/又は」を意味するために使用される。本明細書全体にわたって、「約」という用語は、値の測定に使用されたデバイス、方法に本来備わっている誤差の変動、又は研究対象間に存在する変動が値に含まれることを示すために用いられる。
本明細書及び特許請求の範囲で使用したように、「含む(comprising)」(及び「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」などを含む(comprising)の任意の形態)、「有する(having)」(及び「有する(have)」及び「有する(has)」などを有する(having)の任意の形態)、「含む(including)」(及び「含む(includes)」及び「含む(include)」などを含む(including)の任意の形態)又は「含有する(containing)」(及び「含有する(contains)」及び「含有する(contain)」などを含有する(containing)の任意の形態)の用語は包括的又は非限定的であり、さらに、列挙されていない付加的な要素又は方法ステップを排除しない。本明細書で使用したように、「から本質的になる(consisting essentially of)」という表現は、指定の材料又はステップ及び請求した発明の基本的及び新規特性に実質的に影響を及ぼさないものに請求の範囲を限定する。本明細書で使用したように、「からなる(consisting of)」という表現は、例えば、要素又は限定に通常関連する不純物以外の、請求の範囲で指定していないいかなる要素、ステップ又は成分も排除する。
本明細書で使用したように、用語「又はそれらの組み合わせ(or combinations thereof)」とは、用語の前に挙げた事項の順列及び組み合わせ全てを意味する。例えば、「A、B、C又はそれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC又はABCの少なくとも1つを含むことを意図しており、特定の文脈において順番が重要ならば、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC又はCABも含むことを意図する。この例に続いて、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどの1又は2以上の事項又は用語の反復を含有する組み合わせも明らかに含まれる。当業者であれば、文脈から明らかでない限り、通常、いかなる組み合わせにおいても事項又は用語の数には制限がないことを理解するだろう。特定の実施形態では、本発明はまた、移行句「から本質的になる(consisting essentially of)」又は「からなる(consisting of)」も使用することができる方法及び組成物を含むことができる。
本明細書で使用したように、限定はしないが、「約(about)」、「実質的(substantial)」又は「実質的に(substantially)」などの近似を示す用語は、そのような変更が絶対的又は完全である必要はないと思われるが、当業者が提示したような条件を指定することが正当であると考えるのにほぼ十分なときの条件を意味する。記載の変動可能な範囲は、変化がどのような大きさで起こり得るかに左右され、改変された特徴が改変していない特徴の必要な特性及び能力をまだ備えていることを当業者がまだ認識できる範囲である。一般的に、まだ考察は行っていないが、「約(about)」などの近似の語句によって修飾された本明細書の数値は、提示された値から少なくとも±1、2、3、4、5、6、7、10、12又は15%変化していてもよい。
本明細書で開示し、請求した組成物及び/又は方法は全て、本開示に関して不適切な実験を行うことなく作製し、実行することができる。本発明の組成物及び方法は好ましい実施形態を用いて記載してきたが、当業者であれば、本発明の概念、精神及び範囲を逸脱することなく、本明細書で記載した組成物及び/又は方法及びステップ又は方法のステップの順番に変更を加えることができることを理解するだろう。添付の特許請求の範囲に定義したように、当業者に明らかなこのような類似の置換及び改変は全て、本発明の精神、範囲及び概念内にあると見なされる。
使用した配列の表
構築物1
C−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGACATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号1)
翻訳されたC−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYDIGVERDHNFALKNGFIASNCFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHHHHH(配列番号2)
構築物2
CBD−N
ATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGACAAATCCTGGTGTATCCGCTTGGCAGGTCAACACAGCTTATACTGCGGGACAATTGGTCACATATAACGGCAAGACGTATAAATGTTTGCAGCCCCACACCTCCTTGGCAGGATGGGAACCATCCAACGTTCCTGCCTTGTGGCAGCTTCAAGAAGCTTGTGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCTGTTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACAGTAGAATATGGATTATTACCGATTGGTAAAATTGTAGAAAAGCGCATCGAATGTACTGTTTATAGCGTTGATAATAATGGAAATATTTATACACAACCTGTAGCACAATGGCACGATCGCGGAGAACAAGAGGTGTTTGAGTATTGTTTGGAAGATGGTTCATTGATTCGGGCAACAAAAGACCATAAGTTTATGACTGTTGATGGTCAAATGTTGCCAATTGATGAAATATTTGAACGTGAATTGGATTTGATGCGGGTTGATAATTTGCCGAATCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号3)
翻訳されたCBD−N:
MKIEEGKLTNPGVSAWQVNTAYTAGQLVTYNGKTYKCLQPHTSLAGWEPSNVPALWQLQEACGGGGSGGGGSASCLSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPNLEHHHHHH(配列番号4)
構築物3
−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号5)
翻訳されたC−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNCFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHHHHH(配列番号6)
構築物4
CBD−NC1A
ATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGACAAATCCTGGTGTATCCGCTTGGCAGGTCAACACAGCTTATACTGCGGGACAATTGGTCACATATAACGGCAAGACGTATAAATGTTTGCAGCCCCACACCTCCTTGGCAGGATGGGAACCATCCAACGTTCCTGCCTTGTGGCAGCTTCAAGAAGCTTGTGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCGCCTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACAGTAGAATATGGATTATTACCGATTGGTAAAATTGTAGAAAAGCGCATCGAATGTACTGTTTATAGCGTTGATAATAATGGAAATATTTATACACAACCTGTAGCACAATGGCACGATCGCGGAGAACAAGAGGTGTTTGAGTATTGTTTGGAAGATGGTTCATTGATTCGGGCAACAAAAGACCATAAGTTTATGACTGTTGATGGTCAAATGTTGCCAATTGATGAAATATTTGAACGTGAATTGGATTTGATGCGGGTTGATAATTTGCCGAATCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号7)
翻訳されたCBD−NC1A:
MKIEEGKLTNPGVSAWQVNTAYTAGQLVTYNGKTYKCLQPHTSLAGWEPSNVPALWQLQEACGGGGSGGGGSASALSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPNLEHHHHHH(配列番号8)
構築物5
ELP−N
ATGGGCCACGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGGGCTGGTGAGCTCGAACAACAACAACAATAACAATAACAACAACCTCGGGATCGAGGGAAGGATTTCAGAATTCGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCTGTTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACAGTAGAATATGGATTATTACCGATTGGTAAAATTGTAGAAAAGCGCATCGAATGTACTGTTTATAGCGTTGATAATAATGGAAATATTTATACACAACCTGTAGCACAATGGCACGATCGCGGAGAACAAGAGGTGTTTGAGTATTGTTTGGAAGATGGTTCATTGATTCGGGCAACAAAAGACCATAAGTTTATGACTGTTGATGGTCAAATGTTGCCAATTGATGAAATATTTGAACGTGAATTGGATTTGATGCGGGTTGATAATTTGCCGAATCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号9)
翻訳されたELP−N:
MGHGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGGLVSSNNNNNNNNNNLGIEGRISEFGGGGSGGGGSASCLSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPNLEHHHHHH(配列番号10)
構築物6
−PTDH:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGCTAGCATGCTGCCGAAACTCGTTATAACTCACCGAGTACACGAAGAGATCCTGCAACTGCTGGCGCCACATTGCGAGCTGATAACCAACCAGACCGACAGCACGCTGACGCGCGAGGAAATTCTGCGCCGCTGTCGCGATGCTCAGGCGATGATGGCGTTCATGCCCGATCGGGTCGATGCAGACTTTCTTCAAGCCTGCCCTGAGCTGCGTGTAATCGGCTGCGCGCTCAAGGGCTTCGACAATTTCGATGTGGACGCCTGTACTGCCCGCGGGGTCTGGCTGACCTTCGTGCCTGATCTGTTGACGGTCCCGACTGCCGAGCTGGCGATCGGACTGGCGGTGGGGCTGGGGCGGCATCTGCGGGCAGCAGATGCGTTCGTCCGCTCTGGCAAGTTCCGGGGCTGGCAACCACGGTTCTACGGCACGGGGCTGGATAACGCTACGGTCGGCTTCCTTGGCATGGGCGCCATCGGACTGGCCATGGCTGATCGCTTGCAGGGATGGGGCGCGACCCTGCAGTACCACGCGCGGAAGGCTCTGGATACACAAACCGAGCAACGGCTCGGCCTGCGCCAGGTGGCGTGCAGCGAACTCTTCGCCAGCTCGGACTTCATCCTGCTGGCGCTTCCCTTGAATGCCGATACCCTGCATCTGGTCAACGCCGAGCTGCTTGCCCTCGTACGGCCGGGCGCTCTGCTTGTAAACCCCTGTCGTGGCTCGGTAGTGGATGAAGCCGCCGTGCTCGCGGCGCTTGAGCGAGGCCAGCTCGGCGGGTATGCGGCGGATGTATTCGAAATGGAAGACTGGGCTCGCGCGGACCGGCCGCAGCAGATCGATCCTGCGCTGCTCGCGCATCCGAATACGCTGTTCACTCCGCACATAGGGTCGGCAGTGCGCGCGGTGCGCCTGGAGATTGAACGTTGTGCAGCGCAGAACATCCTCCAGGCATTGGCAGGTGAGCGCCCAATCAACGCTGTGAACCGTCTGCCCAAGGCCAATCCTGCCGCAGACCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号11)
翻訳されたC−PTDH:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNCFNASMLPKLVITHRVHEEILQLLAPHCELITNQTDSTLTREEILRRCRDAQAMMAFMPDRVDADFLQACPELRVIGCALKGFDNFDVDACTARGVWLTFVPDLLTVPTAELAIGLAVGLGRHLRAADAFVRSGKFRGWQPRFYGTGLDNATVGFLGMGAIGLAMADRLQGWGATLQYHARKALDTQTEQRLGLRQVACSELFASSDFILLALPLNADTLHLVNAELLALVRPGALLVNPCRGSVVDEAAVLAALERGQLGGYAADVFEMEDWARADRPQQIDPALLAHPNTLFTPHIGSAVRAVRLEIERCAAQNILQALAGERPINAVNRLPKANPAADLEHHHHHH(配列番号12)
構築物7
−DsRed
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGCTAGCGCCTCCTCCGAGGACGTCATCAAGGAGTTCATGCGCTTCAAGGTGCGCATGGAGGGCTCCGTGAACGGCCACGAGTTCGAGATCGAGGGCGAGGGCGAGGGCCGCCCCTACGAGGGCACCCAGACCGCCAAGCTGAAGGTGACCAAGGGCGGCCCCCTGCCCTTCGCCTGGGACATCCTGTCCCCCCAGTTCCAGTACGGCTCCAAGGTGTACGTGAAGCACCCCGCCGACATCCCCGACTACAAGAAGCTGTCCTTCCCCGAGGGCTTCAAGTGGGAGCGCGTGATGAACTTCGAGGACGGCGGCGTGGTGACCGTGACCCAGGACTCCTCCCTGCAGGACGGCTCCTTCATCTACAAGGTGAAGTTCATCGGCGTGAACTTCCCCTCCGACGGCCCCGTAATGCAGAAGAAGACTATGGGCTGGGAGGCCTCCACCGAGCGCCTGTACCCCCGCGACGGCGTGCTGAAGGGCGAGATCCACAAGGCCCTGAAGCTGAAGGACGGCGGCCACTACCTGGTGGAGTTCAAGTCCATCTACATGGCCAAGAAGCCCGTGCAGCTGCCCGGCTACTACTACGTGGACTCCAAGCTGGACATCACCTCCCACAACGAGGACTACACCATCGTGGAGCAGTACGAGCGCGCCGAGGGCCGCCACCACCTGTTCCTGCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号13)
翻訳されたC−DsRed:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNCFNASASSEDVIKEFMRFKVRMEGSVNGHEFEIEGEGEGRPYEGTQTAKLKVTKGGPLPFAWDILSPQFQYGSKVYVKHPADIPDYKKLSFPEGFKWERVMNFEDGGVVTVTQDSSLQDGSFIYKVKFIGVNFPSDGPVMQKKTMGWEASTERLYPRDGVLKGEIHKALKLKDGGHYLVEFKSIYMAKKPVQLPGYYYVDSKLDITSHNEDYTIVEQYERAEGRHHLFLLEHHHHHH(配列番号14)
構築物8
−β−Gal
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGCTAGCATGACCATGATTACGGATTCACTCGCCGTCGTTTTACAACGTCGTGACTGGGAAAACCCTGGCGTTACCCAACTTAATCGCCTTGCAGCACATCCCCCTTTCGCCAGCTGGCGTAATAGCGAAGAGGCCCGCACCGATCGCCCTTCCCAACAGTTGCGCAGCCTGAATGGCGAATGGCGCTTTGCCTGGTTTCCGGCACCAGAAGCGGTGCCGGAAAGCTGGCTGGAGTGCGATCTTCCTGAGGCCGATACTGTCGTCGTCCCCTCAAACTGGCAGATGCACGGTTACGATGCGCCCATCTACACCAACGTGACCTATCCCATTACGGTCAATCCGCCGTTTGTTCCCACGGAGAATCCGACGGGTTGTTACTCGCTCACATTTAATGTTGATGAAAGCTGGCTACAGGAAGGCCAGACGCGAATTATTTTTGATGGCGTTAACTCGGCGTTTCATCTGTGGTGCAACGGGCGCTGGGTCGGTTACGGCCAGGACAGTCGTTTGCCGTCTGAATTTGACCTGAGCGCATTTTTACGCGCCGGAGAAAACCGCCTCGCGGTGATGGTGCTGCGCTGGAGTGACGGCAGTTATCTGGAAGATCAGGATATGTGGCGGATGAGCGGCATTTTCCGTGACGTCTCGTTGCTGCATAAACCGACTACACAAATCAGCGATTTCCATGTTGCCACTCGCTTTAATGATGATTTCAGCCGCGCTGTACTGGAGGCTGAAGTTCAGATGTGCGGCGAGTTGCGTGACTACCTACGGGTAACAGTTTCTTTATGGCAGGGTGAAACGCAGGTCGCCAGCGGCACCGCGCCTTTCGGCGGTGAAATTATCGATGAGCGTGGTGGTTATGCCGATCGCGTCACACTACGTCTGAACGTCGAAAACCCGAAACTGTGGAGCGCCGAAATCCCGAATCTCTATCGTGCGGTGGTTGAACTGCACACCGCCGACGGCACGCTGATTGAAGCAGAAGCCTGCGATGTCGGTTTCCGCGAGGTGCGGATTGAAAATGGTCTGCTGCTGCTGAACGGCAAGCCGTTGCTGATTCGAGGCGTTAACCGTCACGAGCATCATCCTCTGCATGGTCAGGTCATGGATGAGCAGACGATGGTGCAGGATATCCTGCTGATGAAGCAGAACAACTTTAACGCCGTGCGCTGTTCGCATTATCCGAACCATCCGCTGTGGTACACGCTGTGCGACCGCTACGGCCTGTATGTGGTGGATGAAGCCAATATTGAAACCCACGGCATGGTGCCAATGAATCGTCTGACCGATGATCCGCGCTGGCTACCGGCGATGAGCGAACGCGTAACGCGAATGGTGCAGCGCGATCGTAATCACCCGAGTGTGATCATCTGGTCGCTGGGGAATGAATCAGGCCACGGCGCTAATCACGACGCGCTGTATCGCTGGATCAAATCTGTCGATCCTTCCCGCCCGGTGCAGTATGAAGGCGGCGGAGCCGACACCACGGCCACCGATATTATTTGCCCGATGTACGCGCGCGTGGATGAAGACCAGCCCTTCCCGGCTGTGCCGAAATGGTCCATCAAAAAATGGCTTTCGCTACCTGGAGAGACGCGCCCGCTGATCCTTTGCGAATACGCCCACGCGATGGGTAACAGTCTTGGCGGTTTCGCTAAATACTGGCAGGCGTTTCGTCAGTATCCCCGTTTACAGGGCGGCTTCGTCTGGGACTGGGTGGATCAGTCGCTGATTAAATATGATGAAAACGGCAACCCGTGGTCGGCTTACGGCGGTGATTTTGGCGATACGCCGAACGATCGCCAGTTCTGTATGAACGGTCTGGTCTTTGCCGACCGCACGCCGCATCCAGCGCTGACGGAAGCAAAACACCAGCAGCAGTTTTTCCAGTTCCGTTTATCCGGGCAAACCATCGAAGTGACCAGCGAATACCTGTTCCGTCATAGCGATAACGAGCTCCTGCACTGGATGGTGGCGCTGGATGGTAAGCCGCTGGCAAGCGGTGAAGTGCCTCTGGATGTCGCTCCACAAGGTAAACAGTTGATTGAACTGCCTGAACTACCGCAGCCGGAGAGCGCCGGGCAACTCTGGCTCACAGTACGCGTAGTGCAACCGAACGCGACCGCATGGTCAGAAGCCGGGCACATCAGCGCCTGGCAGCAGTGGCGTCTGGCGGAAAACCTCAGTGTGACGCTCCCCGCCGCGTCCCACGCCATCCCGCATCTGACCACCAGCGAAATGGATTTTTGCATCGAGCTGGGTAATAAGCGTTGGCAATTTAACCGCCAGTCAGGCTTTCTTTCACAGATGTGGATTGGCGATAAAAAACAACTGCTGACGCCGCTGCGCGATCAGTTCACCCGTGCACCGCTGGATAACGACATTGGCGTAAGTGAAGCGACCCGCATTGACCCTAACGCCTGGGTCGAACGCTGGAAGGCGGCGGGCCATTACCAGGCCGAAGCAGCGTTGTTGCAGTGCACGGCAGATACACTTGCTGATGCGGTGCTGATTACGACCGCTCACGCGTGGCAGCATCAGGGGAAAACCTTATTTATCAGCCGGAAAACCTACCGGATTGATGGTAGTGGTCAAATGGCGATTACCGTTGATGTTGAAGTGGCGAGCGATACACCGCATCCGGCGCGGATTGGCCTGAACTGCCAGCTGGCGCAGGTAGCAGAGCGGGTAAACTGGCTCGGATTAGGGCCGCAAGAAAACTATCCCGACCGCCTTACTGCCGCCTGTTTTGACCGCTGGGATCTGCCATTGTCAGACATGTATACCCCGTACGTCTTCCCGAGCGAAAACGGTCTGCGCTGCGGGACGCGCGAATTGAATTATGGCCCACACCAGTGGCGCGGCGACTTCCAGTTCAACATCAGCCGCTACAGTCAACAGCAACTGATGGAAACCAGCCATCGCCATCTGCTGCACGCGGAAGAAGGCACATGGCTGAATATCGACGGTTTCCATATGGGGATTGGTGGCGACGACTCCTGGAGCCCGTCAGTATCGGCGGAATTCCAGCTGAGCGCCGGTCGCTACCATTACCAGTTGGTCTGGTGTCAAAAACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号15)
翻訳されたC−β−Gal:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNCFNASMTMITDSLAVVLQRRDWENPGVTQLNRLAAHPPFASWRNSEEARTDRPSQQLRSLNGEWRFAWFPAPEAVPESWLECDLPEADTVVVPSNWQMHGYDAPIYTNVTYPITVNPPFVPTENPTGCYSLTFNVDESWLQEGQTRIIFDGVNSAFHLWCNGRWVGYGQDSRLPSEFDLSAFLRAGENRLAVMVLRWSDGSYLEDQDMWRMSGIFRDVSLLHKPTTQISDFHVATRFNDDFSRAVLEAEVQMCGELRDYLRVTVSLWQGETQVASGTAPFGGEIIDERGGYADRVTLRLNVENPKLWSAEIPNLYRAVVELHTADGTLIEAEACDVGFREVRIENGLLLLNGKPLLIRGVNRHEHHPLHGQVMDEQTMVQDILLMKQNNFNAVRCSHYPNHPLWYTLCDRYGLYVVDEANIETHGMVPMNRLTDDPRWLPAMSERVTRMVQRDRNHPSVIIWSLGNESGHGANHDALYRWIKSVDPSRPVQYEGGGADTTATDIICPMYARVDEDQPFPAVPKWSIKKWLSLPGETRPLILCEYAHAMGNSLGGFAKYWQAFRQYPRLQGGFVWDWVDQSLIKYDENGNPWSAYGGDFGDTPNDRQFCMNGLVFADRTPHPALTEAKHQQQFFQFRLSGQTIEVTSEYLFRHSDNELLHWMVALDGKPLASGEVPLDVAPQGKQLIELPELPQPESAGQLWLTVRVVQPNATAWSEAGHISAWQQWRLAENLSVTLPAASHAIPHLTTSEMDFCIELGNKRWQFNRQSGFLSQMWIGDKKQLLTPLRDQFTRAPLDNDIGVSEATRIDPNAWVERWKAAGHYQAEAALLQCTADTLADAVLITTAHAWQHQGKTLFISRKTYRIDGSGQMAITVDVEVASDTPHPARIGLNCQLAQVAERVNWLGLGPQENYPDRLTAACFDRWDLPLSDMYTPYVFPSENGLRCGTRELNYGPHQWRGDFQFNISRYSQQQLMETSHRHLLHAEEGTWLNIDGFHMGIGGDDSWSPSVSAEFQLSAGRYHYQLVWCQKLEHHHHHH(配列番号16)
構築物9
−CAT
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGCTAGCATGGAGAAAAAAATCACTGGATATACCACCGTTGATATATCCCAATGGCATCGTAAAGAACATTTTGAGGCATTTCAGTCAGTTGCTCAATGTACCTATAACCAGACCGTTCAGCTGGATATTACGGCCTTTTTAAAGACCGTAAAGAAAAATAAGCACAAGTTTTATCCGGCCTTTATTCACATTCTTGCCCGCCTGATGAATGCTCATCCGGAATTTCGTATGGCAATGAAAGACGGTGAGCTGGTGATATGGGATAGTGTTCACCCTTGTTACACCGTTTTCCATGAGCAAACTGAAACGTTTTCATCGCTCTGGAGTGAATACCACGACGATTTCCGGCAGTTTCTACACATATATTCGCAAGATGTGGCGTGTTACGGTGAAAACCTGGCCTATTTCCCTAAAGGGTTTATTGAGAATATGTTTTTCGTCTCAGCCAATCCCTGGGTGAGTTTCACCAGTTTTGATTTAAACGTGGCCAATATGGACAACTTCTTCGCCCCCGTTTTCACCATGGGCAAATATTATACGCAAGGCGACAAGGTGCTGATGCCGCTGGCGATTCAGGTTCATCATGCCGTCTGTGATGGCTTCCATGTCGGCAGAATGCTTAATGAATTACAACAGTACTGCGATGAGTGGCAGGGCGGGGCGCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号17)
