JP2016226222A - 電源装置及び溶接用電源装置 - Google Patents

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【課題】低出力調整時においても安定した出力を得ることができる電源装置(溶接用電源装置)を提供する。【解決手段】チョッパ回路11のスイッチとして直列接続される第1及び第2スイッチTR1,TR2に対し、高出力要求時には、第1及び第2スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号の第2スイッチTR2側のオンパルス幅の調整により出力調整を行うパルス幅変調制御(PWM制御)が行われる。これに対し、低出力要求時には、第1及び第2スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号の相互の位相差の調整により出力調整を行う位相シフト制御(PSM制御)に制御が切り替わる。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置及び溶接用電源装置に関する。
溶接用電源装置等の電源装置において、出力調整を行う主回路にチョッパ回路が用いられるものがある。チョッパ回路の回路構成としては、例えば特許文献1に示されるようなものが一般に知られている。因みに、特許文献1に開示のものは、照明装置の主回路として組み込まれている。チョッパ回路は、一方側の電源線上に接続されるチョッパ動作用のスイッチと、該スイッチの後段の電源線間に接続される還流ダイオードと、該ダイオードの後段の一方側の電源線上に接続されるリアクトルとを備え、スイッチのオンオフ動作にて出力調整がなされる。
特開2012−222322号公報(第2図参照)
ところで、電源装置(チョッパ回路)の出力制御としてスイッチのPWM制御(パルス幅変調制御)を用いる場合、出力を大きくするにはスイッチのオン期間を長くする必要があるため、スイッチを制御する制御パルス信号のオンパルス幅は幅広に設定される。一方、出力を小さくするにはスイッチのオン期間を短くする必要があるため、その制御パルス信号のオンパルス幅は幅狭に設定される。
しかしながら、制御パルス信号のオンパルス幅が極めて幅狭に設定されるような極低出力調整を行うような場合になると、オンパルスの消失やスイッチ自体のオン動作が正常に行われない状況となることも考えられる。このことは、電源装置(チョッパ回路)の出力を安定化させるための妨げとなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、低出力調整時においても安定した出力を得ることができる電源装置及び溶接用電源装置を提供することにある。
上記課題を解決する電源装置は、電源線上に接続されるスイッチとその後段の電源線間に接続される還流ダイオードとその後段の電源線上に接続されるリアクトルとを含んで構成されるチョッパ回路と、前記チョッパ回路のスイッチのオンオフ動作を制御して出力調整を行う制御回路とを備える電源装置であって、前記チョッパ回路のスイッチは、直列接続の第1及び第2スイッチにて構成され、前記制御回路は、前記第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号の少なくとも一方側のオンパルス幅の調整により出力調整を行うパルス幅変調制御手段と、前記第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号の相互の位相差の調整により出力調整を行う位相シフト制御手段と、高出力要求時には前記パルス幅変調制御手段とし、低出力要求時には前記位相シフト制御手段に切り替える制御切替手段とを備える。
この構成によれば、チョッパ回路のスイッチとして直列接続される第1及び第2スイッチに対し、高出力要求時には、第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号の少なくとも一方側のオンパルス幅の調整により出力調整を行うパルス幅変調制御(PWM制御)が行われる。これに対し、低出力要求時には、第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号の相互の位相差の調整により出力調整を行う位相シフト制御(PSM制御)に制御が切り替わる。つまり、PWM制御において低出力要求になる程、制御パルス信号のオンパルス幅が幅狭に設定されてチョッパ回路のスイッチが正常にオンできなくなる状況に近づくため、所定低出力要求になると制御パルス信号のオンパルス幅が十分確保可能なPSM制御に切り替わる。これにより、チョッパ回路のスイッチのオンオフ動作がより確実に行われるようになるため、電源装置の出力安定化に繋がる。
また、上記の電源装置において、前記パルス幅変調制御手段は、前記第1及び第2スイッチの一方側をオン固定、他方側をオンオフ動作させる制御パルス信号をそれぞれ生成するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、パルス幅変調制御(PWM制御)においては、チョッパ回路の第1及び第2スイッチの一方側がオン固定とされ、他方側がオンオフ動作される。つまり、他方側のスイッチの動作のみを考慮すればよく、制御の簡素化を図ることが可能となる。
