JP6471649B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導性負荷の駆動を制御する電子制御装置に関する。
従来、電磁弁や電磁式のアクチュエータ等の誘導性負荷には、その動力源としてリニアソレノイドが用いられている。誘導性負荷の駆動は電子制御装置によって制御される。電子制御装置は、リニアソレノイドに供給する電流を制御することによって、誘導性負荷の駆動を制御する。この種の電子制御装置としては、特許文献1に記載の装置が知られている。
特許文献1に記載の電子制御装置は、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)と、A/D(アナログ/デジタル)変換器と、制御CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)とを備えている。FETは、誘導性負荷と電源との間に配置されている。A/D変換器は、リニアソレノイドの電流検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。制御CPUは、デジタル信号に変換された電流検出信号に基づいて、リニアソレノイドを流れる電流値を検出する。制御CPUは、検出電流値の平均値が目標電流値となるように、リニアソレノイドの供給電流をフィードバック制御する。
具体的には、制御CPUは、検出電流値の平均値と目標電流値との偏差に基づいてデューティ比を設定し、当該デューティ比に応じたPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を生成する。制御CPUは、このPWM信号をFETに送信し、FETのオン状態とオフ状態とを切り替えることによって、リニアソレノイドに供給する電流をPWM制御する。制御CPUは、このような電流フィードバック制御を通じて誘導性負荷の駆動を制御する。
特開平11−308107号公報
ところで、特許文献1に記載の電子制御装置において、誘導性負荷の駆動制御の精度を向上させるためには、検出電流値の平均値を精度良く検出する必要がある。検出電流値の平均値を精度良く検出するためには、例えば検出電流値のサンプリング数を増加させる方法が考えられる。しかしながら、検出電流値のサンプリング数を増加させると、制御CPUの処理負荷の増加を招く。特に、ハードIPを有していない制御CPUでは、検出電流値に係る演算処理の全てをソフトウェアにて行わなければならないため、制御CPUの処理負荷への影響が大きくなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御部の処理負荷を軽減しつつも、誘導性負荷の駆動制御の精度を確保することが可能な電子制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電子制御装置は、誘導性負荷(2)の駆動を制御する電子制御装置(1)であって、前記誘導性負荷を流れる電流の値に対応するアナログ信号(Sb)を出力するアナログ信号出力部(30)と、前記アナログ信号出力部が出力したアナログ信号をデジタル値に変換するA/D変換部(15)と、該A/D変換部によって変換されたデジタル値に基づいて前記誘導性負荷に供給する電流を調整する電流調整部(13)と、を有し、第1モード及び第2モードを実行する制御部(10)と、を備える。前記制御部は、演算処理部(16)、補正値算出部(17)及び補正部(19)をさらに有する。前記第1モードにおいて、前記A/D変換部は、前記アナログ信号を第1時間(T1)毎にデジタル値に変換する第1A/D変換と、前記アナログ信号を前記第1時間よりも大きい第2時間(T2)毎にデジタル値に変換する第2A/D変換と、を実行し、前記演算処理部は、前記第1A/D変換によって変換された複数のデジタル値の平均値である第1平均値(I1av)と、前記第2A/D変換によって変換された複数のデジタル値の平均値である第2平均値(I2av)と、を算出し、補正値算出部は、前記第1平均値及び前記第2平均値を取得するとともに、前記第1平均値と前記第2平均値との偏差に基づいて補正値(Iam)を算出する。前記第2モードにおいて、前記A/D変換部は、前記第2A/D変換を実行し、前記補正部は、前記第2A/D変換によって変換されたデジタル値を、前記補正値を用いて補正し、前記電流調整部は、前記補正部によって補正されたデジタル値に基づいて前記誘導性負荷に供給する電流を調整する。
