JP2016225777A - 振幅検出回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力信号に対する不感帯を無くす。【解決手段】振幅検出回路は、入力信号IP,INのピーク電圧を検出するピーク検出回路1と、入力信号IP,INの平均電圧を検出する平均値検出回路2と、ピーク検出回路1の出力と平均値検出回路2の出力との差に比例する信号を出力する差分検出回路3aとを備える。差分検出回路3aは、オペアンプA1と、平均値検出回路2の出力とオペアンプA1の反転入力端子との間に設けられる抵抗R1と、ピーク検出回路1の出力とオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R2と、反転入力端子と出力端子との間に設けられるフォードバック抵抗Rfと、GNDと反転入力端子との間に設けられる抵抗R4と、オフセット用の入力電圧Vofと非反転入力端子との間に設けられる抵抗R5とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば光通信、無線通信、ワイヤード通信において、入力信号の振幅を検出してこの振幅値に応じたアナログ電圧を出力する振幅検出回路に関するものである。
図12に振幅検出回路の従来例を示す。この振幅検出回路は特許文献1に開示されているものである。振幅検出回路には、差動信号IP,INが入力される。ピーク検出回路1は、差動信号IP,INを入力とし、この差動信号IP,INのピーク電圧PKを検出して出力する。一方、平均値検出回路2は、差動信号IP,INの両信号の平均電圧AVを検出して出力する。
差分検出回路3は、ピーク検出回路1の出力PKと平均値検出回路2の出力AVとの差を取り、この差を必要に応じて増幅することにより、入力される差動信号IP,INの振幅を検出することができる。なお、特許文献1では、差分検出回路3の具体例としてCML(Current mode Logic)回路が明示されている。
従来の振幅検出回路では、差分検出回路としてCML回路が用いられている。CML回路の出力電圧範囲は負荷抵抗の大きさとCML回路の定電流源を流れる電流量とによって決定されるが、回路の動作上、入力信号のDC電圧レベルを大きく下回る電圧を出すことができず、出力電圧範囲が限定されてしまう。また、大きな利得を得るにはCML回路を多段に用いる必要がある。このため、特許文献1に示されているように増幅回路の出力振幅を検出するのではなく、増幅前の入力振幅を検出する場合には、多段のCML回路によって消費電力が増大してしまうという問題点があった。
そこで、図13に示すようなオペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路とすることが考えられる。この差分検出回路は、オペアンプA1と、抵抗R1〜R3と、フィードバック抵抗Rfとから構成される。平均値検出回路2の出力AVを図13の入力電圧V1とし、ピーク検出回路1の出力PKを図13の入力電圧V2とした場合、すなわち差分検出回路3として図13の構成を用いた場合の振幅検出回路の出力電圧Voは、理想的には図14の実線100で示すような入力電流振幅に比例した電圧となる。しかし、回路のミスマッチ、バラつきなどにより、振幅検出回路の入出力特性に図14の点線101で示すような負のオフセットがついた場合、入力振幅が小さい側で不感帯が生じてしまうという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、オペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路として使用する振幅検出回路において、入力信号に対する不感帯を無くすことを目的とする。
本発明の振幅検出回路は、入力信号のピーク電圧を検出して出力するピーク検出回路と、前記入力信号の平均電圧を検出して出力する平均値検出回路と、前記ピーク検出回路の出力と前記平均値検出回路の出力との差に比例する信号を出力する差分検出回路とを備え、前記差分検出回路は、オペアンプと、前記平均値検出回路の出力と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第1の抵抗と、前記ピーク検出回路の出力と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第2の抵抗と、前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に設けられる第3の抵抗と、接地電圧と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第4の抵抗と、オフセット用の入力電圧と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第5の抵抗とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路は、入力信号のピーク電圧を検出して出力するピーク検出回路と、前記入力信号の平均電圧を検出して出力する平均値検出回路と、前記ピーク検出回路の出力と前記平均値検出回路の出力との差に比例する信号を出力する差分検出回路とを備え、前記差分検出回路は、オペアンプと、前記平均値検出回路の出力と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第1の抵抗と、