翻訳されたC−CAT:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNCFNASMEKKITGYTTVDISQWHRKEHFEAFQSVAQCTYNQTVQLDITAFLKTVKKNKHKFYPAFIHILARLMNAHPEFRMAMKDGELVIWDSVHPCYTVFHEQTETFSSLWSEYHDDFRQFLHIYSQDVACYGENLAYFPKGFIENMFFVSANPWVSFTSFDLNVANMDNFFAPVFTMGKYYTQGDKVLMPLAIQVHHAVCDGFHVGRMLNELQQYCDEWQGGALEHHHHHH(配列番号18)
構築物10
−MBP
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGCTAGCATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGGTAATCTGGATTAACGGCGATAAAGGCTATAACGGTCTCGCTGAAGTCGGTAAGAAATTCGAGAAAGATACCGGAATTAAAGTCACCGTTGAGCATCCGGATAAACTGGAAGAGAAATTCCCACAGGTTGCGGCAACTGGCGATGGCCCTGACATTATCTTCTGGGCACACGACCGCTTTGGTGGCTACGCTCAATCTGGCCTGTTGGCTGAAATCACCCCGGACAAAGCGTTCCAGGACAAGCTGTATCCGTTTACCTGGGATGCCGTACGTTACAACGGCAAGCTGATTGCTTACCCGATCGCTGTTGAAGCGTTATCGCTGATTTATAACAAAGATCTGCTGCCGAACCCGCCAAAAACCTGGGAAGAGATCCCGGCGCTGGATAAAGAACTGAAAGCGAAAGGTAAGAGCGCGCTGATGTTCAACCTGCAAGAACCGTACTTCACCTGGCCGCTGATTGCTGCTGACGGGGGTTATGCGTTCAAGTATGAAAACGGCAAGTACGACATTAAAGACGTGGGCGTGGATAACGCTGGCGCGAAAGCGGGTCTGACCTTCCTGGTTGACCTGATTAAAAACAAACACATGAATGCAGACACCGATTACTCCATCGCAGAAGCTGCCTTTAATAAAGGCGAAACAGCGATGACCATCAACGGCCCGTGGGCATGGTCCAACATCGACACCAGCAAAGTGAATTATGGTGTAACGGTACTGCCGACCTTCAAGGGTCAACCATCCAAACCGTTCGTTGGCGTGCTGAGCGCAGGTATTAACGCCGCCAGTCCGAACAAAGAGCTGGCAAAAGAGTTCCTCGAAAACTATCTGCTGACTGATGAAGGTCTGGAAGCGGTTAATAAAGACAAACCGCTGGGTGCCGTAGCGCTGAAGTCTTACGAGGAAGAGTTGGCGAAAGATCCACGTATTGCCGCCACCATGGAAAACGCCCAGAAAGGTGAAATCATGCCGAACATCCCGCAGATGTCCGCTTTCTGGTATGCCGTGCGTACTGCGGTGATCAACGCCGCCAGCGGTCGTCAGACTGTCGATGAAGCCCTGAAAGACGCGCAGACTAATTCGAGCTCGAACAACAACAACAATAACAATAACAACAACCTCGGGATCGAGGGAAGGGGACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号19)
翻訳されたC−MBP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNCFNASMKIEEGKLVIWINGDKGYNGLAEVGKKFEKDTGIKVTVEHPDKLEEKFPQVAATGDGPDIIFWAHDRFGGYAQSGLLAEITPDKAFQDKLYPFTWDAVRYNGKLIAYPIAVEALSLIYNKDLLPNPPKTWEEIPALDKELKAKGKSALMFNLQEPYFTWPLIAADGGYAFKYENGKYDIKDVGVDNAGAKAGLTFLVDLIKNKHMNADTDYSIAEAAFNKGETAMTINGPWAWSNIDTSKVNYGVTVLPTFKGQPSKPFVGVLSAGINAASPNKELAKEFLENYLLTDEGLEAVNKDKPLGAVALKSYEEELAKDPRIAATMENAQKGEIMPNIPQMSAFWYAVRTAVINAASGRQTVDEALKDAQTNSSSNNNNNNNNNNLGIEGRGLEHHHHHH(配列番号20)
構築物11
N−CBD:
ATGTGTTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACAGTAGAATATGGATTATTACCGATTGGTAAAATTGTAGAAAAGCGCATCGAATGTACTGTTTATAGCGTTGATAATAATGGAAATATTTATACACAACCTGTAGCACAATGGCACGATCGCGGAGAACAAGAGGTGTTTGAGTATTGTTTGGAAGATGGTTCATTGATTCGGGCAACAAAAGACCATAAGTTTATGACTGTTGATGGTCAAATGTTGCCAATTGATGAAATATTTGAACGTGAATTGGATTTGATGCGGGTTGATAATTTGCCGAATAAGCTTGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGACAAATCCTGGTGTATCCGCTTGGCAGGTCAACACAGCTTATACTGCGGGACAATTGGTCACATATAACGGCAAGACGTATAAATGTTTGCAGCCCCACACCTCCTTGGCAGGATGGGAACCATCCAACGTTCCTGCCTTGTGGCAGCTTCAACTCGAGCACCACCACCACCACCACTGA(配列番号21)
翻訳されたN−CBD:
MCLSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPNKLGGGGSGGGGSASMKIEEGKLTNPGVSAWQVNTAYTAGQLVTYNGKTYKCLQPHTSLAGWEPSNVPALWQLQLEHHHHHH(配列番号22)
構築物12
NC1A−CBD:
ATGGCTTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACAGTAGAATATGGATTATTACCGATTGGTAAAATTGTAGAAAAGCGCATCGAATGTACTGTTTATAGCGTTGATAATAATGGAAATATTTATACACAACCTGTAGCACAATGGCACGATCGCGGAGAACAAGAGGTGTTTGAGTATTGTTTGGAAGATGGTTCATTGATTCGGGCAACAAAAGACCATAAGTTTATGACTGTTGATGGTCAAATGTTGCCAATTGATGAAATATTTGAACGTGAATTGGATTTGATGCGGGTTGATAATTTGCCGAATAAGCTTGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGACAAATCCTGGTGTATCCGCTTGGCAGGTCAACACAGCTTATACTGCGGGACAATTGGTCACATATAACGGCAAGACGTATAAATGTTTGCAGCCCCACACCTCCTTGGCAGGATGGGAACCATCCAACGTTCCTGCCTTGTGGCAGCTTCAACTCGAGCACCACCACCACCACCACTGA(配列番号23)
翻訳されたNC1A−CBD:
MALSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPNKLGGGGSGGGGSASMKIEEGKLTNPGVSAWQVNTAYTAGQLVTYNGKTYKCLQPHTSLAGWEPSNVPALWQLQLEHHHHHH(配列番号24)
構築物13