本発明は、第2モードにおいて、A/D変換部が第2A/D変換を実行する。第2A/D変換は、第1時間よりも大きい第2時間毎にアナログ信号をデジタル値に変換するものであり、第1A/D変換と比べて変換の頻度が低いため、制御部の処理負荷を軽減することができる。
また、A/D変換部の第2A/D変換によって変換されたデジタル値は、補正値を用いて補正される。当該補正値は、第1演算結果及び第2演算結果に基づいて算出される。第1演算結果は、第2A/D変換よりも精度が高い第1A/D変換によって変換されたデジタル値を演算処理することで取得される。したがって、本発明によれば、制御部の処理負荷を軽減しつつも、誘導性負荷の駆動制御の精度を確保することができる。
本発明によれば、制御部の処理負荷を軽減しつつも、誘導性負荷の駆動制御の精度を確保することが可能な電子制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図1のマイクロコンピュータの機能的構成を示すブロック図である。 図1のマイクロコンピュータが実行する補正値算出モードの処理手順を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は、PWM駆動信号及び検出電流値の変化をそれぞれ示すタイミングチャートである。 (A)及び(B)は、PWM駆動信号及び検出電流値の変化をそれぞれ示すタイミングチャートである。 デューティ比と補正値との関係を示すテーブルである。 図1のマイクロコンピュータが実行する駆動制御モードの処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係るECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1の構成について説明する。ECU1は、誘導性負荷2と電気的に接続され、その駆動を制御する。誘導性負荷2は、車両(不図示)に搭載された変速機用油圧バルブ等(不図示)、リニアソレノイドLを動力源とする機器である。ECU1は、マイクロコンピュータ10と、トランジスタ20と、電流検出部30とを備えている。
トランジスタ20はスイッチング素子であり、具体的には、pチャネル型のMOSFETである。トランジスタ20のソース端子には電源電圧VBが印加されている。トランジスタ20のドレイン端子は、ECU1の端子Te1を介してリニアソレノイドLの一端部と接続されている。リニアソレノイドLの他端部は、ECU1の端子Te2、抵抗31及び端子Te3を介して接地電位と接続されている。
電流検出部30は、抵抗31と、差動増幅回路32とを有している。差動増幅回路32は、抵抗31の両端子間の電圧を差動増幅して信号Sbを出力する。信号Sbは、抵抗31を流れる電流、換言すればリニアソレノイドLを流れる実電流値Iと相関関係のあるアナログ信号である。
マイクロコンピュータ10は、図示しないCPU等を有している。マイクロコンピュータ10には、センサ3が出力する信号Saと、電流検出部30が出力する信号Sbとが入力される。センサ3は車両に搭載されている。センサ3は、誘導性負荷2の駆動を制御するために必要な車両状態量を検出するとともに、検出した車両状態量に対応する信号Saを出力する。
マイクロコンピュータ10は、信号Saと信号Sbとに基づいてPWM駆動信号Sdを生成する。マイクロコンピュータ10は、PWM駆動信号Sdをトランジスタ20のゲート端子に入力することにより、トランジスタ20のオン状態とオフ状態とを切り替える。これにより、マイクロコンピュータ10は、リニアソレノイドLを流れる実電流値IをPWM制御し、誘導性負荷2の駆動を制御する。
続いて、図2を参照しながら、マイクロコンピュータ10の機能的構成について説明する。図2に示されるように、マイクロコンピュータ10は、目標電流値算出部11と、A/D(アナログ/デジタル)変換部12と、電流調整部13と、を有している。マイクロコンピュータ10は、さらに、平均化処理部16と、補正値算出部17と、メモリ部18と、補正部19と、を有している。
図2は、マイクロコンピュータ10を機能的な制御ブロック図として示している。マイクロコンピュータ10を構成するアナログ回路又はデジタルプロセッサに組み込まれるソフトウェアのモジュールは、必ずしも図2に示される制御ブロックのように分割されている必要はない。すなわち、実際のアナログ回路やモジュールは、図2に示される複数の制御ブロックの働きをするものとして構成されていても構わず、更に細分化されていても構わない。後述する処理を実行できるように構成されていれば、マイクロコンピュータ10の内部の実際の構成は当業者が適宜変更できるものである。