前記ピーク検出回路の出力と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第2の抵抗と、前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に設けられる第3の抵抗と、オフセット用の入力電圧と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第4の抵抗と、接地電圧と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第5の抵抗とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記ピーク検出回路と前記平均値検出回路の前段に、前記入力信号を増幅する増幅回路を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例において、前記増幅回路は、外部から利得の制御が可能な可変利得増幅回路である。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記ピーク検出回路と前記平均値検出回路の前段に、前記入力信号を低域ろ波するローパスフィルタを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記オフセット用の入力電圧を出力するレギュレータ回路を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記オフセット用の入力電圧を出力するD/A変換回路を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例において、前記増幅回路は、外部から利得の制御が可能な可変利得増幅回路である。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記ピーク検出回路と前記平均値検出回路の前段に、前記入力信号を低域ろ波するローパスフィルタを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記オフセット用の入力電圧を出力するレギュレータ回路を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の振幅検出回路の1構成例は、さらに、前記オフセット用の入力電圧を出力するD/A変換回路を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、オペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路として使用する振幅検出回路において、差分検出回路に、接地電圧とオペアンプの反転入力端子との間に第4の抵抗を追加すると共に、オフセット用の入力電圧とオペアンプの非反転入力端子との間に第5の抵抗を追加することにより、振幅検出回路の出力電圧にオフセットを加算することができるので、回路のミスマッチ、バラつきによるオフセットを補償することができ、入力信号に対する不感帯を無くすことができる。
また、本発明では、オペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路として使用する振幅検出回路において、差分検出回路に、オフセット用の入力電圧とオペアンプの反転入力端子との間に第4の抵抗を追加すると共に、接地電圧とオペアンプの非反転入力端子との間に第5の抵抗を追加することにより、振幅検出回路の出力電圧からオフセットを減算することができるので、回路のミスマッチ、バラつきによるオフセットを補償することができ、入力信号に対する不感帯を無くすことができる。
また、本発明では、ピーク検出回路と平均値検出回路の前段に増幅回路を設けることにより、入力信号の振幅が小さい場合であっても、入力信号の振幅に比例した出力電圧を得ることができる。
また、本発明では、ピーク検出回路と平均値検出回路の前段に設ける増幅回路として、可変利得増幅回路を用いることにより、増幅回路の利得を切り替えることができ、入力範囲を広くとることができる低利得モードと、信号断検出を目的とした高利得モードとを一つの回路で使い分けることができる。
また、本発明では、ピーク検出回路と平均値検出回路の前段にローパスフィルタを設けることにより、振幅検出回路への入力配線の引き回しがノイズ源となる可能性を低減することができ、他の回路への影響を減じることが可能となる。
また、本発明では、オフセット用の入力電圧を出力するレギュレータ回路を設けることにより、電源電圧変動によらず一定のオフセットを出力電圧に与えることができる。
また、本発明では、オフセット用の入力電圧を出力するD/A変換回路を設けることにより、電源電圧変動によらず一定のオフセットを出力電圧に与えることができる。
[発明の原理]
本発明では、入力信号のピーク電圧と平均値電圧との差から入力信号の振幅を検出する振幅検出回路において、オペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路とすることで出力電圧範囲を広くすることができる。また、上記差動増幅回路にオフセットを加算する構成により、回路のバラつきがあっても入力信号に対する不感帯を無くすことができる。