C−PTDH:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGACATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATTGTTTCAATGCTAGCATGCTGCCGAAACTCGTTATAACTCACCGAGTACACGAAGAGATCCTGCAACTGCTGGCGCCACATTGCGAGCTGATAACCAACCAGACCGACAGCACGCTGACGCGCGAGGAAATTCTGCGCCGCTGTCGCGATGCTCAGGCGATGATGGCGTTCATGCCCGATCGGGTCGATGCAGACTTTCTTCAAGCCTGCCCTGAGCTGCGTGTAATCGGCTGCGCGCTCAAGGGCTTCGACAATTTCGATGTGGACGCCTGTACTGCCCGCGGGGTCTGGCTGACCTTCGTGCCTGATCTGTTGACGGTCCCGACTGCCGAGCTGGCGATCGGACTGGCGGTGGGGCTGGGGCGGCATCTGCGGGCAGCAGATGCGTTCGTCCGCTCTGGCAAGTTCCGGGGCTGGCAACCACGGTTCTACGGCACGGGGCTGGATAACGCTACGGTCGGCTTCCTTGGCATGGGCGCCATCGGACTGGCCATGGCTGATCGCTTGCAGGGATGGGGCGCGACCCTGCAGTACCACGCGCGGAAGGCTCTGGATACACAAACCGAGCAACGGCTCGGCCTGCGCCAGGTGGCGTGCAGCGAACTCTTCGCCAGCTCGGACTTCATCCTGCTGGCGCTTCCCTTGAATGCCGATACCCTGCATCTGGTCAACGCCGAGCTGCTTGCCCTCGTACGGCCGGGCGCTCTGCTTGTAAACCCCTGTCGTGGCTCGGTAGTGGATGAAGCCGCCGTGCTCGCGGCGCTTGAGCGAGGCCAGCTCGGCGGGTATGCGGCGGATGTATTCGAAATGGAAGACTGGGCTCGCGCGGACCGGCCGCAGCAGATCGATCCTGCGCTGCTCGCGCATCCGAATACGCTGTTCACTCCGCACATAGGGTCGGCAGTGCGCGCGGTGCGCCTGGAGATTGAACGTTGTGCAGCGCAGAACATCCTCCAGGCATTGGCAGGTGAGCGCCCAATCAACGCTGTGAACCGTCTGCCCAAGGCCAATCCTGCCGCAGACCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号25)
翻訳されたC−PTDH:
MIKIATRKYLGKQNVYDIGVERDHNFALKNGFIASNCFNASMLPKLVITHRVHEEILQLLAPHCELITNQTDSTLTREEILRRCRDAQAMMAFMPDRVDADFLQACPELRVIGCALKGFDNFDVDACTARGVWLTFVPDLLTVPTAELAIGLAVGLGRHLRAADAFVRSGKFRGWQPRFYGTGLDNATVGFLGMGAIGLAMADRLQGWGATLQYHARKALDTQTEQRLGLRQVACSELFASSDFILLALPLNADTLHLVNAELLALVRPGALLVNPCRGSVVDEAAVLAALERGQLGGYAADVFEMEDWARADRPQQIDPALLAHPNTLFTPHIGSAVRAVRLEIERCAAQNILQALAGERPINAVNRLPKANPAADLEHHHHHH(配列番号26)
構築物14
−A−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATGCGTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号27)
翻訳されたC−A−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNAFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHHHHH(配列番号28)
構築物15
−D−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATGATTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号29)
翻訳されたC−D−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNDFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHH
HHH(配列番号30)
構築物16
−L−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATCTGTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号31)
翻訳されたC−L−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNLFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHHHHH(配列番号32)
構築物17
−P−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATCCGTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号33)
翻訳されたC−P−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNPFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHHHHH(配列番号34)
構築物18
−R−GFP:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAATCGTTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCCTGACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAACGTCTATATCATGGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGATCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGTTACTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号35)
翻訳されたC−R−GFP:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASNRFNVSKGEELFTGVVPILVELDGDVNGHKFSVSGEGEGDATYGKLTLKFICTTGKLPVPWPTLVTTLTYGVQCFSRYPDHMKQHDFFKSAMPEGYVQERTIFFKDDGNYKTRAEVKFEGDTLVNRIELKGIDFKEDGNILGHKLEYNYNSHNVYIMADKQKNGIKVNFKIRHNIEDGSVQLADHYQQNTPIGDGPVLLPDNHYLSTQSALSKDPNEKRDHMVLLEFVTAAGITLGMDELLEHHHHHH(配列番号36)
翻訳されたC−:
MIKIATRKYLGKQNVYGIGVERDHNFALKNGFIASN(配列番号37)
ELPのアミノ酸配列:
MGHGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGGLVSSNNNNNNNNNNLGIEGRISEF(配列番号38)
インテインN断片のアミノ酸配列:
ALSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPN(配列番号39)
−DNA:
ATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTTGAGCGCGACCATAATTTTGCACTCAAAAATGGCTTCATAGCTTCTAAT
(配列番号40)
ELP−インテインN断片:
ATGGGCCACGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGCGTGGGTGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGCAGGTGTTCCTGGTGTAGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTGCCGGGTGTTGGTGTACCAGGTGGCGGTGTTCCGGGTGCAGGCGTTCCGGGTGGCGGTGTGCCGGGCGGGCTGGTGAGCTCGAACAACAACAACAATAACAATAACAACAACCTCGGGATCGAGGGAAGGATTTCAGAATTCGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCTGTTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACAGTAGAATATGGATTATTACCGATTGGTAAAATTGTAGAAAAGCGCATCGAATGTACTGTTTATAGCGTTGATAATAATGGAAATATTTATACACAACCTGTAGCACAATGGCACGATCGCGGAGAACAAGAGGTGTTTGAGTATTGTTTGGAAGATGGTTCATTGATTCGGGCAACAAAAGACCATAAGTTTATGACTGTTGATGGTCAAATGTTGCCAATTGATGAAATATTTGAACGTGAATTGGATTTGATGCGGGTTGATAATTTGCCGAATCTCGAGCACCACCACCACCACCAC(配列番号41)。
