JP2016225232A - 有機エレクトロルミネッセンス装置、及び照明装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置、及び照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の有機ELパネルを同一面上に配列しつつ、単位面積当たりに占める発光領域の割合を大きくできる有機EL装置を提供する。
【解決手段】 有機EL装置は、光を出射する発光領域と、前記発光領域に隣接する少なくとも1つの側部に存する、光を出射しない非発光領域と、を有する有機ELパネル1を2つ以上有し、第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bが、互いの側部を対向させつつ同一面上に配列され、前記第1有機ELパネル1A及び第2有機ELパネル1Bの各側部は、前記配列させた第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bの間に存する非発光領域の幅W2が第2有機ELパネル1Aの非発光領域の幅W1と第2有機ELパネル1Bの非発光領域の幅W1との合計よりも小さくなるような形状に形成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス装置などに関する。
一般的に、有機エレクトロルミネッセンスパネルは、支持基板と、前記支持基板上に設けられた第1電極と、前記第1電極上に設けられた発光層と、前記発光層上に設けられた第2電極と、を有する。以下、有機エレクトロルミネッセンスを有機ELと記す。前記第1電極の一部及び第2電極の一部は、給電のため、それぞれ端子とされている。以下、第1電極の端子及び第2電極の端子を、それぞれ第1端子及び第2端子といい、両電極の端子を総称して単に端子という。第1端子及び第2端子は、外部電源に繋がる給電用の導電体を接続するため、通常、外部に露出されている。
前記第1端子及び第2端子を通じて外部電源から第1電極及び第2電極に電圧を印加することにより、発光層が発光する。発光する領域(有機ELパネルの発光する領域を、発光領域という)は、発光層のうち第1電極と第2電極とで挟まれた部分である。それ故、有機ELパネルは、例えば、第1端子及び第2端子が設けられた領域は、発光しない領域となっている(有機ELパネルの発光しない領域を、非発光領域という)。
前記有機ELパネルを複数配列することにより、比較的大型の照明装置を構成できる。しかしながら、複数の有機ELパネルを配列すると、隣接する2つの有機ELパネルの間に存する非発光領域の幅が、各有機ELパネル固有の非発光領域の幅の2倍となる。このため、複数の有機ELパネルを配列した場合、単位面積当たりの発光領域の占める割合が小さくなる。
特許文献1には、平面視において隣接する2つの有機ELパネルを有する照明装置であって、1つの有機ELパネルの非発光領域の上に、もう1つの有機ELパネルの非発光領域を重ね合わせた照明装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の照明装置は、隣接する有機ELパネルの非発光領域が上下に重なっている。それ故、少なくともその重なり部分における厚みが個々の有機ELパネルの厚みの約2倍となり、厚み方向における占有スペースが大きくなるという問題点がある。
特開2009−158188号公報
本発明の目的は、複数の有機ELパネルを同一面上に配列しつつ、単位面積当たりに占める発光領域の割合を大きくできる有機EL装置及び照明装置を提供することである。
本発明の有機EL装置は、光を出射する発光領域と、前記発光領域に隣接する少なくとも1つの側部に存する、光を出射しない非発光領域と、を有する有機ELパネルを2つ以上有し、第1有機ELパネルと第2有機ELパネルが、互いの側部を対向させつつ同一面上に配列され、前記第1有機ELパネル及び第2有機ELパネルの各側部は、前記配列させた第1有機ELパネルと第2有機ELパネルの間に存する非発光領域の幅が第1有機ELパネルの非発光領域の幅と第2有機ELパネルの非発光領域の幅との合計よりも小さくなるような形状に形成されている。
本発明の好ましい有機EL装置は、前記第1有機ELパネル及び第2有機ELパネルの各側部が、外側に延出された1つ又は複数の突片部と、前記突片部の外端よりも内側に凹んだ1つ又は複数の凹み部と、をそれぞれ有し、前記第1有機ELパネルの突片部を第2有機ELパネルの凹み部に挿入し、且つ、前記第1有機ELパネルの凹み部を第2有機ELパネルの突片部に挿入することにより、前記第1有機ELパネルと第2有機ELパネルが同一面上に配列されている。
本発明の好ましい有機EL装置は、前記第1有機ELパネルの1つ又は複数の突片部及び第2有機ELパネルの1つ又は複数の突片部の表面上に、端子がそれぞれ設けられている。
本発明の好ましい有機EL装置は、前記第1有機ELパネルの突片部と第2有機ELパネルの凹み部が、嵌合形状に形成され、前記第1有機ELパネルの凹み部と第2有機ELパネルの突片部が、嵌合形状に形成されている。
本発明の好ましい有機EL装置は、前記第1有機ELパネルの平面視外形と第2有機ELパネルの平面視外形が、同形である。
本発明の別の局面によれば、照明装置を提供する。
本発明の照明装置は、前記いずれかの有機EL装置を有する。
本発明の有機EL装置は、複数の有機ELパネルを同一面上に配列しているので、従来の有機EL装置に比して厚み方向における占有スペースが小さくなる。また、本発明の有機EL装置は、単位面積当たりに占める発光領域の面積割合が大きくなり、スペースの有効利用を図ることができる。
