JP2016501921A - マイクロスフェア - Google Patents

マイクロスフェア Download PDF

Info

Publication number
JP2016501921A
JP2016501921A JP2015537164A JP2015537164A JP2016501921A JP 2016501921 A JP2016501921 A JP 2016501921A JP 2015537164 A JP2015537164 A JP 2015537164A JP 2015537164 A JP2015537164 A JP 2015537164A JP 2016501921 A JP2016501921 A JP 2016501921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
polymer
microsphere
core
microsphere according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015537164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6479665B2 (ja
Inventor
フランシスクス ヴィルヘルムス マリア ゲリッセン、
フランシスクス ヴィルヘルムス マリア ゲリッセン、
ドゥイユン−ホーヴェン、 フランシスクス フェラルダス ヘンリクス ヴァン
ドゥイユン−ホーヴェン、 フランシスクス フェラルダス ヘンリクス ヴァン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Patent GmbH
Original Assignee
Merck Patent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Patent GmbH filed Critical Merck Patent GmbH
Publication of JP2016501921A publication Critical patent/JP2016501921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6479665B2 publication Critical patent/JP6479665B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0097Dye preparations of special physical nature; Tablets, films, extrusion, microcapsules, sheets, pads, bags with dyes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/04Homopolymers or copolymers of ethene
    • C08L23/06Polyethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/03Polymer mixtures characterised by other features containing three or more polymers in a blend
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/14Polymer mixtures characterised by other features containing polymeric additives characterised by shape
    • C08L2205/18Spheres

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)

