JP2016502949A - 数種類のエラストマーコンパウンドで構成されたトレッドを有するタイヤ - Google Patents

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Abstract

本発明は、クラウン補強材及び2つのサイドウォールによって2つのビードに連結されたトレッドを有するラジアルタイヤに関し、トレッドは、エラストマーコンパウンドの少なくとも2つの半径方向に重ね合わされた層を有する。トレッドの半径方向外側部分を形成している第1の層は、1.8MPaを超えるモジュラスG*を有する第1のエラストマーコンパウンドで構成され、第1の層の半径方向内側に位置し且つこの第1の層と接触状態にある第2の層は、少なくとも3つの部分で構成され、軸方向外側部分は、厳密に言って0.060未満のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する第2のエラストマーコンパウンドで構成され、少なくとも軸方向外側部分と軸方向に接触状態にある少なくとも一部分は、1.2MPaを超え且つ第1のエラストマーコンパウンドのモジュラスG*の値よりも少なくとも5%小さいモジュラスG*の値を有すると共に0.060〜0.120のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する第3のコンパウンドで構成されている。

Description

本発明は、半径方向カーカス補強材を備えたタイヤ、特に、重量物を運搬すると共に持続速度で走行する車両、例えばローリ、トラクタ、トレーラ又はバスに取り付けられるようになったタイヤに関する。
重量物運搬車両のタイヤでは、カーカス補強材は、一般に、いずれか一方の側がビードの領域内に固定され、カーカス補強材の上には半径方向に、少なくとも2つの層で構成されたクラウン補強材が載っており、これら層は、互いに重ね合わされると共に各層内で互いに平行であり、1つの層と次の層との間でクロス掛け関係をなし、円周方向と10°から45°までの範囲の角度をなす細線(又は糸)又はコードで形成されている。ワーキング補強材を形成するワーキング層は更に、有利には金属製且つ伸長性の弾性と呼ばれている補強要素で作られた保護層と呼ばれる少なくとも1つの層で覆われるのが良い。保護層は、円周方向と45°から90°までの範囲の角度をなす低伸長性の金属細線又はコードの層を更に含むのが良く、三角形構造形成(triangulation )プライと呼ばれるこのプライは、カーカス補強材とワーキングプライと呼ばれる第1のクラウンプライとの間に半径方向に配置され、ワーキングプライは、絶対値で表して45°を超えない角度をなして位置した互いに平行な細線又はコードで作られている。三角形構造形成プライは、少なくともワーキングプライと一緒になって三角形構造形成補強材を形成し、この三角形構造形成補強材は、これが受ける種々の応力下で僅かな変形量を呈し、三角形構造形成プライは本質的に、タイヤのクラウンの領域の補強要素の全てに作用する横方向圧縮力を吸収するのに役立つ。
「ヘビーデューティ」車両用のタイヤの場合、通常、ちょうど1つの保護層が存在し、その保護要素は、大抵の場合、半径方向最も外側の、かくして半径方向に隣接したワーキング層の補強要素の方向及び角度とそれぞれ同一の方向及び絶対値で表して同一の角度に差し向けられている。幾分起伏のある路面上を走行するようになった建設プラント用タイヤの場合、2つの保護層が存在することが有利であり、補強要素は、或る1つの層と次の層との間でクロス掛け関係をなし、半径方向内側の保護層の補強要素は、この半径方向内側保護層に隣接して位置する半径方向外側のワーキング層の非伸長性補強要素とクロス掛け関係をなしている。
クラウン補強材の半径方向外側には、タイヤが路面と接触関係をなす接触パッチ内で路面に接触するようになった通常、ポリマー材料で構成されているトレッドが存在する。
コードは、かかるコードが破断力の10%に等しい引張り力を受けたときに、多くとも0.2%に等しい相対伸び率を示す場合に非伸長性であると呼ばれる。
コードは、かかるコードが破断荷重に等しい引張り力を受けたときに、最大接線モジュラスが150GPaに等しい状態で少なくとも3%に等しい相対伸び率を示す場合に弾性であると呼ばれる。
タイヤの円周方向又は長手方向は、タイヤの周囲に対応し且つタイヤの走行方向により定められる方向である。
タイヤの回転軸線は、タイヤが通常の使用中に回転する中心となる軸線である。
半径方向平面又は子午面は、タイヤの回転軸線を含む平面である。
円周方向中間平面又は赤道面は、タイヤの回転軸線に垂直であり且つタイヤを2つの半部に区分する平面である。
タイヤの横方向又は軸方向は、タイヤの回転軸線に平行である。軸方向距離は、軸方向に測定される。「〜の軸方向内側又は〜の軸方向外側」という表現は、それぞれ、「赤道面から測定した〜の軸方向距離が〜よりも小さい又は大きい」ことを意味している。