翻訳されたELP−インテインN断片:
MGHGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGVGVPGVGVPGVGVPGGGVPGAGVPGGGVPGGLVSSNNNNNNNNNNLGIEGRISEFGGGGSGGGGSASCLSYETEILTVEYGLLPIGKIVEKRIECTVYSVDNNGNIYTQPVAQWHDRGEQEVFEYCLEDGSLIRATKDHKFMTVDGQMLPIDEIFERELDLMRVDNLPNLEHHHHHH(配列番号42)
本研究で使用したプライマー:
NPUC_F_NDEI 104:
TTAGAAGGCATATGATCAAAATAGCCACACGTAAATATTTAGG(配列番号43)。
OXP-NC-G-REV:
CCTCGCCCTTGCTCACATTGAAACAATTAGAAGCTATGAAGCCAT(配列番号44)。
OXP-GFP-NC-FWD:
ATAGCTTCTAATTGTTTCAATGTGAGCAAGGGCGAGG(配列番号45)。
XHOI_GFP_R:
TAAAATCTCGAGTAACTCGTCCATGCCGAGAG(配列番号46)。
NPUCD17G-F:
GGCAAACAAAATGTCTATGGCATTGGAGTT(配列番号47)。
NPUCD17G-R:
GTCGCGCTCAACTCCAATGCCATAGACATT(配列番号48)。
HINDIII-LINK-NPU F:
CCTGGAAGCTTGTGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCTGTTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGAC(配列番号49)。
NPUN_R_XHOI:
ATATAGCTCGAGATTCGGCAAATTATCAACCCG(配列番号50)。
NDEI-CBD-F:
TAATTTAACATATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGACAAATCCT(配列番号51)。
HINDIII-CBD-R:
AAGATTAAAGCTTCTTGAAGCTGCCACAAGGCA(配列番号52)。
NHEI-C1A-F:
AATTAAGCTAGCGCCTTAAGCTATGAAACGGAAATATTGACA(配列番号53)。
ECORI-LINKER-NPUN F:
AATATGGGAATTCGGAGGCGGAGGGAGCGG(配列番号54)。
HINDIII-6H-NUPN- R:
GTACATTAAGCTTAGCAGCCGGATCTCAGT(配列番号55)。
NHEI-NPUC CFN-R:
ATTCGCGCTAGCATTGAAACAATTAGAAGCTATGAAGCC(配列番号56)。
XHOI_DSRED_R:
TAAAATCTCGAGCAGGAACAGGTGGTGGC(配列番号57)。
HINDII-L-DSRED-FWD:
TTCAATAAGCTTGGAGGCGGAGGGAGCGGAGGCGGAGGGAGCGCTAGCGCCTCCTCCGAGGACG(配列番号58)。
NHEI-PTDH-F:
ATTTAACGCTAGCATGCTGCCGAAACTCGTTATAACTC(配列番号59)。
XHOI-PTDH12X-R:
AGTTTAGCTCGAGGTCTGCGGCAGGATTGG(配列番号60)。
NHEI-LACZ-F:
ATTTCAATGCTAGCATGACCATGATTACGGATTCACT(配列番号61)。
XHOI-LACZ-R:
TGATAATCTCGAGTTTTTGACACCAGACCAACTG(配列番号62)。
NHEI-CAT-F:
GTTTCAATGCTAGCATGGAGAAAAAAATCACTGGATATACCACCGTTGATATAT(配列番号63)。
XHOI-CAT-R:
TAATAATTAACTCGAGCGCCCCGCCCTGCCAC(配列番号64)。
NHEI-MBP-F:
GTTTCAATGCTAGCATGAAAATCGAAGAAGGTAAACTGGTAATCT(配列番号65)。
XHOI-MBP-R:
AAGTTATACTCGAGTCCCCTTCCCTCGATCC(配列番号66)。

Claims (58)

  1. 所望のタンパク質(POI)の精製方法であって、
    インテインC断片のC末端に融合したPOIを含む第1の融合タンパク質と、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて、前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質との複合体を形成するステップと、
    前記インテインC断片から前記POIを切断するステップであって、前記タンパク質を前記複合体から遊離させるステップと、
    前記POIを単離するステップと
    を含む、前記方法。
  2. インテインがスプリットインテインである、請求項1に記載の方法。
  3. インテインが、ノストック・パンクチフォルメ(Nostoc punctiforme)の天然にスプリットしたインテインDnaEである、請求項1に記載の方法。
  4. インテインが、シネコシスティス種のSsp、アファノティーキ・ハロフィチカのAha、アファニゾメノン・オバリスポラムのAov、アナバエナ種のAsp、アナバエナ・バリアビリスのAva、シリンドロスペルモプシス・ラシボルスキイのCra(CS505)、シアノセイス(CyanotiIece)種のCsp(CCYOllO)、シアノセイス種のCsp(PCC8801)、クロコスファエラ・ワトソニイのCwa、ミクロシスチス・エルギノサのMaer(NIES843)、ミクロコレス・クソノプラステスのMcht(PCC7420)−2、オシラトリア・リムネティカのOli、シネココッカス・エロンガタスのSel(PC7942)、シネココッカス種のSsp(PCC7002)、サーモシネココッカス・エロンガタス(Thernlosynechococcus elongates)のTel、トリコデスミウム・エリスラエウムのTer−3、及びサーモシネココッカス・ウルカヌス(Thernlosynechococcus vulcanus)のTvuからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. インテインC断片が、変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を著しく遅らせ、トランススプライシング能力を抑制し、C末端切断速度及び効率を増加させる変異を有する、請求項1に記載の方法。
  6. インテインが、天然にスプリットしたインテインDnaEであり、C−インテイン断片が前記C−インテイン断片内にAsp118Gly変異を有する、請求項1に記載の方法。
  7. インテインC断片が、配列番号37のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 精製タグが、インテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置する、請求項1に記載の方法。
  9. インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有する、請求項1に記載の方法。
  10. インテインN断片が、配列番号39のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 精製タグが、キチン結合ドメイン(CBD)、6×ヒスチジン、マルトース結合ドメイン(MBP)、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)及びそれらの組み合わせからなる群から選択される親和性タグである、請求項1に記載の方法。
  12. 精製タグが、配列番号38からなる群から選択される親和性タグである、請求項1に記載の方法。
  13. 第2の融合タンパク質が、配列番号4、10、24及びそれらの組み合わせからなる群から選択される配列を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 精製タグがエラスチン様ペプチド(ELP)である、請求項1に記載の方法。
  15. 精製タグが、配列番号38のアミノ酸配列を含む沈降タグである、請求項1に記載の方法。
  16. 精製タグが沈降タグであり、かつ
    方法が
    複合体を沈降させるステップと、
    前記複合体を洗浄するステップと、
    前記複合体を可溶化するステップと、
    インテイン切断を誘導するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  17. 複合体の沈降又は前記複合体の洗浄が、前記複合体と、1又は2以上の切断阻害剤とを接触させることを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 精製タグが親和性タグであり、かつ