Abstract

本発明はマイクロスフェアおよび好ましくはレーザー吸収添加剤としてのその使用、ならびにその製造のための方法に関する。

Description

本発明はマイクロスフェア(microspheres)およびその使用、好ましくはレーザー吸収添加剤(laser absorbing additive)としてのその使用、ならびにその製造のためのプロセスに関する。
製品の識別マーキングは、ほとんど全ての産業分野でますます重要になりつつある。たとえば、製造日、有効期限、バーコード、会社のロゴ、シリアル番号等をプラスチック部品または可撓性のプラスチックフィルムに付与することがしばしば必要になる。現在のところ、これらのマーキングは、多くが印刷、ホットスタンプ、その他のスタンプ法、またはラベリング等の従来の手法によって実施されている。しかし、特にプラスチックにおいては、非接触で極めて迅速かつフレキシブルな、レーザーによるマーキングの方法の重要性が増大している。この手法を用いれば、バーコード等のグラフィックな書き込みを高速で、非平面の表面にさえも付与することが可能である。書き込みはプラスチック物品自体の内部に存在するので、これには持続的な耐摩耗性がある。
プラスチックおよび樹脂のようなポリマー等のある種の材料は、レーザー光の照射によってレーザー光からエネルギーを吸収し、このエネルギーを、材料に変色反応(すなわちマーキング)を誘起し得る熱に変換できることが一般に知られている。レーザー光吸収剤は、ポリマーがそのままではレーザー光を吸収する固有の能力が不充分な場合に、レーザー光の吸収を改善するために用いられる。
多くのプラスチック、たとえばポリオレフィンおよびポリスチレンは、これまでレーザーでマークすることが困難または不可能であった。10.6μmの領域の赤外光を放射するCOレーザーは、極めて強い出力を用いたとしても、非常に弱い、判読困難なマーキングしか、ポリオレフィンまたはポリスチレンにもたらすことができない。ポリウレタンエラストマーおよびポリエーテルエステルエラストマーの場合には、Nd−YAGレーザーでは相互作用は生じないが、COレーザーを用いれば彫り込みが起こる。プラスチックがレーザー光の全てを反射または透過することは許容できない。それは、その場合には相互作用が起こらないからである。しかし過剰に強い吸収が起こってもならない。それは、その場合にはプラスチックが蒸発し、彫り込みだけが残るからである。レーザービームの吸収、したがって材料との相互作用は、成分の化学構造および用いるレーザーの波長に依存する。プラスチックをレーザー書き込み可能にするため、吸収剤等の適切な添加剤を添加することがしばしば必要になる。
よい吸収剤は、固有の色が極めて薄くあるべきで、かつ/または極めて少量の使用しか必要としないべきである。従来技術から、コントラスト剤(contrasting agent)である三酸化アンチモンが、米国特許4,816,374、米国特許6,214,917B1、WO01/00719A1およびWO2009/003976A1に記載されているように、このような基準を満足することが知られている。しかし、三酸化アンチモンには毒性があり、発がん性が疑われているので、アンチモンを含まないレーザーマーキング用添加剤が望まれている。
アンチモンを含まないレーザーマーキング用添加剤は文献によって知られている。たとえばEP1190988A2には、ビスマスおよび少なくとも1種の追加の金属を含むレーザーマーキング可能な化合物が記載されている。US2007/029294A1は、添加剤としての、化学式MOCl(ここでMはAs、SbまたはBiのいずれかである)、ならびにBiONO、BiCO、BiOOH、BiOF、BiOBr、Bi、BiOC等のレーザーマーキング可能な化合物を対象としている。
ビスマス化合物系のレーザーマーキング用添加剤の使用はよく知られている。ビスマス系のレーザーマーキング用添加剤の欠点は、これらが全ての種類のプラスチックには適しないことである。ある種のマトリックス(matrix)ポリマーにおいては、ビスマス化合物は高い加工温度、すなわち220℃を超える温度が用いられると、激しい変色を示す。たとえば、Biはポリアミドのレーザーマーキングに発色剤(color former)として用いることができない。それは、加工の間に発熱反応が起こり、暗色の生成物が生じるからである。
WO2011/050934A2は、ビスマス含有化合物および0.01〜50wt%の官能基を有する官能化ポリマーを含むレーザーマーキング用添加剤を対象としている。このレーザー添加剤の欠点は、官能化ポリマーが発色プロセスに寄与せず、したがってポリアミドおよびポリエステル等のポリマーに適用した場合、特にマーキング速度に関するマーキング性能を低下させることである。またこのため、レーザーマーキングができないかまたは不充分であるポリオレフィン等のポリマーにこのレーザーマーキング用添加剤を適用すると、マーキングコントラストおよびマーキング速度の両方に関して極めて低いマーキング性能がもたらされることになる。さらに、ある種のマトリックスポリマーにおける官能化ポリマーの一般に低い融点(Tm<160℃)を超える温度での加工に際して、レーザーマーキング用添加剤はなお、ビスマス化合物がマトリックスポリマーに移動して望ましくない発熱反応を起こすことにより、変色を示すことになる。
したがって本発明の目的は、レーザー光に曝露した際に高いコントラストのマーキングを可能にし、重金属の含有量が少なく、マーキング速度が遅い場合も速い場合もコントラストおよび解像度をさらに改善する非毒性のレーザーマーキング用添加剤を見出すことであった。
驚くべきことに、ポリオレフィンマトリックス中に分散したコア−シェル粒子を含むマイクロスフェアであって、吸収剤として少なくとも1種のビスマス化合物および発色剤として少なくとも1種の非オレフィンポリマー化合物(non-olefinic polymer compound)を含み、シェルが少なくとも1種の相溶化剤(compatibilizer)を含むマイクロスフェアは上記の欠点を示さず、全ての種類のポリマー、好ましくは熱可塑性ポリマーのためのレーザーマーキング用添加剤として極めて好適であることが見出された。
そのままでレーザー吸収剤として作用するコア−シェル粒子系のマイクロスフェアは、WO2004/050766A1、WO2004/050767A1およびWO2009/003976A1から知られている。
本発明のマイクロスフェアを含むプラスチック等のポリマー組成物は、レーザー光の照射を受けて、マーキング速度が速い場合においても広範囲のレーザー系において予期しない高いコントラストを示す。コア中のレーザー光吸収剤および発色剤とシェルのポリマーとの間の相乗効果により、淡色のマイクロスフェアは、市販され文献に記載されている既知のレーザー添加剤と比較して、コントラストおよび速度に関して改善されたレーザーマーキング性能を有するレーザー吸収剤として作用することができる。さらに、性能の改善によって最終製品における用量が低減され、それによりコストが低減される。さらに、最終製品における用量が少ないので、従来技術のアンチモンまたはビスマス化合物を含む組成物と比較して、本発明のマイクロスフェアを組み込んだ場合には、本発明のレーザーマーキング可能な組成物の全ての他の特性に対する影響も少なくなる。ビスマスは非毒性重金属と考えられるので、これは医療用途にも用いることができる。
さらに、最終製品における用量が少ないことは、従来技術のアンチモンまたはビスマス化合物を含むレーザーマーキング用組成物と比較して、本発明のマイクロスフェアを組み込んだ場合には、本発明のレーザーマーキング可能な組成物の機械的特性等の全ての他の特性に対する影響が少ないことを意味している。
用いられるレーザー光吸収剤は、ある波長のレーザー光を吸収することができるビスマス化合物で作ることができる。実際上、この波長はレーザーの通例の波長範囲である157nmと10.6μmの間にある。より長波長またはより短波長のレーザーが使用できれば、他の吸収剤も好適に適用できる。前記範囲で作動するそのようなレーザーの例としては、COレーザー(10.6μm)、Nd:YAGまたはNd:YVOレーザー(1064nm、532nm、355nm、266nm)および以下の波長:F(157nm)、ArF(193nm)、KrCl(222nm)、KrF(248nm)、XeCl(308nm)およびXeF(351nm)のエキシマレーザー、FAYbファイバーレーザー、ダイオードレーザーならびにダイオードアレイレーザーが挙げられる。好ましくはNd:YAGレーザーおよびCOレーザーが用いられる。それは、これらの種類がマーキングの目的のためのサーマルプロセスを誘起するために極めて好適な波長で作動するからである。