半径方向は、タイヤの回転軸線と交差し且つこれに垂直な方向である。半径方向距離は、半径方向に測定される。「〜の半径方向内側又は〜の半径方向外側」という表現は、それぞれ、「タイヤの回転軸線から測定した〜の軸方向距離が〜よりも小さい又は大きい」ことを意味している。
「ロードタイヤ」と呼ばれている或る今日のタイヤの中には、世界中で道路網の改良が行われていると共に自動車専用道路網が広がっているので、高速で且つますます長距離にわたって走行するようになっているものがある。疑いもなく、この種のタイヤが転動するのに要求される条件の組により、タイヤの摩耗が少ないので走行可能距離の増大が可能であるが、タイヤの耐久性、特にクラウン補強材の耐久性に悪影響が生じている。
これは、応力がクラウン補強材に存在し、特にクラウン層相互間に剪断応力が存在し、かかる剪断応力が軸方向に最も短いクラウン層の端部のところの動作温度の相当な上昇と組み合わさり、その結果、亀裂がかかる端部のところでゴム中に生じて広がるからである。この問題は、補強要素の2つの層のエッジの場合に存在し、これら層は、必ずしも、半径方向に隣接していない。
タイヤのクラウン中における過度の温度上昇を制限するため、トレッドの構成材料は、有利には、タイヤの動作条件に合ったヒステリシス損失を有するよう選択される。
さらに、検討対象の形式のタイヤのクラウン補強材の耐久性を向上させるため、プライの端及び特に軸方向に最も短いプライの端相互間且つ/或いはこれらの周りに配置されたゴムコンパウンドの層及び/又は異形要素の構造及び品質に関する解決策が既に提案されている。
クラウン補強材の縁部の近くに位置するゴム混合物の耐劣化性を向上させるため、仏国特許第1,389,428号明細書は、低ヒステリシストレッドと組み合わせて、クラウン補強材の少なくとも側部及び辺縁部を覆い、低ヒステリシスゴム混合物で構成されたゴム異形要素を使用することを推奨している。
クラウン補強材プライ相互間の分離を回避するため、仏国特許第2,222,232号明細書は、ショアAスケール硬度が、クラウン補強材の上に載っているトレッドのショアAスケール硬度とは異なり、しかもクラウン補強材プライの縁部とカーカス補強材の縁部との間に配置されたゴムコンパウンドの異形要素のショアAスケール硬度よりも高いゴムのパッドで補強材の端部を被覆することを教示している。
仏国特許第2,728,510号明細書は、一方において、カーカス補強材と回転軸線に対して半径方向最も近くに位置するクラウン補強材ワーキングプライとの間に、円周方向と少なくとも60°に等しい角度をなし、軸方向幅が最も短いワーキングクラウンプライの軸方向幅に少なくとも等しい非伸長性金属コードで作られた軸方向に連続しているプライを配置すると共に他方において、2枚のクラウンプライ相互間に、円周方向に実質的に平行に差し向けられた金属製要素で形成された追加のプライを配置することを提案している。
国際公開第99/24269号パンフレットは、更に、赤道面の各側で且つ円周方向に実質的に平行な補強要素の追加のプライの近接の軸方向連続部内において、1枚のプライと次のプライとの間でクロス掛け関係をなす補強要素で形成された2枚のワーキングクラウンプライを或る特定の軸方向距離にわたって結合し、次に、ゴムコンパウンドの異形要素を用いて2枚のワーキングクラウンプライを2枚のワーキングクラウンプライに共通の幅の少なくとも残部にわたって切り離されることを提案している。
タイヤの耐久性のこの向上は、トレッドが摩滅したときに更生(リトレッド)の可能性を少なくとも想定できるということを意味している。具体的に言えば、トレッドが摩滅した後にタイヤを更生する要望がある場合、新品のトレッドの使用を最適化するため、更生されるべきタイヤは、老化状態が進み過ぎた状態であってはならない。
タイヤの寿命を更に一段と延ばすため、向上した耐摩耗性を有するポリマー材料をトレッドの構成材料から選ぶのが慣例である。かかる材料は通常、ヒステリシス特性に悪影響を及ぼすので、想定した用途について満足のゆく耐摩耗性とヒステリシスとの妥協点を得るために2種類の互いに異なる材料の半径方向重ね合わせからタイヤのトレッドを作ることも又公知のやり方である。
かかるタイヤは、例えば、米国特許第6,247,512号明細書に記載されている。この明細書は、トレッドを形成するための2つの材料層の重ね合わせを記載しており、路面に接触する外側の材料は、摩耗の面で特に良好に働き、これに対し、内側の層は、クラウン領域内におけるタイヤの温度の上昇を制限することができるヒステリシス特性を備えている。
特に新品のタイヤのトレッドの外面を形成する第1の層が摩滅した後に起こるトレッドの不規則な摩耗を抑制するためにトレッドの内側層を改造することも又公知のやり方である。かくして、トレッドのかかる内側層は、より剛性の材料で構成された軸方向外側部分を有する場合がある。かかるタイヤは、例えば、日本国特開2007‐196864号公報及び同第2009‐286317号公報に記載されている。
しかしながら、かかるトレッドは、タイヤのヒステリシス特性の面で、従って、耐久性及び転がり抵抗の特性の面で望ましさの度合いが低いことが判明している。