第1実施形態に係る有機ELパネルの平面図。 図1のII−II線で切断した拡大断面図。 図1のIII−III線で切断した拡大断面図。 図1のIV−IV線で切断し且つ中間部を省略した拡大断面図。 有機ELパネルの製造過程を示す参考平面図。 第1実施形態に係る有機EL装置の正面図。 同有機EL装置の側面図。 図6のVIII−VIII線で切断した断面図。 第2実施形態に係る有機EL装置の側面図。 (a)は、第3実施形態に係る有機ELパネルの平面図、(b)は、その有機ELパネルから構成された有機EL装置の平面図。 (a)は、第4実施形態に係る有機ELパネルの平面図、(b)は、その有機ELパネルから構成された有機EL装置の平面図。 (a)は、第5実施形態の第1例に係る有機ELパネルの平面図、(b)は、その有機ELパネルから構成された有機EL装置の平面図。 (a)は、第5実施形態の第2例に係る有機ELパネルの平面図、(b)は、その有機ELパネルから構成された有機EL装置の平面図。 (a)は、第5実施形態の第3例に係る有機ELパネルの平面図、(b)は、その有機ELパネルから構成された有機EL装置の平面図。 (a)は、第6実施形態に係る有機ELパネルの平面図、(b)は、その有機ELパネルから構成された有機EL装置の平面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。ただし、各図に表された厚み及び長さなどの寸法は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
本明細書において、有機ELパネルの表面は、板状の有機ELパネル又は各層の一方の面を指し、有機ELパネルの裏面は、表面とは反対側の面を指す。平面視は、有機EL装置の表面に対して垂直に見ることをいい、平面視外形は、平面視の視線の方向にある対象部材の外形をいう。また、「複数」と「2つ以上」は、表現方法が異なるだけで両者は同じ意味である。本明細書において、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。本明細書において、「PPP〜QQQ」という表記は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
本発明の有機EL装置は、2つ以上の有機ELパネルから構成されている。
本発明の有機EL装置は、必要に応じて、前記各機ELパネルに給電するための配線部材を有する。
以下、有機ELパネルの構成を説明した後、有機EL装置を説明する。
[有機ELパネルの第1実施形態]
図1は、有機ELパネル1を表面側から見た平面図である。有機ELパネル1がトップエミッション型である場合には、その表面は、光が出射する面を指し、有機ELパネル1がボトムエミッション型である場合には、その表面は、光が出射する面とは反対側の面を指す。なお、本発明の有機ELパネル1は、トップエミッション型、ボトムエミッション型、又は、両面発光型の何れでもよい。
図2及び図3は、図1の有機ELパネル1を、端子を有する箇所にて第1方向と平行な線で切断した断面を拡大した図である。図4は、図1の有機ELパネル1を、端子を有さない箇所にて第2方向と平行な線で切断した断面を拡大した図である。なお、図4において、断面構造に変化がない中間部を省略している。前記第1方向は、有機ELパネル1の任意の1つの方向であり、前記第2方向は、有機ELパネル1の面内において前記第1方向と直交する方向である。
<有機ELパネルの構成>
図1乃至図4において、有機ELパネル1は、支持基板23と、第1端子21aを有する第1電極21と、発光層を有する有機層24と、第2端子22aを有する第2電極22と、封止層25と、を有し、これらがこの順で積層されている。前記支持基板23などの各層は、それぞれ直接的に密着した状態で積層されていてもよく、或いは、各層間又は前記各層から任意に選ばれる2層間に任意の機能層が介在した状態で積層されていてもよい。前記有機ELパネル1は、可撓性を有することが好ましい。本明細書において、可撓性は、人力で容易に湾曲させることができることをいう。もっとも、本発明においては、可撓性を有さない有機ELパネル1を用いることも可能である。
前記支持基板23の平面視形状は、特に限定されず、例えば、四角形状などが挙げられる。前記四角形状は、正方形状や長方形状のような矩形状、平行四辺形状などが挙げられる。図示例では、支持基板23は、平面視長方形状に形成されている。
前記有機層24は、発光層を含み、必要に応じて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び電子注入層などから選ばれる1つの層を含む。有機層24の層構成は、後述する。第1端子21a及び第2端子22aから第1電極21及び第2電極22に電圧を印加することにより、発光領域が発光する。前記発光領域は、有機層24のうち第1電極21と第2電極22で挟まれた領域である。発光層を含む有機層24の平面視形状は、特に限定されず、矩形状や平行四辺形状のような四角形状などが挙げられる。図示例では、支持基板23は、第1方向を短辺とし且つ第2方向を長辺とする平面視長方形状に形成されている。
第1電極21は、支持基板23と有機層24の間に設けられ、第1電極21の一部は、外部に露出されている。この露出部分が第1端子21aである。第2電極22は、有機層24と封止層25の間に設けられ、第2電極22の一部は、外部に露出されている。この露出部分が第2端子22aである。なお、図示例では、第1電極21及び第2電極22は、それぞれ1つの電極層から構成されているが、第1電極21及び第2電極22は、それぞれ複数の電極層を組み合わせて構成されていてもよい。前記第1端子21aは、陽極又は陰極の端子であり、第2端子22aは、その反対極の端子である。例えば、第1端子21aは、陽極(+)であり、第2端子22aは、陰極(−)である。
図1の平面図において、第1端子21a及び第2端子22aを判り易くするために、第1端子21aに細線からなる右斜線を付加し、第2端子22aに細線からなる左斜線を付加している(以下、同様に、他の平面図についても、第1端子21a及び第2端子22aに細斜線を表している場合がある)。
なお、支持基板23が導電性を有する場合には、電気的な短絡を防止するため、支持基板23の表面上に絶縁層(図示せず)が設けられる。
封止層25は、第2端子22aを除く第2電極22の表面に積層されている。好ましくは、図2乃至図4に示すように、封止層25は、有機層24及び第2電極22の各端面に密着されている。