レーザー光吸収剤の好適な例としては、ビスマスの酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物、硫化物、硫酸塩およびリン酸塩が挙げられる。好ましくは、レーザー吸収剤(一もしくは複数)は三酸化ビスマス(Bi)および/またはオキシ塩化ビスマス(BiOCl)から選択される。好ましい実施形態においては、本発明のマイクロスフェアはただ1つのレーザー吸収剤、好ましくはBiを含む。
マイクロスフェアは合計で20〜90wt%、好ましくは50〜90wt%、最も好ましくは75〜90wt%の吸収剤、好ましくはBiを含む。
吸収剤、すなわちビスマス化合物は、マイクロスフェア中にたとえば粒子の形態で存在する。ビスマス化合物の粒子サイズは、ビスマス化合物がコア中のポリマー中に混合可能でなければならないという要求によって決定される。この混和性が或る重量のビスマス化合物の合計表面積によって決定されること、および当業者はマイクロスフェアの所望の大きさおよび混合すべき吸収剤の所望の量が分かれば混合すべきビスマス化合物の粒子サイズの下限を容易に決定することができることは、当業者に知られている。一般的に吸収剤のd50は0.2〜10ミクロンの範囲、好ましくは0.3〜3、最も好ましくは0.5〜2ミクロンの範囲にある。
Biは、たとえばドイツの5N Plus Lubeck GmbH(以前のMCP−HEK GmbH)、ポーランドのPoch S.A.またはドイツのMerck Millipore GmbHから購入することができる。
BiOClは米国のMerck KGaA、ChemService Inc.またはフランスのPCF Chimieから購入可能である。
好ましくは、用いられるBiは0.2〜10ミクロンの範囲、好ましくは0.3〜3ミクロン、最も好ましくは0.5〜2ミクロンの範囲の粒子サイズを有する。
マイクロスフェアのコアは少なくとも1種の非オレフィンポリマーを含み、これは好ましくは熱可塑性ポリマーである。
特に好ましい熱可塑性ポリマーの例は、好ましくは以下の群から選択される:
− ポリフェニレンオキシド(PPO)
− ポリスチレン(PS)混合物(PS10%超)
− ポリエステル
− ポリスルホン
− ポリカーボネート
− ポリウレタン
またはそれらの混合物。
ポリエステルの例としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。
スチレン系(styrenics)の例はスチレン−アクリロニトリルである。
適切なポリマーを選択するために、当業者は主として吸収剤への所望の接着度および必要な発色能を指針とするであろう。
好ましい実施形態においては、コアは発色剤としてPBTまたはPPO/PSまたはスチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)またはそれらの混合物を含む。
特に好ましい実施形態においては、マイクロスフェアのコアは、コア−シェル粒子に基づいて
50〜90wt%の吸収剤、好ましくはBi
10〜50wt%の非オレフィンポリマー発色剤、特にPBTまたはPPO/PS
からなる。
コアのポリマーのビスマス化合物への接着は、最も好ましくはコアと相溶化剤(すなわちシェル)との接着よりも良い。これにより加工中のマイクロスフェアの一体性(integrity)が確保される。
吸収剤とコア中のポリマーが相互に化学反応することは避けるべきである。そのような化学反応は、望ましくない副生物、変色ならびに機械的特性およびマーキング特性の低下に繋がる吸収剤および/またはポリマーの劣化を引き起こすことがある。
本発明のマイクロスフェアにおいては、コアは相溶化剤を含むシェルによって包埋されている(embedded)。
とりわけ相溶化剤は、反応押出し(reactive extrusion)を用いる場合に、製造中のマイクロスフェアの形成に関与している。好ましい実施形態においては、相溶化剤(すなわちシェル)およびコアのポリマーは異なった極性(polarity)を有している。さらに、相溶化剤はそのコアと異なる極性によって、コアの一体性を強化している。
相溶化剤は好ましくは熱可塑性ポリマーである。好ましい熱可塑性ポリマーは、カルボン酸基、アルコキシシラン基またはアルコール基等の官能基を含む。本発明における相溶化剤は好ましくは熱可塑性ポリマーである。より好ましくは相溶化剤はグラフト化熱可塑性ポリマーである。好ましい実施形態においては、グラフト化熱可塑性ポリマーはグラフト化ポリオレフィンである。ポリオレフィンポリマーは、たとえばエチレン性不飽和官能化化合物でグラフト可能な1または複数のオレフィンモノマーのホモポリマーおよびコポリマーである。好適なポリオレフィンポリマーの例としては、エチレンおよびプロピレンのホモポリマーおよびコポリマーが挙げられる。好適なエチレンポリマーの例としては、エチレンの全ての熱可塑性ホモポリマー、ならびに、エチレンとコモノマーとしての3〜10個の炭素原子を有する1または複数のα−オレフィン、特にプロピレン、イソブテン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンとのコポリマーが挙げられ、これらはたとえばZiegler−Natta、Phillipsおよびメタロセン触媒等の既知の触媒を用いて調製することができる。コモノマーの量は、全組成(total composition)の重量に対して一般に0〜50wt%、好ましくは5〜35wt%である。そのようなポリエチレンは、たとえば高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)および直鎖状極低密度ポリエチレン(VL(L)DPE)として知られている。
好適なポリエチレンは、好ましくはISO1183に従って23℃で測定して860〜970kg/mの密度を有している。好適なプロピレンポリマーの例としては、プロピレンのホモポリマー、および、エチレン量の割合が30wt%以下、好ましくは25wt%以下になるプロピレンのエチレンとのコポリマーが挙げられる。
好適なエチレン性不飽和官能化化合物の例としては、不飽和カルボン酸およびそのエステルおよび無水物ならびに金属塩および非金属塩が挙げられる。化合物中のエチレン性不飽和は好ましくはカルボニル基と共役している。例としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、メチルクロトン酸および桂皮酸ならびにそれらのエステル、無水物および可能な塩が挙げられる。少なくとも1つの(once)カルボニル基を有する上述の化合物の中で、無水マレイン酸が好ましい。
少なくとも1つのエポキシ環を有する好適なエチレン性不飽和官能化化合物の例としては、たとえば不飽和カルボン酸のグリシジルエステル、不飽和アルコールおよびアルキルフェノールのグリシジルエーテル、ならびにエポキシカルボン酸のビニルおよびアリルエステルが挙げられる。グリシジルメタクリレートが特に好適である。
少なくとも1つのアミン官能性(functionality)を有する好適なエチレン性不飽和官能化化合物の例としては、少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有するアミン化合物、たとえばアリルアミン、プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルアミン、アミンエーテル、たとえばイソプロペニルフェニルエチルアミンエーテルが挙げられる。アミン基および不飽和は、これらが望ましくない程度にグラフト化反応に影響しないような互いに対する位置にあるべきである。アミンは非置換でもよいが、たとえばアルキルおよびアリール基、ハロゲン基、エーテル基ならびにチオエーテル基で置換されていてもよい。
少なくとも1つのアルコール官能性を有する好適なエチレン性不飽和官能化化合物の例としては、エーテル化またはエステル化されていてもいなくてもよいヒドロキシル基およびエチレン性不飽和化合物を有する全ての化合物、たとえば、エチルアルコールならびにより高級な(higher)分岐および非分岐アルキルアルコール等のアルコールのアリルエーテルおよびビニルエーテル、ならびにアルコール置換された酸、好ましくはカルボン酸とC〜Cアルケニルアルコールとのアリルエステルおよびビニルエステルが挙げられる。さらに、アルコールは、望ましくない程度にグラフト化反応に影響しない、たとえばアルキルおよびアリール基、ハロゲン基、エーテル基ならびにチオエーテル基で置換されていてもよい。