仏国特許第1,389,428号明細書 仏国特許第2,222,232号明細書 仏国特許第2,728,510号明細書 国際公開第99/24269号パンフレット 米国特許第6,247,512号明細書 日本国特開2007‐196864号公報 日本国特開2009‐286317号公報
したがって、本発明者は、耐久性及び転がり抵抗の特性を維持し又はそれどころか向上させた状態で更生を行うことが必要である前に更に長い距離にわたって走行できるタイヤを提供することができるという仕事に取り組んだ。
この目的は、本発明によれば、半径方向カーカス補強材を備えたタイヤであって、タイヤは、それ自体半径方向にトレッドで覆われたクラウン補強材を有し、トレッドは、2つのサイドウォールによって2つのビードに連結され、トレッドは、エラストマーコンパウンドの少なくとも2つの半径方向に重ね合わされた層で構成されている、タイヤにおいて、トレッドの半径方向外側部分を形成している第1の層は、1.8MPaを超えるモジュラスG*を有する第1のエラストマーコンパウンドから成り、エラストマーコンパウンドの第1の層の半径方向内側に位置し且つ該第1の層と接触状態にあるエラストマーコンパウンドの第2の層は、少なくとも3つの部分から成り、第2の層の軸方向外側部分は、厳密に言って0.060未満のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する第2のエラストマーコンパウンドから成り、少なくとも軸方向外側部分と軸方向に接触状態にある第2の層の少なくとも一部分は、1.2MPaを超え且つ第1のエラストマーコンパウンドのモジュラスG*の値よりも少なくとも5%小さいモジュラスG*の値を有すると共に0.060〜0.120のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する第3のコンパウンドから成ることを特徴とするタイヤを用いて達成された。
本発明の好ましい一実施形態によれば、第3のコンパウンドのtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値は、0.100未満である。
損失係数(ロスファクタ)tan(δ)は、ゴムコンパウンドの層の動的性質である。これは、規格ASTM・D・5992‐96に従って粘度分析装置(Metravib VA4000 )で測定される。各々厚さ2mm、直径1センチメートルの2本の円筒形ペレットから成る試験片の応答を記録し(試験片は、試験片を形成することができるのに足る厚さの領域にある赤道面の領域に出来るだけ近い問題の層の高さの半分までタイヤから取られたサンプルで作られる)、試験片は、10Hzの振動数、60℃の温度で単純な交番正弦剪断応力を受ける。スイープは、0.1%から50%までのピークトゥピーク(外方サイクル)、次に50%から1%までのピークトゥピーク(戻りサイクル)の変形量(歪)の振幅をカバーする。利用する結果は、複素動的剪断モジュラス(G*)及び損失係数tan(δ)である。外方サイクルに関し、観察されるtan(δ)の最大値(tan(δ)maxで表される)が示される。
転がり抵抗は、タイヤが転動しているときに現れる抵抗であり、タイヤの温度の上昇を示す。かくして、転がり抵抗は、一回転中におけるタイヤの変形量と関連したヒステリシスロスによって表される。用いられる材料のtan(δ)の値は、タイヤの転動によって生じる種々の変形頻度の効果を取り込むために10kHz、30〜100℃で測定される。かくして、60℃におけるtan(δ)の値は、タイヤを転動させているときのタイヤの転がり抵抗の指標に対応している。
種々の測定がまだ何ら走行していない新品のタイヤについて実施された。
本発明者は、まず最初に、路面に接触するトレッドの材料として1.8MPaを超えるモジュラスG*を有する第1のエラストマーコンパウンドと上述したように2種類のエラストマーコンパウンドから成る半径方向内側の第2の層の組み合わせにより、耐摩耗性という特性とタイヤの耐久性及び転がり抵抗という特性との満足のゆく妥協点が得られることを実証することができた。
その結果、トレッドの第1の層の構成材料である第1のエラストマーコンパウンドは、第1の層に満足のゆく耐摩耗性を与える剛性を有する。
少なくとも軸方向外側部分と軸方向に接触状態にある第2の層の少なくとも一部分は、第3のエラストマーコンパウンドの剛性という特性とヒステリシスという特性を組み合わせたものであり、これらの特性は、一方において、転がり抵抗という面の性能に寄与することができ、他方において、第1の層が摩滅した後にタイヤの補強材に満足のゆく保護を提供することができ、かくして、タイヤを更生することができる。
第3のエラストマーコンパウンドに対応したかかるエラストマーコンパウンドは、天然ゴム又は大部分がシス‐1,4鎖である合成ポリイソプレン及び場合によっては少なくとも1種類の他のジエンエラストマーを主成分とするエラストマーコンパウンド並びに、
(i)沈降シリカ、熱分解法シリカ、アルミナ又はアルミノシリケートにより形成された群から選択されたSiOH及び/又はAlOH表面官能基を含むと共に40phr以上且つ70phr以下の比率で用いられる比表面積が120m2/g〜180m2/gのシリカ及び/又はアルミナ系の白色充填剤(ホワイトフィラー)か、