本発明では、入力信号のピーク電圧と平均値電圧との差から入力信号の振幅を検出する振幅検出回路において、オペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路とすることで出力電圧範囲を広くすることができる。また、上記差動増幅回路にオフセットを加算する構成により、回路のバラつきがあっても入力信号に対する不感帯を無くすことができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態の振幅検出回路は、差動信号IP,INのピーク電圧PKを検出して出力するピーク検出回路1と、差動信号IP,INの両信号の平均電圧AVを検出して出力する平均値検出回路2と、ピーク検出回路1の出力PKと平均値検出回路2の出力AVとの差に比例する信号を出力する差分検出回路3aとから構成される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態の振幅検出回路は、差動信号IP,INのピーク電圧PKを検出して出力するピーク検出回路1と、差動信号IP,INの両信号の平均電圧AVを検出して出力する平均値検出回路2と、ピーク検出回路1の出力PKと平均値検出回路2の出力AVとの差に比例する信号を出力する差分検出回路3aとから構成される。
ピーク検出回路1と平均値検出回路2については特許文献1に開示されているので、詳細な説明は省略する。
差分検出回路3aは、オペアンプA1と、平均値検出回路2の出力AVとオペアンプA1の反転入力端子との間に設けられる抵抗R1と、ピーク検出回路1の出力PKとオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R2と、接地電圧(GND)とオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R3と、GNDとオペアンプA1の反転入力端子との間に設けられる抵抗R4と、オフセット用の入力電圧VofとオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R5と、オペアンプA1の反転入力端子と出力端子との間に設けられるフィードバック抵抗Rfとから構成される。
差分検出回路3aは、オペアンプA1と、平均値検出回路2の出力AVとオペアンプA1の反転入力端子との間に設けられる抵抗R1と、ピーク検出回路1の出力PKとオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R2と、接地電圧(GND)とオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R3と、GNDとオペアンプA1の反転入力端子との間に設けられる抵抗R4と、オフセット用の入力電圧VofとオペアンプA1の非反転入力端子との間に設けられる抵抗R5と、オペアンプA1の反転入力端子と出力端子との間に設けられるフィードバック抵抗Rfとから構成される。
本実施の形態の差分検出回路3aは、図13に示した差分検出回路(差動増幅回路)に対して、オペアンプA1の反転入力端子とGNDとを接続する抵抗R4を追加すると共に、オペアンプA1の非反転入力端子と入力電圧Vofとを接続する抵抗R5を追加したものである。
図13の差分検出回路では、オペアンプA1の非反転入力端子の電圧V+は、式(1)のように入力電圧V2を抵抗R2,R3で分圧した電圧となる。
一方、抵抗R1に流れる電流I1は、オペアンプA1の反転入力端子の電圧V-と入力電圧V1で決まり、その電流I1は全てフィードバック抵抗Rfに流れる。したがって、図13の抵抗R1に流れる電流I1と差分検出回路の出力電圧Voとは、以下のように表すことができる。
オペアンプA1の非反転入力端子と反転入力端子とは仮想接地しており同電位であることから、R1=R2、R3=Rfとすれば、出力電圧Voは式(4)のようになる。つまり、図13に示した従来の差分検出回路は、2つの入力電圧V2,V1の差を増幅して出力することになる。
ここで、さらに図1に示したようにオペアンプA1の反転入力端子とGNDとを接続する抵抗R4を追加し、オペアンプA1の非反転入力端子と入力電圧Vofとを接続する抵抗R5を追加すると、非反転入力端子の電圧V+は、抵抗R2,R3,R5、入力電圧PK,Vofを用いて以下のように表すことができる。
次に、図1の差分検出回路3aの出力電圧Voは式(6)のように表すことができる。
オペアンプA1の非反転入力端子と反転入力端子とは仮想接地しており同電位であることから、R1=R2、R3=Rf、R4=R5とすれば、出力電圧Voは式(7)のようになる。
つまり、本実施の形態の差分検出回路3aは、2つの入力電圧PK,AVの差を増幅し、この増幅結果に一定量のオフセット(Rf/R4)×Vofを加算して出力することになる。したがって、差分検出回路3aを備えた図1のような振幅検出回路において、出力電圧Voに加算するオフセットの量を適切に設定しておけば、回路のミスマッチ、バラつきによるオフセットを補償することができ、入力信号IP,INに対する不感帯を無くすことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路に対して、ピーク検出回路1と平均値検出回路2の前段に、入力信号IP,INを増幅する増幅回路4を追加したものである。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は本発明の第2の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路に対して、ピーク検出回路1と平均値検出回路2の前段に、入力信号IP,INを増幅する増幅回路4を追加したものである。