    方法が
    複合体を前記親和性タグに結合することができる親和性樹脂に結合させるステップと、
    切断ステップの前に前記複合体を洗浄緩衝液で洗浄するステップと、
    インテイン切断を誘導するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  19. 複合体の結合又は前記複合体の洗浄が、前記複合体と、1又は2以上の切断阻害剤とを接触させることを含む、請求項18に記載の方法。
  20. インテイン切断の誘導が、複合体と、1又は2以上の還元剤又はキレート剤とを接触させることを含む、請求項18に記載の方法。
  21. インテイン切断の誘導が、複合体と、エチレングリコールアミノエチルエステル四酢酸(EGTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ジピコリン酸(DPA)、ニトリロ三酢酸(NTA)からなる群から選択される1又は2以上のキレート剤とを接触させることを含む、請求項18に記載の方法。
  22. 切断を誘導する前に複合体を第1の洗浄緩衝液でインキュベートするステップをさらに含み、前記洗浄緩衝液が切断を阻害し、及び/又はZn2+、Cu、Mg2+、Co2+、Mn2+及びFe2+からなる群から選択される切断阻害剤を含む、請求項1に記載の方法。
  23. 切断を誘導する前に複合体を第1の洗浄緩衝液で洗浄するステップをさらに含み、前記洗浄緩衝液がC末端切断反応を阻害する切断阻害剤を含む、請求項1に記載の方法。
  24. C末端タンパク質切断の誘導が、硫黄誘導性C末端切断の誘導を含む、請求項1に記載の方法。
  25. C末端タンパク質切断の誘導が、DTT、Zn2+キレート剤、トリアルキルホスフィン(トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、2−メルカプトエタノール、システイン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される切断誘導剤の存在下で硫黄誘導性C末端切断の誘導を含む、請求項1に記載の方法。
  26. C末端タンパク質切断の誘導が、キレート剤を使用した切断阻害剤をキレートすることによるインテイン切断の誘導を含む、請求項1に記載の方法。
  27. 精製タグが親和性タグであり、かつ
    方法が、複合体を親和性樹脂に結合させるステップをさらに含み、前記複合体からのPOIの分離が、前記複合体が結合した前記親和性樹脂からPOIを分離することを含む、請求項1に記載の方法。
  28. 精製タグが沈降タグであり、かつ
    方法が
    複合体を沈降させるステップであって、沈降した複合体を形成し、
    前記複合体からのPOIの分離が前記沈降した複合体の可溶化を含み、可溶化した複合体を形成するステップと、
    前記可溶化した複合体から前記POIを分離するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  29. 第2の融合タンパク質からインテインC断片を解離することによって前記第2の融合タンパク質を再生するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  30. POIが、生理活性ペプチド、酵素、酵素阻害剤、酵素触媒部位、DNA結合タンパク質、単離したタンパク質ドメイン、受容体のリガンド、受容体、成長因子、サイトカイン、構造タンパク質、抗体、抗体断片、エピトープ、エピトープ結合領域、抗原、アレルゲン及び所望のタンパク質配列の連続した又は重複した断片から選択される、請求項1に記載の方法。
  31. 精製タグが親和性タグであり、かつ
    方法が
    C末端タンパク質切断を誘導する前に複合体を親和性樹脂に結合させるステップと、
    第2の融合タンパク質からインテインC断片を解離することによって前記親和性樹脂を再生するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  32. 第2の融合タンパク質からインテインC断片を解離することによって前記第2の融合タンパク質を再生するステップと、前記再生した第2の融合タンパク質と第1の融合タンパク質とを再度接触させるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  33. 精製タグが親和性タグであり、かつ第2の融合タンパク質が、キチンビーズ、ニッケル樹脂、アミロース樹脂、グルタチオン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される親和性樹脂に結合される、請求項1に記載の方法。
  34. 精製タグが、第2の融合タンパク質の沈降を媒介する沈降タグであり、かつ複合体が沈降される、請求項1に記載の方法。
  35. 所望のタンパク質(POI)の精製方法であって、
    前記POI及びインテインC断片を含む第1の融合タンパク質を提供するステップであって、前記POIが前記インテインC断片のC末端に融合し、前記インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、前記インテインC断片が前記インテインC断片内にAsp118Gly変異を有するステップと、
    インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質を提供するステップであって、前記精製タグを前記インテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に挿入し、前記インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有するステップと、
    結合緩衝液中で前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質とを接触させるステップであって、前記第2の融合タンパク質が前記精製タグに結合する樹脂に付着し、前記精製タグが精製樹脂に特異的に結合することができ、前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質との複合体が形成され、前記結合緩衝液が、前記POIと前記インテインC断片との間の前記第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を阻害するステップと、
    前記POIと前記インテインC断片との間の前記第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を誘導し、それによって前記POIを遊離させるステップと、
    前記第1の融合タンパク質及び前記インテインC断片のC末端から前記POIを分離するステップと
    を含む、前記方法。
  36. 所望のタンパク質(POI)の精製方法であって、
    POI及びインテインC断片を含む第1の融合タンパク質を提供するステップであって、前記POIが前記インテインC断片のC末端に融合し、インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、前記インテインC断片が前記インテインC断片内にAsp118Gly変異を有するステップと、
    インテインN断片及び沈降タグを含む第2の融合タンパク質を提供するステップであって、前記沈降タグをインテインN断片のC末端であるインテインスプリット接合部に挿入し、前記インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有するステップと、
    結合緩衝液中で前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質とを接触させるステップであって、前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質との複合体が形成され、前記結合緩衝液が、前記POIと前記インテインC断片との間の第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を阻害するステップと、
    前記第1融合タンパク質と、前記第2融合タンパク質との複合体を沈降させるステップと、
    低塩緩衝液中で前記複合体を可溶化するステップと、
    前記POIと前記インテインC断片との間の前記第1融合タンパク質のC末端タンパク質切断を誘導し、それによって前記POIを遊離させるステップと、
    前記第1の融合タンパク質と前記第2の融合タンパク質の前記複合体から2回目の沈降によって前記POIを分離するステップと
    を含む、前記方法。
  37. 所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含む融合タンパク質であって、前記POIが、前記インテインC断片のC末端に融合し、前記インテインが、天然にスプリットしたインテインDnaEであり、前記インテインC断片が、前記インテインC断片内にAsp118Gly変異を有する、前記融合タンパク質。
  38. 配列番号39を含む、請求項37に記載の融合タンパク質。