発光層を含む有機層24のうち、第1電極21と第2電極22とで挟まれた部分が、光を出射する発光領域である。図1の平面図において、発光領域を判り易くするために、発光領域の範囲に無数のドットを付加している(以下、同様に、他の平面図についても、発光領域に無数のドットを表している場合がある)。
有機ELパネル1の平面視で、発光領域以外は、光を出射しない非発光領域である。
有機ELパネル1においては、前記非発光領域が発光領域に隣接する少なくとも1つの側部に存在している。
前記側部は、後述する有機EL装置において、第1有機ELパネルと第2有機ELパネルの間に存する非発光領域の幅が第1有機ELパネルの非発光領域の幅と第2有機ELパネルの非発光領域の幅との合計よりも小さくなるような形状に形成されている。
本実施形態では、前記非発光領域は、前記発光領域に隣接する2つの側部31,32にそれぞれ存する。以下、一方の側部31を第1側部31といい、もう一方の側部32を第2側部32という。
具体的には、第1実施形態の有機ELパネル1は、その中央部が発光領域とされ、その中央部を挟んで対向する第1側部31と第2側部32がそれぞれ非発光領域とされている。第1側部31及び第2側部32は、支持基板23の第2方向に延在されている。
第1側部31及び第2側部32は、それぞれ凹凸状に形成されている。第1側部31は、外側に延出された複数の突片部4と、前記突片部4の外端4aよりも内側に凹んだ複数の凹み部5と、を有する。第1側部31の複数の突片部4と凹み部5は、交互に設けられている。第2側部32も、外側に延出された複数の突片部4と、前記突片部4の外端4aよりも内側に凹んだ複数の凹み部5と、を有する。第2側部32の複数の突片部4と凹み部5も、交互に設けられている。なお、突片部4は、平面視で、凹み部5よりも外側に延出された凸部分であり、反対に、凹み部5は、平面視で、突片部4よりも内側に凹んだ凹部分である。このように、突片部4と凹み部5は、何れか一方を基準にした相対的な形状部分である。
各凹み部5は、図2及び図3に示すように、その内端5aが封止層25の周端よりも外側に出るように形成されていてもよく、特に図示しないが、その内端5aが封止層25の周端に一致するように形成されていてもよい。
第1側部31及び第2側部32の各突片部4の平面視外形は、特に限定されず、それぞれ独立して、図示したような矩形状のほか、矩形状以外の四角形状、弧状、三角形状などでもよい。
第1側部31及び第2側部32の各凹み部5の平面視外形は、特に限定されず、それぞれ独立して、図示したような矩形状のほか、矩形状以外の四角形状、弧状、三角形状などでもよい。
好ましくは、第1側部31の各突片部4の平面視外形は、同形同大に形成され、第1側部31の各凹み部5の平面視外形は、同形同大に形成されている。好ましくは、第2側部32の各突片部4の平面視外形は、同形同大に形成され、第2側部32の各凹み部5の平面視外形は、同形同大に形成されている。
より好ましくは、第1側部31の突片部4と凹み部5の平面視外形は、嵌合形状に形成されている。より好ましくは、第2側部32の突片部4と凹み部5の平面視外形は、嵌合形状に形成されている。なお、嵌合形状は、突片部4を凹み部5に挿入した際に、平面視において突片部4の外形と凹み部5の外形が接する又は近接するように、相対的に合致する形状をいう。
第1側部31の平面視外形と第2側部32の平面視外形は、対称形でもよく、非対称形でもよい。前記対称形としては、点対称形、線対称形などが挙げられる。点対称形における対称の中心は、有機ELパネル1の重心であり、線対称形における対称軸は、有機ELパネル1の第1方向の長さの中心点を通り且つ第2方向と平行な直線である。図示例では、第1側部31と第2側部32は、点対称形に形成されている。
前記第1電極21の第1端子21aは、例えば、有機ELパネル1の第1側部31の表面上に設けられ、且つ、第2電極22の第2端子22aは、第2側部32の表面上に設けられている。
詳しくは、第1端子21aは、第1側部31の少なくとも各突片部4の表面上に設けられ、第2端子22aは、第2側部32の少なくとも各突片部4の表面上に設けられている。図示例では、各突片部4の表面上において、第1端子21a及び第2端子22aは、各突片部4の外端4aに至らずにその外端4aよりも少し内側の位置まで設けられている。もっとも、第1端子21a及び第2端子22aは、各突片部4の外端4aに至るまで設けられていてもよい(図示せず)。
また、凹み部5の内端5aが封止層25の周端よりも外側に出ている図示例の場合には、第1端子21a及び第2端子22aが封止層25の周端と各凹み部5の内端5aの間にもそれぞれ設けられていてもよい。この場合においても、第1端子21a及び第2端子22aは、図2及び図3に示すように、各凹み部5の内端5aに至らずにその内端5aよりも少し内側の位置まで設けられていてもよく、特に図示しないが、各凹み部5の内端5aに至るまで設けられていてもよい。
このように第1端子21a及び第2端子22aが各突片部4の表面上及び各凹み部5に対応する表面上にそれぞれ設けられていることにより、第1端子21a及び第2端子22aの長さが、発光層を含む有機層24の第2方向長さとほぼ同じとなる。有機層24と同じ長さの第1端子21a及び第2端子22aを有する有機ELパネル1において、第1端子21a及び第2端子22aの長さ方向全体に且つ略均一に給電することにより、発光領域の輝度ムラを抑制できる。
有機ELパネル1の第1及び第2側部31,32における非発光領域の幅W1(図1参照)は、特に限定されない。もっとも、それらが、余りに小さいと、それに比例して第1端子21a及び第2端子22aの幅が小さくなりすぎるおそれがあり、余りに大きいと、相対的に発光領域の面積割合が小さくなる。このような観点から、非発光領域の幅W1は、例えば、2mm〜10mmが好ましく、2mm〜5mmがより好ましい。なお、前記非発光領域の幅W1は、発光領域の周端と突片部4の外端4aとの間の長さをいう。
<支持基板>