好ましい実施形態においては、相溶化剤はグラフト化されていてもよく、されていなくてもよい官能化ポリマーである。特に好ましいものはエチレンとグリシジルメタクリレートとの非グラフト化コポリマー(すなわちエチレン−GMA)である。
グラフト化によって官能化されたポリオレフィンポリマー中のエチレン性不飽和官能化化合物の量は、好ましくはポリオレフィンポリマー1gあたり0.05〜1mg eq.の範囲である。最も好ましくは、相溶化剤は無水マレイン酸グラフト化ポリエチレンまたは無水マレイン酸グラフト化ポリプロピレンである。
マイクロスフェアのコア中におけるポリマーに対する相溶化剤の量はたとえば2〜50wt%、好ましくは2〜30wt%の範囲である。
コアおよびシェル中のポリマーの両方は、好ましくはそれぞれ互いに独立に熱可塑性ポリマーである。それは、これによりコア中のポリマーへのビスマス吸収剤の混合およびマトリックスポリマーへのマイクロスフェアの混合がそれぞれ促進されて、レーザー書き込みに好適になるからである。
コア中のポリマーおよびシェル中の相溶化剤が官能基を含むならば、これらの官能基は互いに結合することができる。したがって、マイクロスフェアのコアの周囲に、それぞれの官能基によってコア中のポリマーと結合することができるシェルが存在する。
本発明はさらに、レーザーマーキング用添加剤としてのマイクロスフェアの使用に関する。ポリマーマトリックス中のレーザー吸収添加剤としてのマイクロスフェアの使用は、最適の発色能を示す。マイクロスフェアの活性は、レーザー光から吸収したエネルギーのコア中のポリマーへの伝達に基づくと考えられる。この熱の放出によってポリマーは分解することができ、それにより変色が起こる。
吸収剤は、マイクロスフェア中にたとえば粒子の形態で存在する。吸収剤の粒子サイズは、吸収剤がコア中のポリマー中に混合できなければならないという要求によって決定される。この混和性が或る重量の吸収剤の総表面積によって決定されること、および当業者はマイクロスフェアの所望の大きさおよび混合すべき吸収剤の所望の量が分かれば混合すべき吸収剤の粒子サイズの下限を容易に決定することができることが当業者には知られている。
最後に、コア−シェル粒子は、本発明においてはポリオレフィンマトリックスである、キャリア(carrier)ポリマー中に分散させられる。このポリオレフィンマトリックスはいかなる官能基をも含まず、好ましくはポリエチレン、特にLLDPEである。キャリアポリマーとしては、相溶化剤として上に述べたものと同じポリマーであるが、その非官能化形であるポリマーが考えられる。キャリアポリマーの量は、好ましくはコアおよびシェル中の全ポリマーならびに吸収剤の20〜60wt%の範囲である。
特に好ましい実施形態においては、本出願のマイクロスフェアは、
マイクロスフェアを基準として、
25〜70wt%のBi(=コア)
8〜25wt%のPPO/PSまたはPBT(=コア)
0.5〜7.5wt%のグラフト化ポリオレフィン(=シェル)
20〜50wt%のポリオレフィン(=キャリアポリマー)
0〜5wt%の添加剤
または
25〜70wt%のBi(=コア)
8〜25wt%のPPO/PSまたはPBT(=コア)
0.5〜7.5wt%のSEBS(=シェル)
20〜50wt%のポリオレフィン(=キャリアポリマー)
0〜5wt%の添加剤
または
25〜70wt%のBi(=コア)
8〜25wt%のPPO/PSまたはPBT(=コア)
0.5〜7.5wt%のエチレン−GMA(=シェル)
20〜50wt%のポリオレフィン(=キャリアポリマー)
0〜5wt%の添加剤
からなり、ここでwt%の総計は100%以下である。
コア中、シェル中のポリマー、および特にキャリアポリマーは、1または複数の顔料、着色剤(colorants)および/もしくは染料またはそれらの混合物を含んでもよい。それにより、マイクロスフェアをプラスチックまたは樹脂のようなマトリックスポリマーと混合する際に、別の着色したマスターバッチを添加しなくてもよいという利点がある。
好ましくは、大きさに関して、本発明のマイクロスフェアは0.5〜10μmの範囲、最も好ましくは0.5〜5μmの範囲、特に好ましくは1〜3μmの範囲の平均直径を有する。
レーザーマーキング可能な組成物を得るため、マイクロスフェアはたとえばマトリックスポリマー中に混合される。キャリアポリマーとしてマトリックスポリマーを選択することが可能である。所望であれば、より多い量のマトリックスポリマーの中への混合を後で改善するために、さらなるポリマーとしてマトリックスポリマーも添加することができる。
本発明は、本発明のマイクロスフェアの調製プロセスにも関する。好ましい実施形態においては、マイクロスフェアは反応押出しによって調製される。第1のステップで、ビスマス吸収剤(一もしくは複数)、好ましくはBiおよびコアを形成するポリマーの溶融物が混合される。コアを形成するポリマーの量と吸収剤の量との比は、90vol%:10vol%〜40vol%:60vol%の範囲にある。より好ましくは、この比は80vol%:20vol%〜50vol%:50vol%の範囲にある。第2のステップで、吸収剤とポリマー溶融物の混合物が相溶化剤と混合される。好ましくは、この混合はポリマーおよび相溶化剤の両方の融点を超える温度で、好ましくはある量の非官能化キャリアポリマーの存在下で行なわれる。好適なキャリアポリマーは特に相溶化剤用に上述したものであるが、ただしその非官能化形のものである。このキャリアポリマーは相溶化剤と同じである必要はない。非官能化キャリアポリマーの存在により、マイクロスフェアの望ましい均質な分布が得られるように混合物全体の溶融加工性が好適になる。
レーザーマーキング可能なポリマー組成物を得るため、本発明のマイクロスフェアはポリマーマトリックス中に混合される。本発明のマイクロスフェアを含むマトリックスポリマーは、既知の組成物と比較して極めて高速で極めて高いコントラストをもってマークすることができることが見出された。
したがって本発明は、本発明のマイクロスフェアおよびマトリックスポリマーを含む、レーザーマーキング可能な組成物にも関する。
プラスチック、バインダー、樹脂等の全ての既知のマトリックスポリマーはレーザーマーキングおよび溶着の用途に用いることができる。好適なプラスチックとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエステル、ポリエーテル、ポリフェニレンエーテル、ポリアクリレート、ポリウレタン(PU)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリビニルアセテート(PVAC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート(ASA)、ABSグラフトポリマー、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリビニリデンクロライド(PVDC)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、サーモポリマーポリウレタン(TPU)、サーモポリマーエラストマー(TPE)、エポキシ樹脂(EP)、シリコン樹脂(SI)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、フェノールホルムアルデヒド樹脂(PF)、尿素ホルムアルデヒド樹脂(UF)、メラミン樹脂(MF)およびそれらのコポリマーならびに/またはそれらの混合物等の熱可塑性および熱硬化性プラスチックが挙げられる。ポリマーはコポリマーまたはブロックコポリマー等であってもよい。従来のおよび好適な添加剤が存在してもよい。
好ましいマトリックスポリマーの例としては、たとえばSolpor(商標)製の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ABS、スチレンアクリロニトリル(SAN)等のスチレン系、およびポリメチル(メタ)アクリレート、ポリウレタン、PETおよびPBT等のポリエステル、ポリオキシメチレン(POM)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PU)、たとえばSantoprene(商標)およびSARLINK(登録商標)等の熱可塑性加硫物、たとえばHytrel(登録商標)およびArnitel(登録商標)等の熱可塑性エラストマー、ならびにたとえばCenusil(登録商標)およびGeniomer(登録商標)等のシリコーンゴムが挙げられる。