目標電流値算出部11は、センサ3から入力される信号Saに基づいて車両状態量を検出する部分である。目標電流値算出部11は、車両状態量に基づいて目標電流値I*を算出する。目標電流値I*は、リニアソレノイドLに流すべき電流の目標値である。目標電流値算出部11は、車両状態量と目標電流値I*との関係を示すマップや演算式等を用いて、車両状態量に基づいて目標電流値I*を算出する。目標電流値算出部11は、算出した目標電流値I*を電流調整部13に出力する。
A/D変換部12は、信号Sbをアナログ信号からデジタル値に変換する部分である。A/D変換部12は、信号Sbを第1時間T1毎にデジタル値に変換する第1A/D変換と、信号Sbを第1時間T1よりも大きい第2時間T2毎にデジタル値に変換する第2A/D変換と、を実行可能である。A/D変換部12は、第1A/D変換の実行によって検出電流値I1を出力する。また、A/D変換部12は、第2A/D変換の実行によって検出電流値I2を出力する。検出電流値I2は、後述する演算処理や補正がなされた後に、実電流値Iとして電流調整部13に入力される。
電流調整部13は、誘導性負荷2に供給する電流を調整する部分である。電流調整部13は、電流値偏差算出部14と、駆動信号生成部15と、を有している。
電流値偏差算出部14は、実電流値Iと目標電流値I*との偏差ΔIを演算する。電流値偏差算出部14は、当該偏差ΔIを駆動信号生成部15に出力する。
駆動信号生成部15は、偏差ΔIに基づいて実電流値Iを目標電流値I*を追従させる電流フィードバック制御によってデューティ比を演算するとともに、当該デューティ比に応じてパルス幅変調されたPWM駆動信号Sdを生成する部分である。PWM駆動信号Sdは、その一周期に占めるオン時間の比率がデューティ比に設定されたパルス信号からなる。駆動信号生成部15は、PWM駆動信号Sdをトランジスタ20のゲート端子に入力することにより、トランジスタ20のオン状態とオフ状態とを切り替え、リニアソレノイドLを流れる実電流値IをPWM制御する。
平均化処理部16は、A/D変換部12から入力される値の平均化処理(演算処理)を行う部分である。具体的には、平均化処理部16は、前述した第1A/D変換によって変換された複数の検出電流値I1を平均化処理し、それらの平均値である第1平均値I1av(第1演算結果)を算出する。また、平均化処理部16は、前述した第2A/D変換によって変換された複数の検出電流値I2を平均化処理し、それらの平均値である第2平均値I2av(第2演算結果)を算出する。平均化処理部16は、第1平均値I1av、第2平均値I2avを補正値算出部17に出力する。また、平均化処理部16は、第2平均値I2avを補正部19に出力する。
補正値算出部17は、補正部19が補正に用いる補正値Iamを算出する部分である。具体的には、補正値算出部17は、平均化処理部16から入力される第1平均値I1avと第2平均値I2avとの差分(I1av−I2av)を算出し、当該差分を補正値Iamとする。補正値算出部17は、この補正値Iamをメモリ部18に出力する。
メモリ部18は、種々の情報を格納する部分である。メモリ部18は、補正値算出部17から入力される補正値Iamを格納する。
補正部19は、平均化処理部16から入力される第2平均値I2avを補正するとともに、実電流値Iとして出力する部分である。補正部19は、メモリ部18に格納されている補正値Iamを読み込むとともに、当該補正値Iamを用いて第2平均値I2avを補正する。補正部19が出力する実電流値Iは、電流調整部13の電流値偏差算出部14に入力される。
ところで、このようなマイクロコンピュータ10において誘導性負荷2の駆動制御の精度を向上させるためには、平均化処理部16が出力する第2平均値I2avの精度を高める必要がある。第2平均値I2avを精度良く算出するためには、例えばA/D変換部12の変換頻度を高める方法が考えられる。しかしながら、A/D変換部12の変換頻度を高めると、それに伴いマイクロコンピュータ10の処理負荷が増大してしまう。
そこで、本実施形態のマイクロコンピュータ10は、補正値算出モード(第1モード)及び駆動制御モード(第2モード)を実行することによって、その処理負荷の軽減と、誘導性負荷2の駆動制御の精度確保との両立を可能にしている。以下、図3乃至図7を参照しながら、補正値算出モード及び駆動制御モードについて説明する。