前記支持基板23は、可撓性を有するシート状物である。前記支持基板23は、透明又は不透明の何れでもよい。ただし、ボトムエミッション型の有機ELパネル1を構成する場合には、透明な支持基板23が用いられる。トップエミッション型の有機ELパネル1を構成する場合には、透明な支持基板23又は不透明の支持基板23の何れを用いてもよい。なお、本明細書において透明は、無色透明又は有色透明を意味する。前記透明の指標としては、例えば、全光線透過率70%以上、好ましくは80%以上が例示できる。ただし、前記全光線透過率は、JIS K7105(プラスチックの光学的特性試験方法)に準拠した測定法によって測定される。
本発明において、支持基板23は、水蒸気や酸素などの侵入を防止できるガスバリア性に優れている基板を用いることが好ましい。例えば、支持基板23は、例えば、金属シート、樹脂シート、ガラスシート、セラミックシートなどから適宜選択して用いることができる。なお、本明細書において、シートとは、一般にフィルムと呼ばれるものを含む。前記金属シートは、特に限定されないが、例えば、ステンレス、銅、チタン、アルミニウム、合金などからなるフレキシブルな薄板が挙げられる。前記樹脂シートは、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のα−オレフィンをモノマー成分とするオレフィン系樹脂;ポリ塩化ビニル(PVC);酢酸ビニル系樹脂;ポリカーボネート(PC);ポリフェニレンスルフィド(PPS);ポリアミド(ナイロン)、全芳香族ポリアミド(アラミド)等のアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などからなるフレキシブルな合成樹脂シートが挙げられる。良好なガスバリア性を付与できることから、前記樹脂シートの少なくとも一方面に公知のガスバリア層が積層されていてもよい。
前記金属シート及び/又は樹脂シートなどから形成される支持基板23の厚みは、特に限定されないが、好ましくは10μm〜200μmである。このような厚みの支持基板23は、可撓性に優れる上、容易に切断できるので、上述のような突片部4及び凹み部5を簡単に形成できる。
また、駆動時に有機ELパネル1の温度上昇を防止するため、前記支持基板23は、放熱性に優れているものが好ましい。なお、支持基板23として、導電性基板(金属シートなど)を用いる場合には、対面する電極に対して絶縁するため、前記支持基板23の表面に絶縁層が設けられる。
<第1電極、有機層及び第2電極>
前記第1電極21は、陽極又は陰極のいずれでもよい。例えば、第1電極21は陽極である。
前記第1電極21(陽極)の形成材料は、特に限定されないが、例えば、インジウム錫酸化物(ITO);酸化珪素を含むインジウム錫酸化物(ITSO);アルミニウム;金;白金;ニッケル;タングステン;銅;合金;などが挙げられる。ボトムエミッション型の有機ELパネル1を構成する場合には、透明な第1電極21が用いられる。
第1電極21の厚みは、特に限定されないが、通常、0.01μm〜1.0μmである。
有機層24は、発光層を含む少なくとも2つの層からなる積層構造である。有機層24の構造としては、例えば、(A)正孔輸送層、発光層及び電子輸送層の3つの層を含む構造、(B)正孔輸送層、発光層及び電子注入層の3つの層を含む構造、(C)正孔輸送層及び発光層の2つの層を含む構造、(D)発光層及び電子輸送層の2つの層を含む構造、などが挙げられる。
前記(B)及び(C)の有機層24は、発光層が電子輸送層を兼用している。前記(D)の有機層24は、発光層が正孔輸送層を兼用している。
本発明に用いられる有機層24は、前記(A)〜(D)の何れの構造であってもよい。
以下、第1電極21が陽極である場合の、前記(A)の構造を有する有機層24について説明する。
正孔輸送層は、第1電極21の表面に設けられる。もっとも、有機ELパネル1の発光効率を低下させないことを条件として、第1電極21と正孔輸送層の間にこれら以外の任意の機能層が介在されていてもよい。
例えば、正孔注入層が、第1電極21の表面に設けられ、その正孔注入層の表面に正孔輸送層が設けられていてもよい。正孔注入層は、陽極層から正孔輸送層へ正孔の注入を補助する機能を有する層である。
正孔輸送層の形成材料は、正孔輸送機能を有する材料であれば特に限定されない。正孔輸送層の形成材料としては、4,4’,4”−トリス(カルバゾール−9−イル)−トリフェニルアミン(略称:TcTa)などの芳香族アミン化合物;1,3−ビス(N−カルバゾリル)ベンゼンなどのカルバゾール誘導体;N,N’−ビス(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジン(略称:α-NPD)、N,N’−ビス(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)−9,9’−スピロビスフルオレン(略称:Spiro−NPB)などのスピロ化合物;高分子化合物;などが挙げられる。正孔輸送層の形成材料は、1種単独で又は2種以上を併用してもよい。また、正孔輸送層は、2層以上の多層構造であってもよい。
正孔輸送層の厚みは、特に限定されないが、駆動電圧を下げるという観点から、1nm〜500nmが好ましい。
発光層は、正孔輸送層の表面に設けられる。
発光層の形成材料は、発光性を有する材料であれば特に限定されない。発光層の形成材料としては、例えば、低分子蛍光発光材料、低分子燐光発光材料などの低分子発光材料を用いることができる。
低分子発光材料としては、例えば、4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)−ビフェニル(略称:DPVBi)などの芳香族ジメチリデン化合物;5−メチル−2−[2−[4−(5−メチル−2−ベンゾオキサゾリル)フェニル]ビニル]ベンゾオキサゾールなどのオキサジアゾール化合物;3−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−5−t−ブチルフェニル−1,2,4−トリアゾールなどのトリアゾール誘導体;1,4−ビス(2−メチルスチリル)ベンゼンなどのスチリルベンゼン化合物;ベンゾキノン誘導体;ナフトキノン誘導体;アントラキノン誘導体;フルオレノン誘導体;アゾメチン亜鉛錯体、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq)などの有機金属錯体;などが挙げられる。