  39. POIが、生理活性ペプチド、酵素、酵素阻害剤、酵素触媒部位、DNA結合タンパク質、単離したタンパク質ドメイン、受容体のリガンド、受容体、成長因子、サイトカイン、抗体、抗体断片、エピトープ、エピトープ結合領域、抗原、アレルゲン及び所望のタンパク質配列の連続した又は重複した断片から選択される、請求項37に記載の融合タンパク質。
  40. インテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質であって、前記精製タグが、前記インテインN断片のC末端であるインテインスプリット接合部に位置し、前記インテインN断片が、N末端切断活性を消失させる変異を有する、前記融合タンパク質。
  41. 配列番号39を含む、請求項40に記載の融合タンパク質。
  42. 配列番号4、10、24又はそれらの組み合わせを含む、請求項40に記載の融合タンパク質。
  43. プロモーターに作動可能に結合したインテインC断片のC末端をコードする第1のDNAエレメントを含むベクターであって、
    前記インテインC断片が、変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を抑制し、C末端切断を増加させる変異を有し、所望のタンパク質(POI)をコードする第2のDNAエレメントの前記インテインC断片の前記C末端への挿入を可能にするクローニング部位を有する前記ベクター。
  44. インテインが、ノストック・パンクチフォルメの天然にスプリットしたインテインDnaEであり、C−インテイン断片が前記C−インテイン断片内にAsp118Gly変異を有する、請求項43に記載のベクター。
  45. 第1のDNAエレメントが配列番号37のアミノ酸配列をコードする、請求項43に記載のベクター。
  46. 第1のDNAエレメントが配列番号40を含む、請求項43に記載のベクター。
  47. POIが、生理活性ペプチド、酵素、酵素阻害剤、酵素触媒部位、DNA結合タンパク質、単離したタンパク質ドメイン、受容体のリガンド、受容体、成長因子、サイトカイン、抗体、抗体断片、エピトープ、エピトープ結合領域、抗原、アレルゲン及び所望のタンパク質配列の連続した又は重複した断片から選択される、請求項43に記載のベクター。
  48. プロモーターに作動可能に結合したインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質をコードするDNAエレメントを含むベクターであって、
    前記精製タグが、前記インテインN断片のC末端であるインテインスプリット接合部に位置し、前記インテインN断片が、N末端切断活性を消失させる変異を有する、前記ベクター。
  49. 精製タグが親和性タグである、請求項48に記載のベクター。
  50. 精製タグが沈降タグである、請求項48に記載のベクター。
  51. DNAエレメントが配列番号23又は配列番号41を含む、請求項48に記載のベクター。
  52. 所望のタンパク質(POI)を単離するためのキットであって、
    プロモーターに作動可能に結合したインテインC断片のC末端をコードする第1のDNAエレメントを含む第1のベクターであって、前記インテインC断片が変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を抑制し、C末端切断を増加させる変異を有し、前記第1のベクターがPOIをコードする第2のDNAエレメントの前記インテインC断片のC末端への挿入を可能にするクローニング部位を有する第1のベクターと、
    プロモーターに作動可能に結合したインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質をコードする第2のDNAエレメントを含む第2のベクターであって、前記精製タグが、前記インテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置し、前記インテインN断片がN末端切断活性を消失させる変異を有する第2のベクター;又はインテインN断片及び前記インテインN断片のC末端にあるインテインスプリット接合部に位置する精製タグを含む融合タンパク質であって、前記インテインN断片が、N末端切断活性を消失させる変異を有する融合タンパク質と、
    前記POIをコードするDNAエレメントを前記第1のベクターのクローニング部位に挿入するための指示書と、
    前記POIを単離するための指示書と
    を含む、前記キット。
  53. 所望のタンパク質(POI)の精製方法であって、
    インテインC断片のC末端に融合した前記POIを含む第1の融合タンパク質と、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて前記第1の融合タンパク質と前記第2の融合タンパク質との複合体を形成するステップであって、前記インテインC断片が変異していないインテインC断片と比較してN末端切断を著しく遅らせ、トランススプライシング能力を抑制し、C末端切断速度及び効率を増加させる変異を有するステップと、
    前記インテインC断片から前記POIを切断するステップであって、前記タンパク質を複合体から遊離させるステップと、
    前記POIを単離するステップと
    を含む、前記方法。
  54. インテインが、天然にスプリットしたインテインDnaEであり、C−インテイン断片が前記C−インテイン断片内にAsp118Gly変異を有する、請求項1に記載の方法。
  55. 所望のタンパク質(POI)の精製方法であって、
    前記POI及びインテインC断片を含む第1の融合タンパク質を提供するステップであって、前記POIが、前記インテインC断片のC末端に融合し、インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、前記インテインC断片は前記インテインC断片内にAsp118Gly変異を有するステップと、
    インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質を提供するステップであって、前記インテインN断片が、N末端切断活性を消失させる変異を有するステップと、
    結合緩衝液中で前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質とを接触させるステップであって、前記第2の融合タンパク質が精製タグに結合する樹脂に付着し、前記精製タグが、精製樹脂に特異的に結合することができ、前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質との複合体が形成され、前記結合緩衝液が、前記POIと前記インテインC断片との間の前記第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を阻害するステップと、
    前記POIと前記インテインC断片との間の前記第1の融合タンパク質のC末端タンパク質切断を誘導し、それによって前記POIを遊離させるステップと、
    前記第1の融合タンパク質及び前記インテインC断片のC末端から前記POIを分離するステップと
    を含む、前記方法。
  56. 所望のタンパク質(POI)及びインテインC断片を含む融合タンパク質であって、前記POIが前記インテインC断片のC末端に融合し、前記インテインが天然にスプリットしたインテインDnaEであり、前記インテインC断片が前記インテインC断片内にAsp118Gly変異を有する融合タンパク質。
  57. 所望のタンパク質(POI)を単離するためのキットであって、
    プロモーターに作動可能に結合したインテインC断片のC末端をコードする第1のDNAエレメントを含む第1のベクターであって、前記インテインC断片が前記インテインC断片内にAsp118Gly変異を有し、前記第1のベクターがPOIをコードする第2のDNAエレメントの前記インテインC断片のC末端への挿入を可能にするクローニング部位を有する第1のベクターと、
    プロモーターに作動可能に結合したインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質をコードする第2のDNAエレメントを含む第2のベクター;又はインテインN断片及び精製タグを含む融合タンパク質と、
    前記POIをコードするDNAエレメントを前記第1のベクターのクローニング部位に挿入するための指示書と、
    前記POIを単離するための指示書と
    を含む、前記キット。
  58. 所望のタンパク質(POI)の精製方法であって、
    インテインC断片のC末端に融合した前記POIを含む第1の融合タンパク質と、インテインN断片及び精製タグを含む第2の融合タンパク質とを接触させて、前記第1の融合タンパク質と、前記第2の融合タンパク質との複合体を形成するステップであって、前記精製タグが、前記インテインN断片のC末端であるインテインスプリット接合部に位置するステップと、
    前記インテインC断片から前記POIを切断するステップであって、前記タンパク質を前記複合体から遊離させるステップと、
    前記POIを単離するステップと
    を含む、前記方法。
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