(ii)15phr以上且つ28phr以下の比率で用いられるCTAB比表面積が65m2/g〜105m2/gのカーボンブラックと、(i)に記載された白色充填剤のブレンド(充填剤の全体的比率は、40phr以上且つ70phr以下であり、白色充填剤のphrで表された含有量は、phrで表されたカーボンブラックの含有量から5を差し引いた値以上である)かのいずれかで構成された補強用充填剤を主成分とするエラストマーコンパウンドである。
CTAB比表面積は、規格NFT45‐007(1987年11月、方法B)に準拠して求められる。
透明な充填剤又は白色充填剤が使用される場合、当業者に知られた作用剤から選択された結合剤及び/又は被覆剤を用いることが必要である。言及できる好ましい結合剤の例としては、ビス‐(3‐トリアルコキシルイルプロピル)ポリスルフィド型の硫黄含有アルコキシシラン及び純粋な液体製品の場合、商標名Si69及び固体製品の場合、商標名X50S(ブラックN330を含む重量で50/50にて配合されている)でデグサ・コーポレーション(Degussa Corporation )により市販されているビス(3-トリエトキシルイルプロピル)テトラスルフィドが挙げられる。被覆剤の例として、脂肪族アルコール、アルキルアルコキシシラン、例えば商標名Si116及びSi216でデグサ・カンパニーによってそれぞれ市販されているヘキサデシルトリメトキシ又はトリエトキシシラン、ジフェニルグアニジン、ポリエチレングリコール、必要に応じてOH若しくはアルコキシ官能基で改質されたシリコーン油が挙げられる。被覆剤及び/又は結合剤は、充填剤に対して重量で≧1/100且つ≦20/100の比率で、好ましくは、透明な充填剤が補強用充填剤の全てである場合、2/100〜15/100、補強用充填剤がカーボンブラック及び透明な充填剤のブレンドで形成されている場合、1/100〜20/100で用いられる。
上述したシリカ及び/又はアルミナ型の材料のモルフォロジー並びにSiOH及び/又はAlOH表面官能基を有し、これら材料の完全代替物又は部分代替物として本発明に従って使用されるのに適した言及できる補強用充填剤の他の例として、合成中、炉に供給される油へのシリコン及び/又はアルミニウムの化合物の添加により或いは合成後、珪酸ナトリウム及び/又はアルミネート溶液に溶けたカーボンブラックの水性懸濁液に酸を添加してカーボンブラックの表面の少なくとも一部分をSiOH及び/又はAlOH官能基で覆うことによって改質されたカーボンブラックを挙げることができる。SiOH及び/又はAlOH表面官能基を含むこの種の炭素ガス飽和充填剤の言及できる非限定的な例として、1997年5月6〜9日カリフォルニア州アナハイムで開催されたエーシーエス・ミーティング,ラバー・ディビジョン(ACS Meeting,Rubber Division )」の会議番号24に記載されると共に欧州特許出願公開第0799854号明細書に記載されたCSDP型充填剤が挙げられる。
透明な充填剤が唯一の補強用充填剤として用いられる場合、ヒステリシス及び粘着特性は、沈降若しくは熱分解法シリカ又は沈降アルミナ又は120〜180m2/gのCTAB比表面積を有するアルミノシリケートを用いることによって得られる。言及できるこの種の充填剤の非限定的な例としては、アクゾー(Akzo)社によって市販されているsilicas :KS404、デグサ社によって市販されているUltrasil VN2又はVN3 及びBV3370GR、ヒューバー(Huber )社によって市販されているZeopol 8745 、ローディア(Rhodia)社によって市販されているZeosil 175MP又はZeosil 1165MP 、ピーピージー(PPG )社によって市販されているHI-SIL 2000 等が挙げられる。
天然ゴムを含むブレンド又は主としてシス‐1,4鎖を含む合成ポリイソプレンに用いることができる言及可能なジエンエラストマーのうち、好ましくは主としてシス‐1,4鎖を含むポリブタジエン(BR)、スチレン‐ブタジエンコポリマー(SBR)溶液又は乳濁液、ブタジエン‐イソプレンコポリマー(BIR)又はスチレン‐ブタジエン‐イソプレンターポリマー(SBIR)を挙げることができる。これらエラストマーは、重合プロセス中又は重合プロセス後、分岐剤、例えばジビニルベンゼン又は星形成剤、例えばカルボネート、錫‐ハロゲン、ケイ素‐ハロゲン又は変形例として酸素化カルボニル、カルボニル官能基又はアミン官能基をジメチル又はジエチルアミノベンゾフェノンの作用によって鎖若しくは鎖の端にグラフトする官能化剤を用いて改質されたエラストマーであるのが良い。天然ゴム又は主としてシス‐1,4鎖を含む合成ポリイソプレンと上述した1種類又は2種類以上のジエンエラストマーのブレンドの場合、天然ゴム又は合成ポリイソプレンは、好ましくは、主要な比率でより好ましくは70phrを超える比率で用いられる。