また、上記の電源装置において、前記位相シフト制御手段は、前記第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号のオンパルス幅を中間幅に固定すると共に、相互間に位相差が設定された制御パルス信号を生成するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、位相シフト制御(PSM制御)においては、チョッパ回路の第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号のオンパルス幅が中間幅に固定された状態で、相互間の位相差が設定される。つまり、第1及び第2スイッチの個々のオン期間を十分に確保でき、スイッチのオンオフ動作がより確実に行われるようになる。
また、上記の電源装置において、前記チョッパ回路は、還流ダイオードが第1及び第2還流ダイオードにて構成されるものであり、後段側に位置する前記第2スイッチの後段の電源線間に第1還流ダイオードが接続され、前段側に位置する前記第1スイッチの後段の電源線間に第2還流ダイオードが接続され、前記位相シフト制御手段は、前記第1スイッチよりも前記第2スイッチの方が相対的に遅れてオフするような位相差となる制御パルス信号を生成するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、チョッパ回路は、後段側に位置する第2スイッチの後段の電源線間に第1還流ダイオードが接続され、前段側に位置する第1スイッチの後段の電源線間に第2還流ダイオードが接続されてなる。そして、位相シフト制御(PSM制御)においては、第1スイッチよりも第2スイッチの方が相対的に遅れてオフ動作する。つまり、第1スイッチがオフすることでリアクトルによる還流電流が生じるが、先ず第1スイッチがオフしてから第2スイッチがオフするまでの期間は、各還流ダイオード上を経路とする電流が分岐して生じ、次いで第2スイッチがオフしてから次にオンするまでの期間は、分岐していた電流が第2還流ダイオード上を経路とする電流に集約される。これにより、リアクトルによる還流電流が最も大きい立ち上がり時を含む前半期間で各還流ダイオード上を分岐して流れ、また後半の期間では第2還流ダイオード側に集約されるものの立ち上がり時よりも電流値が小さくなるため、個々の還流ダイオードの電流にかかる負担は軽減される。また、第2スイッチがオンする際の逆回復電流も各還流ダイオードに分岐するため、このことでも各還流ダイオードの電流にかかる負担は軽減される。
また、上記課題を解決する溶接用電源装置は、上記の電源装置を備え、溶接負荷に対する出力生成を行うように構成される。
この構成によれば、溶接用電源装置では出力要求が大きく変化するため、パルス幅変調制御(PWM制御)と位相シフト制御(PSM制御)とを切り替えて出力要求に広く対応可能な構成とする意義は大きい。
本発明の電源装置及び溶接用電源装置によれば、低出力調整時においても安定した出力を得ることができる。
第1実施形態における電源装置(溶接用電源装置)の構成図である。 (a)(b)はPWM制御時のスイッチ動作(制御パルス信号の変化)及び各所電流値の変化を示す波形図、(c)はPSM制御時のスイッチ動作(制御パルス信号の変化)及び各所電流値の変化を示す波形図である。 第2実施形態における電源装置(溶接用電源装置)の構成図である。 (a)(b)はPWM制御時のスイッチ動作(制御パルス信号の変化)及び各所電流値の変化を示す波形図、(c)はPSM制御時のスイッチ動作(制御パルス信号の変化)及び各所電流値の変化を示す波形図である。
(第1実施形態)
以下、溶接用電源装置(電源装置)の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、プラズマアーク溶接機等に用いられる本実施形態の溶接用電源装置10は、主回路としてチョッパ回路11を備え、溶接負荷12に対して適切な出力電力を生成すべくそのチョッパ動作の制御が行われる。チョッパ回路11は、本実施形態では降圧型チョッパ回路にて構成され、第1及び第2スイッチTR1,TR2、還流ダイオードDR1、リアクトルL1、平滑コンデンサC1,C2を備える。
即ち、チョッパ回路11の一対の電源線La,Lbに対し、先ずその電源線La,Lb間に平滑コンデンサC1が接続されている。平滑コンデンサC1の後段の電源線La上には、IGBT等の半導体スイッチよりなる第1及び第2スイッチTR1,TR2が直列に接続されている。第2スイッチTR2の後段の電源線La,Lb間には還流ダイオードDR1が接続、この場合アノード側が電源線Lbに、カソード側が電源線Laにそれぞれ接続されている。還流ダイオードDR1の後段の電源線Lb上には、リアクトルL1が接続されている。リアクトルL1の後段の電源線La,Lb間には、平滑コンデンサC2が接続されている。