特許文献1には、ピーク検出回路として2つのコレクタ接地(エミッタフォロア)の増幅器を基本とし、両方のトランジスタのエミッタにシャント容量を接続した構成が開示されている。具体的には、図3に示すように、ベースに信号IPが入力され、コレクタが電源電圧VCCに接続されたトランジスタQ1と、ベースに信号INが入力され、コレクタが電源電圧VCCに接続されたトランジスタQ2と、一端がトランジスタQ1,Q2のエミッタ(ピーク検出回路の出力端子)に接続され、他端がGNDに接続された容量C1とからなる構成が開示されている。このピーク検出回路では、入力信号IP,INの両者のピーク電圧を保持して出力する。つまり、出力PKは理想的には次のピーク電圧が検出されるまで一定となる。容量C1から後段の回路に僅かに電流が流れ出るために、厳密にはPKには電圧の低下が生じるが、容量C1の値を十分に大きく設計することにより、PKの電圧低下を実用上問題ない程度に抑圧することができる。
この図3に示したような構成を図1のピーク検出回路1として採用した場合、入力信号IP,INのピーク電圧PKと平均電圧AVとの差分(PK−AV)は、理想的には入力信号IP,INの振幅に比例するが、実際には図4に示すように、入力信号IP,INの振幅が小さくなるに従って、振幅との関係が比例関係から外れて、より小さな値を取ってしまう。
そこで、本実施の形態では、入力信号IP,INのピーク検出および平均値検出を行う前に入力信号IP,INを増幅することで、図4に示した特性のうち、入力信号IP,INの振幅が大きい領域を使うことができるので、入力信号IP,INの振幅に比例した差分(PK−AV)を得ることができ、結果として入力信号IP,INの振幅に比例した出力電圧Voを得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は本発明の第3の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路に対して、ピーク検出回路1と平均値検出回路2の前段に、入力信号IP,INを増幅する可変利得増幅回路5を追加したものである。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は本発明の第3の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路に対して、ピーク検出回路1と平均値検出回路2の前段に、入力信号IP,INを増幅する可変利得増幅回路5を追加したものである。
第2の実施の形態における、入力信号IP,INの振幅に対する出力電圧Voの利得は、増幅回路4の利得と、オペアンプA1を用いた差動増幅回路の利得とを足し合わせたものとなる。出力電圧Voの範囲はオペアンプA1の動作電圧で制限されるため、想定される入力信号IP,INの振幅の最大値に合わせて利得を最大化すればよい。
一方、入力振幅検出を信号断検出に用いることを考えると、無信号時の出力電圧Voと最小信号入力時の出力電圧Voの差分が大きい方が望ましい。そこで、本実施の形態のように、可変利得増幅回路5を設け、振幅検出回路の利得を切り替えることができるようにする。
本実施の形態の回路を入力信号IP,INの振幅検出を目的として使用する場合には、外部から印加する制御信号によって可変利得増幅回路5の利得を下げて低利得モードにし、入力信号IP,INの振幅と出力電圧Voとの関係を図6の60で示すような特性にすることにより、入力信号IP,INの振幅が大きい場合でも出力電圧Voが飽和し難くなるので、入力信号IP,INの検出可能な振幅範囲を広くすることができる。
一方、信号断検出を目的として本実施の形態の回路を使用する場合には、制御信号によって可変利得増幅回路5の利得を上げて高利得モードにし、入力信号IP,INの振幅と出力電圧Voとの関係を図6の61で示すような特性にすることにより、無信号時の出力電圧Voと最小信号入力時の出力電圧Voとの差を大きくすることができるので、信号断検出にとって望ましい入出力特性にすることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は本発明の第4の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路に対して、ピーク検出回路1と平均値検出回路2の前段に、ローパスフィルタ(LPF)6を追加したものである。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は本発明の第4の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路に対して、ピーク検出回路1と平均値検出回路2の前段に、ローパスフィルタ(LPF)6を追加したものである。
例えば広帯域のベースバンド信号を扱う光通信で使用される回路の入力振幅を測定することを考える。そういった高速信号の経路はなるべく短くなるように設計され、各増幅段もなるべく近傍に配置するのが一般的な手段である。したがって、振幅検出回路は高速な主信号の経路からは外れた場所に配置せざるを得ない。同様にAGC(Auto Gain Control)回路、AOC(Auto Offset Control)回路といった制御回路部も主信号経路とは外れた場所に配置されることが多い。図7の例では、高速な主信号IP,INの経路上に3個の増幅回路10が近接して配置され、このような主信号IP,INの経路から外れた場所に第1の実施の形態で説明した振幅検出回路が設けられている。