トレッドの第2の半径方向内側層の軸方向外側部分を構成する第2のエラストマーコンパウンドの選択により、転がり抵抗の面で性能をかなり向上させることができる。所望のヒステリシス特性を得ることができるこの第2のエラストマーコンパウンドの選択により、通常、タイヤの耐摩耗性にそれほど好都合ではない粘着性の面での特性が生じる。かくして、トレッドの第2の層の軸方向外側部分は、有利には、これら軸方向外側部分がタイヤの寿命全体を通じて路面に接触することがないよう構成される。
本発明の意味の範囲内において、ゴムコンパウンドの粘着性は、破断曲線で荷重(力)/伸びを定めることによって応力測定値から評価される。
破断応力(MPaで表される)及び破断時伸び率(%で表される)も又測定される。破断特性を求めるための引っ張り試験が仏国規格NF・T・40‐101(1979年12月)に準拠して60℃±2℃の温度で且つ標準湿度測定条件(50±5%相対湿度)条件下で実施される。
さらに、上述したような第3のエラストマーコンパウンドに対応したエラストマーコンパウンドは、これらエラストマーコンパウンドがタイヤの迅速な硬化には好適ではない限り、相対的に貧弱な硬化特性を有することが判明している。第2の層の軸方向外側部分が硬化中最も低温であり従って硬化温度の面か硬化時間の面かのいずれかで決め手となるタイヤの領域中に存在しているので、第3のエラストマーコンパウンドのこの弱さを取り繕うことができる。より迅速な硬化時間は、転がり抵抗の面で向上したタイヤの全体的ヒステリシス特性にとって特に好都合であり、確かに、コンパウンドのヒステリシス特性は、長い硬化の結果として損なわれることが知られている。
硬化時間及び/又は硬化温度の減少は、タイヤの工業生産コストの面で更により好都合である。
硬化の面におけるエラストマーコンパウンドの特性は、通常、コンパウンドの流動学的特性から求められる。
測定は、規格DIN53529‐パート3(1983年6月)に準拠して振動ディスクレオメータを用いて150℃で行われる。時間の関数としてのレオメータトルクの変化は、加硫反応の結果としての組成物の剛化の変化を表している。測定値は、規格DIN53529‐パート2(1983年3月)に準拠して処理され、tiは、誘導期間であり、即ち加硫反応の開始に必要な時間であり、tα(例えば、t95)は、α%、即ち、最小トルクと最大トルクの差のα%(例えば、95%)という変換率を達成するのに必要な時間である。加硫キネティックスを評価することができる30%〜80%変換率相互間で計算された一次のK(min-1で表される)で示される変換率定数も又測定される。
トレッドの構成材料の集成体の選択による不規則なトレッド摩耗を抑制するようになった上述の公知の解決手段のうちの1つとは対照的に、本発明者は、トレッド摩耗の不規則性を無視した性能上の妥協点を見出すというスタンスを取ったが、その理由は、この作用効果を特に、当業者には知られているトレッドパターン選択によって低減することができるからである。
本発明の好ましい一実施形態によれば、第1及び第3のエラストマーコンパウンドは、第2のコンパウンドよりも良好な粘着性を有する。この粘着性に関する利点は、第2のコンパウンドの60℃における破断値における伸び率よりも少なくとも15%高い60℃における破断値における伸び率に現れている。
本発明のこの好ましい実施形態によれば、本発明者は、第1及び第3のコンパウンドにより、トレッド、特に例えば石が楔留め状態になる場合のあるトレッドパターンの底部で始まる場合のある亀裂の伝搬を制限することができるということを実証することができた。
また、第1のコンパウンドの体積を減らして第3のコンパウンドの体積を増大させることによってタイヤのヒステリシス性能を向上させることを計画することが可能である。
また、本発明の有利な一変形形態では、エラストマーコンパウンドの第2の層が少なくとも5つの部分から成り、中央部分が単位体積当たりの電気抵抗率ρを有する第4のエラストマーコンパウンドから成り、log(ρ)が6未満であり、第2の層の軸方向外側部分が第2のエラストマーコンパウンドから成り、中央部分及び軸方向外側部分と軸方向接触状態にある第2の層の少なくとも中間部分が第3のコンパウンドから成ることが想定される。
単位体積当たりの電気抵抗率は、規格ASTM・D・257に準拠して静的な状態で測定される。
トレッドの第2の層の中央部分の構成材料である第4のエラストマーコンパウンドをその電気的抵抗率に鑑みて選択することにより、車両に蓄積する場合のある静電荷を放出するようにすることができる。本発明者は又、特に、第2の層の軸方向外側部分及び中間部分の構成材料である第2及び第3のエラストマーコンパウンドを選択することにより、所望の特性について、導電性に都合の悪い配合物が得られるということを実証することができた。
本発明の特に有利な実施形態によれば、第2の層の中央部分の構成材料である第4のコンパウンドは、半径方向最も外側の第1の層の第1のコンパウンドと同一であるのが良い。
本発明の好ましい実施形態によれば、第2の層の中央部分の軸方向幅は、第2の層の軸方向幅の10%未満である。
また、好ましくは、中間部分の軸方向幅は、第2の層の軸方向幅の65%〜95%である。
最後に、第2の層の軸方向外側部分の軸方向幅は、第2の層の軸方向幅の5%を超える。