図3に処理手順を示す補正値算出モードは、後述する駆動制御モードに先駆けて、補正値Iamを算出することを目的として実行されるモードである。マイクロコンピュータ10は、その処理負荷が比較的小さいときに補正値算出モードを実行する。マイクロコンピュータ10は、例えば、駐車中の車両のイグニションスイッチ(不図示)がオン操作されたことをトリガとして、この補正値算出モードの実行を開始する。
まず、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS11で、所定デューディ比DでPWM駆動信号Sdを送信する。PWM駆動信号Sdが、図4(A)に示されるように周期Tpの矩形の波形を示す場合、電流検出部30が出力する信号Sbは、図4(B)に示される曲線状の波形を示す。
次に、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS12で、第1A/D変換を実行する。前述したように、第1A/D変換は、A/D変換部12によって信号Sbを第1時間T1毎にデジタル値に変換するものである。
本実施形態では、第1時間T1は、PWM駆動信号Sdの周期Tpを16等分したものに定められている。このため、A/D変換部12は、図4(B)に白丸で示されるタイミングで、信号Sbのデジタル値への変換を行う。したがって、この第1A/D変換によって、周期Tpの間に16個のデジタル値が取得されることとなり、このデジタル値が前述した検出電流値I1である。第1時間T1は、誘導性負荷2の駆動制御の精度確保の観点から、予め実験等に基づいて定められている。
次に、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS13で、検出電流値I1の平均化処理を実行する。ここでは、平均化処理部16が、A/D変換部12から入力された16個の検出電流値I1の平均値である第1平均値I1avを算出する。当該第1平均値I1avは、図4(B)に一点鎖線で示されている。
次に、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS14で、第2A/D変換を実行する。前述したように、第2A/D変換は、A/D変換部12によって信号Sbを第2時間T2毎にデジタル値に変換するものである。このときマイクロコンピュータ10が送信するPWM駆動信号Sdは、図5(A)に示されるように、第1A/D変換の実行時と同様に周期Tpの矩形の波形を示す。また、そのデューティ比Dも、第1A/D変換の実行時と同様である。したがって、電流検出部30が出力する信号Sbも、図5(B)に示すように、第1A/D変換の実行時と同様に曲線状の波形を示す。
本実施形態では、第2時間T2は、PWM駆動信号Sdの周期Tpを8等分したものに定められている。すなわち、第2時間T2は第1時間T1よりも大きい。このため、A/D変換部12は、図5(B)に白丸で示されるタイミングで、信号Sbのデジタル値への変換を行う。したがって、この第2A/D変換によって、周期Tpの間に8個のデジタル値が取得されことになり、このデジタル値が前述した検出電流値I2である。第2時間T2は、マイクロコンピュータ10の処理負荷軽減の観点から、予め実験等に基づいて定められている。
次に、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS15で、検出電流値I2の平均化処理を実行する。ここでは、平均化処理部16が、A/D変換部12から入力された8個の検出電流値I2の平均値である第2平均値I2avを算出する。当該第2平均値I2avは、図5(B)に一点鎖線で示されている。本実施形態では、第2平均値I2avは第1平均値I1avよりも小さい値である。
次に、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS16で、補正値Iamを算出する。ここでは、補正値算出部17が、平均化処理部16から入力された第1平均値I1av及び第2平均値I2avに基づいて補正値Iamを算出する。具体的には、補正値算出部17は、平均化処理部16から入力される第1平均値I1avと第2平均値I2avとの差分(I1av−I2av)を算出し、当該差分を補正値Iamとする。したがって、本実施形態のように第2平均値I2avが第1平均値I1avよりも小さい値である場合、補正値Iamは正の値となる。