単に主信号IP,INをバイパスして振幅検出回路に入力すると、高速な主信号IP,INを長い配線で引き回すことにつながり、その配線の引き回しがノイズ源となって他の回路の動作に影響することが考えられる。一方、平均値検出、ピーク検出においては一定の電圧値が得られれば良く、高速な動作は必要としない。
本実施の形態では、主信号IP,INの経路の近傍にLPF6を設け、LPF6で低域ろ波した信号を振幅検出回路に入力するようにしたことにより、LPF6と振幅検出回路との間の配線を伝わる信号が主信号IP,INよりも低い周波数領域の信号となるため、他の回路への影響を減ずることが可能となる。
なお、本実施の形態では、LPF6を第1の実施の形態に適用しているが、第2、第3の実施の形態に適用してもよい。第2、第3の実施の形態に適用する場合には、増幅回路4または可変利得増幅回路5の前段にLPF6を設けるようにすればよい。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図8は本発明の第5の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路において、入力電圧Vofをレギュレータ回路7から出力するようにしたものである。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図8は本発明の第5の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路において、入力電圧Vofをレギュレータ回路7から出力するようにしたものである。
第1の実施の形態で述べたように、振幅検出回路の出力電圧Voにオフセットとして与えられる電圧は入力電圧Vofに比例する。このため、電源電圧から抵抗分割などで入力電圧Vofを生成する場合、出力電圧Voに与えるオフセットが電源電圧変動の影響を大きく受けてしまう。
これに対して、本実施の形態では、図8に示したようにレギュレータ回路7の出力をそのまま入力電圧Vofとして与えるか、あるいはレギュレータ回路7の出力から抵抗分割などで入力電圧Vofを生成することにより、電源電圧変動によらず一定のオフセットを振幅検出回路の出力電圧Voに与えることが可能である。
本実施の形態では、レギュレータ回路7を第1の実施の形態に適用しているが、第2〜第4の実施の形態に適用してもよいことは言うまでもない。
本実施の形態では、レギュレータ回路7を第1の実施の形態に適用しているが、第2〜第4の実施の形態に適用してもよいことは言うまでもない。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図9は本発明の第6の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路において、入力電圧VofをD/A変換回路(DAC)8から出力するようにしたものである。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図9は本発明の第6の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の振幅検出回路において、入力電圧VofをD/A変換回路(DAC)8から出力するようにしたものである。
第1の実施の形態で述べたように、振幅検出回路の出力電圧Voにオフセットとして与えられる電圧は入力電圧Vofに比例する。本実施の形態では、入力電圧VofをDAC8を介して制御することで、オフセット量を任意に変えることができる。したがって、回路のバラつきなどによるオフセット量を逆に補償することも可能となる。また、DAC8の基準電圧をGNDおよびレギュレータ回路9の出力とすることで、第5の実施の形態と同じく電源電圧変動の影響を減ずることができる。
本実施の形態では、DAC8を第1の実施の形態に適用しているが、第2〜第4の実施の形態に適用してもよいことは言うまでもない。
本実施の形態では、DAC8を第1の実施の形態に適用しているが、第2〜第4の実施の形態に適用してもよいことは言うまでもない。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図10は本発明の第7の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の振幅検出回路は、ピーク検出回路1と、平均値検出回路2と、差分検出回路3bとから構成される。
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図10は本発明の第7の実施の形態に係る振幅検出回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の振幅検出回路は、ピーク検出回路1と、平均値検出回路2と、差分検出回路3bとから構成される。
第1〜第6の実施の形態の差分検出回路3aでは、オペアンプA1の反転入力端子とGNDとを抵抗R4を介して接続し、オペアンプA1の非反転入力端子と入力電圧Vofとを抵抗R5を介して接続していたが、本実施の形態の差分検出回路3bは、オペアンプA1の反転入力端子と入力電圧Vofとを抵抗R4を介して接続し、オペアンプA1の非反転入力端子とGNDとを抵抗R5を介して接続するようにしたものである。R1=R2、R3=Rf、R4=R5とすれば、出力電圧Voは式(8)のようになる。