また、発光層の形成材料として、ホスト材料中に発光性のドーパント材料をドープしたものを用いてもよい。
前記ホスト材料としては、例えば、上述の低分子発光材料を用いることができ、これ以外に、1,3,5−トリス(カルバゾ−9−イル)ベンゼン(略称:TCP)、1,3−ビス(N−カルバゾリル)ベンゼン(略称:mCP)、2,6−ビス(N−カルバゾリル)ピリジン、9,9−ジ(4−ジカルバゾール−ベンジル)フルオレン(略称:CPF)、4,4’−ビス(カルバゾール−9−イル)−9,9−ジメチル−フルオレン(略称:DMFL−CBP)などのカルバゾール誘導体などを用いることができる。
前記ドーパント材料としては、例えば、スチリル誘導体;ペリレン誘導体;トリス(2−フェニルピリジル)イリジウム(III)(Ir(ppy))、トリス(1−フェニルイソキノリン)イリジウム(III)(Ir(piq))、ビス(1−フェニルイソキノリン)(アセチルアセトナト)イリジウム(III)(略称:Ir(piq)(acac))などの有機イリジウム錯体などの燐光発光性金属錯体;などを用いることができる。
さらに、発光層の形成材料には、上述の正孔輸送層の形成材料、後述の電子輸送層の形成材料、各種添加剤などが含まれていてもよい。
発光層の厚みは、特に限定されないが、例えば、2nm〜500nmが好ましい。
電子輸送層は、発光層の表面に設けられる。もっとも、有機ELパネル1の発光効率を低下させないことを条件として、第2電極22と電子輸送層の間にこれら以外の任意の機能層が介在されていてもよい。
例えば、電子注入層が、電子輸送層の表面に設けられ、電子注入層の表面に、第2電極22が設けられていてもよい。電子注入層は、前記第2電極22から電子輸送層へ電子の注入を補助する機能を有する層である。
電子輸送層の形成材料は、電子輸送機能を有する材料であれば特に限定されない。電子輸送層の形成材料としては、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)(4−フェニルフェノラト)アルミニウム(略称:BAlq)などの金属錯体;2,7−ビス[2−(2,2’−ビピリジン−6−イル)−1,3,4−オキサジアゾ−5−イル]−9,9−ジメチルフルオレン(略称:Bpy−FOXD)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、2,2’,2’'−(1,3,5−フェニレン)−トリス(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール)(略称:TPBi)などの複素芳香族化合物;ポリ(2,5−ピリジン−ジイル)(略称:PPy)などの高分子化合物;などが挙げられる。電子輸送層の形成材料は、1種単独で又は2種以上を併用してもよい。また、電子輸送層は、2層以上の多層構造であってもよい。
電子輸送層の厚みは、特に限定されないが、駆動電圧を下げるという観点から、1nm〜500nmが好ましい。
第2電極22は、陰極又は陽極の何れでもよい。例えば、第2電極22は陰極である。
前記第2電極22の形成材料は、特に限定されないが、トップエミッション型の有機ELパネル1を構成する場合には、透明な第2電極22が用いられる。透明及び導電性を有する第2電極22の形成材料としては、インジウム錫酸化物(ITO);酸化珪素を含むインジウム錫酸化物(ITSO);アルミニウムなどの導電性金属を添加した酸化亜鉛(ZnO:Al);マグネシウム−銀合金などが挙げられる。第2電極22の厚みは、特に限定されないが、通常、0.01μm〜1.0μmである。
<封止層>
封止層25は、防湿性を有する層である。トップエミッション型の有機ELパネル1を構成する場合には、透明な封止層25が用いられる。
封止層25の形成材料は、防湿性を有するものであれば特に限定されない。封止層25の形成材料としては、例えば、エチレンテトラフルオロエチル共重合体(ETFE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、延伸ナイロン(ONy)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド、ポリエーテルスチレン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの合成樹脂;窒化ケイ素(SiN)、炭化ケイ素(SiC)、炭化酸化ケイ素(SiOC)、窒化炭化酸化ケイ素(SiOCN)などのSiを含む窒化物などを好適に用いることができる。
封止層25の厚みは、特に限定されない。前記合成樹脂からなる封止層25の場合には、その厚みは、例えば、0.2μm〜50μmであり、好ましくは、0.2μm〜10μmである。前記窒化物からなる封止層25の場合には、その厚みは、例えば、例えば、50nm〜2000nmであり、好ましくは、100nm〜1000nmである。
封止層25は、単層構造であってもよく、他層を含んだ多層構造であってもよい。封止層25の形成方法は特に限定されないが、単層の封止層25は、例えば、蒸着法によって形成され、より好ましくは、プラズマアシスト蒸着法によって形成される。
封止層25が多層構造である場合、封止層25は、第2電極22上に積層された接着層と、前記接着層上に積層された封止板と、を有する(2層構造を有する)ことが好ましい。封止板の形成材料は特に限定されず、上述した封止層25の形成材料である合成樹脂を用いたフィルムや、ガラス板などが挙げられる。接着層の形成材料は、特に限定されない。例えば、接着層として、熱硬化型接着剤又は光硬化型接着剤などの従来公知の接着剤を用いることができる。
また、封止層25が多層構造である場合、封止層25は、第2電極22上に積層された保護膜と、前記保護膜上に積層された接着層と、前記接着層上に積層された封止板と、を有する構造でもよい。保護膜は、有機層24が傷つくことを防止すると共に、水分や酸素などの侵入を防止する機能を有する膜である。