本発明のレーザーマーキング可能な組成物は、たとえばマトリックスポリマーのある特性を強化するため、またはそれに特性を追加するために既知の、さらなる添加剤を含んでもよい。好適な添加剤の例としては、ガラス繊維および炭素繊維等の強化材、ウォルストナイトを含むクレー等のナノフィラー、マイカ、顔料、染料、着色剤、炭酸カルシウム等のフィラー、タルカム、加工助剤、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、衝撃改良剤、難燃剤、離型剤、発泡剤、その他が挙げられる。
ポリマーマトリックス中のマイクロスフェアの量は、形成されるコンパウンドの体積に対して、0.1または1vol%のような極めて少量から、70〜80vol%以上まで変化し得る。マイクロスフェアは通常、組成物に照射することによってレーザーマーキングの結果のコントラストに全くまたはあまり悪影響を与えない程度の量で適用されるだろう。
レーザーマーキング用のポリマーマトリックスもしくはコンパウンド中におけるマイクロスフェアの濃度の典型的な範囲を以下に示す。レーザーマーキングのためには、典型的には0.2と2.0wt%の間のマイクロスフェアがマトリックスポリマーに加えられる。
本発明のレーザーマーキング可能な組成物は、単にマイクロスフェアを溶融したマトリックスポリマー中に混合することによって調製することができる。
一般に、マトリックスポリマー中へのマイクロスフェアの組み込みは、プラスチックペレットを吸収剤、ならびに任意選択でさらなる添加剤および/または染料および/または着色剤と単に混合し、次いで熱に曝露して成形することによって行なわれる。マイクロスフェアの組み込みの間、所望であればプラスチックペレットを、用いる操作温度に耐える接着促進剤、有機ポリマー相溶性溶媒、安定剤、分散剤および/または界面活性剤によって処理してもよい。通常、プラスチックペレットを適切なミキサーに入れ、これを任意の添加剤によって濡らし(wetting)、次いでマイクロスフェアを加えて組み込むことによって、ドープしたプラスチックペレットが製造される。プラスチックは一般にカラーコンセントレート(concentrate)(マスターバッチ)またはコンパウンドを用いて着色される。得られる混合物は次に押出機または射出成形機によって直接加工してもよい。加工の間に形成される成形品は極めて均質な吸収剤分布を有している。最後に、適切なレーザーを用いるレーザーマーキングまたはレーザー溶着が行なわれる。
プラスチックは適切なレーザー照射によって以下のようにマーキングされ、溶着される。
レーザーによる書き込みの方法は、試験片をパルスレーザービーム、好ましくはNd:YAGレーザーの光路に置くというようなものである。たとえばマスク手法を用いるCOレーザーによる書き込みも可能である。用いるマイクロスフェアの高度吸収領域内の波長を有する従来型の他のレーザーによっても、所望の結果を達成することができる。得られるマーキングは、照射時間(またはパルスレーザーの場合はパルスの数)によって、レーザーが発する出力によって、また用いるポリマー系によっても決まる。用いるレーザーの出力は特定の用途に依存し、任意の特定の場合において当業者によって容易に決定することができる。
レーザーマーキングにおいては、用いるレーザーは一般に157nm〜10.6μmの領域、好ましくは532nm〜10.6μmの領域内の波長を有する。ここで述べることができる例としては、COレーザー(10.6μm)およびNd:YAGレーザー(1064nm、532nmまたは355nm)、ならびにパルスUVレーザーが挙げられる。エキシマレーザーは下記の波長を有する。Fエキシマレーザー:157nm、Arfエキシマレーザー:193nm、KrClエキシマレーザー:222nm、KrFエキシマレーザー:248nm、XeClエキシマレーザー:308nm、XeFエキシマレーザー:351nm、および周波数逓倍Nd:YAGレーザー:波長355nm(周波数3逓倍)または265nm(周波数4逓倍)。Nd:YAGレーザー(1064または532nm)およびCOレーザーを用いることが特に好ましい。用いるレーザーのエネルギー密度は、一般に0.3mJ/cm〜50J/cm、好ましくは0.3mJ/cm〜10J/cmの範囲内である。
パルスレーザーを用いる場合、パルス周波数は一般に1〜150kHzの範囲内である。本発明のプロセスにおいて用いることができる対応するレーザーは市販されている。
レーザーによる書き込みは、好ましくはCOレーザー(10.6μm)またはパルスレーザー、好ましくはNd:YAGレーザーの光路中に物品を導入することによって行なわれる。
レーザー溶着は、連続波レーザー、好ましくはNd:YAGまたはダイオードレーザーの光路中に試験片を導入することによって行なわれる。波長は好ましくは808nmと1100nmの間である。大部分のポリマーはこれらの波長ではおおよそ透明であるので、吸収特性はマイクロスフェアの添加によって得られる。用いるマイクロスフェア中の吸収剤が高い吸収を示す波長において操作すれば、その他の従来型のレーザーを用いる溶着も可能である。溶着はレーザーの照射時間および照射出力ならびに用いるプラスチック系によって決まる。用いるレーザーの出力はそれぞれの用途に依存し、個々の場合において当業者によって容易に決定することができる。
本発明のレーザーマーキング用添加剤としてのマイクロスフェアを含む組成物は、マトリックスポリマーに書き込みまたはマークするために従来の印刷プロセスがこれまで用いられてきたいずれの分野においても用いることができる。殆どの任意のプラスチック対象物が、レーザーマーキング可能なまたはレーザー書き込み可能な形態で得ることができる。プラスチック等のマトリックスポリマーから作られたいかなる種類の対象物にも、機能データ、バーコード、ロゴ、グラフィック、絵および識別コードを付与することができる。さらに、これらには以下の用途を見出すことができる。
− チューブ、組織試料または液の容器、シリンジ、ポット、カバー、カテーテル等の医用機器、
− 流体容器、ケーブル、部品等の自動車産業、
− GSMフロント、キーボード、マイクロサーキットブレーカー等のテレコムおよびE&E分野、
− クレジットカード、識別カード、動物識別タグ、ラベル、セキュリティストラップ等のセキュリティおよび識別用途、
− ロゴ、コルクの装飾、ゴルフボール、販促物品等の宣伝用途、
− 単層および積層フィルム、ボトル、それだけに限らないが、ボトル用ねじ込みキャップ、改ざん防止キャップおよび合成コルクを含むキャップおよび密閉具などの包装材。
たとえば、本発明のプラスチックから作られた成形品は、電機産業、電子産業または自動車両産業において用いられる。レーザー光を利用すれば、接近することが難しい場所においてさえも、たとえば本発明のプラスチックからなるケーブル、ライン、装飾ストリップ、またはヒーター、換気もしくは冷却分野における機能性部品、またはスイッチ、プラグ、レバーもしくはハンドルにも、識別マーキングまたは書き込みマーキングを作成することが可能である。本発明のポリマー系を、食品および飲料の分野、または玩具の分野においてパッケージ用に用いることも可能である。パッケージ上のマーキングは、拭き取りや引っ掻きに耐性があり、下流の滅菌プロセスに耐え、衛生的に清潔なやり方でのマーキングプロセスによって印刷することができる。完全なラベルの模様を、再使用可能なシステムのためのパッケージに持続的に付けることができる。レーザー書き込みのもう1つの重要な応用分野は、畜牛タグまたは耳タグとして知られている動物用の個体識別マーキングを作成するためのプラスチックのマーキングの分野である。特に動物に関連する情報は、バーコードシステムによって保存される。必要な場合には、この情報はスキャナーを利用して再び呼び出すことができる。ある種のタグは長年にわたって動物に付けたままになるので、書き込みは高度に耐久性を有しなければならない。
本発明のマイクロスフェアを用いたレーザー溶着は、従来の接合方法がこれまで使用され、またレーザー透過性のポリマーおよび薄い色のために溶着プロセスがこれまで使用できなかった全ての領域において、実施することができる。すなわちレーザー透過性プラスチック溶着法は、従来の接合方法、たとえば高周波溶着、振動溶着、超音波溶着、熱風溶着またはプラスチック部品の接着結合への代替法を提供するものである。
以下の例は、本発明を説明することを意図しているが、本発明を制限するものではない。所与の百分率は、他に指示しなければ重量基準である。