次に、マイクロコンピュータ10は、図3のステップS17で、補正値Iamをメモリ部18に格納する。
マイクロコンピュータ10は、以上のような補正値算出モードを、PWM駆動信号Sdのデューティ比Dに設定された複数の領域毎に実行する。すなわち、補正値算出部17は、当該領域毎に補正値Iamを算出する。
メモリ部18には、図6のテーブルに示されるように、補正値Iamが、デューティ比Dに設定された複数の領域と対応するように格納されている。図6は、デューティ比Dに設定された複数の領域のうち、「D1<D≦D2」、「D2<D≦D3」、及び「D3<D≦D4」の3つの領域を示している。所定値D1〜D4には、「D1<D2<D3<D4」という関係がある。
マイクロコンピュータ10は、補正値算出モードの実行後に、図7に処理手順が示される駆動制御モードを実行する。当該駆動制御モードは、誘導性負荷2の駆動制御を目的として実行されるモードである。マイクロコンピュータ10は、例えば車両の走行中等、その処理負荷が比較的大きいときに駆動制御モードを実行する。
マイクロコンピュータ10は、ステップS21で、第2A/D変換を実行する。ステップS21では、第2A/D変換によって、PWM駆動信号Sdの周期Tpの間に8個の検出電流値I2が取得される。
次に、マイクロコンピュータ10は、ステップS22で、メモリ部18から補正値Iamを読み込む。すなわち、マイクロコンピュータ10の補正部19は、図6に示されるテーブルを参照するとともに、そのときのPWM駆動信号Sdのデューティ比Dに対応する補正値Iamを読み込む。例えば、そのときのデューティ比Dが「D2<D≦D3」の領域に属する場合、補正部19は補正値Iamとして「Iam2」を読み込む。
次に、マイクロコンピュータ10は、ステップS23で、第2平均値I2avを補正する。ここでは、マイクロコンピュータ10の補正部19が、平均化処理部16から入力される第2平均値I2avに、メモリ部18から読み込んだIamを加算する処理を実行する。このようにして補正された第2平均値I2avは、実電流値Iとして出力される。本実施形態のように第2平均値I2avが第1平均値I1avよりも小さい値である場合、補正値Iamは正の値となるため、実電流値Iは第2平均値I2avよりも大きな値となる。
次に、マイクロコンピュータ10は、ステップS24で、偏差ΔIを算出する。ここでは、マイクロコンピュータ10の電流値偏差算出部14が、目標電流値算出部11から入力される目標電流値I*と、補正部19から入力される実電流値Iとの偏差ΔIを算出し出力する。
次に、マイクロコンピュータ10は、ステップS25で、PWM駆動信号Sdの生成と送信を実行する。ここでは、マイクロコンピュータ10の駆動信号生成部15が、電流値偏差算出部14から入力される偏差ΔIを小さくするようにPWM駆動信号Sdを生成し、トランジスタ20に出力する。
以上説明したように、本実施形態に係るECU1は、補正値算出モード(第2モード)において、A/D変換部12が第2A/D変換を実行する。第2A/D変換は、第1時間T1よりも大きい第2時間T2毎に信号Sb(アナログ信号)をデジタル値に変換するものであり、第1A/D変換と比べて変換の頻度が低いため、マイクロコンピュータ10(制御部)の処理負荷を軽減することができる。
また、A/D変換部12の第2A/D変換によって変換されたデジタル値は、補正値Iamを用いて補正される。当該補正値Iamは、第1平均値I1av(第1演算結果)及び第2平均値I2av(第2演算結果)に基づいて算出される。第1平均値I1avは、第2A/D変換よりも精度が高い第1A/D変換によって変換されたデジタル値を演算処理することで取得される。したがって、本実施形態に係るECU1によれば、マイクロコンピュータ10の処理負荷を軽減しつつも、誘導性負荷2の駆動制御の精度を確保することができる。
また、マイクロコンピュータ10は、誘導性負荷2の駆動の開始に先駆けて、補正値算出モード(第1モード)を実行する。このように補正値算出モードを実行することにより、誘導性負荷2の駆動制御に与える影響を小さいものにしながら補正値Iamを算出することができる。