また、電源装置10には、出力電流(溶接電流)を検出するための電流センサ13が備えられている。電流センサ13からの検出信号は制御回路14に入力され、制御回路14はその検出信号に基づいて電源装置10の出力電流を認識する。制御回路14は、電源装置10の出力電流に基づいて、チョッパ回路11の第1及び第2スイッチTR1,TR2の制御端子(ゲート端子)に出力する制御パルス信号を生成する。つまり、制御回路14は、制御パルス信号による各スイッチTR1,TR2のオンオフ動作(チョッパ動作)の制御を行い、電源装置10の出力電流制御を行う。
また、制御回路14は、各スイッチTR1,TR2のオンオフ制御において、出力状況に応じてPWM制御(パルス幅変調制御)とPSM制御(位相シフト制御)とを制御切替部14aにて切り替えるようにしている。また、制御回路14は、パルス幅算出部14b及び位相差算出部14cを備えている。パルス幅算出部14bは、PWM制御において各スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号のオンパルス幅をその時々の出力電流に基づいて算出する。位相差算出部14cは、PSM制御において各スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号の位相差をその時々の出力電流に基づいて算出する。
次に、電源装置10の動作(制御回路14の制御態様)について、図2の波形図を用いて説明する。尚、図2の「TR1」「TR2」の波形はスイッチTR1,TR2への制御パルス信号の変化、即ちスイッチTR1,TR2のオンオフ動作を示している。「Ii」の波形はスイッチTR1,TR2上を流れる電流の変化、「Id」の波形は還流ダイオードDR1上を流れる電流の変化、「Io」の波形は出力電流の変化を示している。
[PWM制御(パルス幅変調制御)]
図2(a)は、PWM制御の実施範囲で高出力動作を行っている場合の波形変化が示され、図2(b)は、同範囲で低出力動作を行っている場合の波形変化が示されている。
PWM制御の実施範囲においては、先ず、第1スイッチTR1は常時オン(制御パルス信号のデューティが100%)に設定されている。一方、第2スイッチTR2は、電流センサ13を通じて検出した出力電流値に基づきパルス幅算出部14bにて算出されるオンパルス幅α(デューティ)に設定された制御パルス信号にてオンオフ動作する。因みに、図2(a)に示すオンパルス幅αがデューティ最大時のものであり、図2(b)に示すオンパルス幅αがデューティ最小時のものである。
そして、第2スイッチTR2のオン期間は電源側から後段への電流伝達期間となるため、第2スイッチTR2のオン期間が長いと、出力電流Ioの内でスイッチTR1,TR2上を流れる電流Iiの期間が還流ダイオードDR1上を流れる電流Idの期間よりも長くなって、出力電流Ioは増大する。反対に、第2スイッチTR2のオン期間が短いと、出力電流Ioの内でスイッチTR1,TR2上を流れる電流Iiの期間が還流ダイオードDR1上を流れる電流Idの期間よりも短くなって、出力電流Ioは減少する。
ここで仮に、図2(b)に示すデューティ最小時のオンパルス幅αよりも幅狭に設定する構成とした場合、第2スイッチTR2が正常にオンできない状況となることも考えられる。第2スイッチTR2が正常にオンできないと、出力電流Ioのリップルが大きくなってしまう。
これを踏まえ、制御回路14の制御切替部14aは、図2(b)に示すデューティ最小時のオンパルス幅αよりも幅狭に設定し得るような極低出力要求時には、スイッチTR1,TR2の制御をPWM制御からPSM制御に切り替える。この場合、例えば出力電流の目標値やパルス幅算出部14bにて算出したオンパルス幅α等に基づき、制御の切り替えが行われる。
[PSM制御(位相シフト制御)]
図2(c)は、極低出力要求によりPSM制御を行っている場合の波形変化が含まれている。
PSM制御の実施範囲においては、先ず、スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号のオンパルス幅は中間幅(例えばデューティが50%)に固定される。そして、このオンパルス幅が固定された制御パルス信号の位相差βが位相差算出部14cにて算出される。位相差算出部14cは、例えば出力電流の目標値やパルス幅算出部14bにて算出したオンパルス幅αに基づいて位相差βの算出を行う。またこの場合、第2スイッチTR2に出力する制御パルス信号を基準相とし、第1スイッチTR1に出力する制御パルス信号が位相差βだけ進められる。
そして、第1及び第2スイッチTR1,TR2が共にオンする期間は電源側から後段への電流伝達期間となるため、位相差βが大きくスイッチTR1,TR2の同時オン期間が短くなる程、出力電流Ioの内でスイッチTR1,TR2上を流れる電流Iiの期間が還流ダイオードDR1上を流れる電流Idの期間よりも短くなって、出力電流Ioはより減少していく。