また、有利には、タイヤが少なくとも2本の長手方向溝を有する場合、第2の層の軸方向外側部分の構成材料である第2のエラストマーコンパウンドは、溝の軸方向外側にのみ存在する。
本発明の有利な変形形態によれば、第1のエラストマーコンパウンドの第1の層の体積とエラストマーコンパウンドの第1及び第2の体積の合計の比は、20〜85%、有利には50〜85%である。
さらに、本発明の有利な一変形形態では、第2の層の半径方向内側に位置し且つこの第2の層と接触状態にある少なくとも第5のエラストマーコンパウンドから成る第3の層が設けられ、第5のエラストマーコンパウンドは、厳密に言って0.060未満のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する。
この第3の層の存在により、タイヤの所望の使用中、トレッドの温度上昇を更に一段と低下させ、従って耐久性の面でタイヤの性能に有利であるようにすることができる。
さらに、この第3の層の存在により、タイヤの転がり抵抗を減少させることができるようにするためにクラウン領域におけるタイヤの動作温度を低下させることができる。
本発明の特に有利な一実施形態によれば、第3の層の構成材料である第5のコンパウンドは、第2の層の第2のコンパウンドと同一であるのが良い。
特に、トレッドパターンが溝により隔てられた互いに平行なリブから成るタイヤの場合、エラストマーコンパウンドの第3の層は、有利には不連続である。第3の層は、この場合、好ましくは溝の下で少なくとも途切れている。
この最後の実施形態によれば、エラストマーコンパウンドの第3の層がトレッドの表面のところで目で見えるようになる恐れなく、更生を計画する前に、トレッドパターンを再溝付け(regroove)することが可能であるのが有利である。
第2の層が単位体積当たりの電気抵抗率ρを有し、log(ρ)が6未満である第4のエラストマーコンパウンドから成る中央部分を有する場合、第3の層は、有利には、第4のコンパウンドによって第2の層の中央部分の下においても半径方向に途切れている。かくして、本発明のかかる実施形態によれば、トレッドは、赤道面の周りに、クラウン補強材からトレッドの表面まで導電性の領域を有する。
有利には、この最後の実施形態によれば、第5のエラストマーコンパウンドの体積とエラストマーコンパウンドの3つの層の体積の合計の比は、5〜15%である。
本発明によれば、上述の体積測定は、まだ駆動されておらず、従って、トレッド摩耗をなんら示していない新品状態のタイヤについて実施される。
本発明の一実施形態によれば、タイヤのクラウン補強材は、一方の層と他方の層との間でクロス関係をなしていて、円周方向と10°〜45°の角度をなす非伸長性補強要素の少なくとも2つのワーキングクラウン層で形成される。
本発明の他の実施形態によれば、クラウン補強材は、円周方向補強要素の少なくとも1つの層を更に含む。
また、本発明の一実施形態により、クラウン補強材は、円周方向に対して10°〜45°の角度をなして且つこれに半径方向に隣接して位置するワーキング層の非伸長性要素のなす角度と同一の方向に差し向けられた弾性と呼ばれる補強要素の少なくとも1つの追加の層(保護層と呼ばれる)により半径方向外側に補足される。
上述の本発明の実施形態のうちの任意の1つによれば、クラウン補強材は、更に、カーカス補強材とこのカーカス補強材の最も近くに位置する半径方向内側のワーキング層との間で半径方向内側に、円周方向と60°を超える角度をなすと共にカーカス補強材の半径方向最も近くに位置する層の補強要素のなす角度の方向と同一の方向に向いた鋼で作られている非伸長性金属補強要素の三角形構造(triangulation)形成層によって補足されるのが良い。
本発明の他の細部及び有利な特徴は、図1及び図2を参照して与えられる本発明の幾つかの例示の実施形態の説明から以下において明らかになろう。
本発明の第1の実施形態としてのタイヤレイアウトの子午面図である。 本発明の第2の実施形態としてのタイヤレイアウトの子午面図である。
図は、図を理解しやすくするために縮尺通りには表されていない。図は、タイヤの半分の図しか表しておらず、タイヤは、タイヤの円周方向子午面又は赤道面を表す軸線XX′に関して対称に延びている。
図1において、サイズ315/70R22.5のタイヤ1は、図には示されていないビードワイヤ周りに2つのビード内に繋留された半径方向カーカス補強材2を有している。カーカス補強材2は、金属コードの単一の層で作られている。カーカス補強材2は、それ自体トレッド6で覆われたクラウン補強材5によってたが掛けされている。トレッドは、リブ4を形成する溝3を有している。
タイヤ1の下方領域及びビードは、特に、図示されてはいない。
図1では、クラウン補強材5は、内側から外側に向かって半径方向に、
‐プライの幅全体にわたって連続しており且つ65°という角度をなして差し向けられた巻かれていない非伸長性9.35金属コードで形成された三角形構造形成層51、
‐プライの幅全体にわたって連続しており且つ18°という角度をなして差し向けられた巻かれていない非伸長性11.35金属コードで形成された第1のワーキング層52、