振幅検出回路の出力電圧Voは、理想的には入力信号IP,INの振幅に比例した、図11の実線100で示すような電圧となる。しかし、回路のミスマッチ、バラつきなどにより、振幅検出回路の入出力特性に図11の点線102で示すような正のオフセットがついた場合、入力信号IP,INの振幅が大きい側で不感帯が生じてしまう。
本実施の形態の差分検出回路3bは、2つの入力電圧PK,AVの差を増幅し、この増幅結果から一定量のオフセット(Rf/R4)×Vofを減算して出力するので、差分検出回路3bを備えた図10のような振幅検出回路において、出力電圧Voから減算するオフセットの量を適切に設定しておけば、回路のミスマッチ、バラつきによるオフセットを補償することができ、入力信号IP,INに対する不感帯を無くすことができる。
なお、本実施の形態の振幅検出回路を第2〜第6の実施の形態に適用してもよい。第5の実施の形態に適用する場合には、オペアンプA1の反転入力端子に抵抗R4を介してレギュレータ回路7からの入力電圧Vofを入力すればよい。第6の実施の形態に適用する場合には、オペアンプA1の反転入力端子に抵抗R4を介してDAC8からの入力電圧Vofを入力すればよい。また、いずれか1つの実施の形態に適用するのではなく、第2〜第6の実施の形態で説明しているように、第2〜第6の実施の形態を適宜組み合わせて本実施の形態の振幅検出回路に適用してもよい。
本発明は、オペアンプを用いた差動増幅回路を差分検出回路として使用する振幅検出回路に適用することができる。
1…ピーク検出回路、2…平均値検出回路、3a,3b…差分検出回路、4…増幅回路、5…可変利得増幅回路、6…ローパスフィルタ、7,9…レギュレータ回路、8…D/A変換回路、10…増幅回路、A1…オペアンプ、R1〜R5…抵抗、Rf…フィードバック抵抗。
Claims (7)
- 入力信号のピーク電圧を検出して出力するピーク検出回路と、
前記入力信号の平均電圧を検出して出力する平均値検出回路と、
前記ピーク検出回路の出力と前記平均値検出回路の出力との差に比例する信号を出力する差分検出回路とを備え、
前記差分検出回路は、
オペアンプと、
前記平均値検出回路の出力と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第1の抵抗と、
前記ピーク検出回路の出力と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第2の抵抗と、
前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に設けられる第3の抵抗と、
接地電圧と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第4の抵抗と、
オフセット用の入力電圧と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第5の抵抗とを備えることを特徴とする振幅検出回路。 - 入力信号のピーク電圧を検出して出力するピーク検出回路と、
前記入力信号の平均電圧を検出して出力する平均値検出回路と、
前記ピーク検出回路の出力と前記平均値検出回路の出力との差に比例する信号を出力する差分検出回路とを備え、
前記差分検出回路は、
オペアンプと、
前記平均値検出回路の出力と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第1の抵抗と、
前記ピーク検出回路の出力と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第2の抵抗と、
前記オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に設けられる第3の抵抗と、
オフセット用の入力電圧と前記オペアンプの反転入力端子との間に設けられる第4の抵抗と、
接地電圧と前記オペアンプの非反転入力端子との間に設けられる第5の抵抗とを備えることを特徴とする振幅検出回路。 - 請求項1または2記載の振幅検出回路において、
さらに、前記ピーク検出回路と前記平均値検出回路の前段に、前記入力信号を増幅する増幅回路を備えることを特徴とする振幅検出回路。 - 請求項3記載の振幅検出回路において、
前記増幅回路は、外部から利得の制御が可能な可変利得増幅回路であることを特徴とする振幅検出回路。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振幅検出回路において、
さらに、前記ピーク検出回路と前記平均値検出回路の前段に、前記入力信号を低域ろ波するローパスフィルタを備えることを特徴とする振幅検出回路。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振幅検出回路において、
さらに、前記オフセット用の入力電圧を出力するレギュレータ回路を備えることを特徴とする振幅検出回路。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振幅検出回路において、
さらに、前記オフセット用の入力電圧を出力するD/A変換回路を備えることを特徴とする振幅検出回路。
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