つまり、このような極低出力調整を行うような場合であっても、個々のスイッチTR1,TR2の制御パルス信号のオンパルス幅は中間幅に設定されていることから、個々のスイッチTR1,TR2としては十分にオン可能である。そのため、出力電流Ioにリップルが生じることが抑制され、溶接用電源装置10において安定した出力が得られるようになる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)チョッパ回路11のスイッチとして直列接続される第1及び第2スイッチTR1,TR2に対し、高出力要求時には、第1及び第2スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号の第2スイッチTR2側のオンパルス幅αの調整により出力調整を行うパルス幅変調制御(PWM制御)が行われる。これに対し、低出力要求時には、第1及び第2スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号の相互の位相差βの調整により出力調整を行う位相シフト制御(PSM制御)に制御が切り替わる。つまり、PWM制御において低出力要求になる程、制御パルス信号のオンパルス幅αが幅狭に設定されてチョッパ回路11のスイッチTR1,TR2が正常にオンできなくなる状況に近づくため、所定低出力要求になると制御パルス信号のオンパルス幅αが十分確保可能なPSM制御に切り替わる。これにより、チョッパ回路11のスイッチTR1,TR2のオンオフ動作がより確実に行われるようになるため、電源装置10の出力安定化を図ることができる。
また、本実施形態のような溶接用電源装置10においては出力要求が大きく変化するため、PWM制御とPSM制御とを切り替えて出力要求に広く対応可能な構成とする意義は大きい。
(2)PWM制御においては、チョッパ回路11の第1スイッチTR1側がオン固定とされ、第2スイッチTR2側がオンオフ動作される。つまり、第2スイッチTR2側のスイッチの動作のみを考慮すればよく、制御の簡素化を図ることができる。
(3)PSM制御においては、チョッパ回路11の第1及び第2スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号のオンパルス幅を中間幅に固定した状態で、相互間の位相差βが設定される。つまり、第1及び第2スイッチTR1,TR2の個々のオン期間を十分に確保でき、スイッチTR1,TR2のオンオフ動作をより確実に行うことができる。
(第2実施形態)
以下、溶接用電源装置(電源装置)の第2実施形態について説明する。
図3に示すように、本実施形態の溶接用電源装置10aの主回路として備えるチョッパ回路11aは、上記第1実施形態のチョッパ回路11に還流ダイオードDR2が付加されて構成されている。即ち、第2スイッチTR2の後段の電源線La,Lb間に接続される還流ダイオードDR1(第1還流ダイオード)と並列となるように、第1スイッチTR1の後段の電源線La,Lb間に第2還流ダイオードDR2が接続、この場合アノード側が電源線Lbに、カソード側が電源線Laにそれぞれ接続されている。
制御回路14は、制御切替部14a、パルス幅算出部14b及び位相差算出部14cを備え、上記第1実施形態と同様に出力要求の大小に応じてPWM制御(パルス幅変調制御)及びPSM制御(位相シフト制御)の切り替えを行いつつ、制御対象の第1及び第2スイッチTR1,TR2のオンオフ動作を制御する。本実施形態の電源装置10aの動作(制御回路14の制御態様)については、図4(a)〜(c)の波形図の通りである。尚、図4の「Id1」「Id2」の波形は第1及び第2還流ダイオードDR1,DR2上を流れる電流の変化を示している。
因みに、図4(a)(b)のPWM制御時においては、新たに付加した第2還流ダイオードDR2上を経路とする電流Id2以外は上記第1実施形態と同様であり、またこの第2還流ダイオードDR2上を経路とする電流Id2は常時ゼロである(このPWM制御期間中は常時流れない)。
図4(c)のPSM制御時においては、第1スイッチTR1がオフしてから第2スイッチTR2がオンするまでの期間、還流ダイオードDR1,DR2上に電流Id1,Id2が生じる。その際、先ず第1スイッチTR1がオフしてから第2スイッチTR2がオフするまでの期間は、各還流ダイオードDR1,DR2上を経路とする電流Id1,Id2が分岐して生じ、次いで第2スイッチTR2がオフしてから次にオンするまでの期間は、分岐していた電流Id1,Id2が第2還流ダイオードDR2上を経路とする電流Id2に集約される。
つまり、リアクトルL1による還流電流が最も大きい立ち上がり時を含む前半期間で各還流ダイオードDR1,DR2上を分岐して流れ、また後半の期間では第2還流ダイオードDR2側に集約されるものの立ち上がり時よりも電流値が小さくなるため、個々の還流ダイオードDR1,DR2の電流にかかる負担は軽減される。また、第2スイッチTR2がオンする際の逆回復電流も各還流ダイオードDR1,DR2に分岐するため、このことでも各還流ダイオードDR1,DR2の電流にかかる負担は軽減される。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)〜(3)上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(4)リアクトルL1による還流電流が最も大きい期間で各還流ダイオードDR1,DR2上を分岐して流れ、また第2還流ダイオードDR2側への電流集約時にはその電流値が小さくなっていることから、個々の還流ダイオードDR1,DR2の電流にかかる負担を軽減することができる。