[有機ELパネルの製造方法]
本発明の有機ELパネルは、代表的には、次の2つ方法にて製造できる。
第1の方法は、図5(a)に示すように、第1側部31及び第2側部32が突片部4と凹み部5を交互に有する凹凸状に切り取られた支持基板23を準備する。この予め凹凸状に形成された支持基板23に、図2乃至図4に示すような、第1端子21aを有する第1電極21、有機層24、第2端子22aを有する第2電極22、封止層25を順次形成することにより、上記有機ELパネル1を作製できる。
第2の方法は、図5(b)に示すように、所要形状の支持基板23に、平面視直線帯状に延びる第1端子21aを有する第1電極21、有機層24、第2端子22aを有する第2電極22、封止層25を順次形成する。この第1端子21a及び第2端子22aが設けられた支持基板23の第1側部31及び第2側部32を、凹凸状に切り取ることにより、上記有機ELパネル1を作製できる。図5(b)の一点鎖線は、その切り取り線を示す。
支持基板23の第1側部31及び第2側部32を凹凸状に切り取る方法は、特に限定されず、例えば、パンチ・ダイ又はトムソン刃を用いた打ち抜き、ギロチン刃などを用いた裁断などが挙げられる。
なお、前記第1の方法及び第2の方法は、長尺状の支持基板を用いて複数の有機ELパネルを連続的に製造する方式(いわゆるロールツーロール方式)、又は、枚葉状の支持基板を用いて個々に有機ELパネルを製造する方式(いわゆるバッチ方式)の何れにも適用できる。
[有機EL装置の第1実施形態]
図6は、第1実施形態に係る有機EL装置10を表面側から見た正面図であり、図7は、同有機EL装置10の右側面図である。図8は、図6のVIII−VIII線で切断した断面図である。図6の正面図において、発光領域に無数のドットを付加し、第1端子21a及び第2端子22aに細斜線を付加している。
なお、有機ELパネル1は、上記で説明したので、有機EL装置の各実施形態の欄において、有機ELパネル1の説明を省略し、それらの用語及び符号をそのままを援用する場合がある。
図6乃至図8において、本発明の有機EL装置10は、2つ以上の有機ELパネル1を有する。好ましくは、2つ以上の有機ELパネル1の平面視外形は、同形である。より好ましくは、図示例のように、2つ以上の有機ELパネルは、全て同一のものである。図示例では、便宜上、2つの有機ELパネル1から構成される有機EL装置10を示している。1つの有機ELパネル1を第1有機ELパネル1Aといい、もう1つを第2有機ELパネル1Bという。
第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bは、その平面視外形が同形でもよく、異なっていてもよい。好ましくは、第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bの平面視外形は、同形である。より好ましくは、図示例のように、第1有機ELパネル1A及び第2有機ELパネル1Bは、同一のものである。
第1有機ELパネル1A及び第2有機ELパネル1Bにおいては、それぞれ、上述のように、第1側部31及び第2側部32に複数の突片部4と凹み部5が交互に設けられている。前記第1有機ELパネル1Aの突片部4と第2有機ELパネル1Bの凹み部5は、嵌合形状に形成され、前記第1有機ELパネル1Aの凹み部5と第2有機ELパネル1Bの突片部4は、嵌合形状に形成されている。
第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bが互いの側部を対向させつつ同一面上に配列されることにより、有機EL装置10が構成されている。3つ以上の有機ELパネル1から構成される有機EL装置は、第3以降の有機ELパネルが第2有機ELパネルの側方に順次配列される。
具体的には、第1有機ELパネル1Aの第2側部32と第2有機ELパネル1Bの第1側部31が、対向されている。前記第1有機ELパネル1Aの第2側部32の突片部4を第2有機ELパネル1Bの第1側部31の凹み部5に挿入し、且つ、前記第1有機ELパネル1Aの第2側部32の凹み部5を第2有機ELパネル1Bの突片部4に挿入することにより、前記第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bが同一面上に配列されている。突片部4と凹み部5は嵌合形状に形成されているので、第1有機ELパネル1Aの突片部4及び凹み部5と第2有機ELパネル1Bの凹み部5及び突片部4は、ほとんど隙間を生じることなく接する又は近接している。このように嵌合形状に形成されていることにより、互いに対向する第1側部31及び第2側部32に、比較的面積の大きい第1端子21a及び第2端子22aを形成できる。
第1有機ELパネル1Aの突片部4及び凹み部5が第2有機ELパネル1Bの凹み部5及び突片部4に挿入されているので、前記配列された第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bの間に存する非発光領域の幅W2は、第1有機ELパネル1Aの非発光領域の幅W1と第2有機ELパネル1Bの非発光領域の幅W1との合計よりも小さい。
図示例では、第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bは、ベース部材6の起立部61の添付面61aに添付されている。ベース部材5は、有機ELパネル1を2つ以上並べて添付可能な添付面を有する起立部61と、起立部61を起立状態で支持するための設置部62と、を有する。起立部61と設置部62は、一体的に形成されている。もっとも、起立部61と設置部62を別体で形成し、両者を連結して一体化してもよい。起立部61は、設置部62に対して傾斜しており、起立部61の添付面61aは、平坦面とされている。
第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bは、前記平坦面である添付面61aに、接着剤や粘着テープなどの固定手段(図示せず)を用いて固定されている。