‐プライの幅全体にわたって連続していると共に18°という角度をなして差し向けられ且つ第1のワーキング層の金属コードとクロス掛け関係をなす巻かれていない非伸長性11.35金属コードで形成された第2のワーキング層53、
‐プライの幅全体にわたって連続し且つワーキング層53の金属コードと同一の方向に18°という角度をなして差し向けられた巻かれていない弾性6.35金属コードで形成された保護層54によって形成されている。
本発明によれば、トレッド6は、路面に接触する半径方向外側の第1の層61及び半径方向内側の層62で構成されている。
層61は、2MPaに等しいモジュラスG*を有する第1のエラストマーコンパウンドで構成されている。
層61の半径方向内側に位置する層62は、3種類のエラストマーコンパウンドで構成されている。
軸方向外側部分621を形成する第2のエラストマーコンパウンドは、0.045に等しいtan(δ)maxで示されるtan(δ)の最大値を有する。
軸方向中間部分622を形成する第3のエラストマーコンパウンドは、1.65MPaに等しいモジュラスG*及び0.080に等しいtan(δ)maxで示されるtan(δ)の最大値を有する。
層62の中央部分623は、第1のエラストマーコンパウンドで構成され、この中央部分は、電気抵抗率ρを有し、log(ρ)は、3に等しい。
第1のエラストマーコンパウンドの層61の体積と層61,62の体積の合計の比は、70%に等しい。
第2の層62の中央部分623の軸方向幅L623は、第2の層の軸方向幅L62の5%に等しい。
中間部分622の軸方向幅L622は、第2の層62の軸方向幅L62の75%に等しい。
第2の層62の軸方向外側部分621の軸方向幅L621は、第2の層62の軸方向幅L62の20%に等しい。
図2は、本発明の実施形態の変形形態によれば、図1のタイヤと似ているタイヤ1を示しており、このタイヤ1は、第3の層63の存在によって図1のタイヤとは異なっている。この層63は、クラウン補強材と接触関係をなして且つ層62の半径方向内側に配置されている。特に溝の下に半径方向に配置されたこの層63の厚さは、トレッドの表面のところに層63を露出させる恐れなく、トレッドパターンを再び作るために更生ステップを行わなければならないようになる前に溝付けステップを実施することができるほど十分に重要であるわけではない。層63は、クラウン補強材からトレッドの表面までの層62の中央部分623との半径方向における連続性を生じさせるために第1のコンパウンドの存在によって赤道面のところで中断されている。
層63は、第2のエラストマーコンパウンドで構成され、従って、0.045に等しいtan(δ)maxで示されるtan(δ)の最大値を有する。
層63の体積と3つの層61,62,63の体積の合計の比は、10%に等しい。
3本のタイヤを以下に記載する3種類のエラストマーコンパウンドに基づいてこれらの特性のうちの幾つかを備えた状態で製造した。

Figure 2016502949
第1のタイヤは、図1の記載に近い形態に合わせて製造されているが、上述したような従来型の製造に対応した基準タイヤRであり、半径方向内側の層は、単一のエラストマーコンパウンドで形成されている。このタイヤは、トレッドの半径方向外側に位置したコンパウンドAと半径方向内側のコンパウンドCを組み合わせたものである。コンパウンドCの体積は、従来の仕方で、当業者によって定められ、タイヤの動作温度は、かかるタイヤについて想定される運転に対応している。この特定の場合、コンパウンドCの体積は、コンパウンドA,Cの体積の合計の15%を占める。
本発明の第1のタイヤT1は、特に、図1の場合、トレッドを形成するために、半径方向外側部分及び従って層61及び半径方向内側層62の中央部分623を形成するコンパウンドAと、半径方向内側の層62の軸方向中間部分622を形成するコンパウンドBと、半径方向内側層の軸方向外側部分621を形成するコンパウンドCとを組み合わせたものである。
コンパウンドBの体積とコンパウンドA,B,Cの体積の合計の比は、17%に等しい。
コンパウンドCの体積と3種類のコンパウンドA,B,Cの体積の合計の比は、13%に等しい。
本発明に従って製造された第2のタイヤT2は、図2のタイヤに似ていると言える。タイヤT2のトレッドは、タイヤT1のトレッドに似ており、タイヤT2のトレッドは、円周方向平面周りにコンパウンドC及びコンパウンドAから成る層63を有している。
コンパウンドBの体積とコンパウンドA,B,Cの体積の合計の比は、12%に等しい。
コンパウンドCの体積と3種類のコンパウンドA,B,Cの体積の合計の比は、18%に等しい。
比較を行うため、3本全てのタイヤについてほぼ同じ試験を実施した。
第1の試験では、タイヤが更生を必要とする前にタイヤの走行した距離を評価した。
試験を規定された負荷及び速度条件下で実施して基準タイヤR1のトレッド摩耗及びトレッド攻撃を生じさせ、それにより、値100を割り当てられてこの試験の上述の条件下で走行させた或る特定の距離後に基準タイヤを更生することができる。耐摩耗性に関する性能は、重車両が従来適応される使用を表す経路にわたって開放路上で運転したときの重車両について評価される。100を下回る値は、劣った耐摩耗性を表している。