レーザーマーキング用吸収剤コンセントレート(LMAC、表1)および比較のコンパウンドコンセントレート(CCC、表1.1)の調製方法
第1のポリマー(コアポリマー)として:
− P1.0 ポリブチレンテレフタレート 1060(DSM)
− P1.1 Noryl 6850H−100(PPO/PS 50/50の混合物、Sabic(登録商標))
− P1.2 ポリブチレンテレフタレート Crastin6130 NC010(DuPont)
第2のポリマー(シェル:相溶化剤)として:
− P2.0 0.9wt%MAでグラフトされたFusabond(登録商標)525N ポリエチレン(DuPont)
− P2.1 Kraton 1650G(DuPont)
− P2.2 Lotader AX8840 エチレンおよびグリシジルメタクリレート(8%w/w)のランダムコポリマー
第3のポリマー(キャリアポリマー)として:
− P3 直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE Sabic)M500026
吸収剤として:
− A−1 酸化ビスマス(Bi) d50=1μm(5N Plus Lubeck GmbH)
− A−2 LaserFlair 825(Merck KGaA)
− A−3 Micabs A208(Merck KGaA)
マトリックスポリマーとして:
− M−1 直鎖状低密度ポリエチレン M500026(Sabic)
− M−2 ポリウレタンDesmopan(登録商標)150(Bayer)
を用いる。
レーザーマーキング用吸収剤コンセントレート(LMAC、表1)および比較のコンパウンドコンセントレート(CCC、表1.1)の調製方法
二軸押出機(Leistritz Mikro27)を用いて、いくつかのレーザーマーキング用添加剤コンセントレート、LMAC01〜LMAC06、および比較のコンパウンドコンセントレート、CCC01〜CCC03を作成する。LMACおよびCCCの組成をそれぞれ表1および表1.1に示す。スクリュー速度は、LMAC01、CCC01〜CCC03については250rpm、LMAC02〜04については300rpmである。全てのコンパウンドについてのスループットは、20kg/hである。LMAC01についての温度はゾーン1で260℃、ゾーン10で280℃、LMAC02〜LMAC06についてゾーン1で260℃、ゾーン10で280℃、押出機ヘッド300℃である。CCC01についての温度はゾーン1で210℃、ゾーン10で220℃、押出機ヘッド220℃である。
Figure 2016501921
Figure 2016501921
レーザーマーキング用コンセントレート(LMC)の調製方法
二軸押出機(Leistritz Mikro27)を用いて、いくつかのレーザーマーキング用コンセントレート、LMC01〜LMC07を作成する。LMCの組成を表2に示す。スクリュー速度は250rpm、スループットは20kg/hである。LMC01〜LMC05についての温度はゾーン1で260℃、ゾーン10で280℃、押出機ヘッド280℃である。
Figure 2016501921
レーザーマーキング用希釈済みコンセントレート(LMDC)の調製方法
二軸押出機(Leistritz Mikro27)を用いて、いくつかのレーザーマーキング用希釈済みコンセントレート、LMDC01〜LMDC05を作成する。LMDCの組成を表3に示す。スクリュー速度は250rpm、スループットは15kg/hである。希釈コンセントレートLMDC01〜LMDC05についての温度はゾーン1で180℃、ゾーン10で210℃、押出機ヘッド210℃である。
Figure 2016501921
レーザーマーキング用製品(LMP)の調製方法
二軸押出機(Leistritz Mikro27)を用いてレーザーマーキング用製品(product)を作成した。LMPの組成およびプロセス条件を表4に示す。スクリュー速度は250rpm、スループットは15kg/hであった。温度はゾーン1で180℃、ゾーン10で210℃、押出機ヘッド210℃であった。
Figure 2016501921
レーザーマーキング用試料の調製
レーザーマーキング可能な試料(LMSA)を、射出成形によって作成する。LMSAの組成およびプロセス条件を表5a〜表5eに示す。全ての試料についてゾーン1の温度を190℃に設定する。ゾーン2、ゾーン3およびノーズの温度は全て220℃である。
Figure 2016501921
Figure 2016501921
Figure 2016501921
Figure 2016501921
Figure 2016501921
レーザーマーキング性能
ダイオードポンプを有するTrumpf VMc3 11ワットIRレーザーシステムを用いて、レーザーマーキング評価を行なう。いわゆる評価マトリックスをマークする。このマトリックスにおいて、所定の出力(p[%])、焦点距離(試料の上z=0[焦点において]または10mm)および線間隔のもとで、マーキング速度(v[mm/sec])および周波数(f[kHz])を変化させる。基本的には、評価マトリックスは、あるマーキング速度でレーザーパラメーターを変化させてどのコントラストが得られるかを示す。コントラストおよびマーキング速度に関するレーザーマーキング性能の評価を、優良(+++++)から不良(−−−−−)までの表記で表6に示す。
Figure 2016501921