本発明の有機EL装置10においては、図8に示すように、前記配列された第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bが上下にずれることなく添付面に対して平行状態となる。このため、有機EL装置10においては、それを構成する各有機ELパネル1(第1及び第2有機ELパネル1A,1B)が歪むことを防止できる。
また、本発明の有機EL装置10は、各有機ELパネル1(第1及び第2有機ELパネル1A,1B)が部分的に上下に重ならないので、厚みが大きい部分を生じることも防止できる。このため、本発明の有機EL装置10は、その厚み方向における占有スペースが小さく、従来の装置のように嵩張ることもない。
かかる有機EL装置10は、外部電源に繋がる給電用の導電体(図示せず)を第1有機ELパネル1A及び第2有機ELパネル1Bの第1端子21a及び第2端子22aに接続することにより、各有機ELパネル1の発光領域が発光する。各導電体は、各端子21a,22aの長さ方向全体に接するように設けられることが好ましい。なお、第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bは、第2側部32と第1側部31を対向させて同一面上に配列されているので、第1有機ELパネル1Aの第2端子22aと第2有機ELパネル1Bの第1端子21aに跨がって、1つの導電体を接続してもよい。この場合、外部電源の陽極(又は陰極)に繋がる導電体を第1有機ELパネル1Aの第1端子21aに且つ外部電源の陰極(又は陽極)に繋がる導電体を第2有機ELパネル2Aの第2端子22aにそれぞれ接続することにより、複数の有機ELパネル1が直列回路で繋がれた有機EL装置10を構成できる。
本発明の有機EL装置10は、配列された第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bの間に存する非発光領域の幅W2が第1有機ELパネル1Aの非発光領域の幅W1と第2有機ELパネル1Bの非発光領域の幅W1との合計よりも小さい。かかる有機EL装置10は、その装置の非発光領域の幅W2が小さいので、単位面積当たりに占める発光領域の面積割合が大きくなる。よって、本発明の有機EL装置10は、比較的明るく、例えば、照明装置やディスプレイ装置の光源などとして利用できる。
なお、本発明の有機EL装置は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で適宜設計変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、その説明に於いて、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、(それを説明したものとして)用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[有機EL装置の第2実施形態]
上記第1実施形態の有機EL装置10は、2つ以上の有機ELパネル1が平坦面に添付されているが、図9に示すように、2つ以上の有機ELパネル1が曲面に並べて添付されていていてもよい。かかる有機EL装置10も、各有機ELパネル1が同一面上に配列されている点で、上記第1実施形態の有機EL装置と同様である。
[有機EL装置の第3実施形態]
上記第1実施形態の有機EL装置10は、第1側部31及び第2側部32が支持基板23の第2方向(長辺)に延在された有機ELパネル1から構成されているが、例えば、図10(a)に示すように、第1側部31及び第2側部32が支持基板23の第1方向(短辺)に延在された有機ELパネル1から構成されてもよい。この場合、その短辺に存在する第1側部31及び第2側部32に、突片部4と凹み部5がそれぞれ形成される。第3実施形態の有機ELパネル1の複数を、図10(b)に示すように、第1側部31と第2側部32を対向させて配列することにより、非発光領域の幅W2が第1有機ELパネル1Aの非発光領域の幅W1と第2有機ELパネル1Bの非発光領域の幅W1との合計よりも小さい有機EL装置10を構成できる。
[有機EL装置の第4実施形態]
上記第1実施形態の有機EL装置10は、突片部4と凹み部5が嵌合形状に形成された有機ELパネル1から構成されているが、例えば、図11(a)に示すように、突片部4と凹み部5が嵌合しない形状に形成された有機ELパネル1から構成されていてもよい。この図示例では、突片部4の平面視外形が弧状に形成され、凹み部5の内端5aが直線状に形成されている。もっとも、非嵌合形状は、この組み合わせ以外でもよい。なお、図11(b)は、この有機ELパネル1の複数を配列させた有機EL装置10を示す。
[有機EL装置の第5実施形態]
上記第1実施形態の有機EL装置10は、突片部4と凹み部5がそれぞれ複数形成されている有機ELパネル1から構成されているが、例えば、図12(a)に示すように、第1側部31に1つの突片部4と1つの凹み部5が形成され、且つ、第2側部32に1つの突片部4と1つの凹み部5が形成された有機ELパネル1から構成されていてもよい。図示例では、第1側部31には、平面視矩形状の突片部4及び凹み部5が、それぞれ第1側部31の長さの約半分で形成されている。同様に、第2側部32には、平面視矩形状の突片部4及び凹み部5が、それぞれ第2側部32の長さの約半分で形成されている。なお、図12(b)は、この有機ELパネル1の複数を配列させた有機EL装置10を示す。
また、突片部4及び凹み部5が第1側部31及び第2側部32にそれぞれ1つずつ形成される場合、例えば、図13(a)に示すように、突片部4の平面視外形が第1側部31及び第2側部32の長さよりも少し短い三角形状にされ、且つ、凹み部5の平面視外形が第1側部31及び第2側部32の長さよりも少し短い三角形状にされていてもよい。なお、図13(b)は、この有機ELパネル1の複数を配列させた有機EL装置10を示す。
また、図14(a)に示すように、第1側部31に1つの突片部4と2つの凹み部5が形成され、且つ、第2側部32に2つの突片部4と1つの凹み部5が形成されている有機ELパネル1を用いてもよい。なお、図14(b)は、この有機ELパネル1の複数を配列させた有機EL装置10を示す。