得られた結果は、以下の表に与えられている。

Figure 2016502949
これら試験結果の示すところによれば、本発明のタイヤは、更生が必要とされる前に基準タイヤと実質的に等価な走行を可能にしている。
転がり抵抗試験も又、同一の走行条件下でタイヤの各々について実施した。測定結果は、以下の表に示されており、これら測定結果は、kg/tで表され、100という値がタイヤRに割り当てられている。100を下回る値は、転がり抵抗の面で優れた性能を表している。

Figure 2016502949
これらの値は、タイヤの転がり抵抗を制限するためにコンパウンドBを使用した場合の利点を実証している。
タイヤT1とタイヤT2との比較結果の示すところによれば、層63が存在することは、転がり抵抗の面で顕著な利点を有すると言え、それと同時に、摩耗及び攻撃の面で満足のゆく特性を維持する。
さらに、層63は、少なくとも溝の下に僅かな厚さを有するので、更生ステップを行わなければならないようになる前に溝を再び作るために再溝付けステップを実施することが可能である。したがって、この見地から、コンパウンドの層63の存在は、タイヤT1と比較してタイヤT2を不利にすることはない。

Claims (9)

  1. 半径方向カーカス補強材(2)を備えたタイヤ(1)であって、前記タイヤは、それ自体半径方向にトレッド(6)で覆われたクラウン補強材(5)を有し、前記トレッド(6)は、2つのサイドウォールによって2つのビードに連結され、前記トレッド(6)は、エラストマーコンパウンドの少なくとも2つの半径方向に重ね合わされた層(61,62)で構成されている、タイヤ(1)において、前記トレッドの半径方向外側部分を形成している第1の層(61)は、1.8MPaを超えるモジュラスG*を有する第1のエラストマーコンパウンドから成り、エラストマーコンパウンドの前記第1の層(61)の半径方向内側に位置し且つ該第1の層と接触状態にあるエラストマーコンパウンドの第2の層(61)は、少なくとも3つの部分(621,622)から成り、前記第2の層(62)の前記軸方向外側部分(621)は、厳密に言って0.060未満のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する第2のエラストマーコンパウンドから成り、少なくとも軸方向外側部分(621)と軸方向に接触状態にある前記第2の層(62)の少なくとも一部分(622)は、1.2MPaを超え且つ前記第1のエラストマーコンパウンドのモジュラスG*の値よりも少なくとも5%小さいモジュラスG*の値を有すると共に0.060〜0.120のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する第3のコンパウンドから成る、タイヤ(1)。
  2. エラストマーコンパウンドの前記第2の層(62)は、少なくとも5つの部分(621,622,623)から成り、中央部分(623)は、単位体積当たりの電気抵抗率ρを有する第4のエラストマーコンパウンドから成り、log(ρ)は、6未満であり、前記第2の層(62)の軸方向外側部分(621)は、前記第2のエラストマーコンパウンドから成り、前記中央部分(623)及び軸方向外側部分(621)と軸方向接触状態にある前記第2の層(62)の少なくとも中間部分(622)は、前記第3のコンパウンドから成る、請求項1記載のタイヤ(1)。
  3. 前記第1のエラストマーコンパウンドと前記第4のエラストマーコンパウンドは、同一である、請求項2記載のタイヤ(1)。
  4. エラストマーコンパウンドの前記第1の層(61)の体積と前記トレッド(6)を構成する前記第1及び前記第2の層(61,62)の体積の合計の比は、50〜85%である、請求項1乃至3の何れか1項に記載のタイヤ(1)。
  5. 前記第2の層(62)の前記中央部分(623)の軸方向幅は、前記第2の層(62)の軸方向幅の10%未満である、請求項1乃至4の何れか1項に記載のタイヤ(1)。
  6. 前記中間部分(622)の軸方向幅は、前記第2の層(62)の軸方向幅の65%〜95%である、請求項1乃至5の何れか1項に記載のタイヤ(1)。
  7. 前記第2の層(62)の軸方向外側部分(621)の軸方向幅は、前記第2の層(62)の軸方向幅の5%を超える、請求項1乃至6の何れか1項に記載のタイヤ(1)。
  8. 前記タイヤは、前記第2の層(62)の半径方向内側に位置し且つ該第2の層と接触状態にある少なくとも第5のエラストマーコンパウンドから成り、前記第5のエラストマーコンパウンドは、厳密に言って0.060未満のtan(δ)maxと呼ばれるtan(δ)の最大値を有する、請求項1乃至7の何れか1項に記載のタイヤ(1)。
  9. 前記第5のエラストマーコンパウンドの体積とエラストマーコンパウンドの前記3つの層(61,62,63)の体積の合計の比は、5〜15%である、請求項8記載のタイヤ(1)。
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