Claims (24)

  1. ポリオレフィンキャリア中に分散したコア−シェル粒子を含むマイクロスフェアであって、前記コアが少なくとも1種のビスマス化合物および少なくとも1種の非オレフィンポリマー化合物を含み、前記シェルが少なくとも1種の相溶化剤を含むことを特徴とするマイクロスフェア。
  2. 前記ビスマス化合物が、ビスマスの酸化物、水酸化物、硫化物、硫酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物またはオキシハロゲン化物の群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロスフェア。
  3. 前記ビスマス化合物がBiまたはBiOClであることを特徴とする、請求項1または2に記載のマイクロスフェア。
  4. レーザー吸収剤がBiであることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載のマイクロスフェア。
  5. 前記非オレフィンポリマーが発色剤であることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載のマイクロスフェア。
  6. 前記非オレフィンポリマーがPPO/PSまたはPBTであることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のマイクロスフェア。
  7. 前記相溶化剤が官能化ポリマーであることを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載のマイクロスフェア。
  8. 前記官能化ポリマーがエチレンとグリシジルメタクリレートのコポリマー(=エチレン−GMA)であることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載のマイクロスフェア。
  9. 前記相溶化剤がグラフト化ポリオレフィンであることを特徴とする、請求項1から8の何れかに記載のマイクロスフェア。
  10. 前記相溶化剤がグラフト化ポリエチレンまたはグラフト化ポリプロピレンであることを特徴とする、請求項1から9の何れかに記載のマイクロスフェア。
  11. 前記相溶化剤が無水マレイン酸グラフト化ポリエチレンまたはマレイン酸グラフト化(maleic grafted)ポリプロピレンであることを特徴とする、請求項1から10の何れかに記載のマイクロスフェア。
  12. 前記相溶化剤がスチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)であることを特徴とする、請求項1から11の何れかに記載のマイクロスフェア。
  13. ポリオレフィンキャリアが直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)またはメタロセンポリエチレン(m−PE)であることを特徴とする、請求項1から12の何れかに記載のマイクロスフェア。
  14. 前記コア、シェルおよび/またはマトリックスは、ガラス繊維および炭素繊維等の強化材、ナノフィラー、顔料、染料、着色剤、フィラー、加工助剤、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、衝撃改良剤、難燃剤、離型剤および発泡剤の群から選択される添加剤を含むことができることを特徴とする、請求項1から13の何れかに記載のマイクロスフェア。
  15. マイクロスフェアが0.5〜3.0ミクロンの平均粒子サイズを有することを特徴とする、請求項1から14の何れかに記載のマイクロスフェア。
  16. マイクロスフィアを基準として、
    25〜70wt%のBi(=コア)
    8〜25wt%のPPO/PSまたはPBT(=コア)
    0.5〜7.5wt%のグラフト化ポリオレフィン(=シェル)
    20〜50wt%のポリオレフィン(=マトリックス)
    0〜5wt%の添加剤
    からなり、ここで前記wt%の総計が100%以下であることを特徴とする、請求項1から15の何れかに記載のマイクロスフェア。
  17. マイクロスフィアを基準として、
    25〜70wt%のBi(=コア)
    8〜25wt%のPPO/PSまたはPBT(=コア)
    0.5〜7.5wt%のSEBS(=シェル)
    20〜50wt%のポリオレフィン(=マトリックス)
    0〜5wt%の添加剤
    からなり、ここで前記wt%の総計が100%以下であることを特徴とする、請求項1から15の何れかに記載のマイクロスフェア。
  18. マイクロスフィアを基準として、
    25〜70wt%のBi(=コア)
    8〜25wt%のPPO/PSまたはPBT(=コア)
    0.5〜7.5wt%のエチレン−GMA(=シェル)
    20〜50wt%のポリオレフィン(=マトリックス)
    0〜5wt%の添加剤
    からなり、ここで前記wt%の総計が100%以下であることを特徴とする、請求項1から15の何れかに記載のマイクロスフェア。
  19. 請求項1から18の何れかに記載されるマイクロスフェアの、反応押出しによる製造方法。
  20. 請求項1から18の何れかに記載されるマイクロスフェアのレーザーマーキング用添加剤またはレーザー溶着用添加剤としての使用。
  21. マトリックスポリマーと、請求項1から18の少なくとも1つに記載される少なくとも1種のマイクロスフェアを含むことを特徴とする、レーザーマーキング可能でレーザー溶着可能な組成物。
  22. 請求項1から18の少なくとも1つに記載される少なくとも1種のマイクロスフェアを、組成物を基準として0.1〜1.0wt%含むことを特徴とする、請求項21に記載のレーザーマーキング可能でレーザー溶着可能な組成物。
  23. 前記マトリックスポリマーが、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエステル、ポリエーテル、ポリフェニレンエーテル、ポリアクリレート、ポリウレタン(PU)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリビニルアセテート(PVAC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート(ASA)、ABSグラフトポリマー、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリビニリデンクロライド(PVDC)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、サーモポリマーポリウレタン(TPU)、サーモポリマーエラストマー(TPE)、エポキシ樹脂(EP)、シリコン樹脂(SI)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、フェノールホルムアルデヒド樹脂(PF)、尿素ホルムアルデヒド樹脂(UF)、メラミン樹脂(MF)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、スチレン系、スチロールアクリロニトリル(SAN)、熱可塑性加硫物、熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム、ならびにそれらのコポリマーおよび/またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項21または22に記載のレーザーマーキング可能でレーザー溶着可能な組成物。
  24. マトリックスポリマーが、前記マイクロスフェアおよび任意選択でさらなる添加剤と混合され、最後に熱に曝露して成形されることを特徴とする、請求項21から23の何れかに記載のレーザーマーキングまたはレーザー溶着可能な組成物を製造する方法。
JP2015537164A 2012-10-19 2013-10-16 マイクロスフェア Expired - Fee Related JP6479665B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP12007238 2012-10-19
EP12007238.4 2012-10-19
PCT/EP2013/003114 WO2014060099A2 (en) 2012-10-19 2013-10-16 Microspheres