また、マイクロコンピュータ10は、第1A/D変換によって変換された複数のデジタル値の平均値である第1平均値I1avと、第2A/D変換によって変換された複数のデジタル値の平均値である第2平均値I2avと、を算出する平均化処理部16(演算処理部)を有している。補正値算出部17は、第1平均値I1avと第2平均値I2avとの偏差を補正値Iamとする。この構成によれば、第2A/D変換の実行によってマイクロコンピュータ10の処理負荷を軽減しつつも、誘導性負荷2の駆動制御の精度を確保することができる。
また、電流調整部13は、誘導性負荷2を流れる電流の値を目標電流値に追従させるフィードバック制御によってデューティ比Dを演算するとともに、該デューティ比Dに基づいてPWM駆動信号Sdを生成し、当該PWM駆動信号Sdに基づいてトランジスタ20(スイッチング素子)の駆動を制御することで誘導性負荷2を流れる電流を制御するものである。補正値算出部17は、デューティ比Dに設定される複数の領域毎に補正値Iamを算出する。この構成によれば、PWM駆動信号Sdのデューティ比Dに対応する適切な補正値Iamを算出し、誘導性負荷2の駆動制御の精度を確保することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、トランジスタ20は、バイポーラトランジスタ等の任意のスイッチング素子を用いてもよい。また、第1時間T1及び第2時間T2のそれぞれの長さは適宜変更可能である。
1:ECU(電子制御装置)
2:誘導性負荷
10:マイクロコンピュータ(制御部)
12:A/D変換部
13:電流調整部
16:平均化処理部(演算処理部)
17:補正値算出部
19:補正部
20:トランジスタ(スイッチング素子)
30:電流検出部(アナログ信号出漁部)
D:デューティ比
I1av:第1平均値(第1演算結果)
I2av:第2平均値(第2演算結果)
Iam:補正値
Sb:信号(アナログ信号)
Sd:PWM駆動信号

Claims (3)

  1. 誘導性負荷(2)の駆動を制御する電子制御装置(1)であって、
    前記誘導性負荷を流れる電流の値に対応するアナログ信号(Sb)を出力するアナログ信号出力部(30)と、
    前記アナログ信号出力部が出力したアナログ信号をデジタル値に変換するA/D変換部(12)と、該A/D変換部によって変換されたデジタル値に基づいて前記誘導性負荷に供給する電流を調整する電流調整部(13)と、を有し、第1モード及び第2モードを実行する制御部(10)と、を備え、
    前記制御部は、演算処理部(16)、補正値算出部(17)及び補正部(19)をさらに有し、
    前記第1モードにおいて、
    前記A/D変換部は、前記アナログ信号を第1時間(T1)毎にデジタル値に変換する第1A/D変換と、前記アナログ信号を前記第1時間よりも大きい第2時間(T2)毎にデジタル値に変換する第2A/D変換と、を実行し、
    前記演算処理部は、前記第1A/D変換によって変換された複数のデジタル値の平均値である第1平均値(I1av)と、前記第2A/D変換によって変換された複数のデジタル値の平均値である第2平均値(I2av)と、を算出し、
    前記補正値算出部は、前記第1平均値及び前記第2平均値を取得するとともに、前記第1平均値と前記第2平均値との偏差に基づいて補正値(Iam)を算出し、
    前記第2モードにおいて、
    前記A/D変換部は、前記第2A/D変換を実行し、
    前記補正部は、前記第2A/D変換によって変換されたデジタル値を、前記補正値を用いて補正し、
    前記電流調整部は、前記補正部によって補正されたデジタル値に基づいて前記誘導性負荷に供給する電流を調整することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記制御部は、前記誘導性負荷の駆動の開始に先駆けて、前記第1モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記電流調整部は、前記誘導性負荷を流れる電流の値を目標電流値に追従させるフィードバック制御によってデューティ比(D)を演算するとともに、該デューティ比に基づいてPWM駆動信号(Sd)を生成し、該PWM駆動信号に基づいてスイッチング素子(20)の駆動を制御することで前記誘導性負荷を流れる電流を制御するものであって、
    前記補正値算出部は、前記デューティ比に設定される複数の領域毎に前記補正値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御装置。
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