また、第2スイッチTR2がオンする際の逆回復電流も各還流ダイオードDR1,DR2に分岐することから、このことでも各還流ダイオードDR1,DR2の電流にかかる負担を軽減することができる。従って、還流ダイオードDR1,DR2の小容量化、低発熱化、長寿命化等が期待できる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・PWM制御時において、第1スイッチTR1側をオン固定、第2スイッチTR2側をオンオフ動作としたが、逆に第1スイッチTR1側をオンオフ動作、第2スイッチTR2側をオン固定としてもよい。また、第1及び第2スイッチTR1,TR2の両者をオンオフ動作させてもよい。
・PSM制御時において、スイッチTR1,TR2に出力する制御パルス信号のオンパルス幅を中間幅(例えばデューティ50%)に固定としたが、スイッチTR1,TR2が正常にオンできる範囲であればオンパルス幅を適宜変更してもよい。
また、同じくPSM制御時において、第1スイッチTR1に出力する制御パルス信号の位相を第2スイッチTR2に出力する制御パルス信号(基準相)よりも位相差βだけ進めたが、第1スイッチTR1に出力する制御パルス信号(基準相)よりも第2スイッチTR2に出力する制御パルス信号の位相を遅らせてもよい。この場合も、第1スイッチTR1のオン後に第2スイッチTR2が遅れてオンし、第1スイッチTR1のオフ後に第2スイッチTR2が遅れてオフする。また、第1実施形態の回路構成では、第1及び第2スイッチTR1,TR2のオンオフタイミングの前後関係を逆にしてもよい。
・図1及び図3に示すチョッパ回路11,11aの回路構成は一例であり、適宜変更してもよい。
・溶接用電源装置10,10aに適用したが、その他の電源装置に適用してもよい。
10,10a 溶接用電源装置(電源装置)
11,11a チョッパ回路
12 溶接負荷
14 制御回路(制御切替手段、パルス幅変調制御手段、位相シフト制御手段)
14a 制御切替部(制御切替手段)
14b パルス幅算出部(パルス幅変調制御手段)
14c 位相差算出部(位相シフト制御手段)
TR1 第1スイッチ(スイッチ)
TR2 第2スイッチ(スイッチ)
DR1 第1還流ダイオード(還流ダイオード)
DR2 第2還流ダイオード
L1 リアクトル
La,Lb 電源線
α オンパルス幅
β 位相差

Claims (5)

  1. 電源線上に接続されるスイッチとその後段の電源線間に接続される還流ダイオードとその後段の電源線上に接続されるリアクトルとを含んで構成されるチョッパ回路と、前記チョッパ回路のスイッチのオンオフ動作を制御して出力調整を行う制御回路とを備える電源装置であって、
    前記チョッパ回路のスイッチは、直列接続の第1及び第2スイッチにて構成され、
    前記制御回路は、
    前記第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号の少なくとも一方側のオンパルス幅の調整により出力調整を行うパルス幅変調制御手段と、
    前記第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号の相互の位相差の調整により出力調整を行う位相シフト制御手段と、
    高出力要求時には前記パルス幅変調制御手段とし、低出力要求時には前記位相シフト制御手段に切り替える制御切替手段と
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記パルス幅変調制御手段は、前記第1及び第2スイッチの一方側をオン固定、他方側をオンオフ動作させる制御パルス信号をそれぞれ生成するように構成されていることを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置において、
    前記位相シフト制御手段は、前記第1及び第2スイッチに出力する制御パルス信号のオンパルス幅を中間幅に固定すると共に、相互間に位相差が設定された制御パルス信号を生成するように構成されていることを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の電源装置において、
    前記チョッパ回路は、還流ダイオードが第1及び第2還流ダイオードにて構成されるものであり、後段側に位置する前記第2スイッチの後段の電源線間に第1還流ダイオードが接続され、前段側に位置する前記第1スイッチの後段の電源線間に第2還流ダイオードが接続され、
    前記位相シフト制御手段は、前記第1スイッチよりも前記第2スイッチの方が相対的に遅れてオフするような位相差となる制御パルス信号を生成するように構成されていることを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の電源装置を備え、溶接負荷に対する出力生成を行うように構成されていることを特徴とする溶接用電源装置。
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