[有機EL装置の第6実施形態]
上記第1実施形態の有機EL装置10は、第1側部31及び第2側部32のそれぞれに突片部4と凹み部5が形成されている有機ELパネル1から構成されているが、例えば、図15(a)に示すように、第1側部31(1つの側部)のみに突片部4と凹み部5が形成された有機ELパネル1から構成されていてもよい。この場合、例えば、第1側部31の長さの約半分の領域に第1端子21aが設けられ、残る約半分の領域に第2端子22aが設けられる。
1つの側部のみに突片部4と凹み部5が設けられる場合、図15(b)に示すように、第1有機ELパネル1Aに対して第2有機ELパネル1Bを180度回転させ、第1有機ELパネル1Aと第2有機ELパネル1Bの側部31,31同士を対向させて配列することにより、有機EL装置10を構成できる。
[有機EL装置の他の実施形態]
上記各実施形態の有機EL装置10は、平面視外形が同形の複数の有機ELパネル、好ましくは、外形のみならず構造を含めた全体として同一の複数の有機ELパネルから構成されているが、平面視外形が異なる複数の有機ELパネルから構成されていてもよい(図示せず)。もっとも、製造効率を考慮すると、本発明の有機EL装置は、全体として同一の複数の有機ELパネルから構成されていることが好ましい。
本発明の有機EL装置は、照明装置やディスプレイ装置などとして利用できる。
1 有機ELパネル
1A 第1有機ELパネル
1B 第2有機ELパネル
21a 第1端子
22a 第2端子
31 第1側部
32 第2側部
4 突片部
4a 突片部の外端
5 凹み部
5a 凹み部の内端
10 有機EL装置
W1 各有機ELパネルの非発光領域の幅
W2 有機EL装置の非発光領域の幅

Claims (6)

  1. 光を出射する発光領域と、前記発光領域に隣接する少なくとも1つの側部に存する、光を出射しない非発光領域と、を有する有機エレクトロルミネッセンスパネルを2つ以上有し、
    第1有機エレクトロルミネッセンスパネルと第2有機エレクトロルミネッセンスパネルが、互いの側部を対向させつつ同一面上に配列され、
    前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネル及び第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの各側部は、前記配列された第1有機エレクトロルミネッセンスパネルと第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの間に存する非発光領域の幅が第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの非発光領域の幅と第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの非発光領域の幅との合計よりも小さくなるような形状に形成されている、有機エレクトロルミネッセンス装置。
  2. 前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネル及び第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの各側部が、外側に延出された1つ又は複数の突片部と、前記突片部の外端よりも内側に凹んだ1つ又は複数の凹み部と、をそれぞれ有し、
    前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの突片部を第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの凹み部に挿入し、且つ、前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの凹み部を第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの突片部に挿入することにより、前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルと第2有機エレクトロルミネッセンスパネルが同一面上に配列されている、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  3. 前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの1つ又は複数の突片部及び第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの1つ又は複数の突片部の表面上に、端子がそれぞれ設けられている、請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  4. 前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの突片部と第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの凹み部が、嵌合形状に形成され、前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの凹み部と第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの突片部が、嵌合形状に形成されている、請求項2または3に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  5. 前記第1有機エレクトロルミネッセンスパネルの平面視外形と第2有機エレクトロルミネッセンスパネルの平面視外形が、同形である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を有する照明装置。
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