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016501921A true JP2016501921A (ja) 2016-01-21
JP6479665B2 JP6479665B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=47088628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015537164A Expired - Fee Related JP6479665B2 (ja) 2012-10-19 2013-10-16 マイクロスフェア

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9944778B2 (ja)
EP (1) EP2908937B1 (ja)
JP (1) JP6479665B2 (ja)
KR (1) KR20150074049A (ja)
CN (2) CN108993329A (ja)
BR (1) BR112015008740A2 (ja)
ES (1) ES2694768T3 (ja)
TW (1) TWI638000B (ja)
WO (1) WO2014060099A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018095813A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 大阪ガスケミカル株式会社 ポリオレフィン系樹脂組成物、成形体、および、ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法
WO2022203039A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、成形品、および、その応用

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137093A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 帝人株式会社 マーキングされた複合材料およびその製造方法
DE102014008962A1 (de) * 2014-06-23 2016-01-07 Merck Patent Gmbh Mikrokugeln
CN104592618B (zh) * 2015-02-12 2017-10-17 四川大学 一种色变助剂组合物及其制备方法与应用
CN105085944A (zh) * 2015-09-14 2015-11-25 常州大学 一种可激光标记热塑性聚氨酯专用料的制备方法
CN105330898B (zh) * 2015-12-08 2018-09-28 四川大学 一种激光标记添加剂及其制备方法与应用
US10604637B2 (en) 2016-08-11 2020-03-31 Innocabs B.V. Laser marking additive
CN106243606A (zh) * 2016-08-19 2016-12-21 惠州市克林声学有限公司 缓冲材料
CN106334503B (zh) * 2016-10-27 2019-03-29 西北工业大学 一种自修复用环氧树脂微胶囊的制备方法
CN107551965B (zh) * 2017-10-20 2020-10-16 河南工业大学 一种苯丙共聚物/三聚磷酸铝复合微球的制备方法
CN108246216B (zh) * 2018-01-12 2020-05-12 东华大学 一种核壳结构有机/无机复合中空多孔微球及其制备方法
US10854554B2 (en) * 2018-01-23 2020-12-01 Ferro Corporation Carbide, nitride and silicide enhancers for laser absorption
CN109161201B (zh) * 2018-08-01 2021-07-09 广东和润新材料股份有限公司 绝缘组合物、绝缘贴膜制备方法及绝缘屏蔽罩制备方法
CN110294866B (zh) * 2019-06-14 2021-01-29 常州大学 一种低添加量的高分子材料激光打标粉及其制备方法
CN110317402B (zh) * 2019-08-09 2022-09-02 四川大学 一种应用于聚合物上制造浅色标记的特殊色变助剂及其制备方法
CN111234378B (zh) * 2020-03-12 2022-09-06 美瑞新材料股份有限公司 一种具有核壳结构的pp/tpu复合材料及其制备方法
CN115109317B (zh) * 2022-08-08 2023-09-19 四川大学 一种核壳结构激光标记添加剂及其制备方法与应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05339439A (ja) * 1992-06-08 1993-12-21 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2003165535A (ja) * 2001-11-28 2003-06-10 Toray Ind Inc 多層中空容器およびその製造方法
JP2006508842A (ja) * 2002-12-04 2006-03-16 デーエスエム アイピー アセッツ ベー. ヴェー. レーザー書込み可能な組成物
JP2007500283A (ja) * 2003-02-04 2007-01-11 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 優れたトライボロジ特性を有するポリフェニレンエーテル及び/又はポリスチレン含有組成物及びポリフェニレンエーテル及び/又はポリスチレン組成物のトライボロジ特性を改良する方法
JP2009161707A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Toyo Ink Mfg Co Ltd 複合樹脂組成物およびそれを用いてなる成形体
JP2010531753A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ポリマーコア、シェルおよび吸収材を含むマイクロスフィア
WO2011050934A2 (en) * 2009-10-29 2011-05-05 Dsm Ip Assets B.V. Laser-marking additive

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2580233B1 (fr) 1985-04-12 1988-11-25 Rhone Alpes Projets Plast Procede pour rendre une matiere plastique sensible au rayon laser et permettre son marquage au laser et article obtenu notamment pour le marquage des animaux
DE4415802A1 (de) 1994-05-05 1995-11-09 Merck Patent Gmbh Lasermarkierbare Kunststoffe
US6380292B1 (en) * 1996-06-21 2002-04-30 Bostik Findley, Inc. Hydrophilic hot melt adhesive
DE19642359A1 (de) 1996-10-14 1998-04-16 Basf Ag Stabile Emulsionen und Trockenpulver von Mischungen fettlöslicher Vitamine, deren Herstellung und Verwendung
NL1012476C2 (nl) 1999-06-30 2001-01-03 Dsm Nv Laserbeschrijfbare polymeersamenstelling.
US6503316B1 (en) 2000-09-22 2003-01-07 Dmc2 Degussa Metals Catalysts Cerdec Ag Bismuth-containing laser markable compositions and methods of making and using same
CN1190261C (zh) 2003-02-14 2005-02-23 中国科学院上海光学精密机械研究所 超短脉冲激光诱导制备金溶胶的方法
US8530785B2 (en) 2005-08-02 2013-09-10 Merck Patent Gmbh Method for laser-marking and an article marked by such method
RU2406609C2 (ru) * 2005-10-27 2010-12-20 Эксонмобил Кемикал Пэйтентс Инк. Конструкция, содержащая соединительный слой
US8058360B2 (en) * 2007-06-01 2011-11-15 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Polyester blends exhibiting low temperature toughness

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05339439A (ja) * 1992-06-08 1993-12-21 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2003165535A (ja) * 2001-11-28 2003-06-10 Toray Ind Inc 多層中空容器およびその製造方法
JP2006508842A (ja) * 2002-12-04 2006-03-16 デーエスエム アイピー アセッツ ベー. ヴェー. レーザー書込み可能な組成物
JP2007500283A (ja) * 2003-02-04 2007-01-11 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 優れたトライボロジ特性を有するポリフェニレンエーテル及び/又はポリスチレン含有組成物及びポリフェニレンエーテル及び/又はポリスチレン組成物のトライボロジ特性を改良する方法
JP2010531753A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ポリマーコア、シェルおよび吸収材を含むマイクロスフィア
JP2009161707A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Toyo Ink Mfg Co Ltd 複合樹脂組成物およびそれを用いてなる成形体
WO2011050934A2 (en) * 2009-10-29 2011-05-05 Dsm Ip Assets B.V. Laser-marking additive
JP2013509459A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. レーザーマーキング用添加剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018095813A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 大阪ガスケミカル株式会社 ポリオレフィン系樹脂組成物、成形体、および、ポリオレフィン系樹脂組成物の製造方法
WO2022203039A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、成形品、および、その応用
WO2022203038A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、成形品、および、その応用
JP7192164B1 (ja) * 2021-03-26 2022-12-19 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、成形品、および、その応用
JP7192163B1 (ja) * 2021-03-26 2022-12-19 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、成形品、および、その応用

Also Published As

Publication number Publication date
EP2908937B1 (en) 2018-08-08
US9944778B2 (en) 2018-04-17
TWI638000B (zh) 2018-10-11
EP2908937A2 (en) 2015-08-26
WO2014060099A2 (en) 2014-04-24
CN104718019A (zh) 2015-06-17
CN108993329A (zh) 2018-12-14
BR112015008740A2 (pt) 2017-07-04
WO2014060099A3 (en) 2014-07-17
TW201434939A (zh) 2014-09-16
JP6479665B2 (ja) 2019-03-06
US20150259518A1 (en) 2015-09-17
ES2694768T3 (es) 2018-12-27
KR20150074049A (ko) 2015-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6479665B2 (ja) マイクロスフェア
US10689505B2 (en) Microspheres
JP6502932B2 (ja) マイクロスフェア
TWI341855B (en) Laser light absorbing additive
JP5300844B2 (ja) ポリマーコア、シェルおよび吸収材を含むマイクロスフィア
KR20100108542A (ko) 레이저 마킹제 또는 레이저 용접제로서 구형 금속 입자 및 금속 플레이크를 포함하는 혼합물의 용도, 및 레이저 마킹가능한 및/또는 레이저 용접가능한 플라스틱
WO2005000969A1 (ja) 誘導放出光増幅光波用樹脂組成物およびその利用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6479665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees